JP2004202634A - 芯出し装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】工作機械のスピンドルの芯出しを行う際、このスピンドルの回転軸と、ワークの原点設定対象との相対位置関係を正確に求めて、作業員による個人差を無くす。
【解決手段】スピンドル1に取り付けられて、ワークWを撮像するカメラ12と、ワークWの画像を表示するモニタ30と、ワークWの画像を画像処理して、スピンドル1の回転軸とワークWの原点設定対象との相対位置関係を求める画像処理部22と、この相対位置関係をプリセット信号として工作機械のプリセット制御装置4へ送る送信部28と、を備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】スピンドル1に取り付けられて、ワークWを撮像するカメラ12と、ワークWの画像を表示するモニタ30と、ワークWの画像を画像処理して、スピンドル1の回転軸とワークWの原点設定対象との相対位置関係を求める画像処理部22と、この相対位置関係をプリセット信号として工作機械のプリセット制御装置4へ送る送信部28と、を備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械等において、回転するスピンドルの回転軸と、このスピンドルの回転で加工されるワークとの相対位置関係を検出する芯出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械で、工具が取り付けられるスピンドルとワークとの相対位置関係を検知するものとして、芯出し顕微鏡がある。
【0003】
この芯出し顕微鏡は、スピンドルの工具取付部分に、工具の換わりに取り付けられて、ワークのどの部分がスピンドルの回転軸の延長線上に位置しているかを調べ、両者の相対位置関係の検知のために使用される。
【0004】
具体的には、ワークが矩形状である場合、まず、芯出し顕微鏡の光路中に、直交座標系指標が描かれているレチクルを挿入し、この芯出し顕微鏡をスピンドルの工具取付部分に装着すると共に、工作機械のXYステージ上にワークを載せる。なお、スピンドルの回転軸、芯出し顕微鏡の光軸、レチクルの直交座標系指標の原点は、芯出し顕微鏡をスピンドルに装着した時点で、一致している。
【0005】
次に、矩形状ワークの一辺が指標のX軸に重なり、他の一辺が指標のY軸に重なって、ワークの角が指標の原点に重なるように、ワークが載せられているXYステージを駆動する。つまり、ワークの角がスピンドルの回転軸の延長線上に位置するように調整する。
【0006】
ワークの角がスピンドルの回転軸の延長線上に位置すると、工作機械のプリセット制御装置のカウンタをリセットし、ワークの角を原点として設定する。
【0007】
また、以上のような工作機械の芯出し顕微鏡の他、以下の特許文献1に記載されているものもある。
【0008】
この芯出し顕微鏡は、半導体チップが設けられているテープと、検査基板との相対的な位置合わせのために用いられている。
【0009】
【特許文献1】
特開平5−322957号
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、スピンドルの回転軸とワークとの相対位置関係を定めるに当たり、XYステージを微妙に駆動させ、矩形状ワークの一辺を直交座標系指標のX軸上に正確に重ね、ワークの他の一辺を直交座標系指標のY軸上に正確に重なる必要があり、操作が面倒でしかも時間が嵩む上に、直交座標系指標とワークの辺との合わせ方等に個人差が生じてしまい、結果として、スピンドルの回転軸とワークとの相対位置関係の設定においても個人差が生じてしまうという問題点がある。
【0011】
本発明は、このような従来技術の問題点に着目し、スピンドルの回転軸とワークとの相対位置関係を短時間で且つ正確に求めることができる芯出し装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための第一の芯出し装置は、
スピンドルに取り付けられて、該スピンドルの回転で加工されるワークを撮像するカメラと、前記カメラで撮像された前記ワークの画像を表示する表示手段と、前記カメラで撮像された前記ワークの画像を画像処理して、前記回転軸とワークとの相対位置関係を示す情報を求める画像処理手段と、前記画像処理手段で求められた前記情報を出力する出力手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0013】
また、前記目的を達成するための第二の芯出し装置は、
前記第一の芯出し装置において、
前記出力手段は、前記スピンドルが設けられている機械の部分であって、該スピンドルと前記ワークとの相対位置を制御する位置制御部に、前記情報を出力する、ことを特徴とするものである。
【0014】
前記目的を達成するための第三の芯出し装置は、
前記第一叉は第二の芯出し装置において、
前記カメラで撮像した画像を無線叉は有線で送信する送信手段と、前記送信手段で、無線叉は有線で送信された前記画像を受信して、前記画像処理手段及び/叉は前記表示手段に送る受信手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0015】
前記目的を達成するための第四の芯出し装置は、
前記表示手段は、前記スピンドルが設けられている機械の一部に、叉は前記カメラに取り付ける取り付け機構を有する、ことを特徴とするものである。
【0016】
前記目的を達成するための第五の芯出し装置は、
前記第一から第四のいずれかの芯出し装置において、
前記表示手段で表示されている画像中に、座標系指標を表示させる指標表示制御手段を備えている、ことを特徴とするものである。
【0017】
前記目的を達成するための第六の芯出し装置は、
前記第五の芯出し装置において、
前記指標表示制御手段は、前記表示手段に表示されている画像中に、前記座標系指標として、複数の円が一点を中心として描かれた同心円座標系指標を表示し、前記画像処理手段は、前記ワークの外周辺叉は内周辺と前記同心円座標系指標を構成する複数の円との複数の交点から、該ワークの外周辺の軌跡叉は内周辺の軌跡を求め、該軌跡から前記情報を求める、ことを特徴とするものである。
【0018】
前記目的を達成するための第七の芯出し装置は、
前記第五叉は第六の芯出し装置において、
前記画像処理手段は、前記ワークの外周辺として、直線状の2辺を有し、該2辺により角を形成している場合、画像中の座標系指標に対する前記2辺の各々の位置関係を表す式を求め、該2辺の各々の式から、該座標系指標に対する前記角の位置関係を求め、該角の位置関係を前記情報とする、ことを特徴とするものである。
【0019】
前記目的を達成するための第八の芯出し装置は、
前記第五の芯出し装置において、
前記表示手段の画像中に表示されている前記座標系指標の移動の指示を与える移動指示手段を有し、前記指標表示制御手段は、前記移動指示手段からの指示に従って、前記表示手段の画像中に表示されている前記座標系指標を、該画像中で移動させ、前記画像処理手段は、前記指標表示制御手段により前記画像中の前記座標系指標を移動させた場合には、移動後の座標系指標を基準にして求めた前記回転軸とワークとの相対位置関係から、該座標系の移動量を減じて、前記情報とする、ことを特徴とするものである。
【0020】
前記目的を達成するための第九の芯出し装置は、
前記第五の芯出し装置において、
前記座標系指標を作成する指標作成手段を備え、前記指標表示制御手段は、前記指標作成手段で作成された前記座標系指標を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とするものである。
【0021】
前記目的を達成するための第十の芯出し装置は、
前記第九の芯出し装置において、
前記指標作成手段は、前記ワークの設計情報に基づいて、前記座標系指標を作成する、ことを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る芯出し装置の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0023】
まず、本発明に係る芯出し装置の実施形態を説明する前に、当該芯出し装置が取り付けられる機械について、図1を用いて説明する。
【0024】
当該芯出し装置が取り付けられる機械は、工作機械で、工具が取り付けられるスピンドル1と、このスピンドル1を回転させるスピンドル駆動機構(図示されていない)と、スピンドル1を上下動させるスピンドル上下機構(図示されていない)と、ワークWが搭載されるXYステージ3と、XYステージ3上のワークWを所定に位置にセットするためにXYステージ3に駆動指示を与えるプリセット制御装置(位置制御部)4と、これらが搭載されるベース5と、を備えている。
【0025】
次に、本発明に係る芯出し装置の第一の実施形態について、図1〜図8を用いて説明する。
【0026】
本実施形態の芯出し装置は、図2に示すように、以上で説明した工作機械のXYステージ3上のワークWを撮像する撮像装置10と、撮像装置10から送られてくる画像データに基づいてプリセット信号を作成して、このプリセット信号を工作機械のプリセット制御装置4へ送る画像処理装置20と、を備えている。
【0027】
撮像装置10は、工作機械のスピンドル1の先端部に工具の換わりに取り付けられるシャンク部11と、シャンク部11に固定されているカメラ12と、撮像対象であるワークに光を当てるランプ16と、カメラ12が撮像した画像のデータを画像処理装置へ無線送信する一方で各種動作信号を無線受信する送受信器(送信手段)17と、カメラやランプ等の電源であるバッテリ18と、を備えている。
【0028】
カメラ12は、対物レンズ13と、この対物レンズ13により捕らえた像の倍率を変える変倍機構14と、変倍機構14からの像を受けるCCDカメラ本体15と、を有している。
【0029】
シャンク部11は、一つの仮想軸を中心として回転対象の形状を成しており、このシャンク部11をスピンドル1に取り付けると、スピンドル1の回転軸とシャンク部11の仮想軸とが一致するようになっている。また、カメラ12の光軸とシャンク部11の仮想軸とも一致するようになっている。
【0030】
画像処理装置20は、撮像装置10からの画像データを無線受信する一方で撮像装置10へ動作信号を無線送信する送受信部(受信手段)21と、送受信部21で受信した画像データを画像解析する画像処理部22と、表示部31及び操作部32を有するモニタ30と、表示部31での表示内容を制御する表示制御部25と、表示部31に表示させる各種指標が記憶されている指標記憶部26と、操作部32による操作内容に応じた指標を作成する指標作成部27と、画像処理部22での出力結果を工作機械のプリセット制御装置4へ送信する送信部(出力手段)28と、画像処理装置20を工作機械に取り付けるための取付部29(図1)と、を備えている。
【0031】
モニタ30は、図3に示すように、タッチパネル式ディスプレイであり、表示部31の表示画面上に、操作部32(図2)としての各種操作端が表示される。操作端としては、ワークの特定部位(原点設定対象)の座標を画像処理部22に自動的に検出させる自動ボタン33aと、所定の操作をした後にワークの特定部位の座標を画像処理部22に検出させる検出ボタン33bと、表示部31に直線基準座標系指標の表示を指示する直線基準指標ボタン34aと、表示部31に円基準座標系指標の表示を指示する円基準指標ボタン34bと、画面内での指標の移動を指示する移動ボタン(移動指示手段)35と、後述する平均化領域を広域にするか狭域にするかを指示する平均化領域サイズボタン36と、カメラ12の変倍機構14による像の倍率を指示する変倍ボタン37と、撮像装置10のランプ16の点灯を指示する点灯ボタン38と、メニュー画面の表示を指示するメニューボタン39と、を有している。
【0032】
画像処理装置20の取付部29は、磁石を有しており、図1に示すように、金属で形成されている工作機械の壁面に、画像処理装置20を取り付けることができる。
【0033】
次に、図4に示すフローチャートに従って、ワークの外周辺として、直線状の2辺を有し、この2辺により角を形成している場合に、この角を原点設定対象として、スピンドルとワークとの相対位置関係を求める手順について説明する。
【0034】
作業者は、まず、原点設定対象であるワークの角に適合した指標を選択する(ステップ1)。この場合、作業者は、原点設定対象に適合した指標として、直線基準座標系指標を選択し、モニタ30の直線基準指標ボタン34aを押す。直線基準指標ボタン34aが押されると、画像処理装置20の画像処理部22は、直線基準モード23になると共に、モニタ30の表示部31には、直交座標系である直線基準座標系指標が表示される。なお、この直交座標系の原点の位置は、シャンク部11の前述の仮想軸の延長線上、つまりスピンドル1の回転軸の延長線上である。
【0035】
次に、撮像装置10を工作機械のスピンドル1に装着する(ステップ2)。続いて、モニタ30の変倍ボタン37を押して、撮像倍率をワークのサイズに適合した倍率にし(ステップ3)、モニタ30の点灯ボタン38を押して、撮像装置10のランプ16を点灯させ(ステップ4)、スピンドル1を上下動させてワークに焦点を合わせる(ステップ5)。そして、XYステージ3を駆動させて、図5(a)に示すように、原点設定対象であるワークWの角C0を視野内に入れる(ステップ6)。
【0036】
ワークWの角C0が視野内に入ると、Yステージを駆動させて、図5(b)に示すように、Y指標に平行なワークWのYエッジWyをX指標に重ねる(ステップ7)。続いて、Xステージを駆動させて、図5(c)に示すように、X指標に平行なワークのXエッジWxをY指標に重ねる(ステップ8)。
【0037】
ワークのXエッジWx,YエッジWyが、それぞれY指標、X指標に重なると、モニタ30の検出ボタン33bを押す。モニタ30の検出ボタン33bが押されると、画像処理部22の直線基準モード23が起動する(ステップ9)。直線基準モード23は、X指標上及びY指標上を走査して各エッジを検出し(ステップ10)、X指標とY直線エッジWyの交点の座標(X=X0)、及びY指標とX直線エッジWxの交点の座標(Y=Y0)を求め、これらの座標を原点設定対象であるワークの角の座標C0(X0,Y0)とする(ステップ11)。
【0038】
画像処理部22の直線基準モード23は、ステップ11で求めた座標C0(X0,Y0)をプリセット信号として、送信部28を介して、これを工作機械のプリセット制御装置4へ送信する(ステップ12)。
【0039】
最後に、撮像装置10をスピンドル1から取外して(ステップ13)、芯出し作業を終了する。
【0040】
工作機械のプリセット制御装置4は、プリセット信号を受信すると、このプリセット信号に応じてXYステージ3を駆動させて、ワークを移動させる。この移動の結果、原点設定対象であるワークの角C0は、直線基準座標系指標の原点、つまり、スピンドル1の回転軸の延長線上に位置することになる。
【0041】
なお、以上では、ワークのXエッジWx,YエッジWyをそれぞれY指標、X指標に重ねた後(ステップ7,8)、モニタ30の検出ボタン33bを押して(ステップ9)、一度に各エッジの座標を求めたが、ワークのXエッジWxをY指標に重ねた後、直ちに、モニタ30の検出ボタン33bを押して、XエッジWxのY座標を求め、この座標値をプリセット信号として送信し、その後、YエッジWyをX指標に重ねて、モニタ30の検出ボタン33bを押して、YエッジWyのX座標を求め、この座標値をプリセット信号として送信するようにしてもよい。
【0042】
また、モニタ30の検出ボタン33bを押す前に(ステップ9)、モニタ30の平均化領域サイズボタン36を押すと、図5(d)に示すように、X,Y指標を中心とした平均化領域Ax,Ayが設定される(ステップ15)。この領域Ax,Ayは、広域と狭域の二種類から選択できる。平均化領域Ax,Ayが設定されると、この領域内でのワークの各エッジの平均座標値が求められる。例えば、X指標を中心とした平均化領域Ayに着目すると、画像処理部22は、X指標に平行に、この領域Ayの幅全体を走査して、この領域内でのYエッジWyのX座標を多数求め、この複数のX座標の平均値をワークの角のX座標とする。
【0043】
また、図5(a)に示すように原点対象である角を視野内に入れた後(ステップ6)、XYステージ3を駆動させずに、モニタ30の移動ボタン35を押して、図5(e)に示すように、X指標,Y指標を移動させて、ワークWの各エッジをX指標,Y指標に重ねてもよい(ステップ7a)。この指標移動過程で、例えば、X指標に対してXエッジWxが傾いている場合には、移動ボタン35のうちの指標回転ボタンを押すとよい。以上のようにして、ワークWの各エッジをX指標,Y指標に重ねて、ワークの角の座標C0を求めた後には(ステップ9,10,11)、X座標値からX指標の移動量を減算し、これを新たなX座標値とし、Y座標値からY指標の移動量を減算し、これを新たなY座標値としてから(ステップ14)、この新たな座標値に基づくプリセット信号をプリセット制御装置4へ送信する(ステップ12)。
【0044】
また、図5(a)に示すように原点対象である角を視野内に入れた後(ステップ6)、モニタ30の自動ボタン33aを押すと、画像処理部22の直線基準モード23が起動して(ステップ9b)、この直線基準モード23が視野全体を走査して、ワークのX直線エッジWx及びY直線エッジWyを検出し(ステップ10b)、両エッジの交点であるワークの角C0の座標を求め(ステップ11)、これをプリセット信号として、これを工作機械のプリセット制御装置4へ送信する(ステップ12)。
【0045】
次に、図6に示すフローチャートに従って、ワークに円形の穴が形成されている場合に、この円の中心を原点設定対象として、スピンドルとワークとの相対位置関係を求める手順について説明する。
【0046】
作業者は、まず、原点設定対象であるワークの円に適合した指標を選択する(ステップ21)。この場合、作業者は、原点設定対象に適合した指標として、円基準座標系指標を選択し、モニタ30の円基準指標ボタン34bを押す。円基準指標ボタン34bが押されると、画像処理装置20の画像処理部22は、円基準モード24になると共に、モニタ30の表示部31には、直交座標系の中心に円が描かれている円基準座標系指標が表示される。
【0047】
次に、図4のステップ2〜6と同様に、スピンドル1への撮像装置10の装着(ステップ22)、撮像倍率の調整(ステップ23)、撮像装置10のランプ16の点灯(ステップ24)、合焦(ステップ25)。原点設定対象である円Wcの中心C1を視野内に導入(ステップ26)、順次行う。
【0048】
図7(a)に示すように、視野内に円Wcの中心C1が入ると、XYステージ3を駆動させて、図7(b)に示すように、円Wcを座標系指標の原点に重ねる(ステップ27)。この際、円Wcの中心C1を座標系指標の原点に重ねる必要はない。
【0049】
ワークの円Wcが座標系指標の原点に重なると、モニタ30の検出ボタン33bを押す。モニタ30の検出ボタン33bが押されると、画像処理部22の円基準モード24が起動する(ステップ28)。円基準モード24は、X指標上及びY指標上を走査して、円Wcのエッジを検出、つまり、円WcとX指標との2つの交点及び円WcとY指標との2つの交点を検出し(ステップ29)、X指標と2つの交点の座標、Y指標との2つ交点の座標を求め、これらの座標値から円Wcの中心座標C1(X1,Y1)を求める(ステップ30)。
【0050】
画像処理部22の円基準モード24は、ステップ30で求めた円Wcの中心座標C1(X1,Y1)をプリセット信号として、送信部28を介して、これを工作機械のプリセット制御装置4へ送信する(ステップ31)。最後に、撮像装置10をスピンドル1から取外して(ステップ32)、芯出し作業を終了する。
【0051】
工作機械のプリセット制御装置4は、プリセット信号を受信すると、このプリセット信号に応じてXYステージ3を駆動させて、ワークを移動させる。この移動の結果、原点設定対象であるワークの円Wcの中心C1は、円基準座標系指標の原点、つまり、スピンドル1の回転軸の延長線上に位置することになる。
【0052】
なお、図7(a)に示すように原点対象である円Wcの中心C1を視野内に入れた後(ステップ26)、XYステージ3を駆動させずに、モニタ30の移動ボタン35を押して、図7(c)に示すように、X指標,Y指標を移動させて、ワークの円Wcを座標系指標の原点に重ねてもよい(ステップ27a)。以上のようにして、ワークの円Wcを座標系指標の原点に重ねて、円Wcの中心座標C1を求めた後には(ステップ28,29,30)、中心座標C1のX座標値からX指標の移動量を減算し、これを新たなX座標値とし、中心座標C1のY座標値からY指標の移動量を減算し、これを新たなY座標値としてから(ステップ33)、この新たな座標値に基づくプリセット信号をプリセット制御装置4へ送信する(ステップ31)。
【0053】
また、図7(a)に示すように原点対象である円Wcの中心C1を視野内に入れた後(ステップ26)、モニタ30の自動ボタン33aを押すと、画像処理部22の円基準モード24が起動して(ステップ28b)、この円基準モード24が視野全体を走査して、円Wcのエッジを検出、つまり、円WcとX指標との2つの交点及び円WcとY指標との2つの交点を検出し(ステップ29b)、X指標と2つの交点の座標、Y指標との2つ交点の座標を求め、これらの座標値から円Wcの中心座標C1(X1,Y1)を求める(ステップ30)。
【0054】
以上のように、本実施形態では、カメラ12で取り込んだワークの画像を画像処理して、スピンドルの回転軸とワークの原点設定対象との相対位置関係を定めているので、この相対位置関係に個人差が生じることはない。また、本実施形態では、従来技術のように、ワークの一辺を直交座標系指標のX軸上に正確に重ね、ワークの他の一辺を十字指標のY軸上に正確に重なる必要がなく、ワークの外周辺叉は内周辺が指標を横切れば、叉は視野内にワークの原点設定対象が入っていれば、スピンドルの回転軸とワークの原点設定対象との相対位置関係を正確に定めることができ、しかも、芯出し操作を極めて容易に短時間で行うことができる。
【0055】
ところで、以上の実施形態において、モニタ30の自動ボタン33aを押して、自動的に原点設定対象の座標を求める際には、画像処理部22が視野全体を走査しているが、例えば、図8に示すように、直交座標の原点を中心とした多数の同心円が描かれている同心円座標系指標を用いれば、多数の円上のみを走査することで、原点設定対象の座標を求めることができ、画像処理部22の負荷を軽減することができる。この際、仮に、ワークWの外周辺叉は内周辺が直線で形成されていれば、画像処理部22を直線基準モード23に設定した後、モニタ30の自動ボタン33aを押せば、この直線基準モード23は、指標の各円とワークWの外周辺叉は内周辺との複数の交点を求め、複数の交点から2つの外周辺の軌跡を示す2式を求め、この2式から2つの外周辺の交点、つまり角の座標を求める。なお、1つの外周辺の軌跡を示す式を求める際に、指標の各円とこの外周辺との交点は2つあればよいが、3つ以上であってもよく、この際には、3つ以上の交点のうちから2つの交点の組み合わせを全て選び出して、2つの交点の組毎に、外周辺の軌跡を示す式を求め、各式の定数の平均値で、外周辺の軌跡を示す最終的な式を求めるようにしてもよい。また、仮に、ワークの外周辺叉は内周辺が円で形成されていれば、画像処理部22を円基準モード23に設定した後、モニタ30の自動ボタン33aを押せば、この円基準モード23は、指標の各円とワークの外周辺叉は内周辺との複数の交点を求め、複数の交点から円の軌跡を示す式を求め、この式から、円の中心座標を求める。
【0056】
また、以上の実施形態では、指標記憶部26に予め記憶させておいた指標を用いているが、ワークの原点設定対象の位置を求めるのに適当な新たな指標を作成してもよい。この場合、モニタ30のメニューボタン39を押して、メニュー画面を呼び出し、このメニュー画面で指標作成を指示して、指標作成部27を起動させて、この指標作成部27を利用して、新たな指標を作成する。この新たな指標は、指標記憶部26に記憶された後、表示制御部25に呼び出されてモニタ30に表示される。
【0057】
例えば、図9に示すように、ワークの2つの外周辺が直線であるものの、2つの外周辺が直交していない場合には、直交座標系指標を用いるよりも、各座標軸がワークの2つの外周辺に平行である方が、2つの外周辺により形成される角の座標を簡単に求められるので、このような座標系指標を指標作成部27で作成するとよい。なお、図9に示している指標は、Y指標のみを特定角度傾けたものであり、指標作成部27を起動させなくても、前述したように、指標の移動を指示する移動ボタン35の指標回転ボタンを操作しても、この指標を作成することができる。
【0058】
また、以上の指標作成部27での指標の作成に当たっては、ワークの設計情報であるCAD情報を利用してもよい。この場合、例えば、図9に示すワークWの2つの外周辺の式をCAD情報から抽出し、2つの外周辺で形成される角が視野の中心になり、且つ各外周辺の軌跡が各座標軸となるような座標系指標を作成する。
【0059】
さらに、以上の実施形態では、撮像装置10と画像処理装置20とを離して、それぞれ別個に設置するようにしているが、例えば、図10に示すように、撮像装置10に取付部19を設け、そこに画像処理装置20を取り付けてもよい。この場合、撮像装置10と画像処理装置20との間の信号の受送信を無線で行ってもよいが、両者間をケーブル29で接続し、このケーブル29を用いて信号の受送信を行ってもよい。
【0060】
また、以上の実施形態では、ワークの原点設定対象の座標をプリセット信号として、工作機械のプリセット制御装置4へ送信しているが、工作機械に外部からの信号を受信できるプリセット制御装置4がない場合には、単に、出力手段の一種であるモニタ30に座標を表示させてもよい。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、カメラで取り込んだワークの画像を画像処理して、スピンドルの回転軸とワークとの相対位置関係を定めているので、この相対位置関係に個人差が生じることがなく、しかも正確に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態における工作機械及び芯出し装置の斜視図である。
【図2】本発明に係る一実施形態における芯出し装置の構成を示す説明図である。
【図3】本発明に係る一実施形態における芯出し装置のモニタの表示内容を示す説明図である。
【図4】本発明に係る一実施形態における、直線基準モードによる芯出し処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る一実施形態における、直線基準モードにおけるモニタの画面変化を示す説明図である。
【図6】本発明に係る一実施形態における、円基準モードにおける芯出し処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る一実施形態における、円基準モードにおけるモニタの画面変化を示す説明図である。
【図8】本発明に係る他の実施形態における指標を示す説明図である。
【図9】本発明に係る一実施形態における指標作成を示す説明図である。
【図10】本発明に係る他の実施形態における芯出し装置の側面図である。
【符号の説明】
1…スピンドル 3…XYステージ
4…プリセット制御装置 10…撮像装置
11…シャンク部 12…カメラ
20…撮像装置 21…送受信部
22…画像処理部 25…表示制御部
26…指標記憶部 27…指標作成部
28…送信部(出力部) 30…モニタ
31…表示部 32…操作部
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械等において、回転するスピンドルの回転軸と、このスピンドルの回転で加工されるワークとの相対位置関係を検出する芯出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械で、工具が取り付けられるスピンドルとワークとの相対位置関係を検知するものとして、芯出し顕微鏡がある。
【0003】
この芯出し顕微鏡は、スピンドルの工具取付部分に、工具の換わりに取り付けられて、ワークのどの部分がスピンドルの回転軸の延長線上に位置しているかを調べ、両者の相対位置関係の検知のために使用される。
【0004】
具体的には、ワークが矩形状である場合、まず、芯出し顕微鏡の光路中に、直交座標系指標が描かれているレチクルを挿入し、この芯出し顕微鏡をスピンドルの工具取付部分に装着すると共に、工作機械のXYステージ上にワークを載せる。なお、スピンドルの回転軸、芯出し顕微鏡の光軸、レチクルの直交座標系指標の原点は、芯出し顕微鏡をスピンドルに装着した時点で、一致している。
【0005】
次に、矩形状ワークの一辺が指標のX軸に重なり、他の一辺が指標のY軸に重なって、ワークの角が指標の原点に重なるように、ワークが載せられているXYステージを駆動する。つまり、ワークの角がスピンドルの回転軸の延長線上に位置するように調整する。
【0006】
ワークの角がスピンドルの回転軸の延長線上に位置すると、工作機械のプリセット制御装置のカウンタをリセットし、ワークの角を原点として設定する。
【0007】
また、以上のような工作機械の芯出し顕微鏡の他、以下の特許文献1に記載されているものもある。
【0008】
この芯出し顕微鏡は、半導体チップが設けられているテープと、検査基板との相対的な位置合わせのために用いられている。
【0009】
【特許文献1】
特開平5−322957号
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、スピンドルの回転軸とワークとの相対位置関係を定めるに当たり、XYステージを微妙に駆動させ、矩形状ワークの一辺を直交座標系指標のX軸上に正確に重ね、ワークの他の一辺を直交座標系指標のY軸上に正確に重なる必要があり、操作が面倒でしかも時間が嵩む上に、直交座標系指標とワークの辺との合わせ方等に個人差が生じてしまい、結果として、スピンドルの回転軸とワークとの相対位置関係の設定においても個人差が生じてしまうという問題点がある。
【0011】
本発明は、このような従来技術の問題点に着目し、スピンドルの回転軸とワークとの相対位置関係を短時間で且つ正確に求めることができる芯出し装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための第一の芯出し装置は、
スピンドルに取り付けられて、該スピンドルの回転で加工されるワークを撮像するカメラと、前記カメラで撮像された前記ワークの画像を表示する表示手段と、前記カメラで撮像された前記ワークの画像を画像処理して、前記回転軸とワークとの相対位置関係を示す情報を求める画像処理手段と、前記画像処理手段で求められた前記情報を出力する出力手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0013】
また、前記目的を達成するための第二の芯出し装置は、
前記第一の芯出し装置において、
前記出力手段は、前記スピンドルが設けられている機械の部分であって、該スピンドルと前記ワークとの相対位置を制御する位置制御部に、前記情報を出力する、ことを特徴とするものである。
【0014】
前記目的を達成するための第三の芯出し装置は、
前記第一叉は第二の芯出し装置において、
前記カメラで撮像した画像を無線叉は有線で送信する送信手段と、前記送信手段で、無線叉は有線で送信された前記画像を受信して、前記画像処理手段及び/叉は前記表示手段に送る受信手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0015】
前記目的を達成するための第四の芯出し装置は、
前記表示手段は、前記スピンドルが設けられている機械の一部に、叉は前記カメラに取り付ける取り付け機構を有する、ことを特徴とするものである。
【0016】
前記目的を達成するための第五の芯出し装置は、
前記第一から第四のいずれかの芯出し装置において、
前記表示手段で表示されている画像中に、座標系指標を表示させる指標表示制御手段を備えている、ことを特徴とするものである。
【0017】
前記目的を達成するための第六の芯出し装置は、
前記第五の芯出し装置において、
前記指標表示制御手段は、前記表示手段に表示されている画像中に、前記座標系指標として、複数の円が一点を中心として描かれた同心円座標系指標を表示し、前記画像処理手段は、前記ワークの外周辺叉は内周辺と前記同心円座標系指標を構成する複数の円との複数の交点から、該ワークの外周辺の軌跡叉は内周辺の軌跡を求め、該軌跡から前記情報を求める、ことを特徴とするものである。
【0018】
前記目的を達成するための第七の芯出し装置は、
前記第五叉は第六の芯出し装置において、
前記画像処理手段は、前記ワークの外周辺として、直線状の2辺を有し、該2辺により角を形成している場合、画像中の座標系指標に対する前記2辺の各々の位置関係を表す式を求め、該2辺の各々の式から、該座標系指標に対する前記角の位置関係を求め、該角の位置関係を前記情報とする、ことを特徴とするものである。
【0019】
前記目的を達成するための第八の芯出し装置は、
前記第五の芯出し装置において、
前記表示手段の画像中に表示されている前記座標系指標の移動の指示を与える移動指示手段を有し、前記指標表示制御手段は、前記移動指示手段からの指示に従って、前記表示手段の画像中に表示されている前記座標系指標を、該画像中で移動させ、前記画像処理手段は、前記指標表示制御手段により前記画像中の前記座標系指標を移動させた場合には、移動後の座標系指標を基準にして求めた前記回転軸とワークとの相対位置関係から、該座標系の移動量を減じて、前記情報とする、ことを特徴とするものである。
【0020】
前記目的を達成するための第九の芯出し装置は、
前記第五の芯出し装置において、
前記座標系指標を作成する指標作成手段を備え、前記指標表示制御手段は、前記指標作成手段で作成された前記座標系指標を前記表示手段に表示させる、ことを特徴とするものである。
【0021】
前記目的を達成するための第十の芯出し装置は、
前記第九の芯出し装置において、
前記指標作成手段は、前記ワークの設計情報に基づいて、前記座標系指標を作成する、ことを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る芯出し装置の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0023】
まず、本発明に係る芯出し装置の実施形態を説明する前に、当該芯出し装置が取り付けられる機械について、図1を用いて説明する。
【0024】
当該芯出し装置が取り付けられる機械は、工作機械で、工具が取り付けられるスピンドル1と、このスピンドル1を回転させるスピンドル駆動機構(図示されていない)と、スピンドル1を上下動させるスピンドル上下機構(図示されていない)と、ワークWが搭載されるXYステージ3と、XYステージ3上のワークWを所定に位置にセットするためにXYステージ3に駆動指示を与えるプリセット制御装置(位置制御部)4と、これらが搭載されるベース5と、を備えている。
【0025】
次に、本発明に係る芯出し装置の第一の実施形態について、図1〜図8を用いて説明する。
【0026】
本実施形態の芯出し装置は、図2に示すように、以上で説明した工作機械のXYステージ3上のワークWを撮像する撮像装置10と、撮像装置10から送られてくる画像データに基づいてプリセット信号を作成して、このプリセット信号を工作機械のプリセット制御装置4へ送る画像処理装置20と、を備えている。
【0027】
撮像装置10は、工作機械のスピンドル1の先端部に工具の換わりに取り付けられるシャンク部11と、シャンク部11に固定されているカメラ12と、撮像対象であるワークに光を当てるランプ16と、カメラ12が撮像した画像のデータを画像処理装置へ無線送信する一方で各種動作信号を無線受信する送受信器(送信手段)17と、カメラやランプ等の電源であるバッテリ18と、を備えている。
【0028】
カメラ12は、対物レンズ13と、この対物レンズ13により捕らえた像の倍率を変える変倍機構14と、変倍機構14からの像を受けるCCDカメラ本体15と、を有している。
【0029】
シャンク部11は、一つの仮想軸を中心として回転対象の形状を成しており、このシャンク部11をスピンドル1に取り付けると、スピンドル1の回転軸とシャンク部11の仮想軸とが一致するようになっている。また、カメラ12の光軸とシャンク部11の仮想軸とも一致するようになっている。
【0030】
画像処理装置20は、撮像装置10からの画像データを無線受信する一方で撮像装置10へ動作信号を無線送信する送受信部(受信手段)21と、送受信部21で受信した画像データを画像解析する画像処理部22と、表示部31及び操作部32を有するモニタ30と、表示部31での表示内容を制御する表示制御部25と、表示部31に表示させる各種指標が記憶されている指標記憶部26と、操作部32による操作内容に応じた指標を作成する指標作成部27と、画像処理部22での出力結果を工作機械のプリセット制御装置4へ送信する送信部(出力手段)28と、画像処理装置20を工作機械に取り付けるための取付部29(図1)と、を備えている。
【0031】
モニタ30は、図3に示すように、タッチパネル式ディスプレイであり、表示部31の表示画面上に、操作部32(図2)としての各種操作端が表示される。操作端としては、ワークの特定部位(原点設定対象)の座標を画像処理部22に自動的に検出させる自動ボタン33aと、所定の操作をした後にワークの特定部位の座標を画像処理部22に検出させる検出ボタン33bと、表示部31に直線基準座標系指標の表示を指示する直線基準指標ボタン34aと、表示部31に円基準座標系指標の表示を指示する円基準指標ボタン34bと、画面内での指標の移動を指示する移動ボタン(移動指示手段)35と、後述する平均化領域を広域にするか狭域にするかを指示する平均化領域サイズボタン36と、カメラ12の変倍機構14による像の倍率を指示する変倍ボタン37と、撮像装置10のランプ16の点灯を指示する点灯ボタン38と、メニュー画面の表示を指示するメニューボタン39と、を有している。
【0032】
画像処理装置20の取付部29は、磁石を有しており、図1に示すように、金属で形成されている工作機械の壁面に、画像処理装置20を取り付けることができる。
【0033】
次に、図4に示すフローチャートに従って、ワークの外周辺として、直線状の2辺を有し、この2辺により角を形成している場合に、この角を原点設定対象として、スピンドルとワークとの相対位置関係を求める手順について説明する。
【0034】
作業者は、まず、原点設定対象であるワークの角に適合した指標を選択する(ステップ1)。この場合、作業者は、原点設定対象に適合した指標として、直線基準座標系指標を選択し、モニタ30の直線基準指標ボタン34aを押す。直線基準指標ボタン34aが押されると、画像処理装置20の画像処理部22は、直線基準モード23になると共に、モニタ30の表示部31には、直交座標系である直線基準座標系指標が表示される。なお、この直交座標系の原点の位置は、シャンク部11の前述の仮想軸の延長線上、つまりスピンドル1の回転軸の延長線上である。
【0035】
次に、撮像装置10を工作機械のスピンドル1に装着する(ステップ2)。続いて、モニタ30の変倍ボタン37を押して、撮像倍率をワークのサイズに適合した倍率にし(ステップ3)、モニタ30の点灯ボタン38を押して、撮像装置10のランプ16を点灯させ(ステップ4)、スピンドル1を上下動させてワークに焦点を合わせる(ステップ5)。そして、XYステージ3を駆動させて、図5(a)に示すように、原点設定対象であるワークWの角C0を視野内に入れる(ステップ6)。
【0036】
ワークWの角C0が視野内に入ると、Yステージを駆動させて、図5(b)に示すように、Y指標に平行なワークWのYエッジWyをX指標に重ねる(ステップ7)。続いて、Xステージを駆動させて、図5(c)に示すように、X指標に平行なワークのXエッジWxをY指標に重ねる(ステップ8)。
【0037】
ワークのXエッジWx,YエッジWyが、それぞれY指標、X指標に重なると、モニタ30の検出ボタン33bを押す。モニタ30の検出ボタン33bが押されると、画像処理部22の直線基準モード23が起動する(ステップ9)。直線基準モード23は、X指標上及びY指標上を走査して各エッジを検出し(ステップ10)、X指標とY直線エッジWyの交点の座標(X=X0)、及びY指標とX直線エッジWxの交点の座標(Y=Y0)を求め、これらの座標を原点設定対象であるワークの角の座標C0(X0,Y0)とする(ステップ11)。
【0038】
画像処理部22の直線基準モード23は、ステップ11で求めた座標C0(X0,Y0)をプリセット信号として、送信部28を介して、これを工作機械のプリセット制御装置4へ送信する(ステップ12)。
【0039】
最後に、撮像装置10をスピンドル1から取外して(ステップ13)、芯出し作業を終了する。
【0040】
工作機械のプリセット制御装置4は、プリセット信号を受信すると、このプリセット信号に応じてXYステージ3を駆動させて、ワークを移動させる。この移動の結果、原点設定対象であるワークの角C0は、直線基準座標系指標の原点、つまり、スピンドル1の回転軸の延長線上に位置することになる。
【0041】
なお、以上では、ワークのXエッジWx,YエッジWyをそれぞれY指標、X指標に重ねた後(ステップ7,8)、モニタ30の検出ボタン33bを押して(ステップ9)、一度に各エッジの座標を求めたが、ワークのXエッジWxをY指標に重ねた後、直ちに、モニタ30の検出ボタン33bを押して、XエッジWxのY座標を求め、この座標値をプリセット信号として送信し、その後、YエッジWyをX指標に重ねて、モニタ30の検出ボタン33bを押して、YエッジWyのX座標を求め、この座標値をプリセット信号として送信するようにしてもよい。
【0042】
また、モニタ30の検出ボタン33bを押す前に(ステップ9)、モニタ30の平均化領域サイズボタン36を押すと、図5(d)に示すように、X,Y指標を中心とした平均化領域Ax,Ayが設定される(ステップ15)。この領域Ax,Ayは、広域と狭域の二種類から選択できる。平均化領域Ax,Ayが設定されると、この領域内でのワークの各エッジの平均座標値が求められる。例えば、X指標を中心とした平均化領域Ayに着目すると、画像処理部22は、X指標に平行に、この領域Ayの幅全体を走査して、この領域内でのYエッジWyのX座標を多数求め、この複数のX座標の平均値をワークの角のX座標とする。
【0043】
また、図5(a)に示すように原点対象である角を視野内に入れた後(ステップ6)、XYステージ3を駆動させずに、モニタ30の移動ボタン35を押して、図5(e)に示すように、X指標,Y指標を移動させて、ワークWの各エッジをX指標,Y指標に重ねてもよい(ステップ7a)。この指標移動過程で、例えば、X指標に対してXエッジWxが傾いている場合には、移動ボタン35のうちの指標回転ボタンを押すとよい。以上のようにして、ワークWの各エッジをX指標,Y指標に重ねて、ワークの角の座標C0を求めた後には(ステップ9,10,11)、X座標値からX指標の移動量を減算し、これを新たなX座標値とし、Y座標値からY指標の移動量を減算し、これを新たなY座標値としてから(ステップ14)、この新たな座標値に基づくプリセット信号をプリセット制御装置4へ送信する(ステップ12)。
【0044】
また、図5(a)に示すように原点対象である角を視野内に入れた後(ステップ6)、モニタ30の自動ボタン33aを押すと、画像処理部22の直線基準モード23が起動して(ステップ9b)、この直線基準モード23が視野全体を走査して、ワークのX直線エッジWx及びY直線エッジWyを検出し(ステップ10b)、両エッジの交点であるワークの角C0の座標を求め(ステップ11)、これをプリセット信号として、これを工作機械のプリセット制御装置4へ送信する(ステップ12)。
【0045】
次に、図6に示すフローチャートに従って、ワークに円形の穴が形成されている場合に、この円の中心を原点設定対象として、スピンドルとワークとの相対位置関係を求める手順について説明する。
【0046】
作業者は、まず、原点設定対象であるワークの円に適合した指標を選択する(ステップ21)。この場合、作業者は、原点設定対象に適合した指標として、円基準座標系指標を選択し、モニタ30の円基準指標ボタン34bを押す。円基準指標ボタン34bが押されると、画像処理装置20の画像処理部22は、円基準モード24になると共に、モニタ30の表示部31には、直交座標系の中心に円が描かれている円基準座標系指標が表示される。
【0047】
次に、図4のステップ2〜6と同様に、スピンドル1への撮像装置10の装着(ステップ22)、撮像倍率の調整(ステップ23)、撮像装置10のランプ16の点灯(ステップ24)、合焦(ステップ25)。原点設定対象である円Wcの中心C1を視野内に導入(ステップ26)、順次行う。
【0048】
図7(a)に示すように、視野内に円Wcの中心C1が入ると、XYステージ3を駆動させて、図7(b)に示すように、円Wcを座標系指標の原点に重ねる(ステップ27)。この際、円Wcの中心C1を座標系指標の原点に重ねる必要はない。
【0049】
ワークの円Wcが座標系指標の原点に重なると、モニタ30の検出ボタン33bを押す。モニタ30の検出ボタン33bが押されると、画像処理部22の円基準モード24が起動する(ステップ28)。円基準モード24は、X指標上及びY指標上を走査して、円Wcのエッジを検出、つまり、円WcとX指標との2つの交点及び円WcとY指標との2つの交点を検出し(ステップ29)、X指標と2つの交点の座標、Y指標との2つ交点の座標を求め、これらの座標値から円Wcの中心座標C1(X1,Y1)を求める(ステップ30)。
【0050】
画像処理部22の円基準モード24は、ステップ30で求めた円Wcの中心座標C1(X1,Y1)をプリセット信号として、送信部28を介して、これを工作機械のプリセット制御装置4へ送信する(ステップ31)。最後に、撮像装置10をスピンドル1から取外して(ステップ32)、芯出し作業を終了する。
【0051】
工作機械のプリセット制御装置4は、プリセット信号を受信すると、このプリセット信号に応じてXYステージ3を駆動させて、ワークを移動させる。この移動の結果、原点設定対象であるワークの円Wcの中心C1は、円基準座標系指標の原点、つまり、スピンドル1の回転軸の延長線上に位置することになる。
【0052】
なお、図7(a)に示すように原点対象である円Wcの中心C1を視野内に入れた後(ステップ26)、XYステージ3を駆動させずに、モニタ30の移動ボタン35を押して、図7(c)に示すように、X指標,Y指標を移動させて、ワークの円Wcを座標系指標の原点に重ねてもよい(ステップ27a)。以上のようにして、ワークの円Wcを座標系指標の原点に重ねて、円Wcの中心座標C1を求めた後には(ステップ28,29,30)、中心座標C1のX座標値からX指標の移動量を減算し、これを新たなX座標値とし、中心座標C1のY座標値からY指標の移動量を減算し、これを新たなY座標値としてから(ステップ33)、この新たな座標値に基づくプリセット信号をプリセット制御装置4へ送信する(ステップ31)。
【0053】
また、図7(a)に示すように原点対象である円Wcの中心C1を視野内に入れた後(ステップ26)、モニタ30の自動ボタン33aを押すと、画像処理部22の円基準モード24が起動して(ステップ28b)、この円基準モード24が視野全体を走査して、円Wcのエッジを検出、つまり、円WcとX指標との2つの交点及び円WcとY指標との2つの交点を検出し(ステップ29b)、X指標と2つの交点の座標、Y指標との2つ交点の座標を求め、これらの座標値から円Wcの中心座標C1(X1,Y1)を求める(ステップ30)。
【0054】
以上のように、本実施形態では、カメラ12で取り込んだワークの画像を画像処理して、スピンドルの回転軸とワークの原点設定対象との相対位置関係を定めているので、この相対位置関係に個人差が生じることはない。また、本実施形態では、従来技術のように、ワークの一辺を直交座標系指標のX軸上に正確に重ね、ワークの他の一辺を十字指標のY軸上に正確に重なる必要がなく、ワークの外周辺叉は内周辺が指標を横切れば、叉は視野内にワークの原点設定対象が入っていれば、スピンドルの回転軸とワークの原点設定対象との相対位置関係を正確に定めることができ、しかも、芯出し操作を極めて容易に短時間で行うことができる。
【0055】
ところで、以上の実施形態において、モニタ30の自動ボタン33aを押して、自動的に原点設定対象の座標を求める際には、画像処理部22が視野全体を走査しているが、例えば、図8に示すように、直交座標の原点を中心とした多数の同心円が描かれている同心円座標系指標を用いれば、多数の円上のみを走査することで、原点設定対象の座標を求めることができ、画像処理部22の負荷を軽減することができる。この際、仮に、ワークWの外周辺叉は内周辺が直線で形成されていれば、画像処理部22を直線基準モード23に設定した後、モニタ30の自動ボタン33aを押せば、この直線基準モード23は、指標の各円とワークWの外周辺叉は内周辺との複数の交点を求め、複数の交点から2つの外周辺の軌跡を示す2式を求め、この2式から2つの外周辺の交点、つまり角の座標を求める。なお、1つの外周辺の軌跡を示す式を求める際に、指標の各円とこの外周辺との交点は2つあればよいが、3つ以上であってもよく、この際には、3つ以上の交点のうちから2つの交点の組み合わせを全て選び出して、2つの交点の組毎に、外周辺の軌跡を示す式を求め、各式の定数の平均値で、外周辺の軌跡を示す最終的な式を求めるようにしてもよい。また、仮に、ワークの外周辺叉は内周辺が円で形成されていれば、画像処理部22を円基準モード23に設定した後、モニタ30の自動ボタン33aを押せば、この円基準モード23は、指標の各円とワークの外周辺叉は内周辺との複数の交点を求め、複数の交点から円の軌跡を示す式を求め、この式から、円の中心座標を求める。
【0056】
また、以上の実施形態では、指標記憶部26に予め記憶させておいた指標を用いているが、ワークの原点設定対象の位置を求めるのに適当な新たな指標を作成してもよい。この場合、モニタ30のメニューボタン39を押して、メニュー画面を呼び出し、このメニュー画面で指標作成を指示して、指標作成部27を起動させて、この指標作成部27を利用して、新たな指標を作成する。この新たな指標は、指標記憶部26に記憶された後、表示制御部25に呼び出されてモニタ30に表示される。
【0057】
例えば、図9に示すように、ワークの2つの外周辺が直線であるものの、2つの外周辺が直交していない場合には、直交座標系指標を用いるよりも、各座標軸がワークの2つの外周辺に平行である方が、2つの外周辺により形成される角の座標を簡単に求められるので、このような座標系指標を指標作成部27で作成するとよい。なお、図9に示している指標は、Y指標のみを特定角度傾けたものであり、指標作成部27を起動させなくても、前述したように、指標の移動を指示する移動ボタン35の指標回転ボタンを操作しても、この指標を作成することができる。
【0058】
また、以上の指標作成部27での指標の作成に当たっては、ワークの設計情報であるCAD情報を利用してもよい。この場合、例えば、図9に示すワークWの2つの外周辺の式をCAD情報から抽出し、2つの外周辺で形成される角が視野の中心になり、且つ各外周辺の軌跡が各座標軸となるような座標系指標を作成する。
【0059】
さらに、以上の実施形態では、撮像装置10と画像処理装置20とを離して、それぞれ別個に設置するようにしているが、例えば、図10に示すように、撮像装置10に取付部19を設け、そこに画像処理装置20を取り付けてもよい。この場合、撮像装置10と画像処理装置20との間の信号の受送信を無線で行ってもよいが、両者間をケーブル29で接続し、このケーブル29を用いて信号の受送信を行ってもよい。
【0060】
また、以上の実施形態では、ワークの原点設定対象の座標をプリセット信号として、工作機械のプリセット制御装置4へ送信しているが、工作機械に外部からの信号を受信できるプリセット制御装置4がない場合には、単に、出力手段の一種であるモニタ30に座標を表示させてもよい。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、カメラで取り込んだワークの画像を画像処理して、スピンドルの回転軸とワークとの相対位置関係を定めているので、この相対位置関係に個人差が生じることがなく、しかも正確に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態における工作機械及び芯出し装置の斜視図である。
【図2】本発明に係る一実施形態における芯出し装置の構成を示す説明図である。
【図3】本発明に係る一実施形態における芯出し装置のモニタの表示内容を示す説明図である。
【図4】本発明に係る一実施形態における、直線基準モードによる芯出し処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る一実施形態における、直線基準モードにおけるモニタの画面変化を示す説明図である。
【図6】本発明に係る一実施形態における、円基準モードにおける芯出し処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る一実施形態における、円基準モードにおけるモニタの画面変化を示す説明図である。
【図8】本発明に係る他の実施形態における指標を示す説明図である。
【図9】本発明に係る一実施形態における指標作成を示す説明図である。
【図10】本発明に係る他の実施形態における芯出し装置の側面図である。
【符号の説明】
1…スピンドル 3…XYステージ
4…プリセット制御装置 10…撮像装置
11…シャンク部 12…カメラ
20…撮像装置 21…送受信部
22…画像処理部 25…表示制御部
26…指標記憶部 27…指標作成部
28…送信部(出力部) 30…モニタ
31…表示部 32…操作部
Claims (10)
- 回転するスピンドルの回転軸と、該スピンドルの回転で加工されるワークとの相対位置関係を検出する芯出し装置において、
前記スピンドルに取り付けられて、前記ワークを撮像するカメラと、
前記カメラで撮像された前記ワークの画像を表示する表示手段と、
前記カメラで撮像された前記ワークの画像を画像処理して、前記回転軸とワークとの相対位置関係を示す情報を求める画像処理手段と、
前記画像処理手段で求められた前記情報を出力する出力手段と、
を備えていることを特徴とする芯出し装置。 - 請求項1に記載の芯出し装置において、
前記出力手段は、前記スピンドルが設けられている機械の部分であって、該スピンドルと前記ワークとの相対位置を制御する位置制御部に、前記情報を出力する、
ことを特徴とする芯出し装置。 - 請求項1及び2のいずれか一項に記載の芯出し装置において、
前記カメラで撮像した画像を無線叉は有線で送信する送信手段と、
前記送信手段で、無線叉は有線で送信された前記画像を受信して、前記画像処理手段及び/叉は前記表示手段に送る受信手段と、
を備えていることを特徴とする芯出し装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の芯出し装置において、
前記表示手段は、前記スピンドルが設けられている機械の一部に、叉は前記カメラに取り付ける取り付け機構を有する、
ことを特徴とする芯出し装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の芯出し装置において、
前記表示手段で表示されている画像中に、座標系指標を表示させる指標表示制御手段を備えている、
ことを特徴とする芯出し装置。 - 請求項5に記載の芯出し装置において、
前記指標表示制御手段は、前記表示手段に表示されている画像中に、前記座標系指標として、複数の円が一点を中心として描かれた同心円座標系指標を表示し、
前記画像処理手段は、前記ワークの外周辺叉は内周辺と前記同心円座標系指標を構成する複数の円との複数の交点から、該ワークの外周辺の軌跡叉は内周辺の軌跡を求め、該軌跡から前記情報を求める、
ことを特徴とする芯出し装置。 - 請求項5及び6のいずれか一項に記載の芯出し装置において、
前記画像処理手段は、前記ワークの外周辺として、直線状の2辺を有し、該2辺により角を形成している場合、画像中の座標系指標に対する前記2辺の各々の位置関係を表す式を求め、該2辺の各々の式から、該座標系指標に対する前記角の位置関係を求め、該角の位置関係を前記情報とする、
ことを特徴とする芯出し装置。 - 請求項5に記載の芯出し装置において、
前記表示手段の画像中に表示されている前記座標系指標の移動の指示を与える移動指示手段を有し、
前記指標表示制御手段は、前記移動指示手段からの指示に従って、前記表示手段の画像中に表示されている前記座標系指標を、該画像中で移動させ、
前記画像処理手段は、前記指標表示制御手段により前記画像中の前記座標系指標を移動させた場合には、移動後の座標系指標を基準にして求めた前記回転軸とワークとの相対位置関係から、該座標系の移動量を減じて、前記情報とする、
ことを特徴とする芯出し装置。 - 請求項5に記載の芯出し装置において、
前記座標系指標を作成する指標作成手段を備え、
前記指標表示制御手段は、前記指標作成手段で作成された前記座標系指標を前記表示手段に表示させる、
ことを特徴とする芯出し装置。 - 請求項9に記載の芯出し装置において、
前記指標作成手段は、前記ワークの設計情報に基づいて、前記座標系指標を作成する、
ことを特徴とする芯出し装置。
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- 2002-12-25 JP JP2002375418A patent/JP2004202634A/ja active Pending
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