JP2004204691A - 圧縮空気製造設備及び圧縮機の制御方法 - Google Patents

圧縮空気製造設備及び圧縮機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】消費動力を低減することができる圧縮空気製造設備を提供する。
【解決手段】圧縮機本体4A,4B,4Cと、これら圧縮機本体4A,4B,4Cをそれぞれ駆動する電動機5A,5B,5Cと、これら電動機5A,5B,5Cの回転数をそれぞれ所定の下限値から上限値までの可変範囲内で可変制御するインバータ制御装置6A,6B,6Cと、圧縮空気供給先の必要風量の増減に応じて、圧縮機本体4A,4B,4Cのうちのいずれか1台を、回転数を可変範囲内となるようにしつつ対応するインバータ制御装置を介した回転数可変制御によって運転するとともに、それ以外の他の圧縮機本体を、順次その回転数を対応するインバータ制御装置を介して下限値又は上限値に固定して運転する制御装置1とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インバータにより回転数を可変制御される電動機によって駆動される圧縮機を複数台備えた圧縮空気製造設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、圧縮空気製造設備は、空気を圧縮する複数の圧縮機と、これら圧縮機をそれぞれ駆動する複数の電動機と、これら電動機の回転数をそれぞれ所定の下限値から上限値までの可変範囲内において可変制御する複数のインバータと、上記複数の圧縮機から吐出される圧縮空気を合流させる空気槽と、この空気槽内の圧力を検出する圧力検出手段と、この圧力検出手段の検出した圧力に基づき上記複数の圧縮機をそれぞれのインバータを介して制御する運転制御手段とを備えている。
【0003】
このような圧縮空気製造設備としては、例えば特開平11−343986号公報に記載のものがある。ここでは、回転数可変制御を行う圧縮機を1台のみに限定し、その他の圧縮機についてはその回転数を可変範囲の上限値(全負荷運転)とするか又は停止する。すなわち、例えば供給先の必要風量が減少する際には、その必要風量の減少に合わせて回転数可変制御されている圧縮機の回転数が低下し、必要風量がその回転数可変制御された圧縮機の吐出空気量分を要さない量まで減少したらその圧縮機を停止して、残りの圧縮機のうちのいずれか1台を回転数可変制御する。一方、供給先の必要風量が増加する際には、その必要風量の増加に合わせて回転数可変制御された圧縮機の回転数が上昇し、必要風量が運転中の圧縮機のみでは足りない量まで増加したら、その圧縮機の回転数を上限値に固定して運転し、停止中の圧縮機のいずれか1台を起動して回転数可変制御する。このようにすることで、例えばインバータにより回転数可変制御が行われる複数の圧縮機を単純に並列運転するような場合と比べ、特に必要風量が少ない領域において圧縮機の運転台数を少なくすることができるので、消費動力を小さくして動力低減を図ることができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−343986号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では以下のような課題が存在する。
すなわち、一般に、インバータを介して圧縮機の回転数可変制御を行う場合、圧縮機の回転数は、インバータ及び圧縮機を駆動する電動機等によって定まる所定の下限値から上限値までの可変範囲内において制御されるため、可変範囲の下限値より小さくなることはない。このため、供給先の必要風量が少なく圧縮機の回転数を可変範囲の下限値より小さくする必要がある場合には、通常、回転数をその下限値で一定とした上で、圧縮機の吸込み側に配設された吸込み絞り弁の閉塞及び圧縮機の吐出側に配設された放気弁の開放による無負荷運転を必要に応じて行うことで、供給先の必要風量に応じた圧縮空気の容量制御を行う。したがって、このような圧縮機の無負荷運転を行う場合には動力を余分に消費することとなり、省エネ特性が悪化する傾向にある。
【0006】
上記従来技術では、上述したように供給先の必要風量の増減に伴って圧縮機の運転台数も増減するが、必要風量の減少の際には停止される圧縮機の回転数が低下して下限値となった時点から上記無負荷運転をされることとなり、必要風量の増加の際には起動される圧縮機の回転数が上昇して下限値となるまで無負荷運転されることとなる。したがって、上記従来技術では供給先の必要風量の増減に伴う圧縮機の運転台数の増減の度に余分な動力を消費する無負荷運転が行われることとなり、省エネルギの観点において更なる改善の余地がある。
【0007】
本発明の目的は、消費動力を低減することができる圧縮空気製造設備を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明の圧縮空気製造設備は、複数の圧縮機と、これら圧縮機をそれぞれ駆動する複数の電動機と、これら電動機の回転数をそれぞれ所定の下限値から上限値までの可変範囲内で可変制御する複数のインバータと、圧縮空気供給先の必要風量の増減に応じて、前記複数の圧縮機のうちのいずれか1つを、回転数を前記可変範囲内となるようにしつつ前記インバータを介した回転数可変制御によって運転するとともに、それ以外の他の圧縮機を、順次回転数を前記インバータを介して前記下限値又は前記上限値に固定して運転する運転制御手段とを備えるものとする。
【0009】
一般に、インバータを介して圧縮機の回転数可変制御を行う場合、圧縮機の回転数は、インバータ及び圧縮機を駆動する電動機等によって定まる所定の下限値から上限値までの可変範囲内において可変制御されるため、可変範囲の下限値より小さくなることはない。このため、圧縮空気供給先の必要風量が少なく圧縮機の回転数を可変範囲の下限値より小さくする必要がある場合には、通常、回転数をその下限値で一定とした上で、圧縮機の吸込み側に配設された吸込み絞り弁の閉塞及び圧縮機の吐出側に配設された放気弁の開放による無負荷運転を必要に応じて行うことで、供給先の必要風量に応じた容量制御を行う。したがって、このような圧縮機の無負荷運転を行う場合には動力を余分に消費することとなり、圧縮空気製造設備の省エネ特性が悪化する。
【0010】
本発明においては、圧縮空気供給先の必要風量に応じて、運転制御手段で複数の圧縮機のうちいずれか1台のみの圧縮機をインバータを介した回転数可変制御によって運転する。このとき、運転制御手段は、この回転数可変制御される圧縮機の回転数が可変範囲内となるようにしつつ、これ以外の他の圧縮機を順次インバータを介して下限値又は上限値に固定して運転する。これにより、例えば供給先の必要風量の増減に伴って圧縮機の運転台数に増減が生じても、圧縮機の回転数は常に可変範囲内となるように運転される。この結果、回転数が下限値より小さくなって圧縮機の無負荷運転が行われるのを回避することができるので、圧縮機の運転台数の増減の度に無負荷運転が行われる前述の従来技術のような構造と比べ、無負荷運転による余分な消費動力がなくなる分、圧縮空気製造設備の消費動力を低減することができる。
【0011】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記運転制御手段は、前記複数の圧縮機のうちの少なくとも1つの回転数を前記上限値に固定した状態で、前記回転数可変制御されたいずれか1つの圧縮機の回転数が低下して前記下限値となった場合に、前記複数の圧縮機のうちの運転中であるもののいずれか1つの回転数を前記下限値に固定するとともに、前記複数の圧縮機のうち運転中のものにおいて回転数を前記上限値に固定して運転する台数を1つ減らすものとする。
【0012】
本発明においては、例えば圧縮空気供給先の必要風量が減少した場合に、運転制御手段で回転数可変制御が行われている圧縮機(以下、先の圧縮機と記述する)の回転数を低下させる。これにより、この先の圧縮機の回転数が可変範囲の下限値に達すると、例えばこの先の圧縮機の回転数を下限値に固定することでその回転数が下限値より小さくなることを防止し、同時に回転数可変制御を行う対象機を例えば回転数を上限値に固定して運転されている他の圧縮機(以下、後の圧縮機と記述する)に切り換える。これにより、さらに必要風量が減少した場合でも、後の圧縮機の回転数が回転数可変制御により必要風量の減少に追従して低下することで、先の圧縮機の回転数については下限値に固定した状態のままで必要風量に応じた容量制御を行うことができる。本発明によれば、このようにして供給先の必要風量が減少した際に回転数可変制御された圧縮機が無負荷運転となるのを回避することができるので、圧縮空気製造設備の消費動力を低減することができる。
【0013】
(3)上記(1)又は(2)において、また好ましくは、前記運転制御手段は、前記複数の圧縮機のうちのいずれか1つの回転数を前記下限値に固定した状態で、前記回転数可変制御されたいずれか1つの圧縮機の回転数が低下して第1のしきい値になった場合に、前記下限値に固定した圧縮機の回転数の固定を解除するとともに、前記複数の圧縮機のうちの運転中であるもののいずれか1つを停止するものとする。
【0014】
本発明においては、複数の圧縮機のうちのいずれか1台の回転数が下限値に固定された状態において、供給先の必要風量がこの回転数を下限値に固定した圧縮機の吐出空気量分を要しない量まで減少したときの回転数可変制御されている圧縮機の回転数を、第1のしきい値として例えば運転制御手段に予め設定入力しておく。これにより、複数の圧縮機のうちのいずれか1台の圧縮機の回転数が下限値に固定された状態において、供給先の必要風量が減少し、回転数可変制御されている圧縮機の回転数が低下して第1のしきい値となった場合には、回転数を下限値に固定した圧縮機の吐出空気量分を要しない量まで減少したとみなすことができるので、運転制御手段によって例えばその回転数を下限値に固定して運転した圧縮機の回転数の固定を解除し、停止する。このようにすることで、供給先の必要風量の減少に伴って圧縮機の運転台数を減少させる際に圧縮機が無負荷運転となるのを回避することができ、且つ、圧縮機の運転台数を供給先の必要風量に応じた必要最低限の台数とすることができる。したがって、圧縮空気製造設備の消費動力を確実に低減することができる。
【0015】
(4)上記(1)乃至(3)のいずれかにおいて、また好ましくは、前記運転制御手段は、前記複数の圧縮機のうちの少なくとも1つが停止した状態で、前記回転数可変制御されたいずれか1つの圧縮機の回転数が増大して第2のしきい値となった場合に、前記停止した圧縮機のうちいずれか1つを起動するとともに、前記複数の圧縮機のうちの運転中であるもののいずれか1つの回転数を前記下限値に固定するものとする。
【0016】
本発明においては、複数の圧縮機のうちの少なくとも1台が停止した状態において、供給先の必要風量が運転中の圧縮機の吐出空気量では不足する量まで増加したときの回転数可変制御された圧縮機の回転数を、第2のしきい値として例えば運転制御手段に予め設定入力しておく。これにより、複数の圧縮機のうちの少なくとも1台が停止した状態において、供給先の必要風量が増加し、回転数可変制御されている圧縮機の回転数が上昇して第2のしきい値となった場合には、供給先の必要風量が運転中の圧縮機の吐出空気量では不足する量まで増加したとみなすことができるので、運転制御手段によって停止した圧縮機のうちのいずれか1台を起動すると同時に、例えばこの起動した圧縮機の回転数を下限値に固定して運転する。なおこのとき、他の回転数可変制御された圧縮機の回転数が追従して低下するので、供給先の必要風量に応じた圧縮空気の容量制御は問題なく行われる。このようにして、供給先の必要風量の増加に伴って圧縮機の運転台数が増加する際に圧縮機が無負荷運転されるのを回避することができ、且つ、圧縮機の運転台数を供給先の必要風量に応じた必要最低限の台数とすることができる。したがって、圧縮空気製造設備の消費動力を確実に低減することができる。
【0017】
(5)上記(1)乃至(4)のいずれかにおいて、また好ましくは、前記運転制御手段は、前記複数の圧縮機のうちのいずれか1つの回転数を前記下限値に固定した状態で、前記回転数可変制御されたいずれか1つの圧縮機の回転数が増大して第2のしきい値となった場合に、前記下限値に固定した圧縮機の回転数の固定を解除するとともに、前記複数の圧縮機のうち運転中のものにおいて回転数を前記上限値に固定して運転する台数を1つ追加することを特徴とする圧縮空気製造設備。
【0018】
(6)上記(1)乃至(5)のいずれかにおいて、また好ましくは、前記複数の圧縮機から吐出される圧縮空気を合流させる空気槽と、この空気槽内の圧力を検出する圧力検出手段とをさらに備え、前記運転制御手段は、前記圧力検出手段で検出した圧力に応じて前記複数の圧縮機のうちいずれか1つを回転数可変制御によって運転するものとする。
【0019】
(7)上記目的を達成するために、本発明の圧縮機の制御方法は、圧縮空気供給先の必要風量の増減に応じて、インバータを介し所定の下限値から上限値までの可変範囲内で回転数を可変制御される電動機によって駆動される複数の圧縮機のうち、いずれか1つの圧縮機を、回転数が前記可変範囲内となるようにしつつ前記インバータを介した回転数可変制御によって運転するとともに、それ以外の他の圧縮機を、順次回転数を前記インバータを介して前記下限値又は前記上限値に固定して運転する方法とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の圧縮空気製造設備の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の圧縮空気製造設備の一実施の形態の全体構成を表したフローである。なお、図中実線の矢印は空気の流れ、破線の矢印は信号の流れを示している。
【0021】
この図1において、圧縮空気製造設備は3台の圧縮機ユニットA,B,Cと、これら圧縮機ユニットA,B,Cを制御する制御装置1と、圧縮機ユニットA,B,Cから吐出される圧縮空気が合流され、この合流された圧縮空気を供給先へ供給する空気槽2と、この空気槽2内の圧力を検出する圧力センサ3とを備えている。
【0022】
上記圧縮機ユニットA(又は圧縮機ユニットB,C、以下かっこ内対応関係同様)は、空気を圧縮する圧縮機本体4A(又は圧縮機本体4B,4C)と、この圧縮機本体4A(又は圧縮機本体4B,4C)を駆動する電動機5A(又は電動機5B,5C)と、この電動機5A(又は電動機5B,5C)の回転数を可変範囲内において可変制御するインバータ制御装置6A(又はインバータ制御装置6B,6C)とを備えている。このインバータ制御装置6A(又はインバータ制御装置6B,6C)には上記圧力センサ3で検出した空気槽圧力Pが入力されるようになっており、インバータ制御装置6A(又はインバータ制御装置6B,6C)はこの入力された空気槽圧力Pと例えばこのインバータ制御装置6A(又はインバータ制御装置6B,6C)に予め記憶(又は適宜設定入力してもよい)された目標圧力POとに基づきPID演算を行い、決定した回転数で電動機5A(又は電動機5B,5C)を駆動することで、圧縮機本体4A(又は圧縮機本体4B,4C)の回転数可変制御運転を行うようになっている。
【0023】
この回転数可変制御運転においては、圧縮機本体4A(又は圧縮機本体4B,4C)の回転数はインバータ制御装置6A(又はインバータ制御装置6B,6C)及び電動機5A(又は電動機5B,5C)等によって定まる所定の下限値FLA(又は下限値FLB,FLC)から上限値FHA(又は上限値FHB,FHC)までの可変範囲内において可変制御されるため、その回転数を上記下限値FLA(又は下限値FLB,FLC)より小さい値に可変させることはできない。このため、供給先の圧縮空気使用量が少なくなり、インバータ制御装置6A(又はインバータ制御装置6B,6C)による回転数可変制御によって圧縮機本体4A(又は圧縮機本体4B,4C)の回転数が低下して可変範囲の下限値FLA(又は下限値FLB,FLC)に達するような場合には、以下のような運転が行われるようになっている。なお、ここでは、説明を簡単にするために、圧縮空気製造設備が圧縮機ユニットA(又は圧縮機ユニットB,C)を単体で備えているものとして説明する。
【0024】
まず、インバータ制御装置6A(又はインバータ制御装置6B,6C)によって電動機5A(又は電動機5B,5C)の回転数が下限値FLA(又は下限値FLB,FLC)に固定される(以下、この状態の運転を最低負荷運転と記述する)。このとき、供給先の使用空気量がこの最低負荷運転された圧縮機ユニットA(又は圧縮機ユニットB,C)の吐出空気量よりも少ない場合には、空気槽2内の圧力が上昇する。この結果、圧力センサ3で検出する空気槽圧力Pが上昇して例えばインバータ制御装置6A(又はインバータ制御装置6B,6C)に予め記憶(又は適宜設定入力してもよい)された上限圧力PHに達すると、インバータ制御装置6A(又はインバータ制御装置6B,6C)により、圧縮機本体4A(又は圧縮機本体4B,4C)の吸込み側に配設された吸込み絞り弁7A(又は吸込み絞り弁7B,7C)が閉塞され、吐出側に配設された吐出配管8A(又は吐出配管8B,8C)から分岐して設けられた放気弁9A(又は放気弁9B,9C)が開放される(以下、この状態の運転を無負荷運転と記述する)。この無負荷運転時には、上記吐出配管8A(又は吐出配管8B,8C)の放気弁9A(又は放気弁9B,9C)より下流側に設けられた逆止弁10A(又は逆止弁10B,10C)が閉塞して空気槽2に圧縮空気が送られないため、空気槽2内の圧力が減少する。この結果、圧力センサ3で検出した空気槽圧力Pが減少して例えばインバータ制御装置6A(又はインバータ制御装置6B,6C)に予め記憶(又は適宜設定入力してもよい)された下限圧力PLに達すると、上記吸込み絞り弁7A(又は吸込み絞り弁7B,7C)が開放され、放気弁9A(又は放気弁9B,9C)が閉塞されて、圧縮空気が空気槽2に送られる。すなわち、再び最低負荷運転が行われる。このようにして、供給先の使用空気量が圧縮機ユニットA(又は圧縮機ユニットB,C)の最低負荷運転時の吐出空気量よりも少ない場合には、最低負荷運転と無負荷運転とが交互に行われるようになっている。
【0025】
また、圧縮機ユニットA(又は圧縮機ユニットB,C)は、吸込みフィルター11A(又は吸込みフィルター11B,11C)と、アフタークーラ12A(又はアフタークーラ12B,12C)とを備えている。すなわち、電動機5A(又は電動機5B,5C)の回転によって圧縮機本体4A(又は圧縮機本体4B,4C)内のスクリューロータ(図示せず)が回転駆動されることにより、空気が上記吸込みフィルター11A(又は吸込みフィルター11B,11C)及び吸込み絞り弁7A(又は吸込み絞り弁7B,7C)を介して圧縮機本体4A(又は圧縮機本体4B,4C)内へ吸入され、この圧縮機本体4A(又は圧縮機本体4B,4C)で圧縮・昇圧され高温となった圧縮空気は吐出配管8A(又は吐出配管8B,8C)を通って上記アフタークーラ12A(又はアフタークーラ12B,12C)で冷却され、空気槽2へ送られるようになっている。
【0026】
以上のように構成される圧縮機ユニットA,B,Cのインバータ制御装置6A,6B,6Cは、その回転数FA,FB,FCをそれぞれ前記の制御装置1に出力する。制御装置1は、この入力された回転数FA,FB,FCに応じ、各圧縮機ユニットA,B,Cのインバータ制御装置6A,6B,6Cに対してそれぞれ運転指示信号SA,SB,SCを出力する。これにより、各インバータ制御装置6A,6B,6Cは、この入力された運転指示信号SA,SB,SCに応じて圧縮機本体4A,4B,4Cの運転状態(運転、停止、全負荷運転(後述)、最低負荷運転、回転数可変制御運転)を決定する。制御装置1は、このようにして運転指示信号SA,SB,SCを各圧縮機ユニットA,B,Cのインバータ制御装置6A,6B,6Cにそれぞれ出力することで、圧縮機ユニットA,B,Cのうち1台だけに対し回転数可変制御を行い、必要に応じて1台だけを最低負荷運転し、その他の圧縮機ユニットについてはその回転数を可変範囲の上限値FHA(又は上限値FHB,FHC)に固定して運転(以下、全負荷運転と記述する)又は停止するとともに、圧縮機ユニットの運転台数が供給先の使用空気量に対して必要最低限となるように運転制御を行うようになっている。以下、この制御装置1による圧縮機ユニットA,B,Cの運転制御方法及びその動作の詳細内容を図2を用いて説明する。
【0027】
図2は、この制御装置1による圧縮機ユニットA,B,Cの運転制御方法とそのときの圧縮機ユニットA,B,Cの動作を表す図である。なお、制御装置1は回転数可変制御を行う圧縮機ユニットの順番について予め記憶(又は適宜設定入力してもよい)できるようになっており、本実施の形態においてはその順番をA→B→C(停止時)及びC→B→A(起動時)としている。
【0028】
まず、供給先の使用空気量が300%から0%まで減少する場合の制御方法及び動作について説明する。なお、ここでは圧縮機ユニットA,B,Cが3台とも全負荷運転されているときの吐出空気量(=使用空気量)を300%としている。また、圧縮機ユニットA,B,Cの運転時には、インバータ制御装置6A,6B,6Cは常に制御装置1に対してその回転数FA,FB,FCを出力するようになっている。
【0029】
供給先の使用空気量が300%(図2中d)であるとき、制御装置1から圧縮機ユニットB,C(正確にはインバータ制御装置6B,6C)に対して全負荷運転するように指示する運転指示信号(以下、全速ロック信号と記述する)SB,SCが出力され、これによりインバータ制御装置6B,6Cは圧縮機本体4B,4Cの回転数を可変範囲の上限値FHB,FHCに固定して運転する。また、圧縮機ユニットA(正確にはインバータ制御装置6A)に対しては回転数可変制御運転を行うように指示する運転指示信号(以下、回転数可変制御信号と記述)SAが出力され、これによりインバータ制御装置6Aは圧力センサ3で検出した空気槽圧力Pを入力し、この空気槽圧力Pに応じて圧縮機本体4Aの回転数を可変制御する。このようにして、空気槽12内の圧力はほぼ目標圧力POに一定に制御される。
【0030】
使用空気量が300%から徐々に減少すると(図2中d〜e間)、圧縮機ユニットB,C(正確には圧縮機本体4B,4C)については全負荷運転されつつ、圧縮機ユニットA(正確には圧縮機本体4A)の回転数が回転数可変制御により使用空気量の減少に追従して減少する。これにより空気槽圧力はほぼ目標圧力POに一定に保たれる。
【0031】
使用空気量が230%まで減少すると(図2中e)、圧縮機ユニットAの回転数は下限値FLAまで低下し、圧縮機ユニットAは最低負荷運転となる。このとき、制御装置1から圧縮機ユニットAに対して回転数を下限値FLAに固定するように指示する運転指示信号(以下、最低速ロック信号と記述する)SAが出力されて圧縮機ユニットAが最低負荷に固定されて運転されるとともに、圧縮機ユニットBへ出力されている全速ロック信号SBが解除され、この圧縮機ユニットBに対して回転数可変制御信号SBが出力されて圧縮機ユニットBが回転数可変制御運転される。なお、制御装置1(インバータ制御装置6Aでもよい)には例えばタイマT1が設けられており、圧縮機ユニットAの回転数が下限値FLAとなった状態が上記タイマT1に設定された設定時間t1だけ持続されて初めて、回転数可変制御機が圧縮機ユニットAから圧縮機ユニットBに切り換わるようになっている。これにより、回転数可変制御機の切換時のハンチングを防止できる。なお、上記圧縮機ユニットAの回転数が下限値FLAまで減少したときに最低負荷運転とするのは圧縮機ユニットAに限らず、圧縮機ユニットBでも、圧縮機ユニットCでもよい。すなわち、運転中の圧縮機ユニットのいずれか1台であればよい。
【0032】
使用空気量が230%からさらに減少すると(図2中e〜f間)、圧縮機ユニットAは最低負荷運転されつつ、圧縮機ユニットBの回転数が回転数可変制御により使用空気量の減少に追従して低下する。これにより、空気槽圧力はほぼ目標圧力POに一定に保たれる。
【0033】
さらに使用空気量が200%まで減少すると(図2中f)、圧縮機ユニットBの回転数がしきい値FMBまで減少する。なお、このしきい値FMBは、供給先の使用空気量が圧縮機ユニットB,Cの吐出量で足りる(言い換えれば、最低負荷運転された圧縮機ユニットAの吐出量分は要しない)量となったときの回転数可変制御機である圧縮機ユニットBの回転数として、例えば制御装置1に予め記憶(又は適宜設定入力してもよい)されたものであり、圧縮機ユニットBの吐出空気量が全負荷運転時の約70%(=100%−30%(最低負荷運転されている圧縮機ユニットAの吐出空気量))となるときの回転数である(又はその回転数よりも若干低い値としてもよい)。このとき、制御装置1から圧縮機ユニットAへ出力されている最低速ロック信号SAが解除されるとともに圧縮機ユニットAに対して停止信号SAが出力され、圧縮機ユニットAが停止する。なお、この圧縮機ユニットAの停止により、圧縮機ユニットBの回転数は回転数可変制御によってしきい値FMBから上限値FHB近傍まで上昇する。これにより、空気槽圧力はほぼ一定に保たれる。なおここでは、制御装置1は、圧縮機ユニットBの回転数がしきい値FMBとなった状態が例えば制御装置1(インバータ制御装置6Bでもよい)に設けられたタイマT2に設定される設定時間t2だけ持続され、且つ圧縮機ユニットAに最低速ロック信号SAが出力されていて初めて、圧縮機ユニットAを停止させるようになっている。これによりハンチングを防止でき、また誤動作を防止できるようになっている。すなわち、この後、図2中f〜g間では、圧縮機ユニットAが停止した状態で、圧縮機ユニットBの回転数が使用空気量の減少に追従して上限値FHB近傍から徐々に減少するが、再び上記しきい値FMBとなったときに同様な制御を行わないようになっている。なお、上記圧縮機ユニットBの回転数がしきい値FMBまで減少したときに停止するのは圧縮機ユニットAに限らず、圧縮機ユニットBでも、圧縮機ユニットCでもよい。すなわち、運転中の圧縮機ユニットのいずれか1台であればよい。
【0034】
その後、使用空気量が130%まで減少すると(図2中g)、上述した図2中eのときと同様の制御により、圧縮機ユニットB(圧縮機ユニットCでもよい)が最低負荷運転されるとともに圧縮機ユニットC(圧縮機ユニットBでもよい)が回転数可変制御運転される。さらに使用空気量が100%まで減少すると(図2中h)、圧縮機ユニットCの回転数がしきい値FMCまで減少する。なお、このしきい値FMCは、供給先の使用空気量が圧縮機ユニットC1台の吐出量で足りる(言い換えれば、最低負荷運転された圧縮機ユニットBの吐出量分は要しない)量となったときの回転数可変制御機である圧縮機ユニットCの回転数として、例えば制御装置1に予め記憶(又は適宜設定入力してもよい)されたものである(又はその回転数よりも若干低い値としてもよい)。このとき、上述した図2中fのときと同様の制御により、圧縮機ユニットB(圧縮機ユニットCでもよい)が停止される。
【0035】
このようにして使用空気量が100%以下まで減少すると、圧縮機ユニットCは前述した単独運転の場合と同様に制御される。すなわち、使用空気量が100%〜30%(図2中h〜i)の範囲では回転数可変制御運転され、これにより空気槽圧力が目標圧力POにほぼ一定に保たれる。一方、使用空気量が30%(図2中i)より少ない範囲では、空気槽圧力が上限圧力PHになると無負荷運転、下限圧力PL(本実施の形態では目標圧力POに設定されている。但し、目標圧力POより小さい値に設定してもよい)になると最低負荷運転が繰り返され、例えば無負荷運転が制御装置1(インバータ制御装置6Cでもよい)に設けられたタイマT3で設定される時間t3だけ持続した場合に、圧縮機ユニットCが停止される。
【0036】
次に、供給先の使用空気量が0%から300%まで増大する場合について説明する。
使用空気量が0%から増加すると空気槽12内の圧力が減少し、下限圧力PL(ここでは目標圧力PO)まで減少すると圧縮機ユニットC(圧縮機ユニットA又はBでもよい)が起動される。その後、使用空気量が30%(図2中j)となるまでは圧縮機ユニットCの無負荷運転と最低負荷運転とが交互に行われる。使用空気量が30%まで上昇すると圧縮機ユニットCの回転数可変制御が開始され、使用空気量が30%〜100%の範囲では回転数可変制御により空気槽圧力が目標圧力POにほぼ一定に保たれる。
【0037】
使用空気量が100%(図2中k)になると、圧縮機ユニットCの回転数が上昇してしきい値FNC(但し、図2には図示せず)に達する。なお、このしきい値FNCは、供給先の使用空気量が圧縮機ユニットC1台(又は圧縮機ユニットCと最低負荷運転された圧縮機ユニットBとの2台)の吐出流量では不足する量まで増加したときの回転数可変制御機である圧縮機ユニットCの回転数として、例えば制御装置1に予め記憶(又は適宜設定入力してもよい)されたものであり、可変範囲の上限値FHCより若干低めの値となっている(図2では煩雑防止のため上限値FHCのみ図示)。これは、例えば使用環境等によっては圧縮機ユニットCの回転数が可変範囲の上限値FHCまで上昇しきれない場合があり、その場合にはしきい値を上限値FHCとすると制御がうまくいかないためである。このとき、制御装置1から圧縮機ユニットBに対して起動信号SBが出力され圧縮機ユニットBが起動するとともに、最低速ロック信号SBが出力されてこの圧縮機ユニットBの最低負荷運転が行われる。この圧縮機ユニットBの最低負荷運転により、回転数可変制御された圧縮機ユニットCの回転数が追従して減少し、空気槽圧力は一定に保たれる。なおここでは、制御装置1は、圧縮機ユニットCの回転数がしきい値FNCとなった状態が例えばこの制御装置1(インバータ制御装置6Cでもよい)に設けられたタイマT4に設定される設定時間t4だけ持続され、且つ圧縮機ユニットBに最低速ロック信号SBが出力されていない状態のときに、圧縮機ユニットBを起動・最低負荷運転させるようになっている。これによりハンチングを防止でき、また誤動作を防止できるようになっている。すなわち、この後、図2中k〜l間において、圧縮機ユニットBが最低負荷運転された状態で圧縮機ユニットCの回転数が使用空気量の増加に追従して上昇し、再び上記しきい値FNCとなったときに同様の制御を行わないようになっている。なお、上記圧縮機ユニットCの回転数がしきい値FNCまで上昇したときに起動させるのは圧縮機ユニットAでもよい。すなわち、停止中の圧縮機ユニットのいずれか1台であればよい。また、その後最低負荷運転とするのは圧縮機ユニットCでもよい。すなわち、運転中の圧縮機ユニットのいずれか1台であればよい。
【0038】
使用空気量が130%(図2中l)まで増加すると、圧縮機ユニットCの回転数が再度しきい値FNC(但し、図2には図示せず)まで上昇する。これにより、制御装置1から圧縮機ユニットBへ出力されている最低速ロック信号SBが解除され、回転数可変制御信号SBが出力されて圧縮機ユニットBが回転数可変制御運転されるとともに、圧縮機ユニットCに全速ロック信号SCが出力されて圧縮機ユニットCが全負荷に固定されて運転される。なおここでは、制御装置1は、圧縮機ユニットCの回転数がしきい値FNCとなった状態が例えば制御装置1(インバータ制御装置6Cでもよい)に設けられたタイマT5に設定される設定時間t5だけ持続され、且つ圧縮機ユニットBに最低速ロック信号SBが出力されている場合に、圧縮機ユニットBを回転数可変制御運転させるようになっている。なお、ここで全負荷運転されるのは圧縮機ユニットBでもよい。すなわち、運転中の圧縮機ユニットのいずれか1台であればよい。
【0039】
この後、図2中l〜m間では、圧縮機ユニットCは全負荷運転されつつ、圧縮機ユニットBの回転数が回転数可変制御により使用空気量の増加に追従して上昇することで、空気槽圧力はほぼ目標圧力POに一定に保たれる。
【0040】
使用空気量が200%(図2中m)になると、上述した図2中kのときと同様の制御により、圧縮機ユニットAが起動されるとともに最低負荷運転される。なお、ここで最低負荷運転とするのは圧縮機ユニットBでも圧縮機ユニットCでもよい。すなわち、運転中の圧縮機ユニットのいずれか1台であればよい。
【0041】
さらに使用空気量が230%まで増加すると(図2中n)、上述した図2中lのときと同様の制御により、圧縮機ユニットAが回転数可変制御されるとともに圧縮機ユニットB(圧縮機ユニットAでもよい)が全負荷運転される。
【0042】
この後、図2中n〜o間においては、圧縮機ユニットB及びCは全負荷運転されつつ、圧縮機ユニットAの回転数は回転数可変制御により使用空気量の増加に追従して上昇する。これにより、空気槽圧力はほぼ目標圧力POに一定に保たれる。このようにして、使用空気量は300%に達する(図2中o)。
【0043】
以上において、制御装置1は特許請求の範囲各項記載の運転制御手段を構成し、圧縮機本体4A,4B,4Cは複数の圧縮機を構成し、インバータ制御装置6A,6B,6Cは電動機の回転数をそれぞれ所定の下限値から上限値までの可変範囲内で可変制御する複数のインバータを構成し、圧力センサ3は空気槽内の圧力を検出する圧力検出手段を構成する。また、しきい値FMBは第1のしきい値に相当し、しきい値FNCは第2のしきい値に相当する。
【0044】
以上説明したような構成及び動作を行う本発明の圧縮空気製造設備の一実施の形態の効果を以下に説明する。
上記図2において説明したように、圧縮機ユニットCにおいて、最低負荷運転と無負荷運転とを開始する際の吐出空気量(=使用空気量)は、全負荷運転時の吐出空気量(=使用空気量)を100%とした場合に約30%である(なお、この値は圧縮機ユニットによって異なる)。本実施の形態では圧縮機ユニットA,Bについても同様である。すなわち、各圧縮機ユニットA,B,Cは、圧縮機ユニット単体の使用空気量が圧縮機ユニットの全負荷運転時の吐出空気量の約30%〜100%の範囲においては回転数可変制御により運転され、使用空気量が約30%より少ない範囲においては最低負荷運転と無負荷運転とが交互に行われる。
【0045】
ここで、図3は、圧縮機ユニットA(又は圧縮機ユニットB,C)単体における使用空気量Qに対する消費動力Lの特性を表す図である。なお、この図3では、全負荷運転時の吐出空気量(=使用空気量)及び消費動力を100%として示している。
この図3に示すように、使用空気量Qが全負荷運転時の吐出空気量の約30%〜100%の範囲(すなわち回転数可変制御運転される範囲)では、消費動力Lは使用空気量Qの減少にほぼ比例して直線的に低下する特性を有している。一方、使用空気量Qが約30%より少ない範囲(すなわち、回転数可変制御運転が行えず無負荷運転と最低負荷運転が交互に行われる範囲)では、無負荷運転によって動力を余分に消費する分、使用空気量Qに対する消費動力Lの低下分が小さくなり、使用空気量Qが約30%〜100%の範囲と比べて圧縮機ユニットの省エネ特性が悪化する。
【0046】
図4はこのような消費動力特性を有する圧縮機ユニットA,B,Cを備えた本発明の圧縮空気製造設備の一実施の形態の消費動力特性図である。
この図4において、実線Xは本実施の形態の圧縮空気製造設備における使用空気量Qと消費動力Lとの関係を示しており、その消費動力の低減効果を比較例を用いて以下に説明する。
【0047】
第1の比較例として、インバータにより回転数可変制御が行われる圧縮機ユニットを単純に並列運転する構造を考える。これを本実施の形態にあてはめて考えると、各圧縮機ユニットA,B,Cが制御装置1からの運転指示を受けず、圧力センサ3で検出した空気槽圧力Pに応じてインバータ制御装置6A,6B,6Cによりそれぞれ回転数可変制御運転される構造である。この第1の比較例の使用空気量Qと消費動力Lとの関係は図4中破線Yのようになる。この第1の比較例においては、使用空気量にかかわらず3台の圧縮機ユニットA,B,Cが全台運転されるので、使用空気量Qの減少に応じて直線的に消費動力が減少する理想的な消費動力特性線(図4中原点と使用空気量Q及び消費動力L300%の点を結ぶ対角線。但し煩雑防止のため図示せず)に対し、使用空気量Qの全範囲において消費動力Lが大きくなる特性を有する。
【0048】
次に第2の比較例として、前述の特開平11−343986号公報に記載の従来技術のように回転数可変制御を行う圧縮機を1台のみに限定し、その他の圧縮機については全負荷運転又は停止とする構造を考える。この第2の比較例の使用空気量Qと消費動力Lとの関係は図4中実線Zのようになる。本第2の比較例では圧縮機ユニットの運転台数を使用空気量Qに応じて必要最低限の台数とすることができるので、特性線Zは使用空気量Qのほぼ全範囲に渡って上記の第1の比較例の特性線Yよりも下回っている。しかしながら、本第2の比較例では、使用空気量Qの増減に伴って圧縮機ユニットの運転台数が増減される度に無負荷運転が行われこととなり、単体使用空気量30%未満の省エネ特性の悪化する領域(図4中斜線領域)を有することとなる。したがって、本第2の比較例の特性線Zは、上記第1の比較例に比べれば前記の理想の消費動力特性線に近づけることはできるものの、この図4に示すように各圧縮機ユニットの単体使用空気量30%未満の範囲において、余分な動力を消費する領域を有している。
【0049】
これに対し、本実施の形態においては、図2において前述したように、使用空気量の減少時には、図2中e−f間及びg−h間において回転数可変制御された圧縮機ユニットの回転数を下限値に固定し、且つ回転数可変制御機を他の全負荷運転されている圧縮機ユニットに切り換えることで、回転数が下限値より小さくなることを回避する。一方、使用空気量の増加時には、図2中k−l間及びm−n間において起動する圧縮機ユニットの回転数を下限値に固定することで、その回転数が下限値より小さくなることを回避する。このようにして、本実施の形態によれば、圧縮機ユニットC1台運転時の無負荷運転領域である使用空気量30%以下の範囲を除く全ての使用空気量の範囲(すなわち使用空気量が30%以上の範囲、図2中d−i間及びj−o間)において、圧縮機ユニットが無負荷運転となるのを回避することができるので、無負荷運転による余分な消費動力がなくなる分、圧縮空気製造設備の消費動力を低減することができる。したがって、本実施の形態の特性線Xは、第2の比較例の特性線Zと比べて省エネ特性の悪化する領域(図4中斜線領域)分を低減することができた結果、前記の理想の消費動力特性線に極めて近づけることができる。
【0050】
また、本実施の形態によれば、圧縮機ユニットA,B,Cが無負荷運転となるのを回避することができるので、各圧縮機ユニットに備えられる吸込み絞り弁7A,7B,7C及び放気弁9A,9B,9C等の無負荷運転時に動作する機器の動作頻度が極めて少なくなり、その結果、それらの機械的寿命を延ばすことができる効果もある。
【0051】
なお、上記本発明の一実施の形態においては圧縮空気製造設備は3台の圧縮機ユニットA,B,Cを備えるものとしたが、圧縮機ユニットの台数は3台に限るものではなく、2台でもよいし、また4台以上でもよい。
【0052】
また、上記本発明の一実施の形態では、各圧縮機ユニットA,B,Cの回転数可変制御運転時には、各圧縮機ユニットA,B,Cに備えられるインバータ制御装置6A,6B,6Cが圧力センサ3で検出した空気槽圧力Pに応じて圧縮機本体4A,4B,4Cの回転数をそれぞれ可変制御するようにしたが、これに限らない。すなわち、例えば目標圧力POを制御装置1に記憶(又は適宜設定入力してもよい)するようにし、圧力センサ3で検出した空気槽圧力Pに応じてこの制御装置1がPID演算により回転数を決定し、インバータ制御装置6A,6B,6Cを介して圧縮機本体4A,4B,4Cの回転数をそれぞれ可変制御するようにしてもよい。なお、この場合における制御装置1は、請求項6記載の運転制御手段を構成する。
【0053】
またさらに、上記本発明の一実施の形態では、回転数可変制御を行う圧縮機ユニットの切り換えの順番をA→B→C(停止時)の順としたが、これに限らず、A→C→B、B→A→C、B→C→A、C→A→B、又はC→B→Aの順番にしてもよい。起動時の順番についても同様にC→B→Aに限られるものではない。また、回転数可変制御を行う圧縮機ユニットは運転台数の増減の度に必ずしも切り換える必要はなく、例えばA→B→Bというように同じ圧縮機ユニットについて連続して回転数可変制御をしてもよいし、例えばC→C→Cというように特定の圧縮機ユニットについてのみ回転数可変制御を行うようにしてもよい。図5は、この圧縮機ユニットCについてのみ回転数可変制御を行う場合の圧縮機ユニットA,B,Cの運転制御方法と動作を表す図である。
【0054】
この図5において、前述した図2と相違する点は、まず、使用空気量が230%まで減少して(図5中e)回転数可変制御された圧縮機ユニットCの回転数が下限値FLCとなったときに、この圧縮機ユニットCを最低負荷運転とせずに全負荷運転された圧縮機ユニットAを最低負荷運転とする点である。このとき、圧縮機ユニットCの回転数は回転数可変制御により追従して上限値FHC近傍まで上昇し、これにより空気槽圧力はほぼ目標圧力POに一定に保たれる。また同様に、使用空気量が130%まで減少して(図5中g)圧縮機ユニットCの回転数が再び下限値FLCとなったときについても、この圧縮機ユニットCを最低負荷運転とせずに全負荷運転された圧縮機ユニットBを最低負荷運転とする。
【0055】
一方、使用空気量の増加時においては、使用空気量が130%まで増加して(図5中l)圧縮機ユニットCの回転数がしきい値FNC(図5には図示せず)となったときに、起動後最低負荷で固定運転した圧縮機ユニットBの回転数の固定を解除して直接全負荷運転とする点である。このとき、圧縮機ユニットCの回転数は回転数可変制御により追従して下限値FLC近傍まで低下し、これにより空気槽圧力はほぼ目標圧力POに一定に保たれる。また同様に、使用空気量が230%まで増加して(図5中n)回転数が再びしきい値FNCとなったときについても、最低負荷で固定運転した圧縮機ユニットAを直接全負荷運転とする。したがって、本変形例においても使用空気量の増減に伴う圧縮機ユニットの運転台数の増減時に圧縮機ユニットが無負荷運転となるのを回避することができるので、無負荷運転による余分な消費動力がなくなる分、圧縮空気製造設備の消費動力を低減することができる。
【0056】
図6は、本変形例の圧縮空気製造設備の消費動力特性図である。この図6に示すように、本変形例の特性線X′についても、前述の一実施の形態と同様に省エネ特性の悪化する領域(図6中斜線領域)分を低減することができる。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、圧縮空気供給先の必要風量に応じ、運転制御手段で複数の圧縮機のうちいずれか1台のみの圧縮機をその回転数が可変範囲内となるように回転数可変制御運転し、他の圧縮機については順次回転数を下限値又は上限値に固定して運転する。これにより、供給先の必要風量の増減に伴って圧縮機の運転台数に増減が生じる際にも常に圧縮機の回転数は可変範囲内となり、圧縮機の無負荷運転が行われるのを回避することができる。したがって、無負荷運転による余分な消費動力がなくなる分、圧縮空気製造設備の消費動力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧縮空気製造設備の一実施の形態の全体構成を表したフローである。
【図2】本発明の圧縮空気製造設備の一実施の形態を構成する制御装置による圧縮機ユニットの運転制御方法とその動作を表す図である。
【図3】本発明の圧縮空気製造設備の一実施の形態を構成する圧縮機ユニット単体における使用空気量に対する消費動力の特性を表す図である。
【図4】本発明の圧縮空気製造設備の一実施の形態の消費動力特性図である。
【図5】本発明の圧縮空気製造設備の一実施の形態の変形例における、制御装置による圧縮機ユニットの運転制御方法とその動作を表す図である。
【図6】本発明の圧縮空気製造設備の一実施の形態の変形例の消費動力特性図である。
【符号の説明】
1 制御装置(運転制御手段)
2 空気槽
3 圧力センサ(圧力検出手段)
4A,4B,4C 圧縮機本体(圧縮機)
5A,5B,5C 電動機
6A,6B,6C インバータ制御装置(インバータ)

Claims (7)

  1. 複数の圧縮機と、
    これら圧縮機をそれぞれ駆動する複数の電動機と、
    これら電動機の回転数をそれぞれ所定の下限値から上限値までの可変範囲内で可変制御する複数のインバータと、
    圧縮空気供給先の必要風量の増減に応じて、前記複数の圧縮機のうちのいずれか1つを、回転数を前記可変範囲内となるようにしつつ前記インバータを介した回転数可変制御によって運転するとともに、それ以外の他の圧縮機を、順次回転数を前記インバータを介して前記下限値又は前記上限値に固定して運転する運転制御手段とを備えたことを特徴とする圧縮空気製造設備。
  2. 請求項1記載の圧縮空気製造設備において、前記運転制御手段は、前記複数の圧縮機のうちの少なくとも1つの回転数を前記上限値に固定した状態で、前記回転数可変制御されたいずれか1つの圧縮機の回転数が低下して前記下限値となった場合に、前記複数の圧縮機のうちの運転中であるもののいずれか1つの回転数を前記下限値に固定するとともに、前記複数の圧縮機のうち運転中のものにおいて回転数を前記上限値に固定して運転する台数を1つ減らすことを特徴とする圧縮空気製造設備。
  3. 請求項1又は2記載の圧縮空気製造設備において、前記運転制御手段は、前記複数の圧縮機のうちのいずれか1つの回転数を前記下限値に固定した状態で、前記回転数可変制御されたいずれか1つの圧縮機の回転数が低下して第1のしきい値になった場合に、前記下限値に固定した圧縮機の回転数の固定を解除するとともに、前記複数の圧縮機のうちの運転中であるもののいずれか1つを停止することを特徴とする圧縮空気製造設備。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の圧縮空気製造設備において、前記運転制御手段は、前記複数の圧縮機のうちの少なくとも1つが停止した状態で、前記回転数可変制御されたいずれか1つの圧縮機の回転数が増大して第2のしきい値となった場合に、前記停止した圧縮機のうちいずれか1つを起動するとともに、前記複数の圧縮機のうちの運転中であるもののいずれか1つの回転数を前記下限値に固定することを特徴とする圧縮空気製造設備。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の圧縮空気製造設備において、前記運転制御手段は、前記複数の圧縮機のうちのいずれか1つの回転数を前記下限値に固定した状態で、前記回転数可変制御されたいずれか1つの圧縮機の回転数が増大して第2のしきい値となった場合に、前記下限値に固定した圧縮機の回転数の固定を解除するとともに、前記複数の圧縮機のうち運転中のものにおいて回転数を前記上限値に固定して運転する台数を1つ追加することを特徴とする圧縮空気製造設備。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載の圧縮空気製造設備において、前記複数の圧縮機から吐出される圧縮空気を合流させる空気槽と、この空気槽内の圧力を検出する圧力検出手段とをさらに備え、前記運転制御手段は、前記圧力検出手段で検出した圧力に応じて前記複数の圧縮機のうちいずれか1つを回転数可変制御によって運転することを特徴とする圧縮空気製造設備。
  7. 圧縮空気供給先の必要風量の増減に応じて、インバータを介し所定の下限値から上限値までの可変範囲内で回転数を可変制御される電動機によって駆動される複数の圧縮機のうち、いずれか1つの圧縮機を、回転数が前記可変範囲内となるようにしつつ前記インバータを介した回転数可変制御によって運転するとともに、それ以外の他の圧縮機を、順次回転数を前記インバータを介して前記下限値又は前記上限値に固定して運転することを特徴とする圧縮機の制御方法。
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