JP2004209529A - コンタクトチップの再生方法及びその再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンタクトチップを精度良く再生でき、かつ、再生工程を連続して行うことができるコンタクトチップの再生方法およびその再生装置を提供すること。
【解決手段】下型70に固定されたダイス30にコンタクトチップ800を挿入し、アウタパンチ51とインナパンチ53とからなるパンチ50をコンタクトチップ800上に臨ませ、インナパンチ53に取り付けたガイド棒40をコンタクトチップ800内に挿入しながら、該パンチ50によりコンタクトチップ800を押圧して該コンタクトチップ800の外周面を押圧することにより、該コンタクトチップ800の摩耗した案内孔821を初期の孔径に修復して、コンタクトチップ800を再生する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アーク溶接に用いるコンタクトチップの再生方法及びその再生装置に関し、特にコンタクトチップをダイスに圧入し、外周面を押圧してダイスから取り出すまでの一連の作業を連続して行うことを可能にするコンタクトチップの再生方法及びその再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
アーク溶接は、例えば炭酸ガスの雰囲気下で、コンタクトチップの案内孔から金属電極線を順次送り出しながら、該コンタクトチップに電圧を付与して金属電極線に電流を流し、金属電極線と被溶接物との間にアークを発生させ、その熱により溶接を行うものである。
したがって、長時間溶接を行うとコンタクトチップの案内孔が金属電極線の移動により摩耗してコンタクトチップと金属電極線との接触が不良となり、アークの発生が不安定となったり金属電極線の先端と被溶接物との間隙が変化して良好な溶接が行えなくなるという問題がある。
【0003】
そこで、このコンタクトチップを一定時間使用した後交換する必要があり、交換した後の使用済みのコンタクトチップを再生して再利用することが行われるようになってきた。この再生方法や再生具として、特開2001−246472号公報(以下、「特許文献1」という。)に記載された技術が提案されている。
【0004】
特許文献1に記載されたコンタクトチップの再生方法及びその再生具等は、第4図に示されるように、トーチから取り外された使用済みのコンタクトチップ13の案内孔17に芯金部材26を挿通し、芯金部材26を挿通した状態のコンタクトチップ13を第5図に示すように、チャック本体29にその当て面31、31、31で囲まれた箇所内の特定位置に係止された状態で保持させ、つぎにチャック締結体38の筒状部40をチャック本体29のテーパ外周面部33に外嵌させ、この後、プレス機でチャック締結対38をチャック本体29に対し押圧することにより、使用済みのコンタクトチップ13を案内孔17が芯金部材26に圧接された状態となるように潰し変形させ、その後、チャック締結体8を上昇させてチャック本体29から抜き取り(特許文献1の(0031)〜(0033)参照)、第6図、第7図に示す別に設けた芯金引き抜き具に装着してコンタクトチップ13から芯金部材26を引き抜くことにより、コンタクトチップを再生するものである。
【0005】
ところで、上記の特許文献1に記載されたコンタクトチップの再生方法及びその再生具等においては、次のような問題点がある。
(1)特許文献1に記載の技術では、使用済みのコンタクトチップに芯金部材を挿入してチャック本体に保持させ、チャック締結体を外嵌させてプレス機により押圧し、その後、チャック締結体を上昇させ、コンタクトチップをチャック本体から取り出して、別に設けた芯金引き抜き具に装着してコンタクトチップから芯金部材を引き抜くという作業を行うものであり、チャック本体と芯金引き抜き具へのコンタクトチップの出し入れに人手が掛るため自動化が困難である。
【0006】
(2)コンタクトチップに挿入される芯金部材は、その上下端が何ら支持されておらず、単にコンタクトチップに挿入されているだけのため、コンタクトチップの案内孔が偏っている場合(使用済みのコンタクトチップでは偏っている場合が多い)は、芯金部材がコンタクトチップの中心に対して偏った状態で圧接され、この状態で再生されたコンタクトチップをアーク溶接に使用すると、金属電極線の芯ズレが発生し、金属電極線の先端が振れて溶接が不安定になる。
【0007】
(3)また、コンタクトチップをチャック本体に挿入してチャック締結体によりコンタクトチップの外周から押圧するだけでコンタクトチップの上下が規制されていないため、この押圧によりコンタクトチップが上下方向に延び、コンタクトチップの全長が変化する。さらに、コンタクトチップの先端が平坦にならない。コンタクトチップの全長が変化し、または先端が平坦にならないと、コンタクトチップを装着したトーチをロボットに把持させて溶接する場合には、被溶接物とコンタクトチップ先端との間隙がコンタクトチップによりばらつき、コンタクトチップ交換の都度ティーチングをし直さなければならなくなる。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−246472号公報((0031)〜(0035)、第3図〜第7図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、コンタクトチップを精度良く再生でき、かつ、再生工程を連続して行うことができるコンタクトチップの再生方法およびその再生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る請求項1に記載のコンタクトチップの再生方法は、金属電極線を案内孔に挿通して順次送り出し、該金属電極線に通電して電圧を付与しながらアーク溶接を行う溶接機に用いるコンタクトチップの、前記案内孔が前記金属電極線の移動により摩耗したとき、該コンタクトチップの外周面を押圧して、前記案内孔の摩耗した内径を当初の内径に近づけるようにして、前記コンタクトチップを再使用可能にするコンタクトチップの再生方法において、前記案内孔が摩耗したコンタクトチップを、内面の形状を前記コンタクトチップの外形形状と略同一形状に形成したダイスに挿入する第1工程と、前記案内孔の内径よりも若干小さい外径に形成されたガイド棒を前記コンタクトチップに挿入する第2工程と、上型に支持されたパンチにより前記コンタクトチップを押圧して前記コンタクトチップを前記ダイスに圧入する第3工程と、前記上型の押圧力を解除して、前記コンタクトチップをノックアウト手段により押圧し、該コンタクトチップを前記パンチおよび前記ガイド棒とともに前記ダイスより離脱させる第4工程と、前記上型をさらに上昇させて前記コンタクトチップから前記ガイド棒を引き抜く第5工程と、からなることを特徴とする。
よって、はじめに案内孔が摩耗したコンタクトチップをダイスに挿入すれば、その後のガイド棒の挿入からパンチによる外周面の押圧、ならびにノックアウト手段によるコンタクトチップの先端部の成形およびダイスからの抜去、さらにはコンタクトチップからガイド棒の抜去に至る一連の作業を自動的に行うことができる。
【0011】
また、本発明に係る請求項2に記載のコンタクトチップの再生装置は、金属電極線を案内孔に挿通して順次送り出し、該金属電極線に通電して電圧を付与しながらアーク溶接を行う溶接機に用いるコンタクトチップの、前記案内孔が前記金属電極線の移動により摩耗したとき、該コンタクトチップの外周面を押圧して、前記案内孔の摩耗した内径を当初の内径に近づけるようにして、前記コンタクトチップを再使用可能にするコンタクトチップの再生装置であって、プレス装置に上下に摺動可能に支持された上型と、プレス装置に固定された下型と、前記下型に固定され、内面に前記コンタクトチップの外形形状と略同一形状の孔部を有するダイスと、前記コンタクトチップの前記案内孔に挿入されて、該コンタクトチップの外周面が押圧されたときに前記案内孔の孔径を維持するガイド棒と、下面から突出する前記ガイド棒を下端に保持し、前記下面が前記コンタクトチップの上面と当接して前記コンタクトチップを前記ダイス内に圧入するパンチと、前記ダイスに設けられた前記孔部の底部を形成し、前記ガイド棒が挿入された状態で前記ダイス内に圧入された前記コンタクトチップの下面を成形するとともに、前記コンタクトチップの下面を上方に押圧して前記コンタクトチップを前記ダイスから離脱させるノックアウト手段と、からなることを特徴とする。
よって、コンタクトチップをダイスに挿入した後の一連の再生作業をダイスとパンチの組み合わせによる単一の装置で実施することができ、コンタクトチップの再生作業を短時間で効率よく行うことができる。
【0012】
また、本発明に係る請求項3に記載のコンタクトチップの再生装置は、請求項2に記載のコンタクトチップの再生装置において、前記パンチは、上端が前記上型に押圧され、下面が前記ダイスに挿入したコンタクトチップの上面に当接して、前記上型の押圧により前記コンタクトチップを前記ダイス内に圧入する有底円筒状のアウタパンチと、前記アウタパンチの円筒内に摺動可能に収納され、下端に前記アウタパンチの底部に設けられた挿通孔から突出するガイド棒を保持し、中間部に設けられた鍔部が前記上型に押圧されることにより前記ガイド棒を前記コンタクトチップに挿入し、上端に設けられた鍔部が前記上型の一定以上の上昇により該上型に係合することにより前記ガイド棒を前記コンタクトチップから引き抜くインナパンチと、前記インナパンチがガイド棒を引き抜く際に、前記インナパンチの上昇は許容し、アウタパンチの上昇を停止させるストップ手段と、からなることを特徴とする。
よって、インナパンチをアウタパンチに挿入するとガイド棒がアウタパンチから突出した状態となるので、両パンチをコンタクトチップに指向させると自動的にガイド棒がコンタクトチップに挿入される。そして、パンチによる押圧後、上型を上昇させるとコンタクトチップがアウタパンチの下端に当接した状態でインナパンチとアウタパンチの相対位置が変化し、ガイド棒をコンタクトチップから引き抜くことができるので、ガイド棒の挿入とパンチによる押圧作業およびガイド棒の引き抜き作業が自動化できる。
【0013】
また、本発明に係る請求項4に記載のコンタクトチップの再生装置は、請求項2に記載のコンタクトチップの再生装置において、前記ノックアウト手段が、前記下型に支持されたシリンダと、該シリンダのロッドに接続され、前記コンタクトチップの下面から突出している前記ガイド棒が挿入される挿入孔を有し、上端面が前記コンタクトチップの下面に当接するノックアウトピンと、からなることを特徴とする。
よって、コンタクトチップの下面から突出しているガイド棒の下端をノックアウトピンの挿入孔に挿入するので、ガイド棒の位置決めができ、コンタクトチップの案内孔の位置および形状を精度よく形成することができる。
また、コンタクトチップの下面をノックアウトピンの上端面で支持し、上面をパンチにより押圧して、コンタクトチップを上下から押圧するので、コンタクトチップの長さを精度よく成形することができる。
【0014】
また、本発明に係る請求項5に記載のコンタクトチップの再生装置は、請求項4に記載のコンタクトチップの再生装置において、前記ノックアウトピンの上端面が、中心に向かって下降する皿状の傾斜面に形成されていることを特徴とする。
よって、コンタクトチップの上下方向からの押圧により、ノックアウトピンの先端の皿状の傾斜面に沿ってコンタクトチップの下端部の材料を案内孔の下端角部に集中させることができるとともに、コンタクトチップの下面を傾斜面に沿った平面とすることができるので、長さ寸法を精度よく成形することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るコンタクトチップの再生方法及びその再生装置の一の実施の形態について図面を参照して以下に説明する。ここで、図1は、コンタクトチップの再生装置を示した側面断面図でパンチの押圧状態であり、図2は、コンタクトチップの一部決載側面図であり、図3は、コンタクトチップの摩耗した案内孔の斜視図とその断面図である。
【0016】
(構成) コンタクトチップの再生装置の構成について説明する。その前に、再生するコンタクトチップについて図2に基づき説明する。図2(A)に示すコンタクトチップ80Aは、上端に形成した取付用のネジ部811Aと、外周面81Aおよび内面82Aとからなり、外周面81Aは、取付ネジ部811Aの下部に設けた平行部と、この平行部の下端からコンタクトチップ80Aの先端面812Aまでをを繋ぐ傾斜部と、前記平行部と傾斜部にまたがって形成された二面幅部813Aとからなる。
内面82Aには、コンタクトチップ80Aの上端から所用深さまで大径の孔822Aを設け、この大径孔822Aから傾斜孔823Aを介して連続し、前述した金属電極線の外径より若干太い孔径の案内孔821Aをコンタクトチップ80Aの先端面812Aに開放するように設けている。
【0017】
同様に、図2(B)に示すコンタクトチップ80Bは、上端に形成した取付用のネジ部811Bと、外周面81Bおよび内面82Bとからなり、外周面81Bは、取付ネジ部811Bの下部に設けた平行部と、この平行部の下端からコンタクトチップ80Bの先端面812Bまでを繋ぐ傾斜部と、前記平行部と傾斜部にまたがって形成された二面幅部813Bとからなる。
内面82Bには、コンタクトチップ80Bの上端から直接傾斜孔823Bを設け、この傾斜孔823Bから連続し、前述した金属電極線の外径より若干太い孔径の案内孔821Bをコンタクトチップ80Bの先端面812Bに開放するように設けている。
【0018】
また、コンタクトチップ80Aの全長はコンタクトチップ80Bより長いが、コンタクトチップ80Bの案内孔821Bの長さはコンタクトチップ80Aの案内孔821Aの長さより長くなっており、取付ネジ部811Aは取付ネジ部811Bより1サイズ大きくなっている。
本実施の形態の説明では、コンタクトチップ80Bを再生する再生装置を説明するが、後述するダイス本体31やガイド棒40を変更すればコンタクトチップ80Aにも適用できることは明らかである。
なお、本実施の形態では、後述するようにコンタクトチップ80Bの取付ネジ部811Bに予めダミーのナット83を取り付けるが、このナット83付きのコンタクトチップ80Bの符号を800とし、且つ、コンタクトチップ80Bの符号Bは省略して説明する。
【0019】
コンタクトチップの再生装置1は、図1に示すように、プレス装置(図略)に上下に摺動可能に支持され、貫通孔11を有する上型10と、同じくプレス装置に固定された下型70と、該下型70に固定され、側面視C字状のベース20と、該ベース20の台座部21に固定され、内面に前記コンタクトチップ800の外周面81と略同一形状の孔部314を有するダイス30と、前記コンタクトチップ800の前記案内孔821に挿入されて、該コンタクトチップ800の外周面81が押圧されたときに前記案内孔821の孔径を維持するガイド棒40と、下面から突出する前記ガイド棒40を下端に保持し、前記下面が前記コンタクトチップ800の上面と当接して前記コンタクトチップ800を前記ダイス30内に圧入するパンチ50と、前記ガイド棒40が挿入された状態で前記ダイス30内に圧入された前記コンタクトチップ800の下面を上方に押圧して、前記コンタクトチップ800を前記ダイス30から離脱させるノックアウト手段60とから構成されている。
そして、前記貫通孔11、パンチ50、ガイド棒40、ダイス30、台座部21及びノックアウト手段60は同一軸芯100上にその中心を有する。
【0020】
側面視C字状のベース20は、下型70に図略のボルトなどで固定される台座部21と、該台座部21の一端から上方に立ち上がる支柱部22と、該支柱部22の上部から水平に前記台座部21と対向するように延在する天板部23とが一体的に形成されたものである。
台座部21の中央には、前記軸芯100を中心として下面に大径で開口し、上面にはそれより小径で開口する段付孔213が設けられ、その大径部には軸受リング211が、小径部にはスペーサ212が嵌入されている。軸受リング211とスペーサ212の中央部には、前記軸心100を中心とした同一径の摺動孔214が形成されている。
また、スペーサ212の上端外周は細径に削られ、段付孔213との間でリング状の間隙が形成されている。
【0021】
天板部23の中央には、前記軸芯100を中心として通し孔231と、所定の大きさの円周上の4箇所にガイド孔232とが設けられている。
この通し孔231内を後述するアウタパンチ51が貫通し、ガイド孔232に後述するストップ手段52を構成するスライドピン520が摺動可能に挿通されている。
【0022】
つぎに、ダイス30は、図4に示すように、前記軸芯100を中心とした位置にコンタクトチップ800が圧入される孔部314を有し、外形が上部から下部に向かってわずかに傾斜する上部ダイス311、中部ダイス312および最下部の成形ダイス313からなるダイス本体31と、図1に示すように、該ダイス本体31の外形と同一の孔部321を設けて、この傾斜孔部321内にダイス本体31を保持する矩形のダイス保持ブロック32とから構成されている。
【0023】
3分割されたダイス本体31のうち、上部ダイス311と中部ダイス312の中央に設けられた孔部314は、コンタクトチップ800のネジ部811にナット83を取り付けた状態(図8)の外形およびネジ部811の下部に設けた平行部と、この平行部の下端から繋がる傾斜部の一部までの外形形状と略同一寸法であり、下部の成形ダイス313の孔部314のみが、図3(ロ)の二点鎖線で示すように、コンタクトチップ800の当初の外形寸法より若干小さく形成されている。孔部314の下部は、後述するノックアウトピン63が挿入される垂直な孔315となっている。
【0024】
また、ダイス本体31の最下部の成形ダイス313の下面には、下方にリング状に突出する位置決め座316が形成され、この位置決め座316を前記ダイス保持ブロック32の傾斜孔部321の底部に設けた段付底部322に嵌入して、上型10によるダイス本体31への押圧力をダイス保持ブロック32で受け止めている。
ダイス保持ブロック32の下面には、下方にリング状に突出する位置決め座323が形成され、この位置決め座323を前述したスペーサ212と段付け孔213との間に形成したリング状の間隙内に挿入することにより、ダイス保持ブロック32がベース20の台座部21に精度よく取り付けられている。
また、ダイス保持ブロック32の上面の、前記ベース20の天板部23に設けられた4箇所のガイド孔232に対応する位置に、後述するスライドピン520の下端ストッパ部522が嵌入する逃し凹部324が設けられている。
【0025】
つぎに、ガイド棒40は、図5に示すように、上端が後述するインナパンチ53の下端に挿入される頭部41と、コンタクトチップ800のうち、コンタクトチップ80Aの場合はその内面82Aの大径孔822Aに嵌入し、コンタクトチップ80Bの場合は先端の傾斜部のみが傾斜孔823Bに嵌入する内面当接部42と、インナパンチ53の下端から突出し前記金属電極線より若干径の大きなガイド部43とが一体的に形成された棒状のものである。
頭部41は、インナパンチ53の下端に設けられた保持孔535より大径で、インナパンチ53の下端に設けられた保持部534の上面に当接して、該保持部534から下方には抜けないようになっている。
【0026】
頭部41から下方に連続し、前記保持孔535を貫通する内面当接部42は、ガイド棒40がコンタクトチップ800内に圧入されたときに、コンタクトチップ80Aの場合は前記保持孔535および挿通孔514から突出した部分がコンタクトチップ80Aの内面82Aに嵌入されるように、コンタクトチップ80Aの大径孔822Aの内径と略同一寸法の外径の平行部を形成し、その下端部は傾斜孔823Aに合わせて先細の傾斜面が形成されたものであり、コンタクトチップ80Bの場合は前記保持孔535および挿通孔514から突出した部分がコンタクトチップ80Bの傾斜孔823Bに嵌入されるように、傾斜孔823Bに合わせて先細の傾斜面が形成されたものである。
さらに内面当接部42から連続する長尺のガイド部43は、その外径を金属電極線より若干大きく形成し、内面当接部42の下端からの長さは、ガイド棒40がコンタクトチップ800内に圧入されたときにコンタクトチップ800の下端から突出して、後述するノックアウトピン63の挿入孔635に挿入される長さを有するものである。
【0027】
つぎに、このガイド棒40を保持し、コンタクトチップ800をダイス30に圧入するパンチ50は、図1、図5に示すように、上端が前記上型10に押圧され、下面が前記ダイス30に挿入したコンタクトチップ800の上面に当接して、上型10の押圧によりコンタクトチップ800をダイス30内に圧入する有底円筒状のアウタパンチ51と、該アウタパンチ51の円筒内に摺動可能に収納され、下端にアウタパンチ51の底部の挿通孔514から突出するガイド棒40を保持し、中間部に設けられた後述する中間フランジ部532が上型10に押圧されることによりガイド棒40をコンタクトチップ800に挿入し、上端に設けられた後述する座金56が上型10の一定以上の上昇により該上型10に係合することによりガイド棒40をコンタクトチップ800から引き抜くインナパンチ53と、該インナパンチ53内に設けたメスネジ部537とその先端に設けたオスネジ部542とでネジ止めされて、この先端と保持部534とでガイド棒40の頭部41を挟持するように固定されたシャフト54と、上パイプ部531の上端と前記シャフト54の頭部541とにより挟持された座金56と、前記インナパンチ53がガイド棒40を引き抜く際に、インナパンチ53の上昇は許容し、アウタパンチ51の上昇を停止させるストップ手段52と、インナパンチ53に対するアウタパンチ51の相対位置を摩擦抵抗により保持するOリング55とから構成されている。
【0028】
アウタパンチ51は、上端に水平な鍔部511を形成し、軸芯100と同軸の摺動孔512を有し、該摺動孔512の底部には、内面にインナパンチ53の保持部534が収納され、外面にコンタクトチップ800の上面を押圧する突起部513を形成し、該突起部513の中央に前記ガイド棒40が挿通される挿通孔514を設けた有底円筒状のもので、ベース20の天板部23の通し孔231内を貫通している。
【0029】
アウタパンチ51内を摺動するインナパンチ53は、該インナパンチ53の下端がアウタパンチ51の底部に接近するまで挿入されたときに、アウタパンチ51の鍔部511の上面に当接する中間フランジ部532を形成し、軸芯100と同軸の軸孔533を有し、中間フランジ部532より下部を前記アウタパンチ51の摺動孔512内を摺動する下パイプ部530となし、前記中間フランジ部532より上部を、上型10に設けた貫通孔11を貫通し、上方に開口する上パイプ部531となし、該上パイプ部531から前記下パイプ部530を貫通して、上面で開口し、下端に保持部534を形成した、有底の軸孔533を設けたものである。軸孔533の下部にはメスネジ部537が形成されている。
上型10に貫通させた上パイプ部531の上端には、該上パイプ部531の外形より大径の外周を有する座金56をあてがい、上パイプ部531の上部開口から、上端に頭部541を有し下端にオスネジ部542を形成したシャフト54を前記軸孔533に挿通し、前記オスネジ部542を前記メスネジ部537に螺合することにより、シャフト54の頭部541と上パイプ部531の上端とにより前記座金56を挟持して該座金56と中間フランジ532との間で上型10が摺動可能となるように上型10にインナパンチ53を保持させている。
【0030】
また、シャフト54のオスネジ部542を前記メスネジ部537に螺合することにより、シャフト54の下端と保持部534とにより前記保持孔535に挿入されたガイド棒40の頭部41を抑えるようにしてガイド棒40とインナパンチ53を連結している。
そして、インナパンチ53の保持部534に近い外周面には、円周状に溝部536が形成されて、該溝部536にOリング55が嵌め込まれ、アウタパンチ51とインナパンチ53とに摺動抵抗を付加してアウタパンチ51をインナパンチ53に摺動可能に、且つ任意の位置で停止可能に保持するように構成されている。
ストップ手段52は、図1に示したように、前記アウタパンチ51の鍔部511に係合する平面視四角形の連結板523と、この連結板523の四角部に設けたネジ孔5231に螺合し、下端にストッパ部522を有し、前記ガイド孔232を貫通する4本のスライドピン520とからなり、アウタパンチ51の上下方向の摺動を案内し、且つ上昇位置を規制している。
【0031】
つぎに、ダイス30内に圧入されたコンタクトチップ800の先端を成形するとともに、成形されたコンタクトチップ800をダイス30内から離脱させるノックアウト手段60は、図1及び図6に示すように、いずれも軸芯100を中心として下型70に固定されたシリンダ61と、上向きのロッド62と、該ロッド62の上端に接続されたノックアウトピン63とからなっている。
ノックアウトピン63は、図6に示すように、下端が前記ベース20の台座部21に設けた軸受リング211とスペーサ212の摺動孔214内を摺動可能な接続部631と、該接続部631の上部に連続し、成形ダイス313内に設けた孔315の径より若干小さい外径を有する円筒状の押圧部632とから一体的に形成されている。
【0032】
接続部631の外周面は摺動面6312であり、内部に下面に開口するネジ部6311を設けて、該ネジ部6311にシリンダ61のロッド62の先端を螺合して接続している。
接続部631と押圧部632の内部には、押圧部632の上端面6321の中心からネジ部6311に連通し、コンタクトチップ800がダイス30に挿入されて、前記ガイド棒40がコンタクトチップ800に挿入されたときに、該ガイド棒40の先端に設けたガイド部43がコンタクトチップ800から突出して挿入される挿入孔635が設けられている。
押圧部632の上端面6321はダイス本体31の孔部314の底部を構成するように中心に向かって下降する皿状の傾斜面に形成されている。
【0033】
(作用) 次に、上記のように構成されたコンタクトチップの再生装置1を用いてコンタクトチップ800を再生する再生方法について、図7のフローチャートおよび図1ならびに図9乃至図14に基づき説明する。
まず、アーク溶接に所定時間使用したコンタクトチップ80を回収91し、目視検査で再生が可能か否かを判定92し、可能と判定したならば溶接時に付着したスパッタ等を取り除くためにコンタクトチップ80の全体をショットブラスト93し、ついで、コンタクトチップ80の先端面812のみをさらにショットブラスト94して、案内孔821に付着したスパッタ等を取り除く。
【0034】
そして、図8に示すように、コンタクトチップ80の取付ネジ部811にダミーのナット83を取り付けて、外周面の押圧時に取付ネジ部811が潰れないように保護しておく。その後、細部は後述するがダミーのナット83を取り付けたコンタクトチップ800をダイス30にセットしてリプレス95(外周面を押圧)し、ダイス30から取り出したコンタクトチップ800を目視検査96して、問題がなければ再度溶接作業に使用97する。
目視検査96で不合格となったものは、再度リプレスすることにより使用可能となるか否か判定98して、可能であればリプレス95する。上記判定92および判定98で、リプレスしても使用に耐えるものとならないと判断されたコンタクトチップ80、800は廃却処分99する。
【0035】
つぎに、前記リプレス95の詳細を説明する。まず、図9に示すように、上型10を上昇させ、インナパンチ53の上端に締め付けられている座金56の下面に上型10の上面を当接させて、アウタパンチ51を支持する連結板523に取り付けたスライドピン520の下端ストッパ部522がベース20の天板部23の下面に設けた凹部に嵌入して停止するまでアウタパンチ51を上昇させ、さらに、インナパンチ53に取り付けたガイド棒40のガイド部43の下端がアウタパンチ51の下端の突起部513の挿通孔514から僅かに突出する位置にインナパンチ53を上昇させて、パンチ50が上昇した状態となるようにしておく。上記によりパンチ50が上昇した状態で、点線で示すようにダイス30の孔部314に、ナット83を取り付けた状態のコンタクトチップ800を挿入する(第1工程)。
なお、アウタパンチ51はインナパンチ53に取り付けたOリング55の摩擦抵抗により上記位置に保持された状態となっている。
【0036】
つぎに、上型10を徐々に下降させると、図10に示すように、アウタパンチ51とインナパンチ53の上記の相対位置を保持したまま、スライドピン520がベース20の天板部23に設けられたガイド孔232に案内されて、パンチ50およびストップ手段52が下降する。
なお、成形ダイス313の孔部314が僅かに小さく形成されているため、この時点では、コンタクトチップ800はダイス本体31の孔部314には完全には入らず、上部が僅かに突出した状態となっている。
【0037】
さらに上型10を下降させると、図11に示すように、アウタパンチ51の下端の突起部513が、ダイス30内に挿入されて僅かに突出しているコンタクトチップ800の上面に当接し、アウタパンチ51およびストップ手段52の下降が停止する。このときスライドピン520の下端ストッパ部522はダイス保持ブロック32に設けた逃し凹部324に入る直前で停止している。アウタパンチ51の停止によりインナパンチ53およびガイド棒40もアウタパンチとの相対位置を保ったまま停止している。
そして、さらに上型10が下降を続けると、上型10の上面は座金56の下面から離れ、やがてインナパンチ53の中間フランジ部532の上面に当接し、該中間フランジ部532を介してインナパンチ53を下方へ押圧する。このときアウタパンチ51およびストップ手段52は停止したままである。
インナパンチ53が下方に押圧されると、インナパンチ53の下端に取り付けたガイド棒40がアウタパンチ51の突起部513から徐々に突出し、コンタクトチップ800の内面82を通り、案内孔821に挿通される(第2工程)。
【0038】
インナパンチ53がアウタパンチ51の摺動孔512内を摺動して、インナパンチ53の中間フランジ部532の下面がアウタパンチ51の鍔部511の上面に当接すると、上型10の押圧力がアウタパンチ51に付加され、これによりアウタパンチ51がコンタクトチップ800を押圧して、図1に示すように、コンタクトチップ800がダイス30の孔部314に徐々に圧入される(第3工程)。
このとき、ダイス本体31の成形ダイス313の孔部314が図3(ロ)の二点鎖線で示すようにコンタクトチップ800の当初の外周面81の形状より若干小さく形成されているので、コンタクトチップ800の先端部外周面が内側に押圧されるとともに、ノックアウト手段60のノックアウトピン63の上端面6321により前記孔部314の底部が形成されているので、コンタクトチップ800の材料は案内孔821の摩耗して肉が削られた部分824に流れ込み、挿入されているガイド棒40に接触するまで前記摩耗部分824を埋めることとなり、摩耗部分824へ肉が補充されて案内孔821が復元される。
【0039】
つぎに、上型10をインナパンチ53の上端に取り付けた座金56に当接しない位置まで上昇させて、上型10によるコンタクトチップ800への押圧力を解除する。そして、ノックアウト手段60のシリンダ61を駆動してロッド62を上昇させると、ロッド62に連結されたノックアウトピン63が軸受リング211の摺動孔214内を摺動して上昇する。
ノックアウトピン63が上昇すると該ノックアウトピン63の上端面6321に接触していたコンタクトチップ800が上方に押圧され、図12に示すように、ダイス本体31の孔部314に圧入されていたコンタクトチップ800が圧入を解かれ、ダイス30からわずかに上昇してシリンダ61のストローク最終位置で止まる。したがって、このときはコンタクトチップ800の外周面81を周囲から押圧する力は解除され、自由となっている。
コンタクトチップ800が上昇すると、ガイド棒40が案内孔821に挟持されているため、コンタクトチップ800に押されてガイド棒40、インナパンチ53、アウタパンチ51およびストップ手段52も同時に上昇して上記位置で止まる。
【0040】
コンタクトチップ800が自由となった状態で、上型10を上昇させ、上型10の上面が座金56の下面に当接し、この当接した状態のままさらに上型10を上昇させると、図13に示すように、インナパンチ53がガイド棒40とともに持ち上げられ、該インナパンチ53の外周面に設けたOリング55の摩擦力によりアウタパンチ51もインナパンチ53との相対位置を保ちながら持ち上げられる。アウタパンチ51が持ち上げられると、アウタパンチ51に取り付けられたストップ手段52も上昇する。
さらに、ガイド棒40を案内孔821に挟持しているコンタクトチップ800もパンチ50との相対位置を保持したまま上昇し、結果的にダイス30からコンタクトチップ800が離脱される(第4工程)。
なお、このとき、ノックアウト手段60のシリンダ61を下降方向に駆動してノックアウトピン63を初期位置に戻しておく。
【0041】
さらに上型10を上昇させると、図14に示すように、ストップ手段52のスライドピン520の下端ストッパ部522がベース20の天板部23下面に設けた凹部に当接し、スライドピン520の上昇が停止し、これにより連結板523およびアウタパンチ53ならびにコンタクトチップ800の上昇が停止する。
そして、さらに上型10の上昇を続けるとアウタパンチ51ならびにコンタクトチップ800がストップ手段52により停止しているため、インナパンチ53とそれに取り付けられたガイド棒40のみが上昇し、該ガイド棒40がコンタクトチップ800の案内孔821から引き抜かれる(第5工程)。
するとコンタクトチップ800はパンチ50から離れるので、作業者はこれを受け止めるとともに、上型10を図9に示す当初の位置に停止させる。
以上によりコンタクトチップ800が再生されたので、コンタクトチップ800からナット83を外し、図6で説明したフローチャートの検査96を行う。
【0042】
このように、下型70に固定されたダイス30にコンタクトチップ800を挿入し、アウタパンチ51とインナパンチ53とからなるパンチ50をコンタクトチップ800上に臨ませ、インナパンチ53に取り付けたガイド棒40をコンタクトチップ800内に挿入しながら、該パンチ50によりコンタクトチップ800を押圧して該コンタクトチップ800の外周面を押圧することにより、該コンタクトチップ800の摩耗した案内孔821を初期の孔径に修復して、コンタクトチップ800を再生するようにしたので、単一の再生装置により再生作業を連続して行うことが可能となり、再生作業の短縮化と簡易化ならびに自動化を図ることが可能となった。
【0043】
なお、本発明は前記実施の形態のものに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施の形態では、ダイス本体31に設けた傾斜の孔部314の下部を、図3に示すように、コンタクトチップ800の先端面812に合わせた底部とし、その底部からノックアウトピン63が挿入される垂直な孔315を形成したが、これに限られず、図15に示すように、この垂直な孔315を上方に延長して、傾斜の孔部314の下部に垂直な孔部を設けることも可能である。この場合は、孔部314の下端で傾斜面から垂直面を形成するので材料が流れやすくなる。
【0044】
【発明の効果】
本発明は、プレス装置に上下に摺動可能に支持された上型と、該プレス装置に固定された下型と、該下型に固定され内面に前記コンタクトチップの外形と略同一形状の孔部を有するダイスと、前記コンタクトチップの案内孔に挿入されて、該案内孔の孔径を維持するガイド棒と、該ガイド棒を下端に保持し、上型の下降により前記コンタクトチップの上面と当接して該コンタクトチップを前記ダイスの孔部に圧入するパンチと、前記ガイド棒が挿入された状態で前記ダイス内に圧入された前記コンタクトチップの下面を上方に押圧して、前記コンタクトチップを前記ダイスから離脱させるノックアウト手段とから構成したコンタクトチップの再生装置を用いて、コンタクトチップをダイスに挿入し、このコンタクトチップにガイド棒を挿入して、上型によりパンチを押圧してコンタクトチップをダイスに圧入し、その後、上型の押圧力を解除して、ノックアウト手段により圧入されているコンタクトチップをダイスから離脱させ、さらにコンタクトチップからガイド棒を引き抜くようにしたので、コンタクトチップのダイスへの挿入から再生完了までを一つの装置で行うことができ、コンタクトチップの再生を自動的に行うことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に係るコンタクトチップの再生装置を示した側面断面図で、パンチの押圧状態を示す図である。
【図2】本発明の一の実施の形態に係るコンタクトチップの一部決載側面図である。
【図3】本発明の一の実施の形態に係るコンタクトチップの摩耗した案内孔の斜視図とその断面図である。
【図4】本発明の一の実施の形態に係るコンタクトチップの再生装置に用いるダイスの断面図である。
【図5】本発明の一の実施の形態に係るコンタクトチップの再生装置に用いるパンチの断面図である。
【図6】本発明の一の実施の形態に係るコンタクトチップの再生装置に用いるノックアウト手段の断面図である。
【図7】本発明の一の実施の形態に係るコンタクトチップの再生方法のフローチャートである。
【図8】本発明の一の実施の形態に係るコンタクトチップの再生前の側面図である。
【図9】本発明の一の実施の形態に係るコンタクトチップの再生装置を示した側面断面図で、パンチの初期状態を示す図である。
【図10】本発明の一の実施の形態に係るコンタクトチップの再生装置を示した側面断面図で、パンチの下降の途中状態を示す図である。
【図11】本発明の一の実施の形態に係るコンタクトチップの再生装置を示した側面断面図で、アウタパンチがコンタクトチップに当接し、ガイド棒がコンタクトチップ内に差押入された状態を示す図である。
【図12】本発明の一の実施の形態に係るコンタクトチップの再生装置を示した側面断面図で、コンタクトチップ等がダイスからノックアウトされた状態を示す図である。
【図13】本発明の一の実施の形態に係るコンタクトチップの再生装置を示した側面断面図で、コンタクトチップがパンチ等とともにダイスから離脱した状態を示す図である。
【図14】本発明の一の実施の形態に係るコンタクトチップの再生装置を示した側面断面図で、コンタクトチップからガイド棒が引き抜かれる状態を示す図である。
【図15】本発明の他の実施の形態に係るコンタクトチップの摩耗した案内孔の断面図と、ダイスの孔部を示す図である。
【符号の説明】
1 コンタクトチップの再生装置
10 上型
20 ベース
30 ダイス
31 ダイス本体
40 ガイド棒
50 パンチ
51 アウタパンチ
53 インナパンチ
532 中間フランジ部
56 座金
60 ノックアウト手段
63 ノックアウトピン
70 下型
80(800) コンタクトチップ
821 案内孔

Claims (5)

  1. 金属電極線を案内孔に挿通して順次送り出し、該金属電極線に通電して電圧を付与しながらアーク溶接を行う溶接機に用いるコンタクトチップの、前記案内孔が前記金属電極線の移動により摩耗したとき、該コンタクトチップの外周面を押圧して、前記案内孔の摩耗した内径を当初の内径に近づけるようにして、前記コンタクトチップを再使用可能にするコンタクトチップの再生方法において、
    前記案内孔が摩耗したコンタクトチップを、内面の形状を前記コンタクトチップの外形形状と略同一形状に形成したダイスに挿入する第1工程と、
    前記案内孔の内径よりも若干小さい外径に形成されたガイド棒を前記コンタクトチップに挿入する第2工程と、
    上型に支持されたパンチにより前記コンタクトチップを押圧して前記コンタクトチップを前記ダイスに圧入する第3工程と、
    前記上型の押圧力を解除して、前記コンタクトチップをノックアウト手段により押圧し、該コンタクトチップを前記パンチおよび前記ガイド棒とともに前記ダイスより離脱させる第4工程と、
    前記上型をさらに上昇させて前記コンタクトチップから前記ガイド棒を引き抜く第5工程と、
    からなるコンタクトチップの再生方法。
  2. 金属電極線を案内孔に挿通して順次送り出し、該金属電極線に通電して電圧を付与しながらアーク溶接を行う溶接機に用いるコンタクトチップの、前記案内孔が前記金属電極線の移動により摩耗したとき、該コンタクトチップの外周面を押圧して、前記案内孔の摩耗した内径を当初の内径に近づけるようにして、前記コンタクトチップを再使用可能にするコンタクトチップの再生装置であって、
    プレス装置に上下に摺動可能に支持された上型と、
    プレス装置に固定された下型と、
    前記下型に固定され、内面に前記コンタクトチップの外形形状と略同一形状の孔部を有するダイスと、
    前記コンタクトチップの前記案内孔に挿入されて、該コンタクトチップの外周面が押圧されたときに前記案内孔の孔径を維持するガイド棒と、
    下面から突出する前記ガイド棒を下端に保持し、前記下面が前記コンタクトチップの上面と当接して前記コンタクトチップを前記ダイス内に圧入するパンチと、
    前記ダイスに設けられた前記孔部の底部を形成し、前記ガイド棒が挿入された状態で前記ダイス内に圧入された前記コンタクトチップの下面を成形するとともに、前記コンタクトチップの下面を上方に押圧して前記コンタクトチップを前記ダイスから離脱させるノックアウト手段と、
    からなるコンタクトチップの再生装置。
  3. 請求項2に記載のコンタクトチップの再生装置において、
    前記パンチは、上端が前記上型に押圧され、下面が前記ダイスに挿入したコンタクトチップの上面に当接して、前記上型の押圧により前記コンタクトチップを前記ダイス内に圧入する有底円筒状のアウタパンチと、
    前記アウタパンチの円筒内に摺動可能に収納され、下端に前記アウタパンチの底部に設けられた挿通孔から突出するガイド棒を保持し、中間部に設けられた鍔部が前記上型に押圧されることにより前記ガイド棒を前記コンタクトチップに挿入し、上端に設けられた鍔部が前記上型の一定以上の上昇により該上型に係合することにより前記ガイド棒を前記コンタクトチップから引き抜くインナパンチと、
    前記インナパンチがガイド棒を引き抜く際に、前記インナパンチの上昇は許容し、アウタパンチの上昇を停止させるストップ手段と、
    からなることを特徴とするコンタクトチップの再生装置。
  4. 請求項2に記載のコンタクトチップの再生装置において、
    前記ノックアウト手段は、前記下型に支持されたシリンダと、
    該シリンダのロッドに接続され、前記コンタクトチップの下面から突出している前記ガイド棒が挿入される挿入孔を有し、上端面が前記コンタクトチップの下面に当接するノックアウトピンと、
    からなることを特徴とするコンタクトチップの再生装置。
  5. 請求項4に記載のコンタクトチップの再生装置において、前記ノックアウトピンの上端面は、中心に向かって下降する皿状の傾斜面に形成されていることを特徴とするコンタクトチップの再生装置。
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