JP2004216758A - プリンタ - Google Patents

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Mitsuhiro Mori
光広 森
Koichi Sanpei
浩一 三瓶
Hiroshi Osame
浩史 納
Katsuya Shimazu
勝也 島津
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Abstract

【課題】インク吐出条件の調整が適切に行なわれるプリンタを提供する。
【解決手段】インクヘッドに備えられた第1の温度センサと、インクタンクにに備えられた第2の温度センサを備え、第1の測定温度の変動要因となるインクヘッドの印字率に基づいて、第1の測定温度と第2の測定温度のうちから選択された温度に基づいた調整をインク吐出条件について行なう。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクが蓄えられるインクタンクからインクの送液を受け、調整自在に設定された吐出条件で、かつ印字信号に応じたタイミングでインクを吐出するインクヘッドを備え、用紙をこのインクヘッドに近接させて相対的に移動させながらこの用紙上にインクを吐出することにより印字を行なうプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インクが蓄えられるインクタンクからインクの送液を受け、調整自在に設定された吐出条件で、かつ印字信号に応じたタイミングでインクを吐出するインクヘッドを備え、用紙をこのインクヘッドに近接させて相対的に移動させながらこのインクヘッドからこの用紙上にインクを吐出することにより印字を行なうプリンタとしてインクジェットプリンタが知られている。
【0003】
このインクジェットプリンタでは、温度変化に伴うインク粘度の変化により、同じ吐出駆動を行なってもインクの吐出量が変化することに起因する印刷不良の発生を抑制するための温度センサがインクヘッドの内部に備えられている。この温度センサは、インクヘッドにおけるインクの単位時間当りの吐出回数を表わす印字率によって変動する、インクヘッド自身の温度を検出するものであり、これによって検出される温度をインク温度とみなしてインク吐出条件の調整を行うことで印刷不良の発生を抑制している。
【0004】
ところで、インクジェットプリンタの中でも、高速、かつ大量に印刷を行う大型タイプのものは、使用するインク量が多いため、インクタンクがインクヘッドからは離れた位置に配置されている。このため、インク吐出条件の調整の基となるインクヘッドの温度とインクタンク近傍の雰囲気温度とに温度差がある場合には、インクヘッドの温度に基づくインク吐出条件の調整は的外れなものとなるおそれがある。
【0005】
そこで、インクヘッドの温度を常に一定に保つことで、インク吐出条件の均一化を図ったインクジェットプリンタが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−132603号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記提案では、インクヘッドへ供給されるインクタンク内のインクの温度について考慮に入れられておらず、場合によってはインクがそのインクヘッドの温度になじむ前に吐出されてしまうおそれがあり、インク吐出条件の調整としては不十分である。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、インク吐出条件の調整が適切に行なわれるプリンタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明のプリンタのうちの第1のプリンタは、
インクが蓄えられるインクタンクと、このインクタンクからインクの送液を受け、調整自在に設定された吐出条件で、かつ印字信号に応じたタイミングでインクを吐出するインクヘッドとを備え、用紙をこのインクヘッドに近接させて相対的に移動させながらこのインクヘッドからこの用紙上にインクを吐出することによりこの用紙上にインクによる印字を行なうプリンタにおいて、
上記インクタンク内のインクの温度を測定する第1の温度センサと、
上記インクヘッドの温度を測定する第2の温度センサと、
上記インクヘッドからのインクの吐出条件を、測定された温度に応じて調整する吐出制御部とを備え、
上記吐出制御部は、上記印字信号に基づいて求められる、上記インクヘッドにおけるインクの単位時間当りの吐出回数を表わす印字率に基づいて、上記第1の温度センサによる第1の測定温度および上記第2の温度センサによる第2の測定温度のうちの一方の測定温度を選択し、選択された一方の測定温度に応じて、上記インクヘッドからのインクの吐出条件を調整するものであることを特徴とする。
【0010】
ここで、上記吐出制御部は、上記インクヘッドの吐出条件を、上記インクヘッドの印字率が所定の印字率以上であるときは、上記第1の測定温度に基づいて調整し、この所定の印字率未満であるときは上記第2の測定温度に基づいて調整するものであってもよい。
【0011】
本発明の第1のプリンタでは、インクヘッドに備えられた第2の温度センサの他にインクタンクにも第1の温度センサが備えられ、第2の測定温度の変動要因となるインクヘッドの印字率に基づいて、第1の測定温度と第2の測定温度のうちから選択された温度に基づいた調整がインク吐出条件について行なわれる。これにより、例えば、印字率が高い場合は、インクヘッド内を通過するインクの速度が速いためにインクヘッドの駆動により発生する熱がこれらインクに伝わることはあまり無く、インクヘッドから吐出されるインクの温度は、インクヘッドの温度である第2の測定温度よりもインクタンク内のインクの温度である第1の測定温度に近いと考えられることから、この場合には第1の測定温度に基づいてインク吐出条件の調整を行い、印字率が低い場合は、インクヘッド内を通過するインクの速度が遅いためにインクヘッドの駆動熱がインクに伝わりやすいことから、インクヘッドから吐出されるインクの温度は、第1の測定温度よりも第2の測定温度に近いと考えられるため、この場合には第2の測定温度に基づいてインク吐出条件の調整を行う。したがって、本発明の第1のプリンタによれば、インク吐出条件を従来よりも適切に調整することができる。
【0012】
また、上記インクヘッドは、圧電素子によりインクを吐出させるものであり、上記吐出制御部は、上記吐出条件として、上記圧電素子への印加電圧を調整するものであることも好ましい態様である。
【0013】
ここで、上記吐出制御部は、上記インクヘッドの吐出条件を、上記インクヘッドの印字率が所定の印字率以上であるときは、上記第1の測定温度に基づいて調整し、この所定の印字率未満であるときは上記第2の測定温度に基づいて調整するものであってもよい。
【0014】
また、上記吐出制御部は、上記第1の測定温度よりも上記第2の測定温度の方が高温である場合、かつ上記インクヘッドの印字率が所定の印字率以上である場合に、このインクヘッドからのインクの吐出条件を、印字関始から所定の吐出回数までは上記第2の測定温度に応じて調整し、この所定の吐出回数を越えた後は上記第1の測定温度に応じて調整するものであってもよい。
【0015】
このような場合には、インクヘッド内のインクの通過速度が速いことから基本的には第1の測定温度に基づいて調整を行なえばよいが、インクヘッド内には、第1の測定温度よりも高温のインクが残存していることから、これら第2の測定温度に近い高温の残存インクが排出されるまでは第2の測定温度に基づいて制御することで、より適切な調整が可能となる。
【0016】
上記課題を解決するための本発明のプリンタのうちの第2のプリンタは、
インクが蓄えられるインクタンクと、このインクタンクからインクの送液を受け、調整自在に設定された吐出条件で、かつ印字信号に応じたタイミングでインクを吐出するインクヘッドとを備え、用紙をこのインクヘッドに近接させて相対的に移動させながらこのインクヘッドからこの用紙上にインクを吐出することによりこの用紙上にインクによる印字を行なうプリンタにおいて、
上記インクタンク内のインクの温度を測定する第1の温度センサと、
上記インクヘッドの温度を測定する第2の温度センサと、
上記インクヘッドからのインクの吐出条件を、上記第1の温度センサによる第1の測定温度と上記第2の温度センサによる第2の測定温度との双方に応じて調整する吐出制御部とを備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明の第2のプリンタでは、インク吐出条件の調整が、第1の測定温度および第2の測定温度のうちのいずれか一方に基づいてではなく、第1の測定温度および第2の測定温度双方に基づいて行なわれる。したがって、本発明の第2のプリンタによれば、第1の測定温度および第2の測定温度のうちのいずれか一方に基づいてインク吐出条件を調整する場合と比べ、きめ細かくインク吐出条件を調整することができる。
【0018】
ここで、上記吐出制御部は、上記インクヘッドの吐出条件を、上記第1の測定温度と上記第2の温度センサによる第2の測定温度の双方とともに、さらにそのインクヘッドの印字率に応じて調整するものであることが好ましい。
【0019】
このようにすることで、インクヘッド内のインクに対するインクヘッド自身の温度による影響も加味されるため、さらに適切な調整を行なうことができる。
【0020】
上記課題を解決するための本発明のプリンタのうちの第3のプリンタは、
インクが蓄えられるインクタンクと、このインクタンクからインクの送液を受け、調整自在に設定された吐出条件で、かつ印字信号に応じたタイミングでインクを吐出するインクヘッドとを備え、用紙をこのインクヘッドに近接させて相対的に移動させながらこのインクヘッドからこの用紙上にインクを吐出することによりこの用紙上にインクによる印字を行なうプリンタにおいて、
上記インクタンク内のインクの温度を測定する第1の温度センサと、
上記インクヘッドの温度を測定する第2の温度センサと、
上記インクヘッドからのインクの吐出条件を、上記第1の温度センサによる第1の測定温度に応じて調整する吐出制御部と、
上記第1の測定温度が上記インクヘッドの温度と同一の温度となるようにこのインクタンク内のインクを温めるヒータとを備えたことを特徴とする。
【0021】
本発明の第3のプリンタには、第1の測定温度を、インクヘッドの温度と同一の温度とするためのヒータが設けられている。これは、第1の測定温度を、自身の印字率によって変動するインクヘッドの温度と同一の温度とすることで、インク吐出条件の調整を第1の測定温度のみに基づいて適切に行なうことができるようにするためである。したがって、本発明の第3のプリンタによれば、ヒータが、第1の測定温度がインクヘッドの温度よりも低い場合のみ、かつインクヘッドの温度と同一となるようにだけ動作するので、電力の浪費が防止されていると共に適切な調整が行われている。
【0022】
ここで、配列された複数のインクヘッドを備えるとともに各インクヘッドの温度を測定する複数の第2の温度センサを備え、
上記ヒータは、上記複数のインクヘッドの印字率どうしの差分が所定値以上の場合にのみ作動させることが好ましい。
【0023】
このように、各インクヘッド間の印字率が所定値以上異なっている場合には、インクヘッドの温度は隣接するインクヘッドの駆動熱にさらされて上昇するおそれがあり、インクタンク内のインク温度に基づくインク吐出条件の調整は無意味となるおそれがある。この場合には、ヒータを動作させてインクタンク内のインク温度をインクヘッドの温度と同一とすることで、複数のインクヘッドの印字率どうしの差分が所定値以上の場合でも適切にインク吐出条件の調整を行なうことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0025】
図1は、本発明の第1のプリンタの一実施形態を含むカラープリンタシステムの概略構成図である。
【0026】
図1に示すカラープリンタシステム1は、本発明の第1のプリンタの一実施形態であるインクジェットプリンタ2、および、レーザプリンタ3で構成されている。
【0027】
図1の右側に示すレーザプリンタ3は、詳細については本発明とは無関係であるので省略するが、ページ単位の区切りがある長尺の用紙に白黒印刷を行なう電子写真方式のものであり、図1の左側に示す本実施形態のインクジェットプリンタ2は、レーザプリンタ3において白黒印刷がされた長尺の印刷用紙100に赤色インク20による印刷を行なうものであり、このインクジェットプリンタ2の内部には、送紙用のローラ24と共に、赤色インク20の吐出を制御するインクヘッド21が3つと、この赤色インク20が蓄えられたインクタンク231とが模式的に示されている。
【0028】
図1には、右側のレーザプリンタ3の端部から供給され白黒印刷された長尺の印刷用紙100が、左側のインクジェットプリンタ2を経て、赤色印刷が行なわれた印刷用紙100がインクジェットプリンタ2から排出されている様子が示されている。
【0029】
図2は、本実施形態のインクジェットプリンタの一部を示す図である。
【0030】
このインクジェットプリンタ2は、インクヘッド部21、インク制御部22、インク供給部23、印刷用紙100を搬送するための用紙搬送部、および、赤色インク20の吐出を指示する信号が送信される信号送信ケーブル251(図3参照)と信号送信ケーブルコネクタ252とを含む印字データ送信部などで構成されており、図2には、これらのうちのインクヘッド部21とインク制御部22とインク供給部23とが示されている。
【0031】
図2に示すインク供給部23は、赤色インク20が蓄えられるインクタンク231、インクタンク内のインクの温度を検出するインク温度センサ232、インクの中の異物を除去するフィルタ233、ヘッド部21へインクを供給する配管234、インク供給のためのポンプ235、およびサブタンク236で構成されている。
【0032】
図2に示すインク制御部22は、3つのサブタンク236内に配設された2本で1組の液面センサ223a、223bによりサブタンク内の液面高さを検出する液面高さ検出装置221、および、サブタンク内のインクの液面高さを制御するためのポンプコントローラ222で構成されている。尚、このインクジェットプリンタ2では、サブタンクの液面は、ノズルとの関係において一定の水頭差となるように管理されている。
【0033】
図2には、インクヘッド部21の構成要素である、3つのインクジェットヘッド211とフレーム212とが示されているが、このインクヘッド部21の詳細については図3において説明する。
【0034】
図3は、図2に示すインクヘッド部の外観構成図である。
【0035】
図3には、インクヘッド部21の構成要素である、インクジェットヘッド211およびフレーム212が示されており、また、図示されていない信号入力ポートに、前述した印字データ送信部を構成する信号送信ケーブル251の端部に設けられた信号送信コネクタ252が接続されている様子も示されている。
【0036】
図3に示すインクジェットヘッド211は、ヘッド本体2111、信号ケーブル2112、インクチューブ2113、信号ケーブルコネクタ2114、およびインクチューブコネクタ2115で構成されている。
【0037】
ヘッド本体2111から導出された信号ケーブル2112は、信号ケーブルコネクタ2114により、上述した信号入力ポートと接続されており、ヘッド本体2111から導出されたインクチューブ2113は、インクチューブコネクタ2115により、サブインクタンク236に接続されている。
【0038】
図3に示すフレーム212は、インクジェットヘッド211などが取り付けられたプレート2122と台座2123と台座に立設された支柱2121とで構成されている。尚、プレート2122の4隅には孔が設けられており、これら孔には、台座2123に立設された支柱2121が挿通されている。
【0039】
このプレート2122には、3つのインクジェットヘッド211が印刷用紙100の搬送方向に対して斜めに横切るように取り付けられているため、3つのインクジェットヘッド211それぞれからのインクの吐出タイミングを制御することにより、図3における印刷用紙100上に示すような印字パターンを実現することができる。尚、本実施形態のインクジェットプリンタ2では、3つのインクジェットヘッドが、図3に示すように配置されているが、本発明ではこのような配置に限るわけではなく、図4に示すような配置を採用するものであってもよい。尚、図4では、図3において説明したものと同じ種類のものには、図3において付されている符号と同じ符号を付して説明している。
【0040】
図4は、インクジェットヘッドの配置例を示す図である。
【0041】
図4には、説明の便宜上、図3に示すヘッド部21からフレーム212などの図示を省略した状態を真上から見た場合の図が示されており、ここには、1つにつき5つのインクジェットヘッド211を備えたブロック26が2ブロック示されている。この、ブロックごとにまとめられた5つのインクジェットヘッド211は千鳥状に配置されており、これら2つのブロック26も印刷用紙100の搬送方向に対し斜めに配置されている。
【0042】
図5は、図3および図4に示すインクジェットヘッドの断面図である。
【0043】
ここで、このインクジェットプリンタ2に採用されている各インクジェットヘッド211のヘッド本体2111には、印刷用紙100の搬送方向に対し直角に横切るようにインクが充填される互いに独立したインク充填室2111dが50ヶと、それらインク充填室2111に伴って、印刷用紙100に向けて赤色インク20を押し出す圧電素子2111bが50ヶと、圧電素子2111bによってインクが外部に押し出される吐出口であるノズル2111cが50ヶ備えられている。
【0044】
図5には、上述したインク充填室2111d、圧電素子2111b、ノズル2111cと共に、1つのインクジェットヘッド211に1つ備えられているサーミスタ2111aが示されており、このサーミスタの抵抗値を測定することでインクジェットヘッド211の温度測定が行なわれている。
【0045】
図6は、インクジェットヘッドの印字率ごとの、インクジェットヘッドの駆動時間に対するインクジェットヘッド自身の温度上昇およびインクの温度上昇の一般的な関係を示すグラフ図である。
【0046】
図6(a)には、インクジェットヘッドにおける駆動時間と温度上昇との関係が印字率ごとに示されており、印字率が高いほど温度の上昇率が高いことが示されている。
【0047】
図6(b)には、50%の印字率で駆動するインクジェットヘッドに隣接する所定のインクジェットヘッドにおける、駆動時間とインクジェットヘッドの温度上昇との関係がこの所定のインクジェットヘッドの印字率ごとに示されており、50%で駆動するインクジェットヘッドから発生する駆動熱は、50%の印字率で駆動している所定のインクジェットヘッドには、ほとんど伝わっていないことが示されている。しかし、所定のインクジェットヘッドの印字率が25%以下の場合の、インクジェットヘッドの温度上昇線の傾きは、それが単独で駆動した場合の温度上昇グラフ線の傾きよりも大きくなっている様子が示されている。
【0048】
図6(c)には、50%の印字率で駆動するインクジェットヘッドに隣接する所定のインクジェットヘッドにおける、駆動時間とその所定のインクジェットヘッド内のインクの温度上昇との関係が、この所定のインクジェットヘッドの印字率ごとに示されており、50%で駆動するインクジェットヘッドから発生する駆動熱は、所定のインクジェットヘッドが10%以上の印字率で駆動している場合にはほとんど影響を与えていないことが示され、所定のインクジェットヘッドの印字率が5%を下回ると、その所定のインクジェットヘッド内のインクに温度上昇が見られるようになることが示されている。
【0049】
ここで、本実施形態のインクジェットプリンタ2の印刷動作について説明する。
【0050】
インクジェットプリンタ2では、1つのインクタンク231から赤色インク20が3つのインクジェットヘッド211にそれぞれ送液されており、前述した信号出力部からの各インクジェットヘッド211に対して送信された信号に応じて、インクジェットヘッド1つにつき50ヶのノズルからインクの吐出が行なわれるが、これら50ヶのノズルごとに備えられている50ヶの圧電素子2111bのインク吐出に関する駆動の調整は、メインタンク内の温度とインクジェットヘッド自身の温度との比較結果と、自身の印字率が5%以上か否に応じて選択された、メインタンク内のインク温度とインクジェットヘッド温度のうちのいずれか一方の温度とに基づいて行なわれ、例えば、メインタンク内の温度がインクジェットヘッド自身の温度よりも高い場合は、印字率とは無関係にメインタンク内の温度が基準とされ、メインタンク内の温度がインクジェットヘッド自身の温度以下であって印字率が5%以上である場合には、インクジェットヘッド内を通過するインク流速は高速であることから、すでにインクジェットヘッド内に充填されていてインクジェットヘッドの温度になじんでしまっているインクが完全に排出されるまではインクジェットヘッドの温度を基準としそれらが排出された後はメインタンク内の温度が基準とされる。メインタンク内の温度がインクジェットヘッド自身の温度以下であって印字率が5%未満である場合には、インクジェットヘッド内を通過するインク流速は低速であることからインクジェットヘッドの温度が基準とされる。本実施形態のインクジェットプリンタ2よれば、上述したようにインク吐出条件が調整されるため、メインタンク内の温度とインクジェットヘッド自身の温度とに差が生じた場合であっても印刷不良が抑制された印刷を行なうことができる。
【0051】
図7は、本実施形態のインクジェットプリンタに備えられた3つのインクジェットヘッドそれぞれにおいて実行されるルーチンのフローチャートである。
【0052】
このルーチンは、インクジェットプリンタが起動されると実行されるルーチンである。
【0053】
図7に示すステップS1では、3つのインクジェットヘッド211が共通にインク供給を受けているメインタンク内のインク温度とインクジェットヘッドの温度の測定が行なわれ、ステップS2では、温度測定の結果、インクジェットヘッドの温度がメインタンク内のインク温度以上である場合は、ステップS3に進み、自身の印字率が5%以上であるか否かが判定される。ステップS3において、印字率が5%以上であると判定されると、ステップS4に進み、印字率からインクジェットヘッド内のインク量を出し切るまでの駆動回数が算出される。その後、ステップS5に進み、インクジェットヘッドの温度を基準とするインク吐出条件の調整が行なわれる。ステップS6では印刷が行なわれる。その後、ステップS7に進み、ステップS4で算出された駆動回数を越えてインクジェットヘッドが駆動されたか否かが判定され、ステップS4において、算出された駆動回数を越えてインクジェットヘッドが駆動されたと判定されると、ステップS8において、メインタンク内のインク温度を基準とするインク吐出条件の調整が行なわれ、ステップS9において、このインク吐出条件での印刷が行なわれる。その後、ステップS10に進み、印刷と印刷との間に所定時間以上のインターバルがあったか否かが判定され、ステップS10において、そのインターバルが無かったと判定されると、ステップS11に進むが、これ以降の説明は、ステップS1からステップS9までのうちのステップS4からステップS7を省略した場合と同じ説明となるので省略する。尚、これらステップS4からステップS7を省略したのは、印刷と印刷の合間が短く、すでにインクジェットヘッド内に充填されているインクは、いまだインクジェットヘッドの温度になじんでいないために、これらを完全に排出してから基準を変える必要がないからである。尚、ステップS2において、メインタンク内のインク温度がインクジェットヘッドの温度を上回っていると判定されると、ステップS8に進み、ステップS3に置いて、印字率が5%以下であると判定されると、ステップS16に進み、インクジェットヘッドの温度が基準とされ、その後、ステップS9に進む。また、ステップS10において、インターバルがあいてしまっていると判定されると、ステップS1に戻る。ステップS12において、メインタンク内のインク温度がインクジェットヘッドの温度を上回っていると判定されると、ステップS14に進み、ステップS13において、印字率が5%以下であると判定されると、ステップS17に進み、インクジェットヘッドの温度が基準とされ、その後、ステップS15に進む。
【0054】
次に、本発明の第2のプリンタの一実施形態について説明する。
【0055】
本実施形態のインクジェットプリンタの外観図および説明については、上述のインクジェットプリンタ2と同じとなるので省略する。
【0056】
本実施形態のインクジェットプリンタは、上述のインクジェットプリンタ2と同様に、1つのインクタンクから赤色インクが3つのインクジェットヘッドにそれぞれ送液されているものであり、このインクジェットプリンタでは、信号出力部からの各インクジェットヘッドに対して送信された信号に応じて、インクジェットヘッド1つにつき50ヶのノズルからインクの吐出が行なわれるが、これら50ヶのノズルごとに備えられている50ヶの圧電素子のインク吐出に関する駆動の調整は、インクジェットヘッド自身の印字率、メインタンク内の温度、およびインクジェットヘッド自身の温度に応じたものとなっており、図8には、その関係が示されている。
【0057】
図8は、インクジェットヘッドの印字率が50%である場合における、インクタンク内のインク温度とインクジェットヘッド温度とによって決定される圧電素子の駆動条件、すなわちインク吐出条件を導き出す参照テーブルを示す図である。
【0058】
図8には、インクジェットヘッドの印字率が50%である場合の、インクタンク内のインク温度とインクジェットヘッド温度とによって決定される1から18までの駆動番号が表示されており、このインクジェットプリンタでは、ここで導き出された駆動番号に応じた駆動が圧電素子によって行なわれる。
【0059】
図9は、図8で導き出された駆動番号に対応して決定されている圧電素子の駆動条件を示す図である。
【0060】
図9(a)には、駆動番号に応じた、印加電圧および印加時間が示されており、図9(b)には、圧電素子に印加される電圧波形も示されている。
【0061】
本実施形態のインクジェットプリンタでは、このようにインク吐出条件が調整されて印刷不良の発生の抑制が図られている。
【0062】
図10は、本実施形態のインクジェットプリンタに備えられた3つのインクジェットヘッドそれぞれにおいて実行されるルーチンのフローチャートである。
【0063】
このルーチンは、インクジェットプリンタが起動されると実行されるルーチンである。
【0064】
図10に示すステップS21では、インクジェットヘッドの印字率の算出が行なわれ、ステップS22では、3つのインクジェットヘッドが共通にインク供給を受けているメインタンク内のインク温度とインクジェットヘッドの温度の測定が行なわれ、ステップS23では、ステップS21で算出された印字率に対応して用意されている参照テーブルから駆動番号が導き出される。
【0065】
その後、ステップS24に進み、ステップS23で導出した駆動番号に基づき圧電素子の駆動条件が導出される。その後、その条件でのインク吐出条件の調整が行なわれ、ステップS25において印刷が行なわれる。その後ステップS21に戻る。
【0066】
最後に、本発明の第3のプリンタの一実施形態について説明する。
【0067】
図11は、本実施形態のインクジェットプリンタのヘッド部の外観構成図である。
【0068】
図11には、本発明の第1のプリンタの一実施形態であるインクジェットプリンタ2の外観構成図に対して、メインタンク内のインク温度を上げるためのヒータ237が付加されてあるだけであり、図11に示されているもので、インクジェットプリンタ2と同じ種類のものには、図3において付されている符号と同じ符号が付されている。
【0069】
本実施形態のインクジェットプリンタ4は、上述のインクジェットプリンタ2と同様に、1つのインクタンクから赤色インクが3つのインクジェットヘッドにそれぞれ送液されているものであり、このインクジェットプリンタ4でも、信号出力部からの各インクジェットヘッドに対して送信された信号に応じて、インクジェットヘッド1つにつき50ヶのノズルからインクの吐出が行なわれるが、これら50ヶのノズルごとに備えられている50ヶの圧電素子のインク吐出に関する駆動の調整は、メインタンク内の温度のみを基準に行なわれている。ただし、インクジェットヘッド間の印字率の差が45%以上開いている場合であってインクジェットヘッド温度がメインタンク内のインク温度よりも高い場合にはメインタンク内のインク温度はインクジェットヘッド温度と同じになるまでヒータが作動し、インクジェットヘッド間の印字率の差が45%以上開いていない場合、あるいは、インクジェットヘッド間の印字率の差が45%以上開いている場合であってインクジェットヘッド温度がメインタンク内のインク温度よりも低い場合には、ヒータは作動しない。これは、インクジェットヘッド間の印字率の差が45%以上開いていない場合には、隣り合うインクジェットヘッドからの駆動熱にさらされることによるインクジェットヘッド内のインク温度に上昇を考慮に入れる必要は無く、また、インクジェットヘッド間の印字率の差が45%以上開いている場合でも、インクタンク内のインク温度のほうがインクジェットヘッド温度よりも高ければ、インクジェットヘッド温度の変動は無視できるためである。したがって、このインクジェットプリンタ4では、インクジェットヘッド間の印字率の差が45%以上開いている場合であってインクタンク内のインク温度のほうがインクジェットヘッド温度よりも低ければ、インクタンク内のインク温度のほうがインクジェットヘッド温度よりも高くなるようにヒータが作動するようになっている。
【0070】
図12は、本実施形態のインクジェットプリンタに備えられた3つのインクジェットヘッドそれぞれにおいて実行されるルーチンのフローチャートである。
【0071】
このルーチンは、インクジェットプリンタ4が起動されると実行されるルーチンである。
【0072】
図12に示すステップS31では、インクジェットヘッド間の印字率の差が45%以上か否かが算出され、印字率の差が45%以上であると判定されると、ステップS32に進み、3つのインクジェットヘッドが共通にインク供給を受けているメインタンク内のインク温度とインクジェットヘッド自身の温度の測定が行なわれる。その後、ステップS33において、メインタンク内のインク温度が、インクジェットヘッド自身の温度以上であるか否かが判定され、メインタンク内のインク温度がインクジェットヘッド自身の温度以上であると判定されると、ステップS34において、ヒータがオフされ、その後、ステップS35では、メインタンク内のインク温度を基準としてインク吐出条件の調整が行なわれ、その条件での印刷がステップS36で行なわれる。その後、ステップS31にもどる。尚、ステップS31において、インクジェットヘッド間の印字率の差が45%以上開いてないと判定されると、ステップS35に進み、ステップS33において、メインタンク内のインク温度が、インクジェットヘッドの温度未満であると判定されると、ステップS37に進み、ヒータがオンされ、ステップS32に戻る。
【0073】
(付記1) インクが蓄えられるインクタンクと、該インクタンクからインクの送液を受け、調整自在に設定された吐出条件で、かつ印字信号に応じたタイミングでインクを吐出するインクヘッドとを備え、用紙を該インクヘッドに近接させて相対的に移動させながら該インクヘッドから該用紙上にインクを吐出することにより該用紙上にインクによる印字を行なうプリンタにおいて、
前記インクタンク内のインクの温度を測定する第1の温度センサと、
前記インクヘッドの温度を測定する第2の温度センサと、
前記インクヘッドからのインクの吐出条件を、測定された温度に応じて調整する吐出制御部とを備え、
前記吐出制御部は、前記印字信号に基づいて求められる、前記インクヘッドにおけるインクの単位時間当りの吐出回数を表わす印字率に基づいて、前記第1の温度センサによる第1の測定温度および前記第2の温度センサによる第2の測定温度のうちの一方の測定温度を選択し、選択された一方の測定温度に応じて、前記インクヘッドからのインクの吐出条件を調整するものであることを特徴とするプリンタ。
【0074】
(付記2) 前記インクヘッドは、圧電素子によりインクを吐出させるものであり、前記吐出制御部は、前記吐出条件として、前記圧電素子への印加電圧を調整するものであることを特徴とする付記1記載のプリンタ。
【0075】
(付記3) 前記吐出制御部は、前記インクヘッドの吐出条件を、前記インクヘッドの印字率が所定の印字率以上であるときは、前記第1の測定温度に基づいて調整し、該所定の印字率未満であるときは前記第2の測定温度に基づいて調整するものであることを特徴とする付記1記載のプリンタ。
【0076】
(付記4) 前記吐出制御部は、前記第1の測定温度よりも前記第2の測定温度の方が高温である場合、かつ前記インクヘッドの印字率が所定の印字率以上である場合に、該インクヘッドからのインクの吐出条件を、印字関始から所定の吐出回数までは前記第2の測定温度に応じて調整し、該所定の吐出回数を越えた後は前記第1の測定温度に応じて調整するものであることを特徴とする付記1記載のプリンタ。
【0077】
(付記5) インクが蓄えられるインクタンクと、該インクタンクからインクの送液を受け、調整自在に設定された吐出条件で、かつ印字信号に応じたタイミングでインクを吐出するインクヘッドとを備え、用紙を該インクヘッドに近接させて相対的に移動させながら該インクヘッドから該用紙上にインクを吐出することにより該用紙上にインクによる印字を行なうプリンタにおいて、
前記インクタンク内のインクの温度を測定する第1の温度センサと、
前記インクヘッドの温度を測定する第2の温度センサと、
前記インクヘッドからのインクの吐出条件を、前記第1の温度センサによる第1の測定温度と前記第2の温度センサによる第2の測定温度との双方に応じて調整する吐出制御部を備えたことを特徴とするプリンタ。
【0078】
(付記6) 前記吐出制御部は、インクヘッドの吐出条件を、前記第1の温度センサによる第1の測定温度と前記第2の温度センサによる第2の測定温度の双方とともに該インクヘッドの印字率に応じて調整するものであることを特徴とする付記5記載のプリンタ。
【0079】
(付記7) インクが蓄えられるインクタンクと、該インクタンクからインクの送液を受け、調整自在に設定された吐出条件で、かつ印字信号に応じたタイミングでインクを吐出するインクヘッドとを備え、用紙を該インクヘッドに近接させて相対的に移動させながら該インクヘッドから該用紙上にインクを吐出することにより該用紙上にインクによる印字を行なうプリンタにおいて、
前記インクタンク内のインクの温度を測定する第1の温度センサと、
前記インクヘッドの温度を測定する第2の温度センサと、
前記インクヘッドからのインクの吐出条件を、前記第1の温度センサによる第1の測定温度に応じて調整する吐出制御部と、
前記インクタンク内のインクの温度が前記インクヘッドの温度と同一の温度となるように該インクタンク内のインクを温めるヒータとを備えたことを特徴とするプリンタ。
【0080】
(付記8) 配列された複数のインクヘッドを備えるとともに各インクヘッドの温度を測定する複数の第2の温度センサを備え、
前記ヒータは、前記複数のインクヘッドの印字率どうしの差分が所定値以上の場合にのみ作動させることを特徴とする付記7記載のプリンタ。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のプリンタによれば、インク吐出条件の調整を適切に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1のプリンタの一実施形態を含むカラープリンタシステムの概略構成図である。
【図2】本実施形態であるインクジェットプリンタの一部を示す図である。
【図3】図2に示すインクヘッド部の外観構成図である。
【図4】インクジェットヘッドの配置例を示す図である。
【図5】図3および図4に示すインクジェットヘッドの断面図である。
【図6】インクジェットヘッドの印字率ごとの、インクジェットヘッドの駆動時間に対するインクジェットヘッド自身の温度上昇およびインクの温度上昇の関係を示すグラフ図である。
【図7】本実施形態のインクジェットプリンタに備えられた3つのインクジェットヘッドそれぞれにおいて実行されるルーチンのフローチャートである。
【図8】インクジェットヘッドの印字率が50%である場合における、インクタンク内のインク温度とインクジェットヘッド温度とによって決定される圧電素子の駆動条件、すなわちインク吐出条件を導き出す参照テーブルを示す図である。
【図9】図8で導き出された駆動番号に対応して決定されている圧電素子の駆動条件を示す図である。
【図10】本実施形態のインクジェットプリンタに備えられた3つのインクジェットヘッドそれぞれにおいて実行されるルーチンのフローチャートである。
【図11】本実施形態のインクジェットプリンタのヘッド部の外観構成図である。
【図12】本実施形態のインクジェットプリンタに備えられた3つのインクジェットヘッドそれぞれにおいて実行されるルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
1 カラープリンタシステム
100 印刷用紙
2、4 インクジェットプリンタ
3 レーザプリンタ
20 赤色インク
21 インクヘッド部
211 インク制御部
2111 ヘッド本体
2111a サーミスタ
2111b 圧電素子
2111c ノズル
2111d インク充填室
2112 信号ケーブル
2113 インクチューブ
2114 信号ケーブルコネクタ
2115 インクチューブコネクタ
212 フレーム
2121 支柱
2122 プレート
2123 台座
22 インク制御部
221 液面高さ検出装置
222 ポンプコントローラ
223a、223b 液面センサ
23 インク供給部
231 インクタンク
232 インク温度センサ
233 フィルタ
234 配管
235 ポンプ
236 サブタンク
251 信号送信ケーブル
252 信号送信ケーブルコネクタ

Claims (5)

  1. インクが蓄えられるインクタンクと、該インクタンクからインクの送液を受け、調整自在に設定された吐出条件で、かつ印字信号に応じたタイミングでインクを吐出するインクヘッドとを備え、用紙を該インクヘッドに近接させて相対的に移動させながら該インクヘッドから該用紙上にインクを吐出することにより該用紙上にインクによる印字を行なうプリンタにおいて、
    前記インクタンク内のインクの温度を測定する第1の温度センサと、
    前記インクヘッドの温度を測定する第2の温度センサと、
    前記インクヘッドからのインクの吐出条件を、測定された温度に応じて調整する吐出制御部とを備え、
    前記吐出制御部は、前記印字信号に基づいて求められる、前記インクヘッドにおけるインクの単位時間当りの吐出回数を表わす印字率に基づいて、前記第1の温度センサによる第1の測定温度および前記第2の温度センサによる第2の測定温度のうちの一方の測定温度を選択し、選択された一方の測定温度に応じて、前記インクヘッドからのインクの吐出条件を調整するものであることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記吐出制御部は、前記インクヘッドの吐出条件を、前記インクヘッドの印字率が所定の印字率以上であるときは、前記第1の測定温度に基づいて調整し、該所定の印字率未満であるときは前記第2の測定温度に基づいて調整するものであることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 前記吐出制御部は、前記第1の測定温度よりも上記第2の測定温度の方が高温である場合、かつ前記インクヘッドの印字率が所定の印字率以上である場合に、該インクヘッドからのインクの吐出条件を、印字関始から所定の吐出回数までは前記記第2の測定温度に応じて調整し、該所定の吐出回数を越えた後は前記第1の測定温度に応じて調整するものであることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  4. インクが蓄えられるインクタンクと、該インクタンクからインクの送液を受け、調整自在に設定された吐出条件で、かつ印字信号に応じたタイミングでインクを吐出するインクヘッドとを備え、用紙を該インクヘッドに近接させて相対的に移動させながら該インクヘッドから該用紙上にインクを吐出することにより該用紙上にインクによる印字を行なうプリンタにおいて、
    前記インクタンク内のインクの温度を測定する第1の温度センサと、
    前記インクヘッドの温度を測定する第2の温度センサと、
    前記インクヘッドからのインクの吐出条件を、前記第1の温度センサによる第1の測定温度と前記第2の温度センサによる第2の測定温度との双方に応じて調整する吐出制御部とを備えたことを特徴とするプリンタ。
  5. 前記吐出制御部は、インクヘッドの吐出条件を、前記第1の測定温度と前記第2の測定温度の双方とともに、さらに該インクヘッドの印字率に応じて調整するものであることを特徴とする請求項4記載のプリンタ。
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