JP2004208452A - ピエゾアクチュエータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ターミナル金具に電極リード棒、電気抵抗素子を確実に接続してピエゾアクチュエータ装置の信頼性を高め、ターミナル金具構成を簡易にして製作を容易にし、コスト低減を図る。
【解決手段】ピエゾスタック12に設けた一対の電極リード棒16a、16bを、コネクタ部16の一対のターミナル金具161a、161bに接続する。ターミナル金具161a、161bはコの字形の金属薄板161a’を折り曲げ成形してなり、略平行に配したターミナル金具161a、161bの内側面に電極リード棒16a、16bを接合する。その後、ターミナル金具161a、161b間の端部間を架け渡すように電気抵抗素子171を接続して、電極リード棒16a、16bとターミナル金具161a、161bの接続力を増強する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の燃料噴射装置の駆動用に使用されるピエゾアクチュエータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジン等に高圧燃料を噴射するために、近年、ピエゾアクチュエータを用いた油圧駆動式の燃料噴射弁を用いることが検討されている。ピエゾアクチュエータは、圧電板を多数積層したピエゾスタックを主要部として備え、圧電板間に介設される電極に通電することによって変位を発生する。この変位をピストン部材を介して油圧室に伝達し、油圧室内の圧力を増減させて、ノズルニードルを駆動することができる。
【0003】
ピエゾスタックは、一対の電極リード棒を介して通電用のコネクタに接続される。コネクタは、外部の電源に接続される一対のターミナル金具を樹脂モールドして構成される。また、例えば、特許文献1に開示されるように、一対のターミナル金具間を導通させる電気抵抗素子を設けると、組み付け時または使用環境下での温度変化によって発生する電荷 (焦電効果)をリークさせて、ピエゾアクチュエータの分極破壊を防止することが可能であり、効果的である。
【0004】
【特許文献1】
ドイツ公開特許第19940346号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の構成では、通電用コネクタ内に、電気抵抗素子をモールドしており、ターミナル金具に電気抵抗素子を溶接した後に、ピエゾアクチュエータの電極リード棒が接続される。つまり、この構成では、電極リード棒の接続の際に位置の自由度が損なわれ、確実な接続が保証されない。また、ターミナル金具は、金属厚板を成形して端子部や電気抵抗素子への接続部、電極リード棒への接続部となる縦壁等を有する所定形状としてなり、形状が複雑でコストアップ要因となる、等の問題があった。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ピエゾアクチュエータ装置のコネクタ構造を改良することにより、ターミナル金具に電極リード棒、電気抵抗素子を確実に接続して装置の信頼性を高め、また、構成をより簡素化して、製作や取り付けを容易にし、コスト低減を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1のピエゾアクチュエータ装置は、電気信号により変位を発生するピエゾスタックと、該ピエゾスタックに通電するためのコネクタ部を備え、上記コネクタ部が、上記ピエゾスタックに設けた一対の電極リード棒に接続される一対のターミナル金具と、この一対のターミナル金具間を導通させる電気素子を有する。上記一対のターミナル金具は、それぞれ金属薄板にて形成されており、上記電気素子は、上記電極リード棒と上記ターミナル金具との接続力を増強する方向となるように、上記ターミナル金具に接合してある。
【0008】
上記構成によれば、上記ターミナル金具を加工の容易な金属薄板にて形成したので、折り曲げ加工等により、容易に所定のターミナル金具形状とすることができる。また、上記電気素子を接続する際に、上記一対のターミナル金具間に架け渡されることで、上記ターミナル金具と上記電極リード棒の接続力が強くなるように設置すれば、両者の確実な接続が得られる。よって、装置の信頼性が向上し、加工が容易で製作コストが低く、高性能なピエゾアクチュエータ装置が実現できる。
【0009】
請求項2の発明では、上記一対のターミナル金具を略平行に配置してその対向する内側面に上記一対の電極リード棒をそれぞれ接合し、かつ上記電気素子を上記一対のターミナル金具間を架け渡すように配置する。
【0010】
略平行に配置した一対のターミナル金具の対向面間に、一対の電極リード棒を配置し、ターミナル金具の内側面と電極リード棒の外周面をそれぞれ接合した上、その接続方向と一致するように、上記電気素子を架設すれば、上記ターミナル金具と上記電極リード棒の接続力を容易に増強することができる。
【0011】
請求項3の発明では、上記電気素子を抵抗素子とし、その抵抗値を0.1〜3.0MΩの範囲に設定する。
【0012】
上記電気素子は、一対のターミナル金具間に架設されて、焦電効果によって発生する電荷をリークさせる電気抵抗素子とする。その抵抗値は、例えば、0.1〜3.0MΩの範囲に設定するとよく、ピエゾアクチュエータの動作に影響することなく、ピエゾアクチュエータの分極破壊を防止して、装置の信頼性をより高めることが可能となる。
【0013】
請求項4の発明では、上記電気素子をダイオードとし、上記ピエゾスタックの分極と反対方向の電流を許容するように上記ターミナル金具に接続する。
【0014】
上記電気素子は、ダイオードとすることもできる。焦電効果によって発生する電圧が上記ピエゾスタックの分極と同じ向きであれば、分極破壊のおそれはないので、反対向きの電圧のみを短絡させるようにすれば、同様の効果が得られる。
【0015】
請求項5の発明では、上記ターミナル金具に、上記電極リード棒と接触するための変位を吸収する屈曲部を設ける。
【0016】
上記ターミナル金具は金属薄板により形成されるので、変位させて上記電極リード棒に接触させることが容易にできるが、元に戻ろうとする力を吸収するために、上記ターミナル金具に屈曲部を設けておくとよい。これにより、上記電極リード棒と上記ターミナル金具の接続を確実にすることができる。
【0017】
請求項6の発明では、上記電気素子を、上記電極リード棒が接続された上記ターミナル金具に溶接する。上記一対のターミナル金具は、通常、一端側を端子部とし、他端側を架設するように上記電気素子を接合するが、この場合、先に上記電気素子が接合されると、変形抵抗が大きくなって上記電極リード棒を接続する際の位置決めが困難になる。これを回避するには、予め上記電極リード棒を接続した上記ターミナル金具に上記電気素子を溶接固定するのがよい。
【0018】
請求項7の発明では、上記ターミナル金具を、略コの字形状または短冊状の金属薄板を折り曲げ成形することにより形成する。この略コの字形状または短冊状の一枚の金属薄板を用いて、上記電気素子または上記電極リード棒との接続部がそれぞれ幅広面となるターミナル金具形状に容易に加工できる。また、略コの字形状または短冊状のシンプルな形状とすることで、材料となる金属板から打ち抜く際に材料の無駄を少なくすることができる。
【0019】
請求項8の発明は、ピエゾアクチュエータ装置の他の構成を示し、電気信号により変位を発生するピエゾスタックと、該ピエゾスタックに通電するためのコネクタ部を備え、上記コネクタ部に上記ピエゾスタックの一対の電極リード棒に接続される一対のターミナル金具と、この一対のターミナル金具間を導通される電気素子を設けている。上記一対のターミナル金具は、それぞれ金属薄板にて形成してあり、該金属薄板の幅広の板面が、上記電気素子および上記電極リード棒との接合面となるように、上記金属薄板を折り曲げ成形して上記ターミナル金具としてある。
【0020】
金属薄板に折り曲げ成形を施すことで、上記電気素子および上記電極リード棒との接続部と端子部とを有するターミナル金具形状が容易に得られるが、この際、上記接続部が上記ターミナル金具の幅広の板面で構成されるようにすると、上記電気素子および上記電極リード棒の上記ターミナル金具との接触面積を大きくして、確実に接続することができる。よって、信頼性が高く、加工が容易で低コストなピエゾアクチュエータ装置となる。
【0021】
請求項9の発明では、請求項1ないし7のピエゾアクチュエータ装置を、内燃機関の燃料噴射弁の駆動部として用いる。
【0022】
上記ピエゾアクチュエータ装置は、小型で応答性が高いので、内燃機関の燃料噴射弁の駆動用として好適で、噴射制御性を向上できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図2は、本発明のピエゾアクチュエータ装置1を組み込んだ燃料噴射弁の全体構成を示すもので、例えば、ディーゼルエンジンのコモンレール噴射システムに適用することができる。図中、燃料噴射弁は、ピエゾアクチュエータ装置1が収容されるハウジングH1の下端に、流路形成部材H2、H3を介してノズルボディH4を配設し、リテーナH5で油密に固定してなる。ハウジングH1内には、上下方向に高圧燃料通路62が形成され、上側部に突設した燃料導入管63を介して、外部のコモンレール(図略)に連通している。ハウジングH1上側部には、また、ドレーン通路64に連通する燃料導出管65が突設され、燃料導出管65から流出する燃料は、燃料タンク(図略)へ戻される。
【0024】
ハウジングH1は略円柱状で、中心軸に対し偏心する縦穴61内に、詳細を後述する本発明のピエゾアクチュエータ装置1を脱着可能に収容している。縦穴61は、高圧燃料通路62の側方に平行に設けられ、ドレーン通路64は、縦穴61とピエゾアクチュエータ装置1との間の隙間を経由してさらに下方に延びている。駆動部となるピエゾアクチュエータ装置1の下方には、大径ピストン2、変位拡大室3および小径ピストン4がこの順に同軸的に設けられ、小径ピストン4にて3方弁5を駆動するようになっている。
【0025】
大径ピストン2と小径ピストン4は、これらの外径に対応する2つの異なる内径を有するシリンダ部材66内に摺動自在に配設され、変位拡大室3は、大小ピストン2、4間に形成される空間に、作動流体となる燃料を充填することにより形成される。変位拡大室3は、ピエゾアクチュエータ装置1で発生する変位を油圧変換し、大小ピストン2、4の径差によって拡大して、小径ピストン4に伝達する。
【0026】
3方弁5は、弁体51が高圧通路53または低圧通路54に選択的に閉鎖することにより、ノズルニードル7の背圧室71への連通路52を、高圧通路53または低圧通路54に選択的に連通させて、背圧室71の圧力を増減する。高圧通路53は高圧燃料通路62に、低圧通路54はドレーン通路64にそれぞれ連通している。弁体51が高圧通路53を開放し低圧通路54を閉鎖すると、背圧室71の圧力が上昇し、ノズルニードル7を下降させるため、燃料は噴射されない。弁体51が高圧通路53を閉鎖し低圧通路54を開放すると、背圧室71の圧力が低下し、ノズルニードル7が上昇して燃料が噴射される。
【0027】
ピエゾアクチュエータ装置1は、通電により伸縮して変位を発生するピエゾスタック12およびピエゾスタック12の下端面に当接して一体に上下動するロッド13と、これらを収容するケーシング11、ケーシング11の一部を構成し変位伝達部材として機能する円盤状部材14、ピエゾスタック12に通電するための電極リード棒16a、16bを有している。ロッド13の径はピエゾスタック12よりも小径となっており、ロッド13外周を取り巻くケーシング11下端部筒壁は伸縮可能に折り曲げ成形されてベローズ15となっている。ベローズ15は、外径がケーシング11本体部の外径と略同一となっている。
【0028】
ベローズ15の下端縁は、ケーシング11の底面を構成する円盤状部材14の外周に溶接固定されており、円盤状部材14の上面はロッド13の下端面に当接している。これにより、円盤状部材14は、ケーシング11の一端(下端)側を閉鎖するとともに、ピエゾスタック12の変位を大径ピストン2に伝達する。ベローズ15は、ピエゾスタック12の変位に追従して上下方向に伸縮することにより円盤状部材14を変位可能となすとともに、ピエゾスタック12に圧縮方向の予荷重を与える。ロッド13下端面は凸型の曲面形状に成形され、一方、これに当接する円盤状部材14の上面は凹型の曲面形状に成形してあって、凹凸曲面にて当接させることにより自動調心を可能にしている。同様に、円盤状部材14の下面を凹型の曲面形状に成形し、これに当接する大径ピストン2の頂面も凸型の曲面形状に成形するとよい。
【0029】
大径ピストン2は上半部を細径としてあり、この細径部2a周りに配設されるコイルスプリング2cが、細径部2aの上端外周に嵌着されるリング状部材2bを上方に付勢している。このコイルスプリング2cの付勢力は、円盤状部材14およびロッド13を介してピエゾスタック12にも作用して、ピエゾスタック12の圧縮力となっている。従って、コイルスプリング2cの圧縮力とベローズ15によって与えられる圧縮力の和が、ピエゾスタック12に必要な所定の予荷重となるように、これら付勢力を設定するとよい。さらに、コイルスプリング2cの付勢力は、変位を伝達する各部材間、すなわち、大径ピストン2と円盤状部材14、円盤状部材14とロッド13、ロッド13とピエゾスタック12の間の接触圧をそれぞれ高める作用を有する。このため、ピエゾスタック12の変位が大径ピストン2まで伝達される際の損失を最小限に抑制し、変位が有効に伝達される。
【0030】
ピエゾスタック12は、多数の圧電板と内部電極を交互に積層して一体化した公知の積層体構造を有する。圧電板は、例えば、PZT (チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電材料を矩形に成形してなり、その表面に導電性ペーストを用いて内部電極を印刷形成したものを、所定枚数積層して焼成することによりピエゾスタック12とする。ピエゾスタック12には、対向する二側面に一対の側面電極が形成されており、各圧電板の上下表面に接する内部電極の一方が、一対の側面電極の一方に、内部電極の他方が一対の側面電極の他方に接続するように構成してある。
【0031】
ピエゾスタック12の一対の側面電極に電極リード棒16a、16bを接続し、コネクタ部16を介して図示しない外部の駆動回路により所定の電圧を印加すると、圧電効果により圧電板が伸長し、軸方向の変位を発生する。ケーシング11は、コネクタ部16の外周に配したリテーニングナット17を締め付けることによって縦穴61の上端に固定され、ピエゾスタック12の外周には、通常、絶縁部材(図略)が配設されてケーシング11との間の絶縁を確保している。コネクタ部16外周のフランジ部と縦穴61の段付部の間には、リング状のシム18が介設されてこれらの間をシールするとともに、ケーシング11の取付け高さの調整を行っている。
【0032】
電極リード棒16a、16bは直径が0.5mm〜1.0mmの棒状金属からなり、ケーシング11の上端に固定される絶縁部材内を貫通して、コネクタ部16内に突出している。図1 (b) 、 (c) に示すように、コネクタ部16は、電極リード棒16a、16bが溶接される一対のタ−ミナル金具161a、161bを有し、略平行に配設された一対のタ−ミナル金具161a、161bの一端側(図の右端側)はコネクタ端子162a、162b、他端側(図の左端側)は電気抵抗素子171との接続面163a、163bとなっている。本発明は、このタ−ミナル金具161a、161b形状と、電極リード棒16a、16bおよび電気抵抗素子171との接続構造に特徴を有するものであり、以下に詳細に説明する。
【0033】
図1 (a) は、一対のタ−ミナル金具161a、161bの成形前の形状であり、略コの字形をした金属薄板、例えば厚み0.3mm、幅1.5mmの銅の薄板161a’が使用される。ここでは、一方のタ−ミナル金具161aについて示すが他方のタ−ミナル金具161bについても同様である。タ−ミナル金具161aは、図のように、略コの字形をした厚み0.3mm、幅1.5mmの略コの字形をした銅の薄板161a’にて形成される。これを図に点線または一点鎖線の指示に従って山折りないし谷折りにすると、図1 (b) のタ−ミナル金具161a形状となる。図1 (b) はタ−ミナル金具161aを上方視した図で、銅の薄板161a’の両端部162a’、163a’は、幅広の板面が上向くように配置され、それぞれコネクタ端子162a、電気抵抗素子171との接続面163aを構成する。
【0034】
銅の薄板161a’の中間部分165a’、164a’は、それぞれ電極リード棒16aとの接続部165a、屈曲部164aを構成する。これら接続部165a、屈曲部164aは、幅広の板面がコネクタ端子162aおよび電気抵抗素子171との接続面163aと垂直な面となるように配置され、上方視で厚み部分が見えている(図では太線)。接続部165aとリード棒16aとは幅広の接続面で接続される。他方のタ−ミナル金具161bは、タ−ミナル金具161aと軸対称であって、コネクタ端子162b、屈曲部164b、接続部165bおよび接続面163bがそれぞれコネクタ端子162a、屈曲部164a、接続部165aおよび接続面163aと対向位置するように、タ−ミナル金具161bと同様にして折り曲げ成形される。
【0035】
一対のタ−ミナル金具161a、161bは、軸対称に配置され、樹脂モールドされる。図1 (b) のように、樹脂部166は、円盤状の基部168と矩形部167からなり、円盤状の基部168と矩形部167は直交する形で一体化されている。タ−ミナル金具161a、161bは、コネクタ端子162a、162bの一部と屈曲部164a、164bの一部が矩形部167において樹脂にモールドされており、他の部分は樹脂から露出している。すなわち、コネクタ端子162a、162bの先端部は矩形部167から外方に突出して外部の駆動回路に接続可能となっており、屈曲部164a、164bの一部と接続部165a、165bおよび接続面163a、163bは、円盤状の基部168上に配置される。
【0036】
樹脂部166と両タ−ミナル金具161a、161bとでターミナル169を構成しており、円盤状の基部168には接続部165a、165bの内側に、電極リード棒16a、16bを挿通してタ−ミナル金具161a、161bに接続するための貫通穴170a、170bがそれぞれ設けられる。図1 (c) に示すように、組み付け時には、このターミナル169をピエゾアクチュエータ装置1の頭部に覆着し、貫通穴170a、170bに挿通させた電極リード棒16a、16bの上端部外周面を、タ−ミナル金具161a、161bの接続部165a、165bの内側面 (幅広面)にそれぞれ溶接する。その後、接続面163a、163b間を架け渡すように電気抵抗素子171を配置し、その両端を接続面163a、163b上に溶接固定する。
【0037】
このように、電気抵抗素子171の接合を、電極リード棒16a、16bの接合後に行い、電気抵抗素子171によりタ−ミナル金具161a、161bの両端間(接続面163a、163b間)を連結することで、電極リード棒16a、16bと両タ−ミナル金具161a、161bとの接合力を増強することができる。図1 (c) から容易に理解されるように、両タ−ミナル金具161a、161bの間を広げるように外側に引っ張ると、電極リード棒16a、16bとタ−ミナル金具161a、161bの接続は容易に破壊されるが、このような力に対向する向きに電気抵抗素子171の溶接が作用するため、接続力を強くすることが可能となる。さらに、屈曲部164a、164bは、電極リード棒16a、16bを両タ−ミナル金具161a、161bに溶接する際の変形を吸収する作用を有し、両者の接合を容易にする。
【0038】
なお、電気抵抗素子171の溶接を先に行うと、タ−ミナル金具161a、161bの変形抵抗が大きくなるために、電極リード棒16a、16bの溶接のための位置決めが困難になるとともに、電極リード棒16a、16bが内側に戻ろうとする力を生じさせやすく、この場合、電気抵抗素子171の溶接はこの力に対向する作用を持ち得ない。
【0039】
電気抵抗素子171は、両タ−ミナル金具161a、161b間を導通させて、ピエゾアクチュエータ装置1を組み込む際、ないし組み込まれた環境において焦電効果によって発生する電荷をリークさせる作用を有する。その抵抗値は、通常、0.1〜3.0MΩの範囲とし、ピエゾアクチュエータの分極破壊を防止して、装置の信頼性を向上させることができる。
【0040】
上記構成によれば、タ−ミナル金具161a、161bを金属薄板にて形成したので、成形加工が容易でコスト低減が可能であり、しかも電極リード棒との接続力を確保することができるので、信頼性が高く高性能なピエゾアクチュエータ装置1とすることができる。
【0041】
図3 (a) 、 (b) に、本発明の第2の実施の形態を示す。上記第1の実施の形態では、タ−ミナル金具161a、161bの成形前の形状を略コの字形としたが、図3 (b) のように一枚の短冊形の金属薄板161a’’を折り曲げ成形して、タ−ミナル金具161aを形成することもできる。図3 (a) は、成形後のタ−ミナル金具161a形状であり、両端部にコネクタ端子162aと接続面163aが形成され、その間に屈曲部164a、接続部165aを有する同様の形状となる。タ−ミナル金具161aについても同様の短冊形の金属薄板を用いて形成することができる。
【0042】
タ−ミナル金具161a、161bを金属薄板を用いて形成することで、上述したように成形加工が容易になるが、このように、タ−ミナル金具161a、161bの成形前形状を短冊形とすると、形状がより簡単になり、材料となる金属薄板から無駄なく打ち抜くことができる。このため、歩留りがよくなり、材料コストをさらに低減できる。
【0043】
また、上記第1の実施の形態では、図1 (c) において、タ−ミナル金具161a、161b間を導通する電気素子として、電気抵抗素子171を用いたが、これに代えてダイオードを用いることもできる。この場合、ダイオードはピエゾスタック12の分極と反対方向の電流を許容するようにタ−ミナル金具161a、161bに接続される。焦電効果によって発生する電圧がピエゾスタック12の分極方向と同一であれば、分極破壊のおそれはないので、分極と反対向きの電圧のみを短絡させるダイオードを設置することで、同様の効果が得られる。
【0044】
なお、タ−ミナル金具161a、161bに、電極リード棒16a、16b、電気抵抗素子17を溶接した後、ターミナル169の上方から蓋状の樹脂部材を覆着することで、上記図2に示したようなコネクタ部16形状とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、(a)はピエゾアクチュエータ装置のコネクタ部においてターミナル金具となる金属薄板形状と折り曲げ加工方法を説明するための図、(b)は電気抵抗素子を溶接する前のコネクタ部の正面図、(c)は電気抵抗素子を溶接した後のコネクタ部の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のピエゾアクチュエータ装置を組み込んだ燃料噴射弁の全体断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示し、(a)はピエゾアクチュエータ装置のコネクタ部におけるターミナル金具形状を示す図、(b)はターミナル金具となる金属薄板形状と折り曲げ加工方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ピエゾアクチュエータ装置
12 ピエゾスタック
16 コネクタ部
16a、16b 電極リード棒
161a、161b ターミナル金具
161a’ 金属薄板
162a、162b コネクタ端子
163a、163b 接続面
164a、164b 屈曲部
165a、165b 接続部
166 樹脂部
167 矩形部
168 円盤状の基部
169 ターミナル
171 電気抵抗素子

Claims (9)

  1. 電気信号により変位を発生するピエゾスタックと、該ピエゾスタックに通電するためのコネクタ部を備え、上記コネクタ部が、上記ピエゾスタックに設けた一対の電極リード棒に接続される一対のターミナル金具と、この一対のターミナル金具間を導通させる電気素子を有するピエゾアクチュエータ装置であって、上記一対のターミナル金具がそれぞれ金属薄板にて形成されており、上記電気素子は、上記電極リード棒と上記ターミナル金具との接続力を増強する方向となるように、上記ターミナル金具に接合されていることを特徴とするピエゾアクチュエータ装置。
  2. 上記一対のターミナル金具を略平行に配置してその対向する内側面に上記一対の電極リード棒をそれぞれ接合し、かつ上記電気素子を上記一対のターミナル金具間を架け渡すように配置した請求項1記載のピエゾアクチュエータ装置。
  3. 上記電気素子が抵抗素子であり、その抵抗値が0.1〜3.0MΩである請求項1または2記載のピエゾアクチュエータ装置。
  4. 上記電気素子がダイオードであり、上記ピエゾスタックの分極と反対方向の電流を許容するように上記ターミナル金具に接続されている請求項1または2記載のピエゾアクチュエータ装置。
  5. 上記ターミナル金具が、上記電極リード棒と接触するための変位を吸収する屈曲部を有している請求項1ないし4のいずれか記載のピエゾアクチュエータ装置。
  6. 上記電気素子が、上記電極リード棒が接続された上記ターミナル金具に溶接される請求項1ないし5のいずれか記載のピエゾアクチュエータ装置。
  7. 上記ターミナル金具が、略コの字形状または短冊状の金属薄板を折り曲げ成形することにより形成される請求項1ないし6のいずれか記載のピエゾアクチュエータ装置。
  8. 電気信号により変位を発生するピエゾスタックと、該ピエゾスタックに通電するためのコネクタ部を備え、上記コネクタ部に上記ピエゾスタックの一対の電極リード棒に接続される一対のターミナル金具と、この一対のターミナル金具間を導通される電気素子を設けたピエゾアクチュエータ装置であって、上記一対のターミナル金具がそれぞれ金属薄板にて形成されており、該金属薄板の幅広の板面が、上記電気素子および上記電極リード棒との接合面となるように、上記金属薄板を折り曲げ成形して上記ターミナル金具とすることを特徴とするピエゾアクチュエータ装置。
  9. 内燃機関の燃料噴射弁を駆動するために用いられる請求項1ないし8のいずれか記載のピエゾアクチュエータ装置。
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