JP2004209561A - ステープル脚ガイド機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】打出通路から打ち出されるステープル脚の内側とクラウン部を有効にガイドすることができてジャム等を発生することのないステープル脚ガイド機構を提供する。
【解決手段】コ字形に成形されたステープルSを打出通路内へ押圧するプッシャ15の下方に、ステープル脚の内側面に配置される一対のサポート片20が形成された脚サポート19と、サポート片20の間に配置されるとともにステープルのクラウン部と係合可能な傾斜面25を前端に形成したクラウンサポート24とを各々独立して摺動自在且つ前方に付勢させて設け、脚サポート19のサポート片20の前端に傾斜縁21を形成するとともにこの傾斜縁21を打出通路を横切ってフェースプレート13に形成したスリット孔23内に収容させる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カートリッジに装填された直線状の未成形ステープルを打出部へ順次供給してコ字形に成形するとともに、コ字形に成形されたステープルを打出通路内に供給し、打出通路内に供給されたステープルを打出通路内で摺動するドライバプレートにより綴じ用紙に向けて打ち出し、綴じ用紙を貫通したステープル脚をクリンチャ機構により綴じ用紙の裏面に沿って折り曲げることによって綴じ用紙を綴るようにしたステープル脚ガイド機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
直線状の多数の未成形ステープルを収容したカートリッジを電動ステープラーのマガジン部に装着して、カートリッジ内の未成形ステープルを順次カートリッジの先端部に形成された打出部へ向けて供給し、この未成形ステープルを打出部の直前でフォーミングプレートによってコ字形に成形するとともにこの成形されたステープルをドライバプレートが摺動する打出通路内へ供給し、打出通路内を電動モータによって摺動駆動されるドライバプレートによって成形されたステープルを打出通路から打ち出して、ステープル脚をカートリッジの下面に配置された綴じ用紙を開通させることによってステープル綴じを行うようにしたステープラーが知られている。
【0003】
多数のステープルを収容しているカートリッジの先端部には、先頭のステープルの一本を被綴じ用紙に向けて打ち出すための打出通路が形成されており、該打出通路はカートリッジの前端面とカートリッジの前端部に取り付けられたフェースプレートとの間に形成されている。電動ステープラーの本体側に設けられたモータによって往復駆動されるドライバプレートはこのカートリッジの前端部に形成されている打出通路内に進入して該打出通路内に配置されたステープルを打ち出し、カートリッジの下面側に配置された綴じ用紙を貫通したステープル脚先端をクリンチャ機構によって折り曲げるようにされている。
【0004】
従来の電動ステープラーでは、打出通路の直前の未成形ステープルの下面に配置されているアンビルとフォーミングプレートによって未成形ステープルがコ字形に成形され、コ字形に成形されたステープルは前記アンビルの下方に配置されているプッシャによって前記打出通路内へ供給される。プッシャは未成形ステープルがフォーミングプレートによってコ字形に成形される際に後退されて、コ字形に成形されたステープルの後面側に係合してバネ付勢力によって成形されたステープルを前方へ押圧して打出通路を形成しているフェースプレートの溝内へ供給させる。そして、このプッシャは打出通路内のステープルがドライバプレートによって打ち出される際にステープル脚部の内側に進入して打ち出されるステープル脚部の内側をガイドするようにしている。
【0005】
前記プッシャはフォーミングプレートによる未成形ステープルの成形が開始され、成形途中のステープル脚がプッシャと係合することによって後退され、コ字形に成形されたステープルの後面側と係合することによってステープルを打出通路方向へ押圧させるようにしている。プッシャが後退してしまうと打出通路内に配置されたステープルの脚の内側からガイドが行われなくなって打ち出されるステープルのガイドが充分に行われない場合が発生する。コ字形に成形されたステープル脚の長さが長い場合には、ドライバプレートによってクラウン部が押圧されて打ち出されるステープル脚先端が綴じ用紙の表面に着地した後ステープル脚の先端が綴じ用紙を貫通するまでの間に大きな貫通抵抗が発生し、ドライバプレートとステープル脚先端間の距離が大きいことからプッシャによる後方側からの支持力が無くなるとステープル脚のジャムが発生し易くなる。特に成形されたステープル脚先端と綴じ用紙との間の寸法が大きく設定されているステープラーにおいてはこの傾向が大きい。
【0006】
上記従来技術における問題点に対応するため、打ち込まれるステープルの脚部の内側に進入してステープルをガイドするステープル支持板をプッシャの両側に設け、ステープル支持板とプッシャとを各々独立してスライドできるように配置して、フォーミングプレートによって成形されるステープルによってプッシャが後退された後でもドライバプレートにより打ち出されるステープルの脚部の内側をステープル支持板によってスガイドできるようにしたステープル脚のガイド機構が既に提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−180710号公報(段落番号0025〜0028)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては、ステープル支持板の間にプッシャが配置されており、このプッシャがフォーミングプレートによって成形されるステープルによって後退されてしまうと、ステープルの脚部はステープル支持板によってガイドされ続けるが、ステープルのクラウン部を支持していたプッシャが後退してしまうので、ドライバプレートによって打ち出されるステープルのクラウン部の支持が無くなってしまい、ステープルのクラウン部が屈曲してしまう現象が発生しやすくなるという新たな問題点が生じる。また、ステープル支持板の先端が打出通路を形成しているフェースプレートの内側面に当接させているだけであるので、ステープル脚の内側面のガイド性が不十分で、ステープル脚に大きな座屈荷重が作用したときにステープル支持板が後退してしまいステープル脚の座屈を阻止できないことがある。
【0009】
本発明は、コ字形に成形されたステープルがドライバプレートによって打出通路から打ち出される際に、ステープル脚の内側とクラウン部を有効にガイドすることができて、ステープルのジャム等を発生することのない電動ステープラーのステープル脚ガイド機構を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明のステープル脚ガイド機構は、ステープル供給通路の前端面と該ステープル供給通路の前方に配置されたフェースプレートの裏面との間に形成された打出通路内へ供給されたコ字形に成形されたステープルをドライバプレートによって打出通路から綴じ用紙に向けて打ち出すようにしたステープル脚のガイド機構において、コ字形に成形されたステープルを打出通路内へ押圧する押圧部を備えたプッシャを前記ステープル供給通路の前端面側に設け、該プッシャの下方に、ステープル脚の内側面に配置される一対のサポート片が形成された脚サポートと、前記サポート片の間に配置されるとともにステープルのクラウン部と係合可能な傾斜面を前端に形成したクラウンサポートとを各々独立して摺動自在且つ前方に付勢させて設け、前記脚サポートのサポート片の前端に傾斜縁を形成するとともに該傾斜縁を打出通路を横切ってフェースプレートに形成したスリット孔内に収容させるとともに、前記クラウンサポートの前端をフェースプレートにより形成された打出通路の前面壁に当接させて配置したことを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、多数の未成形ステープルが収容されるとともにステープラー本体に着脱可能に装着可能なカートリッジであって、該カートリッジに未成形ステープルを案内するステープル供給通路とこのステープル供給通路の前端面にコ字形に成形されたステープルを打ち出す打出通路とを形成するとともに、前記ステープル脚ガイド機構が前記カートリッジのステープル供給通路の前端面に形成されていることを特徴とする。
【0012】
更に請求項3の発明は、前記脚サポートの下方において打出通路内を打ち出されるステープルのステープル脚の内側面をガイドする突出部が前面に形成されたステープル脚ガイドを、前記脚サポートの下端と綴じ用紙上面との間にステープル供給方向にスライド可能で且つ、前記突出部が打出通路内へ進入するように付勢させて設けたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に示す実施例に基づいて説明する。図1は本発明の電動ステープラーの概要を示すもので、この実施例の電動ステープラーは、例えばコピー機、印刷機又はファックス機等の装置内に組み込まれて、コピー、印刷又はファックス受信した所定枚数の用紙を自動的に綴じ合わせるようにした機器内蔵型の電動ステープラーであり、カートリッジ内に収容されている直状のステープル素材を打ち出しの直前にコ字形に成形しその後コ字形に成形されたステープルを綴じ用紙に向けて打ち出すようにしたものである。
【0014】
電動ステープラーは、直状の未成形ステープルS1を多数並べて接着して平面状に形成されたシートステープルS2を収容するとともに先端に打出部2が形成されたカートリッジ1、前記カートリッジ1が装着されるとともにカートリッジ1内のシートステープルS2を打出部2へ供給する供給機構4、前記打出部2へ供給されたシートステープルS2の先頭の未成形ステープルS1をコ字形に成形するフォーミングプレート5及びコ字形に成形されたステープルSを打出部2から打ち出すドライバプレート6を備えている打出ユニット3と、この打出ユニット3の下方に配置されるとともに前記ドライバプレート6によって打ち出されて綴じ用紙を貫通したステープル脚S3を綴じ用紙の下面に沿って折り曲げるクリンチャ機構8を収容しているクリンチャユニット7により構成されている。
【0015】
図2に示すようにカートリッジ1には、多数のシートステープルS2を積層して収容する収容部9と、該収容部9に収容された最下層のシートステープルS2をカートリッジ1の前端部に形成されている打出部2へ誘導案内するステープル供給通路10、及び前記ステープル供給通路10の前端部で打出部2を形成しているステープルの打出通路11により構成されている。カートリッジ1に収容されたシートステープルS2は収容部の下面に形成された開口を介してカートリッジ1の下方に配置されている供給機構4と当接されて、該供給機構4によって最下層のシートステープルS2が収容部9の下端壁に形成されている開口12を経由して収容部9から送り出されて順次打出部2へ供給される。
【0016】
図2に示すように、前記ステープル供給通路10の前端面と間隔を隔ててフェースプレート13が配置され、ステープル供給通路10の前端面とフェースプレート13との間に前記打出通路11が形成されている。前記ステープル供給通路10の前端部には前記フォーミングフレート6と協働して直状の未成形ステープルS1をコ字状に成形するためのアンビル14が形成されており、アンビル14上に配置された直状の未成形ステープルS1がフォーミングプレート6の作動によってコ字形のステープルSに成形される。
【0017】
図3及び図4に示すように、前記ステープル供給通路10の前端面とフェースプレート13の裏面との間に形成されている打出通路11に面している前記ステープル供給通路10の前端にプッシャ15が配置されており、該プッシャ15は前記成形ステープルSの供給方向に沿って摺動可能に配置されるとともに打出通路11へ向かう方向にバネ付勢されている。プッシャ15の前面にはコ字形に成形されたステープルSのステープル脚S3の後方面に係合してステープルSを前方に押圧する押圧部16が形成されており、該押圧部16がフォーミングプレート6によってコ字形に成形されたステープル脚S3の後側面と係合して、プッシャ15の後方に配置されているバネによりステープルSを前方へ押圧してフェースプレート13に形成された打出通路11内へ供給するように作動する。前記プッシャ15の押圧部16の外側上端縁にはフォーミングプレート6により成形途中のステープル脚S3と係合してプッシャ15をステープルSの後方へ移動させるための傾斜面16aが形成されている。
【0018】
更に前記プッシャ15の中央部には前記押圧部16より更に前方へ突出されて成形されたステープルSの両方のステープル脚S3の間に進入できるガイド片17が一体に形成されており、このガイド片17の上部には傾斜面18が形成されている。該傾斜面18はドライバプレート6によって打ち出されるステープルSのクラウン部S4と係合することによってプッシャ15を後方へ退避動させるように作用する。
【0019】
前記プッシャ15の押圧部16はステープル脚に沿ってステープルの打ち出し方向に延びており、この押圧部16の間で前記ガイド片17の下方に、打ち出されるステープルのステープル脚S3の内側を案内する脚サポート19が摺動自在に配置されている。該脚サポート19は金属板等の板材によりコ字形に形成されており、コ字形の端部に打ち出されるステープルの両方のステープル脚S3の内側に進入できる一対のサポート片20が形成されている。該サポート片20の前端縁には打ち出されるステープルSのクラウン部S4と係合して脚サポート19を後退させるための傾斜縁21が形成されている。該脚サポート19は図5に示すように、後方に配置されたバネ22によって前記サポート片20の先端部が打出通路11を横断してフェースプレート13に形成されているスリット孔23内に収容されるように押圧付勢されて配置されている。
【0020】
更に、前記脚サポート19に形成されている一対のサポート片20の内側に、打ち出されるステープルSのクラウン部S4と係合して打ち出されるステープルSのクラウン部S4を支持するクラウンサポート24が摺動自在に配置されている。クラウンサポート24の前端面には打出通路11から打ち出されるステープルSのクラウン部S4と係合してクラウン部S4を下面側から支持する傾斜面25が形成されており、この傾斜面25が打出通路11内へ進出されるようにフェースプレート13へ向けてバネ26により付勢されている。ステープル脚S3の先端が打出通路11の下面側に配置された綴じ用紙を貫通するまでの間上記クラウンサポート24の傾斜面25がステープルSのクラウン部S4と係合することによってクラウン部S4を下面側から支持して座屈を防止する。
【0021】
上記のようにプッシャ15及びクラウンサポート24を各々が独立して摺動できるように打出通路11へ向けて付勢させて設けているので、フォーミングプレート5によって未成形ステープルS1がコ字形に成形される際にプッシャ15が後退された後でもクラウンサポート24によってステープルSのクラウン部S4が支持されるようにしているのでクラウン部S4の座屈が防止できる。更に、脚サポート19を前記プッシャ15と独立して摺動可能にバネ付勢させ、脚サポート19に形成した一対のサポート片20の前端縁を打出通路11を横断してフェースプレート13の全面壁に形成したスリット孔23内に収容されるように配置しているので、ステープル脚S3の内側が上記サポート片20によって打ち出しの直後から打ち込み完了の直前までガイドされるので安定した打ち込みが行われる。
【0022】
以下図6及び図7に基づいて上記実施例による作動を説明する。図6に示すようにステープルSの打ち込みが開始される前には、フェースプレート13に形成された打出通路11内には既に成形された先頭のステープルSが配置されている。先頭のステープルSに続いた2番目のステープルSも前回のステープル綴じ作動時に成形されて打出通路11を形成している溝内に供給されている。プッシャ15の押圧部16は2番目のステープルSのステープル脚S3の後方側面と係合して図示していないバネによる押圧作用によって2番目のステープルSを介して先頭のステープルSを打出通路11内へ押圧している。プッシャ15のガイド片17が先頭のステープルSのステープル脚S3の間に進入しておりステープル脚S3を内側面からガイドしている。また、脚サポート19のサポート片20が先頭のステープルSの両方のステープル脚S3の内側に進入してステープル脚S3の内側面下部をガイドしている。
【0023】
ドライバプレート6が駆動されて打出通路11内に進入して打出通路11内に配置されている先頭のステープルSと係合して先頭のステープルSを2番目のステープルSから連結状態を解離させるとともに打出通路11内を綴じ用紙に向けて打ち出す。ドライバプレート6によるステープルの打ち出しの初期においては、プッシャ15の押圧部16が2番目のステープル脚S3を前方に押圧しており、先頭のステープル脚S3は2番目のステープル脚S3によって前方に押圧されて打ち出されるステープルSのステープル脚S3の後面をガイドしている。更にプッシャ15に形成されているガイド片17が打ち出されるステープルSの両脚2bの間に進入してステープル脚S3を内側からガイドする。又、脚サポート19の一対のサポート片20がステープル脚S3の内側に進入しており、従ってステープル脚S3はフェースプレート13とガイド片17と脚サポート及び2番目のステープル脚S3によりガイドされて打ち込まれる。
【0024】
図7に示すようにドライバプレート6によって打ち出されたステープルSのクラウン部S4がプッシャ15のガイド片17を越えた位置まで打ち出されると、この時点でドライバプレート6の作動と一緒に作動されるフォーミングプレート5によって未成形ステープルS1の成形が開始され、成形されるステープルによってプッシャ15が後退させられ、ガイド片17によるステープルSのガイドが行われなくなるが、打ち出されているステープルSのクラウン部S4がクラウンサポート24の傾斜面25と係合してクラウン部S4を下面側から支持するのでクラウン部S4の支持は引き続いて行われる。脚サポート19のサポート片20はステープルSの両ステープル脚S3の内側面に位置して両脚S3の内側面からガイドしており、従って打ち出されるステープル脚S3が綴じ用紙を貫通する際の貫通抵抗によりステープルSのステープル脚とクラウン部4に生じるジャムが確実に防止される。
【0025】
ステープルSの打ち出しが進行するに従って、ステープルSのクラウン部S4がクラウンサポート24の傾斜面25を押圧することによってクラウンサポート24がバネ26の付勢力に抗して後退させられ、又クラウン部S4が脚サポート19の傾斜縁21を押圧することによって脚サポート19がバネ22の押圧力に抗して後退させられる。傾斜面25と傾斜縁21はそれぞれクラウンサポート24と脚サポート19のサポート片20の下端部近くまで形成されているので、ステープル脚S3が綴じ用紙を完全に貫通し終わるまでステープルSのクラウン部S4とステープル脚S3をガイドしている。ドライバプレート6によるステープルSの打出が完了した後、ドライバプレート6が上昇復帰するとクラウンサポート24と脚サポート19は各々に作用しているバネ26、22によって前方へ作動されて初期位置に復帰する。
【0026】
続いて図8乃至図11に示す本発明の別の実施例について説明する。前述の実施例では、脚サポート19と綴じ用紙の上面との間には間隙が形成されており、綴じ用紙に貫通されるステープル脚S3がこの部分ではガイドされなくなり、座屈が発生する可能性がある。この実施例においては、前述の実施例と同様にドライバプレート6によって打出通路11内を打ち出されるステープルSのステープル脚S3の内側面をガイドする脚サポート19と、前記ステープルSのクラウン部S4の下面側を指示するクラウンサポート24を備えている。本実施例においては上記脚サポート19とクラウンサポート24の下方に、打出通路11から打ち出されるステープルSのステープル脚S3が打ち込まれる綴じ用紙の上面の近くでステープル脚S3をガイドするステープル脚ガイド30が形成されている。
【0027】
ステープル脚ガイド30は図8及び図9に示すように、脚サポート19とクラウンサポート24の下方で打出通路11の下端部に配置されており、ステープル脚ガイド30の両側に形成されたガイド片31によってカートリッジ1の本体部にスライド可能に支持されガイド片31の後方に配置されているバネ32によって打出通路11方向へ向けて付勢されている。図9及び図10に示すように、前記ステープル脚ガイド30の前端面には打出通路11内へ進入される突出部33が形成され、この突出部33の両側に形成されている肩部34が打出通路11内を打ち出されるステープル脚S3の内側面と係合してステープル脚S3を案内するようにしている。前記突出部33の前端上辺には傾斜面35が形成されており、この傾斜面35が打出通路11内を打ち出されるステープルSのクラウン部S4と係合することにより、ステープル脚ガイド30の突出部33が打出通路11から退避されるようにしている。
【0028】
図11に示すように、打出通路11からドライバプレート6によって打ち出されるステープルSのクラウン部S4が脚サポート19のサポート片20に形成されている傾斜縁21を通過してしまうと、サポート片20によるステープル脚S3のガイドが行われなくなるが、脚サポート19の下方で綴じ用紙の上面に近い位置に形成されているステープル脚ガイド30の突出部33がステープル脚S3の内側に進入して、ステープルSのクラウン部S4が綴じ用紙に密着する寸前まで突出部33の肩部34によってステープル脚S3がガイドされるので、座屈の発生が確実に防止できる。ドライバプレート6によって打出通路11内を打ち出されるステープルSのクラウン部S4が突出部33の前端上辺に形成された傾斜面35と係合することによって、ステープル脚ガイド30が前記バネ32の付勢力に抗して後退させられて、ステープルSのクラウン部S4が綴じ用紙に密着するまで打ち込まれる。
【0029】
【発明の効果】
上記の通り本発明のステープル脚ガイド機構によれば、コ字形に成形されたステープルを打出通路内へ押圧するプッシャの下方に、ステープル脚の内側面に配置される一対のサポート片が形成された脚サポートと、前記サポート片の間に配置されるとともにステープルのクラウン部と係合可能な傾斜面を前端に形成したクラウンサポートとを各々独立して摺動自在且つ前方に付勢させて設けているので、フォーミングプレートによる未成形ステープルの成形が開始されてプッシャが後退させられ、プッシャのガイド片によるステープルのガイドが行われなくなった後でも、クラウンサポートの傾斜面により打ち出されるステープルのクラウン部を下面側から支持するのでクラウン部の支持は引き継いで行われ、脚サポートのサポート片によってステープルの両ステープル脚の内側面がガイドしており、従って打ち出されるステープル脚が綴じ用紙を貫通する際の貫通抵抗によりステープルのステープル脚とクラウン部に生じるジャムが確実に防止できる。
【0030】
また、脚サポートのサポート片の前端に傾斜縁を形成するとともにこの傾斜縁を打出通路を横切ってフェースプレートに形成したスリット孔内に収容させるようにしているので、打ち出されるステープル脚に大きな座屈作用が発生した場合でも、サポート片が後退させられてしまうことが無く、ステープルの打ち出し完了の直前まで確実にステープル脚の内側をガイドさせることができ、ステープル脚のジャムを確実に防止することができる。
【0031】
更に、請求項2の発明によれば、多数の未成形ステープルが収容されるとともにステープラー本体に着脱可能に装着可能なカートリッジであって、該カートリッジに未成形ステープルを案内するステープル供給通路とこのステープル供給通路の前端面にコ字形に成形されたステープルを打ち出す打出通路とを形成するとともに、ステープル脚ガイド機構を前記カートリッジのステープル供給通路の前端面に形成しているので、まれに、ステープル脚のジャム等が発生した場合であっても、カートリッジをステープラー本体から取り外すことで簡単にジャムしたステープルを除去することができる。
【0032】
更に、請求項3の発明によれば、前記脚サポートの下方において打出通路内を打ち出されるステープルのステープル脚の内側面をガイドする突出部が前面に形成されたステープル脚ガイドを、前記脚サポートの下端と綴じ用紙の上面との間にステープル供給方向にスライド可能で且つ、前記突出部が打出通路内へ進入するように付勢させて設けているので、ドライバプレートによって打ち出されるステープルのステープル脚が脚サポートのサポート片によってガイドがされなくなった後でも、ステープルのクラウン部が綴じ用紙に密着する寸前までステープル脚ガイドの突出部によってステープル脚が綴じ用紙の上面に近い位置でガイドされるので、座屈の発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステープル脚ガイド機構が実施された電動ステープラーの概要を示す側面図
【図2】図1の電動ステープラーのステープル脚ガイド機構が形成された打出部を示す斜視図
【図3】図2と同じステープル脚ガイド機構のフェースプレートを除去して示す斜視図
【図4】図2のステープル脚ガイド機構を構成している主要部材を示す斜視図
【図5】図2と同じステープル脚ガイド機構の横断平面図
【図6】ステープルの打ち出しが開始される前のステープル脚ガイド機構を示す縦断側面図
【図7】ステープルの打ち出しが進行途中の状態を示す図5と同じステープル脚ガイド機構の縦断側面図
【図8】本発明の別の実施例にかかるステープル脚ガイド機構のステープルの打ち出しが開始される前の状態を示す縦断側面図
【図9】図8のステープル脚ガイド機構の一部を示す斜視図
【図10】図8におけるA−A線での断面図
【図11】ステープルの打ち出しが進行途中の状態を示す図8と同じステープル脚ガイド機構の縦断側面図
【符号の説明】
S ステープル(成形)
11 打出通路
13 フェースプレート
15 プッシャ
16 押圧部
16a 傾斜面
17 ガイド片
18 傾斜面
19 脚サポート
20 サポート片
21 傾斜縁
23 スリット孔
24 クラウンサポート
25 傾斜面
30 ステープル脚ガイド
33 突出部
34 肩部
35 傾斜面

Claims (3)

  1. ステープル供給通路の前端面と該ステープル供給通路の前方に配置されたフェースプレートの裏面との間に形成された打出通路内へ供給されたコ字形に成形されたステープルをドライバプレートによって打出通路から綴じ用紙に向けて打ち出すようにしたステープル脚のガイド機構において、コ字形に成形されたステープルを打出通路内へ押圧する押圧部を備えたプッシャを前記ステープル供給通路の前端面側に設け、該プッシャの下方に、ステープル脚の内側面に配置される一対のサポート片が形成された脚サポートと、前記サポート片の間に配置されるとともにステープルのクラウン部と係合可能な傾斜面を前端に形成したクラウンサポートとを各々独立して摺動自在且つ前方に付勢させて設け、前記脚サポートのサポート片の前端に傾斜縁を形成するとともに該傾斜縁を打出通路を横切ってフェースプレートに形成したスリット孔内に収容させるとともに、前記クラウンサポートの前端をフェースプレートにより形成された打出通路の前面壁に当接させて配置したことを特徴とするステープル脚ガイド機構。
  2. 多数の未成形ステープルが収容されるとともにステープラー本体に着脱可能に装着可能なカートリッジであって、該カートリッジに未成形ステープルを案内するステープル供給通路とこのステープル供給通路の前端面にコ字形に成形されたステープルを打ち出す打出通路とを形成するとともに、前記ステープル脚ガイド機構が前記カートリッジのステープル供給通路の前端面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のステープル脚ガイド機構。
  3. 前記脚サポートの下方において打出通路内を打ち出されるステープルのステープル脚の内側面をガイドする突出部が前面に形成されたステープル脚ガイドを、前記脚サポートの下端と綴じ用紙上面との間にステープル供給方向にスライド可能で且つ、前記突出部が打出通路内へ進入するように付勢させて設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のステープル脚ガイド機構。
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