JP2004214031A - ハイブリッドケーブル - Google Patents

ハイブリッドケーブル Download PDF

Info

Publication number
JP2004214031A
JP2004214031A JP2002382552A JP2002382552A JP2004214031A JP 2004214031 A JP2004214031 A JP 2004214031A JP 2002382552 A JP2002382552 A JP 2002382552A JP 2002382552 A JP2002382552 A JP 2002382552A JP 2004214031 A JP2004214031 A JP 2004214031A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive layer
cable
optical fiber
hybrid
hybrid cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002382552A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4167488B2 (ja
Inventor
Katsumi Murakami
勝美 村上
Akihiro Otsuki
昭弘 大月
Masaru Nakai
優 中井
Hiromichi Kuji
弘道 久慈
Hiroichi Hori
博一 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daito Tech Co Ltd
Original Assignee
Daito Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daito Tech Co Ltd filed Critical Daito Tech Co Ltd
Priority to JP2002382552A priority Critical patent/JP4167488B2/ja
Publication of JP2004214031A publication Critical patent/JP2004214031A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4167488B2 publication Critical patent/JP4167488B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B9/00Power cables
    • H01B9/04Concentric cables

Landscapes

  • Communication Cables (AREA)

Abstract

【課題】布設の手間を減少させ、ケーブルの太さをなるべく増加させないで電源容量を大きくできる屋内用の光ファイバーと電源線を複合させた屋内用のハイブリッドケーブルを提供する。
【解決手段】1本の光ファイバー11と、その光ファイバー11の外周に設けられる金属線を筒状に編み合わせた円筒状の第1導電層12と、その第1導電層12の外周に設けられる絶縁層15と、その絶縁層15の外周に設けられる金属線を筒状に編み合わせた円筒状の第2導電層13と、その第2導電層13の外周に設けられる絶縁被覆層14とを有するハイブリッドケーブル10。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ファイバーと電源線との複合ケーブルであるハイブリッドケーブルに関する。さらに詳しくは一般家庭やマンション、ビル等の屋内に布設されるハイブリッドケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2000−241687
【特許文献2】特開平8−129915
【特許文献3】特開平9−198931
従来、電源線と光ファイバーを1本のケーブルにまとめたハイブリッドケーブルが知られている。このようなハイブリッドケーブルは、一回の工事で電源線と光ファイバーの両方を同時に布設でき、それらを個々に布設する手間を省くことができる。したがってビルやマンションのような建物に導入されるケーブルの本数を減らして、省スペース化を図ることができる。
【0003】
そのようなハイブリッドケーブルとして、特許文献1には、図7に示すような給電線複合型光ファイバーケーブル100が開示されている。この給電線複合型光ファイバーケーブル100は、1本の支持線101と、その周囲に配置される複数本(図では5本)の光ユニット102とからなる。前記支持線101は複数本の抗張力線103と、それらを被覆する絶縁被覆層104とからなる。前記光ユニット102は2本の導電性張力線105と、それらの間に配置される1本の光ファイバー106と、それらを被覆する絶縁被覆層107とからなる。
【0004】
特許文献2には、図8a、図8bに示すような、光ファイバーと電源線を同軸ケーブルにまとめた複合ケーブル119が開示されている。この複合ケーブル119は、光ファイバー部110と、それを内装する電源部111とからなる。光ファイバー部110は中心となるテンションメンバ112と、その外周上に撚り合わせられる複数本の光ファイバー心線113と、その外周上に配置される押え巻114とから構成され、電源部111は前記押え巻114の上に配置される円筒状の内部導体115と、その上に配置される絶縁層116と、さらにその上に配置される外部導体117とから構成される。そしてその電源部111の最外郭にシース118が施されて前記複合ケーブル119が形成される。
【0005】
さらに他の同軸ケーブルの例が特許文献3に開示されている。図9にその要部斜視図を示す。図9の同軸ケーブル120は、円筒状の導体線124と、その上を被覆する絶縁体125とからなる商用電源ケーブル121と、その商用電源ケーブル121の円筒状の導体線124の内部に設けた絶縁体123と、その中心部に設けた光ファイバー122とからなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
光通信やケーブルテレビ等の通信メディアの発展に伴いマンションやビルまたは一般の家庭に布設されるケーブル類は多種にわたっている。これまでのように個々のケーブルを別々に布設するのは、その工事にかかるコスト、または設置のためのスペースの確保など大変である。さらにケーブル類の増加はそのメンテナンスを煩雑にしている。
【0007】
上述の特許文献1(図7)によると電源線と光ファイバーを複合させた複合型ケーブルが公開されているが、屋外に布設することが想定されており、ケーブル中心には光ユニット102を支持するための支持線101が配置され、マンションや一般家庭などの屋内に自由な取り回しで布設するのが困難である。また、光ユニット102だけを屋内に布設することもできるが、扁平であるので、ねじれないように布設する必要があり、布設しにくい。
【0008】
また特許文献2(図8)の同軸型の複合ケーブルは、同軸タイプであるので、ねじれの問題はない。しかし、複合ケーブル119の中心にテンションメンバ112を配置してその周囲に複数本の光ファイバーを撚り合わせているため、屋内用の複合ケーブルとして布設するのが困難である。さらに特許文献3(図9)の複合ケーブルは屋内に布設するときは、導電体が1層なので末端機器に電源を供給するのに2本のケーブルを必要とする。
【0009】
本発明は、これらの問題に鑑みてなされたものであり、比較的自由にどの方向にも曲げることができ、布設の手間を減少させ、ケーブルの大きさをなるべく太くせずに導電層の断面積を大きくすることができる屋内用のハイブリッドケーブルに関するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のハイブリッドケーブル(請求項1)は、1本の光ファイバーと、その光ファイバーの外周に設けられる金属線を筒状に編み合わせた円筒状の第1導電層と、その第1導電層の外周に設けられる絶縁層と、その絶縁層の外周に設けられる金属線を筒状に編み合わせた円筒状の第2導電層と、その第2導電層の外周に設けられる絶縁被覆層とを有することを特徴としている。このようなハイブリッドケーブルでは、前記絶縁被覆層が耐熱性の素材からなるものが好ましい(請求項3)。さらに前記第1導電層と第2導電層が同一の素材からなり、かつそれらの断面積がほぼ等しいものが好ましい(請求項4)。
【0011】
【作用および発明の効果】
本発明のハイブリッドケーブル(請求項1)は、1本の光ファイバーと、その周囲に同軸状に設けられる2層の電源線とが一体となっているため、1本のケーブルで大容量の光通信と通信端末などへの電源供給が可能である。さらに1本のケーブルの太さを細くすることができ、どの方向にも曲げ易い。そのためマンション、ビルや一般家庭などに導入するときに、各々別々に工事を行う手間が省け、その布設にかかる費用やその工期を減少させることができるだけでなく、建物の屋内にケーブルを布設するために設けられるスペースを少なくすることができ、容易にそのスペースを確保することができる。また通信には光ファイバーを用いているため、大容量の通信が可能であり、電源によるノイズの影響を受けない。
【0012】
さらにビルやマンションの各階ごとに、または大きく仕切った1ブロックごとに導電体の積層数を変化させることにより、その用途に応じて異なる電圧で電源を供給することもできる。また光ファイバーは円筒状の金属線を筒状に編み合わせた電源線や絶縁層で内装されているため、外からの衝撃に強く、防鼠効果もある。
【0013】
さらに導電層が2重であるので、2つの導電層の間に直流または交流の電圧を加えることにより、ハイブリッドケーブル1本でパソコンなどの末端機器へ電源線と通信線を接続することができる。それをマンション、ビルや一般家庭などの各部屋に布設する場合は、各部屋の通信線や電源線を少なくすることができるため、部屋内でケーブルが整然と並べることができ、見た目も美しい。またオフィス内に配置した場合には、末端機器へとつながる配線が減ってスッキリとするため、LANの構築や、末端機器からそのケーブルを外したり、オフィス内の通信の不具合が発生した場合などのメンテナンス時などに効果を発揮する。さらに電源線で電気を供給する接続口(コンセントあるいはリレーなど)に、末端機器が接続されているか、またその末端機器の使用状態(使用電力など)を通信線でモニタリングしたり、その接続の入り切りを制御したりすることも可能である。また、導体線に金属線を筒状に編み合わせた円筒状のものを用いているので、湾曲させるのが容易となり、それの布設時にかかる労力を減少させることができる。
【0014】
また絶縁被覆層が耐熱性の素材である場合(請求項2)は火災に対して安全なものとなり、1本のケーブルで火災時に使用される煙の排出装置や警報装置などへの電源供給と、それらの機器との通信用(遠隔操作やモニタ)のケーブルに利用することができる。さらに前記第1導電層と第2導電層が同一の素材からなり、かつそれらの断面積がほぼ等しい場合(請求項3)は、第1導電層と第2導電層の電気抵抗がほぼ同じになる。そのため導電層の材料が無駄にならない。すなわち2層の内、抵抗が大きい層によって送電量が規制されるので、両者に差があれば、抵抗が少ない方の材料が無駄になるが、両者が同じであれば、無駄にならない。
【0015】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明のハイブリッドケーブルの実施形態を説明する。図1aは本発明のハイブリッドケーブルの第1の実施形態を示す部分断面正面図、図1bはその側面図、図2aは本発明のハイブリッドケーブルの第2の実施形態の部分断面正面図、図2bはその側面図、図3は本発明のハイブリッドケーブルの使用状態を示す概略配線図、図4は本発明のハイブリッドケーブルの他の使用状態を示す概略配線図、図5は本発明のハイブリッドケーブルの布設例を示す斜面図、図6は本発明のハイブリッドケーブルの他の布設例を示す斜面図である。
【0016】
はじめに図1を参照して本発明のハイブリッドケーブルを説明する。図1に示すハイブリッドケーブル10は、中心に設けられる1本の通信用の光ファイバー11と、その光ファイバー11の外周に配置される円筒状の第1導電層12と、その第1導電層12の外周に配置される円筒状の第2導電層13と、その第2導電層13の外周に配置される円筒状の絶縁被覆層14とからなる。
【0017】
前記光ファイバー11は従来公知のものを使用することができる。例えば、透明度の高いガラス繊維(石英)からなるものを採用することができる。ガラス繊維以外の素材として、合成樹脂製のものも使うこともできる。この場合、製造プロセスが複雑で、コストが高くなるが、極端な折り曲げにも耐えられるというメリットがあり、パソコン同士やオーディオ信号のやり取りなどの伝送経路として好ましい。光ファイバー11の断面構成は、光信号が通る中心部分のコアと、そのコアを同心円状に包むクラッドとからなる。コアとクラッドは、光の屈折率の違いによって、光信号をコアに閉じこめて、クラッドとの境界で全反射を繰り返しながら伝送するものである。
【0018】
このコアの直径により、光ファイバーは、マルチモード光ファイバーと、シングルモード光ファイバーに大別される。シングルモード光ファイバーはコアの部分が細いが、1Gbit/秒以上の高速伝送ができる。そのため、通信用としては、シングルモード光ファイバーを用いるのが好ましい。なお、光ファイバー11の周囲に直接第1の導電層12を設けることもできるが、この実施形態では、光ファイバーの周りは、光ファイバーに傷が付いたり折れたりするのを防ぐため、ナイロンなどの合成樹脂からなる保護用被覆19が設けられている。なお、保護用被覆19として、後述する絶縁層14と同じものを採用することもできる。
【0019】
前記第1導電層12および第2導電層13は、軟銅線などの導体が用いられ、多数の導体をシールド線のように筒状に編組して構成した層であり、前記光ファイバー11を内装できるように円筒状に形成されている。そして第1導電層12の断面積と第2導電層13の断面積は同じにしている。すなわち第1導電層12を構成する導線の本数と各導線の断面積の積と、第2導電層13を構成する導線の本数と各導線の断面積の積とを同じにする。たとえば同じ径の導線を用いる場合は、第1導電層12と第2導電層13を同じ本数の導線で構成する。また、周方向における導線の線密度を両者で同じにする場合は、第2導電層の導線の太さを第1導電層の導線の太さより細くする。
【0020】
前記絶縁層15は第1導電層12と第2導電層13間の絶縁のために設けている。ただし前記光ファイバーの屈曲や外からの衝撃の保護の機能も有するものが好ましい。絶縁層15としては、従来公知のゴム、合成樹脂、補強用の布などの材料が用いられる。なお、後述するように導電層を3重にすると充分に強度を保つことができる。
【0021】
前記絶縁被覆層14は、導電層を保護する絶縁性、遮水性に加え、前記ハイブリッドケーブル10を保護する適度な柔軟性、耐変形性を有する材料、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレンなどの合成樹脂材料、天然ゴム、合成ゴムなどのゴム材料などから構成される。またこの絶縁被覆層14にはシリコーンラバー、テフロン(登録商標)などの耐火用または耐熱用の素材を用いることもでき、その場合は防火用の排気機器や警報などの機器の通信用ケーブルおよび、それらに電源を供給する電源用のケーブルとして用いることができる。
【0022】
つぎに前述のように構成されるハイブリッドケーブル10の使用方法などを説明する。第1導電層12と第2導電層13の両導電層間には単相交流100Vまたは200Vなどを流すことができる。例えば電圧V1を加え、それに接続される機器に電源を供給する。中心の光ファイバー11は、光信号に対応する通信端末などに接続し、大容量の通信に使用することができる。なお、第2導電層13の外側に従来公知のアースやシールド線を設けることもでき、第2導電層13自体をアースやシールド線として用いることもできる。第2導電層13をシールド線として用いる場合は、このハイブリッドケーブルがサージを発生する機器の近辺に設けられ、内側の第1導電層12に微弱な直流電流が流されている場合などに、サージ機器から発生するノイズから第1電動層12をシールドすることができる。特に、コンピュータの電源としてこのハイブリッドケーブル10を用いる場合は、前記電圧V1に従来コンピュータに供給されているDC24Vの電圧を加えることにより、電源と光ファイバー11の通信を同時に行うことができるためコンピュータへの配線がコンパクトになる。
【0023】
前記導電層12、13に流すことができる許容電流は、導電層12、13の断面積や絶縁被覆層14の材質などにより定まる。すなわち導電層に流すことができる電流の許容値は、導電層の断面積が大きくなるほど大きくなる。この実施の形態の場合は、第1導電層12と第2導電層13の2つで、その円筒半径が異なることから、内側と外側の層の厚さが同じ場合は、半径の小さい内側の第1導電層12の断面積の方が小さくなり、電流の許容値は第1導電層12に従う。そのため余分に断面積が大きい分だけケーブルの重量や太さが大きくなる。したがって前述のように内側の第1導電層12と外側の第2導電層13の断面積を等しくする。
【0024】
なお、直流の電流を流す場合は、外側の導電層13をマイナス極(−)とし、内側の導電層12をプラス極(+)とするのが好ましい。それによりマイナス極をアースする場合に、容易にアース線に接続することができる。たとえば自動車の車内にこのハイブリッドケーブルを配線する場合、外側の導電層13を車体などのアースに容易に接続することができる。なお、この実施の形態では、導電層に金属線を筒状に編み合わせたものを用い、その断面積は、ハイブリッドケーブルの使用目的などによって異なるが、たとえば18〜25mm程度である。また各導電層の編組角は60〜120度程度が好ましい。さらに、絶縁層の厚さは0.1〜2mm程度、好ましくは0.15〜1mm程度である。
【0025】
またこの実施の形態のように光ファイバー11を絶縁層15を挟んだ2層の導電層12、13によって内装してハイブリッドケーブル10とすることにより、単に従来例(図7参照)にある前記光ユニット102のように光ファイバー106が2本の導電性張力線105の間に配置されるものより、半径方向の全ての方向に対して屈曲に対する強度が均一である。さらにすべての層が光ファイバー11を中心とした同心円状に配置されているため、前記光ユニット102のように曲げるのが容易である方向や曲げにくい方向がなく、どの方向に対しても容易に曲げることができる。またこの実施の形態では中心にある光ファイバーを導電層12、13が2重に積層する構造のため、光ファイバー11に対して防鼠効果が期待できる。さらに信号線に光ファイバー11を用いているため、ケーブル内に同時に内装される導電層に流れる電流によってノイズの影響を受けることなく通信することができる。
【0026】
図2aは本発明のハイブリッドケーブル18の第2の実施形態の部分断面正面図、図2bはその側面図である。このハイブリッドケーブル18では導電層がケーブル内部で3重に内装されている。3重に内装されている最外郭は第3導電層20であり、第2導電層17との間に第2絶縁層21が設けられている。3重に配置された導電層では、例えば、第1の導電層16と第2導電層17の間に電圧V2、第1の導電層16と第3導電層20間に電圧V3を加えることができ、電圧V2とV3の両方の電圧が供給できる。さらに第2導電層17と第3導電層20の間の差圧である電圧V3−V2も使用することができる。また最外郭の第3導電層20をアースまたはシールド線とした活用することもできる。さらに交流単相100Vや200Vを流すことができ、交流3相の電源も流すことができる。それにより大きな電圧を扱う工場にも利用することができ、工場内の機器に電源を供給するばかりではなく、その稼働状態も光ファイバーを伝わり送信することが可能で、それら機器の電力や稼働状態などのデータを布設されたハイブリッドケーブルでもって集中管理することができる。
【0027】
また、この実施形態では3重構造としたが、その用途に合わせて4重以上にすることも考えられる。導電部を何層も積層することによって光ファイバー11を屈曲から防ぐことができるが、その分ケーブルの曲げ半径が大きくなり布設に手間がかかるため、その設置される雰囲気によって光ファイバー11の本数や導電層の数を考慮してケーブルの種類を選択するのがよい。
【0028】
図3はハイブリッドケーブル10の使用例を示す概略配線図である。上述したハイブリッドケーブル10を実際にマンションやビルに布設する場合は、布設例29のようになる。外部の光ファイバーネットと接続されるマンションやビルの(複数の光ファイバをまとめた)屋内基幹光ファイバーケーブル23と、その屋内基幹光ファイバーケーブル23を分岐して、電源の供給源となる第1ハイブリッドハブ24と、その第1ハイブリッドハブ24に接続されて、光ファイバーによる通信と電源線による電力の供給ができるハイブリッドケーブル10とからなる。
【0029】
屋内基幹光ファイバーケーブル23は例えばマンションやビルなどの各フロワや大きな部署ごとに設置され、光ファイバーケーブルを何本か束ねて、合成樹脂や針金で保護し、耐久性を持たせ、扱いやすい太さにしたものである。また第1ハイブリッドハブ24は、前記屋内基幹光ファイバー23と前記ハイブリッドケーブル10を光ファイバーで通信して、さらにそのハイブリッドケーブル10の電源線に電気を供給する。前記第1ハイブリッドハブ24に供給される電源27は例えばAC100Vまたは200Vである。
【0030】
図4にハイブリッドケーブル10の使用例の概略配線図を示す。前記第1ハイブリッドハブ24から延びた前記ハイブリッドケーブル10は図4に示すように、第2ハイブリッドハブ28によりさらに分岐させられる。その第2ハイブリッドハブ28は前記ハイブリッドケーブル10によって直列に数珠繋ぎに接続することができ、各部屋毎に設置される。前記第2ハイブリッドハブ28は例えば、前記第1ハイブリッドハブ24から供給される電源がAC100Vまたは200Vのとき、それをDC12V、24Vなどに変換して前記ハイブリッドケーブル10に流す。前記第2ハイブリッドハブ28から伸びる前記ハイブリッドケーブル10の末端には、パソコンなどの端末機器25をハイブリッドケーブル10で接続することができる。そのためパソコンの周りがスッキリとして、見た目も美しい。これがパソコンの台数が多いオフィスなどに用いられる場合はさらにその配線がシンプルとなり配線工事やLANの構築が容易となる。
【0031】
さらに第2ハイブリッドハブ28から分岐するハイブリッドケーブル10によって、空調設備などに用いられる空調用の調節ダンパの駆動用アクチュエータや、火災時の排煙装置のファン駆動モータ26などへの電源供給とその制御のために用いられた場合は、稼働状況のモニタ、それらの機器の集中的管理、またはその情報を外部でコントロールするなどの用途がある。これに関連して前記第2ハイブリッドハブ28に温度センサや煙探知機なども接続することができ、この場合もそのデータを防災用のデータとして光ファイバーを通じて、外部に発信したり集中的に管理することができる。
【0032】
前記ハイブリッドケーブル10は、空調用ダクトのモータダンパに用いたり、排煙ダンパあるいは防火用ダンパのモータダンパに用いたりする場合は、図5のようにダクト30の外面に沿ってあらかじめケーブル配線用の支持具31を設けるのが好ましい。なお、このハイブリッドケーブル10は、前記支持具31内に1本だけ通し、前記第2ハイブリッドハブ28に順に渡り配線するのが通常であり、それで充分である。ただし図5の二点鎖線のように複数本のハイブリッドケーブル10を布設することもできるが、1本で布設する場合はそれを交換するときなどに作業が容易であり、そのためのスペースもとらない。さらに前記ダクト30の内部と外部の温度差による結露を防ぐために前記ダクト30の周囲を断熱材で覆うのが好ましい。また、ダクト30から伝わる振動による前記ハイブリッドケーブル10のバタつきを防ぐために前記ハイブリッドケーブル10の周囲を断熱材で覆うこともできる。
【0033】
また、地下室など、屋内で露出しているダクト30に沿ってハイブリッドケーブル10を配線する場合は、図6のようにダクト内にケーブル配線用のスペース32を設けるのが好ましい。その場合は鼠の害を防止することができる。この図6でも前述した図5の場合と同じように、1本の配線で充分であるが、二点鎖線で示すように複数本のハイブリッドケーブル10を布設することもできるが、1本で布設する場合はそれを交換するときなどに交換作業が容易であり、そのためのスペースもとらない。さらにそのスペースが小さくなると、ダクト30内のデットスペースも小さくすることができる。このデッドスペースをなるべく小さくするように前記ケーブル配線用のスペース32はダクト30の底板と側壁を2辺とする三角形状とすることもできる。また複数本のハイブリッドケーブル10を布設する場合は前記ダクト30の四隅にそのためのスペースを設けるなどして、なるべくダクト30内でデッドスペースを作らないようにすることが好ましい。それにより前記ダクト30内の空気の流れがスムーズになるのでダクト30が振動してバタつくのを防ぐ。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1aは本発明のハイブリッドケーブルの第1の実施形態を示す部分断面正面図、図1bはその側面図である。
【図2】図2aは本発明のハイブリッドケーブルの第2の実施形態を示す部分断面正面図、図2bはその側面図である。
【図3】本発明のハイブリッドケーブルの使用状態を示す概略配線図である。
【図4】本発明のハイブリッドケーブルの他の使用状態を示す概略配線図である。
【図5】本発明のハイブリッドケーブルの布設例を示す斜面図である。
【図6】本発明のハイブリッドケーブルの他の布設例を示す斜面図である。
【図7】特許文献1の給電型複合ケーブルを示す断面図である。
【図8】図8aは特許文献2の複合ケーブルを示す側面部分断面図、図8bはその正面断面図である。
【図9】特許文献3の複合ケーブルを示す斜面図である。
【符号の説明】
10 ハイブリッドケーブル(図1)
11 光ファイバー
12 第1導電層
13 第2導電層
14 絶縁被覆層
15 絶縁層
16 第1導電層
17 第2電動層
18 ハイブリッドケーブル(図2)
19 保護用被覆
20 第3導電層
21 第2絶縁層
22 第1絶縁層
23 屋内基幹光ファイバーケーブル
24 第1ハイブリッドハブ
25 末端機器
26 排気ファン
27 電源線
28 第2ハイブリッドハブ
29 布設例
30 ダクト
31 支持具
32 配管用スペース
100 給電線複合型光ファイバー
101 支持線
102 光ユニット
103 抗張力線
104 絶縁被覆層
105 導電性張力線
106 光ファイバー
107 絶縁被覆層
110 光ファイバー部
111 電源部
112 テンションメンバ
113 光ファイバー芯線
114 押さ巻
115 内部導体
116 絶縁層
117 外部導体
118 シース
119 複合ケーブル
120 同軸ケーブル
121 商用電源ケーブル
122 光ファイバー
123 絶縁体
124 導体線
125 絶縁体

Claims (3)

  1. 1本の光ファイバーと、
    その光ファイバーの外周に設けられる金属線を筒状に編み合わせた円筒状の第1導電層と、
    その第1導電層の外周に設けられる絶縁層と、
    その絶縁層の外周に設けられる金属線を筒状に編み合わせた円筒状の第2導電層と、
    その第2導電層の外周に設けられる絶縁被覆層
    とを有するハイブリッドケーブル。
  2. 前記絶縁被覆層が耐熱性の素材からなる請求項1記載のハイブリッドケーブル。
  3. 前記第1導電層と第2導電層が同一の素材からなり、かつそれらの断面積がほぼ等しい請求項1記載のハイブリッドケーブル。
JP2002382552A 2002-12-27 2002-12-27 ハイブリッドケーブル Expired - Fee Related JP4167488B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002382552A JP4167488B2 (ja) 2002-12-27 2002-12-27 ハイブリッドケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002382552A JP4167488B2 (ja) 2002-12-27 2002-12-27 ハイブリッドケーブル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004214031A true JP2004214031A (ja) 2004-07-29
JP4167488B2 JP4167488B2 (ja) 2008-10-15

Family

ID=32818081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002382552A Expired - Fee Related JP4167488B2 (ja) 2002-12-27 2002-12-27 ハイブリッドケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4167488B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009048938A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Furukawa Electric Co Ltd:The 複合ケーブル
WO2016077223A1 (en) * 2014-11-11 2016-05-19 Commscope Technologies Llc Power/fiber hybrid cable
DE102014226543A1 (de) 2014-12-19 2016-06-23 Leoni Kabel Holding Gmbh & Co. Kg Hybridkabel, Verfahren zur Herstellung eines solchen und Verwendung eines solchen in einemKraftfahrzeug
CN105788751A (zh) * 2015-04-07 2016-07-20 龚永祥 一种电力或通信用无线射频拉远光电综合缆及其制造方法
WO2017082904A1 (en) * 2015-11-12 2017-05-18 Halliburton Energy Services, Inc. Enhanced data and power wireline
WO2024085777A1 (en) * 2022-10-18 2024-04-25 Rzeszów University of Technology Power and telecommunications cable

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101772559B1 (ko) * 2015-12-10 2017-08-29 (주)킴스유비큐 해저 복합 케이블
KR101768004B1 (ko) * 2016-10-13 2017-08-16 (주)킴스유비큐 해저 복합 케이블

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009048938A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Furukawa Electric Co Ltd:The 複合ケーブル
WO2016077223A1 (en) * 2014-11-11 2016-05-19 Commscope Technologies Llc Power/fiber hybrid cable
DE102014226543A1 (de) 2014-12-19 2016-06-23 Leoni Kabel Holding Gmbh & Co. Kg Hybridkabel, Verfahren zur Herstellung eines solchen und Verwendung eines solchen in einemKraftfahrzeug
DE102014226543B4 (de) 2014-12-19 2024-05-02 Leoni Kabel Gmbh Hybridkabel, Verfahren zur Herstellung eines solchen und Verwendung eines solchen in einemKraftfahrzeug
CN105788751A (zh) * 2015-04-07 2016-07-20 龚永祥 一种电力或通信用无线射频拉远光电综合缆及其制造方法
CN105788751B (zh) * 2015-04-07 2017-03-15 江苏通光信息有限公司 一种电力或通信用无线射频拉远光电综合缆及其制造方法
WO2017082904A1 (en) * 2015-11-12 2017-05-18 Halliburton Energy Services, Inc. Enhanced data and power wireline
US10529468B2 (en) 2015-11-12 2020-01-07 Halliburton Energy Services, Inc. Enhanced data and power wireline
WO2024085777A1 (en) * 2022-10-18 2024-04-25 Rzeszów University of Technology Power and telecommunications cable

Also Published As

Publication number Publication date
JP4167488B2 (ja) 2008-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11929188B1 (en) Metal-clad multi-circuit electrical cable assembly
JP4167488B2 (ja) ハイブリッドケーブル
CN204667974U (zh) 一种骨架支撑式多芯控制电缆
CN115359961A (zh) 超高压配电装置用特种控制电缆
JP4460033B2 (ja) 低圧電力線−光ユニット複合ケーブル
EP1024383A1 (en) Complex cables for under-floor wiring
JPH0737441A (ja) 複合プラグ付き電源・光複合コード
CN214796824U (zh) 一种光纤纵包线缆
WO2011079564A1 (zh) 一种复合线缆
CN106384619A (zh) 一种多功能复合电缆
CN206312577U (zh) 一种多功能复合机器人电缆
CN220627439U (zh) 一种绝缘安装用屏蔽电线
JP2932936B2 (ja) 電力ケーブル
JP2004304617A (ja) ハイブリッドケーブルを用いたローカルエリアネットワーク
CN213601678U (zh) 一种阻燃低烟无卤外护套卷筒机柔性电缆
US11881327B1 (en) Metal-clad multi-circuit electrical cable assembly
JP2003015003A (ja) 集合住宅への光ファイバケーブル配線方法
CN219017297U (zh) 高柔性阻燃耐磨电缆结构及用于舞台演出的电缆
CN208271608U (zh) 一种交联聚乙烯绝缘聚氯乙烯护套电力电缆
JP2012088428A (ja) 光ファイバケーブルおよびその製造方法
CN211180320U (zh) 一种蝶形光缆
CN213277584U (zh) 高阻燃网络线缆
CN214624489U (zh) 电缆结构及家装布线电缆
CN217008715U (zh) 一种新式机房智能柜设备
JP2001116966A (ja) 屋内用光ファイバケーブル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080321

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees