JP2006117508A - 着火薬、イニシエータ、ガス発生器、エアバッグ装置及びシートベルト装置 - Google Patents

着火薬、イニシエータ、ガス発生器、エアバッグ装置及びシートベルト装置 Download PDF

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隆史 古澤
Kuniteru Suzuki
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宏幸 佐軒
Taku Yamashitaya
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Abstract

【課題】着火速度が大きく、また粉砕性も良好なMg・Al合金粉末を含んだ着火薬と、この着火薬を有するイニシエータと、このイニシエータを備えてなるガス発生器と、このガス発生器を備えたエアバッグ装置及びシートベルト装置とを提供する。
【解決手段】Mgが55〜70重量%、残部がAlをである組成を有したMg・Al合金の粉末よりなる着火薬。該着火薬は、Ca、Mn、Li、Si、Sb、Sr、Zn、Zr、Sc、Y、Sn、Ba及び希土類金属よりなる群から選ばれる少なくとも1種を0.5〜10重量%配合してもよい。及び該着火薬が装填されたイニシエータ。このイニシエータを備えてなるガス発生器。
【選択図】図1

Description

本発明は、着火薬と、この着火薬を用いたイニシエータと、このイニシエータを備えたガス発生器とに関する。このガス発生器は、例えば自動車等のエアバッグ装置やシートベルト装置に組み込まれるものである。
自動車等の高速移動体に設けられるエアバッグ装置は、袋状のエアバッグをインフレータと称されるガス発生器によって急速に膨張させるよう構成されている。このガス発生器は、ガス発生剤と、このガス発生剤のガス発生反応を開始させるイニシエータとを備えている。このイニシエータは、反応薬剤と、この反応薬剤の反応を開始させるための抵抗発熱体としてのフィラメント(ブリッジワイヤ)とを備えている(例えば米国特許第5404263号)。
この従来例に係るイニシエータの一例について第1図を参照して説明する。
このイニシエータ10は、後部(第1図においては下部。)が開放した略カップ形状のケーシング12を有している。このケーシング12内に着火薬14が収容されている。ケーシング12の後部は焼結ガラス等よりなる絶縁材16によって閉鎖されている。このケーシング12内には、該絶縁材16を貫通した1対の電極18,20の先端側が臨んでいる。
この電極18,20の先端部同士の間にフィラメント22が架設されている。このフィラメント22の両端側は各電極18,20の先端面に溶接されている。このフィラメント22は、ケーシング12内において着火薬14に接している。
なお、該電極18,20同士並びにケーシング12は、電気的に接触しないよう互いに離間して配置されている。
このように構成されたイニシエータ10においては、一方の電極18が電圧昇圧回路等を備えた制御回路24を介して自動車のバッテリ26の正極に接続され、他方の電極20が自動車の車体に接続(アース接続)される。なお、該バッテリ26の負極は自動車の車体に接続されている。
車両衝突時等の緊急時には、制御回路24内のスイッチ素子がONになり、各電極18,20を介してバッテリ26からフィラメント22に電圧が印加される。これにより、該フィラメント22が発熱して着火薬14が点火され、反応を開始する。そして、この着火薬14の反応により高圧ガスや熱が生じ、これによりガス発生器のガス発生剤がガス発生反応を引き起こす。
このイニシエータ10を備えたガス発生器の一例について第2図を参照して説明する。このガス発生器30は、上側ハウジング32及び下側ハウジング34よりなる外殻体と、該外殻体内に設置された円筒状の仕切部材36とからなる容器を有する。仕切部材36の一端は下側ハウジング34の底面の開口を通り、下方に突出している。この開口の内周面と仕切部材36の外周面とはレーザービーム溶接等により溶接されている。この仕切部材36の内側に点火剤(ブースタプロペラント)40が収容され、仕切部材36の外周側にガス発生剤(メインプロペラント)42が収容されている。
この仕切部材36の該一端にイニシエータ10が設置されている。該イニシエータ10により点火剤40が点火されると、ガスが仕切部材36の開口44から噴出してガス発生剤42が点火し、大量のガスが急速に発生し、このガスがメッシュ等よりなるフィルタ46を通り、開口48を通ってガス発生器30外に噴出し、エアバッグを膨張させる。なお、第2図はガス発生器の一例であって、図示以外の形状のガス発生器も多数種類用いられている。
特表2003−527276号には、Mg10〜50重量%、Al50〜90重量%なる組成のMg・Al合金粉末と硝酸ストロンチウムとを配合してなる着火薬が記載されている。
米国特許第5404263号 特表2003−527276号
上記特表2003−527276号に記載の着火薬を構成するMg・Al合金粉末は、Mg含有率が低く、着火速度が遅いことが見出された。
本発明は、着火速度が速く、また粉砕性も良好なMg・Al合金粉末を含んだ着火薬と、この着火薬を有するイニシエータと、このイニシエータを備えてなるガス発生器と、このガス発生器を備えたエアバッグ装置及びシートベルト装置とを提供することを目的とする。
請求項1の着火薬は、Mg:55〜70重量%、Al:残部である組成を有したMg・Al合金を燃料成分として含むものである。
請求項2の着火薬は、
Ca、Mn、Li、Si、Sb、Sr、Zn、Zr、Sc、Y、Sn、Ba及び希土類金属よりなる群から選ばれる少なくとも1種:0.5〜10重量%
残部:Mg及びAl
である組成を有したMg・Al系合金の粉末を燃料成分として含むものである。
請求項3の着火薬は、請求項2において、Mg/(Mg+Al)の比率が0.55〜0.70であることを特徴とするものである。
請求項4の着火薬は、請求項1のMg・Al合金の粉末と請求項2又は3のMg・Al系合金の粉末よりなるものである。
請求項5の着火薬は、請求項1ないし4のいずれか1項において、上記粉末10〜50重量部に対し酸化剤を50〜90重量部(合計100重量部)加えてなるものである。
請求項6の着火薬は、請求項5において、酸化剤は、KClO、KClO、KIO、KIO、KMnO、KCr、NHClO、NHNO及びSr(NOよりなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とするものである。
請求項7の着火薬は、請求項1ないし6のいずれか1項において、樹脂バインダーを含有することを特徴とするものである。
請求項8のイニシエータは、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の着火薬を備えてなるものである。
請求項9のガス発生器は請求項8に記載のイニシエータを備えてなるものである。
請求項10のエアバッグ装置は、請求項9に記載のガス発生器を備えてなるものである。
請求項11のシートベルト装置は、シートベルトと、緊急時にガス発生器からのガス圧により該シートベルトにプリテンションを付与するプリテンショナとを備えてなるシートベルト装置において、該ガス発生器が請求項9に記載のガス発生器であることを特徴とするものである。
本発明者は、種々の研究の結果、Mg・Al合金のMgの割合を上記特表2003−527276号よりも高くすることにより、Mg・Al合金粉末の着火性能が向上することを見出した。本発明はかかる知見に基づくものである。なお、Mg・Al合金中のMgの割合を70%以下とすることにより、Mg・Al合金の粉砕性が向上する。また、取扱いの危険性低減、耐蝕性の向上にも寄与する。
Mg・Al合金にさらにCa、Mn、Li、Si、Sb、Sr、Zn、Zr、Sc、Y、Sn、Ba及び希土類金属の少なくとも1種を含有させることにより、着火性能がさらに向上すると共に、このMg・Al系合金の粉砕性もさらに向上する。
着火薬にシリコン樹脂バインダー等の樹脂バインダーを配合することにより、着火薬が取り扱い易いものとなる。
本発明の着火薬は、Mg・Al合金粉末及び/又はMg・Al系合金粉末を含むものである。
このMg・Al合金粉末の組成は、Mg55〜70重量%、Al30〜45重量%、好ましくはMg57〜63重量%、Al37〜43重量%である。このようにMg含有量を55重量%以上とすることにより、着火薬の着火時間を短くすることができる。また、Mg含有量を65重量%以下とすることにより、Mg・Al合金が破砕し易いものとなり、着火薬の製造コスト低減を図ることができる。
このMg・Al合金に対しさらにCa、Mn、Li、Si、Sb、Sr、Zn、Zr、Sc、Y、Sn、Ba及び希土類金属の少なくとも1種の金属(以下、この金属を添加金属ということがある。)を添加したMg・Al系合金の粉末も同様の作用効果を有する。また、この添加金属を添加することにより、着火薬の点火時間を短くかつ安定化できると共に、高温での着火性能も向上する。さらに、この添加金属を添加することにより、合金の粉砕性も向上する。
この添加金属は、Mg・Al系合金中において、0.5〜10重量%となるように添加されることが好ましい。添加金属を添加する場合にあっては、添加金属以外の残部におけるMgとAlとの比率は、Mg/(Mg+Al)の重量比率は好ましくは0.55〜0.80より好ましくは0.57〜0.63である。
なお、上記の添加金属のうちでも特に好適なものはCaである。
上記の合金は、溶製後、例えばボールミルを用い、好ましくは窒素、アルゴンなどの非酸化性雰囲気中で微粉砕される。粉末の平均粒径は10μm以下が好ましい。なお、1μm以下では取扱い時に自然発火を起こすため、1〜10μm特に5〜9μmであることが好ましい。
本発明では、合金粉末10〜50重量部に対し90〜50重量部の割合(合計で100重量部)で酸化剤を配合する。
この酸化剤の粉砕もボールミルにて行うことができる。
この酸化剤としては過酸化物及び/又は硝酸塩が好適であり、過酸化物及び/又は硝酸塩としては、KClO、KClO、KIO、KIO、KMnO、KCr、NHClO、NHNO及びSr(NOの少なくとも1種が好適であり、中でもKClO等が好適である。
本発明の着火薬は、上記の着火成分のみからなってもよく、これにさらにシリコン樹脂等の樹脂バインダーを配合し、取り扱い易くしてもよい。樹脂バインダーの配合量は、上記の着火成分100重量部に対し0.5〜15重量部特に0.5〜10重量部程度が好適である。
このような着火薬は、例えば前記第1図のようにイニシエータ中に填装される。このイニシエータは例えば前記第2図のようにガス発生器に組み込まれる。ただし、イニシエータやガス発生器の構成は特に限定されるものではなく、図示以外の種々のものにも適用することができる。
次に、第1図のイニシエータ10を備えたガス発生器と、このガス発生器を備えたエアバッグ装置及びシートベルト装置との一例について第3〜5図を参照して説明する。
第3図は第2図のガス発生器を備えたエアバッグ装置の縦断面図である。
エアバッグ装置80は、第2図のガス発生器30と、このガス発生器30からのガスにより膨張するエアバッグ81と、該ガス発生器30及びエアバッグ81を保持するリテーナ82と、折り畳まれたエアバッグ81を覆うように該リテーナ82に装着されたモジュールカバー83等を備えている。
エアバッグ81は、膨張したときに車両乗員等と対向するフロント面及びこれと反対側のリア面を有し、該リア面に、ガス発生器30が挿入される開口(口元部)81aを備えている。
リテーナ82は、主板部82aと、該主板部82aの周縁部から下方へ曲成された脚片部82bとからなる。該主板部82aの中央部にはガス発生器差込口82cが設けられている。第3図に示すように、このガス発生器差込口82cに該主板部82aの裏面側からガス発生器30の先頭側が挿入されている。このガス発生器差込口82cの周縁部にエアバッグ81の口元部81aが重ね合わされ、取付リング84によって固定されている。ガス発生器30の先頭側は該口元部81aを介してエアバッグ81内に配置されている。
取付リング84からはボルト(スタッドボルト)84aが突設されており、このボルト84aが該口元部81aの周囲及びガス発生器差込口82cの周囲の各挿通孔(符号略)並びにフランジ69の挿通孔70に挿通されて該フランジ69の裏側に延出し、このボルト84aにナット84bが締め付けられことにより、エアバッグ81及びガス発生器30がリテーナ82に固定される。
このエアバッグ81を折り畳み、このエアバッグ81の折り畳み体を覆うようにモジュールカバー83が装着されることにより、エアバッグ装置80が構成される。
なお、この実施の形態では、該モジュールカバー83の裏面から下方へ脚片部83aが立設されており、この脚片部83aがリベット等の固着具83bによりリテーナ82の脚片部82bに固着されている。このモジュールカバー83は、エアバッグが膨張するときにこのエアバッグ81に押されて開裂するよう構成されている。符号83cは、この開裂を誘導するテアラインを示している。
かかる構成のガス発生器30及びエアバッグ装置80においては、イニシエータ10の電極18,20に通電されると、イニシエータ10内の着火薬14が反応し、これにより点火剤40が点火される。次いで、開口44を介して該点火剤40からの高温ガスによりガス発生剤42が点火され、ガスが発生する。このガスはフィルタ46を通過して開口48から即ちエアバッグ81内に噴出する。この結果、エアバッグ81が膨張する。このエアバッグ81は、モジュールカバー83を押し開けて車両乗員等に対向するように膨張展開し、該車両乗員等を保護する。
第4図はガス発生器を備えたシートベルト装置の全体図、第5図はこのシートベルト装置のリトラクタ(プリテンショナ)の分解斜視図である。
このシートベルト装置90のシートベルト91は、一端がリトラクタ92に巻き取り可能に連結され、他端はアンカ93によって車体に固定されている。シートベルト91の途中部分はショルダーアンカ94及びタング95にそれぞれ掛け通されている。該アンカ93はシートの車室側面側に配置されている。シートの該アンカ93と反対側のサイドには、タング95がラッチされるバックル装置96が設けられている。ショルダーアンカ94は、車室側面の上部に配置されている。
この実施の形態では、リトラクタ92は、車両緊急時にシートベルト91に対してプリテンションを加えるプリテンショナと、該シートベルト91から乗員に加えられる衝撃を吸収する衝撃吸収機構(EA機構)とが設けられている。以下に、第5図を参照してこのリトラクタ92の構成について説明する。
このリトラクタ92のベースフレーム97の内部にはスプール98が収納されており、このスプール98にシートベルト91の一端側が巻き付けられている。スプール98の回転に伴ってシートベルト91の巻き取り及び巻き出しが行われる。スプール98の軸心にはトーションバー99が配置されており、該トーションバー99の一端はロック機構部品100,101を介して支持部材102に支持されている。
トーションバー99は、EA機構の主要部品であり、シートベルト91の張力が所定値を超えると塑性捩れ変形し、これに伴ってスプール98が抗力を受けつつシートベルト91の巻き出し方向へ回転する。
スプール98の一端(第5図における左端)にはギア103が設けられている。このギア103は、第5図の下段左端に示されているリターンスプリングカバー104内のギア(図示略)と係合している。このリターンスプリングカバー104内のリターンスプリング(図示略)により、スプール98はシートベルト91を巻き取る方向に付勢されている。
第5図において該リターンスプリングカバー104の右隣に示されているプリテンショナカバー105と、第5図の下段右端に示されているプリテンショナプレート106との間には、パイプ107が設けられている。このパイプ107の一端側にガス発生器108が取り付けられている。また、このパイプ107の内部には、スプリング109、ピストン110及び複数のボール111が配列されている。パイプ107の他端近傍の側面には切り欠き状の開口部(符号略)が形成されている。該パイプ107の他端側にはガイドブロック112が嵌め込まれている。
プリテンショナカバー105にはピン113が設けられており、このピン113に対し、外歯及び内歯を有するリングギア114が保持されている。パイプ107は、このリングギア114の外周を周回するように配設されている。なお、パイプ107は、その前記一端側から他端側へ向う方向がスプール98のシートベルト巻き取り回転方向となるように配置されている。前記開口部はリングギア104の外周面と対面するよう配置されており、この開口部に露出した先頭のボール111が該リングギア104の外歯に係合している。
前記ギア103の根元部115には、該リングギア114の内歯と噛合可能なピニオン116が設けられている。リングギア114がピン113に保持された状態にあるときには、該リングギア114とピニオン116とは噛合していない。
ガス発生器108がガス噴出作動すると、パイプ107内にガスが供給され、このガス圧によりボール111が該パイプ107の前記他端側、即ちスプール98のシートベルト巻き取り回転方向へ移動する。この際、先頭のボール111がリングギア114を押圧することによりピン113が折れて該ピン113によるリングギア114の保持が解除され、該リングギア114がピニオン116に噛合する。
この結果、スプール98が該ピニオン116、リングギア114及びボール111を介してガス発生器108からのガス圧によりシートベルト巻き取り回転方向へ付勢され、該スプール98にシートベルト91が巻き取られる。これにより、シートベルト91にプリテンションが加えられる。
この実施の形態では、ガス発生器108は、略円筒形のハウジングを備え、このハウジング内にガス発生剤及び第1図のイニシエータ10が収容されている。
かかる構成のガス発生器108及びシートベルト装置90においては、イニシエータ10に通電されると、着火薬14が反応し、これによりガス発生剤が点火され、ガスが発生する。そして、このガス圧によりガス発生器108からパイプ107内にガスが噴出する。この結果、リトラクタ92のプリテンショナ機構が前述のように作動してシートベルト91にプリテンションが加えられる。
上記の各実施の形態は本発明の一例であり、本発明は図示以外の形態をもとりうる。例えば、本発明のイニシエータは上記以外の各種のガス発生器に組み込むことができる。また、このガス発生器は上記以外の各種のエアバッグ装置及びシートベルト装置に組み込むことができる。
以下、実施例及び比較例について説明する。
実施例1〜3、比較例1〜4
金属Mg、Al及び必要に応じCaを表1の混合割合にて700℃にて溶製し、インゴットとし、これをボールミルで平均粒径約7μmに粉砕した。この粉末について着火特性を次のようにして測定した。
MgAl粉末4g、KClO(平均粒径3μm)、シリコン樹脂バインダ100mg、エタノール5mlにて混合、乾燥し、着火薬を作成した。これを金属カップに計量、φ22μmのNiCrBWが溶接されたヘッダーを定押力(1500N)で圧入して組み立てる。このように組み立てられたものに1.2A×2msの定電流を印加、発火時の光を光センサにより検知、着火時間を測定し、これを着火特性評価とした。
その結果を表1に併せて示す。なお、平均粒径7μmとするまでに要する粉砕時間も表1に併せて示す。
実施例4〜6、比較例5
Mg/(Mg+Al)の比率を0.6に固定し、これに対するCaの添加割合を変えて同様の特性評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2006117508
表1の通り、実施例1〜3はいずれも、Mg含有率が低い比較例1,2よりも着火特性が良好であり、粉砕性も良好である。比較例3,4は、Mgが過多であり、着火特性は良好であるが、粉砕性が実施例1〜3よりも劣る。
また、実施例4〜6、比較例5の対比から明らかな通り、Caを添加すると平均着火時間が短くなるが、Ca含有率が10%を超えるとCaが合金中で均一に溶解しないことから着火時間にばらつきが生じ、平均着火時間が遅くなった。
実施例7〜17
実施例3において、Caの代りに表2の金属を用いたこと以外は同様にして着火薬を製造し、各々の特性評価を行った。その結果を表2に示す。
Figure 2006117508
表2の通り、Caの代りに各金属を用いた場合でも同様に平均時間が短くなることが認められた。
イニシエータの一例を示す断面図である。 ガス発生器の一例を示す断面図である。 図2のガス発生器を備えたエアバッグ装置の縦断面図である。 ガス発生器を備えたシートベルト装置の全体図である。 図4のシートベルト装置のリトラクタの分解斜視図である。
符号の説明
10 イニシエータ
14 着火薬
30,108 ガス発生器
42 ガス発生剤
80 エアバッグ装置
90 シートベルト装置

Claims (11)

  1. Mg:55〜70重量%
    Al:残部
    である組成を有したMg・Al合金の粉末を燃料成分として含む着火薬。
  2. Ca、Mn、Li、Si、Sb、Sr、Zn、Zr、Sc、Y、Sn、Ba及び希土類金属よりなる群から選ばれる少なくとも1種:0.5〜10重量%
    残部:Mg及びAl
    である組成を有したMg・Al系合金の粉末を燃料成分として含む着火薬。
  3. 請求項2において、Mg/(Mg+Al)の比率が0.55〜0.70であることを特徴とする着火薬。
  4. 請求項1のMg・Al合金の粉末と請求項2又は3のMg・Al系合金の粉末を燃料成分として含む着火薬。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、上記粉末10〜50重量部に対し酸化剤を50〜90重量部(合計100重量部)加えてなる着火薬。
  6. 請求項5において、酸化剤は、KClO、KClO、KIO、KIO、KMnO、KCr、NHClO、NHNO及びSr(NOよりなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする着火薬。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、樹脂バインダーを含有することを特徴とする着火薬。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の着火薬を備えてなるイニシエータ。
  9. 請求項8に記載のイニシエータを備えてなるガス発生器。
  10. 請求項9に記載のガス発生器を備えてなるエアバッグ装置。
  11. シートベルトと、緊急時にガス発生器からのガス圧により該シートベルトにプリテンションを付与するプリテンショナとを備えてなるシートベルト装置において、
    該ガス発生器が請求項9に記載のガス発生器であることを特徴とするシートベルト装置。
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