JP2004203180A - ウォッシャノズル付ワイパ - Google Patents

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Yuki Ito
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Abstract

【課題】見栄えが良く、部品点数の削減を図ることが可能なウォッシャノズル付ワイパを得る。
【解決手段】ウォッシャノズル付ワイパ10は、車両のウインドガラスを払拭するワイパブレード14と、一端が車体に回動自在に支持されたピボット軸に固定されると共に他端にワイパブレード14が連結される樹脂製のワイパアーム12とを備えており、ワイパアーム12には、ウインドガラス面に洗浄液を噴射するウォッシャノズル16を構成する樹脂製のノズルボディ66が一体的に設けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のウインドガラス等を払拭するウォッシャノズル付ワイパに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両のウインドガラス(ウインドシールドガラス)を払拭するワイパ装置として、払拭面における適所に洗浄液を確実に噴射し着液させるために、ワイパアームもしくはワイパブレードにウォッシャノズルを取り付けたウォッシャノズル付ワイパが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなウォッシャノズル付ワイパについて、図13に基づいて説明する。この図に示されるウォッシャノズル付ワイパ200は、ワイパアーム202とワイパブレード204とを備えて構成されている。
【0004】
ワイパアーム202は、それぞれ金属材料から成るアームヘッド206、リテーナ208、及びアームピース210によって構成されており、全体としては長尺状に構成されている。アームヘッド206は、車体に回動可能に支持されたピボット軸212に固定されており、常にピボット軸212と一体に回動する。また、アームヘッド206の先端部には、リテーナ208の基端部が支軸214を介して連結されている。
【0005】
さらに、リテーナ208の先端部には、アームピース210の基端部が固着されている。アームピース210の先端部は側面視で略U字状に屈曲されてフック形状となっており、ワイパブレード204を図示しないクリップ部材を介して連結保持している。
【0006】
そして、アームピース210の長手方向中間部には、ウォッシャノズル216が固定されている。このウォッシャノズル216には、配管ホース220の一端部が接続されている。一方、配管ホース220の他端部は、車体におけるピボット軸212の近傍に設けられたホース接続部222に接続されており、ホース接続部222は車体内に配設されたウォッシャタンクにウォッシャポンプを介して接続されている。
【0007】
これにより、ホース接続部222に接続された(車体から導出された)配管ホース220が、ワイパアーム202の回動に伴って捩れたり折れ曲がったりすることが繰り返し行なわれないようになっている。この配管ホース220の中間部は、アームヘッド206の外表面に設けられたホース保持部224に保持されると共に、リテーナ208内に導入され該リテーナ208及びアームピース210に沿って配索されている。
【0008】
ここで、特許文献1では、上記ウォッシャノズル216のアームピース210への固定、及びリテーナ208内での配管ホース220の配索について特に記載はないが、実製品では、ウォッシャノズル216は、ビス218や他の固定具(別部材)によってアームピース210に固定されおり、配管ホース220は、図示しないクランプ部材等によってリテーナ208内で保持され、またはアームピース210に固定されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−59813号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の如き従来のウォッシャノズル付ワイパ200では、ウォッシャノズル216を固定するためのビス218や他の固定具がアームピース210に取り付けられ、また配管ホース220を保持するためのクランプ部材等がリテーナ208またはアームピース210に取り付けられていたため、見栄えが悪いという問題があった。
【0011】
すなわち、上記ウォッシャノズル216固定用のビス218や他の固定具、配管ホース220保持用のクランプ部材等が、ウォッシャノズル付ワイパ200の外観を損ねていた。また、別部材であるビス218や他の固定具、クランプ部材等を用いるため、部品点数及び組付工数も多く、高コストの原因となる。
【0012】
本発明は、上記事実を考慮して、見栄えが良く、部品点数の削減を図ることが可能なウォッシャノズル付ワイパを得ることが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るウォッシャノズル付ワイパは、車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードと、樹脂材料から成り、一端が車体に回動自在に支持されたピボット軸に固定されると共に他端に前記ワイパブレードが連結されるアーム部材と、樹脂材料から成り前記アーム部材に一体的に設けられ、前記ウインドガラス面に洗浄液を噴射するウォッシャノズルを構成するノズルボディと、を備えている。
【0014】
請求項1記載のウォッシャノズル付ワイパでは、車体側のピボット軸が回動すると、該ピボット軸に先端が固定されたアーム部材が往復回動し、該アーム部材の他端に連結されたワイパブレードがウインドガラスを払拭する。また、ウォッシャノズルからウインドガラス面に洗浄液が噴射されると、ウインドガラスを払拭するワイパブレードが洗浄液を汚れと共に除去する。
【0015】
ここで、樹脂材料から成るアーム部材に、樹脂材料から成るノズルボディが一体的に設けられているため、アーム部材にウォッシャノズルを設けてもウォッシャノズル付ワイパの外観はすっきりと一体感があり、見栄えが良い。しかも、アーム部材とノズルボディとが共に樹脂材料から成るため、質感までもが一体感を有する。
【0016】
このように、請求項1記載のウォッシャノズル付ワイパは、デザイン性に優れ見栄えが良い。また、アーム部材とノズルボディとが共に樹脂材料から成るため、これらの固定構造をそれぞれの部材に一体に設ける(例えば、一方の部材に係合部を一体に設け、他方の部材に被係合部を一体に設ける)ことが容易であり、部品点数の削減が可能となる。
【0017】
請求項2記載の発明に係るウォッシャノズル付ワイパは、請求項1記載のウォッシャノズル付ワイパにおいて、前記ノズルボディは、前記アーム部材に一体成形にて形成されている、ことを特徴としている。
【0018】
請求項2記載のウォッシャノズル付ワイパでは、アーム部材とノズルボディとが一体成形にて形成されているため、これらの接合部等の境界部がなく、外観の一体感が一層向上する。また、ウォッシャノズルのアーム部材への組付工数、部品点数の削減が図られる。
【0019】
請求項3記載の発明に係るウォッシャノズル付ワイパは、請求項1または請求項2記載のウォッシャノズル付ワイパにおいて、前記ノズルボディには、噴射口を有し該ノズルボディとは別体のノズル本体が装着される、ことを特徴としている。
【0020】
請求項3記載のウォッシャノズル付ワイパでは、ノズルボディにノズル本体が装着されてウォッシャノズルが構成されるため、例えば、噴射角度(範囲)や噴射粒径の異なるノズル本体に交換することで、異なる仕様のウォッシャノズル(噴射形態)が得られる。
【0021】
請求項4記載の発明に係るウォッシャノズル付ワイパは、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のウォッシャノズル付ワイパにおいて、前記ワイパブレードは、前記ウインドガラスの下端縁に沿って配置され、前記アーム部材は、前記ピボット軸に固定されるアームヘッドと、前記ワイパブレードの長手方向に長手とされ該ワイパブレードを先端に連結したアーム部と、該ワイパブレードの長手方向に交差する方向に長手とされ前記アームヘッドに連結された基部と、該基部と前記アーム部とを連続的に繋ぐ曲げ部とを有し、全体として前記下端縁側に凹となる屈曲形状とされ、前記ノズルボディは、前記基部または前記曲げ部における凸側の側面から突出して設けられている、ことを特徴としている。
【0022】
請求項4記載のウォッシャノズル付ワイパでは、その停止状態においてワイパブレードをウインドガラスの下端縁に沿って配置するために、アーム部材がウインドガラスの下端縁側に凹となる屈曲形状とされている。すなわち、アーム部材は、ワイパブレードと長手方向を一致させたアーム部が、ワイパブレードの長手方向と交差する方向に長手とされアームヘッドに連結された基部に対し、これらを連続的に繋ぐ曲げ部によって上記ワイパブレードの長手方向に方向付けられている。
【0023】
そして、ウォッシャノズルを構成するノズルボディが、その少なくとも一部をアーム部材の基部または曲げ部における凸側(アーム部材におけるウインドガラスの下端縁側を向く凹側と反対側)の側面から突出して設けられているため、該ウォッシャノズルから噴射される洗浄液を、アーム部及びワイパブレードに遮られることなく、ワイパブレードの払拭動作に先立ってワイパブレードの動作方向前方のウインドガラス(払拭面)における適所に着液させることができる。
【0024】
また、アーム部材における車体との接続側であるアームヘッド近傍に位置する基部または曲げ部にノズルボディが配置されるため、車体から導出されてウォッシャノズルに接続される配管ホースの長さが比較的短くなる。このため、アーム部材における配管ホースの配索固定が容易である。
【0025】
請求項5記載の発明に係るウォッシャノズル付ワイパは、請求項3記載のウォッシャノズル付ワイパにおいて、前記ワイパブレードは、前記ウインドガラスの下部に配置され、前記アーム部材は、前記ワイパブレードの長手方向に長手とされ該ワイパブレードを先端に連結したアーム部を有し、前記ノズルボディは前記アーム部における前記ウインドガラスの上端側を向く側面に設けられており、該ノズルボディに装着される前記ノズル本体は洗浄液を広角度で噴射する拡散ノズルである、ことを特徴としている。
【0026】
請求項5記載のウォッシャノズル付ワイパでは、その停止状態においてワイパブレードをウインドガラスの下部に配置(格納等)するようになっており、アーム部材におけるワイパブレードと長手方向を一致させる部分であるアーム部の先端に該ワイパブレードが連結されている。そして、このアーム部におけるウインドガラスの上端側を向く側面に、ウォッシャノズルを構成するノズルボディが設けられている。これにより、ワイパブレードの近傍にウォッシャノズルを配置することができる。
【0027】
さらに、このワイパブレードの長手方向に長手のアーム部に設けられたノズルボディに、ノズル本体である拡散ノズルが装着されてウォッシャノズルが構成されているため、ウォッシャノズルは、拡散ノズルが広角度で洗浄液を噴射することにより、ワイパブレードの払拭動作に先立ってワイパブレードの動作方向前方でしかもワイパブレードの長手方向に沿って広範囲に洗浄液を着液させることができる。
【0028】
請求項6記載の発明に係るウォッシャノズル付ワイパは、請求項5記載のウォッシャノズル付ワイパにおいて、前記アーム部材は、一対の側壁が上壁で連結されて払拭面側に開口する断面コ字状をなす外郭部内に、該外郭部を補強する複数の補強壁が一体に形成されて構成されており、かつ、前記補強壁には、前記ノズルボディに接続される配管ホースを保持するホースリテーナが形成されている、ことを特徴としている。
【0029】
請求項6記載のウォッシャノズル付ワイパでは、上記アーム部を含む樹脂製のアーム部材は、断面コ字状の外郭部に一体成形され該外郭部を内側から補強する複数の補強壁にホースリテーナが形成されており、このホースリテーナは、外郭部内において直接的または間接的にノズルボディ(ウォッシャノズル)に接続される配管ホースを保持する。
【0030】
これにより、アーム部に設けられたノズルボディに接続される比較的長い配管ホースを、特別な固定具を用いることなく、アーム部材(外郭部)内に配索固定することができる。このため、配管ホースの配索によって、ウォッシャノズル付ワイパの一体感を有する外観を損ねることがない。また、特別な固定具を必要としないため、部品点数が削減され、さらに配索作業(配管ホースのホースリテーナによる保持)が容易である。
【0031】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るウォッシャノズル付ワイパ10について、図1乃至図6に基づいて説明する。
【0032】
図1には、ウォッシャノズル付ワイパ10の全体構成が平面図にて示されている。また、図2には、ウォッシャノズル付ワイパ10の車両への搭載状態が斜視図にて示されている。
【0033】
これらの図に示される如く、車両のリヤワイパ装置に適用されたウォッシャノズル付ワイパ10は、アーム部材としてのワイパアーム12と、該ワイパアーム12に連結されウインドガラスGを払拭するワイパブレード14と、ワイパアーム12に設けられウインドガラスGに洗浄液を噴射するウォッシャノズル16とを備えて構成されている。
【0034】
詳細は後述するが、ワイパアーム12は、一端部が車体に設けられたピボット軸18に固定されると共に他端部がワイパブレード14に連結され、長尺状に形成されている。そして、ワイパアーム12は、ピボット軸18が回動すると所定範囲で往復回動(揺動)し、ワイパブレード14にウインドガラスGを払拭させるようになっている。また、ウォッシャノズル付ワイパ10が適用されたリヤワイパ装置では、その停止状態で、図2に示されるようにワイパブレード14がウインドガラスGの下端縁に沿って配置されると共に、ピボット軸18がウインドガラスGの下端縁よりも下方の車両ボデーCに設けられているため、ワイパアーム12は、その長手方向に屈曲(湾曲)して形成されている。
【0035】
以下、詳細に説明するが、説明の便宜上、矢印Aにて示すウインドガラスGに沿った下端縁側(屈曲したワイパアーム12の凹側)を内側とし、矢印Aと反対の矢印Bにて示すウインドガラスGの上端を向く側(屈曲したワイパアーム12の凸側)を外側とする。
【0036】
ワイパアーム12は、ピボット軸18に固定されるアームヘッド20と、アームヘッド20に連結されるアーム本体22とによって全体として長尺状に構成されている。
【0037】
図3及び図4に示される如く、アームヘッド20は、アームヘッド本体24と、該アームヘッド本体24の表面を覆うヘッドカバー26とによって構成されている。アームヘッド本体24及びヘッドカバー26は、それぞれ樹脂製とされている。
【0038】
アームヘッド本体24の基端部24Aは、ピボット軸18の先端部に挿嵌されて締結ナット28によって締結固定されている。また、アームヘッド20の先端部24Bは、該アームヘッド20の長手方向とピボット軸18の軸線方向とが交差(直交)する面に沿って互いに対向する一対の壁部30と、該一対の壁部30をそれぞれ架け渡す支軸(ヒンジ軸)32及びスプリング係止部34と、一対の壁部30の互いに対応する位置にそれぞれ設けられた一対の軸孔36とが一体に形成されて構成されている。スプリング係止部34は支軸32よりも下側(車両ボデーC側)に配置されている。
【0039】
さらに、アームヘッド本体24は、基端部24Aにおける先端部24Bと反対側の外面から突設されたホースクランプ部38と、一方の壁部30Aの外面からそれぞれ突設されたホースホルダ40及び一対の支持突起42とを備えている。一方の壁部30Aは、一対の壁部30の何れでも良いが、本第1の実施の形態(図3及び図4)では、内側(矢印A側)に位置する壁部30としている。
【0040】
ホースクランプ部38は、アームヘッド本体24の長手方向とピボット軸18の軸線方向とが交差(直交)する面を挟んで対峙するクランプ片38A間に、配管ホース72(後述)を挟持して保持するようになっている。ホースホルダ40は、その自由端側が壁部30Aの外面と対向するように下方へ向けて屈曲されている。ホースホルダ40は、自然状態における壁部30Aの外面との対向間隔が配管ホース72の外径よりも僅かに小とされている。一方、一対の支持突起42は、アームヘッド本体24の長手方向におけるホースホルダ40を挟んだ両側に位置しており、ホースホルダ40と壁部30Aとの間を通る配管ホース72を下側から支持するようになっている。
【0041】
このアームヘッド本体24には、ヘッドカバー26が取り付けられる。ヘッドカバー26は、上壁部26A及び周壁部26Bを備えている。ヘッドカバー26の上壁部26Aには、アーム本体22の連結ブロック60(後述)の平面視形状に対応した切欠き部26Cが設けられている。また、周壁部26Bの内面側には、一対の支軸44がそれぞれ軸孔36に対応して同軸上に突出形成されている。
【0042】
このヘッドカバー26は、各支軸44がそれぞれ軸孔36に挿入されてアームヘッド本体24に取り付けられており、支軸44回りに回動可能とされている。この状態で、ヘッドカバー26は、アームヘッド本体24をその外側(基端部24A側、矢印Aで示すワイパアーム12の内側、及び矢印Bで示すワイパアーム12の外側)から被覆している。
【0043】
以上説明したアームヘッド20に連結されるアーム本体22は、樹脂材料より成り、図5に示される如く、互いに対向する内側壁46Aと外側壁46Bとが上壁46Cによって連結された如く形成された外郭部46を備えている。すなわち、外郭部46は、ウインドガラスG側に開口した断面コ字状をなしている。
【0044】
この外郭部46は、長手方向の一端部が略「く」字状に屈曲した長尺状に形成されている。具体的には、アーム本体22の外郭部46は、組付状態でワイパブレード14の長手方向に長手とされるアーム部48と、該組付状態でワイパブレード14の長手方向に交差する方向に長手の基部50と、アーム部48と基部50とを連続的に繋ぐ曲げ部(屈曲部)52とで構成されている。
【0045】
図1に示される如く、アーム部48の長手方向と基部50の長手方向とが内側に成す角θは鈍角とされている。これにより、アーム本体22を含むワイパアーム12は、全体として矢印A側に凹で、矢印B側に凸となる屈曲形状となっている。なお、アーム部48は、基部50に対し長尺とされている。
【0046】
また、図5(C)に示される如く、アーム本体22は、外郭部46におけるアーム部48内に複数の補強壁54が一体に形成されており、該アーム部48を補強している。さらに、基部50及び曲げ部52では、外郭部46を構成する内側壁46A、外側壁46Bが、それぞれアーム部48における内側壁46A、外側壁46Bよりも厚肉とされている。さらにまた、外郭部46における基部50の基端は、内側壁46A、外側壁46B、上壁46Cから連続する立壁56によって閉塞されている。以上により、樹脂製のアーム本体22は、十分な強度(剛性)を確保している。
【0047】
さらに、図5(B)に示される如く、アーム部48の先端は、ブレード連結部48Aとされており、ブレード連結部48Aは、先端側に延設された上壁46Cの下方にブロック状の連結ブロック58が一体に形成されて構成されている。このブレード連結部48Aの連結ブロック58には、ワイパブレード14に設けられている連結軸が嵌入され、該ワイパブレード14が揺動(ウインドガラスGに追従)可能に連結されている。
【0048】
この状態で、上記の通り、ワイパブレード14の長手方向とアーム部48の長手方向とが一致する構成である。なお、ワイパブレード14は、種々ある構成のうちから如何なる形式のものを採用しても良いが、本第1の実施の形態では、複数のレバー14Aの端部に形成された保持爪14Bによって長尺状かつゴム製のブレードラバー14Cを保持する構造を有する、所謂トーナメント方式のワイパブレードを採用している(図2参照)。
【0049】
一方、基部50の基端は、アームヘッド本体24の一対の壁部30間に入り込むヘッド連結部50Aとされている。ヘッド連結部50Aは、ブロック状に形成された連結ブロック60が立壁56から一体に突設されて構成されている。連結ブロック60の上面は、上壁46Cと面一に(連続的な面で)形成されている。この連結ブロック60には、アームヘッド本体24の支軸32が挿通可能な略U字形状の切欠き部60Aが形成されている。
【0050】
また、連結ブロック60の下端面には、立壁56の下端面まで連続して外郭部46内に至るワイヤ通し溝60Bが形成されている。さらに、外郭部46内おける基部50と曲げ部52との境界部分には、図3及び図4にも示される如く、一対の側壁46A、46Bを架け渡して設けられたスプリング係止部62が一体に形成されている。
【0051】
そして、アーム本体22は、アームヘッド本体24の一対の壁部30間に入り込ませた連結ブロック60の切欠き部60Aに支軸32を挿入させて、アームヘッド本体24に対し支軸32廻りに回動可能に連結されている。すなわち、基部50のヘッド連結部50Aにおいてアームヘッド20に連結されたアーム本体22は、ウインドガラスG(払拭面)に対して接近及び離間する方向へ所定角度回動可能とされている。
【0052】
また、この状態で、外郭部46における基部50内には、引張コイルスプリング64が配設されており、引張コイルスプリング64は、その一端部から延設されたワイヤ部64Aがワイヤ通し溝60Bを通ってアームヘッド本体24のスプリング係止部34に係止されると共に、その他端部から延設されたワイヤ部64Bがアーム本体22のスプリング係止部62に係止されている。そして、スプリング係止部34が支軸32よりも下側に位置していることにより、アーム本体22は、引張コイルスプリング64の付勢力によって、払拭面であるウインドガラスG側へ押圧付勢されており、その先端に連結したワイパブレード14をウインドガラスGに押し付けるようになっている。
【0053】
以上の通り、アーム本体22は、その基端に位置する基部50(ヘッド連結部50A)がアームヘッド20に連結されると共に、その先端に位置するアーム部48(ブレード連結部48A)がワイパブレード14に連結されており、従来のリテーナ及びアームピースの機能を兼ね備えた形状が、樹脂成形にて一体に形成されて構成されている。
【0054】
そして、図1、図5(A)及び図5(C)に示される如く、ワイパアーム12を構成するアーム本体22には、ウォッシャノズル16を構成するノズルボディ66が設けられている。具体的には、ノズルボディ66は、樹脂材料より成り、アーム本体22の外郭部46を構成する外側壁46Bに一体成形によって設けられており、本第1の実施の形態では、基部50における曲げ部52との境界部近傍に配置されている。
【0055】
図6にも示される如く、ノズルボディ66は、その一部が外側壁46Bの外面よりも突出しており、外突出部分が略流線型状に形成されている。このノズルボディ66内には、外側壁46Bの内面に開口するジョイント保持部66Aと、ジョイント保持部66Aに連通する洗浄液流路66Bと、洗浄液流路66Bにおける外側壁46Bの外面よりも外側に開口する出口部66Cの近傍に設けられた球面状のチップ保持部66Dとが形成されている。
【0056】
洗浄液流路66Bの出口部66Cは、基部50の長手方向に略沿ってアーム部48側を向いている。そして、チップ保持部66Dには、ノズルボディ66とは別体であるノズル本体としてのノズルチップ(ノズルジェット)68が嵌入して装着されている。ノズルチップ68は、チップ保持部66Dに対応した球状に形成されており、その噴射口68Aを出口部66Cに略一致させてチップ保持部66D内で保持されている。
【0057】
これにより、ノズルチップ68は、洗浄液流路66Bから供給された洗浄液を、その噴射口68AからウインドガラスGへ向けて噴射するようになっている。
【0058】
また、ノズルボディ66のジョイント保持部66Aには、ホースジョイント部材70が嵌合保持されている。ホースジョイント部材70は、ジョイント保持部66Aに内部を連通させた状態で嵌合される嵌合部70Aと、嵌合部70Aの内部に連通したパイプ部70Bとを備えており、パイプ部70Bは屈曲してその先端がアームヘッド20側を向いている(図3及び図4参照)。
【0059】
このパイプ部70Bの先端には、配管ホース72の一端部が外嵌して接続されている。この配管ホース72は、引張コイルスプリング64内を通して配索されている。このため、ジョイント保持部66Aは、引張コイルスプリング64のコイル部64Cの端部よりもスプリング係止部62側に位置している。
【0060】
この配管ホース72は、立壁56の下方を通してアームヘッド本体24の壁部30A側に導出されており、この壁部30Aの外面側で、ホースホルダ40と壁部30Aとの間で挟持固定されると共に各支持突起42によって下方から支持されている。また、配管ホース72は、基端部24Aの外面に沿って配索され、ホースクランプ部38の直上で下方へ向けて屈曲されて該ホースクランプ部38のクランプ片38A間に挟持されている。さらに、図2に示される如く、配管ホース72は、ピボット軸18と共に車両ボデーCに設けられた透孔74から車体内へ至り、その他端部が車体内に配設されたウォッシャタンクにウォッシャポンプ(何れも図示省略)を介して接続されている。なお、透孔74とピボット軸18及び配管ホース72との間には、車両ボデーC内への浸水を防止するためのグロメットを設けても良い。
【0061】
そして、ウォッシャノズル付ワイパ10では、ホースホルダ40、支持突起42、ホースクランプ部38によって配管ホース72を保持するアームヘッド本体24に、これを被覆するヘッドカバー26を取り付けることによって、配管ホース72が外部に露出されることが殆どない構成とされている。なお、立壁56の下端部に切欠き部を設け、該切欠き部を通して配管ホース72を外郭部46内に導入(外郭部46から導出)しても良い。
【0062】
次に、本第1の実施の形態の作用を説明する。
【0063】
上記構成のウォッシャノズル付ワイパ10では、ピボット軸18が往復回動すると、この回動に伴ってワイパアーム12及び該ワイパアーム12に連結されたワイパブレード14が往復運動(揺動)する。これにより、ワイパブレード14がウインドガラスGを払拭し、該ウインドガラスGに付着した雨水等が除去される。このとき、配管ホース72は、アームヘッド本体24におけるピボット軸18の軸線近傍で、ホースクランプ部38によって該軸線に沿う方向に長手とされて保持されているため、ワイパアーム12回動動作によって捩れたり折れ曲がったりすることが繰り返し行なわれることがない。
【0064】
また、このウォッシャノズル付ワイパ10では、車両のウォッシャポンプが作動すると、配管ホース72を介してノズルボディ66の洗浄液流路66Bに洗浄液が供給され、この洗浄液がノズルチップ68の噴射口68Aからワイパブレード14の払拭動作に先立ってワイパブレード14の動作方向前方のウインドガラスGに向けて噴射される。そして、ピボット軸18が回動すると、上記と同様にワイパブレード14がウインドガラスGを払拭し、該ウインドガラスGに付着した洗浄液が汚れと共に除去される。
【0065】
ここで、ウォッシャノズル付ワイパ10では、樹脂材料から成るアーム本体22に、樹脂材料から成るノズルボディ66が一体的に設けられているため、アーム本体22にウォッシャノズル16を設けても、その外観はすっきりと一体感があり、見栄えが良い。しかも、アーム本体22とノズルボディ66とが共に樹脂材料から成るため、質感までもが一体感を有する。
【0066】
特に、ノズルボディ66がアーム本体22に一体成形によって形成されているため、アーム本体22の外側壁46Bの意匠面である外面には、ノズルボディ66との接合部である境界部(パーティングライン等)がなく、外観の一体感が一層向上する。
【0067】
しかも、アーム本体22と共にワイパアーム12を構成するアームヘッド20、すなわち、アームヘッド本体24及びヘッドカバー26(特に、外部に露出するヘッドカバー26)までもが樹脂材料より成るため、ウォッシャノズル付ワイパ10は、全体として統一感を有する外観が得られる。さらに、このヘッドカバー26が配管ホース72の中間部を含めアームヘッド本体24を被覆するため、配管ホース72には外部に露出される部分が殆どなくなり、ウォッシャノズル付ワイパ10の外観が一層すっきりとする。
【0068】
このように、本第1の実施の形態に係るウォッシャノズル付ワイパ10は、見栄えが良い。
【0069】
また、ノズルボディ66がアーム本体22に一体成形によって形成されていることにより、アーム本体22にノズルボディ66を固定するための固定具や別体であるノズルボディを設ける必要がなく、ウォッシャノズル16のアーム本体22への組付工数、部品点数の削減が図られる。一方、ノズルボディ66に装着されるノズルチップ68は、該ノズルボディ66とは別体であるため、ノズルチップ68を交換(仕様を変更)することで、所望の噴射形態(噴射角度、洗浄液の噴射粒径等)を得ることが可能である。
【0070】
さらに、ウォッシャノズル付ワイパ10では、その停止(非作動)状態においてワイパブレード14をウインドガラスGの下端縁に沿って配置(格納等)すると共に、車両ボデーCから突出したピボット軸18にアームヘッド20を固定するために、該アームヘッド20と共にワイパアーム12を構成するアーム本体22がアーム部48と基部50と曲げ部52とによって構成されているが、ウォッシャノズル16のノズルボディ66が基部50における外側壁46Bに設けられているため、ウォッシャノズル16から噴射される洗浄液を、アーム部48及びワイパブレード14に遮られることなくワイパブレード14の払拭動作に先立ってワイパブレード14の動作方向前方のウインドガラスGにおける適所に着液させることができる。
【0071】
また、ウォッシャノズル付ワイパ10では、アーム本体22におけるアームヘッド本体24近傍に位置する基部50にノズルボディ66が配置されるため、ウォッシャノズル16のホースジョイント部材70に接続される配管ホース72の長さが比較的短い。このため、ワイパアーム12における配管ホース72の配索固定が容易である。
【0072】
次に、本第1の実施の形態の変形例を説明する。図7に示される如く、変形例に係るウォッシャノズル75のノズルボディ76は、外側壁46Bの内面から突出した円筒部78を有する点で、ノズルボディ66とは異なる。円筒部78は、その内径がジョイント保持部66Aよりも大径とされた内部空間が洗浄液流路66Bに連通されている。
【0073】
図8に示される如く、円筒部78の開口端部には、略L字状に屈曲された接続管80が取り付けられるようになっており、接続管80のアームヘッド20側に延びるホースジョイント部80Aには、配管ホース72の一端部が接続されるようになっている。この円筒部78と接続管80とが取り付けられて形成される空間内には、略円柱状のチェックバルブ82が挿設されており、チェックバルブ82は、下流側の樹脂プレート82Aと上流側のゴム弁82Bとにより構成されている。
【0074】
このチェックバルブ82は円筒部78内における洗浄液流路66Bとの境界である段部78A(図7参照)に係止された圧縮コイルスプリング84によって接続管80の出口(ホースジョイント部80A側内端部)に圧接されている。これにより、チェックバルブ82は、接続管80から円筒部78内への洗浄液の送流を許容する一方、円筒部78内の洗浄液が接続管80へ逆流することを阻止している。このため、本変形例に係るウォッシャノズル75では、配管ホース72内におけるチェックバルブ82の直上流まで常に洗浄液で満たし迅速な洗浄液噴射を行ない得るようにすると共に、配管ホース72内の洗浄液が車両の加速度等によって噴射口68Aから意図せずにタレてしまうことを防止している。
【0075】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係るウォッシャノズル付ワイパ100について説明する。なお、上記第1の実施の形態と基本的に同一の部品・部分には、該第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0076】
図9及び図10に示される如く、ウォッシャノズル付ワイパ100は、そのワイパアーム102を構成する樹脂製のアーム本体104が、アーム部48、基部50、曲げ部52を有する外郭部46を有する点でウォッシャノズル付ワイパ10と共通するが、基部50に設けられたウォッシャノズル16に代えて、アーム部48に設けられたウォッシャノズル106を備える点で、ウォッシャノズル付ワイパ10とは異なる。以下、具体的に説明する。
【0077】
アーム本体104を構成する外郭部46内には、ノズルボディ108が一体成形によって形成されている。アーム部48を裏側から見た斜視図である図12に示される如く、ノズルボディ108は、矩形ケース状に形成されており、アーム部48の長手方向中央部よりも若干ブレード連結部48A側で、かつ外側壁46Bの高さ方向の略中央部に配置されている。このノズルボディ108の内部の略直方体に形成された空間は、チップ収容部108Aとされている。また、図11にも示される如く、外郭部46内には、ノズルボディ108と上壁46Cとの間に空間Rが形成されている。
【0078】
さらに、ノズルボディ108には、チップ収容部108Aが外側壁46Bで開口した矩形の開口部108Bと、空間Rに連通して開口した円形のジョイント保持部108Cとが形成されている。ジョイント保持部108Cは、ノズルボディ108内における開口部108Bと反対側の端部近傍でかつ幅方向(アーム部48の長手方向)の中央部に位置している。
【0079】
このノズルボディ108には、ノズルボディ108とは別体であるノズル本体としてのノズルチップ(拡散ノズル)110が液密に嵌入して装着されている。ノズルチップ110は、図12に示される如く、その外形がノズルボディ108のチップ収容部108Aに対応した略直方体に形成されており、その一端部に設けられた噴射口110Aを開口部108Bの縁部の内側に位置させている。
【0080】
また、ノズルチップ110は、その噴射口110Aと反対側の端部近傍にジョイント保持部108Cに対応して形成された洗浄液入口部110Bと、洗浄液入口部110Bと噴射口110Aとの間に形成された拡散流路110Cとを備えている。これにより、ノズルチップ110は拡散ノズルとされており、ウォッシャノズル106は、洗浄液入口部110Bから供給された洗浄液を噴射口110Aから広角度で噴射するようになっている。
【0081】
さらに、ノズルボディ108のジョイント保持部108Cには、ホースジョイント部材112が嵌合保持されている。ホースジョイント部材112は、一端部がジョイント保持部108Cに内部を連通させた状態で嵌合されると共に、中間部が屈曲されて他端部が曲げ部52側を向いている。このホースジョイント部材112の他端部には、配管ホース72が接続されるようになっている。
【0082】
以上説明したノズルボディ108が設けられた外郭部46におけるアーム部48に対応する部分の内側には、該ノズルボディ108設置部を除いて、該外郭部46を補強する複数の補強壁114が設けられている。これら複数の補強壁114のうち、ノズルボディ108よりも曲げ部52側すなわちアームヘッド20側に位置する補強壁114Aには、配管ホース72を保持するホースリテーナ116が形成されている。
【0083】
ホースリテーナ116は、アーム部48の長手方向に沿う中心線に沿って各補強壁114AをU字状に切り欠いた複数の切欠き部によって構成されており、全体としてはU字溝状に形成されている。そして、外郭部46内における基部50に対応する部分で引張コイルスプリング64のコイル部64Cから抜け出た配管ホース72は、ホースリテーナ116に保持されてノズルボディ108近傍へ至り、該ノズルボディ108近傍でホースジョイント部材112の他端部に接続されている。
【0084】
これにより、ウォッシャノズル106が、ホースジョイント部材112、配管ホース72及びウォッシャポンプを介してウォッシャタンクに接続されている。また、配管ホース72は、その中間部が引張コイルスプリング64内に挿通されると共に、その一端部がノズルボディ108と上壁46Cとの間に固定されたホースジョイント部材112に接続されるため、換言すれば、ノズルボディ108よりも上壁46C側でホースリテーナ116に保持されるため、コ字状断面(図12参照)を成す外郭部46における下向き(ウインドガラスG側への)開口端からはみ出してワイパブレード14に干渉することがない構成である。
【0085】
本第2の実施の形態に係るウォッシャノズル付ワイパ100によっても、ウォッシャノズル付ワイパ10と同様に、見栄えが良いという効果が得られる。
【0086】
すなわち、ウォッシャノズル付ワイパ100では、樹脂材料から成るアーム本体104に、樹脂材料から成るノズルボディ108が一体的に設けられているため、アーム本体104にウォッシャノズル106を設けても、その外観はすっきりと一体感があり、見栄えが良い。
【0087】
特に、ノズルボディ108がアーム本体104を構成する外郭部46の内部に設けられているため、換言すれば、ノズルボディ108は、アーム部48に設けられることでアーム本体104の外側に突出することなく洗浄液をワイパブレード14の長手方向にしかも該ワイパブレード14の払拭動作に先立って噴射させることができるので、ウォッシャノズル付ワイパ100の外観が一層すっきりとする。
【0088】
しかも、アーム本体104と共にワイパアーム102を構成するアームヘッド20、すなわち、アームヘッド本体24及びヘッドカバー26(特に、外部に露出するヘッドカバー26)までもが樹脂材料より成るため、ウォッシャノズル付ワイパ10は、全体として統一感を有する外観が得られる。さらに、このヘッドカバー26が配管ホース72の中間部を含めアームヘッド本体24を被覆するため、配管ホース72には外部に露出される部分が殆どなくなり、ウォッシャノズル付ワイパ10の外観がより一層すっきりとする。
【0089】
また、ノズルボディ108がアーム本体104に一体成形によって形成されていることにより、アーム本体104にノズルボディ108を固定するための固定具や別体であるノズルボディを設ける必要がなく、ウォッシャノズル106のアーム本体104への組付工数、部品点数の削減が図られる。一方、ノズルボディ108に装着されるノズルチップ110は、該ノズルボディ108とは別体であるため、ノズルチップ110を交換(仕様を変更)することで、所望の噴射形態(噴射角度、洗浄液の噴射粒径等)を得ることが可能である。
【0090】
さらに、ウォッシャノズル付ワイパ100では、上記効果の他に、以下の効果が得られる。
【0091】
すなわち、ウォッシャノズル付ワイパ100では、アーム本体104におけるワイパブレード14と長手方向を一致させるアーム部48に、ウォッシャノズル106を構成するノズルボディ108が設けられているため、上記のようにノズルボディ108を外郭部46内に設置可能となると共に、ワイパブレード14の近傍にウォッシャノズル106を配置することができる。
【0092】
そして、このワイパブレード14の長手方向に長手のアーム部48に設けられたノズルボディ108には、拡散ノズルであるノズルチップ110が装着されているため、該ノズルチップ110が広角度で洗浄液を噴射することにより、ワイパブレード14の長手方向に沿って広範囲に洗浄液を着液させることができる。すなわち、洗浄性能が向上する。
【0093】
また、ウォッシャノズル付ワイパ100では、アーム部48内部に設けられた補強壁114Aにはホースリテーナ116が形成されているため、該配管ホース72を、特別な固定具を用いることなく、アーム本体104(外郭部46)内に配索固定することができる。このため、ウォッシャノズル付ワイパ100では、基部50にウォッシャノズル16が設けられたウォッシャノズル付ワイパ10と比較して配管ホース72が長くなるが、この長い配管ホース72の配索によって、ウォッシャノズル付ワイパ100の上記一体感を有するすっきりとした外観を損ねることがない。また、配管ホース72の配索に特別な固定具を必要としないため部品点数が削減され、さらに、配管ホース72の配索作業(ホースリテーナ116による保持)が容易である。
【0094】
なお、上記各実施の形態では、ノズルボディ66、108がアーム本体22、104に樹脂の一体成形によって一体に形成された好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、樹脂製のアーム本体22、104に別体である樹脂製のノズルボディ66、108が一体的に取り付けられても良い。特に、アーム本体104を構成する外郭部46内に設けられるノズルボディ108は、アーム本体104と別体としてもウォッシャノズル付ワイパ100の外観を損ねることが殆どない。この場合、別体のノズルボディ108は、開口部108Bに相当する開口部を有する外側壁46Bと内側壁46Aとの間に、外側壁46Bの開口部に開口部108Bを一致させた状態で取り付けられる構成とすれば、外部に露出する部分がなく、ウォッシャノズル付ワイパ100の外観を損ねることが全くなく、また部品点数は増えるがノズルボディ108が形成されないアーム本体104の成形性が向上し(金型の設計が容易となり)、ホースジョイント部材112の取付作業等やチェックバルブ82を設ける場合の組付作業等も容易となる。
【0095】
また、上記各実施の形態では、ノズルボディ66、108が基部50またはアーム部48に設けられた構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、ノズルボディ66等が曲げ部52に設けられても良く、基部50(の一部)に相当する部分をアームヘッド本体24に設け、該アームヘッド本体24における基部50に相当する部分にノズルボディ66を設けても良い。
【0096】
さらに、上記各実施の形態では、アーム部材としてのワイパアーム12、102を構成するアーム本体22、104が、曲げ部52を有し長手方向の一端側で屈曲した形状である構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、アーム本体22、104が全体として直線状に形成されても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るウォッシャノズル付ワイパの概略全体構成を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るウォッシャノズル付ワイパの車体への取付状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るウォッシャノズル付ワイパを構成するアームヘッドとアーム本体との連結構造を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るウォッシャノズル付ワイパにおける配管ホースの配索状態を示す一部切欠いた斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るウォッシャノズル付ワイパを構成するアーム本体を示す図であって、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るウォッシャノズル付ワイパを構成するノズルボディを示す断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るウォッシャノズル付ワイパを構成するノズルボディの変形例を示す断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るウォッシャノズル付ワイパを構成するウォッシャノズルの変形例を示す分解斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るウォッシャノズル付ワイパの概略全体構成を示す平面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るウォッシャノズル付ワイパを構成するアーム本体を示す図であって、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係るウォッシャノズル付ワイパを構成するウォッシャノズルの周辺を示す一部切欠いた側面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係るウォッシャノズル付ワイパを構成するウォッシャノズルの周辺を示す斜視図である。
【図13】従来のウォッシャノズル付ワイパの概略全体構成を示す平面図である。
【符号の説明】
10…ウォッシャノズル付ワイパ、12…ワイパアーム(アーム部材)、14…ワイパブレード、16…ウォッシャノズル、18…ピボット軸、20…アームヘッド(アーム部材)、22…アーム本体(アーム部材)、46…外郭部、46A…内側壁(一対の側壁)、46B…外側壁(一対の側壁)、46C…上壁、48…アーム部、50…基部、52…曲げ部、66…ノズルボディ、68…ノズルチップ(ノズル本体)、68A…噴射口、72…配管ホース、75・106…ウォッシャノズル、76・108…ノズルボディ、100…ウォッシャノズル付ワイパ、102…ワイパアーム(アーム部材)、104…アーム本体(アーム部材)、110…ノズルチップ(ノズル本体、拡散ノズル)、110A…噴射口、114A…補強壁、116…ホースリテーナ、G…ウインドガラス

Claims (6)

  1. 車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードと、
    樹脂材料から成り、一端が車体に回動自在に支持されたピボット軸に固定されると共に他端に前記ワイパブレードが連結されるアーム部材と、
    樹脂材料から成り前記アーム部材に一体的に設けられ、前記ウインドガラス面に洗浄液を噴射するウォッシャノズルを構成するノズルボディと、
    を備えたウォッシャノズル付ワイパ。
  2. 前記ノズルボディは、前記アーム部材に一体成形にて形成されている、ことを特徴とする請求項1記載のウォッシャノズル付ワイパ。
  3. 前記ノズルボディには、噴射口を有し該ノズルボディとは別体のノズル本体が装着される、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のウォッシャノズル付ワイパ。
  4. 前記ワイパブレードは、前記ウインドガラスの下端縁に沿って配置され、
    前記アーム部材は、前記ピボット軸に固定されるアームヘッドと、前記ワイパブレードの長手方向に長手とされ該ワイパブレードを先端に連結したアーム部と、該ワイパブレードの長手方向に交差する方向に長手とされ前記アームヘッドに連結された基部と、該基部と前記アーム部とを連続的に繋ぐ曲げ部とを有し、全体として前記下端縁側に凹となる屈曲形状とされ、
    前記ノズルボディは、前記基部または前記曲げ部における凸側の側面から突出して設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のウォッシャノズル付ワイパ。
  5. 前記ワイパブレードは、前記ウインドガラスの下部に配置され、
    前記アーム部材は、前記ワイパブレードの長手方向に長手とされ該ワイパブレードを先端に連結したアーム部を有し、
    前記ノズルボディは前記アーム部における前記ウインドガラスの上端側を向く側面に設けられており、該ノズルボディに装着される前記ノズル本体は洗浄液を広角度で噴射する拡散ノズルである、
    ことを特徴とする請求項3記載のウォッシャノズル付ワイパ。
  6. 前記アーム部材は、一対の側壁が上壁で連結されて払拭面側に開口する断面コ字状をなす外郭部内に、該外郭部を補強する複数の補強壁が一体に形成されて構成されており、
    かつ、前記補強壁には、前記ノズルボディに接続される配管ホースを保持するホースリテーナが形成されている、
    ことを特徴とする請求項5記載のウォッシャノズル付ワイパ。
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