JP2004205344A - 地図情報管理装置、地図情報管理システム、地図情報管理方法、地図情報管理プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】信頼性が高く現実にできるだけ近い地図情報を提供すること。
【解決手段】地図情報管理装置は、地図情報を記憶するオリジナル地図情報データベースと、車両に搭載されたナビゲーション装置からの要求に応じて地図情報を送信する送信手段(S32)と、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置で撮影した画像を含む提供情報を受信する提供情報受信手段(S33)と、受信された画像を解析して提供情報の真偽を判定する判定手段(S36,S48)と、判定手段による判定結果に応じて、地図情報を更新する更新手段(S39)とを備える。地図情報で特定される位置で撮影した画像を解析して提供情報の真偽を判定するので、提供情報の信頼性を判断することができ、信頼性の高い情報に基づいて地図情報を更新することができる。
【選択図】 図4
【解決手段】地図情報管理装置は、地図情報を記憶するオリジナル地図情報データベースと、車両に搭載されたナビゲーション装置からの要求に応じて地図情報を送信する送信手段(S32)と、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置で撮影した画像を含む提供情報を受信する提供情報受信手段(S33)と、受信された画像を解析して提供情報の真偽を判定する判定手段(S36,S48)と、判定手段による判定結果に応じて、地図情報を更新する更新手段(S39)とを備える。地図情報で特定される位置で撮影した画像を解析して提供情報の真偽を判定するので、提供情報の信頼性を判断することができ、信頼性の高い情報に基づいて地図情報を更新することができる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、地図情報管理装置、地図情報管理システム、地図情報管理方法、地図情報管理プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関し、特に、ナビゲーション装置から提供される情報に基づき地図情報を更新する地図情報管理装置、地図情報管理システム、地図情報管理方法、地図情報管理プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のナビゲーション装置では、地図情報はCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に保存されて地図利用者(以下「利用者」という)に提供されるか、もしくは、利用者が要求したエリアの地図情報を地図情報提供業者(以下「提供者」という)が所有するサーバからネットワークを介して提供される。
【0003】
CD、DVD等の記録媒体に保存された地図情報には、その地図情報の提供者が実地調査を行って作成された情報であり、その地図情報が作成されて記録媒体に記録された後は更新されることがない。地図情報が更新されるのは、新たに更新された地図情報が記録媒体に記録されて配付されるときである。
【0004】
また、CD、DVD等の記録媒体に保存された地図情報には、道路そのものの情報の他に店舗(コンビニエンスストア、銀行、ガソリンスタンド等)の情報が含まれる。ナビゲーション装置によっては、地図情報に載っていない店舗を利用者が発見した場合に、利用者が自ら地図情報を書き加えることができる機能を有するものがある。
【0005】
また、提供者が有するサーバに記憶されている地図情報は、提供者が実地調査を行って作成された情報であり、提供者が最新の実地調査をする毎に更新される。このため、利用者は更新された後にサーバから地図情報をダウンロードすることにより、更新された後の地図情報を得ることができる。
【0006】
しかしながら、利用者が記録媒体の提供を受けて地図情報を取得する場合、利用者は、地図情報が更新される毎に記録媒体を購入しなければならない。また、地図情報の更新は、実地調査を行う期間などが必要なため、たとえば1年程度の間隔でされる。また、交通量の多いところの地図情報の更新頻度は、交通量が少ない区域に比較して多い。このように、交通量の多少によって地図情報の更新頻度が異なる場合もある。利用者からしてみれば、最新の記録媒体を購入したとしても、購入した記録媒体に記録された地図情報が必ずしも現実に促した情報となっていない場合がある。その結果、利用者が記録媒体の提供を受けて地図情報を取得する場合においては、地図情報をリアルタイムに得ることができないという問題がある。
【0007】
また、利用者が地図情報に載っていない店舗を発見した場合に、地図情報を書き加える機能を有していたとしても、初めて走行する土地やたまにしか通らない道では最新情報を入手することはできない。提供者においても最新の情報を入手するために実地調査を行わなければならず、急激なスピードで変化していく各地の店舗状況を把握するために大変な労力を要する。
【0008】
ネットワークを経由した地図情報配信システムにおいては、提供者が入手した情報については遅延無く提供することができるが、提供者が実地調査をする能力に限界があるため全ての区域の情報を常に最新の状態に維持することは困難である。
【0009】
そのため、従来の地図情報更新システムは、例えば、運送会社、宅配業者、タクシー会社、デリバリー業者などの法人や個人を情報提供者として地図管理者と通信回線を介して接続し、情報提供者が、知り得た地図変更情報と情報提供者認証コードを、地図情報更新手段に送り、地図データベースに蓄積された地図情報の更新を行っている。この際、知り得た地図変更情報は、地図管理者が予め情報提供者側の端末に表示する項目から変更情報に該当する項目を選び、住所とともに変更内容を入力している(例えば、特許文献1 参照。)。
【0010】
また、情報提供者が、カーナビゲーション装置に内蔵されたカメラにより、道路標識、道路形状(分岐や車線数の増減)、看板を撮影し、内蔵の道路標識テンプレート、看板テンプレートと比較することにより地図変更情報を作成し、通信回線を介して地図配信サーバに送ることで、地図データベースを変更しているものもある(例えば、特許文献2 参照。)。
【0011】
一方、道路情報とは異なるが、道路の渋滞情報等の道路交通情報をリアルタイムに入手する手段として、VICS(Vehicle Information & Communication System:道路交通情報通信システム)が知られている。VICSによれば、全国の主要道路に関する交通状態をリアルタイムに受信することができる。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−132909号公報 (第4−6項、第5図)
【0013】
【特許文献2】
特開2002−243469号公報 (第5−8項、第2、6図)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の地図情報更新システムにおいては、地図配信サーバに送られる地図変更情報と地図データベースに蓄積される地図データともに、テキストデータのみである。このため、情報提供後即時に地図データベースの内容を書き換えるためには、例えば、テンプレートに存在しない店舗の更新情報などは、情報提供者の入力したデータを信用せざるをえない。
【0015】
また、渋滞、事故等の逐次変化の起こる情報に関しては考慮されていない。
さらに、近年のアウトドア志向から登山、ハイキング、キャンプ、ドライブ等で地図情報が要求される場合が多いが、山間部等の道路情報は充実されていない場合が多い。
【0016】
道路交通情報においても、VICSが提供する情報の区域は主要道路に限定されており、システムの設置されていない側道などは考慮されていない。
【0017】
この発明は上述の問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的のは、信頼性が高く現実にできるだけ近い地図情報を提供することが可能な地図情報管理装置、地図情報管理システム、地図情報管理方法、地図情報管理プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、地図情報管理装置は、地図情報を記憶する手段と、車両に搭載されたナビゲーション装置からの要求に応じて地図情報を送信する送信手段と、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置で撮影した画像を含む提供情報を受信する提供情報受信手段と、受信された画像を解析して提供情報の真偽を判定する判定手段と、判定手段による判定結果に応じて、地図情報を更新する更新手段とを備える。
【0019】
この発明に従えば、車両に搭載されたナビゲーション装置からの要求に応じて地図情報が送信され、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置で撮影した画像を含む提供情報が受信される。そして、受信された画像が解析されて提供情報の真偽が判定され、判定結果に応じて地図情報が更新される。このため、地図情報の使用者から提供される提供情報に基づいて地図情報が更新される。また、地図情報で特定される位置で撮影した画像が解析されるので、提供情報の信頼性を判断することができ、信頼性の高い情報に基づいて地図情報を更新することができる。その結果、地図情報を信頼性の高い最新の情報に基づいて更新するので、信頼性が高く現実にできるだけ近い地図情報を提供することが可能な地図情報管理装置を提供することができる。
【0020】
好ましくは、地図情報は、道路の周辺に存在する固定物に関する情報を含み、判定手段は、受信した画像から道路の周辺に存在する固定物に関する情報を抽出する固定物情報抽出手段を含む。
【0021】
この発明に従えば、受信した画像から道路の周辺に存在する固定物に関する情報が抽出されるので、地図情報に含まれる固定物に関する情報を更新することができる。
【0022】
好ましくは、地図情報は、道路ごとの渋滞情報を含み、判定手段は、受信された画像から他の車両の台数を抽出する台数抽出手段と、抽出された他の車両の台数に基づき、道路の渋滞を予測する予測手段とを含む。
【0023】
この発明に従えば、受信された画像から他の車両の台数が抽出され、抽出された他の車両の台数に基づき、道路の渋滞が予測される。このため、道路の渋滞情報を更新することができる。
【0024】
好ましくは、予測手段による予測結果に応じて、予測された渋滞情報を他のナビゲーション装置に送信する渋滞情報送信手段をさらに備える。
【0025】
この発明に従えば、予測された渋滞情報が他のナビゲーション装置に送信されるので、他のナビゲーション装置のユーザは、最新の渋滞情報を知ることができる。
【0026】
好ましくは、ユーザを識別するためのユーザ識別記号と獲得ポイントとを対応付けて記憶するユーザ情報記憶手段と、提供情報を送信したユーザの識別記号を判別する判別手段と、判定手段による判定結果に応じて、提供情報に応じたポイントを、提供情報を送信したユーザの識別記号に対応して記憶された獲得ポイントに加算して獲得ポイントを更新するポイント更新手段と、地図情報の送信に対する対価から獲得ポイントに応じた額を減算する算出手段とをさらに備える。
【0027】
この発明に従えば、提供情報に応じたポイントを、提供情報を送信したユーザの識別記号に対応して記憶された獲得ポイントに加算して獲得ポイントが更新される。そして、地図情報の送信に対する対価から獲得ポイントに応じた額が減算される。このため、ユーザに対しては提供情報の提供を動機つけることができ、最新の提供情報を効率的に収集することができる。
【0028】
この発明の他の局面によれば、地図情報管理システムは、車両に搭載されるナビゲーション装置と、ナビゲーション装置と通信可能な地図情報管理装置とを含む地図情報管理システムであって、地図情報管理装置は、地図情報を記憶する手段と、ナビゲーション装置からの要求に応じて地図情報を送信する送信手段と、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置とその位置で撮影した画像を含む提供情報を受信する提供情報受信手段と、受信された画像を解析して提供情報の真偽を判定する判定手段と、判定手段による判定結果に応じて、地図情報を更新する更新手段とを備え、ナビゲーション装置は、地図情報管理装置から地図情報を受信する受信手段と、受信された地図情報を表示する表示手段と、車両が存在する地図上の位置を検出する位置検出手段と、車両の周辺を撮影して画像を取得するための撮影手段と、ユーザから表示された地図情報を変更するための指示を受付ける受付手段と、ユーザからの指示に応じて、検出された位置およびその位置で撮影して得られた画像を含む提供情報を地図情報管理装置に送信する送信手段とを備える。
【0029】
この発明に従えば、地図情報管理装置により、車両に搭載されたナビゲーション装置からの要求に応じて地図情報が送信され、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置とその位置で撮影した画像を含む提供情報が受信される。そして、受信された画像が解析されて提供情報の真偽が判定され、判定結果に応じて地図情報が更新される。ナビゲーション装置により、車両が存在する地図上の位置が検出され、車両の周辺を撮影して画像が取得され、ユーザから表示された地図情報を変更するための提供情報の入力が受付けられると、検出された位置およびその位置で撮影して得られた画像を含む提供情報が地図情報管理装置に送信される。このため、地図情報の使用者から提供される提供情報に基づいて地図情報が更新される。また、ナビゲーション装置が搭載された車両が走行する場所を撮影した画像が解析されるので、提供情報の信頼性を判断することができ、信頼性の高い情報に基づいて地図情報を更新することができる。その結果、信頼性が高く現実にできるだけ近い地図情報を提供することが可能な地図情報管理システムを提供することができる。
【0030】
この発明のさらに他の局面によれば、地図管理方法は、地図情報を記憶するコンピュータで実行される地図情報管理方法であって、ナビゲーション装置からの要求に応じて記憶された地図情報を送信するステップと、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置で撮影した画像を含む提供情報を受信するステップと、受信された画像を解析して提供情報の真偽を判定するステップと、判定ステップによる判定結果に応じて地図情報を更新するステップとを含む。
【0031】
この発明に従えば、車両に搭載されたナビゲーション装置からの要求に応じて地図情報が送信され、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置で撮影した画像を含む提供情報が受信される。そして、受信された画像が解析されて提供情報の真偽が判定され、判定結果に応じて地図情報が更新される。このため、地図情報の使用者から提供される提供情報に基づいて地図情報が更新される。また、地図情報で特定される位置で撮影した画像が解析されるので、提供情報の信頼性を判断することができ、信頼性の高い情報に基づいて地図情報を更新することができる。その結果、地図情報を信頼性の高い最新の情報に基づいて更新するので、信頼性が高く現実にできるだけ近い地図情報を提供することが可能な地図情報管理方法を提供することができる。
【0032】
この発明のさらに他の局面によれば、地図情報管理プログラムは、地図情報を記憶するコンピュータで実行される地図情報管理プログラムであって、ナビゲーション装置からの要求に応じて記憶された地図情報を送信するステップと、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置で撮影した画像を含む提供情報を受信するステップと、受信された画像を解析して提供情報の真偽を判定するステップと、判定ステップによる判定結果に応じて地図情報を更新するステップとをコンピュータに実行させる。
【0033】
この発明に従えば、車両に搭載されたナビゲーション装置からの要求に応じて地図情報が送信され、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置で撮影した画像を含む提供情報が受信される。そして、受信された画像が解析されて提供情報の真偽が判定され、判定結果に応じて地図情報が更新される。このため、地図情報の使用者から提供される提供情報に基づいて地図情報が更新される。また、地図情報で特定される位置で撮影した画像が解析されるので、提供情報の信頼性を判断することができ、信頼性の高い情報に基づいて地図情報を更新することができる。その結果、コンピュータに実行されることにより、地図情報を信頼性の高い最新の情報に基づいて更新するので、信頼性が高く現実にできるだけ近い地図情報を提供することが可能な地図情報管理プログラムおよび地図情報管理プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、図中の同一符号は同一または相当する部材を示し、重複する説明は繰返さない。
【0035】
図1は、本発明の地図情報管理システムの概略構成を示すブロック図である。図1に示されるように、本実施形態の地図情報管理システムは、ナビゲーション装置1と地図情報管理装置3とを含む。ナビゲーション装置1と地図情報管理装置3とは、インターネットなどのネットワーク5を介して接続される。図では、1台のナビゲーション装置1が示されているが、台数はこれに限られず、複数台あってもよい。
【0036】
ナビゲーション装置1は、利用者の車両に搭載され、車両の走行を支援するナビゲーション機能を有する。このナビゲーション装置1は、ナビゲーション装置1の全体を制御する制御部110と、車両の現在の位置を検出する位置検出部120と、車両から視認可能な範囲を撮影する撮影部130と、利用者が所定の操作指示を入力するための入力部140と、地図情報を表示するための表示部150と、地図情報管理装置3から受信したオリジナル地図情報を記憶するための地図情報記憶部160と、地図情報管理装置3とネットワーク5を介して通信するための通信部170と、車両が走行した経路を記録する走行経路記録部180と、車両の走行時のエンジン回転数および速度を記録する走行履歴記録部190と、車両の車種情報を記憶する車種情報記憶部200とを含む。
【0037】
位置検出部120は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)を利用し、衛星からの信号を受信して車両の現在の位置を検出する。撮影部130は、CCD(Charge Coupled Device)カメラであり、撮影して得られた画像を電子データとして出力する。CCDカメラに代えて、デジタルビデオカメラ、デジタルカメラ等を用いてもよい。入力部140は、リモートコントローラ、マイク、タッチパネル等のインタフェースであり、利用者からの情報の入力を受付ける。表示部150は、液晶ディスプレイ装置または有機ELディスプレイ装置等である。通信部170は、携帯電話、PHS(Personal Handy-phone System)等の無線通信装置であり、ナビゲーション装置1をネットワーク5に接続する。通信部170に携帯電話、PHSを用いる場合には、位置検出部120に代えて、携帯電話、PHSの位置検出機能を適用することもできる。
【0038】
車種情報記憶部200は、ナビゲーション装置1が搭載される車両の情報を記憶する。車両情報は、車種名、車長、車高、車幅、車重、駆動輪等の情報である。走行履歴記録部190は、車両の速度を位置検出部120で検出された位置ごとに記録する。すなわち、これまでに走行してきた経路において、各地点の位置に対応してその位置での車両の速度を記録する。走行経路記録部180は、位置検出部120で検出された位置を時系列で記録する。すなわち、車両が地図上のどこを走行したのかが記録される。
【0039】
地図情報管理装置3は、地図情報管理装置3の全体を制御する制御部310と、地図情報管理装置3をネットワーク5と接続するための通信部320と、オリジナル地図情報を保存するためのオリジナル地図情報データベース330と、利用者に与えるポイントを演算するためのポイント処理部340とを含む。
【0040】
通信部320は、地図情報管理装置3をネットワーク5と接続し、ナビゲーション装置1との通信を可能とする。また、外部からVICS情報を受信する。
【0041】
オリジナル地図情報データベース330は、地図情報を記憶する。地図情報には、道路情報331と、建物・規制情報332と、交通情報333とが含まれる。道路情報331は、存在する道路の地図上の位置とその道路の道幅、舗装状態、起伏状態等の道路に関する付帯情報とを含む。建物・規制情報332は、道路の周辺に位置する建物等の固定物に関する情報と、事前に分かっている交通規制に関する情報とを含む。道路情報331と建物・規制情報332は、三次元データ化されており、ナビゲーション装置1では二次元地図を表示するだけでなく、利用者の視点から実際に見る景色と同等の画像を表示することもできる。固定物に関する情報は、その固定物の名称および地図上の位置を含み、交通規制に関する情報は、その交通規制の名称、車線の制限または工事の有無などの情報を含む。交通情報333は、車両事故、交通渋滞などの突発的に発生する事象に関して、その事象の原因とその事象が発生している地図上の位置の情報を含む。
【0042】
このように構成してなる地図情報管理システムにおいては、ナビゲーション装置1の利用者は、地図情報管理装置3を管理する提供者と契約することが前提となる。この際に、利用者毎に識別番号(ID)が付され、地図情報管理装置3では、このIDを用いて利用者を識別して地図情報を提供する。
【0043】
ナビゲーション装置1では、地図情報管理装置3からオリジナル地図情報データベースに記憶されている地図情報を受信して、表示部150に表示することができる。これにより、従来より周知のナビゲーション機能が実現される。
【0044】
車両を走行させて移動する際に、表示された地図情報が現実と異なることを発見する場合がある。そのような例として、建物・規制情報ではコンビニエンスストア等の店舗の新設、閉鎖、店名の変更等の情報、信号機の新設が挙げられ、交通情報では、道路の渋滞または渋滞解消情報、事故情報、路面状況、駐車場の待ち状況等が挙げられ、道路情報としては、新たな道路の開通情報、道路の舗装状態に関する情報などが挙げられる。本実施の形態における地図情報管理システムにおいては、ナビゲーション装置1の利用者が地図情報と異なる事象を発見した場合に、ナビゲーション装置1から地図情報管理装置3に、地図情報とは異なる情報を提供情報として送信する。地図情報管理装置3では、受信した提供情報に基づき、オリジナル地図情報データベースに記憶された地図情報を更新することで、地図情報を常に最新の状態とする。
【0045】
また、本実施の形態における地図情報管理システムにおいては、利用者のナビゲーション装置1から送信される提供情報に、撮影部130で撮影された画像を含める。地図情報管理装置3では、受信した画像を解析することにより、提供情報が真に正しい情報であるかを判別し、正しい情報であると判別されたときにのみ地図情報を更新する。
【0046】
また、利用者からの提供情報の送信を促すため、提供された提供情報に応じてポイントを付与し、地図情報提供の対価を減額するポイントサービス機能を備えている。
【0047】
以下、これらについて具体的に説明する。図2は、本実施の形態におけるナビゲーション装置1で実行される処理の流れを示すフローチャートである。図1を参照して、ナビゲーション装置1では、まず、電源が投入されると、地図情報の送信要求信号をIDとともに地図情報管理装置3に送信し、地図情報を受信する(ステップS01)。そして、受信された地図情報が、表示部150に表示される(ステップS02)。ここで表示される地図情報は、地図情報管理装置3のオリジナル地図情報データベース330に記憶されている、道路情報331、建物・規制情報332、交通情報333である。建物・規制情報332および交通情報333は、表示される道路情報331に関連する情報がある場合に表示される。
【0048】
つぎに、ナビゲーション装置1の利用者からの指示が受付けられたか否かが判断される(ステップS03)。指示が受付けられた場合にはステップS05に進み、そうでない場合にはステップS04に進む。この指示の受付は、入力部140で検出される。
【0049】
指示は、利用者が地図情報と異なる事象を発見した場合に、提供情報を送信する旨を示す情報である。利用者が入力部140を操作することにより、表示部150に提供情報を選択する提供情報リストが表示され、表示された提供情報リストのうちからいずれかを入力部140を操作して選択することにより指示が受付けられる。
【0050】
図3は、提供情報リストの一例を示す図である。図3を参照して、提供情報リストは、変更内容と、変更区分と、ポイントとを含むデータである。変更区分には、地図情報の道路情報、建物・規制情報および交通情報が含まれる。たとえば、変更内容が「新規道路開通」であれば、変更区分は「道路情報」であり、ポイントは「80」点が対応付けられている。この提供情報リストは、ナビゲーション装置1と、地図情報管理装置3との両方で記憶されるが、それぞれで同じ提供情報リストが記憶される。したがって、提供情報リストをナビゲーション装置1に予め記憶しておくようにしても良いし、地図情報管理装置3から受信してナビゲーション装置に記憶するようにしてもよい。
【0051】
なお、指示の受付が入力部140で検出された際に、割り込みを発生させ、ステップS05以降の処理を実行するようにしても良い。さらに、車両の位置が地図情報にない道路上にある場合には、新たに新設された道路と判断して、新規道路開通を変更内容とする指示を自動的に発生するようにしてもよい。
【0052】
ステップS04では、指示が受付けられていない場合であり、通常のナビゲーション処理が実行される。すなわち、位置検出部120で検出された車両の位置を用いて、表示部150に道路情報331と車両の位置を示すマークが表示される。また、必要に応じて建物・規制情報332、交通情報333が表示部150に表示される。
【0053】
ステップS05では、受付けられた指示に基づき、変更区分が判定される。変更区分が建物・規制情報の場合にはステップS06に進み、道路情報の場合にはステップS11に進み、交通情報の場合にはステップS18に進む。
【0054】
(建物・規制情報の変更)
変更区分が建物・規制情報の場合は、ナビゲーション装置1の利用者が、地図情報の建物・規制情報と異なる事象を発見した場合である。建物・規制情報が変更となった場合の変更内容には、店舗(施設含)開店、店舗(施設含)閉鎖、店舗(施設含)名変更、制限速度変更(常時)、交差点レーン変更、道路工事および信号機設置がある。このうちのいずれかが、ステップS03で入力される。ここでは、説明のためある地点でコンビニエンスストア(名称を「AAA」とする)が新設された場合を例に説明する。この場合に、ステップS03で受付けられる指示は、変更内容が「店舗(施設含)開店」である。
【0055】
提供情報を「店舗(施設含)開店」とする指示が受付けられると(ステップS05で変更区分=建物・規制情報)、車両の現在の位置が位置検出部120で検出され(ステップS06)、撮影部130の撮影方向が方向センサで検出され(ステップS07)、撮影部130で撮影された画像が取得される(ステップS08)。撮影部130での撮影は、新設されたコンビニエンスストアの名称を含む画角で行われる。このため撮影部130から出力される画像には、コンビニエンスストアの名称が含まれることになる。このように変更内容が「店舗(施設含)開店」の場合には、撮影部130は、店舗の名称を含む画角とされる。また、変更内容が「店舗(施設含)閉鎖」の場合には閉鎖した店舗を含む画角、変更内容が「店舗(施設含)名変更」の場合には店舗の名称を含む画角、変更内容が「制限速度変更(常時)」の場合には変更後の制限速度が記された標識を含む画角、変更内容が「交差点レーン変更」の場合には交差点のレーンまたは標識を含む画角、変更内容が「道路工事」の場合には道路工事現場または標識を含む画角、変更内容が「信号機設置」の場合には信号機を含む画角である。
【0056】
撮影部130の撮影方向は、車両の進行方向を検出するセンサの出力から得られる。また、撮影部130の撮影方向が変更可能な場合には、その撮影方向を入力部140から利用者が入力することにより得られる。
【0057】
位置検出部120で検出される位置と撮影方向とは、撮影時のカメラの姿勢と新設されたコンビニエンスストアの位置とを特定するための情報である。なお、新設されたコンビニエンスストアの位置を、表示部150に表示された地図で指定することより特定するようにしてもよい。この場合には、撮影方向を検出するステップS07の代わりに、検出される位置と指定された位置とから撮影方向を算出することができる。
【0058】
次に、詳細情報の入力が受付けられる(ステップS09)。詳細情報とは、変更内容に関する詳細な情報であり、変更内容が「店舗(施設含)開店」の場合には店舗の名称「AAA」である。また、変更内容が「店舗(施設含)閉鎖」の場合には閉鎖した店舗の名称、変更内容が「店舗(施設含)名変更」の場合には変更前後の店舗の名称、変更内容が「制限速度変更(常時)」の場合には変更前後の制限速度、変更内容が「交差点レーン変更」の場合には変更後の交差点のレーン情報、変更内容が「道路工事」の場合には道路工事の種類、変更内容が「信号機設置」の場合には詳細情報はない。詳細情報が開店・変更にかかわるものの場合、変更後の詳細情報について、特に有名なチェーン店舗については、あらかじめ記憶されている名称リストを表示部150に表示させることにより選択することもできる。詳細情報が変更・閉鎖にかかわるものの場合、変更前の詳細情報については、表示部150に表示された地図で指定することより特定するようにしてもよい。これらは、詳細情報の入力ミスを防止するためのものである。また、詳細情報は、変更内容が「信号機設置」の場合のように、入力が不要のものもある。この詳細情報は、入力部140より利用者が入力することにより受付けられる。
【0059】
そして、検出された位置、方向、撮影して得られた画像および詳細情報が地図情報管理装置3に送信され(ステップS10)、処理を終了する。なお、ステップS10では、ステップS03で受付けられた変更内容も併せて送信される。ステップS10で地図情報管理装置3に送信される情報が提供情報である。変更区分が建物・規制情報の場合の提供情報には、変更内容、検出された位置、方向、撮影して得られた画像および詳細情報が含まれる。
【0060】
(道路情報の変更)
変更区分が道路情報の場合は、ナビゲーション装置1の利用者が、地図情報の道路情報と異なる事象を発見した場合である。道路情報が変更となった場合の変更内容には、新規道路開通、未掲載道路発見、道路経路変更および舗装状態がある。このうちのいずれかが、ステップS03で入力される。ここでは説明のため、地図情報に掲載されていない道路を発見した場合を例に説明する。この場合、ステップS03で入力される変更内容は「未掲載道路発見」である。
【0061】
変更内容を「未掲載道路発見」とする指示が受付けられると(ステップS05で変更区分=道路情報)、車両の現在の位置が位置検出部120で検出され(ステップS11)、撮影部130の撮影方向が方向センサで検出され(ステップS12)、車両の速度が車速センサで検出され(ステップS13)、撮影部130で撮影された画像が取得される(ステップS14)。撮影部130での撮影は、走行する道路を含む画角であればよい。このため撮影部130から出力される画像には、走行する道路の路面が含まれる。
【0062】
そして、検出された位置、方向、車速および撮影して得られた画像が地図情報管理装置3に送信される(ステップS15)。なお、ステップS15では、ステップS03で受付けられた変更内容も併せて送信される。ステップS15で地図情報管理装置3に送信される情報が提供情報である。変更区分が道路情報の場合の提供情報には、変更内容、検出された位置、方向、車速および撮影して得られた画像が含まれる。
【0063】
ステップS16では、利用者により入力部140から終了指示が入力されたか否かが判断され、終了指示が入力された場合には処理を終了し、そうでない場合にはステップS17に進む。ステップS17では、車両が所定の距離だけ走行したか否かが判断される。ステップS17では、車両が所定の距離だけ走行するまで待機状態となり、所定の距離だけ走行した場合にステップS11に進み、上述のステップS11からステップS16までの処理が繰返し実行される。これにより、ステップS03で指示が受付けられてから、ステップS16で終了指示が受付けられるまでの間、所定の距離間隔で車両の位置、方向、車速、画像が取得されて、それらが地図情報管理装置3に送信されることになる。
【0064】
(交通情報の変更)
変更区分が交通情報の場合は、ナビゲーション装置1の利用者が、地図情報の道路情報と異なる事象を発見した場合である。道路情報が変更となった場合の変更内容には、渋滞、渋滞解消、事故、路面状況、駐車場待ちおよび制限速度規制がある。このうちのいずれかが、ステップS03で入力される。ここでは説明のため、渋滞している道路を発見した場合を例に説明する。この場合、ステップS03で入力される変更内容は「渋滞」である。
【0065】
変更内容を「渋滞」とする指示が受付けられると(ステップS05で変更区分=交通情報)、車両の現在の位置が位置検出部120で検出され(ステップS18)、撮影部130の撮影方向が方向センサで検出され(ステップS19)、車両の速度が車速センサで検出され(ステップS20)、撮影部130で撮影された画像が取得される(ステップS21)。撮影部130での撮影は、道路を走行する他の車両を含む画角である。また、変更内容が渋滞解消の場合には、撮影部130の画角は車両の前方である。さらに、変更内容が事故の場合には事故現場を含む画角、変更内容が駐車場待ちの場合には駐車場の入り口を含む画角、変更内容が制限速度規制の場合には規制情報を報知する掲示板を含む画角である。
【0066】
そして、検出された位置、方向、車速および撮影して得られた画像が地図情報管理装置3に送信される(ステップS22)。なお、ステップS22では、ステップS03で受付けられた変更内容も併せて送信される。ステップS22で地図情報管理装置3に送信される情報が提供情報である。変更区分が交通情報の場合の提供情報には、変更内容、検出された位置、方向、車速および撮影して得られた画像が含まれる。
【0067】
図4は、本実施の形態における地図情報管理装置3で実行される処理の流れを示すフローチャートである。図4を参照して、地図情報管理装置3では、まず、ナビゲーション装置1から地図情報の送信を要求する信号が受信されたか否かが判断され(ステップS31)、受信された場合にはステップS32に進み、受信されない場合には待機状態となる。ナビゲーション装置1からは、地図情報送信要求信号に加えて、IDが送信されるので、地図情報管理装置3では、いずれの利用者が地図情報を要求しているのかを識別することができる。なお、地図情報送信要求信号が受信されたことに応じて割り込みを発生させ、ステップS32以降の処理を実行するようにしてもよい。
【0068】
ステップS32では、地図情報送信要求信号を送信したナビゲーション装置に対して、オリジナル地図情報データベース330に記憶された地図情報を送信する。ここで送信する地図情報は、道路情報331、建物・規制情報332および交通情報333である。
【0069】
そして、提供情報が受信されたか否かが判断される(ステップS33)。提供情報が受信された場合にはステップS34に進み、そうでなければ待機状態となる。上述したように、ナビゲーション装置1では提供情報に変更内容を含めて送信するため、ステップS33では提供情報リストから変更区分を検出することができる。そして、検出された変更区分に応じて処理が分岐する(ステップS05)。変更区分が建物・規制情報の場合にはステップS35に進み、道路情報の場合にはステップS42に進み、交通情報の場合にはステップS47に進む。
【0070】
(建物・規制情報の更新)
ステップS35では、受信された提供情報に含まれる画像を解析して、提供情報に含まれる詳細情報に関連する情報を証拠情報として画像から抽出し証拠情報の含まれる領域を確認する。証拠情報は、変更内容が「店舗(施設含)開店」の場合には店舗名、変更内容が「店舗(施設含)閉鎖」の場合には閉鎖した店舗の外形、変更内容が「店舗(施設含)名変更」の場合には店舗名、変更内容が「制限速度変更(常時)」の場合には変更後の制限速度が記された標識、変更内容が「交差点レーン変更」の場合には交差点のレーンまたは標識、変更内容が「道路工事」の場合には工事車両または標識、変更内容が「信号機設置」の場合には信号機である。
【0071】
ステップS36では、ステップS35で抽出された証拠情報に基づき、提供情報が正しいか否かが判断される。ステップS36で受信された画像から証拠情報が抽出されなかった場合には、偽と判断されてステップS41に進み、抽出された場合には真と判断されてステップS37に進む。このように、提供情報に含まれる画像から抽出された証拠情報に基づいて、提供情報が真に正しい情報であるかを判定している。このため、提供された提供情報のうちから信頼性の高い情報のみを、オリジナル地図情報データベース330の更新に用いることができる。したがって、オリジナル地図情報データベース330の精度を高めることができる。
【0072】
ステップS37では、提供情報に含まれる位置、方向をもとに、提供情報に含まれる画像と同じ画角を表すように、対応する建物・規制情報332をオリジナル地図情報データベース330から読み出し、読み出した画角から提供情報の画像で確認した領域を指定する。そして、提供情報の画像から抽出した証拠情報の含まれる領域と、地図情報データベース330から読み出した画角から抽出した同一領域とが比較される(ステップS38)。比較の結果、両情報が一致する場合にはステップS41に進み、一致しない場合にはステップS39に進む。一致する場合には建物・規制情報332を更新する必要がないからである。
【0073】
提供情報が変更、閉鎖に関するものの場合は、以下のように処理を行うこともできる。まず、受信された提供情報から、変更前、閉鎖前の詳細情報を取得する。この詳細情報は、地図情報データベース330の建物・規制情報332に存在する内容と一致すれば、変更前、閉鎖前の詳細情報は正しいとされる。次に、受信された提供情報から画像撮影の位置、方向を取得し、対応する地図情報データベース330から同位置、同方向における建物・規制情報332と、必要に応じて道路情報331を読み出すことにより、提供情報に含まれる画像と同じ画角を表すような画像の作成を行う。ここで、変更前、閉鎖前の詳細情報取得と地図データベース330からの画像作成との処理順序は固定ではなく、どちらを先に処理してもよい。
【0074】
次に、オリジナル地図情報データベース330より作成した画像から、提供情報に含まれる変更前、閉鎖前の詳細情報すなわち現在の建物・規制情報332が示す領域の選択を行う。
【0075】
そして、作成した照合画像と提供情報に含まれる画像との比較を行う。この際、先ほど選択した領域のみの比較を行えばよい。比較の結果、両情報が一致する場合にはステップS41に進み、一致しない場合にはステップS39に進む。
【0076】
この方法によれば、証拠情報の抽出を省略することができ、オリジナル地図情報データベース330より作成した画像と提供情報に含まれる画像との比較において建物・規制情報332の示す領域を的確に比較することができるとともに、建物・規制情報332の示す位置を容易に決定できる。
【0077】
ステップS39では、建物・規制情報332を受信した提供情報に含まれる詳細情報と画像とをもとに変更する。これにより、建物・規制情報332が最新の情報に更新される。
【0078】
さらに、オリジナル地図情報データベース330を更新した場合には、ポイント処理部340により、提供情報に応じて予め定められたポイントを利用者に付与するポイント処理が実行される(ステップS40)。ポイント処理部340は、利用者のID毎にポイントを対応付けたデータを予め記憶している。そして、図4に示した提供情報リストに基づき、提供情報の変更内容に対応するポイントを、その提供情報を提供した利用者のIDに対応するポイントに加算する。例えば、変更内容が「店舗(施設含)開店情報」を送信した利用者のIDに対応して記憶されているポイントが100であった場合に、その利用者のポイントは30ポイントが加算されて130ポイントとなる。
【0079】
ポイント処理の後、ステップS41で、提供情報を送信したナビゲーション装置1に対して、メッセージを送信する。このメッセージは、オリジナル地図情報データベース330が更新された場合には、更新した事実と、ポイント加算後のその利用者のポイント数と含む。オリジナル地図情報データベース330が更新されなかった場合には、提供情報が無効であることことを示すメッセージを含む。これにより、ナビゲーション装置1の利用者は、送信した提供情報が有効に利用されたか否か、およびポイントが加算されたか否かを知ることができる。
【0080】
(道路情報の更新)
一方、ステップS42では、受信された提供情報に含まれる位置を記憶する。そして、提供情報に含まれる画像を解析して、その位置における道路の幅、舗装状態、障害物の有無などの道路状態を検出する(ステップS43)。検出された道路状態は、位置と対応付けて記憶される(ステップS44)。
【0081】
ステップS45では、ナビゲーション装置1から終了信号が受信されたか否かが判断され、終了信号が受信されている場合にはステップS46に進む。終了信号が受信されていない場合は、ステップS33に進み終了信号が受信されるまでステップS33,S34,S42〜ステップS44の処理が繰返し実行される。ナビゲーション装置1では、提供情報を所定の距離走行するごとに送信するようにしていた。したがって、地図情報管理装置3では、所定の距離間隔で提供情報が受信され、提供情報ごとに位置と道路状態とが対応付けられて記憶される。
【0082】
次に、記憶された位置すべてにおける道路情報331がオリジナル地図情報データベース330から読み出される(ステップS46)。
【0083】
そして、ステップS44で記憶された位置および道路状態と、オリジナル地図情報データベースから読み出された道路情報とが比較される(ステップS38)。変更内容が「新規道路開通」、「未掲載道路発見」または「道路経路変更」であれば、ステップS44で記憶された位置に道路が存在しない場合に一致しないとされてステップS39に進み、存在する場合にはステップS41に進む。変更内容が「舗装状態」であれば、ステップS44で記憶された道路状態と道路情報331の道路状態とが比較され、一致しない場合にステップS39に進み、一致する場合にはステップS41に進む。
【0084】
さらに、上述した、ステップS39〜ステップS41の処理が実行される。
なお、本実施の形態においては、道路情報を、道路の位置、道幅、舗装状態としたが、道路の勾配、起伏状態などを含めることができる。この場合には、ナビゲーション装置1で、車両のエンジンの回転数、走行速度を位置情報と対応つけて走行履歴記録部190に記憶させ、走行履歴情報を地図情報管理装置3に送信するようにする。地図情報管理装置3では、受信した走行履歴を解析することによって、走行経路が山間部で、エンジン回転数が高回転で、画像にガケや木が多く、舗装状態が未舗装であれば、その道路は急坂の多い山の中の道路であるという判断も可能である。
【0085】
さらに、車種情報も解析に用いることで、四輪駆動車でしか通行できない未舗装の道路であるとか、普通車なら通れるが大型車では通行困難な細い山道といったように、車種により道路を区分することも可能である。道路情報を、道路を車種別に通行可能な道路に区分することにより、利用者に対してより詳しい道路情報を提供することができるようになる。例えば、利用者にオリジナル地図情報の道路情報331を送信する場合に、ナビゲーション装置1から車種情報記憶部200に記録されている車種情報を受信し、利用者の車種では走行不可能な道路については、走行不可能であることを示す情報を付与して送信する。または、道路情報331を車種別に区分した情報とし、そのすべてをナビゲーション装置1に送信し、ナビゲーション装置1の制御部110が、車種情報記憶部200に記録されている車種情報に対応する道路情報331を抽出して、走行不可能であることを示す情報を付与するようにしてもよい。具体的には、一般の車両で走行可能な場合は実線で、四輪駆動車のように限定した車両でないと通過できない場合は破線で表示する。
【0086】
(交通情報の更新)
ステップS47では、受信された提供情報に含まれる画像を解析して、提供情報に含まれる変更内容に関連する情報を証拠情報として画像から抽出する。証拠情報は、変更内容が「渋滞」または「渋滞解消」の場合には道路を走行する他の車両であり、変更内容が「事故」の場合には事故現場の故障車両であり、変更内要が「路面状況」の場合には乾燥、湿り、積雪等が分かる路面であり、変更内容が「駐車場待ち」の場合には駐車場の入り口に待機する車両であり、変更内容が「制限速度規制」の場合には規制情報を報知する掲示板である。
【0087】
ステップS48では、ステップS47で抽出された証拠情報に基づき、提供情報が正しいか否かが判断される。正しいと判断された場合にはステップS49に進み、そうでない場合にはステップS41に進む。ステップS49では変更内容の詳細情報を解析するが、変更内容によっては詳細情報の必要無い場合があり、その場合にはステップS49は実行されない。提供情報の真偽判定と詳細情報の解析は、たとえば、次の処理により可能となる。変更内容が「渋滞」の場合には、画像から抽出された他の車両の台数が多く、かつ、提供情報に含まれる車速が所定の値よりも小さい場合には渋滞と判断し、正しいとする。それ以外の場合には偽とする。変更内容が「渋滞解消」の場合には、画像から抽出された他の車両の台数が少なく、かつ、提供情報に含まれる車速が所定の値よりも大きい場合には、渋滞が解消されたものと判断し、正しいとする。それ以外の場合には偽とする。さらに、より正確に判断するために、ナビゲーション装置1からエンジン回転数を受信するようにし、エンジンがアイドリングもしくは低回転の状態で、走行経路が市街地で、証拠情報で周辺の車両が多い場合は、この地点のこの時刻の道路は渋滞していると判断するようにしてもよい。このように複数の情報を利用することで提供情報が正しいか否かを正確に判断することができる。このような、交通情報の判断方法の例として、複数の情報を組み合わせた条件を含む交通情報判断リストを用いることができる。交通情報判断リストは、「走行経路=市街地、かつ、時速<10km、かつ、エンジン回転数<900rpm、かつ、証拠情報による周辺車両>10台、かつ、過去10分の移動距離<500mならば、この地点は渋滞」のように、複数の情報ごとに渋滞が成立する条件を定義したリストである。さらに、上記リストを用いることにより、渋滞の状況を停滞、混雑、やや混雑等複数のレベルに分けることが可能となり、より詳しい状況を判断することも可能である。この場合、渋滞の状況を変更内容の詳細情報とする。
【0088】
変更内容が「事故」の場合には、画像から事故車両または緊急車両が抽出された場合には事故が発生したものと判断し、正しいとする。それ以外の場合には偽とする。変更内容が「路面状況」の場合には、画像から路面が抽出された場合には正しいとする。それ以外の場合には偽とする。正しい場合にはさらに、抽出された路面の状況(乾燥、湿り、積雪等)を解析し、結果を変更内容の詳細情報とする。変更内容が「駐車場待ち」の場合には、画像から抽出された他の車両の台数が多い場合には、駐車場への入庫を待つ車両が多く、待ち時間が必要と判断し、正しいとする。それ以外の場合には偽とする。さらに、交通状況判断リストと同様なリストにより、駐車場の待ち状況を複数のレベルに分けることも可能である。この場合、駐車場待ちの状況を変更内容の詳細情報とする。変更内容が「制限速度規制」の場合には、画像から抽出された掲示板の文字から規制情報が読取られた場合に規制されていると判断し、正しいとする。それ以外の場合には偽とする。正しい場合にはさらに、掲示板の文字から制限速度を読み取り、結果を変更内容の詳細情報とすることも可能である。
【0089】
このように、提供情報に含まれる画像から抽出された証拠情報から提供情報が真に正しい情報であるかを判定している。このため、提供された提供情報のうちから信頼性の高い情報のみを、オリジナル地図情報データベース330の更新に用いることができる。したがって、オリジナル地図情報データベース330の精度を高めることができる。
【0090】
ステップS50では、提供情報に含まれる位置に対応する交通情報333をオリジナル地図情報データベース330から読み出す。読み出された交通情報333と、提供情報に含まれる変更内容もしくは詳細情報とが比較される(ステップS38)。比較の結果、両情報が一致する場合にはステップS41に進み、一致しない場合にはステップS39に進む。一致する場合には交通情報333を更新する必要がないからである。
【0091】
ステップS39では、交通情報333を、受信した提供情報に含まれる変更内容もしくは詳細情報に変更する。これにより、交通情報333が最新の情報に更新される。交通情報333を更新した場合には、更新された交通情報333を即座に他の利用者のナビゲーション装置1に送信する。これにより、更新された交通情報333を受信したナビゲーション装置1には、更新された交通情報333が表示部150に表示される。例えば、更新された交通情報333が「渋滞」であった場合は、地図上で渋滞している道路がフラッシングで表示される。利用者の要求があれば、提供情報に含まれる画像を送信、表示し、視覚的な理解を深めることも可能である。さらにナビゲーション装置1では、迂回路を表示する。また、利用者は渋滞情報をVICSから得ることができるので、地図情報管理装置3から受信した交通情報333とVICSから取得した渋滞情報とを照合することで、渋滞に迅速に対応することができる。
【0092】
交通情報333は、道路情報331、建物・規制情報332に比べて緊急に通知する必要があるため、利用者からの要求に応じて地図情報とともに送信する場合に加えて、更新される毎に送信する。
【0093】
さらに、上述したステップS40〜ステップS41の処理が実行される。
次にポイント処理について説明する。図3に示した提供情報リストでは、道路情報、建物・規制情報、交通情報の順に、ポイントを高く設定している。交通情報は、渋滞情報等の一時的に発生する事象である。また、道路情報よりも建物・規制情報の変更される場合が多い。したがって、その情報の有効期間が長いほど高いポイントを与えている。なお、複数のナビゲーション装置1から同じ提供情報が受信された場合には、最も早く提供情報を送信したナビゲーション装置1の利用者にポイントが付与される。
【0094】
利用者に付与されるポイントは、利用者と提供者(地図情報管理装置3の管理者)との間の契約に基づく使用料金の割引に用いることができる。例えば、利用者が使用期間中に提供した情報が、新規道路開通が5回、店舗(施設含)開店が3回、店舗(施設含)名変更が4回、信号機設置が1回、渋滞が50回、渋滞解消が24回であったならば、図3を参照して、その使用期間中に発生するポイントの合計は、80×5+30×3+30×4+20×1+5×50+5×24=1000ポイントとなる。たとえば、地図情報の年間使用料を3000円とし、1ポイント当り1円を割引くとすれば、1000円が割り引かれ、その期間の使用料は2000円となる。このポイントサービスによれば、提供情報を提供することにより使用料が割引かれるので、利用者に対して提供情報の提供を促すことができる。さらに、使用料が割り引かれるので、継続的な利用を促進することができる。
【0095】
これらの情報は、地図情報管理装置3のオリジナル地図情報データベース330に格納された後、他の利用者が利用できる。例えば、他の利用者が登山のために登山口までのルートを予め選択しようとする場合、既にデータベースに格納されている情報を読み出し、目的地までの道路周辺の景観や必要時間や自車の車種で走行可能か等を予想することができる。
【0096】
さらに、本実施例とは異なる構成例として、オリジナル地図情報データベース330に利用者提供情報を備え、更新された地図情報は利用者提供情報に蓄積しする。そして、地図情報提供時には利用者からの情報提供であることを通知したうえで提供しておいて、提供者が情報を確認した後に道路情報、建物・規制情報、臨時交通情報を更新するという処理順序を行う構成でも良い。
【0097】
以上説明したように、本実施の形態における地図情報管理システムによれば、利用者のナビゲーション装置1から提供情報が受信され、受信された提供情報に基づいてオリジナル地図情報データベース330が更新されるので、提供者は多大な労力を必要とせずに、オリジナル地図情報データベース330を常に最新の状態とすることができる。一方、利用者にとっては、最新の地図情報を利用することができ利便性が向上する。
【0098】
また、本実施の形態における地図管理システムにおいては、ポイントサービス機能により地図情報の利用の対価(使用料)を割引くので、利用者にとっては地図情報利用の対価(使用料)の割引を受けることができる利点があり、提供者にとっては、提供情報の送信を促進することができ、多くの提供情報を取得することができる。
【0099】
さらに、利用者のナビゲーション装置1から受信される提供情報が真に正しいものであるかを、ナビゲーション装置1の撮影部130で撮影した画像を解析することにより判断している。このため、信頼性の高い提供情報を用いてオリジナル地図情報データベースを更新するので、オリジナル地図情報データベースを信頼性の高いデータとすることができる。
【0100】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおける地図情報管理システムの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施の形態におけるナビゲーション装置で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】本実施の形態における地図情報管理装置で用いられる提供情報リストの一例を示す図である。
【図4】本実施の形態における地図情報管理装置で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ナビゲーション装置、3 地図情報管理装置、5 ネットワーク、110,310 制御部、120 位置検出部、130 撮影部、140 入力部、150 表示部、160 地図情報記憶部、170,320 通信部、180 走行経路記録部、190 走行履歴記録部、200 車種情報記憶部、330 オリジナル地図情報データベース、331 道路情報、332 建物・規制情報、333 交通情報、340 ポイント処理部。
【発明の属する技術分野】
この発明は、地図情報管理装置、地図情報管理システム、地図情報管理方法、地図情報管理プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関し、特に、ナビゲーション装置から提供される情報に基づき地図情報を更新する地図情報管理装置、地図情報管理システム、地図情報管理方法、地図情報管理プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のナビゲーション装置では、地図情報はCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に保存されて地図利用者(以下「利用者」という)に提供されるか、もしくは、利用者が要求したエリアの地図情報を地図情報提供業者(以下「提供者」という)が所有するサーバからネットワークを介して提供される。
【0003】
CD、DVD等の記録媒体に保存された地図情報には、その地図情報の提供者が実地調査を行って作成された情報であり、その地図情報が作成されて記録媒体に記録された後は更新されることがない。地図情報が更新されるのは、新たに更新された地図情報が記録媒体に記録されて配付されるときである。
【0004】
また、CD、DVD等の記録媒体に保存された地図情報には、道路そのものの情報の他に店舗(コンビニエンスストア、銀行、ガソリンスタンド等)の情報が含まれる。ナビゲーション装置によっては、地図情報に載っていない店舗を利用者が発見した場合に、利用者が自ら地図情報を書き加えることができる機能を有するものがある。
【0005】
また、提供者が有するサーバに記憶されている地図情報は、提供者が実地調査を行って作成された情報であり、提供者が最新の実地調査をする毎に更新される。このため、利用者は更新された後にサーバから地図情報をダウンロードすることにより、更新された後の地図情報を得ることができる。
【0006】
しかしながら、利用者が記録媒体の提供を受けて地図情報を取得する場合、利用者は、地図情報が更新される毎に記録媒体を購入しなければならない。また、地図情報の更新は、実地調査を行う期間などが必要なため、たとえば1年程度の間隔でされる。また、交通量の多いところの地図情報の更新頻度は、交通量が少ない区域に比較して多い。このように、交通量の多少によって地図情報の更新頻度が異なる場合もある。利用者からしてみれば、最新の記録媒体を購入したとしても、購入した記録媒体に記録された地図情報が必ずしも現実に促した情報となっていない場合がある。その結果、利用者が記録媒体の提供を受けて地図情報を取得する場合においては、地図情報をリアルタイムに得ることができないという問題がある。
【0007】
また、利用者が地図情報に載っていない店舗を発見した場合に、地図情報を書き加える機能を有していたとしても、初めて走行する土地やたまにしか通らない道では最新情報を入手することはできない。提供者においても最新の情報を入手するために実地調査を行わなければならず、急激なスピードで変化していく各地の店舗状況を把握するために大変な労力を要する。
【0008】
ネットワークを経由した地図情報配信システムにおいては、提供者が入手した情報については遅延無く提供することができるが、提供者が実地調査をする能力に限界があるため全ての区域の情報を常に最新の状態に維持することは困難である。
【0009】
そのため、従来の地図情報更新システムは、例えば、運送会社、宅配業者、タクシー会社、デリバリー業者などの法人や個人を情報提供者として地図管理者と通信回線を介して接続し、情報提供者が、知り得た地図変更情報と情報提供者認証コードを、地図情報更新手段に送り、地図データベースに蓄積された地図情報の更新を行っている。この際、知り得た地図変更情報は、地図管理者が予め情報提供者側の端末に表示する項目から変更情報に該当する項目を選び、住所とともに変更内容を入力している(例えば、特許文献1 参照。)。
【0010】
また、情報提供者が、カーナビゲーション装置に内蔵されたカメラにより、道路標識、道路形状(分岐や車線数の増減)、看板を撮影し、内蔵の道路標識テンプレート、看板テンプレートと比較することにより地図変更情報を作成し、通信回線を介して地図配信サーバに送ることで、地図データベースを変更しているものもある(例えば、特許文献2 参照。)。
【0011】
一方、道路情報とは異なるが、道路の渋滞情報等の道路交通情報をリアルタイムに入手する手段として、VICS(Vehicle Information & Communication System:道路交通情報通信システム)が知られている。VICSによれば、全国の主要道路に関する交通状態をリアルタイムに受信することができる。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−132909号公報 (第4−6項、第5図)
【0013】
【特許文献2】
特開2002−243469号公報 (第5−8項、第2、6図)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の地図情報更新システムにおいては、地図配信サーバに送られる地図変更情報と地図データベースに蓄積される地図データともに、テキストデータのみである。このため、情報提供後即時に地図データベースの内容を書き換えるためには、例えば、テンプレートに存在しない店舗の更新情報などは、情報提供者の入力したデータを信用せざるをえない。
【0015】
また、渋滞、事故等の逐次変化の起こる情報に関しては考慮されていない。
さらに、近年のアウトドア志向から登山、ハイキング、キャンプ、ドライブ等で地図情報が要求される場合が多いが、山間部等の道路情報は充実されていない場合が多い。
【0016】
道路交通情報においても、VICSが提供する情報の区域は主要道路に限定されており、システムの設置されていない側道などは考慮されていない。
【0017】
この発明は上述の問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的のは、信頼性が高く現実にできるだけ近い地図情報を提供することが可能な地図情報管理装置、地図情報管理システム、地図情報管理方法、地図情報管理プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、地図情報管理装置は、地図情報を記憶する手段と、車両に搭載されたナビゲーション装置からの要求に応じて地図情報を送信する送信手段と、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置で撮影した画像を含む提供情報を受信する提供情報受信手段と、受信された画像を解析して提供情報の真偽を判定する判定手段と、判定手段による判定結果に応じて、地図情報を更新する更新手段とを備える。
【0019】
この発明に従えば、車両に搭載されたナビゲーション装置からの要求に応じて地図情報が送信され、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置で撮影した画像を含む提供情報が受信される。そして、受信された画像が解析されて提供情報の真偽が判定され、判定結果に応じて地図情報が更新される。このため、地図情報の使用者から提供される提供情報に基づいて地図情報が更新される。また、地図情報で特定される位置で撮影した画像が解析されるので、提供情報の信頼性を判断することができ、信頼性の高い情報に基づいて地図情報を更新することができる。その結果、地図情報を信頼性の高い最新の情報に基づいて更新するので、信頼性が高く現実にできるだけ近い地図情報を提供することが可能な地図情報管理装置を提供することができる。
【0020】
好ましくは、地図情報は、道路の周辺に存在する固定物に関する情報を含み、判定手段は、受信した画像から道路の周辺に存在する固定物に関する情報を抽出する固定物情報抽出手段を含む。
【0021】
この発明に従えば、受信した画像から道路の周辺に存在する固定物に関する情報が抽出されるので、地図情報に含まれる固定物に関する情報を更新することができる。
【0022】
好ましくは、地図情報は、道路ごとの渋滞情報を含み、判定手段は、受信された画像から他の車両の台数を抽出する台数抽出手段と、抽出された他の車両の台数に基づき、道路の渋滞を予測する予測手段とを含む。
【0023】
この発明に従えば、受信された画像から他の車両の台数が抽出され、抽出された他の車両の台数に基づき、道路の渋滞が予測される。このため、道路の渋滞情報を更新することができる。
【0024】
好ましくは、予測手段による予測結果に応じて、予測された渋滞情報を他のナビゲーション装置に送信する渋滞情報送信手段をさらに備える。
【0025】
この発明に従えば、予測された渋滞情報が他のナビゲーション装置に送信されるので、他のナビゲーション装置のユーザは、最新の渋滞情報を知ることができる。
【0026】
好ましくは、ユーザを識別するためのユーザ識別記号と獲得ポイントとを対応付けて記憶するユーザ情報記憶手段と、提供情報を送信したユーザの識別記号を判別する判別手段と、判定手段による判定結果に応じて、提供情報に応じたポイントを、提供情報を送信したユーザの識別記号に対応して記憶された獲得ポイントに加算して獲得ポイントを更新するポイント更新手段と、地図情報の送信に対する対価から獲得ポイントに応じた額を減算する算出手段とをさらに備える。
【0027】
この発明に従えば、提供情報に応じたポイントを、提供情報を送信したユーザの識別記号に対応して記憶された獲得ポイントに加算して獲得ポイントが更新される。そして、地図情報の送信に対する対価から獲得ポイントに応じた額が減算される。このため、ユーザに対しては提供情報の提供を動機つけることができ、最新の提供情報を効率的に収集することができる。
【0028】
この発明の他の局面によれば、地図情報管理システムは、車両に搭載されるナビゲーション装置と、ナビゲーション装置と通信可能な地図情報管理装置とを含む地図情報管理システムであって、地図情報管理装置は、地図情報を記憶する手段と、ナビゲーション装置からの要求に応じて地図情報を送信する送信手段と、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置とその位置で撮影した画像を含む提供情報を受信する提供情報受信手段と、受信された画像を解析して提供情報の真偽を判定する判定手段と、判定手段による判定結果に応じて、地図情報を更新する更新手段とを備え、ナビゲーション装置は、地図情報管理装置から地図情報を受信する受信手段と、受信された地図情報を表示する表示手段と、車両が存在する地図上の位置を検出する位置検出手段と、車両の周辺を撮影して画像を取得するための撮影手段と、ユーザから表示された地図情報を変更するための指示を受付ける受付手段と、ユーザからの指示に応じて、検出された位置およびその位置で撮影して得られた画像を含む提供情報を地図情報管理装置に送信する送信手段とを備える。
【0029】
この発明に従えば、地図情報管理装置により、車両に搭載されたナビゲーション装置からの要求に応じて地図情報が送信され、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置とその位置で撮影した画像を含む提供情報が受信される。そして、受信された画像が解析されて提供情報の真偽が判定され、判定結果に応じて地図情報が更新される。ナビゲーション装置により、車両が存在する地図上の位置が検出され、車両の周辺を撮影して画像が取得され、ユーザから表示された地図情報を変更するための提供情報の入力が受付けられると、検出された位置およびその位置で撮影して得られた画像を含む提供情報が地図情報管理装置に送信される。このため、地図情報の使用者から提供される提供情報に基づいて地図情報が更新される。また、ナビゲーション装置が搭載された車両が走行する場所を撮影した画像が解析されるので、提供情報の信頼性を判断することができ、信頼性の高い情報に基づいて地図情報を更新することができる。その結果、信頼性が高く現実にできるだけ近い地図情報を提供することが可能な地図情報管理システムを提供することができる。
【0030】
この発明のさらに他の局面によれば、地図管理方法は、地図情報を記憶するコンピュータで実行される地図情報管理方法であって、ナビゲーション装置からの要求に応じて記憶された地図情報を送信するステップと、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置で撮影した画像を含む提供情報を受信するステップと、受信された画像を解析して提供情報の真偽を判定するステップと、判定ステップによる判定結果に応じて地図情報を更新するステップとを含む。
【0031】
この発明に従えば、車両に搭載されたナビゲーション装置からの要求に応じて地図情報が送信され、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置で撮影した画像を含む提供情報が受信される。そして、受信された画像が解析されて提供情報の真偽が判定され、判定結果に応じて地図情報が更新される。このため、地図情報の使用者から提供される提供情報に基づいて地図情報が更新される。また、地図情報で特定される位置で撮影した画像が解析されるので、提供情報の信頼性を判断することができ、信頼性の高い情報に基づいて地図情報を更新することができる。その結果、地図情報を信頼性の高い最新の情報に基づいて更新するので、信頼性が高く現実にできるだけ近い地図情報を提供することが可能な地図情報管理方法を提供することができる。
【0032】
この発明のさらに他の局面によれば、地図情報管理プログラムは、地図情報を記憶するコンピュータで実行される地図情報管理プログラムであって、ナビゲーション装置からの要求に応じて記憶された地図情報を送信するステップと、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置で撮影した画像を含む提供情報を受信するステップと、受信された画像を解析して提供情報の真偽を判定するステップと、判定ステップによる判定結果に応じて地図情報を更新するステップとをコンピュータに実行させる。
【0033】
この発明に従えば、車両に搭載されたナビゲーション装置からの要求に応じて地図情報が送信され、ナビゲーション装置から地図情報で特定される位置で撮影した画像を含む提供情報が受信される。そして、受信された画像が解析されて提供情報の真偽が判定され、判定結果に応じて地図情報が更新される。このため、地図情報の使用者から提供される提供情報に基づいて地図情報が更新される。また、地図情報で特定される位置で撮影した画像が解析されるので、提供情報の信頼性を判断することができ、信頼性の高い情報に基づいて地図情報を更新することができる。その結果、コンピュータに実行されることにより、地図情報を信頼性の高い最新の情報に基づいて更新するので、信頼性が高く現実にできるだけ近い地図情報を提供することが可能な地図情報管理プログラムおよび地図情報管理プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、図中の同一符号は同一または相当する部材を示し、重複する説明は繰返さない。
【0035】
図1は、本発明の地図情報管理システムの概略構成を示すブロック図である。図1に示されるように、本実施形態の地図情報管理システムは、ナビゲーション装置1と地図情報管理装置3とを含む。ナビゲーション装置1と地図情報管理装置3とは、インターネットなどのネットワーク5を介して接続される。図では、1台のナビゲーション装置1が示されているが、台数はこれに限られず、複数台あってもよい。
【0036】
ナビゲーション装置1は、利用者の車両に搭載され、車両の走行を支援するナビゲーション機能を有する。このナビゲーション装置1は、ナビゲーション装置1の全体を制御する制御部110と、車両の現在の位置を検出する位置検出部120と、車両から視認可能な範囲を撮影する撮影部130と、利用者が所定の操作指示を入力するための入力部140と、地図情報を表示するための表示部150と、地図情報管理装置3から受信したオリジナル地図情報を記憶するための地図情報記憶部160と、地図情報管理装置3とネットワーク5を介して通信するための通信部170と、車両が走行した経路を記録する走行経路記録部180と、車両の走行時のエンジン回転数および速度を記録する走行履歴記録部190と、車両の車種情報を記憶する車種情報記憶部200とを含む。
【0037】
位置検出部120は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)を利用し、衛星からの信号を受信して車両の現在の位置を検出する。撮影部130は、CCD(Charge Coupled Device)カメラであり、撮影して得られた画像を電子データとして出力する。CCDカメラに代えて、デジタルビデオカメラ、デジタルカメラ等を用いてもよい。入力部140は、リモートコントローラ、マイク、タッチパネル等のインタフェースであり、利用者からの情報の入力を受付ける。表示部150は、液晶ディスプレイ装置または有機ELディスプレイ装置等である。通信部170は、携帯電話、PHS(Personal Handy-phone System)等の無線通信装置であり、ナビゲーション装置1をネットワーク5に接続する。通信部170に携帯電話、PHSを用いる場合には、位置検出部120に代えて、携帯電話、PHSの位置検出機能を適用することもできる。
【0038】
車種情報記憶部200は、ナビゲーション装置1が搭載される車両の情報を記憶する。車両情報は、車種名、車長、車高、車幅、車重、駆動輪等の情報である。走行履歴記録部190は、車両の速度を位置検出部120で検出された位置ごとに記録する。すなわち、これまでに走行してきた経路において、各地点の位置に対応してその位置での車両の速度を記録する。走行経路記録部180は、位置検出部120で検出された位置を時系列で記録する。すなわち、車両が地図上のどこを走行したのかが記録される。
【0039】
地図情報管理装置3は、地図情報管理装置3の全体を制御する制御部310と、地図情報管理装置3をネットワーク5と接続するための通信部320と、オリジナル地図情報を保存するためのオリジナル地図情報データベース330と、利用者に与えるポイントを演算するためのポイント処理部340とを含む。
【0040】
通信部320は、地図情報管理装置3をネットワーク5と接続し、ナビゲーション装置1との通信を可能とする。また、外部からVICS情報を受信する。
【0041】
オリジナル地図情報データベース330は、地図情報を記憶する。地図情報には、道路情報331と、建物・規制情報332と、交通情報333とが含まれる。道路情報331は、存在する道路の地図上の位置とその道路の道幅、舗装状態、起伏状態等の道路に関する付帯情報とを含む。建物・規制情報332は、道路の周辺に位置する建物等の固定物に関する情報と、事前に分かっている交通規制に関する情報とを含む。道路情報331と建物・規制情報332は、三次元データ化されており、ナビゲーション装置1では二次元地図を表示するだけでなく、利用者の視点から実際に見る景色と同等の画像を表示することもできる。固定物に関する情報は、その固定物の名称および地図上の位置を含み、交通規制に関する情報は、その交通規制の名称、車線の制限または工事の有無などの情報を含む。交通情報333は、車両事故、交通渋滞などの突発的に発生する事象に関して、その事象の原因とその事象が発生している地図上の位置の情報を含む。
【0042】
このように構成してなる地図情報管理システムにおいては、ナビゲーション装置1の利用者は、地図情報管理装置3を管理する提供者と契約することが前提となる。この際に、利用者毎に識別番号(ID)が付され、地図情報管理装置3では、このIDを用いて利用者を識別して地図情報を提供する。
【0043】
ナビゲーション装置1では、地図情報管理装置3からオリジナル地図情報データベースに記憶されている地図情報を受信して、表示部150に表示することができる。これにより、従来より周知のナビゲーション機能が実現される。
【0044】
車両を走行させて移動する際に、表示された地図情報が現実と異なることを発見する場合がある。そのような例として、建物・規制情報ではコンビニエンスストア等の店舗の新設、閉鎖、店名の変更等の情報、信号機の新設が挙げられ、交通情報では、道路の渋滞または渋滞解消情報、事故情報、路面状況、駐車場の待ち状況等が挙げられ、道路情報としては、新たな道路の開通情報、道路の舗装状態に関する情報などが挙げられる。本実施の形態における地図情報管理システムにおいては、ナビゲーション装置1の利用者が地図情報と異なる事象を発見した場合に、ナビゲーション装置1から地図情報管理装置3に、地図情報とは異なる情報を提供情報として送信する。地図情報管理装置3では、受信した提供情報に基づき、オリジナル地図情報データベースに記憶された地図情報を更新することで、地図情報を常に最新の状態とする。
【0045】
また、本実施の形態における地図情報管理システムにおいては、利用者のナビゲーション装置1から送信される提供情報に、撮影部130で撮影された画像を含める。地図情報管理装置3では、受信した画像を解析することにより、提供情報が真に正しい情報であるかを判別し、正しい情報であると判別されたときにのみ地図情報を更新する。
【0046】
また、利用者からの提供情報の送信を促すため、提供された提供情報に応じてポイントを付与し、地図情報提供の対価を減額するポイントサービス機能を備えている。
【0047】
以下、これらについて具体的に説明する。図2は、本実施の形態におけるナビゲーション装置1で実行される処理の流れを示すフローチャートである。図1を参照して、ナビゲーション装置1では、まず、電源が投入されると、地図情報の送信要求信号をIDとともに地図情報管理装置3に送信し、地図情報を受信する(ステップS01)。そして、受信された地図情報が、表示部150に表示される(ステップS02)。ここで表示される地図情報は、地図情報管理装置3のオリジナル地図情報データベース330に記憶されている、道路情報331、建物・規制情報332、交通情報333である。建物・規制情報332および交通情報333は、表示される道路情報331に関連する情報がある場合に表示される。
【0048】
つぎに、ナビゲーション装置1の利用者からの指示が受付けられたか否かが判断される(ステップS03)。指示が受付けられた場合にはステップS05に進み、そうでない場合にはステップS04に進む。この指示の受付は、入力部140で検出される。
【0049】
指示は、利用者が地図情報と異なる事象を発見した場合に、提供情報を送信する旨を示す情報である。利用者が入力部140を操作することにより、表示部150に提供情報を選択する提供情報リストが表示され、表示された提供情報リストのうちからいずれかを入力部140を操作して選択することにより指示が受付けられる。
【0050】
図3は、提供情報リストの一例を示す図である。図3を参照して、提供情報リストは、変更内容と、変更区分と、ポイントとを含むデータである。変更区分には、地図情報の道路情報、建物・規制情報および交通情報が含まれる。たとえば、変更内容が「新規道路開通」であれば、変更区分は「道路情報」であり、ポイントは「80」点が対応付けられている。この提供情報リストは、ナビゲーション装置1と、地図情報管理装置3との両方で記憶されるが、それぞれで同じ提供情報リストが記憶される。したがって、提供情報リストをナビゲーション装置1に予め記憶しておくようにしても良いし、地図情報管理装置3から受信してナビゲーション装置に記憶するようにしてもよい。
【0051】
なお、指示の受付が入力部140で検出された際に、割り込みを発生させ、ステップS05以降の処理を実行するようにしても良い。さらに、車両の位置が地図情報にない道路上にある場合には、新たに新設された道路と判断して、新規道路開通を変更内容とする指示を自動的に発生するようにしてもよい。
【0052】
ステップS04では、指示が受付けられていない場合であり、通常のナビゲーション処理が実行される。すなわち、位置検出部120で検出された車両の位置を用いて、表示部150に道路情報331と車両の位置を示すマークが表示される。また、必要に応じて建物・規制情報332、交通情報333が表示部150に表示される。
【0053】
ステップS05では、受付けられた指示に基づき、変更区分が判定される。変更区分が建物・規制情報の場合にはステップS06に進み、道路情報の場合にはステップS11に進み、交通情報の場合にはステップS18に進む。
【0054】
(建物・規制情報の変更)
変更区分が建物・規制情報の場合は、ナビゲーション装置1の利用者が、地図情報の建物・規制情報と異なる事象を発見した場合である。建物・規制情報が変更となった場合の変更内容には、店舗(施設含)開店、店舗(施設含)閉鎖、店舗(施設含)名変更、制限速度変更(常時)、交差点レーン変更、道路工事および信号機設置がある。このうちのいずれかが、ステップS03で入力される。ここでは、説明のためある地点でコンビニエンスストア(名称を「AAA」とする)が新設された場合を例に説明する。この場合に、ステップS03で受付けられる指示は、変更内容が「店舗(施設含)開店」である。
【0055】
提供情報を「店舗(施設含)開店」とする指示が受付けられると(ステップS05で変更区分=建物・規制情報)、車両の現在の位置が位置検出部120で検出され(ステップS06)、撮影部130の撮影方向が方向センサで検出され(ステップS07)、撮影部130で撮影された画像が取得される(ステップS08)。撮影部130での撮影は、新設されたコンビニエンスストアの名称を含む画角で行われる。このため撮影部130から出力される画像には、コンビニエンスストアの名称が含まれることになる。このように変更内容が「店舗(施設含)開店」の場合には、撮影部130は、店舗の名称を含む画角とされる。また、変更内容が「店舗(施設含)閉鎖」の場合には閉鎖した店舗を含む画角、変更内容が「店舗(施設含)名変更」の場合には店舗の名称を含む画角、変更内容が「制限速度変更(常時)」の場合には変更後の制限速度が記された標識を含む画角、変更内容が「交差点レーン変更」の場合には交差点のレーンまたは標識を含む画角、変更内容が「道路工事」の場合には道路工事現場または標識を含む画角、変更内容が「信号機設置」の場合には信号機を含む画角である。
【0056】
撮影部130の撮影方向は、車両の進行方向を検出するセンサの出力から得られる。また、撮影部130の撮影方向が変更可能な場合には、その撮影方向を入力部140から利用者が入力することにより得られる。
【0057】
位置検出部120で検出される位置と撮影方向とは、撮影時のカメラの姿勢と新設されたコンビニエンスストアの位置とを特定するための情報である。なお、新設されたコンビニエンスストアの位置を、表示部150に表示された地図で指定することより特定するようにしてもよい。この場合には、撮影方向を検出するステップS07の代わりに、検出される位置と指定された位置とから撮影方向を算出することができる。
【0058】
次に、詳細情報の入力が受付けられる(ステップS09)。詳細情報とは、変更内容に関する詳細な情報であり、変更内容が「店舗(施設含)開店」の場合には店舗の名称「AAA」である。また、変更内容が「店舗(施設含)閉鎖」の場合には閉鎖した店舗の名称、変更内容が「店舗(施設含)名変更」の場合には変更前後の店舗の名称、変更内容が「制限速度変更(常時)」の場合には変更前後の制限速度、変更内容が「交差点レーン変更」の場合には変更後の交差点のレーン情報、変更内容が「道路工事」の場合には道路工事の種類、変更内容が「信号機設置」の場合には詳細情報はない。詳細情報が開店・変更にかかわるものの場合、変更後の詳細情報について、特に有名なチェーン店舗については、あらかじめ記憶されている名称リストを表示部150に表示させることにより選択することもできる。詳細情報が変更・閉鎖にかかわるものの場合、変更前の詳細情報については、表示部150に表示された地図で指定することより特定するようにしてもよい。これらは、詳細情報の入力ミスを防止するためのものである。また、詳細情報は、変更内容が「信号機設置」の場合のように、入力が不要のものもある。この詳細情報は、入力部140より利用者が入力することにより受付けられる。
【0059】
そして、検出された位置、方向、撮影して得られた画像および詳細情報が地図情報管理装置3に送信され(ステップS10)、処理を終了する。なお、ステップS10では、ステップS03で受付けられた変更内容も併せて送信される。ステップS10で地図情報管理装置3に送信される情報が提供情報である。変更区分が建物・規制情報の場合の提供情報には、変更内容、検出された位置、方向、撮影して得られた画像および詳細情報が含まれる。
【0060】
(道路情報の変更)
変更区分が道路情報の場合は、ナビゲーション装置1の利用者が、地図情報の道路情報と異なる事象を発見した場合である。道路情報が変更となった場合の変更内容には、新規道路開通、未掲載道路発見、道路経路変更および舗装状態がある。このうちのいずれかが、ステップS03で入力される。ここでは説明のため、地図情報に掲載されていない道路を発見した場合を例に説明する。この場合、ステップS03で入力される変更内容は「未掲載道路発見」である。
【0061】
変更内容を「未掲載道路発見」とする指示が受付けられると(ステップS05で変更区分=道路情報)、車両の現在の位置が位置検出部120で検出され(ステップS11)、撮影部130の撮影方向が方向センサで検出され(ステップS12)、車両の速度が車速センサで検出され(ステップS13)、撮影部130で撮影された画像が取得される(ステップS14)。撮影部130での撮影は、走行する道路を含む画角であればよい。このため撮影部130から出力される画像には、走行する道路の路面が含まれる。
【0062】
そして、検出された位置、方向、車速および撮影して得られた画像が地図情報管理装置3に送信される(ステップS15)。なお、ステップS15では、ステップS03で受付けられた変更内容も併せて送信される。ステップS15で地図情報管理装置3に送信される情報が提供情報である。変更区分が道路情報の場合の提供情報には、変更内容、検出された位置、方向、車速および撮影して得られた画像が含まれる。
【0063】
ステップS16では、利用者により入力部140から終了指示が入力されたか否かが判断され、終了指示が入力された場合には処理を終了し、そうでない場合にはステップS17に進む。ステップS17では、車両が所定の距離だけ走行したか否かが判断される。ステップS17では、車両が所定の距離だけ走行するまで待機状態となり、所定の距離だけ走行した場合にステップS11に進み、上述のステップS11からステップS16までの処理が繰返し実行される。これにより、ステップS03で指示が受付けられてから、ステップS16で終了指示が受付けられるまでの間、所定の距離間隔で車両の位置、方向、車速、画像が取得されて、それらが地図情報管理装置3に送信されることになる。
【0064】
(交通情報の変更)
変更区分が交通情報の場合は、ナビゲーション装置1の利用者が、地図情報の道路情報と異なる事象を発見した場合である。道路情報が変更となった場合の変更内容には、渋滞、渋滞解消、事故、路面状況、駐車場待ちおよび制限速度規制がある。このうちのいずれかが、ステップS03で入力される。ここでは説明のため、渋滞している道路を発見した場合を例に説明する。この場合、ステップS03で入力される変更内容は「渋滞」である。
【0065】
変更内容を「渋滞」とする指示が受付けられると(ステップS05で変更区分=交通情報)、車両の現在の位置が位置検出部120で検出され(ステップS18)、撮影部130の撮影方向が方向センサで検出され(ステップS19)、車両の速度が車速センサで検出され(ステップS20)、撮影部130で撮影された画像が取得される(ステップS21)。撮影部130での撮影は、道路を走行する他の車両を含む画角である。また、変更内容が渋滞解消の場合には、撮影部130の画角は車両の前方である。さらに、変更内容が事故の場合には事故現場を含む画角、変更内容が駐車場待ちの場合には駐車場の入り口を含む画角、変更内容が制限速度規制の場合には規制情報を報知する掲示板を含む画角である。
【0066】
そして、検出された位置、方向、車速および撮影して得られた画像が地図情報管理装置3に送信される(ステップS22)。なお、ステップS22では、ステップS03で受付けられた変更内容も併せて送信される。ステップS22で地図情報管理装置3に送信される情報が提供情報である。変更区分が交通情報の場合の提供情報には、変更内容、検出された位置、方向、車速および撮影して得られた画像が含まれる。
【0067】
図4は、本実施の形態における地図情報管理装置3で実行される処理の流れを示すフローチャートである。図4を参照して、地図情報管理装置3では、まず、ナビゲーション装置1から地図情報の送信を要求する信号が受信されたか否かが判断され(ステップS31)、受信された場合にはステップS32に進み、受信されない場合には待機状態となる。ナビゲーション装置1からは、地図情報送信要求信号に加えて、IDが送信されるので、地図情報管理装置3では、いずれの利用者が地図情報を要求しているのかを識別することができる。なお、地図情報送信要求信号が受信されたことに応じて割り込みを発生させ、ステップS32以降の処理を実行するようにしてもよい。
【0068】
ステップS32では、地図情報送信要求信号を送信したナビゲーション装置に対して、オリジナル地図情報データベース330に記憶された地図情報を送信する。ここで送信する地図情報は、道路情報331、建物・規制情報332および交通情報333である。
【0069】
そして、提供情報が受信されたか否かが判断される(ステップS33)。提供情報が受信された場合にはステップS34に進み、そうでなければ待機状態となる。上述したように、ナビゲーション装置1では提供情報に変更内容を含めて送信するため、ステップS33では提供情報リストから変更区分を検出することができる。そして、検出された変更区分に応じて処理が分岐する(ステップS05)。変更区分が建物・規制情報の場合にはステップS35に進み、道路情報の場合にはステップS42に進み、交通情報の場合にはステップS47に進む。
【0070】
(建物・規制情報の更新)
ステップS35では、受信された提供情報に含まれる画像を解析して、提供情報に含まれる詳細情報に関連する情報を証拠情報として画像から抽出し証拠情報の含まれる領域を確認する。証拠情報は、変更内容が「店舗(施設含)開店」の場合には店舗名、変更内容が「店舗(施設含)閉鎖」の場合には閉鎖した店舗の外形、変更内容が「店舗(施設含)名変更」の場合には店舗名、変更内容が「制限速度変更(常時)」の場合には変更後の制限速度が記された標識、変更内容が「交差点レーン変更」の場合には交差点のレーンまたは標識、変更内容が「道路工事」の場合には工事車両または標識、変更内容が「信号機設置」の場合には信号機である。
【0071】
ステップS36では、ステップS35で抽出された証拠情報に基づき、提供情報が正しいか否かが判断される。ステップS36で受信された画像から証拠情報が抽出されなかった場合には、偽と判断されてステップS41に進み、抽出された場合には真と判断されてステップS37に進む。このように、提供情報に含まれる画像から抽出された証拠情報に基づいて、提供情報が真に正しい情報であるかを判定している。このため、提供された提供情報のうちから信頼性の高い情報のみを、オリジナル地図情報データベース330の更新に用いることができる。したがって、オリジナル地図情報データベース330の精度を高めることができる。
【0072】
ステップS37では、提供情報に含まれる位置、方向をもとに、提供情報に含まれる画像と同じ画角を表すように、対応する建物・規制情報332をオリジナル地図情報データベース330から読み出し、読み出した画角から提供情報の画像で確認した領域を指定する。そして、提供情報の画像から抽出した証拠情報の含まれる領域と、地図情報データベース330から読み出した画角から抽出した同一領域とが比較される(ステップS38)。比較の結果、両情報が一致する場合にはステップS41に進み、一致しない場合にはステップS39に進む。一致する場合には建物・規制情報332を更新する必要がないからである。
【0073】
提供情報が変更、閉鎖に関するものの場合は、以下のように処理を行うこともできる。まず、受信された提供情報から、変更前、閉鎖前の詳細情報を取得する。この詳細情報は、地図情報データベース330の建物・規制情報332に存在する内容と一致すれば、変更前、閉鎖前の詳細情報は正しいとされる。次に、受信された提供情報から画像撮影の位置、方向を取得し、対応する地図情報データベース330から同位置、同方向における建物・規制情報332と、必要に応じて道路情報331を読み出すことにより、提供情報に含まれる画像と同じ画角を表すような画像の作成を行う。ここで、変更前、閉鎖前の詳細情報取得と地図データベース330からの画像作成との処理順序は固定ではなく、どちらを先に処理してもよい。
【0074】
次に、オリジナル地図情報データベース330より作成した画像から、提供情報に含まれる変更前、閉鎖前の詳細情報すなわち現在の建物・規制情報332が示す領域の選択を行う。
【0075】
そして、作成した照合画像と提供情報に含まれる画像との比較を行う。この際、先ほど選択した領域のみの比較を行えばよい。比較の結果、両情報が一致する場合にはステップS41に進み、一致しない場合にはステップS39に進む。
【0076】
この方法によれば、証拠情報の抽出を省略することができ、オリジナル地図情報データベース330より作成した画像と提供情報に含まれる画像との比較において建物・規制情報332の示す領域を的確に比較することができるとともに、建物・規制情報332の示す位置を容易に決定できる。
【0077】
ステップS39では、建物・規制情報332を受信した提供情報に含まれる詳細情報と画像とをもとに変更する。これにより、建物・規制情報332が最新の情報に更新される。
【0078】
さらに、オリジナル地図情報データベース330を更新した場合には、ポイント処理部340により、提供情報に応じて予め定められたポイントを利用者に付与するポイント処理が実行される(ステップS40)。ポイント処理部340は、利用者のID毎にポイントを対応付けたデータを予め記憶している。そして、図4に示した提供情報リストに基づき、提供情報の変更内容に対応するポイントを、その提供情報を提供した利用者のIDに対応するポイントに加算する。例えば、変更内容が「店舗(施設含)開店情報」を送信した利用者のIDに対応して記憶されているポイントが100であった場合に、その利用者のポイントは30ポイントが加算されて130ポイントとなる。
【0079】
ポイント処理の後、ステップS41で、提供情報を送信したナビゲーション装置1に対して、メッセージを送信する。このメッセージは、オリジナル地図情報データベース330が更新された場合には、更新した事実と、ポイント加算後のその利用者のポイント数と含む。オリジナル地図情報データベース330が更新されなかった場合には、提供情報が無効であることことを示すメッセージを含む。これにより、ナビゲーション装置1の利用者は、送信した提供情報が有効に利用されたか否か、およびポイントが加算されたか否かを知ることができる。
【0080】
(道路情報の更新)
一方、ステップS42では、受信された提供情報に含まれる位置を記憶する。そして、提供情報に含まれる画像を解析して、その位置における道路の幅、舗装状態、障害物の有無などの道路状態を検出する(ステップS43)。検出された道路状態は、位置と対応付けて記憶される(ステップS44)。
【0081】
ステップS45では、ナビゲーション装置1から終了信号が受信されたか否かが判断され、終了信号が受信されている場合にはステップS46に進む。終了信号が受信されていない場合は、ステップS33に進み終了信号が受信されるまでステップS33,S34,S42〜ステップS44の処理が繰返し実行される。ナビゲーション装置1では、提供情報を所定の距離走行するごとに送信するようにしていた。したがって、地図情報管理装置3では、所定の距離間隔で提供情報が受信され、提供情報ごとに位置と道路状態とが対応付けられて記憶される。
【0082】
次に、記憶された位置すべてにおける道路情報331がオリジナル地図情報データベース330から読み出される(ステップS46)。
【0083】
そして、ステップS44で記憶された位置および道路状態と、オリジナル地図情報データベースから読み出された道路情報とが比較される(ステップS38)。変更内容が「新規道路開通」、「未掲載道路発見」または「道路経路変更」であれば、ステップS44で記憶された位置に道路が存在しない場合に一致しないとされてステップS39に進み、存在する場合にはステップS41に進む。変更内容が「舗装状態」であれば、ステップS44で記憶された道路状態と道路情報331の道路状態とが比較され、一致しない場合にステップS39に進み、一致する場合にはステップS41に進む。
【0084】
さらに、上述した、ステップS39〜ステップS41の処理が実行される。
なお、本実施の形態においては、道路情報を、道路の位置、道幅、舗装状態としたが、道路の勾配、起伏状態などを含めることができる。この場合には、ナビゲーション装置1で、車両のエンジンの回転数、走行速度を位置情報と対応つけて走行履歴記録部190に記憶させ、走行履歴情報を地図情報管理装置3に送信するようにする。地図情報管理装置3では、受信した走行履歴を解析することによって、走行経路が山間部で、エンジン回転数が高回転で、画像にガケや木が多く、舗装状態が未舗装であれば、その道路は急坂の多い山の中の道路であるという判断も可能である。
【0085】
さらに、車種情報も解析に用いることで、四輪駆動車でしか通行できない未舗装の道路であるとか、普通車なら通れるが大型車では通行困難な細い山道といったように、車種により道路を区分することも可能である。道路情報を、道路を車種別に通行可能な道路に区分することにより、利用者に対してより詳しい道路情報を提供することができるようになる。例えば、利用者にオリジナル地図情報の道路情報331を送信する場合に、ナビゲーション装置1から車種情報記憶部200に記録されている車種情報を受信し、利用者の車種では走行不可能な道路については、走行不可能であることを示す情報を付与して送信する。または、道路情報331を車種別に区分した情報とし、そのすべてをナビゲーション装置1に送信し、ナビゲーション装置1の制御部110が、車種情報記憶部200に記録されている車種情報に対応する道路情報331を抽出して、走行不可能であることを示す情報を付与するようにしてもよい。具体的には、一般の車両で走行可能な場合は実線で、四輪駆動車のように限定した車両でないと通過できない場合は破線で表示する。
【0086】
(交通情報の更新)
ステップS47では、受信された提供情報に含まれる画像を解析して、提供情報に含まれる変更内容に関連する情報を証拠情報として画像から抽出する。証拠情報は、変更内容が「渋滞」または「渋滞解消」の場合には道路を走行する他の車両であり、変更内容が「事故」の場合には事故現場の故障車両であり、変更内要が「路面状況」の場合には乾燥、湿り、積雪等が分かる路面であり、変更内容が「駐車場待ち」の場合には駐車場の入り口に待機する車両であり、変更内容が「制限速度規制」の場合には規制情報を報知する掲示板である。
【0087】
ステップS48では、ステップS47で抽出された証拠情報に基づき、提供情報が正しいか否かが判断される。正しいと判断された場合にはステップS49に進み、そうでない場合にはステップS41に進む。ステップS49では変更内容の詳細情報を解析するが、変更内容によっては詳細情報の必要無い場合があり、その場合にはステップS49は実行されない。提供情報の真偽判定と詳細情報の解析は、たとえば、次の処理により可能となる。変更内容が「渋滞」の場合には、画像から抽出された他の車両の台数が多く、かつ、提供情報に含まれる車速が所定の値よりも小さい場合には渋滞と判断し、正しいとする。それ以外の場合には偽とする。変更内容が「渋滞解消」の場合には、画像から抽出された他の車両の台数が少なく、かつ、提供情報に含まれる車速が所定の値よりも大きい場合には、渋滞が解消されたものと判断し、正しいとする。それ以外の場合には偽とする。さらに、より正確に判断するために、ナビゲーション装置1からエンジン回転数を受信するようにし、エンジンがアイドリングもしくは低回転の状態で、走行経路が市街地で、証拠情報で周辺の車両が多い場合は、この地点のこの時刻の道路は渋滞していると判断するようにしてもよい。このように複数の情報を利用することで提供情報が正しいか否かを正確に判断することができる。このような、交通情報の判断方法の例として、複数の情報を組み合わせた条件を含む交通情報判断リストを用いることができる。交通情報判断リストは、「走行経路=市街地、かつ、時速<10km、かつ、エンジン回転数<900rpm、かつ、証拠情報による周辺車両>10台、かつ、過去10分の移動距離<500mならば、この地点は渋滞」のように、複数の情報ごとに渋滞が成立する条件を定義したリストである。さらに、上記リストを用いることにより、渋滞の状況を停滞、混雑、やや混雑等複数のレベルに分けることが可能となり、より詳しい状況を判断することも可能である。この場合、渋滞の状況を変更内容の詳細情報とする。
【0088】
変更内容が「事故」の場合には、画像から事故車両または緊急車両が抽出された場合には事故が発生したものと判断し、正しいとする。それ以外の場合には偽とする。変更内容が「路面状況」の場合には、画像から路面が抽出された場合には正しいとする。それ以外の場合には偽とする。正しい場合にはさらに、抽出された路面の状況(乾燥、湿り、積雪等)を解析し、結果を変更内容の詳細情報とする。変更内容が「駐車場待ち」の場合には、画像から抽出された他の車両の台数が多い場合には、駐車場への入庫を待つ車両が多く、待ち時間が必要と判断し、正しいとする。それ以外の場合には偽とする。さらに、交通状況判断リストと同様なリストにより、駐車場の待ち状況を複数のレベルに分けることも可能である。この場合、駐車場待ちの状況を変更内容の詳細情報とする。変更内容が「制限速度規制」の場合には、画像から抽出された掲示板の文字から規制情報が読取られた場合に規制されていると判断し、正しいとする。それ以外の場合には偽とする。正しい場合にはさらに、掲示板の文字から制限速度を読み取り、結果を変更内容の詳細情報とすることも可能である。
【0089】
このように、提供情報に含まれる画像から抽出された証拠情報から提供情報が真に正しい情報であるかを判定している。このため、提供された提供情報のうちから信頼性の高い情報のみを、オリジナル地図情報データベース330の更新に用いることができる。したがって、オリジナル地図情報データベース330の精度を高めることができる。
【0090】
ステップS50では、提供情報に含まれる位置に対応する交通情報333をオリジナル地図情報データベース330から読み出す。読み出された交通情報333と、提供情報に含まれる変更内容もしくは詳細情報とが比較される(ステップS38)。比較の結果、両情報が一致する場合にはステップS41に進み、一致しない場合にはステップS39に進む。一致する場合には交通情報333を更新する必要がないからである。
【0091】
ステップS39では、交通情報333を、受信した提供情報に含まれる変更内容もしくは詳細情報に変更する。これにより、交通情報333が最新の情報に更新される。交通情報333を更新した場合には、更新された交通情報333を即座に他の利用者のナビゲーション装置1に送信する。これにより、更新された交通情報333を受信したナビゲーション装置1には、更新された交通情報333が表示部150に表示される。例えば、更新された交通情報333が「渋滞」であった場合は、地図上で渋滞している道路がフラッシングで表示される。利用者の要求があれば、提供情報に含まれる画像を送信、表示し、視覚的な理解を深めることも可能である。さらにナビゲーション装置1では、迂回路を表示する。また、利用者は渋滞情報をVICSから得ることができるので、地図情報管理装置3から受信した交通情報333とVICSから取得した渋滞情報とを照合することで、渋滞に迅速に対応することができる。
【0092】
交通情報333は、道路情報331、建物・規制情報332に比べて緊急に通知する必要があるため、利用者からの要求に応じて地図情報とともに送信する場合に加えて、更新される毎に送信する。
【0093】
さらに、上述したステップS40〜ステップS41の処理が実行される。
次にポイント処理について説明する。図3に示した提供情報リストでは、道路情報、建物・規制情報、交通情報の順に、ポイントを高く設定している。交通情報は、渋滞情報等の一時的に発生する事象である。また、道路情報よりも建物・規制情報の変更される場合が多い。したがって、その情報の有効期間が長いほど高いポイントを与えている。なお、複数のナビゲーション装置1から同じ提供情報が受信された場合には、最も早く提供情報を送信したナビゲーション装置1の利用者にポイントが付与される。
【0094】
利用者に付与されるポイントは、利用者と提供者(地図情報管理装置3の管理者)との間の契約に基づく使用料金の割引に用いることができる。例えば、利用者が使用期間中に提供した情報が、新規道路開通が5回、店舗(施設含)開店が3回、店舗(施設含)名変更が4回、信号機設置が1回、渋滞が50回、渋滞解消が24回であったならば、図3を参照して、その使用期間中に発生するポイントの合計は、80×5+30×3+30×4+20×1+5×50+5×24=1000ポイントとなる。たとえば、地図情報の年間使用料を3000円とし、1ポイント当り1円を割引くとすれば、1000円が割り引かれ、その期間の使用料は2000円となる。このポイントサービスによれば、提供情報を提供することにより使用料が割引かれるので、利用者に対して提供情報の提供を促すことができる。さらに、使用料が割り引かれるので、継続的な利用を促進することができる。
【0095】
これらの情報は、地図情報管理装置3のオリジナル地図情報データベース330に格納された後、他の利用者が利用できる。例えば、他の利用者が登山のために登山口までのルートを予め選択しようとする場合、既にデータベースに格納されている情報を読み出し、目的地までの道路周辺の景観や必要時間や自車の車種で走行可能か等を予想することができる。
【0096】
さらに、本実施例とは異なる構成例として、オリジナル地図情報データベース330に利用者提供情報を備え、更新された地図情報は利用者提供情報に蓄積しする。そして、地図情報提供時には利用者からの情報提供であることを通知したうえで提供しておいて、提供者が情報を確認した後に道路情報、建物・規制情報、臨時交通情報を更新するという処理順序を行う構成でも良い。
【0097】
以上説明したように、本実施の形態における地図情報管理システムによれば、利用者のナビゲーション装置1から提供情報が受信され、受信された提供情報に基づいてオリジナル地図情報データベース330が更新されるので、提供者は多大な労力を必要とせずに、オリジナル地図情報データベース330を常に最新の状態とすることができる。一方、利用者にとっては、最新の地図情報を利用することができ利便性が向上する。
【0098】
また、本実施の形態における地図管理システムにおいては、ポイントサービス機能により地図情報の利用の対価(使用料)を割引くので、利用者にとっては地図情報利用の対価(使用料)の割引を受けることができる利点があり、提供者にとっては、提供情報の送信を促進することができ、多くの提供情報を取得することができる。
【0099】
さらに、利用者のナビゲーション装置1から受信される提供情報が真に正しいものであるかを、ナビゲーション装置1の撮影部130で撮影した画像を解析することにより判断している。このため、信頼性の高い提供情報を用いてオリジナル地図情報データベースを更新するので、オリジナル地図情報データベースを信頼性の高いデータとすることができる。
【0100】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおける地図情報管理システムの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施の形態におけるナビゲーション装置で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】本実施の形態における地図情報管理装置で用いられる提供情報リストの一例を示す図である。
【図4】本実施の形態における地図情報管理装置で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ナビゲーション装置、3 地図情報管理装置、5 ネットワーク、110,310 制御部、120 位置検出部、130 撮影部、140 入力部、150 表示部、160 地図情報記憶部、170,320 通信部、180 走行経路記録部、190 走行履歴記録部、200 車種情報記憶部、330 オリジナル地図情報データベース、331 道路情報、332 建物・規制情報、333 交通情報、340 ポイント処理部。
Claims (9)
- 地図情報を記憶する手段と、
車両に搭載されたナビゲーション装置からの要求に応じて前記地図情報を送信する送信手段と、
前記ナビゲーション装置から前記地図情報で特定される位置で撮影した画像を含む提供情報を受信する提供情報受信手段と、
前記受信された画像を解析して前記提供情報の真偽を判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に応じて、前記地図情報を更新する更新手段とを備えた、地図情報管理装置。 - 前記地図情報は、道路の周辺に存在する固定物に関する情報を含み、
前記判定手段は、前記受信した画像から道路の周辺に存在する固定物に関する情報を抽出する固定物情報抽出手段を含む、請求項1に記載の地図情報管理装置。 - 前記地図情報は、道路ごとの渋滞情報を含み、
前記判定手段は、前記受信された画像から他の車両の台数を抽出する台数抽出手段と、
前記抽出された他の車両の台数に基づき、道路の渋滞を予測する予測手段とを含む、請求項1に記載の地図情報管理装置。 - 前記予測手段による予測結果に応じて、前記予測された渋滞情報を他のナビゲーション装置に送信する渋滞情報送信手段をさらに備えた、請求項3に記載の地図情報管理装置。
- ユーザを識別するためのユーザ識別記号と獲得ポイントとを対応付けて記憶するユーザ情報記憶手段と、
前記提供情報を送信したユーザの識別記号を判別する判別手段と、
前記判定手段による判定結果に応じて、前記提供情報に応じたポイントを、前記提供情報を送信したユーザの識別記号に対応して記憶された獲得ポイントに加算して前記獲得ポイントを更新するポイント更新手段と、
前記地図情報の送信に対する対価から獲得ポイントに応じた額を減算する算出手段とをさらに備えた、請求項1に記載の地図情報管理装置。 - 車両に搭載されるナビゲーション装置と、前記ナビゲーション装置と通信可能な地図情報管理装置とを含む地図情報管理システムであって、
前記地図情報管理装置は、地図情報を記憶する手段と、
前記ナビゲーション装置からの要求に応じて前記地図情報を送信する送信手段と、
前記ナビゲーション装置から前記地図情報で特定される位置とその位置で撮影した画像を含む提供情報を受信する提供情報受信手段と、
前記受信された画像を解析して前記提供情報の真偽を判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に応じて、前記地図情報を更新する更新手段とを備え、
前記ナビゲーション装置は、前記地図情報管理装置から前記地図情報を受信する受信手段と、
前記受信された地図情報を表示する表示手段と、
前記車両が存在する前記地図上の位置を検出する位置検出手段と、
車両の周辺を撮影して画像を取得するための撮影手段と、
ユーザから前記表示された地図情報を変更するための指示を受付ける受付手段と、
ユーザからの指示に応じて、前記検出された位置およびその位置で撮影して得られた画像を含む提供情報を前記地図情報管理装置に送信する送信手段とを備えた、地図情報管理システム。 - 地図情報を記憶するコンピュータで実行される地図情報管理方法であって、
ナビゲーション装置からの要求に応じて前記記憶された地図情報を送信するステップと、
前記ナビゲーション装置から前記地図情報で特定される位置で撮影した画像を含む提供情報を受信するステップと、
前記受信された画像を解析して前記提供情報の真偽を判定するステップと、
前記判定ステップによる判定結果に応じて前記地図情報を更新するステップとを含む、地図情報管理方法。 - 地図情報を記憶するコンピュータで実行される地図情報管理プログラムであって、
ナビゲーション装置からの要求に応じて前記記憶された地図情報を送信するステップと、
前記ナビゲーション装置から前記地図情報で特定される位置で撮影した画像を含む提供情報を受信するステップと、
前記受信された画像を解析して前記提供情報の真偽を判定するステップと、
前記判定ステップによる判定結果に応じて前記地図情報を更新するステップとをコンピュータに実行させる、地図情報管理プログラム。 - 請求項8に記載の地図情報管理プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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