JP2004202673A - 吸着検出方法および吸着検出装置 - Google Patents

吸着検出方法および吸着検出装置 Download PDF

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雄厚 大村
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祐二 高橋
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Abstract

【課題】真空吸着搬送装置において、ワークを吸着したか否かを確実に検出することである。
【解決手段】着脱路内に負圧が供給されたときの吸着準備圧力Psetを検出したときは、この吸着準備圧力Psetに所定の吸着検出値ΔPsetを加えた吸着検出圧力Pjが設定される。そして、吸着動作後の着脱路内圧力Pinが吸着検出圧力Pj以上となったときにワークの吸着が検出され、ワークの吸着が検出されたときに搬送動作が開始される。搬送中は、着脱路内圧力Pinと元圧Psとの比較を行ない、着脱路内圧力Pinと元圧Psとがほぼ等しい場合にはワークは吸着具から落下していないものと判定する。また、搬送動作後には着脱路内に正圧が供給され、着脱路内の圧力Pinが離脱圧力値Presetになったときにワークの離脱が検出される。そして、ワークの離脱が検出されたときには吸着検出圧力Pjは絶対真空となる到達不可値に設定される。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はICやLSIなどの電子部品をワークとしてこれを検査ボードや実装基板などに真空吸着して搬送する真空吸着搬送装置に用いられて有用な、ワークの吸着および離脱を検出する吸着検出方法および吸着検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路が形成されたICやLSIなどの電子部品は、検査ボードに多数搭載されてそれぞれの電子部品が所定の機能を有するか否か検査されている。
その際には、それぞれのトレーなどに配置された電子部品を搬送装置によって検査ボードに搭載するようにしている。また、実装基板に電子部品を搭載する場合にも、搬送装置を用いて所定の順序で複数種類の電子部品を順次実装基板に搭載するようにしている。
【0003】
このような搬送装置としては、水平方向に移動自在に搬送ヘッドに上下動自在に吸着具を設け、搬送ヘッドを部品供給ステージと検査ボードの所定の位置に移動させ、部品供給ステージと検査ボードの所定の位置において吸着具を上下動させるようにしたものが知られている。
【0004】
吸着具には、正圧源と負圧源とに接続されるとともにワークに接触する接触面において開口する着脱路が形成されており、部品供給ステージにおいては着脱路に負圧を供給するとともに吸着具をワークに接触させてワークを吸着するようにしている。一方、ワークを検査ボードの所定の位置まで搬送した後には、ワークを検査ボードに搭載すべく、着脱路に対する負圧の供給を停止させるとともに、確実にワークが吸着具から離れるように、真空破壊用の正圧空気を着脱路に供給するようにしている。そして、ワークを離脱した搬送ヘッドは部品供給ステージへ戻り、同様の手順でワークの搬送を繰り返すようになっている。
【0005】
このような真空吸着搬送装置では、欠品や搬送中のワークの落下を防止するために、ワークが吸着具に確実に吸着されたことを確認した後に搬送動作を行うようにしている。そのため、従来の真空吸着搬送装置では、着脱路内の圧力を検出する吸着圧力センサを設け、吸着動作における着脱路内の負圧力が吸着検出値以上増加したときにワークが吸着されたことを検出するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−54886号公報(第5−6頁、第8図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上の構成を有する真空吸着搬送装置では、吸着具に負圧が供給されたときの吸着準備圧力Psetを装置コントローラから吸着準備圧力読込み信号が入力されると検出し、この吸着準備圧力Psetに所定の吸着検出値ΔPsetを加算した吸着検出圧力Pjを基準として負圧力の増加を検出するようになっている。
そして、この吸着検出圧力Pjはワークの搬送が終了した後に再度吸着準備圧力Psetの検出が行われるまで吸着判定の基準として保存されるようになっている。
【0008】
このような真空吸着搬送装置は、ワークの形状や重さに応じて種々の吸着具と交換できることが望ましい。しかしながら、特許文献1に開示される従来技術では、吸着具が着脱路の内径が小さいものに交換されたときなど、吸着準備圧力Psetがその検出前後で大きく変化する場合には、交換後の吸着具に負圧を供給した時点で、着脱路内の負圧が前回までの吸着検出圧力Pj以上に増加する場合があり、ワークの吸着が誤検出される場合がある。とくに、微小なワークを吸着搬送する場合には、着脱路の内径が非常に小さい吸着具を用いることになるが、この場合、吸着準備圧力Psetと吸着動作後の負圧力との差圧が小さくなるので必然的に吸着検出値ΔPsetも小さく設定されることになる。そのため、吸着準備圧力Psetは僅かな変動によっても吸着検出圧力Pjの範囲を超えることになり、ワーク吸着の検出精度を低下させる原因となっている。
【0009】
また、このような吸着搬送装置は、使用上、ワークが落下つまり意図しない離脱をせずに所定の位置にまで搬送できたか否かを判別できることが望ましい。しかしながら、特許文献1に開示される従来技術では、ワークの搬送動作中にワークが落下してしまった場合に、そのワークの落下を検出することが困難である。
すなわち、特許文献1に開示される従来技術によれば、着脱路内の負圧が吸着準備圧力Pset以下の負圧に設定される離脱圧力値Preset以下となったときに着脱具からワークが離脱したものと判定している。しかし、上記従来技術によれば、吸着具からワークが落下つまり意図しない離脱をして空吸い状態となるだけでは着脱路内の負圧は離脱圧力Preset以下とはならないため、吸着具からワークが落下つまり意図しない離脱を判定することはできない。
【0010】
ここで、ワークの着脱状態を確実に検出する手段として画像認識による判定方法が一般に知られている。しかしながら、これは汎用の吸着搬送装置に取り付けるには一般に高価であって、現実に用いられることは困難である。
【0011】
本発明の目的は、ワークが吸着されたことを確実に検出し得るようにすることにある。
【0012】
本発明の他の目的は、ワークを搬送中にワークが吸着具から落下したことを確実に検出し得るようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の吸着検出方法は、負圧源と正圧源とに接続される着脱路が連通された吸着具にワークが吸着されたか否かを検出する吸着検出方法であって、前記着脱路内に負圧を供給したときの吸着準備圧力に所定の吸着検出値を加えて吸着検出圧力を設定する吸着検出圧力設定工程と、前記着脱路内の圧力が前記吸着検出圧力以下であるか否かを判定する吸着検出工程と、前記着脱路内の圧力が前記吸着準備圧力以上の圧力に設定される離脱圧力以上であるか否かを判定する離脱検出工程と、前記離脱検出工程において前記着脱路内の圧力が前記離脱圧力以上であると判定されたときに、前記吸着検出圧力を所定の到達不可値に設定する到達不可値設定工程とを有し、前記到達不可値は、前記吸着検出圧力を再び前記検出圧力設定工程により設定するまでにワークの吸着を検出し得ない値であることを特徴とする。
【0014】
本発明の吸着検出方法は、吸着検出後、前記着脱路内の圧力が前記負圧源の圧力以上の圧力であるか否かを判定する落下検出工程を有することを特徴とする。
【0015】
本発明の吸着検出方法は、吸着準備圧力読込み信号受信時には前記吸着準備圧力を読み込み、着脱路内圧力読込み信号受信時には前記着脱路内の圧力を読み込み、元圧読込み信号受信時には前記負圧源の圧力を読み込むことを特徴とする。
【0016】
本発明の吸着検出方法は、前記吸着検出工程において前記着脱路内の圧力が前記吸着検出圧力以下と判定されたときには吸着確認ON信号を出力し、前記落下検出工程において前記着脱路内の圧力が前記負圧源の圧力以上の圧力であると判定されたときには落下信号を出力し、前記離脱検出工程において前記着脱路内の圧力が前記離脱圧力以上と判定されたときには吸着確認OFF信号を出力することを特徴とする。
【0017】
本発明の吸着検出方法は、前記着脱路内の圧力は、前記着脱路内に取り付けられ、かつ吸着検出装置に電気通信手段を用いて接続される吸着圧力センサにより検出されることを特徴とする。
【0018】
本発明の吸着検出方法は、前記着脱路内圧力読込み信号と前記元圧読込み信号は、吸着検出装置に電気通信手段を用いて接続される装置コントローラにより設定される所定のタイミングで入力されることを特徴とする。
【0019】
本発明の吸着検出装置は、負圧源と正圧源とに接続される着脱路が連通された吸着具にワークが吸着されたか否かを検出する吸着検出装置であって、前記着脱路内に負圧を供給したときの吸着準備圧力に所定の吸着検出値を加えて吸着検出圧力を設定する吸着検出圧力設定手段と、前記着脱路内の圧力が前記吸着検出圧力以下であるか否かを判定する吸着検出手段と、前記着脱路内の圧力が前記吸着準備圧力以上の圧力に設定される離脱圧力以上であるか否かを判定する離脱検出手段と、前記離脱検出手段において前記着脱路内の圧力が前記離脱圧力以上であると判定されたときに、前記吸着検出圧力を前記離脱圧力以上の到達不可値に設定する到達不可値設定手段とを有し、前記到達不可値は、前記吸着検出圧力を再び前記検出圧力設定手段により設定するまでにワークの吸着を検出し得ない値であることを特徴とする。
【0020】
本発明の吸着検出装置は、吸着検出後、前記着脱路内の圧力が前記負圧源の圧力以上の圧力であるか否かを判定する落下検出手段を有することを特徴とする。
【0021】
本発明の吸着検出装置は、吸着準備圧力読込み信号受信時には前記吸着準備圧力を読み込み、着脱路内圧力読込み信号受信時には前記着脱路内の圧力を読み込み、元圧読込み信号受信時には前記負圧源の圧力を読み込むことを特徴とする。
【0022】
本発明の吸着検出装置は、前記吸着検出手段において前記着脱路内の圧力が前記吸着検出圧力以下と判定されたときには吸着確認ON信号を出力し、前記落下検出手段において前記着脱路内の圧力が前記負圧源の圧力以上の圧力であると判定されたときには落下信号を出力し、前記離脱検出手段において前記着脱路内の圧力が前記離脱圧力以上と判定されたときには吸着確認OFF信号を出力することを特徴とする。
【0023】
本発明の吸着検出装置は、前記着脱路内の圧力は、前記着脱路内に取り付けられ、かつ吸着検出装置に電気通信手段を用いて接続される吸着圧力センサにより検出されることを特徴とする。
【0024】
本発明の吸着検出装置は、前記着脱路内圧力読込み信号と前記元圧読込み信号は、吸着検出装置に電気通信手段を用いて接続される装置コントローラにより設定される所定のタイミングで入力されることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0026】
図1(A)〜(E)は、本発明の一実施の形態である吸着検出装置が装着された真空吸着搬送装置によりワークを吸着搬送する搬送手順を示す説明図であり、図2は図1に示す真空吸着搬送装置の概略を示すブロック図である。
【0027】
図1に示すように、この真空吸着搬送装置11は部品供給ステージ12の上に配置されたICなどの電子部品をワークWとして、これを吸着具13により吸着して実装基板14に搬送するために適用されている。
【0028】
この真空吸着搬送装置11は水平方向に移動自在の搬送ヘッド15を有しており、この搬送ヘッド15は図示しない電動モータなどにより部品供給ステージ12と実装基板14との間で水平方向に駆動されるようになっている。搬送ヘッド15には空気圧シリンダ16が固定されており、この空気圧シリンダ16には上下方向に往復動自在にピストンロッド17が装着されている。空気圧シリンダ16には電磁弁18を介して正圧源19が接続されており、この電磁弁18が通電状態にないときにはピストンロッド17は後退限位置に保持され、電磁弁18が通電状態とされると正圧源19から供給される圧縮空気によりピストンロッド17は図中下方側に前進するようになっている。そして、吸着具13はピストンロッド17の先端に取り付けられている。
【0029】
吸着具13は吸着パッドあるいは吸着ビットとも呼ばれ、図2に示すように、内部に空気流路20が形成された中空となっている。この空気流路20は吸着具13の先端に設けられてワークWに接触する接触面21に開口しており、空気流路20の先端部は真空吸引口22となっている。また、空気流路20には真空供給用バルブ23を介して負圧源24に接続されるとともに真空破壊用バルブ25を介して正圧源26に接続された連通流路27が接続されており、空気流路20と連通流路27とにより着脱路28が形成されている。したがって、着脱路28は吸着具13に連通するとともに、バルブ23,25を介して負圧源24と正圧源26とに連通されている。
【0030】
真空供給用バルブ23はソレノイド23aにより流路を開閉する電磁弁により形成されており、ソレノイド23aに通電がなされると着脱路28を負圧源24に連通させる開位置に作動し、ソレノイド23aへの通電が絶たれると着脱路28を閉じる閉位置に作動するようになっている。同様に、真空破壊用バルブ25はソレノイド25aにより流路を開閉する電磁弁により形成されており、ソレノイド25aに通電がなされると着脱路28を正圧源26に連通させる開位置に作動し、ソレノイド25aへの通電が絶たれると着脱路28を閉じる閉位置に作動するようになっている。また、真空破壊用バルブ25にはこのバルブ25を流れる圧縮空気の流量を調整するための可変しぼり29が設けられている。
【0031】
この真空吸着搬送装置11には、各種制御信号を演算する図示しないマイクロプロセッサと制御プログラム、演算式およびマップデータなどが格納されるROMや一時的にデータを格納するRAMなどの図示しないメモリとを有する装置コントローラ30が設けられている。この装置コントローラ30には、前述の空気圧シリンダ16の電磁弁18や各バルブ23,25のソレノイド23a,25aおよび搬送ヘッド15を駆動する図示しない電動モータが接続されており、これらの部材の動作はこの装置コントローラ30により制御されている。
【0032】
吸着圧力センサ31は、着脱路28に接続されて着脱路内圧力Pinを検出することができるようになっている。この吸着圧力センサ31の検出圧力は大気圧を基準としたゲージ圧とされており、着脱路28が負圧源24に接続されたときおよび正圧源26に接続されたときのいずれの場合であっても着脱路内圧力Pinを検出することができる。
【0033】
吸着検出装置32は、通信ケーブル33,34を介して吸着圧力センサ31および装置コントローラ30のそれぞれに接続されており、装置コントローラ30と同様に各種制御信号を演算する図示しないマイクロプロセッサとROMやRAMなどの図示しないメモリとを有している。このメモリ内には、吸着検出圧力Pj、吸着検出値ΔPset、離脱圧力値Preset、および到達不可値Puなどの各種値が格納されている。これらの値は、吸着検出装置32に設けられた図示しないキーやダイヤルを操作したり、装置コントローラ30から信号を入力することで変更することができる。
【0034】
そして、この吸着検出装置32は、着脱路28内に負圧を供給したときの吸着準備圧力Psetに所定の吸着検出値ΔPsetを加えて吸着検出圧力Pjを設定する吸着検出圧力設定手段と、着脱路内圧力Pinが吸着検出圧力Pj以下であるか否かを判定する吸着検出手段と、着脱路内圧力Pinが吸着準備圧力Pset以上の圧力に設定される離脱圧力値Preset以上であるか否かを判定する離脱検出手段と、離脱検出手段において着脱路内圧力Pinが離脱圧力値Preset以上であると判定されたときに、吸着検出圧力Pjが離脱圧力値Preset以上の到達不可値Puに設定される到達不可値設定手段とを有する。さらに、吸着検出手段において着脱路内圧力Pinが吸着検出圧力Pj以下と判定されたときには吸着確認ON信号を出力し、着脱路内圧力Pinが離脱圧力値Preset以上と判定されたときには吸着確認OFF信号を出力するようになっている。また、この吸着検出装置32は着脱路内圧力Pinが正圧であるか負圧であるかを識別できるものである。なお、到達不可値Puは、着脱路28の内径が小さくなるなど種々の条件が変化した場合であっても吸着準備圧力Psetが到達することが不可能な程度に高い負圧値に設定されることが望ましい。本実施例においては、到達不可値Puはゲージ圧において絶対真空となる−101.3kPaに設定されている。
【0035】
つぎに、真空吸着搬送装置11によりワークWを吸着搬送する搬送手順について説明する。
【0036】
部品供給ステージ12上のワークWを実装基板14に搬送する場合には、図1(A)に示すように、ピストンロッド17が後退移動した状態で搬送ヘッド15が部品供給ステージ12の上まで移動される。次いで、真空供給用バルブ23を開いて着脱路28に負圧が供給されると、着脱路内圧力Pinは吸着準備圧力Psetにまで下降する。この状態のもとで、図1(B)に示すように、空気圧シリンダ16に圧縮空気が供給されてピストンロッド17が下降移動し、吸着具13の接触面21がワークWに接触すると負圧力によりワークWが吸着される。
【0037】
次いで、空気圧シリンダ16のピストンロッド17が後退移動し、搬送ヘッド15が実装基板14に向けて水平移動する。そして、図1(D)に示すように、搬送ヘッド15が実装基板14の所定の位置まで移動した後は、ピストンロッド17が前進移動してワークWが実装基板14に配置される。このようにして、ワークWは部品供給ステージ12から実装基板14へ搬送される。
【0038】
ワークWが実装基板14の所定の位置に配置されると、着脱路28に対する負圧の供給が停止されるとともに真空破壊用バルブ25が開いて真空吸引口22に対して正圧空気が真空破壊用の空気として供給される。これにより、ワークWは確実に吸着具13の接触面21から離れることになる。ワークWの離脱が完了した後には、図1(E)に示すように、ピストンロッド17を上昇移動させることによって、1つのワークWの実装基板14に対する搭載作業が終了し、搬送ヘッド15は再び部品供給ステージ12に向けて水平方向に移動されることになる。
【0039】
図3は吸着具が部品供給ステージから実装基板までワークを吸着して搬送する際に吸着圧力センサにより検出される着脱路内の圧力の変化を示すタイムチャートである。始めに、真空供給用バルブ23と真空破壊用バルブ25とが共に閉じた状態とされているときには、着脱路28内の圧力PinはH点からA点に示すように大気圧となっている。真空供給用バルブ23が開位置とされて着脱路28に負圧が供給されると、着脱路28内の圧力Pinは大気圧よりも低下して、吸着準備圧力Psetと定義した平衡状態であるB点の圧力にまで負圧が高くなる。次いで、C点において吸着具13がワークWに接触されて吸着動作が開始されると、着脱路28内の圧力Pinは下降してD点に達し、ワークWが吸着具13に吸着される。そして、ワークWが吸着具13に吸着された状態のもとでワークWの搬送が行われることになる。
【0040】
ワークWの搬送が終了してワークWが所定の位置に配置されると、E点において真空供給用バルブ23が閉位置とされて負圧の供給が停止されるとともに真空破壊用バルブ25が開位置とされて着脱路28内に正圧が供給され、圧力Pinが上昇してワークWが吸着具13から離脱する。その後、正圧の供給により圧力PinはF点において大気圧にまで上昇し、さらに、正圧源26から供給される圧縮空気の圧力によりG点まで上昇する。G点において真空破壊用バルブ25が閉位置とされると、圧力Pinは大気圧にまで低下してH点に達することになる。
【0041】
図4はワークを吸着して搬送する際における吸着具の作動手順を示すフローチャートであり、以下、吸着具13の作動手順およびワークWの吸着検出方法についてフローチャートに従って説明する。
【0042】
まず、ステップS1において真空供給用バルブ23が開位置とされて着脱路28に負圧が供給される。そして、負圧の供給が開始されてから所定の時間が経過してB点を過ぎ、着脱路内圧力Pinが安定したときに装置コントローラ30から吸着検出装置32へ吸着準備圧力読込み信号(Pset信号)が入力されると、ステップS2において吸着検出装置32が吸着準備圧力Psetの読み取りを行なう。そして、ステップS3にて吸着検出装置32は、読込まれた吸着準備圧力Psetに所定の吸着検出値ΔPsetを加えた値、つまりPj=Pset+ΔPsetに吸着検出圧力Pjを設定し、その値をメモリに格納する。つまり、この真空吸着搬送装置11では、吸着検出圧力設定工程として装置コントローラ30から吸着準備圧力読込み信号(Pset信号)が吸着検出装置32へ入力されて吸着準備圧力Psetを取り込む度に、この吸着準備圧力Psetに吸着検出値ΔPsetを加えて新たな吸着検出圧力Pjが設定されることになり、その度にメモリ内の吸着検出圧力Pjは新たな吸着検出圧力Pjに書き換えられることになる。
【0043】
次いで、ステップS4において吸着動作が行なわれて吸着具13の接触面21がワークWに接触すると、C点からD点に向けて着脱路内圧力Pinが低下することになる。ステップS5は吸着検出工程となっており、着脱路内圧力Pinと吸着検出圧力Pjとを比較して着脱路内圧力Pinが吸着検出圧力Pj以下である、つまりPin<Pjと判断されるとワークWの吸着が検出され、ステップS6にて吸着検出装置32から吸着確認ON信号が出力される。そして、装置コントローラ30が吸着確認ON信号を受信した後、ステップS7において搬送動作が開始され、ワークWは吸着具13に吸着された状態で搬送されることになる。
【0044】
このように、この真空吸着搬送装置11では、吸着具13に負圧が供給されたときの吸着準備圧力Psetを検出したときには、この吸着準備圧力Psetに所定の吸着検出値ΔPsetを加えて吸着検出圧力Pjを設定し、吸着動作後の着脱路内圧力Pinが吸着検出圧力Pj以下となったときにワークWの吸着を検出するようにしている。したがって、吸着具13を交換した際など空気流路20の内径が変化して吸着準備圧力Psetが変化した場合であっても、着脱路内圧力Pinが吸着検出値ΔPset以上低下したことを検出することにより、確実にワークWの吸着を検出することができる。
【0045】
ステップS8で搬送動作の終了が検出されると、ステップS9において真空供給用バルブ23が閉位置とされるとともに真空破壊用バルブ25が開位置とされて着脱路28内に正圧が供給される。そして、ステップS10は離脱検出工程となっており、着脱路内圧力Pinが離脱圧力値Presetとなったこと、つまりPin>Presetが検出されるとワークWの離脱が検出され、ステップS11にて吸着確認OFF信号が装置コントローラ30へ出力される。そして、ワークWの離脱が検出されると、ステップS12にて到達不可値設定工程としてメモリ内の吸着検出圧力Pjの値は到達不可値Puに書き換えられる。同時に搬送ヘッド15は再び部品供給ステージ12まで移動されてルーティンはステップS1にリターンされる。そして、ステップS1、S2を経てステップS3にて再び吸着検出圧力Pjが設定されるまでの間、吸着検出圧力Pjは到達不可値Puに維持されることになる。
【0046】
このように、この真空吸着搬送装置11では、着脱路内圧力Pinが離脱圧力値PresetとなってワークWの離脱が検出されたときから再び吸着検出圧力Pjが設定されるまでの間は、吸着検出圧力Pjは到達不可値Puに維持されることになるので、ワークWの吸着は検出されることがなく、吸着準備圧力Psetが前回の吸着動作時における吸着準備圧力Psetに対して吸着検出値ΔPset以上に大きく変化した場合であっても、その吸着準備圧力Psetが吸着検出圧力Pj以上となることがない。したがって、吸着具13の交換等により吸着準備圧力Psetが大きく変動した場合や、微小なワークを吸着搬送するために着脱路の内径が非常に小さい吸着具が用いられて吸着検出値ΔPsetが小さな値に設定された場合であっても、ワークWの吸着動作前にワークWの吸着が誤検出されることが無く、ワークWの吸着を確実に検出することができる。
【0047】
図5は、元圧センサを利用して落下判定を行なう真空吸着搬送装置の概略を示すブロック図である。図5に示したブロック図のうち、図2に示した真空吸着搬送装置11に使用される部品と同一の部品には同じ番号が付されている。図示する場合にあっては、真空吸着搬送装置11bには着脱路28に供給される負圧源24の圧力を検出するための元圧センサ35が組み込まれている。そして、装置コントローラ30により送信される元圧読込み信号(Ps信号)を吸着検出装置32で受信したときには、元圧センサ35により検出された元圧Psが通信ケーブル36を介して読み込まれるようになっている。また、吸着検出装置32には、吸着検出後に着脱路内圧力Pinが負圧源24の圧力つまり元圧Ps以上の圧力であるか否かを判定する落下検出手段が組み込まれており、落下検出手段において着脱路内圧力Pinが元圧Ps以上の圧力であると判定されたときには落下信号(E信号)を装置コントローラ30へ出力する。
【0048】
このような真空吸着搬送装置11bにあっては、ワークW搬送中に吸着具13からワークWが落下したか否かの判定を行なうことができる。すなわち、吸着検出装置32は、装置コントローラ30から送信される元圧読込み信号(Ps信号)を受信したときには、元圧センサ35により検出されたPs信号受信時の元圧Psを読み込んで、これをメモリ内に保存しておく。次いで、装置コントローラ30から送信される着脱路内圧力読込み信号(Pin信号)を受信したときには、吸着圧力センサ31により検出されたPin信号受信時の着脱路内圧力Pinを読み込む。そして、吸着検出装置32に組み込まれた落下検出手段を用いて、メモリ内に保存された元圧Psと着脱路内圧力Pinとを比較し、着脱路内圧力Pinが元圧Ps以上の圧力と判定されたときには落下信号(E信号)を出力するようになっている。
【0049】
これは、ワークWが吸着具13に吸着している場合には、吸着具13は閉塞状態にあることから、原理的には元圧Psと着脱路内圧力Pinはほぼ等しくなることを利用した判定方法である。仮に、ワークWが吸着具13から落下つまり意図しない離脱をした場合にあっては、吸着具13が空吸い状態となるので、その着脱路内圧力Pinは吸着準備圧力Psetにまで降下する。そこで、元圧Psと着脱路内圧力Pinの圧力値を比較し、これらの圧力がほぼ等しい場合にはワークWは吸着具13に吸着しており、着脱路内圧力Pinが元圧Psよりも上昇した場合にはワークWが吸着具13から落下したものと判定することができる。
このように、着脱路内圧力Pinが吸着準備圧力Psetに達するのを待つことなく落下判定を行なうので、落下判定の高速化を図ることができる。
【0050】
図6は、吸着具が部品供給ステージから実装基板までワークを吸着して搬送する際に着脱路内圧力に変化があった場合のワークの落下判定方法の説明図である。図示するように、ワークWを搬送中の着脱路内圧力PinはD点からE1点の間で示されるように平衡状態にあるが、仮にワークWが落下した場合にはE1点からE2点に上昇することになる。このときの圧力Pinの上昇を検出してワークWの落下を判定するために、ワークWの吸着が確認されているときに装置コントローラ30から元圧読込み信号Psを送信して元圧Psを吸着検出装置32内のメモリに保存しておく。図示する場合にあっては、圧力PinがD点で示される圧力まで降下し、平衡状態となった直後に元圧読込み信号(Ps信号)が送信されている。そして、図示する場合にあっては、所定のタイミングで着脱路内圧力読込み信号(Pin信号)が送信され、Pin信号受信時の着脱路28内の圧力状態が検出されている。
【0051】
吸着検出装置32では、落下検出手段を用いてPin信号受信時に、吸着具13がワークWを吸着しているか否かの判定が行なわれる。そして、Pin信号受信時がE2点からE点の間であるときには、検出される着脱路内圧力PinはPsetに等しく、これは元圧Psとは異なることから落下判定の結果として落下信号(E信号)を出力することになる。
【0052】
ところで、真空吸着搬送装置の中には、複数のワークを一度に搬送するために、それぞれに開閉用バルブを設けた複数の吸着具を共通の吸着ユニットを介して共通する1つの負圧源に接続したものがある。
【0053】
図7は、複数の吸着具のそれぞれに形成された着脱路を連通する連通路が形成された吸着ユニットを用いて、複数の吸着具を共通の空気圧源に接続した真空吸着搬送装置の概略を示すブロック図である。なお、図2に示す真空吸着搬送装置11と共通する部品については同一の番号が付されている。図示する場合にあっては、吸着ユニット37にはそれぞれに吸着圧力センサ31(a)〜(d)を備えた4つの吸着具13(a)〜13(d)が設けられており、各吸着圧力センサ31(a)〜(d)は通信ケーブル33(a)〜(d)を介して吸着検出装置32に接続されている。また、それぞれの吸着具13(a)〜13(d)への空気圧の供給を個別に制御するために、吸着ユニット37内には負圧用連通路38と正圧用連通路39が形成され、更にそれぞれの吸着具13(a)〜13(d)には真空供給用バルブ40(a)〜40(d)と真空破壊用バルブ41(a)〜41(d)が装着されている。
【0054】
このような吸着ユニット37を用いた真空吸着搬送装置11cは、搬送ヘッド15や空気圧供給源19,24,26を共有できることから、多数のワークWを一度に搬送する場合に利用されることが多い。他方、このような吸着ユニット37では、それぞれの吸着具13(a)〜13(d)に形成された着脱路28(a)〜28(d)同士が連通路38,39により連通しあっているため、吸着ユニット37内の圧力変化はそれぞれの着脱路28(a)〜28(d)に供給可能な圧力に変動を及ぼすことになる。たとえば、ワークWを吸着している吸着具13(b)からワークWが落下して空吸い状態となったり、真空供給用バルブ40(c)が開状態とされてワークWを未だ吸着していない吸着具13(c)の可変しぼり42(c)を調整したりすることで、吸着ユニット37内の圧力状態が変化し、それぞれの吸着具13(a)〜13(d)に供給される圧力も変化してしまう。反面、原理的にはワークWの搬送中に吸着ユニット37内の圧力状態が変化しても、ワークWが吸着している吸着具13(a)や、バルブ40(d),41(d)が共に閉じられている吸着具13(d)の着脱路内圧力Pinの圧力変化は、元圧Psの圧力変化と等しいといえる。
【0055】
本発明の吸着検出装置32は、このような真空吸着搬送装置11cを用いて複数のワークWを搬送する場合でも、ワークWの落下検出を行なうことが可能である。図8はワーク搬送中に吸着ユニット内で圧力変化があった場合の吸着検出方法の説明図であって、図7に示す吸着具13(a)の着脱路内圧力Pinの変化を示すタイムチャートが示されている。
【0056】
図示する場合にあっては、D1点からD2点で示す圧力にまで着脱路内圧力Pinが上昇している。このように、ワークWを搬送中に圧力状態が変化する場合の原因は先に例示した通りである。このときの落下判定は、着脱路内圧力Pinの検出と同時に、元圧読込み信号(Ps信号)も送信するようにして元圧Psの検出も行なわれる。つまり、落下判定を行なうたびに、吸着検出装置32のメモリ内に保存された元圧Psを最新の値に書き換えるようにする。次いで、最新の元圧Psと同時に検出された着脱路内圧力Pinとを比較することで落下判定を行なう。これより、たとえ元圧Psに変動があったとしても、落下判定に際しては常に最新の元圧Psと比較することで誤検出を防止して正確な落下判定を行なうことができる。
【0057】
上述した通り、落下判定は元圧Psと着脱路内圧力Pinとの値の異同で判定するが、ここでは着脱路内圧力読込み信号(Pin信号)と同時に元圧読込み信号(Ps信号)も送信するようにして落下判定のたびに元圧Psを再検出するようにしている。よって、D2点からD3点で示す間に落下判定が行なわれたとしても、先にD点からD1点で検出された元圧Psは最新のものに書き換えられているので、判定の結果として誤って落下信号(E信号)を出力することがない。
図示する場合にあっては、更にD3点からD4点で示す圧力にまで圧力Pinが上昇しているが、このときも元圧Psの再検出が行なわれた後に落下判定が行なわれる。つまり、ワークWの搬送中に多段にわたって、元圧Psが変化するような場合であっても、常に正確な落下判定を行なうことができる。なお、図示する場合にあっては吸着具13の負圧値が段階的に低下する場合のみを示しているが、負圧値が上昇して変化する場合にも当然に適用が可能である。
【0058】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、前記実施の形態においては、到達不可値Puは絶対真空となる−101.3kPaに設定されているが、これに限らず、吸着具13の交換などの種々の条件により変化する吸着準備圧力Psetに到達し得ない値であれば任意の値に設定してよい。
【0059】
また、ワークWの搬送中に落下が判定されたときには、吸着確認OFF信号を出力し、吸着検出圧力Pjも直ちに到達不可値Puに設定するようにしてもよい。
【0060】
また、前記実施の形態においては、着脱路28内の圧力Pinが離脱圧力値Presetとなったときに吸着検出圧力Pjを到達不可値Puに設定するようにしているが、これに限らず、ワークWの離脱が検出されたときから着脱路28に対する再度の負圧の供給が行われる前であればいずれのタイミングで設定するようにしてもよい。
【0061】
また、装置コントローラ30、吸着圧力センサ31や元圧センサ35のそれぞれを吸着検出装置32に接続するための電気通信手段は、有線の通信ケーブル33,34,36に限られることなく、無線の通信手段を用いて信号の送受信が行なわれるようにしても良い。
【0062】
また、ワークWの落下判定のタイミングは装置コントローラ30を操作することにより自由に変更することができる。たとえば、ワークWが実装基板14上に搭載されたか否かを判定する場合には、ワークWを実装基板14上に搭載する直前に落下判定を行なえば良い。一方、ワークWの落下検出後(E信号受信後)には直ちに搬送を中止させたいのであれば、所定の周期で落下判定を行ない、E信号受信後は直ちに搬送を中止させても良い。
【0063】
さらに、前記実施の形態においては、この真空吸着搬送装置11は部品供給ステージ12から実装基板14へワークWを搬送する場合に適用されているが、これに限らず、実装基板14に換えて検査ボードにワークWを搬送する場合など他の用途に適用してもよい。図7に示す場合にあっては、真空吸着搬送装置11には4つの吸着具13(a)〜(d)が設けられているが、これは単なる例示であることは言うまでもない。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、ワークが吸着されたことを確実に検出することができる。
【0065】
また、ワークの搬送中においても、ワークが吸着具により吸着されていることを確実に検出することができる。
【0066】
吸着圧力センサ、元圧センサや装置コントローラは吸着検出装置と別体として設けられ、それぞれが電気通信手段を用いて相互に接続されているため配置の自由度が高く、それぞれに最適な配置を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(E)は、本発明の一実施の形態である吸着検出装置が装着された真空吸着搬送装置によりワークを吸着搬送する搬送手順を示す説明図である。
【図2】図1に示す真空吸着搬送装置の概略を示すブロック図である。
【図3】吸着具が部品供給ステージから実装基板までワークを吸着して搬送する際に吸着圧力センサにより検出される着脱路内の圧力の変化を示すタイムチャートである。
【図4】ワークを吸着して搬送する際における吸着具の作動手順を示すフローチャートである。
【図5】元圧センサを利用して落下判定を行なう真空吸着搬送装置の概略を示すブロック図である。
【図6】吸着具が部品供給ステージから実装基板までワークを吸着して搬送する際に着脱路内圧力に変化があった場合のワークの落下判定方法の説明図である。
【図7】複数の吸着具のそれぞれに形成された着脱路を連通する連通路が形成された吸着ユニットを用いて、複数の吸着具を共通の空気圧源に接続した真空吸着搬送装置の概略を示すブロック図である。
【図8】ワーク搬送中に吸着ユニット内で圧力変化があった場合の吸着検出方法の説明図である。
【符号の説明】
11 真空吸着搬送装置
12 部品供給ステージ
13 吸着具
14 実装基板
15 搬送ヘッド
16 空気圧シリンダ
17 ピストンロッド
18 電磁弁
19 正圧源
20 空気流路
21 接触面
22 真空吸引口
23 真空供給用バルブ
23a ソレノイド
24 負圧源
25 真空破壊用バルブ
25a ソレノイド
26 正圧源
27 連通流路
28 着脱路
29 可変しぼり
30 装置コントローラ
31 吸着圧力センサ
32 吸着検出装置
33,34 通信ケーブル
35 元圧センサ
36 通信ケーブル
37 吸着ユニット
38 負圧用連通路
39 正圧用連通路
40(a)〜40(d) 真空供給用バルブ
41(a)〜41(d) 真空破壊用バルブ
42(a)〜42(d) 可変しぼり

Claims (12)

  1. 負圧源と正圧源とに接続される着脱路が連通された吸着具にワークが吸着されたか否かを検出する吸着検出方法であって、
    前記着脱路内に負圧を供給したときの吸着準備圧力に所定の吸着検出値を加えて吸着検出圧力を設定する吸着検出圧力設定工程と、
    前記着脱路内の圧力が前記吸着検出圧力以下であるか否かを判定する吸着検出工程と、
    前記着脱路内の圧力が前記吸着準備圧力以上の圧力に設定される離脱圧力以上であるか否かを判定する離脱検出工程と、
    前記離脱検出工程において前記着脱路内の圧力が前記離脱圧力以上であると判定されたときに、前記吸着検出圧力を所定の到達不可値に設定する到達不可値設定工程とを有し、
    前記到達不可値は、前記吸着検出圧力を再び前記検出圧力設定工程により設定するまでにワークの吸着を検出し得ない値であることを特徴とする吸着検出方法。
  2. 請求項1記載の吸着検出方法であって、吸着検出後、前記着脱路内の圧力が前記負圧源の圧力以上の圧力であるか否かを判定する落下検出工程を有することを特徴とする吸着検出方法。
  3. 請求項2記載の吸着検出方法であって、吸着準備圧力読込み信号受信時には前記吸着準備圧力を読み込み、着脱路内圧力読込み信号受信時には前記着脱路内の圧力を読み込み、元圧読込み信号受信時には前記負圧源の圧力を読み込むことを特徴とする吸着検出方法。
  4. 請求項3記載の吸着検出方法であって、前記吸着検出工程において前記着脱路内の圧力が前記吸着検出圧力以下と判定されたときには吸着確認ON信号を出力し、前記落下検出工程において前記着脱路内の圧力が前記負圧源の圧力以上の圧力であると判定されたときには落下信号を出力し、前記離脱検出工程において前記着脱路内の圧力が前記離脱圧力以上と判定されたときには吸着確認OFF信号を出力することを特徴とする吸着検出方法。
  5. 請求項4記載の吸着検出方法であって、前記着脱路内の圧力は、前記着脱路内に取り付けられ、かつ吸着検出装置に電気通信手段を用いて接続される吸着圧力センサにより検出されることを特徴とする吸着検出方法。
  6. 請求項4または5記載の吸着検出方法であって、前記着脱路内圧力読込み信号と前記元圧読込み信号は、吸着検出装置に電気通信手段を用いて接続される装置コントローラにより設定される所定のタイミングで入力されることを特徴とする吸着検出方法。
  7. 負圧源と正圧源とに接続される着脱路が連通された吸着具にワークが吸着されたか否かを検出する吸着検出装置であって、
    前記着脱路内に負圧を供給したときの吸着準備圧力に所定の吸着検出値を加えて吸着検出圧力を設定する吸着検出圧力設定手段と、
    前記着脱路内の圧力が前記吸着検出圧力以下であるか否かを判定する吸着検出手段と、
    前記着脱路内の圧力が前記吸着準備圧力以上の圧力に設定される離脱圧力以上であるか否かを判定する離脱検出手段と、
    前記離脱検出手段において前記着脱路内の圧力が前記離脱圧力以上であると判定されたときに、前記吸着検出圧力を所定の到達不可値に設定する到達不可値設定手段とを有し、
    前記到達不可値は、前記吸着検出圧力を再び前記検出圧力設定手段により設定するまでにワークの吸着を検出し得ない値であることを特徴とする吸着検出装置。
  8. 請求項7記載の吸着検出装置であって、吸着検出後、前記着脱路内の圧力が前記負圧源の圧力以上の圧力であるか否かを判定する落下検出手段を有することを特徴とする吸着検出装置。
  9. 請求項8記載の吸着検出装置であって、吸着準備圧力読込み信号受信時には前記吸着準備圧力を読み込み、着脱路内圧力読込み信号受信時には前記着脱路内の圧力を読み込み、元圧読込み信号受信時には前記負圧源の圧力を読み込むことを特徴とする吸着検出装置。
  10. 請求項9記載の吸着検出装置であって、前記吸着検出手段において前記着脱路内の圧力が前記吸着検出圧力以下と判定されたときには吸着確認ON信号を出力し、前記落下検出手段において前記着脱路内の圧力が前記負圧源の圧力以上の圧力であると判定されたときには落下信号を出力し、前記離脱検出手段において前記着脱路内の圧力が前記離脱圧力以上と判定されたときには吸着確認OFF信号を出力することを特徴とする吸着検出装置。
  11. 請求項10記載の吸着検出装置であって、前記着脱路内の圧力は、前記着脱路内に取り付けられ、かつ吸着検出装置に電気通信手段を用いて接続される吸着圧力センサにより検出されることを特徴とする吸着検出装置。
  12. 請求項10または11記載の吸着検出装置であって、前記着脱路内圧力読込み信号と前記元圧読込み信号は、吸着検出装置に電気通信手段を用いて接続される装置コントローラにより設定される所定のタイミングで入力されることを特徴とする吸着検出装置。
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