JP2004212170A - 電気油圧式材料試験機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】供試体SPを負荷する油圧シリンダ8の圧油の給排は、サーボ弁121により制御される。供試体SPの変形量に応じた検出信号をコンパレータ202でしきい値と比較する。検出信号が異常のとき、リレー13を開放してサーボ弁121への駆動信号を遮断する。またこの時、バイパス弁124を開放して、油圧シリンダ8の一対の油室8a,8bを同圧として油圧シリンダ8を無力化する。
【選択図】図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、計測器からの検出信号が異常のときに油圧シリンダを高速に停止あるいは無力化することができる電気油圧式材料試験機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、供試体を負荷する復動式油圧シリンダと、供試体に働く荷重や供試体の変位を検出する計測器と、油圧シリンダの駆動を制御するサーボ弁と、計測器の計測信号に基づいてサーボ弁を制御するサーボアンプとを有する電気油圧式材料試験機が知られている(たとえば、特開平4−301741号公報)。この種の材料試験機は、試験機本体とデータ通信を行って試験機全体を管理する処理装置を備えている。試験機本体と処理装置には、計測機の検出信号が異常であることを判定して、油圧源から油圧シリンダへの油圧の供給を停止するアラーム管理ソフトが組み込まれている。
【0003】
【特許文献1】特開平4−301741号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の材料試験機では、通信ラインで各種データを授受する試験機本体と処理装置とのソフト的な連携動作により異常を検出している。そのため、油圧シリンダへの圧油の供給を停止するまで100ms程度の時間を要し、計測器の検出信号異常時に油圧シリンダを高速で停止することができない。
【0005】
本発明は、計測器の検出信号が異常を示すときに油圧シリンダを高速度で停止あるいは無力化するようにした電気油圧式材料試験機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による電気油圧式材料試験機は、供試体を負荷する油圧シリンダと、油圧シリンダへの圧油の給排を行って油圧シリンダの駆動を制御するサーボ弁と、供試体の変形量または供試体に働く負荷荷重に応じた検出信号を出力する計測器と、検出信号によりサーボ弁の駆動を制御する駆動信号を出力するサーボ弁駆動回路と、検出信号をしきい値と比較して異常のときに異常信号を出力する異常検出回路と、異常検出回路から異常信号が出力されたときにサーボ弁への駆動信号を遮断するリレーとを備える。
異常検出回路から異常信号が出力されたとき、油圧シリンダの一対の油室を連通する開閉弁をさらに備えることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明により電気油圧式材料試験機の一実施の形態を示す構成図である。図1において、1は供試体SPに圧縮荷重あるいは引張荷重などを負荷する試験機本体であり、この試験機本体1は負荷枠2を備える。負荷枠2は、基台3上に立設した一対の支柱4と、一対の支柱4に上下移動可能に取り付けたクロスヘッド5から構成される。クロスヘッド5の中間部には上部治具6がロードセル7を介して吊下状態に取り付けられている。なお、4aはクロスヨ−クである。
【0008】
基台3の内側には、負荷用の復動式油圧シリンダ8が上部治具6の軸線に一致して設置される。油圧シリンダ8のピストンロッド81の先端には下部治具9が取り付けられ、この下部治具9と上部治具6間に供試体SPがセットされる。11は、供試体SPに装着されて供試体SPの伸び量を検出する伸び計である。12は、油圧シリンダ8に供給される作動油を制御するサーボ弁121を内蔵する弁ブロックである。
【0009】
伸び計11は、先端部を供試体SPに係止する一対のレバーと、供試体SPの変形に追従して一対のレバーを弾性変形させるバネ板と、バネ板に設けられて一対のレバーの開閉量を検出する歪みゲージを備えるタイプのものを使用することができる。初期セット状態では、伸び計11の出力は初期出力値を有するが、材料試験機側でその出力値をゼロとして認識して用いる。したがって、疲労試験のように、伸び量が振動する場合にも適切に使用できる。
【0010】
100はコントローラであり図2に詳細を示す。すなわち、コントローラ100は、伸び計11からのアナログ検出信号のアンプ101と、ロードセル7のアナログ検出信号のアンプ102と、サーボ弁121を駆動する信号を出力するサーボアンプ103とを備えている。サーボアンプ103には、目標信号設定回路104で設定された目標信号と、切換器106により選択した荷重または伸びの検出信号との偏差信号が加算器105を介して入力される。サーボアンプ103は、入力される偏差に応じた制御電流をサーボ弁121へ出力する。サーボアンプ104とサーボ弁121との間には高速開閉動作可能な、例えば1msで開閉動作するリレー13が介装されている。後述するように、リレー13は常閉接点を有し、異常検出時に接点が開くようにする。コントローラ100にはデータ処理装置400が通信ラインで接続されている。データ処理装置400は、CPUやその他の周辺回路を有するとともに、試験条件を入力するキーボードや、試験機本体1から送信されてくる計測データを表示するモニタなどを備えている。
【0011】
図2に示すように、油圧シリンダ8の一対の油室8a,8bは一対の管路121、122によりサーボ弁121と接続されている。したがって、サーボ弁121により、油圧シリンダ8の油室8a,8bに油圧源300から圧油が供給、排出される。一対の管路121、122を連通する管路123には電磁式開閉弁124が介装されている。また、管路121,122にはサーボ弁121と油室8a,8bを連通遮断する電磁式開閉弁125,126がそれぞれ設けられている。リレー13と電磁式開閉弁124〜126は高速アラームユニット(異常検出回路)200からの信号で開閉される。
【0012】
高速アラームユニット200は、伸び計11からの変位検出信号の値が所定範囲内に収まっていないときに異常信号を出力するプログラマブルコンパレータ201と、ロードセル7からの荷重検出信号の値が所定範囲内に収まっていないときに異常信号を出力するプログラマブルコンパレータ202と、目標信号と検出信号との偏差の値が所定範囲内に収まっていないときに異常信号を出力するプログラマブルコンパレータ203と、プログラマブルコンパレータ201〜203の出力の論理和を取るオア回路204とを備えている。
【0013】
コンパレータ210〜203のしきい値は、試験条件に応じて変更できる。たとえば、供試体によって伸び量の最大値あるいは最小値が異なるので、異常判断レベル(しきい値)が変動するからである。なお、この実施の形態のコンパレータ201〜203はいわゆるウインドコンパレータであるが、上限値または下限値だけをモニタして異常を検出できる場合には、ウインドコンパレータを使用する必要はない。
【0014】
次に、実施の形態による材料試験機の動作について説明する。以下では、目標変位信号を設定して油圧シリンダ8を変位フィードバック制御する場合について説明する。
加算器105は、伸び計11からの変位検出信号と目標信号設定回路104からの目標変位信号との偏差を算出する。偏差信号はパワーアンプ103に入力され、偏差に応じた駆動信号がリレー13を介してサーボ弁121に出力される。これにより、油圧シリンダ8は供試体SPが目標変位信号に追従するように駆動される。
【0015】
供試体SPが破断して伸び計11が供試体SPから脱落すると、伸び計11は初期状態となり初期値を出力する。コンパレータ201のしきい値は伸び計11からの初期値を含まない範囲が設定されている。そのため、アラームユニット200のコンパレータ201から異常検出信号がオア回路204を介して出力される。異常検出信号により、リレー13が高速に開き、サーボアンプ103とサーボ弁121とが高速に切り離される。また、異常検出信号により、サーボ弁121と油室8aおよび8bを接続する管路121、122に介装した開閉弁125,126が閉じるので、サーボ弁121への圧油の供給も中止される。これにより、油圧シリンダ8への圧油の供給が停止され、油圧シリンダ8は停止する。
【0016】
さらに、異常検出信号によりバイパス弁123が開いて管路121と122が連通するから、油圧シリンダ8の一対の油室8aと8bは同圧になり、油圧シリンダ8は無力化する。サーボ弁121への駆動信号が遮断されると、油圧シリンダ8への圧油の供給が絶たれるが、油室8a,8bに高圧油が閉じ込められることがあるので、油室8a,8bを同圧にして油圧シリンダ8を無力化するのが好ましい。ここで、無力化とは油圧シリンダ8のピストンロッド81を小さい力で伸縮駆動できるという意味である。
【0017】
高速アラームユニット200は、コンパレータ201〜203によりアナログ計測信号をしきい値と比較して計測信号の異常を検出し、異常時のコンパレータ出力によりリレー13や電磁開閉弁124〜126を駆動する。そして、接点開放応答速度が1ms程度の高速リレー13を採用する。したがって、従来のように、試験機本体1と処理装置400との間でデータ通信シリンダながらソフトウエアにより異常判定を行い、さらに、油圧源停止動作を行う場合に比べて格段に高速(例えば、数ms、好ましくは2ms〜5ms)で油圧シリンダ8の駆動を停止し、あるいは油圧シリンダ8を無力化することができる。
【0018】
なお、本発明は、上記実施例に示す構成のものに限定されず、請求項の主要部を逸脱しない範囲内で種々変形できる。たとえば、電磁式開閉弁124〜126を省略し、リレー13だけでもよい。あるいは、リレー13を省略してバイパス弁124だけでもよい。材料試験機本体の構成も実施例に限定されない。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、計測器から異常信号が出力されたことを検出する異常検出回路を材料試験機本体や処理装置とは別にアナログ回路として設けたので、異常検出から油圧シリンダを停止し、あるいは無力化するまでの時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気油圧式材料試験機の一実施の形態を示す構成図。
【図2】図1の電気油圧式材料試験機の詳細構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1:試験機本体 7:ロードセル
8:油圧シリンダ 11:伸び計
13:リレー 100:コントローラ
121:サーボ弁 124〜126:電磁式開閉弁
200:異常検出回路 201〜203:プログラマブルコンパレータ
SP:供試体
Claims (2)
- 供試体を負荷する油圧シリンダと、
前記油圧シリンダへの圧油の給排を行って前記油圧シリンダの駆動を制御するサーボ弁と、
前記供試体の変形量または前記供試体に働く負荷荷重に応じた検出信号を出力する計測器と、
前記検出信号により前記サーボ弁の駆動を制御する駆動信号を出力するサーボ弁駆動回路と、
前記検出信号をしきい値と比較して異常のときに異常信号を出力する異常検出回路と、
前記異常検出回路から前記異常信号が出力されたときに前記サーボ弁への駆動信号を遮断するリレーとを備えることを特徴とする電気油圧式材料試験機。 - 請求項1の電気油圧式材料試験機において、
前記異常検出回路から異常信号が出力されたとき、前記油圧シリンダの一対の油室を連通する開閉弁をさらに備えることを特徴とする電気油圧式材料試験機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002381076A JP2004212170A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 電気油圧式材料試験機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002381076A JP2004212170A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 電気油圧式材料試験機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004212170A true JP2004212170A (ja) | 2004-07-29 |
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Family Applications (1)
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JP2002381076A Pending JP2004212170A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 電気油圧式材料試験機 |
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JP (1) | JP2004212170A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006275150A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Shimadzu Corp | 流体圧アクチュエータの制御装置 |
-
2002
- 2002-12-27 JP JP2002381076A patent/JP2004212170A/ja active Pending
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JP2006275150A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Shimadzu Corp | 流体圧アクチュエータの制御装置 |
JP4609647B2 (ja) * | 2005-03-29 | 2011-01-12 | 株式会社島津製作所 | 流体圧アクチュエータの制御装置 |
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