JP2004209013A - 座骨用逃穴付き着座体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】臀部を乗せる平板状の着座体に、座骨との当接を防止するために座骨用の逃穴を設けることで、座骨用逃穴付き着座体とした。
このような着座体を椅子などに用いることにより、尻の痛みを改善するとともに意匠的に面白い椅子が得られるものである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、椅子等に用いることにより、座骨の圧迫によって生じる臀部の痛みを防止するように改善した、座骨用逃穴付き着座体に関する。
【0002】
【従来の技術】
椅子の着座部分に穴を設けた従来例としては、椅子の着座部分における中央部に、溝状の穴である貫通溝を、その前後方向に設けた看護人付シャワー椅子がある。
これは着座部分の中央部に、溝を設けることにより、着座した背後から貫通溝内にシャワーヘッドを挿入して、肛門付近の洗浄を行うようにした洗浄用の溝穴である。(例えば特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
実開平6−77682号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に示す看護人付シャワー椅子は、肛門の下側に設けた溝穴であり、肛門の両側に位置する座骨は、着座部分の平坦面に当るから、座骨と平坦面の間で挟まれて臀部の痛くなる椅子である。
従って、この特許文献1で示す椅子には、尻の一部を逃がす穴状のものは設けられているが、穴の位置とその形状が異なるものである。本願の如く座骨の当接によって生じる臀部の痛みを防止する穴ではなく、座ることによって臀部が痛くなるという欠点を持つ椅子である。
本発明は、このような不具合を解消するためになされたものであり、長時間に亘って座っても、臀部の痛みを伴わない座骨用逃穴付き着座体の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記不具合を解決するために、本発明は次のような構成としている。
請求項1に記載した座骨用逃穴付き着座体は、臀部を乗せる平板状の着座体に座った状態で、座骨と当接する着座体の部分に座骨用の逃穴を設けることで、座骨用逃穴付き着座体とした。
逃穴を設けると尖った座骨と着座体との間で、臀部が圧迫されないために、長時間に亘る使用でも尻が痛くならないようにした。
請求項2に記載した座骨用逃穴付き着座体は、臀部を乗せる平板状の着座体に座った状態で、座骨と当接する着座体の部分に、座骨用の逃穴を模様状に形成することで、座骨用逃穴付き着座体とした。
座骨用の逃穴を模様のように形成することで、デザインの面白さだけでなく、知らない人とでもすぐに話し合える話題提供の手段としても使えるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明について、図面を参照して説明する。図1は本発明の座骨用逃穴付き着座体を、入浴用の椅子に用いた例で示す斜視図、図2は図1のA−A断面を示す説明図である。
本発明の座骨用逃穴付き着座体について、入浴用の椅子に用いた例で説明する。
図1で示すように入浴用の椅子10は、腰掛になると共に座骨用の逃穴を設けた着座体12と、この着座体の外周囲に設けた脚体18とからなる。このような着座体12と脚体18とについて、更に詳細に説明する。
【0007】
着座体12は円形の平面板よりなり、着座姿勢を安定させる理由で、中央部を少し凹ませた湾曲状の平面板としている。この平面板の中央部には、対向させて配置した一対の逃穴14を設けている。
この逃穴14の大きさと間隔について説明する。臀部には座骨という一対の突起状の骨があって、椅子等に座ると座骨を覆う肉部が、座骨と椅子とで圧迫されて痛みを感じるものである。
従って、この座骨が入る穴を設けることで、座骨用の逃穴14としたものである。一般的に座骨の突起間隔は、15センチ前後といわれており、着座体12の中心部から対称的に形成している。
この逃穴14は図2で示すように着座面から降下するにしたがって、径が小さくなるような傾斜面15を持って漏斗状に形成している。これは、穴を傾斜させることにより、臀部の当りをやわらげるためである。
また、この漏斗状は、着座体を合成樹脂で形成した場合に、その強度を向上させる目的も併せて持っている。この穴は入浴用の椅子であるから、体を洗ったお湯を落下させたり、椅子の持ち運び用の穴としたりして利用することができる。
【0008】
脚体18について説明する。脚体は着座体12の外周囲に配設された壁面よりなり、着座体12を床面から浮上させるための腰掛用の脚となるものである。
このように形成した入浴用の椅子10の着座体12を、円形で説明したが楕円形や長方形よりなる着座体でも良く、脚体もそれらに合せた形状で、壁面ばかりでなく4本脚のように複数本よりなる脚体でも良い。
【0009】
このように構成した椅子10の使用例について、図面を参照して説明する。図3は図1の使用例を示す説明図である。
この椅子10を使用するには、図3で示すように座骨2が逃穴14内に入るように座る。
このような着座によると、座骨2を覆う肉部が穴内に位置するから、着座面で圧迫されることもないので、臀部に痛みを感じることもなく座ることができる。
【0010】
本発明の他の例について説明する。図4は本発明の他の例で、座骨用逃穴付き着座体を入浴用の椅子に用いた例で示す斜視図である。
他の例で示す座骨用逃穴付き着座体についても、入浴用の椅子に用いた例で説明する。図3で示す入浴用の椅子20は、木製よりなる椅子であり着座面にハート形に形成した座骨用の逃穴24を設けた着座体22と、この着座体を支える脚体28とからなる。
このような着座体22と脚体28とについて、更に詳細に説明する。
【0011】
着座体22は長方形の平板よりなり、その中央部にハート形を少し変形させて、図1で示した座骨の逃穴と同様の作用を有する逃穴24を設けている。
この逃穴24はハート形であるから、独立した一対の穴ではなく、左右を対称形として互いに連接した1つの模様を形成する逃穴24である。この逃穴24も床面側に向って、ハート形が小さくなるような傾斜面25で形成しており、図1で示す逃穴と同様の作用、効果を有する。
脚体28は、着座体22の裏面側で斜交するように、ハの字形に設けた一対の板体よりなり、従来から知られている入浴用椅子の脚体28である。
【0012】
このように構成した入浴用の椅子20も、前述例と同様に使用するものである。座骨用の逃穴をハート形で説明したが、前述例の如く一対の丸穴にしても良いし、他の模様形にしても良い。
その他の形状としては、円弧を有する他の形状、例えば串だんご形、眼鏡形、ひょうたん形などの模様に設定することも可能である。
図1及び図4で示した座骨用逃穴付き着座体を、入浴用の椅子で説明したが、他の椅子又は遊技用具であるブランコやシーソーの着座体など、座ることができる着座面に採用することができるものである。
また、材質としても合成樹脂や木材だけでなく金属板を用いた着座体も可能である。
【0013】
本発明のその他の例について、図面を参照して説明する。
図5は本発明のその他の例の座骨用逃穴付き着座体を、長椅子に用いた例で示す斜視図、図6は図5の着座体を分解して示す斜視図である。
図5で示すように本発明のその他の例で示す座骨用逃穴付き着座体32は、長椅子30に用いた例である。
この長椅子30は、複数人が座ることのできる長さを有する着座体32と、この着座体を支持する4本の脚体38とからなる。脚体38は一般的な脚体と同じであり、着座体32についてのみ詳細に説明する。
図6で示すように着座体32は、複数人分の座骨用の逃穴34を設けた板状の着座本体33と、この着座本体に被さるクッション36と、このクッション36と着座本体33を覆うカバー40とからなる。
【0014】
着座本体33は長方形の板材や金属板などを用いて、複数人の座る位置のそれぞれに、前述例と同様の逃穴34を設けている。この逃穴も傾斜面を設けて形成していることは同じである。
クッション36は、着座本体33の上部に被せるものであり、臀部全体の座り心地を向上させる一般的なものである。
カバー40は、着座本体33とクッション36とを包み込んで一体化させるものである。このカバー40には着座本体33に設けた逃穴34の位置を示す模様42を設けている。
この模様42は、逃穴34の形と同じものであったり、他の形であったりしても良いが、逃穴34の位置を明確にできる形であれば、使用に際して便利である。
図5及び図6で示す例では、逃穴34と模様42との形を一致させて、ひょうたん、蝶、ハートの形を示している。また、1つの椅子に1種類の逃穴や模様で統一したり、混在させたりすることも可能であり、特に限定するものではない。
この長椅子のように、クッション36を用いる着座体の場合は、逃穴の形状としてクッションの厚さを厚くすることにより、長円形の穴や楕円形の穴などを用いた単純な形をした1つの穴で代用することも可能である。
この長椅子は、3人分の着座体で示したが、1人用から複数人用として使えるものであり、人数を限定するものではない。更に、長手方向の一辺に、背もたれを有する長椅子としたり、ひじ掛を持たせた椅子などにしたりしても良い。従って、ソファーなどの高級椅子にも使用できる着座体である。
【0015】
前述した逃穴34は貫通した逃穴で説明したが、風呂場で使わない椅子の場合は、底面のある逃穴で形成することができる。
底面を設けた逃穴は、着座体上に乗って遊ぶ遊技用具、たとえばブランコのように立上って漕ぐこともある着座体に、足を入れてしまわないように、危険防止として有効である。
子供が使う着座体には、逃穴の形状に配慮することが必要であり、風呂場で使う椅子や屋外で使う椅子の着座体に、有低の逃穴を設けた場合は、逃穴の底面に溜った水を落下させる小孔を設けるようにすれば良い。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、椅子などに用いる着座体に座骨との当接を防止する穴を設けたことにより、以下の効果を得ることができた。
すなわち、長時間に亘って座っても、逃穴の存在で座骨によって圧迫されることがないので、尻が痛くなることを改善することができた。
着座体に逃穴や模様が設けられていることで、意匠的にも面白くて斬新なデザインの着座体が得られ、初めての人とでもこの着座体を共通の話題として、話ができる糸口になるという効果も得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の座骨用逃穴付き着座体を、入浴用の椅子に用いた例で示す斜視図である。
【図2】図1のA−A断面を示す説明図である。
【図3】図1の使用例を示す説明図である。
【図4】本発明の他の例で座骨用逃穴付き着座体を、入浴用の椅子に用いた例で示す斜視図である。
【図5】本発明のその他の例で座骨用逃穴付き着座体を、長椅子に用いた例で示す斜視図である。
【図6】図5の着座体を分解して示す斜視図である。
【符号の説明】
10 入浴用の椅子
12 着座体
14 逃穴
15 傾斜面
18 脚体
20 入浴用の椅子
22 着座体
24 逃穴
28 脚体
30 長椅子
32 着座体
34 逃穴
36 クッション
40 カバー
42 模様
Claims (2)
- 臀部を乗せる平板状の着座体と、
この着座体の前記平板部分に座った状態で、座骨との当接部分に設けた座骨用の逃穴とからなる座骨用逃穴付き着座体。 - 臀部を乗せる平板状の着座体と、
この着座体の前記平板部分に座った状態で、座骨との当接部に設けられると共に、模様状に形成した座骨用の逃穴とからなる座骨用逃穴付き着座体。
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