JP2004208893A - 監視システム、icタグを備えた装置、及び携帯情報端末 - Google Patents

監視システム、icタグを備えた装置、及び携帯情報端末 Download PDF

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Abstract

【課題】自身の部材の移動を監視するための監視用ICタグを備えた所定の動作を行う装置を監視し、監視のための情報である登録情報の設定を権利者だけが行える監視システム、ICタグを備えた装置及び設定を行う携帯情報端末を提供する。
【解決手段】パチンコ機の部材に監視用ICタグが取り付けられ、パチンコ機付属のR/Wユニットで監視されている。パチンコ機は正規の鍵が挿入されると認証状態(認証フラグON)となる。携帯情報端末は、R/Wユニットに接続した管理用ICタグへ登録情報の送信を依頼する依頼情報を送信して登録情報を取得し、設定、返送する。R/Wユニットは送受信処理で依頼情報を受信すると(S41:YES)、認証状態である場合のみ登録情報を送信し(S42:YES、S43)、認証状態である場合のみ登録情報を記憶する(S48:YES、S49)。
【選択図】 図29

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視システム、ICタグを備えた装置、及び携帯情報端末に関し、詳細には、自身に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備えた所定の動作を行う装置を監視する監視システム、ICタグを備えた装置、及び、監視結果を閲覧する携帯情報端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、所定の動作を行う装置の一種である遊技機のうちパチンコ機においては、遊技者が不当に遊技球を獲得する不正行為が後を絶たず、種々の防止策が施されている。特に、遊技機の制御を司る制御基板の不正改造、例えば、不正ROMへの交換を防止するために、制御基板を収納する基板ボックスには、様々な工夫が施されている。例えば、基板ボックスに封印シールを設けたり、また、制御基板に触われないように、基板ボックスを閉じるかしめ方向にのみ回転する封印ビスによって、基板ボックスの開放を困難にしているものがある(例えば、特許文献1参照)。さらに、可動接点を用いて収納ボックスの開閉を検出して、その検出信号を記憶して、発光ダイオードにより報知するようにしているものもある(例えば、特許文献2参照)。また、基板ボックスの表面にICタグを貼着し、ID読取装置からの送信要求に応じてICタグからその内部に記憶された識別情報をID読取装置に送信させ、識別情報を確認することにより、基板ボックスごと制御基板がすり替えられたか否かを判断するようになっているものもある(例えば、特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−2161141号公報
【特許文献2】
特開平9−34365号公報
【特許文献3】
特開2000−288218号公報
【0004】
しかし、封印シールを用いるものでは、基板ボックスを開放して不正ROMへの交換が終了した後に、精巧な偽造封印シールを張られてしまうと基板ボックスが開閉されたか否かを判断することは困難だった。また、封印ビスを用いるものでは、特殊な工具で強制的に封印ビスを開放方向へ回して基板ボックスを開放して不正ROMへの交換が行われてしまうことがあった。さらに、可動接点を用いて基板ボックスの開閉を検出するものでは、基板ボックスは、通常透明の樹脂により形成されているために、収納ボックスの開閉を検出する可動接点が用いられているのが目視により分かり、基板収納ボックスの隙間から、ピアノ線などを入れて可動接点が動かないようにされてしまい、基板ボックスの開閉を検出することができなくなると言う問題点があった。さらに、上記の従来技術では、基板ボックスが開閉されたか否かは、制御基板を目視しないと判断できないという問題点があり、このような不正行為は夜間に行われることが多いが、遊技場に何百台とある遊技機を毎朝点検確認するのは煩雑であった。
【0005】
そこで、本出願人は特願2002−232193号で遊技機の状態を監視する監視システム、遊技機及び装置管理システムを提案した。この出願では、遊技機の一種であるパチンコ機の基板ボックス開閉カバー及び大入賞口の開閉扉に監視用ICタグを各々取り付け、これらの監視用ICタグと通信するリーダライタユニット(ICタグ監視装置)が、適時監視用ICタグに呼出波を送信し、ICタグから予めICタグ監視装置に記憶されている監視用ICタグのIDコードが含まれている反射波が返送されてくるか否かにより、部材の開閉を監視している。尚、大入賞口は通常は閉鎖された状態であり、この大入賞口が開放され、遊技球が入球すると遊技者は多数の遊技を獲得できるため、薄いプラスチック板などで不正に開閉扉を開いて、遊技球を入賞させるという不正が発生している。そのため、大入賞口の開閉扉の開放の監視が必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特願2002−232193号における発明において、被監視部材が故障等によって交換された場合には、その部材に取り付けられている監視用ICタグも一緒に交換されるので、予めICタグ監視装置に記憶されているIDコードを変更する必要があるという問題がある。また、ICタグ監視装置の運用後に、ICタグの監視間隔時間の変更を行いたいという問題もある。
【0007】
さらに、新しい監視用ICタグが貼り付けられ、不正ROMが実装された基板を内蔵している基板ボックスに交換された場合に、ICタグ監視装置に記憶されているIDコードを変更されてしまうと、IDコードエラーが発生せずに、不正を検知できない。したがって、基板ボックス自体を目視するまではROMの交換に気がつかないという問題がある。また、監視用ICタグの監視間隔を、不正を行うのに十分な時間、例えば2時間に変更されてしまうと、その間に不正ROMへの交換が行われたり、大入賞口の開閉扉を開放されたりしてしまう。したがって、たとえ監視は行っていても、監視と監視の間に不正が行われ、不正が検知されないという問題がある。
【0008】
そこで、登録情報の設定を行うことができる者を限定するために、認証用ICタグを備えた認証部材を使用することを考えるが、その場合においても、偽の認証用ICタグを備えた認証部材を作成されてしまうという問題がある。
【0009】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、自身に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備えた所定の動作を行う装置を監視し、監視用ICタグを監視するための情報である登録情報の設定を行うことができ、さらに正規の認証部材を持った係員以外には変更を行うことができない監視システム、ICタグを備えた装置、及び、登録情報の設定を行う携帯情報端末を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の監視システムでは、自身に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備えた所定の動作を行う装置と、前記監視用ICタグを監視するための情報である登録情報の設定や前記監視用ICタグによる監視の結果である監視情報の閲覧を行う携帯情報端末とが通信する監視システムであって、前記装置は、前記監視用ICタグと通信を行って前記部材を監視し、前記携帯情報端末と通信するための管理用ICタグを備えたICタグ監視装置を備え、前記携帯情報端末は、前記登録情報の送信を依頼する依頼情報を前記管理用ICタグに送信する第1依頼情報送信手段と、前記管理用ICタグから送信された前記登録情報を受信する第2登録情報受信手段と、当該第2登録情報受信手段が受信した前記登録情報を記憶する第1登録情報記憶手段と、前記登録情報の設定を行い、前記第1登録情報記憶手段に記憶する登録情報設定手段と、前記第1登録情報記憶手段に記憶された前記登録情報を前記管理用ICタグへ送信する第3登録情報送信手段とを備え、前記管理用ICタグは、前記第1依頼情報送信手段から送信された前記依頼情報を受信する第1依頼情報受信手段と、当該第1依頼情報受信手段が受信した前記依頼情報を前記ICタグ監視装置へ送信する第2依頼情報送信手段と、前記ICタグ監視装置から送信された前記登録情報を受信する第1登録情報受信手段と、当該第1登録情報受信手段が受信した前記登録情報を前記第2登録情報受信手段へ送信する第2登録情報送信手段と、前記第3登録情報送信手段から送信された前記登録情報を受信する第3登録情報受信手段と、当該第3登録情報受信手段が受信した前記登録情報を前記ICタグ監視装置へ送信する第4登録情報送信手段とを備え、前記ICタグ監視装置は、前記第4登録情報送信手段から送信された前記登録情報を受信する第4登録情報受信手段と、当該第4登録情報受信手段が受信した前記登録情報を記憶する第2登録情報記憶手段と、前記第2依頼情報送信手段から送信された前記依頼情報を受信する第2依頼情報受信手段と、当該第2依頼情報受信手段が前記依頼情報を受信した場合に、前記第2登録情報記憶手段に記憶している前記登録情報を前記第1登録情報受信手段に送信する第1登録情報送信手段とを備えている。
【0011】
この構成の監視システムでは、装置のICタグ監視装置は、監視用ICタグと通信を行って部材を監視し、ICタグ監視装置に備えられた管理用ICタグは、携帯情報端末と通信する。また、携帯情報端末の第1依頼情報送信手段は、登録情報の送信を依頼する依頼情報を管理用ICタグに送信し、第2登録情報受信手段は、管理用ICタグから送信された登録情報を受信し、第1登録情報記憶手段は、第2登録情報受信手段が受信した登録情報を記憶し、登録情報設定手段は、登録情報の設定を行い、第1登録情報記憶手段に記憶し、第3登録情報送信手段は、第1登録情報記憶手段に記憶された登録情報を管理用ICタグへ送信する。また、管理用ICタグの第1依頼情報受信手段は、第1依頼情報送信手段から送信された依頼情報を受信し、第2依頼情報送信手段は、第1依頼情報受信手段が受信した依頼情報をICタグ監視装置へ送信し、第1登録情報受信手段は、ICタグ監視装置から送信された登録情報を受信し、第2登録情報送信手段は、第1登録情報受信手段が受信した登録情報を第2登録情報受信手段へ送信し、第3登録情報受信手段は、第3登録情報送信手段から送信された登録情報を受信し、第4登録情報送信手段は、第3登録情報受信手段が受信した登録情報をICタグ監視装置へ送信する。また、ICタグ監視装置の第4登録情報受信手段は、第4登録情報送信手段から送信された登録情報を受信し、第2登録情報記憶手段は、第4登録情報受信手段が受信した登録情報を記憶し、第2依頼情報受信手段は、第2依頼情報送信手段から送信された依頼情報を受信し、第1登録情報送信手段は、第2依頼情報受信手段が依頼情報を受信した場合に、第2登録情報記憶手段に記憶している登録情報を第1登録情報受信手段に送信する。
【0012】
また、請求項2に係る発明の監視システムでは、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記監視システムは、他のICタグと区別するための識別情報を記憶した認証用ICタグを備えた認証部材を備え、前記ICタグ監視装置は、前記認証用ICタグを監視するための情報である認証用登録情報を記憶する認証用登録情報記憶手段と、前記認証用ICタグを呼び出す呼出波を送信する呼出波送信手段と、前記認証用ICタグから返送される反射波を受信する反射波受信手段と、当該反射波受信手段が、前記認証用登録情報記憶手段に記憶されている前記認証用登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む前記反射波を受信した場合に、前記装置を認証状態とする認証判定手段と、前記装置が認証状態である場合にのみ、前記第1登録情報送信手段は前記第2登録情報記憶手段に記憶している前記登録情報を前記管理用ICタグに送信する登録情報送信制御手段と、前記装置が認証状態である場合にのみ、前記第4登録情報受信手段が受信した前記登録情報を前記第2登録情報記憶手段に記憶する登録情報記憶制御手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
【0013】
この構成の監視システムでは、請求項1に記載の発明の作用に加えて、ICタグの監視装置認証用登録情報記憶手段は、認証用ICタグを監視するための情報である認証用登録情報を記憶し、呼出波送信手段は、認証用ICタグを呼び出す呼出波を送信し、反射波受信手段は、認証用ICタグから返送される反射波を受信し、認証判定手段は、反射波受信手段が、認証用登録情報記憶手段に記憶されている認証用登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む反射波を受信した場合に、装置を認証状態にとし、登録情報送信制御手段は、装置が認証状態である場合に、第1登録情報送信手段は第2登録情報記憶手段に記憶している登録情報を管理用ICタグに送信し、登録情報記憶制御手段は、装置が認証状態である場合にのみ、第2登録情報受信手段が受信した登録情報を第2登録情報記憶手段に記憶する。
【0014】
また、請求項3に係る発明の監視システムでは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記登録情報は、前記監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に対応されて記憶されており、前記ICタグ監視装置が前記監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、前記監視用ICタグに記憶されている前記識別情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする構成となっている。
【0015】
この構成の監視システムでは、請求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、登録情報は、監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に対応されて記憶されており、ICタグ監視装置が監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、監視用ICタグに記憶されている識別情報の少なくとも1つを含む。
【0016】
また、請求項4に係る発明の監視システムでは、請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記認証用登録情報は、前記呼出波送信手段の前記認証用ICタグへの呼出波の送信タイミング及び、前記認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする構成となっている。
【0017】
この構成の監視システムでは、請求項2に記載の発明の作用に加えて、認証用登録情報は、呼出波送信手段の認証用ICタグへの呼出波の送信タイミング及び、認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
また、請求項5に係る発明の監視システムでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記携帯情報端末は、前記認証用登録情報の送信を依頼する認証用依頼情報を前記管理用ICタグに送信する第1認証用依頼情報送信手段と、前記管理用ICタグから送信された前記認証用登録情報を受信する第2認証用登録情報受信手段と、当該第2認証用登録情報受信手段が受信した前記認証用登録情報を記憶する前記第1認証用登録情報記憶手段と、前記認証用登録情報の設定を行い、前記第1認証用登録情報記憶手段に記憶する認証用登録情報設定手段と、前記第1認証用登録情報記憶手段に記憶された前記認証用登録情報を前記管理用ICタグへ送信する第3認証用登録情報送信手段とを備え、前記管理用ICタグは、前記第1認証用依頼情報送信手段から送信された前記認証用依頼情報を受信する第1認証用依頼情報受信手段と、当該第1認証用依頼情報受信手段が受信した前記認証用依頼情報を前記ICタグ監視装置へ送信する第2認証用依頼情報送信手段と、前記ICタグ監視装置から送信された前記認証用登録情報を受信する第1認証用登録情報受信手段と、当該第1認証用登録情報受信手段が受信した前記認証用登録情報を前記第2認証用登録情報受信手段へ送信する第2認証用登録情報送信手段と、前記第3認証用登録情報送信手段から送信された前記認証用登録情報を受信する第3認証用登録情報受信手段と、当該第3認証用登録情報受信手段が受信した前記認証用登録情報を前記ICタグ監視装置へ送信する第4認証用登録情報送信手段とを備え、前記ICタグ監視装置は、前記第2認証用依頼情報送信手段から送信された前記認証用依頼情報を受信する第2認証用依頼情報受信手段と、当該第2認証用依頼情報受信手段が前記認証用依頼情報を受信した場合に、前記認証用登録情報記憶手段に記憶している前記認証用登録情報を前記第1認証用登録情報受信手段に送信する第1認証用登録情報送信手段と、前記第4認証用登録情報送信手段から送信された前記認証用登録情報を受信する第4認証用登録情報受信手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
【0019】
この構成の監視システムでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、携帯情報端末の第1認証用依頼情報送信手段は、認証用登録情報の送信を依頼する認証用依頼情報を管理用ICタグに送信し、第2認証用登録情報受信手段は、管理用ICタグから送信された認証用登録情報を受信し、第1認証用登録情報記憶手段は、第2認証用登録情報受信手段が受信した認証用登録情報を記憶し、認証用登録情報設定手段は、認証用登録情報の設定を行い、第1認証用登録情報記憶手段に記憶し、第3認証用登録情報送信手段は、第1認証用登録情報記憶手段に記憶された認証用登録情報を管理用ICタグへ送信する。また、管理用ICタグの第1認証用依頼情報受信手段は、第1認証用依頼情報送信手段から送信された認証用依頼情報を受信し、第2認証用依頼情報送信手段は、第1認証用依頼情報受信手段が受信した認証用依頼情報をICタグ監視装置へ送信し、第1認証用登録情報受信手段は、ICタグ監視装置から送信された認証用登録情報を受信し、第2認証用登録情報送信手段は、第1認証用登録情報受信手段が受信した認証用登録情報を第2認証用登録情報受信手段へ送信し、第3認証用登録情報受信手段は、第3認証用登録情報送信手段から送信された認証用登録情報を受信し、第4認証用登録情報送信手段は、第3認証用登録情報受信手段が受信した認証用登録情報をICタグ監視装置へ送信する。また、ICタグ監視装置の第2認証用依頼情報受信手段は、第2認証用依頼情報送信手段から送信された認証用依頼情報を受信し、第1認証用登録情報送信手段は、第2認証用依頼情報受信手段が認証用依頼情報を受信した場合に、認証用登録情報記憶手段に記憶している認証用登録情報を第1認証用登録情報受信手段に送信し、第4認証用登録情報受信手段は、第4認証用登録情報送信手段から送信された認証用登録情報を受信する。
【0020】
また、請求項6に係る発明の監視システムでは、請求項5に記載の発明の構成に加えて、前記携帯情報端末は、操作者を特定する特定情報を記憶する特定情報記憶手段と、前記特定情報を入力する特定情報入力手段と、当該特定情報入力手段により入力された特定情報が前記特定情報記憶手段に記憶されている前記特定情報と一致するか否かの判定を行う特定情報判定手段と、当該特定情報判定手段により一致していると判定された場合にのみ、前記認証用登録情報設定手段において前記認証用登録情報の設定を行う認証用登録情報設定制御手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
【0021】
この構成の監視システムでは、請求項5に記載の発明の作用に加えて、携帯情報端末の特定情報記憶手段は、操作者を特定する特定情報を記憶し、特定情報入力手段は、特定情報を入力し、特定情報判定手段は、特定情報入力手段により入力された特定情報が特定情報記憶手段に記憶されている特定情報と一致するか否かの判定を行い、認証用登録情報設定制御手段は、特定情報判定手段により一致していると判定された場合にのみ、認証用登録情報設定手段において認証用登録情報の設定を行う。
【0022】
また、請求項7に係る発明の監視システムでは、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記装置は遊技機であることを特徴とする構成となっている。
【0023】
この構成の監視システムでは、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の作用に加えて、装置は遊技機が用いられる。
【0024】
また、請求項8に係る発明の監視システムでは、請求項7に記載の発明の構成に加えて、前記遊技機は、当該遊技機を設置する遊技機設置台に前記遊技機を固定するための機枠と、前記遊技機の本体を前記機枠に設置するための本体枠と、遊技球が流下する遊技領域を保護するための前面枠と、鍵と錠とで構成され、前記機枠と前記本体枠、及び前記本体枠と前記前面枠とを施錠する施錠装置とを備え、前記認証部材は前記鍵に備えられていることを特徴とする構成となっている。
【0025】
この構成の監視システムでは、請求項7に記載の発明の作用に加えて、遊技機の機枠は、遊技機を設置する遊技機設置台に遊技機を固定し、本体枠は、遊技機の本体を機枠に設置し、前面枠は、遊技球が流下する遊技領域を保護する。また、鍵と錠とで構成された施錠装置は、機枠と本体枠、及び本体枠と前面枠とを施錠し、鍵は認証部材を備えている。
【0026】
また、請求項9に係る発明のICタグを備えた装置では、自身に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備え、前記監視用ICタグを監視するための情報である登録情報の設定や前記監視用ICタグによる監視の結果である監視情報の閲覧を行う携帯情報端末と管理用ICタグを解して通信する所定の動作を行う装置であって、前記監視用ICタグと通信を行い前記部材を監視し、前記携帯情報端末と通信するための前記管理用ICタグを備えたICタグ監視装置を備え、前記管理用ICタグは、前記携帯情報端末から送信された前記登録情報の送信を依頼する依頼情報を受信する第1依頼情報受信手段と、当該第1依頼情報受信手段が受信した前記依頼情報を前記ICタグ監視装置へ送信する第2依頼情報送信手段と、前記ICタグ監視装置から送信された前記登録情報を受信する第1登録情報受信手段と、当該第1登録情報受信手段が受信した前記登録情報を前記携帯情報端末へ送信する第2登録情報送信手段と、前記携帯情報端末から送信された前記登録情報を受信する第3登録情報受信手段と、当該第3登録情報受信手段が受信した前記登録情報を前記ICタグ監視装置へ送信する第4登録情報送信手段とを備え、前記ICタグ監視装置は、前記第4登録情報送信手段から送信された前記登録情報を受信する第4登録情報受信手段と、当該第4登録情報受信手段が受信した前記登録情報を記憶する第2登録情報記憶手段と、前記第2依頼情報送信手段から送信された前記依頼情報を受信する第2依頼情報受信手段と、当該第2依頼情報受信手段が前記依頼情報を受信した場合に、前記第2登録情報記憶手段に記憶している前記登録情報を前記第1登録情報受信手段に送信する第1登録情報送信手段とを備えている。
【0027】
この構成のICタグを備えた装置では、管理用ICタグの第1依頼情報受信手段は、携帯情報端末から送信された登録情報の送信を依頼する依頼情報を受信し、第2依頼情報送信手段は、第1依頼情報受信手段が受信した依頼情報をICタグ監視装置へ送信し、第1登録情報受信手段は、ICタグ監視装置から送信された登録情報を受信し、第2登録情報送信手段は、第1登録情報受信手段が受信した登録情報を携帯情報端末へ送信し、第3登録情報受信手段は、携帯情報端末から送信された登録情報を受信し、第4登録情報送信手段は、第3登録情報受信手段が受信した登録情報をICタグ監視装置へ送信する。また、ICタグ監視装置の第4登録情報受信手段は、第4登録情報送信手段から送信された登録情報を受信し、第2登録情報記憶手段は、第4登録情報受信手段が受信した登録情報を記憶し、第2依頼情報受信手段は、第2依頼情報送信手段から送信された依頼情報を受信し、第1登録情報送信手段は、第2依頼情報受信手段が依頼情報を受信した場合に、第2登録情報記憶手段に記憶している登録情報を第1登録情報受信手段に送信する。
【0028】
また、請求項10に係る発明のICタグを備えた装置では、請求項9に記載の発明の構成に加えて、他のICタグと区別するための識別情報を記憶した認証用ICタグを備えた認証部材の認証が可能な装置であって、前記ICタグ監視装置は、前記認証用ICタグを監視するための情報である認証用登録情報を記憶する認証用登録情報記憶手段と、前記認証用ICタグを呼び出す呼出波を送信する呼出波送信手段と、前記認証用ICタグから返送される反射波を受信する反射波受信手段と、当該反射波受信手段が、前記認証用登録情報記憶手段に記憶されている前記認証用登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む前記反射波を受信した場合に、前記装置を認証状態とする認証判定手段と、前記装置が認証状態である場合にのみ、前記第1登録情報送信手段は前記第2登録情報記憶手段に記憶している前記登録情報を前記管理用ICタグに送信する登録情報送信制御手段と、前記装置が認証状態である場合にのみ、前記第4登録情報受信手段が受信した前記登録情報を前記第2登録情報記憶手段に記憶する登録情報記憶制御手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
【0029】
この構成のICタグを備えた装置では、請求項9に記載の発明の作用に加えて、ICタグ監視装置の認証用登録情報記憶手段は、認証用ICタグを監視するための情報である認証用登録情報を記憶し、呼出波送信手段は、認証用ICタグを呼び出す呼出波を送信し、反射波受信手段は、認証用ICタグから返送される反射波を受信し、認証判定手段は、反射波受信手段が、認証用登録情報記憶手段に記憶されている認証用登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む反射波を受信した場合に、装置を認証状態とし、登録情報送信制御手段は、装置が認証状態である場合に、第1登録情報送信手段は第2登録情報記憶手段に記憶している登録情報を管理用ICタグに送信し、登録情報記憶制御手段は、装置が認証状態である場合にのみ、第2登録情報受信手段が受信した登録情報を第2登録情報記憶手段に記憶する。
【0030】
また、請求項11に係る発明のICタグを備えた装置では、請求項9又は10に記載の発明の構成に加えて、前記登録情報は、前記監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に対応されて記憶されており、前記ICタグ監視装置が前記監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、前記監視用ICタグを他のICタグと区別するための監視用識別情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする構成となっている。
【0031】
この構成のICタグを備えた装置では、請求項9又は10に記載の発明の作用に加えて、登録情報は、監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に対応されて記憶されており、ICタグ監視装置が監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、監視用ICタグを他のICタグと区別するための監視用識別情報の少なくとも1つを含む。
【0032】
また、請求項12に係る発明のICタグを備えた装置では、請求項10に記載の発明の構成に加えて、前記認証用登録情報は、前記呼出波送信手段の前記認証用ICタグへの呼出波の送信タイミング及び、前記認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つであることを特徴とする構成となっている。
【0033】
この構成のICタグを備えた装置では、請求項10に記載の発明の作用に加えて、認証用登録情報は、呼出波送信手段の認証用ICタグへの呼出波の送信タイミング及び、認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つが用いられる。
【0034】
また、請求項13に係る発明のICタグを備えた装置では、請求項9乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記装置は遊技機であることを特徴とする構成となっている。
【0035】
この構成のICタグを備えた装置では、請求項9乃至12のいずれかに記載の発明の作用に加えて、装置は遊技機が用いられる。
【0036】
また、請求項14に係る発明のICタグを備えた装置では、請求項13に記載の発明の構成に加えて、前記遊技機は、当該遊技機を設置する遊技機設置台に前記遊技機を固定するための機枠と、前記遊技機の本体を前記機枠に設置するための本体枠と、遊技球が流下する遊技領域を保護するための前面枠と、鍵と錠とで構成され、前記機枠と前記本体枠、及び前記本体枠と前記前面枠とを施錠する施錠装置とを備え、前記認証部材は前記鍵に備えられていることを特徴とする構成となっている。
【0037】
この構成のICタグを備えた装置では、請求項13に記載の発明の作用に加えて、遊技機の機枠は、遊技機を設置する遊技機設置台に遊技機を固定し、本体枠は、遊技機の本体を機枠に設置し、前面枠は、遊技球が流下する遊技領域を保護する。また、鍵と錠とで構成された施錠装置は、機枠と本体枠、及び本体枠と前面枠とを施錠し、鍵は認証部材を備えている。
【0038】
また、請求項15に係る発明の携帯情報端末では、装置に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備えた装置と管理用ICタグを介して接続し、前記監視用ICタグを監視するための情報である登録情報の設定や前記監視用ICタグによる監視の結果である監視情報の閲覧を行う携帯情報端末であって、前記携帯情報端末は、前記登録情報の送信を依頼する依頼情報を前記管理用ICタグに送信する第1依頼情報送信手段と、前記管理用ICタから送信された前記登録情報を受信する第2登録情報受信手段と、当該第2登録情報受信手段が受信した前記登録情報を記憶する第1登録情報記憶手段と、前記登録情報の設定を行い、前記第1登録情報記憶手段に記憶する登録情報設定手段と、前記第1登録情報記憶手段に記憶された前記登録情報を前記装置へ送信する第3登録情報送信手段とを備えている。
【0039】
この構成の携帯情報端末では、携帯情報端末の第1依頼情報送信手段は、登録情報の送信を依頼する依頼情報を管理用ICタグに送信し、第2登録情報受信手段は、管理用ICタグから送信された登録情報を受信し、第1登録情報記憶手段は、第2登録情報受信手段が受信した登録情報を記憶し、登録情報設定手段は、登録情報の設定を行い、第1登録情報記憶手段に記憶し、第3登録情報送信手段は、第1登録情報記憶手段に記憶された登録情報を装置へ送信する。
【0040】
また、請求項16に係る発明の携帯情報端末では、請求項15に記載の発明の構成に加えて、前記登録情報は、前記監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に対応されて記憶されており、前記監視用ICタグを監視するICタグ監視装置が前記監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、前記監視用ICタグに記憶されている他のICタグと区別するための識別情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする構成となっている。
【0041】
この構成の携帯情報端末では、請求項15に記載の発明の作用に加えて、登録情報は、監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に対応されて記憶されており、監視用ICタグを監視するICタグ監視装置が監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、監視用ICタグに記憶されている他のICタグと区別するための識別情報の少なくとも1つを含む。
【0042】
また、請求項17に係る発明の携帯情報端末では、請求項15又は16に記載の発明の構成に加えて、前記ICタグ監視装置により認証される認証部材に設けられた認証用ICタグを識別するための情報である認証用登録情報の送信を依頼する認証用依頼情報を前記管理用ICタグに送信する第1認証用依頼情報送信手段と、前記管理用ICタグから送信された前記認証用登録情報を受信する第2認証用登録情報受信手段と、当該第2認証用登録情報受信手段が受信した前記認証用登録情報を記憶する前記第1認証用登録情報記憶手段と、前記認証用登録情報の設定を行い、前記第1認証用登録情報記憶手段に記憶する認証用登録情報設定手段と、前記第1認証用登録情報記憶手段に記憶された前記認証用登録情報を前記管理用ICタグへ送信する第3認証用登録情報送信手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
【0043】
この構成の携帯情報端末では、請求項15又は16に記載の発明の作用に加えて、第1認証用依頼情報送信手段は、ICタグ監視装置により認証される認証部材に設けられた認証用ICタグを識別するための情報である認証用登録情報の送信を依頼する認証用依頼情報を管理用ICタグに送信し、第2認証用登録情報受信手段は、管理用ICタグから送信された認証用登録情報を受信し、第1認証用登録情報記憶手段は、第2認証用登録情報受信手段が受信した認証用登録情報を記憶し、認証用登録情報設定手段は、認証用登録情報の設定を行い、第1認証用登録情報記憶手段に記憶し、第3認証用登録情報送信手段は、第1認証用登録情報記憶手段に記憶された認証用登録情報を管理用ICタグへ送信する。
【0044】
また、請求項18に係る発明の携帯情報端末では、請求項17に記載の発明の構成に加えて、操作者を特定する特定情報を記憶する特定情報記憶手段と、前記特定情報を入力する特定情報入力手段と、当該特定情報入力手段により入力された特定情報が前記特定情報記憶手段に記憶されている前記特定情報と一致するか否かの判定を行う特定情報判定手段と、当該特定情報判定手段により一致していると判定された場合にのみ、前記認証用登録情報設定手段において前記認証用登録情報の設定を行う認証用登録情報設定制御手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
【0045】
この構成の携帯情報端末では、請求項17に記載の発明の作用に加えて、特定情報記憶手段は、操作者を特定する特定情報を記憶し、特定情報入力手段は、特定情報を入力し、特定情報判定手段は、特定情報入力手段により入力された特定情報が特定情報記憶手段に記憶されている特定情報と一致するか否かの判定を行い、認証用登録情報設定制御手段は、特定情報判定手段により一致していると判定された場合にのみ、認証用登録情報設定手段において認証用登録情報の設定を行う。
【0046】
また、請求項19に係る発明の携帯情報端末では、請求項17又は18に記載の発明の構成に加えて、前記認証用登録情報は、前記ICタグ監視装置が前記認証用ICタグの認証を行う認証タイミング及び、前記認証用ICタグを他のICタグと区別するための識別情報のうちの少なくとも1つであることを特徴とする構成となっている。
【0047】
この構成の携帯情報端末では、請求項17又は18に記載の発明の作用に加えて、認証用登録情報は、ICタグ監視装置が認証用ICタグの認証を行う認証タイミング及び、認証用ICタグを他のICタグと区別するための識別情報のうちの少なくとも1つが用いられる。
【0048】
また、請求項20に係る発明の携帯情報端末では、請求項15乃至19のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記装置は遊技機であることを特徴とする構成となっている。
【0049】
この構成の携帯情報端末では、請求項15乃至19のいずれかに記載の発明の作用に加えて、装置は遊技機が用いられる。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して以下の順で説明する。
1.システム構成の概要説明
2.装置の説明
3.携帯情報端末の説明
4.ICタグ監視装置での監視に関する説明
5.監視設定及び認証設定の動作の説明
6.監視設定及び認証設定の動作における変形例の説明
7.実施の形態と請求項との対比
8.実施の形態の効果
9.変形例の説明
【0051】
1.システム構成の概要説明
図1は、本実施の形態の監視システムの構成図である。本実施形態の監視システムでは、遊技機の一種であるパチンコ機1が「ICタグを備えた装置」に相当し、パチンコ機1に備えられたリーダライタユニット(以下、「R/Wユニット」と称する。)30が「ICタグ監視装置」として機能する。パチンコ機1にはR/Wユニット30が付属しており、遊技場内にある複数台のパチンコ機1を背中合わせに2列に並べて設置した遊技機設置島200の各々に管理端末装置100が設置されている。さらに、パチンコ機1に付属のR/Wユニット30が店内ネットワーク150を介して管理端末装置100に接続される構成となっている。また、管理端末装置100は遊技場全体を管理するホールコンピュータ300に接続されており、このホールコンピュータ300が各管理端末装置100を一括管理している。また、ハンディターミナル(以下、「HT」と称する。)400は、携帯可能でパチンコ機1と無線で通信可能であり、「携帯情報端末」として機能する。
【0052】
また、パチンコ機1には、パチンコ機1の制御を行う基板が備えられている基板ボックス80(図3参照)の上蓋部80aの内面の正面視右下に監視用ICタグ86が取り付けられており(図8参照)、遊技球の入賞により多数の遊技球を払い出す大入賞口16(図2参照)の開閉扉16aに、監視用ICタグ186が貼り付けられている(図9参照)。そして、R/Wユニット30がこれらの監視用ICタグ86,186に監視用呼出波をアンテナを介して送信して監視用ICタグ86,186が備えられた基板ボックス80及び大入賞口16の開閉の監視、即ち上蓋部80a及び開閉扉16aの異常の監視を行っている。また、監視の結果、異常が発生したり、異常が回復したりした場合には、その情報が監視情報としてR/Wユニット30に記憶され、管理端末装置100に送信される。そこで、管理端末装置100は監視情報を報知し、その監視情報に対して遊技場内で係員が対応できるように構成されている。また、HT400はパチンコ機1の前面側に設けられた管理用ICタグ24と通信を行うことにより、監視情報を取得してHT400で監視情報を閲覧することができ、さらに、R/Wユニット30に記憶されている登録情報及び認証用登録情報を取得して、登録情報及び認証用登録情報の設定を行うことができる。尚、HT400では、パチンコ機1で別途収集している稼働球数や払い出し球数等の各種遊技情報も閲覧することができる。
【0053】
尚、図8に示す基板ボックス80の上蓋部80a及び図9に示す大入賞口16の開閉扉16aが「部材」に相当し、開閉部材である上蓋部80a及び開閉扉16aの開放が「部材の移動」に相当し、基板ボックス80の上蓋部80aの内面の正面視右下及び大入賞口16の開閉扉16aが「監視用ICタグが備えられている位置」に相当している。本発明の監視システムでは、自身の部材の移動を監視するために、被監視部材の1箇所又は複数の位置に監視用ICタグを設置して、R/Wユニット30が各監視用ICタグに対して監視用呼出波を送信することにより被監視部材の移動を監視する。本実施の形態では、1つの被監視部材に対して1箇所の位置にしか監視用ICタグを設置していないが、例えば、基板ボックス80について言うならば、上蓋部80aの内面の正面視右下だけでなく、正面視左上にも監視用ICタグを設置して、1つの被監視部材に対して複数の位置に監視用ICタグを設置することにより被監視部材の監視を行ってもよい。
【0054】
2.装置の説明
次に、図2を参照してパチンコ機1について説明する。図2は、パチンコ機1の前面枠111及び本体枠110を開いた状態をパチンコ機1の前面から見た斜視図である。図2に示すように、パチンコ機1は、遊技機設置島200に固定される機枠112と、本体113を囲い固定している本体枠110と、遊技盤2を保護する前面枠111とから構成されている。鍵穴120に鍵121(図10参照)を挿入し、鍵121を左方向へ回転させると前面枠111が手前に開き、鍵121を右方向へ回転させると本体枠110が手前に開く。
【0055】
また、パチンコ機1の本体枠110の内部には本体113がはめ込まれており、本体113の正面の上半分の部分には、略正方形の遊技盤2が設けられ、遊技盤2には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられていおり、前面枠111は透明なガラス板111aを保持し、遊技盤2を覆っている。パチンコ機1の遊技盤2の下方部には、図示外の発射機に遊技球を供給し、また、賞品球を受ける上皿5が設けられ、上皿5の直下には、賞品球を受ける下皿6が設けられ、下皿6の右横には、発射ハンドル7が設けられ、上皿5と下皿6との間には、スピーカー48が設けられている。また、遊技領域4の下部には、大入賞口16が設けられている。さらに、パチンコ機1の前面枠111の正面視左上の裏面には、HT400と通信するための管理用ICタグ24が備えられている。この管理用ICタグ24はケーブル24kでR/Wユニット30に接続しており、R/Wユニット30に記憶されているデータを取得することができる。尚、遊技盤2には、上記以外に、種々の入賞口、電飾ランプ、風車、障害釘及び図柄表示装置等が設けられている。
【0056】
次に、図3を参照して、パチンコ機1の背面の構造について説明する。図3はパチンコ機1の背面図である。図3に示すように、パチンコ機1の左下部背面には、パチンコ機1の主制御を司る主制御基板41を収納した基板ボックス80が設けられ、基板ボックス80の右隣には音基板43が、音基板43の右隣上方には電源基板42が、その下方には払出制御基板45がそれぞれ透明な樹脂製のボックスに収められて配置されている。さらに、基板ボックス80の上方には、遊技盤の裏面を保護し、各種配線を覆うセンターカバー90が配置され、そのセンターカバー90の外側にR/Wユニット30が設置されている。尚、R/Wユニット30の電源は、電源基板42からではなく遊技機設置島200の電源装置(図示外)から供給されている。
【0057】
次に、図4を参照してパチンコ機1及びパチンコ機1に付属したR/Wユニット30の主な構成要素の電気的構成について説明する。図4は、パチンコ機1及びパチンコ機1に付属したR/Wユニット30の電気的構成を示すブロック図である。
【0058】
パチンコ機1には、主制御基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、発射基板66等が設けられている。主制御基板41には、各種の演算処理を行うCPU51が設けられており、フラグやカウンタ値やデータを記憶するRAM52と、制御プログラム及び各種の初期値のデータや図柄表示装置(図示外)への表示内容のデータ等を記憶したROM53とが接続している、これらのCPU51、RAM52及びROM53は1つのLSI50として一体にモールディングされている。また、CPU51は、I/Oインターフェース54に接続しており、I/Oインターフェース54には、R/Wユニット30へデータを引き渡すための出力ポート55、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、発射基板66が接続している。また、主制御基板41、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、発射基板66はそれぞれ電源基板42に接続し、電源の供給を受けている。さらに、パチンコ機1には監視用ICタグ86及び監視用ICタグ186が、それぞれの監視部材である基板ボックス80及び大入賞口16に貼り付けられており、管理用ICタグ24が前面枠111の裏面に貼り付けられている。
【0059】
また、R/Wユニット30には、R/Wユニット30の制御を司るCPU31が設けられており、CPU31にはフラグやデータ等を一時的に記憶するRAM33、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM34、及び、登録情報321(図13参照)等を記憶するEEPROM32が接続している。また、CPU31にはI/Oインターフェース38が接続し、I/Oインターフェース38には管理端末装置100に接続するための店内ネットワーク150に接続する通信回路37及びパチンコ機1の主制御基板41の出力ポート55と接続する入力ポート36が接続している。さらに、CPU31には、監視用ICタグ86,監視用ICタグ186へ監視用呼出波を送信し、監視用反射波を受信するためのRF回路35が接続している。さらに、RF回路35にはパチンコ機1に設置されている監視用アンテナ68,監視用アンテナ168及び認証用アンテナ128が接続している。尚、監視用アンテナ68,監視用アンテナ168及び認証用アンテナ128は、パチンコ機1に設置されている。監視用アンテナ68は監視用ICタグ86と通信をし、監視用アンテナ168は監視用ICタグ186と通信をし、認証用アンテナ128は鍵121に埋め込まれている認証用ICタグ126(図10参照)と通信をする。さらに、パチンコ機1に貼り付けられている管理用ICタグ24はR/Wユニット30のI/Oインターフェース38に接続している。
【0060】
次に、図5及び図6を参照して監視用ICタグ86の構造について説明する。図5は、監視用ICタグ86の平面図である。図6は、監視用ICタグ86の電気的回路構成を示すブロック図である。監視用ICタグ86には、図6に示すように、R/Wユニット30からの監視用呼出波に応答して監視用反射波を放出するRF回路86a、アンテナ86b、EEPROM86cが搭載されている。また、監視用ICタグ86は、図5に示すように、薄いフレキシブルプリント基板上にアンテナ86b及びICチップ86dが設けられており、ICチップ86dには、RF回路86aとEEPROM86cとが一体となって構成されている。さらに、EEPROM86cには、監視用ICタグ86を他の監視用ICタグから識別するための識別情報であるIDコードが上書消去禁止区域に記憶されている。
【0061】
R/Wユニット30から監視用アンテナ68を介して監視用呼出波が送られてくると、アンテナ86bがこれを受信するが、この監視用呼出波には搬送波成分が含まれており、これを受信してRF回路86aで整流して直流電圧を得る。従って、監視用ICタグ86は、電池や外部電源を使用せずに必要な時にいつでもデータを発信することができる。データの発信は、EEPROM86cからIDコードを読み出して監視用反射波に乗せ、RF回路86aから監視用アンテナ68に向けて送信する。
【0062】
尚、監視用ICタグ86と監視用ICタグ186とは、同様の構造をしており、監視用ICタグ186もRF回路、アンテナ、EEPROMを搭載し、薄いフレキシブルプリント基板上にアンテナ及びICチップが設けられて、ICチップには、RF回路とEEPROMとが一体となって構成されている。そして、EEPROMには、監視用ICタグ186を他の監視用ICタグから識別するための識別情報であるIDコードが上書消去禁止区域に記憶されている。
【0063】
また、図7は、管理用ICタグ24の電気的回路構成を示すブロック図である。管理用ICタグ24も、監視用ICタグ86と同様に薄いフレキシブルプリント基板上にアンテナ24b及びICチップが設けられており、さらにR/Wユニット30へ接続するためのケーブル24kが設けられている。また、ICチップにはRF回路24aとEEPROM24cだけでなく、RAM24g内蔵型のCPU24f及びROM24eを備えている。そして、管理用ICタグ86等と同様に、EEPROM24cには管理用ICタグ24を他のICタグと識別するための識別情報であるIDコードが上書消去禁止区域に記憶されている。尚、RF回路24aはHT400から送信される呼出波を受信し、HT400に対して反射波を送信し、ROM24eは、CPU24fで実施されるプログラム等を記憶している。
【0064】
次に、図8を参照して基板ボックス80を監視するために、基板ボックス80に備えられた監視用ICタグ86及び監視用アンテナ68について説明する。図8は基板ボックス80の斜視図である。尚、被監視部材である基板ボックス80に貼り付けられた監視用ICタグ86の貼り付け位置を示す位置特定符号を、本実施の形態では「BOX」とする。
【0065】
図8に示すように、基板ボックス80は、透明な樹脂製の平面視略長方形の上蓋部80aと、同じく透明な樹脂製の平面視略長方形の下蓋部80cとから構成されている。また、上蓋部80aに対向する下蓋部80c上には、パチンコ機1の主制御を司る主制御基板41が配置されている。そして、上蓋部80aの裏面側には、小型で長方形の監視用ICタグ86(図5参照)が接着剤等で接着されている。主制御基板41の右下端部には、切り欠きが設けられ、その切り欠き位置には監視用ICタグ86と電磁波によるRF送受信を行うためのコイル状の監視用アンテナ68が下蓋部80cに設けられ、監視用アンテナ68は同軸ケーブルによりR/Wユニット30に接続されている。
【0066】
尚、本実施形態において、監視用ICタグ86と監視用アンテナ68は、13.56MHzの短波帯で通信を行っている。この周波数での通信はノイズによる影響を比較的受けにくいので、パチンコ機1の設置環境に適している。監視用アンテナ68と監視用ICタグ86との距離は、上蓋部80aと下蓋部80cを組み付けた状態で約3mmになるように配置されている。この距離間ではRF送受信が可能であり監視用アンテナ68を介したR/Wユニット30からの呼び出しに監視用ICタグ86が応答することができ、監視用アンテナ68と監視用ICタグ86との距離が約5mmを超えると通信不能となるように設定されている。この通信可能距離は、監視用アンテナ68のコイルの巻き数やリアクタンス値により調節が可能である。このように通信可能距離を設定することにより、上蓋部80aのわずかな隙間の開放であっても検知することができ、また、振動等によるわずかな揺れでは通信不能とならないように調整されている。また、上述したように、この周波数帯での通信はノイズによる影響を比較的受けにくいが、他の電磁波を使用する部材からのノイズの影響による誤動作を少しでも防ぐために、監視用ICタグ86や監視用アンテナ68は、ソレノイドを使用している賞品払出装置や発射モータから離した位置である主制御基板41の右下端部に配置している。
【0067】
次に、図9を参照して、所定条件の成立により開閉扉16aを開閉する可変入賞装置の一種である大入賞口16が設けられているアタッカ部材160への監視用ICタグ186の設置について説明する。図9は、開閉扉16aが開放されている状態のアタッカ部材160の斜視図である。尚、被監視部材である大入賞口16の開閉扉16aに貼り付けられた監視用ICタグ186の貼り付け位置を示す位置特定符号を、本実施の形態では「DAI」とする。
【0068】
図9に示すように、アタッカ部材160の開閉扉16aの表面には、前述した監視用ICタグ186が貼り付けられ、さらに監視用ICタグ186を覆うように装飾シール等が貼付されて遊技者からは見えないようになっている。また、アタッカ部材160の開口部16bである大入賞口16の周囲には、監視用ICタグ186を囲むようにループ形状の監視用アンテナ168が設けられ、監視用アンテナ168は同軸ケーブルによりR/Wユニット30に接続されている。
【0069】
この監視用ICタグ186は、送受信方向に指向性があり、監視用アンテナ168と平行に位置した場合のみ送受信可能である。大入賞口16の閉鎖状態では、開閉扉16aが大入賞口16の開口部16bを塞いでおり、監視用ICタグ186と監視用アンテナ168はほぼ同一平面上に位置しているので、送受信可能であり、監視用アンテナ168を介したR/Wユニット30からの監視用呼出波に対して監視用ICタグ186から監視用反射波が返される。一方、図9に示すように開閉扉16aが開くと、監視用ICタグ186と監視用アンテナ168とは平行でなくなり、通信可能な臨界角度を超えるので、監視用ICタグ186はR/Wユニット30からの呼び出しに応答できなくなる。
【0070】
また、監視用アンテナ168と監視用ICタグ186間の通信も13.56MHzの短波帯で行われており、この周波数帯での通信はノイズによる影響を受けにくいが、他の電磁波を使用する部材からのノイズの影響による誤動作を少しでも防ぐために、開閉扉16aの動作を制御する大入賞口開放ソレノイド70は、監視用ICタグ186や監視用アンテナ168から離したアタッカ部材160の左奥に配置されている。
【0071】
次に、鍵121の構造について図10を用いて説明する。図10は、鍵121の平面図である。尚、この鍵121が「認証部材」に相当する。図10に示すように、鍵121は、把持部122のカバー内部に認証用ICタグ126が埋め込まれている。この鍵121は、パチンコ機1の前面枠111及び本体枠110の開閉及び認証に使用される。尚、認証用ICタグ126は、把持部122のカバー内部に埋め込むために、細い円筒型(スティック型)に形成されている。また、その電気的回路構成は、監視用ICタグ86及び監視用ICタグ186と同様で、認証用ICタグ126もRF回路、アンテナ、EEPROMを搭載している。円筒中にはアンテナ及びICチップが設けられて、ICチップには、RF回路とEEPROMとが一体となって構成されている。そして、EEPROMには、監視用ICタグ126を他のICタグと識別するための識別情報であるIDコードが上書消去禁止区域に記憶されている。また、この鍵121は複数存在してもよい。ただし、その際には各鍵121に埋め込まれている認証用ICタグ126のIDコードは、各認証用ICタグ126毎に異なる。
【0072】
3.携帯情報端末の説明
次に、パチンコ機1の前面枠111の内側の開閉軸側上部に備えられた管理用ICタグ24(図2参照)と通信し、R/Wユニット30に記憶されている監視情報を取得して閲覧したり、R/Wユニット30に記憶されている登録情報及び認証用登録情報の設定をしたりするHT400について、図11及び図12を用いて説明する。図11は、HT400の斜視図である。図12は、HT400の電気的構成のブロック図である。
【0073】
まず、図11を参照してHT400の形状を説明する。図11に示すように、HT400は、周知の携帯型情報端末であるPDA(Personal Digital Assistants)であり、上部にSDメモリカード(Secure Digital Memory Card)やMMC(Multi Media Card)等のメモリーカード、あるいは小型フラッシュメモリカードやPCカード型のPHSアダプタ等を挿入するためのカードスロットを備え、カードスロットには、アンテナ402とRF回路410(図12参照)を備えた読取ユニット401が挿入されている。読取ユニット401は、アンテナ402を管理用ICタグ24に適切な角度で向けられるように、回転軸406を中心に90度の範囲で屈折可能な構成となっている。また、HT400の正面にはメニュー画面を表示する表示パネル403、表示パネル403に表示されるカーソルや表示内容を上下左右に移動させるための方向キー405、表示パネル403の画面を操作するためのメニューキー404を備えている。さらに、HT400の側面には赤外線通信用の赤外線通信ポート(図示外)が、底面には入出力ポート(図示外)からクレードル等を介してパーソナルコンピュータ等の外部機器に接続するためのコネクタ(図示外)が設けられている。
【0074】
次に、図12を参照してHT400の電気的構成を説明する。図12に示すように、HT400には、HT400の制御を司るCPU411が設けられ、CPU411には、各種のデータを一時的に記憶するRAM413と、CPU411で実行される制御プログラム等を記憶したROM412と、不揮発性メモリの一種であり監視情報を記憶するフラッシュメモリ414と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oインターフェース409とが接続されている。フラッシュメモリ414には、登録情報記憶エリア414a、認証用登録情報記憶エリア414b、管理用ICタグIDコード記憶エリア414c等が設けられており、登録情報記憶エリア414aには、パチンコ機1のR/Wユニット30から取得した登録情報が記憶されており、認証用登録情報記憶エリア414bには、パチンコ機1のR/Wユニット30から取得した認証用登録情報が記憶されており、管理用ICタグIDコード記憶エリア414cには、パチンコ機1に備え付けられている管理用ICタグ24のIDコードがパチンコ機1の台番号に対応されて記憶されている。また、読取ユニット401には、管理用ICタグ24と通信するアンテナ402と、送信回路及び受信回路であるRF回路410を備えており、アンテナ402はRF回路410に接続し、RF回路410はI/Oインターフェース409に接続している。また、表示パネル403と、外部装置とデータのやり取りを行う入出力回路407、赤外線通信回路408と、入力キーであるメニューキー404及び方向キー405とがI/Oインターフェース409に接続している。
【0075】
4.ICタグ監視装置での監視に関する説明
次に、図13乃至図18を参照して、R/Wユニット30がパチンコ機1に取り付けられた監視用ICタグ86及び監視用ICタグ186を監視する監視処理で使用されるデータの構造について説明する。図13は、R/Wユニット30のEEPROM32の登録情報記憶エリアに記憶されている登録情報321の模式図である。図14は、R/Wユニット30のRAM33の監視処理使用データ記憶エリアに記憶されている監視処理使用データ331の模式図である。図15は、R/Wユニット30のEEPROM32の認証用登録情報記憶エリアに記憶されている認証用登録情報322の模式図である。図16は、R/Wユニット30のEEPROM32の監視情報記憶エリアに記憶されている監視情報323の模式図である。図17は、R/Wユニット30で行われるメイン処理のフローチャートである。図18は、R/Wユニット30で行われるメイン処理の中で行われる監視処理のフローチャートである。
【0076】
まず、図13を参照して、R/Wユニット30のEEPROM32の登録情報記憶エリアに記憶されている登録情報321について説明する。登録情報321には、基板ボックス80及び大入賞口16を監視するための情報が登録されている。登録情報321は、監視される位置毎に1つの登録データが登録されており、図13に示すようにデータ番号欄321a、位置特定符号欄321b、IDコード欄321c及び監視間隔時間欄321dが設けられている。
【0077】
データ番号欄321aには、登録データのデータ番号が「1」から順に振られている。位置特定符号欄321bには、その登録データがパチンコ機1の被監視部材のどの位置を監視するためのものであるかを特定するための位置特定符号が英数字で登録されている。登録データは1つの被監視部材の被監視位置に付き1つしか登録されないので、異なる登録データに同じ位置特定符号が記憶されることはない。IDコード欄321cには、被監視位置に貼り付けられている監視用ICタグに記憶されているIDコードが登録されている。監視間隔時間欄には、R/Wユニット30が被監視部材に貼り付けられている監視用ICタグに監視用アンテナを介して監視用呼出波を送信して、監視を行うタイミングを指定するための時間がミリ秒単位で登録されている。ここに登録されている時間毎に監視用呼出波が送信される。
【0078】
図13に示す例では、データ番号欄321aが「1」である登録データの位置特定符号欄321bには「BOX」、IDコード欄321cには「1557001H」、監視間隔時間欄321dには「3000」ミリ秒が登録されている。尚、位置特定符号「BOX」は基板ボックス80を示している。また、データ番号欄321aが「2」である登録データの位置特定符号欄321bには「DAI」、IDコード欄321cには「0011N221」、監視間隔時間欄321dには「50」ミリ秒が登録されている。尚、位置特定符号「DAI」は大入賞口16を示している。
【0079】
次に、図14を参照してR/Wユニット30のRAM33の監視処理使用データ記憶エリアに記憶されている監視処理使用データ331について説明する。監視処理使用データ331には、基板ボックス80及び大入賞口16を監視する際に使用されるカウンタやフラグが記憶されている。図14に示すように、監視処理使用データ331には、データ番号欄331a、監視カウンタ欄331b、IDフラグ欄331c及び消失フラグ欄331dが設けられている。尚、監視処理使用データ331のデータ番号欄331aは、登録情報321のデータ番号欄321aに記憶されているデータ番号と対応している。つまり、登録情報321のデータ番号欄321aが「1」である被監視部材の移動を監視する際には、監視処理使用データ331のデータ番号欄331aが「1」である監視カウンタ、IDフラグ及び消失フラグが使用される。
【0080】
データ番号欄331aには、データ番号が「1」から順に振られている。監視カウンタ欄331bには、当初、登録情報321の監視間隔時間がセットされ、図示外の時間管理プログラムにより1ミリ秒毎に減算される。また、IDフラグ欄331cには、被監視位置に貼り付けられた監視用ICタグに監視用呼出波を送信した際に返されて来た監視用反射波に含まれていたIDコードが、IDコード欄321cに登録されているものと一致しない場合に、「IDコードエラー」となり、「1」がセットされて「ON」状態となる。IDコードエラーが発生していない状態では「OFF」状態で「0」がセットされている。また、消失フラグ欄331dには、被監視位置に貼り付けられた監視用ICタグに監視用呼出波を送信した際に監視用反射波が返されてこなかった場合に、「消失エラー」となり、「1」がセットされて「ON」状態となる。消失エラーが発生していない状態では「OFF」状態で「0」がセットされている。
【0081】
図14に示す例では、データ番号欄331aが「1」である登録データの監視カウンタ欄331bには「1978」、IDフラグ欄331cには「0」、消失フラグ欄331dには「0」がセットされている。データ番号欄331aが「1」である登録データの監視カウンタ欄331bには「8」、IDフラグ欄331cには「0」、消失フラグ欄331dには「0」がセットされている。
【0082】
次に、図15を参照して、R/Wユニット30のEEPROM32の認証用登録情報記憶エリアに記憶されている認証用登録情報322について説明する。認証用登録情報322には、認証用ICタグ126を識別するための識別情報であるIDコードが登録されている。ここに登録されているIDコードを記憶している認証用ICタグ126を埋め込んだ鍵121をパチンコ機1の鍵穴120に挿入することにより、パチンコ機1を認証状態とすることができる。図15に示すように、認証用登録情報322には、IDコード1欄、IDコード2欄、IDコード3欄、IDコード4欄、IDコード5欄、IDコード6欄、IDコード7欄、IDコード8欄の8つの欄が設けられている。IDコード1欄〜IDコード8欄には、鍵121に埋め込まれている認証用ICタグ126に記憶されているIDコードが記憶されている。遊技場内においては、例えば店員の数分だけ鍵121が複数存在することも考えられるので、IDコード1欄〜IDコード8欄の8つの欄が設けられている。すなわち、本実施の形態では、8つの鍵121を登録することができる。
【0083】
図15に示す例では、IDコード1欄には「16174098」、I、IDコード2欄には「FT176495」、IDコード3欄には「00083082」が登録されており、IDコード4欄、IDコード5欄、IDコード6欄、IDコード7欄及びIDコード8欄には登録されていない。
【0084】
次に、図16を参照してR/Wユニット30のEEPROM32の監視情報記憶エリアに記憶されている監視情報323について説明する。この監視情報323には、基板ボックス80及び大入賞口16を監視した結果、異常が発生していたり、異常が回復していたりした際にその監視データが追加記憶される。図16に示すように、監視情報323には、データ番号欄323a、日付欄323b、時刻欄323c、位置特定符号欄323d及び内容欄323eが設けられている。データ番号欄323aには、監視データ毎に古い順に「1」から番号が振られており、日付欄323bには、監視データが作成された日付がセットされ、時刻欄323cには、監視データが作成された時刻がセットされる。異常が発生した場合には発生日付及び発生時刻であり、異常が回復した場合に回復日付及び回復時刻となる。位置特定符号欄323dには、異常が発生した監視用ICタグが設置されている位置を示す位置特定符号がセットされ、内容欄323eには、監視データの内容がコードでセットされており、「11」は所定時間内に監視用反射波が返送されてこなかった消失エラーが発生したことを示し、「21」はIDコードが登録情報321に記憶されているものと異なるIDコードエラーが発生したことを示し、「12」は消失エラーが回復したことを示し、「22」はIDコードエラーが回復したことを示している。
【0085】
図16に示す例では、1番目の監視データは、日付欄323bに「2002.07.16」、時刻欄323cに「20:30:15」、位置特定符号欄323dに「DAI」、内容欄323eに「11」がセットされているので、2002年7月16日の20時30分15秒に大入賞口16の開閉扉16aに設置されている監視用ICタグ186に消失エラーが発生したことを示している。2番目の監視データは、日付欄323bに「2002.07.16」、時刻欄323cに「20:31:19」、位置特定符号欄323dに「DAI」、内容欄323eに「12」がセットされているので、2002年7月16日の20時31分19秒に大入賞口16の開閉扉16aに設置されている監視用ICタグ186に発生していた消失エラーが回復したことを示している。データ番号「3」〜「37」の監視データは略されている。
【0086】
38番目の監視データは、日付欄323bに「2002.10.22」、時刻欄323cに「3:15:24」、位置特定符号欄323dに「BOX」、内容欄323eに「11」がセットされているので、2002年10月22日の3時15分24秒に基板ボックス80に設置されている監視用ICタグ86に消失エラーが発生したことを示している。39番目の監視データは、日付欄323bに「2002.10.22」、時刻欄323cに「3:16:36」、位置特定符号欄323dに「BOX」、内容欄323eに「12」がセットされているので、2002年10月22日の3時16分36秒に基板ボックス80に設置されている監視用ICタグ86に基板ボックス80に設置されている監視用ICタグ86に発生していた消失エラーが回復したことを示している。40番目の監視データは、日付欄323bに「2002.10.22」、時刻欄323cに「3:18:40」、位置特定符号欄323dに「BOX」、内容欄323eに「21」がセットされているので、2002年10月22日の3時18分40秒に基板ボックス80に設置されている監視用ICタグ86にIDコードエラーが発生したことを示している。41番目の監視データは、日付欄323bに「2002.10.23」、時刻欄323cに「8:45:02」、位置特定符号欄323dに「BOX」、内容欄323eに「22」がセットされているので、2002年10月23日の8時45分2秒に基板ボックス80に設置されている監視用ICタグ86に発生していたIDコードエラーが回復したことを示している。42番目の監視データは、日付欄323bに「2002.11.12」、時刻欄323cに「18:22:55」、位置特定符号欄323dに「DAI」、内容欄323eに「11」がセットされているので、2002年11月12日の18時22分55秒に大入賞口16の開閉扉16aに設置されている監視用ICタグ186に消失エラーが発生したことを示している。最終の監視データはデータ番号が「43」であり、日付欄323bに「2002.11.12」、時刻欄323cに「18:24:05」、位置特定符号欄323dに「DAI」、内容欄323eに「12」がセットされているので、2002年11月12日の18時24分5秒に大入賞口16の開閉扉16aに設置されている監視用ICタグ186に発生していた消失エラーが回復したことを示している。
【0087】
次に、図17を参照してメイン処理について説明する。このメイン処理では、登録情報321に記憶されている監視間隔時間に従い、監視用アンテナから監視用呼出波を送信して、被監視部材に設置されている監視用ICタグの監視をする監視処理を行い、認証用アンテナから認証用呼出波を送信して、パチンコ機1を認証状態とするか否かの処理をする認証処理を行い、登録情報及び認証用登録情報の管理用ICタグ24との送受信処理を行う。尚、このメイン処理は、R/Wユニット30に電源が投入され、起動処理が終了した後に開始され、R/Wユニット30の電源がONである間継続して実施される。R/Wユニット30は、パチンコ機1の電源基板から電源の供給を受けていないため、夜間にパチンコ機1の電源をOFFしたとしても、電源断とはならず処理は中断されないため、夜間にも監視を続けることができる。
【0088】
まず、データ番号カウンタnに初期値の「0」をセットする(S1)。このデータ番号カウンタnは、図13に示す登録情報321のデータ番号をカウントするためのカウンタであり、データカウンタn番目の登録データに登録されている位置特定符号が示している被監視位置の監視が行われる。次いで、データ番号カウンタnに「1」を加算し(S2)、データ番号カウンタnの値が登録情報321のデータ数である「2」よりも大きいか否かを判定する(S3)。データ番号カウンタnの値が「2」よりも大きくなければ(S3:NO)、監視処理使用データ331のn番目のデータの監視カウンタ欄331b欄の値が「0」より大きいか否かを判定する(S4)。この監視カウンタ欄331b欄の値は、本メイン処理とは別処理の時間管理プログラムにおいて、1ミリ秒毎に減算され、「0」以下となると監視時刻が到来したことになる。n番目のデータの監視カウンタ欄331b欄の値が「0」より大きい場合には(S4:YES)、まだ監視時刻となっていないので、S2へ戻る。n番目のデータの監視カウンタ欄331b欄の値が「0」より大きくない場合には(S4:NO)、監視時刻となっているので、次回の監視のために登録情報321のn番目の登録データの監視間隔時間欄321dに記憶されている値を監視カウンタ欄331b欄へセットする(S5)。
【0089】
次いで、n番目の登録情報321の登録データの位置特定符号欄321bに記憶されている位置特定符号が「DAI」であるか否かを判定する(S6)。位置特定符合「DAI」は、大入賞口16の開閉扉16aを示しており、この開閉扉16aはパチンコ機1が大当たり中であれば開放されるため、パチンコ機1が大当たり中には開閉扉16aの開放を監視する必要はない。そこで、位置特定符号が「DAI」である場合には(S6:YES)、パチンコ機1が大当たり中であるか否かを判定し(S7)、大当たり中である場合には(S7:YES)、何もせずにS2へ戻る。大当たり中であるか否かの判断は、大当たりフラグにより行う。この大当たりフラグは主制御基板41からの信号の受信により、OFF/ONが行われる。大当たり中でない場合には(S7:NO)、位置特定符号が「DAI」である被監視位置、すなわち大入賞口16の開閉扉16aの監視処理行う(S8)。また、n番目の位置特定符号が「DAI」でない場合には(S6:NO)、必ず監視が行われるので、S8へ進み、n番目の登録情報321の登録データに記憶された位置への監視処理を行う。監視処理終了後には、S2へ戻る。
【0090】
続いて、データ番号カウンタnに「1」を加算する(S2)。そして、データ番号カウンタnの値が「2」よりも大きれば(S3:YES)、認証用アンテナ128から認証用呼出波の送信を行う(S9)。次いで、所定時間内に認証用ICタグ126から認証用反射波の返送があるか否かを判定する(S10)。ここで、所定時間は例えば10ミリ秒とする。認証用反射波の返送がない場合には(S10:NO)、認証用ICタグ126が埋め込まれた鍵121が鍵穴120に差し込まれていないということなので、認証フラグに「0」をセットし「OFF」として、否認証状態とし(S13)、S14へ進む。認証用反射波の返送がある場合には(S10:YES)、反射波に含まれているIDコードが予め認証用登録情報322に登録されているか否かを判定する(S11)。ここでは、認証用反射波に含まれているIDコードを、認証用登録情報322に記憶されているIDコードと1つずつ比較し、一致しているか判定する。一致するIDコードがなければ、そのIDコードは予め登録されていないので(S11:NO)、正規の鍵121でない鍵121が鍵穴120に差し込まれているということになるので、認証フラグに「0」をセットし「OFF」として、否認証状態とし(S13)、送受信処理を行い(S14)、S1へ戻る。この送受信処理では、管理用ICタグ24から登録情報の送信を依頼する依頼情報を受信した場合に、登録情報321を管理用ICタグ24へ送信したり、認証用登録情報の送信を依頼する認証用依頼情報を受信した場合に、認証用登録情報322を管理用ICタグ24へ送信したり、管理用ICタグ24から送信された登録情報又は認証用登録情報を受信したりする。この送受信処理については、図29でフローチャートを用いて詳述する。
【0091】
一致しているIDコードがあれば、そのIDコードは予め登録されているものであるので(S11:YES)、認証フラグに「1」をセットし「ON」として、認証状態へ移行させて(S12)、送受信処理を行い(S14)、S1へ戻る。以上の処理を繰り返し実施することにより、監視処理、認証処理及び送受信処理を継続して行うことができる。
【0092】
次いで、図18を参照してメイン処理の中で行われる監視処理(図17:S8)についてフローチャートを用いて説明する。この監視処理は、データ番号がメイン処理中で更新されるデータ番号カウンタnの値である登録情報321の登録データの位置特定符号欄321bに記憶されている位置特定符号が示す被監視位置を監視するための監視用アンテナから、監視用呼出波を送信することにより基板ボックス80及び大入賞口16の開放を監視する。
【0093】
まず、n番目の位置特定符号欄321bに記憶されている位置特定符号が示す位置を監視するために設けられている監視用アンテナから監視用呼出波を送信する(S21)。この監視用アンテナは、位置特定符号が「DAI」である場合には監視用アンテナ168であり、位置特定符号が「BOX」である場合には監視用アンテナ68である。次いで、監視用ICタグから監視用反射波の返送が所定時間内にあるか否かを判定する(S22)。本実施の形態では、この所定時間は例えば10ミリ秒とする。
【0094】
所定時間内に監視用反射波の返送がない場合には(S22:NO)、監視用ICタグが監視用アンテナと通信できない位置にある、すなわち監視用ICタグの設置部材が不正に開放されていると考えられる。そこで、まず監視処理使用データ331のn番目の消失フラグ欄331dに「1」がセットされて「ON」となっているか否かを判定する(S23)。n番目の消失フラグ欄331dに「1」がセットされて「ON」となっている場合には(S23:YES)、消失エラーとなっており、すでにこの不正開放が検知され、監視データが監視情報に記憶されているので、再度監視データを作成しないために何もせずに処理を終了する。n番目の消失フラグ欄331dに「1」がセットされて「ON」となっていない場合には(S23:NO)、今回の監視にて初めてこの不正開放が検知されたので、監視処理使用データ331のn番目の消失フラグ欄331dに「ON」をセットする(S24)。そして、監視情報323へ消失エラー発生の監視データを追加記憶し(S25)、管理端末装置100へ新しい監視データを送信して(S26)、処理を終了する。
【0095】
所定時間内に監視用反射波の返送があった場合には(S22:YES)、監視用反射波に含まれているIDコードが登録情報321のn番目の登録データのIDコード欄321cに記憶されているIDコードと一致するか否かを判定する(S27)。
【0096】
S27にてIDコードが一致しない場合には(S27:NO)、監視処理使用データ331のn番目のIDフラグ欄331cに「1」がセットされて「ON」となっているか否かを判定する(S28)。「ON」である場合には(S28:YES)、すでにこのIDコードエラーが検知され、IDコードエラーとなっており、監視データが監視情報に記憶されているので、再度監視データを作成しないために何もせずに処理を終了する。「ON」でない場合には(S28:NO)、n番目のIDフラグ欄331cに「1」をセットして「ON」とし(S29)、監視情報へIDコードエラー発生の監視データを追加記憶し(S30)、管理端末装置100へ監視データを送信して(S31)、処理を終了する。
【0097】
S27にてIDコードが一致した場合には(S27:YES)、被監視位置に備えられた監視用ICタグは正常である。そこで、監視処理使用データ331のn番目の消失フラグ欄331dに「1」がセットされて「ON」となっているか否かを判定する(S32)。「ON」である場合には(S32:YES)、消失エラーの状態から正常となっており、消失エラーから回復したことを示しているので、n番目の消失フラグ欄331dに「0」をセットして「OFF」とし(S33)、監視情報へ消失エラー回復の監視データを追加記憶し(S34)、監視データを管理端末装置100へ送信して(S35)、S36へ進む。「ON」でない場合には(S32:NO)、消失エラーは発生していないので、何もせずにS36へ進む。
【0098】
S36では、監視処理使用データ331のn番目のIDフラグ欄331cに「1」がセットされて「ON」となっているか否かを判定する(S36)。「ON」である場合には(S36:YES)、IDコードエラーの状態から正常となっており、IDコードエラーから回復したことを示しているので、n番目のIDフラグ欄331cに「0」をセットして「OFF」とし(S37)、監視情報へIDコードエラー回復の監視データを追加記憶し(S38)、監視データを管理端末装置100へ送信して(S39)、処理を終了する。「ON」でない場合には(S36:NO)、IDコードエラーは発生していないので、何もせずに処理を終了する。
【0099】
5.監視設定及び認証設定の動作の説明
次に、図19乃至図29を参照してHT400での登録情報及び認証用登録情報の設定について説明する。図19は、HT400の表示パネル403に表示されるパチンコ機監視メニュー画面403aのイメージ図である。図20は、HT400の表示パネル403に表示される監視設定メニュー画面403bのイメージ図である。図21は、HT400の表示パネル403に表示される監視設定メニューの変更画面403cのイメージ図である。図22は、HT400のフラッシュメモリ414の登録情報記憶エリア414aに記憶されている登録情報4141の模式図である。図23は、HT400のパチンコ機監視メニュー画面403aで「監視設定」を選択した際に行われる監視設定処理のフローチャートである。図24は、HT400の表示パネル403に表示される認証設定メニュー画面403dのイメージ図である。図25は、HT400の表示パネル403に表示される認証設定メニュー画面の追加画面403eのイメージ図である。図26は、HT400のフラッシュメモリ414の認証用登録情報記憶エリア414bに記憶されている認証用登録情報4142の模式図である。図27は、HT400のパチンコ機監視メニュー画面403aで「認証設定」を選択した際に行われる認証設定処理のフローチャートである。図28は、管理用ICタグ24で行われる管理用ICタグ送受信処理のフローチャートである。図29は、R/Wユニット30のメイン処理で行われる送受信処理のフローチャートである。
【0100】
まず、図19のイメージ図を参照して、HT400の表示パネル403に表示されるパチンコ機監視メニュー画面403aについて説明する。このパチンコ機監視メニュー画面403aは、HT400を起動させ、初期画面(図示外)から「パチンコ機監視メニュー」を選択した際に表示される。図19に示すように、パチンコ機監視メニュー画面403aには、「監視情報」ボタン、「監視設定」ボタン、「認証設定」ボタン及び「終了」ボタンが表示されており、画面に触れるか、又は方向キー405により選択してメニューキー404により決定することによりいずれかのボタンを選択することができる。読取ユニット401のアンテナ402をパチンコ機1の管理用ICタグ24に近づけ、「監視情報」ボタンを選択すると、監視情報を閲覧することができ、「監視設定」ボタンを選択すると、パチンコ機の被監視部材の被監視位置についての情報が登録されている登録情報の設定を行うことができ、「認証設定」ボタンを選択すると、パチンコ機1を認証状態とするための認証用ICタグ126のIDコードが登録されている認証用登録情報の設定を行うことができる。「終了」ボタンを選択すると「パチンコ機監視メニュー」が終了する。
【0101】
次に、図20を参照して、HT400の表示パネル403に表示される監視設定メニュー画面403bについて説明する。この監視設定メニュー画面403bは、パチンコ機監視メニュー画面403aにおいて、「監視設定」ボタンを選択し、パチンコ機選択画面(図示外)でパチンコ機1の台番号を選択して、選択したパチンコ機1に備えられている管理用ICタグ24と正常に通信が行われた場合に場合に表示され、通信を行った管理用ICタグ24が備えられているパチンコ機1のR/Wユニット30に記憶されている登録情報321の設定を行うことができる。
【0102】
図20に示すように、監視設定メニュー画面403bでは、画面最上部には「監視設定メニュー」と表示されている。そして、その下行にどのパチンコ機1の登録情報が表示されているのかを示す、台番号が「104」と表示されている。その下には、登録情報4141(図22参照)の内容を示す表が表示されている。この表にはデータ番号欄、位置特定符号欄、IDコード欄及び間隔欄が設けられており、図20に示す例では、データ番号欄「1」の位置特定符号欄は「BOX」であり、IDコード欄は「1557001H」であり、間隔欄は「3000」である。また、データ番号欄「2」の位置特定符号欄は「DAI」であり、IDコード欄は「0011N221」であり、間隔欄は「10」であり、データ番号欄「3」及び「4」には何も表示されていない。
【0103】
さらに、表の右下には入力項目として指定番号欄が設けられており、画面最下部には、「変更」ボタン、「追加」ボタン、「削除」ボタン、「送信」ボタン及び「キャンセル」ボタンが設けられている。HT400の操作者は、指定番号欄に変更、追加、又は削除を行うデータ番号を入力キー404及び405を使用して入力する。データを入力する際には、「0」〜「9」の数字及びアルファベット26文字を列挙した入力補助画面が表示される。そこで、操作者は入力キー404及び405を操作してアルファベットも入力することができる。そして、「変更」ボタンを選択すると変更画面が表示され、指定番号欄に入力したデータ番号の登録データの変更を行うことができる。「追加」ボタンを選択すると追加画面が表示され、指定番号欄に入力したデータ番号に登録データの追加を行うことができる。「削除」ボタンを選択すると削除画面が表示され、指定番号欄に入力したデータ番号の登録データの削除を行うことができる。「送信」ボタンを選択すると、設定した内容をパチンコ機1の管理用ICタグ24へ送信することができる。また、「キャンセル」ボタンを選択すると、パチンコ機監視メニュー画面403aへ戻る。
【0104】
次に、図21を参照して、HT400の表示パネル403に表示される監視設定メニューの変更画面403cについて説明する。この監視設定メニューの変更画面403cは、監視設定メニュー画面403bにおいて「変更」ボタンが選択された場合に表示され、監視設定メニュー画面403bでデータ番号の登録データの変更が行われる。
【0105】
図21に示すように、画面最上部には「監視設定メニュー」と表示されており、その下には「変更画面」と表示されており、その下行にどのパチンコ機1の登録情報が表示されているのかを示す、台番号が「104」と表示されている。さらにその下行には、監視設定メニュー画面403bで入力された登録データの番号が表示されている。図21に示す例では、「登録データ番号 2」である。その下には、入力項目として位置特定符号欄、IDコード欄及び間隔欄が設けられている。また、画面最下部には、「確認」ボタン及び「キャンセル」ボタンが設けられており、「確認」ボタンが選択されると、入力データがHT400に読み込まれる。「キャンセル」ボタンを押下すると、監視設定メニュー画面403bへ戻る。
【0106】
次に、図22を参照して、HT400のフラッシュメモリ414の登録情報記憶エリア414aに記憶されている登録情報4141について説明する。この登録情報4141には、管理用ICタグ24を介してR/Wユニット30から取得した登録情報321(図13参照)がそのまま記憶される。図22に示すように、登録情報4141には、登録情報321と同様にデータ番号欄4141a、位置特定符号欄4141b、IDコード欄4141c及び監視間隔時間欄4141dが設けられている。
【0107】
図22に示す例では、データ番号欄4141aが「1」である登録データの位置特定符号欄4141bには「BOX」、IDコード欄4141cには「1557001H」、監視間隔時間欄4141dには「3000」ミリ秒が登録されている。尚、位置特定符号「BOX」は基板ボックス80を示している。また、データ番号欄4141aが「2」である登録データの位置特定符号欄4141bには「DAI」、IDコード欄4141cには「0011N221」、監視間隔時間欄4141dには「50」ミリ秒が登録されている。尚、位置特定符号「DAI」は大入賞口16を示している。
【0108】
次に、図23のフローチャートを参照して、監視設定処理について説明する。この監視設定処理は、HT400のパチンコ機監視メニュー画面403aで「監視設定」を選択し、パチンコ機選択画面でパチンコ機1の台番号を選択した際にCPU411が実施する。ここでは、パチンコ機1の管理用ICタグ24と通信することにより、R/Wユニット30に記憶されている登録情報321を取得して、その設定を行い、設定後の登録情報を管理用ICタグ24を介してR/Wユニット30へ返送する。
【0109】
まず、管理用ICタグIDコード記憶エリア414cから、現在選択されている台番号のIDコードを取得し、そのIDコード及び依頼情報を含んだ呼出波を、RF回路410からアンテナ402を介して送信する(S81)。パチンコ機1側では、管理用ICタグ24は依頼情報を含んだ呼出波を受信すると、R/Wユニット30から登録情報を取得して、反射波に乗せて返送してくる。そこで、HT400では、所定時間内に管理用ICタグ24から登録情報を含む反射波を受信したか否かを判定する(S82)。ここで、所定時間は例えば10ミリ秒とする。登録情報を含む反射波を受信していない場合には(S82:NO)、エラー情報を含む反射波を受信したか否かを判定する(S83)。エラー情報は、パチンコ機1に正規の鍵121が差し込まれておらず、認証状態となっていない場合及び呼出波に含めて送信されたIDコードが管理用ICタグ24のEEPROM24cに記憶されているIDコードと一致しない場合に送信されてくるので、エラー情報を含む反射波を受信した場合には(S83:YES)、エラー情報の内容に従い、「通信をしているパチンコ機が違います。台番号を確認して下さい。」等の登録情報を取得したいパチンコ機1とは異なるパチンコ機1の管理用ICタグ24と通信している旨を示すエラーメッセージや、「登録情報の取得には、鍵が必要です。」等のパチンコ機1が認証状態でないために、HT400から送信された登録情報が、R/Wユニット30に記憶されなかった旨を示すエラーメッセージを表示したエラー画面を表示して(S84)、エラー画面中の「確認」ボタン(図示外)が選択されたら、本監視設定処理を終了する。エラー情報を含む反射波も受信していない場合には(S83:NO)、HT400と管理用ICタグ24との通信が正常に行われていないので、「管理用ICタグと通信できませんでした。もう一度、行って下さい。」等の通信エラーメッセージを表示した通信エラー画面を表示して(S85)、通信エラー画面中の「確認」ボタン(図示外)が選択されたら、本監視設定処理を終了する。
【0110】
S82において、登録情報を含む反射波を受信した場合には(S82:YES)、管理用ICタグ24と正常に通信が行われ、R/Wユニット30に記憶されている登録情報321を取得することができたので、受信した登録情報をフラッシュメモリ414の登録情報記憶エリア414aの登録情報4141に記憶し(S86)、記憶した登録情報4141のデータを反映させた監視設定メニュー画面403b(図20参照)を表示する(S87)。次いで、監視設定メニュー画面403bにおいて「キャンセル」ボタンが選択されたか否かを判定する(S88)。「キャンセル」ボタンが選択された場合には(S88:YES)、監視設定処理を終了する。
【0111】
「キャンセル」ボタンが選択されてない場合には(S88:NO)、「送信」ボタンが選択されたか否かを判定する(S89)。「送信」ボタンが選択されている場合には(S89:YES)、管理用ICタグIDコード記憶エリア414cから、現在選択されている台番号のIDコードを取得し、そのIDコード及び登録情報記憶エリア414aに記憶されている登録情報4141を含む呼出波をRF回路410からアンテナ402を介して送信し(S90)、管理用ICタグ24から完了情報を含む反射波を受信したか否かを判定する(S91)。この完了情報を含む反射波は、後述するR/Wユニット30の送受信処理(図17:S14、図29参照)において、登録情報をEEPROM32の登録情報記憶エリアの登録情報321に記憶した後に、送信され(図29:S49,S50参照)、管理用ICタグ24を介してRF回路410のアンテナ402が受信する。完了情報を含む反射波を受信した場合には(S91:YES)、登録完了画面(図示外)を表示する(S92)。この登録完了画面には、「正常に登録情報を記憶できました。」等の送信した登録情報がパチンコ機1のR/Wユニット30に記憶できた旨を示すメッセージ及び「確認」ボタンが表示されている。そこで、「確認」ボタンが選択されたら、処理を終了する。尚、登録情報4141に記憶されている情報は、「確認」ボタンが選択された時点で、消去される。
【0112】
完了情報を含む反射波を受信しない場合には(S91:NO)、エラー情報を含む反射波を受信したか否かを判定する(S93)。エラー情報は、パチンコ機1に正規の鍵121が差し込まれておらず、認証状態となっていない場合及び呼出波に含めて送信されたIDコードが管理用ICタグ24のEEPROM24cに記憶されているIDコードと一致しない場合に送信されてくる。そこで、エラー情報を含む反射波を受信した場合には(S93:YES)、エラー情報の内容に従い、「通信をしているパチンコ機が違います。台番号を確認して下さい。」等の登録情報を取得したいパチンコ機1とは異なるパチンコ機1の管理用ICタグ24と通信している旨を示すエラーメッセージや、「登録できませんでした。登録には鍵が必要です。」等のパチンコ機1が認証状態でないために、HT400から送信された登録情報が、R/Wユニット30に記憶されなかった旨を示すメッセージを表示したエラー画面(図示外)を表示して(S94)、エラー画面中の「確認」ボタン(図示外)が選択されたら、処理を終了する。
【0113】
エラー情報を含む反射波も受信しなかった場合には(S93:NO)、HT400と管理用ICタグ24との通信が正常に行われていないので、通信エラー画面を表示する(S95)。この通信エラー画面には、「パチンコ機との通信が正常に行われませんでした。再度、送信処理を行って下さい。」等のHT400と管理用ICタグ24との通信が正常に行えず、登録が完了していない旨を示すメッセージ及び「確認」ボタンが表示されている。そこで、「確認」ボタンが選択されたら、処理を終了する。
【0114】
さらに、S89にて、「送信」ボタンが選択されていない場合には(S89:NO)、「変更」ボタンが選択されたか否かを判定する(S96)。「変更」ボタンが選択された場合には(S96:YES)、指定番号欄に入力されているデータ番号の登録データ監視設定メニューの変更画面403c(図21参照)を表示する(S97)。そして、監視設定メニューの変更画面403cへ入力されたデータの読み込みを行って、変更データを登録情報4141へ記憶し(S98)、S87へ戻り、登録情報4141のデータを反映させた監視設定メニュー画面403bを表示する(S87)。
【0115】
S96にて、「変更」ボタンが選択されていない場合には(S96:NO)、「追加」ボタンが選択されたか否かを判定する(S102)。「追加」ボタンが選択された場合には(S102:YES)、指定番号欄に入力されているデータ番号の登録データ監視設定メニュー追加画面(図示外)を表示する(S103)。この監視設定メニュー追加画面では、入力項目として位置特定符号欄、IDコード欄及び間隔欄、「確認」ボタン及び「キャンセル」ボタンが設けられている。「確認」ボタンが選択されたら、監視設定メニュー追加画面へ入力されたデータの読み込みを行って、追加データを登録情報4141へ記憶し(S104)、S87へ戻り、登録情報4141のデータを反映させた監視設定メニュー画面403bを表示する(S87)。
【0116】
S102にて、「追加」ボタンが選択されていない場合には(S102:NO)、「削除」ボタンが選択されているか否かを判定する(S108)。「追加」ボタンが選択されている場合には(S108:YES)、指定番号欄に入力されているデータ番号の登録データを登録情報4141から削除し(S109)、S87へ戻り、登録情報4141のデータを反映させた監視設定メニュー画面403bを表示する(S87)。S87にて、「削除」ボタンが選択されていない場合には(S108:NO)、何もせずにS87へ戻る。そして、「キャンセル」ボタンが選択される(S88:YES)か、又は、「送信」ボタンが選択され(S89:YES)、S90〜S95の処理を行ったら、本監視設定処理を終了する。
【0117】
次に、図24を参照して、HT400の表示パネル403に表示される認証設定メニュー画面403dについて説明する。この監視設定メニュー画面403bは、パチンコ機監視メニュー画面403aにおいて、「認証設定」ボタンを選択し、パチンコ機選択画面でパチンコ機1の台番号を選択して、その後パスワード入力を行い、パスワードが予めHT400に記憶されているものと一致し、選択したパチンコ機1に備えられている管理用ICタグ24と正常に通信が行われた場合に表示され、通信を行った管理用ICタグ24が備えられているパチンコ機1のR/Wユニット30に記憶されている認証用登録情報322の設定を行うことができる。
【0118】
図24に示すように、画面最上部には「認証設定メニュー」と表示されている。そして、その下行にどのパチンコ機1の登録情報が表示されているのかを示す、台番号が「104」と表示されている。その下には、認証用登録情報4142の内容を示す表が表示されている。この表にはデータ番号欄及びIDコード欄が設けられている。図24に示す例では、データ番号「1」には「16174098」、データ番号「2」には「FT176495」、データ番号「3」には「00083082」が表示されており、データ番号「4」〜「8」には何も表示されていない。さらに、表の右下には入力項目として指定番号欄が設けられており、画面最下部には、「変更」ボタン、「追加」ボタン、「削除」ボタン、「送信」ボタン及び「キャンセル」ボタンが設けられている。HT400の操作者は、指定番号欄に変更、追加、又は削除を行うデータ番号を入力キー404及び405を使用して入力する。そして、「変更」ボタンを選択すると変更画面が表示され、指定番号欄に入力したデータ番号の認証用登録データの変更を行うことができる。「追加」ボタンを選択すると追加画面が表示され、指定番号欄に入力したデータ番号に認証用登録データの追加を行うことができる。「削除」ボタンを選択すると削除画面が表示され、指定番号欄に入力したデータ番号の登録データの削除を行うことができる。「送信」ボタンを選択すると、設定した内容をパチンコ機1の管理用ICタグ24へ送信することができる。また、「キャンセル」ボタンを選択すると、パチンコ機監視メニュー画面403aへ戻る。
【0119】
次に、図25を参照して、HT400の表示パネル403に表示される認証設定メニュー画面の追加画面403eについて説明する。この追加画面403eは、認証設定メニュー画面403dにおいて「追加」ボタンが選択された場合に表示され、認証設定メニュー画面403dでデータ番号の登録データの追加が行われる。
【0120】
図25に示すように、画面最上部には「認証設定メニュー」と表示されており、その下は「追加画面」と表示されており、その下行にどのパチンコ機1の登録情報が表示されているのかを示す、台番号が「104」と表示されている。さらにその下行には、認証設定メニュー画面403dで入力された認証用登録データの番号が表示されている。図21に示す例では、「認証用登録データ番号 4」である。その下には、入力項目として追加IDコード欄が設けられている。また、画面最下部には、「確認」ボタン及び「キャンセル」ボタンが設けられており、「確認」ボタンが選択されると、入力データがHT400に読み込まれ、認証設定メニュー画面403dへ戻る。尚、認証設定メニュー画面403dへ戻った際には、追加した認証用登録データが反映されている。「キャンセル」ボタンを押下すると、認証用登録情報4142の内容にはなんら変化を与えず、認証設定メニュー画面403dへ戻る。
【0121】
次に、図26を参照して、HT400のフラッシュメモリ414の認証用登録情報記憶エリア414bに記憶されている認証用登録情報4142について説明する。この認証用登録情報4142には、管理用ICタグ24を介してR/Wユニット30から取得した認証用登録情報322がそのまま記憶される。図26に示すように、認証用登録情報4142には、IDコード1欄、IDコード2欄、IDコード3欄、IDコード4欄、IDコード5欄、IDコード6欄、IDコード7欄、IDコード8欄の8つの欄が設けられている。
【0122】
図26に示す例では、IDコード1欄には「16174098」、I、IDコード2欄には「FT176495」、IDコード3欄には「00083082」が登録されており、IDコード4欄、IDコード5欄、IDコード6欄、IDコード7欄及びIDコード8欄には登録されていない。
【0123】
次に、図27のフローチャートを参照して、認証設定処理について説明する。この認証設定処理は、HT400のパチンコ機監視メニュー画面403aで「認証設定」を選択し、パチンコ機選択画面でパチンコ機1の台番号を選択した際に実施され、管理用ICタグ24を介してR/Wユニット30から認証用登録情報を取得し、設定を行い、設定後の認証用登録情報を管理用ICタグ24を介してR/Wユニット30へ返送する。
【0124】
まず、パスワード入力画面(図示外)が表示される(S119)。このパスワード入力画面には、パスワード入力欄、「確認」ボタン及び「キャンセル」ボタンが設けられているので、操作者は入力キー404,405を操作してパスワードを入力し、「確認」ボタンを選択する。操作を中止する場合には「キャンセル」ボタンを選択する。まず、「キャンセル」ボタンが選択されたか否かを判定する(S120)。「キャンセル」ボタンが選択された場合には(S120:YES)、本認証設定処理を終了し、パチンコ機監視メニュー画面403aへ戻る。「キャンセル」ボタンが選択されていない場合には(S120:NO)、「確認」ボタンが選択されたか否かを判定する(S121)。「確認」ボタンが選択されていない場合には(S121:NO)、S120へ戻り、操作者のボタン選択の判定を繰り返す。「確認」ボタンが選択されている場合には(S121:YES)、パスワード入力欄に入力されているパスワードが予めHT400のフラッシュメモリ414のパスワード記憶エリア(図示外)に記憶されているパスワードと一致するか否かを判定し(S122)、パスワードが一致しない場合には(S122:NO)、S119へ戻り、パスワード入力画面を表示する(S119)。尚、このパスワードが「特定情報」に相当する。
【0125】
パスワードが一致する場合には(S122:YES)、管理用ICタグIDコード記憶エリア414cから、現在選択されている台番号のIDコードを取得し、そのIDコード及び認証用登録情報の送信を依頼する依頼情報を含む呼出波を、RF回路410からアンテナ402を介して送信する(S123)。パチンコ機1側では、管理用ICタグ24は認証用依頼情報を含む呼出波を受信すると、R/Wユニット30から認証用登録情報を取得して、反射波に載せて返送してくる。そこで、HT400では、アンテナ402が所定時間内に認証用登録情報を含む反射波を受信したか否かを判定する(S124)。ここで、所定時間は例えば10ミリ秒とする。所定時間内に認証用登録情報を含む反射波を受信していない場合には(S124:NO)、アンテナ402がエラー情報を含む反射波を受信したか否かを判定する(S125)。管理用ICタグ24は、HT400送信された呼出波に認証用依頼情報と一緒に含まれていたIDコードが、自身のEEPROM24cに記憶されているIDコードと一致しない場合には、HT400が認証用登録情報を取得しようとしているパチンコ機1と異なるパチンコ機1と通信をしていることを示すエラー情報を含む反射波をアンテナ24bから送信してくる。そこで、エラー情報を含む反射波を受信した場合には(S125:YES)、「通信しているパチンコ機が違います。台番号を確認して下さい。」等の異なるパチンコ機1と通信している旨を示すエラーメッセージのエラー画面を表示し(S126)、エラー画面上の「確認」ボタンが選択されたら、S119へ戻る。また、エラー情報を含む反射波も受信していない場合には(S125:NO)、HT400とパチンコ機1の管理用ICタグ24が正常に通信を行えていないということなので、「パチンコ機から認証用登録情報を取得できませんでした。もう一度、取得処理を行って下さい。」等のパチンコ機1のR/Wユニット30から認証用登録情報を取得できなかった旨を示すエラーメッセージのエラー画面を表示し(S127)、エラー画面上の「確認」ボタンが選択されたら、S119へ戻る。
【0126】
所定時間内に認証用登録情報を受信した場合には(S124:YES)、受信した認証用登録情報をフラッシュメモリ414の認証用登録情報記憶エリア414bの認証用登録情報4142(図26参照)へ記憶し(S128)、記憶した認証用登録情報4142を反映させた認証設定メニュー画面403d(図24参照)を表示する(S129)。
【0127】
そして、「キャンセル」ボタンが選択されたか否かを判定する(S130)。「キャンセル」ボタンが選択されている場合には(S130:YES)、処理を終了し、「キャンセル」ボタンが選択されていない場合には(S130:NO)、「送信」ボタンが選択されているか否かを判定する(S131)。「送信」ボタンが選択されている場合には(S131:YES)、管理用ICタグIDコード記憶エリア414cから、現在選択されている台番号のIDコードを取得し、そのIDコード及びフラッシュメモリ414の認証用登録情報記憶エリア414bに記憶されている認証用登録情報4142を含む呼出波をRF回路410からアンテナ402を介して送信する(S132)。次いで、完了情報を含む反射波を受信したか否かを判定する(S133)。この完了情報は、後述するR/Wユニット30の送受信処理(図17:S14、図29参照)において、認証用登録情報をEEPROM32の認証用登録情報記憶エリアの認証用登録情報322に記憶した後に、送信され(図29:S53,S54)、管理用ICタグ24を介してRF回路410のアンテナ402が受信する。完了情報を含む反射波を受信した場合には(S133:YES)、登録完了画面(図示外)を表示する(S134)。この登録完了画面には、「正常に認証用登録情報を記憶できました。」等の送信した認証用登録情報がパチンコ機1のR/Wユニット30に記憶できた旨を示すメッセージ及び「確認」ボタンが表示されている。そこで、「確認」ボタンが選択されたら、処理を終了する。尚、認証用登録情報4142に記憶されている情報は、「確認」ボタンが選択された時点で、消去される。
【0128】
完了情報を含む反射波を受信しない場合には(S133:NO)、アンテナ402がエラー情報を含む反射波を受信したか否かを判定する(S135)。管理用ICタグ24は、HT400送信された呼出波に認証用登録情報と一緒に含まれていたIDコードが、自身のEEPROM24cに記憶されているIDコードと一致しない場合には、HT400が認証用登録情報を送信しようとしているパチンコ機1と異なるパチンコ機1と通信をしていることを示すエラー情報を含む反射波をアンテナ24bから送信してくる。そこで、エラー情報を含む反射波を受信した場合には(S135:YES)、異なるパチンコ機1と通信している旨を示すエラーメッセージのエラー画面を表示し(S136)、エラー画面上の「確認」ボタンが選択されたら、処理を終了する。また、エラー情報を含む反射波も受信していない場合には(S135:NO)、HT400とパチンコ機1の管理用ICタグ24が正常に通信を行えていないということなので、通信エラー画面を表示する(S137)。この通信エラー画面には、「パチンコ機との通信が正常に行われませんでした。再度、送信処理を行って下さい。」等のHT400と管理用ICタグ24との通信が正常に行えず、登録が完了していない旨を示すメッセージ及び「確認」ボタンが表示されている。そこで、「確認」ボタンが選択されたら、処理を終了する。
【0129】
「送信」ボタンが選択されていない場合には(S131:NO)、「変更」ボタンが選択されているか否かを判定する(S138)。「変更」ボタンが選択された場合には(S138:YES)、認証設定メニューの変更画面(図示外)を表示する(S139)。この認証設定メニュー変更画面では、認証設定メニュー画面403dで入力されたデータ番号が表示されており、入力項目としてIDコード欄、「確認」ボタン及び「キャンセル」ボタンが設けられている。「キャンセル」ボタンが選択されると、処理を終了し、「確認」ボタンが選択されると、入力データの読み込みを行って、変更データを登録情報4141へ記憶し(S140)、S129へ戻り、認証用登録情報4142のデータを反映させた監視設定メニュー画面403bを表示する(S129)。
【0130】
S138にて、「変更」ボタンが選択されていない場合には(S138:NO)、「追加」ボタンが選択されたか否かを判定する(S142)。「追加」ボタンが選択された場合には(S142:YES)、追加画面403e(図25参照)を表示する(S143)。追加画面403eにおいて、「確認」ボタンが選択されたら入力データの読み込みを行って、追加データを認証用登録情報4142へ記憶し(S144)、S129へ戻り、認証用登録情報4142のデータを反映させた認証設定メニュー画面403dを表示する(S129)。
【0131】
S142にて、「追加」ボタンが選択されていない場合には(S142:NO)、「削除」ボタンが選択されているか否かを判定する(S145)。「削除」ボタンが選択されている場合には(S145:YES)、削除データを登録情報4141から削除し(S146)、S129へ戻り、認証用登録情報4142のデータを反映させた認証設定メニュー画面403dを表示する(S129)。S145にて、「削除」ボタンが選択されていない場合には(S145:NO)、何もせずにS129へ戻る。そして、「キャンセル」ボタンが選択される(S130:YES)か、又は、「送信」ボタンが選択され(S131:YES)、S132〜S135の処理を行ったら、本監視設定処理を終了する。
【0132】
次に、図28のフローチャートを参照して、管理用ICタグ24で行われる管理用ICタグ送受信処理について説明する。この管理用ICタグ送受信処理は、管理用ICタグ24のCPU24fで実行されている。
【0133】
まず、アンテナ24bがHT400から依頼情報を含む呼出波を受信したか否かを判定する(S150)。依頼情報を含む呼出波を受信した場合には(S150:YES)、HT400から登録情報321の送信が要求されているが、自身が設置されているパチンコ機1の登録情報をHT400が依頼しているのかを確認するために、依頼情報と共に呼出波に含まれているIDコードが、EEPROM24cに記憶されているIDコードと一致しているか否かを判定する(S151)。IDコードが一致していない場合には(S151:NO)、この管理用ICタグ24はHT400が登録情報を取得しようとしているパチンコ機1に備えられている管理用ICタグ24でないことを意味するので、異なるパチンコ機1と通信していることを示すエラー情報を含む反射波をアンテナ24bから送信し(S153)、S150へ戻る。IDコードが一致してる場合には(S151:YES)、HT400が登録情報を取得しようとしているパチンコ機1に備えられた管理用ICタグ24と通信をしているということとなるので、R/Wユニット30へ要求を伝えるために、R/Wユニット30へケーブル24kを介して依頼情報を送信し(S152)、S150へ戻る。
【0134】
依頼情報を含む呼出波を受信していない場合には(S150:NO)、アンテナ24bがHT400から認証用依頼情報を含む呼出波を受信したか否かを判定する(S154)。認証用依頼情報を含む呼出波を受信した場合には(S154:YES)、HT400から認証用登録情報322の送信が要求されているが、自身が設置されているパチンコ機1の認証用登録情報をHT400が依頼しているのかを確認するために、認証用依頼情報と共に呼出波に含まれているIDコードが、EEPROM24cに記憶されているIDコードと一致しているか否かを判定する(S155)。IDコードが一致していない場合には(S155:NO)、この管理用ICタグ24はHT400が認証用登録情報を取得しようとしているパチンコ機1に備えられている管理用ICタグ24でないことを意味するので、異なるパチンコ機1と通信していることを示すエラー情報を含む反射波をアンテナ24bから送信し(S157)、S150へ戻る。IDコードが一致している場合には(S155:YES)、HT400が認証用登録情報を取得しようとしているパチンコ機1に備えられた管理用ICタグ24と通信をしているということとなるので、R/Wユニット30へ要求を伝えるために、R/Wユニット30へケーブル24kを介して認証用依頼情報を送信し(S156)、S150へ戻る。
【0135】
認証用依頼情報を含む呼出波を受信していない場合には(S154:NO)、R/Wユニット30からケーブル24kを介して登録情報を受信したか否かを判定する(S158)。登録情報を受信した場合には(S158:YES)、R/Wユニット30が登録情報321を引き渡すと判断し、HT400へ登録情報321を送信するために登録情報321を送信してきたので、受信した登録情報を含む反射波をアンテナ24bから送信し(S159)、S150へ戻る。登録情報を受信していない場合には(S158:NO)、R/Wユニット30からケーブル24kを介して認証用登録情報を受信したか否かを判定する(S160)。認証用登録情報を受信した場合には(S160:YES)、R/Wユニット30がHT400へ認証用登録情報322を送信するために認証用登録情報322を送信してきたので、受信した認証用登録情報を含む反射波をアンテナ24bから送信し(S161)、S150へ戻る。
【0136】
認証用登録情報を受信していない場合には(S160:NO)、アンテナ24bがHT400から登録情報を含む呼出波を受信したか否かを判定する(S162)。登録情報を含む呼出波を受信した場合には(S162:YES)、HT400で設定された登録情報4141が、R/Wユニット30へ記憶させるために送信されてきているが、自身が設置されているパチンコ機1が、登録情報を記憶するパチンコ機1であるかを確認するために、登録情報と共に呼出波に含まれているIDコードが、EEPROM24cに記憶されているIDコードと一致しているか否かを判定する(S163)。IDコードが一致していない場合には(S163:NO)、この管理用ICタグ24はHT400が登録情報を記憶させようとしているパチンコ機1に備えられている管理用ICタグ24でないことを意味するので、異なるパチンコ機1と通信していることを示すエラー情報を含む反射波をアンテナ24bから送信し(S165)、S150へ戻る。
【0137】
IDコードが一致している場合には、(S163:YES)、受信した登録情報をパチンコ機1のR/Wユニット30に記憶させるために、R/Wユニット30へ受信した登録情報を送信して(S164)、S150へ戻る。登録情報を含む呼出波を受信していない場合には(S162:NO)、認証用登録情報を含む呼出波を受信したか否かを判定する(S166)。認証用登録情報を含む呼出波を受信した場合には(S166:YES)、HT400で設定された認証用登録情報4142が、R/Wユニット30へ記憶させるために送信されてきているが、自身が設置されているパチンコ機1へ認証用登録情報を記憶するのかを確認するために、認証用登録情報と共に呼出波に含まれているIDコードが、EEPROM24cに記憶されているIDコードと一致しているか否かを判定する(S167)。IDコードが一致していない場合には(S167:NO)、この管理用ICタグ24が認証用登録情報を記憶するパチンコ機1に備えられている管理用ICタグ24でないことを意味するので、異なるパチンコ機1と通信していることを示すエラー情報を含む反射波をアンテナ24bから送信し(S169)、S150へ戻る。IDコードが一致している場合には(S167:YES)、受信した認証用登録情報をパチンコ機1のR/Wユニット30に記憶させるために、R/Wユニット30へ受信した認証用登録情報を送信し(S168)、S150へ戻る。
【0138】
認証用登録情報を含む呼出波を受信していない場合には(S166:NO)、R/Wユニット30からケーブル24kを介して完了情報を受信したか否かを判定する(S170)。完了情報を受信した場合には(S170:YES)、R/Wユニット30にて登録情報321又は認証用登録情報322の記憶が正常に完了しているので、受信した完了情報を含む反射波をアンテナ24bからHT400へ送信し(S171)、S150へ戻る。完了情報を受信していない場合には(S170:NO)、R/Wユニット30からケーブル24kを介してエラー情報を受信したか否かを判定する(S172)。エラー情報を受信した場合には(S172:YES)、R/Wユニット30がパチンコ機1が認証状態でないと判断してエラー情報を送信してきたので、受信したエラー情報を含む反射波をアンテナ24bから送信し(S173)、S150へ戻る。エラー情報を受信していない場合には(S172:NO)、何もせずにS150へ戻る。以上の処理を繰り返し実施することにより、管理用ICタグ送受信処理を継続して行うことができる。
【0139】
次に、図29のフローチャートを参照して、R/Wユニット30のメイン処理で行われる送受信処理(図17:S14)について説明する。このメイン処理は、図17に示すR/Wユニット30のメイン処理中で実施される。
【0140】
まず、管理用ICタグ24から依頼情報を実施したか否かを判定する(S41)。依頼情報を受信した場合には(S41:YES)、HT400から登録情報321の送信を依頼されている。登録情報321の設定を行うために、HT400がR/Wユニット30から登録情報321を取得できるのは、パチンコ機1が認証状態である場合にのみである。そこで、認証フラグに「1」がセットされ「ON」となっているか否かにより、パチンコ機1が認証状態である否かを判定する(S42)。この認証フラグは、メイン処理のS9〜S13においてパチンコ機1が認証中であるか否かの認証判断が行われ、認証状態であると判断された場合には「1」がセットされて「ON」となっており、認証情報でないと判断された場合には「0」がセットされて「OFF」となっている。認証フラグが「ON」であり、パチンコ機1が認証状態である場合には(S42:YES)、EEPROM32の登録情報記憶エリアに記憶されている登録情報321を管理用ICタグ24へ送信し(S43)、処理を終了する。認証フラグが「ON」でない場合には(S42:NO)、認証状態でないことを示すエラー情報を管理用ICタグ24へ送信し(S44)、処理を終了する。
【0141】
S41において、依頼情報を実施していない場合には(S41:NO)、管理用ICタグ24から認証用依頼情報を受信したか否かを判定する(S45)。認証用依頼情報を受信した場合には(S45:YES)、HT400から認証用登録情報322の送信を依頼されている。EEPROM32の認証用登録情報記憶エリアに記憶されている認証用登録情報322を管理用ICタグ24へ送信し(S46)、処理を終了する。
【0142】
認証用依頼情報を受信していない場合には(S45:NO)、管理用ICタグ24から登録情報を受信したか否かを判定する(S47)。登録情報を受信した場合には(S47:YES)、HT400で設定された登録情報が送信されてきている。受信した登録情報をEEPROM32の登録情報記憶エリアの登録情報321に記憶できるのは、パチンコ機1が認証状態である場合のみである。そこで、認証フラグに「1」がセットされ「ON」となっているか否かにより、パチンコ機1が認証状態であるか否かを判定する(S48)。認証フラグが「ON」である場合には(S48:YES)、認証状態となっているので、受信した登録情報をEEPROM32の登録情報記憶エリアに記憶されている登録情報321に記憶し(S49)、登録情報の記憶が完了したことを示す完了情報を管理用ICタグ24へ送信して(S50)、処理を終了する。認証フラグが「ON」でない場合には(S48:NO)、認証状態でないことを示すエラー情報を管理用ICタグ24へ送信し(S51)、処理を終了する。
【0143】
S47において、登録情報を受信していない場合には(S47:NO)、認証用登録情報を受信したか否かを判定する(S52)。認証用登録情報を受信した場合には(S52:YES)、HT400で設定された認証用登録情報が送信されてきている。受信した認証用登録情報をEEPROM32の認証用登録情報記憶エリアに記憶されている認証用登録情報322に記憶し(S53)、認証用登録情報の記憶が完了したことを示す完了情報を管理用ICタグ24へ送信して(S54)、処理を終了する。認証用登録情報を受信していない場合には(S52:NO)、処理を終了する。
【0144】
6.監視設定及び認証設定の動作における変形例の説明
5.監視設定及び認証設定の動作の説明では、パチンコ機1が認証情報であるか否かの判断をR/Wユニット30において、送受信処理の中で行っている。しかし、この認証状態であるか否かの判断は、R/Wユニット30でなく管理用ICタグ24において行っても、同様の効果が得られる。そこで、図30及び図31のフローチャートを参照して、認証状態であるか否かの判断を管理用ICタグ24で行うパターンの動作の説明を行う。図30は、管理用ICタグ24で行われる管理用ICタグ送受信処理(認証判断実施)の変形例のフローチャートである。図31は、R/Wユニット30のメイン処理で行われる送受信処理の変形例のフローチャートである。
【0145】
まず、図30のフローチャートを参照して、管理用ICタグ24で行われる管理用ICタグ送受信処理(認証判断実施)の変形例について説明する。この管理用ICタグ送受信処理は、管理用ICタグ24のCPU24fで実行されている。尚、認証判定を行うためには、パチンコ機1が認証状態であるか否かの情報を有していなければならない。そこで、R/Wユニット30はメイン処理(図17参照)において、鍵穴120に認証用ICタグ126が差し込まれており、認証状態であると判断されて、認証フラグに「1」をセットし「ON」として、認証状態とした(図17:S12)後に、「認証状態ON」を示す判定結果を管理用ICタグ24へ送信し、認証状態でないと判断され、認証フラグに「0」をセットし「OFF」として、否認証状態とした(図17:S13)後に、「認証状態OFF」を示す判定結果を送信する。管理用ICタグ24では、受信した判定結果が「認証状態ON」を示すものである場合には、管理用ICタグ24の認証フラグに「1」をセットし「ON」として、認証状態とし、受信した判定結果が「認証状態ON」を示すものでない場合には、管理用ICタグ24の認証フラグに「0」をセットし「OFF」として、否認証状態としている。
【0146】
まず、アンテナ24bがHT400から依頼情報を含む呼出波を受信したか否かを判定する(S201)。依頼情報を含む呼出波を受信した場合には(S201:YES)、HT400から登録情報321の送信を要求されているが、自身が設置されているパチンコ機1の登録情報をHT400が依頼しているのかを確認するために、依頼情報と共に呼出波に含まれているIDコードが、EEPROM24cに記憶されているIDコードと一致しているか否かを判定する(S202)。IDコードが一致していない場合には(S202:NO)、この管理用ICタグ24はHT400が登録情報を取得しようとしているパチンコ機1に備えられている管理用ICタグ24でないことを意味するので、異なるパチンコ機1と通信していることを示すエラー情報を含む反射波をアンテナ24bから送信し(S203)、S201へ戻る。
【0147】
IDコードが一致してる場合には(S202:YES)、HT400が登録情報を取得しようとしているパチンコ機1に備えられた管理用ICタグ24と通信をしているということとなる。しかし、登録情報321の設定はパチンコ機1が認証状態である場合にしか行うことはできないので、パチンコ機1が認証状態である場合のみ、登録情報を含む反射波をアンテナ24bから送信することができる。そこで、管理用ICタグ24の認証フラグが「ON」であるか否かにより、パチンコ機1が認証状態であるか否かを判定する(S204)。管理用ICタグ24の認証フラグが「ON」である場合には(S204:YES)、パチンコ機1が認証状態となっているので、R/Wユニット30へ要求を伝えるために、R/Wユニット30へケーブル24kを介して依頼情報を送信し(S205)、S201へ戻る。管理用ICタグ24の認証フラグが「ON」となっていない場合には(S204:NO)、パチンコ機1が認証状態となっていないので、認証状態でないことを示すエラー情報を含む反射波をアンテナ24bから送信し(S206)、S201へ戻る。
【0148】
S201において、依頼情報を含む呼出波を受信していない場合には(S201:NO)、アンテナ24bがHT400から認証用依頼情報を含む呼出波を受信したか否かを判定する(S207)。認証用依頼情報を含む呼出波を受信した場合には(S207:YES)、HT400から認証用登録情報322の送信が要求されているが、自身が設置されているパチンコ機1の認証用登録情報をHT400が依頼しているのかを確認するために、認証用依頼情報と共に呼出波に含まれているIDコードが、EEPROM24cに記憶されているIDコードと一致しているか否かを判定する(S208)。IDコードが一致していない場合には(S208:NO)、この管理用ICタグ24はHT400が認証用登録情報を取得しようとしているパチンコ機1に備えられている管理用ICタグ24でないことを意味するので、異なるパチンコ機1と通信していることを示すエラー情報を含む反射波をアンテナ24bから送信し(S210)、S201へ戻る。IDコードが一致している場合には(S208:YES)、HT400が認証用登録情報を取得しようとしているパチンコ機1に備えられた管理用ICタグ24と通信をしているということとなるので、R/Wユニット30へ要求を伝えるために、R/Wユニット30へケーブル24kを介して認証用依頼情報を送信し(S209)、S201へ戻る。
【0149】
S207において、認証用依頼情報を含む呼出波を受信していない場合には(S207:NO)、R/Wユニット30からケーブル24kを介して登録情報を受信したか否かを判定する(S211)。登録情報を受信した場合には(S211:YES)、R/Wユニット30からHT400へ引き渡すために登録情報321が送信されてきたので、受信した登録情報を含む反射波をアンテナ24bから送信し(S212)、S201へ戻る。
【0150】
S211において、登録情報を受信していない場合には(S211:NO)、R/Wユニット30からケーブル24kを介して認証用登録情報を受信したか否かを判定する(S213)。認証用登録情報を受信した場合には(S213:YES)、R/Wユニット30からHT400へ引き渡すために認証用登録情報322が送信されてきたので、受信した認証用登録情報を含む反射波をアンテナ24bから送信し(S214)、S201へ戻る。
【0151】
S213において、認証用登録情報を受信していない場合には(S213:NO)、アンテナ24bがHT400から登録情報を含む呼出波を受信したか否かを判定する(S215)。登録情報を含む呼出波を受信した場合には(S215:YES)、HT400で設定された登録情報4141を、R/Wユニット30へ記憶させるために送信されてきているが、自身が設置されているパチンコ機1が、登録情報を記憶するパチンコ機1であるかを確認するために、登録情報と共に呼出波に含まれているIDコードが、EEPROM24cに記憶されているIDコードと一致しているか否かを判定する(S216)。IDコードが一致していない場合には(S216:NO)、この管理用ICタグ24はHT400が登録情報を記憶させようとしているパチンコ機1に備えられている管理用ICタグ24でないことを意味するので、異なるパチンコ機1と通信していることを示すエラー情報を含む反射波をアンテナ24bから送信し(S217)、S201へ戻る。
【0152】
IDコードが一致している場合には、(S216:YES)、受信した登録情報をパチンコ機1のR/Wユニット30に記憶させるために、R/Wユニット30へ受信した登録情報を送信するが、パチンコ機1が認証状態である場合にしか、登録情報321を記憶することはできないので、管理用ICタグ24の認証フラグが「ON」であるか否かにより、パチンコ機1が認証状態であるか否かを判定する(S218)。管理用ICタグ24の認証フラグが「ON」である場合には(S218:YES)、パチンコ機1が認証状態となっているので、R/Wユニット30へ受信した登録情報をケーブル24kを介して送信し(S219)、S201へ戻る。管理用ICタグ24の認証フラグが「ON」となっていない場合には(S218:NO)、パチンコ機1が認証状態となっていないので、認証状態でないことを示すエラー情報を含む反射波をアンテナ24bからHT400へ送信し(S220)、S201へ戻る。
【0153】
S215において、登録情報を含む呼出波を受信していない場合には(S215:NO)、認証用登録情報を含む呼出波を受信したか否かを判定する(S221)。認証用登録情報を含む呼出波を受信した場合には(S221:YES)、HT400で設定された認証用登録情報4142が、R/Wユニット30へ記憶させるために送信されてきているが、自身が設置されているパチンコ機1へ認証用登録情報を記憶するのかを確認するために、認証用登録情報と共に呼出波に含まれているIDコードが、EEPROM24cに記憶されているIDコードと一致しているか否かを判定する(S222)。IDコードが一致していない場合には(S222:NO)、この管理用ICタグ24が認証用登録情報を記憶するパチンコ機1に備えられている管理用ICタグ24でないことを意味するので、異なるパチンコ機1と通信していることを示すエラー情報を含む反射波をアンテナ24bから送信し(S224)、S201へ戻る。IDコードが一致している場合には(S222:YES)、受信した認証用登録情報をパチンコ機1のR/Wユニット30に記憶させるために、受信した認証用登録情報をR/Wユニット30へケーブル24kを介して送信し(S223)、S201へ戻る。
【0154】
S221において、認証用登録情報を含む反射波をHT400から受信していない場合には(S221:NO)、R/Wユニット30からケーブル24kを介して完了情報を受信したか否かを判定する(S225)。完了情報を受信した場合には(S225:YES)、R/Wユニット30にて登録情報321又は認証用登録情報322の記憶が正常に完了しているので、受信した完了情報を含む反射波をアンテナ24bから送信し(S226)、S201へ戻る。完了情報を受信していない場合には(S225:NO)、なにもせずにS201へ戻る。以上の処理を繰り返し実施することにより、管理用ICタグ送受信処理を継続して実施することができる。
【0155】
次に、図31のフローチャートを参照して、R/Wユニット30のメイン処理で行われる送受信処理(図17:S14)の変形例について説明する。このメイン処理は、図17に示すR/Wユニット30のメイン処理中で実施される。
【0156】
まず、管理用ICタグ24から依頼情報を受信したか否かを判定する(S231)。依頼情報を受信した場合には(S231:YES)、HT400から登録情報321の送信を依頼されている。そこで、EEPROM32の登録情報記憶エリアに記憶されている登録情報321を管理用ICタグ24へ送信し(S232)、処理を終了する。依頼情報を実施していない場合には(S231:NO)、管理用ICタグ24から認証用依頼情報を受信したか否かを判定する(S233)。認証用依頼情報を受信した場合には(S233:YES)、HT400から認証用登録情報322の送信を依頼されている。EEPROM32の認証用登録情報記憶エリアに記憶されている認証用登録情報322を管理用ICタグ24へ送信し(S234)、処理を終了する。
【0157】
認証用依頼情報を受信していない場合には(S233:NO)、管理用ICタグ24から登録情報を受信したか否かを判定する(S235)。登録情報を受信した場合には(S235:YES)、HT400で設定された登録情報が送信されてきている。そこで、受信した登録情報をEEPROM32の登録情報記憶エリアに記憶されている登録情報321に記憶し(S236)、登録情報の記憶が完了したことを示す完了情報を管理用ICタグ24へ送信して(S237)、処理を終了する。
【0158】
登録情報を受信していない場合には(S235:NO)、認証用登録情報を受信したか否かを判定する(S238)。認証用登録情報を受信した場合には(S238:YES)、HT400で設定された認証用登録情報が送信されてきている。そこで、受信した認証用登録情報をEEPROM32の認証用登録情報記憶エリアに記憶されている認証用登録情報322に記憶し(S239)、認証用登録情報の記憶が完了したことを示す完了情報を管理用ICタグ24へ送信して(S240)、処理を終了する。認証用登録情報を受信していない場合には(S238:NO)、なにもせずに処理を終了する。
【0159】
7.実施の形態と請求項との対比
尚、図13に示す登録情報321が記憶されているR/Wユニット30のEEPROM32(図4参照)の登録情報記憶エリアがICタグ監視装置の「第2登録情報記憶手段」に相当する。また、図15に示す認証用登録情報322が記憶されているR/Wユニット30のEEPROM32(図4参照)の認証用登録情報記憶エリアがICタグ監視装置の「認証用登録情報記憶手段」に相当する。
図22に示す登録情報4141が記憶されているHT400のフラッシュメモリ414の登録情報記憶エリア414a(図12参照)が携帯情報端末の「第1登録情報記憶手段」に相当する。また、図26に示す認証用登録情報4142が記憶されているHT400のフラッシュメモリ414の認証用登録情報記憶エリア414b(図12参照)が携帯情報端末の「第1認証用登録情報記憶手段」に相当する。また、図27に示す認定処理において入力されるパスワードと比較されるパスワードが記憶されているHT400のROM412(図12参照)のパスワード記憶エリア(図示外)が携帯情報端末の「特定情報記憶手段」に相当する。また、図4に示すRF回路35及び認証用アンテナ128がICタグ監視装置の「呼出波送信手段」及び「反射波受信手段」に相当する。
【0160】
また、図17に示すメイン処理のフローチャートのS9〜S13の処理を実施するCPU31がICタグ監視装置の「認証判定手段」として機能する。さらに、図23に示す監視設定処理のフローチャートのS81の処理を実施するCPU411が携帯情報端末の「第1依頼情報送信手段」として機能し、S82の処理を実施するCPU411が携帯情報端末の「第2登録情報受信手段」として機能し、S87〜S109の処理を実施するCPU411が携帯情報端末の「登録情報設定手段」として機能し、S90の処理を実施するCPU411が携帯情報端末の「第3登録情報送信手段」として機能し、
【0161】
また、図27に示す認証設定処理のフローチャートのS119及びS121の処理を実施するCPU411が携帯情報端末の「特定情報入力手段」として機能し、S122の処理を実施するCPU411が携帯情報端末の「特定情報判定手段」として機能し、S122の処理を実施するCPU411が携帯情報端末の「認証用登録情報設定制御手段」として機能し、S123の処理を実施するCPU411が携帯情報端末の「第1認証用依頼情報送信手段」として機能し、S124の処理を実施するCPU411が携帯情報端末の「第2認証用登録情報受信手段」として機能し、S129〜S146の処理を実施するCPU411が携帯情報端末の「認証用登録情報設定手段」として機能し、S132の処理を実施するCPU411が携帯情報端末の「第3認証用登録情報送信手段」として機能しする。
【0162】
また、図28に示す管理用ICタグ送受信処理のフローチャートのS150の処理又は図30に示す変形例の管理用ICタグ送受信処理のフローチャートのS201の処理を実施するCPU24fが管理用ICタグの「第1依頼情報受信手段」として機能する。また、S152の処理又はS205の処理を実施するCPU24fが管理用ICタグの「第2依頼情報送信手段」として機能する。S158の処理又はS211の処理を実施するCPU24fが管理用ICタグの「第1登録情報受信手段」として機能し、S159の処理又はS212の処理を実施するCPU24fが管理用ICタグの「第2登録情報送信手段」として機能しする。S162の処理又はS215の処理を実施するCPU24fが管理用ICタグの「第3登録情報受信手段」として機能し、S164の処理又はS219の処理を実施するCPU24fが管理用ICタグの「第4登録情報送信手段」として機能する。
【0163】
また、S154の処理又はS207の処理を実施するCPU24fが管理用ICタグの「第1認証用依頼情報受信手段」として機能し、S156の処理又はS209の処理を実施するCPU24fが管理用ICタグの「第2認証用依頼情報送信手段」として機能する。S166の処理又はS221の処理を実施するCPU24fが管理用ICタグの「第1認証用登録情報受信手段」として機能し、S168の処理又はS223の処理を実施するCPU24fが管理用ICタグの「第2認証用登録情報送信手段」として機能する。S166の処理又はS221の処理を実施するCPU24fが管理用ICタグの「第3認証用登録情報受信手段」として機能し、S168の処理又はS223の処理を実施するCPU24fが管理用ICタグの「第4認証用登録情報送信手段」として機能する。
【0164】
また、図29に示す送受信処理のフローチャートのS47の処理又は図31に示す変形例の送受信処理のフローチャートのS235の処理を実施するCPU31がICタグ監視装置の「第4登録情報受信手段」として機能し、S41の処理又はS231の処理を実施するCPU31がICタグ監視装置の「第2依頼情報受信手段」として機能し、S43の処理又はS232の処理を実施するCPU31がICタグ監視装置の「第1登録情報送信手段」として機能する。
【0165】
また、S42,S43の処理を実施するCPU31がICタグ監視装置の「登録情報送信制御手段」として機能し、S48,S49の処理を実施するCPU31がICタグ監視装置の「登録情報記憶制御手段」として機能する。
【0166】
S45の処理又はS233の処理を実施するCPU31がICタグ監視装置の「第2認証用依頼情報受信手段」として機能し、S46の処理又はS234の処理を実施するCPU31がICタグ監視装置の「第1認証用登録情報送信手段」として機能し、S52の処理又はS238の処理を実施するCPU31がICタグ監視装置の「第4認証用登録情報受信手段」として機能する。
【0167】
8.実施の形態の効果
以上説明したように、上記の実施の形態の監視システムでは、監視用ICタグ86,監視用ICタグ186により基板ボックス80及び大入賞口16の開放を監視し、その監視情報をR/Wユニット30に記憶することができる。また、R/Wユニット30に記憶された監視情報は、遊技場内に設置された管理端末装置100にも送信され、記憶される。また、管理端末装置100からはホールコンピュータ300へ監視情報が送られて、ホールコンピュータ300で遊技場内の全てのパチンコ機1の監視情報を管理できるようになっている。
【0168】
また、パチンコ機1の本体枠110、前面枠111及び機枠112を開錠する鍵121には認証用ICタグ126が埋め込まれており、パチンコ機1のの鍵穴120に正規の鍵121を差し込むことにより、パチンコ機1が認証状態となる。そして、HT400はパチンコ機1が認証状態となっている場合に、パチンコ機1に貼り付けられている認証用ICタグ126と通信することによりR/Wユニット30に記憶されている登録情報や認証用登録情報を取得することができ、登録情報の設定を行うことができる。したがって、操作者はパチンコ機1の鍵穴120に鍵121を差し込んで、HT400を操作することによって、パチンコ機1の登録情報の設定を行い、設定後の登録情報をR/Wユニット30へ返送することができる。
【0169】
さらに、予めHT400に記憶されたパスワードを入力することにより、認証用ICタグ126と通信することによりR/Wユニット30に記憶されている認証用登録情報を取得し、設定を行い、設定後の認証用登録情報をR/Wユニット30へ返送することができる。
【0170】
9.変形例の説明
尚、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下に、本発明を適用する実施の形態の変形例について説明する。まず、本実施形態では所定の動作を行う装置として、遊技機の一種であるパチンコ機を例に挙げているが、所定の動作を行う装置は遊技機であるパチンコ機に限られず、パチコン機、パチスロ台等の各種の遊技機に適用可能である。さらに、遊技機に限らず、所定の動作を行って製品を製造する工作機械、所定の動作を行って商品を販売する自動販売機、所定の動作を行ってサービスを提供するサービス提供装置等にも適用可能である。
【0171】
また、上記実施の形態では、移動を監視される被監視部材としてパチンコ機1の基板ボックス80及び大入賞口16を扱い、夫々一箇所に監視用ICタグを設置したが、移動を監視される部材はこれに限らず、他の入賞口や普通図柄始動ゲート、センターカバー90や各種基板に設置して、その開閉状態を監視してもよい。また、本体枠110、前面枠111又は機枠112に監視用ICタグを備え、前面枠111と本体枠110、本体枠110と機枠112の開閉を監視してもよい。また、監視用ICタグを設置する場所は各部材に一箇所である必要はなく、複数の位置に設置してもよい。さらに、装置がパチンコ機1でない場合にはもちろん、移動を監視される部材は上記実施の形態の部材に限らず、装置に備えられ、開閉が行われる開閉部材や装置を構成する構成部材であればよく、開閉部材の開閉や構成部材の所在を監視するために、1つ又は複数の監視用ICタグを開閉部材や構成部材に設置して、その部材の移動を監視してもよい。
【0172】
また、上記実施の形態では認証用登録情報322に記憶できる認証用ICタグ126のIDコードを8個として扱ったが、これは8個に限らずそれ以上であっても、以下であってもよく、1つであってもよい。また、上記実施の形態では、認証用ICタグ126を鍵121に埋め込ませたが、認証用ICタグ126を備えた認証部材は必ずしも鍵121に埋め込まれている必要はなく、操作担当者の名札や身分証、制服、筆記用具等に埋め込まれていてもよく、また、認証部材として単独で存在していてもよく、形状もカード型のプラスチック板、指輪型、スティック型、布地への埋め込みなどでもよい。
【0173】
また、上記実施の形態では、登録情報に記憶されている監視間隔時間毎に監視用ICタグへ監視用呼出波を送信しているが、遊技が行われている場合には5ミリ秒毎に監視用呼出波を送信し、遊技が行われていない場合には2秒毎に監視用呼出波の送信を行うようにしたり、時間毎に監視用呼出波の監視間隔を設定したりしてもよい。同様に、認証用ICタグへの認証用呼出波の送信タイミングを認証用登録情報に記憶させ、その送信タイミングに従い、認証用呼出波を送信するようにしてもよい。
【0174】
また、上記実施の形態では、HT400としてPDAの形状をしている端末装置を使用したが、これはPDAに限らず、携帯電話や他の携帯情報端末や専用機でも構わず、管理用ICタグ24と通信可能なRF回路410及びアンテナ402を備えていれば良い。
【0175】
また、上記実施の形態では、認証用登録情報1141の設定を行う際の特定情報としてパスワードを使用し、その一致を判定したが、これは氏名及びパスワードの確認に限らず、パスワードのみであったり、社員コードとパスワードであったり、社員コードのみであったりしてもよい。
【0176】
また、上記実施の形態では、HT400は依頼情報や認証用依頼情報を管理用ICタグ24へ送信することにより、R/Wユニット30に記憶されいる登録情報321や認証用登録情報322を取得したが、設定を行う際にR/Wユニット30から登録情報や認証用登録情報を取得せず、HT400のフラッシュメモリ414に記憶されている登録情報4141又は認証用登録情報4142を呼び出して、設定を行い、管理用ICタグ24を介してR/Wユニット30へ変更した登録情報又は認証用登録情報を送信して、R/Wユニット30に記憶されいる登録情報又は認証用登録情報を更新してもよい。
【0177】
また、登録情報及び認証用登録情報は、管理用ICタグ24のEEPROM24cにも記憶するようにしてもよい。そこで、管理用ICタグ24は、HT400から依頼情報又は認証用依頼情報を含む呼出波を受信した際には、R/Wユニット30から登録情報又は認証用登録情報を取得するのではなく、EEPROM24cに記憶されている登録情報又は認証用登録情報を反射波に載せて送信してもよい。
【0178】
また、上記実施の形態では、監視情報依頼情報を受信した管理用ICタグ24が備えられているパチンコ機1が、HT400が監視情報を取得しようとしているパチンコ機1であるか否かの確認を、依頼情報と共に呼出波に含まれているIDコードが、管理用ICタグ24のEEPROM24cに記憶されている自身のIDコードと一致するか否かにより判断している。しかし、確認方法はこれに限らず、HT400側で、管理用ICタグ24から送信されてきた監視情報を含む反射波に含まれているIDコードが、管理用ICタグIDコード記憶エリア414cに記憶されている、監視情報を取得しようとしているパチンコ機のIDコードと一致するか否かにより判断しても良い。また、IDコードにより判定するのではなく、パチンコ機1の台番号により判定してもよい。この場合には、管理用ICタグ24又はR/Wユニット30に自身が設置されているパチンコ機1の台番号を予め記憶しておき、HT400から台番号を管理用ICタグ24へ送信して、管理用ICタグ24又はR/Wユニット30で台番号が一致するか否かにより判定を行うようにすればよい。
【0179】
また、上記実施の形態では、特定情報記憶手段及び特定情報判定手段を携帯情報端末に備えているが、管理用ICタグに備えて特定情報を管理用ICタグ24のEEPROM24cに記憶させ、HT400で入力した特定情報を管理用ICタグ24へ送信して、入力された特定情報が予め登録されているものと一致するか否かの判定を管理用ICタグ24のCPU24fで行ってもよい。この場合には、判定結果が管理用ICタグ24からHT400へ送信され、HT400側の認証用登録情報制御手段が特定情報の一致を認識できるようにする。また、特定情報記憶手段及び特定情報判定手段をICタグ監視装置であるR/Wユニット30に備え、特定情報をEEPROM31に記憶させ、HT400で入力した特定情報を、R/Wユニット30へ送信して、入力した特定情報が予め登録されているものと一致するか否かの判定をR/Wユニット30のCPU31で行ってもよい。この場合も、判定結果が管理用ICタグ24からHT400へ送信され、HT400側の認証用登録情報制御手段が特定情報の一致を認識できるようにする。
【0180】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1に係る発明の監視システムでは、装置のICタグ監視装置は、監視用ICタグと通信を行って部材を監視し、ICタグ監視装置に備えられた管理用ICタグは、携帯情報端末と通信することができる。また、携帯情報端末の第1依頼情報送信手段は、登録情報の送信を依頼する依頼情報を管理用ICタグに送信し、第2登録情報受信手段は、管理用ICタグから送信された登録情報を受信し、第1登録情報記憶手段は、第2登録情報受信手段が受信した登録情報を記憶し、登録情報設定手段は、登録情報の設定を行い、第1登録情報記憶手段に記憶し、第3登録情報送信手段は、第1登録情報記憶手段に記憶された登録情報を管理用ICタグへ送信することができる。また、管理用ICタグの第1依頼情報受信手段は、第1依頼情報送信手段から送信された依頼情報を受信し、第2依頼情報送信手段は、第1依頼情報受信手段が受信した依頼情報をICタグ監視装置へ送信し、第1登録情報受信手段は、ICタグ監視装置から送信された登録情報を受信し、第2登録情報送信手段は、第1登録情報受信手段が受信した登録情報を第2登録情報受信手段へ送信し、第3登録情報受信手段は、第3登録情報送信手段から送信された登録情報を受信し、第4登録情報送信手段は、第3登録情報受信手段が受信した登録情報をICタグ監視装置へ送信することができる。また、ICタグ監視装置の第4登録情報受信手段は、第4登録情報送信手段から送信された登録情報を受信し、第2登録情報記憶手段は、第4登録情報受信手段が受信した登録情報を記憶し、第2依頼情報受信手段は、第2依頼情報送信手段から送信された依頼情報を受信し、第1登録情報送信手段は、第2依頼情報受信手段が依頼情報を受信した場合に、第2登録情報記憶手段に記憶している登録情報を第1登録情報受信手段に送信することができる。したがって、携帯情報端末で装置に備えられているICタグ監視装置に記憶されている登録情報を取得して、設定を行い、設定後の登録情報をICタグ監視装置に送信して記憶させることができる。よって、携帯情報端末が複数存在する場合、以前設定を行った携帯情報端末と異なる携帯情報端末で設定を行うこともできる。
【0181】
また、請求項2に係る発明の監視システムでは、請求項1に記載の発明の効果に加えて、ICタグの監視装置認証用登録情報記憶手段は、認証用ICタグを監視するための情報である認証用登録情報を記憶し、呼出波送信手段は、認証用ICタグを呼び出す呼出波を送信し、反射波受信手段は、認証用ICタグから返送される反射波を受信し、認証判定手段は、反射波受信手段が、認証用登録情報記憶手段に記憶されている認証用登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む反射波を受信した場合に、装置を認証状態とし、登録情報送信制御手段は、装置が認証状態である場合にのみ、第1登録情報送信手段は第2登録情報記憶手段に記憶している登録情報を管理用ICタグに送信し、登録情報記憶制御手段は、装置が認証状態である場合にのみ、第2登録情報受信手段が受信した登録情報を第2登録情報記憶手段に記憶することができる。したがって、携帯情報端末が管理用ICタグを介してICタグ監視装置から登録情報を取得できるのは、認証部材を用いて装置を認証状態としている場合のみである。よって、正規の認証部材を所有しない者が携帯情報端末を操作して登録情報を取得したり、変更したりすることはできない。
【0182】
また、請求項3に係る発明の監視システムでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、登録情報は、監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に対応されて記憶されており、ICタグ監視装置が監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、監視用ICタグに記憶されている識別情報の少なくとも1つを含むことができる。
【0183】
また、請求項4に係る発明の監視システムでは、請求項2に記載の発明の効果に加えて、認証用登録情報は、呼出波送信手段の認証用ICタグへの呼出波の送信タイミング及び、認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0184】
また、請求項5に係る発明の監視システムでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、携帯情報端末の第1認証用依頼情報送信手段は、認証用登録情報の送信を依頼する認証用依頼情報を管理用ICタグに送信し、第2認証用登録情報受信手段は、管理用ICタグから送信された認証用登録情報を受信し、第1認証用登録情報記憶手段は、第2認証用登録情報受信手段が受信した認証用登録情報を記憶し、認証用登録情報設定手段は、認証用登録情報の設定を行い、第1認証用登録情報記憶手段に記憶し、第3認証用登録情報送信手段は、第1認証用登録情報記憶手段に記憶された認証用登録情報を管理用ICタグへ送信することができる。また、管理用ICタグの第1認証用依頼情報受信手段は、第1認証用依頼情報送信手段から送信された認証用依頼情報を受信し、第2認証用依頼情報送信手段は、第1認証用依頼情報受信手段が受信した認証用依頼情報をICタグ監視装置へ送信し、第1認証用登録情報受信手段は、ICタグ監視装置から送信された認証用登録情報を受信し、第2認証用登録情報送信手段は、第1認証用登録情報受信手段が受信した認証用登録情報を第2認証用登録情報受信手段へ送信し、第3認証用登録情報受信手段は、第3認証用登録情報送信手段から送信された認証用登録情報を受信し、第4認証用登録情報送信手段は、第3認証用登録情報受信手段が受信した認証用登録情報をICタグ監視装置へ送信することができる。また、ICタグ監視装置の第2認証用依頼情報受信手段は、第2認証用依頼情報送信手段から送信された認証用依頼情報を受信し、第1認証用登録情報送信手段は、第2認証用依頼情報受信手段が認証用依頼情報を受信した場合に、認証用登録情報記憶手段に記憶している認証用登録情報を第1認証用登録情報受信手段に送信し、第4認証用登録情報受信手段は、第4認証用登録情報送信手段から送信された認証用登録情報を受信することができる。したがって、携帯情報端末で装置に備えられているICタグ監視装置に記憶されている認証用登録情報を取得して、設定を行い、設定後の登録情報をICタグ監視装置に送信して記憶させることができる。
【0185】
また、請求項6に係る発明の監視システムでは、請求項5に記載の発明の効果に加えて、携帯情報端末の特定情報記憶手段は、操作者を特定する特定情報を記憶し、特定情報入力手段は、特定情報を入力し、特定情報判定手段は、特定情報入力手段により入力された特定情報が特定情報記憶手段に記憶されている特定情報と一致するか否かの判定を行い、認証用登録情報設定制御手段は、特定情報判定手段により一致していると判定された場合にのみ、認証用登録情報設定手段において認証用登録情報の設定を行うことができる。したがって、特定情報を知らない者が、勝手に携帯情報端末装置を操作して、登録情報又は認証用登録情報を設定することはできない。
【0186】
また、請求項7に係る発明の監視システムでは、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、装置は遊技機を用いることができる。したがって、遊技機に関する監視の登録情報の設定を携帯情報端末で行うことができる。
【0187】
また、請求項8に係る発明の監視システムでは、請求項7に記載の発明の効果に加えて、遊技機の機枠は、遊技機を設置する遊技機設置台に遊技機を固定し、本体枠は、遊技機の本体を機枠に設置し、前面枠は、遊技球が流下する遊技領域を保護することができる。また、鍵と錠とで構成された施錠装置は、機枠と本体枠、及び本体枠と前面枠とを施錠し、鍵は認証部材を備えることができる。したがって、装置である遊技機の開閉を行う鍵と認証部材とを共用することができるので、係員は多数の鍵を管理する必要がない。
【0188】
また、請求項9に係る発明のICタグを備えた装置では、管理用ICタグの第1依頼情報受信手段は、携帯情報端末から送信された登録情報の送信を依頼する依頼情報を受信し、第2依頼情報送信手段は、第1依頼情報受信手段が受信した依頼情報をICタグ監視装置へ送信し、第1登録情報受信手段は、ICタグ監視装置から送信された登録情報を受信し、第2登録情報送信手段は、第1登録情報受信手段が受信した登録情報を携帯情報端末へ送信し、第3登録情報受信手段は、携帯情報端末から送信された登録情報を受信し、第4登録情報送信手段は、第3登録情報受信手段が受信した登録情報をICタグ監視装置へ送信することができる。また、ICタグ監視装置の第4登録情報受信手段は、第4登録情報送信手段から送信された登録情報を受信し、第2登録情報記憶手段は、第4登録情報受信手段が受信した登録情報を記憶し、第2依頼情報受信手段は、第2依頼情報送信手段から送信された依頼情報を受信し、第1登録情報送信手段は、第2依頼情報受信手段が依頼情報を受信した場合に、第2登録情報記憶手段に記憶している登録情報を第1登録情報受信手段に送信することができる。
【0189】
また、請求項10に係る発明のICタグを備えた装置では、請求項9に記載の発明の効果に加えて、ICタグ監視装置の認証用登録情報記憶手段は、認証用ICタグを監視するための情報である認証用登録情報を記憶し、呼出波送信手段は、認証用ICタグを呼び出す呼出波を送信し、反射波受信手段は、認証用ICタグから返送される反射波を受信し、認証判定手段は、反射波受信手段が、認証用登録情報記憶手段に記憶されている認証用登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む反射波を受信した場合に、装置を認証状態とし、登録情報送信制御手段は、装置が認証状態である場合にのみ、第1登録情報送信手段は第2登録情報記憶手段に記憶している登録情報を管理用ICタグに送信することができ、登録情報記憶制御手段は、装置が認証状態である場合にのみ、第4登録情報受信手段が受信した登録情報を第2登録情報記憶手段に記憶することができる。
【0190】
また、請求項11に係る発明のICタグを備えた装置では、請求項9又は10に記載の発明の効果に加えて、登録情報は、監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に対応されて記憶されており、ICタグ監視装置が監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、監視用ICタグを他のICタグと区別するための監視用識別情報の少なくとも1つを含むことができる。
【0191】
また、請求項12に係る発明のICタグを備えた装置では、請求項10に記載の発明の効果に加えて、認証用登録情報は、呼出波送信手段の認証用ICタグへの呼出波の送信タイミング及び、認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つを用いることができる。
【0192】
また、請求項13に係る発明のICタグを備えた装置では、請求項9乃至12のいずれかに記載の発明の効果に加えて、装置は遊技機を用いることができる。
【0193】
また、請求項14に係る発明のICタグを備えた装置では、請求項13に記載の発明の効果に加えて、遊技機の機枠は、遊技機を設置する遊技機設置台に遊技機を固定し、本体枠は、遊技機の本体を機枠に設置し、前面枠は、遊技球が流下する遊技領域を保護することができる。また、鍵と錠とで構成された施錠装置は、機枠と本体枠、及び本体枠と前面枠とを施錠し、鍵は認証部材を備えることができる。
【0194】
また、請求項15に係る発明の携帯情報端末では、携帯情報端末の第1依頼情報送信手段は、登録情報の送信を依頼する依頼情報を管理用ICタグに送信し、第2登録情報受信手段は、管理用ICタグから送信された登録情報を受信し、第1登録情報記憶手段は、第2登録情報受信手段が受信した登録情報を記憶し、登録情報設定手段は、登録情報の設定を行い、第1登録情報記憶手段に記憶し、第3登録情報送信手段は、第1登録情報記憶手段に記憶された登録情報を装置へ送信することができる。
【0195】
また、請求項16に係る発明の携帯情報端末では、請求項15に記載の発明の効果に加えて、登録情報は、監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に対応されて記憶されており、監視用ICタグを監視するICタグ監視装置が監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、監視用ICタグに記憶されている他のICタグと区別するための識別情報の少なくとも1つを含むことができる。
【0196】
また、請求項17に係る発明の携帯情報端末では、請求項15又は16に記載の発明の効果に加えて、第1認証用依頼情報送信手段は、ICタグ監視装置により認証される認証部材に設けられた認証用ICタグを識別するための情報である認証用登録情報の送信を依頼する認証用依頼情報を管理用ICタグに送信し、第2認証用登録情報受信手段は、管理用ICタグから送信された認証用登録情報を受信し、第1認証用登録情報記憶手段は、第2認証用登録情報受信手段が受信した認証用登録情報を記憶し、認証用登録情報設定手段は、認証用登録情報の設定を行い、第1認証用登録情報記憶手段に記憶し、第3認証用登録情報送信手段は、第1認証用登録情報記憶手段に記憶された認証用登録情報を管理用ICタグへ送信することができる。
【0197】
また、請求項18に係る発明の携帯情報端末では、請求項17に記載の発明の効果に加えて、特定情報記憶手段は、操作者を特定する特定情報を記憶し、特定情報入力手段は、特定情報を入力し、特定情報判定手段は、特定情報入力手段により入力された特定情報が特定情報記憶手段に記憶されている特定情報と一致するか否かの判定を行い、認証用登録情報設定制御手段は、特定情報判定手段により一致していると判定された場合にのみ、認証用登録情報設定手段において認証用登録情報の設定を行うことができる。
【0198】
また、請求項19に係る発明の携帯情報端末では、請求項17又は18に記載の発明の効果に加えて、認証用登録情報は、ICタグ監視装置が認証用ICタグの認証を行う認証タイミング及び、認証用ICタグを他のICタグと区別するための識別情報のうちの少なくとも1つを用いることができる。
【0199】
また、請求項20に係る発明の携帯情報端末では、請求項15乃至19のいずれかに記載の発明の効果に加えて、装置は遊技機を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施の形態の監視システムの構成図である。
【図2】図2は、パチンコ機1の前面枠111及び本体枠110を開いた状態をパチンコ機1の前面から見た斜視図である。
【図3】図3はパチンコ機1の背面図である。
【図4】図4は、パチンコ機1及びパチンコ機1に付属したR/Wユニット30の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、監視用ICタグ86の平面図である。
【図6】図6は、監視用ICタグ86の電気的回路構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、管理用ICタグ24の電気的回路構成を示すブロック図である。
【図8】図8は、基板ボックス80の斜視図である。
【図9】図9は、開閉扉16aが開放されている状態のアタッカ部材160の斜視図である。
【図10】図10は、鍵121の平面図である。
【図11】図11は、HT400の斜視図である。
【図12】図12は、HT400の電気的構成のブロック図である。
【図13】図13は、R/Wユニット30のEEPROM32の登録情報記憶エリアに記憶されている登録情報321の模式図である。
【図14】図14は、R/Wユニット30のRAM33の監視処理使用データ記憶エリアに記憶されている監視処理使用データ331の模式図である。
【図15】図15は、R/Wユニット30のEEPROM32の認証用登録情報記憶エリアに記憶されている認証用登録情報322の模式図である。
【図16】図16は、R/Wユニット30のEEPROM32の監視情報記憶エリアに記憶されている監視情報323の模式図である。
【図17】図17は、R/Wユニット30で行われるメイン処理のフローチャートである。
【図18】図18は、R/Wユニット30で行われるメイン処理の中で行われる監視処理のフローチャートである。
【図19】図19は、HT400の表示パネル403に表示されるパチンコ機監視メニュー画面403aのイメージ図である。
【図20】図20は、HT400の表示パネル403に表示される監視設定メニュー画面403bのイメージ図である。
【図21】図21は、HT400の表示パネル403に表示される監視設定メニューの変更画面403cのイメージ図である。
【図22】図22は、HT400のフラッシュメモリ414の登録情報記憶エリア414aに記憶されている登録情報4141の模式図である。
【図23】図23は、HT400のパチンコ機監視メニュー画面403aで「登録情報設定」を選択した際に行われる登録情報設定処理のフローチャートである。
【図24】図24は、HT400の表示パネル403に表示される認証設定メニュー画面403dのイメージ図である。
【図25】図25は、HT400の表示パネル403に表示される認証設定メニュー画面の追加画面403eのイメージ図である。
【図26】図26は、HT400のフラッシュメモリ414の認証用登録情報記憶エリア414bに記憶されている認証用登録情報4142の模式図である。
【図27】図27は、HT400のパチンコ機監視メニュー画面403aで「認証用登録情報設定」を選択した際に行われる認証用登録情報設定処理のフローチャートである。
【図28】図28は、管理用ICタグ24で行われる管理用ICタグ送受信処理のフローチャートである。
【図29】図29は、R/Wユニット30のメイン処理で行われる送受信処理のフローチャートである。
【図30】図30は、管理用ICタグ24で行われる管理用ICタグ送受信処理(認証判断実施)の変形例のフローチャートである。
【図31】図31は、R/Wユニット30のメイン処理で行われる送受信処理の変形例のフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機
16 大入賞口
16a 開閉扉
24 管理用ICタグ
24a RF回路
24b アンテナ
24c EEPROM
24f CPU
30 R/Wユニット
31 CPU
32 EEPROM
43 EEPROM
68 監視用アンテナ
80 基板ボックス
80a 上蓋部
86 監視ICタグ
86a RF回路
86b アンテナ
110 本体枠
111 前面枠
112 機枠
113 本体
120 鍵穴
121 鍵
126 認証用ICタグ
128 認証用アンテナ
168 監視用アンテナ
186 監視用ICタグ
321 登録情報
322 認証用登録情報
402 アンテナ
403b 監視設定メニュー画面
403c 変更画面
403d 認証設定メニュー画面
403e 認証設定メニュー追加画面
400 HT
410 RF回路
411 CPU
414 フラッシュメモリ
4141 登録情報
4142 認証用登録情報

Claims (20)

  1. 自身に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備えた所定の動作を行う装置と、前記監視用ICタグを監視するための情報である登録情報の設定や前記監視用ICタグによる監視の結果である監視情報の閲覧を行う携帯情報端末とが通信する監視システムであって、
    前記装置は、
    前記監視用ICタグと通信を行って前記部材を監視し、前記携帯情報端末と通信するための管理用ICタグを備えたICタグ監視装置を備え、
    前記携帯情報端末は、
    前記登録情報の送信を依頼する依頼情報を前記管理用ICタグに送信する第1依頼情報送信手段と、
    前記管理用ICタグから送信された前記登録情報を受信する第2登録情報受信手段と、
    当該第2登録情報受信手段が受信した前記登録情報を記憶する第1登録情報記憶手段と、
    前記登録情報の設定を行い、前記第1登録情報記憶手段に記憶する登録情報設定手段と、
    前記第1登録情報記憶手段に記憶された前記登録情報を前記管理用ICタグへ送信する第3登録情報送信手段と
    を備え、
    前記管理用ICタグは、
    前記第1依頼情報送信手段から送信された前記依頼情報を受信する第1依頼情報受信手段と、
    当該第1依頼情報受信手段が受信した前記依頼情報を前記ICタグ監視装置へ送信する第2依頼情報送信手段と、
    前記ICタグ監視装置から送信された前記登録情報を受信する第1登録情報受信手段と、
    当該第1登録情報受信手段が受信した前記登録情報を前記第2登録情報受信手段へ送信する第2登録情報送信手段と、
    前記第3登録情報送信手段から送信された前記登録情報を受信する第3登録情報受信手段と、
    当該第3登録情報受信手段が受信した前記登録情報を前記ICタグ監視装置へ送信する第4登録情報送信手段と
    を備え、
    前記ICタグ監視装置は、
    前記第4登録情報送信手段から送信された前記登録情報を受信する第4登録情報受信手段と、
    当該第4登録情報受信手段が受信した前記登録情報を記憶する第2登録情報記憶手段と、
    前記第2依頼情報送信手段から送信された前記依頼情報を受信する第2依頼情報受信手段と、
    当該第2依頼情報受信手段が前記依頼情報を受信した場合に、前記第2登録情報記憶手段に記憶している前記登録情報を前記第1登録情報受信手段に送信する第1登録情報送信手段と
    を備えたことを特徴とする監視システム。
  2. 前記監視システムは、
    他のICタグと区別するための識別情報を記憶した認証用ICタグを備えた認証部材を備え、
    前記ICタグ監視装置は、
    前記認証用ICタグを監視するための情報である認証用登録情報を記憶する認証用登録情報記憶手段と、
    前記認証用ICタグを呼び出す呼出波を送信する呼出波送信手段と、
    前記認証用ICタグから返送される反射波を受信する反射波受信手段と、
    当該反射波受信手段が、前記認証用登録情報記憶手段に記憶されている前記認証用登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む前記反射波を受信した場合に、前記装置を認証状態とする認証判定手段と、
    前記装置が認証状態である場合にのみ、前記第1登録情報送信手段は前記第2登録情報記憶手段に記憶している前記登録情報を前記管理用ICタグに送信する登録情報送信制御手段と、
    前記装置が認証状態である場合にのみ、前記第4登録情報受信手段が受信した前記登録情報を前記第2登録情報記憶手段に記憶する登録情報記憶制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の監視システム。
  3. 前記登録情報は、前記監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に対応されて記憶されており、前記ICタグ監視装置が前記監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、前記監視用ICタグに記憶されている前記識別情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の監視システム。
  4. 前記認証用登録情報は、前記呼出波送信手段の前記認証用ICタグへの呼出波の送信タイミング及び、前記認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の監視システム。
  5. 前記携帯情報端末は、
    前記認証用登録情報の送信を依頼する認証用依頼情報を前記管理用ICタグに送信する第1認証用依頼情報送信手段と、
    前記管理用ICタグから送信された前記認証用登録情報を受信する第2認証用登録情報受信手段と、
    当該第2認証用登録情報受信手段が受信した前記認証用登録情報を記憶する第1認証用登録情報記憶手段と、
    前記認証用登録情報の設定を行い、前記第1認証用登録情報記憶手段に記憶する認証用登録情報設定手段と、
    前記第1認証用登録情報記憶手段に記憶された前記認証用登録情報を前記管理用ICタグへ送信する第3認証用登録情報送信手段と
    を備え、
    前記管理用ICタグは、
    前記第1認証用依頼情報送信手段から送信された前記認証用依頼情報を受信する第1認証用依頼情報受信手段と、
    当該第1認証用依頼情報受信手段が受信した前記認証用依頼情報を前記ICタグ監視装置へ送信する第2認証用依頼情報送信手段と、
    前記ICタグ監視装置から送信された前記認証用登録情報を受信する第1認証用登録情報受信手段と、
    当該第1認証用登録情報受信手段が受信した前記認証用登録情報を前記第2認証用登録情報受信手段へ送信する第2認証用登録情報送信手段と、
    前記第3認証用登録情報送信手段から送信された前記認証用登録情報を受信する第3認証用登録情報受信手段と、
    当該第3認証用登録情報受信手段が受信した前記認証用登録情報を前記ICタグ監視装置へ送信する第4認証用登録情報送信手段と
    を備え、
    前記ICタグ監視装置は、
    前記第2認証用依頼情報送信手段から送信された前記認証用依頼情報を受信する第2認証用依頼情報受信手段と、
    当該第2認証用依頼情報受信手段が前記認証用依頼情報を受信した場合に、前記認証用登録情報記憶手段に記憶している前記認証用登録情報を前記第1認証用登録情報受信手段に送信する第1認証用登録情報送信手段と、
    前記第4認証用登録情報送信手段から送信された前記認証用登録情報を受信する第4認証用登録情報受信手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の監視システム。
  6. 前記携帯情報端末は、
    操作者を特定する特定情報を記憶する特定情報記憶手段と、
    前記特定情報を入力する特定情報入力手段と、
    当該特定情報入力手段により入力された特定情報が前記特定情報記憶手段に記憶されている前記特定情報と一致するか否かの判定を行う特定情報判定手段と、
    当該特定情報判定手段により一致していると判定された場合にのみ、前記認証用登録情報設定手段において前記認証用登録情報の設定を行う認証用登録情報設定制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項5に記載の監視システム。
  7. 前記装置は、遊技機であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の監視システム。
  8. 前記遊技機は、
    当該遊技機を設置する遊技機設置台に前記遊技機を固定するための機枠と、
    前記遊技機の本体を前記機枠に設置するための本体枠と、
    遊技球が流下する遊技領域を保護するための前面枠と、
    鍵と錠とで構成され、前記機枠と前記本体枠、及び前記本体枠と前記前面枠とを施錠する施錠装置と
    を備え、
    前記認証部材は前記鍵に備えられていることを特徴とする請求項7に記載の監視システム。
  9. 自身に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備え、前記監視用ICタグを監視するための情報である登録情報の設定や前記監視用ICタグによる監視の結果である監視情報の閲覧を行う携帯情報端末と管理用ICタグを解して通信する所定の動作を行う装置であって、
    前記監視用ICタグと通信を行い前記部材を監視し、前記携帯情報端末と通信するための前記管理用ICタグを備えたICタグ監視装置を備え、
    前記管理用ICタグは、
    前記携帯情報端末から送信された前記登録情報の送信を依頼する依頼情報を受信する第1依頼情報受信手段と、
    当該第1依頼情報受信手段が受信した前記依頼情報を前記ICタグ監視装置へ送信する第2依頼情報送信手段と、
    前記ICタグ監視装置から送信された前記登録情報を受信する第1登録情報受信手段と、
    当該第1登録情報受信手段が受信した前記登録情報を前記携帯情報端末へ送信する第2登録情報送信手段と、
    前記携帯情報端末から送信された前記登録情報を受信する第3登録情報受信手段と、
    当該第3登録情報受信手段が受信した前記登録情報を前記ICタグ監視装置へ送信する第4登録情報送信手段と
    を備え、
    前記ICタグ監視装置は、
    前記第4登録情報送信手段から送信された前記登録情報を受信する第4登録情報受信手段と、
    当該第4登録情報受信手段が受信した前記登録情報を記憶する第2登録情報記憶手段と、
    前記第2依頼情報送信手段から送信された前記依頼情報を受信する第2依頼情報受信手段と、
    当該第2依頼情報受信手段が前記依頼情報を受信した場合に、前記第2登録情報記憶手段に記憶している前記登録情報を前記第1登録情報受信手段に送信する第1登録情報送信手段と
    を備えたことを特徴とするICタグを備えた装置。
  10. 他のICタグと区別するための識別情報を記憶した認証用ICタグを備えた認証部材の認証が可能な所定の動作を行う装置であって、
    前記ICタグ監視装置は、
    前記認証用ICタグを監視するための情報である認証用登録情報を記憶する認証用登録情報記憶手段と、
    前記認証用ICタグを呼び出す呼出波を送信する呼出波送信手段と、
    前記認証用ICタグから返送される反射波を受信する反射波受信手段と、
    当該反射波受信手段が、前記認証用登録情報記憶手段に記憶されている前記認証用登録情報の中の識別情報と同一の識別情報を含む前記反射波を受信した場合に、前記装置を認証状態とする認証判定手段と、
    前記装置が認証状態である場合にのみ、前記第1登録情報送信手段は前記第2登録情報記憶手段に記憶している前記登録情報を前記管理用ICタグに送信する登録情報送信制御手段と、
    前記装置が認証状態である場合にのみ、前記第4登録情報受信手段が受信した前記登録情報を前記第2登録情報記憶手段に記憶する登録情報記憶制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項9に記載のICタグを備えた装置。
  11. 前記登録情報は、前記監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に対応されて記憶されており、前記ICタグ監視装置が前記監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、前記監視用ICタグを他のICタグと区別するための監視用識別情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項9又は10に記載のICタグを備えた装置。
  12. 前記認証用登録情報は、前記呼出波送信手段の前記認証用ICタグへの呼出波の送信タイミング及び、前記認証用ICタグに記憶されている識別情報のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項10に記載のICタグを備えた装置。
  13. 前記装置は、遊技機であることを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載のICタグを備えた装置。
  14. 前記遊技機は、
    当該遊技機を設置する遊技機設置台に前記遊技機を固定するための機枠と、
    前記遊技機の本体を前記機枠に設置するための本体枠と、
    遊技球が流下する遊技領域を保護するための前面枠と、
    鍵と錠とで構成され、前記機枠と前記本体枠、及び前記本体枠と前記前面枠とを施錠する施錠装置と
    を備え、
    前記認証部材は前記鍵に備えられていることを特徴とする請求項13に記載のICタグを備えた装置。
  15. 自身に設けられている部材の移動を監視するための監視用ICタグを備えた所定の動作を行う装置と管理用ICタグを介して接続し、前記監視用ICタグを監視するための情報である登録情報の設定や前記監視用ICタグによる監視の結果である監視情報の閲覧を行う携帯情報端末であって、
    前記携帯情報端末は、
    前記登録情報の送信を依頼する依頼情報を前記管理用ICタグに送信する第1依頼情報送信手段と、
    前記管理用ICタグから送信された前記登録情報を受信する第2登録情報受信手段と、
    当該第2登録情報受信手段が受信した前記登録情報を記憶する第1登録情報記憶手段と、
    前記登録情報の設定を行い、前記第1登録情報記憶手段に記憶する登録情報設定手段と、
    前記第1登録情報記憶手段に記憶された前記登録情報を前記管理用ICタグへ送信する第3登録情報送信手段と
    を備えたことを特徴とする携帯情報端末。
  16. 前記登録情報は、前記監視用ICタグが備えられている位置を特定する位置特定符号に対応されて記憶されており、前記監視用ICタグを監視するICタグ監視装置が前記監視用ICタグを監視する監視タイミング、及び、前記監視用ICタグに記憶されている他のICタグと区別するための識別情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項15に記載の携帯情報端末。
  17. 前記ICタグ監視装置により認証される認証部材に設けられた認証用ICタグを識別するための情報である認証用登録情報の送信を依頼する認証用依頼情報を前記管理用ICタグに送信する第1認証用依頼情報送信手段と、
    前記管理用ICタグから送信された前記認証用登録情報を受信する第2認証用登録情報受信手段と、
    当該第2認証用登録情報受信手段が受信した前記認証用登録情報を記憶する第1認証用登録情報記憶手段と、
    前記認証用登録情報の設定を行い、前記第1認証用登録情報記憶手段に記憶する認証用登録情報設定手段と、
    前記第1認証用登録情報記憶手段に記憶された前記認証用登録情報を前記管理用ICタグへ送信する第3認証用登録情報送信手段と
    を備えたことを特徴とする請求項15又は16に記載の携帯情報端末。
  18. 操作者を特定する特定情報を記憶する特定情報記憶手段と、
    前記特定情報を入力する特定情報入力手段と、
    当該特定情報入力手段により入力された特定情報が前記特定情報記憶手段に記憶されている前記特定情報と一致するか否かの判定を行う特定情報判定手段と、当該特定情報判定手段により一致していると判定された場合にのみ、前記認証用登録情報設定手段において前記認証用登録情報の設定を行う認証用登録情報設定制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項17に記載の携帯情報端末。
  19. 前記認証用登録情報は、前記ICタグ監視装置が前記認証用ICタグの認証を行う認証タイミング及び、前記認証用ICタグを他のICタグと区別するための識別情報のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項17又は18に記載の携帯情報端末。
  20. 前記装置は、遊技機であることを特徴とする請求項15乃至19のいずれかに記載の携帯情報端末。
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