JP2004215353A - 回転電機 - Google Patents
回転電機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004215353A JP2004215353A JP2002380050A JP2002380050A JP2004215353A JP 2004215353 A JP2004215353 A JP 2004215353A JP 2002380050 A JP2002380050 A JP 2002380050A JP 2002380050 A JP2002380050 A JP 2002380050A JP 2004215353 A JP2004215353 A JP 2004215353A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stator
- electric machine
- porous body
- rotating electric
- case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Motor Or Generator Cooling System (AREA)
Abstract
【課題】ステータを確実に冷却できる回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機100は、ステータ20と、ステータ20に当接する多孔体1と、多孔体1に潤滑油9を供給する冷媒供給孔7を備える。回転電機100は、ステータ20を収納するケース3をさらに備える。多孔体1はケース3に接触する。冷媒供給孔7はケース3に設けられ、回転電機100内部を潤滑するための潤滑油9を多孔体に供給する。ステ−タ20で発生した熱は、多孔体1を介して潤滑油9により取り除かれる。これにより、簡単な構造でステ−タ20を冷却することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】回転電機100は、ステータ20と、ステータ20に当接する多孔体1と、多孔体1に潤滑油9を供給する冷媒供給孔7を備える。回転電機100は、ステータ20を収納するケース3をさらに備える。多孔体1はケース3に接触する。冷媒供給孔7はケース3に設けられ、回転電機100内部を潤滑するための潤滑油9を多孔体に供給する。ステ−タ20で発生した熱は、多孔体1を介して潤滑油9により取り除かれる。これにより、簡単な構造でステ−タ20を冷却することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転電機に関し、特に車両に搭載される回転電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転電機(モータ)のステータを冷却する技術が、たとえば特開平10−117463号公報(特許文献1参照)に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−117463号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に開示された技術では、回転電機のステータのコイルの端部を冷却するために、可撓性を有するホールをコイルの端部に接触させてそのホースに冷却水を流している。しかしながら、冷却水を循環させようとすると、ホースに流入口および流出口を設けなければならず、構造が複雑化するという問題があった。
【0005】
そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構造で冷却を実現できる回転電機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に従った回転電機は、ステータと、ステータに当接する多孔体と、多孔体に冷媒を供給する冷媒供給部とを備える。このように構成された回転電機では、ステータには多孔体が当接する。多孔体には冷媒が供給されて多孔体の孔内に冷媒が溜まる。この冷媒が多孔体に当接するステータの熱量を奪い去るので簡単な構造でステータを冷却することができる回転電機を提供することができる。
【0007】
また好ましくは、回転電機は、ステータを収納するケースをさらに備える。多孔体はケースに接触する。この場合、多孔体はケースとステータの両方に接触する。そのため、ステータの熱は多孔体を介在させてケースに伝わるためステータの熱を直接ケースへ逃がすことができる。その結果、冷却能力をさらに向上させることができる。
【0008】
また好ましくは、冷媒供給部はケースに設けられる。回転電機内部を潤滑するための潤滑油を冷媒供給部は多孔体に供給する。この場合、回転電機内部を潤滑するための潤滑油を多孔体に供給することでこの潤滑油が多孔体に溜まり、潤滑油がステータの熱を奪い去ることができる。その結果、冷媒として別の流体を用いなくても潤滑油を冷媒として用いることで、構造が簡素化された冷却構造を有する回転電機を提供することができる。
【0009】
また好ましくは、回転電機は、回転軸と、回転軸に取付けられたロータとをさらに備える。冷媒供給部は回転軸に設けられる。冷媒供給部は回転電機内部を潤滑するための潤滑油を多孔体に供給する。この場合でも、回転電機内部を潤滑するための潤滑油を多孔体に供給することで、この潤滑油が多孔体に溜まり、潤滑油がステータの熱を奪い去ることができる。その結果、冷媒として別の流体を用いなくても潤滑油を冷媒として用いることで、構造が簡素化された冷却構造を有する回転電機を提供することができる。
【0010】
また好ましくは、ステータの周囲に設けられたコイルに通電されることで磁力が生じ、その磁力でロータが回転する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、同一または相当する部材については同一の参照符号を付し、その説明は繰返さない。
【0012】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に従った回転電機の断面図である。図1を参照して、この発明の実施の形態1に従った回転電機(モータ)は、ステータ20と、ステータ20に当接する多孔体1と、多孔体1に冷媒としての潤滑油9を供給する冷媒供給部である冷媒供給孔7とを備える。また、回転電機100は、ステータ20を収納するケース3をさらに備える。冷媒供給孔7はケース3に設けられ、回転電機100内部を潤滑するための潤滑油9を多孔体1に供給する。
【0013】
回転電機100は、内部空間を有するケース3と、ケース3の内部空間に収納されてケース3に固定されるステータ20と、ステータ20と向かい合うように位置するロータ30と、ロータ30が取付けられる回転軸40と、回転軸40とケース3との間に介在するベアリング50とを備える。
【0014】
ケース3には、油路5が設けられている。油路5内には潤滑油9が流れている。潤滑油9は、回転電機100内の摺動部分を潤滑するためのものであり、かつステータ20を冷却するためのものである。油路5は冷媒供給孔7によりケース3の内部空間に達しており、冷媒供給孔7から矢印8で示す方向に潤滑油9が供給される。供給された潤滑油9は多孔体1内に含浸し、所定の時間留まることになる。このとき、潤滑油8はステータ20を構成するステ−タコイル21の端部に接触する。これにより潤滑油8がステータ20のステ−タコイル21の端部の熱量を奪い去る。
【0015】
なお、実施の形態1では、潤滑油9は上部の油路5より重力で流動することにより供給される。潤滑油9に圧力を加えることにより、潤滑油9を冷媒供給孔7から噴出させてもよい。
【0016】
ステ−タコイル21は多孔体1に直接接触している。ステ−タコイル21はステータコア22に巻付けられており、磁界を発生させる役割を果たす。ステータコア22は複数枚の鉄板を重ね合わせて構成されており、ケース3に固定されている。一般的には、ステータコア22は鉄により構成される。
【0017】
ステータコア22に向い合うようにロータ30が設けられる。ロータ30は回転軸40により支持されており、回転軸40はベアリング50により支持される。このため回転軸40はケース3に対して回転することが可能であり、この回転に伴い、回転軸40に取付けられたロータ30も回転することができる。この回転軸40の回転が出力として取出される。
【0018】
ステータ20の周囲に設けられたステータコイル21に通電されることで磁力が生じ、その磁力でロータ30が回転する。
【0019】
図2は、図1中の多孔体を拡大して示す断面図である。図2を参照して、多孔体1は、骨格体1aと、その骨格体1aの間に形成された空孔1bとを有する。空孔1b内に潤滑油9が流入し、骨格体1aの熱を潤滑油9が除去することができる。
【0020】
多孔体1を構成する材料としてはさまざまなものが挙げられ、たとえば熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を用いることができる。さらにゴム製の多孔体1を用いることができる。ここで、多孔体1に必要な特性としては、回転電機100内の温度に耐えるための耐熱性、潤滑油8に侵食されないための耐油性およびステータ20の熱をケース3に伝達するための熱伝導性、さらにステータコイル21とケース3との短絡を防止するための絶縁性が必要とされる。また、図2では、空孔1bが不連続に形成されているが、連続的に空孔1bが形成されてもよい。たとえば、耐油性ゴムにドリルで孔を形成することにより空孔1bを形成してもよい。すなわち、図2では、空孔1bがランダムに形成されているが、空孔1bは規則正しく形成されていてもよい。
【0021】
このように構成された、この発明の実施の形態1に従った回転電機100では、ステータ20のステータコイル21が多孔体1に接触しており、この多孔体1には、矢印8で示すように潤滑油9が供給される。そのため、潤滑油9がステータ20の熱量を確実に奪い去ることができる。その結果、ステータ20の熱を除去することで安定して回転電機100を運転することができる。
【0022】
さらに、多孔体1はステータ20とケース3の両方に接触する。そのためステータ20の熱が多孔体1を介在してケース3へ伝わるため多孔体1がない場合に比べてステータ20の熱を確実にケース3へ伝えることができる。
【0023】
さらに、多孔体1はスポンジ状であるため変形しやすい。そのため、このスポンジ状の多孔体1はステータ20とケース3との間の形状に沿って変形する。その結果、多孔体1がステータ20およびケース3と接触する面積が大きくなり、接触面積の増大によりステータ20の熱量を確実にケース3へ逃がすことができる。このような多孔体1を設けることでステータ20の冷却性能が向上するとともに、見かけの熱容量が増大する。これにより短時間の高負荷運転に対するステータ20の温度上昇を抑えることができる。
【0024】
また、多孔体1としては、潤滑油と化学的な反応をすることで硬化、ゲル化または膨潤するものを用いてもよい。この場合、潤滑油と反応することで多孔体1がケース3とステータ20との間にさらに確実に位置決めされる。
【0025】
(実施の形態2)
図3は、この発明の実施の形態2に従った回転電機の断面図である。
【0026】
図3を参照して、この発明の実施の形態2に従った回転電機100では、冷媒供給部としての冷媒供給孔42が回転軸40に設けられている点で、実施の形態1に従った回転電機100と異なる。すなわち、図3を参照して、実施の形態2に従った回転電機では、回転軸40に油路41が設けられる。この油路41には潤滑油9が満たされている。
【0027】
図3を参照して、回転軸40は回転するため、回転軸40内に設けられた潤滑油9には遠心力が働く。この遠心力により潤滑油9は冷媒供給孔42から矢印43で示す方向に吹き出す。これにより潤滑油9は多孔体1に供給される。
【0028】
実施の形態2に従った回転電機100は、回転軸40と、回転軸40に取付けられたロータ30とをさらに備える。冷媒供給部としての冷媒供給孔42は回転軸40に設けられる。回転電機100内部を潤滑するための潤滑油を冷媒供給孔42は多孔体1に供給する。また、冷媒供給孔42からはベアリング50へも潤滑油が供給される。
【0029】
このように構成された、この発明の実施の形態2に従った回転電機100では、実施の形態1に従った回転電機100と同様な効果がある。さらに、潤滑油9によりベアリング50を潤滑および冷却できるという効果がある。
【0030】
(実施の形態3)
図4は、この発明の実施の形態3に従った回転電機の断面図である。図5は、図4中のV−V線に沿った断面図である。なお、図5では、回転電機の半分のみを記載している。
【0031】
図4および図5を参照して、この発明の実施の形態3に従った回転電機100はハイブリッドシステムに用いられる多層同軸回転電機である。
【0032】
エンジン(たとえばガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの公知の機関を用いることが考えられる)と電気モータとを組合せたハイブリッドシステムと呼ばれるパワートレインを搭載した車両が開発され、実用化されている。このような車両においては、運転者のアクセル操作量に関係なく、エンジンによる運転と回転電機とによる運転が自動的に切換えられ、最も効率がよくなるように制御される。
【0033】
このようなハイブリッドシステムにおいて、エンジン動力を遊星歯車(プラネタリギア)を用いた動力分割機構により、駆動輪へ伝達される駆動力と、発電機に伝達される駆動力とに分割するシステムがある。発電機により発電された電力はモータ駆動に直接使用されたり、インバータで直流に変換されて高電圧バッテリに蓄えられたりする。発電機の回転数を制御することにより、動力分割機構は無断変速機としても機能する。エンジン回転力はプラネタリキャリアに入力され、入力された回転力はサンギアにより発電機に、リングギアによってモータおよび出力軸に伝達される。したがって、このようなハイブリッドシステムにおいては、モータ、発電機、遊星歯車機構等から構成される動力分割機構が必要になる。
【0034】
車両においては、エンジンおよび動力分割機構を搭載するスペースに制限があり、軸方向に長い構造物を搭載するのは容易ではない。軸方向の長さを短くするために、2つの回転電機を二重構造にした、いわゆるダブルロータ構造にすることが考えられている。
【0035】
図4で示す回転電機100は、ダブルコイルエンドモータに関するものであり、回転電機100では、ベアリング1200および1204により支持された内側ロータ1010と、ベアリング1202により支持された外側ロータ1070とが回転軸1000を中心として回転する。
【0036】
内側ギャップ1020を介して内側ロータ1010に対向した位置には、内側ステータ1051が設けられる。外側ギャップ1080を介して外側ロータ1070に対向した位置には外側ステータ1111が設けられる。内側ステータ1051は内側ロータ1010を回転させるための磁界を発生させるものであり、内側ステータコア1050および内側ステータコイル1040とにより構成される。外側ステータ1111は外側ロータ1070を回転させるための磁界を発生させるものであり、外側ステータコア1110および外側ステータコイル1100から構成される。
【0037】
外側ステータコア1110はケース1120に当接する。外側ステータコイル1100に流された電流により外側ステータコア1110が発熱すると、その熱量はケース1120に伝達され、ケース1120から外部に放熱される。
【0038】
外側ステータ1111とケース1120とに接触するように多孔体1が設けられる。また、内側ステータ1051とケース1120とに接触するように多孔体1が設けられる。ケース1120内には油路5が設けられ、油路5内には潤滑油9が満たされている。潤滑油9は冷媒供給部としての冷媒供給孔7から多孔体1に向けて放出される。回転電機100の端部には、冷却水路1124が設けられており、冷却水路1124内を冷却水1126が流れる。
【0039】
以上のような構造を有する回転電機100における、ステータコイルに電流を流すことによりステータコアに発生した熱の放熱について説明する。
【0040】
回転電機100が回転軸1000を中心として回転するためには、外側ステータコイル1100および内側ステータコイル1040に、それぞれ所定の電流が流される。
【0041】
外側ステータコイル1100に流された電流による外側ステータコア1110に発生した熱は、外側ステータコア1110に当接したケース1120に伝達され、ケース1120から外気と熱交換されることにより放熱される。内側ステータコイル1040に流された電流により内側ステータコア1050に発生した熱は、内側ステータコイル1040に当接した多孔体1に伝達される。この熱は多孔体1内に溜められた潤滑油により外部へ放熱される。
【0042】
さらに、外側ステータコイル1100に当接した多孔体1内の潤滑油により熱量が取除かれる。
【0043】
以上のように、二重構造の回転電機においても、多孔体1を用いることにより確実に熱量を除去することができる。
【0044】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、ここで示した実施の形態はさまざまに変形することが可能である。まず、この発明が適用されるモータとしては、ステータを有するものであればよく、特にその用途は車両用のモータに限定されるものではない。すなわち、定置用のモータに本発明を適用してもよい。
【0045】
さらに、モータのサイズ、材質および出力などは必要に応じて適宜変更することが可能となる。
【0046】
また冷媒として潤滑油を用いる実施の形態を示したが、冷媒として、潤滑油だけでなく他の流体をも用いることができる。
【0047】
さらに、多孔体の構造に関しても上述のものに制限されるものではない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0048】
【発明の効果】
この発明に従えば、ステータが確実に冷却される回転電機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に従った回転電機の断面図である。
【図2】図1中の多孔体を拡大して示す断面図である。
【図3】この発明の実施の形態2に従った回転電機の断面図である。
【図4】この発明の実施の形態3に従った回転電機の断面図である。
【図5】図4中のV−V線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 多孔体、5 油路、7,42 冷媒供給孔、9 潤滑油、20 ステータ、21 ステータコイル、22 ステータコア、30 ロータ、40 回転軸、100 回転電機。
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転電機に関し、特に車両に搭載される回転電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転電機(モータ)のステータを冷却する技術が、たとえば特開平10−117463号公報(特許文献1参照)に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−117463号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に開示された技術では、回転電機のステータのコイルの端部を冷却するために、可撓性を有するホールをコイルの端部に接触させてそのホースに冷却水を流している。しかしながら、冷却水を循環させようとすると、ホースに流入口および流出口を設けなければならず、構造が複雑化するという問題があった。
【0005】
そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構造で冷却を実現できる回転電機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に従った回転電機は、ステータと、ステータに当接する多孔体と、多孔体に冷媒を供給する冷媒供給部とを備える。このように構成された回転電機では、ステータには多孔体が当接する。多孔体には冷媒が供給されて多孔体の孔内に冷媒が溜まる。この冷媒が多孔体に当接するステータの熱量を奪い去るので簡単な構造でステータを冷却することができる回転電機を提供することができる。
【0007】
また好ましくは、回転電機は、ステータを収納するケースをさらに備える。多孔体はケースに接触する。この場合、多孔体はケースとステータの両方に接触する。そのため、ステータの熱は多孔体を介在させてケースに伝わるためステータの熱を直接ケースへ逃がすことができる。その結果、冷却能力をさらに向上させることができる。
【0008】
また好ましくは、冷媒供給部はケースに設けられる。回転電機内部を潤滑するための潤滑油を冷媒供給部は多孔体に供給する。この場合、回転電機内部を潤滑するための潤滑油を多孔体に供給することでこの潤滑油が多孔体に溜まり、潤滑油がステータの熱を奪い去ることができる。その結果、冷媒として別の流体を用いなくても潤滑油を冷媒として用いることで、構造が簡素化された冷却構造を有する回転電機を提供することができる。
【0009】
また好ましくは、回転電機は、回転軸と、回転軸に取付けられたロータとをさらに備える。冷媒供給部は回転軸に設けられる。冷媒供給部は回転電機内部を潤滑するための潤滑油を多孔体に供給する。この場合でも、回転電機内部を潤滑するための潤滑油を多孔体に供給することで、この潤滑油が多孔体に溜まり、潤滑油がステータの熱を奪い去ることができる。その結果、冷媒として別の流体を用いなくても潤滑油を冷媒として用いることで、構造が簡素化された冷却構造を有する回転電機を提供することができる。
【0010】
また好ましくは、ステータの周囲に設けられたコイルに通電されることで磁力が生じ、その磁力でロータが回転する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、同一または相当する部材については同一の参照符号を付し、その説明は繰返さない。
【0012】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に従った回転電機の断面図である。図1を参照して、この発明の実施の形態1に従った回転電機(モータ)は、ステータ20と、ステータ20に当接する多孔体1と、多孔体1に冷媒としての潤滑油9を供給する冷媒供給部である冷媒供給孔7とを備える。また、回転電機100は、ステータ20を収納するケース3をさらに備える。冷媒供給孔7はケース3に設けられ、回転電機100内部を潤滑するための潤滑油9を多孔体1に供給する。
【0013】
回転電機100は、内部空間を有するケース3と、ケース3の内部空間に収納されてケース3に固定されるステータ20と、ステータ20と向かい合うように位置するロータ30と、ロータ30が取付けられる回転軸40と、回転軸40とケース3との間に介在するベアリング50とを備える。
【0014】
ケース3には、油路5が設けられている。油路5内には潤滑油9が流れている。潤滑油9は、回転電機100内の摺動部分を潤滑するためのものであり、かつステータ20を冷却するためのものである。油路5は冷媒供給孔7によりケース3の内部空間に達しており、冷媒供給孔7から矢印8で示す方向に潤滑油9が供給される。供給された潤滑油9は多孔体1内に含浸し、所定の時間留まることになる。このとき、潤滑油8はステータ20を構成するステ−タコイル21の端部に接触する。これにより潤滑油8がステータ20のステ−タコイル21の端部の熱量を奪い去る。
【0015】
なお、実施の形態1では、潤滑油9は上部の油路5より重力で流動することにより供給される。潤滑油9に圧力を加えることにより、潤滑油9を冷媒供給孔7から噴出させてもよい。
【0016】
ステ−タコイル21は多孔体1に直接接触している。ステ−タコイル21はステータコア22に巻付けられており、磁界を発生させる役割を果たす。ステータコア22は複数枚の鉄板を重ね合わせて構成されており、ケース3に固定されている。一般的には、ステータコア22は鉄により構成される。
【0017】
ステータコア22に向い合うようにロータ30が設けられる。ロータ30は回転軸40により支持されており、回転軸40はベアリング50により支持される。このため回転軸40はケース3に対して回転することが可能であり、この回転に伴い、回転軸40に取付けられたロータ30も回転することができる。この回転軸40の回転が出力として取出される。
【0018】
ステータ20の周囲に設けられたステータコイル21に通電されることで磁力が生じ、その磁力でロータ30が回転する。
【0019】
図2は、図1中の多孔体を拡大して示す断面図である。図2を参照して、多孔体1は、骨格体1aと、その骨格体1aの間に形成された空孔1bとを有する。空孔1b内に潤滑油9が流入し、骨格体1aの熱を潤滑油9が除去することができる。
【0020】
多孔体1を構成する材料としてはさまざまなものが挙げられ、たとえば熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を用いることができる。さらにゴム製の多孔体1を用いることができる。ここで、多孔体1に必要な特性としては、回転電機100内の温度に耐えるための耐熱性、潤滑油8に侵食されないための耐油性およびステータ20の熱をケース3に伝達するための熱伝導性、さらにステータコイル21とケース3との短絡を防止するための絶縁性が必要とされる。また、図2では、空孔1bが不連続に形成されているが、連続的に空孔1bが形成されてもよい。たとえば、耐油性ゴムにドリルで孔を形成することにより空孔1bを形成してもよい。すなわち、図2では、空孔1bがランダムに形成されているが、空孔1bは規則正しく形成されていてもよい。
【0021】
このように構成された、この発明の実施の形態1に従った回転電機100では、ステータ20のステータコイル21が多孔体1に接触しており、この多孔体1には、矢印8で示すように潤滑油9が供給される。そのため、潤滑油9がステータ20の熱量を確実に奪い去ることができる。その結果、ステータ20の熱を除去することで安定して回転電機100を運転することができる。
【0022】
さらに、多孔体1はステータ20とケース3の両方に接触する。そのためステータ20の熱が多孔体1を介在してケース3へ伝わるため多孔体1がない場合に比べてステータ20の熱を確実にケース3へ伝えることができる。
【0023】
さらに、多孔体1はスポンジ状であるため変形しやすい。そのため、このスポンジ状の多孔体1はステータ20とケース3との間の形状に沿って変形する。その結果、多孔体1がステータ20およびケース3と接触する面積が大きくなり、接触面積の増大によりステータ20の熱量を確実にケース3へ逃がすことができる。このような多孔体1を設けることでステータ20の冷却性能が向上するとともに、見かけの熱容量が増大する。これにより短時間の高負荷運転に対するステータ20の温度上昇を抑えることができる。
【0024】
また、多孔体1としては、潤滑油と化学的な反応をすることで硬化、ゲル化または膨潤するものを用いてもよい。この場合、潤滑油と反応することで多孔体1がケース3とステータ20との間にさらに確実に位置決めされる。
【0025】
(実施の形態2)
図3は、この発明の実施の形態2に従った回転電機の断面図である。
【0026】
図3を参照して、この発明の実施の形態2に従った回転電機100では、冷媒供給部としての冷媒供給孔42が回転軸40に設けられている点で、実施の形態1に従った回転電機100と異なる。すなわち、図3を参照して、実施の形態2に従った回転電機では、回転軸40に油路41が設けられる。この油路41には潤滑油9が満たされている。
【0027】
図3を参照して、回転軸40は回転するため、回転軸40内に設けられた潤滑油9には遠心力が働く。この遠心力により潤滑油9は冷媒供給孔42から矢印43で示す方向に吹き出す。これにより潤滑油9は多孔体1に供給される。
【0028】
実施の形態2に従った回転電機100は、回転軸40と、回転軸40に取付けられたロータ30とをさらに備える。冷媒供給部としての冷媒供給孔42は回転軸40に設けられる。回転電機100内部を潤滑するための潤滑油を冷媒供給孔42は多孔体1に供給する。また、冷媒供給孔42からはベアリング50へも潤滑油が供給される。
【0029】
このように構成された、この発明の実施の形態2に従った回転電機100では、実施の形態1に従った回転電機100と同様な効果がある。さらに、潤滑油9によりベアリング50を潤滑および冷却できるという効果がある。
【0030】
(実施の形態3)
図4は、この発明の実施の形態3に従った回転電機の断面図である。図5は、図4中のV−V線に沿った断面図である。なお、図5では、回転電機の半分のみを記載している。
【0031】
図4および図5を参照して、この発明の実施の形態3に従った回転電機100はハイブリッドシステムに用いられる多層同軸回転電機である。
【0032】
エンジン(たとえばガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの公知の機関を用いることが考えられる)と電気モータとを組合せたハイブリッドシステムと呼ばれるパワートレインを搭載した車両が開発され、実用化されている。このような車両においては、運転者のアクセル操作量に関係なく、エンジンによる運転と回転電機とによる運転が自動的に切換えられ、最も効率がよくなるように制御される。
【0033】
このようなハイブリッドシステムにおいて、エンジン動力を遊星歯車(プラネタリギア)を用いた動力分割機構により、駆動輪へ伝達される駆動力と、発電機に伝達される駆動力とに分割するシステムがある。発電機により発電された電力はモータ駆動に直接使用されたり、インバータで直流に変換されて高電圧バッテリに蓄えられたりする。発電機の回転数を制御することにより、動力分割機構は無断変速機としても機能する。エンジン回転力はプラネタリキャリアに入力され、入力された回転力はサンギアにより発電機に、リングギアによってモータおよび出力軸に伝達される。したがって、このようなハイブリッドシステムにおいては、モータ、発電機、遊星歯車機構等から構成される動力分割機構が必要になる。
【0034】
車両においては、エンジンおよび動力分割機構を搭載するスペースに制限があり、軸方向に長い構造物を搭載するのは容易ではない。軸方向の長さを短くするために、2つの回転電機を二重構造にした、いわゆるダブルロータ構造にすることが考えられている。
【0035】
図4で示す回転電機100は、ダブルコイルエンドモータに関するものであり、回転電機100では、ベアリング1200および1204により支持された内側ロータ1010と、ベアリング1202により支持された外側ロータ1070とが回転軸1000を中心として回転する。
【0036】
内側ギャップ1020を介して内側ロータ1010に対向した位置には、内側ステータ1051が設けられる。外側ギャップ1080を介して外側ロータ1070に対向した位置には外側ステータ1111が設けられる。内側ステータ1051は内側ロータ1010を回転させるための磁界を発生させるものであり、内側ステータコア1050および内側ステータコイル1040とにより構成される。外側ステータ1111は外側ロータ1070を回転させるための磁界を発生させるものであり、外側ステータコア1110および外側ステータコイル1100から構成される。
【0037】
外側ステータコア1110はケース1120に当接する。外側ステータコイル1100に流された電流により外側ステータコア1110が発熱すると、その熱量はケース1120に伝達され、ケース1120から外部に放熱される。
【0038】
外側ステータ1111とケース1120とに接触するように多孔体1が設けられる。また、内側ステータ1051とケース1120とに接触するように多孔体1が設けられる。ケース1120内には油路5が設けられ、油路5内には潤滑油9が満たされている。潤滑油9は冷媒供給部としての冷媒供給孔7から多孔体1に向けて放出される。回転電機100の端部には、冷却水路1124が設けられており、冷却水路1124内を冷却水1126が流れる。
【0039】
以上のような構造を有する回転電機100における、ステータコイルに電流を流すことによりステータコアに発生した熱の放熱について説明する。
【0040】
回転電機100が回転軸1000を中心として回転するためには、外側ステータコイル1100および内側ステータコイル1040に、それぞれ所定の電流が流される。
【0041】
外側ステータコイル1100に流された電流による外側ステータコア1110に発生した熱は、外側ステータコア1110に当接したケース1120に伝達され、ケース1120から外気と熱交換されることにより放熱される。内側ステータコイル1040に流された電流により内側ステータコア1050に発生した熱は、内側ステータコイル1040に当接した多孔体1に伝達される。この熱は多孔体1内に溜められた潤滑油により外部へ放熱される。
【0042】
さらに、外側ステータコイル1100に当接した多孔体1内の潤滑油により熱量が取除かれる。
【0043】
以上のように、二重構造の回転電機においても、多孔体1を用いることにより確実に熱量を除去することができる。
【0044】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、ここで示した実施の形態はさまざまに変形することが可能である。まず、この発明が適用されるモータとしては、ステータを有するものであればよく、特にその用途は車両用のモータに限定されるものではない。すなわち、定置用のモータに本発明を適用してもよい。
【0045】
さらに、モータのサイズ、材質および出力などは必要に応じて適宜変更することが可能となる。
【0046】
また冷媒として潤滑油を用いる実施の形態を示したが、冷媒として、潤滑油だけでなく他の流体をも用いることができる。
【0047】
さらに、多孔体の構造に関しても上述のものに制限されるものではない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0048】
【発明の効果】
この発明に従えば、ステータが確実に冷却される回転電機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に従った回転電機の断面図である。
【図2】図1中の多孔体を拡大して示す断面図である。
【図3】この発明の実施の形態2に従った回転電機の断面図である。
【図4】この発明の実施の形態3に従った回転電機の断面図である。
【図5】図4中のV−V線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 多孔体、5 油路、7,42 冷媒供給孔、9 潤滑油、20 ステータ、21 ステータコイル、22 ステータコア、30 ロータ、40 回転軸、100 回転電機。
Claims (5)
- ステータと、
前記ステータに当接する多孔体と、
前記多孔体に冷媒を供給する冷媒供給部とを備えた、回転電機。 - 前記ステータを収納するケースをさらに備え、前記多孔体は前記ケースに接触する、請求項1に記載の回転電機。
- 前記冷媒供給部は前記ケースに設けられ、前記冷媒供給部は回転電機内部を潤滑するための潤滑油を前記多孔体に供給する、請求項2に記載の回転電機。
- 回転軸と、前記回転軸に取付けられたロータとをさらに備え、前記冷媒供給部は前記回転軸に設けられ、前記冷媒供給部は回転電機内部を潤滑するための潤滑油を前記多孔体に供給する、請求項1に記載の回転電機。
- 前記ステータの周囲に設けられたコイルに通電されることで磁力が生じ、その磁力で前記ロータが回転する、請求項4に記載の回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002380050A JP2004215353A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002380050A JP2004215353A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 回転電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004215353A true JP2004215353A (ja) | 2004-07-29 |
Family
ID=32816378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002380050A Withdrawn JP2004215353A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004215353A (ja) |
Cited By (40)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006197774A (ja) * | 2005-01-17 | 2006-07-27 | Toyota Motor Corp | 回転電機のステータおよび回転電機 |
JP2006197772A (ja) * | 2005-01-17 | 2006-07-27 | Toyota Motor Corp | 回転電機 |
JP2007159325A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Shinko Electric Co Ltd | コイルの冷却機構 |
JP2008178225A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Toyota Motor Corp | 回転電機 |
JP2009050105A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Toyota Motor Corp | ステータの搭載構造および車両用駆動装置ならびに車両 |
JP2009118667A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Toyota Motor Corp | モータの冷却構造 |
WO2011159575A2 (en) * | 2010-06-14 | 2011-12-22 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
US20120091838A1 (en) * | 2010-10-19 | 2012-04-19 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Cooling structure for rotary electric machine |
WO2012027191A3 (en) * | 2010-08-25 | 2012-05-10 | Clean Wave Technologies, Inc. | Systems and methods for fluid cooling of electric machines |
US8269383B2 (en) | 2010-06-08 | 2012-09-18 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
US20130049496A1 (en) * | 2011-08-29 | 2013-02-28 | Bradley D. Chamberlin | Electric Machine Module Cooling System and Method |
US8395287B2 (en) | 2010-10-04 | 2013-03-12 | Remy Technologies, Llc | Coolant channels for electric machine stator |
US8427019B2 (en) | 2010-08-25 | 2013-04-23 | Clean Wave Technologies, Inc. | Systems and methods for cooling and lubrication of electric machines |
US8446056B2 (en) | 2010-09-29 | 2013-05-21 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
US8456046B2 (en) | 2010-06-08 | 2013-06-04 | Remy Technologies, Llc | Gravity fed oil cooling for an electric machine |
US20130147289A1 (en) * | 2011-12-08 | 2013-06-13 | Remy Technologies, Llc | Electric machine module cooling system and method |
US8482169B2 (en) | 2010-06-14 | 2013-07-09 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
US8492952B2 (en) | 2010-10-04 | 2013-07-23 | Remy Technologies, Llc | Coolant channels for electric machine stator |
US8497608B2 (en) | 2011-01-28 | 2013-07-30 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
US8508085B2 (en) | 2010-10-04 | 2013-08-13 | Remy Technologies, Llc | Internal cooling of stator assembly in an electric machine |
US8513840B2 (en) | 2010-05-04 | 2013-08-20 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
US8519581B2 (en) | 2010-06-08 | 2013-08-27 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
US8546982B2 (en) | 2011-07-12 | 2013-10-01 | Remy Technologies, Llc | Electric machine module cooling system and method |
US8552600B2 (en) | 2010-06-14 | 2013-10-08 | Remy Technologies, Llc | Potted end turns of an electric machine |
US8593021B2 (en) | 2010-10-04 | 2013-11-26 | Remy Technologies, Llc | Coolant drainage system and method for electric machines |
US8624452B2 (en) | 2011-04-18 | 2014-01-07 | Remy Technologies, Llc | Electric machine module cooling system and method |
US8648506B2 (en) | 2010-11-09 | 2014-02-11 | Remy Technologies, Llc | Rotor lamination cooling system and method |
US8659190B2 (en) | 2010-06-08 | 2014-02-25 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
US8692425B2 (en) | 2011-05-10 | 2014-04-08 | Remy Technologies, Llc | Cooling combinations for electric machines |
JP2014082841A (ja) * | 2012-10-15 | 2014-05-08 | Toyota Motor Corp | 電動機 |
US8803381B2 (en) | 2011-07-11 | 2014-08-12 | Remy Technologies, Llc | Electric machine with cooling pipe coiled around stator assembly |
US8803380B2 (en) | 2011-06-03 | 2014-08-12 | Remy Technologies, Llc | Electric machine module cooling system and method |
US8975792B2 (en) | 2011-09-13 | 2015-03-10 | Remy Technologies, Llc | Electric machine module cooling system and method |
US9041260B2 (en) | 2011-07-08 | 2015-05-26 | Remy Technologies, Llc | Cooling system and method for an electronic machine |
US9054565B2 (en) | 2010-06-04 | 2015-06-09 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
US9099900B2 (en) | 2011-12-06 | 2015-08-04 | Remy Technologies, Llc | Electric machine module cooling system and method |
US9331543B2 (en) | 2012-04-05 | 2016-05-03 | Remy Technologies, Llc | Electric machine module cooling system and method |
JP2016119764A (ja) * | 2014-12-19 | 2016-06-30 | トヨタ自動車株式会社 | 回転電機 |
FR3061373A1 (fr) * | 2016-12-22 | 2018-06-29 | Renault S.A.S | Machine electrique refroidie a fluide caloporteur stable. |
US10069375B2 (en) | 2012-05-02 | 2018-09-04 | Borgwarner Inc. | Electric machine module cooling system and method |
-
2002
- 2002-12-27 JP JP2002380050A patent/JP2004215353A/ja not_active Withdrawn
Cited By (56)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7919890B2 (en) | 2005-01-17 | 2011-04-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Rotating electric machine |
JP2006197772A (ja) * | 2005-01-17 | 2006-07-27 | Toyota Motor Corp | 回転電機 |
JP2006197774A (ja) * | 2005-01-17 | 2006-07-27 | Toyota Motor Corp | 回転電機のステータおよび回転電機 |
JP4586542B2 (ja) * | 2005-01-17 | 2010-11-24 | トヨタ自動車株式会社 | 回転電機 |
JP4645200B2 (ja) * | 2005-01-17 | 2011-03-09 | トヨタ自動車株式会社 | 回転電機のステータおよび回転電機 |
JP2007159325A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Shinko Electric Co Ltd | コイルの冷却機構 |
JP2008178225A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Toyota Motor Corp | 回転電機 |
JP2009050105A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Toyota Motor Corp | ステータの搭載構造および車両用駆動装置ならびに車両 |
US8129875B2 (en) | 2007-11-07 | 2012-03-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Motor cooling structure |
JP2009118667A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Toyota Motor Corp | モータの冷却構造 |
US8513840B2 (en) | 2010-05-04 | 2013-08-20 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
US9054565B2 (en) | 2010-06-04 | 2015-06-09 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
US8456046B2 (en) | 2010-06-08 | 2013-06-04 | Remy Technologies, Llc | Gravity fed oil cooling for an electric machine |
US8269383B2 (en) | 2010-06-08 | 2012-09-18 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
US8659190B2 (en) | 2010-06-08 | 2014-02-25 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
US8519581B2 (en) | 2010-06-08 | 2013-08-27 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
WO2011159575A2 (en) * | 2010-06-14 | 2011-12-22 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
WO2011159575A3 (en) * | 2010-06-14 | 2012-04-05 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
US8614538B2 (en) | 2010-06-14 | 2013-12-24 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
US8552600B2 (en) | 2010-06-14 | 2013-10-08 | Remy Technologies, Llc | Potted end turns of an electric machine |
US8482169B2 (en) | 2010-06-14 | 2013-07-09 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
WO2012027191A3 (en) * | 2010-08-25 | 2012-05-10 | Clean Wave Technologies, Inc. | Systems and methods for fluid cooling of electric machines |
US8410647B2 (en) | 2010-08-25 | 2013-04-02 | Clean Wave Technologies Inc. | Systems and methods for fluid distribution for cooling and lubrication of electric machines |
US8482168B2 (en) | 2010-08-25 | 2013-07-09 | Clean Wave Technologies, Inc. | Systems and methods for fluid cooling of electric machines |
US8872400B2 (en) | 2010-08-25 | 2014-10-28 | Clean Wave Technologies, Inc. | Systems and methods for regulating fluid flow for internal cooling and lubrication of electric machines |
EA029671B1 (ru) * | 2010-08-25 | 2018-04-30 | Клин Уэйв Текнолоджиз, Инк. | Система и способ охлаждения электрических машин текучей средой |
TWI484732B (zh) * | 2010-08-25 | 2015-05-11 | Clean Wave Technologies Inc | 用於電機機械之流體冷卻的系統及方法 |
US8432076B2 (en) | 2010-08-25 | 2013-04-30 | Clean Wave Technologies, Inc. | Systems and methods for providing fluid for internal cooling and lubrication of electric machines |
US8427019B2 (en) | 2010-08-25 | 2013-04-23 | Clean Wave Technologies, Inc. | Systems and methods for cooling and lubrication of electric machines |
US10050495B2 (en) | 2010-08-25 | 2018-08-14 | Clean Wave Technologies, Inc. | Systems and methods for regulating fluid flow for internal cooling and lubrication of electric machines |
US8446056B2 (en) | 2010-09-29 | 2013-05-21 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
US8593021B2 (en) | 2010-10-04 | 2013-11-26 | Remy Technologies, Llc | Coolant drainage system and method for electric machines |
US8508085B2 (en) | 2010-10-04 | 2013-08-13 | Remy Technologies, Llc | Internal cooling of stator assembly in an electric machine |
US8395287B2 (en) | 2010-10-04 | 2013-03-12 | Remy Technologies, Llc | Coolant channels for electric machine stator |
US8492952B2 (en) | 2010-10-04 | 2013-07-23 | Remy Technologies, Llc | Coolant channels for electric machine stator |
US20120091838A1 (en) * | 2010-10-19 | 2012-04-19 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Cooling structure for rotary electric machine |
US8970073B2 (en) * | 2010-10-19 | 2015-03-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Cooling structure for rotary electric machine |
US8648506B2 (en) | 2010-11-09 | 2014-02-11 | Remy Technologies, Llc | Rotor lamination cooling system and method |
US8497608B2 (en) | 2011-01-28 | 2013-07-30 | Remy Technologies, Llc | Electric machine cooling system and method |
US8624452B2 (en) | 2011-04-18 | 2014-01-07 | Remy Technologies, Llc | Electric machine module cooling system and method |
US8692425B2 (en) | 2011-05-10 | 2014-04-08 | Remy Technologies, Llc | Cooling combinations for electric machines |
US8803380B2 (en) | 2011-06-03 | 2014-08-12 | Remy Technologies, Llc | Electric machine module cooling system and method |
US9041260B2 (en) | 2011-07-08 | 2015-05-26 | Remy Technologies, Llc | Cooling system and method for an electronic machine |
US8803381B2 (en) | 2011-07-11 | 2014-08-12 | Remy Technologies, Llc | Electric machine with cooling pipe coiled around stator assembly |
US8546982B2 (en) | 2011-07-12 | 2013-10-01 | Remy Technologies, Llc | Electric machine module cooling system and method |
US9048710B2 (en) * | 2011-08-29 | 2015-06-02 | Remy Technologies, Llc | Electric machine module cooling system and method |
CN103765736A (zh) * | 2011-08-29 | 2014-04-30 | 雷米科技有限责任公司 | 电机模块冷却系统和方法 |
US20130049496A1 (en) * | 2011-08-29 | 2013-02-28 | Bradley D. Chamberlin | Electric Machine Module Cooling System and Method |
US8975792B2 (en) | 2011-09-13 | 2015-03-10 | Remy Technologies, Llc | Electric machine module cooling system and method |
US9099900B2 (en) | 2011-12-06 | 2015-08-04 | Remy Technologies, Llc | Electric machine module cooling system and method |
US20130147289A1 (en) * | 2011-12-08 | 2013-06-13 | Remy Technologies, Llc | Electric machine module cooling system and method |
US9331543B2 (en) | 2012-04-05 | 2016-05-03 | Remy Technologies, Llc | Electric machine module cooling system and method |
US10069375B2 (en) | 2012-05-02 | 2018-09-04 | Borgwarner Inc. | Electric machine module cooling system and method |
JP2014082841A (ja) * | 2012-10-15 | 2014-05-08 | Toyota Motor Corp | 電動機 |
JP2016119764A (ja) * | 2014-12-19 | 2016-06-30 | トヨタ自動車株式会社 | 回転電機 |
FR3061373A1 (fr) * | 2016-12-22 | 2018-06-29 | Renault S.A.S | Machine electrique refroidie a fluide caloporteur stable. |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004215353A (ja) | 回転電機 | |
US7834492B2 (en) | Electric machine having a liquid-cooled rotor | |
CN109474127B (zh) | 车辆用旋转电机的冷却装置 | |
EP2724450B1 (en) | Cooling structure of rotary electric machine | |
JP5625565B2 (ja) | 回転機及び車両 | |
JP5703698B2 (ja) | 回転機及び車両 | |
JP4682716B2 (ja) | 電動機の冷却装置 | |
JP4492745B2 (ja) | 回転電機 | |
JP4949983B2 (ja) | 回転電機 | |
US20090184592A1 (en) | Rotating electric machine | |
JP5333606B2 (ja) | 回転電機の冷却構造 | |
US20040146411A1 (en) | Rotary machine cooling system | |
US20070120427A1 (en) | Electric machine having a liquid-cooled rotor | |
JP6628779B2 (ja) | 機電一体型回転電機装置 | |
US7800261B2 (en) | Rotary electric machine with stator outer surface designed to enhance heat dissipation | |
JP2009118712A (ja) | 回転電機 | |
JP2005117790A (ja) | 駆動装置およびこれを搭載する自動車 | |
JP2009195082A (ja) | ステータの冷却構造 | |
JP2005278277A (ja) | 電動機の冷却構造 | |
JP2019161899A (ja) | 回転電機の冷却システムおよび回転電機の冷却方法 | |
JP2005253263A (ja) | 電動機の冷却装置 | |
JP2016183717A (ja) | 車両用モータ駆動装置 | |
JP2005012961A (ja) | 回転電機における固定子のコイルエンド構造 | |
JP2008289245A (ja) | 回転電機の冷却構造 | |
JPH07231611A (ja) | 回転機の冷却構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20040928 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040928 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060307 |