JP2004211950A - レンジフード取付装置およびレンジフード取付方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】長手方向を壁面に設置するタイプのレンジフードをオープンキッチンに設置することができなかった。
【解決手段】レンジフード取付装置40の支持部材41と取付部材42とを断面略L字形状に構成し、支持部材41を壁面Aに固定するとともに、取付部材42にレンジフード20の取付面である裏面を固定することによって、取付面がキッチンの幅方向に沿うように形成されたレンジフード20を、壁面Aが側方に位置するように設置されるオープンキッチンにおいても利用可能にする。
【選択図】 図5
【解決手段】レンジフード取付装置40の支持部材41と取付部材42とを断面略L字形状に構成し、支持部材41を壁面Aに固定するとともに、取付部材42にレンジフード20の取付面である裏面を固定することによって、取付面がキッチンの幅方向に沿うように形成されたレンジフード20を、壁面Aが側方に位置するように設置されるオープンキッチンにおいても利用可能にする。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンジフード取付装置およびレンジフード取付方法に関し、特に、レンジフードをいわゆるオープンタイプのキッチンに取付けるレンジフード取付装置およびレンジフード取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、レンジフードは、システムキッチン等の加熱調理器の上方に位置するように壁面に取付けられ、加熱調理器で煮炊き等がされた場合に発生する油煙等を屋外に排出する機能を有する。ここで、加熱調理器は、コンロ等がキッチンの幅方向に横並びに配設されるため、それに合わせて油煙等を捕集するレンジフードも、キッチンの奥行方向よりも幅方向に沿って長い長方形等に構成される。そして、背面側に壁面が位置するように設置される基本タイプのキッチン用のレンジフードは、壁面への取付面がキッチンの幅方向に沿って形成される。一方、背面側が開放すると共に側方の一方側にのみ壁面が位置するように設置される、いわゆるオープンタイプのキッチン用のレンジフードは、壁面がキッチンの側方に位置するため、壁面への取付面は、キッチンの奥行方向に沿って形成される。なお、フード本体が傾いたり落下したりしないように支持するための壁面に取付けられる固定具も提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−304214号公報(図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、基本タイプとオープンタイプとでは、レンジフードの取付面が、基本タイプの場合にはキッチンの幅方向に沿った長手側に形成されるのに対し、オープンタイプの場合にはキッチンの奥行方向に沿った短手側に形成されるため互換性がなく、基本タイプのレンジフードをオープンタイプのキッチンに適用することはできなかった。しかしながら、従来それほど多くなかったオープンタイプのキッチンが、徐々に数を増やしつつあり、種類や機能が充実した基本タイプのキッチン用のレンジフードを、設計変更等を行わずにそのままオープンタイプのキッチンに採用したいというニーズが非常に高くなってきている。
【0005】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、壁面への取付面がキッチンの幅方向に沿って形成されている基本タイプのキッチン用のレンジフードをオープンキッチンに設置することが可能なレンジフード取付装置およびレンジフード取付方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、背面側が開放すると共に側方の一方側にのみ壁面が位置するように設置されるキッチンに対し、取付面が上記キッチンの幅方向に沿うように設けられるレンジフードのレンジフード取付装置において、上記壁面に固定される支持部材と、上記支持部材から上記壁面に対して略垂直方向に立設され、レンジフードの取付面が取付けられる取付部材とを具備する構成としてある。
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、取付面がこのキッチンの幅方向に沿うように設けられるレンジフードを、背面側が開放すると共に、側方に壁面が位置するように設置されるキッチンに対して取付け可能にするレンジフード取付装置を提供する。
このとき、支持部材を壁面に固定し、支持部材から壁面に対して略垂直方向に立設される取付部材を形成することによって、壁面への取付面がキッチンの幅方向に沿って形成されている基本タイプのキッチン用のレンジフードを背面側が開放すると共に側方の一方側にのみ壁面が位置するように設置されるオープンタイプのキッチンに対して設置することが可能になる。
【0007】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のレンジフード取付装置において、上記取付部材は上記レンジフードの取付面形状に略対応した枠形状に形成される構成としてある。
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、取付部材にてレンジフードを安定して固定することができる。
【0008】
さらに、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のレンジフード取付装置において、上記取付部材は、上記取付けられるレンジフードの取付面を覆蓋する化粧板を配設可能な構成としてある。
上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、通常あまり意匠上の手段が施されていない取付面を化粧板にて被覆することができる。
【0009】
さらに、請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のレンジフード取付装置において、上記支持部材は、上記レンジフードが取付けられた場合に、当該レンジフードにて隠れる大きさに設定されている構成としてある。
上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、外部から支持部材を隠蔽することが可能となる。
【0010】
また、レンジフードを壁面に側面を向けて横向きに取り付け可能にする手法は必ずしも実体のある装置に限られる必要はなく、その方法としても機能することは容易に理解できる。
このため、請求項5にかかる発明は、背面側が開放されると共に側方の一方側にのみ壁面が位置するように設置されるキッチンに対し、取付面が上記キッチンの幅方向に沿うように形成されたレンジフードのレンジフード取付方法であって、支持部材を上記壁面に固定する工程と、上記支持部材から上記壁面に対して略垂直方向に立設された取付部材に上記レンジフードの取付面を固定する工程とを具備する構成としてある。
すなわち、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有効であることに相違はない。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、壁面への取付面がキッチンの幅方向に沿って形成されている基本タイプのキッチン用のレンジフードをオープンキッチンに設置すること可能なレンジフード取付装置を提供することができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、取付部材にてレンジフードを安定して固定することができる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、通常あまり意匠上の手段が施されていない取付面を化粧板にて被覆することができる。
さらに、請求項4にかかる発明によれば、支持部材を取付部材にレンジフードが取付けられた場合に、当該レンジフードによって隠れる大きさに設定する。これによって、外部から支持部材を隠蔽することが可能となる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、壁面への取付面がキッチンの幅方向に沿って形成されている基本タイプのキッチン用のレンジフードをオープンキッチンに設置することが可能なレンジフード固定方法を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)システムキッチンの構成:
(2)レンジフード取付装置の構成:
(3)まとめ:
【0013】
(1)システムキッチンの構成:
図1は、本発明にかかるレンジフード取付装置を適用するシステムキッチンの全体外観を斜視した外観斜視図である。同図において、システムキッチン100は、本体10とレンジフード20とを有する構成となっている。本体10は略長方形の箱体にて形成されており、側方の一方側にのみ壁面Aが位置すると共に、幅方向が壁面Aに対して略垂直になるように設置されている。本体10の上部にはカウンター11が配設されている。そして、カウンター11の壁面Aから離れた位置にシンク12が形成され、略中央部にはサブシンク13が形成されている。そして、カウンター11の壁面A寄りに電熱型加熱調理器14が配設されている。
【0014】
レンジフード20は電熱型加熱調理器14の上方に壁面Aに対して配設されるとともに、レンジフード20と、カウンター11との間にはキッチンパネル30が配設され、壁面Aが汚れないようになっている。レンジフード20は電熱型加熱調理器14を覆蓋可能な形状にフードが形成されており、このフードの形状に基づいてレンジフード本体が形成されている。本実施形態におけるシステムキッチン100は、リビングBと厨房Cとを本体10を挟んで開放されたオープンタイプのキッチンであり、デザイン的にも大変優れ、また、本体10を挟んでの食器や鍋等を遣り取りする作業の作業性を向上させることができる。
【0015】
ここで、レンジフードは、加熱調理器の配設態様に応じて通常2つの種類がある。加熱調理器は複数のコンロが横並びに配設されるため略長方形に形成される。かかる場合、キッチンの仕様に応じて、加熱調理器の長手方向が壁面に沿って配設されるタイプと、本実施形態のようなオープンキッチンタイプで短手方向が壁面に沿って配設されるタイプとがある。レンジフードは加熱調理器の略長方形に合わせてフードが略長方形に形成される。このとき、加熱調理器の長手方向が壁面に沿って配設される基本タイプに対応するレンジフードは、同レンジフードの取付面としての長手側である裏面を壁面に設置する。一方、加熱調理器の短手方向が壁面に沿って配設されるオープンキッチンタイプに対応するレンジフードは、同レンジフードの取付面としての短手側である裏面を壁面に設置することになる。本実施形態においては、長手側である裏面が取付面とされている基本タイプのレンジフードをオープンキッチンにおいて壁面Aに対して固定可能なレンジフード取付装置を提供する。
【0016】
(2)レンジフード取付装置の構成:
図2は、壁面Aに固定されたレンジフード取付装置を上面から観た上面構成図である。同図において、レンジフード取付装置40は支持部材41と取付部材42とから構成されている。支持部材41は図示しない枠面に形成されたビス孔にビスを貫通させて壁面Aに固定されている。取付部材42は支持部材41の一方端部から壁面Aに対して略垂直方向に立設されて同支持部材41に溶接やビス等の固定手段等により接続されている。
【0017】
次に、支持部材41および取付部材42の構成について説明する。図3は、支持部材41の構成を側面から示した側面構成図である。同図において、支持部材41は枠材41a〜41dを連接して略方形形状に形成されている。また、枠材41dは、下方に延設されており、後述する化粧板を取付けるための化粧板取付用延長部41eを構成している。図4は、取付部材の構成を側面から示した側面構成図である。同図において、取付部材42は枠材42a〜42dを連接して略長方形形状に形成されている。ここで、枠材42a,42cはレンジフード20の長手方向の長さに応じて形成されている。そして、補強部材42fによって枠材42aと枠材42cの略中央部分が連結されている。このように2つの枠材42a,42cを連結することによって強度を向上させることが可能になる。また、枠材41b,42dおよび補強部材42fは、下方に延設されており、後述する化粧板を取り付けるための化粧板取付用延長部42eを構成している。
【0018】
本実施形態における支持部材41および取付部材42の枠形状を形成する枠材は、角形鋼管にて形成する。これにより、レンジフード取付装置40の強度を向上させることが可能になる。むろん、丸形鋼管であっても良いし、強度を保持可能であれば適宜材質および形状は設計事項である。
また、本実施形態においては、本発明にかかる支持部材および取付部材を枠形状に形成する構成を採用したが、むろん、枠形状に限定されるものではなく、支持部材を壁面に固定することができるとともに、取付部材にレンジフードの取付面を固定することができれば良い。
【0019】
次に、レンジフード取付装置40にレンジフード20および化粧板を取り付けた場合について説明する。図5は、レンジフード取付装置40を上方から観た上方構成図である。また、図6は、壁面A側から観た側面構成図である。そして、図7は、化粧板側から観た側面構成図である。図において、レンジフード20は、取付部材42に取付けられて固定される。これによって支持部材41はレンジフード20の側面の裏側に隠れ、外部から視認不可能にすることができる。さらに、取付部材42のレンジフード20が取付けられた反対側には、化粧板50が取付けられる。このため、壁面に取付けられる関係で通常はあまり意匠上の手段が施されていない取付面を化粧板にて被覆することができる。また、レンジフード20のセンターを電熱型加熱調理器14のセンターに位置合わせして取り付けた場合、レンジフード20の側面と支持部材41とには所定の隙間が形成される。
【0020】
(3)まとめ:
このように、レンジフード取付装置40の支持部材41と取付部材42とを断面略L字形状に構成し、支持部材41を壁面Aに固定するとともに、取付部材42にレンジフード20の取付面である裏面を固定することによって、取付面がキッチンの幅方向に沿うように形成されたレンジフード20を、壁面Aが側方に位置するように設置されるオープンキッチンにおいても利用可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるレンジフード取付装置を適用するシステムキッチンの全体外観を斜視した外観斜視図である。
【図2】壁面に固定されたレンジフード取付装置を上面から観た上面構成図である。
【図3】支持部材の構成を側面から示した側面構成図である。
【図4】取付部材の構成を側面から示した側面構成図である。
【図5】レンジフードおよび化粧板を取付けたレンジフード取付装置を上方から観た上方構成図である。
【図6】レンジフードおよび化粧板を取付けたレンジフード取付装置を壁面側から観た側面構成図である。
【図7】レンジフードおよび化粧板を取付けたレンジフード取付装置を化粧板側から観た側面構成図である。
【符号の説明】
100…システムキッチン
10…本体
11…カウンター
12…シンク
13…サブシンク
14…電熱型加熱調理器
20…レンジフード
30…キッチンパネル
40…レンジフード取付装置
41…支持部材
41a〜41d…枠材
41e…化粧板取付用延長部
42…取付部材
42a〜42d…枠材
42e…化粧板取付用延長部
42f…補強部材
50…化粧板
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンジフード取付装置およびレンジフード取付方法に関し、特に、レンジフードをいわゆるオープンタイプのキッチンに取付けるレンジフード取付装置およびレンジフード取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、レンジフードは、システムキッチン等の加熱調理器の上方に位置するように壁面に取付けられ、加熱調理器で煮炊き等がされた場合に発生する油煙等を屋外に排出する機能を有する。ここで、加熱調理器は、コンロ等がキッチンの幅方向に横並びに配設されるため、それに合わせて油煙等を捕集するレンジフードも、キッチンの奥行方向よりも幅方向に沿って長い長方形等に構成される。そして、背面側に壁面が位置するように設置される基本タイプのキッチン用のレンジフードは、壁面への取付面がキッチンの幅方向に沿って形成される。一方、背面側が開放すると共に側方の一方側にのみ壁面が位置するように設置される、いわゆるオープンタイプのキッチン用のレンジフードは、壁面がキッチンの側方に位置するため、壁面への取付面は、キッチンの奥行方向に沿って形成される。なお、フード本体が傾いたり落下したりしないように支持するための壁面に取付けられる固定具も提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−304214号公報(図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、基本タイプとオープンタイプとでは、レンジフードの取付面が、基本タイプの場合にはキッチンの幅方向に沿った長手側に形成されるのに対し、オープンタイプの場合にはキッチンの奥行方向に沿った短手側に形成されるため互換性がなく、基本タイプのレンジフードをオープンタイプのキッチンに適用することはできなかった。しかしながら、従来それほど多くなかったオープンタイプのキッチンが、徐々に数を増やしつつあり、種類や機能が充実した基本タイプのキッチン用のレンジフードを、設計変更等を行わずにそのままオープンタイプのキッチンに採用したいというニーズが非常に高くなってきている。
【0005】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、壁面への取付面がキッチンの幅方向に沿って形成されている基本タイプのキッチン用のレンジフードをオープンキッチンに設置することが可能なレンジフード取付装置およびレンジフード取付方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、背面側が開放すると共に側方の一方側にのみ壁面が位置するように設置されるキッチンに対し、取付面が上記キッチンの幅方向に沿うように設けられるレンジフードのレンジフード取付装置において、上記壁面に固定される支持部材と、上記支持部材から上記壁面に対して略垂直方向に立設され、レンジフードの取付面が取付けられる取付部材とを具備する構成としてある。
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、取付面がこのキッチンの幅方向に沿うように設けられるレンジフードを、背面側が開放すると共に、側方に壁面が位置するように設置されるキッチンに対して取付け可能にするレンジフード取付装置を提供する。
このとき、支持部材を壁面に固定し、支持部材から壁面に対して略垂直方向に立設される取付部材を形成することによって、壁面への取付面がキッチンの幅方向に沿って形成されている基本タイプのキッチン用のレンジフードを背面側が開放すると共に側方の一方側にのみ壁面が位置するように設置されるオープンタイプのキッチンに対して設置することが可能になる。
【0007】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のレンジフード取付装置において、上記取付部材は上記レンジフードの取付面形状に略対応した枠形状に形成される構成としてある。
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、取付部材にてレンジフードを安定して固定することができる。
【0008】
さらに、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のレンジフード取付装置において、上記取付部材は、上記取付けられるレンジフードの取付面を覆蓋する化粧板を配設可能な構成としてある。
上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、通常あまり意匠上の手段が施されていない取付面を化粧板にて被覆することができる。
【0009】
さらに、請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のレンジフード取付装置において、上記支持部材は、上記レンジフードが取付けられた場合に、当該レンジフードにて隠れる大きさに設定されている構成としてある。
上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、外部から支持部材を隠蔽することが可能となる。
【0010】
また、レンジフードを壁面に側面を向けて横向きに取り付け可能にする手法は必ずしも実体のある装置に限られる必要はなく、その方法としても機能することは容易に理解できる。
このため、請求項5にかかる発明は、背面側が開放されると共に側方の一方側にのみ壁面が位置するように設置されるキッチンに対し、取付面が上記キッチンの幅方向に沿うように形成されたレンジフードのレンジフード取付方法であって、支持部材を上記壁面に固定する工程と、上記支持部材から上記壁面に対して略垂直方向に立設された取付部材に上記レンジフードの取付面を固定する工程とを具備する構成としてある。
すなわち、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有効であることに相違はない。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、壁面への取付面がキッチンの幅方向に沿って形成されている基本タイプのキッチン用のレンジフードをオープンキッチンに設置すること可能なレンジフード取付装置を提供することができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、取付部材にてレンジフードを安定して固定することができる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、通常あまり意匠上の手段が施されていない取付面を化粧板にて被覆することができる。
さらに、請求項4にかかる発明によれば、支持部材を取付部材にレンジフードが取付けられた場合に、当該レンジフードによって隠れる大きさに設定する。これによって、外部から支持部材を隠蔽することが可能となる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、壁面への取付面がキッチンの幅方向に沿って形成されている基本タイプのキッチン用のレンジフードをオープンキッチンに設置することが可能なレンジフード固定方法を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)システムキッチンの構成:
(2)レンジフード取付装置の構成:
(3)まとめ:
【0013】
(1)システムキッチンの構成:
図1は、本発明にかかるレンジフード取付装置を適用するシステムキッチンの全体外観を斜視した外観斜視図である。同図において、システムキッチン100は、本体10とレンジフード20とを有する構成となっている。本体10は略長方形の箱体にて形成されており、側方の一方側にのみ壁面Aが位置すると共に、幅方向が壁面Aに対して略垂直になるように設置されている。本体10の上部にはカウンター11が配設されている。そして、カウンター11の壁面Aから離れた位置にシンク12が形成され、略中央部にはサブシンク13が形成されている。そして、カウンター11の壁面A寄りに電熱型加熱調理器14が配設されている。
【0014】
レンジフード20は電熱型加熱調理器14の上方に壁面Aに対して配設されるとともに、レンジフード20と、カウンター11との間にはキッチンパネル30が配設され、壁面Aが汚れないようになっている。レンジフード20は電熱型加熱調理器14を覆蓋可能な形状にフードが形成されており、このフードの形状に基づいてレンジフード本体が形成されている。本実施形態におけるシステムキッチン100は、リビングBと厨房Cとを本体10を挟んで開放されたオープンタイプのキッチンであり、デザイン的にも大変優れ、また、本体10を挟んでの食器や鍋等を遣り取りする作業の作業性を向上させることができる。
【0015】
ここで、レンジフードは、加熱調理器の配設態様に応じて通常2つの種類がある。加熱調理器は複数のコンロが横並びに配設されるため略長方形に形成される。かかる場合、キッチンの仕様に応じて、加熱調理器の長手方向が壁面に沿って配設されるタイプと、本実施形態のようなオープンキッチンタイプで短手方向が壁面に沿って配設されるタイプとがある。レンジフードは加熱調理器の略長方形に合わせてフードが略長方形に形成される。このとき、加熱調理器の長手方向が壁面に沿って配設される基本タイプに対応するレンジフードは、同レンジフードの取付面としての長手側である裏面を壁面に設置する。一方、加熱調理器の短手方向が壁面に沿って配設されるオープンキッチンタイプに対応するレンジフードは、同レンジフードの取付面としての短手側である裏面を壁面に設置することになる。本実施形態においては、長手側である裏面が取付面とされている基本タイプのレンジフードをオープンキッチンにおいて壁面Aに対して固定可能なレンジフード取付装置を提供する。
【0016】
(2)レンジフード取付装置の構成:
図2は、壁面Aに固定されたレンジフード取付装置を上面から観た上面構成図である。同図において、レンジフード取付装置40は支持部材41と取付部材42とから構成されている。支持部材41は図示しない枠面に形成されたビス孔にビスを貫通させて壁面Aに固定されている。取付部材42は支持部材41の一方端部から壁面Aに対して略垂直方向に立設されて同支持部材41に溶接やビス等の固定手段等により接続されている。
【0017】
次に、支持部材41および取付部材42の構成について説明する。図3は、支持部材41の構成を側面から示した側面構成図である。同図において、支持部材41は枠材41a〜41dを連接して略方形形状に形成されている。また、枠材41dは、下方に延設されており、後述する化粧板を取付けるための化粧板取付用延長部41eを構成している。図4は、取付部材の構成を側面から示した側面構成図である。同図において、取付部材42は枠材42a〜42dを連接して略長方形形状に形成されている。ここで、枠材42a,42cはレンジフード20の長手方向の長さに応じて形成されている。そして、補強部材42fによって枠材42aと枠材42cの略中央部分が連結されている。このように2つの枠材42a,42cを連結することによって強度を向上させることが可能になる。また、枠材41b,42dおよび補強部材42fは、下方に延設されており、後述する化粧板を取り付けるための化粧板取付用延長部42eを構成している。
【0018】
本実施形態における支持部材41および取付部材42の枠形状を形成する枠材は、角形鋼管にて形成する。これにより、レンジフード取付装置40の強度を向上させることが可能になる。むろん、丸形鋼管であっても良いし、強度を保持可能であれば適宜材質および形状は設計事項である。
また、本実施形態においては、本発明にかかる支持部材および取付部材を枠形状に形成する構成を採用したが、むろん、枠形状に限定されるものではなく、支持部材を壁面に固定することができるとともに、取付部材にレンジフードの取付面を固定することができれば良い。
【0019】
次に、レンジフード取付装置40にレンジフード20および化粧板を取り付けた場合について説明する。図5は、レンジフード取付装置40を上方から観た上方構成図である。また、図6は、壁面A側から観た側面構成図である。そして、図7は、化粧板側から観た側面構成図である。図において、レンジフード20は、取付部材42に取付けられて固定される。これによって支持部材41はレンジフード20の側面の裏側に隠れ、外部から視認不可能にすることができる。さらに、取付部材42のレンジフード20が取付けられた反対側には、化粧板50が取付けられる。このため、壁面に取付けられる関係で通常はあまり意匠上の手段が施されていない取付面を化粧板にて被覆することができる。また、レンジフード20のセンターを電熱型加熱調理器14のセンターに位置合わせして取り付けた場合、レンジフード20の側面と支持部材41とには所定の隙間が形成される。
【0020】
(3)まとめ:
このように、レンジフード取付装置40の支持部材41と取付部材42とを断面略L字形状に構成し、支持部材41を壁面Aに固定するとともに、取付部材42にレンジフード20の取付面である裏面を固定することによって、取付面がキッチンの幅方向に沿うように形成されたレンジフード20を、壁面Aが側方に位置するように設置されるオープンキッチンにおいても利用可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるレンジフード取付装置を適用するシステムキッチンの全体外観を斜視した外観斜視図である。
【図2】壁面に固定されたレンジフード取付装置を上面から観た上面構成図である。
【図3】支持部材の構成を側面から示した側面構成図である。
【図4】取付部材の構成を側面から示した側面構成図である。
【図5】レンジフードおよび化粧板を取付けたレンジフード取付装置を上方から観た上方構成図である。
【図6】レンジフードおよび化粧板を取付けたレンジフード取付装置を壁面側から観た側面構成図である。
【図7】レンジフードおよび化粧板を取付けたレンジフード取付装置を化粧板側から観た側面構成図である。
【符号の説明】
100…システムキッチン
10…本体
11…カウンター
12…シンク
13…サブシンク
14…電熱型加熱調理器
20…レンジフード
30…キッチンパネル
40…レンジフード取付装置
41…支持部材
41a〜41d…枠材
41e…化粧板取付用延長部
42…取付部材
42a〜42d…枠材
42e…化粧板取付用延長部
42f…補強部材
50…化粧板
Claims (5)
- 背面側が開放されると共に側方の一方側にのみ壁面が位置するように設置されるキッチンに対し、取付面が上記キッチンの幅方向に沿うように形成されたレンジフードのレンジフード取付装置において、
上記壁面に固定される支持部材と、上記支持部材から上記壁面に対して略垂直方向に立設され、レンジフードの取付面が取付けられる取付部材とを具備することを特徴とするレンジフード取付装置。 - 上記取付部材は上記レンジフードの取付面の形状に略対応した枠形状に形成されることを特徴とする請求項1に記載のレンジフード取付装置。
- 上記取付部材は、上記取付られるレンジフードの取付面を覆蓋する化粧板を配設可能なことを特徴とする請求項2に記載のレンジフード取付装置。
- 上記支持部材は、上記レンジフードが取付けられた場合に、当該レンジフードにて隠れる大きさに設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレンジフード取付装置。
- 背面側が開放されると共に側方の一方側にのみ壁面が位置するように設置されるキッチンに対し、取付面が上記キッチンの幅方向に沿うように形成されたレンジフードのレンジフード取付方法であって、
支持部材を上記壁面に固定する工程と、
上記支持部材から上記壁面に対して略垂直方向に立設された取付部材に上記レンジフードの取付面を固定する工程とを具備することを特徴とするレンジフード取付方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002381159A JP2004211950A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | レンジフード取付装置およびレンジフード取付方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002381159A JP2004211950A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | レンジフード取付装置およびレンジフード取付方法 |
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JP2004211950A true JP2004211950A (ja) | 2004-07-29 |
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JP2002381159A Pending JP2004211950A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | レンジフード取付装置およびレンジフード取付方法 |
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JP (1) | JP2004211950A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013155927A (ja) * | 2012-01-30 | 2013-08-15 | Takara Standard Co Ltd | レンジフードの取付部材 |
-
2002
- 2002-12-27 JP JP2002381159A patent/JP2004211950A/ja active Pending
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