JP2004208951A - 医療画像診断システム及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】1つのテーブル装置を様々な医療用画像診断システムで共有活用できるようにして、被検体の載せかえ作業回数を軽減させると共に、スキャン装置との位置決め作業を高い精度で行えるようにする。
【解決手段】テーブル装置200は、他の医療システムでも利用できるように移動自在とするため車輪203が設けられ、且つ、ガントリ100と通信するための2つのトランシーバ27a、27bを有する。ガントリ100は床に埋設された2つのトランシーバ13a,13bと有し、これらを用いて互いに通信可能とする。テーブル装置200をX線CTシステムで使用する場合、トランシーバ27a、27bを個別に駆動して、位置決め中であることを示すデータを送信する。ガントリ100側のトランシーバ13a、13bはこのデータを受信した際の受信信号強度を検出し、テーブル装置200が適正な位置にあるか否かを判断する。そして、適正な位置にあると判断した場合にその旨を通知することでテーブル装置200の位置決めを完了する。
【選択図】 図1
【解決手段】テーブル装置200は、他の医療システムでも利用できるように移動自在とするため車輪203が設けられ、且つ、ガントリ100と通信するための2つのトランシーバ27a、27bを有する。ガントリ100は床に埋設された2つのトランシーバ13a,13bと有し、これらを用いて互いに通信可能とする。テーブル装置200をX線CTシステムで使用する場合、トランシーバ27a、27bを個別に駆動して、位置決め中であることを示すデータを送信する。ガントリ100側のトランシーバ13a、13bはこのデータを受信した際の受信信号強度を検出し、テーブル装置200が適正な位置にあるか否かを判断する。そして、適正な位置にあると判断した場合にその旨を通知することでテーブル装置200の位置決めを完了する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はX線CTシステム等の医療用画像診断システム及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
医療機器、特にX線CT(Computed Tomography)システムやMRI(Magnetic Resonance Imaging)システムに代表される医療用画像診断システムは、被検体をスキャンする装置(一般にガントリと呼ばれる)と、被検体を横たえさせるための天板を有する装置、及び、ガントリ及びテーブル装置を制御する操作コンソールで構成される。
【0003】
テーブル装置の天板に被検体を横たえさせスキャンする場合、その被検体の体軸方向の異なる位置の断層像を再構成するため、ガントリがテーブル装置に対して移動する方式、テーブル装置の天板をガントリに対して移動させる方式とがある。
【0004】
医療用画像診断システムは、上記に限るものではなく、アンギオシステム等も存在し、これらを併用して診断を行うことも行われている。すなわち、アンギオシステムで造影剤の注入する手術を行ない、CTシステムでその患部の断層像を再構成して造影剤の浸透の推移を診断するのはその代表例であろう(例えば特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−143142
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、複数の画像診断システムを利用する場合、当然それぞれのシステムで診断できる位置まで被検体(患者)を搬送しなければならない。被検体が自ら移動できない状況(例えば、上記の如く一方のシステムで手術した場合や、患者に意識がないような状態)では、システムが変わる度に、被検体をそれぞれのテーブル装置の天板に載せかえるのは、被検体にかかる負担が増えるので、望ましいものとは言えない。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑みなされたものであり、1つのテーブル装置を様々な医療用画像診断システムで共有活用できるようにして、被検体の載せかえ作業回数を軽減させると共に、スキャン装置との位置決め作業を高い精度で行える医療画像診断システム及びその制御方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、例えは本発明の医療用画像診断システムは以下の構成を備える。すなわち、
被検体を横たえさせるテーブルを有し、移動自在なテーブル装置と、前記テーブル上の被検体をスキャンすることで診断像を得るためのスキャン装置を有する医療画像診断システムであって、
前記スキャン装置及び前記テーブル装置それぞれは、互いに無線通信を行うための複数のトランシーバを有し、
一方の装置の個々のトランシーバより発した位置決め信号を、他方の複数のトランシーバで受信した際の信号強度に基づいて、前記テーブル装置の位置決めが許容範囲にあるかどうかを判定することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。なお、実施形態では、医療用画像診断システムとしてX線CTシステムを例に説明するが、勿論、MRIシステムでも同様である。
【0010】
<概略の説明>
図1は実施形態におけるX線CTシステム図である。図示において、100はガントリ(スキャン装置)、200は被検体(患者)を横たえさせるテーブル装置である。
【0011】
ガントリ100には、公知の如く、中心に空洞部を有する回転体に固定したX線管、並びにX線を検出する検出部を有する。また、ガントリ100でスキャンして得られた透過X線データは、天井に吊るされたケーブルを介して不図示の操作コンソールに伝送されることになる。
【0012】
テーブル装置200には、被検体を横たえさせる天板201を有する。この天板201の材質としてはX線の透過し易く、尚且つ、被検体を載置した状態を保持する強度を有するようにするため、アクリル等の発泡材をCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)等で包んで補強されたものが使われている。
【0013】
また、実施形態におけるテーブル装置200は、被検体を横たえさせたままの状態で、アンギオシステムやMRI等、各種医療用システムや手術のために移動可能とするため、底面には車輪203と固定するためのブレーキが設けられている。202はテーブル装置200を搬送する際に用いる取っ手である。また、詳細は後述するが、テーブル装置200は、胴体部分が2段構造を成し、図示矢印Bに沿って上段部分が昇降することで、天板201の高さを調節できるようになっている。
【0014】
また、X線CTシステムにおいては、ガントリ100とテーブル装置200は互いに、通信して一連のスキャンを行う。テーブル装置200は上記の通り移動自在であるから、ガントリ100とテーブル装置200とはケーブルで接続するわけにはいかない。そこで、これらの通信を無線で行うようにした。図示において、床に埋設された符号13a、13b、テーブル装置200の底面に設けられた符号27a、27bがこの無線通信を行うための送受信器であるトランシーバである(床に2つ、テーブル装置200に2つ設ける理由は後述する)。
【0015】
上記のように、本実施形態におけるテーブル装置200は、X線CTシステム専用のテーブル装置としてのみでなく、その他の医療システム間でも用いることを可能とする点をその特徴の1つとする。この結果、被検体が受ける医療システムを替える度に、それぞれのシステム用のテーブル装置に被検体を載せかえる必要を無くし、被検体、すなわち、患者にかかる負担を軽減する。
【0016】
さて、上記構成において、テーブル装置200の天板201上に横たえた被検体をスキャンする場合には、図示の符号201’の位置まで天板201を延出させる。この延出操作は操作パネル26の操作によって行う。
【0017】
この後、ガントリ100を図示の矢印A方向に移動していって、天板201をガントリ100のスキャン空洞部102内を通過させることで、スキャンを行う。
【0018】
X線CTシステムでは、被検体の体軸に沿った異なる位置の断層像を再構成することになるが、実施形態では、ガントリ100が図示矢印A方向に移動しながらスキャンを行うことで実現することになる。ただし、ガントリ100を適当な位置まで移動させ固定させた後、テーブル装置200の天板201の延出量を変化させながらスキャンを行っても構わない。
【0019】
以上のように実施形態におけるテーブル装置200は、固定ではなく、被検体を載せた状態で各種医療システムを行き来きできるよう移動できるようにしたので、特に手術中等の被検体を載せ替える作業が不要となり、被検体にかかる負担を軽減させることができる。
【0020】
ここで問題になるのは、テーブル装置200の天板201の延出する軸方向と、ガントリ100におけるX線管とX線検出部の回転面に直交する軸方向(一般にZ軸と呼ばれているので、以下ではZ軸と言う)とが一致しなければならない点である。
【0021】
テーブル装置200は先に説明したように、人手によって移動でき、固定するものであるから、テーブル装置200を固定する位置は操作者の直感のみに頼るわけにはいかないし、高い精度が要求される。そこで、実施形態では、このテーブル装置200を固定するの制御を以下のようにして実現した。
【0022】
<位置決めの説明>
先ず、実施形態におけるガントリ100とテーブル装置200の、より詳しいブロック構成図を図2に示して説明した後、実施形態の位置決めについて説明することとする。
【0023】
図2に示すように、ガントリ100は、その全体の制御を司るコントローラ1を始め以下の構成を備える。
【0024】
2は操作コンソール300との通信を行うためのインタフェース、3は被検体(被検者)を収容するための空洞部を有する回転体であり、X線管コントローラ5により駆動制御されるX線発生源であるX線管4、X線の照射範囲を画定するスリットを有するコリメータ6が設けられている。
【0025】
また、回転体3には、被検者を透過したX線を検出する複数の検出素子で構成されるX線検出部8、X線検出部8より得られたデータを収集するデータ収集部9も備える。X線管4とX線検出部8は互いに空洞部分を挟んで対向する位置に設けられ、その関係が維持された状態で回転体3に保持され、符号7で示す点を中心とし、図示矢印Bに沿って回動するようになっている。この回動は、モータコントローラ11らの駆動信号により駆動される回転モータ10によって行われる。12はガントリの側面に設けられ、各種スイッチ並びに簡単な液晶表示器で構成される操作パネルである。
【0026】
13a,13bは図1に示すように、床に埋設されたトランシーバであり、テーブル装置200との通信に用いられる。このトランシーバ13a,13bは、テーブル装置200からの信号の受信強度レベルを検出することも可能になっている。
【0027】
14はガントリ100の移動(図1に示す矢印Aまたはその逆方向への移動)を行わせるための移動モータであり、14はコントローラ1の制御下でモータ13に駆動信号を供給するモータコントローラである。
【0028】
テーブル装置200は、その装置全体の制御を司るコントローラ21を有し、以下の構成を備える。
【0029】
22は、図1の矢印Bに沿って昇降動作を行わせて天板201の高さ制御を行う昇降モータ22、23は天板201の延出量を制御する天板送りモータである。24a及び24bは、コントローラ21の制御下において昇降モータ22、天板送りモータ201を駆動制御するモータコントローラである。26は昇降の程度や天板201の送り量等を設定する操作パネルであって、各種スイッチや液晶表示器で構成される。27a、27bはガントリ100との通信を行なうトランシーバであって、コントローラ21はガントリ100からの指示に従ってモータコントローラ24a、24bの制御も行うことになる。なお、操作パネル26には、上記の如く各種スイッチが設けられているが、その中の1つに「X線CTモード」なるスイッチが備えられている。このスイッチは、テーブル装置200をX線CTシステムの一員として機能させるものであるが、その詳細は後述することとする。
【0030】
次に、上記構成において、テーブル装置200をX線CTシステムの一構成として使用する場合の位置決め方法を図3に基づいて説明する。
【0031】
図3(a)は図1におけるシステムを天井から見た場合の概念図である。図示において、400は予め床に設けられ、テーブル装置200を固定する際の指標となるマーカである。
【0032】
150は、ガントリ100の回転体3の回転中心を通るZ軸を示している。トランシーバ13a、13b(の送受信端子)は、軸150に対して線対称の位置に埋設されている。
【0033】
また、テーブル装置200において、符号250はテーブル装置200が有する天板の送り方向の中心線軸を示している。テーブル装置200におけるトランシーバ27a、27b(の送受信端子)は、テーブル装置200の底板面の軸250上に設けられている。
【0034】
さて、これまでの説明から明らかなように、軸150と軸250との成す角度を仮にθとしたとき、このθは実質的にゼロにしなければならない。なぜなら、θが適当な閾値を越えるようになってしまうと、ガントリ100を移動させた際に、天板201とガントリ100が衝突してしまうからである。
【0035】
θをゼロにするには、上記の関係から明らかなように、トランシーバ27a、27bの両方が軸150上に位置させればよいことになる。
【0036】
ここで、トランシーバ13a、13bが、テーブル装置200が有するトランシーバ27aから発する信号の受信した際のそれぞれの信号強度を仮にS13a,27a、S13b,27aと表現し、同様に、トランシーバ13a、13bがトランシーバ27bから発する信号の受信した際の信号強度をそれぞれS13a,27b、S13b,27bと表現したとき、
S13a,27a≒S13b,27a
S13a,27b≒S13b,27b
を満たすとき、もしくは、予め測定した許容誤差をΔ1、Δ2としたとき、
S13a,27a−Δ1<S13b,27a<S13a,27a+Δ1
S13a,27b−Δ2<S13b,27b<B13a,27b−Δ2
を満たすとき、軸150と軸250とが平行に重なりあっていると判断できる。
【0037】
なぜなら、実施形態では、ガントリ100側のトランシーバ13a、13bの受信電波強度が同じであるのは、電波発生源からの距離が同じであることを意味する。そして、図3(a)に示す如く、軸150に対して線対称(等距離)にトランシーバ13a、13bが埋設されているわけであるから、結局のところ、電波発生源であるテーブル装置200のトランシーバ27a、27bは共に軸150上に存在する場合となるからである。
【0038】
なお、上記2式を満たし、更に、S13a,27a>S13a,27bであるとき、天板201の延出する側方向がガントリ100に向いていると判断できる。更にまた、厳密には、トランシーバ13a、13bの位置を結ぶ線に対して線対称の座標が存在し得るが、図3(a)に示す如く、マーカ400を床に設けているので、かかる心配は実質的にない。ただし、この線対称座標位置を除外するのであれば、トランシーバ13a、13bを結ぶ線上からはずれる位置に第3のトランシーバを埋設するようにすれば良い。
【0039】
本実施形態では、上記原理に基づいて、例えば次のようにして実現した。
【0040】
先ず、テーブル装置200は、操作パネ26における「X線CTモード」スイッチをONにしたとき、先ず、トランシーバ27aから位置決め中であることを示すデータ並びにトランシーバ27aであることを示すデータを適当な時間T0の期間だけn回繰り返し出力する。次に、トランシーバ27bから位置決め中であることを示すデータ並びにトランシーバ27bであることを示すデータをT0だけn回繰り返し出力する。このトランシーバ27aの位置決め信号の送信、並びに、トランシーバ27bからの位置決め信号の送信の処理を1セットとし、この処理を、ガントリ100から「位置決めOK」を示すデータを受信するまで繰り返す。
【0041】
一方、ガントリ100は、テーブル装置200から位置決め中であることを示すデータをトランシーバ13a(13bでも良い)受信すると、そのときの受信号強度をトランシーバ13a、13bの両方に対して検出する。この検出は、テーブル装置200が有するトランシーバ27aに対する処理、及び、トランシーバ27bに対する処理を1セットにして行う。そして、1セットの検出処理で得られた受信強度が、上記2式を満たすか否かを判断する。もしこの条件を満たしていると判断した場合には、ガントリ100が有する操作パネル12に、その位置でOKの旨のメッセージ等を表示し、テーブル装置200の位置を固定するよう指示する。なお、ガントリ100の移動できる範囲に制限があるのであれば、ガントリ100とテーブル装置200との距離が適当であるかどうかを判断する必要がある。この場合、上記の式が満たされた上で、例えば信号S13a,27aが適当な強度を持つまで前進させるよう促すようにすれば良いであろう。
【0042】
一方、上記2式を同時に満たしていない場合、ガントリ100からテーブル装置200に対して、位置決めがOKであることを示すデータが送信されないわけであるから、結局のところ、テーブル装置200は上記トランシーバ27a,27bによる位置決め中のデータを繰り返し送信し続けることになる。また、2式が満たしていない場合、各値の大小の判定に基づいて、ガントリ100に対してテーブル装置200が、どちらに向いているのか、どちらにずれているのかがわかるので、その旨をメッセージとして操作パネル12に表示し、操作者にテーブル装置200の微調整を促す。こうして、微調整作業を行っていって、ガントリ100から位置決めOKのデータを受信すると、操作者はテーブル装置200を固定させることになる。
【0043】
テーブル装置200の位置決めが上記の手順で完了すると、操作者はテーブル装置200の操作パネル26を操作して、天板201を延出させ、ガントリ100によるスキャン処理を開始させるべく作業を行うことになる。なお、このとき、スキャン計画等を操作コンソールで行うことになるが、その処理そのものは公知の手順で行われるものとし、その説明は省略する。
【0044】
<処理手順の説明>
以上、本システムにおける処理概要を説明したが、実施形態におけるガントリ100及びテーブル装置200のそれぞれコントローラ1、21の処理手順は例えば図4に示すフローチャートのようになる。同図では、ガントリ100及びテーブル装置200における処理が互いに関連し合って処理が行われることを明示するため並列に示した。
【0045】
先ず、テーブル装置200側の処理として、ステップS201において、操作パネル26中の「X線CTモード」のスイッチをONにしたか否かを判断する。
このスイッチがONになったと判断した場合には、ステップS202でトランシーバ27aより、トランシーバ27aからの発信であることを示すデータを含む位置決め中であることを示すデータを適当な期間出力する。次いで、ステップS203で、トランシーバ27bより、トランシーバ27bからの発信であることを示すデータを含む位置決め中であることを示すデータを適当な期間出力する。
【0046】
この一連のデータ出力を終えると、ステップS204に進み、ガントリ100のトランシーバ13a、13bのいずれから、位置決めOKを示すデータを受信したか否かを判断する。否であれば、ステップS202以降の処理を繰り返す。
このステップS202乃至S204のループ処理中、ガントリ100の操作パネル12から、テーブル装置200の設置位置が不適当であることが示すメッセージが表示されているので、操作者はテーブル装置200の位置を調整することになる。
【0047】
一方、ガントリ100側の処理であるが、ステップS101において、テーブル装置200から位置決め中であることを示すデータを受信したと判断した場合、ステップS102において、テーブル装置200側のトランシーバ27a、27bから送信されてくるそれぞれの電波の受信強度を、トランシーバ13a、13bで検出する。このとき、受信したデータ中には、テーブル装置200におけるトランシーバ27a,27bのいずれからのデータであるかが判別できるので、それぞれの電波の受信強度をトランシーバ13a,13bで検出する。
【0048】
2組のデータが揃ったところで、ステップS103において、先に示した2式を満足するか否か、すなわち、テーブルの向きが許容範囲内にあるか否かを判断する。
【0049】
否の場合、テーブル装置200の向きが誤っていることになるので、ステップS104に進んで、どちら方向に調整すべきかを示すメッセージをガントリ100の操作パネル12に表示させることで操作者に知らせ、ステップS102に戻る。
【0050】
このステップS102、S103、S104の処理中、操作者はテーブル装置200の位置を調整し続けることになるが、テーブル装置200の向きが許容範囲内にあると判断されるようになった場合には、ステップS105において、ガントリ100側では、トランシーバ13aを用いて位置決めOKを示すデータをテーブル装置200に出力する。なお、ここではトランシーバ13aを用いたが、13bを用いても構わない。要するに、混線を避けるため両方を同時に用いないようにすれば良い。実際のスキャン中等における通信においても、ガントリ100側のトランシーバは1つを用いて通信を行う。これは、テーブル装置200側でも同様である。
【0051】
以上の処理の結果、テーブル装置200の位置決め処理が終了することになる。
【0052】
この後、ガントリ100のコントローラ1は、ステップS106に進んで、テーブル装置200に対して天板201の高さを最低限幾つにするかを設定するデータを送信し、ステップS107においてモータコントローラ15を制御してガントリ100自身を所定の位置まで移動させる。
【0053】
一方、テーブル装置200がステップS204で位置決めが完了すると、ガントリ100から、天板の最低高さ情報を受信するので、ステップS205で天板201をその高さまで昇降させるべく、モータコントローラ24bを制御する。
そして、ステップS206において、操作者より操作パネル26からの天板延出スイッチの指示を待って、その指示があったと判断した場合、モータコントローラ24aを制御して天板201をスキャンできる程度まで延出処理を行わせる。
つまり、位置決めが完了してはじめて天板の延出処理を行えるようになるので、不用意にガントリ100に天板が衝突することを防ぐことができる。
【0054】
これ以降、ガントリ100、テーブル装置200による動作は、通常のスキャン処理と同様になるので、その説明は省略する。なお、上記説明で、天板の高さは、ガントリ100が有する空洞部に衝突しないで挿入できる高さを意味する。
従って、実際にスキャンする場合の高さ調整は、テーブル装置200の操作パネル26により更に調整することになる。
【0055】
以上説明したように本実施形態によれば、テーブル装置200がX線CT専用のテーブル装置のみとして機能するのではなく、他の医療システムでも利用できるよう移動自在な構成にしているので、各医療システム間で被検体を移動させる場合に、その被検体を載せ替える回数を減らすことができ、被検体にかかる負担を軽減できる。また、この移動自在にすることによって、ガントリ100等のスキャン装置との通信は無線になるものの、スキャン装置との位置決めも高い精度で行われ、スキャン装置との衝突を回避でき、安全面についても優れた効果を得ることができる。また、テーブル装置200の固定する床面付近は平坦なもので良いので、清掃作業が楽になり、かかる点でもメリットが期待できる。
【0056】
なお、上記実施形態では、ガントリ100側のトランシーバ13a、13bが位置決め中におけるレシーバとして機能し、テーブル装置200側のトランシーバ27a,27bが位置決め中のトランスファとして機能させる例を示したが、この関係は逆であっても構わない。逆の関係にする場合、テーブル装置200のトランシーバ27a、27bを結ぶ線は、天板201の送り方向に直交するように配置し、ガントリ100側のトランシーバ13a、13bは図3(a)における軸150上に設ければ良いであろう。また、この場合の位置判定は、テーブル装置200が行うことになる。要するに、図4に示すフローチャートのステップS101乃至105とS201乃至204の処理を入れ換えた処理を行えばよい。
【0057】
また、実施形態におけるテーブル装置200は、その使用目的の関係からバッテリー駆動の構成が望ましいことを付言しておく。
【0058】
[第2の実施形態]
上記実施形態では、ガントリ100側のトランシーバ13a、13bをガントリの回転体3の回転中心7を通るZ軸に対し線対称の位置に設け、尚且つ、テーブル装置200のトランシーバ27a、27bも天板の搬送方向であって天板の中心線上に設ける例を説明した。
【0059】
しかし、電波の受信強度と距離との関係は、線形ではないものの比例関係にあるので、トランシーバ13a、13bでの受信強度から、発信源であるトランシーバ27aや27bの座標を算出して、テーブル装置200の位置及び向きを判定するようにしても構わない。
【0060】
このようにすると、ガントリ100側のトランシーバ13a、13bの位置が既知としていれば、それらがガントリの回転体3の回転中心7を通るZ軸に対し線対称の位置に設けるという制約はないし、テーブル装置200のトランシーバ27a、27bも、予め決められた位置に設けられているという条件を満たすだけで、天板の搬送方向であって天板の中心線上(軸250)に設けなければならないという制約もない。
【0061】
以上説明したように本第2の実施形態でも先に示した第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。なお、トランシーバ13a、13bの2つを用いてトランシーバ27aや27bの座標を算出する場合、トランシーバ13a、13bの位置を結ぶ線に対して線対称位置にあるもう1つの座標が存在するが、床にマーカを設ければ除外できるであろうし、これは第1の実施形態と同様、第3のトランシーバを床に設置することで対処できるのは明らかである。
【0062】
また、上記第1、第2の実施形態の説明から容易に推察できるように、実施形態では、X線CTシステムを例にして説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、実施形態でのテーブル装置200をMRIシステムにおけるテーブル装置としても適用させることはできよう。要するに、ガントリ等のスキャン装置とテーブル装置との位置関係が正しく行われるシステムにそのまま適用できることになる。
【0063】
また、実施形態では、テーブル装置200の位置決め中のメッセージの表示対象は、ガントリ100の操作パネルとしたが、テーブル装置200にも適当な表示器が存在するのであれば、それに表示させるようにしても構わない。この際のメッセージ情報はガントリ100からテーブル装置200に送信させ表示させれば良いであろう。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、1つのテーブル装置を様々な医療用画像診断システムで共有活用できるようにして、被検体の載せかえ作業回数を軽減させると共に、スキャン装置との位置決め作業を高い精度で行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるX線CTシステム構成を示す図である。
【図2】実施形態におけるガントリとテーブル装置のブロック構成図である。
【図3】実施形態における位置決めの原理を説明するためのシステム上面図である。
【図4】実施形態における位置決め処理のフローチャートである。
【発明の属する技術分野】
本発明はX線CTシステム等の医療用画像診断システム及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
医療機器、特にX線CT(Computed Tomography)システムやMRI(Magnetic Resonance Imaging)システムに代表される医療用画像診断システムは、被検体をスキャンする装置(一般にガントリと呼ばれる)と、被検体を横たえさせるための天板を有する装置、及び、ガントリ及びテーブル装置を制御する操作コンソールで構成される。
【0003】
テーブル装置の天板に被検体を横たえさせスキャンする場合、その被検体の体軸方向の異なる位置の断層像を再構成するため、ガントリがテーブル装置に対して移動する方式、テーブル装置の天板をガントリに対して移動させる方式とがある。
【0004】
医療用画像診断システムは、上記に限るものではなく、アンギオシステム等も存在し、これらを併用して診断を行うことも行われている。すなわち、アンギオシステムで造影剤の注入する手術を行ない、CTシステムでその患部の断層像を再構成して造影剤の浸透の推移を診断するのはその代表例であろう(例えば特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−143142
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、複数の画像診断システムを利用する場合、当然それぞれのシステムで診断できる位置まで被検体(患者)を搬送しなければならない。被検体が自ら移動できない状況(例えば、上記の如く一方のシステムで手術した場合や、患者に意識がないような状態)では、システムが変わる度に、被検体をそれぞれのテーブル装置の天板に載せかえるのは、被検体にかかる負担が増えるので、望ましいものとは言えない。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑みなされたものであり、1つのテーブル装置を様々な医療用画像診断システムで共有活用できるようにして、被検体の載せかえ作業回数を軽減させると共に、スキャン装置との位置決め作業を高い精度で行える医療画像診断システム及びその制御方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、例えは本発明の医療用画像診断システムは以下の構成を備える。すなわち、
被検体を横たえさせるテーブルを有し、移動自在なテーブル装置と、前記テーブル上の被検体をスキャンすることで診断像を得るためのスキャン装置を有する医療画像診断システムであって、
前記スキャン装置及び前記テーブル装置それぞれは、互いに無線通信を行うための複数のトランシーバを有し、
一方の装置の個々のトランシーバより発した位置決め信号を、他方の複数のトランシーバで受信した際の信号強度に基づいて、前記テーブル装置の位置決めが許容範囲にあるかどうかを判定することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。なお、実施形態では、医療用画像診断システムとしてX線CTシステムを例に説明するが、勿論、MRIシステムでも同様である。
【0010】
<概略の説明>
図1は実施形態におけるX線CTシステム図である。図示において、100はガントリ(スキャン装置)、200は被検体(患者)を横たえさせるテーブル装置である。
【0011】
ガントリ100には、公知の如く、中心に空洞部を有する回転体に固定したX線管、並びにX線を検出する検出部を有する。また、ガントリ100でスキャンして得られた透過X線データは、天井に吊るされたケーブルを介して不図示の操作コンソールに伝送されることになる。
【0012】
テーブル装置200には、被検体を横たえさせる天板201を有する。この天板201の材質としてはX線の透過し易く、尚且つ、被検体を載置した状態を保持する強度を有するようにするため、アクリル等の発泡材をCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)等で包んで補強されたものが使われている。
【0013】
また、実施形態におけるテーブル装置200は、被検体を横たえさせたままの状態で、アンギオシステムやMRI等、各種医療用システムや手術のために移動可能とするため、底面には車輪203と固定するためのブレーキが設けられている。202はテーブル装置200を搬送する際に用いる取っ手である。また、詳細は後述するが、テーブル装置200は、胴体部分が2段構造を成し、図示矢印Bに沿って上段部分が昇降することで、天板201の高さを調節できるようになっている。
【0014】
また、X線CTシステムにおいては、ガントリ100とテーブル装置200は互いに、通信して一連のスキャンを行う。テーブル装置200は上記の通り移動自在であるから、ガントリ100とテーブル装置200とはケーブルで接続するわけにはいかない。そこで、これらの通信を無線で行うようにした。図示において、床に埋設された符号13a、13b、テーブル装置200の底面に設けられた符号27a、27bがこの無線通信を行うための送受信器であるトランシーバである(床に2つ、テーブル装置200に2つ設ける理由は後述する)。
【0015】
上記のように、本実施形態におけるテーブル装置200は、X線CTシステム専用のテーブル装置としてのみでなく、その他の医療システム間でも用いることを可能とする点をその特徴の1つとする。この結果、被検体が受ける医療システムを替える度に、それぞれのシステム用のテーブル装置に被検体を載せかえる必要を無くし、被検体、すなわち、患者にかかる負担を軽減する。
【0016】
さて、上記構成において、テーブル装置200の天板201上に横たえた被検体をスキャンする場合には、図示の符号201’の位置まで天板201を延出させる。この延出操作は操作パネル26の操作によって行う。
【0017】
この後、ガントリ100を図示の矢印A方向に移動していって、天板201をガントリ100のスキャン空洞部102内を通過させることで、スキャンを行う。
【0018】
X線CTシステムでは、被検体の体軸に沿った異なる位置の断層像を再構成することになるが、実施形態では、ガントリ100が図示矢印A方向に移動しながらスキャンを行うことで実現することになる。ただし、ガントリ100を適当な位置まで移動させ固定させた後、テーブル装置200の天板201の延出量を変化させながらスキャンを行っても構わない。
【0019】
以上のように実施形態におけるテーブル装置200は、固定ではなく、被検体を載せた状態で各種医療システムを行き来きできるよう移動できるようにしたので、特に手術中等の被検体を載せ替える作業が不要となり、被検体にかかる負担を軽減させることができる。
【0020】
ここで問題になるのは、テーブル装置200の天板201の延出する軸方向と、ガントリ100におけるX線管とX線検出部の回転面に直交する軸方向(一般にZ軸と呼ばれているので、以下ではZ軸と言う)とが一致しなければならない点である。
【0021】
テーブル装置200は先に説明したように、人手によって移動でき、固定するものであるから、テーブル装置200を固定する位置は操作者の直感のみに頼るわけにはいかないし、高い精度が要求される。そこで、実施形態では、このテーブル装置200を固定するの制御を以下のようにして実現した。
【0022】
<位置決めの説明>
先ず、実施形態におけるガントリ100とテーブル装置200の、より詳しいブロック構成図を図2に示して説明した後、実施形態の位置決めについて説明することとする。
【0023】
図2に示すように、ガントリ100は、その全体の制御を司るコントローラ1を始め以下の構成を備える。
【0024】
2は操作コンソール300との通信を行うためのインタフェース、3は被検体(被検者)を収容するための空洞部を有する回転体であり、X線管コントローラ5により駆動制御されるX線発生源であるX線管4、X線の照射範囲を画定するスリットを有するコリメータ6が設けられている。
【0025】
また、回転体3には、被検者を透過したX線を検出する複数の検出素子で構成されるX線検出部8、X線検出部8より得られたデータを収集するデータ収集部9も備える。X線管4とX線検出部8は互いに空洞部分を挟んで対向する位置に設けられ、その関係が維持された状態で回転体3に保持され、符号7で示す点を中心とし、図示矢印Bに沿って回動するようになっている。この回動は、モータコントローラ11らの駆動信号により駆動される回転モータ10によって行われる。12はガントリの側面に設けられ、各種スイッチ並びに簡単な液晶表示器で構成される操作パネルである。
【0026】
13a,13bは図1に示すように、床に埋設されたトランシーバであり、テーブル装置200との通信に用いられる。このトランシーバ13a,13bは、テーブル装置200からの信号の受信強度レベルを検出することも可能になっている。
【0027】
14はガントリ100の移動(図1に示す矢印Aまたはその逆方向への移動)を行わせるための移動モータであり、14はコントローラ1の制御下でモータ13に駆動信号を供給するモータコントローラである。
【0028】
テーブル装置200は、その装置全体の制御を司るコントローラ21を有し、以下の構成を備える。
【0029】
22は、図1の矢印Bに沿って昇降動作を行わせて天板201の高さ制御を行う昇降モータ22、23は天板201の延出量を制御する天板送りモータである。24a及び24bは、コントローラ21の制御下において昇降モータ22、天板送りモータ201を駆動制御するモータコントローラである。26は昇降の程度や天板201の送り量等を設定する操作パネルであって、各種スイッチや液晶表示器で構成される。27a、27bはガントリ100との通信を行なうトランシーバであって、コントローラ21はガントリ100からの指示に従ってモータコントローラ24a、24bの制御も行うことになる。なお、操作パネル26には、上記の如く各種スイッチが設けられているが、その中の1つに「X線CTモード」なるスイッチが備えられている。このスイッチは、テーブル装置200をX線CTシステムの一員として機能させるものであるが、その詳細は後述することとする。
【0030】
次に、上記構成において、テーブル装置200をX線CTシステムの一構成として使用する場合の位置決め方法を図3に基づいて説明する。
【0031】
図3(a)は図1におけるシステムを天井から見た場合の概念図である。図示において、400は予め床に設けられ、テーブル装置200を固定する際の指標となるマーカである。
【0032】
150は、ガントリ100の回転体3の回転中心を通るZ軸を示している。トランシーバ13a、13b(の送受信端子)は、軸150に対して線対称の位置に埋設されている。
【0033】
また、テーブル装置200において、符号250はテーブル装置200が有する天板の送り方向の中心線軸を示している。テーブル装置200におけるトランシーバ27a、27b(の送受信端子)は、テーブル装置200の底板面の軸250上に設けられている。
【0034】
さて、これまでの説明から明らかなように、軸150と軸250との成す角度を仮にθとしたとき、このθは実質的にゼロにしなければならない。なぜなら、θが適当な閾値を越えるようになってしまうと、ガントリ100を移動させた際に、天板201とガントリ100が衝突してしまうからである。
【0035】
θをゼロにするには、上記の関係から明らかなように、トランシーバ27a、27bの両方が軸150上に位置させればよいことになる。
【0036】
ここで、トランシーバ13a、13bが、テーブル装置200が有するトランシーバ27aから発する信号の受信した際のそれぞれの信号強度を仮にS13a,27a、S13b,27aと表現し、同様に、トランシーバ13a、13bがトランシーバ27bから発する信号の受信した際の信号強度をそれぞれS13a,27b、S13b,27bと表現したとき、
S13a,27a≒S13b,27a
S13a,27b≒S13b,27b
を満たすとき、もしくは、予め測定した許容誤差をΔ1、Δ2としたとき、
S13a,27a−Δ1<S13b,27a<S13a,27a+Δ1
S13a,27b−Δ2<S13b,27b<B13a,27b−Δ2
を満たすとき、軸150と軸250とが平行に重なりあっていると判断できる。
【0037】
なぜなら、実施形態では、ガントリ100側のトランシーバ13a、13bの受信電波強度が同じであるのは、電波発生源からの距離が同じであることを意味する。そして、図3(a)に示す如く、軸150に対して線対称(等距離)にトランシーバ13a、13bが埋設されているわけであるから、結局のところ、電波発生源であるテーブル装置200のトランシーバ27a、27bは共に軸150上に存在する場合となるからである。
【0038】
なお、上記2式を満たし、更に、S13a,27a>S13a,27bであるとき、天板201の延出する側方向がガントリ100に向いていると判断できる。更にまた、厳密には、トランシーバ13a、13bの位置を結ぶ線に対して線対称の座標が存在し得るが、図3(a)に示す如く、マーカ400を床に設けているので、かかる心配は実質的にない。ただし、この線対称座標位置を除外するのであれば、トランシーバ13a、13bを結ぶ線上からはずれる位置に第3のトランシーバを埋設するようにすれば良い。
【0039】
本実施形態では、上記原理に基づいて、例えば次のようにして実現した。
【0040】
先ず、テーブル装置200は、操作パネ26における「X線CTモード」スイッチをONにしたとき、先ず、トランシーバ27aから位置決め中であることを示すデータ並びにトランシーバ27aであることを示すデータを適当な時間T0の期間だけn回繰り返し出力する。次に、トランシーバ27bから位置決め中であることを示すデータ並びにトランシーバ27bであることを示すデータをT0だけn回繰り返し出力する。このトランシーバ27aの位置決め信号の送信、並びに、トランシーバ27bからの位置決め信号の送信の処理を1セットとし、この処理を、ガントリ100から「位置決めOK」を示すデータを受信するまで繰り返す。
【0041】
一方、ガントリ100は、テーブル装置200から位置決め中であることを示すデータをトランシーバ13a(13bでも良い)受信すると、そのときの受信号強度をトランシーバ13a、13bの両方に対して検出する。この検出は、テーブル装置200が有するトランシーバ27aに対する処理、及び、トランシーバ27bに対する処理を1セットにして行う。そして、1セットの検出処理で得られた受信強度が、上記2式を満たすか否かを判断する。もしこの条件を満たしていると判断した場合には、ガントリ100が有する操作パネル12に、その位置でOKの旨のメッセージ等を表示し、テーブル装置200の位置を固定するよう指示する。なお、ガントリ100の移動できる範囲に制限があるのであれば、ガントリ100とテーブル装置200との距離が適当であるかどうかを判断する必要がある。この場合、上記の式が満たされた上で、例えば信号S13a,27aが適当な強度を持つまで前進させるよう促すようにすれば良いであろう。
【0042】
一方、上記2式を同時に満たしていない場合、ガントリ100からテーブル装置200に対して、位置決めがOKであることを示すデータが送信されないわけであるから、結局のところ、テーブル装置200は上記トランシーバ27a,27bによる位置決め中のデータを繰り返し送信し続けることになる。また、2式が満たしていない場合、各値の大小の判定に基づいて、ガントリ100に対してテーブル装置200が、どちらに向いているのか、どちらにずれているのかがわかるので、その旨をメッセージとして操作パネル12に表示し、操作者にテーブル装置200の微調整を促す。こうして、微調整作業を行っていって、ガントリ100から位置決めOKのデータを受信すると、操作者はテーブル装置200を固定させることになる。
【0043】
テーブル装置200の位置決めが上記の手順で完了すると、操作者はテーブル装置200の操作パネル26を操作して、天板201を延出させ、ガントリ100によるスキャン処理を開始させるべく作業を行うことになる。なお、このとき、スキャン計画等を操作コンソールで行うことになるが、その処理そのものは公知の手順で行われるものとし、その説明は省略する。
【0044】
<処理手順の説明>
以上、本システムにおける処理概要を説明したが、実施形態におけるガントリ100及びテーブル装置200のそれぞれコントローラ1、21の処理手順は例えば図4に示すフローチャートのようになる。同図では、ガントリ100及びテーブル装置200における処理が互いに関連し合って処理が行われることを明示するため並列に示した。
【0045】
先ず、テーブル装置200側の処理として、ステップS201において、操作パネル26中の「X線CTモード」のスイッチをONにしたか否かを判断する。
このスイッチがONになったと判断した場合には、ステップS202でトランシーバ27aより、トランシーバ27aからの発信であることを示すデータを含む位置決め中であることを示すデータを適当な期間出力する。次いで、ステップS203で、トランシーバ27bより、トランシーバ27bからの発信であることを示すデータを含む位置決め中であることを示すデータを適当な期間出力する。
【0046】
この一連のデータ出力を終えると、ステップS204に進み、ガントリ100のトランシーバ13a、13bのいずれから、位置決めOKを示すデータを受信したか否かを判断する。否であれば、ステップS202以降の処理を繰り返す。
このステップS202乃至S204のループ処理中、ガントリ100の操作パネル12から、テーブル装置200の設置位置が不適当であることが示すメッセージが表示されているので、操作者はテーブル装置200の位置を調整することになる。
【0047】
一方、ガントリ100側の処理であるが、ステップS101において、テーブル装置200から位置決め中であることを示すデータを受信したと判断した場合、ステップS102において、テーブル装置200側のトランシーバ27a、27bから送信されてくるそれぞれの電波の受信強度を、トランシーバ13a、13bで検出する。このとき、受信したデータ中には、テーブル装置200におけるトランシーバ27a,27bのいずれからのデータであるかが判別できるので、それぞれの電波の受信強度をトランシーバ13a,13bで検出する。
【0048】
2組のデータが揃ったところで、ステップS103において、先に示した2式を満足するか否か、すなわち、テーブルの向きが許容範囲内にあるか否かを判断する。
【0049】
否の場合、テーブル装置200の向きが誤っていることになるので、ステップS104に進んで、どちら方向に調整すべきかを示すメッセージをガントリ100の操作パネル12に表示させることで操作者に知らせ、ステップS102に戻る。
【0050】
このステップS102、S103、S104の処理中、操作者はテーブル装置200の位置を調整し続けることになるが、テーブル装置200の向きが許容範囲内にあると判断されるようになった場合には、ステップS105において、ガントリ100側では、トランシーバ13aを用いて位置決めOKを示すデータをテーブル装置200に出力する。なお、ここではトランシーバ13aを用いたが、13bを用いても構わない。要するに、混線を避けるため両方を同時に用いないようにすれば良い。実際のスキャン中等における通信においても、ガントリ100側のトランシーバは1つを用いて通信を行う。これは、テーブル装置200側でも同様である。
【0051】
以上の処理の結果、テーブル装置200の位置決め処理が終了することになる。
【0052】
この後、ガントリ100のコントローラ1は、ステップS106に進んで、テーブル装置200に対して天板201の高さを最低限幾つにするかを設定するデータを送信し、ステップS107においてモータコントローラ15を制御してガントリ100自身を所定の位置まで移動させる。
【0053】
一方、テーブル装置200がステップS204で位置決めが完了すると、ガントリ100から、天板の最低高さ情報を受信するので、ステップS205で天板201をその高さまで昇降させるべく、モータコントローラ24bを制御する。
そして、ステップS206において、操作者より操作パネル26からの天板延出スイッチの指示を待って、その指示があったと判断した場合、モータコントローラ24aを制御して天板201をスキャンできる程度まで延出処理を行わせる。
つまり、位置決めが完了してはじめて天板の延出処理を行えるようになるので、不用意にガントリ100に天板が衝突することを防ぐことができる。
【0054】
これ以降、ガントリ100、テーブル装置200による動作は、通常のスキャン処理と同様になるので、その説明は省略する。なお、上記説明で、天板の高さは、ガントリ100が有する空洞部に衝突しないで挿入できる高さを意味する。
従って、実際にスキャンする場合の高さ調整は、テーブル装置200の操作パネル26により更に調整することになる。
【0055】
以上説明したように本実施形態によれば、テーブル装置200がX線CT専用のテーブル装置のみとして機能するのではなく、他の医療システムでも利用できるよう移動自在な構成にしているので、各医療システム間で被検体を移動させる場合に、その被検体を載せ替える回数を減らすことができ、被検体にかかる負担を軽減できる。また、この移動自在にすることによって、ガントリ100等のスキャン装置との通信は無線になるものの、スキャン装置との位置決めも高い精度で行われ、スキャン装置との衝突を回避でき、安全面についても優れた効果を得ることができる。また、テーブル装置200の固定する床面付近は平坦なもので良いので、清掃作業が楽になり、かかる点でもメリットが期待できる。
【0056】
なお、上記実施形態では、ガントリ100側のトランシーバ13a、13bが位置決め中におけるレシーバとして機能し、テーブル装置200側のトランシーバ27a,27bが位置決め中のトランスファとして機能させる例を示したが、この関係は逆であっても構わない。逆の関係にする場合、テーブル装置200のトランシーバ27a、27bを結ぶ線は、天板201の送り方向に直交するように配置し、ガントリ100側のトランシーバ13a、13bは図3(a)における軸150上に設ければ良いであろう。また、この場合の位置判定は、テーブル装置200が行うことになる。要するに、図4に示すフローチャートのステップS101乃至105とS201乃至204の処理を入れ換えた処理を行えばよい。
【0057】
また、実施形態におけるテーブル装置200は、その使用目的の関係からバッテリー駆動の構成が望ましいことを付言しておく。
【0058】
[第2の実施形態]
上記実施形態では、ガントリ100側のトランシーバ13a、13bをガントリの回転体3の回転中心7を通るZ軸に対し線対称の位置に設け、尚且つ、テーブル装置200のトランシーバ27a、27bも天板の搬送方向であって天板の中心線上に設ける例を説明した。
【0059】
しかし、電波の受信強度と距離との関係は、線形ではないものの比例関係にあるので、トランシーバ13a、13bでの受信強度から、発信源であるトランシーバ27aや27bの座標を算出して、テーブル装置200の位置及び向きを判定するようにしても構わない。
【0060】
このようにすると、ガントリ100側のトランシーバ13a、13bの位置が既知としていれば、それらがガントリの回転体3の回転中心7を通るZ軸に対し線対称の位置に設けるという制約はないし、テーブル装置200のトランシーバ27a、27bも、予め決められた位置に設けられているという条件を満たすだけで、天板の搬送方向であって天板の中心線上(軸250)に設けなければならないという制約もない。
【0061】
以上説明したように本第2の実施形態でも先に示した第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。なお、トランシーバ13a、13bの2つを用いてトランシーバ27aや27bの座標を算出する場合、トランシーバ13a、13bの位置を結ぶ線に対して線対称位置にあるもう1つの座標が存在するが、床にマーカを設ければ除外できるであろうし、これは第1の実施形態と同様、第3のトランシーバを床に設置することで対処できるのは明らかである。
【0062】
また、上記第1、第2の実施形態の説明から容易に推察できるように、実施形態では、X線CTシステムを例にして説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、実施形態でのテーブル装置200をMRIシステムにおけるテーブル装置としても適用させることはできよう。要するに、ガントリ等のスキャン装置とテーブル装置との位置関係が正しく行われるシステムにそのまま適用できることになる。
【0063】
また、実施形態では、テーブル装置200の位置決め中のメッセージの表示対象は、ガントリ100の操作パネルとしたが、テーブル装置200にも適当な表示器が存在するのであれば、それに表示させるようにしても構わない。この際のメッセージ情報はガントリ100からテーブル装置200に送信させ表示させれば良いであろう。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、1つのテーブル装置を様々な医療用画像診断システムで共有活用できるようにして、被検体の載せかえ作業回数を軽減させると共に、スキャン装置との位置決め作業を高い精度で行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるX線CTシステム構成を示す図である。
【図2】実施形態におけるガントリとテーブル装置のブロック構成図である。
【図3】実施形態における位置決めの原理を説明するためのシステム上面図である。
【図4】実施形態における位置決め処理のフローチャートである。
Claims (9)
- 被検体を横たえさせるテーブルを有し、移動自在なテーブル装置と、前記テーブル上の被検体をスキャンすることで診断像を得るためのスキャン装置を有する医療画像診断システムであって、
前記スキャン装置及び前記テーブル装置それぞれは、互いに無線通信を行うための複数のトランシーバを有し、
一方の装置の個々のトランシーバより発した位置決め信号を、他方の装置の複数のトランシーバで受信した際の信号強度に基づいて、前記テーブル装置の位置決めが許容範囲にあるかどうかを判定することを特徴とする医療画像診断システム。 - 前記テーブル装置は、
前記スキャン装置と通信するための複数のトランシーバと、
前記スキャン装置によるスキャンを行う場合の位置決めを行う際に、
個々のトランシーバを独立に駆動して所定の位置決め用データを送信することを、前記スキャン装置から位置決め完了を示すデータを受信するまで行う位置決めデータ送信手段とを備え、
前記スキャン装置は、
前記テーブル装置と通信するための複数のトランシーバと、
前記位置決めデータ送信手段による位置決め用データを、スキャン装置が有する複数のトランシーバで受信した際の個々の受信信号強度を検出する検出手段と、
該検出手段で検出した個々の受信信号強度に基づき、前記テーブル装置の位置が許容範囲にあるか否かを判断する判断手段と、
該判断手段で許容範囲内にあると判断した場合、前記位置決め完了を示すデータをスキャン装置が有するトランシーバから送信する位置決め完了通知手段と備える
ことを特徴とする請求項1に記載の医療用画像診断システム。 - 前記スキャン装置が有する複数のトランシーバは、床に埋設されることを特徴とする請求項1又は2項に記載の医療用画像診断システム。
- 前記スキャン装置は、更に、前記判断手段によって前記テーブル装置の位置が許容範囲外にあると判断した場合、調整する際の指針となる情報を報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の医療用画像診断システム。
- 前記報知手段は、前記スキャン装置が有する操作パネルに表示することを特徴とする請求項4に記載の医療用画像診断システム。
- 前記報知手段は、前記テーブル装置に送信することで、テーブル装置が有する操作パネルに表示することを特徴とする請求項4に記載の医療用画像診断システム。
- 前記スキャン装置は、X線CTシステムのガントリであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の医療用画像診断システム。
- 前記スキャン装置は、
前記テーブル装置と通信するための複数のトランシーバと、
前記スキャン装置によるスキャンを行う場合の位置決めを行わせる際に、個々のトランシーバを独立に駆動して所定の位置決め用データを送信することを、前記テーブル装置から位置決め完了を示すデータを受信するまで行う位置決めデータ送信手段とを備え、
前記テーブル装置は、
前記スキャン装置と通信するための複数のトランシーバと、
前記位置決めデータ送信手段による位置決め用データを、テーブル装置が有する複数のトランシーバで受信した際の個々の受信信号強度を検出する検出手段と、
該検出手段で検出した個々の受信信号強度に基づき、前記テーブル装置の位置が許容範囲にあるか否かを判断する判断手段と、
該判断手段で許容範囲内にあると判断した場合、前記位置決め完了を示すデータをテーブル装置が有するトランシーバから送信する位置決め完了通知手段と備える
ことを特徴とする請求項1に記載の医療用画像診断システム。 - 被検体を横たえさせるテーブルを有し、移動自在なテーブル装置と、前記テーブル上の被検体をスキャンすることで診断像を得るためのスキャン装置で構成され、前記テーブル装置及び前記スキャン装置それぞれが互いに通信を行うための複数のトランシーバを有する医療用画像診断システムの制御方法であって、
前記スキャン装置及び前記テーブル装置それぞれが有する複数のトランシーバを用い、一方の装置の個々のトランシーバより発した位置決め信号を、他方の装置の複数のトランシーバで受信した際の信号強度に基づいて、前記テーブル装置の位置決めが許容範囲にあるかどうかを判定することを特徴とする医療画像診断システムの制御方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002382286A JP2004208951A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 医療画像診断システム及びその制御方法 |
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JP2002382286A JP2004208951A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | 医療画像診断システム及びその制御方法 |
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JP (1) | JP2004208951A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006288617A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-10-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | X線センサ、x線照射装置およびx線診断装置 |
-
2002
- 2002-12-27 JP JP2002382286A patent/JP2004208951A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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