JP4663514B2 - 圧電素子接続部材およびこれを用いた駆動部材 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電素子とピン支持体とを電気的に接続するための圧電素子接続部材およびこれを用いた駆動部材に関し、より詳しくは、ディーゼルエンジン等の内燃機関の燃料噴射ノズルに用いられる、駆動部材およびこれに用いられる圧電素子接続部材に関するものである。
近年、自動車の排ガスに含まれる粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)等の有害物質が社会問題化する中で、ディーゼルエンジン等の内燃機関の排ガス規制対策として、ディーゼルエンジンの内部に各気筒(シリンダ)の燃料噴射ノズルに接続され、各気筒の燃料噴射ノズルへ均一な量の燃料を供給するコモンレールに高圧燃料を蓄圧し、最も燃焼効率が高まるタイミングでこの燃料をコモンレールに接続された燃料噴射ノズルからシリンダ内に噴射する燃料噴射装置が注目されている。
このコモンレールを用いた燃料噴射装置は、シリンダ内に燃料タンクから供給された燃料を直接噴射するのではなく、燃料噴射の前にコモンレールの中に燃料を圧縮して溜めておき、最も燃焼効率が高まるタイミングでこの燃料をコモンレールからシリンダ内に噴射するように構成されていて、コモンレールに接続された燃料噴射ノズルから高圧の燃料がタイミングよくエンジンシリンダ内に噴射されることにより、ディーゼルエンジンの燃焼効率を高めて、有害排気物質を削減しようとするものである。コモンレールからシリンダ内に燃料を噴射するための燃料噴射ノズルの駆動部には、通電させることによって変位する圧電素子が使用され、タイミングよく燃料を噴射させる構成のものが用いられている。
この従来の燃料噴射ノズルの駆動部の例の断面図を図3に示す。
駆動部は、図3に示すように、円筒状でステンレス(SUS)等から成る金属製のケース110内に圧電素子102等が収容されて成る。ケース110の下方側の端面には、ダイヤフラム106がレーザ溶接等によってケース110に溶接接合されている。また、ケース110内部には、印加する電圧の変化により伸縮する圧電素子102と、圧電素子102の下方側の端面に当接してケース110内を摺動するピストン103が収容されている。さらに、ケース110の上方側の端面には、コネクタ107がレーザ溶接等によってケース110に溶接接合されている。圧電素子102とコネクタ107との間には圧電素子102を支持するためのピン支持体101が設けられており、ピン支持体101とコネクタ107とを貫通して設けられたピンを通じ、ピン支持体101の端面に設けられた電極を介して、圧電素子102に電圧が印加される。
なお、ピン支持体101およびコネクタ107の外周面はケース110の内周面に接着固定されており、圧電素子102は、ピン支持体101によってケース110の上方側に動かないように支持される。
ケース110内部には、図3に示すように、ダイヤフラム106に隣接して、中央に貫通穴104aを有する板状のシート部材104がケース110の軸芯方向に直交するように接合されている。そして、このシート部材104の貫通穴104aには、ピストン103のロッド部103aが摺動自在に貫通されている。このロッド部103aの端部は、ダイヤフラム106に当接されており、圧電素子102の伸縮により駆動された往復のストロークがピストン103を介してダイヤフラム106に伝わるように構成されている。また、ロッド部103aの外周側における、ピストン103とシート部材104との間に配置されたバネ105は、ピストン103を圧電素子102に向けて付勢するように配置されている。
そして、コネクタ107とピン支持体101とを介してピンから圧電素子102へ通電された電気信号により圧電素子102が軸方向に縮んで、ダイヤフラム106が上方に移動すると、燃料噴射ノズルの燃料弁を開閉するニードルが作動して、燃料噴射ノズル(図示せず)から燃料がエンジンシリンダ内に噴射される(下記の特許文献1または特許文献2参照)。
また、この従来のピン支持体101はエポキシ樹脂やポリフェニレンサルファイド(PPS)や液晶ポリマー(LCP)等のエンジニアリングプラスチックス等の樹脂から成っていた。
特開2004−150276号公報 特開平7−131085号公報
しかしながら、ピン支持体101はエポキシ樹脂やPPSやLCP等のエンジニアリングプラスチックス等の樹脂から成るため、ケース110に挿入するまでの組立作業中にピン支持体101に静電気による電荷が溜まる場合があった。また、図示しないが、ピン支持体101と圧電素子102とを電気的に接続した後に両者を樹脂カバーで覆う場合があり、その場合、ケース110に挿入するまでの組立作業中にピン支持体101に静電気による電荷がさらに溜まり易くなっていた。以上のようにしてピン支持体101に溜まった電荷が、最終的にピンを介して圧電素子102に流れてしまい、圧電素子102が静電破損してしまう場合があるという問題点があった。
また、最近では、地球環境保護の面から排ガス規制が強化されつつあり、排ガスに含まれるPMやNOx等の有害物質をさらに削減するため、燃料噴射の制御をより適確なものとして内燃機関における燃焼効率を高めることが要求されるようになってきた。
この要求に応えるため、コモンレールからシリンダ内に燃料を噴射するための燃料噴射ノズルは、より高圧な燃料の噴射圧に耐えるとともに、燃料噴射のタイミングをより精確なものとするために、高応答速度なものが要求されるようになってきた。そのため、コモンレールからシリンダ内に燃料を噴射するための燃料噴射ノズルは、高圧下においても燃料噴射ノズルを確実に開閉させるために変位が大きく、高応答速度の圧電素子102を使用した駆動部を有する構成と成りつつある。さらにダイヤフラム106には燃料からの高い圧力が加わるため、ピン支持体101に非常に高い圧力が加わるようになってきた。
そして、従来の樹脂製のピン支持体101ではこの高圧や圧電素子102の駆動力によって変形が生じ、圧電素子102との当接面が変形する場合があった。その結果、ピン支持体101と圧電素子102とを電気的に接続できなくなり、圧電素子102を作動させることができなくなる場合があった。
従って、本発明は上記問題点に鑑み完成されたものであり、その目的は、圧電素子が静電破損することがなく、燃料からの高い圧力や圧電素子の駆動力によって圧電素子支持部材の圧電素子との当接面が変形することがない、圧電素子の保持手段および燃料噴射ノズルの駆動部材を提供することにある。
本発明の圧電素子接続部材は、圧電素子とピン支持体との間に配置されて、前記圧電素子と前記ピン支持体により保持されるピンとを電気的に接続する圧電素子接続部材であって、セラミック材料からなる板体と、該板体の一主面から他主面にかけて形成された、前記圧電素子と前記ピンとを電気的に接続する導電路と、を備え、前記セラミック材料の体積固有抵抗値が10 Ω・m〜10 Ω・mであることを特徴とする。
また、本発明の圧電素子接続部材は、上記構成において好ましくは、前記セラミック材料は、チタンまたはクロムを含有するアルミナ質セラミックスであることを特徴とする。
また、本発明の駆動部材は、圧電素子と、ピン支持体と、請求項1または請求項2記載の圧電素子接続部材とを、前記圧電素子と前記ピン支持体との間に前記圧電素子接続部材を配置させた状態で筒状ケースの内部に格納してなる。
本発明の圧電素子接続部材は、体積固有抵抗値が10Ω・m〜10Ω・mのセラミック材料から成る板体と、この板体の一主面から他主面にかけて形成された導電路とを備えてなり、圧電素子とピン支持体との間に配置されて圧電素子とピン支持体により保持されるピンとを導電路を介して電気的に接続することから、ピン支持体をケースに挿入するまでの組立作業中にピン支持体に静電気による電荷が溜まったとしても、ピン支持体と圧電素子との間に配置された圧電素子接続部材の表面に漏れ電流が発生し、ピン支持体に高い電位が溜まるということを防止できる。これによって、ピンおよび導電路を介して圧電素子へ高電圧が印加されるのを防止することができ、圧電素子が静電破損することを防止できる。
また、圧電素子接続部材は剛性の高いセラミック材料からなり、この圧電素子接続部材が圧電素子に当接することになるので、圧電素子との当接面が変形しにくく、圧電素子の電気的接続を確保できる。
また、本発明の圧電素子接続部材は、上記構成において好ましくは、セラミック材料は、チタンまたはクロムを含有するアルミナ質セラミックスであることから、導電路間に印加される高圧静電気を適切に放電させるとともに導電路間を流れる圧電素子の駆動信号を確実に絶縁でき、圧電素子の駆動に伴う圧縮応力が加わっても変形し難く、圧電素子の電極と導電路との電気的接続を確保できるものとすることができる。
本発明の駆動部材は、圧電素子と、ピン支持体と、本発明の圧電素子接続部材とを、圧電素子とピン支持体との間に圧電素子を配置させた状態で筒状ケースの内部に格納してなることから、上記本発明の圧電素子接続部材によって圧電素子の静電破損を防止できるとともに、圧電素子接続部材の圧電素子との当接面が変形しにくく、圧電素子の電気的接続が確保できるものとなる。そして、圧電素子が伸縮動作して生じる変位を精確に燃料噴射ノズル側に伝え、正常かつ安定に作動可能な燃料噴射ノズルの駆動部材となる。
次に、本発明の圧電素子接続部材およびこれを用いた燃料噴射ノズルの駆動部材を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の駆動部材の実施の形態の一例を示す断面図、図2は本発明の駆動部材の実施の形態の他の例を示す断面図であり、1はピン支持体、1bは一端部をピン支持体1の他主面(図1においては上面)側に突出させるようにして取着された金属製のピン、1cはピン支持体1の一主面(図1においては下面)に設けられてピン1bの他端部(図1においては下端側)に電気的に接続された配線導体、2は圧電素子接続部材8の一主面(図1においては下面)に当接するとともに電極が導電路8aに当接されて電気的に接続された圧電素子、8は他主面(図1においては上面)がピン支持体1の一主面に当接し、一主面が圧電素子2に当接するように圧電素子2とピン支持体1との間に配置され、一主面から他主面にかけて導電路8aが形成された板状の圧電素子接続部材、10は筒状のケースである。
本発明の圧電素子接続部材8は、両主面間を導通するように形成され、かつ一主面側で圧電素子2の電極に当接され、他主面側でピン支持体1の配線導体1cに当接される導電路8aを備える体積固有抵抗値が10Ω・m〜10Ω・mのセラミックスから成る。
導電路8aは、例えばセラミックス板体の内部に貫通するようにメタライズ導体を形成し、一主面および他主面で圧電素子2の電極および配線導体1cに接続しやすいように広面積のメタライズ層が形成されているものでもよいし、セラミック板体の両主面間に貫通孔を設け、その貫通孔内に鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)合金等の金属棒を挿通させ、両主面側で金属板を接続したものでもよいし、金属板の代わりに比較的太い金属棒を挿通させただけのものでもよいし、また、セラミック板体の側面に形成されたメタライズ導体による導電路8aを経由させたものでもよいし、または側面に接するように配置された金属板等を経由させて構成されたものでもよい。導体部8aは、セラミックス板体の少なくとも一方の主面または側面に接しておればよく、静電気の電荷を放電させる機能を果たすことができる。
この構成により、ピン支持体1をケース10に挿入するまでの組立作業中にピン支持体1に静電気による電荷が溜まったとしても、ピン支持体1に当接されて導電路8aが接続された圧電素子接続部材8の表面に漏れ電流が発生し、ピン支持体1に高い電位が溜まるということを防止でき、圧電素子2へ高電圧が加わるのを防止することができる。そして、圧電素子2が静電破損することを防止できる。一方、圧電素子2を駆動する信号は、静電気によるものほど高電圧ではないので、体積固有抵抗値が10Ω・m〜10Ω・mの絶縁体によって接続導体8a間で短絡することなく、圧電素子2に伝達される。
また、圧電素子接続部材8がピン支持体1と圧電素子2との間に配置されることにより、圧電素子接続部材8は硬質であるから、圧電素子2との当接面が変形しにくく、圧電素子2との電気的接続を確保できる。
圧電素子接続部材8は、アルミナ(Al)質セラミックス,窒化珪素(Si)質セラミックス,炭化珪素(SiC)質セラミックス等のセラミックスから成る。このようなセラミックスは硬質であることから変形しにくく、圧電素子2を保持して接続する部材としては好適である。特に、Al質セラミックスは、導電路8a同士の電気的な絶縁を確実なものとし、圧縮応力が加わっても変形し難いことから圧電素子接続部材8には好適であり、他にSi質セラミックス,SiC質セラミックスも大きな圧縮応力に耐え得ることから好適に使用することができる。
体積固有抵抗値が10Ω・m〜10Ω・mの低絶縁体から成る圧電素子接続部材8は、セラミックスと金属との複合材料等から成る。セラミックスと金属との複合材料としては、例えば、Al質セラミックスとチタン(Ti)との複合材料や、Al質セラミックスと酸化クロム(Cr)との複合材料が挙げられる。これらは、Al質セラミックスの原料粉末にTiまたはCrの粉末を混ぜたものを用意し、これを用いて生の成形体を形成し、約1600℃の高温で焼成することによって作製される。Al質セラミックスの原料粉末の量に対し、TiまたはCrの量を適宜調整することによって体積固有抵抗値10Ω・m〜10Ω・mを実現することができる。
なお、圧電素子接続部材8の体積固有抵抗値が10Ω・m未満であると、接続導体8a間の電気的な絶縁を保持できなくなるおそれがある。即ち、ピン1bに高電圧(1000V程度)の電気信号を伝送させると、圧電素子接続部材8内部を通じて接続導体8a間での漏れ電流が大きくなり、または、電気的短絡してしまい、圧電素子2に電気信号を伝送できなくなるおそれがある。また、圧電素子接続部材8の体積固有抵抗値が10Ω・mを超えて大きくなると、圧電素子接続部材8の表面に沿面放電のような漏れ電流が発生し難くなり、ピン支持体1をケース10に挿入するまでの組立作業中にピン支持体1等に静電気による電位が溜まり易くなる。そして、この電荷がピン1b等を伝わって圧電素子2へ高電圧が印加され、圧電素子2を静電破損させてしまうおそれがある。
また、Al質セラミックスとTiとの複合材料から成る場合、Tiの融点は1675℃であり、融点が焼成温度に近いため、Tiが焼成時に溶融してしまう可能性がある。このため、その製造方法として好ましくは、Al質セラミックスの原料粉末に酸化チタン(TiO)の粉末を混ぜたものを用意し、これを用いて生の成形体を形成し、約1600℃の高温で焼成する。しかる後、約1300℃の還元雰囲気炉で焼成することによってTiOをTiに還元させ、Tiを溶融させることなくAl質セラミックスとTiとの複合材料を作製することができる。
導電路8aをメタライズ層によって形成する場合は、例えば、成型体を焼成の後に、W,Mo,Mn等の金属粉末に適当なバインダ,溶剤を混合して成る導体ペーストを、圧電素子接続部材8の所定部位にスクリーン印刷法などにより印刷塗布し、約1500℃の温度で焼成することによってメタライズ層を形成する。圧電素子接続部材8の両主面間を導通するメタライズ層は、圧電素子接続部材8の側面に形成されるか圧電素子接続部材8の上下主面を貫通するようにして設けられる貫通導体によって形成される。圧電素子接続部材8に貫通導体を設ける場合、圧電素子接続部材8の所定の位置に上下主面間を貫通する貫通孔を設けておき、この貫通孔にW,Mo,Mn等の金属粉末に適当なバインダ,溶剤を混合して成る導体ペーストを埋め込んで約1500℃の温度で焼成することによって貫通導体を形成する。
なお、好ましくは、このメタライズ層の露出する表面には電解メッキ法または無電解メッキ法等によりNi等の金属から成る金属層を被着させておくのがよく、この構成によりメタライズ層が酸化や腐食等により劣化するのを防止できるとともに、ろう材との接合性を良好にする。
次に、この圧電素子接続部材8を使用した本発明の燃料噴射ノズルの駆動部材について図1を用いて以下詳細に説明する。
本発明の燃料噴射ノズルの駆動部は、筒状のケース10と、ケース10内に配置されて格納されたピン支持体1と、ピン支持体1の下面に配線導体1cと導電路8aとが電気的に接続されるように当接配置された上記構成の圧電素子接続部材8と、圧電素子接続部材8の下面に配置され導電路8aに電極が電気的に接続されるように当接配置された圧電素子2とを具備する。
駆動部材は、図1に示すように、円筒状でSUS等から成る金属製のケース10内に圧電素子2等が格納されて成る。ケース10の下方側の端面には、ダイヤフラム6がレーザ溶接等によってケース10に溶接接合されている。また、ケース10内部には、印加する電圧の変化により伸縮する圧電素子2と、圧電素子2の下方側の端面に当接してケース10内を摺動するピストン3が収容されている。さらに、ケース10の上方側の端面には、コネクタ7がレーザ溶接等によってケース10に溶接接合されている。圧電素子2とコネクタ7との間には圧電素子2およびピン1bを支持するためのピン支持体1が設けられるとともに、ピン支持体1と圧電素子2とを電気的に接続するための圧電素子接続部材8が配置される。ピン支持体1とコネクタ7とを貫通して設けられたピン1bおよびピン支持体1の端面に設けられた電極1cと圧電素子接続部材8の導電路8aとを介して、圧電素子2に電圧が印加される。
なお、ピン支持体1およびコネクタ7の外周面はケース10の内周面に接着固定されており、圧電素子2は、ピン支持体1によってケース10の上方側に動かないように支持される。
ケース10内部には、図1に示すように、ダイヤフラム6に隣接して、中央に貫通穴4aを有する板状のシート部材4がケース10の軸芯方向に直交するように接合されている。そして、このシート部材4の貫通穴4aには、ピストン3のロッド部3aが摺動自在に貫通されている。このロッド部3aの端部は、ダイヤフラム6に当接されており、圧電素子2の伸縮により駆動された往復のストロークがピストン3を介してダイヤフラム6に伝わるように構成されている。また、ロッド部3aの外周側における、ピストン3とシート部材4との間に配置されたバネ5は、ピストン3を圧電素子2に向けて付勢するように配置されている。
そして、コネクタ7とピン支持体1と圧電素子接続部材8とを介して圧電素子2へ通電された電気信号により圧電素子2が軸方向に伸縮して、ダイヤフラム6の中央部が上下に変位し、燃料弁が開閉することによって燃料噴射ノズル(図示せず)から燃料がエンジンシリンダ内に噴射される。
以上により、ピン支持体1をケース10に挿入するまでの組立作業中にピン支持体1に静電気による電荷が溜まったとしても、ピン支持体1に当接された圧電素子接続部材8の表面に漏れ電流が発生し、ピン支持体1に高い電位が溜まるということを防止でき、ピン1bを介して圧電素子2へ電圧が加わるのを防止することができる。そして、圧電素子2が静電破損することを防止できる。なお、組立作業中の静電気のみならず、燃料噴射ノズルとして動作中にピン1a間に印加される高電圧サージ等にも効果を有する。
また、圧電素子接続部材8により、圧電素子2からピン支持体1の下面に直接応力が加わるのを防止でき、圧電素子2との当接面が変形するのを防止し、ピン支持体1と圧電素子2とが確実に電気的に接続できるようになり、高応答速度の圧電素子2の変位を燃料噴射ノズルに適確に伝達させることができる。
図1において、筒状の金属製のケース10の内周面には突出部10aが設けられ、突出部10aの下面に圧電素子接続部材8の上側主面の外周部が当接するように配置されている。これにより、圧電素子2が軸方向に伸縮した際に加わる圧力を圧電素子接続部材8で支えることができ、ピン支持体1に変形やクラック等の破損が生じるのを防止することができる。そして、コモンレールに蓄圧される燃料がより高圧になっても精確に作動する燃料噴射ノズルの駆動部材とすることが可能になる。
この構成において、圧電素子接続部材8の上側主面は、外周部が円弧状に面取りされた曲面とされるのが好ましく、この形状にすることにより、圧電素子接続部材8の外周部が突出部10aに強く押し付けられる状態となっても圧電素子接続部材8に応力集中が生ずることなく、圧電素子接続部材8にクラック等の破損が生ずるのを防止することができる。
ピン支持体1はエポキシ樹脂やPPSやLCP等のエンジニアリングプラスチックス等の樹脂、Al質セラミックス,Si質セラミックス,SiC質セラミックス等のセラミックスから成っている。Al質セラミックス,Si質セラミックス,SiC質セラミックス等のセラミックスから成る場合、セラミックスは硬質であることから変形しにくく、圧電素子2を支持する部材としては好適である。特に、Al質セラミックスは、ピン1b同士および配線導体1c同士の電気的な絶縁を確実なものとし、圧縮応力が加わっても変形し難いことからピン支持体1には好適であり、他にSi質セラミックス,SiC質セラミックスも大きな圧縮応力に耐え得ることから好適に使用することができる。このピン支持体1は、圧電素子2をケース10内の所定位置に支持するとともに、圧電素子2に電気信号を伝達するための2本の金属製のピン1b同士を互いに電気的に絶縁して保持する機能を有する。
また、ピン1bは、燃料噴射ノズルの駆動部材に取着されたコネクタ7から圧電素子2に電気信号を伝達する機能を有し、Fe−Ni−Co合金やFe−Ni合金等の金属から成り、棒状に成形されて成るものである。従って、ピン1bは少なくとも一対(2本)が使用されるが、導通される電気信号によっては複数本使用される場合もあるし、1本でよい場合もある。このピン1bは、例えばFe−Ni−Co合金等のインゴット(塊)を圧延加工法や押し出し加工法等、従来周知の金属加工法により所定の棒状に加工することによって製作される。
ピン支持体1はエポキシ樹脂やPPSやLCP等のエンジニアリングプラスチックス等の樹脂から成る場合、ピン支持体1の成型時に金属製のピン1bと金属製の配線導体1cとを金型内に予めセットしておき、次いで金型内に樹脂を流し込むことによって、ピン支持体1が形成される。なお、ピン1bは必ずしもピン支持体1に密着されて、または接合されている必要はない。
ピン支持体1が、Al質セラミックス,Si質セラミックス,SiC質セラミックス等のセラミックスから成る場合、ピン1bが挿通される貫通孔1aを少なくとも一対形成しておき、一主面(図1の下方面)の貫通孔1aの開口部に、予めMo,Mn,W等のメタライズ層から成る配線導体1cが形成されている。例えばAl質セラミックスから成る場合、アルミナ(Al)、シリカ(SiO)、カルシア(CaO)、マグネシア(MgO)等の原料粉末を所定形状の金型内に充填するとともにこれを一定圧力で押圧して柱状の生の成形体とし、しかる後、この生の成形体を約1600℃の高温で焼成することによって製作される。
ピン支持体1にメタライズ層から成る配線導体1cを形成するには、上述の圧電素子接続部材にメタライズ層を施す方法と同じ方法を用いればよい。
そして、その配線導体1cに銀(Ag)ろうやAg−銅(Cu)ろう等のろう材を介してピン1bの他端部が接合され、ピン1bの一端部はピン支持体1の他主面(図1の上方面)に突出するようにピン1bが取着される。また、配線導体1cは、ピン1bの他端側を平板状に成形することによりピン1bと一体に形成されたものとしてもよいし、上記形成のメタライズ層の上にFe−Ni−Co合金やFe−Ni合金等から成る金属板がAgろうやAg−Cuろう等のろう材を介して接合されることで成っていてもよい。
そして、ピン1bをピン支持体1に設けられた貫通孔1aに挿通し、ピン1bを配線導体1cにAgろうやAg−Cuろう等のろう材を加熱溶融することによってピン1bをピン支持体1にろう付けし、ピン支持体1を作製する。
なお、配線導体1cがメタライズ層の上に金属板がろう材を介して接合されて成る構成である場合、ピン1bをピン支持体1にろう付け接合する際に、金属板もメタライズ層の上にろう付け接合される。以上のようにして、ピン支持体1が完成する。
また、ピン1bをピン支持体1の一主面側の配線導体1cの1点のみでろう付け接合するのは、ピン1bとピン支持体1との接合される面積を最小限としてピン支持体1にピン1bとの熱膨張差による応力が加わるのを最小限に抑え、ピン支持体1にクラック等の破損が生ずるのを防止するためである。本発明において、ピン支持体1に、ピン1bを1点で固定するだけでよいのは、これで十分機能する上に、上記効果を奏させるためであるが、さらに強度を持たせるためにピン1bをピン支持体1の他主面側でも接合して固定したり、貫通孔1aの内部でも接合したりしてもよいことは言うまでもない。
なお、ケース10は筒状でSUS等から成る金属製のものである。
次に、ピン支持体1を改良した本発明の燃料噴射ノズルの駆動部材について図2を用いて以下詳細に説明する。
図2におけるピン支持体1は、第一の絶縁基体11および第二の絶縁基体12を備え、第一の絶縁基体11は、他主面側の外周部に支持部1dを有しこの支持部1dを含む他主面に別体にされた第二の絶縁基体12の一主面が当接されている。
すなわち、本実施の形態例におけるピン支持体1は、図1に示す実施の形態例に対して、第一の絶縁基体11および第二の絶縁基体12に2分割された構成を有し、さらに、第一の絶縁基体11の他主面に外周が第一の絶縁基体11の外周よりも内側に位置する第二の絶縁基体12が当接されたものである。そして、第一の絶縁基体11の一主面側に圧電素子接続用部材が当接されるように配置される。
第一の絶縁基体11および第二の絶縁基体12は、セラミックス,樹脂から成る。第一の絶縁基体11は、Al質セラミックス,Si質セラミックス,SiC質セラミックス等のセラミックスから成る場合、セラミックスは硬質であることから変形しにくく、圧電素子2を支持する部材としては好適である。
第一の絶縁基体11の外径より第二の絶縁基体12の外径が小さい形状であるために、第一の絶縁基体11の他主面外周部に支持部1dを設けることができる形状となる。そして、この支持部1dを含む面で第一の絶縁基体11と第二の絶縁基体12とに二分割されている構成とされている。
そして、支持部1dを、図2に示すように、ケース10の内周面に形成された突出部10aに当接するようにケース内に配置させる。この構成によって、第一の絶縁基体11の一主面に当接された圧電素子2が電気信号によって駆動されて縮んだり伸びたりした際においても、ピン支持体1が支持部1dでケース10に支持固定され、圧電素子2の伸縮による変位が圧電素子2の第一の絶縁基体11に当接されている側と反対側に確実に伝えられる。
圧電素子2をケース10内でずれないように強固に確実に支持固定するためには、圧電素子2が縮んだり伸びたりした際においても第一の絶縁基体11が変形しないことが要求される。そのため第一の絶縁基体11には、硬くて2本のピン1bを互いに絶縁させることが可能な絶縁材料であるセラミックスが好適に使用できる。
また、第一の絶縁基体11と第二の絶縁基体12とが支持部1dを含む面で二分割されていることによって、応力が加わり最もクラックが入りやすいピン支持体1の部位に管理不能のクラックが入って破損することがない。
なお、ピン支持体1の他の構成部材は、図1に示す実施の形態例と同様であるので説明を省略する。
以上により、高応答速度の圧電素子の変位を燃料噴射ノズルに適確に伝達させることができ、また高圧力を支える部分においてクラック等の破損が生じることのないピン支持体1およびこれを用いた燃料噴射ノズルの駆動部材を提供することができる。そして、コモンレールに蓄圧される燃料がより高圧力になっても精確に作動する燃料噴射ノズルとすることが可能になる。また、作業中等に圧電素子2が静電破壊されることがなく、信頼性の高い駆動部材となる。
なお、本発明は上記の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更が可能である。例えば、上記においてピン1bは、セラミックスと熱膨張係数の近い金属部材を用いる例について説明したが、銅(Cu)等の電気抵抗値の低い金属材料から成ってもよく、この構成により、外部からの電気信号をピン1bで損なうことなく、より適確に圧電素子2に伝えることが可能となる。
本発明の燃料噴射ノズルの駆動部材の実施の形態の一例を示す断面図である。 本発明の燃料噴射ノズルの駆動部材の実施の形態の他の例を示す断面図である。 従来の燃料噴射ノズルの駆動部材の例を示す断面図である。
符号の説明
1:ピン支持体
1c:配線導体
2:圧電素子
8:圧電素子接続部材
8a:導電路
10:ケース
10a:突出部

Claims (3)

  1. 圧電素子とピン支持体との間に配置されて、前記圧電素子と前記ピン支持体により保持されるピンとを電気的に接続する圧電素子接続部材であって、
    セラミック材料からなる板体と、該板体の一主面から他主面にかけて形成された、前記圧電素子と前記ピンとを電気的に接続する導電路と、を備え、
    前記セラミック材料の体積固有抵抗値が10 Ω・m〜10 Ω・mであることを特徴とした圧電素子接続部材。
  2. 前記セラミック材料は、チタンまたはクロムを含有するアルミナ質セラミックスであることを特徴とする請求項1記載の圧電素子接続部材。
  3. 圧電素子と、ピン支持体と、請求項1または請求項2記載の圧電素子接続部材とを、前記圧電素子と前記ピン支持体との間に前記圧電素子接続部材を配置させた状態で筒状ケースの内部に格納してなる駆動部材。
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