JP2004209845A - 記録装置用フレーム、記録装置、液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プリンタの基体となるフレームは、フレーム下113と、フレーム左206及びフレーム右207を有している。フレーム左206及びフレーム右207は正面視略L字形の形状をなす様に形成され、互いに対向するフレーム下113に取り付けられ、枠体(やぐら構造)が形成される。前記枠体は、前記枠体の開口部によって印刷用紙を給送する用紙給送口を形成するとともに、複数のインク・カートリッジ105を着脱自在に取り付ける重量物としてのカートリッジ取付フレーム110を、前記枠体構造(やぐら構造)によって確実に担持する。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被記録材に記録を行う記録装置の基体を構成する記録装置用フレーム及び該記録装置用フレームを備えた記録装置に関する。また、本発明は、被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射装置に関する。
【0002】
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録材に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体と前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
【0003】
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
【0004】
【従来の技術】
記録装置或いは液体噴射装置の1つとしてインクジェットプリンタがある。インクジェットプリンタは、装置本体の基体を構成するフレーム(シャーシ)に給紙装置、記録ヘッド、排紙装置等の各構成要素を取り付けることによって装置本体が構成され、更に当該装置本体を樹脂材料によって形成された筐体(カバー体)で覆うことにより、外観が構成されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭63−168377号公報
【特許文献2】
特開2000−68657号公報
【特許文献3】
特開2002−307779号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、フレームは、装置本体の基体を構成することから強度が求められる一方で、強度を向上させるとコストダウンの要請に反することとなる。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その課題は、強度的に優れるとともにコストダウンを図ることのできる記録装置用フレームを得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、被記録材に記録を行う記録装置の基体を構成する記録装置用フレームであって、正面視略コの字形の形状または略L字形の形状をなすフレーム材が左右に互いに対向する様に立設されて成る枠体を有し、前記枠体の開口部によって被記録材給送口が形成されるとともに、前記枠体によって重量物を担持する様に構成されていることを特徴とする。
【0008】
上記第1の態様によれば、被記録材に記録を行う記録装置の基体を構成する記録装置用フレームは、正面視略コの字形の形状または略L字形の形状をなすフレーム材が左右に互いに対向する様に立設されて成る枠体を有し、前記枠体の開口部によって被記録材給送口が形成されるとともに、前記枠体によって重量物を担持する様に構成されているので、枠体という構造体によって記録装置用フレームの強度を確保することができ、従って前記枠体によって重量物を確実に担持することができる。そして、前記枠体の開口部によって被記録材給送口が形成されることから、被記録材給送口を専用の構成部品を用いずに構成することができ、以て低コスト化に資することができる。
【0009】
本発明の第2の態様は、被記録材に記録を行う記録装置の基体を構成する記録装置用フレームであって、フレーム材が左右に互いに対向する様に立設されて成るやぐら構造を有し、前記やぐら構造の開口部によって被記録材給送口が形成されるとともに、前記やぐら構造によって重量物を担持する様に構成されていることを特徴とする。
上記第2の態様によれば、被記録材に記録を行う記録装置の基体を構成する記録装置用フレームは、フレーム材が左右に互いに対向する様に立設されて成るやぐら構造を有し、前記やぐら構造の開口部によって被記録材給送口が形成されるとともに、前記やぐら構造によって重量物を担持するので、上述した第1の態様と同様に、やぐら構造という構造体によって記録装置用フレームの強度を確保することができ、従って前記やぐら構造によって重量物を確実に担持することができる。そして、前記やぐら構造の開口部によって被記録材給送口が形成されることから、被記録材給送口を専用の構成部品を用いずに構成することができ、以て低コスト化に資することができる。
【0010】
本発明の第3の態様は、上記第1のまたは第2の態様において、前記重量物が、インク・カートリッジを取り付けるカートリッジトレイであることを特徴とする。
上記第3の態様によれば、前記重量物が、インク・カートリッジを取り付けるカートリッジトレイであるので、この様に非常に重量の重いカートリッジトレイを、前記記録装置用フレームによって確実に担持することが可能となる。
【0011】
本発明の第4の態様は、上記1から第3の態様のいずれかにおいて、前記開口部の左右いずれかの内壁が、被記録材を給送する際の幅方向位置を規定するガイド面となっていることを特徴とする。
上記第4の態様によれば、上記1から第3の態様のいずれかにおいて、前記開口部の左右いずれかの内壁が、被記録材を給送する際の幅方向位置を規定するガイド面となっているので、被記録材を給送する際の幅方向位置を規定する専用のガイド部材を設ける必要がなく、低コスト化に資することができる。
【0012】
本発明の第5の態様は、上記第4の態様において、前記開口部に、複数枚の被記録材を積層状態で支持し、且つ、揺動することによって最上位の被記録材を回転駆動されるローラに圧接させるホッパと、被記録材を手差し給送する為の手差し給送用トレイと、が設けられていることを特徴とする。
上記第5の態様によれば、前記開口部に、複数枚の被記録材を積層状態で支持し、且つ、揺動することによって最上位の被記録材を回転駆動されるローラに圧接させるホッパと、被記録材を手差し給送する為の手差し給送用トレイと、が設けられているので、この様な2つの被記録材給送手段における被記録材の桁方向位置を、1つのガイド面、即ち前記開口部の左右いずれかの内壁によって規定することができ、以て2つの被記録材給送手段の間において被記録材の桁方向位置にずれが生じず、以て均質な記録結果を得ることができる。
【0013】
本発明の第6の態様は、上記第1から第5の態様のいずれかにおいて、前記フレーム材が樹脂材料を用いた一体成形によって形成されていることを特徴とする。
上記第6の態様によれば、前記フレーム材が樹脂材料を用いた一体成形によって形成されているので、前記フレーム材を簡易且つ低コストに得ることができる。
【0014】
本発明の第7の態様は、被記録材に記録を行う記録装置であって、上記第1から第6の態様のいずれかに記載された前記記録装置用フレームによって装置の基体が構成されていることを特徴とする。
上記第7の態様によれば、被記録材に記録を行う記録装置は、上記第1から第6の態様のいずれかに記載された前記記録装置用フレームによって装置の基体が構成されているので、上述した第1から第6の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
【0015】
本発明の第8の態様は、上記第7の態様において、被記録材を斜め上方に搬送しながら記録を行う被記録材搬送経路を備え、該傾斜した被記録材搬送経路上で被記録材にインクジェット記録を行うことを特徴とする。
上記第8の態様によれば、被記録材を斜め上方に搬送しながら記録を行う被記録材搬送経路を備え、該傾斜した被記録材搬送経路上で被記録材にインクジェット記録を行う記録装置において、上述した第1から第6の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
【0016】
本発明の第9の態様は、被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射装置であって、正面視略コの字形の形状または略L字形の形状をなすフレーム材が左右に互いに対向する様に立設されて成る枠体によって装置の基体の一部が構成され、前記枠体の開口部によって被噴射媒体給送口が形成されるとともに、前記枠体によって重量物を担持する様に構成されていることを特徴とする。
上記第9の態様によれば、被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射装置は、正面視略コの字形の形状または略L字形の形状をなすフレーム材が左右に互いに対向する様に立設されて成る枠体によって装置の基体の一部が構成され、前記枠体の開口部によって被噴射媒体給送口が形成されるとともに、前記枠体によって重量物を担持する様に構成されているので、枠体という構造体によって装置本体の強度を確保することができ、従って前記枠体によって重量物を確実に担持することができる。そして、前記枠体の開口部によって被噴射媒体給送口が形成されることから、被噴射媒体給送口を専用の構成部品を用いずに構成することができ、以て低コスト化に資することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、
1.インクジェットプリンタの概略構成
2.フレームの構成
の順に図面を参照しながら説明する。
【0018】
<1.インクジェットプリンタの概略構成>
以下では、本発明の一実施形態に係る「記録装置」、「液体噴射装置」としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の概略構成について図1乃至図4を参照しながら説明する。ここで、図1はプリンタ1の外観斜視図、図2はプリンタ1の外観を構成するカバー体を取り外した状態における外観斜視図、図3はプリンタ1の側断面概略図、図4はプリンタ1の要部平面図(プラテン65の平面図)である。
【0019】
図1において、「被記録材」、「被噴射媒体」の一例としての印刷用紙(主として単票紙:以下「用紙P」と言う。)に、「液体」の一例としてのインク滴を吐出して記録を行うプリンタ1は、装置本体1aと、該装置本体1aの下に、オプション給紙ユニット3とを連結可能な様に構成されている。装置本体1aは給紙部、記録部、排紙部等(詳細は後述)を有し、一方でオプション給紙ユニット3は、上部の装置本体1aに向けて、セットされた用紙Pを1枚ずつ給紙する給紙部(図示せず)を備えている。
【0020】
このプリンタ1は、装置本体1aに給紙トレイ200を、オプション給紙ユニット3に給紙トレイ300を有し、双方の給紙トレイに、多数枚(本実施形態では、それぞれ500枚)の用紙Pを積層状態でセット可能となっている。そして、装置本体1aの側においては、給紙トレイ200の上部に、任意のサイズの用紙Pを手差し給紙可能な手差し給紙口202を備えている。更に、オプション給紙ユニット3の側においては、給紙トレイ300がオプション給紙ユニット3に対して着脱可能に設けられ、オプション給紙ユニット3から取り外した状態で用紙Pのセットが可能となっている。
【0021】
次に、プリンタ1は、装置本体1aの上部に、記録の行われた用紙Pを装置前方側に向けて排出するフェイスダウン(以下「Fd」と略称する)用紙排出口500と、これとは逆に装置後方側に向けて排出するフェイスアップ(以下「Fu」と略称する)用紙排出口600と、を有している。Fd用紙排出口500の側においては、装置手前側に設けられた回動軸を中心にして回動することにより、装置手前側に向けて開くことのできるカバー150が設けられている。
【0022】
図1は、カバー150を開いた状態を示すものであり、当該開いた状態においては、カバー150は、Fd用紙排出口500から排出される用紙Pをスタックする排紙スタッカとしての機能を果たす。また、閉じた状態においては、装置上部の外観を構成するとともに装置内部への塵埃等の進入を防止する機能を果たす。更に、Fu用紙排出口600の側においては、排紙スタッカ601が傾斜姿勢で設けられていて、Fu用紙排出口600から排出された用紙Pは、排紙スタッカ601上に傾斜姿勢で順次積層される。
【0023】
続いて、図2は、プリンタ1の外観を構成するカバー体を取り外した状態を示すものである。図2において、装置本体1aの上部前方側には、インク・カートリッジ105をプリンタ1の幅方向(後述するインクジェット記録ヘッド100の主走査方向)に複数個(本実施形態では4個)セットする為のカートリッジ取付フレーム110が設けられている。本実施形態に係るプリンタ1においては、ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー用の、計4個のインク・カートリッジ105が、プリンタ1の幅方向に並んで配設される。このインク・カートリッジ105は、プリンタ1の外観を構成するカートリッジカバー151(図1参照)を開放することで露呈する様になっている。そして、カートリッジカバー151を開放した状態において装置前方側から後方側に向けて差し込む様にして装着可能となり、装置前方側に引き出すことで取り外すことができる様になっている。
【0024】
次に、図3を参照しながらプリンタ1の用紙搬送経路について概説する。尚、以下では用紙搬送経路の上流側を単に「上流側」と言い、用紙搬送経路の下流側を単に「下流側」と言うこととする。プリンタ1は、装置下部前方側から装置上部後方側に向けて斜めに用紙Pを搬送し、傾斜した搬送経路上において用紙Pにインクジェット記録を行い、記録の行われた用紙Pを斜め上方(前方側(Fd用紙排出口500)又は後方側(Fu用紙排出口600))に向けて排出する構成を有している。また、プリンタ1は、用紙Pの表面と裏面の両面にインクジェット記録を行うべく、表面にインクジェット記録の行われた用紙Pを反転させ、そして裏面を上にした状態で記録部へと搬送する為の両面記録用反転経路を有している。
【0025】
より詳しくは、プリンタ1の用紙搬送経路は、給紙部2と、記録部11と、フェイスダウン(Fd)排出部5と、フェイスアップ(Fu)排出部6と、用紙反転部4と、から大略構成される。尚、図3では図示を省略するが、給紙部2の下には上述したオプション給紙ユニット3が装着されることにより、記録部11へと用紙を給紙する給紙部が更に追加される。図3におけるローラ61及びローラ62は、オプション給紙ユニット3から装置本体1aへ用紙Pを給送する為のものである。
給紙部2は、ホッパ203と、手差しトレイ201と、ピックアップローラ25と、給紙ローラ21と、リバースローラ23とを有している。ホッパ203は給紙トレイ200(図1)にセットされる複数枚の用紙Pを積層状態で支持し、且つ、回動軸203aを中心にして、図示を省略するホッパ駆動手段によって図の時計方向及び反時計方向に揺動可能に構成されている。ホッパ203には用紙幅方向にスライド可能な可動エッジガイド204(図2)が設けられ、給紙カセット200(図1)にセットされた用紙Pは、フレーム左206(図2)と可動エッジガイド204とによって側端をガイドされる。ホッパ203の上方に設けられた手差しトレイ201にも同様に用紙幅方向にスライド可能な可動エッジガイド201aが設けられ、手差し給紙口202(図1)から給送される用紙Pは、フレーム206と可動エッジガイド201aとによって側端をガイドされる。
【0026】
ピックアップローラ25は外周面が高摩擦材(例えば、ゴム材)によって構成され、ホッパ203が揺動することにより、ホッパ203上に積重された用紙Pの最上位のものと接触する。そして、当該接触状態で回転することにより、最上位の用紙Pを下流側の給紙ローラ21及びリバースローラ23へと送り出す。
【0027】
給紙ローラ21及びリバースローラ23は、ピックアップローラ25と同様に外周面が高摩擦材によって構成されている。給紙ローラ21及びリバースローラ23は、図4に示す様に主走査方向において0桁側(図4の左側)に偏寄した位置に設けられている。尚、上述したピックアップローラ25も同様に、図4に示す様に0桁側に偏寄した位置に設けられている。図3に戻って、給紙ローラ21は用紙Pを下流側に給送する回転方向(図3の反時計方向)に回転駆動され、リバースローラ23は、用紙Pを上流側に戻す様な回転方向(図3の反時計方向)に回転駆動される。ピックアップローラ25によってホッパ203上から送出された最上位の用紙Pは、給紙ローラ21とリバースローラ23とにニップされた状態で、給紙ローラ21が回転することにより、下流側の搬送駆動ローラ28へと給送される。
【0028】
ここで、リバースローラ23は、図3では図示を省略する駆動機構により、給紙ローラ21に圧接する状態(図3の状態)と給紙ローラ21から離間する状態とを切り換え可能に設けられている。リバースローラ23は、給紙ローラ21に圧接した状態において、給送されるべきホッパ203上の最上位の用紙Pと、これにつられて重送されようとする次位以降の用紙Pとを分離する機能を果たす。
即ち、給紙ローラ21と用紙Pとの間の摩擦係数をμ1、用紙P間の摩擦係数をμ2、用紙Pとリバースローラ23との間の摩擦係数をμ3とすると、μ1>μ3>μ2の関係が成立する様に、給紙ローラ21及びリバースローラ23の外周面を形成する高摩擦材が選定されている。
【0029】
そして、リバースローラ23は、用紙Pを上流側に戻す方向に回転することにより、重送されようとする次位以降の用紙Pを、給紙ローラ21とリバースローラ23とのニップ点で確実に止める。一方で、リバースローラ23は、用紙P先端が搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とにニップされた後は、搬送駆動ローラ28による用紙Pの搬送動作を阻害しない様に、つまり、搬送負荷(バックテンション)を与えない様に、給紙ローラ21から離間する。
尚、以下では、用紙Pに搬送力を与えるローラ対に対し、当該ローラ対の上流側で用紙Pに与えられる搬送負荷(主に、用紙Pを引っ張ろうとする様な力)を「バックテンション」と言い、逆に下流側で用紙Pに与えられる搬送負荷(主に、用紙Pを下流側から上流側へ押し戻そうとする様な力)を「フロントテンション」と言うこととする。
【0030】
給紙部2の下流側に設けられた記録部11は、搬送駆動ローラ28と、搬送従動ローラ29と、ガイドローラ30と、「液体噴射ヘッド」の一例としてのインクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)100と、プラテン65と、記録部下流側駆動ローラ32と、記録部下流側従動ローラ33と、記録部補助ローラ35a及び35bとを有している。搬送駆動ローラ28は図示しない駆動モータによって回転駆動され、搬送従動ローラ29は、搬送駆動ローラ28に接して従動回転する。搬送従動ローラ29は、本実施形態では図4に示す様に1つの搬送従動ローラホルダ26の下流側(図4の上側)に2つ軸支され、また、搬送従動ローラホルダ26は、主走査方向(図4の左右方向)に4つ並設されている。
【0031】
更に、1つの搬送従動ローラホルダ26において搬送従動ローラ29の下流側近傍には、ガイドローラ30が1つ、自由回転可能に軸支されている。このガイドローラ30は、用紙Pのプラテン65からの浮き上がりを防止する機能を果たすものであり、これにより、用紙Pと記録ヘッド100との距離が安定し、適切な記録品質を得ることが可能となる。
【0032】
次に、搬送駆動ローラ28の下流側には、用紙搬送経路の上側に記録ヘッド100が、用紙搬送経路の下側に、記録ヘッド100と対向する様にプラテン65が、それぞれ設けられている。ここで、記録部11における用紙搬送経路は図示する様に傾斜角を有し、本実施形態においては、水平面に対して約60°の傾斜角を有する様に、用紙搬送経路が構成されている。従って、プラテン65と記録ヘッド100とは、図示する様に傾斜姿勢で設けられている。記録ヘッド100はキャリッジ101の下部に設けられ、キャリッジ101は、主走査方向(図3の紙面表裏方向)に延びるキャリッジガイド軸103を挿通する様に設けられ、キャリッジガイド軸103によってガイドされながら、図示しない駆動手段の動力を受けて主走査方向に往復動する。
【0033】
プラテン65には、図4に示す様に副走査方向(図4の上下方向)に延びるリブ65aが、主走査方向に所定の間隔を置いて形成されていて、用紙Pは、該リブ65aによって記録ヘッド100との距離を規制される。また、プラテン65には、隣接するリブ65aの間に主走査方向に延びる長穴65bが形成されている。この長穴65bは、用紙Pのサイズ(幅寸法)をより適切に検出する為に設けられている。即ち、キャリッジ101においてプラテン65と対向する面には、プラテン65へ向けて放射する光の反射成分を検出する光学センサ(図示せず)が設けられていて、用紙Pとプラテン65との反射率差を利用して、用紙Pの幅寸法を検出することができる様に構成されている。しかし、用紙Pとプラテン65とが同色である場合には、用紙Pの幅寸法を適切に検出することができない。そこで、本実施形態においては、前記放射光を、長穴65bに向けて放射する様に構成し、これによって用紙Pの幅寸法をより一層正確に検出可能としている。
【0034】
次に、図3に戻ってキャリッジ101は、本実施形態においてはインク・カートリッジを搭載せず、前述した様に、インク・カートリッジ取付フレーム110に装着されたインク・カートリッジ105から、図3では図示を省略するインクチューブを介して記録ヘッド100へとインクが供給される様に構成されている。また、各色のインク・カートリッジ105には、各インク・カートリッジに関する情報を保持したICチップ107がそれぞれ装着されている。このICチップ107には、インクの色などの固定情報の他、インク残量などの変動情報を記憶する記憶装置が内蔵されている。各ICチップ107には、受信アンテナ(図示せず)がそれぞれ接続されており、一方で主走査方向に往復動するキャリッジ101には、前記受信アンテナへ無線信号を送信する送信アンテナ(図示せず)を備えたアンテナ基板109が略垂直に立設されている。
【0035】
そして、アンテナ基板109は、キャリッジ101が主走査方向に移動することにより、主走査方向に並んで複数配設されたインク・カートリッジ105のうちの、1つのインク・カートリッジ105のICチップ107と対向する。そして、ICチップ107と通信することにより、ICチップ107に記憶された各種情報を、図示しないプリンタ1の制御部へと送信することができる様になっている。
【0036】
次に、記録ヘッド100の下流側には、回転駆動される記録部下流側駆動ローラ32と、該記録部下流側駆動ローラ32に接して従動回転する記録部下流側従動ローラ33とが設けられ、記録ヘッド100によって記録の行われた用紙Pは、記録部下流側駆動ローラ32の回転によって下流側へ排紙される。また、記録部下流側従動ローラ33の上流側には、記録部補助ローラ35a、35bが設けられていて、これにより、用紙Pのプラテン65からの浮き上がりがより一層防止されている。尚、記録部下流側従動ローラ33と、記録部補助ローラ35a、35bとは、インク滴が吐出された用紙Pの記録面と接触する為、記録面と点接触する歯付きローラによって構成されている。
【0037】
ここで、記録部下流側駆動ローラ32及び記録部下流側従動ローラ33は、図4に示す様に主走査方向の配置位置が、リブ65aの形成位置と一致する様に成されている。加えて、記録部補助ローラ35bの主走査方向の配置位置は、隣り合う2つのリブ65aのほぼ中間となる様に成され、且つ、用紙Pの記録面と接触する接触点が、リブ65aの上面よりもやや下に位置する様に成されている。
従ってこれにより、用紙Pがインク滴を吸収することにより膨潤しても、その伸び分が隣接するリブ65aの間に逃げ、結果として用紙Pには規則的な波打ち状態(コックリング状態)が形成される。即ち、リブ65aの位置で山となり、記録部補助ローラ35bの位置で谷となるコックリングが形成され、これによって用紙Pと記録ヘッド100との距離が著しく不均一となるといった不具合を防止している。加えて、コックリングが形成されることによって搬送方向の見かけ上の剛性が増し、フロントテンションが発生しても、記録ヘッド100において用紙Pが浮き上がり難い(撓み難い)という作用効果も奏することができる。
【0038】
図3に戻って記録部11の下流側に設けられたFd排出部5は、屈曲ローラ37と、Fd排出駆動ローラ41と、Fd排出従動ローラ43と、を備えている。
記録部下流側駆動ローラ32の下流側には、記録部下流側駆動ローラ32によって記録部11から排紙された用紙Pを、フェイスダウン(Fd)排出経路またはフェイスアップ(Fu)排出経路のいずれかに切り替えるFd/Fu切替部材503が設けられている。Fd排出経路は用紙PをFd用紙排出口500(図1)から排出する為の用紙排出経路、Fu排出経路はFu用紙排出口600(図1)から排出する為の用紙排出経路である。
【0039】
Fd/Fu切替部材503は、揺動軸503aを中心にして、用紙排出経路を側視して揺動(図3の時計方向及び反時計方向)可能に設けられ、揺動することにより、記録部11から下流側に送られる用紙Pの進行方向を切り替える。また、Fd/Fu切替部材503は、Fd排出経路における湾曲反転経路の外側に設けられ、湾曲面503bによって用紙Pを湾曲反転させる。尚、湾曲面503bは、用紙Pとの間の摩擦抵抗を軽減してフロントテンションの増大を防止すべく、滑らかに形成されている。また、湾曲面503bは、用紙Pの紙幅方向(図3の紙面表裏方向)に複数のリブ(図示せず)が所定の間隔を置いて設けられることによって形成されていて、つまり、一様な面でないので、これによっても、用紙Pとの間の摩擦抵抗を軽減している。
【0040】
図3は、Fd/Fu切替部材503が、記録部11から下流側に送られた用紙Pの進行方向をFd排出経路に切り替える状態を示している。記録部11から下流側に送られた用紙P先端は、Fd/Fu切替部材503に形成された滑らかな湾曲面503bに当接する。用紙P先端は、湾曲面503bと、湾曲面503bの下流側に設けられたガイド部材505に接しながら進み、やがてFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とによってニップされる。Fd排出駆動ローラ41はゴムローラからなり、回転駆動される。Fd排出従動ローラ43は歯付きローラから成り、ゴムローラから成るFd排出駆動ローラ41に接して従動回転する。そして、Fd排出駆動ローラ41が回転駆動されることにより、Fd用紙排出口500(図1)から装置前方(矢印「Fd」で示す方向)に向けて記録の行われた用紙Pが排出される。
【0041】
用紙Pが上記Fd排出経路を進行して排出される場合には、用紙Pは記録面を内側にして略U字形の形状に湾曲させられて排出される。従って、Fd排出経路を進行して排出される場合には、排紙スタッカ150(図1)に積重される用紙Pは、ページ順に順序良く積重されることになり、ユーザの利便性が向上する。
【0042】
一方、記録部11の下流側であって装置本体1aの後部(図3の右側)に設けられたFu排出部6は、Fu排出駆動ローラ45と、Fu排出従動ローラ47と、Fu補助ローラ49とを備えている。用紙PがFu排出経路を進行して排出される場合には、Fd/Fu切替部材503は、図3の時計方向に揺動し(図示せず)、これにより、記録部11から下流側に送られる用紙Pが斜め上方(図3の右上方向)に真っ直ぐに進む用紙搬送経路が形成される。記録部11から下流側に送られた用紙Pは、Fu排出駆動ローラ45とFu排出従動ローラ47とによってニップされ、Fu排出駆動ローラ45が回転駆動されることにより、Fu用紙排出口600(図1参照)から装置後方(矢印「Fu」で示す方向)に向けて排出される。
【0043】
用紙Pが上記Fu排出経路を進行して排出される場合には、用紙Pには湾曲状態は形成されず、記録面を上にして記録部11から下流側がほぼ真っ直ぐに排出される。従って、上記Fu排出経路を利用することにより、厚手の用紙や腰の強い用紙でも、無理なく記録を行い、且つ適切に排出することが可能となる。
【0044】
続いて、プリンタ1の後部(図3の右側)に設けられた用紙反転部4は、上述したFu排出駆動ローラ45と、Fu排出従動ローラ47等のFu排出部6を構成するローラ群を含み、更にガイド駆動ローラ51と、可動ガイド従動ローラ52と、ガイド駆動ローラ53と、ガイド従動ローラ54と、反転駆動ローラ55と、反転従動ローラ57と、ガイドローラ59と、を備えている。
【0045】
用紙反転部4は、上記Fu排出経路を進んできた用紙Pの後端部分を、可動ガイド従動ローラ52とガイド駆動ローラ51とでニップする。そして、Fu排出駆動ローラ45及びガイド駆動ローラ51を図3の反時計方向に回転駆動することにより、用紙PをFu用紙排出口600(図1)から排出せずに、用紙反転部4内へと引き入れ、用紙P後端を先頭にして鉛直下方向へと搬送する。尚、用紙反転部4を進む用紙Pは、最初の記録面(表面)の記録時とは進行方向が逆になる。即ち、最初の記録時には先端であった側が後端側となり、後端であった側が先端側となるので、以下では用紙反転部4を進む際に先端となる側を「用紙P先端(R)」、後端となる側を「用紙P後端(R)」と表記することとする。
【0046】
ガイド駆動ローラ51の下流側には、回転駆動されるガイド駆動ローラ53と、これに接して従動回転する、歯付きローラからなるガイド従動ローラ54とが設けられていて、用紙P先端(R)が当該ローラ対にニップされることにより、更に下流側に搬送される。ガイド駆動ローラ53の下流側には、大径のガイドローラ59が設けられるとともに、該ガイドローラ59を中心にした略U字形の形状をなす湾曲反転経路が形成されている。ガイドローラ59と対向する側には、回転駆動される反転駆動ローラ55が設けられ、該反転駆動ローラ55と、該反転駆動ローラ55に接して従動回転する反転従動ローラ57とよって用紙P先端(R)がニップされることにより、用紙Pは前記湾曲反転経路を更に進む。
【0047】
ここで、ガイドローラ59は、表面が滑らかであり、且つ、自由回転可能な様に構成されている。これは、ガイドローラ59と対向する用紙Pの面が、既にインク滴の吐出された記録面(表面)であることから、この様な既記録面に対して例えば回転駆動されるゴムローラ等を配すると、既記録面と擦れることによって記録品質を低下させるからである。
【0048】
また、反転従動ローラ57は、図示しない付勢手段によって反転駆動ローラ55に軽く接する様に設けられている。一方、用紙P先端(R)はやがて搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とにニップされて、記録ヘッド100へと搬送されるが、搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とによる用紙Pの搬送力は、他のローラ対に比して強力である。従って、用紙P先端(R)が搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とにニップされると、用紙Pが引っ張られることにより、反転従動ローラ57が前記付勢手段の付勢力に抗して反転駆動ローラ55から離間する場合がある。すると、前記湾曲反転経路の形状が変化し、安定した用紙Pの搬送動作を実現できないといった不具合が生じる。しかし、ガイドローラ59は、回転軸方向と直交する方向には変位しない様に設けられているので、これにより、既記録面を適切に保護しながら、前記湾曲反転経路を一定に維持して安定した用紙Pの搬送動作を実現可能となっている。
【0049】
尚、反転従動ローラ57は歯付きローラではなく、用紙Pと面接触する、表面が滑らかなローラによって構成されている。これは、反転従動ローラ57は用紙Pを湾曲反転させる部分に設けられている為、用紙Pが反転湾曲ローラ57に強く接する場合があるとともに、反転従動ローラ57と接触する用紙Pの面が、既にインク滴の吐出された既記録面(表面)であるので、既記録面を保護する必要がある為である。
【0050】
ガイドローラ59によって形成された湾曲反転経路を通過し、用紙P先端(R)が搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とにニップされると、用紙Pは記録ヘッド100へ搬送され、用紙Pの裏面への記録が実行される。そして、用紙反転部4を経由した用紙Pは、本実施形態においては上述のFu排出経路(Fu排出部6)を通り、Fu用紙排出口600(図1)から斜め上方に排出される。
以上が、プリンタ1の概略である。
【0051】
<2.フレームの構成>
次に、図5を参照しながら、装置本体1aの基体を構成する記録装置用フレームの構成について説明する。ここで、図5は手差し給紙口202(図2参照)付近の外観斜視図である。
プリンタ1の装置本体1aは、フレーム下113によってその基体の下部が構成され、装置本体1aにおいてプリンタ1前方側は、フレーム左206とフレーム右207とによって構成されている。フレーム左206とフレーム右207とは、フレーム下113上において互いに対向する様に立設され、フレーム左206とフレーム右207とによって、手差し給紙口202や、ホッパ203(給紙トレイ200:図1)に用紙Pをセットする為の開口部が形成される。
【0052】
より詳しくは、フレーム下113は樹脂材料によって形成され、装置本体1aの下部全体に拡がる様な、平面視において略方形の形状をなす様に形成されている。フレーム左206及びフレーム右207は、正面視において略L字形の形状をなし、側面視においては、図3に示す様にプリンタ1前方側(図3の左側)から後方側(図3の右側)に向かって上縁が斜め下に傾斜する形状をなす様に、樹脂材料によってそれぞれが一体的に形成されている。そして、フレーム左206とフレーム右207とが、それぞれ略L字形の形状が互いに対向する様に、フレーム下113上に立設されることによって正面視略コの字形の形状をなす枠体が形成され、該枠体の開口部が、手差し給紙口202やホッパ203に用紙Pをセットする為の開口部となっている。換言すれば、フレーム左206とフレーム右207とによってやぐら構造が形成され、該やぐら構造の開口部が、手差し給紙口202やホッパ203に用紙Pをセットする為の開口部となっている。
【0053】
次に、フレーム左206とフレーム右207とによって形成された枠体の上部には、図2を参照しながら説明した様に、複数個のインク・カートリッジ105を着脱自在に取り付ける為のカートリッジ取付フレーム110が取付けられる。
カートリッジ取付フレーム110には図5に示す様にねじ挿入穴110aが2箇所形成されていて、該ねじ挿入穴110aの下部は、図3に示す様にフレーム右207に形成されたボス部207aと嵌合する凹部110bが形成されている。
従ってこれにより、カートリッジ取付フレーム110とフレーム右207との間の取付位置が規制され、且つ、ねじ115によって双方が固定される。尚、フレーム左206の側についても、同様なボス部及び凹部によってカートリッジ取付フレーム110とフレーム左206との間の取付位置が規制され、且つ、ねじ115によって双方が固定される様になっている。
【0054】
一方、フレーム右207とフレーム下113とは、フレーム右207に形成された位置決め部207cと、フレーム下113に形成された突起(図示せず)とが嵌合することによって取付位置が規制され、且つ、図示しないねじによって双方が固定される様になっている。尚、フレーム左206とフレーム下113との間においても同様に、フレーム左206に形成された位置決め部206cと、フレーム下113に形成された突起(図示せず)とが嵌合することによって取付位置が規制され、且つ、図示しないねじによって双方が固定される様になっている。
【0055】
尚、フレーム左206とフレーム右207とにおいて対向する端部206a、207aの間隔が、フレーム左206とフレーム右207とがそれぞれ取付られた状態において、僅かに空いた状態となる様にフレーム左206とフレーム右207とが形成されている。従ってこれにより、フレーム左206とフレーム右207との寸法公差を厳しく規定することなく、これによってフレーム左206とフレーム右207との低コスト化を図っている。
【0056】
次に、フレーム左206とフレーム右207とによって構成された枠体(やぐら構造)の作用効果について説明する。正面視略L字形の形状をなすフレーム左206及びフレーム右207が左右に互いに対向する様に立設されることによって形成された、正面視略コの字形の形状をなす枠体(やぐら構造)は、前記枠体の開口部によって用紙Pの給送口を形成するとともに、上部にカートリッジ取付フレーム110が取り付けられることにより、前記枠体によって、カートリッジ取付フレーム110を担持する様な形となっている。
【0057】
即ち、カートリッジ取付フレーム110は、複数(本実施形態では、4個)のインク・カートリッジ105を備え、該インク・カートリッジ105には、液体(インク)が充填されていることから、カートリッジ取付フレーム110は重量の重い重量物となっている。そして、フレーム左206とフレーム右207とは、枠体即ちやぐら構造という構造体を形成することによってその強度を確保し、この様な前記枠体(やぐら構造)によって重量物としてのカートリッジ取付フレーム110を担持することから、フレーム左206及びフレーム右207とをそれぞれ単体で強固に形成する必要が無く、フレーム左206及びフレーム右207とを樹脂材料等を用いて低コストに形成しながら、重量物を確実に担持することが可能となる。そして、この様な前記枠体(やぐら構造)の内部を用紙給送口とすることで、つまり、重量物としてのカートリッジ取付フレーム105を担持するフレーム材によって用紙給送口を形成することで、更なる低コスト化を図ることができる。
【0058】
また、本実施形態では、フレーム左206の内壁面206bが、用紙Pの給送開始位置(桁方向位置)を規定する固定ガイドとしての機能を果たしている。つまり、図4において符号Eで示す線は、全てのサイズの用紙Pの一方側(0桁側)の側端位置を示していて、当該側端位置が、内壁面206bによって規定される様になっている。尚、用紙Pの他方の側端は、用紙Pの幅方向にスライド可能な可動エッジガイド201a(手差しトレイ201側)及び可動エッジガイド204(ホッパ203側)によって規制されることになる。以上により、前記枠体(やぐら構造)の内壁面206bが用紙Pの桁方向位置を規定する固定ガイドとしての機能を有することから、専用の固定ガイドを設ける必要がなく、これによってもプリンタ1のより一層の低コスト化を図っている。
【0059】
特に、本実施形態においては、内壁面206bは手差しトレイ201から給送される用紙Pと、ホッパ203から給送される用紙Pとの双方の給送手段の共通の固定ガイドとなっていることから、双方の給送手段の間で給送の際の桁方向位置がずれることがなく、均質な記録品質を得ることが可能となる。
【0060】
尚、本実施形態では、フレーム左206とフレーム右207とによって形成した枠体(やぐら構造)によって重量物としてのカートリッジ取付フレーム110を担持するが、重量物としては他にどの様なものであってもよく、例えば、電源ユニット等の重量物であっても構わない。つまり、フレーム左206とフレーム右207とによって形成した枠体(やぐら構造)によって重量物を担持する構成であれば、本発明の作用効果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタの外観斜視図である。
【図2】本発明に係るプリンタの装置本体の斜視図である。
【図3】本発明に係るプリンタの側断面概略図である。
【図4】本発明に係るプリンタの要部平面図である。
【図5】用紙給送口の斜視図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ、1a 装置本体、2 給紙部、3 オプション給紙ユニット、4 用紙反転部、5 フェイスダウン(Fd)排出部、6 フェイスアップ(Fu)排出部、11 記録部、21 給紙ローラ、23 リバースローラ、25 ピックアップローラ、26 搬送従動ローラホルダ、27 搬送ローラ、28 搬送駆動ローラ、29 搬送従動ローラ、30 ガイドローラ、32 記録部下流側駆動ローラ、33 記録部下流側従動ローラ、35a、35b記録部補助ローラ、37 屈曲ローラ、41 Fd排出駆動ローラ、43 Fd排出従動ローラ、45 Fu排出駆動ローラ、46 Fu排出駆動ローラ軸、47 Fu排出従動ローラ、49 Fu補助ローラ、51 ガイド駆動ローラ、52 可動ガイド従動ローラ、53 ガイド駆動ローラ、54 ガイド従動ローラ、55 反転駆動ローラ、57 反転従動ローラ、59 ガイドローラ、65プラテン、100 インクジェット記録ヘッド、101 キャリッジ、103キャリッジガイド軸、105 インク・カートリッジ、107 カートリッジIC、110 カートリッジ取付フレーム、113 フレーム下、150 上部カバー、151 カートリッジカバー、200 給紙トレイ、201 手差しトレイ、202 手差し給紙口、203 ホッパ、204 給紙口、204 可動エッジガイド、206 フレーム左、207 フレーム右、300 オプション給紙トレイ、500 Fd用紙排出口、600 Fu用紙排出口、601 排紙スタッカ、P 印刷用紙
Claims (9)
- 被記録材に記録を行う記録装置の基体を構成する記録装置用フレームであって、
正面視略コの字形の形状または略L字形の形状をなすフレーム材が左右に互いに対向する様に立設されて成る枠体を有し、
前記枠体の開口部によって被記録材給送口が形成されるとともに、前記枠体によって重量物を担持する様に構成されている、ことを特徴とする記録装置用フレーム。 - 被記録材に記録を行う記録装置の基体を構成する記録装置用フレームであって、
フレーム材が左右に互いに対向する様に立設されて成るやぐら構造を有し、
前記やぐら構造の開口部によって被記録材給送口が形成されるとともに、前記やぐら構造によって重量物を担持する様に構成されている、ことを特徴とする記録装置用フレーム。 - 請求項1または2において、前記重量物が、インク・カートリッジを取り付けるカートリッジトレイである、ことを特徴とする記録装置用フレーム。
- 請求項1から3のいずれか1項において、前記開口部の左右いずれかの内壁が、被記録材を給送する際の幅方向位置を規定するガイド面となっている、ことを特徴とする記録装置用フレーム。
- 請求項4において、前記開口部に、複数枚の被記録材を積層状態で支持し、且つ、揺動することによって最上位の被記録材を回転駆動されるローラに圧接させるホッパと、
被記録材を手差し給送する為の手差し給送用トレイと、が設けられていることを特徴とする記録装置用フレーム。 - 請求項1から5のいずれか1項において、前記フレーム材が樹脂材料を用いた一体成形によって形成されている、ことを特徴とする記録装置用フレーム。
- 被記録材に記録を行う記録装置であって、請求項1から6のいずれか1項に記載された前記記録装置用フレームによって装置の基体が構成されている、ことを特徴とする記録装置。
- 請求項7において、被記録材を斜め上方に搬送しながら記録を行う被記録材搬送経路を備え、該傾斜した被記録材搬送経路上で被記録材にインクジェット記録を行う、ことを特徴とする記録装置。
- 被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射装置であって、
正面視略コの字形の形状または略L字形の形状をなすフレーム材が左右に互いに対向する様に立設されて成る枠体によって装置の基体の一部が構成され、
前記枠体の開口部によって被噴射媒体給送口が形成されるとともに、前記枠体によって重量物を担持する様に構成されている、ことを特徴とする液体噴射装置。
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JP2003000335A JP2004209845A (ja) | 2003-01-06 | 2003-01-06 | 記録装置用フレーム、記録装置、液体噴射装置 |
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JP2003000335A Pending JP2004209845A (ja) | 2003-01-06 | 2003-01-06 | 記録装置用フレーム、記録装置、液体噴射装置 |
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JP (1) | JP2004209845A (ja) |
-
2003
- 2003-01-06 JP JP2003000335A patent/JP2004209845A/ja active Pending
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