JP2004209342A - イニシエータ及びガス発生器 - Google Patents

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隆史 古澤
Tsuneo Chikaraishi
恒雄 力石
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Abstract

【課題】製作が容易で取扱いが安全な反応薬剤を使用しうるイニシエータと、このイニシエータを備えたガス発生器を提供する。
【解決手段】イニシエータ50のケーシング56内に反応薬剤58が収容されている。ヘッダ54の孔66にピン62,64が挿入され、ガラス等により固着されている。ピン62,64の先端面はヘッダ54の先端面と面一状となっており、この面にプラズマ生成剤72が配置されている。ピン62,64間に電圧が印加されると、プラズマ生成剤72から高温のプラズマが生成し、反応薬剤58が反応を開始する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアバッグ装置やシートベルトプリテンショナ等のガス発生器に組み込むのに好適なイニシエータと、このイニシエータを備えたガス発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の高速移動体に設けられるエアバッグ装置は、袋状のエアバッグをインフレータと称されるガス発生器によって急速に膨張させるよう構成されている。このガス発生器は、ガス発生剤と、このガス発生剤のガス発生反応を開始させるイニシエータとを備えている。従来、このイニシエータは、反応薬剤と、この反応薬剤の反応を開始させるための抵抗発熱体としてのフィラメント(ブリッジワイヤ)とを備えている(例えば米国特許第5404263号)。
【0003】
この従来例に係るイニシエータの一例について第8図を参照して説明する。
【0004】
このイニシエータ10は、後部(第8図においては下部。)が開放した略カップ形状のケーシング12を有している。このケーシング12内に反応薬剤14が収容されている。ケーシング12の後部は焼結ガラス等よりなる絶縁材16によって閉鎖されている。このケーシング12内には、該絶縁材16を貫通した1対の電極18,20の先端側が臨んでいる。
【0005】
この電極18,20の先端部同士の間にフィラメント22が架設されている。このフィラメント22の両端側は各電極18,20の先端面に溶接されている。このフィラメント22は、ケーシング12内において反応薬剤14に接している。
【0006】
なお、該電極18,20同士並びにケーシング12は、電気的に接触しないよう互いに離間して配置されている。
【0007】
このように構成されたイニシエータ10においては、一方の電極18が電圧昇圧回路等を備えた制御回路24を介して自動車のバッテリ26の正極に接続され、他方の電極20が自動車の車体に接続(アース接続)される。なお、該バッテリ26の負極は自動車の車体に接続されている。
【0008】
車両衝突時等の緊急時には、制御回路24内のスイッチ素子がONになり、各電極18,20を介してバッテリ26からフィラメント22に電圧が印加される。これにより、該フィラメント22が発熱して反応薬剤14が点火され、反応を開始する。そして、この反応薬剤14の反応により高圧ガスや熱が生じ、これによりガス発生器のガス発生剤がガス発生反応を引き起こす。
【0009】
なお、反応薬剤としては、例えばフィラメント22を囲むように配置されたスチフ酸鉛とアルミニウム粉末の混合物よりなる第1反応薬剤、及び該第1反応薬剤を取り囲むように配置されたBKNO又は黒色火薬よりなる第2反応薬剤が用いられる。第1反応薬剤は急速に発熱反応し、第2反応薬剤は第1反応薬剤の熱により反応を開始して高圧の熱いガス及び微粒子を発生させる。
【0010】
このイニシエータ10を備えたガス発生器の一例について第9図を参照して説明する。このガス発生器30は、上側ハウジング32及び下側ハウジング34よりなる外殻体と、該外殻体内に設置された円筒状の仕切部材36とからなる容器を有する。仕切部材36の一端は下側ハウジング34の底面の開口を通り、下方に突出している。この開口の内周面と仕切部材36の外周面とはレーザービーム溶接等により溶接されている。この仕切部材36の内側に点火剤(ブースタプロペラント)40が収容され、仕切部材36の外周側にガス発生剤(メインプロペラント)42が収容されている。
【0011】
この仕切部材36の該一端にイニシエータ10が設置されている。該イニシエータ10により点火剤40が点火されると、ガスが仕切部材36の開口44から噴出してガス発生剤42が点火し、大量のガスが急速に発生し、このガスがメッシュ等よりなるフィルタ46を通り、開口48を通ってガス発生器30外に噴出し、エアバッグを膨張させる。なお、第9図はガス発生器の一例であって、図示以外の形状のガス発生器も多数種類用いられている。
【0012】
【特許文献1】
米国特許第5404263号
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記第8図に示す従来のイニシエータにあっては、フィラメント22の電気抵抗を一定とするために、フィラメント22の長さやその溶接条件の管理を厳重に行う必要があり、製作に手間がかかると共に、コスト増の原因ともなっていた。
【0014】
また、反応薬剤14は、フィラメント22の小さな発熱エネルギーでも着火するように鋭敏であることが必要であるが、鋭敏な反応薬剤14の取扱いには特別な配慮が必要であった。
【0015】
本発明は、フィラメント等の抵抗発熱体を用いておらず、製作が容易で取扱いが安全な反応薬剤を使用しうるイニシエータを提供することを目的とする。また、本発明は、このイニシエータを備えたガス発生器を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明のイニシエータは、ケーシングと、該ケーシング内に配置された反応薬剤と、電極と、該ケーシング内に配置されており、該電極に通電されることによりプラズマを生成させ、該反応薬剤の反応を開始させるプラズマ生成剤とを備えてなるものである。
【0017】
また、本発明のイニシエータは、ケーシングと、電極と、該ケーシング内に配置された反応薬剤及びプラズマ生成剤の混合物とを備え、該電極に通電されることによりプラズマ生成剤がプラズマを生成し、該反応薬剤の反応が開始することを特徴とするものであってもよい。
【0018】
かかる本発明のイニシエータにあっては、電極に電圧を印加すると、プラズマ生成剤内が高温のプラズマ状態となる。このプラズマ生成剤において発生する熱により反応薬剤が反応を開始し、この反応によって生じる高圧ガスや熱によってガス発生器のガス発生剤が点火作動する。このイニシエータは、フィラメントを設ける代りにプラズマ生成剤を設けているため、製作が容易であり、品質のバラツキのないものを高歩留りにて安価に製作することができる。
【0019】
また、プラズマ生成剤の発熱エネルギーはフィラメントの発熱エネルギーよりも大きいため、フィラメントを使用する際に用いられていた鋭敏な反応薬剤よりも、取扱いが安全な反応薬剤を使用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。第1図〜第7図はいずれも本発明の実施の形態に係るイニシエータの断面図である。
【0021】
第1図のイニシエータ50では、カップ52及び該カップ52の入口部分に挿入されたヘッダ54によってケーシング56が構成され、このケーシング56内に反応薬剤58が充填されている。この実施の形態では、カップ52はSUS304等よりなる円形容器形状のものである。ヘッダ54は、SUS304等よりなる略円盤状の部材であり、その外周面はカップ52の内周面に溶接等により固着されている。
【0022】
このヘッダ54の中央部にはヘッダ厚み方向に貫通する孔60が設けられている。この孔60に電極用ピン62,64が互いに間隔をあけて挿入され、これらのピン62,64がヘッダ54と接触しないようにしてガラス等の絶縁性固着材料66により該ヘッダ54に固定されている。ピン62,64の先端面はヘッダ54の先端面と面一状となっている。ヘッダ54のカップ内部側の端面(図の上端面)にはプラズマ生成剤72の薄板状成形体が配置されている。
【0023】
このプラズマ生成剤72は例えば水ガラス(NaO/SiO,KO/SiO),KClO,KClO,KCl等よりなり、KClO,KClO,KCl等の粉体に関してはプレスすることにより薄板状に成形されている。ピン62,64の先端は、このプラズマ生成剤72に接触している。
【0024】
このプラズマ生成剤72の先端面とカップ52の天井面との間があいており、この部分に反応薬剤58が収容されている。
【0025】
カップ52の外面はナイロン、ポリプロピレン等よりなる樹脂カバー68で覆われている。カップ52の後部側とヘッダ54の後端面はナイロン、ポリブチレンテレフタレート等よりなる樹脂カバー70によって覆われている。ピン62,64は該樹脂カバー70を貫通して外方に延出している。
【0026】
反応薬剤58は、第1反応薬剤(着火薬)のみからなっていてもよく、第1反応薬剤と第2反応薬剤(酸化剤粒子)との混合物からなっていてもよい。第1反応薬剤としては特に制限はないが、Mg、Zr、Ti、W、B、Si、C、Be、Li、Al、V、CaC、Ca、Ce、La等の単体金属またはその合金、化合物等が使用される。第2反応薬剤としては特に制限はないが、KClO、KClO、KIO、NHClO、NHNO、KNO、Fe、Fe、Sr(NO、CuO、NiO等が使用される。
【0027】
このように構成されたイニシエータ50においては、ピン62,64間に電圧が印加されると、2本のピン62,64間に設けられたプラズマ生成剤72から高熱のプラズマが生成する。そして、このプラズマの熱により反応薬剤58が反応を開始し、高圧で熱い微粒子を含むガスが発生する。なお、反応薬剤58が酸化剤粒子を含有する場合、酸化剤粒子の酸化作用により金属粒子が急速に酸化反応して熱を発生させるため、反応が促進される。
【0028】
この実施の形態にあっては、フィラメント(ワイヤブリッジ)を用いておらず、製作の手間が大幅に低減される。
【0029】
また、この実施の形態にあっては、プラズマ生成剤72により高温のプラズマが安定して発生する。このため、反応薬剤(着火薬)が確実に着火されると共に、フィラメントを使用する場合に用いられる反応薬剤(着火薬)ほど鋭敏ではない反応薬剤を使用することができ、反応薬剤の取扱いが容易となる。
【0030】
第2図のイニシエータ50Aは、ヘッダ54Aの材質をプラスチック(合成樹脂)としたものである。
【0031】
第2図のイニシエータ50Aは、金属製のカップ52A及び該カップ52Aの入口部分に挿入されたプラスチック製のヘッダ54Aによってケーシング56Aが構成されている。ヘッダ54Aには電極用ピン62,64が挿通されている。ヘッダ54Aの先端面はピン62,64の先端面と面一状となっている。このヘッダ54の先端面に重なるようにプラズマ生成剤72が配置されている。カップ52Aは図示しない樹脂カバーによって覆われている。その他の構成は第1図のイニシエータ50と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
【0032】
このイニシエータ50Aにおいても、ピン62,64間に通電すると、プラズマ生成剤72から高熱のプラズマが生成し、この熱により反応薬剤58が反応を開始する。
【0033】
第3図のイニシエータ50Bは、プラズマ生成剤としてプラズマ生成剤と反応薬剤との混合物を形成したものである。この混合物72Bは、水ガラス等のバインダーを用いることにより、ピン62,64の先端に玉状ないし小塊状に固着されている。
【0034】
この実施の形態では、電極用ピン62,64の先端部分は、ヘッダ54Aの先端面から突出しており、これらのピン62,64の先端部分を覆うようにして混合物72Bが取り付けられている。混合物72Bはピン62,64の先端同士の間に跨って設けられている。その他の構成は第2図のイニシエータ50Aと同一であり、同一符号は同一部分を示している。
【0035】
このように構成されたイニシエータ50Bにおいては、ピン62,64間に電圧が印加されると、2本のピン62,64間に設けられた混合物72B内のプラズマ生成剤から高温のプラズマが生成する。そして、この熱により混合物72B内の反応薬剤が反応を開始し、次いでこの反応熱により、混合物72Bの外側に設けられた反応薬剤58が反応を開始する。
【0036】
第4図は、1ピン構造のイニシエータ50Cを示している。ヘッダ54Cは、円柱部54aと、円柱部54aの下部の周面から突出したフランジ部54bとからなっている。このヘッダ54Cと、ヘッダ54Cの円柱部54aに嵌合されたカップ52Cとによってケーシング56Cが構成されている。ヘッダ54C及びカップ52Cは共に金属製である。
【0037】
このヘッダ54Cの中央部にはヘッダ厚み方向に貫通する孔60Cが設けられている。この孔60Cに電極用ピン62Cが1本挿入され、ガラス等の絶縁性固着材料66により該ヘッド54Cに固定されている。ピン62Cの先端面はヘッダ54Cの先端面と面一状となっており、このヘッダ54Cの先端面にプラズマ生成剤72が配置されている。
【0038】
ヘッダ54Cのフランジ部54bには複数のボルト孔54cが設けられている。
【0039】
このように構成された1ピン構造のイニシエータ50Cにおいて、ヘッダ54Cは正極として機能する。即ち、ヘッダ54Cとピン62Cとの間に電圧が印加されると、プラズマ生成剤72から高温のプラズマが生成し、その熱により反応薬剤58が反応を開始する。
【0040】
第5図のイニシエータ50Dは、金属製のカップ52D及び該カップ52Dの入口部分に挿入された金属製のヘッダ54Dによってケーシング56Dが構成されている。カップ52Dの内周面には、絶縁体からなる絶縁スリーブ80の外周面が当接している。絶縁スリーブ80の一端(図の上端)はカップ52Dの天井面と接しており、他端(下端)側はヘッダ54Dの外周に刻設された凹部54aに嵌合している。カップ52Dの内面のうち天井面部分にはMgPP(マグネシウムパークロレート(反応薬剤))とプラズマ生成剤との混合物58Dの板状成形体が配置されている。この混合物は、例えばバインダーを用いる若しくはプレスすることにより板状に成形される。この混合物58Dはバインダーを用いる若しくはプレスすることによってカップ52Dの天井面部分に保持されている。この混合物58Dとヘッダ54Dとの間の空間82には空気もしくは酸素が密封されている。
【0041】
ヘッダ54Dの中央部にはヘッダ厚み方向に貫通する孔60Dが設けられている。この孔60Dに電極用ピン62Dが挿入され、ガラス等の絶縁性固着材料66Dにより該ヘッダ54Dに固定されている。ピン62Dの先端は尖った形状となっており、この先端は混合物58Dと接触しないように間隔をあけて配置されている。ヘッダ54Dの後端面には別の電極用のピン64Dが溶接等により固着されている。
【0042】
図示は省略するが、カップ52Dの外面は樹脂カバーで覆われており、また、カップ52Dの後部側とヘッダ54Dの後端面は樹脂カバー(第1,2図の樹脂カバー70と同様のもの)によって覆われている。ピン62D,64Dはこの樹脂カバーを貫通して外方に延出している。
【0043】
このように構成されたイニシエータ50Dにおいては、ピン62D,64D間に電圧が印加されると、ピン62Dのピン先から、カップ52Dの天井面に向けてアーク放電が生じる。この際、カップ52Dの内周面には絶縁スリーブ80が設けられているため、アーク放電はピン62Dとカップ52の天井面との間にのみ生じる。このアークが混合物58Dを貫くことにより混合物58D内のプラズマ生成剤が反応して高温のプラズマを生成させ、混合物層58D内のMgPPが反応を開始する。
【0044】
第6図のイニシエータ50Eは、ピン62Eの先端が混合物88によって覆われている。この混合物88は、MgPPとプラズマ生成剤との混合物をスラリー状としたものの中にピン62Eの先端を浸漬させた後、取り出してディップ乾燥することによって、ピン62Eの先端に固着させたものである。
【0045】
ヘッダ54Dの先端面にはMgPPをプレス成形してなる反応薬剤86が固着されている。この反応薬剤86とカップ52Dの天井面との間の空間82内には、Zr,Mg,Ti,W,Al等の金属よりなる金属スリーブ(金属ウール)84が充填されている。なお、第6図のイニシエータ50Eのその他の構成は、第5図のイニシエータ50Dと全く同一であり、同一符号は同一部分を示している。
【0046】
このように構成されたイニシエータ50Eにおいては、ピン62E,64D間に電圧が印加されると、ピン62Eとカップ52Dの天井面との間にアーク放電が生じ、混合物88内のプラズマ生成剤から高温のプラズマが生成する。この熱により混合物内のMgPPが反応を開始する。混合物88内で発生した熱は金属スリーブ84を介して反応薬剤86に伝熱すると共に、この混合物88内で発生した熱によって金属スリーブ84が燃焼し、この燃焼熱も反応薬剤86に伝熱する。これらの熱により反応薬剤86が反応を開始する。
【0047】
第7図のイニシエータ50Fは、金属製のカップ52Dとカップ52Dの後端部(開口部)に設けられた樹脂カバー70Fとを有している。カップ52Dの天井面にはMgPPをプレス成形してなる反応薬剤86が設けられている。この反応薬剤86と樹脂カバー70Fとの間は空間82Fが形成されている。
【0048】
樹脂カバー70Fには前後方向(第7図の上下方向)に2本の電極用ピン62F,64Fが貫通している。ピン62F,64Fのうち空間82F内にある部分は各々混合物90a,90bによって覆われている。
【0049】
この混合物90a,90bは、MgPPとプラズマ生成剤との混合物をスラリー状としたものの中にピン62F,64Fの先端側を浸漬させた後、取り出して乾燥することによって、ピン62F,64Fに固着されたものである。
【0050】
空間82F内には金属スリーブ84が充填されている。カップ52Dの外面は図示しない樹脂カバーによって覆われている。
【0051】
このように構成されたイニシエータ50Fにおいては、ピン62F,64F間に電圧が印加されると、金属スリーブ84を介してピン62F,64F間に電流が流れ、混合物90a,90b内のプラズマ生成剤が高温のプラズマを生成させ、混合物90a,90b内のMgPPが反応を開始する。この混合物90a,90bで発生した熱は金属スリーブ84を介して反応薬剤86に伝熱すると共に、金属スリーブ84も燃焼して熱を発生させる。これらの熱により反応薬剤86が反応を開始する。
【0052】
本発明のイニシエータは、各種のガス発生器に適用することができる。このガス発生器は、運転席用、助手席用、後席用、サイド用、頭部保護用、歩行者保護用など各種のエアバッグ装置や、シートベルトテンショナなどに組み込むことができる。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明によると、ブリッジワイヤを用いていないので溶接の手間が省け、製作が容易で取扱いが安全な反応薬剤を使用しうるイニシエータと、このイニシエータを採用したガス発生器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るイニシエータの断面図である。
【図2】本発明の別の実施の形態に係るイニシエータの断面図である。
【図3】本発明のさらに別の実施の形態に係るイニシエータの断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るイニシエータの断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るイニシエータの断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るイニシエータの断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るイニシエータの断面図である。
【図8】従来例に係るイニシエータの断面図である。
【図9】ガス発生器の構成の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
50,50A,50B,50C,50D,50E,50F イニシエータ
52,52A,52C,52D カップ
54,54A,54C,54D ヘッダ
56,56A,56C,56D ケーシング
58 反応薬剤
58D 混合物
62,62C,62D,62E,62F,64,64D,64F ピン
68,70,70F 樹脂カバー
72 プラズマ生成剤
72B 混合物
80 絶縁スリーブ
84 金属スリーブ
86 反応薬剤
88,90a,90b 混合物

Claims (3)

  1. ケーシングと、該ケーシング内に配置された反応薬剤と、電極と、該ケーシング内に配置されており、該電極に通電されることによりプラズマを生成させ、該反応薬剤の反応を開始させるプラズマ生成剤とを備えてなるイニシエータ。
  2. ケーシングと、電極と、該ケーシング内に配置された反応薬剤及びプラズマ生成剤の混合物とを備え、該電極に通電されることによりプラズマ生成剤がプラズマを生成し、該反応薬剤の反応が開始することを特徴とするイニシエータ。
  3. ガス発生剤と、このガス発生剤のガス発生反応を開始させるイニシエータとを備えたガス発生器において、該イニシエータが請求項1又は2に記載のイニシエータであることを特徴とするガス発生器。
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