JP2004211532A - 柱状構造体の建替え方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】道路、構内施設などの既設の柱状構造体を新たな柱状構造体によって建替えるのに建替え工事期間を大きく短縮し、廃材の減量化を達成する柱状構造体の建替え方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る方法はコンクリート基礎によって根元部を固められた、ポールなどの柱状構造体を新たな柱状構造体によって建替える方法である。この工法は既設のポールを基部を残して切断する工程、新設のポールを残された基部内の中空部分に立てる工程、基部と新設ポールとの間に充填材を注入する工程を含む。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明に係る方法はコンクリート基礎によって根元部を固められた、ポールなどの柱状構造体を新たな柱状構造体によって建替える方法である。この工法は既設のポールを基部を残して切断する工程、新設のポールを残された基部内の中空部分に立てる工程、基部と新設ポールとの間に充填材を注入する工程を含む。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、道路照明施設などのポールを新しいポールに建替える際に使用される柱状構造体の建替え方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路用照明施設は道路利用者に視覚情報を与え、刻々変化する道路の状況の全体を認識させるのに不可欠な手段である。この照明施設の多くは車輌などの交通の妨げにならない道路の端に、あるいは道路に隣接する区域に設けられ、ランプなどの光源から出射される光を路面方向に投光することで、道路上の明るさを確保することになる。また、道路利用者にその場に即した有意な情報を与える手段に道路標識がある。この道路標識も道路利用者に必要な情報を与えるのに、照明施設と同様に、車輌などの交通の妨げにならない道路の端に、あるいは道路に隣接する区域に立設されている。
【0003】
一般に、照明施設および道路標識などの道路用施設では、たとえば、照明施設の灯具の例でいえば、地上よりも高い光源から路面への投光に、たとえば、10メートルに及ぶ長いポールが利用されており、これは、通常、上記のように道路の端などにコンクリートでポール根元部を強固に固めた状態で立設されることが多く、これらのポールが何らかの理由で交換を迫られるとき、その基礎コンクリートを破砕してポールを抜き取ることになる。
【0004】
しかし、たとえば、ポールの腐食が原因で交換を迫られるとき、コンクリート基礎など地面下にある設備については交換を必要としないことが少なくない。同じように灯具なども、交換が不要であることが少なくない。また、不測の交通事故等により車輌が、たとえば、ポールに衝突してその交換を迫られるときも、ポール自体は根元付近で折れ曲がっても、高い位置にある灯具はもちろん損傷を免れ、コンクリート基礎なども交換を必要としないことが多い。
【0005】
既設ポールの撤去および新規建柱を伴う工事ではコンクリート基礎の破砕および生コンクリートの注入とその後の養生のために長い工事期間が必要で、工事区域はこの工事期間中交通規制を強いられ、道路利用者が交通渋滞により多大な影響をこうむる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ポールの撤去および建柱で工期短縮を図るのにネックになるのはコンクリート基礎の破砕および生コンクリートの注入とその後の養生である。現状工法においては最善の手段を用いても、こうした工程に掛かる時間はコンクリート基礎の破砕で6〜8時間、生コンクリートの注入とその後の養生で30〜40時間と長く、道路利用者に不便を強いる交通規制を短時間で解くことができず、工事期間をさらに短縮できる工法への改良が求められている。
【0007】
さらに、上記工法ではコンクリート基礎および既設ポールの撤去を終了したとき、コンクリート片、ポール廃材などの多量の廃棄物が発生する。こうした廃材の処理には多大なコストを要するので、その発生を抑えることを考慮しなければならないが、現状工法による限り廃材が出ることは避け難く、廃材の減量化に適する工法への要求が強まっている。
【0008】
そこで、本発明の目的は道路、構内施設などの既設柱状構造体を新たな柱状構造体に建替えるのに建替え工事期間を大きく短縮し、廃材の減量化を達成することを可能にした柱状構造体の建替え方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る建替え方法はコンクリート基礎によって根元部を固められた柱状構造体を新たな柱状構造体によって建替える方法であって、既設の柱状構造体を基部を残して切断する工程、新設の柱状構造体を残された基部内の中空部分に立てる工程、基部と新設の柱状構造体との間に充填材を注入する工程を含むものである。
【0010】
上記本発明方法においては、地中に埋設された既設の柱状構造体の基部を残すようにしたので、基礎周囲の掘削および大量のコンクリートの撤去を省くことができ、しかも、新たな基礎を構築しないことから、生コンクリートの注入およびその養生を実施する必要がなく、工程を簡素化することが可能になる。したがって、在来工法と比べて、柱状構造体建替え工事期間を格段に短縮することが可能になる。
【0011】
コンクリート基礎については全く手を加えないか、あるいは手を掛けるとしても、地面に近い一部のコンクリートしか撤去しないので、はつりに伴って生じるコンクリート片などの廃材量を減少させることができ、廃材の減量化を達成することが可能になる。
【0012】
本発明方法は上記と異なる別の手順によって実施することが可能である。この工法はコンクリート基礎によって根元部を固められた柱状構造体を新たな柱状構造体によって建替える方法であって、既設の柱状構造体を基部を残して切断する工程、支持体を残された基部内の中空部分に設置する工程、基部と支持体との間に充填材を注入する工程、支持体上に新設の柱状構造体を立設する工程を含むものである。
【0013】
本発明方法は柱状構造体が埋設されたコンクリート基礎を地面から一定の深さにわたりはつる工程、露出した柱状構造体を根元近くで基部を残して切断する工程を実施してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
道路照明施設のポールに適用した実施の形態に基づいて本発明方法を詳細に説明する。本工法は、図1に示すように、既設のポールを基部を残して切断する工程、新設のポールを残された基部内の中空部分に立てる工程、基部と新設のポールとの間に充填材を注入する工程を含むものである。
【0015】
各工程について詳述すると、初めに、図2に示すように、コンクリート基礎1上に露出しているポール2を根元で切断する。この切断方法はガス溶断やカッタ等の切断工具を使用することが可能であるが、根元部を再利用することを考慮するならば、滑らかな切断面を得ることができるカッタによる切断が望ましい。このとき、ポール2を支えていた基部2Aはコンクリート基礎1内に残る。切断されたポール2に装着された、たとえば、灯具および自動点滅器、安全器などの付属器材はすべて回収し、再利用するものと、廃棄処分するものとに区別する。
この旧ポールの内部は中空である。
【0016】
次に、図3に示すように、残された基部2A内の中空部分に新しいポール3を挿入し、ポール3を立てる。このとき、基部2Aの中心に新設ポール3を同心を保って挿入する。基部2Aおよび新設ポール3の双方の間にはクリアランスがあるのが望ましく、ポール3を挿入するために新設ポール3の外径は基部2Aの内径より小さい寸法に仕上げておく。本工程では、望ましくは、適当な治具を用いて基部2Aに対するポール3の芯出しを正確に行って均一なクリアランスを生成する。
【0017】
なお、この新設ポール3には予め灯具および自動点滅器、安全器などの付属器材を装着しておくことも可能である。また、後記のように、最終の工程でこれらの器材を装着するようにしてもよい。
【0018】
次に、図4に示すように、基部2Aとポール3との間のクリアランスを埋める充填材Cを注入する。充填材Cはクリアランスに余裕がある場合は生コンクリート、生モルタル、セメントミルク、土砂、廃ゴム等が使用可能である。好ましい充填材は工期をより短期間とする場合には養生の必要のない、土砂、廃ゴム等がよく、少し工期に延びてもよい場合には生コンクリート、生モルタル、セメントミルクがよい。一方、クリアランスに余裕がないときは充填材に代えて、ケミカル材、ゴムチップなどの詰め物を使用する。なお、本工程では中空構造の新設のポール3を使用する場合、クリアランスを埋める充填材を中空部分を利用して注入することが可能である。
【0019】
さらに、最後に、図5に示すように、立設したポール3に対して灯具4および付属器材を装着する。この工程は先に述べたポール3を立ち上げる工程に先だって実施する場合、省略することができる。以上の工程を実施して道路照明施設を完成させる。
【0020】
このように、本実施の形態においては、基礎周囲の掘削および大量のコンクリートの撤去を省くことができ、さらに、新たな基礎の構築のために生コンクリートの注入およびその養生を実施する必要がなく、工程を簡素化することができる。これにより、ポール建替え工事期間を著しく短縮することが可能になる。
【0021】
さらに、既設コンクリートを撤去せずにそのまま活用するので、廃材の発生を抑制することが可能になる。
【0022】
また、器具、付属器材の多くをリサイクルのために活用することが可能で、省資源に貢献することができる。さらに、ゴム等の弾性体の充填材を用いた場合、免震効果を持たせることができる。
【0023】
さらに、本発明方法の上記と異なる工法を説明する。本実施の形態も道路照明施設のポールに適用したものである。本工法は、図6に示すように、ポールが埋設されるコンクリート基礎上部の一部をはつる工程、露出したポールを根元近くで基部を残して切断する工程、新設のポールを残された基部内の中空部分に立てる工程、基部と新設のポールとの間に充填材を注入する工程を含むものである。
【0024】
各工程について詳述すると、初めに、基礎周囲の土を掘削してコンクリート基礎を露出させ、既設ポールの一部が露出するようにコンクリートを地面から一定の深さまではつる。このコンクリートのはつりでは地中配線をポールに引き込むことを考慮すると、約300mmまではつるのが望ましい。この場合、埋設深さは地面から1300mm以上であり、上記300mmを除いた地面からの埋設深さに相当するコンクリート基礎部分はそのまま基礎として再利用する。
【0025】
次に、図7に示すように、コンクリート基礎1上に露出しているポール2を根元で切断する。このとき、ポール2を支えていた基部2Aはコンクリート基礎1内に残る。次に、図8に示すように、残された基部2A内の中空部分に新しいポール3を挿入し、ポール3を立てる。基部2Aおよび新設ポール3の双方の間にはクリアランスがあるのが望ましく、ポール3を挿入するために新設ポール3の外径は基部2Aの内径より小さい寸法に仕上げておく。本工程では、望ましくは、適当な治具を用いて基部2Aに対するポール3の芯出しを正確に行って均一なクリアランスを生成する。
【0026】
次に、図9に示すように、基部2Aとポール3との間のクリアランスを埋める充填材Cを注入し、さらに、コンクリートのはつり深さに見合うようにポール3の周りに充填材Cを流し込む。さらに、最後に、図10に示すように、立設したポール3に対して灯具4および付属器材を装着する。この工程は先に述べたポール3を立ち上げる工程の前に実施する場合、省略することができる。以上の工程を実施して道路照明施設を完成させる。
【0027】
このように、本実施の形態においては、大量のコンクリートの撤去を省くことができ、さらに、新たな基礎の構築のために生コンクリートの注入およびその養生を実施する必要がなく、工程を簡素化することができる。これにより、ポール建替え工事期間を著しく短縮することが可能になる。
【0028】
さらに、既設コンクリートの大部分を撤去せずにそのまま活用するので、廃材の発生を抑制することが可能になる。
【0029】
また、器具、付属器材の多くをリサイクルのために活用することが可能で、省資源に貢献することができる。さらに、ゴム等の弾性体の充填材を用いた場合、免震効果を持たせることができる。
【0030】
さらに、本発明方法の上記と異なる工法を説明する。本実施の形態も道路照明施設のポールに適用したものである。本工法は、図11に示すように、既設のポールを基部を残して切断する工程、支持体を残された基部内の中空部分に設置する工程、基部と支持体との間に充填材を注入する工程を含むものである。
【0031】
各工程について詳述すると、初めに、図2に示すように、コンクリート基礎1上に露出しているポール2を根元で切断する。このとき、ポール2を支えていた基部2Aはコンクリート基礎1内に残る。次に、図12に示すように、残された基部2A内に柱5を挿入し、最上部にベース6を備えるように柱5を設置する。
このとき、基部2Aの中心に柱5を同心を保って挿入する。このベース6は予め柱5に溶接で固定しておくのが望ましい。基部2Aおよび設置する柱5の双方の間にはクリアランスがあるのが望ましく、柱5を挿入するために柱5の外径は基部2Aの内径より小さい寸法に仕上げておく。
【0032】
柱5の形状は通常円管、角管、異形管などが使用できるが、適切なクリアランスの確保のために角管が望ましい。角管を使用する場合には各面に同じ寸法の補助材7をそれぞれ溶接で固定しておく。これにより、角管の各面で均一なクリアランスを生成することができる。
【0033】
ベース6には所定のピッチでボルト8を溶接で固着しておく。ボルト8の本数は立設するポールの構造を考慮して4本にすることが望ましい。それぞれボルト8はナット(図示せず)が螺合するねじ部を上に向けて固定する。
【0034】
次に、図13に示すように、基部2Aと柱5との間のクリアランスを埋める充填材Cを注入し、さらに、ベース6の周りに充填材Cを流し込む。本工程ではベース6の周囲には型枠(図示せず)を使用する。最後に、図14に示すように、所定箇所に灯具4および付属器材を装着した新しいポール9をベース6上に立設する。このポール9はベース6に固定したボルト8(図12参照)にナット(図示せず)によって固定する。以上の工程を実施して道路照明施設を完成させる。
【0035】
このように、本実施の形態においては、大量のコンクリートの撤去を省くことができ、さらに、新たな基礎の構築のために生コンクリートの注入およびその養生を実施する必要がなく、工程を簡素化することができる。これにより、ポール建替え工事期間を著しく短縮することが可能になる。
【0036】
さらに、既設コンクリートの大部分を撤去せずにそのまま活用するので、廃材の発生を抑制することが可能になる。
【0037】
また、器具、付属器材の多くをリサイクルのために活用することが可能で、省資源に貢献することができる。さらに、ゴム等の弾性体の充填材を用いた場合、免震効果を持たせることができる。
【0038】
さらに、本発明方法の上記と異なる工法を説明する。本実施の形態も道路照明施設のポールに適用したものである.。本工法は、図15に示すように、ポールが埋設されるコンクリート基礎上部の一部をはつる工程、露出したポールを根元近くで基部を残して切断する工程、支持体を残された基部内の中空部分に設置する工程、基部と支持体との間に充填材を注入する工程、支持体上に新設のポールを立設する工程を含むものである。
【0039】
各工程について詳述すると、初めに、基礎周囲の土を掘削してコンクリート基礎を露出させ、既設ポールの一部が露出するようにコンクリートを地面から一定の深さまではつる。このコンクリートのはつりでは地中配線をポールに引き込むことを考慮すると、約300mmまではつるのが望ましい。
【0040】
次に、図7に示すように、コンクリート基礎1上に露出しているポール2を根元で切断する。このとき、ポール2を支えていた基部2Aはコンクリート基礎1内に残る。次に、図16に示すように、残された基部2A内に柱5を挿入し、最上部にベース6を備えるように柱5を設置する。このベース6は予め柱5に溶接で固定しておく。基部2Aおよび設置する柱5の双方の間にはクリアランスがあるのが望ましく、柱5を挿入するために柱5の外径は基部2Aの内径より小さい寸法に仕上げておく。たとえば、角管を使用する場合には各面に同じ寸法の補助材7をそれぞれ溶接で固定しておく。これにより、角管の各面で均一なクリアランスを生成することができる。
【0041】
ベース6には所定のピッチでボルト8を溶接で固着しておく。ボルト8の本数は立設するポールの構造を考慮して4本にする。
【0042】
次に、図17に示すように、基部2Aと柱5との間のクリアランスを埋める充填材Cを注入し、さらに、柱5の周りにコンクリートのはつり深さに見合うように充填材Cを流し込む。最後に、図18に示すように、所定箇所に灯具4および付属器材を装着した新しいポール9をベース6上に立設する。このポール9はベース6に固定したボルト8(図16参照)によって固定する。以上の工程を実施して道路照明施設を完成させる。
【0043】
このように、本実施の形態においては、大量のコンクリートの撤去を省くことができ、さらに、新たな基礎の構築のために生コンクリートの注入およびその養生を実施する必要がなく、工程を簡素化することができる。これにより、ポール建替え工事期間を著しく短縮することが可能になる。
【0044】
さらに、既設コンクリートの大部分を撤去せずにそのまま活用するので、廃材の発生を抑制することが可能になる。
【0045】
また、器具、付属器材の多くをリサイクルのために活用することが可能で、省資源に貢献することができる。さらに、ゴム等の弾性体の充填材を用いた場合、免震効果を持たせることができる。
【0046】
なお、上記実施の形態では好ましい適用例として道路照明施設のポールを交換する場合について説明したが、それぞれの工法は図19に示す道路標識の標識板10を支持するポール11にも適用することが可能である。
【0047】
また、本発明は道路標識以外に、たとえば、信号機など他の道路施設のポールや防護柵支柱にも適用することが可能である。さらに、道路施設に限られず、構内照明灯、公園照明灯、構内掲示板、旗およびアンテナなどのポールまたはマストにも適用することが可能である。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、既設の柱状構造体を新しい柱状構造体によって建替えるにあたり、既存のコンクリート基礎を撤去せず、その大部分を残すことにより大量のコンクリートの撤去と新たな基礎の構築に伴う生コンクリートの注入およびその養生とを省くことが可能で、工程を簡素化することができ、これにより、柱状構造体工事期間を短縮することが可能になる。
【0049】
また、コンクリート基礎の地面に近い一部のコンクリートしか撤去しないので、はつりに伴って発生するコンクリート片などの廃材量を減少させることが可能で、廃材の減量化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る工法を示す工程図である。
【図2】本発明方法のポール切断工程を示す詳細図である。
【図3】本発明方法のポール立ち上げ工程を示す詳細図である。
【図4】本発明方法の充填材注入工程を示す詳細図である。
【図5】本発明方法で建柱されたポールを示す立面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る工法を示す工程図である。
【図7】本発明方法のポール切断工程を示す詳細図である。
【図8】本発明方法のポール立ち上げ工程を示す詳細図である。
【図9】本発明方法の充填材注入工程を示す詳細図である。
【図10】本発明方法で建柱されたポールを示す立面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態に係る工法を示す工程図である。
【図12】本発明方法の支持体設置工程を示す詳細図である。
【図13】本発明方法の充填材注入工程を示す詳細図である。
【図14】本発明方法で建柱されたポールを示す立面図である。
【図15】本発明の他の実施の形態に係る工法を示す工程図である。
【図16】本発明方法の支持体設置工程を示す詳細図である。
【図17】本発明方法の充填材注入工程を示す詳細図である。
【図18】本発明方法で建柱されたポールを示す立面図である。
【図19】本発明の他の実施の形態に係る建柱されたポールを示す立面図である。
【符号の説明】
1… コンクリート基礎
2、3、9、… ポール
2A… 基部
5… 柱
6… ベース
8… ボルト
C… 充填材
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、道路照明施設などのポールを新しいポールに建替える際に使用される柱状構造体の建替え方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路用照明施設は道路利用者に視覚情報を与え、刻々変化する道路の状況の全体を認識させるのに不可欠な手段である。この照明施設の多くは車輌などの交通の妨げにならない道路の端に、あるいは道路に隣接する区域に設けられ、ランプなどの光源から出射される光を路面方向に投光することで、道路上の明るさを確保することになる。また、道路利用者にその場に即した有意な情報を与える手段に道路標識がある。この道路標識も道路利用者に必要な情報を与えるのに、照明施設と同様に、車輌などの交通の妨げにならない道路の端に、あるいは道路に隣接する区域に立設されている。
【0003】
一般に、照明施設および道路標識などの道路用施設では、たとえば、照明施設の灯具の例でいえば、地上よりも高い光源から路面への投光に、たとえば、10メートルに及ぶ長いポールが利用されており、これは、通常、上記のように道路の端などにコンクリートでポール根元部を強固に固めた状態で立設されることが多く、これらのポールが何らかの理由で交換を迫られるとき、その基礎コンクリートを破砕してポールを抜き取ることになる。
【0004】
しかし、たとえば、ポールの腐食が原因で交換を迫られるとき、コンクリート基礎など地面下にある設備については交換を必要としないことが少なくない。同じように灯具なども、交換が不要であることが少なくない。また、不測の交通事故等により車輌が、たとえば、ポールに衝突してその交換を迫られるときも、ポール自体は根元付近で折れ曲がっても、高い位置にある灯具はもちろん損傷を免れ、コンクリート基礎なども交換を必要としないことが多い。
【0005】
既設ポールの撤去および新規建柱を伴う工事ではコンクリート基礎の破砕および生コンクリートの注入とその後の養生のために長い工事期間が必要で、工事区域はこの工事期間中交通規制を強いられ、道路利用者が交通渋滞により多大な影響をこうむる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ポールの撤去および建柱で工期短縮を図るのにネックになるのはコンクリート基礎の破砕および生コンクリートの注入とその後の養生である。現状工法においては最善の手段を用いても、こうした工程に掛かる時間はコンクリート基礎の破砕で6〜8時間、生コンクリートの注入とその後の養生で30〜40時間と長く、道路利用者に不便を強いる交通規制を短時間で解くことができず、工事期間をさらに短縮できる工法への改良が求められている。
【0007】
さらに、上記工法ではコンクリート基礎および既設ポールの撤去を終了したとき、コンクリート片、ポール廃材などの多量の廃棄物が発生する。こうした廃材の処理には多大なコストを要するので、その発生を抑えることを考慮しなければならないが、現状工法による限り廃材が出ることは避け難く、廃材の減量化に適する工法への要求が強まっている。
【0008】
そこで、本発明の目的は道路、構内施設などの既設柱状構造体を新たな柱状構造体に建替えるのに建替え工事期間を大きく短縮し、廃材の減量化を達成することを可能にした柱状構造体の建替え方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る建替え方法はコンクリート基礎によって根元部を固められた柱状構造体を新たな柱状構造体によって建替える方法であって、既設の柱状構造体を基部を残して切断する工程、新設の柱状構造体を残された基部内の中空部分に立てる工程、基部と新設の柱状構造体との間に充填材を注入する工程を含むものである。
【0010】
上記本発明方法においては、地中に埋設された既設の柱状構造体の基部を残すようにしたので、基礎周囲の掘削および大量のコンクリートの撤去を省くことができ、しかも、新たな基礎を構築しないことから、生コンクリートの注入およびその養生を実施する必要がなく、工程を簡素化することが可能になる。したがって、在来工法と比べて、柱状構造体建替え工事期間を格段に短縮することが可能になる。
【0011】
コンクリート基礎については全く手を加えないか、あるいは手を掛けるとしても、地面に近い一部のコンクリートしか撤去しないので、はつりに伴って生じるコンクリート片などの廃材量を減少させることができ、廃材の減量化を達成することが可能になる。
【0012】
本発明方法は上記と異なる別の手順によって実施することが可能である。この工法はコンクリート基礎によって根元部を固められた柱状構造体を新たな柱状構造体によって建替える方法であって、既設の柱状構造体を基部を残して切断する工程、支持体を残された基部内の中空部分に設置する工程、基部と支持体との間に充填材を注入する工程、支持体上に新設の柱状構造体を立設する工程を含むものである。
【0013】
本発明方法は柱状構造体が埋設されたコンクリート基礎を地面から一定の深さにわたりはつる工程、露出した柱状構造体を根元近くで基部を残して切断する工程を実施してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
道路照明施設のポールに適用した実施の形態に基づいて本発明方法を詳細に説明する。本工法は、図1に示すように、既設のポールを基部を残して切断する工程、新設のポールを残された基部内の中空部分に立てる工程、基部と新設のポールとの間に充填材を注入する工程を含むものである。
【0015】
各工程について詳述すると、初めに、図2に示すように、コンクリート基礎1上に露出しているポール2を根元で切断する。この切断方法はガス溶断やカッタ等の切断工具を使用することが可能であるが、根元部を再利用することを考慮するならば、滑らかな切断面を得ることができるカッタによる切断が望ましい。このとき、ポール2を支えていた基部2Aはコンクリート基礎1内に残る。切断されたポール2に装着された、たとえば、灯具および自動点滅器、安全器などの付属器材はすべて回収し、再利用するものと、廃棄処分するものとに区別する。
この旧ポールの内部は中空である。
【0016】
次に、図3に示すように、残された基部2A内の中空部分に新しいポール3を挿入し、ポール3を立てる。このとき、基部2Aの中心に新設ポール3を同心を保って挿入する。基部2Aおよび新設ポール3の双方の間にはクリアランスがあるのが望ましく、ポール3を挿入するために新設ポール3の外径は基部2Aの内径より小さい寸法に仕上げておく。本工程では、望ましくは、適当な治具を用いて基部2Aに対するポール3の芯出しを正確に行って均一なクリアランスを生成する。
【0017】
なお、この新設ポール3には予め灯具および自動点滅器、安全器などの付属器材を装着しておくことも可能である。また、後記のように、最終の工程でこれらの器材を装着するようにしてもよい。
【0018】
次に、図4に示すように、基部2Aとポール3との間のクリアランスを埋める充填材Cを注入する。充填材Cはクリアランスに余裕がある場合は生コンクリート、生モルタル、セメントミルク、土砂、廃ゴム等が使用可能である。好ましい充填材は工期をより短期間とする場合には養生の必要のない、土砂、廃ゴム等がよく、少し工期に延びてもよい場合には生コンクリート、生モルタル、セメントミルクがよい。一方、クリアランスに余裕がないときは充填材に代えて、ケミカル材、ゴムチップなどの詰め物を使用する。なお、本工程では中空構造の新設のポール3を使用する場合、クリアランスを埋める充填材を中空部分を利用して注入することが可能である。
【0019】
さらに、最後に、図5に示すように、立設したポール3に対して灯具4および付属器材を装着する。この工程は先に述べたポール3を立ち上げる工程に先だって実施する場合、省略することができる。以上の工程を実施して道路照明施設を完成させる。
【0020】
このように、本実施の形態においては、基礎周囲の掘削および大量のコンクリートの撤去を省くことができ、さらに、新たな基礎の構築のために生コンクリートの注入およびその養生を実施する必要がなく、工程を簡素化することができる。これにより、ポール建替え工事期間を著しく短縮することが可能になる。
【0021】
さらに、既設コンクリートを撤去せずにそのまま活用するので、廃材の発生を抑制することが可能になる。
【0022】
また、器具、付属器材の多くをリサイクルのために活用することが可能で、省資源に貢献することができる。さらに、ゴム等の弾性体の充填材を用いた場合、免震効果を持たせることができる。
【0023】
さらに、本発明方法の上記と異なる工法を説明する。本実施の形態も道路照明施設のポールに適用したものである。本工法は、図6に示すように、ポールが埋設されるコンクリート基礎上部の一部をはつる工程、露出したポールを根元近くで基部を残して切断する工程、新設のポールを残された基部内の中空部分に立てる工程、基部と新設のポールとの間に充填材を注入する工程を含むものである。
【0024】
各工程について詳述すると、初めに、基礎周囲の土を掘削してコンクリート基礎を露出させ、既設ポールの一部が露出するようにコンクリートを地面から一定の深さまではつる。このコンクリートのはつりでは地中配線をポールに引き込むことを考慮すると、約300mmまではつるのが望ましい。この場合、埋設深さは地面から1300mm以上であり、上記300mmを除いた地面からの埋設深さに相当するコンクリート基礎部分はそのまま基礎として再利用する。
【0025】
次に、図7に示すように、コンクリート基礎1上に露出しているポール2を根元で切断する。このとき、ポール2を支えていた基部2Aはコンクリート基礎1内に残る。次に、図8に示すように、残された基部2A内の中空部分に新しいポール3を挿入し、ポール3を立てる。基部2Aおよび新設ポール3の双方の間にはクリアランスがあるのが望ましく、ポール3を挿入するために新設ポール3の外径は基部2Aの内径より小さい寸法に仕上げておく。本工程では、望ましくは、適当な治具を用いて基部2Aに対するポール3の芯出しを正確に行って均一なクリアランスを生成する。
【0026】
次に、図9に示すように、基部2Aとポール3との間のクリアランスを埋める充填材Cを注入し、さらに、コンクリートのはつり深さに見合うようにポール3の周りに充填材Cを流し込む。さらに、最後に、図10に示すように、立設したポール3に対して灯具4および付属器材を装着する。この工程は先に述べたポール3を立ち上げる工程の前に実施する場合、省略することができる。以上の工程を実施して道路照明施設を完成させる。
【0027】
このように、本実施の形態においては、大量のコンクリートの撤去を省くことができ、さらに、新たな基礎の構築のために生コンクリートの注入およびその養生を実施する必要がなく、工程を簡素化することができる。これにより、ポール建替え工事期間を著しく短縮することが可能になる。
【0028】
さらに、既設コンクリートの大部分を撤去せずにそのまま活用するので、廃材の発生を抑制することが可能になる。
【0029】
また、器具、付属器材の多くをリサイクルのために活用することが可能で、省資源に貢献することができる。さらに、ゴム等の弾性体の充填材を用いた場合、免震効果を持たせることができる。
【0030】
さらに、本発明方法の上記と異なる工法を説明する。本実施の形態も道路照明施設のポールに適用したものである。本工法は、図11に示すように、既設のポールを基部を残して切断する工程、支持体を残された基部内の中空部分に設置する工程、基部と支持体との間に充填材を注入する工程を含むものである。
【0031】
各工程について詳述すると、初めに、図2に示すように、コンクリート基礎1上に露出しているポール2を根元で切断する。このとき、ポール2を支えていた基部2Aはコンクリート基礎1内に残る。次に、図12に示すように、残された基部2A内に柱5を挿入し、最上部にベース6を備えるように柱5を設置する。
このとき、基部2Aの中心に柱5を同心を保って挿入する。このベース6は予め柱5に溶接で固定しておくのが望ましい。基部2Aおよび設置する柱5の双方の間にはクリアランスがあるのが望ましく、柱5を挿入するために柱5の外径は基部2Aの内径より小さい寸法に仕上げておく。
【0032】
柱5の形状は通常円管、角管、異形管などが使用できるが、適切なクリアランスの確保のために角管が望ましい。角管を使用する場合には各面に同じ寸法の補助材7をそれぞれ溶接で固定しておく。これにより、角管の各面で均一なクリアランスを生成することができる。
【0033】
ベース6には所定のピッチでボルト8を溶接で固着しておく。ボルト8の本数は立設するポールの構造を考慮して4本にすることが望ましい。それぞれボルト8はナット(図示せず)が螺合するねじ部を上に向けて固定する。
【0034】
次に、図13に示すように、基部2Aと柱5との間のクリアランスを埋める充填材Cを注入し、さらに、ベース6の周りに充填材Cを流し込む。本工程ではベース6の周囲には型枠(図示せず)を使用する。最後に、図14に示すように、所定箇所に灯具4および付属器材を装着した新しいポール9をベース6上に立設する。このポール9はベース6に固定したボルト8(図12参照)にナット(図示せず)によって固定する。以上の工程を実施して道路照明施設を完成させる。
【0035】
このように、本実施の形態においては、大量のコンクリートの撤去を省くことができ、さらに、新たな基礎の構築のために生コンクリートの注入およびその養生を実施する必要がなく、工程を簡素化することができる。これにより、ポール建替え工事期間を著しく短縮することが可能になる。
【0036】
さらに、既設コンクリートの大部分を撤去せずにそのまま活用するので、廃材の発生を抑制することが可能になる。
【0037】
また、器具、付属器材の多くをリサイクルのために活用することが可能で、省資源に貢献することができる。さらに、ゴム等の弾性体の充填材を用いた場合、免震効果を持たせることができる。
【0038】
さらに、本発明方法の上記と異なる工法を説明する。本実施の形態も道路照明施設のポールに適用したものである.。本工法は、図15に示すように、ポールが埋設されるコンクリート基礎上部の一部をはつる工程、露出したポールを根元近くで基部を残して切断する工程、支持体を残された基部内の中空部分に設置する工程、基部と支持体との間に充填材を注入する工程、支持体上に新設のポールを立設する工程を含むものである。
【0039】
各工程について詳述すると、初めに、基礎周囲の土を掘削してコンクリート基礎を露出させ、既設ポールの一部が露出するようにコンクリートを地面から一定の深さまではつる。このコンクリートのはつりでは地中配線をポールに引き込むことを考慮すると、約300mmまではつるのが望ましい。
【0040】
次に、図7に示すように、コンクリート基礎1上に露出しているポール2を根元で切断する。このとき、ポール2を支えていた基部2Aはコンクリート基礎1内に残る。次に、図16に示すように、残された基部2A内に柱5を挿入し、最上部にベース6を備えるように柱5を設置する。このベース6は予め柱5に溶接で固定しておく。基部2Aおよび設置する柱5の双方の間にはクリアランスがあるのが望ましく、柱5を挿入するために柱5の外径は基部2Aの内径より小さい寸法に仕上げておく。たとえば、角管を使用する場合には各面に同じ寸法の補助材7をそれぞれ溶接で固定しておく。これにより、角管の各面で均一なクリアランスを生成することができる。
【0041】
ベース6には所定のピッチでボルト8を溶接で固着しておく。ボルト8の本数は立設するポールの構造を考慮して4本にする。
【0042】
次に、図17に示すように、基部2Aと柱5との間のクリアランスを埋める充填材Cを注入し、さらに、柱5の周りにコンクリートのはつり深さに見合うように充填材Cを流し込む。最後に、図18に示すように、所定箇所に灯具4および付属器材を装着した新しいポール9をベース6上に立設する。このポール9はベース6に固定したボルト8(図16参照)によって固定する。以上の工程を実施して道路照明施設を完成させる。
【0043】
このように、本実施の形態においては、大量のコンクリートの撤去を省くことができ、さらに、新たな基礎の構築のために生コンクリートの注入およびその養生を実施する必要がなく、工程を簡素化することができる。これにより、ポール建替え工事期間を著しく短縮することが可能になる。
【0044】
さらに、既設コンクリートの大部分を撤去せずにそのまま活用するので、廃材の発生を抑制することが可能になる。
【0045】
また、器具、付属器材の多くをリサイクルのために活用することが可能で、省資源に貢献することができる。さらに、ゴム等の弾性体の充填材を用いた場合、免震効果を持たせることができる。
【0046】
なお、上記実施の形態では好ましい適用例として道路照明施設のポールを交換する場合について説明したが、それぞれの工法は図19に示す道路標識の標識板10を支持するポール11にも適用することが可能である。
【0047】
また、本発明は道路標識以外に、たとえば、信号機など他の道路施設のポールや防護柵支柱にも適用することが可能である。さらに、道路施設に限られず、構内照明灯、公園照明灯、構内掲示板、旗およびアンテナなどのポールまたはマストにも適用することが可能である。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、既設の柱状構造体を新しい柱状構造体によって建替えるにあたり、既存のコンクリート基礎を撤去せず、その大部分を残すことにより大量のコンクリートの撤去と新たな基礎の構築に伴う生コンクリートの注入およびその養生とを省くことが可能で、工程を簡素化することができ、これにより、柱状構造体工事期間を短縮することが可能になる。
【0049】
また、コンクリート基礎の地面に近い一部のコンクリートしか撤去しないので、はつりに伴って発生するコンクリート片などの廃材量を減少させることが可能で、廃材の減量化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る工法を示す工程図である。
【図2】本発明方法のポール切断工程を示す詳細図である。
【図3】本発明方法のポール立ち上げ工程を示す詳細図である。
【図4】本発明方法の充填材注入工程を示す詳細図である。
【図5】本発明方法で建柱されたポールを示す立面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る工法を示す工程図である。
【図7】本発明方法のポール切断工程を示す詳細図である。
【図8】本発明方法のポール立ち上げ工程を示す詳細図である。
【図9】本発明方法の充填材注入工程を示す詳細図である。
【図10】本発明方法で建柱されたポールを示す立面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態に係る工法を示す工程図である。
【図12】本発明方法の支持体設置工程を示す詳細図である。
【図13】本発明方法の充填材注入工程を示す詳細図である。
【図14】本発明方法で建柱されたポールを示す立面図である。
【図15】本発明の他の実施の形態に係る工法を示す工程図である。
【図16】本発明方法の支持体設置工程を示す詳細図である。
【図17】本発明方法の充填材注入工程を示す詳細図である。
【図18】本発明方法で建柱されたポールを示す立面図である。
【図19】本発明の他の実施の形態に係る建柱されたポールを示す立面図である。
【符号の説明】
1… コンクリート基礎
2、3、9、… ポール
2A… 基部
5… 柱
6… ベース
8… ボルト
C… 充填材
Claims (3)
- コンクリート基礎によって根元部を固められた柱状構造体を新たな柱状構造体によって建替える方法であって、既設の柱状構造体を基部を残して切断する工程、新設の柱状構造体を残された前記基部内の中空部分に立てる工程、前記基部と新設の前記柱状構造体との間に充填材を注入する工程を含む、柱状構造体の建替え方法。
- コンクリート基礎によって根元部を固められた柱状構造体を新たな柱状構造体によって建替える方法であって、既設の柱状構造体を基部を残して切断する工程、支持体を残された前記基部内の中空部分に設置する工程、前記基部と前記支持体との間に充填材を注入する工程、前記支持体上に新設の柱状構造体を立設する工程を含む、柱状構造体の建替え方法。
- 柱状構造体が埋設されたコンクリート基礎を地面から一定の深さにわたりはつる工程、露出した前記柱状構造体を根元近くで基部を残して切断する工程を含む、請求項1または2記載の柱状構造体の建替え方法。
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-
2003
- 2003-07-02 JP JP2003190266A patent/JP2004211532A/ja active Pending
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JP2019044552A (ja) * | 2017-09-07 | 2019-03-22 | ヨシモトポール株式会社 | 元位置建柱工法および元位置建柱構造 |
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