JP2004210195A - 農作業車の旋回制御装置 - Google Patents

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Kenichi Adachi
憲一 足立
Keiichi Omoto
啓一 大本
Hiroaki Yamazaki
弘章 山崎
Masashi Kamoto
政司 嘉本
Masahiro Nishigori
将浩 錦織
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Abstract

【課題】操向レバーの操作量に的確に対応し、滑らかな旋回を行わせる農作業車の旋回制御装置を提供する。
【解決手段】旋回制御装置95は、油圧変速装置の可動斜板の作動量を、目標値算定手段111により、操向レバーの操作量に対して、該操向レバーが予め設定された所定の位置を超えた反直進側の位置にあるときの前記可動斜板の操作量を、該操向レバーが前記所定の位置より直進側の位置にあるときの前記可動斜板の作動量より大きくなるように算定し、左右HST用モータ105、106を制御する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバイン等の農作業車のための旋回制御装置に係り、詳しくは、操向レバーの操作量に対応して滑らかな旋回動作を可能とし、旋回フィーリングを改善し得る農作業車の旋回制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、機体左右のクローラ走行装置にそれぞれ対応して、一組の油圧ポンプ及び油圧モータからなる油圧変速装置(以下、HST(Hydro Static Transmission)という)を搭載し、該油圧ポンプにてエンジン動力を油圧に変換しつつ、該油圧ポンプから吐出される圧油で油圧モータを回転駆動し、前記クローラ走行装置を駆動して走行するように構成されたコンバインが知られている(例えば、特許文献1参照)。該コンバインにあっては、HSTの油圧ポンプからの圧油の吐出量を調節しつつ油圧モータの回転数を制御して、直進走行或いは旋回を行う。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−186998号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、コンバインをはじめとする農作業車では、一般に、オペレータが操作する主変速レバーや操向レバーの傾動操作角と、HSTの油圧ポンプに備えたトラニオン軸の回動量(つまり該トラニオン軸に連動して傾動する可動斜板の傾動角)とが正比例の関係となるように設定されている。
【0005】
しかし、HSTの構造上、例えば、主変速レバーが高速域側に傾動操作されて油圧モータの回転数が高くなるに従い、可動斜板の傾動角に対応する油圧モータの回転数の変化量が小さくなり、実際には油圧モータの出力回転は可動斜板の傾動角に正比例しない。
【0006】
このため、一方の走行装置の速度を旋回直前の直進走行時の速度とし、他方の走行装置を減速してコンバインを旋回させる場合も、操向レバーの傾動操作量と走行装置の速度変化量が一対一に対応せず、旋回内側となる走行装置の減速量が大きくなり、オペレータが意図した旋回半径より小さな半径で旋回することになる。
【0007】
また、前記コンバインでは、操向レバーの傾動操作量が一定値を超えた時点で旋回内側となる走行装置のクラッチを切るような制御が行なわれているため、任意の旋回半径で旋回させることができず、オペレータの操作フィーリングとコンバインの動きにずれが発生することがあった。
【0008】
前記の事情に鑑み、本発明は、操向レバーの操作量(傾動操作角)と油圧モータ等の駆動力発生手段が発生する駆動力の変化量が一対一で対応し、任意の半径で滑らかな旋回が行えるようにした、農作業車の旋回制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は、機体(3)を走行可能に支持する一対の走行装置(2L、2R)と、エンジン(13)の動力を圧油の吐出量に変換すると共に、圧油の吐出量を調整する可動斜板を有する変換手段(56、61)、及び、変換手段(56、61)から吐出される圧油に基づき前記走行装置(2L、2R)の駆動力を発生させる駆動力発生手段(59、63)とからなる一対の油圧変速装置(43、45)を備え、前記機体(3)の走行方向を変えるとき、操向レバー(19)の操作に対応して前記一対の油圧変速装置(43、45)で前記各走行装置(2L、2R)を個別に駆動し、前記機体(3)を旋回させるようにした農作業車(1)の旋回制御装置において、
前記可動斜板を作動させるモータ手段(105、106)と、
前記機体(3)の旋回内側となる前記走行装置(2L又は2R)を駆動する前記油圧変速装置(43又は45)の可動斜板の作動量が、前記操向レバー(19)の作業量に対して、該操向レバー(19)が予め設定された所定の位置を超えた反直進側の位置にあるときの前記可動斜板の作動量を前記操向レバー(19)が前記所定の位置より直進側の位置にあるときの前記可動斜板の作動量より大きくなるように、前記モータ手段(105、106)を制御する制御部(96)と、を備えてなる、
ことを特徴とする農作業車の旋回制御装置にある。
【0010】
請求項2に係る本発明は、前記操向レバー(19)に、
前記操向レバー(19)の操作位置が前記所定の位置を超えたとき、前記操向レバー(19)の操作力を変える負荷調整部材(35)を設けた、
ことを特徴とする請求項1記載の農作業車の旋回制御装置にある。
【0011】
請求項3に係る本発明は、前記制御部は、
前記農作業車にスピンターンが指示されているとき、前記操向レバー(19)の操作量が最も大きくなる領域で、前記旋回内側となる走行装置(2L又は2R)を逆転させるように前記モータ手段(105又は106)を制御する、
ことを特徴とする請求項1記載の農作業車の旋回制御装置にある。
【0012】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであり、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであって、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明に係る実施の形態を説明する。図1は、本発明に係る旋回制御装置を適用するコンバインの斜視図、図2は、図1に示すコンバインの運転席を示す斜視図、図3は、操向レバーの構成を示す斜視図、図4は、コンバインにおけるクローラ走行装置の駆動系を模式的に示す駆動系統図、図5は、コンバインの旋回制御を行う制御装置のブロック線図、図6は、主変速レバーの操作位置とトラニオン軸の角度の相関関係を示す特性図、図7は、旋回時における操向レバーの操作位置と旋回内側となるHSTの制御目標の関係を示す模式図、図8は、コンバインの走行制御を行うためのプログラムフローチャート、図9は、コンバインの旋回制御を行うためのプログラムフローチャート、図10は、連結バルブの制御を行うためのプログラムフローチャートである。
【0014】
図1に示すように、コンバイン1は、左右のクローラ走行装置2L、2Rに支持された機体3を有しており、該機体3の右側には、運転席5と、その後方に穀粒を一時的に貯留する穀粒タンク6とが配置されている。また、機体3の左側には脱穀部(図示せず)が配設され、かつ機体3の前方には前処理部7が昇降自在に配設されている。なお、図1において、左右のクローラ走行装置2L、2Rのうちクローラ走行装置2Lは、図示されていない。
【0015】
前処理部7は、穀稈を分草するデバイダ9、ナローガイド10、及び搬送装置11等を有しており、該前処理部7で刈取られた穀稈は、フィードチェン(図示せず)に引き継がれて脱穀部に供給され、該脱穀部内で脱穀・選別される。選別された穀粒は、穀粒タンク6に一時貯留され、貯留された穀粒は、該穀粒タンク6の後部から排出オーガ12により機外に搬出される。また、運転席5の下部から背面側に、エンジン13(図4参照)を収容したエンジンルームが画成され、該エンジンルームの側方はカバー15で覆われている。
【0016】
図2に示すように、前記運転席5は、中央部分にシート16を有しており、該シート16の前方の操作台17上には、傾動操作可能に立設された操向レバー(マルチステアリングレバー)19を有している。また、シート16の左側に配置された操作部20には、クランク形状の案内溝21に沿って傾動操作され、走行機体3の前後進(F、N、R)の切換え操作と、無段変速での0発進から最高速までの変速操作とを行う主変速レバー22と、該主変速レバー22の外側にあって直線状の案内溝23に沿って傾動操作される副変速レバー25と、該副変速レバー25の後方にあってクランク形状の案内溝26に沿って傾動操作される刈取作業機クラッチレバー27と、該クラッチレバー27のシート16側に位置する各種自動スイッチ29とが配置されている。
【0017】
図3に示すように、前記操向レバー19は、左右回動支点31に左右方向に回動自在に支持され、かつ左側の側面にカム部32aが形成されたアーム32を介して、前後回動支点33に前後方向に回動自在に支持されている。前記アーム32のカム部32aと対向し、かつ操向レバー19が左右方向に所定量以上操作されたとき、該カム部32aと接触するようにローラ35が回転自在に配置され、操向レバー19が、アーム32のカム部32aがローラ35と接触する位置(デテント位置)を超えて傾動操作されたとき、操向レバー19の操作負荷を変えるデテント部を構成している。
【0018】
前記操向レバー19は、コンバイン1の旋回操作と前処理部7の昇降操作とを行うレバーであり、中立位置から前後方向に傾動操作することで前処理部7の昇降操作を実施すると共に、中立位置から左右方向に傾動操作することでコンバイン1の左右への旋回操作を実施する。
【0019】
前記アーム32の下方には、操向レバー19の左右方向への操作量を検出する操向レバー用ポテンショメータ36が配置され、該操向レバー用ポテンショメータ36に固定されたレバー36aが、該アーム32の下端に固定されたピン37と常に当接するように付勢配置されている。なお、39は操向レバー19の前後方向への操作量を検出するための操向レバー用ポテンショメータであるが、本発明には直接は関係無いので説明は省略する。
【0020】
図4に示すように、コンバイン1の左右クローラ走行装置2L、2Rを駆動する駆動系のトランスミッション41は、ミッションケース42を有しており、該ミッションケース42には、左HST43及び右HST45が配置されている。これら左HST43及び右HST45は、メインクラッチ49の操作により走行ベルト46及び入力プーリ47を介して入力されるエンジン13の動力により駆動され、該左HST43、右HST45から出力される駆動力は、機械式トランスミッションである副変速機50、51及び左右ドライブシャフト52L、52Rを介して、左右クローラ走行装置2L、2Rの各スプロケット53L、53Rに伝達される。
【0021】
前記駆動系は、前記操向レバー19(図2、図3参照)を垂直に立てた中立状態にあっては、前記右HST45で左右双方のクローラ走行装置2L、2Rを駆動して、コンバイン1を直進走行させる。また、前記操向レバー19の旋回操作時、例えば、左旋回操作時にあっては、左クローラ走行装置2Lの回転数を右クローラ走行装置2Rの回転数に比して低下させ、右旋回操作時には、右クローラ走行装置2Rの回転数を左クローラ走行装置2Lの回転数に比して低下させるように作動する。
【0022】
前記左HST43は、入力軸55を介して前記エンジン13の駆動力が伝達される油圧ポンプ56と、該油圧ポンプ56から吐出される圧油の油量に比例して出力軸57を回転駆動させる油圧モータ59を閉回路で接続した構成になっている。また、前記右HST45は、入力軸60を介して前記エンジン13の駆動力が伝達される油圧ポンプ61と、該油圧ポンプ61から吐出される圧油の油量に比例して出力軸62を回転駆動させる油圧モータ63を閉回路で接続した構成になっている。
【0023】
前記ミッションケース42には、走行ベルト46、及び入力プーリ47を介してエンジン13の駆動力が伝達される主軸65が回転自在に支持されている。該主軸65には伝達ギヤ66が固定されており、該伝達ギヤ66は、前記左HST43の入力軸55に固定された入力ギヤ67と、前記右HST45の入力軸60に固定された入力ギヤ69とに噛合している。
【0024】
前記左HST43の出力軸57には出力ギヤ70が固定されており、該出力ギヤ70は、ギヤ71、72等を介して、副変速機51側の入力ギヤ74に連結可能とされている。また、前記右HST45の出力軸62には出力ギヤ75が固定されており、該出力ギヤ75は、ギヤ76を介して、副変速機50側の入力ギヤ77に連結されている。
【0025】
副変速機51では、出力ギヤ79の回転が、大径ギヤ80及び該大径ギヤ80と一軸状にされた小径ギヤ81を介して、左ドライブシャフト52Lに固定された大径ギヤ82Lに伝達される。また、副変速機50では、出力ギヤ83の回転が、大径ギヤ85及び該大径ギヤ85と一軸状にされた小径ギヤ86を介して、右ドライブシャフト52Rに固定された大径ギヤ82Rに伝達される。
【0026】
そして、前記ギヤ71、72、76は、油圧シリンダ87の作動により作動するクラッチ機構89の断・接作動によって、前記右HST45の出力回転を左ドライブシャフト52Lと右ドライブシャフト52Rの双方に伝達し、あるいは、左HST43と右HST45の各出力回転を左ドライブシャフト52Lと右ドライブシャフト52Rに個々に伝達するように連結状態が変更される。
【0027】
即ち、左右連結バルブ90の切換えにより前記油圧シリンダ87が収縮作動すると、クラッチ機構89は、ギヤ72とギヤ76とを連結させると共に、ギヤ71をこれらギヤ72、76から分離させる。この状態では、右HST45の出力回転に基づいて左右クローラ走行装置2L、2Rが同方向に同速度で回転駆動される。従って、コンバイン1を直進走行させることができる。
【0028】
一方、左右連結バルブ90の切換えにより油圧シリンダ87が伸長作動すると、クラッチ機構89は、ギヤ71とギヤ72とを連結させると共に、ギヤ76をこれらギヤ71、72から分離させるように作動する。この状態では、左HST43の出力回転に基づいて左クローラ走行装置2Lが、右HST45の出力回転に基づいて右クローラ走行装置2Rが回転駆動される。従って、一方の走行装置2L(又は2R)の回転速度を、他方の走行装置2R(又は2L)の回転速度に比して低下させるように制御することができ、コンバイン1を旋回させることができる。
【0029】
図5に示すように、旋回制御装置95は、マイクロコンピュータ等からなる制御部96を有している。この制御部96の入力側には、左HST用ポテンショメータ97、右HST用ポテンショメータ99、操向レバー用ポテンショメータ36、主変速レバー用ポテンショメータ100、左回転センサ101、右回転センサ102、及びエンジン回転センサ103が接続されている。
【0030】
また、前記制御部96の出力側には、左HST用モータ(モータ手段)105、右HST用モータ(モータ手段)106、及び左右連結バルブ90が接続されている。また、制御部96は、斜板傾動角検出手段107、操向レバー検出手段109、主変速レバー検出手段110、目標値算定手段111、HST回転数検出手段112、作動信号出力手段113、エンジン回転数検出手段115、及び判定手段116を有している。
【0031】
左右のHST用ポテンショメータ97、99は、それぞれ左HST43、右HST45における油圧ポンプ56、61の可動斜板の傾動角を、電気的に変換した検知信号として斜板傾動角検出手段107に出力する。また、操向レバー用ポテンショメータ36は、操向レバー19の左右方向(図3参照)への傾動操作角を、電気的に変換した検知信号として操向レバー検出手段109に出力する。主変速レバー用ポテンショメータ100は、主変速レバー22の前後方向(図2参照)への傾動操作角を、電気的に変換した検知信号として主変速レバー検出手段110に出力する。
【0032】
左回転センサ101、及び右回転センサ102は、それぞれ油圧モータ59、63の出力軸57、62の回転を検知して、回転検知信号をHST回転数検出手段112に出力する。また、エンジン回転センサ103は、エンジン13の出力回転を検知して、回転検知信号をエンジン回転数検出手段115に出力する。
【0033】
斜板傾動角検出手段107は、左HST用ポテンショメータ97、及び右HST用ポテンショメータ99から受け取った検知信号に基づき、左HST43及び右HST45における油圧ポンプ56、61の各可動斜板の回動角度(傾動角度)を検出する。
【0034】
操向レバー検出手段109は、操向レバー用ポテンショメータ36から受け取った検知信号に基づき、操向レバー19の左右方向への傾動操作角を検出する。即ち、図7に示すように、操向レバー検出手段109は、受け取った検知信号に基づき、操向レバー19が、中立位置(ニュートラル位置)、左右の操作位置が予め設定された位置(デテント位置)より中立(直進)位置側にあり、コンバイン1の旋回半径が比較的大きい緩旋回域(以下、単に緩旋回域という)、前記所定の位置(デテント位置)より反中立(反直進)位置側にあり、コンバイン1の旋回半径が比較的小さい急旋回域(スピンターン、ブレーキターンを含む。以下、単に急旋回域という)のいずれに位置するかを検出する。
【0035】
また、主変速レバー検出手段110は、主変速レバー用ポテンショメータ100から受け取った検知信号に基づき、主変速レバー22の前後方向への傾動操作角を検出する。即ち、該主変速レバー検出手段110は、受け取った検知信号に基づき、主変速レバー22が、クランク状の案内溝における中間の中立位置(ニュートラル位置)、該中立位置より前方の前進域における比較的低速域側、それ以上の比較的高速域側、中立位置より後方の後進域における比較的低速域側、及び、それ以上の比較的高速域側のいずれに位置するかを検出する。
【0036】
目標値算定手段111は、操向レバー検出手段109からの検出信号、即ち、検出された操向レバー19の傾動操作角に応じて可動斜板の作動目標値(以下、単に目標値とも言う)を算定する。
【0037】
即ち、目標値算定手段111は、操向レバー19の急旋回域での傾動操作角(操作量)に対応する左HST43及び右HST45の可動斜板の傾動角(作動量)を、操向レバー19の緩旋回域での傾動操作角に対応する可動斜板の傾動角より多くし得る値を、上記作動目標値として算定する。つまり、油圧モータ59、63の各出力回転数を操向レバー19の傾動操作角に正比例させ得る値として、上記作動目標値を算定する。
【0038】
ここで、目標値算定手段111により算定される作動目標値について、図6を参照して説明する。同図は、油圧モータ59、63の各出力回転数を主変速レバー22の傾動操作角に正比例して変化させるため、左HST43及び右HST45の可動斜板の傾動角(作動量)の変化に対応して変化する油圧モータ59、63の各出力回転数を予め測定したデータを加味して設定した制御マップである。該制御マップでは、主変速レバー22の操作位置v(V〜Vmax)を縦軸に、かつ左HST43及び右HST45のトラニオン軸の回動角(HSTトラニオン角度)(H〜Hmax)を横軸にとっている。なお、操向レバー19の傾動操作角と油圧モータ59、63の各出力回転数も同様の関係にあるので、ここでは主変速レバー22との関係で説明している。
【0039】
上記制御マップにおいて、V及びHは、それぞれ中立位置における主変速レバー22の操作位置及びHSTトラニオン角度を示し、Vmax及びHmaxは、それぞれ最高速位置における主変速レバー22の操作位置及びHSTトラニオン角度(回動角)を示している。例えば前進域において、V<v≦Vn+1のとき、HST制御目標値(作動目標値)hは、次式(1)
h={(Hn+1−H)/(Vn+1−V)}×(v−V)+H ……(1)
により求まる。
【0040】
従って、主変速レバー22あるいは操向レバー19が中立位置(ニュートラル位置)から離れるほど、主変速レバー操作角あるいは操向レバー操作角に対応する各HST43、45の可動斜板の傾動角が次第に大きく(又は小さく)なるように制御し得る作動目標値が得られる。このような作動目標値を用いることにより、コンバイン1の旋回時に、緩旋回域では勿論、急旋回域においても操向レバー19の傾動操作に一対一に対応した油圧モータ59、63の出力回転が得られる。
【0041】
また、図5に示すように、前記HST回転数検出手段112は、左右の回転センサ101、102から受け取った検知信号に基づき、油圧モータ59、63の出力軸57、62の出力回転数を検出する。
【0042】
作動信号出力手段113は、目標値算定手段111によって算定した作動目標値に対応するように可動斜板を作動(傾動)させるべく、左右のHST用モータ105、106に作動信号を出力する。また、エンジン回転数検出手段115は、エンジン回転センサ103から受け取った検知信号に基づき、エンジン13の回転数を検出する。更に、判定手段116は、上述した各手段107ないし112、及びエンジン回転数検出手段115の各検出結果等に基づき、後述する種々の制御に必要となる各種の判定を行う。
【0043】
そして、左HST用モータ105は、目標値算定手段111にて算定した作動目標値に基づく作動信号出力手段113からの作動信号に応答して回転駆動し、左HST43における油圧ポンプ56の可動斜板を、上記作動目標値に対応するように傾動(回動)させる。また、右HST用モータ106は、左HST用モータ105と同様に、右HST45における油圧ポンプ61の可動斜板を、作動目標値に対応するように傾動(回動)させる。
【0044】
また、左右連結バルブ90は、制御部96からの制御信号に基づいて油圧シリンダ87(図3)を伸縮作動させることで、クラッチ機構89を断・接作動させる。なお、前記旋回制御装置95の内部では、左右連結バルブ90による左右ドライブシャフト52L、52Rの連結状態が得られたとき連結フラグがONとされ、該連結状態が解除されたとき連結フラグがOFFとされる。
【0045】
操向レバー19の操作により行うコンバイン1の旋回モードには、左右のクローラ走行装置2L、2Rを同方向に回転させながら速度差を発生させて旋回する減速ターン、いずれか一方のクローラ走行装置2L(又は2R)を回転させ、他方のクローラ走行装置2R(又は2L)の回転を止めて旋回するブレーキターン、左右のクローラ走行装置2L、2Rを互いに異なる方向に回転させて旋回するスピンターンの3種類の旋回モードがある。前記3種類の旋回モードは、操向レバー19の傾動操作量と、他のレバーもしくはスイッチにより減速ターンもしくはスピンターンを指示することによって選択される。
【0046】
ここで、コンバイン1の前進走行時における旋回操作時の操向レバー19の傾動操作位置に対する前記左HST43及び右HST45の出力回転数の制御目標との関係を、図7により説明する。なお、同図において、旋回モードの選択を、操向レバー19の傾動角度とスピンターンの指示の有無(ON、OFF)によって選択するものとして示してある。
【0047】
なお、操向レバー19の傾動方向が左の場合と右の場合で、旋回内側となるHSTが、左HST43か右HST45かが異なるのみで、制御目標の設定は同じであるので、以下、操向レバー19を左側に傾動操作する場合について説明する。
【0048】
操向レバー19が中立位置にある場合、左右のHST43、45の出力回転数の比は1:1であり、コンバイン1は直進走行する。
【0049】
スピンターンの指示が無い(OFF)場合(緩旋回が選択されている場合)、操向レバー19を左側のデテント位置まで傾動操作したとき、該デテント位置での右HST45の出力回転数と左HST43の出力回転数の比を6:4に設定し、中立位置とデテント位置の間の操向レバー19の操作位置における出力回転数の比を、前記中立位置における出力回転数の比とデテント位置における出力回転数の比を結ぶ直線上に位置するように設定する。なお、デテント位置における出力回転数の比6:4は、適宜任意の値に設定することができる。
【0050】
操向レバー19をデテント位置から最大ストローク位置まで傾動操作したとき、該最大ストローク位置での右HST45の出力回転数と左HST43の出力回転数の比を9:1に設定し、デテント位置と最大ストローク位置の間の操向レバー19の操作位置における出力回転数の比を、前記デテント位置における出力回転数の比と最大ストローク位置における出力回転数の比を結ぶ直線上に位置するように設定する。なお、最大ストローク位置における出力回転数の比9:1は、適宜任意の値に設定することができる。
【0051】
スピンターンの指示が有る(ON)場合(急旋回が選択されている場合)、
操向レバー19を左側のデテント位置まで傾動操作したとき、該デテント位置での右HST45の出力回転数と左HST43の出力回転数の比を9:1に設定し、中立位置とデテント位置の間の操向レバー19の操作位置における出力回転数の比を、前記中立位置における出力回転数の比とデテント位置における出力回転数の比を結ぶ直線上に位置するように設定する。なお、デテント位置における出力回転数の比9:1は、適宜任意の値に設定することができる。
【0052】
操向レバー19をデテント位置から最大ストローク位置まで傾動操作したとき、該最大ストローク位置での右HST45の出力回転数と左HST43の出力回転数の比を7:−3に設定し、デテント位置と最大ストローク位置の間の操向レバー19の操作位置における出力回転数の比を、前記デテント位置における出力回転数の比と最大ストローク位置における出力回転数の比を結ぶ直線上に位置するように設定する。なお、最大ストローク位置における出力回転数の比7:−3は、適宜任意の値に設定することができる。
【0053】
このような設定を行うことにより、スピンターンの指示が無い(OFF)場合、左右のクローラ操向装置2L、2Rは、それぞれ設定された速度比で同方向に回転駆動されるので、コンバイン1は減速ターンモードで旋回する。また、スピンターンの指示が有る(ON)場合、操向レバー19がデテント位置を超えて最大ストローク側に傾動操作したとき、左HST43の出力回転数が「0」になる位置が発生する。即ち、この左HST43の出力回転数が「0」になる位置では、クローラ走行装置2Lが停止することになり、コンバイン1はブレーキターンモードで旋回する。そして、さらに操向レバー19が最大ストローク側に傾動操作されると、左HST43の出力回転が反転するため、クローラ走行装置2Lとクローラ走行装置2Rが互いに逆方向に駆動され、コンバイン1はスピンターンモードで旋回することになる。
【0054】
続いて、本実施形態におけるコンバイン1の走行制御を図8ないし図10のフローチャートに沿って説明する。
【0055】
制御がスタートすると、まず、図8に示すステップS1において旋回制御が行われる。該旋回制御は、図9に示すステップS15で、判定手段116が、主変速レバー検出手段110による検出結果に基づき、主変速レバー22の操作位置を判定する。その結果、主変速レバー22が中立位置(即ち、コンバイン1が停止している状態)にあれば、目標値算定手段111が、主変速レバー22の中立位置に対応する、左HST43の可動斜板の作動目標値を算定し(ステップS16)、更に、右HST45の可動斜板の作動目標値を算定して(ステップS17)、リターンする。これにより、コンバイン1の停止状態を維持する。
【0056】
一方、前記ステップS15において、主変速レバー22が前進位置又は後進位置(即ち、コンバイン1が走行している状態)にあると判定した場合、ステップS18において、操向レバー検出手段109による検出結果に基づき、判定手段111が操向レバー19の操作位置を判定する。その結果、操向レバー19が中立位置(即ち、コンバイン1が直進走行を指示されている状態)にあれば、目標値算定手段111が、主変速レバー22の操作位置に対応する、右HST45の可動斜板の作動目標値を算定し(ステップS19)、左HST43の可動斜板の作動目標値を算定する(ステップS22)。
【0057】
判定手段116が、右HST45の油圧モータ63の出力回転で両ドライブシャフト52L、52Rを回転している連結状態のときにONとなる連結フラグの状態を判定する(ステップS23)。その結果、連結フラグがONとなっていれば、両ドライブシャフト52L、52Rが連結状態になっているとしてそのままリターンする。
【0058】
また、前記ステップS23で、連結フラグがOFF(即ち、両ドライブシャフト52L、52Rが、左右のHST43、45で個別に駆動されている状態)となっていれば、左右回転センサ101、102の検知結果を判定する(ステップS24)。その結果、両回転センサ101、102の検知結果にズレが有る場合にはリターンし、双方の検知結果が略等しい場合には、左右連結バルブ90を切換えて上記連結状態を実現(連結ON)させ(ステップS25)た後、連結フラグをONとし(ステップS26)て、リターンする。これにより、コンバイン1の直進走行状態が得られる。
【0059】
一方、前記ステップS18において、操向レバー19が左操作位置(即ち、コンバイン1が左方向への旋回を指示されている状態)にあると判定した場合には、目標値算定手段111が、主変速レバー22の操作位置に対応する右HST45の可動斜板の作動目標値を算定し(ステップS20)、主変速レバー22の操作位置及び操向レバー19の操作位置の双方に応じて、左HST43の作動目標値(右HST45側の作動目標値より小さい)を算定する(ステップS27)。つまり、ステップS20及びS27では、コンバイン1を左旋回させるため、右クローラ走行装置2Rを主変速レバー22の操作位置に応じた駆動速度に設定すると共に、左クローラ走行装置2Lを、主変速レバー22の操作位置(前進又は後進)と操向レバー19の操作位置に基づいて、コンバイン1を所望の旋回半径で左旋回させるのに必要な駆動速度に設定する。
【0060】
また、前記ステップS18において、操向レバー19が右操作位置(即ち、コンバイン1が右方向への旋回を指示されている状態)にあると判定した場合には、目標値算定手段111が、主変速レバー22の操作位置に対応する左HST43の可動斜板の作動目標値を算定し(ステップS21)、主変速レバー22の操作位置及び操向レバー19の操作位置の双方に応じて、右HST45の作動目標値(左HST43側の作動目標値より小さい)を算定する(ステップS30)。これにより、上記と同様、左右のクローラ走行装置2L、2Rを右旋回させるのに必要な駆動速度に設定する。
【0061】
そして、左右クローラ走行装置2L、2Rをそれぞれ異なる速度で駆動するために、左右連結バルブ90の切換えで前記連結状態を解除(連結OFF)した(ステップS28)後、連結フラグをOFFとし(ステップS29)て、リターンする。
【0062】
以上の旋回制御の終了後、図8の走行制御に戻り、操向レバー19が中立位置にあるか否かを判定する(ステップS2)。その結果、操向レバー19が中立位置(即ち、コンバイン1が直進走行を指示されている状態)にあれば、微調整スイッチ(図示せず)の操作に基づき、コンバイン1の走行方向の微調整を行う(ステップS3)。この微調整制御は、本発明の特徴とするところとは特に関係が無く、従って、その詳細な説明は省略する。
【0063】
一方、前記ステップS2において、操向レバー19が中立位置にない(即ち、コンバイン1が左右いずれかの方向への旋回を指示されている状態)と判定した場合には、ステップS4に進んで連結バルブ制御を行う。該連結バルブ制御は、図10に示すサブルーチン沿って行われる。操向レバー検出手段109の検出結果に基づき、判定手段116が、操向レバー19の位置を判定する(ステップS31)。その結果、操向レバー19の操作位置が中立位置になければ、連結フラグをOFFした(ステップS35)後、左右連結バルブ90の作動により左右のクローラ走行装置2L、2Rの連結状態を解除する(ステップS38)ように制御する。
【0064】
前記ステップS31で、操向レバー19の操作位置が中立位置にある場合、前記ステップS3で使用する微調整スイッチ(図示せず)のON,OFF状態を判定し(ステップS32)、左右の微調整スイッチのいずれか一方がONしていれば、前記ステップS35に進む。また、前記左右の微調整スイッチの両方ともOFFの場合、判定手段116が連結フラグの状態を判定し(ステップS33)、連結フラグがOFFしていれば、左右回転センサ101、102の状態を判定する(ステップS34)。
【0065】
上記ステップS34で、左右回転センサ101、102の検知結果にズレが有ると判定した場合には、ステップS38に進んで、左右連結バルブ90の作動で左右のクローラ走行装置2L、2Rの連結が解除されている状態でリターンする。前記ステップS34で、左右回転センサ101、102の出力が略等しいと判定した場合には、連結フラグをONした(ステップS36)後、左右連結バルブ90の作動で左右のクローラ走行装置2L、2Rを連結させ(ステップS37)てリターンする。
【0066】
以上の連結バルブ制御の終了後、図8の走行制御に戻り、判定手段116により、斜板傾動角検出手段107にて検出される右HST45の可動斜板の現在値(即ち、現在の傾動角)の大小を判定する(ステップS5)。その結果、現在値が作動目標値より大きいと判定した場合には、右HST用モータ106を現在と反対方向(即ち、主変速レバー22が前進操作されている場合は後進方向)に駆動する(ステップS7)。
【0067】
一方、上記ステップS5において、現在値が作動目標値と等しいと判定した場合には、右HST用モータ106の駆動を停止させる(ステップS6)。また、上記ステップS5において、現在値が作動目標値より小さいと判定した場合には、右HST用モータ106を現在と同じ方向(即ち、主変速レバー22が前進操作されている場合は前進方向)に更に駆動する(ステップS8)。
【0068】
判定手段116が、斜板傾動角検出手段107にて検出される左HST43の可動斜板の現在値の大小を判定する。その結果、現在値が作動目標値より大きいと判定した場合には、左HST用モータ105を現在と反対方向(即ち、主変速レバー22が前進操作されている場合は後進方向)に駆動する(ステップS11)。
【0069】
一方、上記ステップS9において、現在値が作動目標値と等しいと判定した場合には、左HST用モータ105の駆動を停止させる(ステップS10)。また、上記ステップS9において、現在値が作動目標値より小さいと判定した場合には、左HST用モータ105を現在と同じ方向(即ち、主変速レバー22が前進操作されている場合は前進方向)に更に駆動する(ステップS12)。
【0070】
上記制御を繰り返し行うことにより、オペレータによる操向レバー19及び主変速レバー22の操作に逐次対応したコンバイン1の旋回、走行状態が得られる。
【0071】
上記走行制御において、目標値算定手段111が、操向レバー19、主変速レバー22の傾動操作角と油圧モータ59、63の出力回転数とを単純な比例関係とするのでなく、可動斜板の作動目標値を、操向レバー19、主変速レバー22の傾動操作角と、予め測定した測定データを加味した前記制御マップとに基づき算定し、また、作動信号出力手段113が、上記作動目標値に対応するように可動斜板を傾動させる作動信号を出力する。
【0072】
従って、コンバイン1の直進走行の場合、比較的低速域及び比較的高速域を含むいずれの変速域においても主変速レバー22の傾動操作に一対一に対応する出力回転が得られる。このため、より滑らかな運転が可能となり、従ってオペレータによる運転フィーリングが大幅に向上する。
【0073】
また、コンバイン1の旋回時においても、走行速度の低速領域、高速領域に拘わらず、操向レバー19の傾動操作に一対一に対応する出力回転が得られる。このため、より滑らかな旋回操作が可能となり、従ってオペレータによる運転フィーリングが大幅に向上する。
【0074】
本実施形態では、油圧ポンプ56、61によって油圧変換手段が構成され、これら油圧ポンプ56、61と対をなす油圧モータ59、63によって駆動力発生手段が構成されているので、油圧ポンプ56、61の可動斜板を作動目標値に対応するように傾動させるだけで、油圧ポンプ56、61の吐出油量を、操向レバー19及び変速レバー22の操作量に対応して調節しつつ、油圧モータ59、63の出力回転を的確に制御することができる。また、目標値算定手段111が、油圧モータ59、63の出力回転数を操向レバー19及び主変速レバー22の操作量に正比例させ得る値として作動目標値を算定するので、比較的低速域では勿論、比較的高速域にあっても、変速レバー操作量に一対一に対応した油圧モータ50、63の出力回転を確実に得ることができる。
【0075】
【発明の効果】
請求項1に係る本発明によると、操向レバーの操作量に対応して油圧変速装置の可動車板の作動量を変えるようにしているので、操向レバーの操作量と走行装置の変速量を一対一に対応させることができ、これにより、走行装置の速度が操向レバーの操作量に比例して滑らかに変化し、滑らかな旋回操作を行なうことができ、機体を任意の旋回半径で滑らかに旋回させることができる。また、運転者にとってフィーリングのよい旋回操作を実現することができる。
【0076】
請求項2に係る本発明によると、操向レバーの操作量に対応して可動斜板の作動量を切替える所定の位置に、操向レバーの操作力を変える負荷調整部材を設けているので、感覚的に操向レバーの操作位置を知ることができ、操作性を向上させることができる。
【0077】
請求項3に係る本発明によると、一対の走行装置を互いに逆方向に回転させて行なう旋回(スピンターン)も滑らかに行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る旋回制御装置を適用するコンバインの斜視図。
【図2】図1に示すコンバインの運転席を示す斜視図。
【図3】図2における操向レバーの構成を示す斜視図。
【図4】コンバインにおけるクローラ走行装置の駆動系を模式的に示す駆動系統図。
【図5】コンバインの旋回制御を行う制御装置のブロック線図。
【図6】主変速レバーの操作位置とトラニオン軸の角度の相関関係を示す特性図。
【図7】旋回時における操向レバーの操作位置と各HSTの制御目標の関係を示す模式図。
【図8】コンバインの走行制御を行うためのプログラムフローチャート。
【図9】コンバインの旋回制御を行うためのプログラムフローチャート。
【図10】左右連結バルブの制御を行うためのプログラムフローチャート。
【符号の説明】
1…農作業車(コンバイン)
2L…クローラ走行装置
2R…クローラ走行装置
3…機体
13…エンジン
22…主変速レバー
35…負荷調整部材(ローラ)
43…油圧変速装置(左HST)
45…油圧変速装置(右HST)
56…油圧変換手段(油圧ポンプ)
61…油圧変換手段(油圧ポンプ)
59…駆動力発生手段(油圧モータ)
63…駆動力発生手段(油圧モータ)
96…制御部
105…モータ手段(左HST用モータ)
106…モータ手段(右HST用モータ)

Claims (3)

  1. 機体を走行可能に支持する一対の走行装置と、エンジンの動力を圧油の吐出量に変換すると共に、圧油の吐出量を調整する可動斜板を有する変換手段、及び、変換手段から吐出される圧油に基づき前記走行装置の駆動力を発生させる駆動力発生手段とからなる一対の油圧変速装置を備え、前記機体の走行方向を変えるとき、操向レバーの操作に対応して前記一対の油圧変速装置で前記各走行装置を個別に駆動し、前記機体を旋回させるようにした農作業車の旋回制御装置において、
    前記可動斜板を作動させるモータ手段と、
    前記機体の旋回内側となる前記走行装置を駆動する前記油圧変速装置の可動斜板の作動量が、前記操向レバーの作業量に対して、該操向レバーが予め設定された所定の位置を超えた反直進側の位置にあるときの前記可動斜板の作動量を前記操向レバーが前記所定の位置より直進側の位置にあるときの前記可動斜板の作動量より大きくなるように、前記モータ手段を制御する制御部と、を備えてなる、
    ことを特徴とする農作業車の旋回制御装置。
  2. 前記操向レバーに、
    前記操向レバーの操作位置が前記所定の位置を超えたとき、前記操向レバーの操作力を変える負荷調整部材を設けた、
    ことを特徴とする請求項1記載の農作業車の旋回制御装置。
  3. 前記制御部は、
    前記農作業車にスピンターンが指示されているとき、前記操向レバーの操作量が最も大きくなる領域で、前記旋回内側となる走行装置を逆転させるように前記モータ手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1記載の農作業車の旋回制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US20200307684A1 (en) * 2018-06-06 2020-10-01 Komatsu Ltd. Work vehicle

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