JP2004203960A - カレンダー成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物の製造方法 - Google Patents

カレンダー成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】耐傷付き性、機械的性質に優れ、ブリードが少なく外観良好な、カレンダー成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物を提供する。
【解決手段】特定のブロック共重合体(イ)、炭化水素系ゴム用軟化剤(ロ)、オレフィン系樹脂(ハ)を、特定の割合で配合した混合物を動的に熱処理したものに、高級脂肪酸アミド(ニ)を熱処理の前後少なくともいずれかで配合することを特徴とするカレンダー成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スチレン系熱可塑性エラストマー組成物に関する。更に詳しくは、耐傷付き性、機械的性質に優れ、ブリードが少なく外観良好な、カレンダー成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
熱可塑性エラストマーは、加硫工程を必要とせず、熱可塑性樹脂と同様な成形加工性を有するという特徴を活かして、自動車部品、家電部品、医療・食品用機器部品、電線および雑貨等の分野で注目され、また使用されている。
この中で、スチレン系熱可塑性エラストマーとしては、例えば、ビニル芳香族−共役ジエン化合物ブロック共重合体の水素添加誘導体と鉱物油系ゴム用軟化剤、プロピレン系重合体、及び無機充填材を組み合わせた組成物が知られている(特許文献1参照)。このスチレン系熱可塑性エラストマー組成物は、柔軟性、ゴム弾性、強度ともに優れており、成形性も良好であるため、射出成形法、押出成形法等によって、複雑な形状の製品を得ることが可能である。しかしながら、カレンダー成形法を用いてシート状成形品を製造する際には、そのロールへの粘着性のため、極めて成形が困難になる場合がある。このような現象は、軟化剤の配合割合が多いほど、具体的には鉱物油系ゴム用軟化剤がスチレン系ゴムとポリプロピレン樹脂との合計量100重量部に対して、約10重量部以上のときに生じやすい。しかしながら、この重量比の範囲は、上記の組成を有するスチレン系熱可塑性エラストマーにとって好ましい配合割合でもあり、この配合割合を変更することなく、前記の問題点を解決することが強く望まれている。
【0003】
他方、カレンダー成形の可能な材料として、例えば、オレフィン系共重合体ゴムとポリプロピレン系重合体樹脂にエチレン系重合体樹脂、及び、高級脂肪酸アミドを含有させたオレフィン系熱可塑性エラストマーが提案されている(特許文献2参照)。しかしながら、これらの材料をカレンダー成形して得られたシートは、耐傷付き性や耐油性に劣るという問題点があった。
【0004】
【特許文献1】
特開昭58−206644号公報(特許請求の範囲)
【特許文献2】
特許第2985622号公報(特許請求の範囲)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決しようとするものであって、耐油性、耐傷付き性、機械的性質に優れ、ブリードが少なく外観良好であり、カレンダー成形が可能なスチレン系熱可塑性エラストマー組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定のスチレン系熱可塑性エラストマー、炭化水素系ゴム用軟化剤、及びオレフィン系樹脂の混合物を熱処理したものに、熱処理の前後少なくともいずれかで高級脂肪酸アミドを配合したものが前記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明の要旨は、下記の成分(イ)〜(ハ)よりなる混合物を動的に熱処理して組成物を製造するに際して、成分(ニ)を熱処理の前後少なくともいずれかにおいて配合して得られるカレンダー成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物の製造方法に存している。
(イ)重量平均分子量が8.0万〜100万であるブロック共重合体であって、一般式(I)で表されるブロック共重合体及び/又はこれを水素添加して得られる水添ブロック共重合体 :20〜80重量%
一般式 A(B−A)nおよび/または(A−B)n………(I)
(ただし、式中のAはビニル芳香族炭化水素の重合体ブロック(以下「Aブロック」と略記する)、Bはエラストマー性重合体ブロック(以下「Bブロック」と略記する)であり、nは1〜5の整数である)
(ロ)炭化水素系ゴム用軟化剤 :80〜20重量%
成分(イ)、(ロ)の合計100重量部に対して
(ハ)オレフィン系樹脂 :1〜300重量部
(ニ)高級脂肪酸アミド :0.03〜3重量部
また、本発明の別の要旨は、上記の製造に際して、更に、オレフィン系樹脂(ホ)を成分(イ)、(ロ)の合計量100重量部に対して、5〜200重量部含有してなるカレンダー成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物の製造方法に存している。
【0008】
【発明の実施の形態】
[1]スチレン系熱可塑性エラストマー
1)成分(イ)
本発明で使用する成分(イ)は、下記の一般式(I)で表されるブロック共重合体および/またはこれを水素添加して得られる水添ブロック共重合体である。
【0009】
一般式 A(B−A)nおよび/または(A−B)n………(I)
(ただし、式中のAはビニル芳香族炭化水素の重合体ブロック(以下「Aブロック」と略記する)、Bはエラストマー性重合体ブロック(以下「Bブロック」と略記する)であり、nは1〜5の整数である)
上記ブロック共重合体において、ビニル芳香族炭化水素の重合体であるAブロックはハードセグメント、エラストマー性重合体であるBブロックはソフトセグメントを構成する。ブロック共重合体の代表例は、A−B又はA−B−Aで表される共重合体構造を有し、Bブロックの二重結合が部分的に或いは完全に水素添加されていてもよいブロック共重合体であって、一般にスチレン系熱可塑性エラストマーとして知られている。
【0010】
上記のAブロックにおけるビニル芳香族炭化水素としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、o−、m−、p−メチルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン等が挙げられ、特にスチレンが好ましい。
上記のBブロックを構成するモノマーとしては、エラストマー性が発現される限り、その種類は特に制限されないが、共役ジエンからなるものが好ましい。共役ジエンとしては、例えば、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等が挙げられ、特に、ブタジエン、イソプレン、又は、ブタジエン/イソプレンの2/8〜6/4重量割合の混合物が好ましい。
【0011】
ブロック共重合体中、Aブロックの含有量は、10〜50重量%、好ましくは15〜45重量%、更に好ましくは20〜40重量%である。Aブロックの含有量が前記範囲未満では、機械的強度や耐熱性が劣る傾向となり、一方、前記範囲超過では、柔軟性、ゴム弾性が劣ると共に、後述する(ロ)成分の炭化水素系ゴム用軟化剤のブリードが生じ易い傾向となる。
【0012】
共役ジエンとしてブタジエンのみが用いられている場合、熱可塑性エラストマーとしてのゴム弾性を保持する面から、Bブロックにおける共役ジエンの1,2−結合の割合は、通常20〜50%、好ましくは25〜45%である。
また、成分(イ)は上記ブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体であることが好ましい。この時のBブロックの二重結合の水素添加率は、30%以上、好ましくは50%以上、更に好ましくは90%以上である。水素添加率が前記範囲未満では、組成物の耐候性、耐熱性が劣る傾向となる。
【0013】
本発明におけるブロック共重合体の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定したポリスチレン換算の分子量として、8.0万〜100万であるが、好ましくは、10万〜50万、更に好ましくは、15万〜40万である。重量平均分子量が8.0万未満の場合は、ゴム弾性、機械的強度が低下し、成形加工性も劣る傾向となる。一方、重量平均分子量が100万超過の場合は、成形加工が困難となることが多い。
【0014】
上記ブロック共重合体の製造方法は、上記の構造・物性が得られる限り、如何なる方法であってもよい。例えば、特公昭40−23798号公報に記載された方法、即ち、リチウム触媒の存在下に不活性溶媒中でブロック重合を行う方法を採用することができる。また、これらのブロック共重合体の水素添加処理は、例えば特公昭42−8704号公報、特公昭43−6636号公報、特開昭59−133203号公報、特開昭60−79005号公報などに記載された方法により、不活性溶媒中で水素添加触媒の存在下で行うことができる。
【0015】
また、上記のようなブロック共重合体は、スチレン又はその誘導体とエラストマー性ブロックを重合し、これをカップリング剤によりカップリングして得ることも出来る。また、ジリチウム化合物を開始剤としてエラストマー性ブロックを重合し、次いで、スチレン又はその誘導体を逐次重合して得ることも出来る。
上記の様なブロック共重合体の市販品としては、「KRATON−G」(クレイトンポリマー社)、「セプトン」(株式会社クラレ)、「タフテック」(旭化成株式会社)等の商品が例示できる。
2)成分(ロ)
本発明で使用する成分(ロ)は、炭化水素系ゴム用軟化剤である。炭化水素系ゴム用軟化剤としては、重量平均分子量が通常300〜2,000、好ましくは500〜1,500の炭化水素が使用され、鉱物油系炭化水素または合成樹脂系炭化水素が好適である。
【0016】
一般に、鉱物油系ゴム用軟化剤は、芳香族系炭化水素、ナフテン系炭化水素、及びパラフィン系炭化水素の混合物である。全炭素量に対し、芳香族炭化水素の炭素の割合が35重量%以上のものは芳香族系オイル、ナフテン系炭化水素の炭素の割合が30〜45重量%のものはナフテン系オイル、パラフィン系炭化水素の炭素の割合が50重量%以上のものはパラフィン系オイルと呼ばれる。本発明においては、パラフィン系オイルが好適に使用される。
【0017】
パラフィン系オイルの40℃での動粘度は通常20〜800cSt(センチストークス)、好ましくは50〜600cSt、流動点は通常−40〜0℃、好ましくは−30〜0℃、引火点(COC)は通常200〜400℃、好ましくは250〜350℃である。炭化水素系ゴム用軟化剤(ロ)は、得られる組成物の流動性を向上して成形加工性に寄与すると共に得られる組成物の柔軟性向上にも寄与する。
3)成分(ハ)
本発明で使用する成分(ハ)は、オレフィン系樹脂である。オレフィン系樹脂としては、プロピレン系樹脂、エチレン系樹脂、結晶性ポリブテン−1樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体等のエチレン系共重合樹脂等が挙げられるが、プロピレン系樹脂が好適に用いられる。プロピレン系樹脂の具体例としては、例えば、プロピレンの単独重合体、プロピレンを主成分とするプロピレン−エチレンランダム共重合体樹脂、プロピレン−エチレンブロック共重合体樹脂等が挙げられる。重合様式は、樹脂状物が得られる限り、如何なる重合様式を採用しても差し支えない。
【0018】
上記のプロピレン系樹脂のメルトフローレート(JIS−K7210、230℃、21.2N荷重)は、通常0.05〜200g/10分、好ましくは0.1〜100g/10分である。メルトフローレートが上記範囲未満のものを用いた場合は、得られる組成物の成形性が悪化して外観に不良が生じやすく、上記範囲を超えるものを用いた場合は、得られる組成物の機械的特性、特に引張破壊強度が低下する傾向となる。
4)成分(ニ)
本発明で使用する成分(ニ)は、高級脂肪酸アミドである。高級脂肪酸アミドとしては、ラウリン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘニン酸アミドなどの飽和脂肪酸アミド、エルカ酸アミド、オレイン酸アミド、ブライジン酸アミド、エライジン酸アミドなどの不飽和脂肪酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、メチレンビスオレイン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミドなどのビス脂肪酸アミドなどが用いられる。特に好ましい高級脂肪酸アミドとしては、融点が約70℃から110℃の化合物である。成分(ニ)は、予め動的に熱処理する工程の前に配合しておいてもよく、また熱処理した後に配合することもできる。
5)成分(ホ)
本発明で使用する成分(ホ)は、(ハ)とは異なるオレフィン系樹脂である。オレフィン系樹脂としては、成分(ハ)と同様のものから選ぶことができるが、シート成形時の成形性や耐熱性の観点から、プロピレン系樹脂とエチレン系樹脂の混合物が好ましく、エチレン系樹脂としては、特に密度が0.910g/cm3未満のものと0.910g/cm3以上のものを併用することが、カレンダー成形性を良好にするため好ましい。
6)配合割合
本発明において、上記各成分の組成割合は次の通りである。即ち、成分(イ)と成分(ロ)との合計に対して、成分(イ)20〜80重量%、成分(ロ)が80〜20重量%であって、好ましくは、成分(イ)が25〜70重量%、成分(ロ)が75〜30重量%であり、特に好ましくは成分(イ)が30〜60重量%、成分(ロ)が70〜40重量%である。成分(イ)が前記範囲未満で成分(ロ)が前記範囲超過では、カレンダー成形したシートの触感が劣ると共に軟化剤の耐ブリード性が低下することとなり、一方、成分(イ)が前記範囲超過で成分(ロ)が前記範囲未満では、耐油性及びカレンダー成形性が劣ることとなる。
【0019】
一方成分(ハ)の割合は、成分(イ)と成分(ロ)との合計100重量部あたり、1〜300重量部、好ましくは5〜200重量部、特に好ましくは、10〜100重量部である。成分(ハ)が前記範囲未満では、カレンダー加工性が劣り、前記範囲超過では、柔軟性及びゴム弾性が劣る。
成分(ニ)の割合は、成分(イ)と成分(ロ)との合計100重量部あたり、0.03〜3重量部、好ましくは0.04〜2重量部である。成分(ニ)が前記範囲未満では、カレンダー加工性が劣り、前記範囲超過では高級脂肪酸アミドの成形品表面へののブリード、物性低下がおこり、好ましくない。
【0020】
成分(ホ)の割合は、成分(イ)と成分(ロ)との合計100重量部あたり、5〜200重量部、好ましくは10〜150重量部である。成分(ホ)成分が200重量部を越えて添加すると、スチレン系熱可塑性エラストマー組成物の柔軟性が劣る傾向となり、5重量部より少ないとカレンダー成形性が劣る傾向となる。
7)その他の配合成分
本発明の熱可塑性エラストマー組成物には、酸化防止剤を添加しておくことが好ましい。酸化防止剤として、例えば、モノフェノール系、ビスフェノール系、トリ以上のポリフェノール系、チオビスフェノール系、ナフチルアミン系、ジフェニルアミン系、フェニレンジアミン系のもの等が挙げられる。これらの中では、モノフェノール系、ビスフェノール系、トリ以上のポリフェノール系、チオビスフェノール系の酸化防止剤が好ましい。酸化防止剤の使用割合は、成分(イ)〜(ハ)の合計量に対し、通常0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%である。この添加量が0.01重量%未満では、酸化防止剤の効果が得られにくく、また5重量%を越すと添加量の増大に見合う効果の向上が得られず経済的に不利になるか、着色などの影響が出る場合がある。
【0021】
また、本発明における組成物には、本発明の目的、効果を損わない範囲内において、必要に応じて、各種熱可塑性樹脂やゴム、及び、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウム繊維、タルク、マイカ、シリカ、チタニア、炭酸カルシウム、カーボンブラック等の充填剤、並びに、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、滑剤、防曇剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、分散剤、難燃剤、導電性付与剤、着色剤等を含有していてもよく、これらは、前記成分(イ)〜(ハ)のいずれかに予め含有させておくか、又は、各成分を均一に混合時、溶融混練時或いは後述の動的熱処理時に配合される。
【0022】
ここで帯電防止剤の具体例として、以下のようなものがある。すなわち、(a)第一級アミン塩、第三級アミン、第四級アンモニウム化合物、ピリジン誘導体等のカチオン系のもの、(b)硫酸化油、石ケン、硫酸化エステル油、硫酸化アミド油、オレフィンの硫酸エステル塩類、脂肪アルコール硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸エチルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、コハク酸エステルスルホン酸塩、リン酸エステル塩等のアニオン系のもの、(c)多価アルコールの部分的脂肪酸エステル、脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加物、脂肪酸のエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミノまたは脂肪酸アミドのエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物、アルキルナフトールのエチレンオキサイド付加物、多価アルコールの部分的脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコール等の非イオン系のもの、(d)カルボン酸誘導体、イミダゾリン誘導体等の両性系のものが一般に使用可能であるが、特に非イオン系、中でもポリオキシエチレンアルキルアミンやポリオキシエチレンアルキルアミドないしそれらの脂肪酸エステル、グリセリンの脂肪酸エステル等が好ましい。
【0023】
上記の帯電防止剤は、単一の種類のものを用いても、2種以上の混合物を用いても良い。また、その配合量は本発明による組成物100重量部に対し、好ましくは約0.03〜2重量部、より好ましくは約0.04〜1重量部である。配合割合をこれ以上にすると、表面への滲出、スチレン系熱可塑性エラストマー組成物とした場合の物性低下等がおこることがあり好ましくない。
【0024】
帯電防止剤の添加により、柔軟性を有し、かつ、ベタツキ感のない成形品が得られることがあり、また、ベタツキ感及び軟化剤のブリードがなくなることによる埃等の付着が減少すると同時に、帯電防止剤本来の働きである帯電性が減少し、帯電による埃の付着も減少する傾向がある。
ここで、必須成分以外の熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリオキシメチレンホモポリマー、ポリオキシメチレンコポリマー等のポリオキシメチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート系樹脂、ポリスチレン系樹脂等を挙げることができる。
【0025】
また、任意のゴムとしては、例えばエチレン・プロピレン共重合体ゴム、エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴム等のオレフィン系ゴム、ポリブタジエン等、また必須成分以外のスチレン系共重合体ゴム等を挙げることができる。
8)動的熱処理
本発明のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物は、前記成分(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)及び(ホ)成分を含有し、動的に熱処理された組成物であり、中でも少なくとも部分的に架橋されたものが好ましい。動的熱処理を行うことにより、組成物の耐熱性、耐油性を向上させることが可能となる。
【0026】
ここに、動的熱処理とは溶融状態又は半溶融状態で混練することを指す。通常、動的熱処理は、前記成分(イ)、(ロ)、及び(ハ)を、場合によって成分(ニ)を均一に混合した後、必要に応じて架橋剤、架橋助剤を添加して溶融混練することによって行なわれる。
混合装置としては、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、V型ブレンダー等が使用され、混練装置としては、ミキシングロール、ニーダー、バンバリーミキサー、ブラベンダープラストグラフ、一軸又は二軸押出機等が使用される。混練温度は通常、100〜300℃、好ましくは110〜280℃であり、混練時間は、10秒〜30分、好ましくは20秒〜20分間である。また、動的熱処理時の材料の状態は使用する材料の種類や動的熱処理温度によって異なり、通常は半溶融状態または溶融状態となるが、特に制限されない。混練に際しては、各成分を一括して混練しても、また任意の成分を混練した後、他の残りの成分を添加して混練する多段分割混練法を用いても良い。
【0027】
この動的熱処理の際に用いる架橋剤としては有機過酸化物、硫黄、フェノール系架橋剤、マレイミド系架橋剤、オキシム類、ポリアミン等が用いられるが有機過酸化物、フェノール系架橋剤、マレイミド系架橋剤が好ましく、特に有機過酸化物が好ましい。
有機過酸化物としては、例えば、ジ−t−ブチルパーオキシド、t−ブチルクミルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン等のジアルキルパーオキシド類、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン等のパーオキシエステル類、アセチルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ベンゾイルパーオキシド、p−クロロベンゾイルパーオキシド等のジアシルパーオキシド類、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキシド等のヒドロパーオキシド類等が挙げられる。これらの中では、1分間の半減期温度が140℃以上の有機過酸化物が好ましく、例えば、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、又は、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3等が挙げられる。
【0028】
前記の架橋助剤としては、例えば、p−キノンジオキシム、p−ジニトロソベンゼン、1,3−ジフェニルグアニジン、m−フェニレンビスマレイミド等の過酸化物架橋用助剤、ジビニルベンゼン、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート等の多官能ビニル化合物、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート化合物等が挙げられる。
【0029】
動的熱処理に用いる有機過酸化物の使用割合としては、成分(イ)と(ロ)の合計量に対し、通常0.1〜3重量部、好ましくは0.1〜1重量部であり、架橋助剤の使用割合は0.1〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部である。
動的熱処理を行うことにより、組成物の架橋密度、ゲル分率が上がり、ゴム弾性(圧縮永久歪み率)、耐油性等が改善される。ここでいう「部分的に架橋された」とは、下記の方法で測定したゲル分率(シクロヘキサン不溶解分)が例えば10%以上、特に20%以上98%未満である場合をいう。本発明においては30%以上であることが好ましい。
【0030】
ゲル分率(シクロヘキサン不溶解分)の測定法としては熱可塑性エラストマーの試料を約100mg秤量し、50mlのシクロヘキサンに23℃で48時間含浸する。次にこの試料を濾紙上に取り出し室温にて72時間静置し乾燥させる。この乾燥残さの重量からポリマー成分以外のシクロヘキサン不溶成分(フィラー、充填剤等)の重量を減じた値を「補正された最終重量」とする。一方、試料の重量からポリマー成分以外のシクロヘキサン可溶成分(軟化剤等)の重量及びポリマー成分以外ののシクロヘキサン不溶成分(フィラー、充填剤等)の重量を減じた値を「補正された初期重量」とする。
【0031】
ゲル分率(%)は次式により求められる。
ゲル分率=「補正された最終重量」/「補正された初期重量」X100
[2]用途
本発明のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物は、通常の熱可塑性プラスチックで使用されているカレンダー成形装置で成形したときのカレンダー成形加工性に優れている。また成分(イ)が少なくとも部分的に架橋されているため、耐熱性、耐油性、柔軟性および反撥弾性等のゴム的性質が優れており、かつ流動性が良好であるため、カレンダー成形によるシートの加工が可能であり、外観の良好な製品が挙げられる。
【0032】
本発明によるスチレン系熱可塑性エラストマー組成物から得られるカレンダー成形シートの用途としては、ボディパネル、サイドシールド、内装部品表皮等の自動車部品、靴底、サンダル等の履物、水泳プール、水泳用フイン等のレジャー用品、ガスケット、防水布、ベルト等の製品が考えられる。
【0033】
【実施例】
以下、本発明を実施例を用いて更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例により限定されるものではない。以下の諸例で使用した材料、および評価は以下に示すとおりである。
<原材料>
(イ)成分
成分(イ−1):スチレンブロック−ブタジエンブロック−スチレンブロックの共重合構造からなるスチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素添加物(スチレン含有量33重量%、水素添加率98%以上、重量平均分子量245,000)。
成分(イ−2)(比較例用):スチレンブロック−ブタジエンブロック−スチレンブロックの共重合構造からなるスチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素添加物(スチレン含有量29重量%、水素添加率98%以上、重量平均分子量75,000)。
成分(ロ):パラフィン系オイル(重量平均分子量746、40℃の動粘度382cSt、流動点−15℃、引火点300℃、出光興産(株)製「PW380」)。
成分(ハ):プロピレン重合体樹脂(日本ポリケム(株)製、メルトフローレート0.9g/10分(230℃、21.2N荷重))
成分(ニ):オレイン酸アマイド(日本化成(株)製「ダイヤミッドO200」)
成分(ホ):下記▲1▼〜▲3▼を1:1:1の割合で混合した。
▲1▼エチレン系樹脂(日本ポリケム(株)製、メルトフローレート2.1g/10分(230℃、21.2N荷重)、密度0.920g/cm3
▲2▼エチレン系樹脂(日本ポリケム(株)製、メルトフローレート3.5g/10分(230℃、21.2N荷重)、密度0.905g/cm3
▲3▼プロピレン・エチレンブロック共重合体(日本ポリケム(株)製、メルトフローレート1.2/10分、21.2N荷重)
架橋剤(POX):1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン(化薬アクゾ(株)製「パーカドックス14」)
架橋助剤(DVB):ジビニルベンゼン(三成化成(株)製、55%品)
<評価方法>
(1)カレンダー成形加工性
160〜180℃に加熱した8インチ径の2本ロール(カレンダーロール)に、巻き付けロールからシートを取り出す操作を行い以下の基準で評価した。
良好:シートがロールに粘着することなく厚みが一様でたるみ皺などがなく均一なシートが得られた。
不良:シートがロールに付着し、厚みが一様でなく均一なシートが得られなかった。
(2)耐傷付き性
(株)東洋精機社製(テーバースクラッチテスタ)を用いて、カレンダー成形で得られたシートの表面をタングステンカーバイト製のカッターで、加重300gにて引っ掻き、目視にて表面を観察し3段階評価した。
【0034】
○…傷付かない
△…殆ど傷付かない
×…傷が付く
(3)耐油性
カレンダー成形で得られたシートを軽質流動パラフィンに浸し、80℃で24時間放置した。浸せき後サンプルを取り出し、表面に付着したオイルをふき取り重量を測定した。そして下記式にて重量変化率を求めた。
【0035】
△W=(W2−W1)*100/W1
△W:重量変化率(%)
W1:浸せき前の空気中の質量
W2:浸せき後の空気中の質量
(4)オイルブリード性:
カレンダー成形で得られたシートを80℃オーブン中に24時間放置し、成形品表面にブリードするオイルを目視にて観察し3段階評価した。
【0036】
○:ブリードは全くなし。
△:ブリードがわずか有り。
×:ブリード有り。
<実施例1、2および比較例1、2>
表1に示す配合量(重量部)にて配合したエラストマー組成物の(イ)〜(ハ)成分の合計量100重量部に対して、テトラキス[メチレン−3−(3‘,5’−ジ−t−ブチル−4‘−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(商品名「イルガノックス1010」チバガイギー社製)0.1重量部を添加し、更に表1に示す量のPOX、DVBを添加し、圧縮比L/Dが41、シリンダー径44mmの二軸押出機を用いて110〜200℃の温度に設定して溶融混練して動的●処理を行い、これをダイよりストランド状に押し出し、カッティングして熱可塑性エラストマー組成物のペレットを得た。このペレットに表1に示す量の(ニ)成分及び(ハ)成分を配合して、再度押出機で混練してペレットを得た。このペレットを用い、上記の評価を行った。評価結果を表1に示す。
<比較例3>
ポリプロピレンとエチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴムのブレンド物の動的架橋品であるオレフィン系熱可塑性エラストマー(三菱化学社製サーモラン3602N)を用いて、このペレットに表1に示す配合量の(ニ)成分及び(ハ)成分を加え、再度押出機で混練したものを用いた。評価結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
Figure 2004203960
【0038】
<結果の評価>
1)比較例1は、重量平均分子量が本発明の範囲外である成分(イ−2)を用いているため、対応する実施例1に比較してカレンダー成形加工性、耐油性、オイルブリード性が劣っている。
2)比較例2は、成分(ニ)が配合されていないので、カレンダー成形加工性が劣っている。
3)比較例3は、本願発明のスチレン系熱可塑性エラストマーを使用していないので、耐傷付き性、耐油性が劣っている。
【0039】
【発明の効果】
本発明によって、耐油性、耐傷付き性、機械的性質に優れ、ブリードが少なく外観良好な、カレンダー成形可能なスチレン系熱可塑性エラストマー組成物を提供することが可能となり、本発明の工業的価値は顕著である。

Claims (8)

  1. 下記の成分(イ)〜(ハ)よりなる混合物を動的に熱処理して組成物を製造するに際して、成分(ニ)を熱処理の前後少なくともいずれかにおいて配合して得られるカレンダー成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物の製造方法。
    (イ)重量平均分子量が8.0万〜100万であるブロック共重合体であって、一般式(I)で表されるブロック共重合体及び/又はこれを水素添加して得られる水添ブロック共重合体 :20〜80重量%
    一般式 A(B−A)nおよび/または(A−B)n………(I)
    (ただし、式中のAはビニル芳香族炭化水素の重合体ブロック(以下「Aブロック」と略記する)、Bはエラストマー性重合体ブロック(以下「Bブロック」と略記する)であり、nは1〜5の整数である)
    (ロ)炭化水素系ゴム用軟化剤 :80〜20重量%
    成分(イ)、(ロ)の合計100重量部に対して
    (ハ)オレフィン系樹脂 :1〜300重量部
    (ニ)高級脂肪酸アミド :0.03〜3重量部
  2. 更に、オレフィン系樹脂(ホ)を成分(イ)、(ロ)の合計量100重量部に対して、5〜200重量部含有してなる請求項1に記載のカレンダー成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物。
  3. 一般式(I)に記載のBブロックが共役ジエンのエラストマー性重合体ブロックである請求項1又は2に記載のカレンダー成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物。
  4. 一般式(I)に記載のAブロックがスチレン重合体ブロックであり、Bブロックがブタジエン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロック又はブタジエン・イソプレン共重合体ブロックであり、かつ成分(イ)中のAブロックの割合が10〜50重量%である請求項1乃至3の何れか1項に記載のカレンダー成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物。
  5. 成分(ハ)が、プロピレン系樹脂である請求項1乃至4の何れか1項に記載のカレンダー成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物。
  6. スチレン系熱可塑性エラストマー組成物が、少なくとも部分的に架橋されたものである請求項1乃至5の何れか1項に記載のカレンダー成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物。
  7. 成分(ホ)のオレフィン系樹脂が、プロピレン系樹脂或いはエチレン系樹脂或いはそれらの混合物である請求項1乃至6のいずれか1項に記載のカレンダー成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物。
  8. 成分(ニ)のエチレン系樹脂が、密度0.910g/cm3未満のものと0.910g/cm3以上のものの混合物である請求項1乃至7のいずれか1項に記載のカレンダー成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物。
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