JP3920070B2 - 車輌 - Google Patents

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JP3920070B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンからの駆動力を主変速装置及び副変速装置を介して駆動車軸へ伝達するように構成された車輌に関する。
【0002】
【従来の技術】
作業車等の車輌は、エンジンからの駆動力を変速装置を介して駆動車軸へ伝達するように構成されており、前記変速装置を操作することによって駆動車軸を所望速度で回転させ得るようになっている。
さらに、前記駆動車軸の変速域を広げたい場合、及び/又は変速装置機の負荷を軽減させたい場合には、主変速装置に加えて副変速装置が備えられる。
【0003】
図22に、主変速装置及び副変速装置を備え、且つ、後車軸が駆動車軸とされた従来の車輌の模式図を示す。
図22に示すように、副変速装置を備えた従来の車輌においては、車輌前後方向一方側から他方側へ向かって、互いに分離可能なエンジン801,フライホイール802,主変速装置803,副変速装置804及びアクスル装置805が相互に直列連結されている為、以下に示す問題点があった。
【0004】
即ち、従来の副変速装置付車輌においては、互いに別体とされたエンジン801,フライホイール802,主変速装置803,副変速装置804及びアクスル装置805のそれぞれのハウジングが互いに直列連結されており、前輪及び後輪間にスペースが存在しない。
従って、運転席のステップ台を前記何れかのハウジングの上方に配設しなければならず、該ステップ台の設置位置が高くなってしまったり、及び/又は、前輪及び後輪間にミッドマウントモアを備える場合には前記ハウジング全体の設置位置を高くしなければならず、車輌重心の上昇を招くという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、エンジンからの駆動力を主変速装置として作用するHST及び副変速装置を介して駆動車軸へ伝達するように構成された車輌において、車輌全長の拡大を有効に抑えつつ、前輪及び後輪間に自由空間を確保でき、さらに、エンジンの振動及びHSTにおける作動油圧の脈動等によるHST自身の振動が機体フレームや副変速装置に伝播することを有効に防止し得る車輌を提供することを、一の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成する為に、機体フレームの車輌前後方向一方側に配設されたエンジンからの駆動力を、フライホイール,主変速装置として作用する及び副変速装置を介して駆動車軸へ伝達するように構成された車輌であって、前記エンジンは前記機体フレームに防振支持されており、前記フライホイールは、前記エンジンに作動的に連結されたフライホイール本体と、該フライホイール本体を収容するように、前記機体フレームに対してフリーな状態で前記エンジンの車輌前後方向他方側に連結されたフライホイールハウ ジングとを備え、前記HSTは、前記エンジン及び前記フライホイールと共に前記機体フレームに対して振動自在な振動ユニットを形成するように、該機体フレームに対してフリーな状態で前記フライホイールハウジングに収容されており、前記副変速装置は、前記フライホイールハウジングとは離間された状態で、機体フレームの車輌前後方向他方側に固定支持されており、前記HSTと前記副変速装置とは車輌前後方向に沿って延びる振動吸収型軸継手を介して作動的に連結されており、前記フライホイールハウジングには、油圧クラッチ装置によって前記エンジンからPTO軸への動力伝達を係合又は遮断させるPTOユニットが収容されており、前記振動ユニットに付設されたチャージポンプユニットからの圧油を前記HSTのチャージ油及び前記油圧クラッチ装置の作動油として用いるように構成されている車輌を提供する。
【0007】
好ましくは、前記フライホイールハウジングは、両端が開口とされた本体部と、該本体部の収容空間を、車輌前後方向一方側及び他方側に位置する第1室及び第2室に画する仕切壁とを有し、前記第1室には前記フライホイールにおけるフライホイール本体が収容され、前記第2室には前記HST及び前記PTOユニットが収容され、前記チャージポンプユニットは、前記第2室に貯留された油を吸引して前記HST及び前記油圧クラッチ装置へ供給するように構成される。
さらに好ましくは、前記フライホイール本体の前記仕切壁と向き合う部分には、前記HST及び前記第2室内の貯留油を冷却させる起風ファンを設けることができる。
【0008】
一態様においては、前記HSTは、油圧ポンプユニットと、油圧モータユニットと、両者を流体的に接続する油路が形成されたセンターセクションとを備え、前記センターセクションは、車輌前後方向一方側を向く第1面に前記油圧ポンプユニット及び前記油圧モータユニットの双方を支持した状態で、前記本体部の車輌前後方向他方側の開口を閉塞するように該本体部に連結される。
【0009】
他態様においては、前記HSTは、油圧ポンプユニットと、油圧モータユニットと、両者を流体的に接続する油路が形成されたセンターセクションであって、車輌前後方向一方側を向く第1面に前記油圧ポンプユニットを支持し且つ車輌前後方向他方側を向く第2面に前記油圧モータユニットを支持するセンターセクションとを備え、前記フライホイールハウジングは、前記油圧ポンプユニット及び前記油圧モータユニットを支持した前記センターセクションが前記本体部に連結された状態で、該油圧ポンプユニット,油圧モータユニット及びセンターセクションを囲繞するように前記本体部に連結されるカバーをさらに有する
【0010】
より好ましい態様においては、前記フライホイールハウジングには、前記HSTの出力調整部材の傾転位置を制御する電気制御型油圧サーボ機構が設けられ、前記油圧サーボ機構は前記チャージポンプユニットからの圧油の一部を作動油として使用するように構成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照しつつ説明する。図1及び図2は、それぞれ、本実施の形態に係る作業車輌1の概略側面図及び伝動模式図である。
【0012】
図1及び図2に示すように、該作業車輌1は、機体フレーム10と、該機体フレーム10の車輌前後方向一方側で防振支持されたエンジン20と、該エンジンからの駆動力を変速伝達する主変速装置及び副変速装置とを備え、該副変速装置を介して駆動輪へ走行動力を伝達し得るように構成されている。
【0013】
図3に前記エンジン近傍の拡大側面図を示す。又、図4に該エンジン部分の概略正面図を示す。
図3及び図4に示すように、前記エンジン20の左右側面には、防振ゴム51を介して機体フレームに連結された取付ブラケット50が螺着固定されている。即ち、該エンジン20は、機体フレーム10に対して振動自在とされており、これにより、エンジン20からの振動が機体フレーム10へ伝播するのを防止している。
【0014】
該作業車輌において、前記エンジン20からの駆動力はフライホイール60を介して前記主変速装置に伝達されるように構成されている。即ち、該作業車輌においては、前記フライホイール60,主変速装置及び副変速装置が、前記エンジンからの駆動力を駆動力へ伝達するトランスミッションを構成している。
前記フライホイール60及び主変速装置は、前記機体フレーム10に対してはフリーな状態で前記エンジン20及び/又は取付ブラケット50に連結支持されている。即ち、前記エンジン20,フライホイール60及び主変速装置は相互に一体的に連結されており、機体フレーム10に対して振動自在な振動ユニットを構成している。
【0015】
図5及び図6に、それぞれ、前記フライホイール60及び主変速装置30近傍の横断平面図及び縦断側面図を示す。
図5及び図6に示すように、前記フライホイール60は、機体フレーム10に対してフレーな状態で前記エンジン20及び/又は取付ブラケット50に連結されたフライホイールハウジング61と、前記エンジン20のクランク軸20aに作動的に連結されるように、該ハウジング61内に収納されたフライホイール本体65とを備えている。
好ましくは、該フライホイール60に、前記本体65の出力部に連結されたダンパー66を備えることができ、これにより、前記エンジン出力の角速度変動を抑えた状態で、後続の主変速装置に動力伝達を行うことができる。
【0016】
図5及び図6に示すように、前記フライホイールハウジング61は、伝動方向両端部が開口とされた略筒状の本体部62と、該筒状本体部62の内部空間を伝動方向上流側の第1室62a及び下流側の第2室62bに区画する仕切壁63とを有している。
【0017】
前記第1室62aは、乾室として、前記フライホイール本体65及びダンパー66を収納するように構成されている。
他方、前記第2室62bは、油室として構成されており、主変速装置として作用するHST30を収容し、且つ、その作動油を貯留し得るようになっている。
【0018】
好ましくは、該フライホイール本体65における前記仕切壁63と向き合う面に、起風ファン67を設けることができる。該起風ファンを設けることにより、フライホイール本体65の回転を利用した簡単な構成で、前記フライホイールハウジング61の前記第1室62a内に外気を取り込んで前記主変速装置の冷却及び前記油室内の作動油の温度上昇を有効に防止できる。なお、図中、符号68は前記筒状本体部62の周壁に形成された通気孔である。
【0019】
前記HST30は、前記フライホイール60を介してエンジン20からの駆動力を受ける油圧ポンプユニット310と、該油圧ポンプユニット310との共働下に前記エンジン20からの駆動力を無段変速する油圧モータユニット330と、該油圧ポンプユニット310及び油圧モータユニット330を支持すると共に、両者を流体的に接続する油圧回路が形成されたセンターセクション350とを備えている。本実施の形態においては、後述するように、該センターセクション350には前記油圧回路として一対の油圧ラインが形成されている。
【0020】
前記油圧ポンプユニット310及び油圧モータユニット330の少なくとも一方は出力調整部材の操作により吸引/吐出量が変化する可変容積型とされており、該出力調整部材の傾転位置を制御することによって、油圧モータユニット330からの出力を無段変速し得るようになっている。なお、本実施の形態においては、油圧ポンプユニット310を可変容積型とし、油圧モータユニット330を固定容積型としている。
【0021】
前記センターセクション350は、伝動方向上流側及び下流側を向く第1面350a及び第2面350bを有しており、該第1面350aに前記油圧ポンプユニット310及び油圧モータユニット330の双方を支持した状態で、前記フライホイールハウジング61の筒状本体部62の伝動方向後流側開口を閉塞するように該筒状本体部62に連結されている。
即ち、本実施の形態においては、該センターセクション350が、前記フライホイールハウジング62の一部を構成しており、該センターセクション350と前記筒状本体部62及び前記仕切壁63とによって前記油室(第2室)62bが画されている。
【0022】
前記油圧ポンプユニット310は、前述の通り、前記センターセクション350に支持された状態で、前記フライホイールハウジング61の油室62b内に収容されている。
より詳しくは、前記油圧ポンプユニット310は、伝動方向上流側端部が前記仕切壁63を貫通して前記乾室(第1室)62a内に突入し前記ダンパー66に連結され且つ伝動方向下流端部が前記センターセクション350を貫通して外方に延びるポンプ軸311と、該ポンプ軸311の回転に伴って該ポンプ軸311の軸線回りに回転運動を行うと共に、該回転運動に連動して往復運動を行うピストンユニット312と、該ピストンユニット312を往復動自在に支持すると共に、前記一対の油圧ラインに連通されるようにセンターセクション350の第1面350aに支持されたシリンダブロック313と、傾転位置によって前記ピストンユニット312のストローク長を規制し、該ピストンユニット312による吸入/吐出油量を変化させる出力調整部材314と、該出力調整部材314の傾転位置を調整する制御軸315(図等参照)とを有している。
【0023】
なお、本実施の形態においては、図5及び図6に示されるように、油圧ポンプユニット310としてアキシャルピストンタイプを採用している為、前記出力調整部材314としては可動斜板が採用されている。従って、ラジアルピストンタイプの油圧ポンプユニットを採用した場合には、前記出力調整部材としてカムリングが用いられる。
【0024】
固定容積型とされた前記油圧モータユニット330は、前記一対の油圧ラインに連通されるように前記センターセクション350の第1面350aに支持されたシリンダブロック333と、該シリンダブロック333内に摺動自在に支持され、前記一対の油圧ラインからの圧油によって往復運動と共に回転運動を行うピストンユニット332と、該ピストンユニット332の回転運動によって軸線回りに回転するモータ軸331であって、伝動方向下流側端部が前記センターセクション350を貫通して外方(本実施の形態においては後方)へ延びるモータ軸331とを有しており、前記油圧ポンプユニット310における出力調整部材314の傾転位置に応じた回転出力を主出力軸として作用する前記モータ軸331から出力し得るようになっている。
【0025】
さらに、該車輌は、図5及び図6に示すように、前記ポンプ軸311の伝動方向後流端部によって駆動されるチャージポンプユニット70を備えている。
該チャージポンプユニット70は、HST30への作動油補給用、及び/又は、後述するPTOユニットへの作動油供給用として使用される。
具体的には、前記チャージポンプユニット70は、前記センターセクション350の第2面350bに支持されたチャージポンプケース71と、該チャージポンプケース71によって囲繞され且つ前記ポンプ軸311の伝動方向下流端部によって駆動されるチャージポンプ本体72とを備えている。
【0026】
さらに、該車輌においては、外部アクチュエータ駆動用作動油、及び/又は、パワーステアリング機構用作動油を供給する為の補助ポンプユニット80を備えることができる。
このように、前記チャージポンプユニット70に加えて、補助ポンプユニット80を備えることにより、該チャージポンプユニット70に過度の負荷を掛けることなく十分な作動油を得ることができる。
【0027】
前記補助ポンプユニット80は、前記チャージポンプケース71の伝動方向下流側の側面に支持された補助ポンプケース81と、該補助ポンプケース81によって囲繞され且つ前記ポンプ軸311の伝動方向上流端部によって駆動される補助ポンプ本体82とを備えている。
【0028】
本実施の形態に係る作業車輌は、図2及び図6に示すように、さらに、作業機等の外部装置駆動用PTOユニット90を備えている。
本実施の形態においては、該PTOユニット90は、前記フライホイールハウジング61の油室62b内に収容されている。
具体的には、該PTOユニット90は、該油室62b内に位置するように前記ポンプ軸311に相対回転不能に支持されたPTO駆動ギア91と、前記ポンプ軸311と平行で、好ましくは車輌上下方向に並置するように前記仕切壁63及びセンターセクション350によって両端部が軸受支持されたPTO軸92と、前記PTO駆動ギア91と噛合するように該PTO軸92に相対回転自在に支持されたPTO従動ギア93と、該PTO従動ギア93と前記PTO軸92との連結/遮断を行う油圧クラッチ装置94とを備えている。
【0029】
より詳しくは、前記フライホイールハウジングの仕切壁63には、前記PTOユニット90が挿通可能な開口63aが形成されており、且つ、該開口63aを閉塞すると共に前記PTO軸92の伝動方向上流端部を支持する着脱自在な蓋部材63bが設けられている。
このように前記仕切壁63に前記開口63aを形成することによって、前記PTOユニット90を前記乾室62aから油室62b内へ収納可能となっている。
【0030】
前記PTO軸92は、伝動方向下流端部が前記センターセクション350を貫通して外方へ延在しており、該外方延在部から外部装置用駆動力を取り出せるようになっている。
【0031】
好ましくは、前記PTOユニット90に、前記油圧クラッチ装置94によるPTO軸92への動力遮断動作に連動して、該PTO軸92に制動力を付加するブレーキ装置95を、前記フライホイールハウジング61と該PTO軸92との間に備えることができる。該ブレーキ装置95を備えることによって、PTO軸92への動力遮断時に、該PTO軸92が、該PTO軸に連結された外部装置の慣性モーメントによって回転し続けることを有効に防止できる。
【0032】
図7に、図5におけるVII-VII線断面図を示す。
図7に示すように、前記HSTにおいては、前記ポンプ軸及びモータ軸を上下方向に並設すると共に、両軸を車輌幅方向にオフセットさせており、これにより、HSTの車輌幅方向長さの短縮化を図りつつ、上下高を抑えている。従って、該HSTの上方に配設される運転席等の車輌構成部材を可及的に下方設置することができ、乗降容易性及び/又は車輌重心の低下を確保することができる。
又、前記ポンプ軸及びモータ軸を前記配置とすることによって、前記PTO軸を含めた3軸が正面視において3角形を成すように位置して該3軸を前記フライホイールハウジング61内で可及的に近接配置することができ、これにより、HSTとPTOユニットとの組合体の可及的な小型化を図ることができる。
【0033】
本実施の形態においては、前記副変速装置として機械式多段変速装置40が備えられている。
該機械式多段変速装置40は、主変速装置として作用する前記HST30から車輌前後方向に沿って離間された状態で、前記機体フレーム10の車輌前後方向の他方側に固定支持されている。
即ち、前記エンジン,フライホイール及びHSTが機体フレームに対して振動自在な振動ユニットを構成しているのに対し、該多段変速装置40は該振動ユニットから車輌前後方向に離間され且つ機体フレームに対して振動不能とされた固定ユニットを構成している。
【0034】
より詳しくは、図1及び図2に示すように、前記多段変速装置40は、ミッションハウジング41と、該ミッションハウジング41内に収容された変速ユニット42とを備えている。
【0035】
前記ミッションハウジング41は、一対の主駆動車軸15に動力を分岐伝達するディファレンシャルギア装置100を有するアクスル装置110のハウジング111に連結されており、機体フレームに対して振動不能とされている。
【0036】
前記変速ユニット42は、前記モータ軸331に作動的に連結された副入力軸43と、該副入力軸との間において多段的な変速を行うように配設された副出力軸44とを有しており、該副出力軸44から前記ディファレンシャルギア装置100へ駆動力が伝達されるようになっている。
前記副入力軸43と前記モータ軸331との間は、振動吸収型軸継手120を介して連結されており、これにより、機体フレーム10に対して振動自在とされた前記モータ軸331と、機体フレームに対して振動不能とされた前記副入力軸43との間の動力伝達を無理なく行えるようになっている。前記振動吸収型軸継手120としては、例えば、両端に自在継手を有する伝動軸を使用し得る。
【0037】
本実施の形態においては、図2に示すように、前記変速ユニット42は、前記副入力軸43と、該副入力軸43に対して略平行に配設された従動軸45と、前記副入力軸43に対して軸線回り相対回転自在となるように該副入力軸と同軸上に配設された前記副出力軸44と、前記副入力軸43に相対回転不能に支持された駆動ギア46と、該駆動ギア46と噛合するように前記従動軸45に相対回転不能に支持された第1従動ギア47aと、該第1従動ギア47aからそれぞれ軸線方向に離間された位置において前記従動軸45に相対回転不能に支持された第2及び第3従動ギア47b,47cと、前記第2従動ギア47bと噛合するように前記副出力軸44に相対回転自在に支持された第1出力ギア48aと、前記第3従動ギア47cと噛合するように前記副出力軸44に相対回転自在に支持された第2出力ギア48bと、前記副入力軸43と前記副出力軸44との間に配設された第1シフター装置49aと、前記第2出力ギア48bと前記副出力軸44との間に配設された第2シフター装置49bとを備えている。
【0038】
前記第1シフター装置49aは、前記副入力軸43又は駆動ギア46と前記副出力軸44とを相対回転不能に連結する低速位置と、前記第1出力ギア48aと前記副出力軸44とを相対回転不能に連結する中速位置と、前記副出力軸44を前記副入力軸43又は駆動ギア46と第1出力ギア48aとに対してフリーとする中立位置とを選択的にとり得るように構成されている。
他方、前記第2シフター装置49bは、前記第2出力ギア48bと前記副出力軸44とを相対回転不能に連結する高速位置と、両者の間を遮断する中立位置とを選択的にとり得るように構成されている。
斯かる構成の多段変速装置においては、前記第1及び第2シフター装置49a,49bを操作することによって、前記副出力軸44に3段階の駆動力を得ることができる。
【0039】
本実施の形態に係る作業車輌のように前記PTOユニット90を備える場合には、該多段変速装置40に、さらに、前記PTO軸92から出力される外部装置駆動力を伝達する伝動軸96が備えられる。前記PTO軸92と伝動軸96とは、前記モータ軸331と副入力軸43との間の連結と同様、振動吸収型軸継手120を介して作動的に連結される。
【0040】
該多段変速装置40に前記伝動軸96を備える場合には、好ましくは、前記従動軸45を中空筒状とし、且つ、前記伝動軸96を該筒状従動軸45の中空部内に相対回転自在に挿通させることができ、これにより、PTO伝動経路を備えた態様における該多段変速装置40の小型化を図ることができる。
なお、図2における符号97,98は、それぞれ、PTO出力軸及び前記伝動軸96とPTO出力軸97との間に配設されたPTO用変速ユニットである。
【0041】
図2に示すように、本実施の形態においては、さらに、該多段変速装置40に4駆用ユニット410を備えている。該4駆用ユニット410は、前記副出力軸44から駆動力を取り出すように構成することができ、これにより、主駆動車軸15への駆動力を出力する該副出力軸44と同期した駆動力を容易に取り出すことができる。好ましくは、該4輪用ユニット410は、前記多段変速装置40に着脱自在に備えることができる。
【0042】
このように構成された作業車輌においては、以下の効果を得ることができる。
即ち、本実施の形態に係る作業車輌においては、機体フレーム10に対して振動を与えるエンジン20及び主変速装置として作用するHST30をフライホイール60と共に一体的に連結して該機体フレーム10に対して振動自在な振動ユニットを形成すると共に、副変速装置として作用する多段変速装置40を前記振動ユニットに対して車輌長手方向に沿って離間され且つ機体フレーム10に対して振動不能とされた固定ユニットを形成するように構成し、前記振動ユニットと固定ユニットとの間の動力伝達(即ち、前記HST30のモータ軸311と前記多段変速装置40の副入力軸43との間の動力伝達)を振動吸収型軸継手120を介して行っている。
【0043】
斯かる作業車輌においては、HST30から多段変速装置40への動力伝達を確実に行いつつ、エンジンの振動、及び、HST30における作動油圧の脈動等によるHST自身の振動が機体フレーム10や固定ユニットに伝播することを有効に抑えることができ、これにより、車輌操縦性及び車輌安定性を格段に向上させることができる。
【0044】
さらに、該車輌においては、車輌前後方向一方側に配設されたエンジン20の車輌前後方向他方側にフライホイールハウジング61を連結し、該フライホイールハウジング61に主変速装置として機能する前記HST30を収容させており、さらに、副変速装置として機能する前記多段変速装置40を前記HST30から離間されるように、車輌前後方向他方側に配設されたアクスル装置に連結し、前記HST30と前記多段変速装置40とを軸連結している。
即ち、該車輌においては、HST30をフライホイールハウジングに収容させ、且つ、多段変速装置40をアクスル装置に連結させており、これにより、車輌前後長の増加を有効に抑えつつ、前記HST30と多段変速装置40との間に自由空間を確保して車輌の設計自由度を向上させている。
特に、前記自由空間の上方に運転席のステップ台を配設したり、及び/又は該自由空間の下方にミッドマウントモアを配設することができ、これにより、車輌重心の低下を図り、車輌の走行安定性を向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、前述の通り、前記HST30を振動ユニットの一部とし、且つ、前記多段変速装置40を固定ユニットの一部としている為、両者間の相対振動を吸収すべく、両者を振動吸収型軸継手120によって連結しているが、前記HST30及び多段変速装置40間が相対振動しない場合には通常の軸継手によって両者間を連結させることができる。
【0045】
又、前記HST30をフライホイールハウジング61に収容させることは、前記効果に加えて、部品点数削減によるコストの低廉化をという効果も奏する。
さらに、前記フライホイールハウジング61の伝動方向下流側の開口を、前記センターセクション350によって閉塞するようにしている。即ち、該センターセクション350をフライホールハウジング61の一構成要素として兼用しており、これにより、さらなるコストの低廉化を図ることができる。
【0046】
以下、該車輌1における油圧回路について説明する。
図8に該車輌1の油圧回路図を示す。又、図9及び図10に、それぞれ、図5におけるIX-IX線及びX-X線断面図を示す。
【0047】
まず、前記チャージポンプユニット70から供給される圧油を作動油として用いる油圧回路について説明する。
図7に示すように、前記フライホイールハウジング61の筒状本体部62には、一端部が前記油室62aに連通し且つ他端部が筒状本体部62の外方に開口する第1吸入ライン201が形成されている。該吸入ライン201の第2端部は、前記筒状本体部62の外周面に設けられたサクションフィルター202の吸入口に連通している。該サクションフィルター202の吐出口は、前記筒状本体部62に形成された第2吸入ライン203及び配管204を介して、チャージポンプ70へ連通されている(図8及び10参照)。
【0048】
図2,5及び10に示すように、前記チャージポンプケース71には、一端部が前記配管204に連結されるように外方に開口し且つ他端部が前記チャージポンプ本体72の吸入口に連通された第3吸入ライン205と、一端部が該チャージポンプ本体72の吐出口に連通する第1吐出ライン206と、入力部207aが該第1吐出ライン206の他端部に連通するように配設されたフローデバイダ207と、該フローデバイダ207の第1出力部207bと前記センターセクション350との対向面とを連通する第4吐出ライン208と、一端部が前記フローデバイダ207の第2出力部207cに連通され且つ他端部が前記センターセクション350との対向面に開口するPTO用吐出ライン209と、該PTO用吐出ライン209に介挿されたPTO用ON/OFF弁210と、一端部が該PTO用ON/OFF弁210のドレン部に連通され且つ他端部がセンターセクション350との対向面に開口するPTO用第1ドレンライン211とが設けられている。
【0049】
前記センターセクション350には、図9に示されるように、前記一対の油圧ライン220と、該一対の油圧ライン220,220間を連通する第1バイパスライン221と、一端部が前記第4吐出ライン208に連通するように前記チャージポンプケース71との対向面350bに開口し且つ他端部が前記第1バイパスライン221に接続されたチャージライン222と、該チャージライン222に介挿されたチャージリリーフ弁223と、前記第1バイパスライン221における,前記チャージライン222との接続点と前記一対の油圧ライン220のそれぞれとの接続点との間に介挿された一対の高圧リリーフ弁224及び一対のチャージチェック弁225とが備えられている。
【0050】
好ましくは、前記センターセクション350に、前記一対の油圧ライン220間を連通する第2バイパスライン226と、一端部が該第2バイパスライン226に連通され且つ他端部が油タンクに連通されたドレンライン227と、前記第2バイパスライン226のうち,前記ドレインライン227との接続点と前記一対の油圧ライン220のそれぞれとの接続点との間に介挿された一対のサクション弁228とを、さらに備えることができる。該一対のサクション弁228を備えることによって、エンジンを止めた状態で車輌を坂道に停車させる場合に、前記一対の油圧ライン220に負圧が発生することを防止し、これにより、車輌が坂道を転がり落ちる(フリーホイール現象)を防止することができる。
【0051】
さらに、該センターセクションには、前記PTOユニット90における油圧クラッチ装置94及び/油圧ブレーキ装置95を制御する為の油路の一部が形成されている。
即ち、該センターセクション350には、図5及び9に示すように、一端部が前記PTO用吐出ライン209の他端部と連通するように前記チャージポンプケース71との対向面350bに開口し且つ他端部が前記フライホールハウジング61の油室62bに開口する第1PTO用ライン229がさらに形成されている。
【0052】
図5に示すように、該第1PTO用ライン229の他端部は、フライホイールハウジング61に形成された穿孔又は適宜の配管等の油路230を介して、該フライホイールハウジング61における前記仕切壁63の蓋部材63bに連通されている。
図11に図5におけるXI-XI線断面図を示す。図11に示すように、該蓋部材63bには、一端部が前記油路230に連通され且つ他端部が前記PTO軸92の軸受面に開口する第2PTO用ライン231と、該第2PTO用ライン231に介挿された,前記油圧クラッチ装置94の作動圧力設定用リリーフ弁232及び該油圧クラッチ装置94に対する給油圧力を漸増させるアキュムレータ233とが設けられている。
図6に示すように、前記PTO軸92には、前記第2PTO用ライン231に連通する油路234が形成されており、該油路234を介して前記第2PTO用ラインから送られてくる圧油が油圧クラッチ装置94及び油圧ブレーキ装置95に供給されるようになっている。
【0053】
前記センターセクション350には、さらに、前記HST30における出力調整部材314の傾転位置を制御する出力調整部材操作機構としての電気制御型油圧サーボ機構用の油路の一部が形成されている。
即ち、本実施の形態に係る作業車輌は、前記出力調整部材の操作機構として電気制御型油圧サーボ機構500を用いており、該油圧サーボ機構は作動油として前記チャージポンプユニット70からの圧油の一部を使用するように構成されている。
【0054】
ここで、前記電気制御型油圧サーボ機構500について説明する。
該油圧サーボ機構500は、前記制御軸315の外方延在部を油圧の作用により軸線回りに回転させることによって、前記出力調整部材314を傾転させ得るように構成されている。
図12に、図5におけるXII-XII線断面図を示す。
該油圧サーボ機構500は、図5及び図12に示すように、一端部が該制御軸315に相対回転不能に連結され且つ他端部が該制御軸315と直交する方向に延びる自由端部とされた揺動アーム501と、直線状のピストン収容部を有するシリンダブロック502と、該シリンダブロックの外側面に貼設したカバー502cと、前記ピストン収容部を第1油室502a及び第2油室502bに分断するように、該ピストン収容部内に液密且つ軸線方向摺動自在に収納されたピストン503と、一端部が前記第1油室502aに連通され且つ他端部が外方に開口するように前記シリンダブロック502と前記カバー502cとの接合面に形成された第1油圧ライン504と、一端部が前記第2油室502bに連通され且つ他端部が外方に開口するように前記シリンダブロック502と前記カバー502cとの接合面に形成された第2油圧ライン505と、前記カバー502c上に設置され前記第1及び第2油圧ライン504,505の他端部にそれぞれ連通する第1及び第2出力ポート506a,506bを出力側に有し且つ入力ポート506c及びドレンポート506dを入力側に有する電磁切換弁506とを備えている。
【0055】
該電磁切換弁506は、運転席近傍に配設される変速レバー等の操作部材に連動して、前記第1出力ポート506aを入力ポート506cに連通し且つ前記第2出力ポート506bをドレンポート506dに連通する第1位置と、前記各ポートを遮断する中央の保持位置と、前記第2出力ポート506bを入力ポート506cに連通し且つ前記第1出力ポート506aをドレンポート506dに連通する第2位置とをとるようになっている。
【0056】
本実施の形態においては、該油圧サーボ機構用の作動油として、前記チャージポンプ70からの圧油を利用している。
具体的には、前記センターセクション350に、前記第4吐出ライン208と連通するように一端部が前記チャージポンプケース71との対向面350bに開口するサーボ用ライン240が形成されている(図9参照)。本実施の形態においては、該センターセクション350における前記チャージポンプケース71との対向面350bに、前記チャージライン208と前記サーボ用ライン240とを連通する溝241を形成しており、該溝241を介して前記第4吐出ライン208からの圧油の一部が前記サーボ用ライン240へ流入するように構成している。
【0057】
該サーボ用ライン240の他端部は、フライホイールハウジング61の周壁部に形成された油路241(図7参照)及びシリンダブロック502に形成された油路242を介して、前記サーボ弁506の入力ポート506cに連通されている。
【0058】
斯かる油圧サーボ機構500は以下のように作動する。即ち、運転者が前記操作部材を操作すると、これに連動して図外のコントローラが前記電磁切換弁506の一方のソレノイドコイルを励磁する。斯かる電磁切換弁506の作動によって、前記第1又は第2油室502a,502bの一方へ圧油が供給され且つ他方からは圧油が排出される。従って、前記ピストン503は軸線方向何れか一方側へ移動する。該ピストン503が軸線方向一方側へ移動すると、前記揺動アーム501が揺動し前記制御軸315が軸線回りに回転し、これにより、出力調整部材314が傾転する。運転者が前記操作部材の操作をやめると、図外のコントローラが前記電磁切換弁506のソレノイドコイルへの通電を停止し、該電磁切換弁506が前記保持位置に戻り出力調整部材の傾転が止まる。
【0059】
このように本実施の形態においては、主変速装置として作用する前記HST30の出力調整部材314を電気制御型油圧サーボ機構500で操作するように構成しており、従って、前記操作部材とHSTの出力調整部材とをリンクやワイヤ式等の機械式操作機構で連結する場合に比して、構造簡略化を図ることができる。
【0060】
即ち、前述のように、前記HST30は機体フレーム10に対して振動自在とされている。従って、機体フレーム10に対して固設される運転席等の前記操作部材と前記HST30の出力調整部材314とを機械式操作機構で連結すると、機体フレーム10に対する前記HST30の振動を該機械式操作機構内で吸収する必要が生じる。従って、該機械式操作機構の構成が複雑になる。
【0061】
これに対し、本実施の形態においては、図外のコントローラに対する前記電磁切換弁506の結線だけで良く、従って、操作部材とHST30の出力調整部材314との間の連結機構を簡略化させることができる。
【0062】
好ましくは、出力調整部材操作機構として作用する前記油圧機構500に、前記出力調整部材314を中立位置へ向けて付勢する中立位置復帰補助機構550を備えることができる。
【0063】
該中立位置復帰補助機構550は、前記制御軸315の外方延在部回りに支持されたねじりスプリング551と、前記出力調整部材314が中立位置に位置する際には基準位置に位置し、且つ、該出力調整部材314が車輌前進方向及び車輌後進方向へ傾転すると、該傾転位置に応じた変位量だけ前記制御軸315の軸線回りに揺動する係止ピン552とを備えている。
【0064】
本実施の形態においては、前記係止ピン552は、基端部が前記出力調整部材314に連結され、且つ、先端部がフライホイールハウジング61の外方へ延在されており、該外方延在部を挟んで揺動方向両側に前記ねじりスプリング551の両自由端部がそれぞれ位置するようになっている。
【0065】
斯かる構成により、前記係止ピン552は、前記出力調整部材314の車輌前進方向及び車輌後進方向への揺動時に、それぞれ、前記ねじりスプリング551の一端部及び他端部を該ねじりスプリング551の付勢力に抗して押動するようになっている。
【0066】
前記中立復帰機構550は、前記係止ピン552の車輌前進方向及び車輌後進方向への揺動時に、それぞれ、前記ねじりスプリング551の他端部及び一端部を固定する固定部材を、さらに備えている。即ち、該固定部材は、前記係止ピン552がねじりスプリング551の一端部を押動する際には、該ねじりスプリング551の他端部の移動を規制し、且つ、前記係止ピン552がねじりスプリング551の他端部を押動する際には、該ねじりスプリング551の一端部の移動を規制するようになっている。
本実施の形態においては、前記固定部材として、前記カバー502cに支持された固定ピン553を用いている。
【0067】
好ましくは、該固定ピン553は、前記ねじりスプリング551の両端部間に介挿される本体部553aと、該本体部553aから偏心されて前記カバー502cより外方へ延びる偏心部553bとを備えた偏心ピンとすることができる。これにより、前記偏心部553bを軸線回りに回転させることによって、制御軸315に対する本体部553aの相対位置を変更させることができ、HST組立後における出力調整部材314の中立位置調整を容易に行うことができる。
【0068】
このように、本実施の形態においては、前記チャージポンプユニット70から供給される圧油は、前記一対のチャージライン220への圧油補充用と共に、出力調整部材を駆動する作動油、並びに、PTOユニットにおける油圧クラッチ装置及び油圧ブレーキ装置を駆動する作動油として使用されるようになっている。
【0069】
次に、前記補助ポンプユニット80から供給される圧油を作動油として用いる油圧回路について説明する。
前記補助ポンプケース81には、一端部が外方に開口し且つ他端部が補助ポンプ本体82の吸引口に連通された吸入ライン251と、一端部が補助ポンプ本体82の吐出口に連通し且つ他端部が外方に開口した吐出ライン525とが形成されている(図2参照)。
【0070】
前記吸入ライン251の一端部は、ゴム管等の可撓性配管260を介して、機体フレーム10に固着された補助油タンク280に連通されている。
又、前記吐出ライン252の他端部は、ゴム管等の可撓性配管261を介して、パワーステアリング用油圧回路291及び/又は外部装置駆動用油圧回路292に連通されている。
【0071】
このように、補助ポンプユニット80の吸入配管及び吐出配管として可撓性配管260,261を用いているのは下記理由の為である。
即ち、該補助ポンプユニット80は、エンジン20,フライホイール60及びHSTが一体的に連結されてなる振動ユニットに支持されている。該振動ユニットは、前述の通り、機体フレーム10に対して振動自在となっている。従って、該補助ポンプユニット80も、機体フレーム10に対して振動自在である。
他方、前記補助油タンク280やパワーステアリング用油圧回路291及び/又は外部装置駆動用油圧回路292は、機体フレーム10に対して振動不能に固定されている。
従って、前記補助ポンプ80の吸入配管及び吐出配管として剛性配管を用いると、該剛性配管に捻れ等が生じ、油漏れ等を招く恐れがある。
本実施の形態においては、斯かる観点から、補助ポンプユニット80の吸入配管及び吐出配管として可撓性配管260,261を用いている。
【0072】
前記パワーステアリング用油圧回路291及び/又は外部装置駆動用油圧回路292からの戻り油を流す配管263の途中にはオイルクーラー265が介装され、該オイルクーラー265の2次側配管263は可撓性とされ、前記フライホイールハウジング61の前記油室62b内を経由して貯溜された作動油を冷却するようになっている。そして最終的に、この油室62bをオーバーフローした油が可撓性配管264を通じて前記補助油タンク280へ戻すようになっている。
【0073】
実施の形態2
以下、本発明の他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。図13〜15は、それぞれ、本実施の形態に係る作業車輌1’の概略側面図,伝動模式図及び油圧回路図である。なお、本実施の形態において、前記実施の形態におけると同一又は相当部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0074】
本実施の形態に係る作業車輌1’は、主に、
(i) 油圧ポンプユニット及び油圧モータユニットをそれぞれセンターセクションの対向面に支持させている点、
(ii) チャージポンプユニットを油圧ポンプユニットよりも伝動方向上流側においてフライホイールハウジングの仕切壁に支持させている点、
(iii) 油圧ポンプユニットにおけるポンプ軸の伝動方向下流端部をPTO軸として使用している点、
(iv) 補助ポンプユニットを、前記固定ユニットに支持させている点
(v) 油圧クラッチ装置及び油圧ブレーキ装置を、副変速装置と共にミッションハウジングに収容させている点
において相違している。
【0075】
図16及び図17に、それぞれ、本実施の形態に係る作業車輌のHST30’近傍の横断平面図及び縦断側面図を示す。
該HST30’は、前記油圧ポンプユニット310と、前記油圧モータユニット330と、該油圧ポンプユニット310及び油圧モータユニット330を支持するセンターセクション350’とを備えている。
【0076】
該センターセクション350’は、伝動方向上流側を向く第1面350a’に前記油圧ポンプユニット310を支持し、且つ、伝動方向下流側を向く第2面350b’に前記油圧ポンプユニット330を支持するように構成されている。
即ち、本実施の形態においては、油圧ポンプユニット310及び油圧モータユニット330を、それぞれ、センターセクション350’の対向面350a’,350b’に支持させており、これにより、ポンプ軸311とモータ軸331との車輌上下方向での近接化を可能とし、HSTのより一層の小型化を達成している。
【0077】
該HST30’は、前記実施の形態1におけると同様、車体フレームに対してフリーな状態で、フライホイールハウジング61’に支持されている。
即ち、該HST30’は、エンジン20及びフライホイール60’と共に一体的に連結されており、機体フレーム10に対して振動自在な振動ユニットを形成している。
【0078】
より詳しくは、本実施の形態におけるフライホイール60’はフライホイールハウジング61’を有している。該フライホイールハウジング61’は、前記筒状本体部62と同様の、筒状本体部62’を有している。
該筒状本体部62’は、前記油圧ポンプユニット310及び油圧モータユニット330を支持した状態の前記センターセクション350’が連結されるように構成されている。
【0079】
前記フライホイールハウジング61’は、さらに、前記油圧ポンプユニット310及び油圧モータユニット330を支持した前記センターセクション350’が前記筒状本体部62’に連結された状態で、該油圧ポンプユニット310,油圧モータユニット330及びセンターセクション350’を囲繞するように前記筒状本体部62’に連結されるカバー64’を有している。
即ち、本実施の形態においては、筒状本体部62’の仕切壁63と前記カバー64’とによって前記油室62bが画されるようになっている。
なお、本実施の形態における前記フライホイールハウジング61’は、前記実施の形態1に比して、車輌長手方向長さが長くなっている為、エンジン20からフライホイールハウジング61’へ亘る長さの取付ブラケット50’を使用している(図18参照)。
【0080】
本実施の形態においては、前記チャージポンプユニット70’は、前記乾室62a内に位置するように、前記仕切壁63’に支持されており、これにより、ポンプ軸311とモータ軸331との可及的な近接配置を可能としている。
即ち、本実施の形態においては、前記センターセクション350’の第1及び第2面350a’,350b’にそれぞれ油圧ポンプユニット310及び油圧モータユニット330を支持させ、これにより、ポンプ軸311及びモータ軸331の軸間距離の近接化を図っているが、斯かる態様において、チャージポンプユニット70’をセンターセクション350’の第2面350b’又はカバー64’に支持させると、チャージポンプユニット70’とモータ軸331との干渉を防止する為にポンプ軸311とモータ軸331とを離間させる必要が生じる。
【0081】
これに対し、本実施の形態においては、チャージポンプユニット70’を油圧ポンプユニット310の伝動方向前流側において前記仕切壁63に支持させており、従って、チャージポンプユニット70’と油圧モータユニット330との干渉を考慮する必要がない。それ故、前記ポンプ軸311とモータ軸331とを可及的に近接配置させることができる。
【0082】
さらに、本実施の形態においては、ポンプ軸311の伝動方向下流端部をPTO軸として使用しており、これにより、PTOユニット90の簡略化を図っている。
即ち、本実施の形態においては、前述の通り、チャージポンプユニット70’を、ポンプ軸311の伝動方向下流端部ではなく、油圧ポンプユニット310の伝動方向上流側に配設している。従って、ポンプ軸311の伝動方向下流端部を前記センターセクション350’及びカバー64’から伝動方向下流側へ延在させるだけで、該ポンプ軸311をPTO軸として使用することができる。
【0083】
図14に示すように、該ポンプ軸311の伝動方向下流端部は、振動吸収型軸継手120を介して、伝動軸96に作動的に連結されている。
なお、本実施の形態においては、PTOクラッチ装置94’及びPTOブレーキ装置95’は、固定ユニットに設けられている。具体的には、PTOクラッチ装置94’及びPTOブレーキ装置95’はミッションハウジング41’内の前記伝動軸96に配設されている。
【0084】
又、本実施の形態においては、補助ポンプユニット80’は、振動吸収型軸継手120の伝動方向下流側に配設されている。
即ち、該補助ポンプユニット80’は、エンジン20,フライホイール60’及びHST30’からなる振動ユニットとは離間された固定ユニットに支持されており、機体フレームに対して固定状態とされている。
具体的には、該補助ポンプユニット80’は、図14に示すように、ミッションハウジング41’に固着された補助ポンプケース81’と、該補助ポンプケース81’に囲繞された補助ポンプ本体82’と、該補助ポンプ本体82’と前記PTOクラッチ装置94' の伝動方向上流側に位置する前記伝動軸96とを常時連結するギア列等の伝動機構とを備えている。
【0085】
ここで、図15を参照しつつ、本実施の形態に係る車輌の油圧回路について説明する。
前記チャージポンプユニット70’からの圧油は、前記一対の油圧ライン220へのチャージ油として前記チャージライン222へ供給されると共に、前記サーボ用ライン240へ供給されるように構成されている。
【0086】
図19〜図21に、それぞれ、図16におけるIXX-IXX線〜XXI-XXI線断面図を示す。
図19に示すように、前記筒状本体部62’には、サクションフィルター202が連結されている。該筒状本体部62’には、前記油室62bと前記サクションフィルター202の吸入口とを連通する第1吸入ライン201と、該サクションフィルター202の吐出口と前記チャージポンプとを連通する第2吸入ライン203とが形成されている。
【0087】
前記チャージポンプケース71には、前記第2吸入ライン203とチャージポンプ本体72の吸入口とを連通する第3吸入ライン205と、一端部が該チャージポンプ本体72の吐出口に連通する第1吐出ライン206とが形成されている。
【0088】
前記筒状本体部62’には、さらに、前記第1吐出ライン206と前記センターセクション350’におけるチャージライン222とを連通する第4吐出ライン208と、該第4吐出ライン208から分岐され、前記サーボ弁506の入力ポート506cに連通される油路242とが形成されている。
【0089】
図21に示すように、前記センターセクション350’には、前記実施の形態1におけるセンターセクション350と同様の油路が形成されている。
【0090】
このように、本実施の形態においては、チャージポンプユニット70’からの圧油は、前記一対のチャージライン220への補充用圧油、並びに、サーボ弁506を駆動する作動油として使用される。
【0091】
他方、前記補助ポンプユニット80’からの圧油は、図15に示すように、前記PTOユニットにおける油圧クラッチ装置94及び/又は油圧ブレーキ装置95用作動油と、パワーステアリング用作動油と、外部装置駆動用作動油として使用される他に、前記多段変速装置の油圧クラッチ用作動油としても使用されている。
即ち、図15に示すように、本実施の形態においては、副変速装置として作用する多段変速装置40’は油圧式クラッチ装置49a’〜49c’を備えており、前記補助ポンプ80’からの圧油の一部を利用して変速動作を行うように構成されている。
【0092】
斯かる本実施の形態においては、前記実施の形態1における効果に加えて、補助ポンプユニットにおける配管部材のコスト低廉化を図ることができる。
即ち、本実施の形態における補助ポンプユニット80’は、エンジン20,フライホイール60’及びHST30’からなる振動ユニットとは離間された固定ユニットに支持され、且つ、固定ユニットにおけるポンプ軸311と振動吸収型軸継手120を介して作動連結されている。
従って、本実施の形態においては、補助ポンプユニット80’における吸入配管260’や吐出配管261’を可撓性配管で構成する必要が無い。その為、前記実施の形態1に比して、該配管部材のコスト低廉化を図ることができる。又、前記吸入配管や吐出配管にエンジン及び/又はHSTからの振動が伝播することが無いので、該配管の耐久性を向上させることができる。
【0093】
【発明の効果】
本発明に係る車輌によれば、機体フレームの車輌前後方向一方側に配設されたエンジンの伝動方向下流側にフライホイールハウジングを連結し、該フライホイールハウジングに主変速装置を一体的に構成すると共に、該フライホイールハウジングとは離間された状態で、副変速装置を機体フレームの車輌前後方向他方側に配設し、前記主変速装置と前記副変速装置とを車輌前後方向に沿って延びる連結軸を介して作動的に連結したので、車輌全長の拡大を有効に抑えつつ、前輪及び後輪間に自由空間を確保して、車輌の設計自由度を向上させることができる。
例えば、前記自由空間を利用することにより、運転席のステップ台の下方設置、及び/又は、ミッドマウントモアの下方設置が可能となる。
【0094】
又、前記エンジン,フライホイール及び主変速装置として作用するHSTが機体フレームに対して一体的に振動可能な振動ユニットを形成するように構成し、且つ、前記副変速装置を機体フレームに対して振動不能に装着すると共に、前記主変速装置と副変速装置とを振動吸収型軸継手を介して作動的に連結していので、該HSTと副変速装置との間の動力伝達を確実に行いつつ、エンジン及びHSTによる振動が機体フレームや副変速装置に伝播することを有効に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施の形態に係る作業車輌の概略側面図である。
【図2】 図2は、図1に示す作業車輌の伝動模式図である。
【図3】 図3は、図1に示す車輌におけるエンジン近傍の拡大側面図である。
【図4】 図4は、図3に示すエンジンの概略正面図である。
【図5】 図5は、図1に示す作業車輌におけるフライホイール及びHST近傍の横断平面図である。
【図6】 図6は、図5に示すフライホイール及びHSTの縦断側面図である。
【図7】 図7は、図5におけるVII-VII線断面図である。
【図8】 図8は、図1に示す車輌の油圧回路図である。
【図9】 図9は、図5におけるIX-IX線である。
【図10】 図10は、図5におけるX-X線断面図である。
【図11】 図11は、図5におけるXI-XI線断面図である。
【図12】 図12は、図5におけるXII-XII線断面図である。
【図13】 図13は、本発明の他の実施の形態に係る作業車輌の概略側面図である。
【図14】 図14は、図13に示す作業車輌の伝動模式図である。
【図15】 図15は、図13に示す作業車輌の油圧回路図である。
【図16】 図16は、図13に示す作業車輌におけるHST近傍の横断平面図である。
【図17】 図17は、図13に示す作業車輌におけるHST近傍の縦断側面図である。
【図18】 図18は、図13に示す車輌におけるエンジン近傍の拡大側面図である。
【図19】 図19は、図16におけるIXX-IXX線断面図である。
【図20】 図20は、図16におけるXX-XX線〜XX-XX線断面図である。
【図21】 図21は、図16におけるXXI-XXI線断面図である。
【図22】 図22は、従来の作業車輌の概略側面図である。
【符号の説明】
1 作業車輌
10 機体フレーム
20 エンジン
30,30’ HST
40,40’ 多段変速装置
43 副入力軸
44 副出力軸
60,60’ フライホイール
61,61’ フライホイールハウジング
62,62’ 筒状本体部
62a 乾室
62b 油室
63,63’ 仕切壁
65 フライホイール本体
66 ダンパー
67 起風ファン
70,70’ チャージポンプ
80,80’ 補助ポンプ
120 振動吸収型軸継手
310 油圧ポンプユニット
311 ポンプ軸(主入力軸)
314 出力調整部材
330 油圧モータユニット
331 モータ軸(主出力軸)
350,350’ センターセクション

Claims (6)

  1. 機体フレームの車輌前後方向一方側に配設されたエンジンからの駆動力を、フライホイール,主変速装置として作用するHST及び副変速装置を介して、駆動車軸へ伝達するように構成された車輌であって、
    前記エンジンは前記機体フレームに防振支持されており、
    前記フライホイールは、前記エンジンに作動的に連結されたフライホイール本体と、該フライホイール本体を収容するように、前記機体フレームに対してフリーな状態で前記エンジンの車輌前後方向他方側に連結されたフライホイールハウジングとを備え、
    前記HSTは、前記エンジン及び前記フライホイールと共に前記機体フレームに対して振動自在な振動ユニットを形成するように、該機体フレームに対してフリーな状態で前記フライホイールハウジングに収容されており
    前記副変速装置は、前記フライホイールハウジングとは離間された状態で、機体フレームの車輌前後方向他方側に固定支持されており、
    前記HSTと前記副変速装置とは車輌前後方向に沿って延びる振動吸収型軸継手を介して作動的に連結されており、
    前記フライホイールハウジングには、油圧クラッチ装置によって前記エンジンからPTO軸への動力伝達を係合又は遮断させるPTOユニットが収容されており、
    前記振動ユニットに付設されたチャージポンプユニットからの圧油を前記HSTのチャージ油及び前記油圧クラッチ装置の作動油として用いるように構成していることを特徴とする車輌。
  2. 前記フライホイールハウジングは、両端が開口とされた本体部と、該本体部の収容空間を車輌前後方向一方側及び他方側に位置する第1室及び第2室に画する仕切壁とを有し、前記第1室には前記フライホイールにおけるフライホイール本体が収容され、前記第2室には前記HST及び前記PTOユニットが収容されており、
    前記チャージポンプユニットは、前記第2室に貯留された油を吸引して前記HST及び前記油圧クラッチ装置へ供給するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車輌。
  3. 前記HSTは、油圧ポンプユニットと、油圧モータユニットと、両者を流体的に接続する油路が形成されたセンターセクションとを備え、
    前記センターセクションは、車輌前後方向一方側を向く第1面に前記油圧ポンプユニット及び前記油圧モータユニットの双方を支持した状態で、前記本体部の車輌前後方向他方側の開口を閉塞するように該本体部に連結されていることを特徴とする請求項2に記載の車輌。
  4. 前記HSTは、油圧ポンプユニットと、油圧モータユニットと、両者を流体的に接続する油路が形成されたセンターセクションであって、車輌前後方向一方側を向く第1面に前記油圧ポンプユニットを支持し且つ車輌前後方向他方側を向く第2面に前記油圧モータユニットを支持するセンターセクションとを備え、
    前記フライホイールハウジングは、前記油圧ポンプユニット及び前記油圧モータユニットを支持した前記センターセクションが前記本体部に連結された状態で、該油圧ポンプユニット,油圧モータユニット及びセンターセクションを囲繞するように前記本体部に連結されるカバーをさらに有していることを特徴とする請求項2に記載の車輌。
  5. 前記フライホイール本体の前記仕切壁と向き合う部分には、前記HST及び前記第2室内の貯留油を冷却させる起風ファンが設けられていることを特徴とする請求項2から4の何れかに記載の車輌。
  6. 前記フライホイールハウジングには、前記HSTの出力調整部材の傾転位置を制御する電気制御型油圧サーボ機構が設けられており、
    前記油圧サーボ機構は前記チャージポンプユニットからの圧油の一部を作動油として使用するように構成されていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の車輌。
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