JP2003306052A - ポンプユニット及び作業車 - Google Patents

ポンプユニット及び作業車

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JP2003306052A
JP2003306052A JP2002112128A JP2002112128A JP2003306052A JP 2003306052 A JP2003306052 A JP 2003306052A JP 2002112128 A JP2002112128 A JP 2002112128A JP 2002112128 A JP2002112128 A JP 2002112128A JP 2003306052 A JP2003306052 A JP 2003306052A
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Japan
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pump
shaft
hydraulic
pto
input shaft
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Ryota Ohashi
良太 大橋
Hironori Rizawa
博則 李沢
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体的に接続されたアクチュエータと共に形
成する主伝動経路とは別に、副伝動経路に駆動源からの
駆動力を分岐出力し得る構造簡単なポンプユニットを提
供する。 【解決手段】 駆動源に作動的に連結される入力軸と、
前記入力軸に作動的に連結された第1ポンプ軸と、前記
第1ポンプ軸によって駆動される第1油圧ポンプ本体
と、前記第1油圧ポンプ本体を収納すると共に、該第1
油圧ポンプ本体が挿通可能な開口を有するポンプケース
と、前記第1油圧ポンプ本体を支持しつつ、前記開口を
閉塞するようにポンプケースに連結されるセンターセク
ションと、前記ポンプケースに収容されるPTOユニッ
トとを備える。前記PTOユニットは、一端部が外方へ
延在するように、前記ポンプケースに支持されたPTO
軸と、前記入力軸から前記PTO軸への動力伝達を選択
的に係合/遮断する油圧クラッチ機構とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動源から動力を
受け、油圧回路を介して流体的に接続されるアクチュエ
ータから変速出力し得るように構成されたポンプユニッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ポンプユニットは、種々の用途に応
じて使用される。該用途の中には、油圧ポンプユニット
とは離間配置されたアクチュエータとの共働がある。斯
かる場合、油圧ポンプユニット及びアクチュエータは、
油圧回路によって接続されており、該油圧ポンプユニッ
トはアクチュエータと共に、駆動源からの駆動力を変速
出力する主伝動経路を構成する。
【0003】ところで、用途によっては、油圧ポンプユ
ニットを備えた伝動構造において、前記主動力伝達経路
とは別に、副動力伝達経路を要する場合がある。例え
ば、芝刈り機におけるように、共通の駆動源からの動力
を、駆動輪を駆動する走行系伝動経路とモアを駆動する
PTO系伝動経路とに分岐出力する場合である。
【0004】以下、前記アクチュエータとして油圧モー
タユニットを用いた場合を例に説明する。米国特許第4,
395,865号明細書(以下、公知文献1という)や米国特
許第5,809,756号明細書(以下、公知文献2という)に
は、エンジンに作動的に連結された油圧ポンプユニット
と、該油圧ポンプユニットからは離間配置され、駆動輪
を駆動するように構成された油圧モータユニットとによ
り構成される走行系伝動経路とは別に、前記エンジンか
らの動力をモアへ伝達するPTO系伝動経路を備えた芝
刈り機が開示されている。
【0005】詳しく説明すると、前記公知文献1に記載
の芝刈り機は、共通駆動源となるエンジンに第1及び第
2出力軸を設け、該第1及び第2出力軸を、それぞれ、
油圧ポンプユニット及びモアに作動的に連結している。
即ち、該公知文献1に記載の芝刈り機においては、走行
系伝動経路とPTO系伝動経路とを完全に分けている。
しかしながら、斯かる構成においては、走行系伝動経路
及びPTO系伝動経路が完全に分離されている為、伝動
経路を構成する部品点数が増大すると共に、両伝動経路
を収容する大きなスペースが必要となる。又、このよう
な伝動経路を2系統備えた伝動構造においては、各伝動
経路の動力伝達/遮断を独立してコントロールする必要
がある。この点に関し、該公知文献1に記載の芝刈り機
においては、各伝動経路にそれぞれ動力伝達/遮断用の
電磁クラッチを介挿しているが、電磁クラッチは耐久性
が悪く、結果として、伝動経路の信頼性が損なわれると
いう問題もある。
【0006】一方、前記公知文献2に記載の芝刈り機
は、エンジンに共通出力軸を設け、該共通出力軸に駆動
輪用プーリ及びモア用プーリを支持させることで、共通
出力軸から走行系伝動経路及びPTO系伝動経路へ動力
を分岐し得るように構成されている。しかしながら、斯
かる構成においては、前記共通出力軸を長くせざるを得
ず、該共通出力軸に大きな負荷が掛かるという問題があ
る。又、前記公知文献2には、各伝動経路の動力伝達/
遮断をどのように行うかについては何ら記載されていな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みなされたものであり、駆動源から動力を受け、
油圧回路を介して流体的に接続されるアクチュエータか
ら変速出力し得るように構成されたポンプユニットであ
って、前記アクチュエータと共に形成する主伝動経路と
は別に、副伝動経路に前記駆動源からの駆動力を分岐出
力し得る構造簡単なポンプユニットを提供することを、
一の目的とする。又、本発明は、対地作業機を備えた作
業車において、駆動源から駆動力を受ける油圧ポンプユ
ニットと、該油圧ポンプユニットから離間され且つ該油
圧ポンプユニットに流体的に接続される油圧モータユニ
ットとにより形成される走行系伝動経路に加えて、前記
駆動源から対地作業機へ至るPTO系伝動経路を備えた
構造簡単な作業車を提供することを、他の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、駆動源から動力を受け、油圧回路を介し
て流体的に接続されるアクチュエータから変速出力し得
るように構成されたポンプユニットであって、前記駆動
源に作動的に連結される入力軸と、前記入力軸に作動的
に連結された第1ポンプ軸と、前記第1ポンプ軸によっ
て駆動される第1油圧ポンプ本体と、前記第1油圧ポン
プ本体を収納すると共に、該第1油圧ポンプ本体が挿通
可能な開口を有するポンプケースと、前記第1油圧ポン
プ本体を支持しつつ、前記開口を閉塞するようにポンプ
ケースに連結されるセンターセクションと、前記ポンプ
ケースに収容されるPTOユニットとを備えたポンプユ
ニットを提供する。前記PTOユニットは、一端部が外
方へ延在するように、前記ポンプケースに支持されたP
TO軸と、前記入力軸から前記PTO軸への動力伝達を
選択的に係合/遮断する油圧クラッチ機構とを有してい
る。
【0009】好ましくは、前記センターセクションの前
記油圧ポンプ本体支持面とは反対側の面には、前記入力
軸又は前記第1ポンプ軸によって駆動されるチャージポ
ンプが支持されているものとすることができる。一態様
においては、前記入力軸又は第1ポンプ軸に作動的に連
結される第2ポンプ軸と、前記第2ポンプ軸によって駆
動される第2油圧ポンプ本体と、をさらに備えることが
できる。斯かる態様においては、前記ポンプケースの開
口は、前記第1及び第2油圧ポンプ本体が挿通可能とさ
れる。又、前記センターセクションは、前記第1及び第
2油圧ポンプ本体を支持した状態で、前記開口を閉塞す
るようにポンプケースに連結される。
【0010】好ましくは、前記PTOユニットは、前記
油圧クラッチ機構による前記入力軸から前記PTO軸へ
の動力伝達/遮断動作に連動して、該PTO軸に対して
制動力を解除/付加する油圧ブレーキ機構を、さらに備
えることができる。
【0011】好ましくは、車輌幅方向に関し、前記PT
O軸と前記入力軸との軸線位置を同一とすることができ
る。例えば、前記第1ポンプ軸及び前記PTO軸は同軸
上に配設され得る。これに代えて、前記PTO軸は、前
記入力軸の軸線と車輌幅方向同位置であり且つ直交する
軸線を有するものとされ得る。
【0012】さらに、本発明は、前記目的を達成する為
に、機体フレームと、該機体フレームに支持された左右
一対の駆動輪と、前記駆動輪の車輌前後方向一方側に配
設されるように、前記機体フレームに支持された左右一
対のキャスタと、前記駆動輪と前記キャスタとの間に位
置するように、前記機体フレームに支持された対地作業
機と、前記駆動輪を挟んで前記対地作業機とは車輌前後
方向反対側に位置するように、前記機体フレームに支持
された駆動源と、モータ軸が前記左右一対の駆動輪にそ
れぞれ作動的に連結された第1及び第2モータユニット
と、前記駆動源に作動的に連結されるように前記機体フ
レームに支持されたポンプユニットであって、前記第1
及び第2油圧モータユニットのそれぞれに油圧回路を介
して圧油供給すると共に、前記駆動源からの動力を前記
対地作業機用駆動力として分岐出力し得るように構成さ
れたポンプユニットとを備えた作業車を提供する。前記
ポンプユニットは、前記駆動源に作動的に連結される入
力軸と、前記入力軸に作動的に連結された第1ポンプ軸
と、前記第1ポンプ軸によって駆動される第1油圧ポン
プ本体と、前記第1油圧ポンプ本体を収納すると共に、
該第1油圧ポンプ本体が挿通可能な開口を有するポンプ
ケースと、前記第1油圧ポンプ本体を支持しつつ、前記
開口を閉塞するようにポンプケースに連結されるセンタ
ーセクションと、前記ポンプケースに収容されるPTO
ユニットとを含む。前記PTOユニットは、一端部が外
方へ延在するように、前記ポンプケースに支持されたP
TO軸と、前記入力軸から前記PTO軸への動力伝達を
選択的に係合/遮断する油圧クラッチ機構とを有する。
【0013】好ましくは、前記ポンプユニットは、前記
入力軸又は第1ポンプ軸に作動的に連結される第2ポン
プ軸と、前記第2ポンプ軸によって駆動される第2油圧
ポンプ本体と、をさらに備えることができる。斯かる態
様においては、前記ポンプケースの開口は、前記第1及
び第2油圧ポンプ本体が挿通可能とされる。又、前記セ
ンターセクションは、前記第1及び第2油圧ポンプ本体
を支持した状態で、前記開口を閉塞するようにポンプケ
ースに連結される。
【0014】好ましくは、車輌幅方向に関し、前記PT
O軸と前記入力軸との軸線位置を同一とすることができ
る。例えば、前記第1ポンプ軸及び前記PTO軸は同軸
上に配設され得る。これに代えて、前記PTO軸は、前
記入力軸の軸線と車輌幅方向同位置であり且つ直交する
軸線を有するものとされ得る。
【0015】一態様においては、前記駆動源は前記機体
フレームに防振支持され、他方、前記ポンプユニットは
機体フレームに固定支持される。斯かる態様において
は、前記駆動源と前記入力軸とは振動吸収型伝動手段に
よって作動的に連結される。他態様においては、前記駆
動源は前記機体フレームに防振支持され、且つ、前記ポ
ンプユニットは前記駆動源に一体的に連結される。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下に、本発明に
係るポンプユニットの好ましい実施の形態1につき、添
付図面を参照しつつ説明する。本発明に係るポンプユニ
ットは、油圧回路を介して流体的に接続され、該油圧回
路における圧油の作用によって駆動されるアクチュエー
タと共働するものである。本実施の形態においては、前
記アクチュエータとして、油圧モータユニットを用いる
場合を例に説明する。
【0017】図1(a)及び(b)に本実施の形態に係るポン
プユニット1が適用された芝刈り機100の側面図及び
平面図を示す。又、図2にポンプユニット1の油圧回路
図を示す。さらに、図3に及び図4に本実施の形態に係
るポンプユニット1の横断平面図及び縦断側面図を示
す。
【0018】まず、前記芝刈り機100について説明す
る。図1に示すように、該芝刈り機100は、機体フレ
ーム110と、該機体フレーム110に支持された左右
一対の駆動輪(本実施の形態においては、後輪)120
と、前記駆動輪120の車輌前後方向一方側(本実施の
形態においては、前方側)に配設されるように、前記機
体フレーム110に支持された左右一対のキャスタ13
0と、前記駆動輪120と前記キャスタ130との間に
位置するように、前記機体フレーム110に支持された
対地作業機(本実施の形態においては、モア)140
と、前記駆動輪120を挟んで前記対地作業機140と
は車輌前後方向に沿って反対側(本実施の形態において
は、後方側)に位置するように、前記機体フレーム11
0に支持された駆動源150と、モータ軸が前記左右一
対の駆動輪120にそれぞれ作動的に連結された第1及
び第2油圧モータユニット160a,160bと、本実
施の形態に係るポンプユニット1とを備えている。
【0019】図1及び図2に示すように、本実施の形態
に係るポンプユニット1は、該ポンプユニット1とは離
間配置された前記油圧モータユニット160a,160
bと油圧回路を介して流体的に接続されており、駆動源
150から入力される動力を油圧の作用を利用して前記
油圧モータユニット160a,160bから出力して駆
動輪120を駆動し得るように構成されている。即ち、
該ポンプユニット1は、前記油圧モータユニット160
a,160bと共に、主伝動経路となる走行系伝動経路
を形成している。
【0020】さらに、該ポンプユニット1は、前記駆動
源150からの動力を分岐して、対地作業機140の駆
動用動力を取り出し得るように構成されている。即ち、
該ポンプユニット1は、PTO系伝動経路の一部をも形
成している。
【0021】より詳しくは、図3及び図4に示すよう
に、該ポンプユニット1は、前記駆動源150に作動的
に連結される入力軸80と、該入力軸80に作動的に連
結された第1ポンプ軸10aと、前記第1ポンプ軸10
aによって駆動される第1油圧ポンプ本体20aと、前
記入力軸80又は前記第1ポンプ軸10aに作動的に連
結された第2ポンプ軸10bと、前記第2ポンプ軸10
bによって駆動される第2油圧ポンプ本体20bと、前
記第1油圧ポンプ本体20a及び第2油圧ポンプ本体2
0bが挿通可能な第1開口30aを有し、該第1及び第
2油圧ポンプ本体20a,20bを収容するポンプケー
ス30と、前記第1及び第2油圧ポンプ本体20a,2
0bを支持しつつ、前記第1開口30aを閉塞するよう
にポンプケース30に連結されるセンターセクション4
0と、前記ポンプケース40に収容されるPTOユニッ
ト50とを備えている。
【0022】図2に示すように、前記第1油圧ポンプ本
体20a及び第2油圧ポンプ本体20bは、それぞれ、
油圧回路(本実施の形態においては、一対の油圧ライン
200a及び一対の油圧ライン200b)を介して、第
1油圧モータユニット160a及び第2油圧モータユニ
ット160bに流体的に接続されている。
【0023】なお、本実施の形態に係るポンプユニット
1は、芝刈り機100の一対の駆動輪120を、それぞ
れ独立した回転速度で駆動し得るように、前記左右一対
の油圧モータユニット160a,160bのそれぞれ
に、対応する油圧ポンプ本体20a,20bを備えるよ
うに構成している。即ち、本実施の形態に係るポンプユ
ニット1は、第1油圧モータユニット160aに対応す
る第1油圧ポンプ本体20aと、第2油圧モータユニッ
ト160bに対応する第2油圧ポンプ本体20bとを備
えるように構成しているが、本発明は斯かる形態に限ら
れるものではなく、ポンプケース30に、1つの油圧ポ
ンプ本体のみを有する態様や、3以上の油圧ポンプ本体
を有する態様も包含する。例えば、ポンプユニットが単
一の油圧ポンプ本体のみを備える場合には、該単一の油
圧ポンプ本体は、分流弁等の流体分配手段を有する油圧
回路を介して、左右一対の油圧モータユニット160
a,160bと流体的に接続される。
【0024】流体的に接続された前記油圧ポンプ本体2
0a,20b及び油圧モータユニット160a,160
bの少なくとも一方は出力調整部材の操作により吸引/
吐出量が変化する可変容積型とされており、該出力調整
部材の傾転位置を制御することによって、油圧モータユ
ニットのモータ軸から無段変速出力を得るようになって
いる。なお、本実施の形態においては、油圧ポンプ本体
20a,20bを可変容積型とし、油圧モータユニット
160a,160bを固定容積型としている。
【0025】図3に良く示されるように、前記入力軸8
0は、伝動方向上流端部(本実施の形態においては、後
端部)が前記ポンプケース30から外方へ延在するよう
に該ポンプケース30に支持されており、フライホイー
ル155を介して、前記駆動源150に作動的に連結さ
れる。なお、該フライホイール155には、ダンパー1
56を備えることができ(図1参照)、これにより、前
記駆動源150の出力軸の角速度変動を抑えた状態で、
該駆動源150から前記入力軸80への動力伝達を行う
ことができる。従って、油圧ポンプ本体20a,20b
の耐久性を向上させ得ると共に、油圧ポンプ本体20
a,20bから吐出する油の脈動が抑制されるため、こ
の圧油を受ける油圧モータユニット160a,160b
の耐久性も向上させることができる。
【0026】又、本実施の形態においては、図1に示す
ように、前記駆動源150は、前記機体フレーム110
に防振支持されており、他方、前記ポンプケース30は
該機体フレーム110に固定支持されている。従って、
本実施の形態においては、斯かる駆動源150とポンプ
ケース30との振動差を吸収する為に、前記駆動源15
0と前記入力軸80とは、振動吸収型伝動手段によって
作動的に連結されている。なお、本実施の形態において
は、図1に示すように、前記振動吸収型伝動手段とし
て、両端部に自在継手を備えた伝動軸170を用いてい
るが、これに代えて、ベルト伝動機構を用いることも可
能である。
【0027】図3に示すように、前記第1ポンプ軸10
aは、前記入力軸80と略平行になるように、前記ポン
プケース30に支持され、且つ、伝動機構90を介し
て、該入力軸と作動的に連結されている。本実施の形態
においては、前記伝動機構90として、前記入力軸80
に対して相対回転不能とされた駆動側ギヤ91と、該駆
動側ギヤ91と噛合するように、前記第1ポンプ軸10
aに対して相対回転不能とされた従動側ギヤ92とを備
えている。
【0028】前記第1油圧ポンプ本体20aは、前記第
1ポンプ軸10aの回転に伴って該第1ポンプ軸10a
の軸線回りに回転運動を行うと共に、該回転運動に連動
して往復運動を行うピストンユニット21aと、該ピス
トンユニット21aを往復動自在に支持すると共に、前
記一対の油圧ライン200aに連通されるようにセンタ
ーセクション40に回転摺動自在に支持されたシリンダ
ブロック22aと、傾転位置によって前記ピストンユニ
ット21aのストローク長を規制し、該ピストンユニッ
ト21aによる吸入/吐出油量を変化させる出力調整部
材(可動斜板と操作軸との組み合わせ)23aとを備え
ている。なお、本実施の形態においては、油圧ポンプ本
体20a,20bはアキシャルピストン式としたが、ラ
ジアルピストン式でも構わない。
【0029】前記第2ポンプ軸10bは、前記第1ポン
プ軸10aと略平行となるように、前記ポンプケース3
0に支持されている。該第2ポンプ軸10bは、前記ポ
ンプケース30内に収容される伝動機構60を介して、
前記入力軸80又は第1ポンプ軸10aに作動的に連結
されており、該第1ポンプ軸10aと同期回転するよう
になっている。本実施の形態においては、前記伝動機構
60として、第1ポンプ軸10aに相対回転不能に支持
された第1ギヤ61と、該第1ギヤ61と同一ピッチで
あって、該第1ギヤ61と噛合するように前記第2ポン
プ軸10bに相対回転不能に支持された第2ギヤ62と
を備えている。
【0030】前記第2油圧ポンプ本体20bは、前記第
2ポンプ軸10bによって駆動される点を除き、前記第
1油圧ポンプ本体20aと実質的に同一構成を有してい
る。従って、該第2油圧油圧ポンプ本体20bの詳細な
説明は省略する。
【0031】図3に良く示されるように、前記PTOユ
ニット50は、PTO軸51と、油圧クラッチ機構55
とを備えている。本実施の形態においては、前記PTO
軸51は、前記入力軸80と同軸上に配置され、且つ、
一端部が外方へ延在するように、前記ポンプケース30
に支持されている。本実施の形態においては、前記PT
O軸51の前記一端部は車輌前後方向前方へ延在されて
いる。
【0032】より詳しくは、前記PTO軸51は、前記
駆動側ギヤ91,前記従動側ギヤ92,前記第1ポンプ
軸10a,前記第1ギヤ61及び前記油圧クラッチ機構
55を介して、前記入力軸80に作動的に連結された状
態で、該入力軸80と同軸上に配置されており、前記油
圧クラッチ機構55によって前記入力軸80からの駆動
力が選択的に入力されるようになっている。該PTO軸
51の外方延在端部は、振動吸収型伝動手段を介して、
対地作業機140の入力部に作動的に連結される。本実
施の形態においては、図1に示すように、該振動吸収型
伝動手段として、両端部に自在継手が備えられた伝動軸
175を用いている。
【0033】このように、本実施の形態に係るポンプユ
ニット1においては、前記入力軸80と前記PTO軸5
1とが同軸上に配設されており、これにより、以下の効
果を得ることができる。即ち、図1(b)に示すように、
前記入力軸80と前記PTO軸51とを同軸上に配設す
ることにより、前記駆動源150から前記対地作業機1
40へ至る副伝動経路を略直線上に形成することができ
る。従って、該副伝動経路の省スペース化を図ることが
できる。
【0034】さらに、前記駆動源150及び前記入力軸
80の間と、前記PTO軸51及び対地作業機140の
間とを、それぞれ、伝動軸170,175によって軸連
結する場合には、前記入力軸80と前記PTO軸51と
を同軸上に配設することにより、前記軸連結部に掛かる
負荷を軽減し、該軸連結部の耐久性向上及び騒音,振動
防止を図ることができる。即ち、前記駆動源150の出
力軸及び前記対地作業機140の入力部は、重量バラン
ス等の観点から、好ましくは、車輌幅方向略中央に配設
される(図1(b)参照)。斯かる好ましい配置におい
て、前記入力軸80及び前記PTO軸51が車輌幅方向
にオフセットされていると、前記駆動源150及び前記
入力軸80の間の伝動軸170、若しくは、前記PTO
軸51及び対地作業機140の間の伝動軸175の何れ
か一方を車輌幅方向に傾斜させる必要がある。ところ
で、前記伝動軸を車輌幅方向に傾斜させた場合には、該
伝動軸の両端部に設けられた自在継手において、伝達す
る駆動力の回転軸線の向きを変更させなければならず、
該自在継手に大きな負荷が掛かる。
【0035】これに対し、本実施の形態においては、前
述の通り、前記入力軸80と前記PTO軸51とを同軸
上に配置させており、従って、前記両伝動軸170,1
75を車輌前後方向に沿わせることができ、これによ
り、該両伝動軸170,175に設けられる自在継手の
負荷を軽減させることできる。
【0036】さらに、前記PTO軸51と前記対地作業
機140の入力部とは、該対地作業機140の昇降幅を
考慮して上下方向にオフセットされている。つまり、対
地作業機が作業位置(接地位置)にある場合には前記伝
動軸175は前下がりの状態となり(図1(a)参照)、
他方、対地作業機140が非作業位置(待機位置)にあ
る場合には前記伝動軸175は水平又は前上がりの状態
となる(図示せず)。
【0037】斯かる伝動軸175の傾斜角変動は前記自
在継手によって許容されるが、PTO軸51と対地作業
機140の入力部とが車輌幅方向にもオフセットされる
場合には、前記自在継手には前記「上下方向の折れ」に
加えて、「幅方向の折れ」も生じることになり、結果的
に、「3次元的な折れ」が生じる。これに対し、前述の
通り、PTO軸51と入力軸80とを同軸上に配設して
おくと、前記「幅方向の折れ」が生じることが無く、前
記自在継手に掛かる負荷を軽減させることができる。
【0038】前記油圧クラッチ機構55は、油圧の作用
によって、前記入力軸80から前記PTO軸51への動
力伝達を選択的に係合/遮断するように構成されてい
る。本実施の形態においては、図3に良く示されるよう
に、該油圧クラッチ機構55は、前記PTO軸51に相
対回転自在且つ軸方向摺動不能に支持された駆動側部材
55aであって、前記入力軸80に作動的に連結された
駆動側部材55aと、該駆動側部材55aに相対回転不
能且つ軸方向摺動自在に支持された駆動側摩擦板55b
と、前記PTO軸51に相対回転不能に支持された従動
側部材55cと、該従動側部材55cに相対回転不能且
つ軸方向一定範囲摺動自在に支持された従動側摩擦板5
5dと、油圧の作用を受けて、前記従動側摩擦板55d
と前記駆動側摩擦板55bとを摩擦係合させるクラッチ
押動部材55eと、該クラッチ押動部材55eを前記駆
動側摩擦板55b及び従動側摩擦板55dから離間させ
るクラッチ付勢部材55fとを備えている。
【0039】斯かる構成の油圧クラッチ機構55は、油
圧の作用によって前記クラッチ押動部材55eが前記両
摩擦板55b,55dを摩擦係合させた場合には前記入
力軸80から駆動側部材55a及び従動側部材55cを
介してPTO軸51に動力を伝達し、且つ、油圧の作用
を受けない場合には前記入力軸80から前記PTO軸5
1への動力伝達を遮断する。
【0040】前記ポンプケース30は、前記第1及び第
2油圧ポンプ本体20a,20bと、前記PTOユニッ
ト50の油圧クラッチ機構55とを収容し得るように構
成されている。より詳しくは、該ポンプケース30は、
車輌前後方向一方側及び他方側(本実施の形態において
は前方及び後方)に位置する第1及び第2端壁31a,
31bと、該第1及び第2端壁31a,31bの周縁部
間に延びる周壁31cとを有する中空箱状のケース本体
31を備えている。
【0041】該ケース本体31は、前記第1端壁31a
の車輌幅方向一方側に、前記第1及び第2油圧ポンプ本
体20a,20bが挿通可能な前記第1開口30aを有
し、且つ、前記第2端壁31bの車輌前後方向他方側
に、前記PTOユニット50の油圧クラッチ機構55が
挿通可能な第2開口30bを有している。
【0042】斯かる構成により、該ケース本体31は、
車輌幅方向一方側に、前記第1開口30aに連通された
油圧ポンプ本体収容空間30Aと、車輌幅方向他方側
に、第2開口30bに連通された油圧クラッチ機構収容
空間30Bとを有するようになっている。
【0043】好ましくは、前記ケース本体31は、前記
油圧ポンプ本体収容空間30Aと油圧クラッチ機構収容
空間30Bとを分離する仕切壁31dを有することがで
き、これにより、前記油圧クラッチ機構55における摩
擦板等から生じる鉄粉等が油圧ポンプ本体収容空間30
Aに直接流入することを有効に抑制できる。
【0044】前記ポンプケース30は、さらに、車輌前
後方向他方側に位置する第2端壁31bの略全面を覆っ
て前記第2開口30bを閉塞するように、前記ケース本
体31に連結される蓋部材32を備えている。該蓋部材
32は、前記ケース本体31の第2端壁31bとの間に
収容空間を存しつつ、該第2端壁31bに連結される。
該収容空間には、前記入力軸80及び前記第1ポンプ軸
10aを連動連結する伝動機構90(本実施の形態にお
いては、駆動側ギヤ91及び従動側ギヤ92)と、前記
第1ポンプ軸10a及び第2ポンプ軸10bを連動連結
する伝動機構60(本実施の形態においては、第1及び
第2ギヤ61,62)とが収容される。なお、好ましく
は、前記第2端壁31bに穿孔される第1及び第2ポン
プ軸挿通孔の内周面とポンプ軸10a,10bの外周面
との間にある隙間にはフィルタやオイルシール(図示せ
ず)を設けることができ、これにより、前記鉄粉等の油
圧ポンプ本体収容空間30A内への流入をより有効に防
止できる。
【0045】前記第1開口30aは、前記センターセク
ション40によって閉塞される。即ち、該センターセク
ション40は、前記ケース本体31との対向面40aに
前記第1及び第2油圧ポンプ本体20a,20bを支持
した状態で、前記第1開口30aを閉塞するように前記
第1端壁31aに連結されるようになっている。
【0046】好ましくは、前記第1ポンプ軸10aの伝
動方向下流端部が前記センターセクション40を貫通し
て外方へ延在するように構成すると共に、前記センター
セクション40の油圧ポンプ支持面40aとは反対側の
面40bにチャージポンプユニット70を設け、前記第
1ポンプ軸10aの伝動方向下流端部によって該チャー
ジポンプ71を駆動するように構成できる。なお、該チ
ャージポンプユニット70は、前記第2ポンプ軸10b
の伝動方向下流端部を前記センターセクション40を貫
通して外方へ延在させて駆動しても良いし、或いは両軸
10a,10bを前記センターセクション40より外方
へ延在させて、そのひとつにチャージポンプユニット7
0を、他方に冷却ファン(図示せず)を駆動させても良
い。該チャージポンプユニット70は、前記油圧ポンプ
本体20a,20bと前記油圧モータユニット160
a,160bとの間の前記油圧回路へのチャージ用圧油
源、並びに、前記PTOユニット50における油圧クラ
ッチ機構55の作動油供給源として使用される。
【0047】好ましくは、前記ポンプケース30は、前
記ケース本体31の第1端壁31aに連結されるシール
プレート33を備えることができる。該シールプレート
33は、前記第1端壁31aに形成されたPTO軸用軸
受孔を液密にシールする手段として機能すると共に、前
記チャージポンプユニット70と前記油圧クラッチ機構
55とを流体的に接続する油圧回路の一部を形成する。
斯かる構成のポンプケース30は前記各部材によって液
密にシールされており、内部に油を貯留し得るようにな
っている。
【0048】さらに、好ましくは、前記PTOユニット
50は、前記油圧クラッチ機構55のクラッチ動作に連
動する油圧ブレーキ機構58を備えることができ、これ
により、前記油圧クラッチ機構55が動力遮断した際
に、連結された対地作業機140の慣性力によってPT
O軸51が回転し続けることを有効に防止することがで
きる。
【0049】前記油圧ブレーキ機構58は、前記PTO
軸51に対して相対回転不能とされたブレーキディスク
58a(本実施の形態においては、油圧クラッチ機構5
5における従動側部材55cの外周面)と、該ブレーキ
ディスク58aに対して摩擦係合可能に配設されたブレ
ーキシュー58bと、先端部が該ブレーキシュー58b
を支持し、且つ、基端部が前記ポンプケース30に設け
られたシリンダ室58Aに軸線方向摺動自在に支持され
たブレーキ押動部材58cと、前記ブレーキシュー58
bが前記ブレーキディスク58aと摩擦係合し得るよう
に、該ブレーキ押動部材58cを付勢するブレーキ付勢
部材58dとを備えており、前記ブレーキ押動部材58
cが油圧の作用を受けない場合には前記ブレーキ付勢部
材58dの付勢力によって前記ブレーキシュー58bが
ブレーキディスク58aと摩擦係合して前記PTO軸5
1に対して制動力を掛け、他方、前記ブレーキ押動部材
58cが油圧の作用を受ける場合には該押動部材58c
が前記ブレーキ付勢部材58dの付勢力に抗してブレー
キシュー58bから離間する方向に移動して、前記PT
O軸51に対して制動力を付加しないネガティブブレー
キ式になっている。
【0050】より好ましくは、前記シリンダ室58A
は、前記ケース本体31の周壁31cと該周壁31cに
連結されるカバー59とにより形成される。即ち、液密
性が要求されるシリンダ室58Aを前記ケース本体31
ではなく、カバー59に形成することにより、前記ケー
ス本体31の加工精度を高める必要がなくなり、該ケー
ス本体31を比較的容易に鋳造することができる。
【0051】なお、前記ブレーキ押動部材58cに対す
る油圧作用は、前記油圧クラッチ機構55における前記
クラッチ押動部材55eに対する油圧作用と連動するよ
うになっている。即ち、クラッチ押動部材55eに対し
て油圧が作用がして前記油圧クラッチ機構55が「係
合」状態になる場合には、前記ブレーキ押動部材58c
に対しても油圧が作用して前記油圧ブレーキ機構が「制
動力解除」状態となり、他方、前記クラッチ押動部材5
5eに対して油圧が作用せずに前記油圧クラッチ機構が
「遮断」状態となる場合には、前記ブレーキ押動部材5
8cに対しても油圧が作用せずに前記油圧ブレーキ機構
58が「制動力付加」状態となるようになっている。
【0052】具体的には、図2に示すように、前記油圧
ブレーキ機構58及び前記油圧クラッチ機構55は、共
通の油圧源(本実施の形態においては前記チャージポン
プユニット70)によって連動制御されるようになって
いる。
【0053】ここで、図2及び図3を参照しつつ、該ポ
ンプユニット1における油圧回路について説明する。前
記チャージポンプユニット70は、吸入口70aが、フ
ィルタ310(図2参照)を介して、任意に付設される
外部タンク300(図2参照)又は前記ポンプケース3
0に接続され、且つ、吐出口70bが、主圧油ライン3
20に接続されている。該主圧油ライン320は、チャ
ージ圧設定用の減圧弁350を介して、チャージライン
321及び作動油ライン322に分岐されている。より
詳しくは、前記減圧弁350の一時側及び二次側にそれ
ぞれ前記主圧油ライン320及が前記チャージライン3
21が接続され、且つ、該減圧弁350の減圧作動に伴
なう余剰油が前記作動油ライン322に流入するように
なっている。
【0054】さらに、前記主圧油ライン320には、第
1リリーフ弁351が介挿された圧力設定ライン323
と、チェック弁352が介挿されたサクションライン3
24とが連通されている。なお、該サクションライン3
24は、非常時等において、前記油圧ポンプ本体20と
油圧モータユニット160との間の油圧回路(本実施の
形態においては一対の油圧ライン200a,200b)
に負圧が生じることを防止する為に備えられる。
【0055】前記チャージライン321は、前記一対の
油圧ライン200a及び一対の油圧ライン200bのそ
れぞれにチェック弁353を介して連通されている。よ
り詳しくは、前記センターセクション40には、前記一
対の油圧ライン200aの一部を構成する一対の油孔2
01aと、前記一対の油圧ライン200bの一部を構成
する一対の油路201bとが形成されており、前記チャ
ージライン321は、前記チェック弁353を介して該
一対の油路201a及び一対の油路201bに連通され
ている(図2参照)。
【0056】好ましくは、前記一対の油路201a及び
一対の油路201bの各一端部は、センターセクション
40の外周壁の同一面側に開口しており、それぞれ、第
1及び第2油圧モータユニット160a,160bとの
流体接続口を形成している。
【0057】さらに、前記センターセクション40に
は、前記一対の油路201a間(即ち、前記一対の油圧
ライン200a間)及び前記一対の油路201b間(即
ち、前記一対の油圧ライン200b間)を連通するバイ
パスライン325が形成されている。該バイパスライン
325には、前記一対の油路201a間及び一対の油路
201b間を連通/遮断する外部操作可能な切換部材3
54が介挿されている。斯かる切換部材354は、ポン
プユニット故障時等において車輌を強制的に移動させる
必要がある場合に、前記一対の油圧ライン200a間及
び一対の油圧ライン200b間を強制的に連通させ、油
圧モータユニット160a,160bのモータ軸を自由
に回転させる為に使用される。
【0058】前記作動油ライン322は、切換弁360
を介して、クラッチライン326に連通されている。さ
らに、該クラッチライン326には、ブレーキライン3
27が連通されている。従って、前記切換弁360を制
御することによって、前記作動油ライン322からクラ
ッチライン326及びブレーキライン327への圧油供
給/遮断、即ち、前記油圧クラッチ機構55及び油圧ブ
レーキ機構58への圧油供給/遮断が連動して行える。
【0059】なお、前記クラッチライン326には、圧
力設定用の第2リリーフ弁361が介挿されており、該
第2リリーフ弁361によって該クラッチライン326
及びブレーキライン327の最大油圧が設定されるよう
になっている。該第2リリーフ弁361の二次側はポン
プケース30に連通されている。
【0060】前記減圧弁350、チェック弁352、第
1リリーフ弁351、切換弁360及び第2リリーフ弁
361は、例えば、前記チャージポンプユニット70に
おけるチャージポンプケース72に内装される。
【0061】より好ましくは、前記油圧ブレーキ機構5
8に、前記油圧クラッチ機構55が動力遮断状態から動
力伝達状態に切り替わる際におけるショックを緩和する
アキュムレータ手段57を備えることができる(図2参
照)。具体的には、前記ブレーキ押動部材58cに、基
端部が前記シリンダ室58A内に位置し且つ先端部に前
記ブレーキシュー58bが配設されたロッド57aと、
該ロッド57aに軸方向摺動自在に支持され、且つ、前
記シリンダ室58Aを圧油作動室と付勢部材収納室とに
画する受圧板57bと、前記付勢部材収納室内に位置す
るように、前記ロッド57aに軸線方向移動不能に支持
された従動板57cとを備える。そして、前記受圧板5
7bには、前記圧油作動室と付勢部材収納室とを連通す
るオリフィス57b’を形成する。該オリフィス57
b’は、前記受圧板57bが圧油の作用によって前記付
勢部材収納室の方へ所定ストローク押動されると、前記
従動板57cによって閉塞される。
【0062】前記アキュムレータ手段57を備えること
によって、以下の効果を得ることができる。即ち、前記
油圧クラッチ機構55を「係合」状態、油圧ブレーキ機
構58を「制動力解除」状態にすべく、前記切換弁36
0を圧油供給位置に位置させると、前記クラッチライン
326及びブレーキライン327に圧油が供給される。
該ブレーキライン327を介して前記圧油作動室に圧油
が供給され始めた当初は、前記オリフィス57b’から
圧油が漏れ出るので、該クラッチライン326及びブレ
ーキライン327の油圧は、当初、比較的緩やかに上昇
する。従って、油圧クラッチ機構55は、緩やかに係合
状態となる。その後、前記受圧板57bが圧油によって
押動されて前記オリフィス57b’が閉塞されると、前
記クラッチライン326及びブレーキライン327の油
圧は、前記第2リリーフ弁361の設定値まで上昇す
る。
【0063】このように、本実施の形態においては、前
記受圧板57bが所定ストローク押動されてオリフィス
57b’が閉塞されるまでの間、クラッチライン326
の油圧を漸増させることができる。従って、油圧クラッ
チ機構55の急激な係合を防止して、各部材の磨耗/損
傷を有効に防止できる。
【0064】斯かる構成のポンプユニット1において
は、前記種々の効果に加えて、以下の効果を得ることが
できる。即ち、駆動源150からの駆動力によって油圧
モータユニット160a,160bに圧油を供給し得る
と共に、前記駆動源150からの駆動力をPTO軸51
から分岐出力し得るように構成したので、互いに独立制
御可能な主伝動経路及び副伝動経路を容易に形成するこ
とができる。
【0065】又、副伝動経路の動力伝達/遮断を、ポン
プケース30内に収容された油圧クラッチ機構55によ
り行うように構成したので、電磁クラッチによって行っ
ていた従来に比して耐久性を向上させることができる。
【0066】さらに、前記油圧クラッチ機構55への圧
油供給を、第1ポンプ軸10aによって駆動され且つポ
ンプケース30に連結されるチャージポンプユニット7
0により行っているので、前記油圧クラッチ機構55の
圧油供給回路の短縮化・簡略化を図ることができる。
【0067】なお、当然ながら、前記ポンプユニット1
の各構成部材は、前記態様に限定されるものではなく、
種々の変形又は置換が可能である。例えば、前記油圧ブ
レーキ機構58に代えて、図5に示す油圧ブレーキ機構
58’を採用することもできる。該油圧ブレーキ機構5
8’は、PTO軸51に相対回転不能且つ軸線方向摺動
自在に支持されたブレーキ用摩擦板58a’と、ケース
本体31に固定された固定摩擦板58b’と、該両摩擦
板58a’,58b’を圧接させるブレーキ押動部材5
8c’とを有し、該ブレーキ押動部材58c’は連結部
材58d’を介して前記クラッチ押動部材55eと連動
するように構成されている。
【0068】即ち、前記クラッチ押動部材55eが油圧
の作用によって押動され前記駆動側摩擦板55bと前記
従動側摩擦板55dとを摩擦係合させる際には、該クラ
ッチ押動部材55eの動作に連動して前記ブレーキ押動
部材58c’が前記ブレーキ用摩擦板58a’及び固定
摩擦板58b’から離間し、且つ、前記クラッチ押動部
材55eが前記クラッチ付勢部材55fの作用によって
前記駆動側摩擦板55b及び従動側摩擦板55dから離
間される際には、該クラッチ押動部材55eの動作に連
動して前記ブレーキ押動部材58c’が前記ブレーキ用
摩擦板58a’及び固定摩擦板58b’を摩擦係合させ
るようになっている。斯かる構成の油圧ブレーキ機構5
8’を用いても、PTO軸51への動力遮断時に、該P
TO軸51が慣性力によって回転し続けることを有効に
防止できる。
【0069】実施の形態2.以下、本発明に係るポンプ
ユニットの好ましい実施の形態2について、添付図面を
参照しつつ説明する。図6は本実施の形態に係るポンプ
ユニット2が適用された芝刈り機100'の平面図であ
り、図7は本実施の形態に係るポンプユニット2の横断
平面図である。なお、前記実施の形態1におけると同一
又は相当部材には、同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0070】前記実施の形態1に係るポンプユニット1
は機体フレーム110に固定的に支持されていたが、本
実施の形態に係るポンプユニット2は、図6及び7に示
すように、前記駆動源150に一体的に連結されてい
る。
【0071】図7に示すように、前記駆動源150の装
着フランジ151には、フライホイールハウジング15
7が連結されている。該フライホイールハウジング15
7は、前記装着フランジ151に連結され、伝動方向
(本実施の形態においては車輌前後方向)に沿って延び
る周壁157aと、該周壁157aの伝動方向後流端部
(本実施の形態においては前端部)の間に延びる端壁1
57bとを有している。
【0072】前記ケース本体31は、機体フレーム11
0に対してフリーな状態で、前記第2端壁31bを介し
て前記フライホイールハウジング157に連結されてい
る。好ましくは、前記ケース本体31の第2端壁31b
と前記フライホイールハウジング157の端壁157b
とは、両者の間に、空間が形成されるように連結され
る。該空間は、前記第1及び第2ギヤ61,62並びに
前駆駆動側ギヤ91及び従動側ギヤ92の収容空間とし
て作用する。本実施の形態においては、前記フライホイ
ールハウジング157の端壁157bに凹所を設け、該
凹所によって前記空間を形成している。
【0073】なお、前記入力軸80は、前記フライホイ
ールハウジング157の端壁157bによって軸受支持
された状態で、伝動方向上流端部が前記フライホイール
155におけるダンパー156の出力部に直結されてい
る。図7中の符号152は駆動源150の出力軸であ
る。
【0074】斯かるポンプユニット2においては、前記
実施の形態1における効果に加えて、以下の効果を得る
ことができる。即ち、機体フレーム110に防振支持さ
れた駆動源150に一体的に連結されるように構成した
ので、駆動源150とポンプユニット4との間に振動差
が生じることがない。従って、実施の形態1において用
いた,駆動源150とポンプユニット1との間の振動吸
収型伝動手段を不要とすることができ、これにより、製
造コストの削減を図ることができる。また、駆動源15
0からポンプユニット1までの全長を短縮化させること
ができる。さらに、油圧ポンプ本体20a,20bの作
動により生じる油の脈動に伴なう振動が、駆動源150
と機体フレーム110との間に介在させた防振材を利用
して吸収されるため車体には伝わらず運転環境を改善す
ることができる。
【0075】実施の形態3.以下、本発明に係るポンプ
ユニットの好ましい実施の形態3について、添付図面を
参照しつつ説明する。図8(a)及び(b)に、本実施の形態
3に係るポンプユニット3が適用された芝刈り機10
0''の側面図及び平面図を示す。又、図9及び図10
に、本実施の形態に係るポンプユニット3の横断平面図
及び縦断側面図を示す。さらに、図11に、図9におけ
るXI−XI線断面図を示す。なお、前記実施の形態1
又は2におけると同一又は相当部材には、同一符号を付
してその説明を省略する。
【0076】本実施の形態に係るポンプユニット3は、
前記実施の形態1に係るポンプユニット1において、P
TO軸が垂直方向に沿うように変更されている。より詳
しくは、本実施の形態に係るポンプユニット3は、前記
PTOユニット50に代わるPTOユニット450と、
前記ポンプケース30に代わるポンプケース430とを
備えている。
【0077】該PTOユニット450は、車輌前後方向
に沿って配設された前記入力軸に対して略直交するよう
に垂直方向に延び、且つ、車輌幅方向に関する軸線位置
が前記入力軸と同一とされたPTO軸451と、前記入
力軸から該PTO軸451への動力伝達/遮断を行う油
圧クラッチ機構455とを備えている。
【0078】前記PTO軸451は、伝動方向後流端部
が前記ポンプケース430から垂直方向外方へ延在する
ように該ポンプケース430に支持されている。本実施
の形態においては、図10及び図11に良く示されるよ
うに、伝動方向後流端部が前記ポンプケース430から
下方へ延在している。該PTO軸451の伝動方向後流
端部は、前記実施の形態1におけると同様、振動吸収型
伝動手段を介して、対地作業機の入力部に作動的に連結
される。なお、本実施の形態においては、前記振動吸収
型伝動手段として、ベルト伝動機構176を採用してい
る(図10及び11参照)。
【0079】前記油圧クラッチ機構455は、前記実施
の形態1におけると同様に、前記前記PTO軸451に
相対回転自在且つ軸方向摺動不能に支持された駆動側部
材455aであって、前記第1ポンプ軸10aに作動的
に連結された駆動側部材455aを備えている。なお、
本実施の形態においては、前述の通り、前記PTO軸4
51は前記入力軸に対して直交配置されており、従っ
て、前記駆動側部材455aは、方向転換伝動機構46
0を介して、前記入力軸に作動的に連結されている。
【0080】本実施の形態において、前記方向転換伝動
機構460は、前記駆動側部材455aに設けられたベ
ベルギヤと、該ベベルギヤと噛合するように、前記入力
軸に相対回転不能に支持された中間ベベルギヤ463と
を備えている。なお、本実施の形態においては、前記入
力軸80に相対回転不能に支持された前記駆動側ギヤ9
1が前記第1ポンプ軸10aに相対回転不能に支持され
た前記第1ギヤ61とが噛合するように構成されてお
り、前記駆動側ギヤ91及び第1ギヤ61を介して、前
記入力軸80と第1ポンプ軸10aとが作動的に連結さ
れている。
【0081】前記ポンプケース430は、前記PTOユ
ニット450を収容し得るように、前記ポンプケース3
0に対して一部変更されている。即ち、図9及び図10
に良く示されるように、該ポンプケース430における
ケース本体431は、前記周壁31cから前記油圧ポン
プ本体収容空間30Aとは反対側に延びた中間壁431
dを有している。該中間壁431dは、前記蓋部材32
と共に、前記入力軸80の軸受として作用する。なお、
本実施の形態においては、油圧クラッチ機構455が挿
通可能な前記第2開口30bは、前記中間壁431dの
上方に位置している(図10参照)。
【0082】又、本実施の形態におけるポンプケース4
30は、前記シールプレート33に代えて、ケース本体
431の下面に連結されるシールキャップ433を備え
ている。なお、本実施の形態においては、前記油圧クラ
ッチ機構455及び油圧ブレーキ機構58への圧油供給
ライン(クラッチライン326及びブレーキライン32
7)は、ケース本体431に形成されている(図11参
照)。前記チャージポンプユニット70内にある前記切
換弁360を経た作動油ライン322は、図示しない配
管を介してこの圧油供給ラインに接続される。
【0083】斯かる実施の形態3においても、前記実施
の形態1におけると同様の効果を得ることができる。な
お、本実施の形態においては、前記ポンプケース430
を前記駆動源150から離間させた位置において機体フ
レーム110に固定支持させたが、これに代えて、前記
実施の形態2におけるようにポンプケース430を前記
駆動源150に一体的に連結させることも可能である
(図12及び図13参照)。又、前記各実施の形態にお
いては、出力軸が水平方向に配設されたホリゾンタルタ
イプの駆動源150と共働する場合を例に説明したが、
出力軸が垂直方向に配設されたバーティカルタイプの駆
動源と共働するように構成することも可能である。
【0084】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るポンプユニ
ットによれば、流体的に接続されるアクチュエータとの
共働下に主伝動経路を形成しつつ、該主伝動経路とは独
立制御可能な副伝動経路を容易に且つコンパクトに構成
することができる。又、前記副伝動経路の動力伝達/遮
断を油圧クラッチ機構により行うように構成したので、
該副伝動経路の耐久性を向上させることができる。
【0085】又、油圧ポンプ本体を支持するセンターセ
クションに、入力軸又は第1ポンプ軸によって回転駆動
されるチャージポンプを連結するように構成すれば、該
チャージポンプユニットを前記油圧クラッチ機構の圧油
供給源として使用することができ、該油圧クラッチ機構
の油圧回路を簡略化することができる。
【0086】さらに、前記油圧クラッチ機構による前記
入力軸からPTO軸への動力伝達/遮断に連動して、該
PTO軸に対して制動力を付加/解除する油圧ブレーキ
機構を備えれば、PTO軸への動力遮断時に、該PTO
軸が慣性力によって回転し続けることを有効に防止でき
る。
【0087】又、本発明に係る作業車によれば、油圧ポ
ンプユニット及び油圧モータユニットによって主伝動経
路を形成しつつ、該主伝動経路とは独立制御可能な副伝
動経路を容易に形成することができる。
【0088】又、前記入力軸及びPTO軸の車輌幅方向
に関する軸線位置を同一とすれば、前記駆動源から対地
作業機へ至る副伝動経路を略直線上に形成することがで
き、これにより、該副伝動経路の簡略化及び省スペース
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)及び(b)は、本発明の実施の形態1に係
るポンプユニットが適用された芝刈り機の側面図及び平
面図である。
【図2】図2は、前記実施の形態1に係るポンプユニッ
トの油圧回路図である。
【図3】図3は、前記実施の形態1に係るポンプユニッ
トの横断平面図である。
【図4】図4は、図3に示すポンプユニットの縦断側面
図である。
【図5】図5は、他形態に係る油圧ブレーキ機構を備え
たポンプユニットの部分横断平面図である。
【図6】図8は、本発明の実施の形態2に係るポンプユ
ニットが適用された芝刈り機の平面図である。
【図7】図9は、前記実施の形態2に係るポンプユニッ
トの横断平面図である。
【図8】図8は、(a)及び(b)は、本発明の実施の形態3
に係るポンプユニットが適用された芝刈り機の側面図及
び平面図である。
【図9】図9は、前記実施の形態3に係るポンプユニッ
トの横断平面図である。
【図10】図10は、前記実施の形態3に係るポンプユ
ニットの縦断側面図である。
【図11】図11は、図9におけるXI−XI線断面図
である。
【図12】図12は、前記実施の形態3の変形態様に係
るポンプユニットが適用された芝刈り機の平面図であ
る。
【図13】図13は、前記実施の形態3の変形態様に係
るポンプユニットの横断平面図である。
【符号の説明】
1〜3 ポンプユニット 10a 第1ポンプ軸 10b 第2ポンプ軸 20a 第1油圧ポンプ本体 20b 第2油圧ポンプ本体 30 ポンプケース 30a ポンプケースの第1開口 40 センターセクション 50 PTOユニット 51 PTO軸 55 油圧クラッチ機構 58 油圧ブレーキ機構 70 チャージポンプユニット 80 入力軸 100 芝刈り機 110 機体フレーム 120 操向輪 130 キャスタ 140 モア装置(対地作業機) 150,150’ 駆動源 200a,200b 一対の油圧ライン(油圧
回路) 160a 第1油圧モータユニット
(アクチュエータ) 160b 第2油圧モータユニット
(アクチュエータ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04B 23/06 F16H 37/06 A 3J062 F16H 37/06 39/06 39/06 F04B 17/00 A Fターム(参考) 2B083 AA02 BA12 BA18 CA28 DA04 EA18 EA19 3D037 CA01 CA09 CB09 CB19 CB20 CB34 3D043 AA05 AB07 BA07 BC02 BC07 BC11 BC16 BD05 BE02 3H069 AA01 BB03 BB09 CC01 DD48 EE14 3H071 AA03 BB01 BB12 BB13 CC47 DD42 3J062 AA12 AA31 AB01 AC02 BA11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源から動力を受け、油圧回路を介し
    て流体的に接続されるアクチュエータから変速出力し得
    るように構成されたポンプユニットであって、 前記駆動源に作動的に連結される入力軸と、 前記入力軸に作動的に連結された第1ポンプ軸と、 前記第1ポンプ軸によって駆動される第1油圧ポンプ本
    体と、 前記第1油圧ポンプ本体を収納すると共に、該第1油圧
    ポンプ本体が挿通可能な開口を有するポンプケースと、 前記第1油圧ポンプ本体を支持しつつ、前記開口を閉塞
    するようにポンプケースに連結されるセンターセクショ
    ンと、 前記ポンプケースに収容されるPTOユニットとを備
    え、 前記PTOユニットは、 一端部が外方へ延在するように、前記ポンプケースに支
    持されたPTO軸と、 前記入力軸から前記PTO軸への動力伝達を選択的に係
    合/遮断する油圧クラッチ機構とを有していることを特
    徴とするポンプユニット。
  2. 【請求項2】 前記センターセクションの前記油圧ポン
    プ本体支持面とは反対側の面には、前記入力軸又は第1
    ポンプ軸によって駆動されるチャージポンプが支持され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のポンプユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記入力軸又は第1ポンプ軸に作動的に
    連結される第2ポンプ軸と、 前記第2ポンプ軸によって駆動される第2油圧ポンプ本
    体と、をさらに備え、 前記ポンプケースの開口は、前記第1及び第2油圧ポン
    プ本体が挿通可能とされており、 前記センターセクションは、前記第1及び第2油圧ポン
    プ本体を支持した状態で、前記開口を閉塞するようにポ
    ンプケースに連結されることを特徴とする請求項1又は
    2に記載のポンプユニット。
  4. 【請求項4】 前記PTOユニットは、前記油圧クラッ
    チ機構による前記入力軸から前記PTO軸への動力伝達
    /遮断動作に連動して、該PTO軸に対して制動力を解
    除/付加する油圧ブレーキ機構を、さらに備えているこ
    とを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のポンプ
    ユニット。
  5. 【請求項5】 前記PTO軸は、前記入力軸と同軸上に
    配設されていることを特徴とする請求項1から4の何れ
    かに記載のポンプユニット。
  6. 【請求項6】 前記PTO軸は、前記入力軸の軸線と車
    輌幅方向同位置であり且つ直交する軸線を有しているこ
    とを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のポンプ
    ユニット。
  7. 【請求項7】 機体フレームと、 該機体フレームに支持された左右一対の駆動輪と、 前記駆動輪の車輌前後方向一方側に配設されるように、
    前記機体フレームに支持された左右一対のキャスタと、 前記駆動輪と前記キャスタとの間に位置するように、前
    記機体フレームに支持された対地作業機と、 前記駆動輪を挟んで前記対地作業機とは車輌前後方向反
    対側に位置するように、前記機体フレームに支持された
    駆動源と、 モータ軸が前記左右一対の駆動輪にそれぞれ作動的に連
    結された第1及び第2モータユニットと、 前記駆動源に作動的に連結されるように前記機体フレー
    ムに支持されたポンプユニットであって、前記第1及び
    第2油圧モータユニットのそれぞれに油圧回路を介して
    圧油供給すると共に、前記駆動源からの動力を前記対地
    作業機用駆動力として分岐出力し得るように構成された
    ポンプユニットとを備え、 前記ポンプユニットは、 前記駆動源に作動的に連結される入力軸と、 前記入力軸に作動的に連結された第1ポンプ軸と、 前記第1ポンプ軸によって駆動される第1油圧ポンプ本
    体と、 前記第1油圧ポンプ本体を収納すると共に、該第1油圧
    ポンプ本体が挿通可能な開口を有するポンプケースと、 前記第1油圧ポンプ本体を支持しつつ、前記開口を閉塞
    するようにポンプケースに連結されるセンターセクショ
    ンと、 前記ポンプケースに収容されるPTOユニットとを含
    み、 前記PTOユニットは、 一端部が外方へ延在するように、前記ポンプケースに支
    持されたPTO軸と、 前記入力軸から前記PTO軸への動力伝達を選択的に係
    合/遮断する油圧クラッチ機構とを有していることを特
    徴とする作業車。
  8. 【請求項8】 前記ポンプユニットは、前記入力軸又は
    第1ポンプ軸に作動的に連結される第2ポンプ軸と、 前記第2ポンプ軸によって駆動される第2油圧ポンプ本
    体と、をさらに備え、 前記ポンプケースの開口は、前記第1及び第2油圧ポン
    プ本体が挿通可能とされており、 前記センターセクションは、前記第1及び第2油圧ポン
    プ本体を支持した状態で、前記開口を閉塞するようにポ
    ンプケースに連結されることを特徴とする請求項7に記
    載の作業車。
  9. 【請求項9】 前記PTO軸は、前記入力軸と同軸上に
    配設されていることを特徴とする請求項7又は8に記載
    の作業車。
  10. 【請求項10】 前記PTO軸は、前記入力軸の軸線と
    車輌幅方向同位置であり且つ直交する軸線を有している
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の作業車。
  11. 【請求項11】 前記駆動源は前記機体フレームに防振
    支持され、 前記ポンプユニットは機体フレームに固定支持されてお
    り、 前記駆動源と前記入力軸とは振動吸収型伝動手段によっ
    て作動的に連結されていることを特徴とする請求項7か
    ら10の何れかに記載の作業車。
  12. 【請求項12】 前記駆動源は前記機体フレームに防振
    支持され、 前記ポンプユニットは前記駆動源に一体的に連結されて
    いることを特徴とする請求項7から10の何れかに記載
    の作業車。
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