JP2004214347A - 現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像液の消費量を少なくし、現像の均一性を確保する現像処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】現像液を供給する現像液供給ノズル13と、現像液供給ノズル13から供給される現像液を基板10に塗布する現像液塗布バー15とを有し、現像液塗布バー15は一方向に延びる第一の壁21と、第一の壁21に対面し、かつ隙間を空けて設けられた第2の壁22とを備え、隙間は、現像液の受入部17と、受入部17の下方に位置して第1の壁21に沿って延びる、受入部17よりも幅が狭くなっている現像液の流出口33とを構成していることを特徴とする現像装置によって解決する。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は基板の上に形成した露光処理後のレジストを現像する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスの製造プロセスでは、所望の半導体素子の構造を得るために、フォトリソグラフィー法を利用して露光及び現像を行っている。近年、半導体デバイスでは、基板が大型化しているため、現像液の消費量を削減することや均一な現像を行うことなどが要求されるようになっている。
【0003】
従来の現像装置では以下のようにして現像液を塗布する。図1(a)、(b)は、従来の現像装置における塗布動作を示し、図1(a)は斜視図、図1(b)は図1(a)のI−I線に沿う断面図である。
【0004】
従来の現像装置における塗布動作においては、まず、露光済みのレジスト膜を表面に有する半導体ウエハ1を現像装置内の回転軸2に載置し、スピンチャックにより半導体ウエハ1が保持される。次に、現像液供給バルブ3内に蓄えられた現像液に圧力を加えて現像液を現像液供給ノズル4から吐出させて、現像液を半導体ウエハ1の表面の中心部に供給する。
【0005】
続いて、回転軸を兼ねたスピンチャック2によって半導体ウエハ1を回転させ、半導体ウエハ1の中心部に供給した現像液5を遠心力によって半導体ウエハ1の周縁部まで拡げる。このようにして現像液を半導体ウエハ1の表面に塗布する。この方法はスピンディベロップ法と呼ばれる。
【0006】
上記のスピンディベロップ法による塗布方法では、半導体ウエハの中心部に現像液を供給し、周縁部にむけて広い面積にわたって現像液を広げているため、中心部では現像液が十分に供給されるが、周辺部では現像液が不足しがちである。しかも、半導体ウエハ1の周辺部では現像液の流速が速くなり、半導体ウエハ1表面から飛散してしまう。従って、半導体ウエハ1の中心部に比べて、周辺部では現像液の供給量が不足し、現像処理が中心部より周辺部で進行しにくくなる。このため、現像の均一性を確保できず、現像ムラを生じてしまう。この現像ムラを解消するためには、現像に必要かつ十分な量より過剰に現像液を供給しなければならなかった。
【0007】
このような現像ムラをなくすために、図2に示すように、多数の吐出口6を設けたフラットバー5より現像液を供給する現像装置がある(例えば特許文献1参照。)。この現像装置では、半導体ウエハの半径方向の全域にわたって現像液を滴下することで中央部と周辺部とで現像液の供給量をより均一化するとともに、フラットバー5を塗布済みの現像液に接触するまで近づけて塗布することで、現像液の飛散を防止している。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−57334号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、多数の吐出口6を設けたフラットバー5では、吐出口6を複数備えているため、吐出口6を介して大気に曝される現像液の量が多く、酸化による現像液の劣化が無視できなくなる。一般に、現像液は酸化によって現像能力が劣化して、十分な現像処理を行うことができない。このため、フラットバー5を用いた場合、現像液が劣化していることを想定して半導体ウエハ1に現像液を塗布する前に現像液を吐出して廃棄する、いわゆるプリディスペンスを行わなければならない。その廃棄量は、多数の吐出口6の総面積に比例するため、現像液の消費量がさらに多くなってしまう。
【0010】
また、フラットバー5を塗布済みの現像液に接触させながら基板上を移動させるので、塗布済みの現像液がフラットバー5の表面や吐出口6に付着する。この吐出口6に付着した現像液を除去するために塗布終了後にフラットバー5を洗浄するが、吐出口6近傍に溜められている未使用の現像液がその洗浄液に曝されて劣化してしまう。そして、洗浄によって劣化した現像液を廃棄するため、更なるプリディスペンスが必要になる。
【0011】
本発明は、上記の問題点を鑑みて、現像液の消費量を少なくし、かつ現像の均一性を確保する現像装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、現像液を供給する現像液供給ノズルと、現像液供給ノズルから供給される現像液を基板に塗布する現像液塗布バーとを有し、現像液塗布バーは、一方向に延びる第一の壁と、第一の壁に対面し、かつ隙間を空けて設けられた第2の壁とを備え、隙間は、現像液の受入部と、受入部の下方に位置して第一の壁に沿って延びる、受入部よりも幅が狭くなっている現像液の流出口とを構成していることを特徴とする現像装置によって解決する。
【0013】
本発明の現像装置によれば、現像液塗布バーにおいて、流出口は現像液の受入部より幅が狭いので、狭い隙間に浸透して広がり易い液体の性質を利用して受入部に供給された現像液を素早く流出口全域に広げることができる。これにより、現像液を流出口全域より一様に流出させることができるため、現像液は基板上に均一に塗布されて、現像ムラが解消される。
【0014】
また、現像液の流出口の狭い隙間に現像液を浸透させることにより、流出量が制限されるため、現像液の供給量を必要最少限にすることができる。
【0015】
さらに、現像液供給ノズルから現像液塗布バーを介して現像液を塗布しているので、基板上の塗布済みの現像液が現像液供給ノズルに付着するのを防止することができる。従って、現像液供給ノズルを洗浄する必要がなく、洗浄液による未使用の現像液の劣化を防止することができる。このため、現像液供給ノズル内の未使用の現像液を廃棄する必要がなくなり、これにより、現像液の消費量を少なくすることができる。また、作業領域とは別に退避区域を設け、かつ開閉自在な退避カバーを設けることにより、現像液塗布バーを洗浄中に退避カバーで現像液塗布バーを現像液供給ノズルから隔離することにより、現像液供給ノズルへの洗浄液の飛散をより一層防止することができるようになる。
【0016】
また、現像液塗布バーの第一の壁は現像液の流出口の下に延在している。従って、第一の壁の下端を基板表面に近づけ、第一の壁を背にして第一の壁を相対的に移動させることにより、第一の壁は流出口より流出した現像液を素早く第一の壁全域に広げる機能を発揮し、これにより、現像液は基板の塗布面に一様に供給されることになる。特に、円形状の基板に現像液を回転塗布する場合、一様に現像液を供給すると中央部は塗布面積が少ないため必要量以上に現像液が供給されるが、回転の遠心力により、第一の壁の下端を伝って流出直後の現像液が中心部から周辺部に押しやられるため、塗布面積が広く、必要量が不足しがちな周辺部に必要かつ十分な量の現像液を供給することができる。
【0017】
さらに、第一の壁は平坦な底面を有しているので、基板の中心部と周辺部で現像液の流速が異なるような回転塗布の場合などに、第一の壁の平坦な底面を基板表面に近づけ、第一の壁を背にして第一の壁を相対的に移動させることにより、狭い隙間に浸透して広がり易い液体の性質を利用して第一の壁の平坦な底面に供給された現像液を素早く基板上、平坦な底面全域に広げて現像液の均一な供給を行うことができる。さらに、第一の壁の平坦な底面で基板表面の現像液の飛散を防止し、基板の中心部と周辺部で現像液の供給量を均一化することができる。以上により、より一層均一な現像処理を行うことが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
(第一の実施の形態)
半導体デバイスは円形状の半導体ウエハを用いて製造する場合が多い。本実施の形態では、円形状の半導体ウエハに現像液を塗布する現像装置について説明する。
【0019】
図3は、本発明の第一の実施の形態の現像装置の主要部を示し、図3(a)は斜視図、図3(b)は図(a)のII−II線に沿う断面図である。
【0020】
本実施の形態の現像装置は、円形状の半導体ウエハ(基板)10を裏面で保持して回転させるスピンチャック12、現像液を吐出する一の管状の現像液供給ノズル13、現像液の供給量を調整する現像液供給バルブ14、現像液供給ノズル13から供給される現像液を半導体ウエハ10に塗布する現像液塗布バー15、現像液塗布バーを支持し、半導体ウエハ10上の所望の位置に移動させる支柱16によって構成される。また、現像装置内は、現像液塗布バー15により現像液を塗布する作業区域と、現像液の塗布を終了した現像液塗布バー15を収納する退避区域に分けられる。
【0021】
現像液供給バルブ14の内部には現像液が蓄えられており、現像液に圧力を加えることによって、現像液供給ノズル13から現像液を吐出するようになっている。
【0022】
現像液塗布バー15は、図3(b)に示すように、一方向に延びる長方形状の平板からなり、平坦な底面を有する壁部(第一の壁)21と、上辺が短く、片側の斜線が延びた台形状の平板からなる液経路部(第二の壁)22によって構成される。液経路部22は、台形の底辺を下側にし、壁部21に対して間隔をおいて、かつかつ、下側に行くほど壁部21に近づくように斜めに取り付けられている。壁部21と液経路部22との間に形成される空隙は、半導体ウエハ10側に近づくほど狭くなっており、先端部25では同じ幅の間隔で下側に開口している。同じ幅の間隔で下側に開口している先端部25の空隙は、現像液が毛管現象類似の効果によって広がり易くなるような狭い間隔となっている。この空隙は、先端部の上の現像液の受入部17と先端部の現像液の流出口33を構成する。さらに、現像液の受入部17は、現像液供給ノズル13から供給される現像液を受ける現像液の滴下部31と、滴下部31の現像液を流出口33の上全域に広げるような流路32とから構成されている。
【0023】
現像液塗布バー15は、台形状の液経路部22の片側の斜線が延びている側の壁部の一端が支柱16に支持されている。支柱16は昇降及び回転可能になっていて、支柱16の動きに連動して現像液塗布バー15も移動するようになっている。現像液を塗布する時は、支柱16の回転によって現像液塗布バー15の他端部が作業領域内の現像液供給ノズル13の下に位置するように移動させ、かつ、半導体ウエハ10の表面上で現像液塗布バー15の壁部21の長手方向を円形状の半導体ウエハ10の半径方向に沿うように保持する。現像液を塗布し終えると、支柱16の回転によって現像液供給バーを退避区域に移動させる。
【0024】
次に、この本発明の現像装置を用いて現像液を塗布する方法について、図4及び図5を用いて説明する。図4及び図5は、本発明の第一の実施の形態の現像装置における現像液を塗布する際の動作を示し、図4(a)は斜視図、図4(b)は図4(a)のIII−III線に沿う断面図、図5(a),(b)は側面図である。
【0025】
まず、支柱16の昇降・回転に連動する、現像液塗布バー15の上下動及び回転によって、退避区域の所定の位置にある現像液塗布バー15を、図3に示す作業区域の所望の位置に移動させる。ここで、作業区域の所望の位置では、半導体ウエハ10表面に対して壁部21の底面が平行となるように、現像液塗布バー15が支柱16に支持されている。また、半導体ウエハ10と現像液供給バー15の底面の間隔は、現像液供給バー15から供給される現像液が現像液塗布バー15の底面と半導体ウエハ10との間で毛細管現象類似の効果によって拡がるように設定されている。この際、半導体ウエハ10の厚みに応じて支柱を昇降させて、半導体ウエハ10と現像液供給バー15の間隔を保つようにする。
【0026】
次いで、現像液塗布バー15の壁部21を背にして半導体ウエハ10に対して相対的に進むようにスピンチャック12を回転軸として半導体ウエハ10を回転させる。
【0027】
次に、図4(a)に示すように、現像液供給ノズル13から現像液を吐出して現像液塗布バー15の滴下部31に現像液を供給すると、流路32に沿って現像液が流れ、流出口33の上全域に供給される。流出口33の上全域に供給された現像液は流出口33の狭い空隙を長手方向に瞬時に、かつ一様に浸透してから、流出口33より流出し、流出口33の下に延在する壁部21を伝って下方へ流れ出して半導体ウエハ10に達する。半導体ウエハ10に達した現像液は壁部21の下端により壁部21の底面に浸透する量が均一となって、半導体ウエハ10上、壁部21の底面に浸透する。壁部21の底面に浸透した現像液は、半導体ウエハ10と壁部21の底面の間の隙間での毛管現象類似の効果によって壁部21の長手方向に瞬時に広がり、半導体ウエハ10上に塗布される。このとき、壁部21の平坦な底面によって、塗布された現像液が回転に伴う遠心力により飛散するのを防止することができる。
【0028】
また、円形状の半導体ウエハ10へ現像液を塗布する場合、半導体ウエハ10の中心部では現像液の必要量に対して供給量が多くなるが、半導体ウエハ10中心部の流出直後の現像液は遠心力により壁部21の下端を伝って半導体ウエハ10周辺部に押しやられるため、及び壁部21の底面での毛管現象類似の効果によって現像液は中心部から周辺部に供給されるため、現像液の塗布ムラは生じない。
【0029】
以上により、塗布された現像液は、図4(b)及び図5(a)に示すように、一定の厚みになる。
【0030】
このようにして半導体ウエハ10を一回転させると、現像液は半導体ウエハ10の表面全体に一様に、かつ現像に必要な量だけ必要かつ十分に供給され、現像液の塗布が完了する。さらに、そのまましばらく放置することにより現像が完了する。
【0031】
以上のように、本発明の第一の実施の形態の現像装置では、現像液塗布バー15の流出口33は幅が狭くなっているため、毛管現象類似の効果により受入部17に供給された現像液を素早く流出口33全域に広げることができる。これにより、現像液を流出口33全域より一様に流出させることができるため、現像液は半導体ウエハ10に均一に塗布されて、現像ムラが解消される。また、現像液の流出口33の狭い隙間に現像液を浸透させることにより、流出量が制限されるため、現像液の供給量を必要最少限にすることができる。
【0032】
さらに、現像液供給ノズル13から現像液塗布バー15を介して現像液を塗布しているので、半導体ウエハ10上の塗布済みの現像液が現像液供給ノズル13に付着するのを防止することができる。従って、現像液供給ノズル13の洗浄液による未使用の現像液の劣化を防止することができるため、現像液供給ノズル13内の未使用の現像液を廃棄する必要がなくなり、これにより、現像液の消費量を少なくすることができる。
【0033】
また、現像液塗布バー15の壁部21は現像液の流出口33の下に延在しているので、壁部21の下端を半導体ウエハ10表面に近づけ、半導体ウエハ10の回転方向に対して壁部21を背にして現像液塗布バーを保持することにより、流出口33より流出した現像液は壁部21を伝って半導体ウエハ10の中心部から周辺部に押しやられ、これにより、半導体ウエハ10の中心部から周辺部にわたって必要かつ十分な量の現像液が供給されることになる。
【0034】
さらに、壁部21は平坦な底面を有しているので、半導体ウエハ10の中心部と周辺部で現像液の流速が異なるような回転塗布の場合などに、壁部21の平坦な底面を半導体ウエハ10表面に近づけ、半導体ウエハ10の回転方向に対して壁部21を背にして現像液塗布バー15を保持することにより、毛管現象類似の効果により壁部21の平坦な底面に供給された現像液を素早く平坦な底面全域に広げて現像液の均一な供給を行うことができる。さらに、壁部21の平坦な底面で半導体ウエハ10表面の現像液の飛散を防止し、半導体ウエハ10の中心部と周辺部で現像液の供給量を均一化することができる。以上により、より一層均一な現像処理を行うことが可能となる。
【0035】
なお、半導体ウエハ10の周辺部への現像液の供給をより円滑にするために、半導体ウエハ10の周辺部において毛管現象類似の効果を高めてもよい。このような効果は、図5(b)に示すように、半導体ウエハ10の中央部より周辺部の方が現像液塗布バー15との間隔が狭くなるように、現像液塗布バー15の平坦な底面を半導体ウエハ10の表面に対して傾かせることによって得られる。
【0036】
また、現像液は温度によってレジスト膜への浸透能力が変わるので、現像液の温度を一定に保たなければ現像が均一に進行しない。そこで、現像液供給バー15から塗布される現像液の温度変化をなくすために、図6に示すように、現像液供給バー15は温度調節された水が循環する温度調節機構20を内部に備えたものにしてもよい。
【0037】
さらに、第一の実施の形態では、半導体ウエハ10を回転させているが、その代わりに現像液塗布バー15を回転させる手段を設けてもよい。この場合、その手段は、半導体ウエハ10の表面上で、現像液塗布バー15の壁部21の長手方向を円形状の半導体ウエハ10の半径方向に沿って保持しつつ、現像液塗布バー15を円形状の半導体ウエハ10の円周方向に相対的に回転させる。
【0038】
次に、現像液の塗布終了後の現像装置の動作について説明する。
【0039】
図7は、本発明の第一の実施の形態の現像装置における現像液を塗布した後の動作を示す斜視図である。
【0040】
図7に示すように、退避区域にはリンス液を供給するリンスノズル26と、ガスを噴出するブローノズル27が備えられている。作業区域と退避区域は退避カバー25によって仕切られる。
【0041】
現像液の塗布が終了すると、現像液塗布バー15を支柱16によって退避区域に移動させ、退避カバー25により現像液塗布バー13を覆う。この退避カバー25は現像液塗布バー15に備えられていてもよい。次いで、現像液塗布バー15にリンスノズルからリンス液を供給して、現像液塗布バー13に付着した現像液を洗い流し、最後にブローノズルより噴出するガスによって現像液塗布バー15を乾燥させる。
【0042】
一方、作業区域では、現像を進行させるために半導体ウエハ10を一定の時間保持した後、スピンチャックによって半導体ウエハ10を回転させて、ある程度の現像液を除去する。次いで、半導体ウエハ10の表面にリンス液を吐出して洗浄を行う。
【0043】
このように、退避区域では現像液塗布バー15の洗浄、作業区域では半導体ウエハ10の現像液の除去を平行して行う。この際、現像液やリンス液が退避区域の方に飛散するが、退避カバー25が妨げとなって、これらの液が現像液塗布バー15へ付着することはない。
【0044】
このように本発明の現像装置では、現像液の供給元であるノズルではなく、現像液塗布バー15を洗浄するので、リンス液によって現像液が汚染されることはない。また、作業領域とは別に退避区域を設け、かつ開閉自在な退避カバー25を設けることにより、現像液塗布バー15を洗浄中に退避カバー25で現像液塗布バー15を現像液供給ノズル13から隔離することにより、現像液供給ノズル13への洗浄液の飛散をより一層防止することができるようになる。これにより、現像液供給ノズル13内の未使用の現像液を廃棄する必要がなくなり、現像液の消費量を少なくすることができる。
【0045】
尚、本実施の形態では、現像液塗布バー15と半導体ウエハ10の洗浄を別々の区域で行ったが、現像液塗布バー15と半導体ウエハ10を作業区域で纏めて洗浄してもよい。
(第二の実施の形態)
以下に、四角形の半導体ウエハに対して図3に示す本発明の現像装置を適用し、図8を参照して、本発明の第二の実施の形態に係る現像液を塗布する方法について説明する。図8は斜視図である。
【0046】
第二の実施の形態において、第一の実施の形態と異なるところは、第一の実施の形態では、円形状の半導体ウエハ10に対して図3に示す本発明の現像装置を適用したが、本実施の形態では、四角形の半導体ウエハに対して図3に示す本発明の現像装置を適用している点である。
【0047】
また、第一の実施の形態では、現像液の塗布中に現像液塗布バー15を静止させ、半導体ウエハ10の方を回転運動させたが、本実施の形態では、半導体ウエハ11の方を静止させ、半導体ウエハ11の表面上で、現像液塗布バー15を一端部から他端部へ直線的に移動させている点である。この場合、現像液供給ノズル13が現像液塗布バー15の現像液の滴下部31の上に位置するように、現像液供給ノズル13も現像液塗布バー15の移動に合わせて移動させる。
【0048】
第二の実施の形態の現像液の塗布方法においては、まず、支柱16によって、現像液塗布バー15の平坦な底面が半導体ウエハ11表面に対して平行となるように支持する。
【0049】
次いで、現像液塗布バー15の平坦な底面と半導体ウエハ11との間隔を一定に保持しながら現像液塗布バー15を半導体ウエハ11の端部から対向する端部へと移動させる。このとき、現像液塗布バー15の壁部21は現像液の流出口33の下に延在している。従って、流出口33より流出した直後の現像液は壁部21により前方或いは側方に押しやられて壁部21全域に一様に広がる。これにより、現像液は半導体ウエハ11の塗布面に一様に供給されることになる。さらに、壁部21の下端、及び平坦な底面により、半導体ウエハ11の塗布面に現像液は均一に塗布されることになる。なお、この実施の形態の塗布方法における他の作用・効果に関しては、第一の実施の形態と同じ現像液塗布バー15を用いているため第一の実施の形態と同様である。
【0050】
このようにして、現像液が半導体ウエハ11全体に均一に塗布される。
【0051】
なお、第一の実施の形態では、円形の半導体ウエハ10に対して回転運動を利用して現像液を塗布した。これによって、半導体ウエハ10の中心部と周辺部での現像液の供給量の差を生じたり、現像液の飛散を生じたりしていた。これを解消するために、第一の実施の形態では、平坦な底面を有する壁部21を使用して半導体ウエハ10に一様に現像液を塗布した。これに対して、本実施の形態では、四角形状の半導体ウエハ11を直線運動させて現像液を塗布するので、半導体ウエハ11の中心部と周辺部での現像液の供給量の差の問題は生じない。従って、壁部21は必ずしも底面を有する必要はない。例えば、半導体ウエハ11側が先鋭な形状の壁部21であってもよい。
【0052】
また、現像液塗布バー15を移動させて半導体ウエハ11表面に現像液を供給したが、半導体ウエハ11を移動させて現像液を供給してもよい。
【0053】
以上のようにして、第二の実施の形態に係る塗布方法によれば、四角形状の半導体ウエハ11に対しても第一の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0054】
以上、実施の形態によりこの発明を詳細に説明したが、この発明の範囲は上記実施の形態に具体的に示した例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の上記実施の形態の変更はこの発明の範囲に含まれる。
【0055】
例えば、現像液塗布バー15の形状は空隙の先端への浸透現象を利用するものであればよい。
【0056】
また、上記の実施の形態では半導体ウエハ10、11に対して現像液を塗布する場合について説明したが、液晶表示装置に使用されるガラス基板に対して現像液を塗布することもできる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の現像装置によれば、現像液塗布バーの流出口は現像液の受入部より幅が狭いので、狭い隙間に浸透して広がり易い液体の性質を利用して受入部に供給された現像液を素早く流出口全域に広げることができる。これにより、現像液を流出口全域より一様に流出させることができるため、現像液は基板上に均一に塗布されて、現像ムラが解消される。
【0058】
また、現像液の流出口の狭い隙間に現像液を浸透させることにより、流出量が制限されるため、現像液の供給量を必要最少限にすることができる。
【0059】
さらに、現像液供給ノズルから現像液塗布バーを介して現像液を塗布しているので、現像液供給ノズルは塗布現像液による汚染を受けず、現像液供給ノズルの洗浄も必要ない。これにより、現像液供給ノズル内の未使用の現像液を廃棄する必要がないため、現像液の消費量を少なくすることができる。
【0060】
また、現像液塗布バーの第一の壁は現像液の流出口の下に延在しているので、基板表面上を第一の壁を背にして第一の壁を相対的に移動させたときに、第一の壁の下端により流出口より流出した現像液を基板の塗布面に一様に広げるとともに、必要かつ十分な量の現像液を供給することができる。
【0061】
さらに、第一の壁は平坦な底面を有しているので、基板の中心部と周辺部で現像液の流速が異なるような回転塗布の場合などに、第一の壁の平坦な底面を基板表面に近づけ、第一の壁を背にして第一の壁を相対的に移動させることにより、毛管現象類似の効果により第一の壁の平坦な底面に供給された現像液を素早く基板上、平坦な底面全域に広げて現像液の均一な供給を行うことができる。さらに、第一の壁の平坦な底面で基板表面の現像液の飛散を防止し、基板の中心部と周辺部で現像液の供給量を均一化することができる。以上により、より一層均一な現像処理を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の現像装置における塗布動作を示し、図1(a)は斜視図、図1(b)は図1(a)のI−I線の断面図である。
【図2】図2は、従来のフラットバーを有する現像装置における塗布動作を示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明の第一の実施の形態の現像装置の主要部を示し、図3(a)は斜視図、図3(b)は図3(a)のII−II線の断面図である。
【図4】図4は、本発明の第一の実施の形態の現像装置における現像液を塗布する際の動作を示し、図4(a)は斜視図、図4(b)は図4(a)のII−II線の断面図である。
【図5】図5は、本発明の第一の実施の形態の現像装置における現像液を塗布する際の動作を示す側面図である。
【図6】図6は、本発明の第一の実施の形態の現像装置の変形例であり、現像液供給バーの内部に温度調節された水が循環する機構を有する現像装置の斜視図である。
【図7】図7は、本発明の第一の実施の形態の現像装置における現像液を塗布した後の動作を示す斜視図である。
【図8】図8は、本発明の第二の実施の形態の現像装置おける現像液を塗布する際の動作を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ
2 スピンチャック
3 現像液供給バルブ
4 現像液供給ノズル
5 フラットバー
6 吐出口
10 円形状の半導体ウエハ
11 四角形状の半導体ウエハ
12 スピンチャック
13 現像液供給ノズル
14 現像液供給バルブ
15 現像液塗布バー
16 支柱
20 温度調節機構
21 壁部(第一の壁)
22 液経路部(第二の壁)
25 退避カバー
26 リンスノズル
27 ブローノズル
31 滴下部
32 流路
33 流出口

Claims (11)

  1. 現像液を供給する現像液供給ノズルと、
    前記現像液供給ノズルから供給される前記現像液を基板に塗布する現像液塗布バーとを有し、
    前記現像液塗布バーは一方向に延びる第一の壁と、該第一の壁に対面し、かつ隙間を空けて設けられた第2の壁とを備え、前記隙間は、前記現像液の受入部と、前記受入部の下方に位置して前記第1の壁に沿って延びる、前記受入部よりも幅が狭くなっている現像液の流出口とを構成していることを特徴とする現像装置。
  2. 前記第一の壁は前記現像液の流出口の下方に延在してなることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記第一の壁は平坦な底面を有することを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の現像装置。
  4. 前記現像液の受入部は、現像液の滴下部と、該現像液の滴下部から前記第一の壁に沿って延びる流出口の全域にわたって現像液を広げる現像液の流路とを有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の現像装置。
  5. 前記現像液塗布バーは、前記第一の壁の下端と前記基板の表面との間隔を保ち、かつ前記第一の壁を背にして相対的に移動可能となっていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の現像装置。
  6. 円形状の前記基板に対して、前記基板の表面上で前記現像液塗布バーの第一の壁の長手方向を前記円形状の基板の半径方向に沿って保持しつつ、前記現像液塗布バーを前記円形状の基板の円周方向に相対的に回転させる手段を有することを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  7. 前記現像液塗布バーは、前記基板の表面上で、前記第一の壁の下端と前記基板の表面との間隔が前記基板の中心部よりも周辺部で狭くなっていることを特徴とする請求項6に記載の現像装置。
  8. 方形状の前記基板に対して、前記基板の表面上で前記現像液塗布バーを相対的に直線移動させる手段を有することを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  9. 前記現像液塗布バーは前記現像液の温度を調節する温度調整手段を有することを特徴とする請求項1乃至8の何れか一に記載の現像装置。
  10. 前記現像装置は作業区域と退避区域に空間的に分ける開閉自在な退避カバーを更に有し、前記現像液を塗布しないときは前記退避区域にあることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  11. 前記退避区域において前記現像液塗布バーの表面に洗浄液を供給する洗浄液供給ノズルと、前記現像液塗布機構の表面にガスを吹き付けるガス供給ノズルとを更に有することを特徴とする請求項10に記載の現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015201562A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 株式会社ディスコ 保護膜形成方法

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