JP2004211980A - 空気調和機 - Google Patents

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JP2004211980A JP2003000192A JP2003000192A JP2004211980A JP 2004211980 A JP2004211980 A JP 2004211980A JP 2003000192 A JP2003000192 A JP 2003000192A JP 2003000192 A JP2003000192 A JP 2003000192A JP 2004211980 A JP2004211980 A JP 2004211980A
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Toshiharu Kataya
敏晴 片谷
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】筐体の一部である外装ケースと循環ファンなどの内蔵機器を固定する固定部材との間からの空気の漏れや雨水の浸入を防止することができる空気調和機を提供する。
【解決手段】空気調和機は、内蔵機器を固定するための固定部材3と、固定部材3を嵌め込むための挿入口15を有し内蔵機器を覆うための外装ケース1と、固定部材3と外装ケース1との間の密閉性を確保するためのシール材とを備える。シール材は、固定部材3の一部から突出するように固定部材3と一体的に形成された平板状のシール材押え部6と、外装ケース1に形成された押圧部5とによって挟持されている第1のシール材8を含む。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換器などを備える空気調和機に関する。特に機器の一部が屋内に配置され、反対側が屋外に配置されるように取り付けられる空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機の中には建物の壁などを打ち抜いて設置される方式のものがある。この方式の空気調和機は、一部が屋外に配置され、反対側の一部が屋内に配置される。天候が悪化して風雨が強くなる(動作試験においては、いわゆるハリケーン試験を行なう)と、雨水が空気調和機の内部を通って室外から屋内へ侵入する可能性があるため、空気調和機の内部にはシール構造が設けられており、屋内と屋外とが隔離されている。
【0003】
図6および図7に従来の技術に基づく空気調和機の説明図を示す。図6は空気調和機の分解斜視図であり、分かり易いように、外装ケース1および固定部材3に関する部分を抜粋して示してある。外装ケース1は、内部の機器を覆うためのものであり、外装ケース1の少なくとも一部は屋外に配置される。固定部材3は、内蔵機器を固定するためのものである。雨水は、矢印20に示す向きに侵入しようとする。
【0004】
外装ケース1は、略直方体の形状をしており、一方の側には固定部材3が嵌め込まれるための挿入口15を有している。挿入口15の外周には、シール材8,9が圧接される押圧部5が形成されている。固定部材3は、循環ファンや熱交換器などを固定する役割を有し、固定部材3の台座となり熱交換器などを据え付ける底板4と、底板4に結合されて循環ファンなどを固定する枠台16とからなる。枠台16の下方は底板4と結合しており、側面および上面は平面状に形成されている。
【0005】
枠台16の左右両側の外周面には側方L字部材13がねじ30によって固定されている。側方L字部材13は断面がL字型に形成されている。また、枠台16の上側の外周面には、上方L字部材14がねじ30によって固定されている。上方L字部材14の断面もL字型であり、側方L字部材13および上方L字部材14が据付けられることによって、枠台16の左右両側と上側に、平板状に突出する部分が形成される。側方L字部材13および上方L字部材14は金属で形成されている。
【0006】
左右両側の側方L字部材13は、外装ケース1の押圧部5とねじ31によって固定される。この際に、上側および左右両側に配置された第1のシール材8を側方および上方L字部材13,14と押圧部5とで挟み込むことによってシール部が形成される。固定部材の下側においては、底板4の下側に形成された段差部7と外装ケース1に形成された押圧部5とで第2のシール材9を挟みこむことによって、シール部が形成される。これらのシール部が、屋外からの雨水の侵入を防止する。
【0007】
固定部材3を外装ケース1に嵌め込んだときの上側と下側におけるシール部の拡大図を図7に示す。図7(a)が固定部材3の上側におけるシール部を示し、(b)が下側におけるシール部を示す。図7(a)のシール部については、第1のシール材8が上方L字部材14と押圧部5とに挟まれて圧縮されることによって、密着性が確保される。雨水は矢印20に示すように屋内に侵入しようとするのに対して、外装ケース1、第1のシール材8、上方L字部材14および枠台16によって外界との隔離が形成されているので雨水の侵入が防止される。図7(a)は固定部材3のうち枠台16の上側のシール部について示してあるが、枠台16の左右両側のシール部についても、図7(a)と同様の構成である。
【0008】
図7(b)に示すように、固定部材の下側においては、底板4に、断面が段差状の断差部7が形成されている。段差部7と押圧部5とに第2のシール材9が挟まれることによって、第2のシール材9が圧縮されて密着性が確保される。雨水は矢印20に示すように屋内に侵入しようとするが、底板4、第2のシール材9および外装ケース1によって、外界との隔離が形成されているので雨水の侵入が防止される。
【0009】
また、従来の技術による他の装置として、実開平5−66424号公報には、室内側熱交換器室と室外側熱交換器室とを区画する枠台の外面に、弾性変形するポリプロピレンによりなるシール板が設けられ、このシール板が外装ケースの内面に密着することによって室内側熱交換器室と室外側熱交換器室との隔離を確保できる装置が提案されている。
【0010】
【特許文献1】
実開平5−66424号公報(0006−0007段落、第1−5図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6および図7に示す装置においては、枠台16や上方L字部材14に反りや加工誤差が含まれる場合がある。よって、枠台16と上方L字部材14との間の密着性は必ずしも完全でなく、僅かな隙間が生じる場合がある。同様に、枠台16と側方L字部材13との間にも僅かな隙間が生じる場合があり、これらの隙間から空気の漏れが生じたり、暴風雨の際には雨水が侵入したりしていた。また、枠台16の外周において、上方L字部材14と側方L字部材13との合わせ部分には、製作誤差などに起因する微小な隙間が生じる可能性があった。さらに、この構成においては、L字部材およびシール材を別途製造する必要性やL字部材を精度よく取り付ける作業の必要性があり、製品価格の上昇にもつながっていた。
【0012】
実開平5−66424号公報に開示されている空気調和機では、枠台に形成されたシール板と外装ケースの内面とが接触してシール部を形成し、シール板の弾性を利用してシール部の密着性を形成している。外装ケースの取り外しは容易になるものの、シール部近傍には直接的に外装ケースに固定するビス止めなどがないため、各部品の反りの影響などにより、必ずしも空気の漏れや水の侵入に対して完全なものではなかった。
【0013】
本発明の目的は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、外装ケースと固定部材との間からの空気の漏れや雨水の浸入を、防止することができる空気調和機を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に基づく空気調和機は、内蔵機器を固定するための固定部材と、上記固定部材を嵌め込むための挿入口を有し、上記内蔵機器を覆うための外装ケースと、上記固定部材と上記外装ケースとの間の密閉性を確保するためのシール材とを備える。上記シール材は、上記固定部材の一部から突出するように上記固定部材と一体的に形成された平板状のシール材押え部と、上記外装ケースに形成された押圧部とによって挟持されている第1のシール材を含む。この構成を採用することにより、シール部の密着性が飛躍的に向上して、空気の漏れや雨水の侵入を防止できる。
【0015】
上記目的を達成するため、本発明に基づく空気調和機は、内蔵機器を固定するための固定部材と、上記固定部材を嵌め込むための挿入口を有し、上記内蔵機器を覆うための外装ケースとを備える。上記固定部材は、上記固定部材の一部から突出するように上記固定部材と一体的に形成されて弾性を有する仕切り板部を含み、上記仕切り板部と上記外装ケースに形成された押圧部とが互いに圧接されている構成を含む。この構成を採用することにより、シール部の密着性が飛躍的に向上して、空気の漏れや雨水の侵入を防止できる。さらに、シール材が不要になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
(構成)
図1から図5を参照して、本発明に基づく実施の形態1における空気調和機について説明する。
【0017】
図1は本発明に基づく実施の形態1に係る空気調和機の断面図である。本実施の形態における空気調和機11は、建物の壁を貫通して取りつけられる空気調和機である。図1においては、化粧ケース2が配置されている側が屋内側であり、反対側の外装ケース1が配置されている側が屋外側である。暴風雨などの場合には、機器の内部を通って、雨水が屋外から矢印20に示す向きに屋内に侵入しようとする。
【0018】
外側の筐体は外装ケース1と化粧ケース2とからなり、外装ケース1と化粧ケース2が係合して、全体として一つの筐体となるように形成されている。筐体の内部に配置される内蔵機器は、固定部材3に固定されている。屋外と屋内との境界は、固定部材3および固定部材3と外装ケース1とのシール部A,Bによって形成されている。シール部Aは固定部材3上部の密閉性を形成しており、シール部Bは固定部材3下部の密閉性を形成している。
【0019】
空気調和機11の部品のうち、本発明に基づくシール部に関わる部品のみを抜き出した分解斜視図を図2に示す。
【0020】
外装ケース1は、略直方形の形状をしており、一の面には固定部材3を挿入するための挿入口15を有している。挿入口15の周りには、挿入口の外周に沿うように、シール材8,9を圧接するための押圧部5が形成されている。
【0021】
固定部材3は、内蔵される循環ファンや熱交換器を固定するための土台である。また、固定部材3は、台座となり熱交換器などを据え付ける底板4と、循環ファンなどを固定する枠台16とを含む。枠台16は樹脂の外側に板金を被わせて形成されており、底板4は板金製である。
【0022】
枠台16の外周であって、左右両側と上側とには、枠台16から突出するように、シール材押え部6が形成されている。シール材押え部6は、平板状に形成されており、枠台16の外周面の板金と一体的に形成されている。すなわち、シール材押え部6は、固定部材3との継ぎ目がなく、一体的に形成されている。外装ケース1と固定部材3との接合は、固定部材3の左右両側のシール材押え部6と押圧部5とをねじで固定することにより行なわれる。この際に、枠台16の左右両側と上側において、第1のシール材8は、シール材押え部6と押圧部5とに挟持される。固定部材3の下側においては、底板4に形成された段差部7と押圧部5とに挟持されるように第2のシール材9が配置される。
【0023】
なお、本実施の形態においては、固定部材3の左右両側の下方において押え部6が途中で切れているが、これは、別の部品が配置されるために切り欠きが形成されているためであり、シール材押え部6が最下部まで形成されていてもよい。
【0024】
図1におけるシール部AおよびBを図3に示す。図3(a)はシール部Aを拡大した断面図であり、(b)はシール部Bを拡大した断面図である。それぞれの図において、雨水は矢印20の向きに侵入しようとする。シール部Aについては、第1のシール材8がシール材押え部6と押圧部5とに挟み込まれるように配置されている。第1のシール材8については、弾力性を有する材料から形成されていることが好ましい。外界との境界は、外装ケース1、第1シール材8および枠台16によって形成されている。固定部材3の左右両側の部分のシールについてもシール部Aと同様の構成である。
【0025】
シール部Bについては、従来の技術によるシール構造と同様であり、底板4から外側に向かって段差部7が形成されており、段差部7と押圧部5とに挟まれるように第2のシール材9が配置されている。外界との境界は、外装ケース1、底板4および第2のシール材9によって形成されている。
【0026】
(作用・効果)
シール部Aについては、第1のシール材8がシール材押え部6と押圧部5とに挟み込まれて密着することによって、外部から水が侵入したり、空気が漏れたりすることを防止できる。すなわち第1のシール材8がシール材押え部6と押圧部5とに圧接して密閉性を確保する。固定部材3の左右両側に形成されるシール部についても同様である。シール部Bについては、段差部7と押圧部5とに第2のシール材9が挟まれることによって、第2のシール材9が圧縮されて密閉性が確保されている。第2のシール材9は段差部7および押圧部5に圧接して、外部から水が侵入したり、空気が漏れたりすることを防止することができる。
【0027】
本実施の形態においては、シール材押え部と固定部材とが一体的に形成されているために、シール材押え部と固定部材との間に隙間が生じて、雨水または空気が侵入することはない。また、外装ケースと固定部材とは、ねじで固定されるために、シール材が十分に圧縮され、密閉性が優れている。また、暴風雨によっても、密閉性が破壊されることはない。万が一、部品の反りなどによって、外装ケースまたは固定部材とシール材との間に隙間が生じる可能性がある機器であっても、固定部材を外装ケースに固定するねじの数を増やすことよって容易に水の侵入や空気の漏れを防止することができる。
【0028】
(実施の形態2)
(構成)
図4および図5を参照して、本発明に基づく実施の形態2における空気調和機を説明する。図4は本実施の形態における空気調和機の断面図であり、外側の筐体は外装ケース1および化粧ケース2からなり、化粧ケース2の側が屋内に配置されることや、循環ファン12などの内蔵機器は固定部材3に据付けられていることなどは実施の形態1と同様である。
【0029】
本実施の形態における空気調和機は、固定部材3の上側と左右両側におけるシール構造が実施の形態1の空気調和機と異なる。図4におけるシール部Aの拡大断面図を図5にしめす。本実施の形態における空気調和機は仕切り板部10を備える。仕切り板部10は、枠台16の外周から突出するように形成されている。換言すると、固定部材3から突出するように形成されている。仕切り板部10の形状は板状であり、高さ方向の略中央で屈曲している。さらに、高さ方向と垂直な方向に力を加えると湾曲するように弾性を有している。枠台16および仕切り板部10は合成樹脂製であり、仕切り板部10は枠台16と一体的に形成されている。固定部材3の左右両側のシール部についても、図5に示す構成と同様である。
【0030】
図4におけるシール部Bの構成については、固定部材の底板4に段差部7が形成されて第2のシール材9が挟持されている構成であり、実施の形態1と同様であるのでここでは説明を繰返さない。また、上記以外の構成については、実施の形態1と同様であるので、ここでは説明を繰返さない。
【0031】
(作用・効果)
図5において、雨水は矢印20の向きに侵入しようとするが、仕切り板部10と押圧部5とが圧接することによって、密閉性を確保して雨水の侵入や空気の漏れを防ぐ。この場合のシール部Aの外界との境界は、外装ケース1、仕切り板部10および枠台16によって形成されている。
【0032】
本実施の形態におけるシール部の構成を採用することにより、容易な構造で、密閉性を向上させることができる。また、固定部材の左右両側と上側において、シール部を形成するための第1のシール材は不要である。
【0033】
上記以外の作用および効果については、実施の形態1と同様であるので、ここでは、説明を繰返さない。
【0034】
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、シール材押え部または仕切り板部を固定部材と一体的に形成することにより、反りなどに起因する微小の隙間の発生を防止することができ、外装ケースと固定部材との間からの雨水の浸入などを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく実施の形態1における空気調和機の概略断面図である。
【図2】本発明に基づく実施の形態1における空気調和機の分解斜視図である。
【図3】(a)および(b)は、本発明に基づく実施の形態1におけるシール部の拡大断面図である。
【図4】本発明に基づく実施の形態2における空気調和機の概略断面図である。
【図5】本発明に基づく実施の形態2におけるシール部Aの拡大断面図である。
【図6】従来の技術に基づく空気調和機の分解斜視図である。
【図7】(a)および(b)は、従来の技術に基づく空気調和機のシール部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 外装ケース、2 化粧ケース、3 固定部材、4 底板、5 押圧部、6シール材押え部、7 段差部、8 第1のシール材、9 第2のシール材、10 仕切り板部、11 空気調和機、12 循環ファン、13 側方L字部材、14 上方L字部材、15 挿入口、16 枠台、20 矢印、30,31 ねじ。

Claims (2)

  1. 内蔵機器を固定するための固定部材と、
    前記固定部材を嵌め込むための挿入口を有し、前記内蔵機器を覆うための外装ケースと、
    前記固定部材と前記外装ケースとの間の密閉性を確保するためのシール材と
    を備え、
    前記シール材は、前記固定部材の一部から突出するように前記固定部材と一体的に形成された平板状のシール材押え部と、前記外装ケースに形成された押圧部とによって挟持されている第1のシール材を含む、空気調和機。
  2. 内蔵機器を固定するための固定部材と、
    前記固定部材を嵌め込むための挿入口を有し、前記内蔵機器を覆うための外装ケースと
    を備え、
    前記固定部材は、前記固定部材の一部から突出するように前記固定部材と一体的に形成されて弾性を有する仕切り板部を含み、前記仕切り板部と前記外装ケースに形成された押圧部とが互いに圧接されている構成を含む、空気調和機。
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