JP2004211348A - 棟用受金具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】笠木、棟木M等を支持する受部11の下方に脚片部12を連設した上部受金具1と、屋根頂部Yに固定される取付座部21の上方に支持片部22を連設した下部台座体2と、上記支持片部22に対して上記脚片部12の高さ位置を調節して連結固定する高さ調節機構3とを備えた棟用受金具において、上記高さ調節機構3は、上記脚片部12又は支持片部22の何れか一方に、上下に向けて長孔13を形成し、他方には、上記長孔13に係止される係止部23を設け、且つ、上記脚片部12を所望の位置で支持片部22に圧接させて、両者を連結固定する固定手段31を設けている。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋根頂部の棟部分に用いられる棟用受金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から屋根頂部の棟部分には、笠木、棟木等を支持固定するための棟用受金具が用いられている。
【0003】
この棟用受金具は、笠木、棟木等を支持する受部の下方に脚片部を連設した上部受金具と、屋根頂部に固定される取付座部の上方に支持片部を連設した下部台座体と、上記支持片部に対して上記脚片部の高さ位置を調節して連結固定する高さ調節機構とを備えて成り、屋根頂部の野地板上に取付座部を釘、ネジ等で固定した後、その上方に設けた支持片部と、上部受金具の脚片部とを、高さ調節したうえで、ボルト、ナットで連結固定し、脚片部の上端に設けた受部に笠木、棟木等を固定して、これを支持するものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−245939号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の高さ調節機構は、支持片部と、脚片部との高さ方向に各々形成された複数の断続的な穴部を重合させて、それらの穴部にボルトを貫通させて、これにナットを締め付けて連結固定するという構造のものであった。
【0006】
そのため、断続的に形成された穴部のスパンでしか高さを調節することができず、脚片部の高さを微調節できないという問題があった。
【0007】
本発明は、かかる課題を解決することを目的とするもので、脚片部の高さを微調節できるうえ、支持片部と、脚片部とを確実に連結固定できる棟用受金具を提供している。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、
請求項1に係る棟用受金具は、笠木、棟木等を支持する受部の下方に脚片部を連設した上部受金具と、屋根頂部に固定される取付座部の上方に支持片部を連設した下部台座体と、上記支持片部に対して上記脚片部の高さ位置を調節して連結固定する高さ調節機構とを備えた棟用受金具において、上記高さ調節機構は、上記脚片部又は支持片部の何れか一方に、上下に向けて長孔を形成し、他方には、上記長孔に係止される係止部を設け、且つ、上記脚片部を所望の位置で支持片部に圧接させて、両者を連結固定する固定手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
このものでは、高さ調節機構として、長孔を形成しているので、脚片部の高さ位置を、この長孔に沿って微調節できる。
【0010】
また、高さ調節した後は、固定手段によって、脚片部と支持片部を圧接すると共に、長孔に係止部が係止されるので、両者を確実に連結固定できる。
【0011】
請求項2に係る棟用受金具は、請求項1において、上記長孔の長手方向の両側壁には、凹凸部を連設し、この凹凸部の凹所に上記係止部が係止されるようにしている。
【0012】
このものでは、凹凸部の凹所に上記係止部が係止されるので、脚片部と支持片部を、より確実に連結固定できる。
【0013】
請求項3に係る棟用受金具は、請求項1において、上記固定手段は、上記係止部が設けられた支持片部又は脚片部に、上記長孔に重合されるボルト孔を開設し、このボルト孔と長孔にボルトを貫通し、そのボルト先端をナットで締め付ける構造にしている。
【0014】
このものでは、ボルト、ナットによって、脚片部と支持片部を、確実に圧接して連結固定できる。
【0015】
請求項4に係る棟用受金具は、請求項1又は2の何れかにおいて、上記固定手段は、上記係止部が設けられた支持片部又は脚片部に、上記長孔に重合されるネジ孔を開設し、上記長孔にボルトを貫通し、そのボルト先端を上記ネジ孔に締め付ける構造にしたことを特徴とする。
【0016】
このものでは、ナットが不要であり、ボルトを締め付けるだけで、脚片部と支持片部を確実に圧接して連結固定できる。
【0017】
請求項5に係る棟用受金具は、請求項1又は2の何れかにおいて、上記固定手段は、上記係止部が設けられた支持片部又は脚片部に、上記長孔に重合される軸孔を開設し、この軸孔と長孔に連結軸を貫通し、この連結軸の一端に回転式又はスライド式の操作レバーを連結し、この操作レバーのロック操作によって、上記脚片部を支持片部に圧接させて、両者を連結固定する構造にしたことを特徴とする。
【0018】
このものでは、操作レバーを回転又はスライド操作するだけで、脚片部と支持片部を簡単に圧接して連結固定できる。
【0019】
請求項6に係る棟用受金具は、請求項1又は2の何れかにおいて、上記固定手段は、上記係止部が設けられた支持片部又は脚片部に、連結軸を貫通する軸孔を開設し、この連結軸に回転式の操作レバーを連結し、この操作レバーのロック操作によって、上記脚片部を支持片部に圧接させて、両者を連結固定する構造にしたことを特徴とする。
【0020】
このものでは、操作レバーを回転操作するだけで、脚片部と支持片部を簡単に圧接して連結固定できる。
【0021】
請求項7に係る棟用受金具は、笠木、棟木等を支持する受部の下方に脚片部を連設した上部受金具と、棟に固定される取付座部の上方に支持片部を連設した下部台座体と、上記支持片部に対して上記脚片部の高さ位置を調節して連結固定する高さ調節機構とを備えた棟用受金具において、上記高さ調節機構は、上記脚片部又は支持片部の何れか一方に、上下に向けて両側壁に凹凸部が連設された長孔を形成し、他方には、上記長孔に重合される1以上の係止穴部を設け、この長孔の凹凸部の凹所と係止穴部とを貫通し、その先端を折曲して、上記脚片部を所望の位置で支持片部に連結固定する係止具を設けたことを特徴とする。
【0022】
このものでは、脚片部の高さを、長孔に沿って微調節でき、所望の位置で係止具を差し込んで折曲するだけで、脚片部と支持片部とを簡単に連結固定できる。
【0023】
請求項8に係る棟用受金具は、笠木、棟木等を支持する受部の下方に脚片部を連設した上部受金具と、棟に固定される取付座部の上方に支持片部を連設した下部台座体と、上記支持片部に対して上記脚片部の高さ位置を調節して連結固定する高さ調節機構とを備えた棟用受金具において、上記高さ調節機構は、上記脚片部又は支持片部の何れか一方に、上下に向けて両側壁に凹凸部が連設された長孔を形成し、他方には、上記長孔の凹凸部の凹所に係止される押込爪片を設け、この押込爪片を押込んで、上記脚片部を所望の位置で支持片部に連結固定することを特徴とする。
【0024】
このものでは、押込爪片を押込むだけで、脚片部と支持片部とを所望の位置で簡単に連結固定できる。
【0025】
請求項9に係る棟用受金具は、請求項1〜8の何れかにおいて、上記受部及び取付座部の少なくとも一方には、1以上の釘孔又はネジ孔を設けたことを特徴とする。
【0026】
このものでは、釘、ネジを釘孔又はネジ孔に差し込んで、笠木、棟木等と受部、或いは、取付座部と屋根頂部とを確実に固定できる。
【0027】
請求項10に係る棟用受金具は、請求項1〜9の何れかにおいて、上記受部及び取付座部の少なくとも一方には、その一部を切り起こして形成した打込爪片を設けたことを特徴とする。
【0028】
このものでは、打込爪片を打込むことによって、笠木、棟木等と受部、或いは、取付座部と屋根頂部とを簡単に固定できる。
【0029】
請求項11に係る棟用受金具は、請求項1〜10の何れかにおいて、上記支持片部と脚片部との高さ調節レベルを表示する目盛部を適所に設けたことを特徴とする。
【0030】
このものでは、目盛部を見ながら、その高さ調節を簡単且つ正確にできる。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る棟用受金具の第1実施例を示す分解斜視図、図2は、図1の使用状態を説明するための要部の概略断面図である。
【0032】
この棟用受金具Aは、上部受金具1と、下部台座体2と、これらの高さ位置を調節して連結固定する高さ調節機構3とで構成している。
【0033】
以下、各部材について詳説する。
【0034】
上部受金具1は、笠木、棟木M等を支持する受部11の下方に脚片部12を連設して形成している。
【0035】
受部11には、笠木、棟木M等を釘、ネジ等にて確実に固定するための釘孔(又はネジ孔)11aを設けている。
【0036】
本実施例の上部受金具1は、上方に向けて開放された断面略コ字状の受部11の下方に、一側壁面が開放された略筺状の脚片部12を連設して、その強度を高めたものであるが、この形状に限定されるものではなく、少なくとも上、下方向に長い脚片部12を設けたものであれば良い。
【0037】
この脚片部12には、上下に向けて長孔13を形成するのであるが、本図では、この長孔13として、更に、その長手方向の両側壁に凹凸部13aを連設して形成したものを示している。
【0038】
また、この長孔13が形成された脚片部12に隣接する脚片部側壁12aの外面には、高さ方向に向けて、高さ調節レベルを目盛で表示した目盛部14を設けている。
【0039】
下部台座体2は、屋根頂部Yに固定される取付座部21の上方に支持片部22を連設して形成している。
【0040】
取付座部21には、釘、ネジ等にて屋根頂部Yと確実に固定するための釘孔(又はネジ孔)21aを設けている。
【0041】
また、この釘孔21aに代えて、或いは釘孔21aに加えて、取付座部21の一部を切り起こして形成した打込爪片21bを設けても良く、このような打込爪片21bを打込むだけで取付座部21と屋根頂部Yとを簡単に固定することもできる。
【0042】
本実施例の下部台座体2は、取付座部21の上方に、上記脚片部12を外装するような一側壁面が開放された略筺状の支持片部22を連設している。
【0043】
また、支持片部22には、長孔13の凹凸部13aの凹所に係止される1以上の係止部23を形成し、この係止部23が凹凸部13aの凹所に係止されることで、脚片部12と支持片部22との連結固定をより確実にできる。
【0044】
高さ調節機構3は、長孔13と、係止部23と、固定手段31とで構成しており、この固定手段31には、様々な構造のものを採用できる。
【0045】
先ず、図1で示した固定手段31は、脚片部12を所望の位置で支持片部22に圧接させて、両者を連結固定する構造のものであり、具体的には、長孔13に重合されるボルト孔24を開設し、このボルト孔24と長孔13にボルト31aを貫通し、そのボルト31a先端をナット31bで締め付ける構造にしたものである。ここでのボルト孔24は、角孔に形成し、これに嵌合される根角部31cを設けたボルト31aを用いることで、廻り防止をしている。なお、31dは、バネワッシャである。
【0046】
このような本発明の棟用受金具Aによれば、長孔13を形成しているので、脚片部12の高さ位置を、この長孔13に沿って微調節できる。
【0047】
また、高さ調節した後は、固定手段31によって、脚片部12と支持片部22を圧接すると共に、長孔13に係止部23が係止されるので、両者を確実に連結固定できる。
【0048】
図3は、本発明に係る棟用受金具の第2実施例を示す分解斜視図である。
【0049】
なお、図1、図2と共通する部位には、共通の番号を付し、その説明は省略する。
【0050】
この棟用受金具Aは、固定手段31として係止部23を設けた支持片部22に、長孔13に重合されるネジ孔25を開設した点に特徴があり、長孔13に蝶ボルト31a’を貫通したうえで、その蝶ボルト31a’先端をネジ孔25に締め付ける構造にしたものである。
【0051】
このような棟用受金具Aによれば、上述のようなナットが不要であり、蝶ボルト31a’を締め付けるだけで、脚片部12と支持片部22を確実に圧接して連結固定できる。
【0052】
図4、図5は、本発明に係る棟用受金具の第3実施例を示す分解斜視図である。
【0053】
なお、図1、図2と共通する部位には、共通の番号を付し、その説明は省略する。
【0054】
この棟用受金具Aは、固定手段31として、係止部23を設けた支持片部22に、長孔13に重合される軸孔26を開設し、この軸孔26と長孔13に連結軸31a”を貫通し、この連結軸31a”の先端に図4で示すような膨出部31c”を備えた回転式の操作レバー31b”又は図5で示すようなスライド式の操作レバー31b”を連結してカシメ止めされ、これらの操作レバー31b”のロック操作によって、脚片部12を支持片部22に圧接させて、両者を連結固定する構造にしたことを特徴とする。
【0055】
なお、連結軸31a”の基端は、長孔13の周縁に掛止する大きさに形成しており、また、操作レバー31b”としては、図4、図5で示した構造以外のものでも良い。
【0056】
すなわち、この棟用受金具Aでは、操作レバー31b”を回転又はスライド操作することによって、その膨出部31c”が支持片部22表面に乗り上げ、膨出部31c”の膨出寸法分だけ連結軸31a”を引っ張ることで、脚片部12を支持片部22に圧接させて、両者を連結固定し、そのロック操作が行われる。
【0057】
そのため、このような棟用受金具Aによれば、操作レバー31b”を回転又はスライド操作することによって、脚片部12と支持片部22を簡単に圧接して連結固定できる。
【0058】
図6は、本発明に係る棟用受金具の第4実施例を示す分解斜視図である。
【0059】
なお、図1、図2と共通する部位には、共通の番号を付し、その説明は省略する。
【0060】
この棟用受金具Aは、固定手段31として、係止部23を設けた支持片部22の対向する一対の側壁面22’に、連結軸31a”を貫通する軸孔26’を開設し、この連結軸31a”に、軸孔26’からの半径が徐々に大きく形成されたカム部31d”を備えた回転式の操作レバー31b”を連結し、この操作レバー31b”のロック操作によって、脚片部12を支持片部22に圧接させて、両者を連結固定する構造にしたことを特徴とする。
【0061】
すなわち、この棟用受金具Aでは、操作レバー31b”を図中矢印で示すように、連結軸31a”の周方向に回転操作することによって、そのカム部31d”が長孔13周縁の内面を押圧し、カム部31d”の高さ分だけ脚片部12を圧接することで、脚片部12と支持片部22を簡単に圧接して連結固定できる。
そのため、このような棟用受金具Aによれば、操作レバー31b”を回転操作するだけで、脚片部12と支持片部22を簡単に圧接して連結固定できる。
【0062】
図7は、本発明に係る棟用受金具の第5実施例を示す分解斜視図である。
【0063】
なお、図1〜図6と共通する部位には、共通の番号を付し、その説明は省略する。
【0064】
この棟用受金具Aは、図1〜図6のものとは異なり、脚片部12を支持片部22に圧接させる固定手段31を設けることなく、両者を連結固定する構造のものを示している。
【0065】
すなわち、ここでの高さ調節機構3は、脚片部12の上下に向けて両側壁に凹凸部13aが連設された長孔13を形成し、支持片部22には、長孔13に重合される1以上の係止穴部27を設け、この長孔13の凹凸部13aの凹所と係止穴部27とを貫通し、その先端を折曲して脚片部12を所望の位置で支持片部22に連結固定する断面略コ字状の係止具32とで構成している。
【0066】
このような棟用受金具Aによれば、脚片部12の高さを、長孔13に沿って微調節でき、所望の位置で係止具32を差し込んで折曲するだけで、脚片部12と支持片部22とを簡単に連結固定できる。
【0067】
また、係止具32を連結固定した後に、その先端を折曲しているので、係止具32の抜け外れを防止できる。
【0068】
図8は、本発明に係る棟用受金具の第6実施例を示す分解斜視図である。
【0069】
なお、図1〜図6と共通する部位には、共通の番号を付し、その説明は省略する。
【0070】
この棟用受金具Aは、図7と同様、脚片部12を支持片部22に圧接する固定手段31を設けることなく、両者を連結固定する構造のものである。
【0071】
すなわち、ここでの高さ調節機構3は、脚片部12の上下に向けて、両側壁に凹凸部13aが連設された長孔13を形成し、支持片部22には、長孔13の凹凸部13aの凹所に係止される押込爪片28を設け、この押込爪片28を押込んで、脚片部12を所望の位置で支持片部22に連結固定するものである。なお、押込爪片28は、脚片部12又は支持片部22の何れか一方を切り起して、一体的に形成している。
【0072】
このような棟用受金具Aによれば、押込爪片28を押込むだけで、脚片部12と支持片部22とを所望の位置で簡単に連結固定できる。
【0073】
【発明の効果】
本発明により、以下の効果を奏することができる。
【0074】
請求項1に係る棟用受金具によれば、高さ調節機構として、長孔を形成しているので、脚片部の高さ位置を、この長孔に沿って微調節できる。
【0075】
また、高さ調節した後は、固定手段によって、脚片部と支持片部を圧接すると共に、長孔に係止部が係止されるので、両者を確実に連結固定できる。
【0076】
請求項2に係る棟用受金具によれば、凹凸部の凹所に上記係止部が係止されるので、脚片部と支持片部を、より確実に連結固定できる。
【0077】
請求項3に係る棟用受金具によれば、ボルト、ナットによって、脚片部と支持片部を、確実に圧接して連結固定できる。
【0078】
請求項4に係る棟用受金具によれば、ナットが不要であり、ボルトを締め付けるだけで、脚片部と支持片部を確実に圧接して連結固定できる。
【0079】
請求項5に係る棟用受金具によれば、操作レバーを回転又はスライド操作するだけで、脚片部と支持片部を簡単に圧接して連結固定できる。
【0080】
請求項6に係る棟用受金具によれば、操作レバーを回転操作するだけで、脚片部と支持片部を簡単に圧接して連結固定できる。
【0081】
請求項7に係る棟用受金具によれば、脚片部の高さを、長孔に沿って微調節でき、所望の位置で係止具を差し込んで折曲するだけで、脚片部と支持片部とを簡単に連結固定できる。
【0082】
請求項8に係る棟用受金具によれば、押込爪片を押込むだけで、脚片部と支持片部とを所望の位置で簡単に連結固定できる。
【0083】
請求項9に係る棟用受金具によれば、釘、ネジを釘孔又はネジ孔に差し込んで、笠木、棟木等と受部、或いは、取付座部と屋根頂部とを確実に固定できる。
【0084】
請求項10に係る棟用受金具によれば、打込爪片を打込むことによって、笠木、棟木等と受部、或いは、取付座部と屋根頂部とを簡単に固定できる。
【0085】
請求項11に係る棟用受金具によれば、目盛部を見ながら、その高さ調節を簡単且つ正確にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る棟用受金具の第1実施例を示す分解斜視図
【図2】図1の使用状態を説明するための要部の概略断面図
【図3】本発明に係る棟用受金具の第2実施例を示す分解斜視図
【図4】本発明に係る棟用受金具の第3実施例(回転式操作レバー)を示す分解斜視図
【図5】本発明に係る棟用受金具の第3実施例(スライド式操作レバー)を示す分解斜視図
【図6】本発明に係る棟用受金具の第4実施例を示す分解斜視図
【図7】本発明に係る棟用受金具の第5実施例を示す分解斜視図
【図8】本発明に係る棟用受金具の第6実施例を示す分解斜視図
【符号の説明】
A 棟用受金具
M 棟木
Y 屋根頂部
1 上部受金具
11 受部
12 脚片部
13 長孔
13a 凹凸部
2 下部台座体
21 取付座部
22 支持片部
23 係止部
24 ボルト孔
25 ネジ孔
26 軸孔
26’ 軸孔
27 係止穴部
28 押込爪片
3 高さ調節機構
31 固定手段
31a ボルト
31a’(蝶)ボルト
31a”連結軸
31b ナット
31b”操作レバー
32 係止具
Claims (11)
- 笠木、棟木等を支持する受部の下方に脚片部を連設した上部受金具と、
屋根頂部に固定される取付座部の上方に支持片部を連設した下部台座体と、
上記支持片部に対して上記脚片部の高さ位置を調節して連結固定する高さ調節機構とを備えた棟用受金具において、
上記高さ調節機構は、上記脚片部又は支持片部の何れか一方に、上下に向けて長孔を形成し、他方には、上記長孔に係止される係止部を設け、且つ、
上記脚片部を所望の位置で支持片部に圧接させて、両者を連結固定する固定手段を設けたことを特徴とする棟用受金具。 - 請求項1において、
上記長孔の長手方向の両側壁には、凹凸部を連設し、この凹凸部の凹所に上記係止部が係止されるようにしたことを特徴とする棟用受金具。 - 請求項1において、
上記固定手段は、上記係止部が設けられた支持片部又は脚片部に、上記長孔に重合されるボルト孔を開設し、このボルト孔と長孔にボルトを貫通し、そのボルト先端をナットで締め付ける構造にしたことを特徴とする棟用受金具。 - 請求項1又は2の何れかにおいて、
上記固定手段は、上記係止部が設けられた支持片部又は脚片部に、上記長孔に重合されるネジ孔を開設し、上記長孔にボルトを貫通し、そのボルト先端を上記ネジ孔に締め付ける構造にしたことを特徴とする棟用受金具。 - 請求項1又は2の何れかにおいて、
上記固定手段は、上記係止部が設けられた支持片部又は脚片部に、上記長孔に重合される軸孔を開設し、この軸孔と長孔に連結軸を貫通し、この連結軸の一端に回転式又はスライド式の操作レバーを連結し、この操作レバーのロック操作によって、上記脚片部を支持片部に圧接させて、両者を連結固定する構造にしたことを特徴とする棟用受金具。 - 請求項1又は2の何れかにおいて、
上記固定手段は、上記係止部が設けられた支持片部又は脚片部に、連結軸を貫通する軸孔を開設し、この連結軸に回転式の操作レバーを連結し、この操作レバーのロック操作によって、上記脚片部を支持片部に圧接させて、両者を連結固定する構造にしたことを特徴とする棟用受金具。 - 笠木、棟木等を支持する受部の下方に脚片部を連設した上部受金具と、
屋根頂部に固定される取付座部の上方に支持片部を連設した下部台座体と、
上記支持片部に対して上記脚片部の高さ位置を調節して連結固定する高さ調節機構とを備えた棟用受金具において、
上記高さ調節機構は、上記脚片部又は支持片部の何れか一方に、上下に向けて両側壁に凹凸部が連設された長孔を形成し、他方には、上記長孔に重合される1以上の係止穴部を設け、この長孔の凹凸部の凹所と係止穴部とを貫通し、その先端を折曲して、上記脚片部を所望の位置で支持片部に連結固定する係止具を設けたことを特徴とする棟用受金具。 - 笠木、棟木等を支持する受部の下方に脚片部を連設した上部受金具と、
屋根頂部に固定される取付座部の上方に支持片部を連設した下部台座体と、
上記支持片部に対して上記脚片部の高さ位置を調節して連結固定する高さ調節機構とを備えた棟用受金具において、
上記高さ調節機構は、上記脚片部又は支持片部の何れか一方に、上下に向けて両側壁に凹凸部が連設された長孔を形成し、他方には、上記長孔の凹凸部の凹所に係止される押込爪片を設け、この押込爪片を押込んで、上記脚片部を所望の位置で支持片部に連結固定することを特徴とする棟用受金具。 - 請求項1〜8の何れかにおいて、
上記受部及び取付座部の少なくとも一方には、1以上の釘孔又はネジ孔を設けたことを特徴とする棟用受金具。 - 請求項1〜9の何れかにおいて、
上記受部及び取付座部の少なくとも一方には、その一部を切り起こして形成した打込爪片を設けたことを特徴とする棟用受金具。 - 請求項1〜10の何れかにおいて、
上記支持片部と脚片部との高さ調節レベルを表示する目盛部を適所に設けたことを特徴とする棟用受金具。
Priority Applications (1)
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