JP2004210215A - 走行駆動装置及びそれを備える車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行駆動装置の高さを最小限に抑えることでグランドクリアランスを拡大すべく、油圧モータを横置きの構成とするとともに、前車軸ケースに内装した構成とする技術を提供する。
【解決手段】第一車軸ケース部(第一車軸ケース2L)と、
前記第一車軸ケース部に接合させる第二車軸ケース部((第二車軸ケース2R)と、
前記第一・第二車軸ケース部の接合部にて形成されるハウジング21に内装され、左右両面にモータ付設面22m・22mを形設したセンタセクション22と、前記センタセクションに対しモータ軸23b・23bを水平方向として付設される左右一対の油圧モータ23L・23Lと、を具備する油圧駆動ユニット20と、
前記第一・第二車軸ケース部の左右端面にそれぞれ接合され、左右の走行車輪を支持する一対の車輪支持ユニット30L・30Rと、
を具備する走行駆動装置2とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧駆動による走行駆動装置に関するものであり、特に、四輪駆動タイプのトラクタ等の車両に備えられるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、油圧駆動による走行駆動装置を備える車両については、多くの関連技術が開示されており、各技術においては、それぞれ、特徴的な性能を呈するものである。
例えば、特許文献1で開示されるところの技術では、主に、前輪車軸に関する地上高、即ち、グランドクリアランスの拡大を目的とするものであり、その構成は、前輪駆動軸を内装支持する前車軸ケースよりも高位置に前輪駆動用の油圧モータを配する構成としている。
【0003】
【特許文献1】
特開昭55−132325号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、走行駆動装置を含む走行駆動伝達系において、全体的な装置高さを低く設計することは、低重心、かつ、グランドクリアランスの拡大といった点で、特に、トラクタ等のように畦越え等を必要とする車両には有効なものである。
ところが、上記特許文献に示されるところの技術では、油圧モータのモータ軸・シリンダブロック等を上下方向に配する構成、即ち、縦置きとするとともに、油圧モータが完全に前車軸ケースに載置される構成としているため、この油圧モータの高さ分が、直接的に走行駆動伝達系の装置全体を高くしているといえる。
そこで、本発明は、走行駆動装置の高さを最小限に抑えることでグランドクリアランスを拡大すべく、油圧モータを横置きの構成とするとともに、車軸ケースに内装した構成と、その構成をコンパクト化する技術を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、左右に相互連結した第一車軸ケース部、第二車軸ケース部と、
前記第一・第二車軸ケース部の接合部にて形成されるハウジングに内装され、左右両面のモータ付設面を形設したセンタセクションと、前記センタセクションに対しモータ軸を水平方向として付設される左右一対の油圧モータと、を具備する油圧駆動ユニットと、
前記第一・第二車軸ケース部の左右端面にそれぞれ接合され、左右の走行車輪を支持する一対の車輪支持ユニットと、を具備し、
機体フレームにおいて前後軸線方向に沿って揺動可能に懸架されることである。
【0006】
また、請求項2に記載のごとく、左右に相互連結した第一車軸ケース部、第二車軸ケース部と、
前記第一・第二車軸ケース部に挟装支持されるセンタセクションと、
前記第一・第二車軸ケース部と前記センタセクションとの接合部にてそれぞれ形成されるハウジングに内装され、センタセクションの左右両面のモータ付設面に対しモータ軸を水平方向として付設される左右一対の油圧モータと、を具備する油圧駆動ユニットと、
前記第一・第二車軸ケース部の左右端面にそれぞれ接合され、左右の走行車輪を支持する一対の車輪支持ユニットと、を具備し、
機体フレームにおいて前後軸線方向に沿って揺動可能に懸架されることである。
【0007】
また、請求項3に記載のごとく、前記油圧駆動ユニットにおいて、
前記一対の油圧モータは可動斜板を具備する可変容積型とするとともに、両油圧モータの可動斜板を連動させて調整するための連動機構を備えることである。
【0008】
また、請求項4に記載のごとく、前記連動機構において、前記可動斜板の制御量は、走行車輪の操舵角の情報の入力に応じて調整されるように構成したことである。
【0009】
また、請求項5に記載のごとく、前記油圧駆動ユニットにおいて、
前記一対の油圧モータは可動斜板を具備する可変容積型とするとともに、
前記油圧モータへの作動油の供給量は流量制御手段により制限されるように構成したことである。
【0010】
また、請求項6に記載のごとく、前記油圧駆動ユニットにおいて、
前記一対の油圧モータは固定斜板を具備する固定容積型とするとともに、
前記油圧モータへの作動油の供給量は、走行車輪の操舵角の情報の入力に応じて調整されるように構成したことである。
【0011】
また、請求項7に記載のごとく、前記走行駆動装置において、前後方向に沿う揺動中心よりも左右方向一方向側に、前記一対の油圧モータを収容する部屋が形成されている、ことを特徴とすることである。
【0012】
また、請求項8に記載のごとく、左右に相互連結した第一車軸ケース部、第二車軸ケース部と、
前記第一・第二車軸ケース部にてセンタセクションが挟装支持され、左右方向に複数のピストンを摺動させる構成とした油圧式斜板角調整装置と、
前記センタセクションの両側側方に配されるモータセンタセクションに、モータ軸を水平方向として付設される左右一対の油圧モータと、
前記第一・第二車軸ケース部の左右端面にそれぞれ接合され、左右の走行車輪を支持する一対の車輪支持ユニットと、を具備し、
機体フレームにおいて前後軸線方向に沿って揺動可能に懸架される走行駆動装置であって、
前記一対の油圧モータは可動斜板を具備する可変容積型とし、
前記可動斜板の変更は、前記油圧式斜板角調整装置より突出させるピストンを当接させることで行われ、
前記ピストンの突出量は、走行車輪の操舵角の情報の入力に応じて制御される構成としたことである。
【0013】
また、請求項9に記載のごとく、前記一対の油圧モータと、前記一対の車輪支持ユニットとの間に、それぞれ、遊星歯車機構を介設する構成としたことである。
【0014】
また、請求項10に記載のごとく、前記走行駆動装置において、前記油圧モータが収容される部屋は、車輪支持ユニットに対して油流通不能に区画されていることである。
【0015】
また、請求項11に記載のごとく、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の走行駆動装置を備える車両としたことである。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は本発明の走行駆動装置を備える車両の構成を示す正面図、図2は同じく走行駆動装置の正面一部断面図、図3は同じく走行駆動装置の連動機構の構成の一実施形態を示す平面図、図4は同走行駆動装置に備えるセンタセクション周辺の側面断面図、図5は同走行駆動装置を備えた車両の走行駆動系の油圧回路図、図7は第三の実施形態の走行駆動装置の正面一部断面図、図8は同走行駆動装置に備えるセンタセクション周辺の側面断面図、図9は第四の実施形態の走行駆動装置の正面一部断面図、図10は同走行駆動装置を備えた車両の走行駆動系の油圧回路図、図11は同じく他の油圧回路構成を示す油圧回路図、図12は第五の実施形態の走行駆動装置の正面一部断面図、図13は油圧式斜板角調整装置の油圧動作に関するものの油圧回路図、図14は第六の実施形態の走行駆動装置の正面一部断面図である。
【0017】
本発明の作業車両の構成について説明する。
図1に示す構成は、トラクタ等の作業車両1における走行系の装置構成の概要を示すものであり、機体進行方向を前側として、前部に走行車輪としての前輪12L・12Rを駆動・操舵自在に支持する前走行駆動装置2、後部に走行車輪としての後輪13L・13Rを駆動・操舵不能に支持する後走行駆動装置3を配する構成としている。後走行駆動装置3においては、図示せぬ原動機の出力が入力され、該入力により油圧ポンプを駆動し、該油圧ポンプからの作動油により油圧モータを駆動し、後輪13L・13Rが回転駆動される構成としている。一方、後走行駆動装置3の内の油圧ポンプは、油圧ホース9a・9bを介して前走行駆動装置2に内装される油圧モータと流体的に接続されており、該油圧モータを作動油により駆動することで、前輪12L・12Rが回転駆動される構成としている。以上のように、後走行駆動装置3に内装される油圧ポンプにより、前後の走行駆動装置2・3に内装させる油圧モータを駆動する構成として、油圧駆動式の四輪駆動車両が構成されている。
また、車両の前後略中央部に配された操舵ステアリング機構4の操作力は、操舵ギアボックス5、リンク6を介して、右の前輪12Rを支持する前輪支持ユニット30Rに取り付けられる操向アーム7R、さらに、連動リンク8を介して、左の前輪12Lを支持する前輪支持ユニット30Lに取り付けられる操向アーム7Lに伝動される構成としており、連動リンク8により、左右の前輪12R・12Lが同一の操舵角を呈する構成としている。
【0018】
次に、前走行駆動装置2の構成の詳細について説明する。
尚、以下の説明にいて、前走行駆動装置2は、車両の構成においては、機体の後ろ側に配される、つまりは、後輪を支持する構成とするものであってもよく、特に、前位置に備えられるものとして限定されるものではない。
【0019】
まず、前走行駆動装置2における第一の実施形態について説明する。
図2に示すごとく、前走行駆動装置2は、車両フレームの左右方向略中央位置に固定されたセンターピン1pに対する吊設部2gを形設した第一車軸ケース部としての左前車軸ケース2Lと、前記左前車軸ケース2Lの右側端面に形設したフランジ部に対して左側端面のフランジ部を接合させる第二車軸ケース部としての右前車軸ケース2Rと、前記左右の前車軸ケース2L・2Rの接合部に形成されるハウジング21に内装され、左右両側に垂直のモータ付設面が形成されるセンタセクション22と、前記モータ付設面にそれぞれシリンダブロック23a・23aを回転摺動自在に付設し、同シリンダブロック23a・23aに相対回転不能に係合され、左右前輪12L・12Rを駆動させる駆動力を出力するモータ軸23b・23bを具備する左右一対の可変容積型の油圧モータ23L・23Rと、左右の可変容積型の油圧モータ23L・23Rの可動斜板28・28を同一の傾斜角を呈するように連動連結する連動機構24と、を具備する油圧駆動ユニット20と、前記右前車軸ケース2Rの右側端面、左前車軸ケース2Lの左側端面にそれぞれ接合され、左右の前輪12L・12Rを回転駆動かつ操舵自在に支持する左右一対の前輪支持ユニット30L・30Rと、を具備し、機体フレームにおいてセンターピン1pを介して前後軸線方向に沿って揺動可能に懸架される構成としている。尚、前輪支持ユニット30L・30Rにおいては、左右一対に構成されるものであり、以下では、図2に示す右側の前輪支持ユニット30Rにて説明するものとする。
【0020】
図2に示すごとく、左右の前車軸ケース2L・2Rの接合部で形成されるハウジング21と、左前車軸ケース2Lにおいて上方へ突設したセンターピン1pとの吊設部2gとは、左右方向に互いにずれた位置に配されている。換言すれば、前記走行駆動装置2において、前後方向に沿う揺動中心となるセンターピン1pよりも左右方向一方向側に、前記一対の油圧モータ23L・23Rを収容する部屋を形成している。
このように、両者の左右方向における位置が重なることによる左右の前車軸ケース2L・2Rの上下幅の拡大防止、つまりは、左右の前車軸ケース2L・2Rの上下幅を最小限に抑える構成としている。尚、本実施例では、左前車軸ケース2Lに吊設部2gを形設したが、右前車軸ケース2Rに吊設部2gを形設し、ハウジング21を機体のセンターピン1pより左側に配する構成としてもよい。
また、前車軸ケース2L・2Rの接合部においては、互いに凹凸の関係となる嵌合部が形成され、両前車軸ケース2L・2Rが互いに位置決め固定される関係として、モータ軸23b・23bの芯出しが行われるようになっている。
また、前記走行駆動装置2において、前記油圧モータ23L・23Rが収容される部屋(ハウジング21)は、シール部材36・36により、前輪支持ユニット30L・30Rに対して油流通不能に区画されており、油圧モータ23L・23Rを駆動するためにハウジング21内に満たされるべき作動油が、前輪支持ユニット30L・30R側へ流入することがないようにして作動油の漏れによる油圧モータ23L・23Rの作動不良といった不具合が生じないようにしている。尚、このシール部材36による構成は、第一から第五の実施例において共通のものである。
【0021】
図4に示すごとく、前記センタセクション22において、左右のモータ付設面22m・22mの中央には、油圧モータ23L・23Rのモータ軸23b・23bの端部を挿入支持する軸孔22c・22cが穿設されている。また、モータ付設面22m・22mに開口する一対のキドニーポート22a・22bが左右方向に穿設されている。該キドニーポート22a・22bは、断面視において前記軸孔22c・22cの左右側に配されるようにしている。そして、該キドニーポート22a・22bにおけるモータ付設面22m・22mにおける開口部が、それぞれシリンダブロック23a・23aの複数のシリンダ孔と対向し、作動油の給排が行われるようになっている。
このキドニーポート22a・22bの左右方向中途部には、該キドニーポート22a・22bの穿設方向と直交する方向であって、それぞれ外部に通じる油路25a・25bが穿設されており、該油路22a・22bには、それぞれ、右前車軸ケース2Rの外部に通じる接続プラグ26a・26bが嵌挿されている。
図4に示すごとく、センタセクション22には、側面断面視における複数箇所にボルト孔27・27・27が左右方向に貫通して穿設されており、該センタセクション22は、固定ボルト27a・27a・27aによって、右前車軸ケース2R内部に膨出させて設けた固定部2a・2a・2aに対して締結固定されている。
【0022】
また、図2に示すごとく、前記センタセクション22の中央に穿設した軸孔22c・22cには、前車軸ケース2L・2Rにおけるハウジング21との境界部にそれぞれ嵌設されるベアリング29・29にて枢支されるモータ軸23b・23bの端部が挿入されている。また、モータ付設面22m・22mには、該モータ軸23b・23bに対し相対回転不能に係合されたシリンダブロック23a・23aが回転摺動自在に付設されることで、左右一対の油圧モータ23L・23Rが配される構成となっている。
前記シリンダブロック23a・23aに形設した複数のシリンダ孔内には、付勢バネを介してピストン23p・23p・・・が往復動自在に嵌合され、該ピストン23p・23p・・・の頭部には、可動斜板28・28のスラストベアリング28a・28aを当接させている。
このように、ハウジング21内のセンタセクション22の左右垂直面にモータ付設面22m・22mを形設するとともに、モータ軸23b・23bを水平方向に支持する構成とし、該モータ軸23b・23bが出力軸を兼ねる構成としている、つまりは、油圧モータ23L・23Rを横置きに構成するとともに、左右の前車軸ケース2L・2Rに内装する構成としているので、車軸ケースの外部に油圧モータが存在せずに、前走行駆動装置2の高さを最小限に抑えることができ、グランドクリアランスを拡大することができる。
【0023】
また、クレドール型に構成された可動斜板28・28の側面には通例の如く、それぞれ図示せぬコントロールアームが係合しており、該コントロールアームの回動軸となるコントロール軸24a・24aの回転により可動斜板28・28の傾斜角の調整が行なわれるようになっている。なお、本実施例の可動斜板28・28はトラニオン型であっても良い。
そして、図3に示すごとく、コントロール軸24a・24aの車軸ケースの外側端部には、それぞれ、コントロールアーム24L・24Rが固設されている。左側の油圧モータ23Lのコントロールアーム24Lの一端と、右側の油圧モータ23Rのコントロールアーム24Rの一端とは、連動リンク24Cにより連動連結されており、左右の可動斜板28・28が連動して一方側への傾転角度を増減させることにより、左右の油圧モータ23L・23Rが同一の割合で増速/減速するようになっている。
また、コントロールアーム24Lにおける連動リンク24Cとの連結部の反対側端部には、操舵連動リンク24Fが連結されており、該操舵連動リンク24Fの動作に、コントロールアーム24L、そして、連動リンク24Cを介してコントロールアーム24Rが連動するようになっている。
前記操舵連動リンク24Fの動作は、前記操舵ステアリング機構4の操作量(前輪の操舵角)に連動するものであり、操舵ステアリング機構4の操作量が増加するに従って操舵連動リンク24Fの動作量を増加させ、該操舵連動リンク24Fの動作量の増加に従って左右の油圧モータ23L・23Rが増速するようなっている。
また、左右の油圧モータ23L・23Rは、前記連動リンク24Cの作用により、同一の割合で増速されるようになっている。つまり、直進時は前輪12L・12Rの周速と後輪13L・13Rの周速を略同一とし、操舵ステアリング機構4の操舵角に応答して前輪12L・12Rの周速を後輪13L・13Rの周速よりも大きくする(前輪増速)ことで、旋回性能の向上を図る構成としているものである。
以上のように、コントロール軸24a・24a、コントロールアーム24L・24R、連動リンク24C、そして操舵連動リンク24Fにより連動機構24を構成し、左右の油圧モータ23L・23Rの制御量を連動させる構成としている。
尚、前記操舵連動リンク24Fの制御量は、前輪12L・12Rの操舵角の情報の入力に応答するものであればよく、図1に示す操舵ステアリング機構4、連動リンク8、前輪支持ユニット30L・30Rのハウジング等といったものから操舵角の情報を入力することで行われるものであり、いずれのものから入力するかについては、特に限定されるものではない。一例としては、図3に示すごとく、左側の前輪支持ユニット30Lに操向連動アーム24hを取付け、該操向連動アーム24hと、前記操舵連動リンク24Fとを、リンク24k、カム24sを形設した扇状回動リンク24m、L字型揺動リンク24nを介して連動連結する構成により実現可能とするものである。
【0024】
また、図2に示すごとく、右側に配される前輪支持ユニット30Rは、右前車軸ケース2Rの右端部に接合され、略「ヘ」字状に屈曲した伝動ケース30aと、該伝動ケース30aの下部にて外嵌固定されたベアリング31a・31bに内嵌固定される操舵ケース30bと、該操舵ケース30bの立設接合面に接合される車軸ケース30cと、から外観が構成されている。
伝動ケース30aの屈曲部においては、前記モータ軸23b端部に軸着したベベルギア32aと、上下方向に沿う伝動軸33の上側端部に軸着したベベルギア32bとが噛合されており、モータ軸23bの駆動力が伝動軸33に伝達される。該伝動軸33は、伝動ケース30aの屈曲部に設けたベアリング31c及び操舵ケース30bの底部に設けたベアリング31dにて、それぞれ、ベベルギア32b・32cとともに回転自在に支持されている。
また、操舵ケース30bの下部においては、伝動軸33の下側端部に軸着したベベルギア32cと、前輪車軸34Rに軸着したベベルギア32dとが噛合されており、伝導軸33の駆動力が前輪車軸34Rに伝達される。前記ベベルギア32dにおける前輪車軸34Rの端面からの突出部分は、操舵ケース30bの側部の膨出部に嵌装されたベアリング31eの外輪に内嵌支持されている。また、前輪車軸34Rには、車軸ケース30cの外部より前輪固定ディスク35Rが固設されている。
以上の構成の前輪支持ユニット30Rにおいて、油圧モータ23Lの回転によるモータ軸23bの駆動力が、伝動軸33から前輪車軸34Rに伝達されるようになっている。そして、該前輪車軸34Rに固設される前輪固定ディスク35Rに取り付けられる前輪12Rは、前輪車軸34Rにより回転駆動されるとともに、操舵ケース30bの回動により操舵されるようになっている。
尚、以上の右側の前輪支持ユニット30Rの構成は、左側の前輪支持ユニット30Lにおいても適用されるものである。
【0025】
図5は、以上の前走行駆動装置2を備えた車両の走行駆動系の油圧回路図を示すものである。
図5に示す構成において、後走行駆動装置3においては、油圧ポンプ40Pと、油圧モータ40Mが設けられており、油圧モータ40Mの駆動力により、後輪車軸44L・44Rを駆動することで、後輪13L・13Rを回転駆動する構成としている。また、油圧ポンプ40Pは、コントロールバルブ45、センタセクション22のキドニーポート22aを介して油圧モータ23L・23Rと流体的に接続されており、また、油圧モータ40Mは、同様に、コントロールバルブ45、センタセクション22のキドニーポート22bを介して油圧モータ23L・23Rと流体的に接続されている。尚、前記コントロールバルブ45の操作により、油圧モータ23L・23Rと油圧モータ40Mの全てが駆動される状態の四輪駆動モードと、油圧モータ40Mのみが駆動され油圧モータ23L・23Rは空転する状態の後輪二輪駆動モードとが切り換えられる構成となっている。
前記油圧モータ23L・23Rにおいては、キドニーポート22a・22bにより並列的に接続される(パラレル接続される)、つまり、接続プラグ26aから供給される作動油は、例えば車両前進時では、キドニーポート22aから油圧モータ23L・23Rに分配供給され、油圧モータ23L・23Rから排出される作動油は、キドニーポート22bに流入して接続プラグ26bより排出されるように接続されるものである。
そして、油圧モータ23L・23Rの駆動力は、それぞれ、モータ軸23b・23b、伝動軸33・33、前輪車軸34L・34Rに伝達され、前輪12L・12Rが回転駆動されるようになっている。
以上の回路構成においては、油圧モータ23L・23Rに対する前輪12L・12Rの負荷変動により、それぞれの油圧モータ23L・23Rに分配される流量が変化し、左右の前輪12L・12Rにおいてデフ作用を生じさせる構成となっている。
また、操舵ステアリング機構4の操作量(直進位置からの操舵角度)の情報入力に操舵連動リンク24Fの制御量が応答する構成としており、操舵連動リンク24Fが作動すると、コントロールアーム24L・24Rは連動リンク24Cの作用とあいまって、それぞれの斜板角を同一角度だけ増速側に傾ける。これにより、旋回時においては、前輪増速されるものである。
【0026】
次に、前走行駆動装置2における第二の実施形態について説明する。
図6は、本実施形態における車両の走行駆動系の油圧回路図を示すものである。
本構成では、前記油圧駆動ユニット20において、前記一対の油圧モータ23L・23Rは可動斜板28・28を具備する可変容積型とするとともに、前記センタセクション22への油圧モータ作動油の供給量は流量制御手段(例えば、分流弁42・42)により制限されるようにしている。
図6に示すごとく、前記油圧ホース9a・9bにおいて、コントロールバルブ45よりも後走行駆動装置3側には分流弁42・42が介設されており、油圧ポンプ40Pより前走行駆動装置2側へ供給される作動油の供給量の一部を分流弁42・42によりリリーフ回路42a・42aを介してバイパスさせるように構成されている。また、分流弁42・42とコントロールバルブ45の間の圧力を逃がすための戻り油路42b・42bも設けられている。また、油圧ホース9a・9bは、バイパス油路9cにより接続されている。
以上の構成により、後走行駆動装置3から前走行駆動装置2への作動油の供給量を分流弁42・42により制限する、換言すれば、作動油の供給量を分流弁42・42により設定することが可能となる。そして、この分流弁42・42によって減速作用が得られ、前輪12L・12Rと後輪13L・13Rの回転数の比を保つことができるとともに、前走行駆動装置2に備える油圧モータ23L・23Rの容量を後走行駆動装置3の油圧モータ40Mに比べて小さくすることが可能であり、該油圧モータ23L・23Rを含むコンパクトな油圧駆動ユニット20をもってしてトラクションに必要なトルク容量を賄うことができる。
また、前記戻り油路42b・42bは、ヘビーデューティーな重牽引作業時に発生するピークトルクをカットするトルクリミッタとしても作用させることができる。これにより、ギヤトレーン全体の強度レベルを落とすことが可能となり、走行駆動装置2全体のコンパクト化を図ることができる。
尚、以上の構成による作用は、前走行駆動装置2の供給量を所定の割合で制限する(絞る)構成と、戻り油路を形成することで実現されるものであり、分流弁42・42の他、一般的な絞り弁を含む流量制御弁の全般を用いることによっても実現できる。
【0027】
次に、前走行駆動装置2における第三の実施形態について説明する。
図7に示す構成では、センタセクション82を、左右の前車軸ケース2L・2Rの接合面との間に挟装して設ける構成としている。
図7及び図8に示すごとく、センタセクション82の左右垂直面には、モータ付設面82m・82mを一段高く形設することで環状段付部82a・82aを形成し、該環状段付部に、前車軸ケース2L・2Rの接合端面に形設したフランジ部2J・2Jを接合させることで位置決めできるようになっている。
また、センタセクション82の側面断面視における複数箇所にボルト孔87・87・87が左右方向に貫通して穿設されており、右前車軸ケース2R側から固定ボルト87a・87a・87aを挿入するとともに、左前車軸ケース2Lの螺孔に螺挿することで、左右の前車軸ケース2L・2Rがセンタセクション82を介して連結固定される構成としている。
本構成においては、センタセクション82により、左右の前車軸ケース2L・2Rを接合する構成として、センタセクション82の外周面82Fが外部に現れる構成となっており、該センタセクション82を前車軸ケース2L・2Rに内装する構成と比較して、前車軸ケース2L・2Rの接合部での上下幅をコンパクトに構成することができる。
【0028】
次に、前走行駆動装置2における第四の実施形態について説明する。
図9に示す構成においては、上述した第一の実施形態において可動斜板28・28を具備する可変容積型の油圧モータ23L・23Rであるものを、固定斜板88・88を具備する固定容積型の油圧モータ83L・83Rとした構成とするものであり、図10又は図11に示すところの油圧回路により、旋回時における前輪増速を行う構成とするものである。
【0029】
まず、図10に示す油圧回路においては、前後の走行駆動装置2・3をコントロールバルブ45を介して流体的に接続する回路構成において、油圧ポンプ40Pとコントロールバルブ45とを結ぶ油路48aと、油圧モータ40Mとコントロールバルブ45とを結ぶ油路48bとを、可変絞りバルブ49を設けた油路48cにより流体接続し、前記可変絞りバルブ49の絞り量の制御量は、前輪12L・12Rの操舵角の情報の入力に応答するようにしている。具体的には、前輪12L・12Rの操舵角が増加すると、可変絞りバルブ49の絞り量を増加させる制御としている。
尚、前記可変絞りバルブ49の絞り量の制御量は、前輪12L・12Rの操舵角の情報の入力に応答するものであればよく、図1に示す操舵ステアリング機構4、連動リンク8、前輪支持ユニット30L・30Rのハウジング等といったものから操舵角の情報を入力することで行われるものであり、いずれのものから入力するかについては、特に限定されるものではない。
また、油路48a・48bには、それぞれ、絞り弁と逆止弁からなるリリーフ機構46a・46bが設けられている。
【0030】
この油圧回路の構成では、後走行駆動装置3と前走行駆動装置2とを結ぶ油路48a・48bが油路48cによって連通しており、高圧側の油路を流れる作動油の一部が低圧側の油路へ流れるようになっている。
これにより、旋回時において、例えば、油路48aが高圧側で、油路48bが低圧側である場合に、前輪12L・12Rの操舵角が増加すると、可変絞りバルブ49の絞り量が増加し、油路48cを通って油路48bに流入する作動油の流量が減少することから、前記操舵角がゼロの場合と比較して、前走行駆動装置2への作動油の供給量が増加し、前輪増速が行われるものである。
以上の油圧回路の構成により、固定容積型の油圧モータ83L・83Rを備える前走行駆動装置2において、上述した第一の実施形態の場合と同様、装置の高さを最小限に抑えることができ、グランドクリアランスを拡大することができる。
そして、特に固定容積型の油圧モータ83L・83Rを備える構成にすることで、可変容積型の油圧モータを備える構成例と比較して、部品点数の削減や、仕組みの容易性といった観点から、コスト削減が図れるといったメリットが得られる。
また、固定斜板による油圧モータ83L・83Rの構成であると、油圧モータを前車軸ケース2L・2Rの取り付けた後に、前走行駆動装置2全体を仕組むことが可能であるので、仕組み性の向上が図られる。
【0031】
また、図11に示す油圧回路においては、前後の走行駆動装置2・3をコントロールバルブ45を介して流体的に接続する回路構成において、油圧ポンプ40Pとコントロールバルブ45とを結ぶ油路48aと、油圧モータ40Mとコントロールバルブ45とを結ぶ油路48bとを、油路48dにより流体接続し、前記油路48a・48bには、それぞれ可変絞りバルブ94a・94bを設けるとともに、絞り弁と逆止弁を介して他方の油路48b・48aに連通するリリーフ回路95a・95b、さらに、前走行駆動装置2側から後走行駆動装置3側へのみ作動油を流す逆止弁96a・96bを介して前記可変絞りバルブ94a・94bをバイパスさせる戻り油路97a・97bを設ける構成とし、前記可変絞りバルブ94a・94bの絞り量の制御量は、前輪12L・12Rの操舵角に応答するようにしている。この制御は、前輪12L・12Rの操舵角が増加すると、可変絞りバルブ94a・94bの絞り量を減少させる制御としている。
尚、上述したものと同様、前記可変絞りバルブ94a・94bの絞り量の制御量は、前輪12L・12Rの操舵角の情報の入力に応答するものであればよい。
【0032】
この油圧回路の構成では、後走行駆動装置3と前走行駆動装置2とを結ぶ油路48a・48bに、可変絞りバルブ94a・94bが設けられる構成となっており、該可変絞りバルブ94a・94bの絞り量により、前走行駆動装置2へ供給される作動油の量がコントロールされるようになっている。
これにより、旋回時において前輪12L・12Rの操舵角が増加すると、可変絞りバルブ94a・94bの絞り量が減少することから、後走行駆動装置3から前走行駆動装置2へ供給される作動油が増加し、前輪増速が行われるものである。
尚、前輪12L・12Rの操舵角が少ない場合には、リリーフ回路95a・95bにより低圧側に作動油を逃がすようにしている。また、本構成では、操舵角に対して両方の可変絞りバルブ94a・94bが同時に作動し、前走行駆動装置2から後走行駆動装置3へ作動油を戻す回路も狭められることになるため、逆止弁96a・96bを設けた戻り油路97a・97bを通すことで、前記可変絞りバルブ94a・94bをバイパスさせるようにしている。
以上の油圧回路の構成により、固定容積型の油圧モータ83L・83Rを備える前走行駆動装置2において、上述した第一の実施形態の場合と同様、装置の高さを最小限に抑えることができ、グランドクリアランスを拡大することができる。
そして、同じく、特に固定容積型の油圧モータ83L・83Rを備える構成にすることで、可変容積型の油圧モータを備える構成例と比較して、部品点数の削減や、仕組みの容易性といった観点から、コスト削減が図れるといったメリットが得られる。
また、固定斜板による油圧モータ83L・83Rの構成であると、油圧モータを前車軸ケース2L・2Rの取り付けた後に、前走行駆動装置2全体を仕組むことが可能であるので、仕組み性の向上が図られる。
【0033】
次に、前走行駆動装置2における第五の実施形態について説明する。
図12に示すごとく、前走行駆動装置2は、左前車軸ケース2Lと右前車軸ケース2Rでセンタセクション51を挟装支持される油圧式斜板角調整装置50と、前記左右の前車軸ケース2L・2Rに内装され、前記油圧式斜板角調整装置50の減速・増速油圧ピストン52H・52Lにより可動斜板の斜板角の調整が行われる可変容積型の油圧モータ63L・63Rと、前記右前車軸ケース2Rの右側端面、左前車軸ケース2Lの左側端面にそれぞれ接合され、左右の前輪12L・12Rを回転駆動かつ操舵自在に支持する左右一対の前輪支持ユニット(不図示)と、を具備し、前記左右の前車軸ケース2L・2Rのいずれか一方に、車両のセンターピン1pに対する吊設部2gを形設している。尚、左右一対の前輪支持ユニット30L・30Rについては、図2で示されるところの構成と同一のものである。
【0034】
図12に示すごとく、本実施形態において、油圧モータ63L・63Rは、左右の前車軸ケース2L・2Rに内装固定されたセンタセクション65・65の内側面に形設したモータ付設面65m・65mに、シリンダブロック63a・63aを回転摺動自在に付設し、該シリンダブロック63a・63aの複数のシリンダ孔にはピストン63p・63p・・・が往復動自在に嵌合され、該ピストン63p・63p・・・の頭部には、可動斜板68・68のスラストベアリング68c・68cを当接させている。シリンダブロック63a・63aには、モータ軸63b・63bが相対回転不能に係合され、該モータ軸63b・63bの回転力を左右前輪12L・12Rの駆動力として出力する構成としている。以上のようにして、左右一対の可変容積型の油圧モータ63L・63Rが、それぞれ、左右の前車軸ケース2L・2Rに内装されている。前記センタセクション65・65には、前車軸ケース2L・2Rの外部と通じる接続プラグ66a・66aが嵌装されている。
また、前記可動斜板68・68の外側面の上下位置には作用当接部68a・68bが形設されており、油圧式斜板角調整装置50のセンタセクション51より突出される増速・減速油圧ピストン52H・52Lの突端を当接させるようにしている。
【0035】
図12に示すごとく、前記油圧式斜板角調整装置50は、中央部の軸受け56・56にて前記油圧モータ63L・63Rのモータ軸63b・63bの内端を軸承し、該モータ軸63b・63bの回転軸線を挟んで平行関係にある減速側シリンダ54L及び増速側シリンダ54Hを左右方向に貫通して穿設するとともに、前記減速側シリンダ54L・増速側シリンダ54Hの左右中央部と外部とをそれぞれ連通させる減速側吸入ポート53L及び増速側吸入ポート53Hを穿設したセンタセクション51と、前記減速側シリンダ54L・増速側シリンダ54Hにそれぞれ摺動自在に設けられた左右一組の減速油圧ピストン52L・52L及び増速油圧ピストン52H・52Hと、から構成されるものである。
前記センタセクション51の左右側面には、左右の前車軸ケース2L・2Rの端面がそれぞれ当接しており、これら前車軸ケース2L・2Rにてセンタセクション51を挟装支持している。また、センタセクション51には、減速側シリンダ54L・増速側シリンダ54Hが左右方向に貫通して穿設されており、それぞれに減速油圧ピストン52L・52L、増速油圧ピストン52H・52Hが摺動自在に嵌設されている。これら減速油圧ピストン52L・52L及び増速油圧ピストン52H・52Hの突出端は、油圧モータ63L・63Rの可動斜板68・68に当接するような位置に配されている。
そして、減速油圧ピストン52L・52L及び増速油圧ピストン52H・52Hは、それぞれ、減速側吸入ポート53L及び増速側吸入ポート53Hから吸入(又は排出)される作動油の流動により、減速側シリンダ54L・増速側シリンダ54Hの左右中央部より左右方向へ均等な距離を移動し、可動斜板68・68の作用当接部68a・68bに対し、それぞれの突出端が当接するようになっている。
また、前記センタセクション51は、前記減速側シリンダ54Lの左右幅を増速側シリンダ54Hの左右幅よりも大となるように構成されて正面断面視略「T」字状としている。これにより、減速油圧ピストン52L・52Lを減速側シリンダ54Lの開口端面よりも内部に収容する一方、増速油圧ピストン52H・52Hを突出させた状態では、増速油圧ピストン52H・52Hの突端が可動斜板68・68の下部の作用当接部68b・68bを押圧することから、作用当接部68a・68aが減速側シリンダ54Lの左右の突端部51S・51Sに当接する。このように、減速側シリンダ54Lの左右の突端部51S・51Sを可動斜板68・68の傾きに対するストッパーとして機能させる。そして、突端部51S・51Sがストッパーとして機能する場合には、可動斜板68・68の傾斜角が最小となって、モータ軸63b・63bの回転速度が最大となるものである。
一方で、減速油圧ピストン52L・52Lを最も突出させた状態では、減速油圧ピストン52L・52Lの突端が可動斜板68・68の上部の作用当接部68a・68aを押圧することにより、下部の作用当接部68b・68bを増速油圧ピストン52H・52Hの左右の突端部に当接させるようにしている。この際、増速油圧ピストン52H・52Hは、増速側シリンダ54H内で互いに当接し合い、先端を増速側シリンダ54Hから突出させた状態で静止しており、増速油圧ピストン52H・52Hの先端は、可動斜板68・68の傾きに対するストッパーとして機能する。そして、このように、増速油圧ピストン52H・52Hがストッパーとして機能する場合には、可動斜板68・68の傾斜角が最大となって、モータ軸63b・63bの回転速度が最小となるものである。
【0036】
図13は、以上に説明した第五の実施形態の前走行駆動装置2に備える油圧式斜板角調整装置50の油圧動作に関する油圧回路を示すものである。
図13に示す油圧回路構成において、作動油タンク71からポンプ72によって汲み上げられた作動油を、第二コントロールバルブ73を介して、油圧式斜板角調整装置50のセンタセクション51に供給するようにしている。第二コントロールバルブ73は、コントローラ74に接続された第一コントロールバルブ75により油圧パイロットの制御が行われるようになっている。尚、作動油タンク71からポンプ72により作動油を汲み上げる他、油圧モータ63L・63Rへの作動油の供給回路よりバイパスさせてセンタセクション51に供給させる構成としてもよい。
ここで、コントローラ74には、前輪12L・12Rの操舵角と、油圧モータ63L・63Rの可動斜板68・68の傾斜角が入力されるものであり、例えば、前記操舵角は、操舵ステアリング機構4の操作量から算出する一方、前記傾斜角は、可動斜板68のコントロール軸68dの回動角を検出するポテンショメーター76から入力される構成とする。そして、コントローラ74は、ポテンショメーター76からの入力値により、可動斜板68・68の実際の傾斜角を認識するとともに、この実際の傾斜角と、操舵ステアリング機構4の操作量に対する理想の傾斜角を比較することで、第一コントロールバルブ75の制御量を決定・出力する。
以上の制御による具体的な動作について説明すると、旋回時において操舵ステアリング機構4の操作量が増加すると、コントローラ74は、第一コントロールバルブ75を作動させ、第二コントロールバルブ72の位置を切り換えて、センタセクション51の増速側吸入ポート53Hに作動油を供給させるものである。つまり、操舵ステアリング機構4の操作に応じて、増速側吸入ポート53Hへの作動油の供給の有無を切替るとともに、操作量に応じて供給時間を長くするといったものである。
このようにして、旋回時において前輪12L・12Rの操舵角が増加すると、第二コントロールバルブ72の位置が切り換えられ、増速側吸入ポート53Hへの作動油の供給が行われることから、可動斜板68・68が増速側に傾いて前輪増速が行われるものである。尚、前輪12L・12Rの操舵角が減少した場合には、第二コントロールバルブ72から減速側吸入ポート53Lへ作動油の供給が行われるものであり、可動斜板68・68が減速側に傾いて前輪12L・12Rが減速する。
【0037】
以上の第五の実施形態においては、油圧による前輪増速の構成が実現されるとともに、また、上記の他の実施形態と同様、油圧モータ63L・63Rを横置きに構成するとともに、左右の前車軸ケース2L・2Rに内装する構成としているので、車軸ケースの外部に油圧モータが存在せずに、前走行駆動装置2の高さを最小限に抑えることができ、グランドクリアランスを拡大することができる。
【0038】
次に、前走行駆動装置2における第六の実施形態について説明する。
本実施形態では、図14に示すごとく、上述した第五の実施形態において、モータ軸63b・63bの出力を、遊星歯車機構80L・80Rを介して前輪支持ユニット30L・30Rに出力する構成とするものである。
図14に示すごとく、遊星歯車機構80L・80Rは、それぞれ、センタセクション65の外側垂直面に付設したインターナルギア80aと、該インターナルギア80aの内ギアに噛合し、キャリア80bより突設したプラネット軸80p・80p・・・に回転自在に支承される複数のプラネットギア80c・80c・・と、これらプラネットギア80c・80c・・に包囲され、モータ軸63bに相対回転不能に取り付けられたサンギア80dと、前記キャリア80bの回転中心に相対回転不能に取り付けられ、前輪支持ユニット30L・30R側へ向かって延設される出力軸80eと、から構成され、該出力軸80eの外側端部に設けたベベルギア32aからベベルギア32bを介して、伝導軸33へ駆動力を伝達させる構成としている。前記出力軸80eは、前走行駆動装置2L・2Rに嵌設されたベアリング31h・31hにより軸承されている。
尚、本構成においては、油圧式斜板角調整装置50のセンタセクション58の下部を左右方向に延設して支持部58a・58aを設け、該支持部58a・58aに油圧モータ63L・63Rを付設したセンタセクション65・65をボルト固定する構成としている。
【0039】
以上のように、油圧モータ63L・63Rと前輪支持ユニット30L・30Rとの間に、遊星歯車機構80L・80Rを介設する構成とすることにより、モータ軸63b・63bを減速することが可能であり、より容積の小さい油圧モータ63L・63Rを装備した構成を可能とするとともに、また、モータ軸63b・63bの同軸上で減速できることから、前車軸ケース2L・2Rの上下幅をコンパクトに維持したままでの適用が可能である。
【0040】
また、上述した第一から第六の実施形態の走行駆動装置は、取り付けられる車両の既存の設計を踏襲したままに適用可能であるので、車両側にとって、大幅な設計変更を要求することもない。
【0041】
【発明の効果】
本発明は以上のごとく構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、請求項1に記載のごとく、左右に相互連結した第一車軸ケース部、第二車軸ケース部と、
前記第一・第二車軸ケース部の接合部にて形成されるハウジングに内装され、左右両面のモータ付設面を形設したセンタセクションと、前記センタセクションに対しモータ軸を水平方向として付設される左右一対の油圧モータと、を具備する油圧駆動ユニットと、
前記第一・第二車軸ケース部の左右端面にそれぞれ接合され、左右の走行車輪を支持する一対の車輪支持ユニットと、を具備し、
機体フレームにおいて前後軸線方向に沿って揺動可能に懸架されるので、
車軸ケースの外部に油圧モータが存在せずに、走行駆動装置の高さを最小限に抑えることができ、本発明の走行駆動装置を備えた車両のグランドクリアランスを拡大することができる。
【0042】
また、請求項2に記載のごとく、左右に相互連結した第一車軸ケース部、第二車軸ケース部と、
前記第一・第二車軸ケース部に挟装支持されるセンタセクションと、
前記第一・第二車軸ケース部と前記センタセクションとの接合部にてそれぞれ形成されるハウジングに内装され、センタセクションの左右両面のモータ付設面に対しモータ軸を水平方向として付設される左右一対の油圧モータと、を具備する油圧駆動ユニットと、
前記第一・第二車軸ケース部の左右端面にそれぞれ接合され、左右の走行車輪を支持する一対の車輪支持ユニットと、を具備し、
機体フレームにおいて前後軸線方向に沿って揺動可能に懸架されるので、
車軸ケースの外部に油圧モータが存在せずに、走行駆動装置の高さを最小限に抑えることができ、本発明の走行駆動装置を備えた車両のグランドクリアランスを拡大することができる。
【0043】
また、請求項3に記載のごとく、前記油圧駆動ユニットにおいて、
前記一対の油圧モータは可動斜板を具備する可変容積型とするとともに、両油圧モータの可動斜板を連動させて調整するための連動機構を備えるので、
左右の走行車輪を連動して増速・減速させることができる。
【0044】
また、請求項4に記載のごとく、前記連動機構において、前記可動斜板の制御量は、走行車輪の操舵角の情報の入力に応じて調整されるように構成したので、
左右の走行車輪を操舵角に連動して増速させることができ、例えば、本発明の走行駆動装置を備えた車両において、前輪増速によって旋回性能の向上を図ることができる。
【0045】
また、請求項5に記載のごとく、前記油圧駆動ユニットにおいて、
前記一対の油圧モータは可動斜板を具備する可変容積型とするとともに、
前記油圧モータへの作動油の供給量は流量制御手段により制限されるように構成したので、油圧モータへの作動油を制御(決定)することができるため、油圧モータの容量や、ギヤトレーンのコンパクト化を図ることができる。
【0046】
また、請求項6に記載のごとく、前記油圧駆動ユニットにおいて、
前記一対の油圧モータは固定斜板を具備する固定容積型とするとともに、
前記油圧モータへの作動油の供給量は、走行車輪の操舵角の情報の入力に応じて調整されるように構成したので、
仕組みが容易な固定容積型の油圧モータによる構成において、操舵角に連動した走行車輪の増速をさせることができる。
【0047】
また、請求項7に記載のごとく、前記走行駆動装置において、前後方向に沿う揺動中心よりも左右方向一方向側に、前記一対の油圧モータを収容する部屋が形成されている、ことを特徴とするので、
前記揺動中心と、油圧モータを収容する部屋とが、互いに左右方向にずれた位置に配され、左右の第一・第二車軸ケース部の上下幅の拡大防止、つまりは、左右の第一・第二車軸ケース部の上下幅を最小限に抑えることができる。
【0048】
また、請求項8に記載のごとく、左右に相互連結した第一車軸ケース部、第二車軸ケース部と、
前記第一・第二車軸ケース部にてセンタセクションが挟装支持され、左右方向に複数のピストンを摺動させる構成とした油圧式斜板角調整装置と、
前記センタセクションの両側側方に配されるモータセンタセクションに、モータ軸を水平方向として付設される左右一対の油圧モータと、
前記第一・第二車軸ケース部の左右端面にそれぞれ接合され、左右の走行車輪を支持する一対の車輪支持ユニットと、を具備し、
機体フレームにおいて前後軸線方向に沿って揺動可能に懸架される走行駆動装置であって、
前記一対の油圧モータは可動斜板を具備する可変容積型とし、
前記可動斜板の変更は、前記油圧式斜板角調整装置より突出させるピストンを当接させることで行われ、
前記ピストンの突出量は、走行車輪の操舵角の情報の入力に応じて制御される構成としたので、
車軸ケースの外部に油圧モータが存在せずに、走行駆動装置の高さを最小限に抑えることができ、本発明の走行駆動装置を備えた車両のグランドクリアランスを拡大することができる。また、左右の走行車輪を操舵角に連動して増速させることができ、例えば、前輪増速によって旋回性能の向上を図ることができる。
【0049】
また、請求項9に記載のごとく、前記一対の油圧モータと、前記一対の車輪支持ユニットとの間に、それぞれ、遊星歯車機構を介設する構成としたので、
より容積の小さい油圧モータを装備した構成を可能とするとともに、また、モータ軸の同軸上で減速できることから、車軸ケースの上下幅をコンパクトに維持したままでの適用が可能である。
【0050】
また、請求項10に記載のごとく、前記走行駆動装置において、前記油圧モータが収容される部屋は、車輪支持ユニットに対して油流通不能に区画されているので、
油圧モータを駆動する作動油が、車輪支持ユニット側へ流入することがなく、作動油の漏れによる油量の減少といった不具合が生じることもない。
【0051】
また、請求項11に記載のごとく、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の走行駆動装置を備える車両としたので、走行駆動装置の高さが最小限に抑えられ、グランドクリアランスの拡大が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行駆動装置を備える車両の構成を示す正面図である。
【図2】同じく走行駆動装置の正面一部断面図である。
【図3】同じく走行駆動装置の連動機構の構成の一実施形態を示す平面図である。
【図4】同走行駆動装置に備えるセンタセクション周辺の側面断面図である。
【図5】同走行駆動装置を備えた車両の走行駆動系の油圧回路図である。
【図6】第二の実施形態の油圧回路構成を示す油圧回路図である。
【図7】第三の実施形態の走行駆動装置の正面一部断面図である。
【図8】同走行駆動装置に備えるセンタセクション周辺の側面断面図である。
【図9】第四の実施形態の走行駆動装置の正面一部断面図である。
【図10】同走行駆動装置を備えた車両の走行駆動系の油圧回路図である。
【図11】同じく他の油圧回路構成を示す油圧回路図である。
【図12】第五の実施形態の走行駆動装置の正面一部断面図である。
【図13】油圧式斜板角調整装置の油圧動作に関するものの油圧回路図である。
【図14】第六の実施形態の走行駆動装置の正面一部断面図である。
【符号の説明】
2 走行駆動装置
2L 第一車軸ケース
2R 第二車軸ケース
20 油圧駆動ユニット
21 ハウジング
22 センタセクション
22m モータ付設面
23b モータ軸
23L 油圧モータ
30 車輪支持ユニット

Claims (11)

  1. 左右に相互連結した第一車軸ケース部、第二車軸ケース部と、
    前記第一・第二車軸ケース部の接合部にて形成されるハウジングに内装され、左右両面のモータ付設面を形設したセンタセクションと、前記センタセクションに対しモータ軸を水平方向として付設される左右一対の油圧モータと、を具備する油圧駆動ユニットと、
    前記第一・第二車軸ケース部の左右端面にそれぞれ接合され、左右の走行車輪を支持する一対の車輪支持ユニットと、を具備し、
    機体フレームにおいて前後軸線方向に沿って揺動可能に懸架される走行駆動装置。
  2. 左右に相互連結した第一車軸ケース部、第二車軸ケース部と、
    前記第一・第二車軸ケース部に挟装支持されるセンタセクションと、
    前記第一・第二車軸ケース部と前記センタセクションとの接合部にてそれぞれ形成されるハウジングに内装され、センタセクションの左右両面のモータ付設面に対しモータ軸を水平方向として付設される左右一対の油圧モータと、を具備する油圧駆動ユニットと、
    前記第一・第二車軸ケース部の左右端面にそれぞれ接合され、左右の走行車輪を支持する一対の車輪支持ユニットと、を具備し、
    機体フレームにおいて前後軸線方向に沿って揺動可能に懸架される走行駆動装置。
  3. 前記油圧駆動ユニットにおいて、
    前記一対の油圧モータは可動斜板を具備する可変容積型とするとともに、両油圧モータの可動斜板を連動させて調整するための連動機構を備える、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の走行駆動装置。
  4. 前記連動機構において、前記可動斜板の制御量は、走行車輪の操舵角の情報の入力に応じて調整されるように構成した、
    ことを特徴とする請求項3に記載の走行駆動装置。
  5. 前記油圧駆動ユニットにおいて、
    前記一対の油圧モータは可動斜板を具備する可変容積型とするとともに、
    前記油圧モータへの作動油の供給量は流量制御手段により制限されるように構成した、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の走行駆動装置。
  6. 前記油圧駆動ユニットにおいて、
    前記一対の油圧モータは固定斜板を具備する固定容積型とするとともに、
    前記油圧モータへの作動油の供給量は、走行車輪の操舵角の情報の入力に応じて調整されるように構成した、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の走行駆動装置。
  7. 前記走行駆動装置において、前後方向に沿う揺動中心よりも左右方向一方向側に、前記一対の油圧モータを収容する部屋が形成されている、ことを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の走行駆動装置。
  8. 左右に相互連結した第一車軸ケース部、第二車軸ケース部と、
    前記第一・第二車軸ケース部にてセンタセクションが挟装支持され、左右方向に複数のピストンを摺動させる構成とした油圧式斜板角調整装置と、
    前記センタセクションの両側側方に配されるモータセンタセクションに、モータ軸を水平方向として付設される左右一対の油圧モータと、
    前記第一・第二車軸ケース部の左右端面にそれぞれ接合され、左右の走行車輪を支持する一対の車輪支持ユニットと、を具備し、
    機体フレームにおいて前後軸線方向に沿って揺動可能に懸架される走行駆動装置であって、
    前記一対の油圧モータは可動斜板を具備する可変容積型とし、
    前記可動斜板の変更は、前記油圧式斜板角調整装置より突出させるピストンを当接させることで行われ、
    前記ピストンの突出量は、走行車輪の操舵角の情報の入力に応じて制御される構成とした走行駆動装置。
  9. 前記一対の油圧モータと、前記一対の車輪支持ユニットとの間に、それぞれ、遊星歯車機構を介設する構成とした、ことを特徴とする請求項8に記載の走行駆動装置。
  10. 前記走行駆動装置において、前記油圧モータが収容される部屋は、車輪支持ユニットに対して油流通不能に区画されている、ことを特徴とする、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の走行駆動装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の走行駆動装置を備える車両。
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