JP2004231322A - 被記録材排出装置、記録装置、液体噴射装置 - Google Patents

被記録材排出装置、記録装置、液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フェイスアップとフェイスダウンの2種類の被記録材排出経路を備えた記録装置の、より一層のコストダウンを図ること。
【解決手段】記録ヘッド100の下流側に湾曲反転経路が設けられ、用紙Pを湾曲反転させることによってフェイスダウン排出を行う。Fd/Fu切替部材503は湾曲面503bを有し、フェイスダウン(Fd)排出経路において湾曲反転経路の一部を構成する。一方でFd/Fu切替部材503は、フェイスアップ(Fu)排出経路とFd排出経路との分岐位置近傍に設けられ、揺動することによってFu排出経路とFd排出経路とを切り替え被記録材排出経路切替手段の機能を発揮する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Fax、プリンタ等の記録装置に用いられ、被記録材搬送経路の上流側から搬送された被記録材を装置外部(下流側)に排出する被記録材排出装置並びに、該被記録材排出装置を備えた記録装置及びインクジェット式記録装置に関する。更に、本発明は、液体噴射装置に関する。
【0002】
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録材に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体と前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
【0003】
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
【0004】
【従来の技術】
Fax、プリンタ等に代表される記録装置は、被記録材の記録面を上にした状態で記録を行う記録部の下流側(被記録材搬送経路の下流側)に、記録の行われた被記録材を装置外部に排出する被記録材排出部(被記録材排出装置)を備えている。また、被記録材排出部には、記録の行われた被記録材の記録面を上にした状態のまま排出するフェイスアップ排出経路と、記録の行われた被記録材の記録面を内側にして湾曲反転させることにより、記録面を下にした状態で排出するフェイスダウン排出経路と、の2種類の被記録材排出経路を備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。そして、フェイスアップ排出経路と、フェイスダウン排出経路は、経路を切り替える専用の部材によって切り替えられる様になっている(例えば、特許文献1記載のフラッパ35)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−199155号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の様なフェイスアップとフェイスダウンの2種類の被記録材排出経路を備える構成の記録装置は、構成が複雑となり易く、その結果装置全体としてコストアップを招くという問題がある。従って、この様な記録装置においては、より一層のコストダウンが所望される。
【0007】
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、フェイスアップとフェイスダウンの2種類の被記録材排出経路を備えた記録装置の、より一層のコストダウンを図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、被記録材の記録面を上にした状態で被記録材に記録を行う記録部の下流側に設けられ、被記録材の記録面を上にした状態のまま被記録材を排出するフェイスアップ排出経路と、前記記録部の下流側に設けられ、被記録材の記録面を内側にして被記録材を湾曲反転させることにより、被記録材の記録面を下にした状態で被記録材を排出するフェイスダウン排出経路と、前記フェイスダウン排出経路において湾曲反転経路を形成する、前記湾曲反転経路の外側に設けられる被記録材ガイド部材と、前記フェイスアップ排出経路と前記フェイスダウン排出経路とを切り替える被記録材排出経路切替手段と、を備えた、被記録材を下流側に排出する被記録材排出装置であって、前記被記録材ガイド部材が、前記フェイスアップ排出経路と前記フェイスダウン排出経路との分岐位置近傍において被記録材排出経路を側視して揺動可能に設けられ、揺動することにより、前記フェイスアップ排出経路と前記フェイスダウン排出経路とを切り替える前記被記録材排出経路切替手段の機能を果たす様に構成されていることを特徴とする。
【0009】
上記第1の態様によれば、フェイスダウン排出経路において被記録材の湾曲反転経路を形成する被記録材ガイド部材が、揺動することにより、フェイスアップ排出経路とフェイスダウン排出経路とを切り替える被記録材排出経路切替手段の機能を果たす様に構成されているので、被記録材排出経路切替手段専用の部品を設ける必要無く、フェイスダウン排出経路の構成要素を利用して、構造簡単にして且つ低コストに被記録材排出装置を構成することが可能となる。また、被記録材排出装置のより一層の小型化を図ることもできる。
【0010】
本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、前記フェイスアップ排出経路と前記フェイスダウン排出経路との分岐位置近傍に、被記録材と接して従動回転する従動ローラを備え、前記従動ローラによって前記湾曲反転経路を進む被記録材を屈曲させることにより、被記録材先端が前記被記録材ガイド部材に当接する際の当接角を規制する様に構成されていることを特徴とする。
上記第2の態様によれば、前記排出ローラにおいて被記録材の記録面と接する側が、外周に歯を有する歯付きローラによって成されているので、被記録材記録面にインクジェット記録が行われた場合に、インクの転写や白抜けといった問題の発生を防止することができる。
【0011】
本発明の第3の態様は、上記第1のまたは第2の態様において、前記被記録材ガイド部材と係合し、且つ、前記フェイスアップ排出経路を通って排出される被記録材の排出方向側と、前記フェイスダウン排出経路を通って排出される被記録材の排出方向側とを移動可能に設けられる切替操作部材を備え、前記切替操作部材を前記フェイスダウン排出経路を通って排出される被記録材の排出方向側に移動させると、前記被記録材ガイド部材が揺動して被記録材の排出経路が前記フェイスダウン排出経路に切り替わり、前記切替操作部材を前記フェイスアップ排出経路を通って排出される被記録材の排出方向側に移動させると、前記被記録材ガイド部材が揺動して被記録材の排出経路が前記フェイスアップ排出経路に切り替わる様に構成されていることを特徴とする。
【0012】
上記第3の態様によれば、フェイスダウン排出経路とフェイスアップ排出経路とを切り替える切替操作部材を備え、該切替操作部材を前記フェイスダウン排出経路を通って排出される被記録材の排出方向側に移動させると、前記被記録材ガイド部材が揺動して被記録材の排出経路が前記フェイスダウン排出経路に切り替わり、前記切替操作部材を前記フェイスアップ排出経路を通って排出される被記録材の排出方向側に移動させると、前記被記録材ガイド部材が揺動して被記録材の排出経路が前記フェイスアップ排出経路に切り替わる様に構成されていることから、前記切替操作部材を操作させる方向と、被記録材の排出方向とが一致し、従って前記切替操作部材の操作方向が直感的に判り易く、ユーザフレンドリとなる。
【0013】
本発明の第4の態様は、被記録材に記録を行う記録部を備えた記録装置であって、上記第1から第3の態様のいずれかに記載された前記被記録材排出装置を備えていることを特徴とする。
上記第4の態様によれば、被記録材に記録を行う記録部を備えた記録装置は、上記第1から第3の態様のいずれかに記載された前記被記録材排出装置を備えているので、上述した第1から第3の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
【0014】
本発明の第5の態様は、被記録材を斜め上方に搬送しながら記録を行う傾斜した被記録材搬送経路を備えたインクジェット式記録装置であって、上記第1から第3の態様のいずれかに記載された前記被記録材排出装置を備えていることを特徴とする。
上記第5の態様によれば、被記録材を斜め上方へ搬送する傾斜した被記録材搬送経路を備えたインクジェット式記録装置は、上述した第1から第3の態様のいずれかに記載された前記被記録材排出装置を備えているので、インクジェット式記録装置において上述した第1から第3の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
【0015】
本発明の第6の態様は、被噴射媒体の被噴射面を上にした状態で被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドの上流側に設けられ、被噴射媒体をニップし且つ回転することにより、被噴射媒体を前記液体噴射ヘッドへ搬送する液体噴射部上流側ローラと、前記液体噴射ヘッドの下流側に設けられ、被噴射媒体をニップし且つ回転することにより、液体噴射の行われた被噴射媒体を下流へ送る液体噴射部下流側ローラと、前記液体噴射部下流側ローラの下流側に設けられ、被噴射媒体の被噴射面を上にした状態のまま被噴射媒体を排出するフェイスアップ排出経路と、前記液体噴射部下流側ローラの下流側に設けられ、被噴射媒体の被噴射面を内側にして被噴射媒体を湾曲反転させることにより、被噴射媒体の被噴射面を下にした状態で被噴射媒体を排出するフェイスダウン排出経路と、前記フェイスダウン排出経路において湾曲反転経路を形成する、前記湾曲反転経路の外側に設けられる被噴射媒体ガイド部材と、前記フェイスアップ排出経路と前記フェイスダウン排出経路とを切り替える被噴射媒体排出経路切替手段と、を備えた液体噴射装置であって、前記被噴射媒体ガイド部材が、前記フェイスアップ排出経路と前記フェイスダウン排出経路との分岐位置近傍において被噴射媒体排出経路を側視して揺動可能に設けられ、揺動することにより、前記フェイスアップ排出経路と前記フェイスダウン排出経路とを切り替える前記被噴射媒体排出経路切替手段の機能を果たす様に構成されていることを特徴とする。
【0016】
上記第8の態様によれば、フェイスダウン排出経路において被噴射媒体の湾曲反転経路を形成する被噴射媒体ガイド部材が、揺動することにより、フェイスアップ排出経路とフェイスダウン排出経路とを切り替える被噴射媒体排出経路切替手段の機能を果たす様に構成されているので、被記噴射媒体排出経路切替手段専用の部品を設ける必要無く、フェイスダウン排出経路の構成要素を利用して、構造簡単にして且つ低コストに液体噴射装置を構成することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、
1.インクジェットプリンタの概略構成
2.フェイスダウン(Fd)排出部の詳細な構成
の順に図面を参照しながら説明する。
【0018】
<1.インクジェットプリンタの概略構成>
以下では、本発明の一実施形態に係る「記録装置」、「インクジェット式記録装置」、「液体噴射装置」としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の概略構成について図1乃至図7を参照しながら説明する。ここで、図1はプリンタ1の外観斜視図、図2はプリンタ1の外観を構成するカバー体を取り外した状態における外観斜視図、図3はプリンタ1の側断面概略図、図4はプリンタ1の要部平面図である。また、図5乃至図7は図3の部分拡大図であり、プリンタ1における用紙搬送(用紙排出)経路のバリエーションを示すものである。
【0019】
図1において、「被記録材」、「被噴射媒体」の一例としての印刷用紙(主として単票紙:以下「用紙P」と言う。)に、「液体」の一例としてのインク滴を吐出して記録を行うプリンタ1は、装置本体1aと、該装置本体1aの下に、オプション給紙ユニット(以下「OPTユニット」と言う)3とを連結可能な様に構成されている。装置本体1aは給紙部、記録部、排紙部等(詳細は後述)を有し、一方でOPTユニット3は、上部の装置本体1aに向けて、セットされた用紙Pを1枚ずつ給紙する給紙部(図示せず)を備えている。
【0020】
このプリンタ1は、装置本体1aに給紙トレイ200を、OPTユニット3に給紙トレイ300を有し、双方の給紙トレイに、多数枚(本実施形態では、それぞれ500枚)の用紙Pを積層状態でセット可能となっている。そして、装置本体1aの側においては、給紙トレイ200の上部に、任意のサイズの用紙Pを手差し給紙可能な手差し給紙口202を備えている。更に、OPTユニット3の側においては、給紙トレイ300がOPTユニット3に対して着脱可能に設けられ、OPTユニット3から取り外した状態で用紙Pのセットが可能となっている。
【0021】
次に、プリンタ1は、装置本体1aの上部に、記録の行われた用紙Pを装置前方側に向けて排出するフェイスダウン(以下「Fd」と略称する)用紙排出口500と、これとは逆に装置後方側に向けて排出するフェイスアップ(以下「Fu」と略称する)用紙排出口600と、を有している。Fd用紙排出口500の側においては、装置手前側に設けられた回動軸を中心にして回動することにより、装置手前側に向けて開くことのできるカバー150が設けられている。
【0022】
図1は、カバー150を開いた状態を示すものであり、当該開いた状態においては、カバー150は、Fd用紙排出口500から排出される用紙Pをスタックする排紙スタッカとしての機能を果たす。また、閉じた状態においては、装置上部の外観を構成するとともに装置内部への塵埃等の進入を防止する機能を果たす。更に、Fu用紙排出口600の側においては、排紙スタッカ601が傾斜姿勢で設けられていて、Fu用紙排出口600から排出された用紙Pは、排紙スタッカ601上に傾斜姿勢で順次積層される。
【0023】
続いて、図2は、プリンタ1の外観を構成するカバー体を取り外した状態を示すものである。図2において、装置本体1aの上部前方側には、インク・カートリッジ105をプリンタ1の幅方向(後述するインクジェット記録ヘッド100の主走査方向)に複数個(本実施形態では4個)セットする為のカートリッジ取付フレーム110が設けられている。本実施形態に係るプリンタ1においては、ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー用の、計4個のインク・カートリッジ105が、プリンタ1の幅方向に並んで配設される。このインク・カートリッジ105は、プリンタ1の外観を構成するカートリッジカバー151(図1参照)を開放することで露呈する様になっている。そして、カートリッジカバー151を開放した状態において装置前方側から後方側に向けて差し込む様にして装着可能となり、装置前方側に引き出すことで取り外すことができる様になっている。
【0024】
次に、図3を参照しながらプリンタ1の用紙搬送経路について概説する。プリンタ1は、装置下部前方側から装置上部後方側に向けて斜めに用紙Pを搬送し、傾斜した搬送経路上において用紙Pにインクジェット記録を行い、記録の行われた用紙Pを斜め上方(前方側(Fd用紙排出口500)又は後方側(Fu用紙排出口600))に向けて排出する構成を有している。また、プリンタ1は、用紙Pの表面と裏面の両面にインクジェット記録を行うべく、表面にインクジェット記録の行われた用紙Pを反転させ、そして裏面を上にした状態で記録部へと搬送する為の反転経路を有している。
【0025】
より詳しくは、プリンタ1の用紙搬送経路は、給紙部2と、記録部11と、フェイスダウン(Fd)排出部5と、フェイスアップ(Fu)排出部6と、用紙反転部4と、から大略構成される。尚、図3では図示を省略するが、給紙部2の下には上述したOPTユニット3が装着されることにより、記録部11へと用紙を給紙する給紙部が更に追加される。図3におけるローラ61及びローラ62は、OPTユニット3から装置本体1aへ用紙Pを給送する為のものである。
以下、上記用紙搬送経路の各構成毎に説明する。尚、以下では用紙搬送経路の上流側を単に「上流側」と言い、用紙搬送経路の下流側を単に「下流側」と言うこととする。
【0026】
[給紙部2]
給紙部2は、ホッパ203と、手差しトレイ201と、ピックアップローラ25と、給紙ローラ21と、リバースローラ23とを有している。ホッパ203は給紙トレイ200(図1)にセットされる複数枚の用紙Pを積層状態で支持し、且つ、回動軸203aを中心にして、図示を省略するホッパ駆動手段によって図の時計方向及び反時計方向に揺動可能に構成されている。ホッパ203には用紙幅方向にスライド可能な可動エッジガイド204(図2)が設けられ、給紙カセット200(図1)にセットされた用紙Pは、フレーム206(図2)と可動エッジガイド204とによって側端をガイドされる。ホッパ203の上方に設けられた手差しトレイ201にも同様に用紙幅方向にスライド可能な可動エッジガイド201aが設けられ、手差し給紙口202(図1)から給送される用紙Pは、フレーム206と可動エッジガイド201aとによって側端をガイドされる。
【0027】
ピックアップローラ25は外周面が高摩擦材(例えば、ゴム材)によって構成され、ホッパ203が揺動することにより、ホッパ203上に積重された用紙Pの最上位のものと接触する。そして、当該接触状態で回転することにより、最上位の用紙Pを下流側の給紙ローラ21及びリバースローラ23へと送り出す。
【0028】
給紙ローラ21及びリバースローラ23は、ピックアップローラ25と同様に外周面が高摩擦材によって構成されている。給紙ローラ21及びリバースローラ23は、図4に示す様に主走査方向において0桁側(図4の左側)に偏倚した位置に設けられている。尚、上述したピックアップローラ25も同様に、図4に示す様に0桁側に偏倚した位置に設けられている。図3に戻って、給紙ローラ21は用紙Pを下流側に給送する回転方向(図3の反時計方向)に回転駆動され、リバースローラ23は、用紙Pを上流側に戻す様な回転方向(図3の反時計方向)に回転駆動される。ピックアップローラ25によってホッパ203上から送出された最上位の用紙Pは、給紙ローラ21とリバースローラ23とにニップされた状態で、給紙ローラ21が回転することにより、下流側の搬送駆動ローラ28へと給送される。
【0029】
ここで、リバースローラ23は、図3では図示を省略する駆動機構により、給紙ローラ21に圧接する状態(図3の状態)と給紙ローラ21から離間する状態とを切り換え可能に設けられている。リバースローラ23は、給紙ローラ21に圧接した状態において、給送されるべきホッパ203上の最上位の用紙Pと、これにつられて重送されようとする次位以降の用紙Pとを分離する機能を果たす。即ち、給紙ローラ21と用紙Pとの間の摩擦係数をμ1、用紙P間の摩擦係数をμ2、用紙Pとリバースローラ23との間の摩擦係数をμ3とすると、μ1>μ3>μ2の関係が成立する様に、給紙ローラ21及びリバースローラ23の外周面を形成する高摩擦材が選定されている。
【0030】
そして、リバースローラ23は、用紙Pを上流側に戻す方向に回転することにより、重送されようとする次位以降の用紙Pを、給紙ローラ21とリバースローラ23とのニップ点で確実に止める。一方で、リバースローラ23は、用紙P先端が搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とにニップされた後は、搬送駆動ローラ28による用紙Pの搬送動作を阻害しない様に、つまり、搬送負荷(バックテンション)を与えない様に、給紙ローラ21から離間する。
尚、以下では、用紙Pに搬送力を与えるローラ対に対し、当該ローラ対の上流側で用紙Pに与えられる搬送負荷(主に、用紙Pを引っ張ろうとする様な力)を「バックテンション」と言い、逆に下流側で用紙Pに与えられる搬送負荷(主に、用紙Pを下流側から上流側へ押し戻そうとする様な力)を「フロントテンション」と言うこととする。
【0031】
[記録部11]
給紙部2の下流側に設けられた記録部11は、「記録部上流側駆動ローラ」としての搬送駆動ローラ28と、「記録部上流側従動ローラ」としての搬送従動ローラ29と、ガイドローラ30と、「液体噴射ヘッド」の一例としてのインクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)100と、プラテン65と、記録部下流側駆動ローラ32と、記録部下流側従動ローラ33と、記録部補助ローラ35a及び35bとを有している。搬送駆動ローラ28は図示しない駆動モータによって回転駆動され、搬送従動ローラ29は、搬送駆動ローラ28に接して従動回転する。搬送従動ローラ29は、本実施形態では図4に示す様に1つの搬送従動ローラホルダ26の下流側(図4の上側)に2つ軸支され、また、搬送従動ローラホルダ26は、主走査方向(図4の左右方向)に4つ並設されている。
【0032】
更に、1つの搬送従動ローラホルダ26において搬送従動ローラ29の下流側近傍には、ガイドローラ30が1つ、自由回転可能に軸支されている。このガイドローラ30は、用紙Pのプラテン65からの浮き上がりを防止する機能を果たすものであり、これにより、用紙Pと記録ヘッド100との距離が安定し、適切な記録品質を得ることが可能となる。
【0033】
次に、搬送駆動ローラ28の下流側には、用紙搬送経路の上側に記録ヘッド100が、用紙搬送経路の下側に、記録ヘッド100と対向する様にプラテン65が、それぞれ設けられている。ここで、記録部11における用紙搬送経路は図示する様に傾斜角を有し、本実施形態においては、水平面に対して約60°の傾斜角を有する様に、用紙搬送経路が構成されている。従って、プラテン65と記録ヘッド100とは、図示する様に傾斜姿勢で設けられている。記録ヘッド100はキャリッジ101の下部に設けられ、キャリッジ101は、主走査方向(図3の紙面表裏方向)に延びるキャリッジガイド軸103を挿通する様に設けられ、キャリッジガイド軸103によってガイドされながら、図示しない駆動手段の動力を受けて主走査方向に往復動する。
【0034】
プラテン65には、図4に示す様に副走査方向(図4の上下方向)に延びるリブ65aが、主走査方向に所定の間隔を置いて形成されていて、用紙Pは、該リブ65aによって記録ヘッド100との距離を規制される。また、プラテン65には、隣接するリブ65aの間に主走査方向に延びる長穴65bが形成されている。この長穴65bは、用紙Pのサイズ(幅寸法)をより適切に検出する為に設けられている。即ち、キャリッジ101においてプラテン65と対向する面には、プラテン65へ向けて放射する光の反射成分を検出する光学センサ(図示せず)が設けられていて、用紙Pとプラテン65との反射率差を利用して、用紙Pの幅寸法を検出することができる様に構成されている。しかし、用紙Pとプラテン65とが同色である場合には、用紙Pの幅寸法を適切に検出することができない。そこで、本実施形態においては、前記放射光を、長穴65bに向けて放射する様に構成し、これによって用紙Pの幅寸法をより一層正確に検出可能としている。
【0035】
次に、図3に戻ってキャリッジ101は、本実施形態においてはインク・カートリッジを搭載せず、前述した様に、インク・カートリッジ取付フレーム110に装着されたインク・カートリッジ105から、図3では図示を省略するインクチューブを介して記録ヘッド100へとインクが供給される様に構成されている。また、各色のインク・カートリッジ105には、各インク・カートリッジに関する情報を保持したICチップ107がそれぞれ装着されている。このICチップ107には、インクの色などの固定情報の他、インク残量などの変動情報を記憶する記憶装置が内蔵されている。各ICチップ107には、受信アンテナ(図示せず)がそれぞれ接続されており、一方で主走査方向に往復動するキャリッジ101には、前記受信アンテナへ無線信号を送信する送信アンテナ(図示せず)を備えたアンテナ基板109が略垂直に立設されている。
【0036】
そして、アンテナ基板109は、キャリッジ101が主走査方向に移動することにより、主走査方向に並んで複数配設されたインク・カートリッジ105のうちの、1つのインク・カートリッジ105のICチップ107と対向する。そして、ICチップ107と通信することにより、ICチップ107に記憶された各種情報を、図示しないプリンタ1の制御部へと送信することができる様になっている。
【0037】
次に、記録ヘッド100の下流側には、回転駆動される記録部下流側駆動ローラ32と、該記録部下流側駆動ローラ32に接して従動回転する記録部下流側従動ローラ33とが設けられ、記録ヘッド100によって記録の行われた用紙Pは、記録部下流側駆動ローラ32の回転によって下流側へ排紙される。また、記録部下流側従動ローラ33の上流側には、記録部補助ローラ35a、35bが設けられていて、これにより、用紙Pのプラテン65からの浮き上がりがより一層防止されている。尚、記録部下流側従動ローラ33と、記録部補助ローラ35a、35bとは、インク滴が吐出された用紙Pの記録面と接触する為、記録面と点接触する歯付きローラによって構成されている。
【0038】
ここで、記録部下流側駆動ローラ32及び記録部下流側従動ローラ33は、図4に示す様に主走査方向の配置位置が、リブ65aの形成位置と一致する様に成されている。加えて、記録部補助ローラ35bの主走査方向の配置位置は、隣り合う2つのリブ65aのほぼ中間となる様に成され、且つ、用紙Pの記録面と接触する接触点が、リブ65aの上面よりもやや下に位置する様に成されている。従ってこれにより、用紙Pがインク滴を吸収することにより膨潤しても、その伸び分が隣接するリブ65aの間に逃げ、結果として用紙Pには規則的な波打ち状態(コックリング状態)が形成される。即ち、リブ65aの位置で山となり、記録部補助ローラ35bの位置で谷となるコックリングが形成され、これによって用紙Pと記録ヘッド100との距離が著しく不均一となるといった不具合を防止している。加えて、コックリングが形成されることによって搬送方向の見かけ上の剛性が増し、フロントテンションが発生しても、記録ヘッド100において用紙Pが浮き上がり難い(撓み難い)という作用効果も奏することができる。
【0039】
[フェイスダウン(Fd)排出部5]
図3に戻って記録部11の下流側に設けられたFd排出部5は、屈曲ローラ37と、Fd排出駆動ローラ41と、Fd排出従動ローラ43と、を備えている。記録部下流側駆動ローラ32の下流側には、記録部下流側駆動ローラ32によって記録部11から排紙された用紙Pを、フェイスダウン(Fd)排出経路またはフェイスアップ(Fu)排出経路のいずれかに切り替える、「揺動部材」「被記録材ガイド部材」としてのFd/Fu切替部材503が設けられている。Fd排出経路は用紙PをFd用紙排出口500(図1)から排出する為の用紙排出経路、Fu排出経路はFu用紙排出口600(図1)から排出する為の用紙排出経路である。 Fd/Fu切替部材503は、揺動軸503aを中心にして、用紙排出経路を側視して揺動(図3の時計方向及び反時計方向)可能に設けられ、揺動することにより、記録部11から下流側に送られる用紙Pの進行方向を切り替える。また、Fd/Fu切替部材503は、Fd排出経路における湾曲反転経路の外側に設けられ、湾曲面503bによって用紙Pを湾曲反転させる。尚、湾曲面503bは、用紙Pとの間の摩擦抵抗を軽減してフロントテンションの増大を防止すべく、滑らかに形成されている。また、湾曲面503bは、用紙Pの紙幅方向(図3の紙面表裏方向)に複数のリブ(図示せず)が所定の間隔を置いて設けられることによって形成されていて、つまり、一様な面でないので、これによっても、用紙Pとの間の摩擦抵抗を軽減している。
【0040】
次に、図5は、Fd/Fu切替部材503が、記録部11から下流側に送られた用紙Pの進行方向をFd排出経路に切り替える状態を示している。記録部11から下流側に送られた用紙P先端は、Fd/Fu切替部材503に形成された滑らかな湾曲面503bに当接する。用紙P先端は、湾曲面503bと、湾曲面503bの下流側に設けられたガイド部材505に接しながら進み、やがてFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とによってニップされる。Fd排出駆動ローラ41はゴムローラからなり、回転駆動される。Fd排出従動ローラ43は歯付きローラから成り、ゴムローラから成るFd排出駆動ローラ41に接して従動回転する。そして、Fd排出駆動ローラ41が回転駆動されることにより、Fd用紙排出口500(図1)から装置前方(矢印「Fd」で示す方向)に向けて記録の行われた用紙Pが排出される。
【0041】
用紙Pが上記Fd排出経路を進行して排出される場合には、用紙Pは記録面を内側にして略U字形の形状に湾曲させられて排出される。従って、Fd排出経路を進行して排出される場合には、排紙スタッカ150(図1)に積重される用紙Pは、ページ順に順序良く積重されることになり、ユーザの利便性が向上する。
【0042】
[フェイスアップ(Fu)排出部6]
図3に戻って、記録部11の下流側であって装置本体1aの後部(図3の右側)に設けられたFu排出部6は、Fu排出駆動ローラ45と、Fu排出従動ローラ47と、Fu補助ローラ49と、凹凸ローラ48(図6参照)とを備えている。用紙PがFu排出経路を進行して排出される場合には、Fd/Fu切替部材503は、図5に示す状態から時計方向に揺動する。そしてこれにより、図6に示す様に記録部11から下流側に送られる用紙Pが斜め上方(図6の右上方向)に真っ直ぐに進む用紙搬送経路が形成される。記録部11から下流側に送られた用紙Pは、Fu排出駆動ローラ45とFu排出従動ローラ47とによってニップされ、Fu排出駆動ローラ45が回転駆動されることにより、Fu用紙排出口600(図1参照)から装置後方(矢印「Fu」で示す方向)に向けて排出される。
【0043】
尚、Fu排出従動ローラ47は歯付きローラからなり、ゴムローラによって成されたFu排出駆動ローラ45に接して従動回動する様構成されている。また、Fu排出駆動ローラ45は、用紙Pの排出方向(図6の右側:プリンタ1の後方側)に設けられている。更に、Fu排出従動ローラ47の下流側近傍には歯付きローラからなるFu補助ローラ49が設けられ、凹凸ローラ48とともに用紙Pの排出動作を補助する(詳細は後述)。
【0044】
用紙Pが上記Fu排出経路を進行して排出される場合には、用紙Pには湾曲状態は形成されず、記録面を上にして記録部11から下流側がほぼ真っ直ぐに排出される。従って、上記Fu排出経路を利用することにより、厚手の用紙や腰の強い用紙でも、無理なく記録を行い、且つ適切に排出することが可能となる。
【0045】
[用紙反転部4]
図3に戻って、プリンタ1の後部(図3の右側)に設けられた用紙反転部4は、上述したFu排出駆動ローラ45と、Fu排出従動ローラ47等のFu排出部6を構成するローラ群を含み、更にガイド駆動ローラ51と、可動ガイド従動ローラ52と、ガイド駆動ローラ53と、ガイド従動ローラ54と、反転駆動ローラ55と、反転従動ローラ57と、ガイドローラ59と、を備えている。
【0046】
用紙反転部4は、図7に示す様に、上記Fu排出経路を進んできた用紙Pの後端部分を略垂直方向に沿う様に押さえ付け、且つ、Fu排出駆動ローラ45及びガイド駆動ローラ51を図の反時計方向に回転駆動することにより、用紙PをFu用紙排出口600(図1)から排出せずに、用紙反転部4内へと引き入れる。
【0047】
より詳しくは、図7において屈曲ローラ37の下流側には、歯付きローラからなる可動ガイド従動ローラ52を自由回転可能に軸支するFu/R第1切替部材401が設けられ、該Fu/R第1切替部材401と対向する位置に、Fu/R第2切替部材405が設けられている。Fu/R第1切替部材401は、図示しない回動中心を中心に揺動可能に設けられるとともに、可動ガイド従動ローラ52がガイド駆動ローラ51から離間する状態(図6に示す状態)と、ガイド駆動ローラ51に接する状態(図7に示す状態)とを、図示しない駆動機構によって変化可能に設けられている。Fu/R第2切替部材405は、Fu排出駆動ローラ45の回動中心を中心にして揺動可能に設けられるとともに、傾斜姿勢(図6に示す状態)と略垂直な姿勢(図7に示す状態)とを、図示しない駆動機構によって変化可能に設けられている。
【0048】
以上の構成により、用紙Pが図6に示した様にFu排出経路を進み、そして用紙Pの後端がガイド部材501を通過した後に、Fu/R第1切替部材401と、Fu/R第2切替部材405とを、図6に示す状態から図7に示す状態に切り替える。これによって、用紙P後端部分がガイド駆動ローラ51と可動ガイド従動ローラ52とにニップされるとともに、この状態で逆転(図の反時計方向)駆動されるFu排出駆動ローラ45と、ガイド駆動ローラ51との搬送力を受けて、用紙P後端を先頭にして鉛直下方向へと進んでいく。
【0049】
尚、用紙反転部4を進む用紙Pは、最初の記録面(表面)の記録時とは進行方向が逆になる。即ち、最初の記録時には先端であった側が後端側となり、後端であった側が先端側となるので、以下では用紙反転部4を進む際に先端となる側を「用紙P先端(R)」、後端となる側を「用紙P後端(R)」と表記することとする。
【0050】
続いて、図3に戻ってガイド駆動ローラ51の下流側には、回転駆動されるガイド駆動ローラ53と、これに接して従動回転する、歯付きローラからなるガイド従動ローラ54とが設けられていて、用紙P先端(R)が当該ローラ対にニップされることにより、更に下流側に搬送される。
【0051】
ガイド駆動ローラ53の下流側には、大径のガイドローラ59が設けられるとともに、該ガイドローラ59を中心にした略U字形の形状をなす湾曲反転経路が形成されている。ガイドローラ59と対向する側には、回転駆動される反転駆動ローラ55が設けられ、該反転駆動ローラ55と、該反転駆動ローラ55に接して従動回転する反転従動ローラ57とよって用紙P先端(R)がニップされることにより、用紙Pは前記湾曲反転経路を更に進む。
【0052】
ここで、ガイドローラ59は、表面が滑らかであり、且つ、自由回転可能な様に構成されている。これは、ガイドローラ59と対向する用紙Pの面が、既にインク滴の吐出された記録面(表面)であることから、この様な既記録面に対して例えば回転駆動されるゴムローラ等を配すると、既記録面と擦れることによって記録品質を低下させるからである。
【0053】
また、反転従動ローラ57は、図示しない付勢手段によって反転駆動ローラ55に軽く接する様に設けられている。一方、用紙P先端(R)はやがて搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とにニップされて、記録ヘッド100へと搬送されるが、搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とによる用紙Pの搬送力は、他のローラ対に比して強力である。従って、用紙P先端(R)が搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とにニップされると、用紙Pが引っ張られることにより、反転従動ローラ57が前記付勢手段の付勢力に抗して反転駆動ローラ55から離間する場合がある。すると、前記湾曲反転経路の形状が変化し、安定した用紙Pの搬送動作を実現できないといった不具合が生じる。しかし、ガイドローラ59は、回転軸方向と直交する方向には変位しない様に設けられているので、これにより、既記録面を適切に保護しながら、前記湾曲反転経路を一定に維持して安定した用紙Pの搬送動作を実現可能となっている。
【0054】
尚、反転従動ローラ57は歯付きローラではなく、用紙Pと面接触する、表面が滑らかなローラによって構成されている。これは、反転従動ローラ57は用紙Pを湾曲反転させる部分に設けられている為、用紙Pが反転湾曲ローラ57に強く接する場合があるとともに、反転従動ローラ57と接触する用紙Pの面が、既にインク滴の吐出された既記録面(表面)であるので、既記録面を保護する必要がある為である。
【0055】
ガイドローラ59によって形成された湾曲反転経路を通過し、用紙P先端(R)が搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とにニップされると、用紙Pは記録ヘッド100へ搬送され、用紙Pの裏面への記録が実行される。そして、用紙反転部4を経由した用紙Pは、本実施形態においては上述のFu排出経路(Fu排出部6)を通り、Fu用紙排出口600(図1)から斜め上方に排出される。
以上が、プリンタ1の概略である。
【0056】
<フェイスダウン(Fd)排出部の詳細な構成>
次に、図8乃至図14を参照しながら、Fd排出部6のより詳細な構成について説明する。ここで、図8は記録部11によってコックリング状態が形成された用紙Pを屈曲させる状態を示す模式図であり、図9はFd排出部6の拡大側面図である。また、図10はFd排出部6の平面図、図11及び図12は屈曲ローラ37の他の実施形態を示す、Fd排出部6の平面図、図13及び図14はFd排出部6の拡大側面図であり、用紙排出経路切替つまみ509による用紙P排出経路の切替の様子を示すものである。
【0057】
先ず、図8(A)の模式図に示す様に、インク滴を吸収した用紙Pには図4を参照しながら説明した様にリブ65a、記録部下流側駆動ローラ32、記録部下流側従動ローラ33、記録部補助ローラ35bによって、主走査方向に規則的なコックリング状態が強制的に形成され、用紙搬送方向(図の矢印方向)の見かけ上の剛性が増した状態となる。従って、この様な状態の用紙Pは、Fd排出部6の湾曲反転経路を通紙する際に、コックリング状態が形成されたことによって湾曲反転経路に沿って滑らかに湾曲し難い。その為、実際には、図8(B)に示す様に、ある部分において屈曲した様な状態となり、これによって湾曲反転経路を進行させる必要がある。つまり、曲げ(湾曲)の起点を形成する必要がある。尚、インク滴の吸収量(インクデューティ)が少なく、コックリング状態が形成されていない場合には、用紙Pは湾曲反転経路に沿って緩やかなカーブを描くことになる。
【0058】
図5に示した湾曲反転経路の開始位置近傍に設けられる屈曲ローラ37は、上述の様な用紙曲げの起点を形成する。そして、用紙Pを屈曲させることにより、用紙P先端がFd/Fu切替部材503の湾曲面503bに当接する際の角度(以下「当接角」と言う)を規制して、フロントテンションの増大を防止する。
【0059】
図9(A)は湾曲反転経路の開始位置近傍に設けられた屈曲ローラ37によって用紙Pを屈曲させる状態を示すものであり、図9(B)は屈曲ローラ37が設けられておらず、その上流側の記録部下流側従動ローラ33で用紙Pを屈曲させる状態を示すものである。尚、図9(A)、(B)において示す点線は、用紙P先端が湾曲面503bに当接しながら下流側に進む用紙Pの状態の推移を示している。
【0060】
図9(A)に示す様に、屈曲ローラ37によって曲げの起点が形成された用紙Pは、屈曲ローラ37から先の部分が、コックリングによって殆ど湾曲しないか、或いは若干湾曲した状態で、用紙先端のみが湾曲面503bに当接しながら下流側に進む。ここで、用紙P先端が湾曲面503bに当接する当接角が増大すると、フロントテンションが増大し、用紙Pの円滑な進行が阻害されて、この結果として上流側の記録ヘッド100の部分で撓みが生じたり、或いは用紙Pがプラテン65から浮き上がったりして、記録品質を低下させる虞がある。
【0061】
ここで、湾曲反転経路の開始位置近傍に屈曲ローラ37が設けられていない図9(B)では、屈曲ローラ37が設けられている図9(A)に比して、用紙P先端が下流側に進むに従って前記当接角が顕著に増大する。つまり、用紙曲げの起点を形成する位置は、湾曲反転経路から遠ざかる程、前記当接角が顕著に増大し、場合によってはほぼ直角となる場合も生じる。そこで、本実施形態においては、用紙Pに曲げの起点を形成する屈曲ローラ37を湾曲反転経路の開始位置近傍に配し、該屈曲ローラ37によって前記当接角を規制する様にしたので、フロントテンションの顕著な増大を防止して適切に用紙Pの排出動作を行うことができる。また、これによって上流側で撓みや浮き等が発生しないので、用紙Pを湾曲反転経路で湾曲反転させながら、上流側の記録部11でインクジェット記録を実行しても、適切な記録結果を得ることが可能となる。つまり、記録を実行しながら用紙Pを屈曲させることが可能となる。
【0062】
尚、上述の通り、屈曲ローラ37の位置が湾曲反転経路から遠ざかる程フロントテンションが増大する傾向となるが、コックリングによって見かけ上の剛性が増大した用紙Pを屈曲させるには、図9(A)において符号Lcで示す距離、即ち曲げの起点となる位置から湾曲面503bに当接する位置までの距離が大なるほど、屈曲させ易い。従って、屈曲ローラ37の位置は、湾曲反転経路の湾曲状態(曲率が小さいか大きいか)や、排出する用紙Pの厚み、材質等により、適宜調節することが望ましい。
【0063】
また、屈曲ローラ37は、用紙Pのフレーム部材66(図5参照)への接触を防止する機能を併せ持つ。即ち、記録部下流側従動ローラ33と、記録部補助ローラ35a、35bとはフレーム部材66に設けられている。フレーム部材66は湾曲反転経路の内側に位置し、用紙Pの記録面と接触可能な場所にあるが、屈曲ローラ37は、図5に示す様に用紙Pを屈曲させるとともに用紙Pのフレーム部材66への接触を防止し、以て記録品質の低下を防止する様になっている。
【0064】
加えて、屈曲ローラ37は、記録部下流側駆動ローラ32と記録部下流側従動ローラ33とが用紙Pをニップするニップ点における接線よりもやや上側に設けられている。従ってこれにより、用紙Pにおいて記録部下流側駆動ローラ32と記録部下流側従動ローラ33とのニップ点から上流側、つまり、記録ヘッド100近傍部分がプラテン65から浮き上がらず、記録ヘッド100と用紙Pとの距離が安定し、以て適切な記録結果を得ることができる様になっている。
【0065】
続いて、屈曲ローラ37の主走査方向における配置位置について図10を参照しながら説明する。ここで、図10(A)はプラテン65の平面と直角な方向から視た図(プラテン65の平面図)であり、図10(B)は、記録部下流側駆動ローラ32及び記録部下流側従動ローラ33を正面から視た図((A)におけるx方向矢視図)であり、図10(A)と(B)は、主走査方向の位置が一致する様に描かれている。図10(B)に示す様に、用紙Pには、記録部下流側駆動ローラ32と記録部下流側従動ローラ33とのニップ点を山とし、記録部補助ローラ35bとの接点を谷とした規則的なコックリングが形成される。
【0066】
そして、屈曲ローラ37は、図示する様に本実施形態においては用紙Pに形成されたコックリングの谷の位置、即ち記録部補助ローラ35bの位置に設けられている。これは、以下の理由による。即ち、屈曲ローラ37がコックリングの山の部分に設けられて当該山の部分と接する様になっていると、当該山の部分に無理な力が掛かり、その結果山と谷とが小さい間隔で形成されたり、不規則な皺や折れ曲がり等を発生させる虞がある。そしてこの様な状態の用紙Pが湾曲反転経路に進むと、曲げの起点、つまり屈曲ローラ37において折れ曲がり等のダメージを与える虞がある。
【0067】
また、湾曲反転させる際の搬送負荷が増大し、上流側において用紙Pの撓み等が発生する虞があり、その結果記録品質を低下させる虞がある。しかし、上述の通り本実施形態では、屈曲ローラ37はコックリングの谷の部分に配置されているので、用紙Pに無理な力が掛からず、従ってこれにより、下流側で用紙Pを湾曲反転させながら、上流側でインクジェット記録を実行しても、適切な記録結果を得ることが可能となる。
【0068】
ところで屈曲ローラ37は、本実施形態においては図10に示す様に主走査方向に複数個設けられた記録部下流側駆動ローラ32および記録部下流側従動ローラ33に対して、主走査方向の両端側に位置する部分には設けられていない。つまり、仮想線で示す用紙Pの、側端側に位置する部分には設けられていない。これは、コックリング状態が形成された用紙Pを屈曲させるには、コックリングの山と谷を潰した状態、つまり、皺を伸ばした状態とする必要があるが(図8(B)参照)、上述の様に用紙Pの側端側に位置する部分に屈曲ローラ37を配置しないことにより、皺が用紙Pの中央から側端側に逃げ易くなり、従って用紙Pを屈曲させ易くなるからである。
【0069】
尚、この様な観点からは、屈曲ローラ37は図11に示す様な軸体37bとすることがより望ましいと言える。即ち、図11に示す様な軸体37bによって用紙Pの中央付近と均等に接触する様に構成することにより、用紙Pの皺(コックリング)を中央から側端側により確実に伸ばすことができ、以て用紙Pをより一層屈曲させ易くすることができる。尚この場合、軸体37bの表面は、インク滴が付着することによって転写や白ヌケといった問題が発生しない様、撥インク処理が施されていることが望ましい。
【0070】
また、本実施形態の様に屈曲ローラ37を用紙Pの側端側に位置する部分に設けない場合、用紙PをFd排出経路を経由して排出させる際に、用紙Pの中央と側端側とで用紙Pの姿勢(搬送経路を側視した場合の姿勢)が異なる場合が生じる。つまり、搬送経路の長さが用紙Pの中央と側端側とで異なり、これによって例えば記録ヘッド100において用紙Pの側端側がプラテン65(図1)から浮き上がり、記録品質を低下させる虞もある。従ってこの様な不具合が生じる場合には、屈曲ローラ37を図12に示す様に用紙Pの側端側にも配置することにより、上述の様な用紙Pのプラテン65からの浮き上がりといった問題を防止することができる。
【0071】
続いて、屈曲ローラ37は、上述の通りFd排出経路においては用紙Pの曲げの起点を形成するが、一方でFu排出経路において、以下のような機能を発揮する。
屈曲ローラ37は、図5及び図6に示す様に、Fd排出経路とFu排出経路との分岐位置近傍に設けられている。また、当該分岐位置近傍には、揺動することによってFd排出経路とFu排出経路とを切り替えるFd/Fu切替部材503が設けられている。このFd/Fu切替部材503は、用紙排出経路が図5に示すFu排出経路の状態では湾曲面503bによってFd排出経路における湾曲反転経路を形成するが、図6に示すFu排出経路の状態では、用紙Pの記録面側に位置することとなり、従って用紙Pの記録面がFd/Fu切替部材503に接触して擦れると、記録品質を著しく低下させることになる。
【0072】
しかし、Fd排出経路の状態において用紙Pの曲げの起点を形成する屈曲ローラ37は、図6に示す様にFu排出経路の状態においては用紙Pの記録面の側に位置して、Fd/Fu切替部材503への用紙Pの接触を防止するガイドローラとしての機能を果たす様になっている。従ってこれにより、用紙PがFd/Fu切替部材503と接触して記録品質を低下させるといった問題が生じることが無い。そして、換言すれば、Fd排出経路とFu排出経路とのそれぞれにおいて異なる機能を果たすローラを、1つのローラ(屈曲ローラ37)によって兼用する様に構成したので、Fd排出経路とFu排出経路との2種類の用紙排出経路を有するプリンタ1において、より一層のコストダウンを図ることができる。
【0073】
ところで、Fd/Fu切替部材503は、Fd排出経路における湾曲反転経路の外側に設けられて、湾曲面503bによって前記湾曲反転経路を形成するが、これに加え、上述の通り揺動することによってFd排出経路とFu排出経路とを切り替える「被記録材排出経路切替手段」としての機能をも果たしている。即ち、例えば湾曲面503bを有するのみであり、その取付状態が変化しない様に設けられている部材であれば、例えば湾曲面503bの上流側に、Fd排出経路とFu排出経路とを切り替える機能のみを有する専用の経路切替部材を設けることになるが、この場合の経路切替部材は、用紙Pの排出経路を切り替えるのみであり、その他の機能は有しない。
【0074】
従って、用紙Pの湾曲反転経路を形成する部材の他に、前記経路切替部材を更に設ける必要が生じることになる。しかし、本実施形態におけるFd/Fu切替部材503は、上述の通り湾曲面503bを有することによってFd排出経路の湾曲反転経路を形成するとともに、揺動軸503aを中心に揺動することにより、Fd排出経路とFu排出経路とを切り替える被記録材排出経路切替手段の機能を果たすので、上述の様な専用の経路切替部材を設ける必要がなく、Fd排出経路の構成要素を利用して、構造簡単にして且つ低コストにプリンタ1を構成することができる。また、プリンタ1のより一層の小型化を図ることもできる。
【0075】
次に、Fd/Fu切替部材503の操作方法について説明する。プリンタ1の上部には、図1に示す様にFd用紙排出口500の左側に、プリンタ1の前方側と後方側とにスライド可能な「切替操作部材」としての排出経路切替つまみ509が設けられている。この排出経路切替つまみ509は、図13に示す様にFd/Fu切替部材503の上部に設けられた係合突起503cと、係合部509aにおいて係合する様に設けられていて、図13と図14との変化に示す様に、スライドすることによってFd/Fu切替部材503を揺動させる。そして、これにより、Fd排出経路とFu排出経路とが切り替わる。
【0076】
ここで、図13と図14との変化に示す様に、排出経路切替つまみ509は、図の左側(プリンタ1の前方側)、にスライドすることによって用紙排出経路をFd排出経路に切り替え、図の右側(プリンタ1の後方側)にスライドすることによって用紙排出経路をFu排出経路に切り替える。ところで、図13及び図14の左側(プリンタ1の前方側)は、Fd用紙排出口500(図1)から用紙Pが排出される際の方向であり、右側(プリンタ1の後方側)は、Fu用紙排出口600(図1)から用紙Pが排出される方向となっている。
【0077】
つまり、図1においてユーザが排出経路切替つまみ509をプリンタ1の後方側にスライドさせると用紙Pは後方側に向けて排出され、プリンタ1の前方側にスライドさせると用紙Pは前方側に向けて排出されるので、排出経路切替つまみ509の操作方向と用紙Pの排出方向とが一致し、従って排出経路切替つまみ509の操作方向が直感的に判り易く、ユーザフレンドリとなっている。
【0078】
次に、Fd排出経路の終端位置に設けられたFd排出駆動ローラ41及びFd排出従動ローラ43について詳説する。用紙Pは上述の通りコックリング状態が形成されるが、このコックリング状態は屈曲ローラ37を通過しても依然残ったままであり、Fd排出駆動ローラ37に達してFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とにニップされる際も、コックリングが生じた状態となっている。従って、用紙PがFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とによって適切にニップされないと、フロントテンションを発生させたり、紙ジャムとなる虞もある。
【0079】
そこで、本実施形態においては、Fd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とは、用紙Pのコックリングの山の部分に配置されている。つまり、図10を参照しながら上述した様に用紙Pには記録部下流側駆動ローラ32と記録部下流側従動ローラ33とのニップ点を山とし、記録部補助ローラ35bとの接点を谷とした規則的なコックリングが形成され、そして、記録下流側駆動ローラ32の下流側に設けられた屈曲ローラ37は、用紙Pに無理な力が掛からない様にコックリングの谷の位置、即ち記録部補助ローラ35bの位置に設けられている。
【0080】
次に、Fd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とによってニップされる際には、用紙Pは湾曲反転されていることから、図10(B)において符号Pで示す用紙の状態から図10(A)において符号Pで示す用紙の状態への変化に示す様に、コックリングの山と谷が逆転する。従って、コックリングの山と谷が逆転した状態の、谷の部分にFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とが配置されていると、用紙P先端がFd排出従動ローラ43に衝突し、これにより、フロントテンションが生じる虞がある。
【0081】
しかし、図10(A)に示す様に本実施形態においてFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とはコックリングの山と谷が逆転した状態の山の部分、つまり、上流側の記録部補助ローラ35bの位置に配置されているので、用紙PはFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とに円滑にニップされ、以て顕著なフロントテンションの発生を防止することができる。つまり、Fd排出経路を利用して排出を行いながら、上流側でインクジェット記録を適切に実行することができる。
【0082】
尚、Fd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とによる用紙Pの送り速度(「速度V」とする)は、搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とによる用紙Pの送り速度(「速度V」とする)との関係において、V<Vとなる様に設定されている。これは、以下の理由による。即ち、V>Vの場合には、用紙Pは、Fd/Fu切替部材503の湾曲面503bに押し付けられる様な状態となる。すると、用紙Pと湾曲面503bとの間の摩擦によるフロントテンションが増大し、これによって上流側の記録ヘッド100において、用紙浮きが発生し、記録品質を低下させる虞がある。しかし、本実施形態においては上述の通りV<Vとなる様に設定されているので、用紙PがFd/Fu切替部材503の湾曲面503bに押し付けられる状態の発生を防止でき、フロントテンションの増大を防止して用紙Pを下流側で湾曲反転させながら上流側の記録部11で適切にインクジェット記録を実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタの外観斜視図である。
【図2】本発明に係るプリンタの装置本体の斜視図である。
【図3】本発明に係るプリンタの側断面概略図である。
【図4】本発明に係るプリンタの要部平面図である。
【図5】本発明に係るプリンタの側断面概略図(拡大図)である。
【図6】本発明に係るプリンタの側断面概略図(拡大図)である。
【図7】本発明に係るプリンタの側断面概略図(拡大図)である。
【図8】コックリングが形成された印刷用紙の模式図である。
【図9】フェイスダウン排出部の拡大側面図である。
【図10】フェイスダウン排出部の平面図である。
【図11】フェイスダウン排出部の平面図である。
【図12】フェイスダウン排出部の平面図である。
【図13】フェイスダウン排出部の拡大側面図である。
【図14】フェイスダウン排出部の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ、1a 装置本体、2 給紙部、3 オプション給紙ユニット、4 用紙反転部、5 フェイスダウン(Fd)排出部、6 フェイスアップ(Fu)排出部、11 記録部、21 給紙ローラ、23 リバースローラ、25 ピックアップローラ、26 搬送従動ローラホルダ、27 搬送ローラ、28 搬送駆動ローラ、29 搬送従動ローラ、30 ガイドローラ、32 記録部下流側駆動ローラ、33 記録部下流側従動ローラ、35a、35b記録部補助ローラ、37 屈曲ローラ、41 Fd排出駆動ローラ、43 Fd排出従動ローラ、45 Fu排出駆動ローラ、46 Fu排出駆動ローラ軸、47 Fu排出従動ローラ、48 凹凸ローラ、49 Fu補助ローラ、51 ガイド駆動ローラ、52 可動ガイド従動ローラ、53 ガイド駆動ローラ、54 ガイド従動ローラ、55 反転駆動ローラ、57 反転従動ローラ、59 ガイドローラ、65 プラテン、66 フレーム部材、100 インクジェット記録ヘッド、101 キャリッジ、103 キャリッジガイド軸、105 インクカートリッジ、107 カートリッジIC、110 カートリッジ取付フレーム、150 上部カバー、151 カートリッジカバー、200 給紙トレイ、201 手差しトレイ、202 手差し給紙口、203 ホッパ、204 給紙口、204 可動エッジガイド、206 フレーム、300 オプション給紙トレイ、401 Fu/R第1切替部材、403 ローラ支持部材、405 Fu/R第2切替部材、407 ガイド部材、409 ガイド部材、500 Fd用紙排出口、501 ガイド部材、503 Fd/Fu切替部材、505 ガイド部材、507 ガイド部材、509 用紙排出経路切替つまみ、600 Fu用紙排出口、601 排紙スタッカ、P 印刷用紙

Claims (6)

  1. 被記録材の記録面を上にした状態で被記録材に記録を行う記録部の下流側に設けられ、被記録材の記録面を上にした状態のまま被記録材を排出するフェイスアップ排出経路と、
    前記記録部の下流側に設けられ、被記録材の記録面を内側にして被記録材を湾曲反転させることにより、被記録材の記録面を下にした状態で被記録材を排出するフェイスダウン排出経路と、
    前記フェイスダウン排出経路において湾曲反転経路を形成する、前記湾曲反転経路の外側に設けられる被記録材ガイド部材と、
    前記フェイスアップ排出経路と前記フェイスダウン排出経路とを切り替える被記録材排出経路切替手段と、を備えた、被記録材を下流側に排出する被記録材排出装置であって、
    前記被記録材ガイド部材が、前記フェイスアップ排出経路と前記フェイスダウン排出経路との分岐位置近傍において被記録材排出経路を側視して揺動可能に設けられ、揺動することにより、前記フェイスアップ排出経路と前記フェイスダウン排出経路とを切り替える前記被記録材排出経路切替手段の機能を果たす様に構成されている、
    ことを特徴とする被記録材排出装置。
  2. 請求項1において、前記フェイスアップ排出経路と前記フェイスダウン排出経路との分岐位置近傍に、被記録材と接して従動回転する従動ローラを備え、
    前記従動ローラによって前記湾曲反転経路を進む被記録材を屈曲させることにより、被記録材先端が前記被記録材ガイド部材に当接する際の当接角を規制する様に構成されている、
    ことを特徴とする被記録材排出装置。
  3. 請求項1または2において、前記被記録材ガイド部材と係合し、且つ、前記フェイスアップ排出経路を通って排出される被記録材の排出方向側と、前記フェイスダウン排出経路を通って排出される被記録材の排出方向側とを移動可能に設けられる切替操作部材を備え、
    前記切替操作部材を前記フェイスダウン排出経路を通って排出される被記録材の排出方向側に移動させると、前記被記録材ガイド部材が揺動して被記録材の排出経路が前記フェイスダウン排出経路に切り替わり、
    前記切替操作部材を前記フェイスアップ排出経路を通って排出される被記録材の排出方向側に移動させると、前記被記録材ガイド部材が揺動して被記録材の排出経路が前記フェイスアップ排出経路に切り替わる様に構成されている、
    ことを特徴とする被記録材排出装置。
  4. 被記録材に記録を行う記録部を備えた記録装置であって、請求項1から3のいずれか1項に記載された前記被記録材排出装置を備えている、ことを特徴とする記録装置。
  5. 被記録材を斜め上方に搬送しながら記録を行う傾斜した被記録材搬送経路を備えたインクジェット式記録装置であって、請求項1から3のいずれか1項に記載された前記被記録材排出装置を備えている、
    ことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  6. 被噴射媒体の被噴射面を上にした状態で被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射ヘッドと、
    該液体噴射ヘッドの上流側に設けられ、被噴射媒体をニップし且つ回転することにより、被噴射媒体を前記液体噴射ヘッドへ搬送する液体噴射部上流側ローラと、
    前記液体噴射ヘッドの下流側に設けられ、被噴射媒体をニップし且つ回転することにより、液体噴射の行われた被噴射媒体を下流へ送る液体噴射部下流側ローラと、
    前記液体噴射部下流側ローラの下流側に設けられ、被噴射媒体の被噴射面を上にした状態のまま被噴射媒体を排出するフェイスアップ排出経路と、
    前記液体噴射部下流側ローラの下流側に設けられ、被噴射媒体の被噴射面を内側にして被噴射媒体を湾曲反転させることにより、被噴射媒体の被噴射面を下にした状態で被噴射媒体を排出するフェイスダウン排出経路と、
    前記フェイスダウン排出経路において湾曲反転経路を形成する、前記湾曲反転経路の外側に設けられる被噴射媒体ガイド部材と、
    前記フェイスアップ排出経路と前記フェイスダウン排出経路とを切り替える被噴射媒体排出経路切替手段と、を備えた液体噴射装置であって、
    前記被噴射媒体ガイド部材が、前記フェイスアップ排出経路と前記フェイスダウン排出経路との分岐位置近傍において被噴射媒体排出経路を側視して揺動可能に設けられ、揺動することにより、前記フェイスアップ排出経路と前記フェイスダウン排出経路とを切り替える前記被噴射媒体排出経路切替手段の機能を果たす様に構成されている、
    ことを特徴とする被噴射媒体排出装置。
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