JP2003228788A - 移動情報分類装置、移動情報分類方法、及び移動情報分類プログラム - Google Patents

移動情報分類装置、移動情報分類方法、及び移動情報分類プログラム

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JP2003228788A
JP2003228788A JP2002344699A JP2002344699A JP2003228788A JP 2003228788 A JP2003228788 A JP 2003228788A JP 2002344699 A JP2002344699 A JP 2002344699A JP 2002344699 A JP2002344699 A JP 2002344699A JP 2003228788 A JP2003228788 A JP 2003228788A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両等の移動体の移動に関する移動情報を有効
に、かつ効率よく利用するように分類することのできる
移動情報分類装置、移動情報分類方法、及び移動情報分
類プログラムを提供する。 【解決手段】移動体が移動する移動時間に変動を与えた
可能性を有する変動要因毎に実際の移動時間を分類す
る。例えば、カーナビユーザ3が利用するカーナビゲー
ションシステムが取得する走行ログを走行ログ収集セン
タ10で収集し、該収集した走行ログに基づいて、所定
の結合道路の通過に要する移動時間等を算出し、当該移
動時間に変動を与えた可能性を有する変動要因を示す変
動要因情報等との関連付を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動情報分類装
置、移動情報分類方法、及び移動情報分類プログラムに
関し、特に、移動体の移動位置や移動時間等の移動情報
を効率よく分類する移動情報分類装置、移動情報分類方
法、及び移動情報分類プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カーナビゲーションシステムが広
く普及してきている。カーナビゲーションシステムは、
地図データ等を参照して目的地までのルート探索を行う
ほか、GPS(Global Positioning
System)等を利用して自車位置を測定し、これ
を地図上に表示する。
【0003】また、最近のカーナビゲーションシステム
では、FM放送等を受信して道路の渋滞情報等を取得
し、渋滞箇所を避けたルート探索を行ったり、測定した
自車位置を走行軌跡データとして時系列に記憶してお
き、自車の走行軌跡を確認することができるようにした
もの等もある。
【0004】この他にも、車両等の移動情報を収集する
技術としては、様々なものがある(例えば、特許文献
1、特許文献2参照)
【特許文献1】特開平10−11688号公報
【特許文献2】特開平11−245853号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、カー
ナビゲーションシステム等のように、車両等の移動体の
移動情報を収集するための技術が多く提案されている。
しかしながら、収集した移動情報は、膨大な量となるこ
とが多く、情報量は多いものの、これらを効率よく、有
効に利用することは困難な場合があった。
【0006】そこで、この発明は、車両等の移動体の移
動に関する移動情報を有効に、かつ効率よく利用するよ
うに分類することのできる移動情報分類装置、移動情報
分類方法、及び移動情報分類プログラムを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、請求項1の発明は、所定の2点を結ぶ移動位置を
移動体が移動するのに要した時間を特定しうる移動時間
特定情報と、前記移動位置を特定する移動位置特定情報
とを関連付けて取得する移動情報取得手段と、移動位置
を移動体が移動する移動時間に変動を与えた可能性を有
する変動要因を示す変動要因情報と、前記変動要因が発
生した移動位置を特定する要因発生位置特定情報とを関
連付けて取得する変動情報取得手段と、前記移動情報取
得手段により取得された移動位置特定情報により特定さ
れる移動位置と、前記変動情報取得手段により取得され
た要因発生位置特定情報とにより特定される移動位置と
が一致する移動時間特定情報と変動要因情報とを関連付
ける関連付手段とを備えることを特徴とする。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、移動時間を予測する移動位置を決定する移動
位置決定手段と、前記移動位置決定手段により決定され
た移動位置を移動する移動時間に変動を与えうる変動要
因を認識する変動要因認識手段と、前記変動要因認識手
段により認識された変動要因と内容が同一の変動要因情
報に関連付けられ、かつ前記移動位置決定手段により決
定された移動位置と内容が同一の移動位置特定情報に関
連付けられた移動時間特定情報を、移動時間の予測値と
して決定する予測移動時間決定手段とをさらに備えるこ
とを特徴とする。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項1の発明
において、前記変動要因情報は、天候、時刻、年、月、
曜日、日にち、季節、工事情報、事故発生情報、イベン
ト開催情報のいずれかの少なくと一つであることを特徴
とする。
【0010】また、請求項4の発明は、請求項1の発明
において、前記移動時間特定情報は、前記移動体が移動
位置を移動した平均速度であることを特徴とする。
【0011】また、請求項5の発明は、請求項1の発明
において、前記関連付手段により同一の変動要因情報に
関連付けられ、かつ対応する移動位置特定情報が同一の
移動時間特定情報により特定される移動時間を平均化す
る平均化手段をさらに備えることを特徴とする。
【0012】また、請求項6の発明は、請求項1の発明
において、前記移動位置特定情報は、所定の2点それぞ
れの位置情報であることを特徴とする。
【0013】また、請求項7の発明は、請求項1の発明
において、前記移動位置特定情報は、所定の2点間を結
ぶ位置を特定するIDであることを特徴とする。
【0014】また、請求項8の発明は、請求項1の発明
において、前記所定の2点は、所定の道路を結ぶ交差点
またはその近傍であることを特徴とする。
【0015】また、請求項9の発明は、所定の2点を結
ぶ移動位置を移動体が移動するのに要した時間を特定し
うる移動時間特定情報と、前記移動位置を特定する移動
位置特定情報とを関連付けて取得するとともに、移動位
置を移動体が移動する移動時間に変動を与えた可能性を
有する変動要因を示す変動要因情報と、前記変動要因が
発生した移動位置を特定する要因発生位置特定情報とを
関連付けて取得し、前記移動位置特定情報により特定さ
れる移動位置と、前記要因発生位置特定情報とにより特
定される移動位置とが一致する移動時間特定情報と変動
要因情報とを関連付けることを特徴とする。
【0016】また、請求項10の発明は、請求項9の発
明において、移動時間を予測する移動位置を決定すると
ともに、該決定した移動位置を移動する移動時間に変動
を与えうる変動要因を認識し、該認識した変動要因と内
容が同一の変動要因情報に関連付けられ、かつ該移動位
置と内容が同一の移動位置特定情報に関連付けられた移
動時間特定情報を、移動時間の予測値として決定するこ
とを特徴とする。
【0017】また、請求項11の発明は、所定の2点を
結ぶ移動位置を移動体が移動するのに要した時間を特定
しうる移動時間特定情報と、前記移動位置を特定する移
動位置特定情報とを関連付けて取得する移動情報取得ス
テップと、移動位置を移動体が移動する移動時間に変動
を与えた可能性を有する変動要因を示す変動要因情報
と、前記変動要因が発生した移動位置を特定する要因発
生位置特定情報とを関連付けて取得する変動情報取得ス
テップと、前記移動情報取得ステップにより取得された
移動位置特定情報により特定される移動位置と、前記変
動情報取得ステップにより取得された要因発生位置特定
情報とにより特定される移動位置とが一致する移動時間
特定情報と変動要因情報とを関連付ける関連付ステップ
とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0018】また、請求項12の発明は、請求項11の
発明において、移動時間を予測する移動位置を決定する
移動位置決定ステップと、前記移動位置決定ステップに
より決定された移動位置を移動する移動時間に変動を与
えうる変動要因を認識する変動要因認識ステップと、前
記変動要因認識ステップにより認識された変動要因と内
容が同一の変動要因情報に関連付けられ、かつ前記移動
位置決定ステップにより決定された移動位置と内容が同
一の移動位置特定情報に関連付けられた移動時間特定情
報を、移動時間の予測値として決定する予測移動時間決
定ステップとをさらにコンピュータに実行させることを
特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る移動情報分
類装置、移動情報分類方法、及び移動情報分類プログラ
ムの一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に
説明するが、この説明においては、最初に目次を示し、
当該目次に沿って以降の説明を行う。
【0020】[目次] 1.概要 2.システム構成 2.1.走行ログ収集センタ 2.2.走行ログの収集 3.走行ログデータベースの構築 3.1.構築の流れ 3.2.走行ログと単位走行ログ 3.3.提供者属性 3.4.結合道路 3.5.交差点通過日時の算出 3.6.誤差の除去 3.7.結合道路所要時間データベースの構築 4.走行ログの収集 4.1.収集の流れ 4.2.走行ログの圧縮 4.3.交差点通過日時リストの送信 4.4.結合道路毎の統計処理後の送信 4.5.結合道路の特徴での統計処理後の送信 4.6.パソコンの利用 5.走行ログと提供者 5.1.プライバシーの保護 5.2.保護レベルの設定 5.3.利益供与 6.データのカーナビゲーションシステムでの利用 6.1.カーナビ構成例 6.2.ルート探索 6.3.天候毎のルート探索 6.4.不定期イベントを考慮したルート探索 6.5.到着日時指定ルート探索 7.走行ログデータベースの他の利用例 7.1.Web向けルート探索 7.2.渋滞予報 7.3.道路交通統計 7.4.コンサルティング
【0021】[1.概要]第1章では、この発明を適用
した走行データ処理システムの概要について説明する。
【0022】図1は、走行データ処理システムの概要を
示した図である。同図に示すように、走行データ処理シ
ステムでは、走行ログ収集センタ10で走行軌跡データ
(以下、走行ログと称する場合もある)の収集1と収集
した走行ログに基づくコンテンツ事業2を行う。
【0023】走行ログ収集1は、カーナビゲーションシ
ステム(以下、カーナビと略称する場合もある)を利用
しているカーナビユーザ3の協力の下に行い、カーナビ
ユーザ3には、対価等の利益供与を行う。
【0024】コンテンツ事業2は、収集した走行ログに
基づいて様々な情報を生成し、生成した情報を提供す
る。
【0025】例えば、走行ログに基づいて渋滞予測を加
味したルート探索を行うための情報(ただし、事故渋滞
を除く)をカーナビメーカー4に提供する。カーナビメ
ーカー4は、当該情報をカーナビユーザ3への提供等に
利用する。また、カーナビメーカー4に提供する情報
は、別途、インターネットを利用して経路検索を行うた
めのWebサービス5としての提供や、情報自体を販売
するデータベース販売6として提供、渋滞を予測した渋
滞予報の配信7として提供できる。
【0026】また、走行ログからは、各道路の交通量等
を推測することが可能であるため、これを道路交通統計
8や店舗出店計画9に利用することができる。
【0027】[2.システム構成]第2章では、走行デ
ータ処理システムの構成について説明する。
【0028】図2は、走行データ処理システムの概略構
成を示した図である。同図に示すように、走行データ処
理システムでは、走行ログ収集センタ10が、カーナビ
を搭載したカーナビ搭載車11−1〜11−nからイン
ターネット12を介して走行ログを収集する。
【0029】そこで、走行ログ収集センタ10の構成を
2.1節で、走行ログの収集のための構成を2.2節で
説明する。
【0030】[2.1.走行ログ収集センタ]2.1節
では、走行ログ収集センタ10の構成について説明す
る。
【0031】図3は、走行ログ収集センタ10の構成例
を示したブロック図である。同図に示すように、走行ロ
グ収集センタ10は、送受信部21と提供者情報22、
走行ログ取得部23、走行ログ処理部24、地図データ
ベース25、走行ログデータベース26、走行ログ加工
部27、結合道路所要時間データベース28を具備して
構成される。
【0032】送受信部21は、インターネット12との
間で情報の送受信を行い、その情報の一つとして走行ロ
グを受信する。提供者情報データベース22は、走行ロ
グを提供した提供者の情報を格納するもので、ここに格
納した提供者情報に基づいて対価等の利益供与を行う。
ただし、提供者のプライバシー保護の観点(詳細は、第
5章で説明する)から別の形態で提供者情報を管理する
場合もある。
【0033】走行ログ取得部23は、送受信部21が受
信する情報から走行ログを取得し、走行ログ処理部24
は、走行ログ取得部23が取得した走行ログを所定のフ
ォーマットに変換して走行ログデータベース26に格納
する。このとき、走行ログ処理部24は、必要に応じて
地図データベース25を参照する。地図データベース2
5は、地図データを格納したものである。なお、地図デ
ータの利用法に関しては、第3章で説明する。走行ログ
データベース26は、走行ログを格納・管理する。
【0034】走行ログ加工部27は、走行ログデータベ
ース26に格納されている走行ログに基づいて、結合道
路(結合道路については、第3章で説明する)を通過す
る平均時間等を算出し、算出結果を結合道路所要時間デ
ータベース28に格納する。結合道路所要時間データベ
ース28は、結合道路の通過に要する時間等の情報を格
納・管理する。
【0035】なお、走行ログ収集センタ10の各部にお
ける処理については、第3章で説明する。
【0036】ところで、図3に示した走行ログ収集セン
タ10の構成例では、最終的に格納・管理している情報
は、走行ログデータベース26に格納される走行ログと
結合道路所要時間データベース28に格納される通過時
間等である。しかしながら、走行ログ収集センタ10
は、さらに多種の情報を管理することができ、その場合
の構成は、別のものとなる。そこで、走行ログ収集セン
タ10の別の構成例についても説明する。
【0037】図4は、走行ログ収集センタ10の別の構
成例を示したブロック図である。同図に示すように、走
行ログ収集センタ10は、送受信部21と提供者情報デ
ータベース22、地図データベース25、走行ログデー
タベース26、結合道路所要時間データベース28、デ
ータ処理部29、不定期イベント除外結合道路所要時間
データベース30、不定期イベント補正値データベース
31、天候データベース32、不定期イベントデータベ
ース33を具備して構成される。
【0038】送受信部21と提供者情報データベース2
2、地図データベース25、走行ログデータベース2
6、結合道路所要時間データベース28は、図3に示し
たものと同様のものである。
【0039】データ処理部29は、図3に示した走行ロ
グ取得部23、走行ログ処理部24、走行ログ加工部2
7の全ての機能を含むとともに、走行ログデータベース
26に格納されている走行ログ等に基づいて、様々なデ
ータを生成する。
【0040】不定期イベント除外結合道路所要時間デー
タベース30は、結合道路を通過する平均時間等のう
ち、不定期のイベントが発生した日時分を除外したもの
が格納されている。不定期のイベントとは、工事や事
故、競馬、競輪、競艇、コンサート、有名人の葬式、デ
モ行進等がある。ただし、競馬等は、毎週開催されるも
のは、不定期イベントとして取り扱わないが、GIレー
ス等のように人の出が特に多くなるようなものは、不定
期イベントとして取り扱う。
【0041】不定期イベント補正値データベース31
は、不定期のイベントが発生した場合に、結合道路を通
過する平均時間等を補正する値を格納するもので、この
補正値を不定期イベント除外結合道路所要時間データベ
ース30に格納されている平均時間等に適用すること
で、不定期イベントが発生した際の平均時間等を得るこ
とができる。
【0042】天候データベース32と不定期イベントデ
ータベース33は、それぞれ天候と不定期イベントに関
するデータが格納されている。なお、天候データベース
32と不定期イベントデータベース33は、必ずしも走
行ログ収集センタ10に配されている必要はなく、イン
ターネット12等を介してデータを取得できる場所に配
されていればよい。
【0043】[2.2.走行ログの収集]2.2節で
は、走行ログを収集するための構成について説明する。
【0044】図5は、走行ログを収集するための構成例
を示した図である。まず、図5(a)に示す構成では、
カーナビ40−1は、携帯電話41と接続されている。
そして、カーナビ40−1が蓄積した走行ログは、携帯
電話41によりインターネット12を介して走行ログ収
集センタ10に送信される。
【0045】また、図5(b)に示す構成では、カーナ
ビ40−2は、蓄積した走行ログをメモリカード42等
の記憶媒体に記憶する。メモリカード42に記憶された
走行ログは、提供者(カーナビの所有者)の自宅または
オフィス等に設置されたPC43で読み込まれ、インタ
ーネット12を介して走行ログ収集センタ10に送信さ
れる。
【0046】また、図5(c)に示す構成では、カーナ
ビ40−3は、無線LANに対応するLANアダプタ4
4と接続されている。そして、LANアダプタ44が提
供者の自宅またはオフィス等に設置された宅内アクセス
ポイント45に接続した際に、カーナビ40−3が蓄積
した走行ログは、インターネット12を介して走行ログ
収集センタ10に送信される。
【0047】さらに、図5(d)に示す構成では、図5
(c)に示した構成と同様にカーナビ40−3は、無線
LANに対応するLANアダプタ44と接続されてい
る。そして、LANアダプタ44がコンビニエンススト
アやガソリンスタンド、電柱、信号機等に設置された街
頭アクセスポイント46に接続した際に、カーナビ40
−3が蓄積した走行ログは、インターネット12を介し
て走行ログ収集センタ10に送信される。
【0048】次に、走行ログを蓄積するカーナビゲーシ
ョンシステムの構成について説明する。図6は、走行ロ
グを蓄積するカーナビゲーションシステムの構成例を示
すブロック図である。
【0049】同図に示すように、カーナビゲーションシ
ステム40は、地図データ51とルート探索部52、入
力部53、車両位置測定部54、自車位置決定部55、
表示部56、通信部57、日時管理部58、走行ログ取
得部59、走行ログ蓄積部60、走行ログ処理部61を
具備して構成される。
【0050】地図データ51は、カーナビゲーションシ
ステム40を利用する地域の地図データである。入力部
53は、利用者により操作指示等が入力される。
【0051】通信部57は、インターネット12等との
間での通信を制御する。例えば、カーナビゲーションシ
ステム40が、図5(a)に示したカーナビゲーション
システム40−1に相当する場合には、通信部57は、
携帯電話41との接続および通信を制御し、図5(c)
または図5(d)に示したカーナビゲーションシステム
40−3に相当する場合には、通信部57は、LANア
ダプタ44との接続および通信を制御する。なお、カー
ナビゲーションシステム40が図5(b)に示したカー
ナビゲーションシステム40−2に相当する場合には、
通信部57に代えてメモリカード42のアダプタが具備
される。
【0052】ルート探索部52は、入力部53より入力
された目的地までの推奨経路を地図データ51を参照し
て探索する。このとき、必要に応じて通信部57を介し
て渋滞情報等を取得するようにしてもよい。
【0053】車両位置測定部54は、GPSやジャイロ
により、車両位置の緯度および経度を測定する。自車位
置決定部55は、車両位置測定部54が測定した緯度お
よび経度に基づいて、地図データ51を参照して自車の
位置を決定する。
【0054】表示部56は、ルート探索部52が探索し
た経路や自車位置決定部55が決定した自車の位置を地
図データ51と重ね合わせて表示する。
【0055】日時管理部58は、現在日時を管理する。
走行ログ取得部59は、自車位置決定部55が決定した
自車位置を所定の間隔で取得し、日時管理部58が管理
する日時と併せて走行ログを生成する。走行ログ蓄積部
60は、走行ログ取得部59が生成した走行ログを蓄積
する。走行ログ処理部61は、走行ログ蓄積部60が蓄
積している走行ログを所定のフォーマットに変換し、通
信部57を介して走行ログ収集センタ10へ送信する。
【0056】[3.走行ログデータベースの構築]第3
章では、走行ログ収集センタ10における走行ログデー
タベース26の構築方法について説明する。この説明に
際しては、3.1節で全体の流れを説明し、3.2節以
降で詳細を説明する。
【0057】[3.1.構築の流れ]3.1節では、走
行ログデータベース26の構築の流れについて説明する
が、ここでは、例として2通りの流れを説明する。な
お、以下に示す処理は、人手や専用の装置を利用して行
うこともできるが、コンピュータおよび以下に示す処理
をコンピュータに実行させるプログラムを利用して行う
ことが適切であろう。もちろん、利用するコンピュータ
やプログラムの記述に制限は無い。
【0058】図7は、走行ログデータベース26の構築
の流れ(1)を示すフローチャートである。
【0059】走行ログ収集センタ10では、送受信部2
1が走行ログを受信すると(ステップ200)、走行ロ
グ処理部24若しくはデータ処理部29が、受信した走
行ログから位置と日時を抽出し(ステップ201)、単
位走行ログを生成する(ステップ202)。走行ログと
単位走行ログについては、3.2節で説明する。
【0060】続いて、走行ログ処理部24(データ処理
部29)は、生成した単位走行ログに提供者属性を付加
する(ステップ203)。提供者属性とは、走行ログを
提供した提供者の年齢や性別等であるが、その詳細につ
いては、3.3節で説明する。
【0061】次に、走行ログ処理部24(データ処理部
29)は、地図データベース25に格納されている地図
データを参照して(ステップ204)、最初の結合道路
を特定する(ステップ205)。結合道路とは、2つの
交差点間を結ぶ1つの道路のことであるが、その詳細に
ついては、3.4節で説明する。
【0062】最初の結合道路を特定すると、走行ログ処
理部24(データ処理部29)は、当該結合道路の両端
の交差点を特定し(ステップ206)、特定した交差点
との距離が一定値以下で最小となる時刻を単位走行ログ
から特定し(ステップ207)、これを当該交差点の通
過時刻とする。なお、最初の結合道路の場合、自動車
は、通常、結合道路の途中から移動を開始するため、ス
テップ206で特定した交差点のいずれか一方のみを通
過し、ステップ207では、その一方の交差点の通過時
刻を特定する。ただし、最初の結合道路で両端の交差点
の両者を通過しているような場合には、通過時刻が遅い
ほうの交差点とを通過したものとして処理を行う。
【0063】最初の結合道路の交差点の通過時刻を特定
すると(ステップ208でYES)、走行ログ処理部2
4(データ処理部29)は、当該交差点を共有する結合
道路の他端の交差点を特定し(ステップ209)、特定
した交差点との距離が一定値以下で最小となる時刻を当
該交差点の通過時刻として特定する(ステップ20
7)。そして、これらの処理を交差点の通過時刻を特定
できる限り繰り返し(ステップ208でYES)、通過
時刻の特定が不可能となると(ステップ208でN
O)、これまでに特定した交差点とその通過時刻のリス
トを生成する(ステップ210)。通過時刻の特定が不
可能となるのは、結合道路の途中で自動車が移動を中止
したためである。
【0064】交差点と通過時刻のリストを生成すると、
走行ログ処理部24(データ処理部29)は、当該リス
トを走行ログデータベース26に格納する(ステップ2
11)。
【0065】このステップ203からステップ211の
処理は、ステップ202で生成した全ての単位走行ログ
に対して行い(ステップ212でNO)、全ての単位走
行ログに対しての処理が終了すると(ステップ212で
YES)、受信した1つの走行ログに対する処理を終了
する。
【0066】図8は、走行ログデータベース26の構築
の流れ(2)を示すフローチャートである。
【0067】走行ログ収集センタ10では、送受信部2
1が走行ログを受信すると(ステップ220)、走行ロ
グ処理部24若しくはデータ処理部29が、受信した走
行ログから位置と日時を抽出し(ステップ221)、単
位走行ログを生成する(ステップ222)。
【0068】続いて、走行ログ処理部24(データ処理
部29)は、生成した単位走行ログに提供者属性を付加
する(ステップ223)。次に、走行ログ処理部24
(データ処理部29)は、地図データベース25に格納
されている地図データを参照して(ステップ224)、
単位走行ログから最初の結合道路を特定し(ステップ2
25)、当該結合道路における自動車の進行方向を特定
する(ステップ226)。
【0069】最初の結合道路と進行方向を特定すると、
走行ログ処理部24(データ処理部29)は、進行先の
交差点との距離が一定値以下で最小となる時刻を単位走
行ログから特定し(ステップ227)、これを当該交差
点の通過時刻とする。
【0070】進行先の交差点の通過時刻を特定すると
(ステップ228でYES)、走行ログ処理部24(デ
ータ処理部29)は、当該交差点の通過後に進入した結
合道路を特定し(ステップ229)、特定した結合道路
の進行先の交差点との距離が一定値以下で最小となる時
刻を当該交差点の通過時刻として特定する(ステップ2
27)。そして、これらの処理を交差点の通過時刻を特
定できる限り繰り返し(ステップ228でYES)、通
過時刻の特定が不可能となると(ステップ228でN
O)、これまでに特定した交差点とその通過時刻のリス
トを生成する(ステップ230)。通過時刻の特定が不
可能となるのは、結合道路の途中で自動車が移動を中止
したためである。
【0071】交差点と通過時刻のリストを生成すると、
走行ログ処理部24(データ処理部29)は、当該リス
トを走行ログデータベース26に格納する(ステップ2
31)。
【0072】このステップ223からステップ231の
処理は、ステップ222で生成した全ての単位走行ログ
に対して行い(ステップ232でNO)、全ての単位走
行ログに対しての処理が終了すると(ステップ232で
YES)、受信した1つの走行ログに対する処理を終了
する。
【0073】[3.2.走行ログと単位走行ログ]3.
2節では、カーナビゲーションシステム40から収集す
る走行ログと、その走行ログから生成される単位走行ロ
グについて説明する。
【0074】図9は、走行ログの一例を示した図であ
る。走行ログは、カーナビゲーションシステム40にお
いて、車両の位置を日時とともに、一定時間間隔で記録
したものである。図9に示した走行ログでは、車両の位
置を経度(東経)と緯度(北緯)で表し、日時を年月日
(西暦下2桁+月+日)と時刻(時(24進法表記)+
分+秒)で表し、これらをカンマ区切り文字列として記
録している。
【0075】また、走行ログには、車両位置の他に、車
両に発生した事象、例えば、エンジンの始動、停止等が
記録される。図9に示した走行ログでは、車両に発生し
た事象としてエンジンの始動(Power on)とエ
ンジンの停止(Poweroff)が記録されている。
なお、カーナビゲーションシステム40は、通常、エン
ジンが停止している間は電源が遮断されているため、そ
の動作は停止している。カーナビゲーションシステム4
0は、動作が停止していれば、走行ログの記録を行うこ
とができないため、一定時間以上の記録の中断をエンジ
ンの始動、停止とみなすことで、その記録を省略するこ
ともできる。
【0076】次に、単位走行ログについて説明する。図
10は、単位走行ログの一例を示した図である。単位走
行ログは、走行ログを車両の1運行を単位として分割し
たものである。車両の1運行とは、車両のエンジンが始
動してカーナビゲーションシステム40の電源が投入さ
れてからエンジンが停止してカーナビゲーションシステ
ム40の電源が遮断されるまでとする。したがって、単
位走行ログは、走行ログをエンジンの始動、停止があっ
た時間で分割することにより生成される。
【0077】[3.3.提供者属性]3.3節では、単
位走行ログ等に付加する提供者属性について説明する。
【0078】提供者属性とは、走行ログを提供するカー
ナビの利用者の属性であり、性別や年齢、家族構成、同
乗者数、車検証に記載の項目、車両の主用途、趣味等の
様々な項目を設定することができる。また、カーナビの
メーカー名や機種名を提供者属性として利用するように
してもよい。これは、後述する結合道路所要時間データ
ベース28を属性毎、即ち、性別や年齢、自動車の種類
毎に作成するとき等に利用できる。
【0079】例えば、性別は、男性・女性の2種類であ
り、年齢は、直接数字で入力してもよいが、19歳以
下、29歳以下、39歳以下、49歳以下、50歳以上
のように年齢層を選択させるようにしてもよい。家族構
成は、配偶者の有無や子供、乳幼児の数等である。同乗
者数は、車両の運行時に同乗していた人の数である。車
検証に記載の項目は、自動車の用途、種別、自家用・事
業用の区分、車体形状、車名形式、乗車定員、車両重
量、車両総重量、原動機の形式、車両の長さ、幅、高
さ、総排気量、燃料種別等の全部または一部である。主
な用途は、通勤・通学、家族との外出、業務用移動、業
務用荷物運搬、業務用乗用等の区別である。
【0080】これらの項目のうちの大半は、一度設定し
てカーナビに記憶させておくことができるが、同乗者数
等は、都度の入力を行う必要がある。
【0081】なお、提供者属性の設定に関しては、第5
章で説明するプライバシーの保護の観点から、個人を特
定できるような情報を避ける場合もある。
【0082】[3.4.結合道路]3.4節では、結合
道路について説明する。
【0083】図11は、結合道路を説明するための図で
ある。結合道路は、第1位置としての交差点と第2位置
としての交差点の2つの交差点を結ぶ1つの道路であ
り、原則として結合道路中には交差点は存在しない。例
えば、図11に示した道路では、交差点100と交差点
101を結ぶ道路が結合道路であり、交差点101と交
差点102を結ぶ道路が別の結合道路である。
【0084】したがって、ある結合道路へ進入した車両
は、当該結合道路の他端の交差点から退出することとな
る。ただし、結合道路沿いの駐車場等に駐車を行った場
合等で、車両が方向を転換した場合には、この限りでは
ない。
【0085】なお、上述したように、結合道路は途中に
交差点を含まないものであるが、極端に幅員の少ない道
路との交差点や袋小路となる道路との交差点等、カーナ
ビによるルート探索で無視される可能性のある道路との
交差点を含む場合もある。
【0086】[3.5.交差点通過日時の算出]3.5
節では、交差点通過日時の算出方法について説明する。
【0087】車両の交差点通過日時を算出する場合に
は、まず、単位走行ログから対象となる交差点の近傍の
データを抽出する。交差点近傍のデータは、その緯度お
よび経度が交差点の緯度および経度を基準とした一定範
囲内となるものや緯度および経度から距離を算出し、算
出した距離が対象となる交差点から一定以内のものとな
る。
【0088】単位走行ログから対象となる交差点の近傍
のデータを抽出すると、抽出したデータのうち最も交差
点に近いデータの日時を当該交差点の通過日時とする。
【0089】また、カーナビの位置精度が悪い場合や車
両が高速で交差点を通過した場合には、最も交差点に近
いデータの日時を当該交差点の通過日時とした場合に
は、数秒の誤差が生じる場合がある。このような場合に
は、図12に示すように、当該交差点の近傍のデータを
関数として、近似式により当該交差点の通過日時を求め
る。
【0090】[3.6.誤差の除去]3.6.節では、
走行ログに混入する誤差の除去について説明する。
【0091】走行ログには、様々な原因により誤差が混
入することがある。混入した誤差をそのままにしておけ
ば、当然のことながら交差点通過日時に誤差が生じ、さ
らには、結合道路所要時間(次節で説明する)にまで誤
差が生じてしまう。そのため、走行ログに混入した誤差
を除去する必要がある。
【0092】走行ログに混入する誤差の1つとしては、
マップマッチングエラーがある。マップマッチングエラ
ーは、測定した自車位置が実際の位置とずれることによ
り生じ、交差点等で曲がった際に、地図上の交差点の無
い位置で曲がったと解釈されエラーとなるものである。
【0093】図13は、マップマッチングエラーを説明
するための図である。車両が、図13に示すように交差
点110を左折し、交差点111および交差点112を
直進した後に、図中の破線矢印で示すように交差点11
3を右折したものとする。このとき、カーナビで自車位
置にずれが生じていたとすると、交差点113を右折し
た際に図中に実線矢印で示すように交差点の無い位置で
右折を行った解釈されてエラーとなる。
【0094】マップマッチングエラーが生じた際には、
カーナビは、自車位置の訂正を行うことができるが、こ
れまでに記録していた走行ログを訂正することはできな
い。そのため、当該走行ログから交差点通過日時を算出
する際には、マップマッチングエラーが発生した時に隣
接していた交差点から遡って車両が直進を続けた交差点
のデータを削除する。例えば、図13に示した例では、
交差点113から遡り、交差点110までのデータを削
除する。このような処理を行う理由としては、直進を続
けていると測定した自車位置がどの時点でずれたのかが
判らないためである。
【0095】このような処理を行うため、カーナビ40
では、マップマッチングエラーが発生した際には、その
旨を走行ログに記述しておき、後に走行ログ収集センタ
10での処理の際に、当該エラーを除去できるようにす
る。図14は、マップマッチングエラーが発生した際の
走行ログの一例を示した図である。同図に示すように、
走行ログには、マップマッチングエラーが発生した箇所
に「Error」が記述されるている。
【0096】また、走行ログに混入する誤差の別の原因
としては、運転者の意思による車両の駐停車がある。こ
れは、結合道路途中での店舗の立ち寄りや荷物の積み卸
し、人待ち等のための駐停車である。
【0097】車両を駐停車した際に、運転者がエンジン
を停止すれば、エンジンの停止が走行ログに記録される
ため、単位走行ログを生成する際に駐停車の影響は除去
されるが、エンジンを停止しなかった場合には、走行ロ
グは、通常に結合道路を通過した場合と同様となってし
まう。
【0098】そこで、車両の駐停車による誤差の混入を
除去するために、車両のパーキングブレーキが使用さ
れ、かつ、シートベルトが脱離されたことを走行ログに
記録し、単位走行ログを生成する際に当該記録をエンジ
ンの停止があった場合と同様に処理することで、車両の
駐停車による誤差の混入を除去することができる。図1
5は、車両の駐停車があった際の走行ログの一例を示し
た図である。同図に示すように、走行ログには、車両の
駐停車が発生した箇所に「Parking brake
+ Seat belt」が記述されている。
【0099】この他にも、ドアの開閉などの車両の状態
変化を更に組み合わせることで、より確実に誤差の混入
が除去できる。
【0100】[3.7.結合道路所要時間データベース
の構築]3.7節では、結合道路所要時間データベース
28の構築について説明する。結合道路所要時間データ
ベース28は、結合道路を通過するのに要する時間の平
均等を格納したものである。ここでは、例として2通り
の流れを説明する。
【0101】図16は、結合道路所要時間データベース
28の構築の流れ(1)を示すフローチャートである。
結合道路所要時間データベース28を構築する際には、
まず、走行ログデータベース26から条件に適合するデ
ータを抽出する(ステップ240)。条件とは、対象期
間と対象地域であり、例えば、対象期間を2000年1
月1日から2000年12月31日の1年間とし、対象
地域を東京都として設定する。
【0102】次に、走行ログデータベース26から抽出
したデータ、つまり、交差点通過日時リストに基づい
て、結合道路毎の通過所要時間を算出する(ステップ2
41)。所要時間の算出は、結合道路の入口交差点の通
過時刻と出口交差点の通過時刻の差により求められる。
そして、算出した所要時間毎に出口交差点での進行方向
を特定する(ステップ242)。
【0103】続いて、算出した所要時間毎に、対応する
交差点通過日時リストから月、曜日、時を抽出するとと
もに(ステップ243)、天候データベース32を参照
して(ステップ244)、対応する交差点通過日時リス
トの日時データと結合道路の位置に基づいて天候を特定
する(ステップ245)。
【0104】そして、ステップ241で算出した所要時
間を対応する結合道路、出口交差点での進行方向、年、
月、曜日、時(時刻)、天候で分類し(ステップ24
6)、分類毎に所要時間の平均と標準偏差を求め(ステ
ップ247)、結合道路所要時間データベース28に格
納する(ステップ248)。
【0105】つまり、これらの処理は、結合道路とその
通過所要時間との関連付け、結合道路と進行方向、年、
月、曜日、時(時刻)、天候等の車両の移動時間に変動
を与える可能性のある要素との関連付け、これらの結合
道路が一致する要素と通過所要時間との関連付け等を行
うものである。
【0106】なお、ステップ246でのデータ分類処理
では、必ずしも上述の項目で分類を行う必要はなく、適
宜、項目を変更するようにしてもよい。これらの項目
は、原則として、車両の移動時間に変動を与える可能性
のある要素を示したものであり、これらを適宜変更する
ことで、より適切なデータ分類処理を行うことが可能と
なる。
【0107】図17は、結合道路所要時間データベース
28の構築の流れ(2)を示すフローチャートである。
結合道路所要時間データベース28を構築する際には、
まず、走行ログデータベース26から条件に適合するデ
ータを抽出する(ステップ260)。条件とは、対象期
間と対象地域であり、例えば、対象期間を2000年1
月1日から2000年12月31日の1年間とし、対象
地域を東京都として設定する。
【0108】次に、走行ログデータベース26から抽出
したデータ、つまり、交差点通過日時リストに基づい
て、結合道路毎の通過所要時間を算出する(ステップ2
61)。所要時間の算出は、結合道路の入口交差点の通
過時刻と出口交差点の通過時刻の差により求められる。
そして、算出した所要時間毎に出口交差点での進行方向
を特定する(ステップ262)。
【0109】続いて、算出した所要時間毎に、対応する
交差点通過日時リストから月、曜日、時を抽出するとと
もに(ステップ263)、天候データベース32を参照
して(ステップ264)、対応する交差点通過日時リス
トの日時データと結合道路の位置に基づいて天候を特定
する(ステップ265)。
【0110】次に、地図データベース25を参照して
(ステップ266)、道路特徴、地域特徴、周辺施設特
徴等を特定する(ステップ267)。道路特徴とは、結
合道路の道路としての特徴を示すもので、幅員や車線
数、種類(都市間高速道路、都市内高速道路、その他の
有料道路、国道、県道、市町村道、その他の幹線道、そ
の他)、制限速度、勾配等により表される。地域特徴と
は、結同道路の存在する地域の特徴を示すもので、商業
地、住宅地、工業地、山間部、臨海部、春型行楽地、夏
型行楽地、秋型行楽地、冬型行楽地、その他の行楽地等
により表される。周辺施設特徴とは、結合道路周辺での
渋滞の原因となる施設の有無を示すもので、朝夕混雑型
施設(駅等)、休日混雑型施設(遊園地等)、午前混雑
型施設(病院等)の有無により表される。
【0111】そして、ステップ261で算出した所要時
間を対応する結合道路、出口交差点での進行方向、月、
曜日、時、天候で分類し(ステップ268)、分類毎に
所要時間の平均と標準偏差を求め(ステップ269)、
結合道路所要時間データベース28に格納する(ステッ
プ270)。
【0112】次に、結合道路所要時間データベース28
に格納するデータのフォーマットについて説明する。図
18は、結合道路所要時間データベース28に格納する
データのフォーマットの一例を示した図である。
【0113】同図に示すように、結合所要時間データベ
ース28に格納するデータは、Index120と所要
時間の平均121、標準偏差122、進行方向123、
出口交差点124、時125、曜日126、月127、
天候128により構成される。
【0114】Index120は、結合道路のシリアル
ナンバーを示しており、所要時間の平均121は、In
dex120が示す結合道路における進行方向123、
出口交差点124、時125、曜日126、月127、
天候128が示す条件での通過所要時間の平均を示して
いる。標準偏差122は、所要時間の平均121の標準
偏差である。
【0115】進行方向123は、車両の進行方向を示す
もので、例えば、1が上り、2が下りを示す。出口交差
点124は、当該結合道路の出口交差点での車両の進行
方向を示すもので、例えば、1が左折等、2が直進等、
3が右折等である。ただし、当該交差点が三叉路等の場
合には、この限りでは無い。
【0116】時125は、車両の通過時の時刻のうちの
時を示すものであり、曜日126は、車両の通過時の曜
日を示すもので、例えば、1が月、2が火、3が水、4
が木、5が金、6が土、7が日を示す。月127は、車
両の通過時の月を示したものであり、天候128は、車
両の通過時の天候を示すもので、例えば、0が快晴、1
が晴れ、2がうす曇り、3が曇り、4が小雨、5が雨、
6が大雨、7が小雪、8が雪、9が大雪を示している。
【0117】したがって、「009264,49.9,
3.6,1,3,16,2,9,3」で示されるデータ
は、シリアルナンバーが009264の結合道路を9月
の火曜日、16時頃、天候が曇りの条件で、上り方向に
進行して右折する場合の通過所要時間の平均が49.9
秒となり、その標準偏差が3.6秒となることを示して
いる。
【0118】なお、ここで示したフォーマットは一例で
あり、他のフォーマットでデータを構成することもでき
る。図19は、他のフォーマットの例を示した図であ
る。
【0119】図19(a)に示す例では、データは、入
口交差点位置130と出口交差点位置131、所要時間
の平均132、標準偏差133、出口交差点134、時
135、曜日136、月137、天候138により構成
される。このフォーマットは、入口交差点位置130と
出口交差点位置131により結合道路への入口位置と出
口位置を特定することで、図18に示したフォーマット
のIndex120と進行方向123に代えている。
【0120】図19(b)に示す例では、データは、I
ndex140と平均速度の平均141、標準偏差14
2、進行方向143、出口交差点144、時145、曜
日146、月147、天候148により構成される。こ
のフォーマットは、結合道路を通過する各車両の通過平
均速度を平均した平均速度の平均141を図18に示し
たフォーマットの所要時間の平均121に代えている。
【0121】通過平均速度で記録すると、結合道路の長
短によるデータ長の変化、つまり、バイト数の変化が生
じないといった特徴や、出現頻度が正規分布に近いので
統計処理に向いているといった特徴がある。
【0122】図19(c)に示す例では、データは、I
ndex150と所要時間の平均151、標準偏差15
2、進行方向153、出口交差点154、時155、曜
日156、月157、月の上中下旬158、休日15
9、五十日160、天候161により構成される。この
フォーマットは、日時のうちの日が月の上旬、中旬、下
旬のいずれかに相当するかを示す月の上中下旬158
と、休日であるか否かを示す休日159、五十日である
か否か示す五十日160を図18に示したフォーマット
に加えている。さらに、連休、およびその前日、および
その最終日等の日付の特徴やその結合道路への進入が入
口交差点での直進、右折、左折によるものかを付加する
こともできる。
【0123】このようなフォーマット、例えば、図19
(a)に示したフォーマットにより、結合道路所要時間
データベース28へデータを格納すると、結合道路所要
時間データベース28の内容は、図20に示すようにな
る。
【0124】[4.走行ログの収集]第4章では、カー
ナビ40が走行ログを蓄積し、走行ログ収集センタ10
へ送信するまでの処理を説明するが、まず、4.1節で
走行ログ収集の基本的な処理を説明し、4.2節以降で
走行ログ収集の変形例についての説明を行う。
【0125】[4.1.収集の流れ]4.1節では、カ
ーナビ40による走行ログ収集の基本的な処理について
説明する。ここでは、例として2通りの流れを説明す
る。
【0126】図21は、カーナビ40による走行ログ収
集の流れ(1)を示すフローチャートである。なお、こ
こで示す処理の流れは、走行ログ収集センタ10への走
行ログの送信を車両が駐車または停車している状態で行
う場合(図5(a)、図5(c)、図5(d)等に対
応)の例である。
【0127】カーナビ40は、車両のエンジンが始動さ
れると走行ログの収集を開始するが、最初に、提供者
(運転者)に対して提供者属性の入力を促し、入力部5
3で提供者属性の入力を受け付ける(ステップ30
0)。続いて、カーナビ40は、自車位置決定部55が
車両位置測定部54が測定した車両位置と地図データ5
1を参照して自車の車両位置を決定し(ステップ30
1)、走行ログ取得部59が自車位置決定部55が決定
した車両位置を取得するとともに日時管理部58が管理
している日時を取得して走行ログ蓄積部60に蓄積する
(ステップ302)。
【0128】このステップ301とステップ302の処
理は、車両のエンジンが停止されるまで繰り返される
(ステップ303でNO)。
【0129】一方、車両のエンジンが停止されると(ス
テップ303でYES)、通信部57が走行ログ収集セ
ンタ10と通信が可能であれば(ステップ304でYE
S)、走行ログ処理部61が、走行ログ蓄積部60に現
に蓄積した走行ログや過去に蓄積して未送信である走行
ログを通信部57を介して走行ログ収集センタ10に送
信して(ステップ305)、処理を終了する。
【0130】また、通信部57が走行ログ収集センタ1
0との通信が不可能であれば(ステップ304でN
O)、走行ログの送信は次回に行うものとして、処理を
終了する。
【0131】図22は、カーナビ40による走行ログ収
集の流れ(2)を示すフローチャートである。なお、こ
こで示す処理の流れは、走行ログ収集センタ10への走
行ログの送信を車両が走行している状態で行う場合(図
5(a)、図5(d)等に対応)の例である。
【0132】カーナビ40は、車両のエンジンが始動さ
れると走行ログの収集を開始するが、最初に、提供者
(運転者)に対して提供者属性の入力を促し、入力部5
3で提供者属性の入力を受け付ける(ステップ32
0)。続いて、カーナビ40は、自車位置決定部55が
車両位置測定部54が測定した車両位置と地図データ5
1を参照して自車の車両位置を決定し(ステップ32
1)、走行ログ取得部59が自車位置決定部55が決定
した車両位置を取得するとともに日時管理部58が管理
している日時を取得して走行ログ蓄積部60に蓄積する
(ステップ322)。
【0133】ここで、通信部57が走行ログ収集センタ
10との送信が可能で、かつ、走行ログ蓄積部60に過
去に蓄積して未送信である走行ログが存在すれば(ステ
ップ323でYES)、走行ログ処理部61が、当該走
行ログを通信部57を介して走行ログ収集センタ10に
送信する(ステップ324)。
【0134】また、通信部57による走行ログ収集セン
タ10との通信が不可能である場合や、送信すべき走行
ログが存在しない場合には(ステップ323でNO)、
走行ログの送信は行わない。
【0135】そして、これらの処理を車両のエンジンが
停止されるまで繰り返し(ステップ325でNO)、エ
ンジンが停止されると(ステップ325でYES)、カ
ーナビ40は、走行ログの収集処理を終了する。
【0136】[4.2.走行ログの圧縮]4.2節で
は、走行ログの圧縮について説明する。走行ログは、上
述したように、車両のエンジンが動作している間、一定
の間隔で蓄積される。このため、相当量の走行ログがカ
ーナビ40の走行ログ蓄積部60に蓄積され、走行ログ
収集センタ10に送信されることとなるが、走行ログ蓄
積部60の容量や走行ログ10との間の通信量を考慮す
れば、走行ログは、可能な限り少量であることが望まれ
る。ここでは、走行ログを圧縮することにより、走行ロ
グの蓄積量や送信量を低減する場合の説明を行う。
【0137】図23は、走行ログを圧縮する場合の走行
ログ収集の流れを示すフローチャートである。なお、こ
こで示す処理の流れは、図21に示した処理に準じたも
のであるが、図22に対応した処理(説明は省略する)
も可能である。
【0138】カーナビ40は、車両のエンジンが始動さ
れると走行ログの収集を開始するが、最初に、提供者
(運転者)に対して提供者属性の入力を促し、入力部5
3で提供者属性の入力を受け付ける(ステップ34
0)。続いて、カーナビ40は、自車位置決定部55が
車両位置測定部54が測定した車両位置と地図データ5
1を参照して自車の車両位置を決定し(ステップ34
1)、走行ログ取得部59が自車位置決定部55が決定
した車両位置を取得するとともに日時管理部58が管理
している日時を取得し、これらを圧縮する(ステップ3
42)。そして、圧縮した走行ログを走行ログ蓄積部6
0に蓄積する(ステップ343)。なお、走行ログの圧
縮方法については、後述する。
【0139】このステップ341乃至ステップ343の
処理は、車両のエンジンが停止されるまで繰り返される
(ステップ344でNO)。
【0140】一方、車両のエンジンが停止されると(ス
テップ344でYES)、通信部57が走行ログ収集セ
ンタ10と通信が可能であれば(ステップ345でYE
S)、走行ログ処理部61が、走行ログ蓄積部60に現
に蓄積した走行ログや過去に蓄積して未送信である走行
ログをファイル圧縮し(ステップ346)、通信部57
を介して走行ログ収集センタ10に送信して(ステップ
347)、処理を終了する。走行ログのファイル圧縮
は、コンピュータ間での通信等で通常に用いられている
ものを利用する。
【0141】また、通信部57が走行ログ収集センタ1
0との通信が不可能であれば(ステップ345でN
O)、走行ログの送信は次回に行うものとして、処理を
終了する。
【0142】次に、ステップ342における走行ログの
圧縮方法について説明するが、ここでは、3通りの圧縮
方法について説明する。図24乃至図26は、それぞ
れ、圧縮した走行ログの例を示した図である。
【0143】まず、第1の圧縮方法では、走行ログ取得
部59は、図24に示すように、車両のエンジンが始動
されて走行ログの収集を開始した際に、その時点の日時
と以降の走行ログの記録間隔を記録する。そして、以降
の走行ログを記録する際には、車両の位置のみを記録す
る。
【0144】図24に示す「Power on 010
904,162502,1」は、エンジンが始動された
際の日時が2001年9月4日16時25分2秒であ
り、以降、1秒間隔で走行ログを記録することを示して
いる。
【0145】第2の圧縮方法では、走行ログ取得部59
は、図25に示すように、車両のエンジンが始動されて
走行ログの収集を開始した際に、その時点での車両の位
置と日時、以降の走行ログの記録間隔を記録する。そし
て、以降は、最初に記録した位置との差分の位置のみを
記録する。
【0146】図25に示す「Power on 13
9.13500,35.20810,0.00001,
010904,162502,1」は、エンジンが始動
された際の車両の位置が東経139.13500度、北
緯35.20810度、以降に記録する走行ログの差分
の乗数が0.00001、日時が2001年9月4日1
6時25分2秒、以降の記録間隔が1秒で走行ログを記
録することを示している。そして、走行ログのうち
「0,−1」は、車両の位置が東経139.13500
度、北緯35.20809度であることを示している。
【0147】また、第3の圧縮方法では、走行ログ取得
部59は、図26に示すように、車両のエンジンが始動
されて走行ログの収集を開始した際に、その時点での車
両の位置と日時、以降の走行ログの記録間隔を記録す
る。そして、以降は、直前に記録した位置との差分の位
置のみを記録する。
【0148】図26に示す「Power on 13
9.13500,35.20810,0.00001,
010904,162502,1」は、エンジンが始動
された際の車両の位置が東経139.13500度、北
緯35.20810度、以降に記録する走行ログの差分
の乗数が0.00001、日時が2001年9月4日1
6時25分2秒、以降の記録間隔が1秒で走行ログを記
録することを示している。そして、走行ログのうち
「0,−1」は、直前に「0,0」で示される位置であ
る東経139.13500度、北緯35.20810度
から0.00001度分だけ南方に移動した位置である
東経139.13500度、北緯35.20809度で
あることを示している。
【0149】[4.3.交差点通過日時リストの送信]
4.3節では、カーナビ40が走行ログを交差点通過日
時リストに加工して送信する場合について説明する。走
行ログは、上述した用に少量で送信することが望ましい
が、交差点通過日時リストは、交差点の近傍のデータの
みとなるため、走行ログをそのまま送信するよりも通信
量が少なくなることが多い。そこで、カーナビ40で交
差点通過日時リストへの加工を行った後に走行ログ収集
センタ10への送信を行う場合を説明する。
【0150】図27は、カーナビ40で交差点通過日時
リストを生成する場合の走行ログ収集の流れを示すフロ
ーチャートである。なお、ここで示す処理の流れは、走
行ログの収集を図21に示した処理に準じて行い、走行
ログへの加工を図7に示した処理に準じて行うものであ
るが、図21に示した処理と図8に示した処理、図22
に示した処理と図7に示した処理、図22に示した処理
と図8に示した処理の組み合わせ等も同様に実行するこ
とが可能である。
【0151】カーナビ40は、車両のエンジンが始動さ
れると走行ログの収集を開始するが、最初に、提供者
(運転者)に対して提供者属性の入力を促し、入力部5
3で提供者属性の入力を受け付ける(ステップ40
0)。続いて、カーナビ40は、自車位置決定部55が
車両位置測定部54が測定した車両位置と地図データ5
1を参照して自車の車両位置を決定し(ステップ40
1)、走行ログ取得部59が自車位置決定部55が決定
した車両位置を取得するとともに日時管理部58が管理
している日時を取得して走行ログ蓄積部60に蓄積する
(ステップ402)。
【0152】このステップ401とステップ402の処
理は、車両のエンジンが停止されるまで繰り返される
(ステップ403でNO)。
【0153】一方、車両のエンジンが停止されると(ス
テップ403でYES)、走行ログ処理部61が、走行
ログ蓄積部60に蓄積された走行ログから位置と日時を
抽出し(ステップ404)、単位走行ログを生成する
(ステップ405)。
【0154】続いて、走行ログ処理部61は、生成した
単位走行ログに、ステップ400で入力された提供者属
性を付加し(ステップ406)、地図データ51を参照
して(ステップ407)、最初の結合道路を特定する
(ステップ408)。
【0155】最初の結合道路を特定すると、走行ログ処
理部61は、当該結合道路の両端の交差点を特定し(ス
テップ409)、特定した交差点との距離が一定値以下
で最小となる時刻を単位走行ログから特定して(ステッ
プ410)、これを当該交差点の通過時刻とする。
【0156】最初の結合道路の交差点の通過時刻を特定
すると(ステップ411でYES)、走行ログ処理部6
1は、当該交差点を共有する結合道路の他端の交差点を
特定し(ステップ412)、特定した交差点との距離が
一定値以下で最小となる時刻を当該交差点の通過時刻と
して特定する(ステップ410)。そして、これらの処
理を交差点の通過時刻を特定できる限り繰り返し(ステ
ップ411でYES)、通過時刻の特定が不可能となる
と(ステップ411でNO)、これまでに特定した交差
点とその通過時刻のリストを生成して走行ログ蓄積部6
0に格納する(ステップ413)。なお、リストを走行
ログ蓄積部60に格納する際に、リストに対してファイ
ル圧縮処理を施すようにしてもよい。
【0157】このステップ406からステップ413の
処理は、ステップ405で生成した全ての単位走行ログ
に対して行う(ステップ414でNO)。
【0158】そして、全ての単位走行ログに対しての処
理が終了すると(ステップ414でYES)、通信部5
7が走行ログ収集センタ10と通信が可能であれば(ス
テップ415でYES)、走行ログ処理部61が、走行
ログ蓄積部60に蓄積されている交差点通過日時リスト
を通信部57を介して走行ログ収集センタ10に送信し
て(ステップ416)、処理を終了する。また、通信部
57が走行ログ収集センタ10との通信が不可能であれ
ば(ステップ415でNO)、交差点通過日時リストの
送信は次回に行うものとして、処理を終了する。
【0159】以上は、エンジン停止後に交差点通過日時
リストを生成する例を示したが、走行中に交差点通過日
時リストを生成するようにしてもよい。
【0160】なお、走行ログ収集センタ10では、カー
ナビ40から交差点通過日時リストを受信した場合に
は、これを走行ログデータベース26に格納し、図7に
示した処理若しくは図8に示した処理は行わない。
【0161】[4.4.結合道路毎の統計処理後の送
信]4.4節では、カーナビ40が走行ログに結合道路
毎の所要時間等の統計処理を施して送信する場合につい
て説明する。走行ログは、上述したように少量で送信す
ることが望ましいが、結合道路毎の統計処理結果は、走
行ログをそのまま送信するよりも通信量が少なくなるこ
とが多い。そこで、カーナビ40で結合道路毎の統計処
理を施した後に走行ログ収集センタ10への送信を行う
場合を説明する。
【0162】図28は、カーナビ40で結合道路毎の統
計処理を施す場合の走行ログ収集の流れを示すフローチ
ャートである。なお、ここで示す処理の流れは、走行ロ
グの収集を図21に示した処理に準じて行い、結合道路
毎の統計処理を図16に示した処理に準じて行うもので
あるが、図22に示した処理と図16に示した処理の組
み合わせ等も同様に実行することが可能である。
【0163】カーナビ40は、車両のエンジンが始動さ
れると走行ログの収集を開始し、図27で示したステッ
プ400乃至ステップ404の処理と同様の処理を行っ
た後に、単位走行ログを生成する(ステップ420)。
そして、図27で示したステップ406乃至ステップ4
12の処理と同様の処理を行った後に、交差点通過日時
リストを生成する(ステップ421)。
【0164】次に、走行ログ処理部61が交差点通過日
時リストに基づいて、結合道路毎の通過所要時間を算出
する(ステップ422)。所要時間の算出は、結合道路
の入口交差点の通過時刻と出口交差点の通過時刻の差に
より求められる。そして、算出した所要時間毎に出口交
差点での進行方向を特定する(ステップ423)。
【0165】続いて、走行ログ処理部61は、算出した
所要時間毎に、対応する交差点通過日時リストから月、
曜日、時を抽出するとともに(ステップ424)、通信
部57を介して取得される天候データ若しくは提供者
(運転者)により入力される天候データを参照して(ス
テップ425)、対応する交差点通過日時リストの日時
データと結合道路の位置に基づいて天候を特定する(ス
テップ426)。
【0166】そして、ステップ422で算出した所要時
間を対応する結合道路、出口交差点での進行方向、月、
曜日、時、天候で分類し(ステップ427)、分類毎に
算出に使ったデータ数と所要時間の平均、標準偏差を求
める(ステップ428)。
【0167】このステップ421(ステップ406乃至
ステップ412の処理と同様の処理を含む)からステッ
プ428の処理は、ステップ420で生成した全ての単
位走行ログに対して行う(ステップ429でNO)。
【0168】そして、全ての単位走行ログに対しての処
理が終了すると(ステップ429でYES)、通信部5
7が走行ログ収集センタ10と通信が可能であれば(ス
テップ430でYES)、走行ログ処理部61が、走行
ログ蓄積部60に蓄積されている結合道路毎の統計情報
を通信部57を介して走行ログ収集センタ10に送信し
て(ステップ431)、処理を終了する。また、通信部
57が走行ログ収集センタ10との通信が不可能であれ
ば(ステップ430でNO)、結合道路毎の統計情報の
送信は次回に行うものとして、処理を終了する。
【0169】なお、走行ログ収集センタ10では、カー
ナビ40から結合道路毎の統計情報を受信した場合に
は、これを結合道路所要時間データベース28に格納
し、図16に示した処理は行わない。ただし、結合道路
毎の統計情報を格納する際には、結合道路の通過所要時
間の平均や標準偏差等を再度算出することとなる。
【0170】[4.5.結合道路の特徴での統計処理後
の送信]4.5節では、カーナビ40が走行ログに結合
道路の特徴で統計処理を施して送信する場合について説
明する。結合道路の特徴での統計処理は、4.4節で説
明した処理とほぼ同様であるが、最終的に結合道路を特
定しないので、第5章で説明する提供者のプライバシー
を強固に保護する場合に適している。
【0171】図29は、カーナビ40で結合道路の特徴
での統計処理を施す場合の走行ログ収集の流れを示すフ
ローチャートである。なお、ここで示す処理の流れは、
走行ログの収集を図21に示した処理に準じて行い、結
合道路毎の統計処理を図17に示した処理に準じて行う
ものであるが、図22に示した処理と図17に示した処
理の組み合わせ等も同様に実行することが可能である。
【0172】カーナビ40は、車両のエンジンが始動さ
れると走行ログの収集を開始し、図27で示したステッ
プ400乃至ステップ404の処理と同様の処理を行っ
た後に、単位走行ログを生成する(ステップ440)。
そして、図27で示したステップ406乃至ステップ4
12の処理と同様の処理を行った後に、交差点通過日時
リストを生成する(ステップ441)。
【0173】次に、走行ログ処理部61が交差点通過日
時リストに基づいて、結合道路毎の通過所要時間を算出
する(ステップ442)。所要時間の算出は、結合道路
の入口交差点の通過時刻と出口交差点の通過時刻の差に
より求められる。そして、算出した所要時間毎に出口交
差点での進行方向を特定する(ステップ443)。
【0174】続いて、走行ログ処理部61は、算出した
所要時間毎に、対応する交差点通過日時リストから月、
曜日、時を抽出するとともに(ステップ444)、通信
部57を介して取得される天候データ若しくは提供者
(運転者)により入力される天候データを参照して(ス
テップ445)、対応する交差点通過日時リストの日時
データと結合道路の位置に基づいて天候を特定する(ス
テップ446)。
【0175】次に、走行ログ処理部61は、地図データ
51を参照して(ステップ447)、道路特徴、地域特
徴、周辺施設特徴等を特定する(ステップ448)。道
路特徴、地域特徴、周辺施設特徴等は、上述した通りで
ある。そして、ステップ442で算出した所要時間を道
路特徴、地域特徴、周辺施設特徴、月、曜日、時、天候
で分類し(ステップ449)、分類毎に算出に使ったデ
ータ数と所要時間の平均、標準偏差を求める(ステップ
450)。
【0176】このステップ441(ステップ406乃至
ステップ412の処理と同様の処理を含む)からステッ
プ450の処理は、ステップ440で生成した全ての単
位走行ログに対して行う(ステップ451でNO)。
【0177】そして、全ての単位走行ログに対しての処
理が終了すると(ステップ451でYES)、通信部5
7が走行ログ収集センタ10と通信が可能であれば(ス
テップ452でYES)、走行ログ処理部61が、走行
ログ蓄積部60に蓄積されている結合道路の特徴での統
計情報を通信部57を介して走行ログ収集センタ10に
送信して(ステップ453)、処理を終了する。また、
通信部57が走行ログ収集センタ10との通信が不可能
であれば(ステップ452でNO)、結合道路の特徴で
の統計情報の送信は次回に行うものとして、処理を終了
する。
【0178】なお、走行ログ収集センタ10では、カー
ナビ40から結合道路毎の統計情報を受信した場合に
は、これを結合道路所要時間データベース28に格納
し、図17に示した処理は行わない。ただし、結合道路
毎の統計情報を格納する際には、結合道路の通過所要時
間の平均や標準偏差等を再度算出することとなる。
【0179】また、この処理により送信された通過所要
時間の平均や標準偏差等からは、結合道路を特定するこ
とはできないが、図17で説明した処理では、結合道路
を特定しているとともに、結合道路の特徴を含むデータ
を生成しているため、走行ログ収集センタ10では、図
17に示した処理で生成したデータに、図29の処理で
生成されたデータを結合することで、他のデータと同様
の利用を行うことができる。
【0180】[4.6.パソコンの利用]4.6節で
は、カーナビ40が蓄積した走行ログをパソコンを利用
して加工し、加工したデータを送信する場合を説明す
る。この場合、カーナビ40は、単に走行ログを蓄積す
るのみの処理を行い、カーナビ40により蓄積された走
行ログを図5(b)若しくは図5(c)に示した構成に
よりパソコン(PC43等)で取得して、4.2節で説
明した走行ログの圧縮処理、4.3節で説明した交差点
通過日時リストの生成処理、4.4節で説明した結合道
路毎の統計処理、4.5節で説明した結合道路の特徴で
の統計処理のいずれかを行って、走行ログ収集センタ1
0に送信する。
【0181】なお、パソコンで行う処理は、基本的に
は、4.2節から4.5節で説明した処理に準じるた
め、ここでは、交差点通過日時リストを生成する場合の
例のみを説明し、他の処理の説明は省略する。
【0182】図30は、カーナビ40が蓄積した走行ロ
グに基づいて、パソコンを利用して交差点通過日時リス
トを生成する場合の走行ログ収集の流れを示すフローチ
ャートである。なお、ここで示す処理の流れは、図27
で説明した処理に準じているが、他の処理も同様に実行
することが可能である。
【0183】PC43は、カーナビ40から走行ログを
取得すると(ステップ460)、取得した走行ログから
位置と日時を抽出し(ステップ461)、単位走行ログ
を生成する(ステップ462)。
【0184】続いて、PC43は、生成した単位走行ロ
グに、カーナビ40から別途取得した提供者属性を付加
し(ステップ462)、地図データ(不図示、PC43
内部に保持していてもインターネット12を介して取得
しても良い)を参照して(ステップ464)、最初の結
合道路を特定する(ステップ465)。
【0185】最初の結合道路を特定すると、PC43
は、当該結合道路の両端の交差点を特定し(ステップ4
67)、特定した交差点との距離が一定値以下で最小と
なる時刻を単位走行ログから特定して(ステップ46
8)、これを当該交差点の通過時刻とする。
【0186】最初の結合道路の交差点の通過時刻を特定
すると(ステップ469でYES)、PC43は、当該
交差点を共有する結合道路の他端の交差点を特定し(ス
テップ470)、特定した交差点との距離が一定値以下
で最小となる時刻を当該交差点の通過時刻として特定す
る(ステップ468)。そして、これらの処理を交差点
の通過時刻を特定できる限り繰り返し(ステップ469
でYES)、通過時刻の特定が不可能となると(ステッ
プ469でNO)、これまでに特定した交差点とその通
過時刻のリストを生成する(ステップ471)。
【0187】このステップ463からステップ471の
処理は、ステップ462で生成した全ての単位走行ログ
に対して行う(ステップ472でNO)。
【0188】そして、全ての単位走行ログに対しての処
理が終了すると(ステップ472でYES)、PC43
は、インターネット12を介して、交差点通過日時リス
トを走行ログ収集センタ10に送信して(ステップ47
3)、処理を終了する。
【0189】なお、走行ログ収集センタ10では、PC
43から交差点通過日時リストを受信した場合には、こ
れを走行ログデータベース26に格納し、図7に示した
処理若しくは図8に示した処理は行わない。
【0190】[5.走行ログと提供者]第5章では、走
行ログを提供する提供者に関する処理について説明す
る。
【0191】[5.1.プライバシーの保護]5.1節
では、提供者のプライバシーの保護について説明する。
これまでに説明してきた走行ログは、高度なプライバシ
ー情報を含んでいる。例えば、走行ログには、提供者の
車両が何月何日何時何分何秒にどの位置に存在するかが
容易に判明し、さらには、車両の運行中の速度も含むた
め、速度超過等の法令違反の有無もが判明してしまう。
そのため、提供者のプライバシーを徹底して保護しなけ
れば、走行ログの提供者が皆無となってしまう恐れがあ
る。
【0192】プライバシーの保護においては、走行ログ
収集センタ10でのデータ管理はもちろんのこと、イン
ターネット12における情報の漏洩防止に努める必要が
あるが、インターネット12での漏洩防止には、通信す
る情報の制限や暗号化処理等を施し、これを提供者に対
してホームページ等で明示するようにする。
【0193】また、走行ログ収集センタ10でのデータ
管理は、基本的には、提供者に走行ログ収集センタ10
におけるデータ管理を信頼してもらうこととなるが、こ
の他に提供者が送信する走行ログに含まれる情報を制限
できるようにしたり、送信した情報を自ら確認できるよ
うにする。
【0194】[5.2.保護レベルの設定]5.2節で
は、提供者のプライバシーの保護レベルの設定について
説明する。プライバシーの保護レベルとは、走行ログに
含まれる情報の制限レベルであり、提供者が自ら保護レ
ベルを設定することができるようにする。
【0195】図31乃至33は、それぞれ、カーナビ4
0の表示部56に表示される保護レベルの設定画面の例
を示した図である。図31に示した画面では、提供者に
対して走行ログの自動送信の実施を確認する。提供者
は、走行ログを制限無く送信するレベルと、情報を制限
するレベル、手動送信を行うレベル、送信を行わないレ
ベルを選択することができる。
【0196】提供者が、送信する情報を制限する場合に
は、カーナビ40の表示部56には、図32(a)に示
すような画面が表示される。当該画面では、送信しない
情報として、日時の詳細と、1秒ごとの位置情報、通過
した交差点の位置情報を1以上選択できるようになって
いる。ここで、「1秒」は一例であり、0.5秒や2秒
等であっても良い。
【0197】この画面において、例えば、図32(b)
に示すように、通過した交差点の位置情報を送信しない
ように設定した場合には、走行ログは、4.2節で説明
した方法で走行ログ収集センタに送信される。
【0198】また、図32(c)に示すように、1秒ご
との位置情報を送信しないように設定した場合には、走
行ログは、4.3節で説明した方法で走行ログ収集セン
タに送信される。
【0199】図33(a)に示すように、1秒ごとの位
置情報と通過した交差点の位置情報を送信しないように
設定した場合には、走行ログは、4.5節で説明した方
法で走行ログ収集センタに送信される。
【0200】図33(b)に示すように、日時の詳細を
送信しないように設定した場合には、走行ログは、4.
4節で説明した方法で走行ログ収集センタに送信され
る。
【0201】さらに、図33(c)に示すように、日時
の詳細と1秒ごとの位置情報、通過した交差点の位置情
報を送信しないように設定した場合には、走行ログは、
4.5節で説明した方法で走行ログ収集センタに送信さ
れる。
【0202】なお、ここに示した設定は一例であり、こ
の他にも、日付は送信不可能であるが時刻は送信可能と
する設定(どこに、いつ、行ったかを特定されたくない
場合)等も行うことができる。
【0203】[5.3.利益供与]5.3節では、提供
者に対する利益供与について説明する。上述したように
プライバシーの保護を徹底した場合であっても、提供者
が自らの利益にならないのであれば、通常、通信費をか
けてまで走行ログを提供することは、考えられない。こ
のため、提供者に対しては、何らかの利益を供与する。
なお、利益の供与は、提供者情報データベース22に格
納された提供者の走行ログの提供状況に基づいて行う
が、この場合にもプライバシーの保護を徹底する必要が
あるのは、言うまでもない。
【0204】提供者に供与する利益としては、単純に、
金銭若しくはこれに相当するものが考えられる。また、
提供者は、カーナビを利用するユーザでもあるため、供
与する利益として、収集した走行ログに基づいて生成し
た結合道路所要時間データを提供することが考えられ
る。結合道路所要時間データは、第6章で説明するよう
に、渋滞等の道路状態を考慮したルート探索に用いるこ
とができるので、提供者にとっても有用なものである。
このとき、提供者には、自らが提供した走行ログを含む
地域の結合道路所要時間データを提供するようにしても
よい。
【0205】また、結合道路所要時間データと組み合わ
せて利用する不定期イベント予定や天気予報データを提
供するようにしてもよい。
【0206】また、カーナビメーカとの提携により、カ
ーナビ40の地図データ50が更新された際に、更新さ
れた地図若しくはその一部を提供者に供与するようにし
てもよい。
【0207】さらに、第7章で説明するWeb向けのル
ート探索の利用権を提供者に供与することもできる。
【0208】[6.データのカーナビゲーションシステ
ムでの利用]第6章では、走行ログ収集センタ10が収
集した走行ログや走行ログに基づいて構築した結合道路
所要時間データベース28のカーナビゲーションシステ
ムでの利用について説明する。
【0209】[6.1.カーナビ構成例]6.1節で
は、結合道路所要時間データベース28等を利用するカ
ーナビゲーションシステムの構成について説明する。
【0210】図34は、走行ログを蓄積するカーナビゲ
ーションシステムの構成例を示すブロック図である。同
図に示すように、カーナビゲーションシステム70は、
地図データ71とルート探索部72、入力部73、車両
位置測定部74、自車位置決定部75、表示部76、通
信部77、日時管理部78、走行ログ取得部79、走行
ログ蓄積部80、走行ログ処理部81、結合道路所要時
間データベース82、不定期イベント除外結合道路所要
時間データベース83、不定期イベント補正値データベ
ース84を具備して構成される。
【0211】なお、地図データ71、ルート探索部7
2、入力部73、車両位置測定部74、自車位置決定部
75、表示部76、通信部77、日時管理部78、走行
ログ取得部79、走行ログ蓄積部80、走行ログ処理部
81は、それぞれ、図6に示したカーナビゲーションシ
ステム40の地図データ51、ルート探索部52、入力
部53、車両位置測定部54、自車位置決定部55、表
示部56、通信部57、日時管理部58、走行ログ取得
部59、走行ログ蓄積部60、走行ログ処理部61に対
応する。
【0212】また、結合道路所要時間データベース8
2、不定期イベント除外結合道路所要時間データベース
83、不定期イベント補正値データベース84は、それ
ぞれ、図4に示した走行ログ収集センタ10に配される
結合道路所要時間データベース28、不定期イベント除
外結合道路所要時間データベース30、不定期イベント
補正値データベース31に格納されるデータの少なくと
も一部を格納したものである。
【0213】この結合道路所要時間データベース82、
不定期イベント除外結合道路所要時間データベース8
3、不定期イベント補正値データベース84は、それぞ
れ、ルート探索部72によるルート探索時に利用され
る。次節で説明するルート探索は、結合道路所要時間デ
ータベース82だけで可能であるが、この代わりに不定
期イベント除外結合道路所要時間データベース83と不
定期イベント補正値データベース84を具備すること
で、より高度なルート検索が可能になる。
【0214】つまり、結合道路所要時間データベース8
2、不定期イベント除外結合道路所要時間データベース
83、不定期イベント補正値データベース84を用いた
場合には、決定された候補ルート毎に通過所要時間に変
動を与える可能性のある要因を認識し、この要因に関連
付けられた通過所要時間や補正値等を利用して、予測さ
れる通過所要時間を算出することができる。
【0215】[6.2.ルート探索]6.2節では、カ
ーナビゲーションシステム70でのルート探索について
説明する。
【0216】図35および図36は、カーナビゲーショ
ンシステム70におけるルート探索処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【0217】カーナビゲーションシステム70は、入力
部73からルート探索の指示があると、ルート探索部7
2が、自車位置決定部75から車両の現在地を取得する
(ステップ500)。そして、提供者により入力部73
から目的地が入力されると(ステップ501)、ルート
検索を行う(ステップ502)。なお、ここでは、複数
のルート候補が探索される。
【0218】続いて、ルート探索部72は、提供者によ
り入力部72から出発日時が入力されるか、日時管理部
78から現在時刻を取得すると(ステップ503)、ス
テップ502で探索された全候補ルートに対する所要時
間の見積を算出する(ステップ504)。この見積の算
出については、後述する。
【0219】ルート探索部72は、全候補ルートの見積
を算出すると、当該算出結果に基づいて、推奨ルートと
その所要時間(予測)を表示し(ステップ505)、ル
ート探索処理を終了する。なお、推奨ルートの表示に際
しては、例えば、平均所要時間が最小のものと、平均所
要時間に標準偏差の2倍の値を加えた時間が最小のもの
2ルートを表示する。平均時間が最小のものは、予想さ
れる所要時間内での到着確率が50%程度で、平均所要
時間に標準偏差の2倍の値を加えた時間が最小のもの
は、予想される所要時間内での到着確率が96%程度と
なる。
【0220】次に、ステップ504での所要時間の見積
算出処理について説明する。見積算出処理では、まず、
ステップ502で探索された1の候補ルートの結合道路
を出発地から目的地の順にR1、R2、・・・Rnと設
定する(ステップ520)。そして、変数iを1に、変
数tと変数σを0に設定する(ステップ521)。
【0221】続いて、結合道路Ri、つまり、結合道路
R1への到達日時を算出するが、結合道路R1は、出発
地からの最初の結合道路となるので、結合道路R1への
到達日時は、ステップ503で入力された出発日時とす
る(ステップ522)。そして、結合道路Riを含む地
域の出発日の天候を取得する(ステップ533)。天候
の取得は、通信部77によりインターネットを介して行
ってもよく、提供者に天気予報に基づく天候を入力させ
るようにしてもよい。
【0222】次に、ルート探索部72は、結合道路所要
時間データベース82から結合道路Riの曜日や天候等
の結合道路所要時間データベース82(結合道路所要時
間データベース28)を構築する際に用いた分類項目が
該当する所要時間の平均Tと標準偏差Σを検索する(ス
テップ524)。そして、変数iを1だけインクリメン
トするとともに、変数tにTの値を加え、変数σの2乗
に標準偏差Σの2乗を加える(ステップ525)。曜日
や天候等は、車両が移動する際の所要時間に変動を与え
る要素であるため、これを考慮することでより適切な所
要時間を求めることができる。
【0223】続いて、変数iがn+1でなければ(ステ
ップ526でNO)、ステップ522に戻り、結合道路
Ri、つまり、結合道路R2への到達日時を算出する
(ステップ522)。到達日時の算出は、出発日時の値
に変数tの値を加えたものとなる。
【0224】そして、このステップ522乃至525の
処理を変数iがn+1となるまで、つまり、目的地近傍
の結合道路Rnに対する処理が終了するまで繰り返し
(ステップ526でNO)、変数iがn+1となると
(ステップ526でYES)、変数tと変数σの値を出
力する(ステップ527)。
【0225】これらの処理により、1の候補ルートに対
する見積算出処理が終了したので、続いて、別の候補ル
ートに対する見積算出処理を行い(ステップ528でN
O)、全候補ルートに対する見積算出処理を終了すると
(ステップ528でYES)、ステップ504の見積算
出処理を終了する。
【0226】[6.3.天候毎のルート探索]6.2節
では、カーナビゲーションシステム70で出発日の天候
を取得してルート探索を行ったが、6.3節では、天候
を取得することなく、全ての天候のルート探索を行って
表示する場合について説明する。
【0227】図37および図38は、カーナビゲーショ
ンシステム70における天候毎のルート探索処理の流れ
を示すフローチャートである。
【0228】カーナビゲーションシステム70は、入力
部73からルート探索の指示があると、ルート探索部7
2が、自車位置決定部75から車両の現在地を取得する
(ステップ540)。そして、提供者により入力部73
から目的地が入力されると(ステップ541)、ルート
検索を行う(ステップ542)。なお、ここでは、複数
のルート候補が探索される。
【0229】続いて、ルート探索部72は、提供者によ
り入力部72から出発日時が入力されるか、日時管理部
78から現在時刻を取得すると(ステップ543)、見
積算出を行うべき天候を決定し(ステップ544)、決
定した天候でステップ542で探索された全候補ルート
に対する所要時間の見積を算出する(ステップ54
5)。この見積の算出については、後述する。
【0230】ルート探索部72は、全候補ルートの見積
算出処理を全天候に対して行い(ステップ546でN
O)、全天候に対して見積算出処理が終了すると(ステ
ップ546でYES)、当該算出結果に基づいて、推奨
ルートとその所要時間(予測)を表示し(ステップ54
7)、ルート探索処理を終了する。なお、推奨ルートの
表示に際しては、例えば、平均所要時間が最小のもの
と、平均所要時間に標準偏差の2倍の値を加えた時間が
最小のもの2ルートを表示する。
【0231】次に、ステップ545での所要時間の見積
算出処理について説明する。見積算出処理では、まず、
ステップ542で探索された1の候補ルートの結合道路
を出発地から目的地の順にR1、R2、・・・Rnと設
定する(ステップ560)。そして、変数iを1に、変
数tと変数σを0に設定する(ステップ561)。
【0232】続いて、結合道路Ri、つまり、結合道路
R1への到達日時を算出するが、結合道路R1は、出発
地からの最初の結合道路となるので、結合道路R1への
到達日時は、ステップ543で入力された出発日時とす
る(ステップ562)。
【0233】次に、ルート探索部72は、結合道路所要
時間データベース82から結合道路Riの出発日および
ステップ544で決定された天候が該当する所要時間の
平均Tと標準偏差Σを検索する(ステップ563)。そ
して、変数iを1だけインクリメントするとともに、変
数tにTの値を加え、変数σの2乗に標準偏差Σの2乗
を加える(ステップ564)。
【0234】続いて、変数iがn+1でなければ(ステ
ップ565でNO)、ステップ562に戻り、結合道路
Ri、つまり、結合道路R2への到達日時を算出する
(ステップ562)。到達日時の算出は、出発日時の値
に変数tの値を加えたものとなる。
【0235】そして、このステップ562乃至564の
処理を変数iがn+1となるまで、つまり、目的地近傍
の結合道路Rnに対する処理が終了するまで繰り返し
(ステップ565でNO)、変数iがn+1となると
(ステップ565でYES)、変数tと変数σの値を出
力する(ステップ566)。
【0236】これらの処理により、1の候補ルートに対
する見積算出処理が終了したので、続いて、別の候補ル
ートに対する見積算出処理を行い(ステップ567でN
O)、全候補ルートに対する見積算出処理を終了すると
(ステップ567でYES)、ステップ545の見積算
出処理を終了する。
【0237】[6.4.不定期イベントを考慮したルー
ト探索]6.2節および6.3節では、カーナビゲーシ
ョンシステム70で不定期イベントを考慮しない、つま
り、不定期イベント除外結合道路所要時間データベース
83と不定期イベント補正値データベース84を利用し
ないルート探索を行う場合を説明したが、6.4節で
は、不定期イベント除外結合道路所要時間データベース
83と不定期イベント補正値データベース84を利用し
たルート検索について説明する。
【0238】まず、不定期イベント除外結合道路所要時
間データベース83について説明するが、不定期イベン
ト除外結合道路所要時間データベース83は、走行ログ
収集センタ10に配される不定期イベント除外結合道路
所要時間データベース30のデータの少なくとも一部を
格納したものであるため、不定期イベント除外結合道路
所要時間データベース30の構築処理について説明す
る。
【0239】図39は、不定期イベント除外結合道路所
要時間データベース30の構築処理の流れを示すフロー
チャートである。不定期イベント除外結合道路所要時間
データベース30を構築する際には、まず、データ処理
部29が走行ログデータベース26から条件に適合する
データを抽出する(ステップ600)。条件とは、対象
期間と対象地域であり、例えば、対象期間を2000年
1月1日から2000年12月31日の1年間とし、対
象地域を東京都として設定する。
【0240】次に、データ処理部29は、不定期イベン
トデータベース33を参照して、対象期間内における不
定期イベントの発生日時を取得し(ステップ601)、
抽出した走行ログから不定期イベントに影響される日時
分を除外する(ステップ602)。
【0241】そして、データ処理部29は、不定期イベ
ントに影響される日時分を除外したデータ、つまり、不
定期イベントに影響される日時分を除外した交差点通過
日時リストに基づいて、結合道路毎の通過所要時間を算
出する(ステップ603)。所要時間の算出は、結合道
路の入口交差点の通過時刻と出口交差点の通過時刻の差
により求められる。そして、算出した所要時間毎に出口
交差点での進行方向を特定する(ステップ604)。
【0242】続いて、算出した所要時間毎に、対応する
交差点通過日時リストから月、曜日、時を抽出するとと
もに(ステップ605)、天候データベース32を参照
して(ステップ606)、対応する交差点通過日時リス
トの日時データと結合道路の位置に基づいて天候を特定
する(ステップ607)。
【0243】そして、ステップ603で算出した所要時
間を対応する結合道路、出口交差点での進行方向、月、
曜日、時、天候で分類し(ステップ608)、分類毎に
所要時間の平均と標準偏差を求め(ステップ609)、
結合道路所要時間データベース28に格納する(ステッ
プ610)。
【0244】次に、不定期イベント補正値データベース
84について説明するが、不定期イベント補正値データ
ベース84は、走行ログ収集センタ10に配される不定
期イベント補正値データベース31のデータの少なくと
も一部を格納したものであるため、不定期イベント補正
値データベース31の構築処理について説明する。
【0245】図40は、不定期イベント補正値データベ
ース31の構築処理の流れを示すフローチャートであ
る。不定期イベント補正値データベース31を構築する
際には、まず、データ処理部29が結合道路所要時間デ
ータベース28から条件に適合する不定期イベントが開
催された日のデータを抽出する(ステップ620)。条
件とは、対対象期間と対象地域であり、ここで抽出した
データを情報(A)とする。
【0246】次に、データ処理部29は、不定期イベン
ト除外結合道路所要時間データベース30から条件に適
合するデータを抽出する(ステップ621)。そして、
ここで抽出したデータを情報(B)とする。
【0247】続いて、データ処理部29は、情報(A)
と情報(B)の差若しくは比をデータの分類毎に算出し
(ステップ622)、算出した差若しくは比を不定期イ
ベントの補正値として、不定期イベント補正値データベ
ース31へ格納し(ステップ623)、処理を終了す
る。
【0248】次に、不定期イベント除外結合道路所要時
間データベース83と不定期イベント補正値データベー
ス84を利用したルート検索について説明する。
【0249】不定期イベント除外結合道路所要時間デー
タベース83と不定期イベント補正値データベース84
を利用したルート検索処理は、基本的には、図35に示
した処理の流れと同様であり、この処理のうち、ステッ
プ504での見積算出処理のみが異なるため、ここで
は、見積算出処理の流れのみを説明する。
【0250】図41は、不定期イベント除外結合道路所
要時間データベース83と不定期イベント補正値データ
ベース84を利用したルート検索処理における見積算出
処理の流れを示したフローチャートである。
【0251】見積算出処理では、まず、ステップ502
で探索された1の候補ルートの結合道路を出発地から目
的地の順にR1、R2、・・・Rnと設定する(ステッ
プ640)。そして、変数iを1に、変数tと変数σを
0に設定する(ステップ641)。
【0252】続いて、結合道路Ri、つまり、結合道路
R1への到達日時を算出するが、結合道路R1は、出発
地からの最初の結合道路となるので、結合道路R1への
到達日時は、ステップ503で入力された出発日時とす
る(ステップ642)。そして、結合道路Riを含む地
域の出発日の天候を取得する(ステップ643)。天候
の取得は、通信部77によりインターネットを介して行
ってもよく、提供者に天気予報に基づく天候を入力させ
るようにしてもよい。
【0253】次に、ルート探索部72は、不定期イベン
ト除外結合道路所要時間データベース83から結合道路
Riの曜日や天候等の結合道路所要時間データベース8
2(結合道路所要時間データベース28)を構築する際
に用いた分類項目が該当する所要時間の平均Tと標準偏
差Σを検索する(ステップ644)。そして、結合道路
Riを含む地域のイベント情報を取得する(ステップ6
45)。イベント情報の取得は、通信部77によりイン
ターネットを介して行ってもよく、提供者に入力させる
ようにしてもよい。
【0254】イベント情報を取得した結果、出発日の結
合道路Riに影響が生じるイベントが存在した場合には
(ステップ646でYES)、不定期イベント補正値デ
ータベース84を検索して、当該結合道路の該当する不
定期イベントの補正値を取得し、ステップ644で検索
した所要時間の平均Tと標準偏差Σを補正する(ステッ
プ647)。補正処理は、補正値が上述の情報(A)と
情報(B)の差である場合には、補正値の加算処理を行
い、補正値が上述の情報(A)と情報(B)の比である
場合には、補正値の乗算処理を行う。
【0255】一方、出発日の結合道路Riに影響が生じ
るイベントが存在しない場合には(ステップ646でN
O)、所要時間の平均Tと標準偏差Σの補正は行わな
い。
【0256】そして、変数iを1だけインクリメントす
るとともに、変数tにT若しくは補正したTの値を加
え、変数σの2乗に標準偏差Σ若しくは補正したΣの2
乗を加える(ステップ648)。
【0257】続いて、変数iがn+1でなければ(ステ
ップ649でNO)、ステップ642に戻り、結合道路
Ri、つまり、結合道路R2への到達日時を算出する
(ステップ642)。到達日時の算出は、出発日時の値
に変数tの値を加えたものとなる。
【0258】そして、このステップ642乃至648の
処理を変数iがn+1となるまで、つまり、目的地近傍
の結合道路Rnに対する処理が終了するまで繰り返し
(ステップ649でNO)、変数iがn+1となると
(ステップ649でYES)、変数tと変数σの値を出
力する(ステップ650)。
【0259】これらの処理により、1の候補ルートに対
する見積算出処理が終了したので、続いて、別の候補ル
ートに対する見積算出処理を行い(ステップ651でN
O)、全候補ルートに対する見積算出処理を終了すると
(ステップ651でYES)、ステップ504の見積算
出処理に相当する不定期イベント除外結合道路所要時間
データベース83と不定期イベント補正値データベース
84を利用したルート検索処理における見積算出処理を
終了する。
【0260】[6.5.到着日時指定ルート探索]6.
5節では、カーナビゲーションシステム70での到着日
時指定ルート探索について説明する。
【0261】図42および図43は、カーナビゲーショ
ンシステム70における到着日時指定ルート探索処理の
流れを示すフローチャートである。
【0262】カーナビゲーションシステム70は、入力
部73からルート探索の指示があると、ルート探索部7
2が、自車位置決定部75から車両の現在地を取得する
(ステップ660)。そして、提供者により入力部73
から目的地が入力されると(ステップ661)、ルート
検索を行う(ステップ662)。なお、ここでは、複数
のルート候補が探索される。
【0263】続いて、ルート探索部72は、提供者によ
り入力部72から到着希望日時が入力されと(ステップ
663)、ステップ662で探索された全候補ルートに
対する所要時間の見積を算出する(ステップ664)。
この見積の算出については、後述する。
【0264】ルート探索部72は、全候補ルートの見積
を算出すると、当該算出結果に基づいて、推奨ルートと
その所要時間(予測)を表示し(ステップ665)、ル
ート探索処理を終了する。なお、推奨ルートの表示に際
しては、例えば、平均所要時間が最小のものと、平均所
要時間に標準偏差の2倍の値を加えた時間が最小のもの
2ルートを表示する。
【0265】次に、ステップ664での所要時間の見積
算出処理について説明する。見積算出処理では、まず、
ステップ662で探索された1の候補ルートの結合道路
を出発地から目的地の順にR1、R2、・・・Rnと設
定する(ステップ680)。そして、変数iをnに、変
数tと変数σを0に設定する(ステップ681)。
【0266】続いて、結合道路Ri、つまり、結合道路
Rnへの到達日時を算出するが、結合道路Rnは、目的
地に最近傍の結合道路となるので、結合道路Rnへの到
達日時は、ステップ663で入力された希望到着日時と
する(ステップ682)。そして、結合道路Riを含む
地域の出発日の天候を取得する(ステップ683)。天
候の取得は、通信部77によりインターネットを介して
行ってもよく、提供者に天気予報に基づく天候を入力さ
せるようにしてもよい。
【0267】次に、ルート探索部72は、不定期イベン
ト除外結合道路所要時間データベース83から結合道路
Riの曜日や天候等の結合道路所要時間データベース8
2(結合道路所要時間データベース28)を構築する際
に用いた分類項目が該当する所要時間の平均Tと標準偏
差Σを検索する(ステップ684)。そして、結合道路
Riを含む地域のイベント情報を取得する(ステップ6
85)。イベント情報の取得は、通信部77によりイン
ターネットを介して行ってもよく、提供者に入力させる
ようにしてもよい。
【0268】イベント情報を取得した結果、出発日の結
合道路Riに影響が生じるイベントが存在した場合には
(ステップ686でYES)、不定期イベント補正値デ
ータベース84を検索して、当該結合道路の該当する不
定期イベントの補正値を取得し、ステップ684で検索
した所要時間の平均Tと標準偏差Σを補正する(ステッ
プ687)。補正処理は、補正値が上述の情報(A)と
情報(B)の差である場合には、補正値の加算処理を行
い、補正値が上述の情報(A)と情報(B)の比である
場合には、補正値の乗算処理を行う。
【0269】一方、出発日の結合道路Riに影響が生じ
るイベントが存在しない場合には(ステップ686でN
O)、所要時間の平均Tと標準偏差Σの補正は行わな
い。
【0270】そして、変数iを1だけデクリメントする
とともに、変数tにT若しくは補正したTの値を加え、
変数σの2乗に標準偏差Σ若しくは補正したΣの2乗を
加える(ステップ688)。
【0271】続いて、変数iが0でなければ(ステップ
689でNO)、ステップ682に戻り、結合道路R
i、つまり、結合道路R(n−1)への到達日時を算出
する(ステップ682)。到達日時の算出は、出発日時
の値に変数tの値を加えたものとなる。
【0272】そして、このステップ682乃至688の
処理を変数iが0となるまで、つまり、出発地近傍の結
合道路R1に対する処理が終了するまで繰り返し(ステ
ップ689でNO)、変数iが0となると(ステップ6
89でYES)、変数tと変数σの値を出力する(ステ
ップ690)。
【0273】これらの処理により、1の候補ルートに対
する見積算出処理が終了したので、続いて、別の候補ル
ートに対する見積算出処理を行い(ステップ691でN
O)、全候補ルートに対する見積算出処理を終了すると
(ステップ691でYES)、ステップ664の見積算
出処理を終了する。
【0274】なお、ここでは、不定期イベント除外結合
道路所要時間データベース83と不定期イベント補正値
データベース84を利用した場合を説明したが、結合道
路所要時間データベース82のみを利用した処理も可能
である。ただし、当該処理は、図35および図36に示
した処理と図42および図43に示した処理とから類推
できると考えられるので、その説明は、省略する。
【0275】[7.走行ログデータベースの他の利用
例]第7章では、走行ログデータベース26や結合道路
所要時間データベース28等のカーナビゲーションシス
テム以外への利用例について説明する。
【0276】[7.1.Web向けルート探索]7.1
節では、Web向けのルート検索について説明する。W
eb向けのルート検索とは、インターネット12を利用
して、PC等のWebクライアントでカーナビゲーショ
ンシステムと同様のルート検索を行えるようにしたサー
ビスを提供するものである。このサービスの提供は、W
ebサーバにより行われ、当該Webサーバが上述のカ
ーナビゲーションシステム70と同様に動作し、ルート
検索を行う。なお、Webサーバでの処理は、上述の説
明から類推できると考えられるため、ここでの説明は、
省略する。
【0277】[7.2.渋滞予報]7.2節では、渋滞
予報について説明する。走行ログ収集センタ10では、
様々な車両から収集した走行ログに基づくいて構築した
結合道路所要時間データベース28を有している。この
結合道路所要時間データベース28は、各結合道路での
所要時間等を時刻や曜日、天候等の渋滞量に影響する要
因で分類したデータを管理しているため、これらを利用
することで渋滞の予想が可能となり、渋滞予報をサービ
スとして提供することができる。
【0278】[7.3.道路交通統計]7.3節では、
道路交通統計への利用について説明する。
【0279】図44は、走行ログの道路交通統計への利
用を説明するための図である。道路交通統計において、
図44(a)に示すような交差点170と交差点171
の間の着目点172での道路交通量を取得したいとす
る。この場合には、図44(b)に示すような交差点1
80と交差点181の間に測定器設置点182が存在す
る道路を着目点172の近傍で条件が似通ったから探
し、以下に説明する処理を実行することで、着目点17
2の道路交通量を推定することができる。
【0280】図45は、着目点172における道路交通
量推定処理の流れを示すフローチャートである。
【0281】道路交通量推定処理では、まず、着目点1
72と日時等の条件を指定する(ステップ700)。続
いて、着目点172を含む結合道路を特定する(ステッ
プ701)。次に、交差点通過日時リストから入口交差
点である交差点170を通過した車両のデータを抽出す
る(ステップ702)。そして、抽出したデータを日時
等の指定条件で絞り込み(ステップ703)、さらに進
行方向が交差点171方向であるデータへの絞り込みを
行う(ステップ704)。そして、絞り込みを行った結
果のデータ数をN1とする(ステップ705)。
【0282】次に、測定器設置点182を含む参考結合
道路を特定する(ステップ706)。同様に、交差点通
過日時リストから入口交差点である交差点180を通過
した車両のデータを抽出する(ステップ707)。そし
て、抽出したデータを日時等の指定条件で絞り込み(ス
テップ708)、さらに進行方向が交差点181方向で
あるデータへの絞り込みを行う(ステップ709)。そ
して、絞り込みを行った結果のデータ数をN2とする
(ステップ710)。
【0283】続いて、測定器設置点182に設置された
測定器により測定された交通量N3を取得し(ステップ
711)、(N1/N2)×N3により着目点172の
推定交通量を算出する。なお、(N1/N2)×N3
は、N1/(N2/N3)と表すことができるが、N2
/N3は、走行ログの収集対象となるカーナビの普及率
である。
【0284】[7.4.コンサルティング]7.4節で
は、コンサルティングサービスへの利用について説明す
る。走行ログ収集センタ10では、走行ログを収集する
際に、提供者属性を併せて収集している。このため、各
結合道路毎に、7.3節で示した処理を提供者属性毎に
分けて実施することで、どのような目的の車両がどの位
の量通過するかが判る。このため、これらのデータを店
舗の出店計画等のコンサルティングに利用することがで
きる。
【0285】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
移動体が移動する移動時間に変動を与えた可能性を有す
る変動要因毎に実際の移動時間を分類したので、変動要
因に基づいて将来の移動時間をより正確に予測すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】走行データ処理システムの概要を示した図であ
る。
【図2】走行データ処理システムの概略構成を示した図
である。
【図3】走行ログ収集センタ10の構成例を示したブロ
ック図である。
【図4】走行ログ収集センタ10の別の構成例を示した
ブロック図である。
【図5】走行ログを収集するための構成例を示した図で
ある。
【図6】走行ログを蓄積するカーナビゲーションシステ
ムの構成例を示すブロック図である。
【図7】走行ログデータベース26の構築の流れ(1)
を示すフローチャートである。
【図8】走行ログデータベース26の構築の流れ(2)
を示すフローチャートである。
【図9】走行ログの一例を示した図である。
【図10】単位走行ログの一例を示した図である。
【図11】結合道路を説明するための図である。
【図12】交差点通過日時の算出方法を説明するための
図である。
【図13】マップマッチングエラーを説明するための図
である。
【図14】マップマッチングエラーが発生した際の走行
ログの一例を示した図である。
【図15】車両の駐停車があった際の走行ログの一例を
示した図である。
【図16】結合道路所要時間データベース28の構築の
流れ(1)を示すフローチャートである。
【図17】結合道路所要時間データベース28の構築の
流れ(2)を示すフローチャートである。
【図18】結合道路所要時間データベース28に格納す
るデータのフォーマットの一例を示した図である。
【図19】結合道路所要時間データベース28に格納す
るデータのフォーマットの他の例を示した図である。
【図20】結合道路所要時間データベース28の内容の
例を示した図である。
【図21】カーナビ40による走行ログ収集の流れ
(1)を示すフローチャートである。
【図22】カーナビ40による走行ログ収集の流れ
(2)を示すフローチャートである。
【図23】走行ログを圧縮する場合の走行ログ収集の流
れを示すフローチャートである。
【図24】圧縮した走行ログの例を示した図(1)であ
る。
【図25】圧縮した走行ログの例を示した図(2)であ
る。
【図26】圧縮した走行ログの例を示した図(3)であ
る。
【図27】カーナビ40で交差点通過日時リストを生成
する場合の走行ログ収集の流れを示すフローチャートで
ある。
【図28】カーナビ40で結合道路毎の統計処理を施す
場合の走行ログ収集の流れを示すフローチャートであ
る。
【図29】カーナビ40で結合道路の特徴での統計処理
を施す場合の走行ログ収集の流れを示すフローチャート
である。
【図30】カーナビ40が蓄積した走行ログに基づい
て、パソコンを利用して交差点通過日時リストを生成す
る場合の走行ログ収集の流れを示すフローチャートであ
る。
【図31】カーナビ40の表示部56に表示される保護
レベルの設定画面の例を示した図(1)である。
【図32】カーナビ40の表示部56に表示される保護
レベルの設定画面の例を示した図(2)である。
【図33】カーナビ40の表示部56に表示される保護
レベルの設定画面の例を示した図(3)である。
【図34】走行ログを蓄積するカーナビゲーションシス
テムの構成例を示すブロック図である。
【図35】カーナビゲーションシステム70におけるル
ート探索処理の流れを示すフローチャート(1)であ
る。
【図36】カーナビゲーションシステム70におけるル
ート探索処理の流れを示すフローチャート(2)であ
る。
【図37】カーナビゲーションシステム70における天
候毎のルート探索処理の流れを示すフローチャート
(1)である。
【図38】カーナビゲーションシステム70における天
候毎のルート探索処理の流れを示すフローチャート
(2)である。
【図39】不定期イベント除外結合道路所要時間データ
ベース30の構築処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図40】不定期イベント補正値データベース31の構
築処理の流れを示すフローチャートである。
【図41】不定期イベント除外結合道路所要時間データ
ベース83と不定期イベント補正値データベース84を
利用したルート検索処理における見積算出処理の流れを
示したフローチャートである。
【図42】カーナビゲーションシステム70における到
着日時指定ルート探索処理の流れを示すフローチャート
(1)である。
【図43】カーナビゲーションシステム70における到
着日時指定ルート探索処理の流れを示すフローチャート
(2)である。
【図44】走行ログの道路交通統計への利用を説明する
ための図である。
【図45】着目点172における道路交通量推定処理の
流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 走行ログ収集 2 コンテンツ事業 3 カーナビユーザ 4 カーナビメーカ 5 Webサービス 6 データベース販売 7 渋滞予報配信 8 道路交通統計 9 店舗出店計画 10 走行ログ収集センタ 11−1〜11−n カーナビ搭載車 12 インターンネット 21 送受信部 22 提供者情報データベース 23 走行ログ取得部 24 走行ログ処理部 25 地図データベース 26 走行ログデータベース 27 走行ログ加工部 28 結合道路所要時間データベース 29 データ処理部 30 不定期イベント除外結合道路所要時間データベ
ース 31 不定期イベント補正値データベース 32 天候データベース 33 不定期イベントデータベース 40、40−1〜40−3 カーナビゲーションシス
テム 41 携帯電話 42 メモリカード 43 PC 44 LANアダプタ 45 宅内アクセスポイント 46 街頭アクセスポイント 51 地図データ 52 ルート探索部 53 入力部 54 車両位置測定部 55 自車位置決定部 56 表示部 57 通信部 58 日時管理部 59 走行ログ取得部 60 走行ログ蓄積部 61 走行ログ処理部 70 カーナビゲーションシステム 71 地図データ 72 ルート探索部 73 入力部 74 車両位置測定部 75 自車位置決定部 76 表示部 77 通信部 78 日時管理部 79 走行ログ取得部 80 走行ログ蓄積部 81 走行ログ処理部 82 結合道路所要時間データベース 83 不定期イベント除外結合道路所要時間データベ
ース 84 不定期イベント補正値データベース 100 交差点 101 交差点 102 交差点 110 交差点 111 交差点 112 交差点 113 交差点 120 Index 121 所要時間の平均 122 標準偏差 123 進行方向 124 出口交差点 125 時 126 曜日 127 月 128 天候 130 入口交差点位置 131 出口交差点位置 132 所要時間の平均 133 標準偏差 134 出口交差点 135 時 136 曜日 137 月 138 天候 140 Index 141 平均速度の平均 142 標準偏差 143 進行方向 144 出口交差点 145 時 146 曜日 147 月 148 天候 150 Index 151 所要時間の平均 152 標準偏差 153 進行方向 154 出口交差点 155 時 156 曜日 157 月 158 月の上中下旬 159 休日 160 五十日 161 天候 170 交差点 171 交差点 172 着目点 180 交差点 181 交差点 182 測定器設置点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門馬 敦仁 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 5B075 ND02 NR12 5H180 AA01 CC12 DD03 DD05 EE03 EE12 FF03 FF13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の2点を結ぶ移動位置を移動体が移
    動するのに要した時間を特定しうる移動時間特定情報
    と、前記移動位置を特定する移動位置特定情報とを関連
    付けて取得する移動情報取得手段と、 移動位置を移動体が移動する移動時間に変動を与えた可
    能性を有する変動要因を示す変動要因情報と、前記変動
    要因が発生した移動位置を特定する要因発生位置特定情
    報とを関連付けて取得する変動情報取得手段と、 前記移動情報取得手段により取得された移動位置特定情
    報により特定される移動位置と、前記変動情報取得手段
    により取得された要因発生位置特定情報とにより特定さ
    れる移動位置とが一致する移動時間特定情報と変動要因
    情報とを関連付ける関連付手段とを備えることを特徴と
    する移動情報分類装置。
  2. 【請求項2】 移動時間を予測する移動位置を決定する
    移動位置決定手段と、 前記移動位置決定手段により決定された移動位置を移動
    する移動時間に変動を与えうる変動要因を認識する変動
    要因認識手段と、 前記変動要因認識手段により認識された変動要因と内容
    が同一の変動要因情報に関連付けられ、かつ前記移動位
    置決定手段により決定された移動位置と内容が同一の移
    動位置特定情報に関連付けられた移動時間特定情報を、
    移動時間の予測値として決定する予測移動時間決定手段
    とをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の移動
    情報分類装置。
  3. 【請求項3】 前記変動要因情報は、 天候、時刻、年、月、曜日、日にち、季節、工事情報、
    事故発生情報、イベント開催情報のいずれかの少なくと
    一つであることを特徴とする請求項1記載の移動情報分
    類装置。
  4. 【請求項4】 前記移動時間特定情報は、 前記移動体が移動位置を移動した平均速度であることを
    特徴とする請求項1記載の移動情報分類装置。
  5. 【請求項5】 前記関連付手段により同一の変動要因情
    報に関連付けられ、かつ対応する移動位置特定情報が同
    一の移動時間特定情報により特定される移動時間を平均
    化する平均化手段をさらに備えることを特徴とする請求
    項1記載の移動情報分類装置。
  6. 【請求項6】 前記移動位置特定情報は、 所定の2点それぞれの位置情報であることを特徴とする
    請求項1記載の移動情報分類装置。
  7. 【請求項7】 前記移動位置特定情報は、 所定の2点間を結ぶ位置を特定するIDであることを特
    徴とする請求項1記載の移動情報分類装置。
  8. 【請求項8】 前記所定の2点は、 所定の道路を結ぶ交差点またはその近傍であることを特
    徴とする請求項1記載の移動情報分類装置。
  9. 【請求項9】 所定の2点を結ぶ移動位置を移動体が移
    動するのに要した時間を特定しうる移動時間特定情報
    と、前記移動位置を特定する移動位置特定情報とを関連
    付けて取得するとともに、 移動位置を移動体が移動する移動時間に変動を与えた可
    能性を有する変動要因を示す変動要因情報と、前記変動
    要因が発生した移動位置を特定する要因発生位置特定情
    報とを関連付けて取得し、 前記移動位置特定情報により特定される移動位置と、前
    記要因発生位置特定情報とにより特定される移動位置と
    が一致する移動時間特定情報と変動要因情報とを関連付
    けることを特徴とする移動情報分類方法。
  10. 【請求項10】 移動時間を予測する移動位置を決定す
    るとともに、該決定した移動位置を移動する移動時間に
    変動を与えうる変動要因を認識し、該認識した変動要因
    と内容が同一の変動要因情報に関連付けられ、かつ該移
    動位置と内容が同一の移動位置特定情報に関連付けられ
    た移動時間特定情報を、移動時間の予測値として決定す
    ることを特徴とする請求項9記載の移動情報分類方法。
  11. 【請求項11】 所定の2点を結ぶ移動位置を移動体が
    移動するのに要した時間を特定しうる移動時間特定情報
    と、前記移動位置を特定する移動位置特定情報とを関連
    付けて取得する移動情報取得ステップと、 移動位置を移動体が移動する移動時間に変動を与えた可
    能性を有する変動要因を示す変動要因情報と、前記変動
    要因が発生した移動位置を特定する要因発生位置特定情
    報とを関連付けて取得する変動情報取得ステップと、 前記移動情報取得ステップにより取得された移動位置特
    定情報により特定される移動位置と、前記変動情報取得
    ステップにより取得された要因発生位置特定情報とによ
    り特定される移動位置とが一致する移動時間特定情報と
    変動要因情報とを関連付ける関連付ステップとをコンピ
    ュータに実行させることを特徴とする移動情報分類プロ
    グラム。
  12. 【請求項12】 移動時間を予測する移動位置を決定す
    る移動位置決定ステップと、 前記移動位置決定ステップにより決定された移動位置を
    移動する移動時間に変動を与えうる変動要因を認識する
    変動要因認識ステップと、 前記変動要因認識ステップにより認識された変動要因と
    内容が同一の変動要因情報に関連付けられ、かつ前記移
    動位置決定ステップにより決定された移動位置と内容が
    同一の移動位置特定情報に関連付けられた移動時間特定
    情報を、移動時間の予測値として決定する予測移動時間
    決定ステップとをさらにコンピュータに実行させること
    を特徴とする請求項11記載の移動情報分類プログラ
    ム。
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