JP4512722B2 - ポンプ装置 - Google Patents
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Description
従って、斯かるポンプユニットは、走行系伝動経路及びPTO系伝動経路の2系統の伝動経路を要する作業車輌等においては特に有用である。
即ち、該従来のポンプユニットは、前記ポンプケースを車輌フレームや駆動源等の支持部材に連結させている。
従って、前記油圧ポンプ本体の交換又はメンテ作業を行う場合には、入力軸を含むポンプユニット全体を支持部材から分離させるか、若しくは、前記センターセクションをポンプケースから分離させる必要がある。
前者の方法においては、前記入力軸と前記入力伝動機構との係合を解除させると共に、前記PTO軸とこれにに後続する伝動軸との係合も解除させなければならない。
又、後者の方法においては、ポンプケースが車輌フレーム等の支持部材に連結された状態のままで、該ポンプケースからセンターセクションを分離しなければならず、作業性が悪いと共に、油圧ポンプ本体やPTOユニットを構成する部品が意に反して脱離する恐れがある。
前記ポンプケースを前記ベースユニットの第2端面に連結することにより、前記複数のポンプ軸が、それぞれ、対応する前記出力部に連結されるように構成されていることを特徴とするポンプ装置。
該一態様において、前記共通ポンプケースは、前記ベースユニットの第2端面に連結される連結部とは反対側の端部に、前記複数の油圧ポンプ本体が挿通される一又は複数の開口を有し得る。
そして、前記ポンプユニットは、前記開口を閉塞するように、前記共通ポンプケースに連結される単一の共通センターセクションを有し得る。
該他態様において、前記複数のポンプケースは、それぞれ、前記ベースユニットの第2端面に連結される連結部とは反対側の端部に、対応する油圧ポンプ本体が挿通される開口を有し得る。
そして、前記ポンプユニットは、前記開口を閉塞するように、対応するポンプケースに連結される複数のセンターセクションを有し得る。
そして、前記PTOユニットは、前記入力ギヤに作動連結されるPTO出力ギヤと、該PTO出力ギヤから前記PTO軸へ動力を選択的に伝達又は遮断するPTOクラッチ機構とを有し得る。
これに代えて、前記複数の出力ギヤを、前記入力ギヤに対して並列接続せせることも可能である。
さらには、前記複数の出力ギヤを、前記PTO出力ギヤに対して直列接続又は並列接続させることも可能である。
従って、前記複数の油圧ポンプ本体の交換作業及び/又はメンテナンス作業の効率化を図ることができる。
図1に、本実施の形態に係るポンプ装置100が適用された作業車輌1の油圧回路図を示す。又、図2に、本実施の形態に係るポンプ装置100の縦断展開断面図を示す。
前記ポンプ装置100は、作業車輌1に備えられる前記一対の第1及び第2油圧モータユニット10,20との協働下に走行系変速伝動機構を構成すると共に、該作業車輌1に備えられるモア装置又は耕耘機等の作業機(図示せず)に駆動力を伝達するPTO系伝動機構の一部を構成している。
なお、本実施の形態においては、前記ポンプ装置100が可変容積型とされ、且つ、前記第1及び第2油圧モータユニット10,20が固定容積型とされている。
さらに、前記ポンプ装置100は後述するPTOユニット600を備えており、該PTOユニット600は前記PTO系伝動機構の動力源を構成するようになっている。
又、図4に、図3におけるIV-IV線に沿った端面図を示す。
具体的には、図2〜図4に示すように、該ベースユニット200は、前記入力部を構成する入力軸210と、前記複数の出力部を構成する第1及び第2出力軸220a,220bと、前記入力軸210と前記第1出力軸220a,第2出力軸220b及び前記PTOユニット600とを作動連結する前記伝動部230と、前記入力軸210,前記第1出力軸220a,前記第2出力軸220a及び前記PTOユニット600における下記PTO軸610を支持すると共に、前記伝動部230及び前記PTOユニット600を収容する前記ベースハウジング240とを有している。
本実施の形態においては、前記駆動源40は機体フレームに防振支持されており、従って、前記ベースハウジング240を介して該駆動源40に連結される前記ポンプ装置100も防振支持される。
詳しくは、図2に示すように、前記駆動源40の出力部41には、フライホイール750及びダンパー760が連結されている。
前記取付ステー700は、前記フライホイール750及びダンパー760を回避しつつ、前記ベースハウジング240を前記駆動源40の装着フランジ45に連結させ得るように構成されている。
具体的には、前記取付ステー700は、前記フライホイール750及びダンパー760の周囲の少なくとも一部を覆うように、前記入力軸210の軸線方向に延びる周壁710と、該周壁710の軸線方向一端側を連結する端壁720であって、前記ベースハウジング用装着面201を形成する端壁720と、前記周壁710の軸線方向他端側に設けられた基端フランジ730であって、前記装着フランジ45に連結される基端フランジ730とを有している。
又、本実施の形態においては、前記周壁710は、前記フライホイール750の全周を覆うように構成されているが(図2参照)、これに代えて、前記フライホイール750の周囲の一部のみを覆うように構成することも可能である。
斯かる第1ハウジング部分250は、前記入力軸210の一端部が外方へ延在するように、該入力軸250を支持している。
なお、本実施の形態においては、前記第1ハウジング部分250には、前記取付ステー700に対する複数の取付ボス252bが一体的に立設されている。
そして、該第1及び第2ハウジング部分250,260は、前記第1周壁252及び第2周壁262の端面を当接させた状態で、互いに着脱可能に連結され得るようになっている。
さらに、該第2ハウジング部分260は、前記第2端壁262の一部が前記入力軸210の軸線方向に沿って膨出されており、該膨出部265によって画される空間内に前記PTOユニット600を収容し得るようになっている。
詳しくは、本実施の形態においては、前記第1及び第2出力軸220a,220bは、図2及び3に示すように、前記ベースハウジング240の収容空間内に収容されている。
そして、前記第2ハウジング部分260の前記第2端壁261には、前記第1及び第2出力軸220a,220bへの外方からのアクセスを許容する第1及び第2アクセス開口261a,261bが設けられている。
当然ながら、図示の形態に代えて、前記第1及び第2出力軸220a,220bを、一端部が前記ベースハウジング240の外方へ延在するように、該ベースハウジング240に支持させることも可能である。
詳しくは、図2に示すように、前記第2端壁261のうち前記膨出部265を形成する部分に、前記PTO軸610が貫通される貫通孔265aが設けられている。
そして、該PTO軸610は、前記一端部が前記貫通孔265aを介して外方へ延在された状態で、前記第2端壁261及び前記第1端壁251によって支持されている。
該肉厚部255の内周面と前記PTO軸610の外周面との間には、後述するPTOクラッチ機構600Aに対するロータリージョイント611が形成されている。
さらに、該肉厚部255には、後述する種々の油圧回路が設けられている。
具体的には、前記伝動部230は、前記入力軸210に相対回転不能とされた入力ギヤ231と、前記第1及び第2出力軸220a,220bにそれぞれ相対回転不能とされた第1及び第2出力ギヤ232a,232bとを有している。
詳しくは、図4に示すように、前記第1出力ギヤ232aが前記入力ギヤ231と噛合し、且つ、前記第2出力ギヤ232bが前記第1出力ギヤ232aと噛合するようになっている。
斯かる形態に代えて、図5に示すように、前記第1及び第2出力ギヤ232a,232bを前記入力ギヤ231に対して並列接続することも可能である。
即ち、前記第1及び第2出力ギヤ232a,232bの双方を前記入力ギヤ231に噛合させることも可能である。
詳しくは、前記PTOユニット600は、前記入力ギヤ231と噛合するPTO出力ギヤ601を有している。
本実施の形態においては、前記PTOユニット600は、前記PTO出力ギヤ601から前記PTO軸610への動力伝達を選択的に係合及び遮断するPTOクラッチ機構600Aを備えている。
前記駆動側部材620,前記駆動側摩擦板640,前記従動側部材630及び前記従動側摩擦板650が前記PTOクラッチ機構600Aを形成している。
又、前記駆動側摩擦板640及び従動側摩擦板650に作用する油圧は、前記肉厚部255に形成された油路256,前記ロータリジョイント611及び前記PTO軸640に穿孔された軸線孔612を介して、供給される(図2参照)。
即ち、該PTOブレーキ機構600Bは、前記駆動側摩擦板640及び前記従動側摩擦板650の非係合時に、前記PTO軸610に作動的に制動力を付加し、且つ、前記駆動側摩擦板640及び前記従動側摩擦板650の係合時には該制動力を解除するように構成されている。
例えば、図6に示すように、前記入力軸210の下方に前記PTO軸610を配置し、且つ、該PTO軸610を挟んで前記第1及び第2出力軸220a,220bを振り分け配置することも可能である。
即ち、図6に示す形態においては、前記入力ギヤ231と前記PTO出力ギヤ601とを噛合させ、且つ、前記第1及び第2出力ギヤ232a,232bをそれぞれ前記PTO出力ギヤ601に噛合させている。
斯かる形態においても、前記入力軸210から、前記第1出力ギヤ232a,前記第2出力ギヤ232b及び前記PTO出力ギヤ601に動力を伝達することができる。
さらに、本実施の形態においては、該ポンプユニット300は、前記第1及び第2油圧ポンプ本体320a,320bを囲繞する単一の共通ポンプケース330を有している。
なお、本実施の形態(図4参照)と図5に示す形態とを比較すると、図5よりも図4の方が第1及び第2ポンプ軸310a,310bの軸間距離を短くでき、これにより、前記共通ポンプケース330をコンパクトに構成できる利点がある。
従って、前記第2ポンプ軸310b及び前記第2油圧ポンプ本体320bについては、前記第1ポンプ軸310a及び前記第1油圧ポンプ本体320aにおける符号の末尾をbに変えて、その詳細な説明を適宜省略する。
なお、本実施の形態においては、前記第1及び第2油圧ポンプ本体320a,320bは、前記共通ポンプケース330内において仮想垂直面を基準にして対称的に配置されている。
なお、本実施の形態においては、前記開口339は単一とされているが、前記第1油圧ポンプ本体320aと第2油圧ポンプ本体320bとの間で前記共通ポンプケース330内に仕切壁を設けるなどして前記第1及び第2油圧ポンプ本体320a,320bがそれぞれ挿通可能な複数の開口を設けることも可能である。
本実施の形態においては、該共通ポンプケース330は、前記入力軸210及び前記PTO軸610よりも上方に位置するように前記第2ハウジング部分260に連結されている。
具体的には、前記端壁332は、図2に示すように、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bを支持する中央部333(図2においては第1ポンプ軸のみ図示している)と、該中央部から径方向外方へ延在されたフランジ部334とを有している。
そして、該フランジ部334がボルト等の締結部材を介して前記第2ハウジング部分260に着脱可能に連結されるようになっている。
なお、前記共通ポンプケース330が設置される前記第2ハウジング部分260の外表面とは、前記入力軸210の突出側とは反対側の面であり、且つ、前記PTO軸610が突出される側の面である。斯かる構成を採用することにより、前記共通ポンプケース330と前記入力軸210との干渉を防止できる。
又、前記ハウジング部分260のその外表面の側には前述のPTOクラッチ機構600Aを収容するための膨出部を設けているが、前記第1ポンプ軸310aと前記PTO軸610との間には前記入力軸210を位置させて、該第1ポンプ軸310a及びPTO軸610の軸間距離を確保しているため、その膨出部に対して前記共通ポンプケース330が干渉することも有効に防止できる。
前述の通り、本実施の形態においては、前記第1及び第2出力軸220a,220bは、前記ベースハウジング240内に収容されている。
従って、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bは、前記第1及び第2出力軸220a,220bと対向するそれぞれの一端部が、前記共通ポンプケース330と前記第2ハウジング部分260との連結状態において、前記第1及び第2アクセス開口261a,261bを介して該第1及び第2出力軸220a,220bに連結され得るように、該共通ポンプケース330から外方へ延在されている(図2及び図3参照)。
例えば、前記第1及び第2出力軸220a,220bを、それぞれの一端部が外方へ延在するように前記ベースハウジング240に支持させ、且つ、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bを前記共通ポンプケース330内に支持することも可能である。
又、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bを中空軸とし、且つ、第1及び第2出力軸220a,220bを前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bの軸線孔に相対回転不能に内挿することも可能である。
前述の通り、本実施の形態においては、前記第1油圧ポンプ本体320aは可変容積型とされている。
従って、前記第1ポンプ本体320aは、前記構成に加えて、前記ピストンユニット321の摺動範囲を変化させて、吸引/吐出量を調整する出力調整部材323を備えている。
本実施の形態においては、該出力調整部材323として可動斜板が用いられており、前記ピストンユニット321の先端に設けたシューが当接されいる。
該出力調整部材323は、制御軸324によって外部操作可能とされている。本実施の形態においては、該制御軸324として、前記出力調整部材323に対しアームを介して連係されたトラニオン軸が用いられている。
図3及び図7に示すように、本実施の形態においては、前記第1ポンプ本体320a及び第2ポンプ本体320bは、それぞれの制御軸324が互いに反対方向に延びるように構成されている。
即ち、前記第1ポンプ本体320aの出力制御を行う制御軸324は車輌幅方向一方側に延び、且つ、前記第2油圧ポンプ本体320bの出力制御を行う制御軸324は車輌幅方向他方側に延びている。
なお、車輌幅方向一方側及び他方側(車輌の左右方向)に延びる前記制御軸324の各々は、操作アーム(図示せず)及び該操作アームに連結されるワイヤーなどのフレキシブルな操作力伝達機構(図示せず)を介して、作業車輛1の運転席近傍に配備された左右の変速レバー(図示せず)に連係される。
図1及び図8に示すように、該共通センターセクション340には、前記第1油圧ポンプ本体320a及び前記第1油圧モータユニット10における油圧モータ本体の間を流体接続する一対の第1作動ライン400aの一部を構成する一対の第1作動油路410aと、前記一対の第1作動油路410aの間を連通する第1バイパス油路430aと、前記第2油圧ポンプ本体320b及び前記第2油圧モータ本体20における油圧モータ本体の間を流体接続する一対の第2作動油ライン400bの一部を構成する一対の第2作動油路410bと、前記一対の第2作動油路410bの間を連通する第2バイパス油路430bとが設けられている。
なお、本実施の形態においては、図8に示すように、前記一対の第1作動油路410a及び前記一対の第2作動油路410bは、それぞれ、前記制御軸324の軸線方向とは直角に延伸するように互いに略平行に形成されている。
さらに、該センターセクション340には、一端部が外表面に開口してチャージポート420Pを形成する第1チャージ油路420aと、該第1チャージ油路420aに連通された第2チャージ油路420bであって、前記一対の第1作動油路410a及び前記一対の第2作動油路410bを横断するように、前記制御軸の軸線と平行に延びる第2チャージ油路410bとが設けられている。
なお、前記一対の第1作動油路410a及び前記一対の第2作動油路410bと前記第2チャージ油路410bとの間には、それぞれ、後述するチェック弁425が介挿されている。
なお、前記一対の第1作動油路410aのそれぞれの他端部は、後述のチェック弁425を介して封止される。
同様に、前記一対の第2作動油路410bは、それぞれ、一端部が前記共通センターセクション340の一方側の外表面(本実施の形態においては下面)に開口して一対の第2作動油ポート411bを形成し、他端部が前記共通センターセクション340の他方側の外表面(本実施の形態においては上面)に開口し、且つ、略中央部がキドニーポートを介して前記第2油圧ポンプ本体320bに流体接続されている。
そして、前記一対の第2作動油路410bのそれぞれの他端部は、後述のチェック弁425を介して封止されている。
詳しくは、前記第1ポンプ軸310aは、前記第1出力軸220aに連結される前記一端部とは反対側の他端部が前記共通センターセクション340を貫通して外方へ延在されている。
そして、該第1ポンプ軸310aの外方延在部が前記チャージポンプ本体500を駆動するようになっている。
図9に示すように、前記チャージポンプケースには、一端部が外表面に開口して吸引ポート481を形成し且つ他端部が前記センターセクション340との当接面に開口して吐出ポート482を形成する供給油路480が形成されている。
そして、前記チャージポンプ本体500は、該供給油路480に介挿されるように配置されている。
なお、本実施の形態においては、前記吸引ポート481は、適宜の外部配管485及びフィルター486を介して、外部リザーブタンク90に流体接続されている(図1参照)。
詳しくは、該PTO作動油取り出し油路550は、一端部が前記フローコントロール弁555を介して前記供給油路480の吐出側に連通され、且つ、他端部が外表面に開口してPTO取り出しポート551を形成するように、前記チャージポンプケース510に形成されている。
本実施の形態においては、前記PTO取り出しポート551は、適宜の外部配管を介して、前記肉厚部255に形成された油路256に流体接続される(図1及び図2参照)。
なお、図1及び図2に示すように、前記肉厚部255には、前記油路256に介挿されるように、切換弁291,リリーフ弁292及びアキュムレータ293が装着されている。
又、前記外部配管に代えて、前記共通ポンプケースや前記ベースハウジング内に設けた内部配管、又は、これらに形成した油路を介して、前記PTO取り出しポート551を前記油路256に流体接続することも可能である。
前記メインチャージ油路482は、一端部が前記フローコントロール弁555を介して前記供給油路480の吐出側に連通され、且つ、他端部が前記共通センターセクション340との当接面に開口して吐出ポートを形成するように、前記チャージポンプケース510に形成されている。
本実施の形態においては、前記チャージポンプケース510に、前記チャージリリーフ弁556のドレンポート426が設けられており、該ドレンポート426は、オイルクーラー427が介挿された配管428を介して、前記ベースハウジング240内に戻されるようになっている(図1参照)。
なお、前記共通ポンプケース330及び前記ベースハウジング240には、油通路429(図1及び図3参照)が形成されており、該共通ポンプケース330に溜まる前記第1及び第2油圧ポンプ本体320a,320bのリーク油が所定量を越えると、前記油通路429を介して、前記ベースハウジング240内に流入するようになっている。
そして、このようにして前記ベースハウジング240内に集流された油は外部配管を通じて油タンク90へ還流される。
斯かる構成を備えることにより、前記ベースハウジング240内および前記共通ポンプケース300内の貯留油の温度上昇を有効に防止することができる。
具体的には、該第1チャージ油路420aは、図1,図8及び図9に示すように、一端部が前記メインチャージ油路482の吐出ポートに連通するチャージポート420Pを形成するように、前記チャージポンプケース510との当接面に開口し、且つ、他端部が前記第2チャージ油路420bに連通されている。
なお、本実施の形態においては、該チェック弁425は、対応する作動油路410a,410b内が異常高圧になったときに作動するリリーフ弁機能を有している。
又、前記第2チャージ油路420bは、該一対の第1作動油路410a及び一対の第2作動油路410bを連通するようにこれらと直交する方向に延びている。
そして、該第2チャージ油路420bと前記各作動油路410a,410bとの連通部分に、前記リリーフ弁機能付きチェック弁425を介挿している。
斯かる構成を備えることにより、前記共通センターセクション340の小型化を図りつつも、チャージ油路を容易に形成することができる。
そして、該第1及び第2バイパス油路430a,430bは、それぞれ、それらの開口端を封止するように螺着された外部操作可能な切換弁435によって選択的に連通/遮断されるようになっている。
なお、本実施の形態においては、前記切換弁435は、対応する制御軸324と同方向に向けられている。
これに対し、図6に示すように、前記第1及び第2出力ギヤ232a,232bが前記PTO出力ギヤ601を挟んで振り分け配置される態様においては、前記第1及び第2油圧ポンプ本体320a,320bはそれぞれ専用のポンプケース(図示せず)に収容され、且つ、該専用ポンプケースの開口はそれぞれ専用のセンターセクション(図示せず)によって閉塞され得る。
該冷却ファンユニット800は、前記第1ポンプ軸310aに作動連結されるファン軸810と、該ファン軸810に相対回転不能に支持されたファン本体820とを備えている。
詳しくは、図3及び図8に示すように、前記共通センターセクション340には、前記第1ポンプ軸310aを支持する第1貫通孔341が形成されている。
又、前記チャージポンプケース510には、前記第1貫通孔341と同心配置された第2貫通孔511が形成されている。
斯かる構成において、前記第1ポンプ軸310aは、前記他端部が前記第2貫通孔511内に突入されており、前記ファン軸810は該第2貫通孔511内において該第1ポンプ軸310aの他端部に軸線回り相対回転不能に連結されるようになっている。
なお、斯かる構成に代えて、前記第1ポンプ軸310aの先端を、前記チャージポンプケース510の前記第2貫通孔511より外部へ延伸させ、該先端部にファン本体820を設置することもできる。該置換構成によれば、前記ファン軸810を不要にすることができる。
即ち、該ポンプ装置100においては、駆動源等の支持部材に支持されるベースユニット200に前記PTOユニット600が収容されている。そして、該ベースユニット200に対して、前記共通ポンプケース330、第1及び第2ポンプ軸310a,310b、並びに、第1及び第2油圧ポンプ本体320a,320bを含む前記ポンプユニット300が着脱自在に連結されている。
従って、前記駆動源40から前記ベースユニット200へ動力を伝達する伝動機構、及び、前記PTOユニット600からモア装置等の作業機へ動力を伝達する伝動機構を取り外すことなく、前記ポンプユニット300のみを取り外すことができ、これにより、油圧ポンプ本体320a,320bの交換作業やメンテナンス作業の効率化を図ることができる。
従って、一方のポンプ軸(本実施の形態においては第1ポンプ軸310a)によって駆動されるチャージポンプ本体500からの圧油を、前記共通センターセクション340に形成した油路を介して、前記第1及び第2油圧ポンプ本体320a,320bの双方へ効率的に供給することができる。
又、前記第1ポンプ軸310aによって前記チャージポンプ本体500及び前記冷却ファンユニット800の一方を駆動し、且つ、前記第2ポンプ軸310bによって前記チャージポンプ本体500及び前記冷却ファンユニット800の他方を駆動するように構成することも可能である。
さらに、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bの一方によって前記チャージポンプ本体500及び/又は前記冷却ファンユニット800を駆動すると共に、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bの他方によって他の補助ポンプ本体及び/又は冷却ファンユニット800を駆動するように構成することも可能である。
200 ベースユニット
210 入力軸
220a,220b 第1及び第2出力軸
231 入力ギヤ
232a,232b 第1及び第2出力ギヤ
300 ポンプユニット
310a,310b 第1及び第2ポンプ軸
320a,320b 第2油圧ポンプ本体
330 共通ポンプケース
339 開口
340 共通センターセクション
600 PTOユニット
600A PTOクラッチ機構
601 PTO出力ギヤ
610 PTO軸
700 取付ステー
750 フライホイール
Claims (10)
- 第1端面に駆動源に作動連結される入力部を有し、且つ、前記第1端面とは反対側の第2端面に前記入力部から伝達される動力を出力可能な複数の出力部を有するベースユニットであって、前記第1端面が支持部材に直接又は間接的に装着可能とされたベースユニットと、
前記複数の出力部のそれぞれによって駆動される複数のポンプ軸,該複数のポンプ軸のそれぞれによって駆動される複数の油圧ポンプ本体及び該複数の油圧ポンプ本体を囲繞するポンプケースを有するポンプユニットであって、前記ポンプケースが前記ベースユニットの第2端面に着脱可能に連結されるポンプユニットと、
前記入力部から伝達される動力によって駆動されるPTO軸を有するPTOユニットであって、前記ベースユニットに収容されたPTOユニットとを備え、
前記ポンプケースを前記ベースユニットの第2端面に連結することにより、前記複数のポンプ軸が、それぞれ、対応する前記出力部に連結されるように構成されていることを特徴とするポンプ装置。 - 前記ポンプケースは、前記複数の油圧ポンプ本体を囲繞する単一の共通ポンプケースとされていることを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
- 前記共通ポンプケースは、前記ベースユニットの第2端面に連結される連結部とは反対側の端部に、前記複数の油圧ポンプ本体が挿通される一又は複数の開口を有しており、
前記ポンプユニットは、前記開口を閉塞するように、前記共通ポンプケースに連結される単一の共通センターセクションを有していることを特徴とする請求項2に記載のポンプ装置。 - 前記ポンプケースは、前記複数の油圧ポンプ本体をそれぞれ囲繞する複数のポンプケースとされていることを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
- 前記複数のポンプケースは、それぞれ、前記ベースユニットの第2端面に連結される連結部とは反対側の端部に、対応する油圧ポンプ本体が挿通される開口を有しており、
前記ポンプユニットは、前記開口を閉塞するように、対応するポンプケースに連結される複数のセンターセクションを有していることを特徴とする請求項4に記載のポンプ装置。 - 前記ベースユニットは、前記入力部に相対回転不能とされた入力ギヤと、前記複数の出力部にそれぞれ相対回転不能とされた複数の出力ギヤであって、前記入力ギヤに作動連結される複数の出力ギヤとを有し、
前記PTOユニットは、前記入力ギヤに作動連結されるPTO出力ギヤと、該PTO出力ギヤから前記PTO軸へ動力を選択的に伝達又は遮断するPTOクラッチ機構とを有していることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のポンプ装置。 - 前記複数の出力ギヤは、前記入力ギヤに対して直列接続されていることを特徴とする請求項6に記載のポンプ装置。
- 前記複数の出力ギヤは、前記入力ギヤに対して並列接続されていることを特徴とする請求項6に記載のポンプ装置。
- 前記複数の出力ギヤは、前記PTO出力ギヤに対して並列接続されていることを特徴とする請求項6に記載のポンプ装置。
- 前記入力部は、フライホイールを介して前記駆動源に連結されるように構成されており、
該ポンプ装置は、前記駆動源の装着フランジに連結される取付ステーであって、前記フライホイールの伝動方向下流側に前記ベースユニットの装着面を形成する取付ステーを、さらに備えていることを特徴とする請求項1から9の何れかに記載のポンプ装置。
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