JP2004213049A - ハーフトーン位相シフトマスク及びハーフトーン位相シフトマスクの製造方法 - Google Patents

ハーフトーン位相シフトマスク及びハーフトーン位相シフトマスクの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 超微細なパターンの形成を必要とせず、露光時の像形成に悪影響を及ぼす光強度のサブピークを抑え、かつ、素子領域の外側の多重露光される領域での透過率を下げた遮光パターンを有するハーフトーン位相シフトマスク及びハーフトーン位相シフトマスクの製造方法。
【解決手段】 透明基板101上に単層又は2層以上の層からなるハーフトーン位相シフト膜102を有するハーフトーン位相シフトマスクにおいて、透明基板101上の素子領域の外側の多重露光される領域107において、このハーフトーン位相シフト膜102の組成を、電磁波、粒子線、熱線等を照射する方法、組成を変化させたくない領域をマスキングした後に全体を活性な雰囲気に曝す方法で、変えることより、その領域の露光光に対する透過率を下げる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハーフトーン位相シフトマスクに関し、特に、超LSI等の製造に用いられるフォトマスクの中、簡易に製造でき、かつ、微細パターンの形成が可能なハーフトーン位相シフトマスクに関する。
ハーフトーン位相シフトマスクは、微細パターンの形成には有効であるが、以下のような2つの問題があった。
(1)転写時に、ウェハー上に形成したい露光パターンの近傍に、光強度のサブピークを生じ、これが本来発生させたい露光パターンを変形してしまう、という問題があった。この問題は、特に大きな抜けパターンの近傍で顕著であり、位相シフトリソグラフィーの手法を用いずに十分解像できる大きな抜けパターンにおいては、むしろ従来型のクロムマスクよりも転写特性が劣ってしまう。
(2)ステッパーにより順に転写露光する際に、ウェハー上で隣接するショット(1回の露光で転写される範囲)同士が重なる領域が生じる。従来型のクロムマスクの場合、この多重露光領域を感光させたくない場合、マスクの周辺部を残しパターン(黒パターン)とすれば、露光光が完全に遮光され感光しなかったが、ハーフトーン位相シフトマスクにおいては、残しパターン部も半透明であるので、繰り返し多重露光されることより感光してしまう。
これらの問題への対策として、従来、以下の2つの方法が知られている。
(A)露光光を実質的に透過させたくないマスク領域に、解像限界以下の超微細な繰り返しパターンを配置する方法(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−175347号公報
(B)ハーフトーン位相シフト膜と、遮光膜、あるいは、高コントラストが得られる膜とを積層し、全体を所定のパターンに加工した後に、遮光膜、あるいは、高コントラストが得られる膜を必要なパターンに加工する方法。
上記の解決法(A)は、1回のリソグラフィープロセスでマスクを作製できるとういう長所があったが、上述の繰り返しパターンは非常に微細なものでなければならず、これを形成することは非常に困難であった。また、解決法(B)は、パターン形成は容易であるものの、本質的に2度の製版を行う必要があり、工程が長くなってしまうという問題があった。
本発明は従来技術の上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、超微細なパターンの形成を必要とせず、露光時の像形成に悪影響を及ぼす光強度のサブピークを抑え、かつ、素子領域の外側の多重露光される領域での透過率を下げた遮光パターンを有するハーフトーン位相シフトマスクを提供することである。
上記目的を達成する本発明のハーフトーン位相シフトマスクは、透明基板上に単層又は2層以上の層からなるハーフトーン位相シフトパターンを有するハーフトーン位相シフトマスクにおいて、前記ハーフトーン位相シフトパターンの中の少なくとも1層が、1種類以上の金属元素と、酸素、フッ素、炭素、窒素、塩素の中の1種類以上の元素との化合物を主成分とする層からなり、この層の一部の領域の組成は、この層の他の領域の組成を変化させた膜であることを特徴とするものである。
本発明のもう1つのハーフトーン位相シフトマスクは、透明基板上に単層又は2層以上の層からなるハーフトーン位相シフトパターンを有するハーフトーン位相シフトマスクにおいて、前記ハーフトーン位相シフトパターンの中の少なくとも1層の一部の領域が、クロム元素と酸素元素とからなる化合物を主成分とする膜であり、この層の他の領域が、クロム元素とフッ素元素とからなる化合物を主成分とする膜であり、前記クロム元素と酸素元素とからなる化合物を主成分とする膜は、前記クロム元素とフッ素元素とからなる化合物を主成分とする膜の組成を変化させた膜であることを特徴とするものである。
これらにおいて、ハーフトーン位相シフトパターンの露光光に対する透過率が、透明基板の透過率を100%としたときに、一部の領域において1%以下であり、他の領域において1から50%である。また、望ましくは、他の領域における透過率は、5から30%である。
この場合、この一部の領域は、ハーフトーン位相シフトマスクの転写時の多重露光部に対応する領域を含むマスク周辺部であっても、また、ハーフトーン位相シフト効果によらなくても解像可能なパターンの周辺部であってもよい。
本発明のハーフトーン位相シフトマスクの製造方法は、透明基板上に単層又は2層以上の層からなるハーフトーン位相シフトパターンを有するハーフトーン位相シフトマスクの製造方法において、前記ハーフトーン位相シフトパターンの中の少なくとも1層を、1種類以上の金属元素と、酸素、フッ素、炭素、窒素、塩素の中の1種類以上の元素との化合物を主成分とする層から形成し、このパターンの一部の領域に、電磁波、又は粒子線、又は熱線を照射し、この照射領域の前記化合物の酸素、フッ素、炭素、窒素、塩素の含有量を他の領域での含有量と異ならせたことを特徴とするものである。
また、透明基板上に単層又は2層以上の層からなるハーフトーン位相シフトパターンを有するハーフトーン位相シフトマスクの製造方法において、前記ハーフトーン位相シフトパターンの中の少なくとも1層をクロム元素とフッ素元素とからなる化合物を主成分とする膜で形成し、このパターンの一部の領域に、電磁波、又は粒子線、又は熱線を照射し、この照射領域の前記クロム元素とフッ素元素とからなる化合物を主成分とする膜の組成を変化させて、クロム元素と酸素元素とからなる化合物を主成分とする膜にしたことを特徴とするものである。
本発明の別のハーフトーン位相シフトマスクの製造方法は、透明基板上に単層又は2層以上の層からなるハーフトーン位相シフトパターンを有するハーフトーン位相シフトマスクの製造方法において、前記ハーフトーン位相シフトパターンの中の少なくとも1層を、1種類以上の金属元素と、酸素、フッ素、炭素、窒素、塩素の中の1種類以上の元素との化合物を主成分とする層から形成し、前記ハーフトーン位相シフトマスクの一部の領域をマスキングした後、ハーフトーン位相シフトマスク全体を活性な雰囲気に曝し、マスキングをしない領域の前記化合物の酸素、フッ素、炭素、窒素、塩素の含有量を、マスキングした領域の含有量と異ならせたことを特徴とするものである。
また、透明基板上に単層又は2層以上の層からなるハーフトーン位相シフトパターンを有するハーフトーン位相シフトマスクの製造方法において、前記ハーフトーン位相シフトパターンの中の少なくとも1層をクロム元素とフッ素元素とからなる化合物を主成分とする膜で形成し、前記ハーフトーン位相シフトマスクの一部の領域をマスキングした後、ハーフトーン位相シフトマスク全体を活性な雰囲気に曝し、マスキングをしない領域の前記クロム元素とフッ素元素とからなる化合物を主成分とする膜の組成を変化させて、クロム元素と酸素元素とからなる化合物を主成分とする膜にしたことを特徴とするものである。
以下、本発明の作用を含めて補足的に説明する。透明基板上に、単層又は多層であって、これを構成する層の中の少なくとも1層は、1種類以上の金属元素と、酸素、フッ素、炭素、窒素、塩素の中の1種類以上の元素との化合物を主成分とする層であるハーフトーン位相シフトパターンを備えたハーフトーン位相シフトマスクを、転写露光の際に隣接するショット同士で繰り返し露光される領域や、必ずしもハーフトーン位相シフト効果を使わずとも十分に転写形成できるパターンの一部又は全ての領域等において、上記の層の化合物の酸素、フッ素、炭素、窒素、塩素の中の1種類以上の元素の含有量を変えることにより、その領域での露光光に対する透過率を下げることによって前記の問題点を解決することができる。
具体的には、ハーフトーン位相シフトパターンが、透明基板の透過率を100%としたときに、透過率が1から50%であったものを、1%以下に下げることによって、前記の問題点を解決することができる。
上述のハーフトーン位相シフトパターンを構成する層の組成の変化は、ある特定の層の厚み方向全体に均一に変化させてもよく、また、層の一部だけを変化させてもよい。また、ハーフトーン位相シフトパターンが多層からなる場合、もちろん複数の層の組成を同時に変えることも可能である。
また、上記の従来の解決法(A)、(B)と併用することも可能である。また、上記の問題点となっている領域に限らず、その他の理由により透過率を下げる必要が生じたときにも、本発明の方法をとることができる。
上述の化合物の組成を変える方法は、例えば、大気中、真空中、又は、活性な雰囲気中等で、特定な領域に電磁波、粒子線、熱線等を照射する方法、又は、組成を変化させたくない領域をマスキングした後に、全体を活性な雰囲気に曝す方法等が可能である。これにより、解像限界以下の超微細なパターンを形成せず、かつ、基本的に1回のリソグラフィープロセスにより、上記の問題点を解決することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明においては、ハーフトーン位相シフトパターンの中の少なくとも1層を、1種類以上の金属元素と、酸素、フッ素、炭素、窒素、塩素の中の1種類以上の元素との化合物を主成分とする層から構成し、透過率を低くしたい一部の領域において、この化合物の酸素、フッ素、炭素、窒素、塩素の含有量を他の領域での含有量と異ならせるだけで、超微細なパターンの形成を必要とせず、露光時の像形成に悪影響を及ぼす光強度のサブピークを抑え、かつ、素子領域の外側の多重露光される領域での透過率を下げたいわゆる遮光帯を有するハーフトーン位相シフトマスクが容易に得られる。
本発明のハーフトーン位相シフトマスクは、透明基板上に単層又は2層以上の層からなるハーフトーン位相シフトパターンを有するハーフトーン位相シフトマスクにおいて、この層の一部の領域において、このハーフトーン位相シフト層の組成を変えることより、その領域の露光光に対する透過率を変えたものである。以下、この発明のハーフトーン位相シフトマスクを製造方法の実施例に基づいて説明する。
〔実施例1〕以下に、本発明による転写時の多重露光部の感光を防ぐいわゆる遮光帯を形成する実施例を図1の工程図に従って説明する。図1(a)に示すように、6インチ角、厚さ0.25インチのフォトマスク用合成石英基板101上に、以下の条件で遠紫外線(DUV)露光用ハーフトーン位相シフト膜102を成膜し、DUV露光用ハーフトーン位相シフトマスクブランク103を得た。
成膜方法 :DCマグネトロンスパッタリング
ターゲット :金属クロム
成膜ガス及び流量:アルゴン75sccm+四フッ化炭素25sccm
成膜圧力 :約4mTorr
電流 :5アンペア
なお、この膜102の波長250nmにおける屈折率及び消衰係数は、それぞれ1.7及び0.27であり、したがって、DUV露光用位相シフト膜として要求される膜厚(空気に対して位相を180°遅らせる厚さ)は約185nmである。また、上述の膜102を石英基板101上に約185nm成膜したとき、その透過率は、透明基板を100%としたとき、約10%であった。
次に、図1(b)に示すように、このブランク103の上に電子線レジスト104を塗布し、通常の電子線リソグラフィー法によりこれをパターニングし、図1(c)に示すようなレジストパターン105を得た。このレジストパターン105をマスクとし、表面の露出しているハーフトーン位相シフト膜102を以下の条件でドライエッチングした。
エッチング方式 :高周波反応性イオンエッチング
ガス及び流量 :ジクロロメタン20sccm+酸素50sccm
圧力 :約300mTorr
電力 :250W
上記エッチング終了後、レジストパターン105を除去して、図1(d)に示すようなDUV露光用ハーフトーン位相シフトマスク106を得た。
次に、遮光帯を作製するため、レーザー照射装置を用いて、図1(e)に示すように、パターニングされているハーフトーン位相シフト膜の外周の符号107に示される領域を照射し、この領域107の波長250nmにおける透過率を下げた。なお、このレーザー照射装置は、通常、クロムマスクの黒欠陥(クロム残し欠陥)を修正するときに使用される装置を改良して使用した。レーザーは、Qスイッチを有するNb:YAG(波長1.06μm)を用い、YAGロッドから集光光学系に入る手前にアッテネータを設置し、照射量をクロム欠陥を修正する際の露光強度の約1/10が所定領域に照射されるように設定した。また、クロム化合物ハーフトーン位相シフト膜のダメージと高調波(第二高調波:波長0.53μm、第四高調波:波長0.27μm)との関係を調べたが、波長が長くなる程位相シフト膜の透過率が上がるため、高調波を用いない方がダメージを与えない条件設定に余裕を持たせることが可能であった。さらに、パルス波とCW波では、パルス波の方が位相シフト膜にダメージを与えず、透過率を下げることが可能であった。
そこで、図4、図5にそれぞれ1.06μmのパルス波レーザー照射の前後のハーフトーン位相シフト膜のX線光電子分光法による分析結果を示す。また、図6にフッ素に関してレーザー照射の前後の分析結果を対比して示す。また、X線光電子分光法に基づいたレーザー照射の前後のハーフトーン位相シフト膜の組成の検出結果を次の表に示す。
Figure 2004213049
図4〜図6及び上記の表より、レーザー照射によりフッ素含有量が減り、酸素含有量が増えていることが分かる。
また、図7にレーザー照射の前後のハーフトーン位相シフト膜の分光透過率曲線を示す。この図から、露光光付近の波長(250nm)での透過率がレーザー照射により略0%となり、良好な遮光膜となっていることが分かる。
〔実施例2〕以下に、本発明によるサブピークの影響を低減したハーフトーン位相シフトフォトマスクの実施例を図2を参照にして説明する。実施例1と同様な方法で作成された図2(a)に断面を示すようなハーフトーン位相シフトマスク201において、ハーフトーン位相シフト効果を利用しなくとも十分解像できる大きなハーフトーン位相シフト膜のパターンの周辺202(図(b))を、実施例1と同じレーザー照射装置で照射し、この部分の透過率を下げた。なお、このレーザー照射装置は、通常、フォトスマクの欠陥修正に使用するものであり、したがって、照射位置精度、照射面積の制御性等、フォトマスク上の任意のパターンの周辺を照射して透過率を下げるのに十分なものである。本実施例では、透過率を下げる領域を、パターン端から約1μmとした。
これより、図2(b)に断面を示すよう、通常、フォトマスクでは解像困難な微細パターンでは、ハーフトーン位相シフト効果を利用し、ハーフトーン位相シフト効果を利用せずに解像できる大きなパターンでは、ハーフトーン位相シフトマスクの欠点であるいわゆるサブピークを低減したハーフトーン位相シフトマスクを得ることができた。
〔実施例3〕以下に、本発明による遮光帯を形成する別の実施例について説明する。図8に、本実施例で使用する遮光帯形成装置の構成を示す。図中、601はマスクのホルダーであり、この上にハーフトーン位相シフトマスク607をセットする。なお、このホルダー601は、循環する冷媒602により冷却できるようになっている。603は赤外線ヒーターで、これによりハーフトーン位相シフトマスク607のハーフトーン位相シフト膜を加熱する。この際、遮光帯としない領域は、赤外線遮光マスク604によって赤外線を遮るようになっている。赤外線遮光マスク604も必要に応じて循環する冷媒605により冷却することができる。また、赤外線遮光マスク604は、支柱606から取り外し可能になっており、赤外線遮光マスク604を交換して遮光マスク形状を変えることにより、遮光帯パターンを任意に変えることができる。
以下に、図3を参照にして、図8の遮光帯形成装置を用いて遮光帯を形成する方法を説明する。実施例1と同様な方法で作成された図3(a)に断面を示すようなハーフトーン位相シフトマスク301を、図3(b)に示すように、遮光帯形成装置のホルダー601上にセットする。この際、雰囲気は大気のままとする。次に、必要な形状の赤外線遮光マスク604を支柱606に取り付け、赤外線遮光マスク604がハーフトーン位相シフトマスク301のハーフトーン位相シフト膜の表面に接しない範囲で、ハーフトーン位相シフトマスク301表面に近接させる。続いて、赤外線ヒーター603を点灯し、また、マスクホルダー601及び赤外線遮光マスク604に冷却水を適量流すことにより、赤外線遮光マスク604により遮られない領域の表面温度を約450℃に、遮られる領域の表面温度を約250℃とし、この状態を60分間保つことにより、図3(c)に示すような所望の遮光帯305が得られる。この方法により得られた遮光帯は、実施例1に示されたものと略同様なものであった。
以上、本発明のハーフトーン位相シフトマスクをいくつかの実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
本発明の実施例1のハーフトーン位相シフトマスクを形成する工程図である。 実施例2のハーフトーン位相シフトマスクを形成する工程図である。 実施例3のハーフトーン位相シフトマスクを形成する工程図である。 実施例1においてレーザー照射前のハーフトーン位相シフト膜のX線光電子分光法による分析結果を示す図である。 実施例1においてレーザー照射後のハーフトーン位相シフト膜のX線光電子分光法による分析結果を示す図である。 実施例1においてレーザー照射前後のフッ素に関しての分析結果を対比して示す図である。 実施例1のハーフトーン位相シフト膜のレーザー照射前後の分光透過率スペクトルを示す図である。 実施例3で使用する遮光帯形成装置の構成を説明する図である。
符号の説明
101…フォトマスク用合成石英基板
102…ハーフトーン位相シフト膜
103…ハーフトーン位相シフトマスクブランク
104…電子線レジスト
105…レジストパターン
106、201、301、607…ハーフトーン位相シフトマスク
107…外周領域
202…大きなハーフトーン位相シフト膜パターンの周辺
305…遮光帯
601…マスクのホルダー
602、605…冷媒
603…赤外線ヒーター
604…赤外線遮光マスク
606…支柱

Claims (9)

  1. 透明基板上に単層又は2層以上の層からなるハーフトーン位相シフトパターンを有するハーフトーン位相シフトマスクにおいて、
    前記ハーフトーン位相シフトパターンの中の少なくとも1層が、1種類以上の金属元素と、酸素、フッ素、炭素、窒素、塩素の中の1種類以上の元素との化合物を主成分とする層からなり、この層の一部の領域の組成は、この層の他の領域の組成を変化させた膜であることを特徴とするハーフトーン位相シフトマスク。
  2. 透明基板上に単層又は2層以上の層からなるハーフトーン位相シフトパターンを有するハーフトーン位相シフトマスクにおいて、
    前記ハーフトーン位相シフトパターンの中の少なくとも1層の一部の領域が、クロム元素と酸素元素とからなる化合物を主成分とする膜であり、この層の他の領域が、クロム元素とフッ素元素とからなる化合物を主成分とする膜であり、前記クロム元素と酸素元素とからなる化合物を主成分とする膜は、前記クロム元素とフッ素元素とからなる化合物を主成分とする膜の組成を変化させた膜であることを特徴とするハーフトーン位相シフトマスク。
  3. ハーフトーン位相シフトパターンの露光光に対する透過率が、透明基板の透過率を100%としたときに、一部の領域において1%以下であり、他の領域において1から50%であることを特徴とする請求項1又は2記載のハーフトーン位相シフトマスク。
  4. 前記の一部の領域が、ハーフトーン位相シフトマスクの転写時の多重露光部に対応する領域を含むマスク周辺部であることを特徴とする請求項3記載のハーフトーン位相シフトマスク。
  5. 前記の一部の領域が、ハーフトーン位相シフト効果によらなくても解像可能なパターンの周辺部であることを特徴とする請求項3記載のハーフトーン位相シフトマスク。
  6. 透明基板上に単層又は2層以上の層からなるハーフトーン位相シフトパターンを有するハーフトーン位相シフトマスクの製造方法において、
    前記ハーフトーン位相シフトパターンの中の少なくとも1層を、1種類以上の金属元素と、酸素、フッ素、炭素、窒素、塩素の中の1種類以上の元素との化合物を主成分とする層から形成し、このパターンの一部の領域に、電磁波、又は粒子線、又は熱線を照射し、この照射領域の前記化合物の酸素、フッ素、炭素、窒素、塩素の含有量を他の領域での含有量と異ならせたことを特徴とするハーフトーン位相シフトマスクの製造方法。
  7. 透明基板上に単層又は2層以上の層からなるハーフトーン位相シフトパターンを有するハーフトーン位相シフトマスクの製造方法において、
    前記ハーフトーン位相シフトパターンの中の少なくとも1層をクロム元素とフッ素元素とからなる化合物を主成分とする膜で形成し、このパターンの一部の領域に、電磁波、又は粒子線、又は熱線を照射し、この照射領域の前記クロム元素とフッ素元素とからなる化合物を主成分とする膜の組成を変化させて、クロム元素と酸素元素とからなる化合物を主成分とする膜にしたことを特徴とするハーフトーン位相シフトマスクの製造方法。
  8. 透明基板上に単層又は2層以上の層からなるハーフトーン位相シフトパターンを有するハーフトーン位相シフトマスクの製造方法において、
    前記ハーフトーン位相シフトパターンの中の少なくとも1層を、1種類以上の金属元素と、酸素、フッ素、炭素、窒素、塩素の中の1種類以上の元素との化合物を主成分とする層から形成し、前記ハーフトーン位相シフトマスクの一部の領域をマスキングした後、ハーフトーン位相シフトマスク全体を活性な雰囲気に曝し、マスキングをしない領域の前記化合物の酸素、フッ素、炭素、窒素、塩素の含有量を、マスキングした領域の含有量と異ならせたことを特徴とするハーフトーン位相シフトマスクの製造方法。
  9. 透明基板上に単層又は2層以上の層からなるハーフトーン位相シフトパターンを有するハーフトーン位相シフトマスクの製造方法において、
    前記ハーフトーン位相シフトパターンの中の少なくとも1層をクロム元素とフッ素元素とからなる化合物を主成分とする膜で形成し、前記ハーフトーン位相シフトマスクの一部の領域をマスキングした後、ハーフトーン位相シフトマスク全体を活性な雰囲気に曝し、マスキングをしない領域の前記クロム元素とフッ素元素とからなる化合物を主成分とする膜の組成を変化させて、クロム元素と酸素元素とからなる化合物を主成分とする膜にしたことを特徴とするハーフトーン位相シフトマスクの製造方法。

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