JP2004213955A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高輝度放電ランプの輝度を精度良く検出することができ、正確な調光制御を行える照明装置を提供する。
【解決手段】高輝度放電ランプ4と、このランプ4の光を反射する反射鏡15と、上記ランプ4の輝度を検出する輝度検出手段7とを備えている。そして、反射鏡15の壁面には、上記ランプ4からの出力光を輝度検出手段15に導くための透孔19が形成され、この透孔19の中心および輝度検出手段15の受光面は、これらを結ぶ軸線Coが上記ランプ4の発光管13における発光面と略直交するように配置されている。
【選択図】 図2
【解決手段】高輝度放電ランプ4と、このランプ4の光を反射する反射鏡15と、上記ランプ4の輝度を検出する輝度検出手段7とを備えている。そして、反射鏡15の壁面には、上記ランプ4からの出力光を輝度検出手段15に導くための透孔19が形成され、この透孔19の中心および輝度検出手段15の受光面は、これらを結ぶ軸線Coが上記ランプ4の発光管13における発光面と略直交するように配置されている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高輝度放電ランプを備えた照明装置に係り、特には、高輝度放電ランプが所望の明るさ以上に点灯されないように点灯出力を制御して省エネルギを図るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、蛍光灯や高輝度放電ランプなどの各種の放電ランプを備えた照明装置においては、放電ランプが所望の輝度(明るさ)以上に点灯されないように点灯出力を制御して省エネルギ化を図るために、たとえば、次のような技術が既に提案されている。
(1) 床等の被照射面からの反射光を検出する照度検出器を、たとえば天井面などに取り付け、この照度検出器で検出した反射光の照度に基づいて放電ランプの調光制御を行う(たとえば、特許文献1参照)。
(2) 蛍光灯で既に実施されているように、高輝度放電ランプの光減衰特性に基づいて累積点灯時間を管理し、その累積点灯時間の長短に応じて調光制御を行う。
(3) 輝度放電ランプの光を反射する反射鏡において、高輝度放電ランプより前方でかつ高輝度放電ランプの軸方向から所定角度だけ傾斜した位置に穴を設け、この穴を塞ぐように導光体を取り付け、この導光体を経由して外部に導かれた光を光検出器で検出することで、調光制御を行う(たとえば、特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−250285号公報
【0004】
【特許文献2】
特開平5−21166号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載されているような技術においては、被照射面から照度検出器までの距離が長くて十数mあるような場合や、被照射面の光反射率が低いような場合、さらには、放電ランプが屋外に設置されるような場合には、被照射面からの十分な光反射を望めないため、照度検出器の検出出力が極めて小さな値となり、この検出出力に基づいて放電ランプの調光制御を行うのが難しい。
【0006】
また、放電ランプとして高輝度放電ランプを使用する場合、この高輝度放電ランプは蛍光灯の場合よりも初期光度、および光度の減衰特性のばらつきが大きいので、高輝度放電ランプの累積点灯時間の長短のみで調光制御を行うことは困難である。
【0007】
さらに、上記特許文献2に記載されているような技術では、導光体の入射部と反射鏡内部の空気層との間で透過率の違いによる境界面が生じるため、入射角が大きくなるほど、単波長の光でない限り分光してしまう。高輝度放電ランプは通常、演色性等をもたせるなどのために複数のスペクトル成分をもち、また、受光素子は分光感度特性や感度指向性などがあるため、正確な光量を検出することが困難となる。
【0008】
その対策として、導光体への入射角が大きくならないように、高輝度放電ランプからの光が直接に光検出器に入射しないようにその途中に遮蔽板を設けることが考えられる。その場合、反射鏡の穴と対向する箇所で反射された光を光検出器で検出することになるが、反射鏡は高輝度放電ランプの光を反射するだけでなく、開口部を等して入射してきた外来光も同様に反射するため、光検出器に入射する光には外部から到来する光の影響を受けることになり、依然として正確な光量を検出することが難しく、精度良く高輝度放電ランプの調光制御を行えない。
【0009】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、被照射面からの十分な光反射を望めない状況下にある場合にも適用可能で、また、外乱光の影響を受けることが少なく、しかも受光素子の感度指向性の影響を低減できて、高輝度放電ランプの輝度を精度良く検出することができ、正確な調光制御を行える照明装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、高輝度放電ランプと、この高輝度放電ランプの光を反射する反射鏡と、前記高輝度放電ランプを点灯する点灯回路とを有し、前記点灯回路は、高周波電力供給用のインバータ回路と、前記高輝度放電ランプの輝度を検出する輝度検出手段と、この輝度検出手段の検出出力に基づいて前記インバータ回路の電力供給量を制御して前記高輝度放電ランプの輝度を制御する調光制御回路とを備えている照明装置を前提として、次の構成を採用している。
【0011】
すなわち、請求項1記載の発明に係る照明装置は、反射鏡の壁面に高輝度放電ランプからの出力光を前記輝度検出手段に導くための透孔が形成され、この透孔および輝度検出手段の受光面は、これらを結ぶ直線が高輝度放電ランプの発光管における発光面と略直交するように配置されていることを特徴としている。
【0012】
請求項2記載の発明に係る照明装置は、反射鏡の開口部に輝度検出手段が配置され、この輝度検出手段の受光面は、前記反射鏡内に配置されている高輝度放電ランプの発光管の中心に向くように配設されていることを特徴としている。
【0013】
請求項3記載の発明に係る照明装置は、請求項1または請求項2記載の発明の構成において、前記輝度検出手段に加えて、前記高輝度放電ランプからの放射温度を検出するランプ温度検出手段が設けられるとともに、このランプ温度検出手段の検出出力によって前記輝度検出手段の検出出力を補正する温度補正手段を備えることを特徴としている。
【0014】
請求項4記載の発明に係る照明装置は、請求項1または請求項2記載の発明の構成において、輝度検出手段の代わりに、前記高輝度放電ランプからの放射温度を検出するランプ温度検出手段が設けられており、前記調光制御回路は、前記このランプ温度検出手段の検出出力に基づいて前記インバータ回路の電力供給量を制御して前記高輝度放電ランプの輝度を制御するものであることを特徴としている。
【0015】
請求項5記載の発明に係る照明装置は、請求項3または請求項4記載の発明の構成において、外気温度を検出する外気温度検出手段がさらに設けられるとともに、この外気温度検出手段の検出出力によって前記ランプ温度検出手段の検出出力を補正する温度補正手段を備えることを特徴としている。
【0016】
請求項6記載の発明に係る照明装置は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の発明の構成において、外部から設定される所望の目標値を記憶する記憶手段を備え、前記調光制御回路は、この記憶手段に記憶されている目標値と輝度検出手段または温度検出手段で検出された検出値との偏差に応じて、この偏差を解消するように輝度を制御するものであることを特徴としている。
【0017】
請求項7記載の発明に係る照明装置は、請求項1,2,3,5,6のいずれかに記載の発明の構成において、前記輝度検出手段の検出出力に基づいて、前記高輝度放電ランプの輝度の大きさを調べ、この輝度の大きさによって前記高輝度放電ランプの寿命を判断する寿命判断手段を備えることを特徴としている。
【0018】
請求項8記載の発明に係る照明装置は、請求項4,5,6のいずれかに記載の発明の構成において、前記温度検出手段の検出出力に基づいて、前記高輝度放電ランプ点灯時における温度上昇率を調べ、温度上昇率の大きさによって前記高輝度放電ランプの寿命を判断する寿命判断手段を備えることを特徴としている。
【0019】
請求項9記載の発明に係る照明装置は、請求項1,2,3,5,6のいずれかに記載の発明の構成において、前記輝度検出手段の検出出力に基づいて、前記高輝度放電ランプの点灯時における輝度の変動幅の大きさを調べ、この輝度の変動幅の大きさによって前記高輝度放電ランプの寿命を判断する寿命判断手段を備えることを特徴としている。
【0020】
請求項10記載の発明に係る照明装置は、請求項7ないし請求項9のいずれかの寿命判断手段の内の複数を組み合わせてなることを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳しく説明する。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る照明装置の全体構成を示すブロック図、図2は高輝度放電ランプと輝度検出手段とを共に反射鏡に取り付けた状態を示す正面図、図3は高輝度放電ランプの構成図である。
【0022】
この実施の形態1の照明装置1は、商用電源2を直流平滑化する電源回路3
と、高輝度放電ランプ(以下、単にランプと称する)4と、電源回路3から供給される電力によってランプ4を点灯する点灯回路5とを有する。そして、点灯回路5は、高周波電力供給用のインバータ回路6と、ランプ4の輝度を検出する輝度検出手段7と、この輝度検出手段7の検出出力に基づいてインバータ回路6の電力供給量を制御してランプ4の輝度を制御する調光制御回路8とを備えている。
【0023】
上記の調光制御回路8は、LC発振回路や、このLC発振回路の発振周波数を制御することによりインバータ回路6の動作周波数を制御して調光を行うマイクロコンピュータなどからなるコントローラ、データ記憶用のメモリ(いずれも図示せず)などを備えている。
【0024】
ランプ4は、石英ガラスなどでできた紡錘状の透光体11の内部に、両端に電極12を有する円筒状の発光管13がステム14により支持されて構成されている。また、ランプ4を囲んで、このランプ4からの光を効率良く放射するための反射鏡15が配置されている。
【0025】
この反射鏡15の開口部はガラスパネル16で覆われており、また、反射鏡15の壁面には、発光管13の側面側の発光面に垂直な水平方向の延長線上の位置に透孔19が形成され、さらに反射鏡15の外壁には透孔19を覆って前述の輝度検出手段7が設けられている。
【0026】
この輝度検出手段7は、反射鏡15の外壁に固定された筒状のセンサホルダ20内にフォトダイオードなどの受光素子21が配置されて構成されている。なお、センサホルダ20は、ここでは断面が方形状のものであるが、これに限らず円筒状や多角形状のものであってもよい。
【0027】
そして、受光素子21の受光面および透孔19の中心を結ぶ軸線Coが発光管13の発光面と略直交するように配置されている。また、センサホルダ20の内部は、光反射率が低くなるような表面形状、あるいは色彩が施されている。
【0028】
このように、この実施の形態1では、受光素子21の受光面から透孔19中心を通る軸線Coはランプ4の発光管13の発光面と略直交しているため、発光管13から放射される光は直接に透孔19を通って受光素子21の受光面に対して略垂直に入射する。
【0029】
したがって、受光素子21の分光感度特性や感度指向特性、配光特性の影響を考慮する必要がなくなる。また、反射鏡15の開口部から入射してくる外乱光の影響もなくなる。このため、輝度検出手段7によってランプ4の輝度を精度良く検出することができ、正確な調光制御を行える。
【0030】
なお、反射鏡15に設けられた透孔19の形状や大きさ、センサホルダ20の形状寸法は、ランプ4のワット数による輝度の大きさや発熱量、物理的な寸法、反射鏡15の形状等を考慮した上で適宜設定される。また、ランプ4の分光特性が可視領域特性と大きく異なる場合には、輝度検出手段7を構成する受光素子21の前面側にVλフィルタを設置すれば、より一層被視認性を向上させることができる。
【0031】
ところで、ランプ4は放熱温度が高いので、輝度検出手段7近傍の温度も上昇するため、受光素子21が温度特性を有する場合には、受光素子21の検出出力が変化して誤差を生じる原因となる。
【0032】
そこで、輝度検出手段7の近傍に、図4に示すようなサーミスタなどの温度センサ22を備えた温度補正回路25を別途設けて、調光制御回路8の一部を構成する図示しないマイクロコンピュータに受光素子21の検出出力および温度補正回路25の検出出力を共に取り込むことにより、次のような温度補正処理を行うことが好ましい。
【0033】
すなわち、受光素子21について、各温度txに対応したオフセット電圧Vtxの関係を示す関数式、
Vtx=F(tx) ▲1▼
を予め求めてメモリに記憶しておく。
【0034】
また、温度センサ(ここではサーミスタ)22における温度txに対応した抵抗値Rtxの関係を示す関係式、
Rtx=G(tx) ▲2▼
を予め求めてメモリに記憶しておく。関数式の代わりに互いの関係を示すデータテーブルあってもよい。
【0035】
次に、図4に示すような温度補正回路25において、固定抵抗23の抵抗値をRc、温度センサ(ここではサーミスタ)22のある温度txにおける抵抗値をRtxとし、固定抵抗23とサーミスタ22との接続点から引き出された電圧出力端子24における電圧値をVoutとすると、
Vout=Vref・[Rtx/(Rtx+Rc)] ▲3▼
(ただし、Vrefは基準電位)
となるので、Voutを測定することで、
Rtx=Rc・Vout/(Vref−Vout) ▲4▼
からRtxが求まる。Rtxが求まると、先の▲2▼式の関係からそのときの温度txを逆算して求めることができる。そして、温度txが分かると、上記の▲1▼式の関係から受光素子21のオフセット電圧Vtxが分かる。
【0036】
したがって、受光素子21から出力される検出信号をVmとすると、温度txの影響を補正した実際の電圧値Vaは、
Va=Vm−Vtx ▲5▼
となる。よって、調光制御手段8は、▲5▼式で得られる出力電圧Vaに基づいて調光制御を行うことで、受光素子21の検出出力に対して温度の影響を補正することができる。
【0037】
上記の説明は、マイクロコンピュータに受光素子21と温度補正回路25の各検出出力を共に取り込むことによって温度補正を行う場合について説明したが、輝度検出手段7の検出出力に対してハードウェア的に温度補正を行うことも可能である。その場合の回路構成例を図5に示す。
【0038】
演算増幅器26の正相入力端子(+)側を接地し、逆相入力端子(−)側に受光素子としてのフォトダイオード21が接続され、また、演算増幅器26の出力端子29と逆相入力端子(−)との間には負帰還抵抗として固定抵抗27とサーミスタ28とが直列接続されて構成されている。
【0039】
この構成において、温度tx[℃]のときのフォトダイオード21の出力電流をItx[A]とすると、演算増幅器26の出力電圧Vout[V]は、
Vout=Itx・(Rc+Rtx) ▲6▼
となるので、この出力電圧Voutが温度補正された検出値となる。
[実施の形態2]
図6は本発明の実施の形態2に係る照明装置の全体構成を示すブロック図である。
【0040】
この実施の形態2における照明装置は、調光制御回路8を、輝度検出手段7からの検出出力に基づいて調光制御信号を発生する調光制御信号発生回路32と、調光制御信号発生回路32からの調光制御信号に応じてインバータ回路6を制御するマイクロコンピュータとを互いに切り離して設けていることである。
【0041】
この場合の調光制御信号発生回路32は、PWM波形やDCレベル信号などの、調光制御を行うのに適した制御信号を発生し、これをマイクロコンピュータ33に与えるようになっている。これにより、容易に本機能を実現することができる。
【0042】
その他の構成、および作用効果は、実施の形態1と同様であるからここでは詳しい説明は省略する。
[実施の形態3]
図7は本発明の実施の形態3に係る照明装置において、高輝度放電ランプを囲む反射鏡に輝度検出手段を取り付ける場合の構成を示す正面図、図8(a),(b)は輝度検出手段のさらに具体的な詳細を示す構成図である。
【0043】
この実施の形態3の特徴は、反射鏡15の開口部がガラスパネル16で覆われており、このガラスパネル16に対面して輝度検出手段7が配置されている。すなわち、この輝度検出手段7は、筒状のセンサホルダ20を有し、このセンサホルダ20のフランジ部20aが反射鏡15の外壁に固定され、このセンサホルダ20内にフォトダイオードなどの受光素子21が配置されている。また、センサホルダ20の内部は、光反射率が低くなるような表面形状、あるいは色彩が施されている。
【0044】
さらに、センサホルダ20には、受光素子21への入射光量を制限するための穴20cが形成された遮光板20bが設けられている。この場合の遮光板20bは、図8(a)に示すようにセンサホルダ20の開口端に形成したり、同図(b)に示すように、センサホルダ20の内筒の中間部に設けることができる。
【0045】
なお、受光素子21がプリント配線基板上に搭載された状態でセンサホルダ20内に配置されるような場合には、センサホルダ20の内径が大きくなるので、特に遮光板20bを設けるのが有効であるが、逆に、センサホルダ20内に受光素子21のみを単独に設置するような場合には、センサホルダ20の内径が小さくて済むので、その場合には遮光板20bを省略することも可能である。また、ここではセンサホルダ21は、ここでは断面が方形状のものであるが、これに限らず円筒状のものであってもよい。
【0046】
なお、ガラスパネル16の外側にセンサホルダ20を密着させるようにしておけば、受光素子21へのほこりの堆積等を防げるので都合がよい。
[実施の形態4]
図9ないし図14は本発明の実施の形態4に係る照明装置において、高輝度放電ランプを囲む反射鏡に輝度検出手段を取り付ける場合の構成を示す正面断面図である。
【0047】
この実施の形態4における照明装置は、ランプ4の発光管13が水平に設置され、また反射鏡15の開口部が上方を向くように形成されている、いわゆるランプ水平置き上方開放型のものである。
【0048】
この実施の形態4においても、反射鏡15の開口部をガラスパネル16で覆う一方、反射鏡15の壁面には透孔19を形成するとともに、この透孔19を覆って輝度検出手段7を設けたり(図9〜図12)、あるいは、反射鏡15の開口部のガラスパネル16に対面して輝度検出手段7を設けている(図13,図14)。
【0049】
反射鏡15の壁面に輝度検出手段7を設ける場合には、図9〜図12に示すように、受光素子21の受光面および透孔19の中心を結ぶ軸線Coが発光管13の発光面と略直交するように配置される。また、反射鏡15の開口部に輝度検出手段7を設ける場合には、特に図14に示すように、受光素子21の受光面21aから透孔19の中心を通る軸線Coはランプ4の発光管13の発光面の中心に向かうように設定しておくのが、受光素子21の分光感度特性や配光特性、外乱光の影響を低減する上で好ましい。
【0050】
上記以外の構成は、他の実施の形態の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0051】
なお、この実施の形態4では、ランプ水平置き上方開放型のものについて説明したが、これに限らず、反射鏡15の向きが上下逆、すなわち、ランプ4の発光管13が水平に設置され、また反射鏡15の開口部が下方を向くように形成されている、いわゆるランプ水平置き下方開放型のものについても同様に適用することができる。
[実施の形態5]
図15は本発明の実施の形態3に係る照明装置において、ランプを囲む反射鏡にランプ温度検出手段を取り付けた場合の正面図である。
【0052】
この実施の形態5における特徴は、反射鏡15にランプ4からの放射温度を検出するランプ温度検出手段35が取り付けられていることである。この場合のランプ温度検出手段35は、たとえばサーミスタなどの温度検出素子で構成されている。
【0053】
図15に示す構成のランプ4について、温度と照度との関係を測定した結果を図16に示す。この図から分かるように、温度と照度との関係は単純増加となるので、温度が検出できればそのときの発光量を一義的に推定することができる。したがって、輝度検出手段7に代えてランプ温度検出手段35によってランプ温度を検出することで、調光制御が可能になる。また、ランプ温度検出手段35を用いれば、輝度検出手段7に比べて、検出素子の取り付け精度が多少悪くてもそれにあまり影響されることなく調光制御が可能になる。
【0054】
その他の構成および作用効果は、実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0055】
なお、上記の実施の形態3では、反射鏡15にランプ温度検出手段35としての温度検出素子を直接に取り付けているが、図17に示すように、反射鏡15の壁面に透孔19を形成するとともに、この透孔19を覆って筒状のセンサホルダ39を取り付け、このセンサホルダ39内に温度検出素子40を設けてランプ温度検出手段35を構成とすることも可能である。この場合には、さらに安定した温度検出が可能になる。また、ランプ温度検出手段35の取り付け位置などは、図15、図17に示した部分に限定されるものではなく、ランプ4の放熱特性、反射鏡の形状等に応じて適宜設定される。
[実施の形態6]
図18は本発明の実施の形態6に係る照明装置において、ランプを囲む反射鏡にランプ温度検出手段と外気温度検出手段を共に取り付けた場合の概略構成図である。
【0056】
この実施の形態6の特徴は、ランプ15を囲む反射鏡15にランプ温度を検出するランプ温度検出手段35が設けられるとともに、さらに外気温度を検出する外気温度検出手段36が設けられている。この場合の両温度検出手段35,36は、たとえば共にサーミスタによって構成される。
【0057】
そして、両温度検出手段35,36は、互いに熱的影響を及ぼさないように両者の間に断熱材37が介在されて熱絶縁されている。
【0058】
また、調光制御回路8は、この外気温度検出手段36の検出出力によってランプ温度検出手段35の検出出力を補正する温度補正手段としての機能を有しており、この温度補正後の値によって調光制御を行うようにしている。これにより、外気温度に影響されない純粋なランプ温度を検出できるため、調光制御を一層精度良く行うことができる。
【0059】
その他の構成および作用効果は、実施の形態5の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0060】
なお、図18に示した構成の場合には、調光制御手段8の内部においてランプ温度検出手段35の検出出力を、外気温度検出手段36の検出出力によって補正するようにしているが、これに限らず、たとえば図19に示すように、ランプ温度検出手段35の検出手段と外気温度検出手段36の検出出力とを共に温度補正手段としての差動増幅器38に入力し、この差動増幅器38で両検出出力の差をとって調光制御手段8に与えるようにすることもできる。
[実施の形態7]
図20は本発明の実施の形態7に係る照明装置において、調光制御回路のコントローラ部分の構成を示すブロック図である。
この実施の形態7の特徴は、調光制御回路を構成するコントローラ42において、外部から設定される所望の目標値を記憶する記憶手段としてのメモリ43と、このメモリ43に記憶されている目標値と輝度検出手段7またはランプ温度検出手段35で検出された検出値との偏差に応じて、この偏差を解消するように輝度を自動的に制御するCPUなどの制御本体部42とを備えていることである。
【0061】
次に、上記構成の照明装置におけるコントローラ42によるランプ制御動作について、図21に示すフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは、ランプ4には輝度検出手段7が設けられているものとする。
【0062】
まず、コントローラ42の制御本体部44は、図示しないリモコンなどの外部入力手段から信号入力があるか否かを判断し(ステップ11)、外部入力手段から信号入力がない場合には、通常の制御動作、つまりランプ4が予め設定された所定の目標値の輝度となるように調光制御を行う(ステップ12)。
【0063】
また、ステップ11で、操作者がリモコンなどの外部入力手段を操作してコントローラ42に信号が入力された場合には、制御本体部44は、ランプ4が所望の輝度レベルとなるように指示するための点灯レベル指示信号が入力されているか否かを判断する(ステップ13)。このとき、点灯レベル指示信号が入力されていなければ、続いて、目標値の記憶要求信号が入力されているか否かを判断する(ステップ14)。
【0064】
ここで、外部から目標値の記憶要求信号が入力されている場合には、制御本体部44は、輝度検出手段7の検出出力として得られるアナログの電圧値をA/D変換して取り込み、この電圧値のデータをランプ4の輝度を決める所望の目標値としてメモリに記憶する(ステップ15)。
【0065】
一方、ステップ13で点灯レベル指示信号が入力されている場合には、この点灯レベル指示信号で指示された輝度レベルとなるようにランプ4を調光制御する(ステップ16)。
【0066】
図21におけるステップ12,16における調光制御は、たとえば、図22に示す手順に従って処理される。つまり、予めメモリ43内に設定されている目標値、あるいは今回指示された輝度レベルを目標値として、輝度検出手段7で検出された検出値との偏差が小さくなるように調光制御を行う(ステップ21〜24)。
【0067】
また、輝度検出手段7で検出される検出値(アナログの電圧値)は、常に安定しているわけではなく、微小にドリフトしていることが多いので、このような場合には、図23に示すように、目標値に一定幅(つまり一定幅の不感帯)、たとえば目標最大値と目標最小値とをそれぞれ確保して、これらの値と検出値とを比較することにより調光制御を行えば(ステップ31〜34)、調光制御がさらに安定したものとなる。
【0068】
この実施の形態7では、リモコンなどの外部入力手段からコントローラ42に信号を入力することで目標値を設定するようにしたが、ランプ4の交換時に自動的に目標値を設定して、その目標値になるように調光制御を行うようにすることも可能である。
【0069】
たとえば、図24のフローチャートに示すように、コントローラ42は、ランプ4の初期点灯時に100%点灯状態にして最大輝度となるように設定し、ランプ4の出力が安定した後、このときの輝度検出手段7からの検出出力を取り込む(ステップ41)。
【0070】
次に、今回の検出データとメモリ43に記憶されている前回の検出データとを比較する(ステップ42)。ここで、前回の検出データよりも今回の検出データの方が大きい場合には、ランプ4の交換が行われたものと判断し、目標値設定処理を実施する(ステップ43)。
【0071】
この場合の目標値設定処理としては、たとえば、ランプ交換時に100%点灯したときの最大輝度に対して70%の輝度になったときを目標値とする場合には、ランプ4を実際に70%点灯したときに輝度検出手段7で得られる検出データを目標値としてメモリ43に記憶したり、あるいは、ランプ交換時に100%点灯したときの輝度検出手段7で得られる検出データに0.7の係数を掛けた値を目標値として設定するなどの処理を行う。
【0072】
一方、ステップ42において、前回の検出データよりも今回の検出データの方が小さい場合には、ランプ4の交換は行われていないものと判断し、今回の検出データを次回点灯時の比較のためのデータとしてメモリに記憶した後(ステップ44)、通常の調光制御を行う(ステップ45)。
【0073】
なお、ここでは、輝度検出手段7の検出出力に基づいて調光制御を行う場合について説明したが、これに限らず、ランプ温度検出手段35の検出出力に基づいて調光制御する場合や、外気温度検出手段36でランプ温度検出手段35の検出出力を補正した値に基づいて調光制御を行う場合であってもかまわない。
[実施の形態8]
この実施の形態8の特徴は、ランプ4の寿命を輝度の変化に基づいて判断するようにしていることである。すなわち、図20に示した構成において、コントローラ42の本体制御部44は、輝度検出手段7の検出出力に基づいてランプ4の輝度の大きさを調べ、この輝度の大きさに基づいてランプ4の寿命を判断する寿命判断手段としての機能を有する。
【0074】
通常、ランプ4は点灯時間の経過に伴って輝度が次第に低下する。すなわち、図25のグラフに示すように、当初の輝度を基準とした場合に、輝度の低下割合を示す光束維持率は、点灯時間の経過に伴って単調減少曲線を描く。
【0075】
そこで、仮にランプ4の初期状態において100%点灯した場合の最大輝度に対して、その後、70%の輝度しか出力されなくなった場合をランプ寿命として設定した場合、予め輝度検出手段7で初期状態の70%の検出データを取得して寿命値としてメモリ43に記憶しておく。
【0076】
そして、ランプ4の寿命判断時には、図26(a)のフローチャートに示すように、ランプ4を点灯した場合の輝度検出手段7の検出出力を、予めメモリ43に記憶しておいた寿命値と比較し、検出データが寿命値よりも小さい場合には、ランプ寿命がきているものと判断し、警報等を発することでランプ交換を促すことができる(ステップ51,52)。
【0077】
なお、ランプ寿命が低下する原因として、発光管13内の封入ガスが徐々に漏れる、いわゆるスローリーク現象がある。このスローリーク現象が生じると、図25に示したグラフよりも大きな傾きで光束維持率が低下する。
【0078】
そこで、コントローラ42は、予めスローリーク現象が生じている場合の光束維持率の傾き(低下割合)を寿命値としてメモリ43に記憶しておき、図26(b)のフローチャートに示すように、今回と前回にランプ4を点灯した場合の輝度検出手段7の検出出力の差をとり、その差が寿命値よりも大きい場合には、ランプ寿命がきているものと判断し、警報等を発することでランプ4の交換を促すことができる(ステップ53,54)。
[実施の形態9]
この実施の形態9の特徴は、ランプの寿命を温度上昇率の変化に基づいて判断するようにしていることである。すなわち、図20に示した構成において、コントローラ42の本体制御部44は、ランプ温度検出手段35の検出出力に基づいてランプ点灯時における温度上昇率を調べ、温度上昇率の大きさによってランプ4の寿命を判断する寿命判断手段としての機能を有する。
【0079】
ランプ寿命に近づいた場合には、点灯不能状態となる、いわゆる不点といわれる現象が生じる。この不点現象が生じると、調光制御を行ってもランプ4は点灯しないので、ランプ温度検出手段35によって検出されるランプ4の温度上昇率は極めて小さな値となる。
【0080】
そこで、コントローラ42は、予め一定の基準値をメモリ43に記憶しておき、図27のフローチャートに示すように、ランプ4の調光制御を行っている状態でランプ温度検出手段35の検出出力を取り込んで温度上昇率を求め、その値が基準値よりも小さい場合には、不点現象が生じてランプ寿命がきているものと判断し、警報等を発することでランプ交換を促すことができる(ステップ61〜63)。
[実施の形態10]
この実施の形態10の特徴は、ランプの寿命を輝度の変動幅の大きさに基づいて判断するようにしていることである。すなわち、図20に示した構成において、コントローラ42の本体制御部44は、輝度検出手段7の検出出力に基づいてランプ4の点灯時における輝度の変動幅を調べ、この輝度の変動幅の大きさによってランプ4の寿命を判断する寿命判断手段としての機能を有する。
【0081】
一般に、インバータ回路6(図1参照)は、10kHz〜100kHz程度の周波数でランプ4を駆動しているが、その場合、ランプ4が正常であれば、この程度の周波数ではフリッカは殆ど目立たない。しかし、ランプ4の累積点灯時間が長くなって寿命に近づくと、インバータ回路6の極性が反転するときにランプ電流が流れ出すまでの間に遅延が生じてフリッカが目立つようになり、単位時間内での輝度の変動幅が大きくなる。
【0082】
そこで、ランプ4にフリッカが生じ始めたと考えられる状態での輝度の最大値と最小値を設定し、両者間の差|最大値−最小値|を寿命値として予めメモリ43に記憶しておく。
【0083】
そして、ランプ4の寿命判断時には、コントローラ42は、図28のフローチャートに示すように、まず、所定の計測時間間隔が経過するたびに輝度検出手段7による検出出力を取り込み、この検出データをメモリ43に保管する(ステップ71,72)。この場合の計測時間間隔は、インバータ回路6の駆動周波数の周期よりも短く設定しておく方が精度良くフリッカを検出できるため都合がよい。
こうして、検出データが所定数だけ得られると(ステップ73)、次に、単位時間に含まれる複数の検出データの内から輝度の最大値と最小値とをサンプリングし(ステップ74)、最大値と最小値の差を求める。そして、輝度の差|最大値−最小値|を予めメモリ43に記憶しておいた寿命値と比較する(ステップ75)。
【0084】
このとき、輝度の差|最大値−最小値|が寿命値よりも大きい場合には、ランプ寿命がきているものと判断し、警報等を発することでランプ交換を促すことができる(ステップ76)。
【0085】
なお、上記の実施の形態8では、輝度の変化に基づいてランプ寿命を判断し、また、実施の形態9では温度上昇率の大きさによってランプ寿命を判断し、さらに、実施の形態10では、ランプ点灯時における輝度の変動幅の大きさによってランプ寿命を判断するようにしているが、これらの各実施の形態8〜10における各判断を複数組み合わせることによってランプ寿命を判断することも可能である。
【0086】
さらに、本発明は上記の実施の形態1〜10に示した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜の変更を加えることができるのは勿論である。
【0087】
【発明の効果】
(1) 本発明では、被照射面からの距離が長く、また、被照射面の光反射率が低いなど、被照射面からの十分な光反射を望めない場合でも、そのような条件に影響されることなくランプの調光制御を精度良く行うことができる。
【0088】
(2) ランプから放射される光の輝度を直接検出するので、外乱光の影響を抑えることができ、また、受光素子へ入射する光は入射角が略0°となるため、配光特性の影響や、受光素子の感度指向性は問題にならなくなる。さらに、輝度検出手段をセンサホルダを用いて構成する場合には、ランプの発熱の影響を緩和できるため、特別な熱対策を施さなくても受光素子としてフォトダイオードなどの半導体素子を利用することができる。
【0089】
(3) 輝度検出手段に加えてランプ温度検出手段を設け、輝度検出手段の出力をこのランプ温度検出手段の検出出力に基づいて補正することにより、輝度検出手段が温度特性を有する場合にもその影響が除かれて誤差を生じなくなるため、ランプの調光制御をさらに精度良く行うことができる。
【0090】
(4) 輝度検出手段の代わりにランプ温度検出手段を用いれば、輝度検出手段に比べて、検出素子の取り付け精度が多少悪くても調光制御が可能になる。また、外気温度検出手段をさらに付加すれば、外気温度に影響されずに純粋なランプ温度を検出できるため、さらに精度良く調光制御を行うことができる。
【0091】
(5) 外部から設定される所望の目標値を記憶する記憶手段を備えることにより、ランプの点灯初期に輝度のばらつきがある場合にも調光制御の目標値を容易に設定することができる。
【0092】
(6) 寿命判断手段を設けることにより、各種の要因によるランプの寿命判断が可能になり、ランプ交換等の時期を容易に認識することができる。特に、寿命判断手段を複数組み合わせれば、ランプの寿命判断を一層確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における照明装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1において、高輝度放電ランプと輝度検出手段とを反射鏡に取り付けた状態を示す正面図である。
【図3】高輝度放電ランプの構成図である
【図4】輝度検出手段の検出出力に対する温度補正を行うための温度補正回路の一例を示す回路図である。
【図5】輝度検出手段の検出出力に対する温度補正を行うための他の温度補正回路の一例を示す回路図である。
【図6】本発明の実施の形態2における照明装置の全体構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態3において、高輝度放電ランプと輝度検出手段とを反射鏡に取り付けた状態を示す正面図である。
【図8】本発明の実施の形態3において、輝度検出手段の構成を拡大して示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態4におけるランプ水平置き上方開放型の照明装置において、高輝度放電ランプと輝度検出手段とを反射鏡に取り付けた状態を示す正面断面図である。
【図10】実施の形態4における変形例を示す正面断面図である。
【図11】実施の形態4における変形例を示す正面断面図である。
【図12】実施の形態4におれる変形例を示す正面断面図である。
【図13】実施の形態4における変形例を示す正面断面図である。
【図14】実施の形態4における変形例を示す正面断面図である。
【図15】本発明の実施の形態5において、高輝度放電ランプとランプ温度検出手段とを反射鏡に取り付けた状態を示す正面図である。
【図16】高輝度放電ランプの照度と温度との関係を示す特性図である。
【図17】本発明の実施の形態5において、高輝度放電ランプとランプ温度検出手段とを反射鏡に取り付けた場合の変形例を示す正面図である。
【図18】本発明の実施の形態6において、高輝度放電ランプを囲む反射鏡にランプ温度検出手段と外気温度検出手段を共に取り付た場合の概略構成図である。
【図19】本発明の実施の形態6における変形例を示す概略構成図である。
【図20】本発明の実施の形態7において、調光制御回路を構成するコントローラの構成を示すブロック図である。
【図21】図20のコントローラにより調光制御の目標値を設定する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図22】図20のコントローラにより調光制御を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図23】図20のコントローラにより調光制御を行う場合の他の処理手順を示すフローチャートである。
【図24】図20のコントローラにより調光制御の目標値を設定する場合の他の処理手順を示すフローチャートである。
【図25】高輝度放電灯の輝度の低下割合を示す光束維持率の経時変化を示す特性図である。
【図26】本発明の実施の形態8において、輝度の大きさに基づいてランプ寿命を判断する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図27】本発明の実施の形態9において、温度上昇率の大きさによってランプ寿命を判断する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図28】本発明の実施の形態10において、ランプの点灯時における輝度の変動幅の大きさによってランプ寿命を判断する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 照明装置
4 高輝度放電ランプ
5 点灯回路
6 インバータ回路
7 輝度検出手段
8 調光制御回路
13 発光管
15 反射鏡
19 透孔
20 センサホルダ
21 受光素子
35 ランプ温度検出手段
36 外気温度検出手段
40 温度検出素子
42 コントローラ
43 メモリ
44 制御本体部
【発明の属する技術分野】
本発明は、高輝度放電ランプを備えた照明装置に係り、特には、高輝度放電ランプが所望の明るさ以上に点灯されないように点灯出力を制御して省エネルギを図るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、蛍光灯や高輝度放電ランプなどの各種の放電ランプを備えた照明装置においては、放電ランプが所望の輝度(明るさ)以上に点灯されないように点灯出力を制御して省エネルギ化を図るために、たとえば、次のような技術が既に提案されている。
(1) 床等の被照射面からの反射光を検出する照度検出器を、たとえば天井面などに取り付け、この照度検出器で検出した反射光の照度に基づいて放電ランプの調光制御を行う(たとえば、特許文献1参照)。
(2) 蛍光灯で既に実施されているように、高輝度放電ランプの光減衰特性に基づいて累積点灯時間を管理し、その累積点灯時間の長短に応じて調光制御を行う。
(3) 輝度放電ランプの光を反射する反射鏡において、高輝度放電ランプより前方でかつ高輝度放電ランプの軸方向から所定角度だけ傾斜した位置に穴を設け、この穴を塞ぐように導光体を取り付け、この導光体を経由して外部に導かれた光を光検出器で検出することで、調光制御を行う(たとえば、特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−250285号公報
【0004】
【特許文献2】
特開平5−21166号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載されているような技術においては、被照射面から照度検出器までの距離が長くて十数mあるような場合や、被照射面の光反射率が低いような場合、さらには、放電ランプが屋外に設置されるような場合には、被照射面からの十分な光反射を望めないため、照度検出器の検出出力が極めて小さな値となり、この検出出力に基づいて放電ランプの調光制御を行うのが難しい。
【0006】
また、放電ランプとして高輝度放電ランプを使用する場合、この高輝度放電ランプは蛍光灯の場合よりも初期光度、および光度の減衰特性のばらつきが大きいので、高輝度放電ランプの累積点灯時間の長短のみで調光制御を行うことは困難である。
【0007】
さらに、上記特許文献2に記載されているような技術では、導光体の入射部と反射鏡内部の空気層との間で透過率の違いによる境界面が生じるため、入射角が大きくなるほど、単波長の光でない限り分光してしまう。高輝度放電ランプは通常、演色性等をもたせるなどのために複数のスペクトル成分をもち、また、受光素子は分光感度特性や感度指向性などがあるため、正確な光量を検出することが困難となる。
【0008】
その対策として、導光体への入射角が大きくならないように、高輝度放電ランプからの光が直接に光検出器に入射しないようにその途中に遮蔽板を設けることが考えられる。その場合、反射鏡の穴と対向する箇所で反射された光を光検出器で検出することになるが、反射鏡は高輝度放電ランプの光を反射するだけでなく、開口部を等して入射してきた外来光も同様に反射するため、光検出器に入射する光には外部から到来する光の影響を受けることになり、依然として正確な光量を検出することが難しく、精度良く高輝度放電ランプの調光制御を行えない。
【0009】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、被照射面からの十分な光反射を望めない状況下にある場合にも適用可能で、また、外乱光の影響を受けることが少なく、しかも受光素子の感度指向性の影響を低減できて、高輝度放電ランプの輝度を精度良く検出することができ、正確な調光制御を行える照明装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、高輝度放電ランプと、この高輝度放電ランプの光を反射する反射鏡と、前記高輝度放電ランプを点灯する点灯回路とを有し、前記点灯回路は、高周波電力供給用のインバータ回路と、前記高輝度放電ランプの輝度を検出する輝度検出手段と、この輝度検出手段の検出出力に基づいて前記インバータ回路の電力供給量を制御して前記高輝度放電ランプの輝度を制御する調光制御回路とを備えている照明装置を前提として、次の構成を採用している。
【0011】
すなわち、請求項1記載の発明に係る照明装置は、反射鏡の壁面に高輝度放電ランプからの出力光を前記輝度検出手段に導くための透孔が形成され、この透孔および輝度検出手段の受光面は、これらを結ぶ直線が高輝度放電ランプの発光管における発光面と略直交するように配置されていることを特徴としている。
【0012】
請求項2記載の発明に係る照明装置は、反射鏡の開口部に輝度検出手段が配置され、この輝度検出手段の受光面は、前記反射鏡内に配置されている高輝度放電ランプの発光管の中心に向くように配設されていることを特徴としている。
【0013】
請求項3記載の発明に係る照明装置は、請求項1または請求項2記載の発明の構成において、前記輝度検出手段に加えて、前記高輝度放電ランプからの放射温度を検出するランプ温度検出手段が設けられるとともに、このランプ温度検出手段の検出出力によって前記輝度検出手段の検出出力を補正する温度補正手段を備えることを特徴としている。
【0014】
請求項4記載の発明に係る照明装置は、請求項1または請求項2記載の発明の構成において、輝度検出手段の代わりに、前記高輝度放電ランプからの放射温度を検出するランプ温度検出手段が設けられており、前記調光制御回路は、前記このランプ温度検出手段の検出出力に基づいて前記インバータ回路の電力供給量を制御して前記高輝度放電ランプの輝度を制御するものであることを特徴としている。
【0015】
請求項5記載の発明に係る照明装置は、請求項3または請求項4記載の発明の構成において、外気温度を検出する外気温度検出手段がさらに設けられるとともに、この外気温度検出手段の検出出力によって前記ランプ温度検出手段の検出出力を補正する温度補正手段を備えることを特徴としている。
【0016】
請求項6記載の発明に係る照明装置は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の発明の構成において、外部から設定される所望の目標値を記憶する記憶手段を備え、前記調光制御回路は、この記憶手段に記憶されている目標値と輝度検出手段または温度検出手段で検出された検出値との偏差に応じて、この偏差を解消するように輝度を制御するものであることを特徴としている。
【0017】
請求項7記載の発明に係る照明装置は、請求項1,2,3,5,6のいずれかに記載の発明の構成において、前記輝度検出手段の検出出力に基づいて、前記高輝度放電ランプの輝度の大きさを調べ、この輝度の大きさによって前記高輝度放電ランプの寿命を判断する寿命判断手段を備えることを特徴としている。
【0018】
請求項8記載の発明に係る照明装置は、請求項4,5,6のいずれかに記載の発明の構成において、前記温度検出手段の検出出力に基づいて、前記高輝度放電ランプ点灯時における温度上昇率を調べ、温度上昇率の大きさによって前記高輝度放電ランプの寿命を判断する寿命判断手段を備えることを特徴としている。
【0019】
請求項9記載の発明に係る照明装置は、請求項1,2,3,5,6のいずれかに記載の発明の構成において、前記輝度検出手段の検出出力に基づいて、前記高輝度放電ランプの点灯時における輝度の変動幅の大きさを調べ、この輝度の変動幅の大きさによって前記高輝度放電ランプの寿命を判断する寿命判断手段を備えることを特徴としている。
【0020】
請求項10記載の発明に係る照明装置は、請求項7ないし請求項9のいずれかの寿命判断手段の内の複数を組み合わせてなることを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳しく説明する。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る照明装置の全体構成を示すブロック図、図2は高輝度放電ランプと輝度検出手段とを共に反射鏡に取り付けた状態を示す正面図、図3は高輝度放電ランプの構成図である。
【0022】
この実施の形態1の照明装置1は、商用電源2を直流平滑化する電源回路3
と、高輝度放電ランプ(以下、単にランプと称する)4と、電源回路3から供給される電力によってランプ4を点灯する点灯回路5とを有する。そして、点灯回路5は、高周波電力供給用のインバータ回路6と、ランプ4の輝度を検出する輝度検出手段7と、この輝度検出手段7の検出出力に基づいてインバータ回路6の電力供給量を制御してランプ4の輝度を制御する調光制御回路8とを備えている。
【0023】
上記の調光制御回路8は、LC発振回路や、このLC発振回路の発振周波数を制御することによりインバータ回路6の動作周波数を制御して調光を行うマイクロコンピュータなどからなるコントローラ、データ記憶用のメモリ(いずれも図示せず)などを備えている。
【0024】
ランプ4は、石英ガラスなどでできた紡錘状の透光体11の内部に、両端に電極12を有する円筒状の発光管13がステム14により支持されて構成されている。また、ランプ4を囲んで、このランプ4からの光を効率良く放射するための反射鏡15が配置されている。
【0025】
この反射鏡15の開口部はガラスパネル16で覆われており、また、反射鏡15の壁面には、発光管13の側面側の発光面に垂直な水平方向の延長線上の位置に透孔19が形成され、さらに反射鏡15の外壁には透孔19を覆って前述の輝度検出手段7が設けられている。
【0026】
この輝度検出手段7は、反射鏡15の外壁に固定された筒状のセンサホルダ20内にフォトダイオードなどの受光素子21が配置されて構成されている。なお、センサホルダ20は、ここでは断面が方形状のものであるが、これに限らず円筒状や多角形状のものであってもよい。
【0027】
そして、受光素子21の受光面および透孔19の中心を結ぶ軸線Coが発光管13の発光面と略直交するように配置されている。また、センサホルダ20の内部は、光反射率が低くなるような表面形状、あるいは色彩が施されている。
【0028】
このように、この実施の形態1では、受光素子21の受光面から透孔19中心を通る軸線Coはランプ4の発光管13の発光面と略直交しているため、発光管13から放射される光は直接に透孔19を通って受光素子21の受光面に対して略垂直に入射する。
【0029】
したがって、受光素子21の分光感度特性や感度指向特性、配光特性の影響を考慮する必要がなくなる。また、反射鏡15の開口部から入射してくる外乱光の影響もなくなる。このため、輝度検出手段7によってランプ4の輝度を精度良く検出することができ、正確な調光制御を行える。
【0030】
なお、反射鏡15に設けられた透孔19の形状や大きさ、センサホルダ20の形状寸法は、ランプ4のワット数による輝度の大きさや発熱量、物理的な寸法、反射鏡15の形状等を考慮した上で適宜設定される。また、ランプ4の分光特性が可視領域特性と大きく異なる場合には、輝度検出手段7を構成する受光素子21の前面側にVλフィルタを設置すれば、より一層被視認性を向上させることができる。
【0031】
ところで、ランプ4は放熱温度が高いので、輝度検出手段7近傍の温度も上昇するため、受光素子21が温度特性を有する場合には、受光素子21の検出出力が変化して誤差を生じる原因となる。
【0032】
そこで、輝度検出手段7の近傍に、図4に示すようなサーミスタなどの温度センサ22を備えた温度補正回路25を別途設けて、調光制御回路8の一部を構成する図示しないマイクロコンピュータに受光素子21の検出出力および温度補正回路25の検出出力を共に取り込むことにより、次のような温度補正処理を行うことが好ましい。
【0033】
すなわち、受光素子21について、各温度txに対応したオフセット電圧Vtxの関係を示す関数式、
Vtx=F(tx) ▲1▼
を予め求めてメモリに記憶しておく。
【0034】
また、温度センサ(ここではサーミスタ)22における温度txに対応した抵抗値Rtxの関係を示す関係式、
Rtx=G(tx) ▲2▼
を予め求めてメモリに記憶しておく。関数式の代わりに互いの関係を示すデータテーブルあってもよい。
【0035】
次に、図4に示すような温度補正回路25において、固定抵抗23の抵抗値をRc、温度センサ(ここではサーミスタ)22のある温度txにおける抵抗値をRtxとし、固定抵抗23とサーミスタ22との接続点から引き出された電圧出力端子24における電圧値をVoutとすると、
Vout=Vref・[Rtx/(Rtx+Rc)] ▲3▼
(ただし、Vrefは基準電位)
となるので、Voutを測定することで、
Rtx=Rc・Vout/(Vref−Vout) ▲4▼
からRtxが求まる。Rtxが求まると、先の▲2▼式の関係からそのときの温度txを逆算して求めることができる。そして、温度txが分かると、上記の▲1▼式の関係から受光素子21のオフセット電圧Vtxが分かる。
【0036】
したがって、受光素子21から出力される検出信号をVmとすると、温度txの影響を補正した実際の電圧値Vaは、
Va=Vm−Vtx ▲5▼
となる。よって、調光制御手段8は、▲5▼式で得られる出力電圧Vaに基づいて調光制御を行うことで、受光素子21の検出出力に対して温度の影響を補正することができる。
【0037】
上記の説明は、マイクロコンピュータに受光素子21と温度補正回路25の各検出出力を共に取り込むことによって温度補正を行う場合について説明したが、輝度検出手段7の検出出力に対してハードウェア的に温度補正を行うことも可能である。その場合の回路構成例を図5に示す。
【0038】
演算増幅器26の正相入力端子(+)側を接地し、逆相入力端子(−)側に受光素子としてのフォトダイオード21が接続され、また、演算増幅器26の出力端子29と逆相入力端子(−)との間には負帰還抵抗として固定抵抗27とサーミスタ28とが直列接続されて構成されている。
【0039】
この構成において、温度tx[℃]のときのフォトダイオード21の出力電流をItx[A]とすると、演算増幅器26の出力電圧Vout[V]は、
Vout=Itx・(Rc+Rtx) ▲6▼
となるので、この出力電圧Voutが温度補正された検出値となる。
[実施の形態2]
図6は本発明の実施の形態2に係る照明装置の全体構成を示すブロック図である。
【0040】
この実施の形態2における照明装置は、調光制御回路8を、輝度検出手段7からの検出出力に基づいて調光制御信号を発生する調光制御信号発生回路32と、調光制御信号発生回路32からの調光制御信号に応じてインバータ回路6を制御するマイクロコンピュータとを互いに切り離して設けていることである。
【0041】
この場合の調光制御信号発生回路32は、PWM波形やDCレベル信号などの、調光制御を行うのに適した制御信号を発生し、これをマイクロコンピュータ33に与えるようになっている。これにより、容易に本機能を実現することができる。
【0042】
その他の構成、および作用効果は、実施の形態1と同様であるからここでは詳しい説明は省略する。
[実施の形態3]
図7は本発明の実施の形態3に係る照明装置において、高輝度放電ランプを囲む反射鏡に輝度検出手段を取り付ける場合の構成を示す正面図、図8(a),(b)は輝度検出手段のさらに具体的な詳細を示す構成図である。
【0043】
この実施の形態3の特徴は、反射鏡15の開口部がガラスパネル16で覆われており、このガラスパネル16に対面して輝度検出手段7が配置されている。すなわち、この輝度検出手段7は、筒状のセンサホルダ20を有し、このセンサホルダ20のフランジ部20aが反射鏡15の外壁に固定され、このセンサホルダ20内にフォトダイオードなどの受光素子21が配置されている。また、センサホルダ20の内部は、光反射率が低くなるような表面形状、あるいは色彩が施されている。
【0044】
さらに、センサホルダ20には、受光素子21への入射光量を制限するための穴20cが形成された遮光板20bが設けられている。この場合の遮光板20bは、図8(a)に示すようにセンサホルダ20の開口端に形成したり、同図(b)に示すように、センサホルダ20の内筒の中間部に設けることができる。
【0045】
なお、受光素子21がプリント配線基板上に搭載された状態でセンサホルダ20内に配置されるような場合には、センサホルダ20の内径が大きくなるので、特に遮光板20bを設けるのが有効であるが、逆に、センサホルダ20内に受光素子21のみを単独に設置するような場合には、センサホルダ20の内径が小さくて済むので、その場合には遮光板20bを省略することも可能である。また、ここではセンサホルダ21は、ここでは断面が方形状のものであるが、これに限らず円筒状のものであってもよい。
【0046】
なお、ガラスパネル16の外側にセンサホルダ20を密着させるようにしておけば、受光素子21へのほこりの堆積等を防げるので都合がよい。
[実施の形態4]
図9ないし図14は本発明の実施の形態4に係る照明装置において、高輝度放電ランプを囲む反射鏡に輝度検出手段を取り付ける場合の構成を示す正面断面図である。
【0047】
この実施の形態4における照明装置は、ランプ4の発光管13が水平に設置され、また反射鏡15の開口部が上方を向くように形成されている、いわゆるランプ水平置き上方開放型のものである。
【0048】
この実施の形態4においても、反射鏡15の開口部をガラスパネル16で覆う一方、反射鏡15の壁面には透孔19を形成するとともに、この透孔19を覆って輝度検出手段7を設けたり(図9〜図12)、あるいは、反射鏡15の開口部のガラスパネル16に対面して輝度検出手段7を設けている(図13,図14)。
【0049】
反射鏡15の壁面に輝度検出手段7を設ける場合には、図9〜図12に示すように、受光素子21の受光面および透孔19の中心を結ぶ軸線Coが発光管13の発光面と略直交するように配置される。また、反射鏡15の開口部に輝度検出手段7を設ける場合には、特に図14に示すように、受光素子21の受光面21aから透孔19の中心を通る軸線Coはランプ4の発光管13の発光面の中心に向かうように設定しておくのが、受光素子21の分光感度特性や配光特性、外乱光の影響を低減する上で好ましい。
【0050】
上記以外の構成は、他の実施の形態の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0051】
なお、この実施の形態4では、ランプ水平置き上方開放型のものについて説明したが、これに限らず、反射鏡15の向きが上下逆、すなわち、ランプ4の発光管13が水平に設置され、また反射鏡15の開口部が下方を向くように形成されている、いわゆるランプ水平置き下方開放型のものについても同様に適用することができる。
[実施の形態5]
図15は本発明の実施の形態3に係る照明装置において、ランプを囲む反射鏡にランプ温度検出手段を取り付けた場合の正面図である。
【0052】
この実施の形態5における特徴は、反射鏡15にランプ4からの放射温度を検出するランプ温度検出手段35が取り付けられていることである。この場合のランプ温度検出手段35は、たとえばサーミスタなどの温度検出素子で構成されている。
【0053】
図15に示す構成のランプ4について、温度と照度との関係を測定した結果を図16に示す。この図から分かるように、温度と照度との関係は単純増加となるので、温度が検出できればそのときの発光量を一義的に推定することができる。したがって、輝度検出手段7に代えてランプ温度検出手段35によってランプ温度を検出することで、調光制御が可能になる。また、ランプ温度検出手段35を用いれば、輝度検出手段7に比べて、検出素子の取り付け精度が多少悪くてもそれにあまり影響されることなく調光制御が可能になる。
【0054】
その他の構成および作用効果は、実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0055】
なお、上記の実施の形態3では、反射鏡15にランプ温度検出手段35としての温度検出素子を直接に取り付けているが、図17に示すように、反射鏡15の壁面に透孔19を形成するとともに、この透孔19を覆って筒状のセンサホルダ39を取り付け、このセンサホルダ39内に温度検出素子40を設けてランプ温度検出手段35を構成とすることも可能である。この場合には、さらに安定した温度検出が可能になる。また、ランプ温度検出手段35の取り付け位置などは、図15、図17に示した部分に限定されるものではなく、ランプ4の放熱特性、反射鏡の形状等に応じて適宜設定される。
[実施の形態6]
図18は本発明の実施の形態6に係る照明装置において、ランプを囲む反射鏡にランプ温度検出手段と外気温度検出手段を共に取り付けた場合の概略構成図である。
【0056】
この実施の形態6の特徴は、ランプ15を囲む反射鏡15にランプ温度を検出するランプ温度検出手段35が設けられるとともに、さらに外気温度を検出する外気温度検出手段36が設けられている。この場合の両温度検出手段35,36は、たとえば共にサーミスタによって構成される。
【0057】
そして、両温度検出手段35,36は、互いに熱的影響を及ぼさないように両者の間に断熱材37が介在されて熱絶縁されている。
【0058】
また、調光制御回路8は、この外気温度検出手段36の検出出力によってランプ温度検出手段35の検出出力を補正する温度補正手段としての機能を有しており、この温度補正後の値によって調光制御を行うようにしている。これにより、外気温度に影響されない純粋なランプ温度を検出できるため、調光制御を一層精度良く行うことができる。
【0059】
その他の構成および作用効果は、実施の形態5の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0060】
なお、図18に示した構成の場合には、調光制御手段8の内部においてランプ温度検出手段35の検出出力を、外気温度検出手段36の検出出力によって補正するようにしているが、これに限らず、たとえば図19に示すように、ランプ温度検出手段35の検出手段と外気温度検出手段36の検出出力とを共に温度補正手段としての差動増幅器38に入力し、この差動増幅器38で両検出出力の差をとって調光制御手段8に与えるようにすることもできる。
[実施の形態7]
図20は本発明の実施の形態7に係る照明装置において、調光制御回路のコントローラ部分の構成を示すブロック図である。
この実施の形態7の特徴は、調光制御回路を構成するコントローラ42において、外部から設定される所望の目標値を記憶する記憶手段としてのメモリ43と、このメモリ43に記憶されている目標値と輝度検出手段7またはランプ温度検出手段35で検出された検出値との偏差に応じて、この偏差を解消するように輝度を自動的に制御するCPUなどの制御本体部42とを備えていることである。
【0061】
次に、上記構成の照明装置におけるコントローラ42によるランプ制御動作について、図21に示すフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは、ランプ4には輝度検出手段7が設けられているものとする。
【0062】
まず、コントローラ42の制御本体部44は、図示しないリモコンなどの外部入力手段から信号入力があるか否かを判断し(ステップ11)、外部入力手段から信号入力がない場合には、通常の制御動作、つまりランプ4が予め設定された所定の目標値の輝度となるように調光制御を行う(ステップ12)。
【0063】
また、ステップ11で、操作者がリモコンなどの外部入力手段を操作してコントローラ42に信号が入力された場合には、制御本体部44は、ランプ4が所望の輝度レベルとなるように指示するための点灯レベル指示信号が入力されているか否かを判断する(ステップ13)。このとき、点灯レベル指示信号が入力されていなければ、続いて、目標値の記憶要求信号が入力されているか否かを判断する(ステップ14)。
【0064】
ここで、外部から目標値の記憶要求信号が入力されている場合には、制御本体部44は、輝度検出手段7の検出出力として得られるアナログの電圧値をA/D変換して取り込み、この電圧値のデータをランプ4の輝度を決める所望の目標値としてメモリに記憶する(ステップ15)。
【0065】
一方、ステップ13で点灯レベル指示信号が入力されている場合には、この点灯レベル指示信号で指示された輝度レベルとなるようにランプ4を調光制御する(ステップ16)。
【0066】
図21におけるステップ12,16における調光制御は、たとえば、図22に示す手順に従って処理される。つまり、予めメモリ43内に設定されている目標値、あるいは今回指示された輝度レベルを目標値として、輝度検出手段7で検出された検出値との偏差が小さくなるように調光制御を行う(ステップ21〜24)。
【0067】
また、輝度検出手段7で検出される検出値(アナログの電圧値)は、常に安定しているわけではなく、微小にドリフトしていることが多いので、このような場合には、図23に示すように、目標値に一定幅(つまり一定幅の不感帯)、たとえば目標最大値と目標最小値とをそれぞれ確保して、これらの値と検出値とを比較することにより調光制御を行えば(ステップ31〜34)、調光制御がさらに安定したものとなる。
【0068】
この実施の形態7では、リモコンなどの外部入力手段からコントローラ42に信号を入力することで目標値を設定するようにしたが、ランプ4の交換時に自動的に目標値を設定して、その目標値になるように調光制御を行うようにすることも可能である。
【0069】
たとえば、図24のフローチャートに示すように、コントローラ42は、ランプ4の初期点灯時に100%点灯状態にして最大輝度となるように設定し、ランプ4の出力が安定した後、このときの輝度検出手段7からの検出出力を取り込む(ステップ41)。
【0070】
次に、今回の検出データとメモリ43に記憶されている前回の検出データとを比較する(ステップ42)。ここで、前回の検出データよりも今回の検出データの方が大きい場合には、ランプ4の交換が行われたものと判断し、目標値設定処理を実施する(ステップ43)。
【0071】
この場合の目標値設定処理としては、たとえば、ランプ交換時に100%点灯したときの最大輝度に対して70%の輝度になったときを目標値とする場合には、ランプ4を実際に70%点灯したときに輝度検出手段7で得られる検出データを目標値としてメモリ43に記憶したり、あるいは、ランプ交換時に100%点灯したときの輝度検出手段7で得られる検出データに0.7の係数を掛けた値を目標値として設定するなどの処理を行う。
【0072】
一方、ステップ42において、前回の検出データよりも今回の検出データの方が小さい場合には、ランプ4の交換は行われていないものと判断し、今回の検出データを次回点灯時の比較のためのデータとしてメモリに記憶した後(ステップ44)、通常の調光制御を行う(ステップ45)。
【0073】
なお、ここでは、輝度検出手段7の検出出力に基づいて調光制御を行う場合について説明したが、これに限らず、ランプ温度検出手段35の検出出力に基づいて調光制御する場合や、外気温度検出手段36でランプ温度検出手段35の検出出力を補正した値に基づいて調光制御を行う場合であってもかまわない。
[実施の形態8]
この実施の形態8の特徴は、ランプ4の寿命を輝度の変化に基づいて判断するようにしていることである。すなわち、図20に示した構成において、コントローラ42の本体制御部44は、輝度検出手段7の検出出力に基づいてランプ4の輝度の大きさを調べ、この輝度の大きさに基づいてランプ4の寿命を判断する寿命判断手段としての機能を有する。
【0074】
通常、ランプ4は点灯時間の経過に伴って輝度が次第に低下する。すなわち、図25のグラフに示すように、当初の輝度を基準とした場合に、輝度の低下割合を示す光束維持率は、点灯時間の経過に伴って単調減少曲線を描く。
【0075】
そこで、仮にランプ4の初期状態において100%点灯した場合の最大輝度に対して、その後、70%の輝度しか出力されなくなった場合をランプ寿命として設定した場合、予め輝度検出手段7で初期状態の70%の検出データを取得して寿命値としてメモリ43に記憶しておく。
【0076】
そして、ランプ4の寿命判断時には、図26(a)のフローチャートに示すように、ランプ4を点灯した場合の輝度検出手段7の検出出力を、予めメモリ43に記憶しておいた寿命値と比較し、検出データが寿命値よりも小さい場合には、ランプ寿命がきているものと判断し、警報等を発することでランプ交換を促すことができる(ステップ51,52)。
【0077】
なお、ランプ寿命が低下する原因として、発光管13内の封入ガスが徐々に漏れる、いわゆるスローリーク現象がある。このスローリーク現象が生じると、図25に示したグラフよりも大きな傾きで光束維持率が低下する。
【0078】
そこで、コントローラ42は、予めスローリーク現象が生じている場合の光束維持率の傾き(低下割合)を寿命値としてメモリ43に記憶しておき、図26(b)のフローチャートに示すように、今回と前回にランプ4を点灯した場合の輝度検出手段7の検出出力の差をとり、その差が寿命値よりも大きい場合には、ランプ寿命がきているものと判断し、警報等を発することでランプ4の交換を促すことができる(ステップ53,54)。
[実施の形態9]
この実施の形態9の特徴は、ランプの寿命を温度上昇率の変化に基づいて判断するようにしていることである。すなわち、図20に示した構成において、コントローラ42の本体制御部44は、ランプ温度検出手段35の検出出力に基づいてランプ点灯時における温度上昇率を調べ、温度上昇率の大きさによってランプ4の寿命を判断する寿命判断手段としての機能を有する。
【0079】
ランプ寿命に近づいた場合には、点灯不能状態となる、いわゆる不点といわれる現象が生じる。この不点現象が生じると、調光制御を行ってもランプ4は点灯しないので、ランプ温度検出手段35によって検出されるランプ4の温度上昇率は極めて小さな値となる。
【0080】
そこで、コントローラ42は、予め一定の基準値をメモリ43に記憶しておき、図27のフローチャートに示すように、ランプ4の調光制御を行っている状態でランプ温度検出手段35の検出出力を取り込んで温度上昇率を求め、その値が基準値よりも小さい場合には、不点現象が生じてランプ寿命がきているものと判断し、警報等を発することでランプ交換を促すことができる(ステップ61〜63)。
[実施の形態10]
この実施の形態10の特徴は、ランプの寿命を輝度の変動幅の大きさに基づいて判断するようにしていることである。すなわち、図20に示した構成において、コントローラ42の本体制御部44は、輝度検出手段7の検出出力に基づいてランプ4の点灯時における輝度の変動幅を調べ、この輝度の変動幅の大きさによってランプ4の寿命を判断する寿命判断手段としての機能を有する。
【0081】
一般に、インバータ回路6(図1参照)は、10kHz〜100kHz程度の周波数でランプ4を駆動しているが、その場合、ランプ4が正常であれば、この程度の周波数ではフリッカは殆ど目立たない。しかし、ランプ4の累積点灯時間が長くなって寿命に近づくと、インバータ回路6の極性が反転するときにランプ電流が流れ出すまでの間に遅延が生じてフリッカが目立つようになり、単位時間内での輝度の変動幅が大きくなる。
【0082】
そこで、ランプ4にフリッカが生じ始めたと考えられる状態での輝度の最大値と最小値を設定し、両者間の差|最大値−最小値|を寿命値として予めメモリ43に記憶しておく。
【0083】
そして、ランプ4の寿命判断時には、コントローラ42は、図28のフローチャートに示すように、まず、所定の計測時間間隔が経過するたびに輝度検出手段7による検出出力を取り込み、この検出データをメモリ43に保管する(ステップ71,72)。この場合の計測時間間隔は、インバータ回路6の駆動周波数の周期よりも短く設定しておく方が精度良くフリッカを検出できるため都合がよい。
こうして、検出データが所定数だけ得られると(ステップ73)、次に、単位時間に含まれる複数の検出データの内から輝度の最大値と最小値とをサンプリングし(ステップ74)、最大値と最小値の差を求める。そして、輝度の差|最大値−最小値|を予めメモリ43に記憶しておいた寿命値と比較する(ステップ75)。
【0084】
このとき、輝度の差|最大値−最小値|が寿命値よりも大きい場合には、ランプ寿命がきているものと判断し、警報等を発することでランプ交換を促すことができる(ステップ76)。
【0085】
なお、上記の実施の形態8では、輝度の変化に基づいてランプ寿命を判断し、また、実施の形態9では温度上昇率の大きさによってランプ寿命を判断し、さらに、実施の形態10では、ランプ点灯時における輝度の変動幅の大きさによってランプ寿命を判断するようにしているが、これらの各実施の形態8〜10における各判断を複数組み合わせることによってランプ寿命を判断することも可能である。
【0086】
さらに、本発明は上記の実施の形態1〜10に示した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜の変更を加えることができるのは勿論である。
【0087】
【発明の効果】
(1) 本発明では、被照射面からの距離が長く、また、被照射面の光反射率が低いなど、被照射面からの十分な光反射を望めない場合でも、そのような条件に影響されることなくランプの調光制御を精度良く行うことができる。
【0088】
(2) ランプから放射される光の輝度を直接検出するので、外乱光の影響を抑えることができ、また、受光素子へ入射する光は入射角が略0°となるため、配光特性の影響や、受光素子の感度指向性は問題にならなくなる。さらに、輝度検出手段をセンサホルダを用いて構成する場合には、ランプの発熱の影響を緩和できるため、特別な熱対策を施さなくても受光素子としてフォトダイオードなどの半導体素子を利用することができる。
【0089】
(3) 輝度検出手段に加えてランプ温度検出手段を設け、輝度検出手段の出力をこのランプ温度検出手段の検出出力に基づいて補正することにより、輝度検出手段が温度特性を有する場合にもその影響が除かれて誤差を生じなくなるため、ランプの調光制御をさらに精度良く行うことができる。
【0090】
(4) 輝度検出手段の代わりにランプ温度検出手段を用いれば、輝度検出手段に比べて、検出素子の取り付け精度が多少悪くても調光制御が可能になる。また、外気温度検出手段をさらに付加すれば、外気温度に影響されずに純粋なランプ温度を検出できるため、さらに精度良く調光制御を行うことができる。
【0091】
(5) 外部から設定される所望の目標値を記憶する記憶手段を備えることにより、ランプの点灯初期に輝度のばらつきがある場合にも調光制御の目標値を容易に設定することができる。
【0092】
(6) 寿命判断手段を設けることにより、各種の要因によるランプの寿命判断が可能になり、ランプ交換等の時期を容易に認識することができる。特に、寿命判断手段を複数組み合わせれば、ランプの寿命判断を一層確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における照明装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1において、高輝度放電ランプと輝度検出手段とを反射鏡に取り付けた状態を示す正面図である。
【図3】高輝度放電ランプの構成図である
【図4】輝度検出手段の検出出力に対する温度補正を行うための温度補正回路の一例を示す回路図である。
【図5】輝度検出手段の検出出力に対する温度補正を行うための他の温度補正回路の一例を示す回路図である。
【図6】本発明の実施の形態2における照明装置の全体構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態3において、高輝度放電ランプと輝度検出手段とを反射鏡に取り付けた状態を示す正面図である。
【図8】本発明の実施の形態3において、輝度検出手段の構成を拡大して示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態4におけるランプ水平置き上方開放型の照明装置において、高輝度放電ランプと輝度検出手段とを反射鏡に取り付けた状態を示す正面断面図である。
【図10】実施の形態4における変形例を示す正面断面図である。
【図11】実施の形態4における変形例を示す正面断面図である。
【図12】実施の形態4におれる変形例を示す正面断面図である。
【図13】実施の形態4における変形例を示す正面断面図である。
【図14】実施の形態4における変形例を示す正面断面図である。
【図15】本発明の実施の形態5において、高輝度放電ランプとランプ温度検出手段とを反射鏡に取り付けた状態を示す正面図である。
【図16】高輝度放電ランプの照度と温度との関係を示す特性図である。
【図17】本発明の実施の形態5において、高輝度放電ランプとランプ温度検出手段とを反射鏡に取り付けた場合の変形例を示す正面図である。
【図18】本発明の実施の形態6において、高輝度放電ランプを囲む反射鏡にランプ温度検出手段と外気温度検出手段を共に取り付た場合の概略構成図である。
【図19】本発明の実施の形態6における変形例を示す概略構成図である。
【図20】本発明の実施の形態7において、調光制御回路を構成するコントローラの構成を示すブロック図である。
【図21】図20のコントローラにより調光制御の目標値を設定する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図22】図20のコントローラにより調光制御を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図23】図20のコントローラにより調光制御を行う場合の他の処理手順を示すフローチャートである。
【図24】図20のコントローラにより調光制御の目標値を設定する場合の他の処理手順を示すフローチャートである。
【図25】高輝度放電灯の輝度の低下割合を示す光束維持率の経時変化を示す特性図である。
【図26】本発明の実施の形態8において、輝度の大きさに基づいてランプ寿命を判断する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図27】本発明の実施の形態9において、温度上昇率の大きさによってランプ寿命を判断する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図28】本発明の実施の形態10において、ランプの点灯時における輝度の変動幅の大きさによってランプ寿命を判断する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 照明装置
4 高輝度放電ランプ
5 点灯回路
6 インバータ回路
7 輝度検出手段
8 調光制御回路
13 発光管
15 反射鏡
19 透孔
20 センサホルダ
21 受光素子
35 ランプ温度検出手段
36 外気温度検出手段
40 温度検出素子
42 コントローラ
43 メモリ
44 制御本体部
Claims (10)
- 高輝度放電ランプと、この高輝度放電ランプの光を反射する反射鏡と、前記高輝度放電ランプを点灯する点灯回路とを有し、前記点灯回路は、高周波電力供給用のインバータ回路と、前記高輝度放電ランプの輝度を検出する輝度検出手段と、この輝度検出手段の検出出力に基づいて前記インバータ回路の電力供給量を制御して前記高輝度放電ランプの輝度を制御する調光制御回路とを備えている照明装置において、
前記反射鏡の壁面には、前記高輝度放電ランプからの出力光を前記輝度検出手段に導くための透孔が形成され、前記透孔および前記輝度検出手段の受光面は、これらを結ぶ軸線が前記高輝度放電ランプの発光管における発光面と略直交するように配置されていることを特徴とする照明装置。 - 高輝度放電ランプと、この高輝度放電ランプの光を反射する反射鏡と、前記高輝度放電ランプを点灯する点灯回路とを有し、前記点灯回路は、高周波電力供給用のインバータ回路と、前記高輝度放電ランプの輝度を検出する輝度検出手段と、この輝度検出手段の検出出力に基づいて前記インバータ回路の電力供給量を制御して前記高輝度放電ランプの輝度を制御する調光制御回路とを備えている照明装置において、
前記反射鏡の開口部に前記輝度検出手段が配置され、この輝度検出手段の受光面は、前記反射鏡内に配置されている前記高輝度放電ランプの発光管の中心に向くように配設されていることを特徴とする照明装置。 - 前記輝度検出手段に加えて、前記高輝度放電ランプからの放射温度を検出するランプ温度検出手段が設けられるとともに、このランプ温度検出手段の検出出力によって前記輝度検出手段の検出出力を補正する温度補正手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の照明装置。
- 前記輝度検出手段の代わりに、前記高輝度放電ランプからの放射温度を検出するランプ温度検出手段が設けられており、前記調光制御回路は、前記このランプ温度検出手段の検出出力に基づいて前記インバータ回路の電力供給量を制御して前記高輝度放電ランプの輝度を制御するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照明装置。
- 外気温度を検出する外気温度検出手段がさらに設けられるとともに、この外気温度検出手段の検出出力によって前記ランプ温度検出手段の検出出力を補正する温度補正手段を備えることを特徴とする請求項3または請求項4記載の照明装置。
- 外部から設定される所望の目標値を記憶する記憶手段を備え、前記調光制御回路は、この記憶手段に記憶されている目標値と輝度検出手段または温度検出手段で検出された検出値との偏差に応じて、この偏差を解消するように輝度を制御するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の照明装置。
- 前記輝度検出手段の検出出力に基づいて、前記高輝度放電ランプの輝度の大きさを調べ、この輝度の大きさによって前記高輝度放電ランプの寿命を判断する寿命判断手段を備えることを特徴とする請求項1,2,3,5,6のいずれかに記載の照明装置。
- 前記温度検出手段の検出出力に基づいて、前記高輝度放電ランプ点灯時における温度上昇率を調べ、温度上昇率の大きさによって前記高輝度放電ランプの寿命を判断する寿命判断手段を備えることを特徴とする請求項4,5,6のいずれかに記載の照明装置。
- 前記輝度検出手段の検出出力に基づいて、前記高輝度放電ランプの点灯時における輝度の変動幅の大きさを調べ、この輝度の変動幅の大きさによって前記高輝度放電ランプの寿命を判断する寿命判断手段を備えることを特徴とする請求項1,2,3,5,6のいずれかに記載の照明装置。
- 請求項7ないし請求項9のいずれかの寿命判断手段の内の複数を組み合わせてなることを特徴とする照明装置。
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