JP2004207932A - 音声信号の送受信装置及び送受信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】音声信号を無線伝送する際、伝送側で音量レベル等の調整が行われると、伝送する音声信号が小信号となった場合、受信側のS/Nが悪化する。本発明は、S/Nを悪化させることなく、良好な音声を聴取できるようにした音声信号の送受信装置を提供する。
【解決手段】本発明は、デジタル化された音声信号及び音量レベル等を調整する調整データを含む音声データを送信する送信機と、この送信機からの音声データを受信する受信機とを具備し、この受信機は、前記音声データを受信し音声信号と調整データとをそれぞれ分離する分離手段と、分離した音声信号を分離した調整データに基づいて調整する音声処理回路とを有し、この音声処理回路からの出力信号をスピーカに供給するようにした音声信号の送受信装置である。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明は、デジタル化された音声信号及び音量レベル等を調整する調整データを含む音声データを送信する送信機と、この送信機からの音声データを受信する受信機とを具備し、この受信機は、前記音声データを受信し音声信号と調整データとをそれぞれ分離する分離手段と、分離した音声信号を分離した調整データに基づいて調整する音声処理回路とを有し、この音声処理回路からの出力信号をスピーカに供給するようにした音声信号の送受信装置である。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はテレビジョン受像機等のAV機器(オーディオ・ビジュアル機器)における音声信号の送受信装置及び送受信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、音声信号を扱う機器としてテレビジョン受像機等のAV機器がある。これらAV機器は、スピーカを内蔵し、放送信号を受信処理した音声信号をスピーカに供給し、スピーカからの音を聴取できるようにしている。一方、最近では、AV機器本体とスピーカとを切り離し、AV機器本体から音声信号を無線伝送し、スピーカ側でそれを受信して音声信号をスピーカに供給し聴取できるようにしたものある。
【0003】
このような音声信号の無線伝送は、例えば難聴者用に適し、テレビ受像機から離れた位置で音声を聴く場合に、聴取者の傍にスピーカを配置することで、音声を容易に聞き取ることができるという利点がある。或いは、サラウンド音声処理のように、テレビジョン受像機にL(左),R(右)用のスピーカを内蔵し、さらにリアスピーカを聴取者の後部に配置するような場合に、テレビジョン受像機からリアスピーカに対して音声信号を無線伝送することにより、複雑な配線をなくすことができるという利点がある。
【0004】
ところで、このような音声信号の無線伝送方式としては、アナログ音声信号による伝送と、デジタル音声信号による伝送が考えられるが、昨今はデジタル機器の普及に伴いデジタル伝送が主流となっている。デジタル伝送においては伝送時の伝送ロスが少ないという利点を有するが、アナログ信号をA/D変換して送信し、受信側でD/A変換するため、A/D変換回路やD/A変換回路を介することによる量子化ノイズや弱信号時の歪等が問題になるケースが多い。
【0005】
尚、音声信号の無線伝送方式としては、例えば特許文献1(特開平6−21902号公報)に記載された例がある。この例では、伝送処理される前の音声データを時間軸伸長し、時間軸伸長された分だけ低レート化されたデータを伝送信号として扱うことにより、単位時間当たりの伝送処理量を少なくして伝送処理系の負担を少なくするようにしている。
【0006】
しかしながら、音声信号の無線伝送においては、伝送出力側(例えばテレビジョン受像機側)で音量調整がされるため、その音量レベルに従う音声信号を伝送先に送るため、音量レベルが小さいと伝送する音声信号も小信号となり、S/Nが悪化するという問題があった。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−21902号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の音声信号の無線伝送方式としては、デジタル伝送が主流となっているが、A/D変換回路やD/A変換回路を介することによる量子化ノイズや弱信号時の歪が問題になるケースが多く、特に伝送出力側での音量レベルが小さい場合、伝送する音声信号も小信号となり、S/Nが悪化するという問題があった。
【0009】
本発明は、伝送出力側での音量レベルが小さい場合でもS/Nを悪化させることなく、良好な音声を聴取できるようにした音声信号の送受信装置及び送受信方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、デジタル化された音声信号及び前記音声信号のレベル又は特性を調整する調整データを含む音声データを送信する送信機と、前記送信機からの音声データを受信する受信機とを具備し、
前記受信機は、前記音声データを受信し前記音声信号と前記調整データとをそれぞれ分離する分離手段と、前記分離した音声信号を前記分離した調整データに基づいて調整する音声処理回路とを有し、前記音声処理回路からの出力信号をスピーカに供給するようにしたことを特徴とする音声信号の送受信装置である。
【0011】
又、請求項8記載の本発明は、デジタル化された音声信号及び前記音声信号のレベル又は特性を調整する調整データを混合した音声データを送信し、前記送信された音声データを受信して前記デジタル化された音声信号と前記調整データとをそれぞれ分離し、分離した音声信号を分離した調整データに基づいて調整し、その調整出力をスピーカに供給するようにしたことを特徴とする音声信号の送受信方法である。
【0012】
本発明によれば、伝送するデジタル音声信号は、音量調整等を受けることなく伝送されるため減衰することはなく、S/Nの改善が可能となる。また、送信された音量等の調整データは、受信機側で分離され音量等の調整に利用される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態による概念図を示すもので、AV機器本体(テレビジョン受像機)に送信機を接続し、その送信機からの音声信号をスピーカを内蔵した受信機で受信して聴取するようにしたものである。
【0014】
図1において、1はテレビジョン受像機であり、DVDプレーヤ等の外部機器2を接続可能にしており、リモコン3によって各種の制御が行われる。テレビ受像機1では、放送信号を受信処理した映像・音声信号を再生したり、外部機器2からの映像・音声信号を再生するほか、再生中の音声信号及び音量レベルデータを送信機4に供給し、送信機4は、スピーカを内蔵した受信機5,6に対して音声信号データを伝送するようにしている。受信機5,6はテレビジョン受像機1から離れた位置に配置され、送信機4から伝送された音声データを受信処理して内蔵のスピーカから音声信号を再生するようにしている。
【0015】
図2は、図1における音声信号の送受信部の回路構成を示すブロック図である。図2において、1はテレビジョン受像機であり、放送信号を受信処理するチューナ11と外部機器2からの映像・音声用入力端子12を備え、チューナ11からは映像信号及び音声信号を出力する。チューナ11からの映像信号及び入力端子12からの映像信号は、それぞれ選択回路13に入力され、いずれか一方の映像信号が選択されて、映像処理回路14を介してディスプレイ(図示せず)に供給される。
【0016】
又、チューナ11からの音声信号及び入力端子12からの音声信号は、それぞれ選択回路15に入力され、いずれか一方の音声信号が選択されて、送信機4に供給される。一方、テレビジョン受像機1には、前記選択回路15からの音声信号を処理する音声処理回路16が設けられ、ここで音量や音質等の調整が行われ、アンプ17を介してスピーカ18に出力するようにしている。
【0017】
前記音声処理回路16には制御回路としてのマイクロプロセッサ19が接続され、前記音量調整等を行うとともに、かつ音量データを送信機4に供給するようにしている。このマイクロプロセッサ19はリモコン3からの指示に従って前記音量調整や前記選択回路13,15の選択を行うもので、リモコン3からの指示を受けるリモコン受光部20が接続されている。
【0018】
又、前記送信機4は、テレビジョン受像機1からの音声信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路41を有し、このA/D変換回路41からのデジタル音声信号とテレビジョン受像機1からの音量データを混合回路42で混合する。混合回路42で混合された信号は、変調回路43で変調されてフォーマット変換され、フォーマット化された音声データは送信回路44に供給される。送信回路44は、変調回路43からの音声データを所定の搬送波で送信するもので、アンテナ45を介して受信機5に送信する。
【0019】
受信機5は、アンテナ51によって送信機4からの信号を受信するもので、送信された音声データを受信する受信回路52と、受信回路52で受信した音声データを復調する復調回路53を有している。復調回路53からの復調出力は、セパレータ54に供給され、ここでデジタル音声信号と音量レベルデータとが分離される。分離されたデジタル音声信号はD/A変換回路55でアナログ音声信号に変換され、音声調整回路56及びアンプ57を介してスピーカ58に供給される。又、セパレータ54で分離された音量データは音声調整回路56に供給され音量レベルの調整が行われ、D/A変換回路55及び音声調整回路56は、受信機側の音声処理回路を構成する。
【0020】
尚、受信機6については、受信機5と同様の構成であるため、説明は省略する。また受信機は2つに限らず、それ以上であっても良いし、1つだけでも良い。
【0021】
ここで、前記変調回路43でのフォーマット変換の一例を図3を参照して説明する。図3は、A/D変換回路41からのデジタル音声信号にマイクロプロセッサ19からの音量データが足し込まれた様子を示しており、システム領域、音量レベル領域、音声信号領域が1パケットとして形成されている。こうして、音声信号と音量レベルのデータが送信されることになる。
【0022】
次に、図1の本発明の動作について説明する。基本動作は、放送信号を受信処理した音声信号又は外部機器からの音声信号が送信機4を介して受信機5に送信され、受信機5に内蔵されたスピーカ58によって、テレビジョン受像機1から離れた位置で音声を聴くことができる点にあるが、本発明では、ユーザがリモコン3を操作し音量を調整すると、その音量レベルのデータとデジタル化された音声信号が同時に送信されるようにしている。
【0023】
このとき、デジタル音声信号は、現信号レベルのまま、即ち音量調整を受けることなく伝送するようにしている。したがって、送信機4の入力部から受信機5の音声調整回路56の前段まで、音声信号レベルは減衰されることなく伝送されるので、ノイズに関して相当の改善効果が得られ、S/Nの改善が可能となる。
【0024】
一方、送信された音量レベルデータは、受信機5のセパレータ54で分離され、音声調整回路56に供給され、ここで音量の調整が行われることになる。したがってS/Nの良好な音声をリモコン3の操作により、音量調整することができる。
【0025】
尚、音量データの他に周波数特性のデータ等も送信するようにしても良い。周波数特性データとしては、例えば或る大きな信号レベルの音声の低域レベルを強調する信号等が考えられる。一般には、大きな信号レベルの低域を増強して伝送したい場合、伝送経路のダイナミックレンジの制約があるため、増強できない場合が多いが、本発明によれば、低域増強のデータを音声信号と同時に伝送可能であるため、受信機5で低域増強のデータをセパレートし、音声調整回路56で低域増強の処理を行うことができ、伝送経路のダイナミックレンジの制約に拘わらず受信機側にて低域増強を行うことができる。また低域増強に限らず高域増強のデータを伝送するようにしても良い。
【0026】
次に図4,図5を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。この実施形態は、前述した送信機4をテレビジョン受像機1に内蔵したものであり、図5のブロック図で示すように、テレビジョン受像機1内にA/D変換回路41、混合回路42、変調回路43、送信回路44、及びアンテナ45が内蔵されたものである。その他の構成は図2と変わらず、動作も先の実施形態と同様である。
【0027】
又、図6は本発明のさらに別の実施形態を示すもので、テレビジョン受像機1内部で音声信号をデジタル処理した場合を示している。
【0028】
図6において、放送信号を受信処理するチューナ11からは映像信号及び音声信号を出力する。その内、音声信号は、A/D変換回路101によってデジタル音声信号に変換され、DSP102(デジタル・サウンド・プロセッサ)に供給される。DSP102では音声信号をサラウンド処理して音場の拡大処理等を行い、D/A変換回路103に供給する。又、DSP102からのデジタル音声信号は混合回路42される。
【0029】
一方、D/A変換回路103の出力は、音声処理回路16に供給され、ここで音量や音質等の調整が行われ、アンプ17を介してスピーカ18に出力するようにしている。
【0030】
前記音声処理回路16には制御回路としてのマイクロプロセッサ19が接続され、音量調整等を行うとともに音量データを前記混合回路42に供給する。混合回路42及び変調回路43は、音量データとDSP102からのデジタル音声信号とを混合し、図3で示したようにフォーマット変換を行う。フォーマット化された音声データは送信回路44に供給される。送信回路44は、変調回路43からの音声データを所定の搬送波で送信するもので、アンテナ45を介して受信機5に送信する。尚、図6において、受信機5の構成、動作は先の実施形態と同様である。
【0031】
この図6の構成によれば、テレビジョン受像機に内蔵しているデジタル処理回路(101〜103)を利用する事ができ、前述した実施形態におけるA/D変換回路41は不要となる。
【0032】
このように本発明の送受信装置によれば、無線伝送によりAV機器本体から離れた位置にスピーカを配置して音声を聴くことができ、かつ耐ノイズ制に優れた音を聴くことができる。また、サラウンド音声処理のように、テレビジョン受像機にL(左),R(右)用のスピーカを内蔵し、さらにリアスピーカを聴取者の後部に配置するような場合、このリアスピーカを前記受信機56に内蔵することにより、質の高いサラウンド音声を聴くことができる。尚、以上の説明では、AV機器としてテレビジョン受像機を例に述べたが、ステレオ再生機器に応用することもできる。
【0033】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の送受信装置によれば、デジタル音声信号を伝送する際、音量調整等による減衰を受けることなく伝送できるため、S/Nを改善し、質の高い音声を聴くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による音声信号の送受信装置を示す外観図。
【図2】本発明の一実施形態による送受信装置を示すブロック図。
【図3】本発明の音声信号の伝送フォーマットを示す説明図。
【図4】 本発明の第2の実施形態による音声信号の送受信装置を示す外観図。
【図5】本発明の第2の実施形態による送受信装置を示すブロック図。
【図6】本発明の他の実施形態による送受信装置を示すブロック図。
【符号の説明】
1…AV機器(テレビジョン受像機)
2…外部機器
3…リモコン
4…送信機
5,6…受信機
11…チューナ
12…外部入力端子
16…音声処理回路
19…マイクロプロセッサ
41…A/D変換回路
42…混合回路
43…変調回路
44…送信回路
45,51…アンテナ
52…受信回路
53…復調回路
54…セパレータ
55…D/A変換回路
56…音声調整回路
57…アンプ
58…スピーカ
101…A/D変換回路
102…DSP
103…D/A変換回路
【発明の属する技術分野】
本発明はテレビジョン受像機等のAV機器(オーディオ・ビジュアル機器)における音声信号の送受信装置及び送受信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、音声信号を扱う機器としてテレビジョン受像機等のAV機器がある。これらAV機器は、スピーカを内蔵し、放送信号を受信処理した音声信号をスピーカに供給し、スピーカからの音を聴取できるようにしている。一方、最近では、AV機器本体とスピーカとを切り離し、AV機器本体から音声信号を無線伝送し、スピーカ側でそれを受信して音声信号をスピーカに供給し聴取できるようにしたものある。
【0003】
このような音声信号の無線伝送は、例えば難聴者用に適し、テレビ受像機から離れた位置で音声を聴く場合に、聴取者の傍にスピーカを配置することで、音声を容易に聞き取ることができるという利点がある。或いは、サラウンド音声処理のように、テレビジョン受像機にL(左),R(右)用のスピーカを内蔵し、さらにリアスピーカを聴取者の後部に配置するような場合に、テレビジョン受像機からリアスピーカに対して音声信号を無線伝送することにより、複雑な配線をなくすことができるという利点がある。
【0004】
ところで、このような音声信号の無線伝送方式としては、アナログ音声信号による伝送と、デジタル音声信号による伝送が考えられるが、昨今はデジタル機器の普及に伴いデジタル伝送が主流となっている。デジタル伝送においては伝送時の伝送ロスが少ないという利点を有するが、アナログ信号をA/D変換して送信し、受信側でD/A変換するため、A/D変換回路やD/A変換回路を介することによる量子化ノイズや弱信号時の歪等が問題になるケースが多い。
【0005】
尚、音声信号の無線伝送方式としては、例えば特許文献1(特開平6−21902号公報)に記載された例がある。この例では、伝送処理される前の音声データを時間軸伸長し、時間軸伸長された分だけ低レート化されたデータを伝送信号として扱うことにより、単位時間当たりの伝送処理量を少なくして伝送処理系の負担を少なくするようにしている。
【0006】
しかしながら、音声信号の無線伝送においては、伝送出力側(例えばテレビジョン受像機側)で音量調整がされるため、その音量レベルに従う音声信号を伝送先に送るため、音量レベルが小さいと伝送する音声信号も小信号となり、S/Nが悪化するという問題があった。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−21902号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の音声信号の無線伝送方式としては、デジタル伝送が主流となっているが、A/D変換回路やD/A変換回路を介することによる量子化ノイズや弱信号時の歪が問題になるケースが多く、特に伝送出力側での音量レベルが小さい場合、伝送する音声信号も小信号となり、S/Nが悪化するという問題があった。
【0009】
本発明は、伝送出力側での音量レベルが小さい場合でもS/Nを悪化させることなく、良好な音声を聴取できるようにした音声信号の送受信装置及び送受信方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、デジタル化された音声信号及び前記音声信号のレベル又は特性を調整する調整データを含む音声データを送信する送信機と、前記送信機からの音声データを受信する受信機とを具備し、
前記受信機は、前記音声データを受信し前記音声信号と前記調整データとをそれぞれ分離する分離手段と、前記分離した音声信号を前記分離した調整データに基づいて調整する音声処理回路とを有し、前記音声処理回路からの出力信号をスピーカに供給するようにしたことを特徴とする音声信号の送受信装置である。
【0011】
又、請求項8記載の本発明は、デジタル化された音声信号及び前記音声信号のレベル又は特性を調整する調整データを混合した音声データを送信し、前記送信された音声データを受信して前記デジタル化された音声信号と前記調整データとをそれぞれ分離し、分離した音声信号を分離した調整データに基づいて調整し、その調整出力をスピーカに供給するようにしたことを特徴とする音声信号の送受信方法である。
【0012】
本発明によれば、伝送するデジタル音声信号は、音量調整等を受けることなく伝送されるため減衰することはなく、S/Nの改善が可能となる。また、送信された音量等の調整データは、受信機側で分離され音量等の調整に利用される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態による概念図を示すもので、AV機器本体(テレビジョン受像機)に送信機を接続し、その送信機からの音声信号をスピーカを内蔵した受信機で受信して聴取するようにしたものである。
【0014】
図1において、1はテレビジョン受像機であり、DVDプレーヤ等の外部機器2を接続可能にしており、リモコン3によって各種の制御が行われる。テレビ受像機1では、放送信号を受信処理した映像・音声信号を再生したり、外部機器2からの映像・音声信号を再生するほか、再生中の音声信号及び音量レベルデータを送信機4に供給し、送信機4は、スピーカを内蔵した受信機5,6に対して音声信号データを伝送するようにしている。受信機5,6はテレビジョン受像機1から離れた位置に配置され、送信機4から伝送された音声データを受信処理して内蔵のスピーカから音声信号を再生するようにしている。
【0015】
図2は、図1における音声信号の送受信部の回路構成を示すブロック図である。図2において、1はテレビジョン受像機であり、放送信号を受信処理するチューナ11と外部機器2からの映像・音声用入力端子12を備え、チューナ11からは映像信号及び音声信号を出力する。チューナ11からの映像信号及び入力端子12からの映像信号は、それぞれ選択回路13に入力され、いずれか一方の映像信号が選択されて、映像処理回路14を介してディスプレイ(図示せず)に供給される。
【0016】
又、チューナ11からの音声信号及び入力端子12からの音声信号は、それぞれ選択回路15に入力され、いずれか一方の音声信号が選択されて、送信機4に供給される。一方、テレビジョン受像機1には、前記選択回路15からの音声信号を処理する音声処理回路16が設けられ、ここで音量や音質等の調整が行われ、アンプ17を介してスピーカ18に出力するようにしている。
【0017】
前記音声処理回路16には制御回路としてのマイクロプロセッサ19が接続され、前記音量調整等を行うとともに、かつ音量データを送信機4に供給するようにしている。このマイクロプロセッサ19はリモコン3からの指示に従って前記音量調整や前記選択回路13,15の選択を行うもので、リモコン3からの指示を受けるリモコン受光部20が接続されている。
【0018】
又、前記送信機4は、テレビジョン受像機1からの音声信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路41を有し、このA/D変換回路41からのデジタル音声信号とテレビジョン受像機1からの音量データを混合回路42で混合する。混合回路42で混合された信号は、変調回路43で変調されてフォーマット変換され、フォーマット化された音声データは送信回路44に供給される。送信回路44は、変調回路43からの音声データを所定の搬送波で送信するもので、アンテナ45を介して受信機5に送信する。
【0019】
受信機5は、アンテナ51によって送信機4からの信号を受信するもので、送信された音声データを受信する受信回路52と、受信回路52で受信した音声データを復調する復調回路53を有している。復調回路53からの復調出力は、セパレータ54に供給され、ここでデジタル音声信号と音量レベルデータとが分離される。分離されたデジタル音声信号はD/A変換回路55でアナログ音声信号に変換され、音声調整回路56及びアンプ57を介してスピーカ58に供給される。又、セパレータ54で分離された音量データは音声調整回路56に供給され音量レベルの調整が行われ、D/A変換回路55及び音声調整回路56は、受信機側の音声処理回路を構成する。
【0020】
尚、受信機6については、受信機5と同様の構成であるため、説明は省略する。また受信機は2つに限らず、それ以上であっても良いし、1つだけでも良い。
【0021】
ここで、前記変調回路43でのフォーマット変換の一例を図3を参照して説明する。図3は、A/D変換回路41からのデジタル音声信号にマイクロプロセッサ19からの音量データが足し込まれた様子を示しており、システム領域、音量レベル領域、音声信号領域が1パケットとして形成されている。こうして、音声信号と音量レベルのデータが送信されることになる。
【0022】
次に、図1の本発明の動作について説明する。基本動作は、放送信号を受信処理した音声信号又は外部機器からの音声信号が送信機4を介して受信機5に送信され、受信機5に内蔵されたスピーカ58によって、テレビジョン受像機1から離れた位置で音声を聴くことができる点にあるが、本発明では、ユーザがリモコン3を操作し音量を調整すると、その音量レベルのデータとデジタル化された音声信号が同時に送信されるようにしている。
【0023】
このとき、デジタル音声信号は、現信号レベルのまま、即ち音量調整を受けることなく伝送するようにしている。したがって、送信機4の入力部から受信機5の音声調整回路56の前段まで、音声信号レベルは減衰されることなく伝送されるので、ノイズに関して相当の改善効果が得られ、S/Nの改善が可能となる。
【0024】
一方、送信された音量レベルデータは、受信機5のセパレータ54で分離され、音声調整回路56に供給され、ここで音量の調整が行われることになる。したがってS/Nの良好な音声をリモコン3の操作により、音量調整することができる。
【0025】
尚、音量データの他に周波数特性のデータ等も送信するようにしても良い。周波数特性データとしては、例えば或る大きな信号レベルの音声の低域レベルを強調する信号等が考えられる。一般には、大きな信号レベルの低域を増強して伝送したい場合、伝送経路のダイナミックレンジの制約があるため、増強できない場合が多いが、本発明によれば、低域増強のデータを音声信号と同時に伝送可能であるため、受信機5で低域増強のデータをセパレートし、音声調整回路56で低域増強の処理を行うことができ、伝送経路のダイナミックレンジの制約に拘わらず受信機側にて低域増強を行うことができる。また低域増強に限らず高域増強のデータを伝送するようにしても良い。
【0026】
次に図4,図5を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。この実施形態は、前述した送信機4をテレビジョン受像機1に内蔵したものであり、図5のブロック図で示すように、テレビジョン受像機1内にA/D変換回路41、混合回路42、変調回路43、送信回路44、及びアンテナ45が内蔵されたものである。その他の構成は図2と変わらず、動作も先の実施形態と同様である。
【0027】
又、図6は本発明のさらに別の実施形態を示すもので、テレビジョン受像機1内部で音声信号をデジタル処理した場合を示している。
【0028】
図6において、放送信号を受信処理するチューナ11からは映像信号及び音声信号を出力する。その内、音声信号は、A/D変換回路101によってデジタル音声信号に変換され、DSP102(デジタル・サウンド・プロセッサ)に供給される。DSP102では音声信号をサラウンド処理して音場の拡大処理等を行い、D/A変換回路103に供給する。又、DSP102からのデジタル音声信号は混合回路42される。
【0029】
一方、D/A変換回路103の出力は、音声処理回路16に供給され、ここで音量や音質等の調整が行われ、アンプ17を介してスピーカ18に出力するようにしている。
【0030】
前記音声処理回路16には制御回路としてのマイクロプロセッサ19が接続され、音量調整等を行うとともに音量データを前記混合回路42に供給する。混合回路42及び変調回路43は、音量データとDSP102からのデジタル音声信号とを混合し、図3で示したようにフォーマット変換を行う。フォーマット化された音声データは送信回路44に供給される。送信回路44は、変調回路43からの音声データを所定の搬送波で送信するもので、アンテナ45を介して受信機5に送信する。尚、図6において、受信機5の構成、動作は先の実施形態と同様である。
【0031】
この図6の構成によれば、テレビジョン受像機に内蔵しているデジタル処理回路(101〜103)を利用する事ができ、前述した実施形態におけるA/D変換回路41は不要となる。
【0032】
このように本発明の送受信装置によれば、無線伝送によりAV機器本体から離れた位置にスピーカを配置して音声を聴くことができ、かつ耐ノイズ制に優れた音を聴くことができる。また、サラウンド音声処理のように、テレビジョン受像機にL(左),R(右)用のスピーカを内蔵し、さらにリアスピーカを聴取者の後部に配置するような場合、このリアスピーカを前記受信機56に内蔵することにより、質の高いサラウンド音声を聴くことができる。尚、以上の説明では、AV機器としてテレビジョン受像機を例に述べたが、ステレオ再生機器に応用することもできる。
【0033】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の送受信装置によれば、デジタル音声信号を伝送する際、音量調整等による減衰を受けることなく伝送できるため、S/Nを改善し、質の高い音声を聴くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による音声信号の送受信装置を示す外観図。
【図2】本発明の一実施形態による送受信装置を示すブロック図。
【図3】本発明の音声信号の伝送フォーマットを示す説明図。
【図4】 本発明の第2の実施形態による音声信号の送受信装置を示す外観図。
【図5】本発明の第2の実施形態による送受信装置を示すブロック図。
【図6】本発明の他の実施形態による送受信装置を示すブロック図。
【符号の説明】
1…AV機器(テレビジョン受像機)
2…外部機器
3…リモコン
4…送信機
5,6…受信機
11…チューナ
12…外部入力端子
16…音声処理回路
19…マイクロプロセッサ
41…A/D変換回路
42…混合回路
43…変調回路
44…送信回路
45,51…アンテナ
52…受信回路
53…復調回路
54…セパレータ
55…D/A変換回路
56…音声調整回路
57…アンプ
58…スピーカ
101…A/D変換回路
102…DSP
103…D/A変換回路
Claims (7)
- デジタル化された音声信号及び前記音声信号のレベル又は特性を調整する調整データを含む音声データを送信する送信機と、前記送信機からの音声データを受信する受信機とを具備し、
前記受信機は、前記音声データを受信し前記音声信号と前記調整データとをそれぞれ分離する分離手段と、前記分離した音声信号を前記分離した調整データに基づいて調整する音声処理回路とを有し、
前記音声処理回路からの出力信号をスピーカに供給するようにしたことを特徴とする音声信号の送受信装置。 - 音声信号を受信し、制御回路からの調整データにより前記音声信号の出力レベル又は特性を調整可能な機器と;
前記機器にて受信した音声信号をデジタル化するA/D変換回路と、前記デジタル化された音声信号と前記制御回路からの調整データとを混合した音声データを送信する送信回路とを有する送信機と;
前記送信機からの音声データを受信して復調する復調回路と、前記復調回路で復調した信号からデジタル音声信号と前記調整データとをそれぞれ分離する分離回路と、前記分離した音声信号をD/A変換するD/A変換回路と、前記分離した調整データに基づいて前記D/A変換回路からの音声信号を調整する音声処理回路と、前記音声処理回路からの出力信号を再生するスピーカとを有する受信機と;
を具備したことを特徴とする音声信号の送受信装置。 - 音声信号を受信し、制御回路からの調整データにより前記音声信号の出力レベル又は特性を調整可能であって、前記受信した音声信号をデジタル化するA/D変換回路と、前記デジタル化された音声信号と前記制御回路からの調整データとを混合した音声データを送信する送信回路とを有する機器と;
前記機器から送信された音声データを受信して復調する復調回路と、前記復調回路で復調した信号からデジタル音声信号と前記調整データとをそれぞれ分離する分離回路と、前記分離した音声信号をD/A変換するD/A変換回路と、前記分離した調整データに基づいて前記D/A変換回路からの音声信号を調整する音声処理回路と、前記音声処理回路からの出力信号を再生するスピーカとを有する受信機と;
を具備したことを特徴とする音声信号の送受信装置。 - 受信した音声信号をデジタル変換し、該デジタル化された音声信号を処理するデジタルサウンドプロセッサと、前記デジタルサウンドプロセッサによって処理された音声信号をアナログ変換するD/A変換回路と、このD/A変換回路からの音声信号を調整するための調整データを生成する制御回路と、前記デジタルサウンドプロセッサからのデジタル化された音声信号と前記制御回路からの調整データとを混合した音声データを送信する送信回路とを有する機器と;
前記機器から送信された音声データを受信して復調する復調回路と、前記復調回路で復調した信号からデジタル音声信号と前記調整データとをそれぞれ分離する分離回路と、前記分離した音声信号をD/A変換するD/A変換回路と、前記分離した調整データに基づいて前記D/A変換回路からの音声信号を調整する音声処理回路と、前記音声処理回路からの出力信号を再生するスピーカとを有する受信機と;
を具備したことを特徴とする音声信号の送受信装置。 - 前記調整データは、音量レベルを調整するデータであることを特徴とする請求項1,2,3,4のいずかに記載の音声信号の送受信装置。
- 前記調整データは、周波数特性を調整するデータであることを特徴とする請求項1,2,3,4のいずかに記載の音声信号の送受信装置。
- デジタル化された音声信号及び前記音声信号のレベル又は特性を調整する調整データを混合した音声データを送信し、
前記送信された音声データを受信して前記デジタル化された音声信号と前記調整データとをそれぞれ分離し、
分離した音声信号を分離した調整データに基づいて調整し、その調整出力をスピーカに供給するようにしたことを特徴とする音声信号の送受信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002373515A JP2004207932A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 音声信号の送受信装置及び送受信方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007129337A (ja) * | 2005-11-01 | 2007-05-24 | Pioneer Electronic Corp | 音声再生装置、並びに、音声再生システム |
-
2002
- 2002-12-25 JP JP2002373515A patent/JP2004207932A/ja active Pending
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