JP2004208064A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長尺フィルム使用時におけるコマ判別位置のずれを最小にすることを可能とした画像読取装置を提供する。
【解決手段】画像読取装置を構成するホストコンピュータ2の制御部4はフィルム画像の全ラインの透過濃度の主走査方向平均値を取得し、配列変数AveRに保存し、配列変数AveRから全ラインの平均値FilmAveRと最大値AveRMaxを求め、しきい値ThRを求める。次にしきい値ThRを用いて配列変数AveRに基づきコマ間を検出し全コマ間リストLに保存する。次に全コマ間リストLに従い近傍処理を行い、近傍のコマ間の中で誤検出コマ間を求め誤検出コマ間を全コマ間リストLから削除する。更に系列処理を行い、近傍処理で取りこぼした誤検出コマ間を求め誤検出コマ間を全コマ間リストLから削除する。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、写真フィルムに記録された画像を読取るフィルムスキャナにおいてコマ画像の位置検出を行う場合に適用して好適な画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
写真フィルム(以下フィルム)に記録された画像を読取る画像読取装置では、現像処理されたフィルムを順次画像読取位置に搬送するために、フィルムの搬送路で且つフィルムの幅方向両端に沿った個所に、パルスモータの駆動力で回転駆動する複数の駆動ローラと、これらの駆動ローラと対になりフィルムを挟持するアイドルローラとが設置されている。画像読取装置は、これらの駆動ローラとアイドルローラとの間にフィルムを挿入し、フィルムを画像読取位置まで搬送することで、フィルム上に記録された画像を読取ることができるように構成されている。また、画像読取位置には、フィルムを照射する光源と、フィルムを透過してきた透過光を受光する受光センサとが、フィルムを挟むように配置されている。この受光センサによって検出された受光量に基づいて、フィルムの透過濃度が演算される。
【0003】
一般にネガフィルムは、コマ画像とコマ画像の間に存在し且つ画像が写し込まれていないフィルムベース部分は透過濃度読取値が高く、コマ画像部分は透過濃度読取値が低い。この透過濃度の差からコマ画像部分とフィルムベース部分との境、つまりコマ画像のエッジ部を検出することができる。画像読取装置では、このコマ画像のエッジ部をフィルムのコマ画像読取開始基準として読取りが行われる。
【0004】
従来の画像読取装置では、コマ画像の位置決めをするために、先ずフィルムを連続的に給送しつつコマ画像を読取り、上記のようにフィルムベース部分とコマ画像部分の透過濃度の差により、各コマ画像の画像エッジ部を検出し、それぞれ各コマ画像の位置を決定していた。
【0005】
上述したコマ画像の位置の判別に関する従来例としては、デジタル写真画像処理システムに用いて好適な画像情報記録装置が提案されており、コマ位置判別に際して、各コマ画像を積分し、フィルム上に画像データがあれば前記積分値は画像濃度を含むために高い濃度値になり、フィルム上の当該部分がコマ間部であれば前記積分値は低い濃度値になる点と、またこのようにして求めた積分画像出力レベルに関する点とが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
また、他の従来例としては、コマ位置判定用の画像を読取り、該読取り画像に基づいてフィルムのベース色を決定し、該ベース色に基づいてコマ間部分の候補を検出し、コマ間部分の候補の分布に基づいてコマの位置を決定する構成とした、フィルムベース色に関わらずコマの位置を正しく認識する画像読取装置が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−234319号公報
【特許文献2】
特開2001−77987号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術におけるコマ画像位置決め方法では、例えば、ネガフィルムにおけるコマ画像の中に極端に暗い部分がある場合(花火の撮影や天体の撮影など背景全体が暗い場合)などにおいて、正しい画像エッジ部を検出できないという問題があった。このような場合、確実に画像エッジ部を検出できたと思われる位置から1コマ分の距離を単位として固定位置毎にコマ画像の位置決めを行う方法もあるが、どの画像エッジ部が正しい画像エッジ部か分からない場合があるという新たな問題が生じていた。即ち、長尺フィルム使用時においてコマ判別位置のずれが生じるという問題があった。
【0009】
本発明は、上述した点に鑑みなされたものであり、長尺フィルム使用時におけるコマ判別位置のずれを最小にすることを可能とした画像読取装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、複数のコマ画像が記録された写真フィルムを連続的に搬送すると共に光を照射した前記写真フィルムの透過光に基づき前記写真フィルム上の画像を読取る画像読取装置において、前記コマ画像と画像が写し込まれていないフィルムベース部分との境である画像エッジを検出する検出手段と、前記検出手段で検出した写真フィルム搬送方向の所定距離内にある複数の画像エッジの中から不適当な画像エッジを削除する削除手段とを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の実施の形態の概要を説明する。本実施形態は、写真フィルム(以下フィルム)に記録された画像を読取る画像読取装置において、注目するコマ間(後述)の近傍に別のコマ間を検出した場合、正規のコマ間を選択する(誤検出コマ間を排除する)制御と、注目するコマ間を中心に規定距離(例えば35mmフィルムの場合1コマ分の距離38mm)ごとに次のコマ間があるかを全コマにわたってカウントし、カウント値が最も大きな系列にあるコマ間を正規のコマ間とする(誤検出コマ間を排除する)制御を行うことで、長尺フィルム使用時におけるコマ判別位置のずれを最小にするものである。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
本実施形態で説明する画像読取装置では、画像記録媒体として例えば35mmのフィルムを読取るものとするが、本発明はこれに限定されるものでなく、35mmのフィルム以外の、カートリッジに収納されたフィルムの読取りにも適用することができる。また、本実施形態では、例えばネガフィルムを読取るものとするが、本発明はこれに限定されるものではなく、ポジフィルムの読取りについても同様な考え方で適用することができる。
【0013】
本実施形態で説明する画像読取装置は、種々の使い方があるが、その代表的な使用方法は以下の通りである。▲1▼ネガまたはポジのカラー、モノクロのアナログ画像が記録された画像記録媒体(フィルム)の主走査と副走査を行いつつ、▲2▼画像読取装置内蔵の高解像度のラインイメージセンサを含む光電変換手段によりアナログ画像のアナログ・デジタル光電変換を行い、▲3▼この光電変換で得られたデジタル信号をSCSI(Small Computer System Interface)等のインターフェースケーブルを介してホストコンピュータに送信し、▲4▼モニタ装置において読取り画像の確認を行いながら、マウス及びキーボードを含む操作部を使用して操作者が合成、拡大、縮小、貼り付け等を含む修正により好みの画像を得る。
【0014】
先ず、本実施形態の画像読取装置の全体構成及びフィルム読取機構について図1及び図2を用いて説明する。図1は画像読取装置の全体構成を示すブロック図である。本画像読取装置は、フィルムスキャナ1、ホストコンピュータ2、モニタ装置3から構成されている。フィルムスキャナ1は、システムコントローラ10、光源11、光源点灯回路12、結像レンズ系13、CCDリニアイメージセンサ14、黒レベル補正回路15、A/D変換器16、D/A変換器17、画像処理手段18、ラインバッファ19、インターフェース部20、CPUバス21、パルスモータ22、パルスモータドライバ23、フィルム駆動ローラ24、25、アイドルローラ26、27、フォーカスモータ28、フォーカスモータドライバ29、焦点固定部材30、焦点位置検出手段31を備えている。また、ホストコンピュータ2は、制御部4を備えている。
【0015】
フィルムスキャナ1において、システムコントローラ10は、フィルムスキャナ1の動作シーケンスを記憶したコントローラであり、ホストコンピュータ2からの命令に従ってフィルムスキャナ1に各種動作を行わせる。操作者がフィルムスキャナ1のフィルム挿入口からフィルムFを挿入すると、不図示のフィルム挿入センサがオンになり、システムコントローラ3は、パルスモータ22に所定パルスを供給しパルスモータ22を回転させる。光源11は、フィルムFに対する照明光源となる例えば冷陰極管(照明手段)として構成されている。光源点灯回路12は、光源11を点灯するためのものであり、いわゆるインバータ回路である。結像レンズ系13は、フィルムFを透過した光を受光する受光手段である。CCDリニアイメージセンサ(以下リニアイメージセンサと略称)14は、フィルムF上の画像を読取る画像読取手段であり、フィルムF上のコマ画像のエッジを検出するコマ画像エッジ検出手段である。
【0016】
黒レベル補正回路15は、リニアイメージセンサ14から出力されたアナログ画像信号の黒レベルの調整を行う。A/D変換器16は、黒レベル補正回路15で処理後のアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。D/A変換器17は、黒レベル補正回路15の基準電圧を黒レベル補正回路15に出力する。画像処理手段18は、ゲートアレイで構成されたものであり、高速に画像処理とCCD駆動パルス制御などの処理を行うことが可能である。ラインバッファ19は、画像データを一時的に記憶する部分である。本例ではラインバッファ19を汎用のランダムアクセスメモリで実現している。インターフェース部20は、ホストコンピュータ2と通信するためのものである。本例ではインターフェース部20をSCSIコントローラで実現している。
【0017】
CPUバス21は、システムコントローラ10と画像処理手段18とラインバッファ19とインターフェース部20を接続するバスであり、アドレスバスとデータバスによって構成されている。パルスモータ22は、システムコントローラ10から指定されたステップ数だけ、フィルム駆動ローラ24、25を回転することができるモータである。パルスモータドライバ23は、パルスモータ22へ駆動信号を供給するモータドライバである。フィルム駆動ローラ24、25は、フィルムFを搬送する手段であり、パルスモータ22により回転しフィルムFを搬送する。アイドルローラ26、27は、フィルム駆動ローラ24、25と共にフィルムFを挟持するためのローラである。フォーカスモータ28は、焦点固定部材30を光軸方向に移動させる。フォーカスモータドライバ29は、フォーカスモータ28へ駆動信号を供給するモータドライバである。
【0018】
焦点固定部材30は、リニアイメージセンサ14を結像レンズ系13の像面近傍に保持し、リニアイメージセンサ14と結像レンズ系13を一体化して光学軸方向すなわち紙面上X方向に移動可能としている部材である。焦点位置検出手段31は、焦点固定部材30の初期位置を検出する。図中Xは光軸の方向を示し、YはフィルムFの搬送方向を示し、Zは主走査方向を示す。
【0019】
ホストコンピュータ2は、フィルムスキャナ1のリニアイメージセンサ14によりフィルムF上の複数の位置におけるコマ画像のエッジを検出した結果から、全てのコマ画像及びコマ間(コマ画像とコマ画像の間に存在し且つ画像が写し込まれていないフィルムベース部分)の位置を求めるなどの処理を行う制御部4を備えている。制御部4は、不図示のROM或いはハードディスク等に格納されたプログラムに基づき後述の図7〜図10のフローチャートに示す処理を実行する。尚、図1ではホストコンピュータ2の構成要素として制御部4のみを図示しているが、ROM或いはハードディスク等の記憶部、マウス及びキーボード等の操作部の図示は省略するものとする。
【0020】
操作者がホストコンピュータ2に装備されている不図示のマウス及びキーボードを含む操作部を使用してフィルムスキャナ1に対しフィルムFの画像を読取らせる読取指示を行い、フィルムスキャナ1でフィルムFから読取った画像をモニタ装置3に表示させることで画像の確認を行いながら、画像の合成、拡大、縮小、貼り付けなどの作業を行う。尚、ホストコンピュータ2内の制御部4以外の図示及び説明は省略する。モニタ装置3は、ホストコンピュータ2に接続されており、フィルムスキャナ1でフィルムFから読取った画像や文字をホストコンピュータ2の制御部4の制御に基づき表示する。
【0021】
図2はフィルムスキャナ1のフィルム駆動ローラ24、25及びアイドルローラ26、27と読取対象のフィルムFの外観を示す斜視図である。図中、FaはフィルムFにおける先頭のコマ画像、FbはフィルムFにおける2番目のコマ画像、PはフィルムFの幅方向両端に且つフィルムFの長手方向に沿って一定間隔で設けられている送り穴であるパーフォレーション、CはフィルムFの幅方向両端の所定個所に形成されているバーコードである。
【0022】
また、フィルムスキャナ1において、上記リニアイメージセンサ14は、紙面上のZ方向が長手方向になるように配置されている。この位置関係により、リニアイメージセンサ14の長手方向である主走査方向ZとフィルムFの搬送方向Yは直角の関係になる。光源11から照射された光線は、フィルムFを透過し結像レンズ系13を通過してリニアイメージセンサ14に結像する。そして、図2に示すように、フィルムFはフィルム駆動ローラ24、25及びアイドルローラ26、27の間に対し図中のY方向へ挿入され、フィルム駆動ローラ24、25、アイドルローラ26、27で挟持されて画像読取位置へ搬送される。
【0023】
次に、上記の如く構成された本実施形態の画像読取装置における画像読取方法及び本発明の特徴的な処理である近傍処理及び系列処理について図1乃至図10を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
<画像読取方法>
先ず、本スキャンの方法について説明する。操作者がホストコンピュータ2からフィルムスキャナ1によるフィルムFの画像を読取る読取り指示を行うと、フィルムスキャナ1のシステムコントローラ10は、パルスモータ22に所定パルスを供給しパルスモータ22を回転させる。パルスモータ22の回転に伴い、駆動ローラ24、25とアイドルローラ26、27に挟持されたフィルムFは、搬送方向Yに搬送される。システムコントローラ10は、パルスモータ22に送ったパルス数、つまりフィルムFの送り量をカウントし、フィルムF上の指定されたコマ画像の先頭が、画像読取位置つまり光源11、結像レンズ系13、リニアイメージセンサ14の光軸上に来ると、画像読取りを開始させる。
【0025】
フィルムFの画像読取りは、リニアイメージセンサ14により主走査1ラインごとに行われ、フィルムFから読取られた画像情報は黒レベル補正回路15、A/D変換器16、画像処理手段18を介してデジタル画像情報に変換され、ラインバッファ19に格納される。ラインバッファ19に格納されたデジタル画像情報は、インターフェース部20を介してホストコンピュータ2に送信される。これら一連の画像読取り処理を本スキャンと言う。
【0026】
以上のような、画像読取り処理を高速に行うためには、フィルムF上のコマ画像の副走査方向の座標(コマ座標)が予めわかっていなければならない。また、操作者がフィルムF上に複数あるコマ画像の中から所望のコマを選択する必要がある。そこで、本スキャンの前に、フィルムF上の全コマ画像をコマ画像の周囲の領域を含め低解像度で読取り(プレスキャン)、本発明におけるコマ位置検出処理を行い、モニタ装置3上にコマごとに分離し縮小表示する。そして、操作者は、モニタ装置3上に表示されたコマ画像を見ながら所望するコマ画像を選択し、フィルムFの画像読取り指示を行うことで上記の本スキャンを行う。
【0027】
このように本スキャンの実行に際しプレスキャンを事前に行っておくことで、所望のコマ画像のコマ座標がわかるので、指定コマの前縁(画像エッジ)までフィルムFを一度に搬送し、その搬送した位置からフィルムF上のコマ画像領域を高解像度で読取る(本スキャンする)ことが可能となる。
【0028】
次に、プレスキャンの方法について説明する。操作者がフィルムスキャナ1のフィルム挿入口からフィルムFを挿入すると、不図示のフィルム挿入センサがオンになり、システムコントローラ10は、パルスモータ22を回転させる。パルスモータ22の回転に伴い、フィルムFは、駆動ローラ24、25とアイドルローラ26、27に挟持され、搬送方向Yに搬送され初期位置にセットされる。システムコントローラ10は、フィルムFが初期位置にセットされた状態で、フィルムFのフィルムベース(コマ画像とコマ画像の間にある画像が写し込まれていない部分)の読取りやフィルム種別判定などの初期化処理を行う。操作者のプレスキャン指示により、システムコントローラ10は、フィルムF全体を低解像度で読取る。上記本スキャン同様、1ラインずつ読取り、読取った画像情報をホストコンピュータ2に転送する。
【0029】
次に、フィルムFにおけるコマ画像部分と、コマ画像とコマ画像の間に存在し且つ画像が写し込まれていないフィルムベース部分(以下コマ間と称する)について図3を用いて説明する。図3(A)はフィルムFの構成を示す説明図、図3(B)はフィルムFから読取った透過濃度のラインごとの平均値を表したグラフを示す図である。
【0030】
図中L1は先頭のコマ画像Faの後縁、L2は2番目のコマ画像Fbの前縁、L3は2番目のコマ画像Fbの後縁、L4は3番目のコマ画像Fcの前縁である。Fa′、Fb′、Fc′、Fd′は、それぞれ先頭のコマ画像Fa、2番目のコマ画像Fb、3番目のコマ画像Fc、4番目のコマ画像Fdに対応する部分のグラフである。Lはライン数、Bはコマ間に存在するフィルムベース部分である。Wはフィルム中心部分の幅(フィルム幅)であり、フィルム幅方向両端に存在するパーフォレーションPやバーコードCを含まない部分である。図3(B)に示すグラフはフィルム幅Wの領域の透過濃度の平均値を示したものである。フィルムFには、コマ画像Fa、Fbなど画像が記録された複数のコマ画像が設けられている。
【0031】
本実施形態では、コマ間に存在するフィルムベース部分Bの濃度を検知することで、コマ画像の位置出しを行っている。ネガフィルムの場合、コマ間のフィルムベース部分Bは透過濃度が高く、コマ画像の部分はフィルムベース部分Bに比較して画像に応じた小さな値になる。よって、適切なしきい値Thと各ラインの透過濃度とを比較し、透過濃度がしきい値Thより小さい値から大きい値になったラインをコマ画像の後端とし、透過濃度がしきい値Thより大きい値から小さい値になったラインをコマ画像の先端とすることで、コマ画像の位置出しを行うことができる。透過濃度はフィルムの種類や撮影条件によりさまざまな値をとるため、しきい値Thもそれに応じては異なる値をとらなければならない。
【0032】
図3(B)に示すように、グラフFa′とグラフFb′の間の座標、すなわちコマ画像Faとコマ画像Fbのコマ間の座標はL1とL2であり、コマ画像Faの後縁がL1でコマ画像Fbの前縁がL2である。また、グラフFb′とグラフFc′の間の座標、すなわちコマ画像Fbとコマ画像Fcのコマ間の座標はL3とL4であり、コマ画像Fbの後縁がL3でコマ画像Fcの前縁がL4である。コマ画像Fbの開始位置はL2で、コマ画像Fcの開始位置はL4となる。
【0033】
次に、コマ画像の開始位置を決定するためのしきい値Thの求め方を図4を用いて説明する。図4は図3(B)のL1、L2部分を拡大したものであり、しきい値を求める方法を説明するための透過濃度のラインごとの平均値を示す図である。先ず、各ラインの透過濃度の主走査方向の平均値を、図3(A)に示したフィルム幅Wでフィルム先頭からフィルム後端まで求める。透過濃度の情報は赤(R)、緑(G)、青(B)の3色からなるが、本実施形態では、以下赤(R)だけで処理するものとする。ただし、高精度に処理するためには更に、緑(G)、青(B)の処理を加えてもよい。
【0034】
上記求めた各ラインの透過濃度の主走査方向の平均値は、ライン毎にホストコンピュータ2の不図示のワークメモリに確保された記憶領域である配列変数AveRに保存する。更に、このライン毎の平均値が保存された配列変数AveRから全ラインの平均値FilmAveRを求める。また、配列変数AveRから最大の値AveRMaxも求める。これらから、以下の計算式でしきい値ThRを求める。
【0035】
ThR=AveRMax−(AveRMax−FilmAveR)/2 ・・・ 式(1)
このしきい値ThRを用いて、図4のL1、L2のライン位置を求める。
【0036】
フィルム先頭から上記ワークメモリ内の配列変数AveRに保存してある各ラインの透過濃度としきい値ThRとを比較していき、最初に透過濃度が大となったライン位置をL1とし、最初に透過濃度が小となったライン位置をL2とする。以下同様の処理を繰り返し、L3、L4、・・・と最終ラインまで全てのコマ間を求め、コマ間リストとして保存していく。この場合、コマ間リストの中には画像の状態により誤検出したコマ間のライン位置も含まれる可能性がある。
【0037】
<近傍処理>
次に、上記処理後、図5に示すように1つのコマ間Peak Aの近傍に別のコマ間Peak Bを検出した場合の近傍処理について説明する。図5は近傍処理の方法を説明するための透過濃度のラインごとの平均値を示す図である。フィルム画像の内容によっては図5に示すように1コマの画像内にコマ間と誤認識するような画像領域がある場合がある。コマ間Peak A、コマ間Peak Bともに1コマの幅内に存在するため、コマ間Peak A、コマ間Peak Bのどちらかが画像の暗い部分をコマ間と誤認識(誤検出)されたものである。従って、コマ間Peak A、コマ間Peak Bのどちらかを正しいコマ間として選択しなければならない。
【0038】
先ず、コマ間Peak Aの区間L1、L2において透過濃度の平均AveGの最大値MaxPeakAを求める。同様にして、コマ間Peak Bの区間L3、L4において透過濃度の平均AveGの最大値MaxPeakBを求める。ネガフィルムではコマ画像の写し込まれていない部分が透過濃度が最大になるため、透過濃度の平均の最大値が大きいほうが真のコマ間であると判断することができる。図5ではPeak Aが真のコマ間となる。Peak Bはコマ間リストから削除する。同様にして全てのコマ間を処理する。ここで、近傍にあるコマ間の透過濃度の差が余りない場合、あえて近傍処理で処理せず、後述する系列処理に処理をまかせることもできる。
【0039】
ここで、上記のような近傍処理を行うべき1つのコマ間と次のコマ間の距離は、規定のコマ画像におけるフィルム搬送方向の幅である規定コマ幅の1/3とする。この値は、正規のコマ間とコマ間の距離、読取ったコマ画像の幅のばらつきを考慮した値である。尚、35mmフィルムの長手方向(搬送方向)の規定コマ幅は、1コマあたり38mmで、読取り解像度を278DPI(Dot Per Inch)とすると理論上は416ラインに相当する。
【0040】
次に、近傍処理を図7のフローチャートを用いて説明する。ここでは、全てのコマ間のライン位置を示すコマ間リストと、全ラインの透過濃度の平均値が、ホストコンピュータ2内の不図示のワークメモリに保存されているものとする。尚、本フローチャートに示す処理は、ホストコンピュータ2の制御部4がプログラムに基づきフィルムスキャナ1のシステムコントローラ10等を制御することで実行する。
【0041】
ステップS1において、先ず、ホストコンピュータの制御部4はコマ間リストとして保存されている最初のコマ間を注目コマ間として、注目コマ間のライン位置と次のコマ間のライン位置との距離を求める。制御部4は求めた距離が規定コマ幅の1/3より小さいか否かを判定する。ステップS1で注目コマ間と次のコマ間の距離が規定コマ幅の1/3より小さくない場合は、ステップS3において、制御部4は次のコマ間を注目コマ間として、ステップS8における処理対象のコマ間の有無を判定する終了チェックを経て上記ステップS1から同様の処理を繰り返す。ステップS1で注目コマ間と次のコマ間の距離が規定コマ幅の1/3より小さい場合は、ステップS2において、制御部4は注目コマ間内の透過濃度の最大値を求める。更にステップS4において、制御部4は次のコマ間内の透過濃度の最大値を求める。
【0042】
次に、ステップS5において、制御部4は上記ステップS2で求めた注目コマ間内の透過濃度の最大値と、上記ステップS4で求めた次のコマ間内の透過濃度の最大値とを比較する。注目コマ間の透過濃度最大値の方が大きい場合、ステップS6において、制御部4は次のコマ間をコマ間リストから削除する。更に、ステップS8における処理対象のコマ間の有無を判定する終了チェックを経て上記ステップS1から同様の処理を繰り返す。注目コマ間の透過濃度最大値の方が小さい場合、ステップS7において、制御部4は注目コマ間をコマ間リストから削除し、次のコマ間を注目コマ間とする。更に、ステップS8の終了チェックを経て上記ステップS1から同様の処理を繰り返す。制御部4は上記のようにしてコマ間リストの全てのコマ間を調べ、規定コマ幅の1/3内の誤検出コマ間を排除(削除)する。
【0043】
<系列処理>
次に、図6に示すように正しいコマ間Peak Aと正しいコマ間Peak Cの中間程の位置に誤ったコマ間Peak Bを検出した場合を考える。図6は系列処理の方法を説明するための透過濃度のラインごとの平均値を示す図である。コマ間Peak Aとコマ間Peak Bの距離は規定のコマ間幅(規定コマ幅)の1/3より大きく、コマ間Peak Bとコマ間Peak Cの距離も規定のコマ間幅の1/3より大きい場合、上記の近傍処理では誤ったコマ間Peak Bを排除できない。そのため以下の系列処理を行う。
【0044】
先ず、コマ間Peak Aに注目し、このPeak Aから規定のコマ間幅の位置に別のコマ間が検出されたかどうかをチェックする。ここで使用する規定のコマ間幅は、上述した理論上のコマ間隔416ラインに画像読取の誤差を含んだ値である。規定のコマ間幅の位置に別のコマ間が検出されたら、評価カウントを+1する。次に、Peak Aから規定のコマ間幅の2倍の位置に別のコマ間が検出されたかどうかをチェックする。規定のコマ間幅の2倍の位置に別のコマ間が検出されたら、評価カウントを+1する。同様にしてPeak Aから規定のコマ間幅の整数倍の位置を次々に最終ラインまでチェックしていく。この際、検出されたコマ間をリストに保存していく。図6に示す例ではコマ間Peak Aとコマ間Peak Cがリストに保存される。これをリストAとする。
【0045】
次に、コマ間Peak Bに注目し、Peak Bを先頭とする規定のコマ間幅の整数倍の位置を次々に最終ラインまでチェックしリストBに保存していく。図6に示す例ではPeak Bから規定のコマ間幅の位置に別のコマ間が存在しないため、評価カウントは0であり、リストBにはPeak Bしかない。次に、コマ間Peak Cに注目するが、Peak CはすでにリストAにあるためこの系列処理を行わない。
【0046】
このようにして全てのコマ間に対して同様の系列処理を行う。するとフィルム画像によっては複数のリストが存在する場合がある。図6に示す例ではリストは2つ(リストA、リストB)である。正しいリストは1つしか存在しないため、リスト中で評価ポイントが一番大きなリストが正しいリストであると判断できる。この結果、正しいリストにないコマ間は誤検出したコマ間として削除することができる。図6に示す例ではリストAが評価カウント+1で、リストBが評価カウント0であるため、リストAにあるPeak AとPeak Cが正しいコマ間となる。
【0047】
次に、上記系列処理を図8及び図9のフローチャートを用いて説明する。ここでは、全てのコマ間のライン位置を示すリストである全コマ間リストLと、全ラインの透過濃度の平均値がホストコンピュータ2内の不図示のワークメモリに保存されているものとする。尚、本フローチャートに示す処理は、ホストコンピュータ2の制御部4がプログラムに基づきフィルムスキャナ1のシステムコントローラ10等を制御することで実行する。
【0048】
先ず、ステップS10において、ホストコンピュータの制御部4は全コマ間リストLの中から最初のコマ間を示すコマ間番号を取得し、注目コマ間Kとする。次に、ステップS11において、制御部4は新しいコマ間リストKを作成する。制御部4はこのコマ間リストKの先頭に注目コマ間Kの番号を設定し、評価カウントK.Countを0にクリアする。更に、制御部4はループ変数nを1に初期化し(n:自然数)、規定コマ幅wを416ラインに初期化する。これは上述したように35mmフィルムの場合である。次に、ステップS12において、制御部4は注目コマ間Kのライン位置からn×wの位置に別のコマ間Jが存在するか否かを調べる。上述した通り、ここで調べる範囲はn×wを中心として前後の画像読取のフィルム送り誤差を含んだ領域である。
【0049】
ステップS12でn×wの位置に別のコマ間Jが存在する場合は、ステップS13において、制御部4は全コマ間リストLからこの別のコマ間Jを削除し、コマ間リストKにこの別のコマ間Jを追加する。更に、コマ間リストKの評価カウントK.Countを+1する。ステップS12でn×wの位置に別のコマ間Jが存在しなかった場合は、ステップS13の処理はスキップする。次に、ステップS14において、制御部4は上記ループ変数nを+1する。このループ変数nの値を増加させることで規定コマ幅wの整数倍の位置を次々にチェックすることになる。次に、ステップS15において、制御部4はn×wが最終ラインより大きいか否かの終了チェックを行う。n×wが最終ラインより大きくなったら、現在の注目コマ間に対する検索を終了する。ステップS15でn×wが最終ラインに達していない場合は、制御部4は上記ステップS12から同じ処理を繰り返す。
【0050】
ステップS15でn×wが最終ラインに達している場合は、ステップS16において、制御部4は全コマ間リストLの中に次のコマ間がまだあるか否かを調べる。ステップS16で全コマ間リストLの中に次のコマ間がある場合は、ステップS18において、制御部4は次のコマ間を注目コマ間Kとして初期化し、上記ステップS11から同様の処理を繰り返す。このようにして全てのコマ間を注目コマ間として調べていく。ステップS16で全コマ間リストLの最後のコマ間まで注目コマ間として処理し終えた場合は、ステップS17において、制御部4はこれまで作成された全てのコマ間リストKの中で、評価カウントが最大のコマ間リストを選択する。この選択されたコマ間リストに含まれるコマ間が正しいコマ間である。
【0051】
<コマ画像位置決めの全体の処理>
次に、本実施形態におけるコマ画像位置決めの全体の処理の流れについて図10のフローチャートを用いて説明する。尚、本フローチャートに示す処理は、ホストコンピュータ2の制御部4がプログラムに基づきフィルムスキャナ1のシステムコントローラ10等を制御することで実行する。
【0052】
先ず、ステップS21において、ホストコンピュータの制御部4はフィルム画像の全ラインの透過濃度の主走査方向平均値を取得し、ホストコンピュータ2内の不図示ワークメモリの配列変数AveRに保存する。次に、ステップS22において、制御部4はこの配列変数AveRから全ラインの平均値FilmAveRと最大値AveRMaxを求める。これらから上述した計算式(1)により、しきい値ThRを求める。次に、ステップS23において、制御部4はこのしきい値ThRを用いて配列変数AveRに基づきコマ間を検出し、ホストコンピュータ2内の不図示のワークメモリの全コマ間リストLに保存する。
【0053】
続いて、ステップS24において、制御部4は全コマ間リストLに従い上記図7のフローチャートで説明した近傍処理を行い、近傍(規定コマ幅の1/3の距離内)のコマ間の中で誤検出コマ間を求め、誤検出コマ間を全コマ間リストLから削除する。更に、ステップS25において、制御部4は上記図8及び図9のフローチャートで説明した系列処理を行い、上記近傍処理で取りこぼした誤検出コマ間を求め、誤検出コマ間を全コマ間リストLから削除する。
【0054】
以上説明したように、本実施形態によれば、複数のコマ画像が記録された写真フィルムを連続的に搬送すると共に光を照射した写真フィルムの透過光に基づき写真フィルム上の画像を読取る画像読取装置において、写真フィルムにおける画像が写し込まれていないフィルムベース部分であるコマ間を検出し、検出した写真フィルム搬送方向の所定距離(規定コマ幅の1/3)内にある複数のコマ間の中から不適当なコマ間を削除するため、写真フィルム上の画像の状態(例えばコマ画像の中に極端に暗い部分がある場合など)によらず、長尺フィルム使用時におけるコマ判別位置(コマ画像の読取を開始するための位置)のずれを最小にすることができる画像読取装置を提供することができる。
【0055】
[他の実施の形態]
上記実施形態では、近傍処理を行うべき当該コマ間と次のコマ間の距離を規定コマ幅の1/3とした場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、近傍処理を行うべき当該コマ間と次のコマ間の距離を規定コマ幅の任意の割合とすることができる。
【0056】
上記実施形態では、画像読取装置をフィルムスキャナとホストコンピュータとモニタ装置から構成した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像読取装置としてフィルムスキャナが上記ホストコンピュータの機能及びモニタ機能を備えた構成、或いは画像読取装置としてフィルムスキャナが上記ホストコンピュータの機能を備えると共にモニタ装置を接続可能とした構成など、各種形態の画像読取装置に適用することができる。
【0057】
また、本発明の目的は、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0058】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0059】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0060】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0061】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0062】
[実施態様の例]
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0063】
「実施態様1」 複数のコマ画像が記録された写真フィルムを連続的に搬送すると共に光を照射した前記写真フィルムの透過光に基づき前記写真フィルム上の画像を読取る画像読取装置において、
前記写真フィルムにおける画像が写し込まれていないフィルムベース部分であるコマ間を検出する検出手段と、前記検出手段で検出した写真フィルム搬送方向の所定距離内にある複数のコマ間の中から不適当なコマ間を削除する削除手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
【0064】
「実施態様2」 前記検出手段は、検出対象部分の透過濃度と予め設定したしきい値との比較に基づきコマ間を検出し、前記削除手段は、当該コマ間と次のコマ間の距離が前記所定距離より小さい場合、当該コマ間の透過濃度最大値と次のコマ間の透過濃度最大値との比較に基づき透過濃度最大値が小さい方のコマ間を不適当なコマ間として削除することを特徴とする実施態様1記載の画像読取装置。
【0065】
「実施態様3」 前記所定距離とは、前記コマ画像における写真フィルム搬送方向の幅の所定割合に相当する距離であり、前記不適当なコマ間とは、コマ間と誤検出されたコマ画像部分であることを特徴とする実施態様1又は2記載の画像読取装置。
【0066】
「実施態様4」 複数のコマ画像が記録された写真フィルムを連続的に搬送すると共に光を照射した前記写真フィルムの透過光に基づき前記写真フィルム上の画像を読取る画像読取装置において、
前記写真フィルムにおける画像が写し込まれていないフィルムベース部分であるコマ間を検出する検出手段と、前記検出手段で検出した複数のコマ間の間隔を調べ、不適当なコマ間を削除する削除手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
【0067】
「実施態様5」 前記検出手段は、検出対象部分の透過濃度と予め設定したしきい値との比較に基づきコマ間を検出し、前記削除手段は、前記検出手段で検出した当該コマ間から写真フィルム搬送方向に所定距離をおいた位置に別のコマ間が検出されたか否かを判定し、前記別のコマ間が検出されない場合、前記当該コマ間を不適当なコマ間として削除することを特徴とする実施態様4記載の画像読取装置。
【0068】
「実施態様6」 前記所定距離とは、前記コマ画像における写真フィルム搬送方向の幅の所定割合に相当するものに画像読取の誤差を含んだ距離であり、前記不適当なコマ間とは、コマ間と誤検出されたコマ画像部分であることを特徴とする実施態様4又は5記載の画像読取装置。
【0069】
「実施態様7」 複数のコマ画像が記録された写真フィルムを連続的に搬送すると共に光を照射した前記写真フィルムの透過光に基づき前記写真フィルム上の画像を読取る画像読取装置におけるコマ間削除方法において、
前記写真フィルムにおける画像が写し込まれていないフィルムベース部分であるコマ間を検出する検出工程と、前記検出工程で検出した写真フィルム搬送方向の所定距離内にある複数のコマ間の中から不適当なコマ間を削除する削除工程とを有することを特徴とするコマ間削除方法。
【0070】
「実施態様8」 複数のコマ画像が記録された写真フィルムを連続的に搬送すると共に光を照射した前記写真フィルムの透過光に基づき前記写真フィルム上の画像を読取る画像読取装置におけるコマ間削除方法において、
前記写真フィルムにおける画像が写し込まれていないフィルムベース部分であるコマ間を検出する検出工程と、前記検出工程で検出した複数のコマ間の間隔を調べ、不適当なコマ間を削除する削除工程とを有することを特徴とするコマ間削除方法。
【0071】
「実施態様9」 複数のコマ画像が記録された写真フィルムを連続的に搬送すると共に光を照射した前記写真フィルムの透過光に基づき前記写真フィルム上の画像を読取る画像読取装置に適用されるプログラムにおいて、
前記写真フィルムにおける画像が写し込まれていないフィルムベース部分であるコマ間を検出する機能と、前記検出した写真フィルム搬送方向の所定距離内にある複数のコマ間の中から不適当なコマ間を削除する機能を、コンピュータに実現させるためのプログラム。
【0072】
「実施態様10」 複数のコマ画像が記録された写真フィルムを連続的に搬送すると共に光を照射した前記写真フィルムの透過光に基づき前記写真フィルム上の画像を読取る画像読取装置に適用されるプログラムにおいて、
前記写真フィルムにおける画像が写し込まれていないフィルムベース部分であるコマ間を検出する機能と、前記検出した複数のコマ間の間隔を調べ、不適当なコマ間を削除する機能を、コンピュータに実現させるためのプログラム。
【0073】
「実施態様11」 複数のコマ画像が記録された写真フィルムを連続的に搬送すると共に光を照射した前記写真フィルムの透過光に基づき前記写真フィルム上の画像を読取る画像読取装置におけるコマ間削除方法を実行するプログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体において、
前記コマ間削除方法は、前記写真フィルムにおける画像が写し込まれていないフィルムベース部分であるコマ間を検出するステップと、前記検出した写真フィルム搬送方向の所定距離内にある複数のコマ間の中から不適当なコマ間を削除するステップとを有することを特徴とする記憶媒体。
【0074】
「実施態様12」 複数のコマ画像が記録された写真フィルムを連続的に搬送すると共に光を照射した前記写真フィルムの透過光に基づき前記写真フィルム上の画像を読取る画像読取装置におけるコマ間削除方法を実行するプログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体において、
前記コマ間削除方法は、前記写真フィルムにおける画像が写し込まれていないフィルムベース部分であるコマ間を検出するステップと、前記検出した複数のコマ間の間隔を調べ、不適当なコマ間を削除するステップとを有することを特徴とする記憶媒体。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数のコマ画像が記録された写真フィルムを連続的に搬送すると共に光を照射した写真フィルムの透過光に基づき写真フィルム上の画像を読取る画像読取装置において、コマ画像と画像が写し込まれていないフィルムベース部分との境である画像エッジを検出し、検出した写真フィルム搬送方向の所定距離内にある複数の画像エッジの中から不適当な画像エッジを削除するため、写真フィルム上の画像の状態(例えばコマ画像の中に極端に暗い部分がある場合など)によらず、長尺フィルム使用時におけるコマ判別位置(コマ画像の読取を開始するための位置)のずれを最小にすることができる画像読取装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像読取装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】画像読取装置を構成するフィルムスキャナの駆動ローラ及びアイドルローラと読取対象のフィルムの外観を示す斜視図である。
【図3】(A)はフィルムの構成を示す図、(B)はフィルムから読取った透過濃度のラインごとの平均値を示す図である。
【図4】しきい値を求める方法を説明するための透過濃度のラインごとの平均値を示す図である。
【図5】近傍処理の方法を説明するための透過濃度のラインごとの平均値を示す図である。
【図6】系列処理の方法を説明するための透過濃度のラインごとの平均値を示す図である。
【図7】近傍処理の方法を説明するためのフローチャートである。
【図8】系列処理の方法を説明するためのフローチャートである。
【図9】図8のフローチャートの続きである。
【図10】コマ画像位置決めの全体の処理の流れについて説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 フィルムスキャナ(画像読取装置)
2 ホストコンピュータ(画像読取装置)
3 モニタ装置
4 制御部(削除手段)
10 システムコントローラ
11 光源
13 結像レンズ系
14 CCDリニアイメージセンサ(検出手段)
22 パルスモータ
24、25 フィルム駆動ローラ
26、27 アイドルローラ
F フィルム

Claims (1)

  1. 複数のコマ画像が記録された写真フィルムを連続的に搬送すると共に光を照射した前記写真フィルムの透過光に基づき前記写真フィルム上の画像を読取る画像読取装置において、
    前記コマ画像と画像が写し込まれていないフィルムベース部分との境である画像エッジを検出する検出手段と、前記検出手段で検出した写真フィルム搬送方向の所定距離内にある複数の画像エッジの中から不適当な画像エッジを削除する削除手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
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