JP2004204221A - 画像記録用黄色顔料組成物及びその製造方法 - Google Patents

画像記録用黄色顔料組成物及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004204221A
JP2004204221A JP2003366182A JP2003366182A JP2004204221A JP 2004204221 A JP2004204221 A JP 2004204221A JP 2003366182 A JP2003366182 A JP 2003366182A JP 2003366182 A JP2003366182 A JP 2003366182A JP 2004204221 A JP2004204221 A JP 2004204221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
general formula
represented
group
yellow pigment
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003366182A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4168118B2 (ja
Inventor
Koichi Takahara
耕一 高原
Kensuke Ajizono
建介 味園
Hidehiro Tamadome
秀広 玉留
Junichiro Sato
淳一郎 佐藤
Kunji Kitamura
勲次 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Color Works Ltd
Original Assignee
Sanyo Color Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP2002362517A external-priority patent/JP2003253188A/ja
Application filed by Sanyo Color Works Ltd filed Critical Sanyo Color Works Ltd
Priority to JP2003366182A priority Critical patent/JP4168118B2/ja
Priority to US10/721,402 priority patent/US6960252B2/en
Priority to DE60330941T priority patent/DE60330941D1/de
Priority to EP20030257476 priority patent/EP1424370B1/en
Publication of JP2004204221A publication Critical patent/JP2004204221A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4168118B2 publication Critical patent/JP4168118B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
    • C09B67/0046Mixtures of two or more azo dyes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 画像再現性、画像保持性が良好で、且つ、安価で安全性に優れたバランスの良い画像記録用黄色顔料着色剤として好適な、モノアゾ系の画像記録用黄色顔料組成物を提供する。
【解決手段】一般式(1)で表されるモノアゾ黄色主顔料と、スルホン酸基を有する所定のジスアゾ黄色顔料及び/又は所定のモノアゾ黄色顔料とを含有する画像記録用黄色顔料組成物である。
【化1】
Figure 2004204221

【選択図】 なし

Description

本発明は、画像記録用黄色顔料組成物及びその製造方法に関し、更に詳細には、電子写真、静電印刷法、インクジェット方式等のカラー画像形成に用いられる画像記録用黄色顔料組成物及びその製造方法に関するものである。
電子写真、静電印刷法、インクジェット方式等でのカラー画像形成において、品質の良いカラー画像再現性を得るためには次のような特性、即ち、色相、透明性、着色力等の光学的特性や、耐光性、耐熱性、耐溶剤性等の耐久性が要求され、更に、着色剤に起因する変異原生、分解生成物等の安全性に問題のないことも併せて要求される。そのため、使用される着色剤は耐久性の面から、一般に染料よりも顔料の方が好ましく、黄色顔料としては、例えば、C.I.Pigment Yellow 12、同13、同17、同83のようなベンジジン系ジスアゾ顔料やC.l.Pigment Yellow 93、同95、同128、同151、同154、同155、同180のような縮合系アゾ顔料等が使用されている。
しかしながら、ベンジジン系ジスアゾ顔料は、主として色相、透明性、着色力等の光学的特性が影響するカラー画像再現性には良好であるが、主として耐光性が影響する画像の保持性については好ましくなく、また、ベンジジン類に起因する分解生成物のため安全性も疑問視されている。一方、縮合系アゾ顔料は、ベンジジン系ジスアゾ顔料に比べて、画像の保持性や安全性は満足できるが、高価格であることや、カラー画像再現性が不十分である等の欠点を有し、更に分散性にも問題があり、それぞれ一長一短があるのが現状である。
アゾ顔料の分散性を改良する方法として、例えば、アゾ系分散剤を使用することが提案されている(特許文献1)。しかしながら、このアゾ系分散剤は塗料、インキ等の顔料粒径が1〜20μm程度である場合には有効であるが、電子写真、静電印刷法、インクジェット方式等でのカラー画像形成に使用される顔料は更に粒径が小さいため、分散効果が十分ではない。
特開平7−126546号公報(請求項1)
本発明は、電子写真、静電印刷法、インクジェット方式等におけるカラー画像形成方法のために、画像再現性、画像保持性が良好で、且つ、安価で安全性に優れたバランスの良い画像記録用黄色顔料着色剤として好適な、モノアゾ系の画像記録用黄色顔料組成物を提供することをその目的とするものである。
本発明の画像記録用黄色顔料組成物は、下記一般式(1)で表されるモノアゾ黄色主顔料と、下記一般式(2)で示されるジスアゾ黄色顔料及び/又は下記一般式(3)で示されるモノアゾ黄色顔料とを含有することを特徴とする。
Figure 2004204221
Figure 2004204221
Figure 2004204221
ここで、化1〜化3に於いて、R1及びR2は互いに相違する水素原子、塩素原子、ニトロ基、メチル基又はメトキシ基を表し、R3,R4及びR5は同じか又は相違する水素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基又はエトキシ基を表し、R6及びR7はメチル基又はメトキシ基を表し、Q1〜Q4はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜2の低級アルキル基若しくは低級アルコキシ基又は水酸基を表し、Wは、化4に示される基から選択される置換基であり、mは0又は1の整数を表し、A及びBは、それぞれ独立に−NH−Y−SO3Hで示される基又は−OH基の何れかであり、ここでYは、エチレン基、フェニレン基及びナフチレン基から選択される基であって置換基を含むものであってもよい。
Figure 2004204221
一般式(1)で表される前記モノアゾ黄色主顔料の含有量は98〜80モル%であり、一般式(2)で示される前記ジスアゾ黄色顔料及び/又は一般式(3)で示される前記モノアゾ黄色顔料の合計の含有量が2〜20モル%であることが好ましい。
また、一般式(1)で表される前記モノアゾ黄色主顔料の1次粒子径と、一般式(2)で示される前記ジスアゾ黄色顔料の1次粒子径と、一般式(3)で示される前記モノアゾ黄色顔料の1次粒子径は、何れも0.15〜0.2μmの範囲であることが好ましい。
本発明の画像記録用黄色顔料組成物の製造方法は、一般式(4)で示される一般式(1)のベースと、一般式(5)で示される一般式(2)の前記ジスアゾ黄色顔料のベース及び/又は一般式(6)で示される一般式(3)の前記モノアゾ黄色顔料のベースとによって構成されるジアゾニウム塩と、一般式(7)で示される、一般式(1)、一般式(2)及び/又は一般式(3)のカップラーとをカップリング反応させることを特徴とする。
Figure 2004204221
Figure 2004204221
Figure 2004204221
ここで、化5〜化7に於いて、R1及びR2は互いに相違する水素原子、塩素原子、ニトロ基、メチル基又はメトキシ基を表し、R3,R4及びR5は同じか又は相違する水素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基又はエトキシ基を表し、R6及びR7はメチル基又はメトキシ基を表し、Q1〜Q4はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜2の低級アルキル基若しくは低級アルコキシ基又は水酸基を表し、Wは、化8に示される基から選択される置換基であり、mは0又は1の整数を表し、A及びBは、それぞれ独立に−NH−Y−SO3Hで示される基又は−OH基の何れかであり、ここでYは、エチレン基、フェニレン基及びナフチレン基から選択される基であって置換基を含むものであってもよい。
Figure 2004204221
Figure 2004204221
ここで、上記において、一般式(1)で表される前記モノアゾ黄色主顔料と、前記モノアゾ黄色主顔料とは別個に合成した一般式(2)で示される前記ジスアゾ黄色顔料及び/又は一般式(3)で示される前記モノアゾ黄色顔料とを配合してもよい。
また、上記において、一般式(4)で示される一般式(1)のベース98〜80モル%と、一般式(5)で示される一般式(2)の前記ジスアゾ黄色顔料のベース及び/又は一般式(6)で示される一般式(3)の前記モノアゾ黄色顔料のベース2〜20モル%とによって構成されるジアゾニウム塩と、一般式(7)で示される、一般式(1)、一般式(2)及び/又は一般式(3)のカップラーとをカップリング反応させる構成としてもよい。
更に、上記において、一般式(1)で表される前記モノアゾ黄色主顔料98〜80モル%と、前記モノアゾ黄色主顔料とは別個に合成した一般式(2)で示される前記ジスアゾ黄色顔料及び/又は一般式(3)で示される前記モノアゾ黄色顔料2〜20モル%とを配合することが好ましい。
本発明の画像記録用黄色顔料組成物を使用すれば、電子写真、静電印刷法等に基づくカラー画像形成方法に関して、画像再現性、画像保持性が良好で、且つ、安価で安全性に優れたバランスの良い画像記録用黄色着色剤が得られる。また、本発明の画像記録用黄色顔料組成物の製造方法によれば、上記特性に優れた黄色顔料組成物が提供される。
以下に、本発明を更に詳細に説明する。
モノアゾ黄色主顔料を画像記録用着色剤として使用するためには、これらモノアゾ主顔料本来の特性を維持しつつ、更に光学的特性を改良するに加えて、溶剤、熱等に対する結晶安定性の改良が必要となる。この問題を解決するためには、一般式(1)で示されるモノアゾ黄色主顔料と、このモノアゾ黄色主顔料とは構造が異なり、スルホン酸基を含有した特定の一般式(2)で示されるジスアゾ黄色顔料及び/又は下記一般式(3)で示されるモノアゾ黄色顔料を導入混在させることにより、モノアゾ黄色顔料を含む画像記録用着色組成物の作製過程での結晶成長を防止することができる。
一般式(1)で示されるモノアゾ黄色主顔料の配合割合は、98〜80モル%が好ましく、一般式(2)で示されるジスアゾ黄色顔料及び/又は下記一般式(3)で示されるモノアゾ黄色顔料の配合割合は、2〜20モル%が好ましい。また、これらの黄色主顔料及び黄色顔料の1次粒子径は、0.15〜0.2μmの小さな数値に設定することにより、モノアゾ黄色顔料を含む画像記録用着色組成物の作製過程での結晶成長を防止することができる。
これらスルホン酸基を含有した特定の一般式(2)及び/又は一般式(3)で示される黄色顔料の、一般式(1)で示されるモノアゾ黄色主顔料への導入は、カップリング反応合成時に導入するか、又は、それぞれ別個に合成した顔料をペースト状や粉末状態で混合、配合することにより行うことができる。合成時に導入する場合は、一般式(4)で示されるベース(好ましくは98〜80モル%)と、一般式(5)及び/又は一般式(6)で示されるベース(好ましくは2〜20モル%)とを用いて同時に又は別々にジアゾニウム塩を作製した後、一般式(7)で示されるカップラーとカップリング反応を行えばよく、また、別個に合成した顔料を混合、配合して導入する場合は、一般式(1)、一般式(2)及び/又は一般式(3)の顔料を用いて別個にカップリング反応を行って顔料を合成した後に、好ましくは2〜20モル%になるように混合、配合すればよい。この場合、一般式(1)で示される顔料のカップリング反応合成後に、一般式(2)及び/又は一般式(3)の所定量の顔料ペーストを添加混合して本発明の顔料に仕上げてもよいし、又は、各々の粉末状顔料の所定量を配合して仕上げてもよい。
ここで、一般式(4)で示されるベースの例としては、2−ニトロ−4−メチルアニリン、p−クロロ−o−ニトロアニリン、p−ニトロアニリン、o−ニトロアニリン、p−メトキシ−o−ニトロアニリン、4−ニトロ−2−メトキシアニリン等が挙げられる。
一般式(5)で示されるベースの例としては、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル−6,6’−ジスルホン酸、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジアミノビフェニル−6,6’−ジスルホン酸が挙げられる。
一般式(6)で示されるベースは、それぞれ独立に−NH−Y−SO3Hで表される基又は−OH基の何れかであるA及びBを有し、Yは、エチレン基、フェニレン基及びナフチレン基から選択される基であって置換基を含むものであってもよい。−NH−Y−SO3Hとして使用される代表的なものとしては、タウリン、スルファニル酸、メタニル酸、オルタニル酸、ナフチオン酸、トビアス酸、2−アミノフェノール−4−スルホン酸、2−メトキシアニリン−5−スルホン酸、4−クロルアニリン−3−スルホン酸、2−ニトロアニリン−3−スルホン酸、2−ニトロアニリン−4−スルホン酸、4B酸(p−トルイジン−m−スルホン酸)、2B酸(o−クロロ−p−トルイジン−m−スルホン酸)、C酸(3−アミノ−6−クロロトルエン−4−スルホン酸)、CB酸(3−アミノ−6−クロロ安息香酸−4−スルホン酸)、ガンマー酸(2−アミノ−8−ナフトール−6−スルホン酸)等が挙げられる。
これら一般式(6)で示されるベースの調製法は、次の(1)及び(2)で示される2つの方法が代表的なものであり、その概略を以下に示す。
(1)まず、一般式(8)で示されるジアミンの1.0モルと塩化シアヌル1.0モルを反応させ、次に、その反応物にタウリン等の−NH−Y−SO3Hで示される化合物1.0〜2.0モルを反応させればよい。
Figure 2004204221
(2)まず、塩化シアヌル1.0モルと、タウリン等の−NH−Y−SO3Hで示される化合物1.0〜2.0モルとを反応させ、次に、一般式(8)で示されるジアミンの1.0モルとを反応させればよい。尚、(1)及び(2)で示した方法以外にも様々な調製法を使用することは可能である。
一般式(7)で示されるカップラーとしては、アセトアセチルアニライド、アセトアセチル−o−クロロ−アニライド、アセトアセチル−o−アニシダイド、アセトアセチル−p−アニシダイド、アセトアセチル−o−トルイダイド、アセトアセチル−m−キシリダイド、2,5−ジメトキシ−4−クロロ−アセトアセチルアニライド、2,5−ジメチル−アセトアセチルアニライド、アセトアセチル−p−フェニチダイド等が例示できる。
本発明の目的とする画像記録用黄色顔料組成物を得るには、一般式(1)で示されるモノアゾ黄色主顔料98〜80モル%と、スルホン酸基を含有した一般式(2)で示されるジスアゾ黄色顔料及び/又は一般式(3)で示されるモノアゾ黄色顔料を2〜20モル%、好ましくは3〜15モル%を導入混在させることが好ましい。ジスアゾ黄色顔料及び/又モノアゾ黄色顔料の導入量が2モル%未満であれば、顔料の1次粒子径が大きくなり、光学的特性の改良が不十分となり、逆に20モル%を越えても色相の鮮明性を阻害し、光学的特性を阻害し、本発明の目的とする画像記録用黄色顔料組成物が得られ難くなる。
このようにして得た本発明の顔料は、顔料の1次粒子径を小さくして、透明性、着色力を上げることにより、一般的に耐光性は低下するものであるが、本発明の顔料は従来の未処理のモノアゾ黄色顔料と比較して耐光性の低下は非常に小さく、耐光性が影響する画像保持性には問題のないものであった。
以上、述べてきた黄色顔料の、画像記録用着色剤としての基本的な適性有無の判定法としては、従来から一般的で簡易的な方法として知られている次のような方法を採用することができる。即ち、画像記録用黄色顔料組成物がカラートナー用の場合であれば、先ず結着樹脂として通常使用されているポリエステルやアクリルのような樹脂に、顔料を高濃度、高分散化したマスターバッチを調製し、次に、このマスターバッチの顔料分が3〜5重量%になるように、テトラヒドロフラン、酢酸エチル等の溶剤で希釈した上記樹脂・顔料分散液を調製し、これを透明フィルムに展色して試料を作成する。この試料をオーバーヘッドプロジェクター(OHP)にセットし、その透過色を目視により判定する。これと併せて、同じく作製した試料の分光透過率特性(Y値、透過率)を測色する。又、耐光性もフェドメーターで一定時間照射を行い、同分光測色計で測色する。更に、電子顕微鏡により得られたモノアゾ黄色顔料の形状等も観察し、これらの結果を総合して判定することができる。
尚、上記の方法によって製造された画像記録用黄色顔料組成物からカラートナーを製造するためには、従前の手順に従って以下のように行うとよい。すなわち、線状ポリエステル樹脂(ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物−テレフタル酸縮合生成物、軟化点107℃、ガラス転移点63℃)、又はスチレンアクリル樹脂(スチレン/ブチルメタクリレート共重合体であって、軟化点115℃、ガラス転移点63℃)等の結着樹脂55〜75重量部、好ましくは60〜65重量部ををニーダーに投入し、105〜135℃、好ましくは110〜120℃で加熱溶融した中に、本発明の黄色顔料25〜45重量部、好ましくは35〜40重量部を少しずつ投入してマスターバッチを作製する。次に、このマスターバッチ7〜20重量部、好ましくは10〜15重量部を、前記線状ポリエステル樹脂又はスチレンアクリル樹脂等の結着樹脂80〜93重量部、好ましくは85〜90重量部に、適量の電荷調整剤と共に添加して希釈し、105〜135℃、好ましくは110〜120℃で溶融、混練する。これを冷却後、粉砕して得られる粉体を分級し、平均粒径5〜12μmとして、更に流動性向上剤、クリーニング助剤等を添加してカラートナーを得る。
また、画像記録用黄色顔料組成物が、水性インクジェット用の場合には、先ず通常使用されている分散能のあるアクリル系のような樹脂を使い、20〜30%の高濃度・高分散化した顔料の水系分散体を作り、その顔料平均粒径及び粘度を測定する。次に、この分散体の顔料分が3〜5重量%になるように、水/グリセリン等の溶剤で希釈した上記樹脂・顔料分散液を調製し、これを水性インクジェット用インク用の専用紙に展色して試料を作製する。
この試料の光学濃度〔Optical Dencity=log10(入射光量/出射光量)、以下OD値という。]をマクベス濃度計で測色する。又、同じ試料の耐光性もフェドメーターで一定時間照射を行い、同分光測色計で測色する。これらの顔料の平均粒径、粘度、OD値及び耐光性の結果や電子顕微鏡により得られたモノアゾ黄色顔料の形状等も観察し、これらの結果を総合して判定する。
上記の方法によって製造された画像記録用黄色顔料組成物から、水性インクジェット用インクを製造する場合には、公知の構成主成分として、分散剤(界面活性剤又は水溶性樹脂)、表面張力調整剤(界面活性剤)、水溶性有機溶剤、防腐剤、pH調整剤、防錆剤等を必要により添加してもよい。
上記の場合の水性インクジェット用インクに適した分散剤としては、公知のものが全て使用可能であり、アニオン系又はノニオン系の界面活性剤であって顔料の分散剤として用いられているものを全て使用することができる。例えば、アニオン性活性剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルジアリールエーテルジスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル塩、グリセロールボレイト脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセロール脂肪酸エステルを挙げることができ、ノニオン性活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンオキシプロピレンブロックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルポリオキシエチレンアルキルアミン等を挙げることができる。これらの分散剤は、黄色インクの全重量に対して0.3〜40重量%の範囲で使用される。
また、本発明の水性インクジェット用インクに適した分散剤として、分散能を有する水溶性樹脂を使用することもできる。本発明において好適に使用される水溶性樹脂としては、一旦溶媒に溶けてしまえばインクジェット用プリンターの使用温度又は室温で、顔料の析出やゲル化が生じないものが選ばれる。使用し得る水溶性樹脂としては、例えばアクリル系樹脂を挙げることができ、具体的にはスチレン−アクリル酸共重合体、アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合物の塩、スチレン−マレイン酸共重合物の塩、スチレン−無水マレイン酸共重合物の塩、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合物の塩等を挙げることができる。また、アクリロニトリル、酢酸ビニル、アクリルアミド、塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、ヒドロキシエチルアクリレート等のモノマーが共重合されてもよい。更に、これらは、単独又は複数の組み合わせで添加してもよい。これらの分散剤は、黄色インクの全重量に対して0.1〜30重量%、好ましくは1〜30重量%の範囲で使用される。
本発明において好適に使用される表面張力調整剤としては、調合されるインクに悪影響を及ぼさないものであれば、公知のものを全て使用することができる。表面張力調整剤としては、アニオン系、カチオン系、ノニオン系の何れの界面活性剤をも使用することができる。具体的には、アニオン系界面活性剤として、ポリエチレングリコールアルキルエーテル硫酸エステル塩、高級アルコール硫酸塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等を例示することができ、カチオン系界面活性剤としては、ポリ2−ビニルピリジン誘導体、ポリ4−ビニルピリジン誘導体等を例示することができ、ノニオン系界面活性剤として、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン等を例示することができる。
インクの物性を所望の値に調整するため、及びインクの乾燥を防止するために、水と下記の水溶性有機溶剤とを混合して使用することもできる。即ち、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコールのような炭素数1〜4のアルキルアルコール、アセトンやアセトンアルコールのようなケトン又はケトンアルコール、テトラヒドロフランやジオキサンのようなエーテル、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル等の多価アルコール及びそのエーテル、アセテート類、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリノン、ジメチルホルムアミド、トリエタノールアミン等の含窒素化合物である。これらの水溶性有機溶剤は、一種類または二種類以上を使用することができる。水溶性有機溶剤の使用量は特に限定されないが、一般的には黄色インクの全重量に対して3〜50重量%の範囲である。
本発明に用いることのできる防腐剤としては、調合されるインクに悪影響を及ぼさないものであれば公知のものを全て使用することができる。例えば、デヒドロ硫酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン等を挙げることができる。
本発明において好適に使用されるpH調整剤としては、調合されるインクに悪影響を及ぼさずに所望のpHに制御できるものであれば殆どのものを使用することができる。具体的には、低級アルカノールアミンや水酸化アンモニウム等が挙げられる。
本発明において好適に使用される防錆剤としては、調合されるインクに悪影響を及ぼさなければ公知のものを全て使用することができる。例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオグリコール酸アンモニウム、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト等がある。
また、印刷物に光沢等を与えるために、必要に応じて、例えばビニルピロリドンの低縮合物、アクリル樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂等を使用することができる。
上記のモノアゾ黄色顔料を分散させる媒体としては、純水及び一般的な有機溶剤を使用することができる。例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、グリセリン等を例示することができる。
なお、本発明に於いては、カップリング反応合成後に、脂肪酸エステルを添加して表面処理し、熱処理などの後処理を行うことが、分散性を向上させるうえで好ましい。ここで、脂肪酸エステルとは、以下に示すような酸とアルコールとの脱水縮合により得られる縮合物をいい、酸としては、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、牛脂肪脂酸、マレイン酸、メタクリル酸、2−エチルヘキサン酸、フタル酸、アジピン酸、トリメリット酸等が挙げられ、一方、アルコールとしては、メチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、n−オクチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、n−デシルアルコール、イソデシルアルコール、ラウリルアルコール、イソトリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデシルアルコール等が挙げられる。
以下に、実施例、比較例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。尚、特に断らない限り、以下の実施例、比較例等に於ける%は重量%を表している。
[顔料の合成]
(実施例1)
水700gと、35%塩酸315g(3.02モル)の混合溶液中に、4−ニトロ−2−メトキシアニリン181.4g(1.08モル)とベースA68.8g(0.12モル)を加えて、撹拌して分散させる。この分散液に、氷を約600g加えて冷却後、水100gに亜硝酸ソーダ87g(1.26モル)を溶解した液を加え、10℃以下を保持しつつ1時間撹拌し、スルファミン酸で過剰の亜硝酸を消失させた後、濾過を行ってジアゾ化液とした。
Figure 2004204221
一方、カップラー液は、次のようにして調製した。水8900gに酢酸ソーダ100g(0.74モル)を溶解した後、アセトアセチル−o−アニシダイド256.7g(1.24モル)を加えて分散させ、次に、30%苛性ソーダ185g(1.39モル)を加えて溶解させた液に、80%酢酸110g(1.47モル)を滴下してpH6とし、温度25℃に調整してカップラー液とした。
このカップラー液に上記のジアゾ化液を120分で滴下してカップリング反応を終了した。次に、90℃に昇温して30分間熱処理した。以後は濾過、水洗して副生塩等を除去し、乾燥機で80℃乾燥した。この乾燥顔料を粉砕して得られた黄色顔料組成物の収量は、497.0g(1.17モル)で、顔料の平均粒径は0.08μmであった。
(実施例2)
水700gと、35%塩酸315g(3.02モル)の混合溶液中に、4−ニトロ−2−メトキシアニリン185.5g(1.10モル)とベースB45.3g(0.10モル)を加えて、撹拌して分散させる。この分散液に、氷を約600g加えて冷却後、水100gに亜硝酸ソーダ87g(1.26モル)を溶解した液を加え、10℃以下を保持しつつ1時間撹拌し、スルファミン酸で過剰の亜硝酸を消失させた後、濾過を行ってジアゾ化液とした。
Figure 2004204221
一方、カップラー液は、次のようにして調製した。水8900gに酢酸ソーダ100g(0.74モル)溶解した後、アセトアセチル−o−アニシダイド256.7g(1.24モル)を加えて分散させ、次に、30%苛性ソーダ185g(1.39モル)を加えて溶解させた液に、80%酢酸110g(1.47モル)を滴下してpH6とし、温度25℃に調整してカップラー液とした。このカップラー液に上記のジアゾ化液を120分で滴下してカップリング反応を終了した。次に、90℃に昇温して30分間熱処理した。以後は濾過、水洗して副生塩等を除去し、乾燥機で80℃乾燥した。この乾燥顔料を粉砕して得られた黄色顔料組成物の収量は、477.8g(1.16モル)で、顔料の平均粒径は、0.14μmであった。
(実施例3)
下記のようにして調製した配合用ベース顔料Iを450gと、下記の配合剤(I)50gを粉末状で配合して、平均拉径が0.16μmで、配合用ベース顔料/配合剤(I)=94/6(モル%)の本実施例の顔料組成物を得た。
Figure 2004204221
〔配合用ベース顔料Iの調製〕
水700gと、35%塩酸315g(3.02モル)の混合溶液中に、4−ニトロ−2−メトキシアニリン197.6g(1.18モル)と、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル−6,6’−ジスルホン酸8.9g(0.02モル)を加えて、撹拌して分散させる。この分散液に、氷を約600g加えて冷却後、水100gに亜硝酸ソーダ87g(1.26モル)を溶解した液を加え、10℃以下を保持しつつ1時間撹拌し、スルファミン酸で過剰の亜硝酸を消失させた後、濾過を行ってジアゾ化液とした。
一方、カップラー液は、次のようにして調製した。水8900gに酢酸ソーダ100g(0.74モル)溶解した後、アセトアセチル−o−アニシダイド260.8g(1.26モル)を加えて分散させ、次に、30%苛性ソーダ185g(1.39モル)を加えて溶解させた液に、80%酢酸110g(1.47モル)を滴下してpH6とし、温度25℃に調整してカップラー液とした。
このカップラー液に上記のジアゾ化液を120分で滴下してカップリング反応を終了した。次に、90℃に昇温して30分間熱処理した。以後は濾過、水洗して副生塩等を除去し、乾燥機で80℃乾燥した。この乾燥顔料を粉砕して配合用ベース顔料Iを得た。その顔料の収量は、447.2g(1.15モル)であった。
〔配合剤(I)の調製〕
水180gと、35%塩酸29.2g(0.28モル)の混合溶液中に、ベースB37.8g(0.08モル)を加えて、撹拌して分散させる。この分散液に、氷を約200g加えて冷却後、水30gに亜硝酸ソーダ6.1g(0.09モル)を溶解した液を加え、10℃以下を保持しつつ1時間撹拌し、スルファミン酸で過剰の亜硝酸を消失させた後、濾過を行ってジアゾ化液とした。
一方、カップラー液は、次のようにして調製した。水550gに30%苛性ソーダ38.0g(0.29モル)を加えた液に、アセトアセチル−o−アニシダイド18.2g(0.09モル)を加えて溶解した後、80%酢酸22.8g(0.30モル)を滴下してpH6とし、温度25℃に調整してカップラー液とした。このカップラー液に上記のジアゾ化液を40分で滴下してカップリング反応を終了した。次に、その合成液を70℃に昇温した後、60分間熟成した。以後は濾過、水洗して副生塩等を除去し、乾燥機で80℃乾燥した。この乾燥顔料を粉砕して配合剤(I)のモノアゾ黄色顔料を得た。その収量は、56.0g(0.08モル)であった。
(実施例4)
水700gと35%塩酸315g(3.02モル)との混合溶液中に、4−ニトロ−2−メトキシアニリン201.6g(1.20モル)を加えて、撹拌して分散させる。この分散液に、氷を約600g加えて冷却後、水100gに亜硝酸ソーダ87g(1.26モル)を溶解した液を加え、10℃以下を保持しつつ1時間撹拌し、スルファミン酸で過剰の亜硝酸を消失させた後、濾過を行ってジアゾ化液とした。
一方、カップラー液は、次のようにして調製した。水8900gに酢酸ソーダ100g(0.74モル)溶解した後、アセトアセチル−o−アニシダイド256.7g(1.24モル)を加えて分散させ、次に、30%苛性ソーダ185g(1.39モル)を加えて溶解させた液に、80%酢酸110g(1.47モル)を滴下してpH6とし、温度25℃に調整してカップラー液とした。このカップラー液に上記のジアゾ化液を120分で滴下してカップリング反応を終了した。
次に、別個に作製した配合剤(I)の乾燥前の濾過、水洗して副生塩等を除去した顔料ペースト(顔料分36.6%)339.3gを投入し、80℃に昇温して30分間熱処理した。以後は濾過、水洗して副生塩等を除去し、乾燥機で80℃乾燥した。この乾燥顔料を粉砕して得られた黄色顔料組成物の収量は、621.0g(1.06モル)であった。顔料の平均粒径は、0.15μmで、配合用ベース顔料/配合剤(I)=88/12(モル%)の本発明の顔料を得た。
(比較例1)
水700gと35%塩酸315g(3.02モル)との混合溶液中に、4−ニトロ−2−メトキシアニリン201.6g(1.20モル)を加えて、撹拌して分散させた。この分散液に、氷を約600g加えて冷却後、水100gに亜硝酸ソーダ87g(1.26モル)を溶解した液を加え、10℃以下を保持しつつ1時間撹拌し、スルファミン酸で過剰の亜硝酸を消失させた後、濾過を行ってジアゾ化液とした。
一方、カップラー液は、次のようにして調製した。水4000gに酢酸ソーダ100g(0.74モル)溶解した後、アセトアセチル−o−アニシダイド256.7g(1.24モル)を加えて分散させ、次に、30%苛性ソーダ185g(1.39モル)を加えて溶解させた液に、80%酢酸110g(1.47モル)を滴下してpH6とし、温度25℃に調整してカップラー液とした。このカップラー液に上記のジアゾ化液を120分で滴下してカップリング反応を終了した。次に、30分間撹拌した後、水酸化ナトリウム水溶液でpHを10に調製して90℃に昇温30分間熟成した。以後は濾過、水洗して副生塩等を除去し、乾燥機で100℃乾燥した。この乾燥顔料を粉砕して得られた黄色顔料組成物の収量は460.7g(1.19モル)で、顔料の平均粒径は0.45μmであった。
(実施例5)
水1100gと35%塩酸375g(3.596モル)との混合溶液中に、2−ニトロ−4−メチルアニリン171.8g(1.13モル)と、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル−6,6’−ジスルホン酸48.4g(0.13モル)を加えて、撹拌して分散させた。この分散液に、氷を約700g加えて冷却後、水130gに亜硝酸ソーダ100g(1.45モル)を溶解した液を加え、10℃以下を保持しつつ1時間撹拌し、スルファミン酸で過剰の亜硝酸を消失させた後、濾過を行ってジアゾ化液とした。
一方、カップラー液は、次のようにして調製した。水7500gに酢酸ソーダ110g(0.809モル)溶解した後、アセトアセチルアニライド230.1g(1.30モル)を加えて分散させ、次に、30%苛性ソーダ173g(1.30モル)を加えて溶解させた液に、80%酢酸103g(1.373モル)を加えて溶解させた溶液を滴下してpH6とし、温度25℃に調整してカップラー液とした。このカップラー液に、上記のジアゾ化液を120分で滴下してカップリング反応を終了した。次に、90℃に昇温して30分間熱処理した。以後は濾過、水洗して副生塩等を除去し、乾燥機で80℃乾燥した。この乾燥顔料を粉砕して得られた黄色顔料組成物の収量は、465.5g(1.22モル)で、顔料の平均粒径は0.09μmであった。
(実施例6)
水1100gと35%塩酸375g(3.596モル)との混合溶液中に、2−ニトロ−4−メチルアニリン162.6g(1.07モル)とベースC107.4g(0.19モル)を加えて、撹拌して分散させた。この分散液に、氷を約700g加えて冷却後、水130gに亜硝酸ソーダ100g(1.45モル)を溶解した液を加え、10℃以下を保持しつつ1時間撹拌し、スルファミン酸で過剰の亜硝酸を消失させた後、濾過を行ってジアゾ化液とした。
Figure 2004204221
一方、カップラー液は、次のようにして調製した。水5300gに酢酸ソーダ110g(0.809モル)溶解した後、アセトアセチルアニライド230.1g(1.30モル)を加えて分散させ、次に、80%酢酸103g(1.373モル)を滴下してpH6とし、温度25℃に調整してカップラー液とした。このカップラー液に、上記のジアゾ化液を120分で滴下してカップリング反応を終了した。次に、90℃に昇温して30分間熱処理した。以後は濾過、水洗して副生塩等を除去し、乾燥機で80℃乾燥した。この乾燥顔料を粉砕して得られた黄色顔料組成物の収量は、487.0g(1.22モル)で、顔料の平均粒径は、0.12μmであった。
(比較例2)
水1100gと35%塩酸375g(3.596モル)との混合溶液中に、2−ニトロ−4−メチルアニリン199.1g(1.31モル)を加えて、撹拌して分散させた。この分散液に、氷を約700g加えて冷却後、水130gに亜硝酸ソーダ100g(1.45モル)を溶解した液を加え、10℃以下を保持しつつ1時間撹拌し、スルファミン酸で過剰の亜硝酸を消失させた後、濾過を行ってジアゾ化液とした。
一方、カップラー液は、次のようにして調製した。水5000gに酢酸ソーダ110(0.809モル)溶解した後、アセトアセチルアニライド226.6g(1.28モル)を加えて分散させ、次に、30%苛性ソーダ173g(1.30モル)を加えて溶解させた液に、80%酢酸103g(1.373モル)を滴下してpH6とし、温度25℃に調整してカップラー液とした。このカップラー液に、上記のジアゾ化液を120分で滴下してカップリング反応を終了した。次いで水酸化ナトリウム水溶液でpHを10に調整して90℃に昇温して30分間熱処理した。以後は濾過、水洗して副生塩等を除去し、乾燥機で100℃乾燥した。この乾燥顔料を粉砕して得られた黄色顔料組成物の収量は、427.8g(1.26モル)で、顔料の平均粒径は0.56μmであった。
(実施例7)
比較例2の顔料360gと下記の配合剤(II)140gとを粉末状で配合して、平均粒径が0.18μmで、配合用ベース顔料/配合剤(II)=85/15(モル%)の本実施例の顔料組成物を得た。
Figure 2004204221
〔配合剤(II)の調製〕
水450gと35%塩酸84.5g(0.81モル)の混合溶液中に、ベースC114.4g(0.20モル)を加えて、撹拌して分散させる。この分散液に、氷を約200g加えて冷却後、水75gに亜硝酸ソーダ16.8g(0.24モル)を溶解した液を加え、10℃以下を保持しつつ1時間撹拌し、スルファミン酸で過剰の亜硝酸を消失させた後、濾過を行ってジアゾ化液とした。
一方、カップラー液は、次のようにして調製した。水1500gに、30%苛性ソーダ100.0g(0.75モル)を加えた液に、アセトアセチルアニライド37.6g(0.21モル)を加えて溶解した後、80%酢酸63.9g(0.85モル)を滴下してpH6とし、温度25℃に調整してカップラー液とした。このカップラー液に上記のジアゾ化液を40分で滴下してカップリング反応を終了し、60分間撹拌した。次に、その合成液を80℃に昇温した後、30分間熱処理した。以後は濾過、水洗して副生塩等を除去し、乾燥機で80℃乾燥した。この乾燥顔料を粉砕して配合剤(II)のモノアゾ黄色顔料を得た。その収量は142.5g(0.19モル)であった。
(実施例8)
水600gと35%塩酸320g(3.068モル)との混合溶液中に、p−クロロ−o−ニトロアニリン186.3g(1.08モル)とベースD62.4g(0.12モル)を加えて、撹拌して分散させた。この分敵液に、氷を約600g加えて冷却後、水100gに亜硝酸ソーダ88g(1.275モル)を溶解した液を加え、10℃以下を保持しつつ1時間撹拌し、スルファミン酸で過剰の亜硝酸を消失させた後、濾過を行ってジアゾ化液とした。
Figure 2004204221
一方、カップラー液は、次のようにして調製した。水9200gにアセトアセチル−o−クロロアニリド251.7g(1.19モル)を加えて分散させ、次に、30%苛性ソーダ180gを加えて溶解させた。80%酢酸160g(2.133モル)を滴下してpH6とし、温度25℃に調整してカップラー液とした。
このカップラー液に上記のジアゾ化液を120分で滴下してカップリング反応を終了した。次に、90℃に昇温して30分間熱処理した。以後は濾過、水洗して副生塩等を除去し、乾燥機で80℃乾燥した。この乾燥顔料を粉砕して得られた黄色顔料組成物の収量は、307.0g(1.15モル)で、顔料の平均粒径は0.10μmであった。
(比較例3)
水600gと35%塩酸320g(3.068モル)との混合溶液中に、p−クロロ−o−ニトロアニリン207.0g(1.20モル)を加えて、撹拌して分散させた。この分散液に、氷を約600g加えて冷却後、水100gに亜硝酸ソーダ88g(1.275モル)を溶解した液を加え、10℃以下を保持しつつ1時間撹拌し、スルファミン酸で過剰の亜硝酸を消失させた後、濾過を行ってジアゾ化液とした。
一方、カップラー液は、次のようにして調製した。水13100gにアセトアセチル−o−クロロアニリド247.5g(1.17モル)を加えて分散させ、次に、30%苛性ソーダ180gを加えて溶解させた。80%酢酸160g(2.133モル)を滴下してpH6とし、温度25℃に調整してカップラー液とした。
このカップラー液に上記のジアゾ化液を120分で滴下してカップリング反応を終了した。次に、苛性ソーダ液を加えてpHを約10に補正した後、90℃に昇温して30分間熱処理した。以後は濾過、水洗して副生塩等を除去し、乾燥機で100℃乾燥した。この乾燥顔料を粉砕して得られた黄色顔料組成物の収量は、452.0g(1.14モル)で、顔料の平均粒径は0.38μmであった。
(実施例9)
水600gと35%塩酸320g(3.068モル)との混合溶液中に、p−クロロ−o−ニトロアニリン207.0g(1.20モル)を加えて、撹拌して分散させた。この分散液に、氷を約600g加えて冷却後、水100gに亜硝酸ソーダ88g(1.275モル)を溶解した液を加え、10℃以下を保持しつつ1時間撹拌し、スルファミン酸で過剰の亜硝酸を消失させた後、濾過を行ってジアゾ化液とした。
一方、カップラー液は、次のようにして調製した。水13100gにアセトアセチル−o−クロロアニリド247.5g(1.17モル)を加えて分散させ、次に、30%苛性ソーダ180gを加えて溶解させた。80%酢酸160g(2.133モル)を滴下してpH6とし、温度25℃に調整してカップラー液とした。
このカップラー液に上記のジアゾ化液を120分で滴下してカップリング反応を終了した。次に、後述するようにして別個に調製した配合剤(III)の顔料ペースト(顔料分37.3%)258.7gを投入し、80℃に昇温して30分間混合、熱処理し、配合用ベース顔料を得た。以後は濾過、水洗して副生塩等を除去し、乾燥機で80℃乾燥した。この乾燥顔料を粉砕して得られた黄色顔料組成物の収量は、548.1g(1.15モル)であった。顔料の平均投径は0.17μmで、配合用ベース顔料/配合剤(III)=90/10(モル%)の本発明の顔料を得た。
Figure 2004204221
〔配合剤(III)の顔料ペースト調製〕
水400gと35%塩酸58.4g(0.56モル)との混合溶液中に、ベースD83.2g(0.18モル)を加えて、撹拌して分散させる。この分散液に、氷を約500g加えて冷却後、水70gに亜硝酸ソーダ12.2g(0.18モル)を溶解した液を加え、10℃以下を保持しつつ1時間撹拌し、スルファミン酸で過剰の亜硝酸を消失させた後、濾過を行ってジアゾ化液とした。
一方、カップラー液は、次のようにして調製した。水1200gに 30%苛性ソーダ76.0g(0.57モル)を加えた液に、アセトアセチル−o−クロロアニリド38.0g(2.14モル)を加えて溶解した後、80%酢酸45.6g(0.61モル)を滴下してpH6とし、温度25℃に調整してカップラー液とした。このカップラー液に上記のジアゾ化液を40分で滴下してカップリング反応を終了し、60分間撹拌した。次に、その合成液を80℃に昇温した後、30分間熱処理した。以後は濾過、水洗して副生塩等を除去し、乾燥機で80℃乾燥した。この乾燥顔料を粉砕して配合剤(III)のモノアゾ黄色顔料を得た。その収量は116.4g(0.16モル)であった。
(実施例10)
水600gと35%塩酸320g(3.068モル)の混合溶液中に、p−クロロ−o−ニトロアニリン207.0g(1.20モル)を加えて、撹拌して分散させた。この分散液に、氷を約600g加えて冷却後、水100gに亜硝酸ソーダ88g(1.275モル)を溶解した液を加え、10℃以下を保持しつつ1時間撹拌し、スルファミン酸で過剰の亜硝酸を消失させた後、濾過を行ってジアゾ化液とした。
一方、カップラー液は、次のようにして調製した。水13100gにアセトアセチル−o−クロロアニリド247.5g(1.17モル)を加えて分散させ、次に、30%苛性ソーダ180gを加えて溶解させた。80%酢酸160g(2.133モル)を滴下してpH6とし、温度25℃に調整してカップラー液とした。
このカップラー液に上記のジアゾ化液を120分で滴下してカップリング反応を終了した。次に、別個に調製した配合剤(II)の顔料ペースト(顔料分35.6%)444.1gを投入し、80℃に昇温して30分間混合、熱処理した。以後は濾過、水洗して副生塩等を除去し、乾燥機で80℃乾燥した。この乾燥顔料を粉砕して得られた黄色顔料組成物の収量は611.0g(1.15モル)であった。顔料の平均粒径は0.16μmで、配合用ベース顔料/配合剤(II)=85/15(モル比)の本発明の顔料を得た。
以上のようにして得られた顔料につき、画像記録の例としてカラートナーをとりあげて以下に述べる。
[試料の作成]
実施例1〜10及び比較例1〜3のモノアゾ黄色顔料を用いて、カラートナー用着色剤としての基本的な適性の有無を試験するための試料を、次の手順で作成した。先ず、結着樹脂としての線状ポリエステル樹脂(ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物−テレフタル酸縮合生成物、軟化点:107℃、ガラス転移点:63℃)60部をニーダーに投入し、110〜112℃で加熱溶融した中に、試験顔料40重量部を少しずつ投入し、常法により顔料分40%のマスターバッチを作製した。
次に、このマスターバッチ10重量部をテトラヒドロフラン溶剤90重量部に溶解し、各々、顔料分4%の黄色顔料分散液を調製した。この顔料分散液を、0.15mmバーコーターで、透明フィルム及び白アート紙に展色し、透明フィルムへの展色物は光学的特性値の測定用に、白アート紙への展色物は耐光性測定用の試料とした。
(比較例4)
市販のベンジジン系ジスアゾ顔料、Pigment Yellow1705(山陽色素社製、P.Y−17)を使用して、実施例1〜10及び比較例1〜3で得られた顔料と同じ上記方法で、試験試料を作成した。
(比較例5)
市販の縮合系アゾ顔料、Cromophtal Yellow 3G(Ciba社製、P.Y−93)を使用して、実施例1〜10及び比較例1〜3で得られた顔料と同じ上記方法で、試験試料を作成した。
(比較例6)
市販の縮合系アゾ顔料、Toner Yellow HG(クラリアント社製、P.Y−180)を使用して、実施例1〜10及び比較例1〜3で得られた顔料と同じ上記方法で、試験試料を作成した。
以上で作製した顔料の試料につき、以下の通りに試験を行った。
〔顔料の試験〕
(1)光学的特性値
(a)Y値:分光測色計CM−3700d(MINOLTA社製にて、(C光源2°視野)で試料の明るさ(明度)を測定
(b)透過率:波長550nmの透過率と波長410nmの透過率との差T(%)を(a)に記載したと同じ分光測色計で測定
(c)色調:試料をオーバーヘッドプロジェクター(OHP)にセットし、その透過色を目視により判定し、下記の基準で評価
◎:非常に鮮明な黄色に発現し,カラートナー用着色剤として使用できる
○:鮮明な黄色に発現し、カラートナー用着色剤として使用できる
△:若干、赤味黄色となり、色に陰りはあるが、実用上問題なし
×:淡褐色〜濃褐色に発現し、カラートナー用着色剤として使えない。
(2)耐光性
フェドメーター(スガ試験機株式会社製、SC750−WN)で100時間照射を行い、(1)に記載したものと同じ分光測色計(D65光源10°視野)で未照射試料との色差(△E)を求めた。△Eの値が大きくなるほど耐光性は不良となる。
以上の試験結果を以下の表1にまとめて示した。表1の光学的特性値の欄を見れば、実施例1〜実施例10の顔料の方が、対応する比較例1〜3に比べ、光学的特性は格段に進歩しており、現状の市場品である比較例4〜6と比べても、同等乃至はそれ以上の値を示すことから、良好な画像再現性が得られている。また、実施例1〜10の顔料の耐光性は、対応する比較例1〜3に比べて、△E値は大きくなっているが、その増加度合から判断して耐光性低下の幅は小さく、良好な画像保持性を示すことが分かる。
Figure 2004204221
次にインクジェット(IJ)インキ用の場合を例にのべる。
[顔料分散体の調製、試験及び評価]
(顔料分散体の調製)
実施例1〜10又は比較例1〜3で得た顔料、更には比較例4〜6の顔料20部を、アクリル樹脂分散剤(ジョンソンポリマー社製、ジョンクリル61J)12.5部、エチレングリゴール10部、ジエタノールアミン0.5部及び純水57部から成る組成物をサンドミルに入れ、5時間分散させ、顔料分20%のIJ用インクを調製した。
(顔料分散体の試験、評価法)
<顔料粒径>
顔料分20%のIJ用インクを、光散乱法粒度分布測定装置(大塚電子(株)製、商品名:LPA−3100型)を用いて、その分散体の平均粒径(単位:nm)を測定した。
<粘度>
顔料分20%のIJ用インクを、E型粘度計((株)トキメック製、商品名:ELD−60型)を用いて測定した。
<OD値>
顔料分20%のIJ用インクを、顔料分が4%になるように、溶剤(水/グリセリン=80/20)で稀釈した分散体を調製した後、展色紙(SEIKO−EPSON/スーパーファインMJA4SP1)に0.15mmバーコーターで展色した。この試料のOD値をGretag Macbeth社製のRD−19(I)型で測定した。
<耐光性>
OD値測定と同じ試料を用いて、カラートナーの場合と同じ要領で色差(△E)を求めた。△Eの値が大きくなるほど耐光性は不良となる。
以上の試験結果を表2にまとめて示した。表2の光学的特性値に影響を及ぼす分散体の平均粒径、OD値の欄を見れば、実施例1〜実施例10の顔料の方が、対応する比較例1〜3に比べ、光学的特性は格段に進歩しており、現状の市場品である比較例4〜6と比べても、同等乃至はそれ以上の値を示すことから、良好な画像再現性が得られている。また、実施例1〜実施例10の顔料の耐光性は、対応する比較例1〜3に比べて、△E値は大きくなっているが、その増加度合から判断して耐光性低下の幅は小さく、良好な画像保持性を示すことが分かる。
Figure 2004204221

Claims (7)

  1. 下記一般式(1)で表されるモノアゾ黄色主顔料と、下記一般式(2)で示されるジスアゾ黄色顔料及び/又は下記一般式(3)で示されるモノアゾ黄色顔料とを含有する画像記録用黄色顔料組成物。
    Figure 2004204221
    Figure 2004204221
    Figure 2004204221
    〔化1〜化3に於いて、R1及びR2は互いに相違する水素原子、塩素原子、ニトロ基、メチル基又はメトキシ基を表し、R3,R4及びR5は同じか又は相違する水素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基又はエトキシ基を表し、R6及びR7はメチル基又はメトキシ基を表し、Q1〜Q4はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜2の低級アルキル基若しくは低級アルコキシ基又は水酸基を表し、Wは、化4に示される基から選択される置換基であり、mは0又は1の整数を表し、A及びBは、それぞれ独立に−NH−Y−SO3Hで示される基又は−OH基の何れかであり、ここでYは、エチレン基、フェニレン基及びナフチレン基から選択される基であって置換基を含むものであってもよい。〕
    Figure 2004204221
  2. 一般式(1)で表される前記モノアゾ黄色主顔料の含有量が98〜80モル%であり、一般式(2)で示される前記ジスアゾ黄色顔料及び/又は一般式(3)で示される前記モノアゾ黄色顔料の合計の含有量が2〜20モル%である請求項1記載の画像記録用黄色顔料組成物。
  3. 一般式(1)で表される前記モノアゾ黄色主顔料の1次粒子径と、一般式(2)で示される前記ジスアゾ黄色顔料の1次粒子径と、一般式(3)で示される前記モノアゾ黄色顔料の1次粒子径が、何れも0.15〜0.2μmの範囲であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像記録用黄色顔料組成物。
  4. 一般式(4)で示される一般式(1)のベースと、一般式(5)で示される一般式(2)の前記ジスアゾ黄色顔料のベース及び/又は一般式(6)で示される一般式(3)の前記モノアゾ黄色顔料のベースとによって構成されるジアゾニウム塩と、
    一般式(7)で示される、一般式(1)、一般式(2)及び/又は一般式(3)のカップラーと
    をカップリング反応させる請求項1又は3に記載の画像記録用黄色顔料組成物の製造方法。
    Figure 2004204221
    Figure 2004204221
    Figure 2004204221
    〔化5〜化7に於いて、R1及びR2は互いに相違する水素原子、塩素原子、ニトロ基、メチル基又はメトキシ基を表し、R3,R4及びR5は同じか又は相違する水素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基又はエトキシ基を表し、R6及びR7はメチル基又はメトキシ基を表し、Q1〜Q4はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜2の低級アルキル基若しくは低級アルコキシ基又は水酸基を表し、Wは、化4に示される基から選択される置換基であり、mは0又は1の整数を表し、A及びBは、それぞれ独立に−NH−Y−SO3Hで示される基又は−OH基の何れかであり、ここでYは、エチレン基、フェニレン基及びナフチレン基から選択される基であって置換基を含むものであってもよい。〕
    Figure 2004204221
    Figure 2004204221
  5. 一般式(1)で表される前記モノアゾ黄色主顔料と、前記モノアゾ黄色主顔料とは別個に合成した一般式(2)で示される前記ジスアゾ黄色顔料及び/又は一般式(3)で示される前記モノアゾ黄色顔料とを配合することを特徴とする請求項1又は3に記載の画像記録用黄色顔料組成物の製造方法。
  6. 一般式(4)で示される一般式(1)のベース98〜80モル%と、一般式(5)で示される一般式(2)の前記ジスアゾ黄色顔料のベース及び/又は一般式(6)で示される一般式(3)の前記モノアゾ黄色顔料のベース2〜20モル%とによって構成されるジアゾニウム塩と、
    一般式(7)で示される、一般式(1)、一般式(2)及び/又は一般式(3)のカップラーと
    をカップリング反応させる請求項2又は3に記載の画像記録用黄色顔料組成物の製造方法。
  7. 一般式(1)で表される前記モノアゾ黄色主顔料98〜80モル%と、前記モノアゾ黄色主顔料とは別個に合成した一般式(2)で示される前記ジスアゾ黄色顔料及び/又は一般式(3)で示される前記モノアゾ黄色顔料2〜20モル%とを配合することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像記録用黄色顔料組成物の製造方法。
JP2003366182A 2002-11-27 2003-10-27 画像記録用黄色顔料組成物及びその製造方法 Expired - Lifetime JP4168118B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003366182A JP4168118B2 (ja) 2002-11-27 2003-10-27 画像記録用黄色顔料組成物及びその製造方法
US10/721,402 US6960252B2 (en) 2002-11-27 2003-11-25 Yellow pigment composition for image recording and process for producing the same
DE60330941T DE60330941D1 (de) 2002-11-27 2003-11-27 Gelbe Pigmentzusammensetzung für Bildaufzeichnung und Verfahren zu ihrer Herstellung
EP20030257476 EP1424370B1 (en) 2002-11-27 2003-11-27 Yellow pigment composition for image recording and process for producing the same

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002344030 2002-11-27
JP2002362517A JP2003253188A (ja) 2002-11-27 2002-12-13 画像記録用黄色顔料組成物及びその製造方法
JP2003366182A JP4168118B2 (ja) 2002-11-27 2003-10-27 画像記録用黄色顔料組成物及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004204221A true JP2004204221A (ja) 2004-07-22
JP4168118B2 JP4168118B2 (ja) 2008-10-22

Family

ID=32303300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003366182A Expired - Lifetime JP4168118B2 (ja) 2002-11-27 2003-10-27 画像記録用黄色顔料組成物及びその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6960252B2 (ja)
EP (1) EP1424370B1 (ja)
JP (1) JP4168118B2 (ja)
DE (1) DE60330941D1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005082751A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Dainippon Ink & Chem Inc 水性顔料分散体及び水性顔料記録液
JP2006267911A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Sharp Corp 電子写真用イエロートナー
WO2008139678A1 (ja) * 2007-05-16 2008-11-20 Panasonic Corporation トナー及びその製造方法
JP2009517492A (ja) * 2005-11-28 2009-04-30 アグファ・グラフィクス・エヌヴィ 新規な黄色顔料及び非水性顔料分散体
WO2011158606A1 (ja) * 2010-06-16 2011-12-22 エム・テクニック株式会社 新規な黄色顔料組成物及び黄色顔料微粒子の製造方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2376465T3 (es) * 2005-11-28 2012-03-14 Agfa Graphics N.V. Dispersiones de pigmentos no acuosas que contienen sinergistas de dispersión espec�?ficos.
US20070179215A1 (en) * 2006-01-31 2007-08-02 Shakhnovich Alexander I Inkjet ink compositions comprising polymeric dispersants having attached chromophore groups

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1356254A (en) 1970-07-16 1974-06-12 Ciba Geigy Uk Ltd Pigment compositions
JP3561846B2 (ja) 1993-11-06 2004-09-02 山陽色素株式会社 顔料分散剤

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005082751A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Dainippon Ink & Chem Inc 水性顔料分散体及び水性顔料記録液
JP2006267911A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Sharp Corp 電子写真用イエロートナー
JP2009517492A (ja) * 2005-11-28 2009-04-30 アグファ・グラフィクス・エヌヴィ 新規な黄色顔料及び非水性顔料分散体
WO2008139678A1 (ja) * 2007-05-16 2008-11-20 Panasonic Corporation トナー及びその製造方法
WO2011158606A1 (ja) * 2010-06-16 2011-12-22 エム・テクニック株式会社 新規な黄色顔料組成物及び黄色顔料微粒子の製造方法
US20130095322A1 (en) * 2010-06-16 2013-04-18 M. Technique Co., Ltd. Novel yellow pigment composition, and method for producing yellow pigment microparticles

Also Published As

Publication number Publication date
EP1424370B1 (en) 2010-01-13
DE60330941D1 (de) 2010-03-04
JP4168118B2 (ja) 2008-10-22
EP1424370A1 (en) 2004-06-02
US20040138434A1 (en) 2004-07-15
US6960252B2 (en) 2005-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2474581B1 (en) Ink set, recording method, recorded material, and printed material
US7972428B2 (en) Process for preparing modified pigments
CN103436049B (zh) 用于滤色器的二酮吡咯并吡咯颜料组合物
US8133312B2 (en) Dispersion of a water-insoluble colorant, production method thereof, recording liquid, ink set, printed article, image-forming method and image-forming apparatus using the same
WO2009110557A1 (ja) アゾ顔料組成物、アゾ顔料組成物の製造方法、アゾ顔料組成物を含む分散物、着色組成物及びインクジェット記録用インク
KR101744501B1 (ko) 미세안료 조성물 및 그 제조방법
US20110023753A1 (en) Azo pigment composition, process for producing azo pigment composition, dispersion containing azo pigment composition, coloring composition and ink for inkjet recording
JPH0753835B2 (ja) アゾレ−キ顔料の製造法
JP4168118B2 (ja) 画像記録用黄色顔料組成物及びその製造方法
JP2003253188A (ja) 画像記録用黄色顔料組成物及びその製造方法
WO2010104210A1 (en) Yellow pigment mixture dispersion for inkjet recording
JP2007023072A (ja) 画像記録用黄色顔料組成物及びその製造方法
JP2005048114A (ja) 画像記録用顔料組成物
JP5863327B2 (ja) グレーインク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法
JP3917490B2 (ja) 黄色顔料組成物及びその製造方法
JP2018529785A (ja) ナフトールas顔料混合物
TWI510562B (zh) A CI pigment yellow 74 belonging to an insoluble azo pigment and a coloring composition using the same
US6261354B1 (en) Pigmentary azo composition, preparation method and use
JP3170697B2 (ja) 顔料分散剤
JP2000063694A (ja) 黄色顔料およびその製造方法
JP5465718B2 (ja) 色素誘導体、着色剤及び着色方法
CN111607247A (zh) 一种混晶型色酚as有机颜料及其制备方法
US20090246481A1 (en) Dispersion of water-insoluble colorant, method of producing substance containing water-insoluble colorant, fine particles of water-insoluble colorant, dispersing agent for water-insoluble colorant, and recording liquid, ink set, printed article, method of forming image and image forming apparatus using the same
US6482257B1 (en) Solid solutions of monoazo pigments
JP4455747B2 (ja) 画像記録用着色組成物及び画像記録剤

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080624

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080707

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4168118

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140815

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term