JP2004200759A - コンテンツ配信方法および配信サーバ - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者がコマーシャルの有無およびコマーシャル配信回数を選択することができるコンテンツ配信方法を提供する。
【解決手段】利用者端末16からのコンテンツ配信要求を受けて、サーバ11が「コマーシャルあり」、「コマーシャルなし」のいずれかを選択するための選択画面およびコマーシャル回数を入力するための入力画面を利用者端末16へ送信する。利用者による「コマーシャルあり」の選択があり、かつ、コマーシャル回数の入力があった場合に、サーバ11が配信すべきコマーシャルの選択を行なう。次に、選択したコマーシャル映像を利用者端末16へロードするためのURLと、コンテンツを利用者端末16へロードするためのURLとを含む制御コマンドを生成し、利用者の端末へ送信する。利用者は、送信された制御コマンドに基づいてコンテンツおよびコマーシャル映像を利用者端末16にロードし、視聴する。
【選択図】 図1
【解決手段】利用者端末16からのコンテンツ配信要求を受けて、サーバ11が「コマーシャルあり」、「コマーシャルなし」のいずれかを選択するための選択画面およびコマーシャル回数を入力するための入力画面を利用者端末16へ送信する。利用者による「コマーシャルあり」の選択があり、かつ、コマーシャル回数の入力があった場合に、サーバ11が配信すべきコマーシャルの選択を行なう。次に、選択したコマーシャル映像を利用者端末16へロードするためのURLと、コンテンツを利用者端末16へロードするためのURLとを含む制御コマンドを生成し、利用者の端末へ送信する。利用者は、送信された制御コマンドに基づいてコンテンツおよびコマーシャル映像を利用者端末16にロードし、視聴する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストリーミング技術を用いて映像コンテンツを配信するコンテンツ配信方法および配信サーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネットを介した動画配信サービスを事業として運営する形態の1つに、動画にCM(コマーシャル)を挿入してスポンサから広告料を徴収する広告モデルがある。この実現方式として、運営者が決定した広告挿入位置を検出し、広告映像を挿入配信する技術がある(例えば、特許文献1)。
【0003】
図5は、この配信サービスの一例を説明するためのイメージ図であり、この図において、1は配信サーバ、2はインターネット網、3、3はサービス利用者の端末(クライアント端末)である。また、4は動画コンテンツを配信する動画配信サイト、5はCM(コマーシャル)映像を配信するCM配信サイトである。
【0004】
サーバ1は事前に動画配信サイト4から動画コンテンツを、また、CM配信サイト5からCM映像をアップロードし、内部の記憶装置に記憶しておく。そして、サービス利用者端末3からサーバ1へ配信要求があった場合、サーバ1は、要求があった動画コンテンツの中に複数の広告映像を挿入して1本のコンテンツを形成し、形成したコンテンツをサービス利用者端末3へ配信する。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−357300号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような配信サービスにあっては、運営者が予め決定した数のCMをコンテンツの中に挿入していた。しかしながら、視聴者によっては、1回、2回のCMはよいが、あまり回数が多いのは好ましくないとする人と、少々CMが多くてもコンテンツのロード代金が安くなる方がよいとする人もいる。このように、従来の広告挿入配信方法では、視聴者の嗜好に合ったコンテツを配信することができないという問題があった。
【0007】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、視聴者がコマーシャルの有無を選択することができ、また、コマーシャルの回数を選択することができるコンテンツ配信方法および配信サーバを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した問題点を解決するために、請求項1記載の発明では、利用者端末と、該利用者端末からのコンテンツ配信要求を受けるサーバと、コンテンツファイルを所有するコンテンツサイトと、コマーシャル映像ファイルを所有するコマーシャルサイトと、前記利用者端末、サーバ、コンテンツサイト、コマーシャルサイトを相互に接続するネットワークとからなるコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ配信方法において、前記サーバが、前記利用者端末からのコンテンツ配信要求を受けて、「コマーシャルあり」、「コマーシャルなし」のいずれかを選択するための選択画面を前記利用者端末へ送信し、前記利用者端末による「コマーシャルあり」の選択があった場合に、前記サーバが、配信すべきコマーシャルの選択を行い、次いで、前記サーバが、前記コンテンツサイトのファイルへアクセスするための第1の識別子と、前記選択したコマーシャルのファイルへアクセスするための第2の識別子とを含む制御コマンドを生成して前記利用者端末へ送信し、前記利用者端末が、前記第1の識別子に基づいて前記コンテンツサイトからコンテンツファイルを取得して再生するとともに、前記第2の識別子に基づいて、前記コマーシャルサイトからコマーシャルファイルを取得して再生することを特徴とする。
【0009】
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載のコンテンツ配信方法において、前記サーバは、前記利用者端末からのコンテンツ配信要求を受けて、前記コマーシャル回数を入力するための入力画面を前記利用者端末へ送信し、前記利用者端末によるコマーシャル回数N(N:正の整数)の入力があった場合に、前記サーバが、前記コマーシャル回数Nに基づいて、配信すべきコマーシャルの選択を行い、次いで、前記サーバが、前記コンテンツサイトのファイルへアクセスするための第1の識別子と、前記選択したコマーシャルのファイルへN回アクセスするための第2の識別子とを含む制御コマンドを生成して前記利用者端末に送信し、前記利用者端末が、前記第1の識別子に基づいて、前記コンテツサイトからコンテツファイルを取得し再生するとともに、前記第2の識別子に基づいて前記コマーシャルサイトから前記コマーシャル回数N分のコマーシャルファイルを取得して再生することを特徴とする。
【0010】
また、請求項3記載の発明では、請求項1または2記載のコンテツ配信方法において、前記コマーシャルの選択は、前記利用者の属性に基づいて行われることを特徴とする。
【0011】
また、請求項4記載の発明では、請求項1または2記載のコンテンツ配信方法において、前記コマーシャルの選択は、前記利用者のコンテンツ視聴履歴に基づいて行われることを特徴とする。
【0012】
また、上述した問題点を解決するために、請求項5記載の発明では、コンテンツを配信するコンテンツサイトが所有するコンテンツファイルの識別子が記憶されたコンテンツURLデータベースと、コマーシャル映像を配信するコマーシャルサイトが所有するコマーシャルファイルの識別子が記憶されたコマーシャルURLデータベースと、利用者端末からのコンテンツ配信要求を受けて、「コマーシャルあり」、「コマーシャルなし」のいずれかを選択するための選択画面を前記利用者端末へ送信する選択画面送信手段と、前記利用者端末による「コマーシャルあり」の選択があった場合に、配信すべきコマーシャルを選択する選択手段と、前記コンテンツURLデータベースからコンテンツファイルの識別子を読み出すと共に、前記選択手段により選択されたコマーシャルに基づいて、前記コマーシャルURLデータベースからコマーシャルファイルの識別子を読み出し、これらの識別子を含む制御コマンドを生成するコマンド生成手段と、前記コマンド生成手段によって生成された制御コマンドを前記利用者端末へ送信するコマンド送信手段とを具備することを特徴とする。
【0013】
また、請求項6記載の発明では、請求項5記載のコンテンツ配信サーバにおいて、前記利用者端末からのコンテンツ配信要求を受けて、前記コマーシャル回数を入力するための入力画面を前記利用者端末へ送信するコマーシャル回数入力画面送信手段を具備し、前記選択手段は、前記利用者端末によるコマーシャル回数N(N:正の整数)の入力があった場合に、前記コマーシャル回数Nに基づいて、配信すべきコマーシャルの選択を行い、前記コマンド生成手段は、前記コンテンツサイトのファイルへアクセスするための第1の識別子と、前記選択手段により選択されたコマーシャルに基づいて、前記コマーシャルのファイルへN回アクセスするための第2の識別子とを含む制御コマンドを生成することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
A.実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態によるコンテンツ配信方法を適用したコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。この図において、11は制御コマンド生成サーバ、12、13は各々動画配信サイト、14,15は各々CM配信サイト、16は利用者端末であり、これらの各構成要素11〜16がインターネット網17を介して相互に接続されている。ここで、サーバ11はコンテンツ配信事業を行う配信事業会社が管理するサーバである。動画配信サイト12,13は共に配信事業会社と契約している動画製作会社のサイトであり、多数の動画コンテンツを有し、それらのコンテンツをインターネット網17を介して配信する。また、CM配信サイト14,15は共に、配信事業会社とコマーシャル契約をしている例えば広告代理店が管理するサイトである。
【0015】
また、利用者端末16はサーバ11と動画配信契約をした利用者の端末(パーソナルコンピュータ)であり、内部のメモリにサーバ11から配信された視聴プログラムがロードされる。この視聴プログラムは、切替機能、動画Player1、挿入CMPlayer1、挿入CMPlayer2という4つのサブプログラムを有している(詳細は後述する)。
【0016】
図2は、サーバ11の構成を示すブロック図であり、この図において、21はCPU(中央処理装置)、22はCPU21のプログラムが記憶されたROM(リードオンリメモリ)、23はデータ一時記憶用のRAM(ランダムアクセスメモリ)、24はキーボード、マウス等からなる操作部、25は液晶表示器等からなるの表示部、26はサーバ11をインターネット網17に接続するための通信部である。また、27〜30はいずれもDB(データベース)であり、通常、ハードディスク内に生成される。履歴DB27は、ユーザの動画利用履歴が書き込まれるDBである。動画URL・DB28は、動画配信サイト12,13が各々所有する配信可能な動画ファイルのURL(Uniform Resource Locator)(識別子)が記憶されたDBである。CM・URL・DB29は、CM配信サイト14、15の管理会社がサーバ11を管理する配信事業会社と配信契約をしたCMファイルのURLが記憶されたDBである。また、利用者属性DB30はサーバ11を管理する配信事業会社と動画配信契約を行った利用者の属性が記憶されたDBである。ここで、利用者属性には次のような項目がある。
ID(識別番号)、パスワード、住所、氏名、性別、年齢、趣味、メールアドレス等
【0017】
B.実施形態の動作
次に、図3に示すフローチャートを参照して本実施形態の動作について詳細に説明する。
動画の配信を希望する利用者は、まず、利用者端末16からサーバ11へアクセスし、住所、氏名その他の属性を入力して配信契約の申込みを行う。この申込みを受けたサーバ11のCPU21は、その利用者のIDおよびパスワードを決めて各利用者属性と共に利用者属性DB30に書き込む。次に、IDおよびパスワードを利用者端末16へ送信すると共に、視聴プログラムを利用者端末16へダウンロードする。
【0018】
次に、利用者は、動画の配信を希望する時に、サーバ11へアクセスし、IDおよびパスワードを送信する(図3のステップSa1)。サーバ11のCPU21はこのIDおよびパスワードを受け、利用者属性DB30に既に登録済みであることを確かめた後、利用者履歴に基づく動画リストを作成する(ステップSb1)。すなわち、CPU21は、履歴DB27を検索してアクセスがあった利用者の過去の動画利用履歴を抽出する。次に、その履歴から利用者の好みを検出し、検出した好みに合致した動画リストを作成する。例えば、利用者がアニメを好む場合は最新のアニメのリストを作成し、また、利用者がスポーツものを好む場合は最新のスポーツ映像のリストを作成する。そして、作成したリストを利用者端末16へ送信する(ステップSb2)。
【0019】
サーバ11から送信されたリストは、端末16の表示画面に表示される(ステップSa2)。ここで、利用者は、リストから希望する動画を選択する(ステップSa3)。なお、リストに希望する動画がない場合は、利用者がサーバ11にその旨を連絡する。サーバ11はその連絡を受け、配信可能な動画の全リストを端末16へ送信し、利用者は、そのリストから配信を希望する動画を選択する。
【0020】
次に、利用者は、リストと共に表示画面に表示される「CMあり/CMなし」のいずれかを選択する。ここで、「CMあり」とは動画にCMが挿入されることを言い、「CMなし」とは動画にCMが挿入されないことを言う。「CMあり」を選択すると、配信料金が安くなる利点がある。そして、利用者が「CMあり」を選択すると(ステップSa4)、端末16の表示画面にCM回数入力画面が表示され、利用者がCM回数を入力すると(ステップSa5)、ステップSa3において選択した動画のコード番号と上記CM回数がサーバ11へ送信される(ステップSa6)。なお、「CMなし」を選択した場合はステップa5をスキップしてステップSa6へ進む。
【0021】
利用者端末16から動画コードおよびCM回数がサーバ11へ送信されると、サーバ11のCPU21が利用者属性および履歴に基づいてCM選択を行う(ステップSb3)。すなわち、CPU21は利用者属性DB30から利用者の属性を読み出し、例えば、利用者が男性で20歳であれば、現在、契約しているCMの中から、若い男性向けCMを選択する。次に、履歴DB27から利用者の動画利用履歴を抽出して利用者の好みを検出する。そして、若い男性向けCMの中から、利用者の好みに合致するCMを選択する。例えば、利用者がスポーツの動画を好む場合はスポーツ用品会社のCMを選択する。
【0022】
次に、CPU21は、利用者が選択した動画のURLを動画URL・DB28から読み出し、次いで、ステップSb3において選択したCMのURLをCM・URL・DB29から読み出す。次に、CMを動画のどの時点に挿入するかを決定し、その決定結果と、動画のURLおよびCMのURLとによって、利用者端末16の視聴プログラムを制御する制御コマンドを生成する(ステップSb4)。そして、生成した制御コマンドを利用者端末16へ送信する(ステップSb5)。
【0023】
次に、CPU21は、CM掲載料、コンテンツ配信料の請求処理を行う(ステップSb6)、この場合、コンテンツ配信料はCM回数に応じて決められる。その一例を次に示す。
CMが0回→300円
CMが1回→250円
CMが2回→200円
……
CMが5回→0円
【0024】
次いで、コンテンツライセンス料支払い処理を行い(ステップSb7)、次いで、履歴DB27に利用者IDと対応して利用者が選択した動画のコード番号を書き込む(ステップSb8)。
【0025】
一方、制御コマンドを受信した利用者端末16は、その制御コマンドを内部の視聴プログラムにセットする。これにより、以後、「切替機能」が制御コマンドを解釈し、「動画Player1」、「挿入CMPlayer1」、「挿入CMPlayer2」を制御することにより、利用者端末16の表示画面に動画およびCMの表示が行われる(ステップSa7)。以下、この動画・CM表示処理を図4に示す流れ図に沿って説明する。
【0026】
いま、利用者端末16が受けた制御コマンドが、
動画1取得:URL=U1
00.00.00 CM1:URL=U2
00.15.00 CM2:URL=U3
であったとする。この制御コマンドは、URLがU1の動画1をストリーミング配信によって配信を受けて時刻00.00.00から表示し、また、同時刻00.00.00においてURLがU2のCM1の配信を受けて表示し、時刻00.15.00(15分後)においてURLがU3のCM2の配信を受けて表示せよ、というコマンドである。
【0027】
利用者端末16がこの制御コマンドを受けると、「切替機能」が「動画Player1」へ動画1の取得指示を出力する。「動画Player1」はこの指示を受け、動画配信サイト12(または13)へURL=U1によってアクセスし、動画1の配信を受ける。予め決められた一定量の動画データの配信を受けた時点で、「動画Player1」が「切替機能」へ受信完了報告を送る。「切替機能」はこの報告を受け、「動画Player1」へ動画1の表示の一時停止を指示する。なお、この時点において、動画表示はまだ開始されていないが、この一時停止の指示により、動画表示がいつでも即刻開始できる状態とされる。
【0028】
次に、「切替機能」は、「挿入CMPlayer1」へCM1の取得指示を出力する。「挿入CMPlayer1」はこの指示を受け、CM配信サイト14(または15)へURL=U2によってアクセスし、CM1の配信を受ける。そして、「挿入CMPlayer1」はこのCM1の配信を受けると、受信完了報告を「切替機能」へ出力する。「切替機能」は、この報告を受け、CM1の一時停止指示を「挿入CMPlayer1」へ出力する。これにより、CM1が即刻表示できる状態となる。
【0029】
次に、「切替機能」は、「挿入CMPlayer1」へCM1の再生を指示する。「挿入CMPlayer1」はこの指示を受け、CM1の表示を行う。この表示は「切替機能」を介して行われる。そして、CM1の表示が終了すると、「切替機能」が「動画Player1」へ動画1の再生を指示する。「動画Player1」はこの指示を受け動画1の表示を開始する。以後、表示画面に動画1の表示が行われる。次に、「切替機能」は、「挿入CMPlayer2」へCM2の取得指示を行う。「挿入CMPlayer2」はこの指示を受け、CM配信サイト14(または15)へURL=U3によってアクセスし、CM2の配信を受ける。「挿入CMPlayer2」はこのCM1の配信を受けると、受信完了報告を「切替機能」へ出力する。「切替機能」は、この報告を受け、CM2の一時停止指示を「挿入CMPlayer2」へ出力する。これにより、CM2が即刻表示できる状態となる。
【0030】
次に、時刻が00.15.00になると、「切替機能」が「動画Player1」へ動画1の一時停止指示を出力する。「動画Player1」はこの指示を受け、動画表示を即刻再開できる状態で一時停止する。次に、「切替機能」は、「挿入CMPlayer2」へCM2の再生指示を行う。「挿入CMPlayer2」はこの指示を受け、CM2の表示を行う。そして、このCM2の表示が終了した時点で、「切替機能」が「動画Player1」へ動画1の再開指示を行う。「動画Player1」はこの指示を受け、動画表示を再開する。
【0031】
このように、上記実施形態によれば、サーバ11からは制御コマンドのみが利用者端末へ送られる。したがって、サーバ11はコンテンツやCMをわざわざ内部の記憶装置にアップロードする必要がない。また、利用者端末16の視聴プログラが有するサブプログラムは、切替機能と単一の「Player」のみで実現することも可能であるが、上記実施形態のように複数の「Player」を有することにより、それらの「Player」が前もって表示すべきコンテンツまたはCMを用意しているので、再生時において、切れ目なく再生を行うことができる。また、配信予定を変更する必要が生じた場合、新たな制御コマンドを生成して利用者端末16へ送信すればよく、配信予定の変更を簡単に行うことができる。
【0032】
C.応用例
本発明により、CM挿入回数を入力するなど、ユーザのアクションに応じたCM挿入サービスを実現することができる。そこで、サーバのCM選択ステップ(図3のSb3)にユーザの入力したキーワードとCMのキーワードとのマッチングを行うキーワードマッチ機能を追加することにより、ユーザの入力したキーワードに関連するCMを挿入するサービスへ応用することができる。また、アンケートを集計し、集計結果から最適なCMを選択する集計機能を追加することにより、動画選択時にアンケートを実施し、その集計結果に基づいたCMを挿入するサービスなどにも応用することができる。
【0033】
このように、上記実施形態によれば、サーバから「コマーシャルあり」、「コマーシャルなし」のいずれかを選択するための選択画面を送信し、利用者端末から選択可能としたので、視聴者がコマーシャルの有無を選択することができる。また、サーバからコンテンツへ挿入するコマーシャルの回数を入力するためのコマーシャル回数入力画面を送信し、利用者端末から選択可能としたので、コマーシャルの回数を選択することができる。これにより、コマーシャルを見たくない利用者、コマーシャルが表示されても配信料が安い方がよいと考える利用者等、種々の利用者にそれぞれ対応することができるという利点が得られる。また、本実施形態によれば、利用者の属性やコンテツ利用履歴に基づいてコマーシャルを選択するので、利用者の嗜好に適合したコマーシャルを提供することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利用者端末からのコンテンツ配信要求を受けて、サーバから「コマーシャルあり」、「コマーシャルなし」のいずれかを選択するための選択画面を前記利用者端末へ送信し、前記利用者端末により選択可能としたので、視聴者がコマーシャルの有無を選択することができるという利点が得られる。また、サーバからコンテンツへ挿入するコマーシャルの回数を入力するためのコマーシャル回数入力画面を送信し、利用者端末から選択可能としたので、コマーシャルの回数を選択することができるという利点が得られる。これにより、コマーシャルを見たくない利用者、コマーシャルが表示されても配信料が安い方がよいと考える利用者等、種々の利用者にそれぞれ対応することができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態による分散配置コンテンツ配信方法を適用したコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】同システムにおけるサーバ11の構成を示すブロック図である。
【図3】同システムにおけるサーバ11および利用者端末16の動作を示すフローチャートである。
【図4】図3における動画・CM表示ルーチンSa7の詳細を示す流れ図である。
【図5】従来のコンテンツ配信方法を説明するためのイメージ図である。
【符号の説明】
11…制御コマンド生成サーバ
12、13…動画配信サイト
14,15…CM配信サイト
16…利用者端末
21…CPU
27…履歴DB(データベース)
28…動画URL・DB
29…CM・URL・DB
30…利用者属性DB
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストリーミング技術を用いて映像コンテンツを配信するコンテンツ配信方法および配信サーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネットを介した動画配信サービスを事業として運営する形態の1つに、動画にCM(コマーシャル)を挿入してスポンサから広告料を徴収する広告モデルがある。この実現方式として、運営者が決定した広告挿入位置を検出し、広告映像を挿入配信する技術がある(例えば、特許文献1)。
【0003】
図5は、この配信サービスの一例を説明するためのイメージ図であり、この図において、1は配信サーバ、2はインターネット網、3、3はサービス利用者の端末(クライアント端末)である。また、4は動画コンテンツを配信する動画配信サイト、5はCM(コマーシャル)映像を配信するCM配信サイトである。
【0004】
サーバ1は事前に動画配信サイト4から動画コンテンツを、また、CM配信サイト5からCM映像をアップロードし、内部の記憶装置に記憶しておく。そして、サービス利用者端末3からサーバ1へ配信要求があった場合、サーバ1は、要求があった動画コンテンツの中に複数の広告映像を挿入して1本のコンテンツを形成し、形成したコンテンツをサービス利用者端末3へ配信する。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−357300号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような配信サービスにあっては、運営者が予め決定した数のCMをコンテンツの中に挿入していた。しかしながら、視聴者によっては、1回、2回のCMはよいが、あまり回数が多いのは好ましくないとする人と、少々CMが多くてもコンテンツのロード代金が安くなる方がよいとする人もいる。このように、従来の広告挿入配信方法では、視聴者の嗜好に合ったコンテツを配信することができないという問題があった。
【0007】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、視聴者がコマーシャルの有無を選択することができ、また、コマーシャルの回数を選択することができるコンテンツ配信方法および配信サーバを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した問題点を解決するために、請求項1記載の発明では、利用者端末と、該利用者端末からのコンテンツ配信要求を受けるサーバと、コンテンツファイルを所有するコンテンツサイトと、コマーシャル映像ファイルを所有するコマーシャルサイトと、前記利用者端末、サーバ、コンテンツサイト、コマーシャルサイトを相互に接続するネットワークとからなるコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ配信方法において、前記サーバが、前記利用者端末からのコンテンツ配信要求を受けて、「コマーシャルあり」、「コマーシャルなし」のいずれかを選択するための選択画面を前記利用者端末へ送信し、前記利用者端末による「コマーシャルあり」の選択があった場合に、前記サーバが、配信すべきコマーシャルの選択を行い、次いで、前記サーバが、前記コンテンツサイトのファイルへアクセスするための第1の識別子と、前記選択したコマーシャルのファイルへアクセスするための第2の識別子とを含む制御コマンドを生成して前記利用者端末へ送信し、前記利用者端末が、前記第1の識別子に基づいて前記コンテンツサイトからコンテンツファイルを取得して再生するとともに、前記第2の識別子に基づいて、前記コマーシャルサイトからコマーシャルファイルを取得して再生することを特徴とする。
【0009】
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載のコンテンツ配信方法において、前記サーバは、前記利用者端末からのコンテンツ配信要求を受けて、前記コマーシャル回数を入力するための入力画面を前記利用者端末へ送信し、前記利用者端末によるコマーシャル回数N(N:正の整数)の入力があった場合に、前記サーバが、前記コマーシャル回数Nに基づいて、配信すべきコマーシャルの選択を行い、次いで、前記サーバが、前記コンテンツサイトのファイルへアクセスするための第1の識別子と、前記選択したコマーシャルのファイルへN回アクセスするための第2の識別子とを含む制御コマンドを生成して前記利用者端末に送信し、前記利用者端末が、前記第1の識別子に基づいて、前記コンテツサイトからコンテツファイルを取得し再生するとともに、前記第2の識別子に基づいて前記コマーシャルサイトから前記コマーシャル回数N分のコマーシャルファイルを取得して再生することを特徴とする。
【0010】
また、請求項3記載の発明では、請求項1または2記載のコンテツ配信方法において、前記コマーシャルの選択は、前記利用者の属性に基づいて行われることを特徴とする。
【0011】
また、請求項4記載の発明では、請求項1または2記載のコンテンツ配信方法において、前記コマーシャルの選択は、前記利用者のコンテンツ視聴履歴に基づいて行われることを特徴とする。
【0012】
また、上述した問題点を解決するために、請求項5記載の発明では、コンテンツを配信するコンテンツサイトが所有するコンテンツファイルの識別子が記憶されたコンテンツURLデータベースと、コマーシャル映像を配信するコマーシャルサイトが所有するコマーシャルファイルの識別子が記憶されたコマーシャルURLデータベースと、利用者端末からのコンテンツ配信要求を受けて、「コマーシャルあり」、「コマーシャルなし」のいずれかを選択するための選択画面を前記利用者端末へ送信する選択画面送信手段と、前記利用者端末による「コマーシャルあり」の選択があった場合に、配信すべきコマーシャルを選択する選択手段と、前記コンテンツURLデータベースからコンテンツファイルの識別子を読み出すと共に、前記選択手段により選択されたコマーシャルに基づいて、前記コマーシャルURLデータベースからコマーシャルファイルの識別子を読み出し、これらの識別子を含む制御コマンドを生成するコマンド生成手段と、前記コマンド生成手段によって生成された制御コマンドを前記利用者端末へ送信するコマンド送信手段とを具備することを特徴とする。
【0013】
また、請求項6記載の発明では、請求項5記載のコンテンツ配信サーバにおいて、前記利用者端末からのコンテンツ配信要求を受けて、前記コマーシャル回数を入力するための入力画面を前記利用者端末へ送信するコマーシャル回数入力画面送信手段を具備し、前記選択手段は、前記利用者端末によるコマーシャル回数N(N:正の整数)の入力があった場合に、前記コマーシャル回数Nに基づいて、配信すべきコマーシャルの選択を行い、前記コマンド生成手段は、前記コンテンツサイトのファイルへアクセスするための第1の識別子と、前記選択手段により選択されたコマーシャルに基づいて、前記コマーシャルのファイルへN回アクセスするための第2の識別子とを含む制御コマンドを生成することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
A.実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態によるコンテンツ配信方法を適用したコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。この図において、11は制御コマンド生成サーバ、12、13は各々動画配信サイト、14,15は各々CM配信サイト、16は利用者端末であり、これらの各構成要素11〜16がインターネット網17を介して相互に接続されている。ここで、サーバ11はコンテンツ配信事業を行う配信事業会社が管理するサーバである。動画配信サイト12,13は共に配信事業会社と契約している動画製作会社のサイトであり、多数の動画コンテンツを有し、それらのコンテンツをインターネット網17を介して配信する。また、CM配信サイト14,15は共に、配信事業会社とコマーシャル契約をしている例えば広告代理店が管理するサイトである。
【0015】
また、利用者端末16はサーバ11と動画配信契約をした利用者の端末(パーソナルコンピュータ)であり、内部のメモリにサーバ11から配信された視聴プログラムがロードされる。この視聴プログラムは、切替機能、動画Player1、挿入CMPlayer1、挿入CMPlayer2という4つのサブプログラムを有している(詳細は後述する)。
【0016】
図2は、サーバ11の構成を示すブロック図であり、この図において、21はCPU(中央処理装置)、22はCPU21のプログラムが記憶されたROM(リードオンリメモリ)、23はデータ一時記憶用のRAM(ランダムアクセスメモリ)、24はキーボード、マウス等からなる操作部、25は液晶表示器等からなるの表示部、26はサーバ11をインターネット網17に接続するための通信部である。また、27〜30はいずれもDB(データベース)であり、通常、ハードディスク内に生成される。履歴DB27は、ユーザの動画利用履歴が書き込まれるDBである。動画URL・DB28は、動画配信サイト12,13が各々所有する配信可能な動画ファイルのURL(Uniform Resource Locator)(識別子)が記憶されたDBである。CM・URL・DB29は、CM配信サイト14、15の管理会社がサーバ11を管理する配信事業会社と配信契約をしたCMファイルのURLが記憶されたDBである。また、利用者属性DB30はサーバ11を管理する配信事業会社と動画配信契約を行った利用者の属性が記憶されたDBである。ここで、利用者属性には次のような項目がある。
ID(識別番号)、パスワード、住所、氏名、性別、年齢、趣味、メールアドレス等
【0017】
B.実施形態の動作
次に、図3に示すフローチャートを参照して本実施形態の動作について詳細に説明する。
動画の配信を希望する利用者は、まず、利用者端末16からサーバ11へアクセスし、住所、氏名その他の属性を入力して配信契約の申込みを行う。この申込みを受けたサーバ11のCPU21は、その利用者のIDおよびパスワードを決めて各利用者属性と共に利用者属性DB30に書き込む。次に、IDおよびパスワードを利用者端末16へ送信すると共に、視聴プログラムを利用者端末16へダウンロードする。
【0018】
次に、利用者は、動画の配信を希望する時に、サーバ11へアクセスし、IDおよびパスワードを送信する(図3のステップSa1)。サーバ11のCPU21はこのIDおよびパスワードを受け、利用者属性DB30に既に登録済みであることを確かめた後、利用者履歴に基づく動画リストを作成する(ステップSb1)。すなわち、CPU21は、履歴DB27を検索してアクセスがあった利用者の過去の動画利用履歴を抽出する。次に、その履歴から利用者の好みを検出し、検出した好みに合致した動画リストを作成する。例えば、利用者がアニメを好む場合は最新のアニメのリストを作成し、また、利用者がスポーツものを好む場合は最新のスポーツ映像のリストを作成する。そして、作成したリストを利用者端末16へ送信する(ステップSb2)。
【0019】
サーバ11から送信されたリストは、端末16の表示画面に表示される(ステップSa2)。ここで、利用者は、リストから希望する動画を選択する(ステップSa3)。なお、リストに希望する動画がない場合は、利用者がサーバ11にその旨を連絡する。サーバ11はその連絡を受け、配信可能な動画の全リストを端末16へ送信し、利用者は、そのリストから配信を希望する動画を選択する。
【0020】
次に、利用者は、リストと共に表示画面に表示される「CMあり/CMなし」のいずれかを選択する。ここで、「CMあり」とは動画にCMが挿入されることを言い、「CMなし」とは動画にCMが挿入されないことを言う。「CMあり」を選択すると、配信料金が安くなる利点がある。そして、利用者が「CMあり」を選択すると(ステップSa4)、端末16の表示画面にCM回数入力画面が表示され、利用者がCM回数を入力すると(ステップSa5)、ステップSa3において選択した動画のコード番号と上記CM回数がサーバ11へ送信される(ステップSa6)。なお、「CMなし」を選択した場合はステップa5をスキップしてステップSa6へ進む。
【0021】
利用者端末16から動画コードおよびCM回数がサーバ11へ送信されると、サーバ11のCPU21が利用者属性および履歴に基づいてCM選択を行う(ステップSb3)。すなわち、CPU21は利用者属性DB30から利用者の属性を読み出し、例えば、利用者が男性で20歳であれば、現在、契約しているCMの中から、若い男性向けCMを選択する。次に、履歴DB27から利用者の動画利用履歴を抽出して利用者の好みを検出する。そして、若い男性向けCMの中から、利用者の好みに合致するCMを選択する。例えば、利用者がスポーツの動画を好む場合はスポーツ用品会社のCMを選択する。
【0022】
次に、CPU21は、利用者が選択した動画のURLを動画URL・DB28から読み出し、次いで、ステップSb3において選択したCMのURLをCM・URL・DB29から読み出す。次に、CMを動画のどの時点に挿入するかを決定し、その決定結果と、動画のURLおよびCMのURLとによって、利用者端末16の視聴プログラムを制御する制御コマンドを生成する(ステップSb4)。そして、生成した制御コマンドを利用者端末16へ送信する(ステップSb5)。
【0023】
次に、CPU21は、CM掲載料、コンテンツ配信料の請求処理を行う(ステップSb6)、この場合、コンテンツ配信料はCM回数に応じて決められる。その一例を次に示す。
CMが0回→300円
CMが1回→250円
CMが2回→200円
……
CMが5回→0円
【0024】
次いで、コンテンツライセンス料支払い処理を行い(ステップSb7)、次いで、履歴DB27に利用者IDと対応して利用者が選択した動画のコード番号を書き込む(ステップSb8)。
【0025】
一方、制御コマンドを受信した利用者端末16は、その制御コマンドを内部の視聴プログラムにセットする。これにより、以後、「切替機能」が制御コマンドを解釈し、「動画Player1」、「挿入CMPlayer1」、「挿入CMPlayer2」を制御することにより、利用者端末16の表示画面に動画およびCMの表示が行われる(ステップSa7)。以下、この動画・CM表示処理を図4に示す流れ図に沿って説明する。
【0026】
いま、利用者端末16が受けた制御コマンドが、
動画1取得:URL=U1
00.00.00 CM1:URL=U2
00.15.00 CM2:URL=U3
であったとする。この制御コマンドは、URLがU1の動画1をストリーミング配信によって配信を受けて時刻00.00.00から表示し、また、同時刻00.00.00においてURLがU2のCM1の配信を受けて表示し、時刻00.15.00(15分後)においてURLがU3のCM2の配信を受けて表示せよ、というコマンドである。
【0027】
利用者端末16がこの制御コマンドを受けると、「切替機能」が「動画Player1」へ動画1の取得指示を出力する。「動画Player1」はこの指示を受け、動画配信サイト12(または13)へURL=U1によってアクセスし、動画1の配信を受ける。予め決められた一定量の動画データの配信を受けた時点で、「動画Player1」が「切替機能」へ受信完了報告を送る。「切替機能」はこの報告を受け、「動画Player1」へ動画1の表示の一時停止を指示する。なお、この時点において、動画表示はまだ開始されていないが、この一時停止の指示により、動画表示がいつでも即刻開始できる状態とされる。
【0028】
次に、「切替機能」は、「挿入CMPlayer1」へCM1の取得指示を出力する。「挿入CMPlayer1」はこの指示を受け、CM配信サイト14(または15)へURL=U2によってアクセスし、CM1の配信を受ける。そして、「挿入CMPlayer1」はこのCM1の配信を受けると、受信完了報告を「切替機能」へ出力する。「切替機能」は、この報告を受け、CM1の一時停止指示を「挿入CMPlayer1」へ出力する。これにより、CM1が即刻表示できる状態となる。
【0029】
次に、「切替機能」は、「挿入CMPlayer1」へCM1の再生を指示する。「挿入CMPlayer1」はこの指示を受け、CM1の表示を行う。この表示は「切替機能」を介して行われる。そして、CM1の表示が終了すると、「切替機能」が「動画Player1」へ動画1の再生を指示する。「動画Player1」はこの指示を受け動画1の表示を開始する。以後、表示画面に動画1の表示が行われる。次に、「切替機能」は、「挿入CMPlayer2」へCM2の取得指示を行う。「挿入CMPlayer2」はこの指示を受け、CM配信サイト14(または15)へURL=U3によってアクセスし、CM2の配信を受ける。「挿入CMPlayer2」はこのCM1の配信を受けると、受信完了報告を「切替機能」へ出力する。「切替機能」は、この報告を受け、CM2の一時停止指示を「挿入CMPlayer2」へ出力する。これにより、CM2が即刻表示できる状態となる。
【0030】
次に、時刻が00.15.00になると、「切替機能」が「動画Player1」へ動画1の一時停止指示を出力する。「動画Player1」はこの指示を受け、動画表示を即刻再開できる状態で一時停止する。次に、「切替機能」は、「挿入CMPlayer2」へCM2の再生指示を行う。「挿入CMPlayer2」はこの指示を受け、CM2の表示を行う。そして、このCM2の表示が終了した時点で、「切替機能」が「動画Player1」へ動画1の再開指示を行う。「動画Player1」はこの指示を受け、動画表示を再開する。
【0031】
このように、上記実施形態によれば、サーバ11からは制御コマンドのみが利用者端末へ送られる。したがって、サーバ11はコンテンツやCMをわざわざ内部の記憶装置にアップロードする必要がない。また、利用者端末16の視聴プログラが有するサブプログラムは、切替機能と単一の「Player」のみで実現することも可能であるが、上記実施形態のように複数の「Player」を有することにより、それらの「Player」が前もって表示すべきコンテンツまたはCMを用意しているので、再生時において、切れ目なく再生を行うことができる。また、配信予定を変更する必要が生じた場合、新たな制御コマンドを生成して利用者端末16へ送信すればよく、配信予定の変更を簡単に行うことができる。
【0032】
C.応用例
本発明により、CM挿入回数を入力するなど、ユーザのアクションに応じたCM挿入サービスを実現することができる。そこで、サーバのCM選択ステップ(図3のSb3)にユーザの入力したキーワードとCMのキーワードとのマッチングを行うキーワードマッチ機能を追加することにより、ユーザの入力したキーワードに関連するCMを挿入するサービスへ応用することができる。また、アンケートを集計し、集計結果から最適なCMを選択する集計機能を追加することにより、動画選択時にアンケートを実施し、その集計結果に基づいたCMを挿入するサービスなどにも応用することができる。
【0033】
このように、上記実施形態によれば、サーバから「コマーシャルあり」、「コマーシャルなし」のいずれかを選択するための選択画面を送信し、利用者端末から選択可能としたので、視聴者がコマーシャルの有無を選択することができる。また、サーバからコンテンツへ挿入するコマーシャルの回数を入力するためのコマーシャル回数入力画面を送信し、利用者端末から選択可能としたので、コマーシャルの回数を選択することができる。これにより、コマーシャルを見たくない利用者、コマーシャルが表示されても配信料が安い方がよいと考える利用者等、種々の利用者にそれぞれ対応することができるという利点が得られる。また、本実施形態によれば、利用者の属性やコンテツ利用履歴に基づいてコマーシャルを選択するので、利用者の嗜好に適合したコマーシャルを提供することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利用者端末からのコンテンツ配信要求を受けて、サーバから「コマーシャルあり」、「コマーシャルなし」のいずれかを選択するための選択画面を前記利用者端末へ送信し、前記利用者端末により選択可能としたので、視聴者がコマーシャルの有無を選択することができるという利点が得られる。また、サーバからコンテンツへ挿入するコマーシャルの回数を入力するためのコマーシャル回数入力画面を送信し、利用者端末から選択可能としたので、コマーシャルの回数を選択することができるという利点が得られる。これにより、コマーシャルを見たくない利用者、コマーシャルが表示されても配信料が安い方がよいと考える利用者等、種々の利用者にそれぞれ対応することができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態による分散配置コンテンツ配信方法を適用したコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】同システムにおけるサーバ11の構成を示すブロック図である。
【図3】同システムにおけるサーバ11および利用者端末16の動作を示すフローチャートである。
【図4】図3における動画・CM表示ルーチンSa7の詳細を示す流れ図である。
【図5】従来のコンテンツ配信方法を説明するためのイメージ図である。
【符号の説明】
11…制御コマンド生成サーバ
12、13…動画配信サイト
14,15…CM配信サイト
16…利用者端末
21…CPU
27…履歴DB(データベース)
28…動画URL・DB
29…CM・URL・DB
30…利用者属性DB
Claims (6)
- 利用者端末と、該利用者端末からのコンテンツ配信要求を受けるサーバと、コンテンツファイルを所有するコンテンツサイトと、コマーシャル映像ファイルを所有するコマーシャルサイトと、前記利用者端末、サーバ、コンテンツサイト、コマーシャルサイトを相互に接続するネットワークとからなるコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ配信方法において、
前記サーバが、前記利用者端末からのコンテンツ配信要求を受けて、「コマーシャルあり」、「コマーシャルなし」のいずれかを選択するための選択画面を前記利用者端末へ送信し、
前記利用者端末による「コマーシャルあり」の選択があった場合に、前記サーバが、配信すべきコマーシャルの選択を行い、
次いで、前記サーバが、前記コンテンツサイトのファイルへアクセスするための第1の識別子と、前記選択したコマーシャルのファイルへアクセスするための第2の識別子とを含む制御コマンドを生成して前記利用者端末へ送信し、
前記利用者端末が、前記第1の識別子に基づいて前記コンテンツサイトからコンテンツファイルを取得して再生するとともに、前記第2の識別子に基づいて、前記コマーシャルサイトからコマーシャルファイルを取得して再生することを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 前記サーバは、前記利用者端末からのコンテンツ配信要求を受けて、前記コマーシャル回数を入力するための入力画面を前記利用者端末へ送信し、
前記利用者端末によるコマーシャル回数N(N:正の整数)の入力があった場合に、前記サーバが、前記コマーシャル回数Nに基づいて、配信すべきコマーシャルの選択を行い、
次いで、前記サーバが、前記コンテンツサイトのファイルへアクセスするための第1の識別子と、前記選択したコマーシャルのファイルへN回アクセスするための第2の識別子とを含む制御コマンドを生成して前記利用者端末に送信し、
前記利用者端末が、前記第1の識別子に基づいて、前記コンテツサイトからコンテツファイルを取得し再生するとともに、前記第2の識別子に基づいて前記コマーシャルサイトから前記コマーシャル回数N分のコマーシャルファイルを取得して再生することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信方法。 - 前記コマーシャルの選択は、前記利用者の属性に基づいて行われることを特徴とする請求項1または2記載のコンテツ配信方法。
- 前記コマーシャルの選択は、前記利用者のコンテンツ視聴履歴に基づいて行われることを特徴とする請求項1または2記載のコンテンツ配信方法。
- コンテンツを配信するコンテンツサイトが所有するコンテンツファイルの識別子が記憶されたコンテンツURLデータベースと、
コマーシャル映像を配信するコマーシャルサイトが所有するコマーシャルファイルの識別子が記憶されたコマーシャルURLデータベースと、
利用者端末からのコンテンツ配信要求を受けて、「コマーシャルあり」、「コマーシャルなし」のいずれかを選択するための選択画面を前記利用者端末へ送信する選択画面送信手段と、
前記利用者端末による「コマーシャルあり」の選択があった場合に、配信すべきコマーシャルを選択する選択手段と、
前記コンテンツURLデータベースからコンテンツファイルの識別子を読み出すと共に、前記選択手段により選択されたコマーシャルに基づいて、前記コマーシャルURLデータベースからコマーシャルファイルの識別子を読み出し、これらの識別子を含む制御コマンドを生成するコマンド生成手段と、
前記コマンド生成手段によって生成された制御コマンドを前記利用者端末へ送信するコマンド送信手段と
を具備することを特徴とするコンテンツ配信サーバ。 - 前記利用者端末からのコンテンツ配信要求を受けて、前記コマーシャル回数を入力するための入力画面を前記利用者端末へ送信するコマーシャル回数入力画面送信手段を具備し、
前記選択手段は、前記利用者端末によるコマーシャル回数N(N:正の整数)の入力があった場合に、前記コマーシャル回数Nに基づいて、配信すべきコマーシャルの選択を行い、
前記コマンド生成手段は、前記コンテンツサイトのファイルへアクセスするための第1の識別子と、前記選択手段により選択されたコマーシャルに基づいて、前記コマーシャルのファイルへN回アクセスするための第2の識別子とを含む制御コマンドを生成することを特徴とする請求項5記載のコンテンツ配信サーバ。
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-
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