JP2004213636A - 媒体制作情報システム - Google Patents

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裕和 生田
Junichi Furukawa
淳一 古川
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昌博 越野
Hiroko Iguchi
裕子 井口
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Abstract

【課題】
既存DTPシステムおよび既存の協働制作システムの弱点を克服し、媒体制作作業においてトータルに効率的な最適フローにより制作作業を進行できる媒体制作情報システムを提供する。
【解決手段】
情報媒体を構成するページ毎の割付情報を作成するページレイアウト装置と、情報媒体に掲載する表を組版するために必要な情報を作成する表組データ作成装置と、商品を特定するキーと当該商品のスペックデータ等を一定の体系により記録管理する商品情報データベースと、前記ページレイアウト装置が作成するページ毎の割付情報を一定の体系により記録管理する掲載情報管理データベースと、前記表組データ作成装置が作成する表を組版するために必要な情報を一定の体系により記録管理する表組データベースとの3種類のデータベースを維持管理するサーバー装置と、DTP編集装置とをネットワークで接続して構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、商品情報データベースと連携した媒体制作情報システムに関する。媒体とは情報媒体のことを指し、具体的には、商品カタログやチラシ、商取引のための企画書、提案書等をいう。紙に印刷されるか、デジタルデータの状態で利用されるかは問わない。
従来より、カタログ、チラシなど大量の商品情報データに関わる印刷物の編集制作に適した、データベースを具備したページレイアウトシステム(特許文献2)が実用化されている。特許文献2には、商品に関する文字データを文字組み体裁情報とともに保持する文字データベースと、商品に関する画像データを保持する画像データベースと、商品に関する文字組み体裁を保持する文字組体裁データベースと、オペレータがレイアウトドキュメントを指定すると前記文字組体裁情報により、文字組体裁を選択し選択された文字組み体裁に従って前記文字データと前記画像データを流し込み配置する配置手段とを具備するページレイアウトシステム(以下既存DTPシステム1)が開示されている。
スペック情報を蓄積したデータベースを構築したうえで、このような既存DTPシステム1を用いることにより、商品カタログ等の編集作業に要する労力を大幅に省力化することができた。DTPドキュメントデータへの商品スペックデータの配置がデータベースから連続的に自動的に行われるからである。
さらに、近年媒体制作を行う際に、得意先を含めた形態で、商品情報データベースと連携して制作作業を行うことができるDTP作業と親和性の高い媒体制作システムが運用され、媒体制作作業の効率化が図られてきている。
例えば、特許文献1に記載されるシステム(以下「既存協働制作システム1」)では、商品情報データベースサーバーを、製品メーカー、カタログ制作会社(デザイン会社、印刷会社)、撮影スタジオ、で共有してネットワーク上で協働して媒体制作作業を進めてゆくことができる。この場合、上記カタログ制作会社におけるDTP作業は、特許文献2に記載された技術を用いて効率的に進めることができる。
特開2001−84267号公報(第2−6頁、第1図、第13図) 特開2000−29875号公報(第2−5頁、第1−4図)
しかしながら、DTP作業の前段階である商品スペックや素材データを用いるページレイアウト作業は依然手間と労力のかかる作業である。ここでページレイアウト作業とは、カタログ媒体(以下「媒体」)のどの頁にどの商品の情報をどの程度の大きさで掲載するか、を大まかに決める作業を指す。デザイン作業の前段階という意味でラフデザイン作業と呼ばれることもある。
既存協働制作システム1では、製品メーカーの担当者が、商品データベースサーバーにアクセスすることにより、製品メーカーにおいて、新規データの登録が正しく行われたことの確認が可能となり、また、次回のカタログに掲載すべき商品を決定し、その決定内容をネットワークを通じてデジタルデータの形でカタログ制作会社に指示することができるようになった。しかしながら、ページレイアウト作業は、製品メーカーの担当者の側でコンピュータ上で簡単に行える手段がない為、掲載商品コードとその掲載位置および大きさを手書きでレイアウトシートに書いたラフレイアウト指示を製品メーカーの側で作成し、これをカタログ制作会社に渡し、カタログ制作会社でこれに基づいてどの頁にどの商品の情報をどの程度の大きさで掲載するかを大まかに表したラフデザイン作業(ページレイアウト作業)を行い、これを製品メーカーの側で確認する方法が取られることが多い。その結果、掲載商品の変更や、サイズの変更の必要が生じるとカタログ制作会社でのページレイアウト作業、製品メーカーでの確認作業をやり直す必要が生じ、この段階で手間取ることが避けられなかった。
また、DTPレイアウトソフトで表組を作成する場合は手作業で作成する必要があった。手作業で表組みを行う場合、セルに表示させる文字情報を入力するだけでなく、表を構成するセルの結合やセルの背景色の指定を行う必要があり、初校作成においても直し作業を行う場合においても作業者の負荷が高かった。また、総合カタログなどで必要となる表組は、ある程度表組のひな型が定型化されているが、従来は、前回作成した表と類似の表を次回の発行号で掲載する場合も最初から手作業での入力を余儀なくされていた。
また、既存DTPシステム1を用いた運用を行う場合においては、印刷物の制作工程において、DTP編集中に商品スペックの情報が変更されることが発生し、DTPドキュメントデータの直しが必要となるのが普通である。したがって、既存システム1での編集作業中に発生する直しは、DTPドキュメントデータに対して手作業で行うことが多かった。下版間際には時間的余裕がない場合が普通であり、データベース上の商品スペックを直してから再び流し込みを行うより、直接DTPドキュメントデータに直しを入れる方が速いからである。
したがって、データベースの内容と、DTPドキュメントの直した部分において内容の不整合が生じ、どこかのタイミングでデータベース上の情報を手直しする必要があった。そこで、従来は、下版後の出力物を見て必要箇所についてオペレータがデータベースへ再入力を行ったり、下版時のDTPドキュメントから必要な部分のデータを抜き出しテキストデータとして出力した後、データベースの更新をかける作業が必要であった。
また、数百ページにも及ぶ総合カタログ等の制作作業では、制作を始める前の作業ボリュームの把握、制作作業が始まってからの進捗管理が容易にできる制作システムであることが望ましい。
本発明はこのような問題点を考慮してなされたものであり、上記既存DTPシステム1および既存協働制作システム1の弱点を克服し、媒体制作作業においてトータルに効率的な最適な制作フローにより制作作業をすすめることができる媒体制作情報システムを提供することを課題とする。また、特に、媒体制作の作業量および進行状況を簡単に集計表示して、制作作業の作業負荷管理および進捗管理を容易に可能とする媒体制作情報システムを提供することを課題とする。
課題を解決するための第1の発明は、情報媒体を構成するページ毎の割付情報を作成し、作成した割付情報からDTP作業用のデータを出力することができるページレイアウト装置と、情報媒体に掲載する表を組版するために必要な情報を作成し、表組用のためのDTP作業用のデータを出力することができる表組データ作成装置と、
商品を特定するキーコードと、当該商品のスペックデータ、および、当該商品に関わる素材データを一定の体系により記録管理する商品情報データベースと、前記ページレイアウト装置が作成するページ毎の割付情報を一定の体系により記録管理する掲載情報管理データベースと、前記表組データ作成装置が作成する表を組版するために必要な情報を一定の体系により記録管理する表組データベースとの3種類のデータベースを維持管理する1つまたは複数のサーバー装置と、
完成されたDTPデータから文字情報を抽出して前記商品情報データベースを更新する機能を備えたDTP編集装置と、
がネットワークを介して接続されて構成される媒体制作情報システムであって、
前記ページレイアウト装置は、新しい頁の割付情報を作成する際、前記商品情報データベースから必要な情報を抽出して、割付作業を行うことができ、または前記掲載情報データベースから必要な情報を抽出して、割付作業を行うことができ、
前記表組データ作成装置は、新しい表を組版するために必要な情報を作成する際、前記商品情報データベースから必要な情報を抽出して、作成作業を行うことができ、または前記表組データベースから必要な情報を抽出して、作成作業を行うことができ、このようにして作業者が最も効率的な方法を選択して媒体制作作業を進めることができることを特徴とする媒体制作情報システムにより課題を解決することを要旨とする。
第1の発明に係る媒体制作情報システムにおいて、前記掲載情報管理データベースを、作成されたページレイアウトの情報について、1冊のカタログに対応し1つ以上の分類から構成される「媒体」、1つ以上のページで構成される「分類」、1つ以上の商品小組で構成される「ページ」、ページを構成する「商品小組」、からなる階層構造で記録管理し、最下層である「商品小組」、その上層である「ページ」のそれぞれについて、進捗状況を表す情報を属性の一つとして記録保持するデータベースとして実現してもよい。進捗状況を表す属性としては、例えば、「レイアウト作業中」「レイアウト校正中」「DTP作業中」「DTP校正中」「印刷中」「終了」のいずれかを意味する値をその属性値としてとることが考えられる。
さらに、前記掲載情報データベースの各ページの進捗状況を表す属性値を参照し、同一の分類以下に属するページについて進捗状況を表す属性の値ごとに各値をとるページ数を計数して、同じ進捗段階にあるページの存在を前記計数したページ数に相当する長さの特定の色の帯で表示して、1つの分類全体の進行状況を、進捗段階の各段階を表すそれぞれの異なる色の帯をつなげた1本の棒グラフとして表示する手段を備えた媒体制作情報システムとして構成してもよい。このような表示手段によれば、作業者又は管理者は、制作中の媒体の進捗管理をページ単位で容易に行なうことができる。
あるいは、前記掲載情報データベースの各商品小組の進捗状況を表す属性値を参照し、同一の分類以下に属する商品小組について進捗状況を表す属性の値ごとに各値をとる商品小組数を計数して、同じ進捗段階にある商品小組の存在を前記計数した商品小組数に相当する長さの特定の色の帯で表示して、1つの分類全体の進行状況を、進捗段階の各段階を表すそれぞれの異なる色の帯をつなげた1本の棒グラフとして表示する手段を備えた媒体制作情報システムとして構成してもよい。このような表示手段によれば、作業者又は管理者は、制作中の媒体の進捗管理を商品小組単位で容易に行なうことができる。
以上詳しく説明したように、本発明は、媒体制作作業においてトータルに効率的な最適な制作フローにより制作作業を進めることが可能な媒体制作情報システムを提供するという顕著な効果を奏する。具体的には、前記商品情報データベース、前記掲載情報データベース、前記表組み情報データベースにより媒体制作に必要な情報、および、過去に作成した編集データをすべて管理するので、前記ページレイアウト装置によるラフデザイン作業、前記表組データ作成措置による表組み編集作業、および、DTP作業を無駄なく効率的に進めることができる。また、前記DTP編集装置を用いることにより商品情報データベースの保守が容易にできる。また、制作中の媒体の進捗管理をページ単位、商品小組単位で分類ごとに見やすく表示する前記掲載情報データベースのクライアント機能により、媒体制作作業の進行状況を容易に把握することができる。
以下図面を用いて、本発明の一実施形態である媒体制作情報システム1(以下システム1)を説明してゆく。下記の目次に従って説明する。
[目次]
1.システム1の全体の概要
2.システム1が管理するデータベースについて
3.ページレイアウト装置について
4.表組データ作成装置について
5.DTP編集装置について
6.掲載情報管理データベース32のクライアント機能について
7.まとめ
1.システム1の全体の概要
図1はシステム1の全体を概略的に説明する全体構成図である。2はサーバー装置である。商品情報データベース31、掲載情報管理データベース32、表組データベース33を格納する記憶装置3を接続している。また、データベース管理手段20を備えており、データベース管理手段20は、ネットワークを通じてデータベース31、32、33に対するデータ要求を受付け、該当するデータを検索し結果をリクエスト元へ返答する働きを行う。システム1は、サーバー装置2を中心に、DTP作業の前段階作業であるページレイアウト作業を行うページレイアウト装置4、表組組版を行うために必要なデータを作成する表組データ作成装置5、校了済みのDTP編集データから必要なデータを抽出して商品情報データベース31の更新処理を行うことができるDTP編集装置6、およびDTP編集用のパソコン装置7が、ネットワーク9で接続されて構成される。
2.システム1が管理するデータベースについて
[掲載情報管理データベース] 図11は、掲載情報管理データベース32の概要を説明する図である。掲載情報管理データベース32は、装置4で作成されたページレイアウトの情報を記録管理するデータベースである。作成されたページレイアウトの情報を、「媒体」−「分類」−「ページ」、あるいは、「媒体」−「ページ」の階層構造でデータを管理する。「媒体」は、制作するカタログの1つに対応する。媒体属性情報として、「媒体名」、「号数」、「制作日」、「媒体サイズ」等をもつ。分類は、1つの媒体(カタログ)を構成する幾つかの商品の集りを意味する。通常は、商品カタログに掲載される1つの商品ジャンルが1つの分類となる。「分類」は、その属性情報として、「分類名」、「分類並び順」、「分類進捗情報」、等をもつ。「ページ」はページ毎のページレイアウト結果を記録する。ページの属性情報(「ページ名」、「ページ進捗情報」、「作成日時」「余白サイズ」等)の他にページレイアウト作業の結果を表す内容データとして、「頁に関連する枠の数」、「頁の縦横の分割数」、等のページ全体に関わる項目と、個々の枠に関しての「掲載枠サイズ」、「掲載枠の位置」、「掲載枠にリンクする商品情報キーまたは素材情報キー」を記録する。これらの媒体情報、分類情報、ページ情報はどれもテキストデータで出力することが可能である。
[表組情報データベース] 図12は、表組情報データベース33に記録させる表組情報を説明する図である。システム1では、図12に示すように、1つの表組に対して表組部品情報、表組仕様情報、表組セル情報の3種類の情報を所定の構造で記録管理する。詳細は後述する。
[商品情報管理データベース]商品情報管理データベース31は、製造メーカーが扱う製品情報または流通業者の扱う商品情報が体系的に記録されているデータベースである。
3.ページレイアウト装置について
次に、ページレイアウト装置4について詳しく説明してゆく。ページレイアウト装置は、DTP作業の前段階として、媒体の各頁に掲載する商品とそれらの当該頁上での掲載位置およびサイズを決めるページレイアウト作業を行うステーションである。図2はページレイアウト装置4の概念的な構成図である。ページレイアウト装置4は、コンピュータ装置に検索要求手段46、頁割付手段47、割付情報記録手段48、割付結果出力手段49、媒体制作データ出力手段50を備えて、サーバー装置2のクライアント装置として動作する。これらの各手段を個々に説明する前に、ページレイアウト装置4が装置としてどのように操作され、どのような機能を発揮するのかを、装置4の基本的な操作手順を通して説明する。
[編集作業の開始] 現在制作中の媒体−分類を選択して作業を始めるページを選択する。媒体−分類の選択を効率よく行うため、媒体属性情報、分類属性情報の属性項目とその値により検索することができる。
[レイアウト画面] 図5は、ページレイアウト装置4のレイアウト画面100を説明する図である。101は分類ツリーを表示するエリアである。作業行うために指定された媒体の索引情報が読み込まれ、当該媒体の分類体系を表すツリー構造として表示される。すなわち、各媒体は、その掲載情報を、分類ツリー表示エリア101に表示されるツリーの体系で記録管理することになる。102は、分類ツリーの中から選択されたフォルダに含まれる内容を頁単位で表示するページリスト表示エリアである。103はレイアウトエリアである。レイアウト作業は、このエリア103で行われる。104は、掲載小組みリストである。レイアウトエリア103に表示されている頁に配置されている商品のID番号リストとスペックの情報を表示する。掲載小組みリスト104はタブ切替えにより、掲載候補として一時的に格納した商品のID番号リストとスペックの情報を表示するテンポラリリストとなる。109はメニューバーである。ページレイアウト装置4の様々な操作を行うためのメニューを呼出すインターフェースである。例えば、データベースに対して検索を行う時はメニューバー9の「検索」をプルダウンして検索用のダイアログを呼出す。
[レイアウト作業の流れ] ページレイアウト装置4におけるレイアウト作業の大筋の流れを図6の流れ図に沿って以下に説明する。まず、作業を行う媒体を選択し、分類ツリーを表示させ、分類および頁を選択して、作業対象頁をレイアウトエリア103に表示させる<図6(丸1)掲載頁の表示>。次に、メニューバー109から検索メニューを選択して、検索条件入力ダイアログから検索条件を指定する<図6(丸2)商品検索>。必要な検索条件を入力し、検索開始ボタンをクリックすることにより、ページレイアウト装置4の検索要求手段46はサーバー装置2に対して検索要求をリクエストする。サーバー装置2で検索条件に該当するレコードを抽出し、結果をページレイアウト装置4に返答する<図6(丸3)DB検索>。検索結果が検索結果表示画面に検索リストとして表示される<図6(丸4)検索結果>。操作者は、検索結果リストから必要なデータを商品毎に選択することにより作業対象頁に使用する商品を選択する<図6(丸5)商品選定>。また、割付の際の枠サイズ等の自動割付作業に必要な自動割付の条件設定を行う<図6(丸6)掲載枠サイズ選択>。ここで、配置する商品データの掲載サイズを設定する。指定された商品毎の枠サイズが確認のため表示される<図6(丸7)掲載サイズ決定>。掲載枠サイズを確認して割付ボタンを選択することにより頁割付手段47が呼出され、設定条件に従って作業頁に割付処理を行ってゆく。この時配置すべき商品データ数が多い時は、複数頁に渡って割付が行われる。割り付けられた結果はレイアウトエリア103に表示される<図6(丸8)商品割付>。以上がレイアウト作業の大筋の流れである。
なお、レイアウト作業の進め方としては、この他に、検索結果の一覧から商品を選択して掲載したい頁への商品の関係付けを先に行い、後で、各掲載頁上の枠サイズを決定するという手順でレイアウト作業を行うこともできる。また、多数の商品データの商品毎の枠サイズを先に全て設定しておき、複数頁への割付処理を一括して行うことも可能である。この場合には、各頁の枠どりはシステムが計算して自動的に決定する。以下、各ステップについてより詳しく説明してゆく。
[検索ダイアログについて] レイアウト作業を行うために必要な商品データは商品データベースから以下のように検索して入手する。図7(a)は、メニューバー9の「検索」をプルダウンした結果呼出された検索ダイアログ110である。検索ダイアログ110にて幾つかの項目毎に項目の値と条件(大きい、小さい、等しい、など)を指定して検索条件を決定した後、検索ボタンを押すことにより検索が始まる<図6(丸2)商品検索>。検索の結果は検索結果タブを選択することにより図7(b)のように表示される<図6(丸4)検索結果>。尚、図7(a)と図7(b)は、タブ切替えにより簡単に切りかえることができる。また図7(b)で再検索ボタンを押すことによって検索条件がクリアされた状態の検索ダイアログ110(図7(a))に戻る。
[ページテンプレート、掲載枠指定] 図8は、編集作業をする際の、ページテンプレートリスト130および掲載枠リスト131による編集ページの基本のレイアウトを決める方法を説明する図である。ページテンプレートリスト130は、幾つか予め用意された編集ページ全体のレイアウトの型のリストである。操作者は、ページテンプレートリスト130から適当なパターンを選択することにより簡単に編集ページ全体の枠の配置を決めることができる。一方掲載枠リスト131は、掲載商品1個ごとの掲載枠を個別に指定する際に利用する。いずれの場合も、各々のリストのどれかの型を選択して、レイアウトエリア103にドラッグアンドドラッグすることにより編集ページの枠どりが決定できる。編集ページの枠どりが決まれば、商品データを選択して、レイアウトエリア103にドラッグアンドドラッグすることにより、ページのプロパティとして指定された流し込み順にしたがって枠に商品スペックデータが配置され、割付処理がなされる。
[他の媒体データの参照] ページレイアウト作業を行う際、過去に制作した媒体のレイアウトデータを流用することができる。過去に制作したページのレイアウトの一部だけを別の商品に入替えて新しいページのページレイアウトを行うことや、過去に制作したページの掲載小組みリストから商品データを選択して新しいページのページレイアウトを行うことができる。
そのためには、過去に制作した媒体のページと現在制作中のページとを同時に選択して作業を進めることができなければならない。レイアウト画面100の分類ツリー101には、固定分類ツリー表示エリア105があり、ここに、分類ツリー101に表示されるフォルダを選択してドラッグアンドドロップすると、選択したフォルダは、固定フォルダとして保持される。ページリスト表示エリア102は、タブ切替えにより、分類ツリー101に表示され選択されたフォルダに含まれるページと、固定フォルダに含まれるページとを切り替えて表示できる。また、掲載小組みリスト表示エリア104は、タブ切替えにより、テンポラリリストとして掲載商品や素材を一時的に保持させる機能を有する。したがって、これら、固定フォルダとページリスト表示エリア102のタブ切替え、テンポラリリストの機能、により同時に二つのページを選択してレイアウト作業を円滑に進めることができる。
[割付結果の表示と出力] 図9の左側にレイアウトエリア103に表示される割り付けられた一例を示す。割り付けられた作業頁の割付情報は作業中の「媒体−分類」の新たなページ情報として掲載情報データベース32に登録されることとなる。また、この割付情報を印刷出力して割付結果を確認することができる。この出力物は、後の工程であるDTP作業の作業者への指示書として利用することができる。割付結果出力手段49は、商品掲載枠にリンクされた商品キーコードを手がかりに商品情報データベースから当該商品のスペックデータおよび画像データ等の素材データのファイルを抽出し、これらを当該掲載枠に所定の仕方で配置する。こうして構成されたデータをプリンタ出力した出力物は、そのページにどんな商品が、どのような大きさで、おおよそどのような感じで掲載されるのかが確認でき、DTP作業者等に伝えることができればよいので、文字組等の体裁を整える細かい編集はなされない。
[DTP作業への連携] また、割付情報から、後のDTP作業で用いる流し込み用テキストデータを作成することができる。媒体制作データ出力手段50は、商品掲載枠にリンクされた商品キーコードを手がかりに商品情報データベース31から当該商品のスペックデータを抽出し、図10に示したような内容のテキストデータを作成し出力する。このテキストデータは、特許文献2に開示されたページレイアウトシステム1の文字データ5として、同システムの配置手段に与えることで、スペックデータおよび素材データが自動流し込みされたDTP編集データを得ることができる。
以下、ページレイアウト装置4に備える各手段ごとにその動作・機能と、どのように実現するかについて簡単に説明する。検索要求手段46は、検索ダイアログ110等を提供するグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を提供する処理と、データベース管理手段20に対するデータベースのクライアント機能を実行するものであり、既存のソフトウエア技術を用いることにより実現可能である。なお、データベース管理手段20は、市販のデータベースソフトウエアのデータベースエンジン部分である。
頁割付手段47は、レイアウト画面100等のGUIの提供と、操作者のメニュー操作により、媒体の分類ツリー、分類に含まれる頁の情報、レイアウト画面、掲載リスト等を表示し、ラフなページレイアウト結果をレイアウト作業エリア103に表示し、また必要に応じて、割付情報記録手段48、割付結果出力手段49、媒体制作データ出力手段50を呼出す機能を実行するものであり、既存のソフトウエア技術を用いることにより実現可能である。特に、ページレイアウト結果をレイアウト作業エリア103に表示する処理は、対象とする掲載枠に対して、その枠に指定されたキーコードから、商品情報データベース31を参照してスペックデータおよび素材データファイルを取り出して、それらを枠内に一定の決まりごとに従って自動的に配置してゆくものであるが、既存のソフトウエア技術を用いることにより実現可能である。
割付情報記録手段48は、該当頁の割付情報を一定の形式を有するデータとして用意し、掲載情報データベース32に登録するデータとしてデータベース管理手段20に登録リクエストを発する働きをする。既存のソフトウエア技術を用いることにより実現可能である。
割付結果出力手段49は、出力指定範囲の頁のそれぞれについて、頁上の掲載枠と、掲載枠にリンクされたキーコードから、商品情報データベース31を参照してスペックデータまたは素材データファイルを抽出して、そのデータをそれぞれの枠に一定の決まりごとに従って自動的に配置して作成した割付データをプリントアウトするものであり、既存のソフトウエア技術、文字フォント技術、RIP(Raster Image Processing)技術、およびプリンターを用いることにより実現可能である。
媒体制作データ出力手段50は、商品情報データベース31を参照してスペックデータを入手し、一定の書式のテキストデータを作成すればよいので、既存のソフトウエア技術を用いることにより実現可能である。
4.表組データ作成装置について
[表組データ作成装置の構成]
次に、表組データ作成装置5について詳しく述べる。表組データ作成装置5は情報媒体に掲載する表を組版するために必要な情報を作成し、そのデータを後で再利用できるように表組データベース33に記録蓄積することができる。図3は、表組データ作成装置5の構成図である。データベース検索参照手段56、表組情報指定登録手段57、データベース接続手段58、表組簡易出力手段59、DTPデータ出力手段60を備えて、サーバー装置2のクライアント装置として動作する。
[表組情報データベース] 図12は、表組情報データベース33に記録させる表組情報を説明する図である。システム1では、図12に示すように、1つの表組に対して表組部品情報、表組仕様情報、表組セル情報の3種類の情報を所定の構造で記録管理する。以下、表組データベース33について詳しく説明する。
[表組部品情報] 表組部品情報は、表組の名前、ヘッダー、タイトル、サブタイトル、英字タイトル等として表に付随して表示する文字情報、および、表に付随して配置するロゴ素材を特定する情報である。表組仕様情報は、表組パターン、表頭表側表組サイズ、表内表組サイズにより、その表組の型式及びサイズを特定する情報である。表組セル情報は、表の中の個々のセル単位で、セルに表示すべき文字情報とその表示態様を特定する情報を一定の様式で記録する。
図13により、具体例をあげて説明する。キャッチコピー71、英字タイトル72、タイトル73、フッター74、サブタイトル75、ロゴ素材76は、それぞれ表枠70の周辺に配置される表組部品である。これらの個々の部品は、文字列データまたは、ロゴ素材の場合は、画像データファイル名および表示用の粗画像データファイル名を内容とするが、商品情報データベース31の記録項目へのリンク情報を内容として持つことができる。81は、表枠70の表組パターンと表枠サイズを定める表組仕様情報の内容を示している。
[表組仕様情報]表組パターンは横組み型か縦組み型かはちのす型かのどれかである。図14は表組パターンの3パターンを説明する図である。図14(A)は横組み、同(B)は縦組みのパターン(型)である。すなわち、横組み型の表は、一つのものに関わる情報がそのものの各属性項目を行方向(横方向)に展開して表示されることを基本とする。すなわち表の列方向(縦方向)に見た場合には、同じ列には異なるものについての同一の属性項目の内容が表示されるので、同じ列の上下のセルの内容を比較することによって二つのものの比較ができるように表が構成されている。一方、縦組み型の表は、一つのものに関わる情報がそのものの各属性項目を列方向に展開して表示されることを基本とする。すなわち表の行方向に見た場合には、同じ行には異なるものについての同一の属性項目の内容が表示されるので、同じ行の左右のセルの内容を比較することによって二つのものの比較ができるように表が構成されている。はちのす型の表は、それぞれ異なる対象物のある特定の属性を表示したセルが集合して表をなすことを基本とする。通常、表の中に表示されるセル全体に同一の属性項目の内容が表示されるので各セルの表示を比較することにより、セル数に等しい異なる対象物の比較ができるように構成される表である。
横組みの場合は、表枠の上から数行に属するセルは、通常、項目タイトル(各列の属性項目となる文言)を表示する。このような表枠の最初の数行を表頭と呼ぶ(図14(A))。すなわち横組みの表枠には表頭が存在する。一方、縦組みの表枠の場合は、左端から幾つかの列に属するセルは、通常、項目タイトル(各行の属性項目となる文言)を表示する。このような表枠の最初の数列を表側と呼ぶ(図14(B))。また、表頭でも表側でもないセル部分のサイズを行数×列数で表したものを表内表組サイズと呼ぶことにする。作成する表の表枠のサイズとしては、横組みの場合は、表頭のサイズおよび表内表組サイズをそれぞれ行数×列数で表す。図13の81はそのような横組み型の場合の表枠サイズの例を示している。縦組みの場合は、表側サイズおよび表内表組サイズをそれぞれ行数×列数で表す。
はちのす型は図14(C)に示すように、表頭と表側をともに有する表のパターンである。このパターンの場合には、ある表内セルの左右または上下で隣接するセルに表示される内容がどのような関係を持つかは一概には言えない。はちのす型の表枠サイズは表頭のサイズ、表側のサイズおよび表内表組サイズをそれぞれ行数×列数で表す。
[表組セル情報] 表組セル情報は、セルの座標、個々のセルに表示する文字情報およびその表示態様を表す情報で構成される。表示態様を表す情報としては、セルの色が典型的である。セルは、表頭または表側に属するセルとそうでないセルの2種類に分けることができる。前者は表示内容として通常項目タイトルを表す文字列を持つ。図13の91にそのようなセルの持つデータ内容の例を示している。92には、後者の類型に該当するセルの持つデータ内容の例を示す。セルに表示する文字情報として文字列データそのものではなくデータベースの特定のレコードの特定の属性項目へのリンク情報をあてることができる。横組みの場合で、すべての表内セルの表示内容がデータベースへのリンク情報が指定される場合、通常、一つの行には一つのレコードの内容がリンクされることになる。縦組みの場合は、一つの列には一つのレコードの内容がリンクされることになる。
次にシステム1の表組データ作成装置5における基本的な操作手順を説明する。図15は、装置5の操作手順の概要を説明するフローチャートである。以下図15に沿って説明する。
[編集作業の開始] 作成する表の表組パターン、表枠のサイズを指定する(S10)。これらを指定することにより表組が定義されるので、レイアウト画面が表示され、編集作業を開始できる状態となる。また、作業で参照する商品情報データベース31の名前を指定するなどしてデータベースとの接続を行っておく(S11)。
[レイアウト画面] 図16は、装置5のディスプレイに表示される対話ユーザーインターフェースであるレイアウト画面110によって表組制作に必要な情報を指定してゆく作業を説明する図である。レイアウト画面110の中に作業エリア113が用意され、このエリアの中に、指定された表組パターン、サイズで表枠および表組部品のひな型が表示され、以後、利用者は、作業エリア113に表示された表枠および表組部品に対して様々な指定作業を行ってゆく(S12)。
利用者は、どれかの表組部品またはセルの一つを選択して、文字情報を入力することにより、選択した表組部品またはセルに表示する内容を指定する(S12)。あるいは、レイアウト画面に備えられたプルダウンメニュー等から「検索」を選択して検索用のダイアログ200を呼出すことにより商品情報データベース31への検索をかけることができる(S16)。検索結果はダイアログ200に表示される。そこでこの検索結果から特定のレコード(およびフィールド項目)を選択して、これと、選択中の表組部品の一つまたはセルとを関係付けることにより、表組部品またはセルにデータベースへのリンク情報を指定する(S18)。作業エリア113には、表組簡易出力手段59の働きにより、それまでに指定された内容に基づいて、作業中の表組の簡易的な組版表示がされる。ここで簡易的な組版表示といっているのは、表の構成や表示内容自体を確認するための表示であって、最終的な組版体裁ではないという意味である。しかしながら、表組部品またはセルの内容として、商品情報データベース31へのリンクが設定されている場合は、リンク先のフィールド項目の内容が表組部品またはセルの表示内容として表示されるので、利用者は、指定に間違いがなかったかおよびどこまで作業が進んだかを確認しながら作業を進める事ができる(S12)。
指定すべき箇所の指定が全て終った場合は、利用者はメニューを選択することにより、作成したデータに名前を付けて表組情報データベース33に新しい表組データとして登録する(S20)。この時、装置5と表組情報データベース33との論理的な接続ができていない場合は、登録に先立って、表組情報データベース33との接続を行う必要がある。
[DTP作業への連携] 完成した表組指定データは、表組の実際のDTP作業を簡単に行うために一定のフォーマットのテキストデータとして出力することができる(S22)。
以上が、表組データ作成装置5における典型的な作業手順である。つぎに、このような表組データ作成装置5が実際にどのように実現されるかを説明する。表組データ作成装置5は、データベース検索参照手段56、表組情報指定登録手段57、データベース接続手段58、表組簡易出力手段59、DTPデータ出力手段60をそれぞれソフトウエアプログラムとして実現して、ネットワーク通信機能を備えたコンピュータに搭載することにより実現できる。
データベース検索参照手段56は、検索ダイアログ200およびレイアウト画面110に商品情報データベース31または表組データベース33に記録された内容をそのデータ記録体系にしたがってツリー形式等で表示し、さらにレコード毎にリスト表示するなどして、データベースへの検索及び内容参照のためのグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を提供する。このような機能は、既存のソフトウエア技術を用いることにより実現可能である。データベース検索参照手段56の提供する対話インターフェースにより設定された検索条件や、データベースへの参照要求は、データベース接続手段58を通じてサーバー装置2のデータベース管理手段20に送付される。データベース管理手段20は、市販のデータベースソフトウエアのデータベースエンジン部分であり、データベース接続手段58はそのクライアントソフトウエアである。
表組情報指定登録手段57は、商品情報データベース31の接続を行い、レイアウト画面110を表示し、「検索」コマンドが選択された時は、データベース検索参照手段56を呼出し、作業者の対話入力に応じて、表組部品またはセルへの文字入力またはリンク設定を行い、必要に応じて表組簡易表示手段を呼出して、作業エリア113の簡易表示を更新させ、「登録」コマンドが選択された場合は、それまでに設定されたデータを新しい表組制作データとして表組データベース33へ登録(更新)を行う。特に、作業者が、検索結果を表示した検索ダイアログ200から特定のレコード(の特定の項目)のデータを選択し、同時に作業エリア113の簡易表示から表組部品またはセルを選択して、両者を関係付けることができるようにするための対話インターフェースを提供する。また、「DTP出力」コマンドが選択された時は、DTPデータ出力手段60を呼出す。このような機能は、既存のソフトウエア技術を用いることにより実現可能である。
表組簡易出力手段59は、表組仕様情報、表組部品情報、表組セル情報と、それらに含まれるリンク情報のリンク先のデータベースのデータとを総合して、作業エリア113に簡易的な表組体裁を作業画面として表示する働きを行う。進行状況を確認するための簡易的な表示なので、文字書体は装置5のディスプレイ画面表示に使用できるものでよく、実際の組版に使う書体でなくてよい。また、DTP作業者への指示書等の目的で用いるためにそのような簡易的な表組表示をプリント出力するためのデータを作成できるものとする。このような簡易表組表示および出力を行うものなので、ありふれた通常のプログラミング技術により実現することができる。
データベース接続手段58は、前述したようにデータベース管理手段20のクライアントソフトウエアである。データベース検索参照手段56、表組情報指定登録手段57、表組簡易出力手段59、DTPデータ出力手段60が、データベース31、33にアクセスする場合は、実際にはすべてデータベース接続手段58を通じて要求メッセージがデータベース管理手段20へ送られ、その返答が再びデータベース接続手段58を経由してアクセス元へ伝えられる。
[DTPデータ出力手段60] 本願発明の出願人は、既に2001年5月31日に、表組のために、表中の1つのセルに表示させる文字列であるセル文字列の間に区切り文字を挿入して作成した第1のテキストデータと、第1のテキストデータ中のセル文字列を、セル同士の結合を指定するフラグ文字に置き換えた第2のテキストデータと、第1のテキストデータ中のセル文字列を、セルの色分けを指定するフラグ文字に置き換えた第3のテキストデータと、編集レイアウトソフトを用いて、仕上がりの書式設定を施した幾つかのダミー文字をセルに置き、必要な罫線を描画して作成される組版した表の一部または全体に相当するドキュメントデータと、の4種類のデータファイルを入力して、第2のテキストデータに指示されたセル結合と第3のテキストデータに指示された色分けを施した表として組版されたドキュメントデータを作成する表組作成プログラムおよびこのプログラムを利用した編集レイアウト装置を特願2001−165176として出願している。DTPデータ出力手段60は、上記第1、第2、第3のテキストデータを、完成した表組指定データの各セル情報から作成して出力する。この出力処理自体のプログラム処理は通常のプログラミング技術で実現できる。
5.DTP編集装置について
[DTP編集装置の構成概要]
次に、校了済みのDTP編集データから必要なデータを抽出して商品情報データベース31の更新処理を行うことができるDTP編集装置6について詳しく説明する。図4はDTP編集装置6の構成を示すブロック図である。61は、グラフィックディスプレイ、キーボードおよびマウス、ハードディスク62が接続されたコンピュータ本体である。DTP編集装置6は、商品情報データベース31を管理するサーバー装置2とネットワークを介して接続されて利用される。DTP編集装置6のコンピュータ本体61には、編集レイアウトソフトウエア65、抽出項目設定手段66、抽出部品登録手段67、情報抽出手段69、データベース接続手段68、抽出項目とデータベース項目の対応付けを設定するデータベース項目対応付手段70、が備えられている。抽出項目設定手段66、抽出部品登録手段67、情報抽出手段69、データベース項目対応付手段70はコンピュータプログラムであり、編集レイアウトソフト65に組込まれた形でインストールされ、編集レイアウトソフト65のメニューから呼出されることにより動作する。データベース接続手段68は、DTP編集装置1にサーバー装置3が管理している商品情報データベース31のクライアント機能を提供するソフトウエアである。コンピュータ本体10には、ハードディスク62が備えられる。完成された印刷製版データファイルである下版データファイル63、抽出設定値ファイル64、などがハードディスク62に記録される。
[DTP編集装置による作業の流れ]
図22は本発明の装置による下版データからの情報抽出の作業フローを示す流れ図である。以下この流れに沿って説明してゆく。まずステップS1で、作業者は下版データのどの情報抽出するかを決定する。図23は、下版データの一例である。図23(A)は下版データ全体のイメージを示し、図23(B)は下版データを構成する小区画部分である。例として、作業者は、「商品番号」「商品名」「価格」「説明」「画像名(リンク画像のファイル名)」の部分を抽出するように決めたことにして説明を進める。次にステップS2で、編集レイアウトソフト65を起動し下版データを表示させる。この結果編集レイアウトソフト65のメニューバー等が現われ、作業者は、様々な対話作業が可能となる(S3)。
ここで、編集レイアウトソフト65の元々備わっているメニューコマンドを選択する場合は、それらのコマンドを実行する編集レイアウトソフトの処理ルーチンが実行される(S9)。メニュー操作(S3)によりデータベース接続を選択した場合は、データベース接続コマンドが実行される(S4)。図18に示すデータベース接続ダイアログが表示され、サーバーのホスト名、接続データベースの名前を指定することにより、データベース接続手段68の働きにより、指定されたデータベースへの接続がリクエストされ、実行される。
メニュー操作(S3)により抽出部品登録を選択した場合は、抽出部品登録手段67が呼出される(S6)。後に作成されるデータベースの1レコードとなる範囲を登録する。ステップS6の処理は、図23(C)に示すように、小区画部分ごとに小区画部分を構成する文字図形オブジェクトを表示画面上での対話操作により適切に選択した後、抽出部品登録のコマンドを指定することにより行う。この操作により1つの小区画部分を構成する幾つかの文字図形オブジェクトが1つの抽出部品としてグループ化されるわけである。なお小区画部分をコマとも呼ぶ。
編集レイアウトソフト65により作成される印刷製版データは、DTPドキュメントデータとして様々な文字図形オブジェクトで構成されるが、それらのオブジェクトの中で代表的なものが文字ボックスと画像ボックスである。文字ボックスオブジェクトはそのプロパティ(属性値)として、版上の位置情報、ボックスサイズ、表示されるべき文字列データ、組版属性等を持つものとする。画像ボックスオブジェクトは、版上の位置情報、ボックスサイズ、リンク画像ファイル名等をそのプロパティとして持つものとする。
メニュー操作(S3)により抽出すべき情報の抽出条件設定を選択した場合は、抽出項目設定手段66が呼出される(S5)。抽出条件設定は、画像名についての抽出範囲設定と文字についての抽出範囲設定がある。「画像名」に関する抽出条件の設定は、1つの抽出部品において「画像名」と論理的にリンクすべき画像ボックスの位置情報とサイズ情報を設定する。一方、画像ボックスに関わりのない文字情報を抽出する場合は、後述する「マクロ定義」により抽出したい文字列の組版属性を設定する。組版属性とは、ここでは、使用フォント、文字サイズ、文字の色、文字の変形・飾り、文字種(日本語か英文字かなど)、文字数などの文字列の見た目に関わる属性である。印刷物の文字情報は、表示される文字列の意味内容に応じて見た目を変えることが普通なので組版属性を文字抽出の手がかりに用いるのである。次に、抽出したい文字情報の「抽出範囲」を設定する。
図24(A)は、画像名に関する抽出範囲の設定ウインドウ500である。下版データ表示上の1個のコマ(図24(B))の中で、対象画像ボックスの位置をコマの中の相対的な位置関係で指定し、その内容を設定ウインドウ500に設定する。まず項目名には「画像名」を指定する。抽出されたデータは後述するデータベース項目対応付手段70により設定したデータベース上の任意の「画像名」フィールドに格納されることになる。項目「画像名」に結び付けられる画像ボックスは、コマの中で、左上から2番目の要素であるので、設定ウインドウ500にはそのように設定する。ものによっては、コマ内の位置が固定されていない場合がある。そのような場合には、Box位置を「無視」と設定し、設定ウインドウ500の下部にあるBoxサイズの指定によって抽出すべき部品の構成要素を特定する。いずれにしても、抽出部品内に複数の画像ボックスが存在する場合には、項目「画像名」に結び付けられる画像ボックスを適切に特定できるように設定しなければならないが、Box位置とBoxサイズの両方を指定すれば通常は十分である。
図24(C)は、画像ボックスに関わりのない文字情報を特定するための条件を設定するにあたり、まず必要なマクロ設定に用いる設定ダイアログ600である。文字オブジェクトは、その文字列に適用される組版属性(使用フォント、文字サイズ、文字色等)を持つので、抽出対象とする文字オブジェクトを指定するマクロ名(ここでは“抽出する項目名”)とその項目に設定されている組版属性とを、設定ウインドウ600にて設定する。尚図19は図24(C)の設定ウインドウ600の詳細図である。必要な場合には文字の変形や文字飾りの属性を設定することも可能である。
図25(A)は、文字情報を抽出するための「抽出範囲」の設定ダイアログ501である。設定ダイアログ501により抽出される文字列とデータベース項目との関係付けがなされる。項目名設定欄510、展開内容設定欄511、抽出範囲設定欄512が設けられている。まず項目名設定欄510には、データベースのレコードの項目名である「商品番号」「商品名」「価格」「説明」のどれかを指定する(図では「商品番号」を指定)。抽出範囲設定欄512には、文字列の抽出条件として抽出したい文字列の手がかりを与える指定と文字情報が持つ組版属性を与えるマクロ名を記述する。例えば、下版データで「商品番号」の前に必ずタブが入っている場合は、図25(A)で抽出範囲に“@タブ”と“*商品番号”をつなげて指定する。“@タブ”は抽出する文字列の始まりの手がかりの指定である。そして出力する文字列にはタブを含める必要がないので、展開内容設定欄511には“*商品番号”と設定する。ここで抽出範囲や展開内容の設定には特定の文字または文字の並びを情報抽出手段69への引数として渡すための一定の規則が用いられていることを断っておく。例えば、項目「価格」に関して下版データ上で常に直前に“スペース”があり直後に“円”がある場合は、抽出範囲設定欄512に“@空白*売価%(円)”と指定する。すると抽出部品の中から直前にスペース文字が有り直後に“円”があるマクロ名“*価格”の組版属性と一致する文字列を抽出することになる。
メニュー操作(S3)により「抽出項目とデータベース項目の対応」設定が選択された場合は、データベース項目対応付手段70が呼出され、図26に示す設定ダイアログが表示されて、抽出項目とデータベース項目との対応づけを行う(S30)。図26の設定ダイアログにおいて、左側の列はデータベース項目を指定する設定欄である。各設定欄のプルダウンには、現在接続されているデータベースの項目一覧が取得されており、各設定欄について1つずつ、項目一覧からデータベース項目を一つ選択することができる。右側の列は、それまでの操作で設定済みの抽出項目を、矢印に示されている対応するデータベース項目に応じて設定する設定欄である。各設定欄のプルダウンには、設定ずみの抽出項目の項目一覧が取得されており、各設定欄について1つずつ、抽出項目を一つ選択することができる。、図26に示す設定ダイアログにより、抽出項目とデータベースの項目との1対1の対応を定めることができる。なお、それまでの操作で複数の抽出項目を設定していた場合でも、このダイアログ上で対応付けしたデータベース項目だけが更新対象となる。これにより例えば、複数の抽出項目を設定済みであるが、価格のみ更新したいといった作業も可能となる。
これで抽出のために必要な設定が全て終り、図27に示す抽出設定値を記録した抽出設定値ファイル64が作成される。これで、抽出部品として登録したオブジェクトに対していつでも抽出が可能な状態となった。
メニュー操作(S3)により、抽出実行を選択した場合は、抽出する範囲を、選択した範囲のみ、指定した頁のみ、フォルダ内の全ドキュメントのどれかから選択して、情報抽出手段69による抽出処理を実行させて、登録した部品単位を同一レコードのまとまりとしたデータベースレコードの更新リクエストを作成する(S7)。図17はこの時作成される更新リクエストに含まれる抽出されたレコードデータを示したものである。行数は抽出部品の数に相当する。この内容を含む更新リクエストは、データベース接続手段68によりデータベース更新リクエストとしてサーバー装置3に送られ、サーバー装置で商品情報データベース31に対する更新処理が実行される(S8)。
抽出範囲設定ダイアログ500(図24(A))と501(図25(A))は、説明しやすくするために単純化したものであって、実際のDTP編集装置6では図20に示すダイアログ502を使用する。ダイアログ502では、文字ボックスに関係する抽出項目と画像ボックスに関係する抽出項目(リンク画像ファイル名)の両方に対応しており、抽出種別519で、そのどちらであるかを選択する。抽出部品の中に複数の文字ボックスが存在する場合は、画像ボックスの場合と同じようにBox位置518、Boxサイズ517で適当なボックスを選択するよう設定することができる。
抽出範囲設定欄512の設定だけでは、文字列を正しく抽出する条件を設定できない場合や、正しい設定を行うことが難しい場合があるのでダイアログ502では、文字抽出条件520の詳細指定欄を設け、チェックボックス521、522をチェックすることにより抽出する文字列の検索を開始する開始条件、終了条件を細かく指定することができるようになっている。例えば図20では、開始条件524、526の設定により、文字ボックス内で、3行目の先頭から、タブが2個並びその次に文字列“START”が出現した次の文字列から、抽出範囲設定欄512に設定された条件を満たす文字列の抽出を始める。また、終了条件534の設定により、文字列“END”の出現で文字列の抽出を終了する。図21(A)は条件524、526の設定で抽出される開始位置を、図21(B)に条件534の設定で抽出される終了位置を例示する。開始条件および終了条件の設定はオプションであり、必要のない場合は使用しなくてよい。使用する場合でも必要に応じてチェックボックス523、525、533、535を選択して必要な条件だけを利用することができる。
[DTP編集装置の各手段について]
以上DTP編集装置6の作業の流れと抽出条件設定について説明した。次にこれまで述べたDTP編集装置6の働きがどのように実現されているかについて述べる。前述したようにDTP編集装置6のコンピュータ本体10には、抽出項目設定手段66、抽出部品登録手段67、情報抽出手段69、データベース項目対応付手段70、が編集レイアウトソフト65に組込まれた状態でインストールされている。これらの各手段が編集レイアウトソフト65上の対話操作によりメニューコマンド等から呼出されて動作することにより図22の各ステップが実現される。すなわち、ステップS6では抽出部品登録手段67が、ステップS5では抽出項目設定手段66が、ステップS7では情報抽出手段69が、ステップS30ではデータベース項目対応付手段70が、それぞれ呼出され実行される。
抽出部品登録手段67は、ステップS6において、文字図形オブジェクトを表示画面上での対話操作により適切に選択した後、抽出部品登録のコマンドを指定すると、選択された個々の文字図形オブジェクトに部品番号を意味する属性値を設定する。後の処理では、文字図形オブジェクトに設定されている部品番号を意味する属性値を検査することによってそのオブジェクトがどの抽出部品に属するか、またはどれにも属さないか、を判別することができる。
抽出項目とデータベース項目との対応付けを行うデータベース項目対応付手段70は、ステップS30において、抽出項目設定手段66で設定した抽出項目と、データベース接続手段68により指定された商品情報データベース31上のデータベース項目の対応を設定することで、抽出項目設定手段66で設定した複数の抽出項目から、データベースへの更新対象となる項目を特定する。
図28は、情報抽出手段69が呼出されたときに実行される情報抽出処理のフローチャートである。情報抽出手段69は呼出されるとまず、抽出項目設定手段66が作成した抽出設定値ファイル64を読込み抽出設定値を得る(S100)。次に、抽出部品を特定するカウンタおよび項目を特定するカウンタを初期化する(S102、104)。次にこれから抽出する対象項目を設定する(S106)。次に部品番号で特定される抽出部品内で対象項目に対応する文字ボックスまたは画像ボックスオブジェクトを設定に基づいて選択する(S108)。次に選択したボックス内のオブジェクトのプロパティから対象項目の文字情報を抽出する(S110)。選択したボックスが文字ボックスの場合このステップは、まず、開始条件が設定されている場合は、条件の満たされる位置まで当該文字列(これもプロパティの1つである。以下対象文字列と呼ぶ)を走査し、対象文字列の開始位置からは、その位置の文字が抽出範囲512で設定された条件に一致するかどうかを検査して、抽出範囲512の条件を満たし、かつ終了条件に達する直前まで、対象文字列の文字をコピーして一時記憶バッファに記憶する。抽出が成功すればステップS112に進む。抽出に失敗した時(開始条件を満たす文字または部分文字列が見つからなかった場合、画像ボックスにリンク画像ファイル名が設定されていなかった場合、組版属性が一致していなかった場合、など)はログバッファに、(部品番号、項目名、失敗理由)を記録して(S114)ステップS116に進む。抽出に成功した場合は、テキストバッファの(部品番号、項目番号)の位置に一時記憶バッファに格納した文字列から展開内容に相当する部分を切出してこれを記録する(S112)。項目番号を1加え、全ての項目がおわりでなければステップS106に戻る(S116、118)。全ての項目が終ったら、部品番号を1加えて(S120)、まだ処理すべき抽出部品が残っているならば、次の抽出部品の処理を行うためにステップS104に戻る。最後に、ログバッファの内容を画面に警告表示し(124)、テキストバッファの展開内容から更新リクエストデータを作成する(S125)。この更新リクエストデータはデータベース接続手段68によりサーバー装置3のデータベース管理手段31に送付され、商品情報データベース31に更新がかけられる。
6.掲載情報管理データベース32およびそのクライアント機能の変形例について
次に、掲載情報管理データベース32のバリエーションと、データベース32のクライアント機能について補足する。
[掲載情報管理データベース32の変形例] 先に、「2.システム1が管理するデータベースについて」の[掲載情報管理データベース]の項で、データベース32は、「媒体」−「分類」−「ページ」、あるいは、「媒体」−「ページ」の階層構造でデータを管理すると述べた。そして「分類」「ページ」は、「分類進捗情報」「ページ進捗情報」をそれぞれ属性情報として保持していることも述べた。「分類進捗情報」「ページ進捗情報」は当該分類またはページの進捗がどこまで進んでいるかを示すステイタス情報を含む。具体的には、「レイアウト作業中」「レイアウト校正中」「DTP作業中」「DTP校正中」「印刷中」「終了」を区別するフラグ情報を含む。その結果、データベース32の利用者は、分類ごと、または、ページごとの進捗を管理することが可能である。これをさらに進めてページ単位よりさらに細かい、ページを校正する小組単位で進捗を管理できるようにすることも可能である。そのためには、データベース32を、「媒体」−「分類」−「ページ」−「商品小組」、あるいは、「媒体」−「ページ」−「商品小組」の階層構造でデータを管理するようにし、「商品小組」の属性として、「ページ」と同様に、「レイアウト作業中」「レイアウト校正中」「DTP作業中」「DTP校正中」「印刷中」「終了」を区別するフラグ情報を含むように構成すればよい。図30は、このように拡張した掲載情報データベース32の階層構造を概念的に表した図である。図30では、「分類」とともに「グループ」の語も用いているが意味は同じである。尚、図30に示すように分類自体が階層構造を持つことがある。数百ページを有する総合カタログのような規模の大きな媒体においては、大分類の下に小分類を設けることがある。
[掲載情報管理データベース32のクライアント機能の拡張]
ページレイアウト装置4においては、図5に示したレイアウト画面100において、ページリスト表示エリア102から特定のページを選ぶことで、選択したページに対するレイアウト作業が始まる。この時、掲載小組みリスト104に選択した頁に配置される小組みに掲載される商品名が表示される。ページレイアウト装置4は、掲載情報データベース32から見ると一種のクライアイント装置である。従って、掲載小組みリスト104に表示される商品名を選択して、この商品名によって特定される小組みに関するレコード(データベース32に保持されているレコード)の進捗ステイタス等の属性情報を記録・更新するリクエストをデータベース32に対して発信させるようにページレイアウト装置4を構成することができる。このように構成されたページレイアウト装置4を用いれば、作業者は、掲載小組みごとに、「レイアウト作業中」「レイアウト校正中」の進捗フラグを掲載情報データベース32のレコードに対して適宜記録管理させることができる。同様なクライアント機能をDTP作業パソコン7その他の装置に対しても具備させれば、頁ごとだけではなく商品小組ごとに「レイアウト作業中」「レイアウト校正中」「DTP作業中」「DTP校正中」「印刷中」「終了」の進捗を管理することができる。
図31は、1つの媒体全体または1つの媒体の下位に存在する幾つかの分類に属するすべてのページまたは商品小組についての進捗情報を視覚的にわかりやすく表示する画面300である。画面300の左部分301は画面100の101と同様、分類ツリー表示エリアである。このエリアに表示される分類ツリーに表示される分類フォルダを選択して可視化表示対象の分類を指定する。302はグラフ表示部である図31では、「新規分類1」から「新規分類5」までの5つの分類の進捗が5本の棒から構成される棒グラフにより表示されている。304は、グラフ表示部に表示されるグラフを頁ごとに集計表示するか、小組ごとに集計表示するかを選択する表示形式選択部である。304の指定により、グラフの縦軸は、頁数または小組み数のいずれかをとり、各分類ごとの頁数(または小組数)が棒グラフの高さで表示される。303は、対象グループ割合表示部である。グラフ表示の対象として選択された分類に属するページ(または商品小組)が媒体全体に占める割合を表示する。
図31では、頁表示が選択された場合が描かれている。すなわち、縦軸は頁数であり、グラフの各棒の高さは、各分類の頁数の多少を表す。また、それぞれの棒は色分けされた帯で表示されているが、これは、それぞれの分類に属する頁を進捗ステイタスによって分類して色分け表示した結果を表している。(同一の色の)帯の幅は、同じ進捗ステイタスである頁の数に対応する。作業者は、各棒(分類)の色帯の色と長さにより作業が順調に進んでいるか、滞っているところがあるか等をきわめて簡単に把握することができる。
204で小組表示が選択された場合は、202に表示される棒グラフの縦軸は小組数となる。棒グラフの帯は、それぞれの分類に属する小組を進捗ステイタスによって分類して色分け表示した結果を表している。(同一の色の)帯の幅は、同じ進捗ステイタスに該当する小組の数に対応する。
以上、掲載情報管理データベース32の変形例とクライアント機能の拡張について説明した。ここで述べた掲載情報管理データベース32の変形例とクライアント機能の拡張は、いずれも既存のデータベース設計技術、既存のデータベースクライアント機能の開発技術および一般的なプログラミングの知識・スキルを利用すれば、当業者であれば実現可能である。画面300で表示される棒グラフは、掲載情報データベース32の各ページまたは各商品小組の進捗状況を表す属性値を参照し、同一の分類に属するページまたは小組について進捗状況を表す属性の値ごとに各値をとるページ数または小組数を計数して、同じ進捗段階にあるページまたは小組の存在を前記計数したページ数または小組数に相当する長さの特定の色の帯で表示して、分類ごとにそれらの色の帯をつなげた1本の棒グラフとして表示すればよい。
7.まとめ
図29は、システム1を稼動させることにより実現する、情報媒体制作の改善された業務フローのイメージを説明する図である。情報媒体制作システム1を利用することにより以下のような効率的な業務フローを実現することができる。
1)媒体発行会社の企画開発担当者は、新商品に関するカラー原稿等を入力する際、一定の 入力ルールにしたがって一定の書式による情報の入力を行う。入力された画像データ、 素材データは商品情報データベース31に所定の様式で記録蓄積される。
2)商品情報データベース31とサーバー装置2に備えられるデータベース31の管理機能 により媒体担当者は、掲載する商品のスペック等のデータ入力を進め、これから制作す る媒体の制作に必要な情報を揃えることができる。
3)掲載位置や掲載サイズの変更にも簡単に対応できるページレイアウト装置4を用いるこ とにより、制作する媒体のページ毎に掲載する情報を割振り、ページ毎の割付けを決め る作業を媒体制作会社ではなく媒体発行会社の媒体担当者が直接行うことで、ページレ イアウト作業の繁雑さが解消される。
4)ページレイアウト装置4が作成した割付情報は、DTPソフトウエアが使用できる形式 のデータで出力されるので、DTPソフトウエアでこのデータを取込むことにより、媒 体制作会社ではDTP作業をスムーズに行うことができる。また、表組作業では、表組 の組版に必要な情報を一定の様式で表組データベース33に記録蓄積して進めることが できるので、以前に作成した同じような形の表組のデータを表組データベース33から 呼出してDTPソフトウエアに読込ませて利用することにより、効率よく表組編集作業 を進めることができる。
5)また、DTPデータを直接修正することで校了を得た場合においても、校了DTPデー タ上の商品スペックデータ等を自動的に抽出して商品情報データベース31に更新をか ける機能を利用することにより最小の労力で商品情報データベース31を常に最新の状 態に維持することが可能である。
6)媒体制作に用いる全ての情報がデジタル化されて最新の状態で維持管理されているので 、媒体発行会社、媒体制作会社の担当者の様々な利用要求に応えることができる。例え ば、媒体制作会社の担当者の手を煩わすことなく、媒体発行会社では、次期カタログま たは新種のカタログ制作の検討、顧客のニーズや市場の変化にきめ細かく対応するため の提案書、企画書等の作成に活用することができる。
7)媒体制作の作業量および進行状況を集計表示する機能を利用できるので、制作作業の作 業負荷管理および進捗管理が容易にできる。
本発明の実施形態に係る媒体制作情報システム1の全体構成図である。 ページレイアウト装置4の構成図である。 表組データ作成装置5の構成図である。 DTP編集装置6の構成図である。 ページレイアウト装置4のレイアウト画面100を説明する図である。 レイアウト作業の大筋の流れを説明する図である。 検索ダイアログ110である。 編集ページの基本のレイアウトを決める手順を説明する図である。 割り付け結果の一例とその利用形態を説明する図である。 割付情報から得られる後のDTP作業で用いる流し込み用文字データである。 掲載情報管理データベース32の概要を説明する図である。 表組データベース33の構造を説明する図である 表組の例に従って表組データベース33の記録項目を説明する図。 表組の3パターンを説明する図である。 表組データ作成装置5の動作を説明するフロー図である。 表組データ作成装置5のレイアウト画面110を説明する図である。 更新リクエストに含まれる情報抽出手段69が抽出したデータを示した図である。 DTP編集装置6のデータベース接続ダイアログである。 マクロ定義設定ダイアログ600である。 抽出範囲設定ダイアログ502である。 開始条件および終了条件の設定方法と意味を説明する図である。 DTP編集装置6による下版データに基づくデータベース更新の作業フローを示す流れ図である。 抽出部品登録を説明する図である。 抽出範囲設定ダイアログ500、マクロ定義ダイアログ600の説明図である。 「抽出範囲」設定ダイアログ501である。 抽出項目とデータベース項目との対応を取るダイアログである。 抽出設定値ファイルの説明図である。 情報抽出手段69の動作を説明するフローチャートである。 媒体制作情報システム1を運用することにより実現される情報媒体制作の改善された業務フローのイメージ図である。 拡張した掲載情報データベース32の階層構造を概念的に表した図である。 ページまたは商品小組についての進捗情報を視覚的にわかりやすく表示する画面300である。
符号の説明
1 媒体制作情報システム
2 サーバー装置
3 ハードディスク
4 ページレイアウト装置
5 表組データ作成装置
6 DTP編集装置
7 DTP作業用パソコン
9 ネットワーク
10 コンピュータ本体
20 ハードディスク
31 データベース管理手段
32 掲載情報データベース
33 表組データベース
46 検索要求手段
47 頁割付手段
48 割付情報記録手段
49 割付結果出力手段
50 媒体制作データ出力手段
56 データベース検索参照手段
57 表組情報指定登録手段
58 データベース接続手段
59 表組簡易出力手段
60 DTPデータ出力手段
62 ハードディスク
63 下版データファイル
64 抽出設定値ファイル
65 編集レイアウトソフト
66 抽出項目設定手段
67 抽出部品登録手段
68 データベース接続手段
69 情報抽出手段
70 データベース項目対応付手段
100 ページレイアウト装置4のレイアウト画面
110 表組データ作成装置5のレイアウト画面
300 ページまたは商品小組についての進捗状況表示画面
500 抽出範囲設定ダイアログ
501 抽出範囲設定ダイアログ
502 抽出範囲設定ダイアログ
600 マクロ定義設定ダイアログ

Claims (4)

  1. 情報媒体を構成するページ毎の割付情報を作成し、作成した割付情報からDTP作業用のデータを出力することができるページレイアウト装置と、情報媒体に掲載する表を組版するために必要な情報を作成し、表組用のためのDTP作業用のデータを出力することができる表組データ作成装置と、
    商品を特定するキーコードと、当該商品のスペックデータ、および、当該商品に関わる素材データを一定の体系により記録管理する商品情報データベースと、前記ページレイアウト装置が作成するページ毎の割付情報を一定の体系により記録管理する掲載情報管理データベースと、前記表組データ作成装置が作成する表を組版するために必要な情報を一定の体系により記録管理する表組データベースとの3種類のデータベースを維持管理する1つまたは複数のサーバー装置と、
    完成されたDTPデータから文字情報を抽出して前記商品情報データベースを更新する機能を備えたDTP編集装置と、
    がネットワークを介して接続されて構成される媒体制作情報システムであって、
    前記ページレイアウト装置は、新しい頁の割付情報を作成する際、前記商品情報データベースから必要な情報を抽出して割付作業を行うことができ、または前記掲載情報データベースから必要な情報を抽出して、割付作業を行うことができ、
    前記表組データ作成装置は、新しい表を組版するために必要な情報を作成する際、前記商品情報データベースから必要な情報を抽出して作成作業を行うことができ、または前記表組データベースから必要な情報を抽出して作成作業を行うことができ、このようにして作業者が最も効率的な方法を選択して媒体制作作業を進めることができることを特徴とする媒体制作情報システム。
  2. 前記掲載情報管理データベースは、作成されたページレイアウトの情報を、1冊のカタログに対応し1つ以上の分類から構成される「媒体」、1つ以上のページで構成される「分類」、1つ以上の商品小組で構成される「ページ」、ページを構成する「商品小組」、からなる階層構造で記録管理するものであって、最下層である「商品小組」、その上層である「ページ」のそれぞれについて、進捗状況を表す情報を属性の一つとして記録保持するデータベースであることを特徴とする請求項1に記載の媒体制作情報システム。
  3. 前記掲載情報データベースの各ページの進捗状況を表す属性値を参照し、同一の分類以下に属するページについて進捗状況を表す属性の値ごとに各値をとるページ数を計数して、同じ進捗段階にあるページの存在を前記計数したページ数に相当する長さの特定の色の帯で表示して、1つの分類全体の進行状況を、進捗段階の各段階を表すそれぞれの異なる色の帯をつなげた1本の棒グラフとして表示する手段を備えた請求項2に記載の媒体制作情報システム。
  4. 前記掲載情報データベースの各商品小組の進捗状況を表す属性値を参照し、同一の分類以下に属する商品小組について進捗状況を表す属性の値ごとに各値をとる商品小組数を計数して、同じ進捗段階にある商品小組の存在を前記計数した商品小組数に相当する長さの特定の色の帯で表示して、1つの分類全体の進行状況を、進捗段階の各段階を表すそれぞれの異なる色の帯をつなげた1本の棒グラフとして表示する手段を備えた請求項2に記載の媒体制作情報システム。

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