JP2004203388A - 電動モータ付二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体内部のデッドスペースを有効に利用して複数個の電動モータをパワーユニットに設置可能にするとともに、乗り心地と操縦安定性の向上を図る。
【解決手段】車体フレーム1の前部にハンドル3を備え、シート4下方かつ前輪2の後方に、電動モータ13の駆動力を後輪10に伝達する動力伝達機構を備えたパワーユニット53を懸架する電動モータ付二輪車であって、電動モータ13をパワーユニット53の外周に複数個設置して電動モータ13のモータシャフトと上記動力伝達機構のドライブシャフトとを別軸とするとともに、モータシャフトの駆動力を複数のギアで上記ドライブシャフトに伝達するようにし、車体平面視で上記複数のギヤの噛み合い位置を略車体中心線上とした。
【選択図】 図15

Description

この発明は、パワーユニットの駆動源として電動モータを採用した電動モータ付二輪車に関する。
スクータ型自動二輪車は、従来、ガソリンを燃料とし、これを燃焼させて動力に変える内燃機関を採用し、その動力で車両を走行させるものである。
しかし、ガソリンを燃料とする内燃機関では、振動や騒音対策が不可欠であることは勿論、内燃機関の冷却や排気ガスの熱に対する対策等も講じなければならない。その上、排気ガスが排出されるので大気汚染の問題を伴い、その対策も難しい。さらに、付帯機器としてキャブレタ、エアクリーナおよびマフラ等多種類の機器を必要とする等の種々の問題点がある。
そこで、無公害動力源として電動モータを使用し、このモータにより後輪を駆動して走行する電動式車両とすれば公害問題が生ぜず、付帯機器も少なく大変好ましいが、スクータ型自動二輪車は、後輪をスイング自在に支持するパワーユニットタイプであるため、電動式のものが未だ提供されていない。
ところで、スクータ型自動二輪車のパワーユニットに駆動源(動力源)として電動モータを搭載する場合、もしも出力アップのために複数個の電動モータを同時に使用したいならば、パワーユニットに収容された動力伝達機構のドライブシャフト近傍に複数個の電動モータが設置されることになる。しかし、スペース的に余裕の無いスクータ型自動二輪車では複数個の電動モータを設置しにくい。
また、電動モータは重量物であるため、複数個の電動モータをパワーユニットに設置すると後輪のバネ下重量が重くなり、乗り心地や操縦安定性に悪影響を及ぼす懸念がある。
本発明は、上述の事情を考慮してなされたものであり、車体内部のデッドスペースを有効に利用して複数個の電動モータをパワーユニットに設置可能にするとともに、乗り心地と操縦安定性の向上を図ることのできる電動モータ付二輪車を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電動モータ付二輪車は、車体フレームの前部にハンドルを備え、シート下方かつ前輪の後方に、電動モータの駆動力を後輪に伝達する動力伝達機構を備えたパワーユニットを懸架する電動モータ付二輪車であって、上記電動モータを上記パワーユニットの外周に複数個設置して電動モータのモータシャフトと上記動力伝達機構のドライブシャフトとを別軸とするとともに、モータシャフトの駆動力を複数のギアで上記ドライブシャフトに伝達するようにし、車体平面視で上記複数のギヤの噛み合い位置を略車体中心線上としたことを特徴とする。
以上のように構成すれば、車体内部のデッドスペースを有効に利用して複数個の電動モータをパワーユニットに設置可能にし、パワーユニット廻りのコンパクト化と乗り心地の向上を図るとともに、パワーユニットの左右重量バランスを整えて操縦安定性の向上を図ることができる。
以下、この発明の実施例および参考例を図面に基づいて説明する。
図2は、この発明に係る電動モータ付二輪車の参考例を示す右側面図であり、図1は図2のI−I線に沿う断面図である。
図2に示すように、電動モータ付二輪車はスクータ型であり、車体フレーム1の前部に前輪2のステアリングシャフト(図示せず)が支持されて、その上端にハンドル3が取り付けられ、車体フレーム1の後部上方にはシート4が設けられており、その下にシート4を開閉することによりヘルメット5等の荷物を収納する物品収納室6が設けられて構成される。
車体フレーム1の後部の懸架ブラケット7にパワーユニット8が、このパワーユニット8と一体構成のマウントブラケット9を介して上下方向にスイング自在に軸支される。このパワーユニット8の後部に後輪10が軸支され、パワーユニット8の上部は車体フレーム1にクッションユニット11を用いて緩衝懸架される。なお、マウントブラケット9は、パワーユニット8の前方上部の9′位置に一体化されたものでもよい。
上記パワーユニット8は、図1に示すように、動力伝達機構としてのVベルト変速機構12と、駆動源としての電動モータ13とを一体化したものであり、Vベルト変速機構12がパワーユニットケース14およびケースカバー(クラッチカバー)15に囲まれて構成される。また、パワーユニットケース14は、ユニットケースL側エレメント14AおよびユニットケースR側エレメント14Bを、パワーユニット8のパワーユニット中心線Oの位置で接合して構成される。
電動モータ13は、図1,2,3に示すように、パワーユニットケース14の駆動側に設置されたユニットケースR側エレメント14Bに、取付ボルト16等を用いて固定される。また、充電用のジェネレータ17は、ユニットケースR側エレメント14Bの前方部に配置される。つまり、比較的大型の電動モータ13はパワーユニットケース14の駆動側中央部に、この電動モータ13よりも小型のジェネレータ17は、パワーユニットケース14の駆動側前端部に設置される。このジェネレータ17は、取付ボルト18によってユニットケースR側エレメント14Bに固定されると共に、電動モータ13に固着されたジェネレータ支持ボス19に取付ボルト20を用いて固定される。
上記電動モータ13のモータシャフト21は、Vベルト変速機構12のドライブシャフト22と同軸で一体に構成され、この一体シャフト23におけるパワーユニット中心線Oと対応した位置にジェネレータドライブスプロケット24が形成される。一体シャフト23は、ユニットケースL側エレメント14Aに対し軸受25および26を介して、ユニットケースR側エレメント14Bに対し軸受27を介してそれぞれ回転可能に支持される。
前記Vベルト変速機構12は、ドライブシャフト22に装着されたドライブVプーリ28と、このドライブVプーリ28に対向するドリブンVプーリ29と、両Vプーリ28および29間に架け渡されたVベルト30とを有して成る。ドライブVプーリ28の外側には、ベルト室31を冷却するファン32が設けられる。
Vベルト変速機構12のドリブンVプーリ29は、ユニットケースL側エレメント14Aの後方に設けられたミッションドライブシャフト33に回転フリーに支持されると共に、遠心クラッチ機構34を介してミッションドライブシャフト33に連結される。このミッションドライブシャフト33は、ユニットケースL側エレメント14Aとミッションカバー35に軸受36を介して回転自在に支持され、ミッション室37内に配設された減速歯車機構38を介してリアアクスル39に連結される。
したがって、電動モータ13の回転力は、モータシャフト21およびドライブシャフト22一体の一体シャフト23からVベルト変速機構12のドライブVプーリ28へ伝達され、Vベルト30を経てドリブンVプーリ29へ伝えられ、遠心クラッチ機構34、ミッションドライブシャフト33および減速歯車機構38を介してリアアクスル39へ伝達されて、後輪10が回転駆動される。
一方、ジェネレータ17のジェレータシャフト40は、一体シャフト23と別軸に設けられ、図4に示すように、ジェネレータドリブンシャフト41に嵌合される。このジェネレータドリブンシャフト41にはジェネレータドリブンスプロケット42が形成され、このジェネレータドリブンスプロケット42および前記一体シャフト23のジェネレータドライブシャフト24間にジェネレータ駆動チェーン43が架け渡される。したがって、電動モータ13の回転力の一部が、ジェネレータドライブスプロケット24、ジェネレータ駆動チェーン43およびジェネレータドリブンスプロケット42を介してジェネレータ17へ伝達され、このジェネレータ17にて発電が為される。
なお、図2および図3中の符号44はバッテリを示す。このバッテリ44は、物品収納室6の前方下部と懸架ブラケット7との間に生じたスペース、物品収納室6の後方で後輪10の上方のスペース、さらにはステップボード45の下方のスペースにそれぞれ配置される。
上記構成によれば、モータシャフト25と動力伝達機構12のドライブシャフト22とが同軸に一体に一体シャフト23にて構成されたことから、出力ロスを低減できる。
また、この構成では、モータシャフト21がドライブシャフト22と同軸一体に、ジェネレータシャフト40がドライブシャフト22と別軸にそれぞれ構成されたので、大型の電動モータ13をユニットケースR側エレメント14Bの中央寄りに、小型のジェネレータ17を上記ユニットケースR側エレメント14Bの周縁部にそれぞれ設置できる。このように、大型の電動モータ13がユニットースR側エレメント14Bの周縁部でなく中央寄りに配置されたので、パワーユニット8のコンパクト化を図ることができる。
また、電動モータ13がパワーユニットケース14のユニットケースR側エレメント14Bに設置されたので、一体シャフト23の軸長が伸び、この一体シャフト23を多数の軸受25,26および27によって支持できる。この結果、電動モータ13を大型化することもできる。
さらに、ジェネレータ17が、取付ボルト18を用いてユニットケースR側エレメント14Bに支持されると共に、ジェネレータ支持ボス19および取付ボルト20を用いて電動モータ13にも支持されたので、ジェネレータ17がユニットケースR側エレメント14Bのみによって支持される場合に比べ、ユニットケースR側エレメント14Bの補強構造を簡素化でき、その設計を容易化できる。
図5は、上記参考例の第1変例におけるパワーユニットを示す略水平断面図である。図6は図5のパワーユニットを搭載した電動モータ付二輪車を示す左側面図、図7は図6の電動モータの平面図である。この第1実施例の第1変形例において、前記第1実施例と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
この第1実施例の第1変形例におけるパワーユニット46では、パワーユニットケース47が、ユニットケースL側エレメント47AおよびユニットケースR側エレメント47Bから構成され、Vベルト変速機構12がユニットケースR側エレメント47Bに取付ボルト16を用いて固定される。また、ジェネレータ17は、ユニットケースL側エレメント47Aに取付ボルト18を用いて固定されると共に、ユニットケースL側エレメント47Aに形成されたジェネレータ支持ボス48に取付ボルト20を用いて固定される。ジェネレータ17のジェネレータシャフト40は、ユニットケースL側エレメント47Aに回転自在に支持される。
この参考例の第1変形例では、ジェネレータ17が電動モータ13と反対位置に配置されたので、パワーユニット46の左右方向の重量バランスが良好になり、併せてパワーユニット46のデッドスペースも有効に利用できる。
また、ジェネレータ17が、パワーユニットケースL側エレメント47Aにおいて、ジェネレータシャフト40側の位置ばかりか、ケースカバー15寄りの位置にても支持されたので、このジェネレータ17を両端支持の構造で支持でき、ユニットケースL側エレメント47Aの補強構造を簡素化できる。
なお、この参考例の第1変形例では、ジェネレータ17は、図6および図7にも示すように、パワーユニット46の前方縁に設置されたが、図6に示すように、パワーユニット46の前方部の上部あるいは下部に設置されてもよい。
また、図8および図9にそれぞれ示す参考例の第2変形例における電動モータ付二輪車のように、フルフェースタイプあるいはセミジェットタイプのヘルメット5を倒立状態で収納する物品収納室6を備えたものや、図10および図11に示す参考例の第3変形例における電動モータ付二輪車のように、上記ヘルメット5を横倒し状態で収納する物品収納室6を備えたものにあっても、ジェネレータ17は、上記参考例の第1変形例と同様に、パワーユニット46の前方部の前端位置、パワーユニット46の前方部上部位置あるいはパワーユニット46の前方部下部位置のいずれかにそれぞれ設置される。
この発明の参考例の第4変形例における電動モータ付二輪車のパワーユニットでは、参考例の第1変形例におけるジェネレータ支持ボス48が、図5の一点鎖線に示すように、ケースカバー15に一体あるいは一体的に設けられる。したがって、この第1実施例の第4変形例では、ジェネレータ17がケースカバー15によっても支持されるため、ユニットケースL側エレメント14Aの補強構造を簡素化できる。
図12および図13は、この発明における電動モータ付二輪車の参考例第5変形例および第6変形例のパワーユニットをそれぞれ示す略水平断面図である。これらの第5変形例および第6変形例において、前記参考例と同様な部分は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
これらの両変形例では、パワーユニット49,50にジェネレータ17が設置されていない場合である。図12に示す第5変形例では、パワーユニットケース51がユニットケースL側エレメント51AおよびユニットケースR側エレメント51Bから構成され、電動モータ13がユニットケースR側エレメント51Bに固定される。このように、Vベルト変速機構12を収納するユニットケースL側エレメント51Aとは反対側に位置するユニットケースR側エレメント51Bに電動モータ13が設置されたので、参考例と同様に、一体シャフト23の軸受25,26および27を多数設置することができ、大型の電動モータ13を採用できる。
また、図13に示す参考例の第6変形例におけるパワーユニット50では、パワーユニットケース52が単一のケースの場合であり、このパワーユニットケース52にVベルト変速機構12が収容され、かつ電動モータ13が取り付けられる。したがって、パワーユニット50をコンパクト化でき、このパワーユニット50を小型のスクータ型自動二輪車に搭載することができる。
図15は、この発明に係る電動モータ付二輪車の第1実施例を示す左側面図であり、図14は図15のXIV−XIV線に沿う断面図である。この第1実施例において、前記参考例と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
第1実施例における電動モータ付二輪車のパワーユニット53では、図14に示すように、Vベルト変速機構12のドライブシャフト54にプライマリドリブンギア55が一体に形成され、ドライブシャフト54の一端にVベルト変速機構12が、他端に発電用マグネット56がそれぞれ設置されている。
電動モータ13のモータシャフト57はVベルト変速機構12のドライブシャフト54とは別軸とされ、プライマリドライブギア58に回転一体に嵌合され、電動モータ13の駆動力がプライマリドライブギア58およびプライマリドリブンギア55を介してドライブシャフト54へ伝達される。
パワーユニットケース59は、ユニットケースL側エレメント59AおよびユニットケースR側エレメント59Bを、上記プライマリドライブギア58およびプライマリドリブンギア55のギア中心線Q位置にて接合して構成される。電動モータ13は、ユニットケースR側エレメント59Bに取付ボルト16を用いて固定され、プライマリドライブギア58はユニットケースL側エレメント59Aに軸受60を用いて回転自在に支持される。また、ドライブシャフト54は、軸受61,62および63を用いてユニットケースL側エレメント59AおよびユニットケースR側エレメント59Bに回転自在に支持される。
発電用マグネット56は、ユニットケースR側エレメント59Bに固定されたステータ64と、ドライブシャフト54の他端部に固定されて、ステータ64の外周廻りを回転するロータ65と、を有して成る。このロータ65の外側に冷却用ファン66が固定される。発電用マグネット56および電動モータ13はモータ兼マグネット用カバー67で囲まれ、上記冷却用ファン66の回転により、モータ兼マグネット用カバー67内で冷却風が電動モータ13側へ導かれる。
ユニットケースL側エレメント59Aには、電動モータ13と対向する位置にモータ支持ボス68が一体形成される。このモータ支持ボス68は、電動モータ13の反対方向へ延び、クラッチカバー69からパワーユニット53の前方へ延びたクラッチカバーボス70に、取付ボルト71を用いて固定される。電動モータ13は、前述の如く、取付ボルト16を用いてユニットケースR側エレメント59Bに支持されると共に、上記モータ支持ボス68およびクラッチカバーボス70によりクラッチカバー69に支持される。
また、前記ギア中心線Qはパワーユニット中心線OよりもVベルト変速機構12側へオフセット量eだけ偏心した位置に設置される。さらに、この実施例では、前記参考例のようなジェネレータ17は設置されず、図15および図16に示すように、電動モータ13がパワーユニット53の前方部前端位置、前方部上部位置あるいは前方部下部位置にそれぞれ設置される。あるいは電動モータ13は、上記各位置に同時に複数個設置されてもよい。
上記第1実施例によれば、重量物たる電動モータ13がユニットケースL側エレメント59Bに直接支持されるとともに、モータ支持ボス68およびクラッチカバーボス70を介してクラッチカバー69に間接に支持されたことから、電動モータ13がユニットケースR側エレメント59Bのみに支持された場合に比べ、ユニットケースR側エレメント59Bの補強構造を簡素化できる。併せて、別体の補強ブラケットも不要となる。しかも、デッドスペースを有効利用してパワーユニット53廻りのコンパクト化を図ることができる。
その上、重量物である電動モータ13がパワーユニット53の前方部に設置されてパワーユニット53の車体フレーム1への連結部に近付くので、実質上バネ下重量の軽減となり、乗り心地の向上に貢献できる。
さらに、3個の電動モーター13を配置する場合には各電動モータ13が車体側面視でV型をなすように配置されるため、この点でもデッドスペースを有効利用することができる。
また、プライマリドライブギア58およびプライマリドリブンギア55のギア中心線Qがパワーユニット53のユニット中心線OからVベルト変速機構12側へオフセット量eだけ偏心して設置されたので、パワーユニット53の左右の幅を拡げることなく、大型の電動モータ13を設置することができる。さらに、モータ支持ボス68の長さも短縮できる。
なお、上記第1実施例ではヘルメット5を物品収納室6内に正立状態で収納する電動モータ付二輪車の場合を述べたが、図17および図18に示す第1実施例の第1変形例の如く、ヘルメット5を物品収納室6内に倒立状態で設置するタイプのものであってもよく、さらに、図19および図20に示す第1実施例の第2変形例の如く、ヘルメット5を物品収納室6内に横倒し状態で設置するタイプのものであってもよい。
図21は、この発明の第1実施例の第3変形例における電動モータ付二輪車のパワーユニットを示す略水平断面図である。この第3変形例において前記第2変形例と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
この第1実施例の第3変形例のパワーユニット72では、ユニットケースR側エレメント59Bにマグネットカバー73のみが設置され、このマグネットカバー73にモータ支持ボス74が、電動モータ13に隣接して一体成形される。電動モータ13は、ユニットケースR側エレメント59Bに取付ボルト16を用いて固定されると共に、モータ支持ボス74に取付ボルト75を用いて固定される。
したがって、電動モータ13がユニットケースR側エレメント59Bおよびマグネットカバー73に支持されたことから、第2変形例と同様に、ユニットケースR側エレメント59Bの補強構造を簡素化できる。その他、第2変形例と同様な効果を奏する。
図22は、この第1実施例の第4変形例における電動モータ付二輪車のパワーユニットを示す略水平断面図である。この第4変形例において、前記実施例と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
この第4変形例におけるパワーユニット76では、電動モータ13は、パワーユニットケースL側エレメント59Aに設置され、このユニットケースL側エレメント59Aに取付ボルト16を用いて固定される。さらに、電動モータ13は、クラッチケース73からパワーユニット76の前方へ延びたモータ支持ボス78に、取付ボルト71を用いて固定される。したがって、この第4変形例においては、電動モータ13がユニットケースL側エレメント59Aおよびクラッチカバー77にて支持されるので、ユニットケースL側エレメント59Aの補強構造を簡素化できる。
この第4変形例では、プライマリドライブギア58およびプライマリドリブンギア55の噛み合い位置となるギア中心線Qが、車体平面視でパワーユニット76の中心線Oおよび車体中心線と一致して設けられている。これにより、パワーユニット76の左右重量バランスを整えて電動モータ付二輪車の操縦安定性の向上を図ることができる。なお、発電用マグネット56は、第2実施例の第3変形例と同様に、マグネットカバー79によって覆われている。
図24は、この発明に係る電動モータ付二輪車の第2実施例を示す右側面図であり、図23は図24のXXIII−XXIII線に沿う断面図である。この第2実施例において、前記実施例と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
この第2実施例におけるパワーユニット80では、電動モータ13がユニットケースR側エレメント81Bに取付ボルト16を用いて固定され、ジェネレータ17がユニットケースL側エレメント81Aに取付ボルト18を用いて固定される。ユニットケースL側エレメント81AおよびユニットケースR側エレメント81Bは、プライマリドライブギア58およびプライマリドリブンギア55のギア中心線Qにおいて接合されて、パワーユニットケース81が構成される。この第2実施例では、ギア中心線Qは、パワーユニット80のパワーユニット中心線Oと一致して構成される。
この第2実施例では、後輪10の中心線R1がパワーユニット80からVベルト変速機構12の反対方向にオフセット量εだけ偏心して設置されているので、後輪10の種類や形状、さらに後輪10の外径等に制約が少なくなり、しかも後輪10の着脱も容易化できる。符号R2は大径の後輪10の中心線を示す。
また、電動モータ13のモータシャフト57とジェネレータ17のジェネレータシャフト40とは、プライマリドライブギア58に回転一体に嵌合されると共に、同軸に構成される。このように、ジェネレータシャフト40がモータシャフト57と同軸に構成されたので、ジェネレータ17の駆動構造を簡易化でき、しかもデッドスペースを有効利用できる。
さらに、Vベルト変速機構12のドライブシャフト22にプライマリドリブンギア55が一体形成される。また、ユニットケースL側エレメント81Aにおいては、上記ドライブシャフト22およびミッションドライブシャフト33間に補強リブ82が形成されている。このように、ユニットケースL側エレメント81Aに補強リブ82が形成されたので、デッドスペースを利用してユニットケースL側エレメント81Aの剛性を向上させることができる。
また、図24に示すように、パワーユニット80のマウントブラケット9が電動モータ13とセンタスタンド83との間に設置されたので、デッドスペースを有効利用してパワーユニット80を懸架できる。さらに、図24の破線位置にも電動モータ13を設置して複数の電動モータを搭載した場合には、この複数の電動モータ13の中間位置にマウントブラケット84を二点鎖線で示すように設置して、デッドスペースの有効利用を図ってもよい。
図2のI−I線に沿う断面図。 この発明に係る電動モータ付二輪車の参考例を示す右側面図。 図2の電動モータ付二輪車の平面図。 図1のIV−IV線に沿う断面図。 この発明の参考例の第1変形例および第4変形例における電動モータ付二輪車のパワーユニットを示す略水平断面図。 図5のパワーユニットを搭載した電動モータ付二輪車を示す左側面図。 図6の電動モータ付二輪車の平面図。 この発明の参考例の第2変形例における電動モータ付二輪車を示す左側面図。 図8の電動モータ付二輪車の平面図。 この発明の参考例の第3変形例における電動モータ付二輪車を示す左側面図。 図10の電動モータ付二輪車の平面図。 この発明の参考例の第5変形例における電動モータ付二輪車のパワーユニットを示す略水平断面図。 この発明の参考例の第6変形例における電動モータ付二輪車のパワーユニットを示す略水平断面図。 図15のXIV−XIV線に沿う断面図。 この発明に係る電動モータ付二輪車の第1実施例を示す左側面図。 図15の電動モータ付二輪車の平面図。 この発明の第1実施例の第1変形例における電動モータ付二輪車を示す左側面図。 図17の電動モータ付二輪車の平面図。 この発明の第1実施例の第2変形例における電動モータ付二輪車を示す左側面図。 図19の電動モータ付二輪車の平面図。 この発明の第1実施例の第3変形例における電動モータ付二輪車のパワーユニットを示す略水平断面図。 この発明の第1実施例の第4変形例における電動モータ付二輪車のパワーユニットを示す略水平断面図。 図24のXXIII−XXIII線に沿う断面図。 この発明に係る電動モータ付二輪車の第2実施例を示す右側面図。 図24の電動モータ付二輪車の平面図。
符号の説明
1 自動二輪車
2 車体フレーム
8 パワーユニット
10 後輪
12 Vベルト変速機構
13 電動モータ
17 ジェネレータ
21 モータシャフト
22 ドライブシャフト
23 一体シャフト
24 ジェネレータドライブスプロケット
40 ジェネレータシャフト
41 ジェネレータドリブンシャフト
42 ジェネレータドリブンスプロケット
43 ジェネレータ駆動チェーン
53 パワーユニット
59 パワーユニットケース
68 モータ支持ボス
69 クラッチカバー
70 クラッチカバーボス
71 取付ボルト
80 パワーユニット
R1,R2 後輪の中心線
ε 後輪のオフセット量
O パワーユニット中心線

Claims (1)

  1. 車体フレームの前部にハンドルを備え、シート下方かつ前輪の後方に、電動モータの駆動力を後輪に伝達する動力伝達機構を備えたパワーユニットを懸架する電動モータ付二輪車であって、上記電動モータを上記パワーユニットの外周に複数個設置して電動モータのモータシャフトと上記動力伝達機構のドライブシャフトとを別軸とするとともに、モータシャフトの駆動力を複数のギアで上記ドライブシャフトに伝達するようにし、車体平面視で上記複数のギヤの噛み合い位置を略車体中心線上としたことを特徴とする電動モータ付二輪車。
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JP2010228627A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Honda Motor Co Ltd 電動車両の動力伝達装置
JP2015089702A (ja) * 2013-11-05 2015-05-11 スズキ株式会社 電動モータの支持構造

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