JP2004200258A - バンプ検査装置および検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ランドが露出している個所を、バンプが適正に形成されているものと誤って判断することがない半田バンプ検査装置および検査方法を提供する。
【解決手段】配線基板Pを、該配線基板Pの板面に対して垂直な方向から撮像する撮像手段4と、前記配線基板Pに、該配線基板Pの板面に対してほぼ垂直な方向から照明光を照射する垂直照明手段6,7と、前記配線基板Pの板面に対して斜めの方向から、該配線基板Pに照明光を照射する斜め照明手段8と、ランドLが形成された個所で、前記垂直照明手段6,7で配線基板Pに照明光を照射した状態で、前記撮像手段4により撮像された画像において暗く写り、なおかつ、前記斜め照明手段8で該配線基板Pに照明光を照射した状態で、該撮像手段4により撮像された画像において明るく写った個所に、バンプSが形成されていると判断するバンプ量判断手段14を備えた制御部10とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】配線基板Pを、該配線基板Pの板面に対して垂直な方向から撮像する撮像手段4と、前記配線基板Pに、該配線基板Pの板面に対してほぼ垂直な方向から照明光を照射する垂直照明手段6,7と、前記配線基板Pの板面に対して斜めの方向から、該配線基板Pに照明光を照射する斜め照明手段8と、ランドLが形成された個所で、前記垂直照明手段6,7で配線基板Pに照明光を照射した状態で、前記撮像手段4により撮像された画像において暗く写り、なおかつ、前記斜め照明手段8で該配線基板Pに照明光を照射した状態で、該撮像手段4により撮像された画像において明るく写った個所に、バンプSが形成されていると判断するバンプ量判断手段14を備えた制御部10とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線基板に設けられたランド上に、バンプが適正に形成されているか否かを検査するバンプ検査装置および検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、配線基板の接続端子として、半田バンプを用いる技術が普及している。
この様な配線基板の例としては、図10の側断面図に示す様な、ボール・グリッド・アレイ型の、ビルドアップ式半導体パッケージPが挙げられる。
【0003】
半導体パッケージPに、半導体チップ90をフリップチップ接続によって搭載するための工程について説明する。
図10(a)に示すように、半導体パッケージPの一面側(図10では上面側)には、ソルダーレジスト層96から露出するランドL,L・・が設けられ、ランドの露出面(上面)上には、半導体パッケージPと半導体チップ90(後述)とをフリップチップ接続する接続端子としての、半球形の半田バンプS,S・・が設けられる。
この半導体パッケージPの前記一面側に、半導体チップ90を、その下面に形成された図示しないパッドと半田バンプS,S・・との位置が合うように、載置する。続いて、加熱手段によって、半導体チップ90および半田バンプS,S・・を加熱し、半田バンプS,S・・をリフローさせて、半導体チップ90を半導体パッケージP上に接続して搭載する(図10(b)参照)。続いて、半導体チップ90と半導体パッケージPとの間の隙間aに、液体状の樹脂等の絶縁体91を流し込み、隙間aを埋め、絶縁体91を硬化させる(アンダーフィル)(図10(c)参照)。
【0004】
こうして、半導体パッケージPの一面側には半導体チップ90が搭載される。半導体チップ90に接続された半田バンプS,S・・およびランドL,L・・は、半導体パッケージPの内層に形成された導体部としてのビア92,92・・、および配線パターン94,94を介して、半導体パッケージPの他面側(下面側)のランド97,97・・に接続される。各ランド97は、半導体パッケージPの前記他面のソルダーレジスト層96の穴部から外面に露出するよう設けられる。各ランド97の露出部上には、半球形の半田ボール98が設けられ、半導体パッケージPの実装基板への接続端子を形成する。
【0005】
図10(a)に示すようにランドL上に半田バンプSを形成するには、クリームはんだを印刷することによって行う方法が普及している。この方法は、半導体パッケージP上を、ランドL部分が開口したマスクで覆い、クリームはんだを伴わせたスキージをマスク上で摺動させることで、マスクの開口部からランド上にクリームはんだを供給して、ランド上に半田バンプSを形成する。
【0006】
ランドL上に半田バンプSが適正に形成された状態を、図11に示す。半田バンプSが適正に形成された状態とは、図11(a),(b)に示すように、半田バンプSがほぼ半球形に形成され、ランドLが半田バンプSに覆われて露出せず、なおかつ、半田バンプSがソルダーレジスト層96の表面側に流れ出すことがない状態である。
【0007】
なお、半導体パッケージPの、半導体チップ90の接続用に形成されるランドLとしては、図11(a)に示すように、絶縁層95のビアホール95a内まで導体物がフィルされ、半田バンプSとの接合面が平面状に形成されたものと、図11(b)に示すように、ビアホール95a内が導体物でフィルされずに、中央部に凹部が形成されたものとがあり、これら二種類の形状のランドL,Lは、同一半導体パッケージPにおいて混在する場合もある。
【0008】
しかし、半田バンプSをクリームはんだ印刷等により形成する工程において、ランドL上に、半田バンプSが適正に形成されない場合がある。例えば、図12(a),(b)に示すように、半田バンプSがランドLに対してずれて印刷されてしまったり、図13(a),(b)に示すように、ランドLに付着する半田量が少なく、半田バンプSが小さすぎたり、図14に示すように、隣接する半田バンプS,S間にも半田Saが付着して、端子間(半田バンプS,S間)がショートしてしまったりする場合がある。これらの様に、ランドL上に半田バンプSが適正に形成されない場合、半田バンプSを介して半導体パッケージPと半導体チップ90とを接続する際、正常な導通がとれない等の問題が生じる。
【0009】
従って、半導体パッケージP等の配線基板のランドL上に半田バンプSを形成する工程の後には、半田バンプSが適正に形成されたか否かを検査し、不良品を排除する必要がある。この検査には、従来、図15に示す様な、半田バンプ検査装置Bが用いられている。
半田バンプ検査装置Bは、ランドLの露出量および半田の付着量を観測することで、半田バンプSの位置ずれや、半田の付着量が適正か否かを検査し、さらに、隣接する各半田バンプS,S間の半田Saの有無を観測することで、半田バンプS,S間のショートの有無を検査することができる。
【0010】
図15の従来の半田バンプ検査装置Bは、ランドL上に半田バンプSが形成された半導体パッケージPを載置する基板載置部80と、基板載置部80に載置された半導体パッケージPを、半導体パッケージPの板面に対して垂直な方向から撮像する撮像手段としてのカメラ82と、カメラ82の光軸の近傍全周を取り囲んで、前記半導体パッケージPに上方から照明光を照射するランド検出用照明手段84と、ランド検出用照明手段84の下方に、カメラ82の光軸全周を取り囲んで設けられ、半導体パッケージPの板面に対して、ランド検出用照明手段84よりも鋭角度(低角度)の斜め上方から照明光を照射する半田検出用照明手段86と、カメラ82と通信可能に接続され、カメラ82が撮像した画像データを受信可能なコンピュータ88とを備える。
【0011】
ランド検出用照明手段84および半田検出用照明手段86は、中空の円錐の先端部が切断された形状に形成され、円錐の内壁面から照明光を発する発光体を備える。
なお、図15においては、カメラ82の光軸の全周を取り囲んで設けられたランド検出用照明手段84および半田検出用照明手段86は、中央部で鉛直に切断した側断面図を示している。
【0012】
コンピュータ88には、カメラ82から送られてきた画像を解析するソフトウェアとして構成された、ランドLの露出量を検査するランド露出判断手段70と、半田バンプSの半田量を検査する半田量判断手段72と、隣接する半田バンプS,S間のショートの有無を検査するショート判断手段74とがインストールされている。
【0013】
従来、半田バンプ検査装置Bを用いてランドLの露出量を検査する場合には、ランド検出用照明手段84によって半導体パッケージPに照明光を照射した状態で、カメラ82によって半導体パッケージPを撮像する。
この場合、ランド検出用照明手段84は、カメラ82の光軸の近傍に設けられており、半田バンプSの表面は半球形であるため、図16(a)に示すように、ランド検出用照明手段84から発せられ、半球形の半田バンプSに当たった反射光は、その大部分が周囲に散って、カメラ82にはほとんど写らない。この場合、半球形の半田バンプSに反射した光線の、カメラ82に写る像は、図16(b)に示すように、ほとんど真っ暗な像となる。
【0014】
一方、露出面(接合面)が平面状に形成されたランドLにおいては、図18(a)に示すように、ランド検出用照明手段84から発せられ、表面平面状のランドLに当たった反射光は、そのほとんどがカメラ82に向かって反射する。従って、この場合、平面状のランドLのカメラ82に写る像は、図18(b)に示すように、ランドLの露出面全面が明るく光った像となる。
また、中心部に凹部のあるランドLにおいては、図17(a)に示すように、その凹部の周辺の平面部と、凹部の平らな底面部に反射した光線がカメラ82に写る。この場合、ランドLに反射した光線のカメラ82に写る像は、図17(b)に示すように、ランドLの凹部の縁部以外(前記平面部および前記底面部)が光った像となる。
【0015】
この様に、ランド検出用照明手段84によって半導体パッケージPに照明光を照射した状態で、カメラ82で撮像した画像においては、半田バンプSは暗い像として捉えられ、ランドLは明るい像として捉えられる。このことから、ランド露出判断手段70は、ランド検出用照明手段84で照明光を照射した状態でカメラ82で撮像された半導体パッケージPの画像において、明るい個所を検出することにより、図12(b)に示す様な、半田バンプSからランドLが露出している個所を検出することができる。
【0016】
また、半田バンプ検査装置Bを用いて半田バンプSの半田量およびショートの検査をする場合には、半田検出用照明手段86によって半導体パッケージPに照明光を照射した状態で、カメラ82によって半導体パッケージPを撮像する。この場合、半田検出用照明手段86は、カメラ82の光軸全周を取り囲んで設けられ、半導体パッケージPの板面に対して、ランド検出用照明手段84よりも鋭角に照明光を照射するよう設けられているため、その光線は、図19(a)に示すように、半球形の半田バンプSの側面全周に当たって上方に反射し、その反射光は、図19(b)に示すように、半田の大きさおよび形状に応じた明るい像として、カメラ82に捉えられる。
従って、半田量判断手段72は、半田検出用照明手段86で照明光を照射した状態でカメラ82で撮像された半導体パッケージPの画像において、各光った部分の面積を観測することで、各半田バンプSの半田量を検出することができ、ランドL上に半田バンプSが適正に形成されているか否かを判断することができる。
【0017】
また、半田バンプSのショートの検査は、半田検出用照明手段86によって半導体パッケージPに照明光を照射した状態で撮像した前記画像を用いて行うことができる。図21(a)に示すように、半田バンプS,S間をブリッジしている半田Saの側面に当たった半田検出用照明手段86の照明光が、カメラ82方向に反射して、図21(b)に示すように、半田Saは、明るい像としてカメラ82に捉えられる。
従って、ショート判断手段74は、隣接する半田バンプS,S間の光った部分の有無を検出することで、半田バンプS,S間が半田によってショートしているか否かを検査することができる。
【0018】
なお、照明手段(照明部)と撮像手段(検出部)とを備える、他の従来の半田バンプ検出装置としては、特許文献1に開示されたものがある。これは、プリント配線板の側方から光を照射して、反射光を検出部で検出することで、樹脂絶縁層よりも低く形成された半田バンプを検出可能としたものである(特許文献1 第6図、段落番号0026−0036参照)。
また、特許文献1では、検出部により検出した検出像をコンピュータに取り込んで、コントラストの差を二値化する等の画像処理を行えば、乱反射した光やノイズ等を除去することができるものとしている(特許文献1 段落番号0023、0037−0038参照)。
【0019】
【特許文献1】
特開2001−298269号公報(第6図、段落番号0023、0026−0038)
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
図15に示した従来の半田バンプ検査装置Bを用いて半田量の検査をする場合、前述の通り、半田量判断手段72は、半田検出用照明手段86で照明光を照射した状態で、カメラ82で明るく捉えられた個所に、半田があるものと判断している(図19)。
しかしながら、半田検出用照明手段86からの照明光は、図20(a)に示すように、中央部に凹部のあるランドLの、凹部の縁部にも反射して、カメラ82に捉えられる(図20(b))。そのため、ランドL上に半田バンプSが正常に形成されずに、ランドLが露出している場合(図12(b))でも、半田量判断手段72は、カメラ82ではランドLが明るく写されることにより、そのランドLに半田が正常に付着しているものと判断してしまい、半田バンプSが適正に形成されていないのを検出できない場合があるといった課題がある。
【0021】
また、半田バンプ検査装置Bを用いてランドLの露出量を検査する場合、前述の通り、ランド露出判断手段70は、ランド検出用照明手段84で照明光を照射した状態で、カメラ82で明るく捉えられた個所で、ランドが露出しているものと判断している(図17,図18)。
しかしながら、図17(a),(b)に示すように、中央部に凹部のあるランドLの場合、凹部の縁部が暗く写ってしまう。そのため、図12(b)の様に、半田バンプSが適正に形成されておらず、凹部のあるランドLが半田バンプSから露出していても、従来の半田バンプ検査装置Bでは、凹部の周縁部が暗く写ってしまい、ランドLが十分に明るく写らず、ランド露出判断手段70がランドLの露出を検出できない場合があるといった課題がある。
【0022】
また、一般に半田バンプS形成に用いられるクリーム半田等の半田には、フラックスと呼ばれる液体が含まれている。ランド上に半田バンプSを形成する際、フラックスは半田の表面を流れ、半田バンプS,S間を埋める場合がある。一般に、フラックスは導電性ではないため、半田バンプS,S間を埋めても、半導体パッケージPの機能上、問題はない。
しかしながら、半田バンプ検査装置Bを用いて半田バンプS,S間のショートの検査をする場合、図22(a)に示すように、半田検出用照明手段86からの照明光は、凹凸のあるフラックス99の表面にも反射して、カメラ82によって捉えられる。そのため、図22(b)に示すように、半田バンプS,S間も、明るく写り、ショート判断手段74は、半田バンプS,S間にも半田が存在するものと判断してしまう場合があるという課題がある。この場合、正常な製品までもが不良品として排除されて歩留まりが悪くなったり、不良品として排除された製品を、再度肉眼で確認する作業が必要となったりするなどの不都合が生じる。
【0023】
本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、ランドが露出している個所を、バンプが適正に形成されているものと誤って判断することがなく、また、表面に凹部のあるランドであっても、それがバンプから露出している場合には確実に検出することが可能であり、さらに、バンプ間にフラックスが存在している場合に、そのフラックスをバンプ間のショートであると誤って判断することのない、バンプ検査装置および検査方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るバンプ検査装置は、上記課題を解決するために、以下の構成を備える。すなわち、配線基板に設けられたランド上に、半球形のバンプが適正に形成されているか否かを検査するバンプ検査装置において、前記配線基板を載置する基板載置部と、該基板載置部に載置された前記配線基板を、該配線基板の板面に対して垂直な方向から撮像する撮像手段と、前記配線基板に、該配線基板の板面に対してほぼ垂直な方向から照明光を照射する垂直照明手段と、前記配線基板の板面に対して斜めの方向から、該配線基板に照明光を照射する斜め照明手段と、前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記垂直照明手段で該配線基板に照明光を照射した状態で、前記撮像手段により撮像された、該配線基板の第一の画像において暗く写り、なおかつ、前記斜め照明手段で該配線基板に照明光を照射した状態で、該撮像手段により撮像された、該配線基板の第二の画像において明るく写った個所に、前記バンプが形成されていると判断するバンプ量判断手段を備えた制御部とを有することを特徴とする。
これによれば、配線基板の板面に対して斜めから照射した斜め照明手段の照明光の反射光を捉えた第二の画像には、バンプとランドの双方の反射光が含まれている可能性があるが、垂直照明手段の照明光の反射光を捉えた第一の画像には、ランドの反射光のみが含まれているため、第一の画像で暗く写り、第二の画像で明るく写った個所に、バンプが形成されているものと判断することにより、ランドが露出している位置をバンプが適正に形成されていると誤認することがない。
【0025】
さらに、前記制御部は、前記第一と第二の画像を、それぞれ、画像の明暗にかかる所定の閾値を境界値として、画像の明暗によって二値化する二値化手段を備え、前記バンプ量判断手段は、前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記二値化手段で二値化された前記第一の画像において暗く写り、なおかつ前記二値化手段で二値化された前記第二の画像において明るく写った個所に、前記バンプが形成されていると判断することを特徴とする。
これによれば、画像を二値化することにより、画像ノイズ等を除去することで、バンプ量判断手段が正確な判断を行えると共に、バンプ量判断手段の演算処理を軽減することが可能となる。
【0026】
また、前記垂直照明手段は、前記撮像手段と同軸に照明光を照射する同軸照明手段と、前記撮像手段の光軸を取り囲んで配設されたリング照明手段とから成ることを特徴とする。
これによれば、同軸照明手段とリング照明手段とを有することで、表面に凹部のあるランドLの縁部にも好適に照明光を照射して、その反射光を撮像手段で捉えることができるため、第一の画像において、ランドが形成されている個所を、確実に明るく写すことができる。従って、ランドが露出している位置をバンプが正常に形成されていると誤認するのを、より確実に防ぐことができる。
【0027】
さらに、前記制御部は、前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記第一の画像において明るく写った個所では、前記バンプから前記ランドが露出していると判断するランド露出判断手段を備えることを特徴とする。
これによれば、請求項3の構成によって、前述の通り、第一の画像において、ランドの形状に関わらず、ランドが形成されている個所を、撮像手段によって確実に明るく写すことができる。従って、ランド露出判断手段は、ランドが露出している個所を見逃すことがない。
【0028】
また、前記バンプは半田によって形成され、前記斜め照明手段は、前記配線基板の板面に対する照明光の照射角度が、該配線基板の表面に流れ出した、半田に含まれるフラックスの表面からの反射光が、前記撮像手段により検知されない程度に、該板面に対してほぼ平行な照射角度となるよう設けられ、前記制御部は、前記第二の画像において、前記配線基板上の隣接する前記バンプ間で、明るく写った個所では、該バンプ間がショートしていると判断するショート判断手段を備えることを特徴とする。
これによれば、フラックスからの反射光が撮像手段によって捉えられるのを抑止することができ、バンプ間がショートしていると誤認するのを抑止することができる。
【0029】
また、本発明に係るバンプ検査方法は、上記課題を解決するために、以下の構成を備える。すなわち、請求項1、2、3、4または5記載のバンプ検査装置を用いて、配線基板に設けられたランド上に、半球形のバンプが適正に形成されているか否かを検査するバンプ検査方法であって、前記垂直照明手段で前記基板載置部に載置された前記配線基板に照明光を照射した状態で、前記撮像手段によって、該配線基板からの反射光を撮像する第一の撮像ステップと、前記斜め照明手段で前記配線基板に照明光を照射した状態で、前記撮像手段によって、該配線基板からの反射光を撮像する第二の撮像ステップと、前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記第一の撮像ステップで撮像された、該配線基板の第一の画像において暗く写り、なおかつ、前記第二の撮像ステップで撮像された、該配線基板の第二の画像において明るく写った個所に、前記バンプが形成されていると判断するバンプ量判断ステップとを含むことを特徴とする。
これによれば、配線基板の板面に対して斜めから照射した斜め照明手段の照明光の反射光を捉えた第二の画像には、バンプとランドの双方の反射光が含まれている可能性があるが、垂直照明手段の照明光の反射光を捉えた第一の画像には、ランドの反射光のみが含まれているため、第一の画像で暗く写り、第二の画像で明るく写った個所に、バンプが形成されているものと判断することにより、ランドが露出している位置をバンプが適正に形成されていると誤認することがない。
【0030】
さらに、前記第一の撮像ステップで撮像された、前記配線基板の第一の画像と、前記第二の撮像ステップで撮像された、前記配線基板の第二の画像とを、それぞれ、画像の明暗にかかる所定の閾値を境界値として、画像の明暗によって二値化する二値化ステップを含み、前記バンプ量判断ステップは、前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記二値化ステップで二値化された前記第一の画像において暗く写り、なおかつ前記二値化ステップで二値化された前記第二の画像において明るく写った個所に、前記バンプが形成されていると判断することを特徴とする。
これによれば、画像を二値化することにより、画像ノイズ等を除去することで、バンプ量判断ステップで正確な判断を行えると共に、バンプ量判断ステップの演算処理を軽減することが可能となる。
【0031】
また、請求項3、4または5記載のバンプ検査装置を用いて、配線基板に設けられたランド上に、バンプが適正に形成されているか否かを検査するバンプ検査方法であって、前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記第一の画像において明るく写った個所では、前記バンプから前記ランドが露出していると判断するランド露出判断ステップを含むことを特徴とする。
これによれば、第一の画像において、ランドの形状に関わらず、ランドが形成されている個所を、撮像手段によって確実に明るく写すことができる。従って、ランド露出判断ステップでは、ランドが露出している個所を見逃すことがない。
【0032】
また、請求項5記載のバンプ検査装置を用いて、配線基板に設けられたランド上に、バンプが適正に形成されているか否かを検査するバンプ検査方法であって、前記斜め照明手段で前記基板載置部に載置された前記配線基板に照明光を照射した状態で、前記撮像手段によって、該配線基板からの反射光を撮像する撮像ステップと、該撮像ステップで撮像された、前記配線基板の画像において、該配線基板上の隣接する前記バンプ間で、明るく写った個所では、該バンプ間がショートしていると判断するショート判断ステップとを含むことを特徴とする。
これによれば、フラックスからの反射光が第二の撮像ステップで捉えられるのを抑止することができ、バンプ間がショートしていると誤認するのを抑止することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るバンプ検査装置および検査方法の好適な実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0034】
図1は、本実施の形態に係るバンプ検査装置としての半田バンプ検査装置Aを示す図である。
図1の半田バンプ検査装置Aは、ランドL上に半田バンプSが形成された半導体パッケージPを載置する基板載置部2と、基板載置部2に載置された半導体パッケージPを、半導体パッケージPの板面に対して垂直な方向から撮像する撮像手段としてのカメラ4と、カメラ4の光軸と同軸に、半導体パッケージPに照明光を照射する同軸照明手段6と、カメラ4の光軸を取り囲んで配設され、半導体パッケージPの板面に対してほぼ垂直な方向から照明光を照射するリング照明手段7と、半導体パッケージPの外周を取り囲むように配設され、半導体パッケージPの外周側から、半導体パッケージP面の板面に対してほぼ平行に近い鋭角度(低角度)の斜め方向に、半導体パッケージP面に照明光を照射する斜め照明手段8と、カメラ4と通信可能に接続され、カメラ4が撮像した画像データを受信可能な、制御部としてのコンピュータ10とを備える。
【0035】
同軸照明手段6は、カメラ4の光軸上に、光軸に対して45°傾斜するよう配設されたハーフミラー6aと、前記光軸に対して垂直かつハーフミラー6a面に対して45°傾斜した角度から、ハーフミラー6aに照明光を照射するランプ6bとから成る。ランプ6bから照射された照明光は、ハーフミラー6aに反射して、カメラ4の光軸と同軸に、半導体パッケージP面に対して垂直に、半導体パッケージPに照射される。
【0036】
リング照明手段7は、中空の円錐の先端部が切断された形状に形成され、円錐の内壁面から照明光を発する発光体を備える。リング照明手段7は、半導体パッケージPに対して上方に配設されることで、半導体パッケージPに対してほぼ垂直な方向から照明光を照射できるように設けられる。
なお、本明細書に添付の図面においては、カメラ4の光軸の全周を取り囲んで設けられたリング照明手段7は、中央部で鉛直に切断した側断面図を示している。
【0037】
上記同軸照明手段6とリング照明手段7とによって、垂直照明手段が構成される。
【0038】
斜め照明手段8は、円筒形に形成され、基板載置部2上の半導体パッケージPの外周を取り囲むように配設され、円筒の内壁面から照明光を発する発光体を備える。
なお、本明細書に添付の図面においては、カメラ82の光軸の全周を取り囲んで設けられた斜め照明手段8は、中央部で鉛直に切断した側断面図を示している。
斜め照明手段8は、半導体パッケージPの板面に対する照明光の照射角度が、半導体パッケージPの表面に流れ出した、半田に含まれるフラックスの表面からの反射光が、カメラ4により検知されない程度に、半導体パッケージPの板面に対してほぼ平行な照射角度となるよう配設される。つまり、斜め照明手段8は、照明光を、半導体パッケージPの板面に対して大きな入射角で、ほぼ平行に照射するよう、基板載置部2の外周側の、低い位置に配設される。
【0039】
コンピュータ10には、カメラ4から送られてきた画像データを解析するソフトウェアとして構成された、ランドLの露出量を検査するランド露出判断手段12と、バンプ量判断手段としての、半田バンプの半田量を検査する半田量判断手段14と、半田バンプS,S間のショートの有無を検査するショート判断手段16とがインストールされている。また、コンピュータ10は、ハードディスクおよび/またはRAM等の記憶部18を備え、記憶部18に、カメラ4から受信した画像データを記憶可能に設けられる。
また、コンピュータ10は、垂直照明手段(同軸照明手段6とリング照明手段7)および斜め照明手段8の図示しないスイッチに接続され、図示しない照明制御手段によって、垂直照明手段および斜め照明手段8を、それぞれ、点灯または消灯させるよう制御することができる。
【0040】
上記半田バンプ検査装置Aを用いた半田バンプSの検査方法と、半田バンプ検査装置Aの動作とを、以下に説明する。
【0041】
半田バンプ検査装置Aを用いてランドLの露出量を検査する場合には、まず、ランドL上に半田バンプSを未形成の半導体パッケージPを、基板載置部2上に載置し、垂直照明手段(同軸照明手段6とリング照明手段7)を点灯させて、半導体パッケージP面に対して垂直な方向から照明光を照射する。斜め照明手段8は消灯させておく。この状態で、カメラ4によって、その照明光の、半導体パッケージPの反射光を撮像する。
この際、垂直照明手段は、半導体パッケージP面に対して垂直に照明光を照射するため、表面が平面状のランドLに当たったその照明光の反射光は、光軸と平行に反射し、カメラ4に捉えられる(図2(a)参照)。また、中心部に凹部のあるランドLも、その凹部の周辺の平面部と、凹部の底面部とに当たった反射光が、カメラ4に写る(図3(a)参照)。
【0042】
ここで、垂直照明手段は、同軸照明手段6とリング照明手段7とから成り、同軸照明手段6によって、半導体パッケージP面に対して垂直方向から照明光を照射すると共に、リング照明手段7によって、半導体パッケージP面に対して若干斜めの全周からも照明光を照射する。そのため、従来のランド検出用照明手段84のみで照明を行う場合に比較して、ランドLの凹部の縁部に対して、多方向から照明光を照射することができる。従って、カメラ4によって、ランドLの凹部周縁を従来より明るく写すことができる(図3(b)参照)。
【0043】
このように、ここで、垂直照明手段で照明光を照射した状態で撮像した半導体パッケージPの画像(以下、初期画像)においては、ランドLの形状に関わらず、ランドLは明るい像として写る(図2(b)および図3(b)参照)。即ち、半導体パッケージP上に、表面が平面状のランドLと、凹部のあるランドLとが混在する場合においても、いずれの形状のランドLをも明るい像として写すことができる。
【0044】
カメラ4は、撮像した初期画像の画像データをコンピュータ10に送信し、コンピュータ10は、その画像データを記憶部18に記憶する。記憶された画像データは、ランド露出判断手段12と、半田量判断手段14と、ショート判断手段16とに適宜参照される。この初期画像の画像データにおいては、半導体パッケージP上のランドLが全て明るい像として写っているため、ランド露出判断手段12、半田量判断手段14およびショート判断手段16は、この画像データから、半導体パッケージP上のランドが形成された個所を認識することができる。
【0045】
なお、同じ個所にランドLが形成された、同種の複数の半導体パッケージPを検査するような場合には、必ずしも全ての半導体パッケージPの前記初期画像の撮像を行う必要はなく、一つの初期画像を用いて、他の同種の半導体パッケージPのランドLの個所を認識してもよい。
【0046】
なお、ランド露出判断手段12、半田量判断手段14およびショート判断手段16が行う、画像中の明暗の判断は、画像のデータ上の各ドットまたは領域の明暗を、一元的な数値に変換し、その数値がそれぞれ所定の閾値よりも大きいか小さいかによって判断を行う。この閾値の設定は、垂直照明手段(同軸照明手段6とリング照明手段7)や斜め照明手段8の照明光の明るさや、カメラ4の感度や、画像データの作成方式等によって異なるものであり、ユーザーが適宜調整可能に構成するとよい。
【0047】
続いて、半導体パッケージP上のランドL上に、半田バンプSを形成する。これは、半導体パッケージP上を、ランドL部分が開口したマスクで覆い、クリームはんだを伴わせたスキージをマスク上で摺動させることで、マスクの開口部からランド上にクリームはんだを供給することで、半田バンプSを形成する。
【0048】
続いて、ランドL上に半田バンプSが形成された半導体パッケージPを、基板載置部2上に載置し、垂直照明手段(同軸照明手段6とリング照明手段7)によって、半導体パッケージPに、半導体パッケージP面に対してほぼ垂直な方向から照明光を照射した状態で、カメラ4によって、半導体パッケージPを撮像する(第一の撮像ステップ)。ここで撮像された半導体パッケージPの画像を、第一の画像と呼ぶ。
なお、第一の撮像ステップにおいて、斜め照明手段8は消灯させておく。
【0049】
前記第一の撮像ステップにおいて、同軸照明手段6とリング照明手段7とを点灯させて、半導体パッケージP面に照明光を照射するため、前記初期画像の撮像時と同様に、ランドLは、異なる形状のランドL,L・・が混在していたとしても、その形状に関わらず、カメラ4に明るい像として写る(図2(b)および図3(b)参照)。従って、第一の画像においては、半田バンプSから露出しているランドLは、ランドLの形状に関わらず、明るい像として写る。
【0050】
一方、前記第一の撮像ステップにおいて、半田バンプSは、第一の撮像ステップにおいては、カメラ4には暗い像として捉えられる。これは、半田バンプSの表面は半球形であるため、図4(a)に示すように、垂直照明手段(同軸照明手段6とリング照明手段7)から発せられ、半球形の半田バンプSに当たった反射光は、その大部分がが周囲に散って、カメラ4に向かわないためである。この場合、半球形の半田バンプSからの反射光の、カメラ4に写る像は、図4(b)に示すように、半田バンプSの表面が光らない、暗い像となる。
【0051】
この様に、第一の画像においては、半田バンプSは暗い像として写り、一方半田バンプSから露出したランドLは、ランドの形状に関わらず、明るい像として写る。
ランド露出判断手段12は、第一の画像を解析し、前記初期画像で認識できる半導体パッケージP上のランドLが形成されている箇所のうち、明るく写った個所では、半田バンプSからランドLが露出していると判断する(ランド露出判断ステップ)。ここで、第一の画像においては、ランドLの形状に関わらず、ランドLの像は明るく写っているため、半田バンプSから露出したランドL(図12および図13)の検出漏れがない。
【0052】
また、半田バンプ検査装置Aを用いて半田バンプSの半田量およびショートの検査をする場合には、斜め照明手段8によって半導体パッケージPに照明光を照射した状態で、カメラ4によって半導体パッケージPを撮像する(第二の撮像ステップ)。ここで撮像された半導体パッケージPの画像を、第二の画像と呼ぶ。
なお、第二の撮像ステップにおいて、垂直照明手段(同軸照明手段6とリング照明手段7)は消灯させておく。
【0053】
前記第二の撮像ステップにおいて、斜め照明手段8は、半導体パッケージPの外周を取り囲むように配設され、半導体パッケージPの外周側から、半導体パッケージP面に、ほぼ平行な斜め方向から照明光を照射するため、その光線は、図5(a)および図6(a)に示すように、半球形の半田バンプSの側面全周、または、半田バンプS,S間の半田(半田バンプS,S間をブリッジしている半田)に当たって上方に反射し、その反射光は、図5(b)および図6(b)に示すように、半田S,Saの大きさおよび形状に応じた明るい像として、カメラ4に捉えられる。
【0054】
ここで、斜め照明手段8は、照明光を、半導体パッケージPの板面に対して大きな入射角で、ほぼ平行に照射するよう、半導体パッケージPの外周側の低い位置に配置されている。そのため、図7(a)に示すように、その照明光の、フラックス99の表面に反射した反射光の反射角が大きく、半導体パッケージP面に垂直な方向から半導体パッケージPを撮像するカメラ4には、その反射光が捉えられない(言い換えると、反射光は、ショート判断手段16の明暗の判断を行う前記所定の閾値に達しない程度の明るさにすることができる)。
フラックス99の表面の凹凸は、半田バンプSに比較して非常に緩やかなものであるため、フラックス99の表面への照明光の入射角を大きくしておけば、フラックス99の表面からの反射光を、半導体パッケージP面に垂直な方向にはほとんど向かわないようにすることができるのである。
従って、第二の画像においては、図7(b)に示すように、半田バンプS,S間のフラックス99は、暗い像として写る。
【0055】
ショート判断手段16は、第二の画像を解析し、半導体パッケージP上の半田バンプS,S間(即ち、前記初期画像で認識できるランドL,L間)のうち、明るく写った個所では、半田バンプS,S間がショートしていると判断する(ショート判断ステップ)。ここで、第二の画像においては、半田バンプS,S間のフラックス99が光って明るく写ることがないため、半田バンプS,S間にフラックス99が存在したとしても、半田バンプS,S間がショートしていると誤って判断することがない。
【0056】
半導体パッケージP面に対してほぼ平行な斜めから照射した照明光の反射光を捉えた第二の画像には、半田バンプSが明るい像として写っている。しかし、図8(a),(b)に示すように、斜め照明手段8により照射された照明光は、ランドLの凹部の縁部にも反射して、第二の画像において、ランドLが露出している個所も明るい像として写ってしまう場合がある。従って、半田量判断手段が、単に、第二の画像において明るい像として写っている個所に半田付着していると判断すると、ランドが露出している個所でも、半田が適正に付着しているものと誤認してしまう場合がある。
本実施の形態に係る半田バンプ検査装置および検査方法の半田量判断手段14は、前記誤認を防ぐために、以下の様な処理を行う。
【0057】
図9に示すように、半田量判断手段14は、まず、前記第一の画像と前記第二の画像のそれぞれを、画像の明暗によって二値化する(画像二値化ステップ)。この画像の二値化は、それぞれの画像データで、所定の閾値よりも明るい領域(またはドット)を1とし、その閾値よりも暗いドット(または所定の範囲)を0に変換したビットマップデータを作成することによって行う。
カメラ4により撮像された画像には、実際には、様々なノイズやぼやけ等があるが、二値化処理を行うことにより、半田バンプSやランドLの像の明暗を、よりはっきりと表現した画像データを得ることができる。また、二値化されたビットマップデータを用いれば、データ量が少ないと共に、データ形式が単純なため、画像解析や画像処理の負荷を軽減することができる。
【0058】
続いて、半田量判断手段14は、前記初期画像で認識できる半導体パッケージP上のランドLが形成されている箇所のうち、二値化された前記第一の画像において暗く写り(0のビット)、なおかつ二値化された前記第二の画像において明るく写った個所(1のビット)に、半田バンプSが形成されていると判断する(バンプ量判断ステップとしての半田量判断ステップ)。
この判断は、図9に示すように、二値化された第一の画像のビットマップデータを反転し、反転して得られた第一の画像と、第二の画像との論理積(AND)をとって得られた画像において、明るい部分(1のビット)の面積が、所定の閾値よりも大きい場合に、半田バンプSが形成されていると判断することによって行う。
図9の例においては、上記論理積をとった後の半田バンプSの像は、明るい面積が大きく、ランドLの像は、いずれも明るい面積が小さいため、半田量判断手段14は、ランドLの個所に半田バンプSが形成されていると誤認することがない。
【0059】
半導体パッケージP面に対してほぼ平行な斜めから照射した照明光の反射光を捉えた第二の画像には、半田バンプSとランドLの双方の像が明るく写されている可能性があるが、半導体パッケージP面に対してほぼ垂直に照射した照明光の反射光を捉えた第一の画像には、半田バンプSの像は明るく写らずに、ランドLの像のみが明るく映されている。
従って、この半田量判断手段14による前記半田量判断ステップによれば、第二の画像の明るく写ったランドLの像を、明るく写ったランドLを反転した第一の画像によって取り除くこととなり、図9の例に示すように、半田バンプSが形成された個所を正確に抽出できるのである。
【0060】
なお、前記第一および第二の画像を用いた、反転や論理積等の論理演算は、上記の方法に限定されず、上記演算と同値な論理演算を用いてもよい。例えば、前記第二の画像を反転させ、第一の画像と、反転させた第二の画像との論理和(OR)をとって、得られた画像において、暗い部分(0のビット)の面積が大きい部分に、半田バンプSが形成されていると判断しても、全く同じ結果を得ることができる。
また、論理演算によらず、第一の画像において所定の閾値より暗く写った個所を抽出して記憶する処理を行い、続いて、前記抽出した個所のうち、第二の画像において所定の閾値より明るく写った個所を抽出する処理など、プログラム処理によって、半田バンプSが形成された位置を判別するよう構成しても良い。
【0061】
本実施の形態に係る半田バンプ検査方法においては、第一の撮像ステップ(第一の画像の撮像)を先に行い、第二の撮像ステップ(第二の画像の撮像)をその後に行うよう構成したが、その実行順序はこれに限定されるものではなく、第二の画像の撮像を行ってから、第一の画像の撮像を行ってもよい。
また、ランド露出判断ステップ、半田量判断ステップおよびショート判断ステップは、どのような順序で行っても良く、例えば、カメラ4で撮像された第一の画像および第二の画像のデータをコンピュータ10のRAMやハードディスク等の記憶部18に記憶しておき、記憶部18から適宜画像データを読み出すことで、それらのステップは任意の順番で行うことができる。
【0062】
また、本実施の形態においては、第一の画像および第二の画像の二値化は、半田量判断手段14(半田量判断ステップ)でのみ行っているが、ランド露出判断手段(ランド露出判断ステップ)およびショート判断手段16(ショート判断ステップ)でも二値化を行ってから、画像解析を行うよう構成してもよい。これにより、それらの手段(ステップ)においても、ノイズの除去および画像解析処理の軽減を図ることができる。
【0063】
また、本実施の形態においては、半導体パッケージPに、半導体チップ90をフリップチップ接続するための半田バンプS,S・・の検査を行う半田バンプ検査装置および半田バンプ検査方法について記載したが、本発明は、その半田バンプS,Sの検査に限定されない。例えば、図10において、半導体パッケージPの下面側に形成された、半導体パッケージPを実装基板に接続するための半田ボール(半田バンプ)98の検査にも用いることができる。
また、検査対象のバンプの材質は、必ずしも半田に限らず、他の材質のバンプの検査にも応用できる。
【0064】
【発明の効果】
本発明に係る半田バンプ検査装置および検査方法によれば、ランドが露出している個所を、バンプが適正に形成されているものと誤って判断することがなく、また、表面に凹部のあるランドであっても、それがバンプから露出している場合には確実に検出することが可能であり、さらに、バンプ間にフラックスが存在している場合に、そのフラックスをバンプ間のショートであると誤って判断することがないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半田バンプ検査装置の構成を示した説明図である。
【図2】(a)は、垂直照明手段によって、表面が平面状のランドに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、表面が平面状のランドの像を示す図である。
【図3】(a)は、垂直照明手段によって、中央に凹部が形成されたランドに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、中央に凹部が形成されたランドの像を示す図である。
【図4】(a)は、垂直照明手段によって、半田バンプに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、半田バンプの像を示す図である。
【図5】(a)は、斜め照明手段によって、半田バンプに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、半田バンプの像を示す図である。
【図6】(a)は、斜め照明手段によって、半田バンプおよび半田バンプ間に照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、半田バンプおよび半田バンプ間の像を示す図である。
【図7】(a)は、斜め照明手段によって、半田バンプおよび半田バンプ間に照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、半田バンプおよび半田バンプ間の像を示す図である。
【図8】(a)は、斜め照明手段によって、中央に凹部が形成されたランドに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、中央に凹部が形成されたランドの像を示す図である。
【図9】半田量判断手段によって行われる画像処理の例を表す説明図である。
【図10】半導体パッケージの側断面図であり、(a)は、半導体チップの接続用の半田バンプが形成された状態、(b)は、半田バンプに半導体チップが接続された状態、(c)は、半導体チップの下面に絶縁体がアンダーフィルされた状態を示す。
【図11】(a)は、表面が平面状のランド上に半田バンプが形成された状態、(b)は、中央に凹部が形成されたランド上に半田バンプが形成された状態を示す側断面図である。
【図12】(a)は、表面が平面状のランドに対して、半田バンプがずれて形成された状態、(b)は、中央に凹部が形成されたランドに対して、半田バンプがずれて形成された状態を示す側断面図である。
【図13】(a)は、表面が平面状のランド上に付着した半田の量が少なすぎる状態、(b)は、中央に凹部が形成されたランド上に付着した半田の量が少なすぎる状態を示す側断面図である。
【図14】隣接する半田バンプ同士がショートした状態を示す側断面図である。
【図15】従来の半田バンプ検査装置の構成を示した説明図である。
【図16】(a)は、ランド検出用照明手段によって、半田バンプに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、半田バンプの像を示す図である。
【図17】(a)は、ランド検出用照明手段によって、中央に凹部が形成されたランドに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、中央に凹部が形成されたランドの像を示す図である。
【図18】(a)は、ランド検出用照明手段によって、表面が平面状のランドに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、表面が平面状のランドの像を示す図である。
【図19】(a)は、半田検出用照明手段によって、半田バンプに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、半田バンプの像を示す図である。
【図20】(a)は、半田検出用照明手段によって、中央に凹部が形成されたランドに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、中央に凹部が形成されたランドの像を示す図である。
【図21】(a)は、半田検出用照明手段によって、半田バンプおよび半田バンプ間に照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、半田バンプおよび半田バンプ間の像を示す図である。
【図22】(a)は、半田検出用照明手段によって、半田バンプおよび半田バンプ間に照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、半田バンプおよび半田バンプ間の像を示す図である。
【符号の説明】
A 半田バンプ検査装置
2 基板載置部
4 カメラ(撮像手段)
6 同軸照明手段(垂直照明手段)
6a ハーフミラー
6b ランプ
7 リング照明手段(垂直照明手段)
8 斜め照明手段
10 コンピュータ(制御部)
12 ランド露出判断手段
14 半田量判断手段(バンプ量判断手段)
16 ショート判断手段
18 記憶部
P 半導体パッケージ(配線基板)
L ランド
S 半田バンプ
Sa 半田バンプ間の半田
99 フラックス
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線基板に設けられたランド上に、バンプが適正に形成されているか否かを検査するバンプ検査装置および検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、配線基板の接続端子として、半田バンプを用いる技術が普及している。
この様な配線基板の例としては、図10の側断面図に示す様な、ボール・グリッド・アレイ型の、ビルドアップ式半導体パッケージPが挙げられる。
【0003】
半導体パッケージPに、半導体チップ90をフリップチップ接続によって搭載するための工程について説明する。
図10(a)に示すように、半導体パッケージPの一面側(図10では上面側)には、ソルダーレジスト層96から露出するランドL,L・・が設けられ、ランドの露出面(上面)上には、半導体パッケージPと半導体チップ90(後述)とをフリップチップ接続する接続端子としての、半球形の半田バンプS,S・・が設けられる。
この半導体パッケージPの前記一面側に、半導体チップ90を、その下面に形成された図示しないパッドと半田バンプS,S・・との位置が合うように、載置する。続いて、加熱手段によって、半導体チップ90および半田バンプS,S・・を加熱し、半田バンプS,S・・をリフローさせて、半導体チップ90を半導体パッケージP上に接続して搭載する(図10(b)参照)。続いて、半導体チップ90と半導体パッケージPとの間の隙間aに、液体状の樹脂等の絶縁体91を流し込み、隙間aを埋め、絶縁体91を硬化させる(アンダーフィル)(図10(c)参照)。
【0004】
こうして、半導体パッケージPの一面側には半導体チップ90が搭載される。半導体チップ90に接続された半田バンプS,S・・およびランドL,L・・は、半導体パッケージPの内層に形成された導体部としてのビア92,92・・、および配線パターン94,94を介して、半導体パッケージPの他面側(下面側)のランド97,97・・に接続される。各ランド97は、半導体パッケージPの前記他面のソルダーレジスト層96の穴部から外面に露出するよう設けられる。各ランド97の露出部上には、半球形の半田ボール98が設けられ、半導体パッケージPの実装基板への接続端子を形成する。
【0005】
図10(a)に示すようにランドL上に半田バンプSを形成するには、クリームはんだを印刷することによって行う方法が普及している。この方法は、半導体パッケージP上を、ランドL部分が開口したマスクで覆い、クリームはんだを伴わせたスキージをマスク上で摺動させることで、マスクの開口部からランド上にクリームはんだを供給して、ランド上に半田バンプSを形成する。
【0006】
ランドL上に半田バンプSが適正に形成された状態を、図11に示す。半田バンプSが適正に形成された状態とは、図11(a),(b)に示すように、半田バンプSがほぼ半球形に形成され、ランドLが半田バンプSに覆われて露出せず、なおかつ、半田バンプSがソルダーレジスト層96の表面側に流れ出すことがない状態である。
【0007】
なお、半導体パッケージPの、半導体チップ90の接続用に形成されるランドLとしては、図11(a)に示すように、絶縁層95のビアホール95a内まで導体物がフィルされ、半田バンプSとの接合面が平面状に形成されたものと、図11(b)に示すように、ビアホール95a内が導体物でフィルされずに、中央部に凹部が形成されたものとがあり、これら二種類の形状のランドL,Lは、同一半導体パッケージPにおいて混在する場合もある。
【0008】
しかし、半田バンプSをクリームはんだ印刷等により形成する工程において、ランドL上に、半田バンプSが適正に形成されない場合がある。例えば、図12(a),(b)に示すように、半田バンプSがランドLに対してずれて印刷されてしまったり、図13(a),(b)に示すように、ランドLに付着する半田量が少なく、半田バンプSが小さすぎたり、図14に示すように、隣接する半田バンプS,S間にも半田Saが付着して、端子間(半田バンプS,S間)がショートしてしまったりする場合がある。これらの様に、ランドL上に半田バンプSが適正に形成されない場合、半田バンプSを介して半導体パッケージPと半導体チップ90とを接続する際、正常な導通がとれない等の問題が生じる。
【0009】
従って、半導体パッケージP等の配線基板のランドL上に半田バンプSを形成する工程の後には、半田バンプSが適正に形成されたか否かを検査し、不良品を排除する必要がある。この検査には、従来、図15に示す様な、半田バンプ検査装置Bが用いられている。
半田バンプ検査装置Bは、ランドLの露出量および半田の付着量を観測することで、半田バンプSの位置ずれや、半田の付着量が適正か否かを検査し、さらに、隣接する各半田バンプS,S間の半田Saの有無を観測することで、半田バンプS,S間のショートの有無を検査することができる。
【0010】
図15の従来の半田バンプ検査装置Bは、ランドL上に半田バンプSが形成された半導体パッケージPを載置する基板載置部80と、基板載置部80に載置された半導体パッケージPを、半導体パッケージPの板面に対して垂直な方向から撮像する撮像手段としてのカメラ82と、カメラ82の光軸の近傍全周を取り囲んで、前記半導体パッケージPに上方から照明光を照射するランド検出用照明手段84と、ランド検出用照明手段84の下方に、カメラ82の光軸全周を取り囲んで設けられ、半導体パッケージPの板面に対して、ランド検出用照明手段84よりも鋭角度(低角度)の斜め上方から照明光を照射する半田検出用照明手段86と、カメラ82と通信可能に接続され、カメラ82が撮像した画像データを受信可能なコンピュータ88とを備える。
【0011】
ランド検出用照明手段84および半田検出用照明手段86は、中空の円錐の先端部が切断された形状に形成され、円錐の内壁面から照明光を発する発光体を備える。
なお、図15においては、カメラ82の光軸の全周を取り囲んで設けられたランド検出用照明手段84および半田検出用照明手段86は、中央部で鉛直に切断した側断面図を示している。
【0012】
コンピュータ88には、カメラ82から送られてきた画像を解析するソフトウェアとして構成された、ランドLの露出量を検査するランド露出判断手段70と、半田バンプSの半田量を検査する半田量判断手段72と、隣接する半田バンプS,S間のショートの有無を検査するショート判断手段74とがインストールされている。
【0013】
従来、半田バンプ検査装置Bを用いてランドLの露出量を検査する場合には、ランド検出用照明手段84によって半導体パッケージPに照明光を照射した状態で、カメラ82によって半導体パッケージPを撮像する。
この場合、ランド検出用照明手段84は、カメラ82の光軸の近傍に設けられており、半田バンプSの表面は半球形であるため、図16(a)に示すように、ランド検出用照明手段84から発せられ、半球形の半田バンプSに当たった反射光は、その大部分が周囲に散って、カメラ82にはほとんど写らない。この場合、半球形の半田バンプSに反射した光線の、カメラ82に写る像は、図16(b)に示すように、ほとんど真っ暗な像となる。
【0014】
一方、露出面(接合面)が平面状に形成されたランドLにおいては、図18(a)に示すように、ランド検出用照明手段84から発せられ、表面平面状のランドLに当たった反射光は、そのほとんどがカメラ82に向かって反射する。従って、この場合、平面状のランドLのカメラ82に写る像は、図18(b)に示すように、ランドLの露出面全面が明るく光った像となる。
また、中心部に凹部のあるランドLにおいては、図17(a)に示すように、その凹部の周辺の平面部と、凹部の平らな底面部に反射した光線がカメラ82に写る。この場合、ランドLに反射した光線のカメラ82に写る像は、図17(b)に示すように、ランドLの凹部の縁部以外(前記平面部および前記底面部)が光った像となる。
【0015】
この様に、ランド検出用照明手段84によって半導体パッケージPに照明光を照射した状態で、カメラ82で撮像した画像においては、半田バンプSは暗い像として捉えられ、ランドLは明るい像として捉えられる。このことから、ランド露出判断手段70は、ランド検出用照明手段84で照明光を照射した状態でカメラ82で撮像された半導体パッケージPの画像において、明るい個所を検出することにより、図12(b)に示す様な、半田バンプSからランドLが露出している個所を検出することができる。
【0016】
また、半田バンプ検査装置Bを用いて半田バンプSの半田量およびショートの検査をする場合には、半田検出用照明手段86によって半導体パッケージPに照明光を照射した状態で、カメラ82によって半導体パッケージPを撮像する。この場合、半田検出用照明手段86は、カメラ82の光軸全周を取り囲んで設けられ、半導体パッケージPの板面に対して、ランド検出用照明手段84よりも鋭角に照明光を照射するよう設けられているため、その光線は、図19(a)に示すように、半球形の半田バンプSの側面全周に当たって上方に反射し、その反射光は、図19(b)に示すように、半田の大きさおよび形状に応じた明るい像として、カメラ82に捉えられる。
従って、半田量判断手段72は、半田検出用照明手段86で照明光を照射した状態でカメラ82で撮像された半導体パッケージPの画像において、各光った部分の面積を観測することで、各半田バンプSの半田量を検出することができ、ランドL上に半田バンプSが適正に形成されているか否かを判断することができる。
【0017】
また、半田バンプSのショートの検査は、半田検出用照明手段86によって半導体パッケージPに照明光を照射した状態で撮像した前記画像を用いて行うことができる。図21(a)に示すように、半田バンプS,S間をブリッジしている半田Saの側面に当たった半田検出用照明手段86の照明光が、カメラ82方向に反射して、図21(b)に示すように、半田Saは、明るい像としてカメラ82に捉えられる。
従って、ショート判断手段74は、隣接する半田バンプS,S間の光った部分の有無を検出することで、半田バンプS,S間が半田によってショートしているか否かを検査することができる。
【0018】
なお、照明手段(照明部)と撮像手段(検出部)とを備える、他の従来の半田バンプ検出装置としては、特許文献1に開示されたものがある。これは、プリント配線板の側方から光を照射して、反射光を検出部で検出することで、樹脂絶縁層よりも低く形成された半田バンプを検出可能としたものである(特許文献1 第6図、段落番号0026−0036参照)。
また、特許文献1では、検出部により検出した検出像をコンピュータに取り込んで、コントラストの差を二値化する等の画像処理を行えば、乱反射した光やノイズ等を除去することができるものとしている(特許文献1 段落番号0023、0037−0038参照)。
【0019】
【特許文献1】
特開2001−298269号公報(第6図、段落番号0023、0026−0038)
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
図15に示した従来の半田バンプ検査装置Bを用いて半田量の検査をする場合、前述の通り、半田量判断手段72は、半田検出用照明手段86で照明光を照射した状態で、カメラ82で明るく捉えられた個所に、半田があるものと判断している(図19)。
しかしながら、半田検出用照明手段86からの照明光は、図20(a)に示すように、中央部に凹部のあるランドLの、凹部の縁部にも反射して、カメラ82に捉えられる(図20(b))。そのため、ランドL上に半田バンプSが正常に形成されずに、ランドLが露出している場合(図12(b))でも、半田量判断手段72は、カメラ82ではランドLが明るく写されることにより、そのランドLに半田が正常に付着しているものと判断してしまい、半田バンプSが適正に形成されていないのを検出できない場合があるといった課題がある。
【0021】
また、半田バンプ検査装置Bを用いてランドLの露出量を検査する場合、前述の通り、ランド露出判断手段70は、ランド検出用照明手段84で照明光を照射した状態で、カメラ82で明るく捉えられた個所で、ランドが露出しているものと判断している(図17,図18)。
しかしながら、図17(a),(b)に示すように、中央部に凹部のあるランドLの場合、凹部の縁部が暗く写ってしまう。そのため、図12(b)の様に、半田バンプSが適正に形成されておらず、凹部のあるランドLが半田バンプSから露出していても、従来の半田バンプ検査装置Bでは、凹部の周縁部が暗く写ってしまい、ランドLが十分に明るく写らず、ランド露出判断手段70がランドLの露出を検出できない場合があるといった課題がある。
【0022】
また、一般に半田バンプS形成に用いられるクリーム半田等の半田には、フラックスと呼ばれる液体が含まれている。ランド上に半田バンプSを形成する際、フラックスは半田の表面を流れ、半田バンプS,S間を埋める場合がある。一般に、フラックスは導電性ではないため、半田バンプS,S間を埋めても、半導体パッケージPの機能上、問題はない。
しかしながら、半田バンプ検査装置Bを用いて半田バンプS,S間のショートの検査をする場合、図22(a)に示すように、半田検出用照明手段86からの照明光は、凹凸のあるフラックス99の表面にも反射して、カメラ82によって捉えられる。そのため、図22(b)に示すように、半田バンプS,S間も、明るく写り、ショート判断手段74は、半田バンプS,S間にも半田が存在するものと判断してしまう場合があるという課題がある。この場合、正常な製品までもが不良品として排除されて歩留まりが悪くなったり、不良品として排除された製品を、再度肉眼で確認する作業が必要となったりするなどの不都合が生じる。
【0023】
本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、ランドが露出している個所を、バンプが適正に形成されているものと誤って判断することがなく、また、表面に凹部のあるランドであっても、それがバンプから露出している場合には確実に検出することが可能であり、さらに、バンプ間にフラックスが存在している場合に、そのフラックスをバンプ間のショートであると誤って判断することのない、バンプ検査装置および検査方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るバンプ検査装置は、上記課題を解決するために、以下の構成を備える。すなわち、配線基板に設けられたランド上に、半球形のバンプが適正に形成されているか否かを検査するバンプ検査装置において、前記配線基板を載置する基板載置部と、該基板載置部に載置された前記配線基板を、該配線基板の板面に対して垂直な方向から撮像する撮像手段と、前記配線基板に、該配線基板の板面に対してほぼ垂直な方向から照明光を照射する垂直照明手段と、前記配線基板の板面に対して斜めの方向から、該配線基板に照明光を照射する斜め照明手段と、前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記垂直照明手段で該配線基板に照明光を照射した状態で、前記撮像手段により撮像された、該配線基板の第一の画像において暗く写り、なおかつ、前記斜め照明手段で該配線基板に照明光を照射した状態で、該撮像手段により撮像された、該配線基板の第二の画像において明るく写った個所に、前記バンプが形成されていると判断するバンプ量判断手段を備えた制御部とを有することを特徴とする。
これによれば、配線基板の板面に対して斜めから照射した斜め照明手段の照明光の反射光を捉えた第二の画像には、バンプとランドの双方の反射光が含まれている可能性があるが、垂直照明手段の照明光の反射光を捉えた第一の画像には、ランドの反射光のみが含まれているため、第一の画像で暗く写り、第二の画像で明るく写った個所に、バンプが形成されているものと判断することにより、ランドが露出している位置をバンプが適正に形成されていると誤認することがない。
【0025】
さらに、前記制御部は、前記第一と第二の画像を、それぞれ、画像の明暗にかかる所定の閾値を境界値として、画像の明暗によって二値化する二値化手段を備え、前記バンプ量判断手段は、前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記二値化手段で二値化された前記第一の画像において暗く写り、なおかつ前記二値化手段で二値化された前記第二の画像において明るく写った個所に、前記バンプが形成されていると判断することを特徴とする。
これによれば、画像を二値化することにより、画像ノイズ等を除去することで、バンプ量判断手段が正確な判断を行えると共に、バンプ量判断手段の演算処理を軽減することが可能となる。
【0026】
また、前記垂直照明手段は、前記撮像手段と同軸に照明光を照射する同軸照明手段と、前記撮像手段の光軸を取り囲んで配設されたリング照明手段とから成ることを特徴とする。
これによれば、同軸照明手段とリング照明手段とを有することで、表面に凹部のあるランドLの縁部にも好適に照明光を照射して、その反射光を撮像手段で捉えることができるため、第一の画像において、ランドが形成されている個所を、確実に明るく写すことができる。従って、ランドが露出している位置をバンプが正常に形成されていると誤認するのを、より確実に防ぐことができる。
【0027】
さらに、前記制御部は、前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記第一の画像において明るく写った個所では、前記バンプから前記ランドが露出していると判断するランド露出判断手段を備えることを特徴とする。
これによれば、請求項3の構成によって、前述の通り、第一の画像において、ランドの形状に関わらず、ランドが形成されている個所を、撮像手段によって確実に明るく写すことができる。従って、ランド露出判断手段は、ランドが露出している個所を見逃すことがない。
【0028】
また、前記バンプは半田によって形成され、前記斜め照明手段は、前記配線基板の板面に対する照明光の照射角度が、該配線基板の表面に流れ出した、半田に含まれるフラックスの表面からの反射光が、前記撮像手段により検知されない程度に、該板面に対してほぼ平行な照射角度となるよう設けられ、前記制御部は、前記第二の画像において、前記配線基板上の隣接する前記バンプ間で、明るく写った個所では、該バンプ間がショートしていると判断するショート判断手段を備えることを特徴とする。
これによれば、フラックスからの反射光が撮像手段によって捉えられるのを抑止することができ、バンプ間がショートしていると誤認するのを抑止することができる。
【0029】
また、本発明に係るバンプ検査方法は、上記課題を解決するために、以下の構成を備える。すなわち、請求項1、2、3、4または5記載のバンプ検査装置を用いて、配線基板に設けられたランド上に、半球形のバンプが適正に形成されているか否かを検査するバンプ検査方法であって、前記垂直照明手段で前記基板載置部に載置された前記配線基板に照明光を照射した状態で、前記撮像手段によって、該配線基板からの反射光を撮像する第一の撮像ステップと、前記斜め照明手段で前記配線基板に照明光を照射した状態で、前記撮像手段によって、該配線基板からの反射光を撮像する第二の撮像ステップと、前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記第一の撮像ステップで撮像された、該配線基板の第一の画像において暗く写り、なおかつ、前記第二の撮像ステップで撮像された、該配線基板の第二の画像において明るく写った個所に、前記バンプが形成されていると判断するバンプ量判断ステップとを含むことを特徴とする。
これによれば、配線基板の板面に対して斜めから照射した斜め照明手段の照明光の反射光を捉えた第二の画像には、バンプとランドの双方の反射光が含まれている可能性があるが、垂直照明手段の照明光の反射光を捉えた第一の画像には、ランドの反射光のみが含まれているため、第一の画像で暗く写り、第二の画像で明るく写った個所に、バンプが形成されているものと判断することにより、ランドが露出している位置をバンプが適正に形成されていると誤認することがない。
【0030】
さらに、前記第一の撮像ステップで撮像された、前記配線基板の第一の画像と、前記第二の撮像ステップで撮像された、前記配線基板の第二の画像とを、それぞれ、画像の明暗にかかる所定の閾値を境界値として、画像の明暗によって二値化する二値化ステップを含み、前記バンプ量判断ステップは、前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記二値化ステップで二値化された前記第一の画像において暗く写り、なおかつ前記二値化ステップで二値化された前記第二の画像において明るく写った個所に、前記バンプが形成されていると判断することを特徴とする。
これによれば、画像を二値化することにより、画像ノイズ等を除去することで、バンプ量判断ステップで正確な判断を行えると共に、バンプ量判断ステップの演算処理を軽減することが可能となる。
【0031】
また、請求項3、4または5記載のバンプ検査装置を用いて、配線基板に設けられたランド上に、バンプが適正に形成されているか否かを検査するバンプ検査方法であって、前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記第一の画像において明るく写った個所では、前記バンプから前記ランドが露出していると判断するランド露出判断ステップを含むことを特徴とする。
これによれば、第一の画像において、ランドの形状に関わらず、ランドが形成されている個所を、撮像手段によって確実に明るく写すことができる。従って、ランド露出判断ステップでは、ランドが露出している個所を見逃すことがない。
【0032】
また、請求項5記載のバンプ検査装置を用いて、配線基板に設けられたランド上に、バンプが適正に形成されているか否かを検査するバンプ検査方法であって、前記斜め照明手段で前記基板載置部に載置された前記配線基板に照明光を照射した状態で、前記撮像手段によって、該配線基板からの反射光を撮像する撮像ステップと、該撮像ステップで撮像された、前記配線基板の画像において、該配線基板上の隣接する前記バンプ間で、明るく写った個所では、該バンプ間がショートしていると判断するショート判断ステップとを含むことを特徴とする。
これによれば、フラックスからの反射光が第二の撮像ステップで捉えられるのを抑止することができ、バンプ間がショートしていると誤認するのを抑止することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るバンプ検査装置および検査方法の好適な実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0034】
図1は、本実施の形態に係るバンプ検査装置としての半田バンプ検査装置Aを示す図である。
図1の半田バンプ検査装置Aは、ランドL上に半田バンプSが形成された半導体パッケージPを載置する基板載置部2と、基板載置部2に載置された半導体パッケージPを、半導体パッケージPの板面に対して垂直な方向から撮像する撮像手段としてのカメラ4と、カメラ4の光軸と同軸に、半導体パッケージPに照明光を照射する同軸照明手段6と、カメラ4の光軸を取り囲んで配設され、半導体パッケージPの板面に対してほぼ垂直な方向から照明光を照射するリング照明手段7と、半導体パッケージPの外周を取り囲むように配設され、半導体パッケージPの外周側から、半導体パッケージP面の板面に対してほぼ平行に近い鋭角度(低角度)の斜め方向に、半導体パッケージP面に照明光を照射する斜め照明手段8と、カメラ4と通信可能に接続され、カメラ4が撮像した画像データを受信可能な、制御部としてのコンピュータ10とを備える。
【0035】
同軸照明手段6は、カメラ4の光軸上に、光軸に対して45°傾斜するよう配設されたハーフミラー6aと、前記光軸に対して垂直かつハーフミラー6a面に対して45°傾斜した角度から、ハーフミラー6aに照明光を照射するランプ6bとから成る。ランプ6bから照射された照明光は、ハーフミラー6aに反射して、カメラ4の光軸と同軸に、半導体パッケージP面に対して垂直に、半導体パッケージPに照射される。
【0036】
リング照明手段7は、中空の円錐の先端部が切断された形状に形成され、円錐の内壁面から照明光を発する発光体を備える。リング照明手段7は、半導体パッケージPに対して上方に配設されることで、半導体パッケージPに対してほぼ垂直な方向から照明光を照射できるように設けられる。
なお、本明細書に添付の図面においては、カメラ4の光軸の全周を取り囲んで設けられたリング照明手段7は、中央部で鉛直に切断した側断面図を示している。
【0037】
上記同軸照明手段6とリング照明手段7とによって、垂直照明手段が構成される。
【0038】
斜め照明手段8は、円筒形に形成され、基板載置部2上の半導体パッケージPの外周を取り囲むように配設され、円筒の内壁面から照明光を発する発光体を備える。
なお、本明細書に添付の図面においては、カメラ82の光軸の全周を取り囲んで設けられた斜め照明手段8は、中央部で鉛直に切断した側断面図を示している。
斜め照明手段8は、半導体パッケージPの板面に対する照明光の照射角度が、半導体パッケージPの表面に流れ出した、半田に含まれるフラックスの表面からの反射光が、カメラ4により検知されない程度に、半導体パッケージPの板面に対してほぼ平行な照射角度となるよう配設される。つまり、斜め照明手段8は、照明光を、半導体パッケージPの板面に対して大きな入射角で、ほぼ平行に照射するよう、基板載置部2の外周側の、低い位置に配設される。
【0039】
コンピュータ10には、カメラ4から送られてきた画像データを解析するソフトウェアとして構成された、ランドLの露出量を検査するランド露出判断手段12と、バンプ量判断手段としての、半田バンプの半田量を検査する半田量判断手段14と、半田バンプS,S間のショートの有無を検査するショート判断手段16とがインストールされている。また、コンピュータ10は、ハードディスクおよび/またはRAM等の記憶部18を備え、記憶部18に、カメラ4から受信した画像データを記憶可能に設けられる。
また、コンピュータ10は、垂直照明手段(同軸照明手段6とリング照明手段7)および斜め照明手段8の図示しないスイッチに接続され、図示しない照明制御手段によって、垂直照明手段および斜め照明手段8を、それぞれ、点灯または消灯させるよう制御することができる。
【0040】
上記半田バンプ検査装置Aを用いた半田バンプSの検査方法と、半田バンプ検査装置Aの動作とを、以下に説明する。
【0041】
半田バンプ検査装置Aを用いてランドLの露出量を検査する場合には、まず、ランドL上に半田バンプSを未形成の半導体パッケージPを、基板載置部2上に載置し、垂直照明手段(同軸照明手段6とリング照明手段7)を点灯させて、半導体パッケージP面に対して垂直な方向から照明光を照射する。斜め照明手段8は消灯させておく。この状態で、カメラ4によって、その照明光の、半導体パッケージPの反射光を撮像する。
この際、垂直照明手段は、半導体パッケージP面に対して垂直に照明光を照射するため、表面が平面状のランドLに当たったその照明光の反射光は、光軸と平行に反射し、カメラ4に捉えられる(図2(a)参照)。また、中心部に凹部のあるランドLも、その凹部の周辺の平面部と、凹部の底面部とに当たった反射光が、カメラ4に写る(図3(a)参照)。
【0042】
ここで、垂直照明手段は、同軸照明手段6とリング照明手段7とから成り、同軸照明手段6によって、半導体パッケージP面に対して垂直方向から照明光を照射すると共に、リング照明手段7によって、半導体パッケージP面に対して若干斜めの全周からも照明光を照射する。そのため、従来のランド検出用照明手段84のみで照明を行う場合に比較して、ランドLの凹部の縁部に対して、多方向から照明光を照射することができる。従って、カメラ4によって、ランドLの凹部周縁を従来より明るく写すことができる(図3(b)参照)。
【0043】
このように、ここで、垂直照明手段で照明光を照射した状態で撮像した半導体パッケージPの画像(以下、初期画像)においては、ランドLの形状に関わらず、ランドLは明るい像として写る(図2(b)および図3(b)参照)。即ち、半導体パッケージP上に、表面が平面状のランドLと、凹部のあるランドLとが混在する場合においても、いずれの形状のランドLをも明るい像として写すことができる。
【0044】
カメラ4は、撮像した初期画像の画像データをコンピュータ10に送信し、コンピュータ10は、その画像データを記憶部18に記憶する。記憶された画像データは、ランド露出判断手段12と、半田量判断手段14と、ショート判断手段16とに適宜参照される。この初期画像の画像データにおいては、半導体パッケージP上のランドLが全て明るい像として写っているため、ランド露出判断手段12、半田量判断手段14およびショート判断手段16は、この画像データから、半導体パッケージP上のランドが形成された個所を認識することができる。
【0045】
なお、同じ個所にランドLが形成された、同種の複数の半導体パッケージPを検査するような場合には、必ずしも全ての半導体パッケージPの前記初期画像の撮像を行う必要はなく、一つの初期画像を用いて、他の同種の半導体パッケージPのランドLの個所を認識してもよい。
【0046】
なお、ランド露出判断手段12、半田量判断手段14およびショート判断手段16が行う、画像中の明暗の判断は、画像のデータ上の各ドットまたは領域の明暗を、一元的な数値に変換し、その数値がそれぞれ所定の閾値よりも大きいか小さいかによって判断を行う。この閾値の設定は、垂直照明手段(同軸照明手段6とリング照明手段7)や斜め照明手段8の照明光の明るさや、カメラ4の感度や、画像データの作成方式等によって異なるものであり、ユーザーが適宜調整可能に構成するとよい。
【0047】
続いて、半導体パッケージP上のランドL上に、半田バンプSを形成する。これは、半導体パッケージP上を、ランドL部分が開口したマスクで覆い、クリームはんだを伴わせたスキージをマスク上で摺動させることで、マスクの開口部からランド上にクリームはんだを供給することで、半田バンプSを形成する。
【0048】
続いて、ランドL上に半田バンプSが形成された半導体パッケージPを、基板載置部2上に載置し、垂直照明手段(同軸照明手段6とリング照明手段7)によって、半導体パッケージPに、半導体パッケージP面に対してほぼ垂直な方向から照明光を照射した状態で、カメラ4によって、半導体パッケージPを撮像する(第一の撮像ステップ)。ここで撮像された半導体パッケージPの画像を、第一の画像と呼ぶ。
なお、第一の撮像ステップにおいて、斜め照明手段8は消灯させておく。
【0049】
前記第一の撮像ステップにおいて、同軸照明手段6とリング照明手段7とを点灯させて、半導体パッケージP面に照明光を照射するため、前記初期画像の撮像時と同様に、ランドLは、異なる形状のランドL,L・・が混在していたとしても、その形状に関わらず、カメラ4に明るい像として写る(図2(b)および図3(b)参照)。従って、第一の画像においては、半田バンプSから露出しているランドLは、ランドLの形状に関わらず、明るい像として写る。
【0050】
一方、前記第一の撮像ステップにおいて、半田バンプSは、第一の撮像ステップにおいては、カメラ4には暗い像として捉えられる。これは、半田バンプSの表面は半球形であるため、図4(a)に示すように、垂直照明手段(同軸照明手段6とリング照明手段7)から発せられ、半球形の半田バンプSに当たった反射光は、その大部分がが周囲に散って、カメラ4に向かわないためである。この場合、半球形の半田バンプSからの反射光の、カメラ4に写る像は、図4(b)に示すように、半田バンプSの表面が光らない、暗い像となる。
【0051】
この様に、第一の画像においては、半田バンプSは暗い像として写り、一方半田バンプSから露出したランドLは、ランドの形状に関わらず、明るい像として写る。
ランド露出判断手段12は、第一の画像を解析し、前記初期画像で認識できる半導体パッケージP上のランドLが形成されている箇所のうち、明るく写った個所では、半田バンプSからランドLが露出していると判断する(ランド露出判断ステップ)。ここで、第一の画像においては、ランドLの形状に関わらず、ランドLの像は明るく写っているため、半田バンプSから露出したランドL(図12および図13)の検出漏れがない。
【0052】
また、半田バンプ検査装置Aを用いて半田バンプSの半田量およびショートの検査をする場合には、斜め照明手段8によって半導体パッケージPに照明光を照射した状態で、カメラ4によって半導体パッケージPを撮像する(第二の撮像ステップ)。ここで撮像された半導体パッケージPの画像を、第二の画像と呼ぶ。
なお、第二の撮像ステップにおいて、垂直照明手段(同軸照明手段6とリング照明手段7)は消灯させておく。
【0053】
前記第二の撮像ステップにおいて、斜め照明手段8は、半導体パッケージPの外周を取り囲むように配設され、半導体パッケージPの外周側から、半導体パッケージP面に、ほぼ平行な斜め方向から照明光を照射するため、その光線は、図5(a)および図6(a)に示すように、半球形の半田バンプSの側面全周、または、半田バンプS,S間の半田(半田バンプS,S間をブリッジしている半田)に当たって上方に反射し、その反射光は、図5(b)および図6(b)に示すように、半田S,Saの大きさおよび形状に応じた明るい像として、カメラ4に捉えられる。
【0054】
ここで、斜め照明手段8は、照明光を、半導体パッケージPの板面に対して大きな入射角で、ほぼ平行に照射するよう、半導体パッケージPの外周側の低い位置に配置されている。そのため、図7(a)に示すように、その照明光の、フラックス99の表面に反射した反射光の反射角が大きく、半導体パッケージP面に垂直な方向から半導体パッケージPを撮像するカメラ4には、その反射光が捉えられない(言い換えると、反射光は、ショート判断手段16の明暗の判断を行う前記所定の閾値に達しない程度の明るさにすることができる)。
フラックス99の表面の凹凸は、半田バンプSに比較して非常に緩やかなものであるため、フラックス99の表面への照明光の入射角を大きくしておけば、フラックス99の表面からの反射光を、半導体パッケージP面に垂直な方向にはほとんど向かわないようにすることができるのである。
従って、第二の画像においては、図7(b)に示すように、半田バンプS,S間のフラックス99は、暗い像として写る。
【0055】
ショート判断手段16は、第二の画像を解析し、半導体パッケージP上の半田バンプS,S間(即ち、前記初期画像で認識できるランドL,L間)のうち、明るく写った個所では、半田バンプS,S間がショートしていると判断する(ショート判断ステップ)。ここで、第二の画像においては、半田バンプS,S間のフラックス99が光って明るく写ることがないため、半田バンプS,S間にフラックス99が存在したとしても、半田バンプS,S間がショートしていると誤って判断することがない。
【0056】
半導体パッケージP面に対してほぼ平行な斜めから照射した照明光の反射光を捉えた第二の画像には、半田バンプSが明るい像として写っている。しかし、図8(a),(b)に示すように、斜め照明手段8により照射された照明光は、ランドLの凹部の縁部にも反射して、第二の画像において、ランドLが露出している個所も明るい像として写ってしまう場合がある。従って、半田量判断手段が、単に、第二の画像において明るい像として写っている個所に半田付着していると判断すると、ランドが露出している個所でも、半田が適正に付着しているものと誤認してしまう場合がある。
本実施の形態に係る半田バンプ検査装置および検査方法の半田量判断手段14は、前記誤認を防ぐために、以下の様な処理を行う。
【0057】
図9に示すように、半田量判断手段14は、まず、前記第一の画像と前記第二の画像のそれぞれを、画像の明暗によって二値化する(画像二値化ステップ)。この画像の二値化は、それぞれの画像データで、所定の閾値よりも明るい領域(またはドット)を1とし、その閾値よりも暗いドット(または所定の範囲)を0に変換したビットマップデータを作成することによって行う。
カメラ4により撮像された画像には、実際には、様々なノイズやぼやけ等があるが、二値化処理を行うことにより、半田バンプSやランドLの像の明暗を、よりはっきりと表現した画像データを得ることができる。また、二値化されたビットマップデータを用いれば、データ量が少ないと共に、データ形式が単純なため、画像解析や画像処理の負荷を軽減することができる。
【0058】
続いて、半田量判断手段14は、前記初期画像で認識できる半導体パッケージP上のランドLが形成されている箇所のうち、二値化された前記第一の画像において暗く写り(0のビット)、なおかつ二値化された前記第二の画像において明るく写った個所(1のビット)に、半田バンプSが形成されていると判断する(バンプ量判断ステップとしての半田量判断ステップ)。
この判断は、図9に示すように、二値化された第一の画像のビットマップデータを反転し、反転して得られた第一の画像と、第二の画像との論理積(AND)をとって得られた画像において、明るい部分(1のビット)の面積が、所定の閾値よりも大きい場合に、半田バンプSが形成されていると判断することによって行う。
図9の例においては、上記論理積をとった後の半田バンプSの像は、明るい面積が大きく、ランドLの像は、いずれも明るい面積が小さいため、半田量判断手段14は、ランドLの個所に半田バンプSが形成されていると誤認することがない。
【0059】
半導体パッケージP面に対してほぼ平行な斜めから照射した照明光の反射光を捉えた第二の画像には、半田バンプSとランドLの双方の像が明るく写されている可能性があるが、半導体パッケージP面に対してほぼ垂直に照射した照明光の反射光を捉えた第一の画像には、半田バンプSの像は明るく写らずに、ランドLの像のみが明るく映されている。
従って、この半田量判断手段14による前記半田量判断ステップによれば、第二の画像の明るく写ったランドLの像を、明るく写ったランドLを反転した第一の画像によって取り除くこととなり、図9の例に示すように、半田バンプSが形成された個所を正確に抽出できるのである。
【0060】
なお、前記第一および第二の画像を用いた、反転や論理積等の論理演算は、上記の方法に限定されず、上記演算と同値な論理演算を用いてもよい。例えば、前記第二の画像を反転させ、第一の画像と、反転させた第二の画像との論理和(OR)をとって、得られた画像において、暗い部分(0のビット)の面積が大きい部分に、半田バンプSが形成されていると判断しても、全く同じ結果を得ることができる。
また、論理演算によらず、第一の画像において所定の閾値より暗く写った個所を抽出して記憶する処理を行い、続いて、前記抽出した個所のうち、第二の画像において所定の閾値より明るく写った個所を抽出する処理など、プログラム処理によって、半田バンプSが形成された位置を判別するよう構成しても良い。
【0061】
本実施の形態に係る半田バンプ検査方法においては、第一の撮像ステップ(第一の画像の撮像)を先に行い、第二の撮像ステップ(第二の画像の撮像)をその後に行うよう構成したが、その実行順序はこれに限定されるものではなく、第二の画像の撮像を行ってから、第一の画像の撮像を行ってもよい。
また、ランド露出判断ステップ、半田量判断ステップおよびショート判断ステップは、どのような順序で行っても良く、例えば、カメラ4で撮像された第一の画像および第二の画像のデータをコンピュータ10のRAMやハードディスク等の記憶部18に記憶しておき、記憶部18から適宜画像データを読み出すことで、それらのステップは任意の順番で行うことができる。
【0062】
また、本実施の形態においては、第一の画像および第二の画像の二値化は、半田量判断手段14(半田量判断ステップ)でのみ行っているが、ランド露出判断手段(ランド露出判断ステップ)およびショート判断手段16(ショート判断ステップ)でも二値化を行ってから、画像解析を行うよう構成してもよい。これにより、それらの手段(ステップ)においても、ノイズの除去および画像解析処理の軽減を図ることができる。
【0063】
また、本実施の形態においては、半導体パッケージPに、半導体チップ90をフリップチップ接続するための半田バンプS,S・・の検査を行う半田バンプ検査装置および半田バンプ検査方法について記載したが、本発明は、その半田バンプS,Sの検査に限定されない。例えば、図10において、半導体パッケージPの下面側に形成された、半導体パッケージPを実装基板に接続するための半田ボール(半田バンプ)98の検査にも用いることができる。
また、検査対象のバンプの材質は、必ずしも半田に限らず、他の材質のバンプの検査にも応用できる。
【0064】
【発明の効果】
本発明に係る半田バンプ検査装置および検査方法によれば、ランドが露出している個所を、バンプが適正に形成されているものと誤って判断することがなく、また、表面に凹部のあるランドであっても、それがバンプから露出している場合には確実に検出することが可能であり、さらに、バンプ間にフラックスが存在している場合に、そのフラックスをバンプ間のショートであると誤って判断することがないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半田バンプ検査装置の構成を示した説明図である。
【図2】(a)は、垂直照明手段によって、表面が平面状のランドに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、表面が平面状のランドの像を示す図である。
【図3】(a)は、垂直照明手段によって、中央に凹部が形成されたランドに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、中央に凹部が形成されたランドの像を示す図である。
【図4】(a)は、垂直照明手段によって、半田バンプに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、半田バンプの像を示す図である。
【図5】(a)は、斜め照明手段によって、半田バンプに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、半田バンプの像を示す図である。
【図6】(a)は、斜め照明手段によって、半田バンプおよび半田バンプ間に照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、半田バンプおよび半田バンプ間の像を示す図である。
【図7】(a)は、斜め照明手段によって、半田バンプおよび半田バンプ間に照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、半田バンプおよび半田バンプ間の像を示す図である。
【図8】(a)は、斜め照明手段によって、中央に凹部が形成されたランドに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、中央に凹部が形成されたランドの像を示す図である。
【図9】半田量判断手段によって行われる画像処理の例を表す説明図である。
【図10】半導体パッケージの側断面図であり、(a)は、半導体チップの接続用の半田バンプが形成された状態、(b)は、半田バンプに半導体チップが接続された状態、(c)は、半導体チップの下面に絶縁体がアンダーフィルされた状態を示す。
【図11】(a)は、表面が平面状のランド上に半田バンプが形成された状態、(b)は、中央に凹部が形成されたランド上に半田バンプが形成された状態を示す側断面図である。
【図12】(a)は、表面が平面状のランドに対して、半田バンプがずれて形成された状態、(b)は、中央に凹部が形成されたランドに対して、半田バンプがずれて形成された状態を示す側断面図である。
【図13】(a)は、表面が平面状のランド上に付着した半田の量が少なすぎる状態、(b)は、中央に凹部が形成されたランド上に付着した半田の量が少なすぎる状態を示す側断面図である。
【図14】隣接する半田バンプ同士がショートした状態を示す側断面図である。
【図15】従来の半田バンプ検査装置の構成を示した説明図である。
【図16】(a)は、ランド検出用照明手段によって、半田バンプに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、半田バンプの像を示す図である。
【図17】(a)は、ランド検出用照明手段によって、中央に凹部が形成されたランドに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、中央に凹部が形成されたランドの像を示す図である。
【図18】(a)は、ランド検出用照明手段によって、表面が平面状のランドに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、表面が平面状のランドの像を示す図である。
【図19】(a)は、半田検出用照明手段によって、半田バンプに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、半田バンプの像を示す図である。
【図20】(a)は、半田検出用照明手段によって、中央に凹部が形成されたランドに照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、中央に凹部が形成されたランドの像を示す図である。
【図21】(a)は、半田検出用照明手段によって、半田バンプおよび半田バンプ間に照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、半田バンプおよび半田バンプ間の像を示す図である。
【図22】(a)は、半田検出用照明手段によって、半田バンプおよび半田バンプ間に照明光を照射した状態を表す説明図であり、(b)は、その状態で、カメラによって捉えられる、半田バンプおよび半田バンプ間の像を示す図である。
【符号の説明】
A 半田バンプ検査装置
2 基板載置部
4 カメラ(撮像手段)
6 同軸照明手段(垂直照明手段)
6a ハーフミラー
6b ランプ
7 リング照明手段(垂直照明手段)
8 斜め照明手段
10 コンピュータ(制御部)
12 ランド露出判断手段
14 半田量判断手段(バンプ量判断手段)
16 ショート判断手段
18 記憶部
P 半導体パッケージ(配線基板)
L ランド
S 半田バンプ
Sa 半田バンプ間の半田
99 フラックス
Claims (9)
- 配線基板に設けられたランド上に、半球形のバンプが適正に形成されているか否かを検査するバンプ検査装置において、
前記配線基板を載置する基板載置部と、
該基板載置部に載置された前記配線基板を、該配線基板の板面に対して垂直な方向から撮像する撮像手段と、
前記配線基板に、該配線基板の板面に対してほぼ垂直な方向から照明光を照射する垂直照明手段と、
前記配線基板の板面に対して斜めの方向から、該配線基板に照明光を照射する斜め照明手段と、
前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記垂直照明手段で該配線基板に照明光を照射した状態で、前記撮像手段により撮像された、該配線基板の第一の画像において暗く写り、なおかつ、前記斜め照明手段で該配線基板に照明光を照射した状態で、該撮像手段により撮像された、該配線基板の第二の画像において明るく写った個所に、前記バンプが形成されていると判断するバンプ量判断手段を備えた制御部とを有することを特徴とするバンプ検査装置。 - 前記制御部は、前記第一と第二の画像を、それぞれ、画像の明暗にかかる所定の閾値を境界値として、画像の明暗によって二値化する二値化手段を備え、
前記バンプ量判断手段は、前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記二値化手段で二値化された前記第一の画像において暗く写り、なおかつ前記二値化手段で二値化された前記第二の画像において明るく写った個所に、前記バンプが形成されていると判断することを特徴とする請求項1記載のバンプ検査装置。 - 前記垂直照明手段は、
前記撮像手段と同軸に照明光を照射する同軸照明手段と、
前記撮像手段の光軸を取り囲んで配設されたリング照明手段とから成ることを特徴とする請求項1または2記載のバンプ検査装置。 - 前記制御部は、前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記第一の画像において明るく写った個所では、前記バンプから前記ランドが露出していると判断するランド露出判断手段を備えることを特徴とする請求項3記載のバンプ検査装置。
- 前記バンプは半田によって形成され、
前記斜め照明手段は、前記配線基板の板面に対する照明光の照射角度が、該配線基板の表面に流れ出した、半田に含まれるフラックスの表面からの反射光が、前記撮像手段により検知されない程度に、該板面に対してほぼ平行な照射角度となるよう設けられ、
前記制御部は、前記第二の画像において、前記配線基板上の隣接する前記バンプ間で、明るく写った個所では、該バンプ間がショートしていると判断するショート判断手段を備えることを特徴とする請求項1、2、3または4記載のバンプ検査装置。 - 請求項1、2、3、4または5記載のバンプ検査装置を用いて、配線基板に設けられたランド上に、半球形のバンプが適正に形成されているか否かを検査するバンプ検査方法であって、
前記垂直照明手段で前記基板載置部に載置された前記配線基板に照明光を照射した状態で、前記撮像手段によって、該配線基板からの反射光を撮像する第一の撮像ステップと、
前記斜め照明手段で前記配線基板に照明光を照射した状態で、前記撮像手段によって、該配線基板からの反射光を撮像する第二の撮像ステップと、
前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記第一の撮像ステップで撮像された、該配線基板の第一の画像において暗く写り、なおかつ、前記第二の撮像ステップで撮像された、該配線基板の第二の画像において明るく写った個所に、前記バンプが形成されていると判断するバンプ量判断ステップとを含むことを特徴とするバンプ検査方法。 - 前記第一の撮像ステップで撮像された、前記配線基板の第一の画像と、前記第二の撮像ステップで撮像された、前記配線基板の第二の画像とを、それぞれ、画像の明暗にかかる所定の閾値を境界値として、画像の明暗によって二値化する二値化ステップを含み、
前記バンプ量判断ステップは、前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記二値化ステップで二値化された前記第一の画像において暗く写り、なおかつ前記二値化ステップで二値化された前記第二の画像において明るく写った個所に、前記バンプが形成されていると判断することを特徴とする請求項6記載のバンプ検査方法。 - 請求項3、4または5記載のバンプ検査装置を用いて、配線基板に設けられたランド上に、バンプが適正に形成されているか否かを検査するバンプ検査方法であって、
前記配線基板の、前記ランドが形成された個所で、前記第一の画像において明るく写った個所では、前記バンプから前記ランドが露出していると判断するランド露出判断ステップを含むことを特徴とするバンプ検査方法。 - 請求項5記載のバンプ検査装置を用いて、配線基板に設けられたランド上に、バンプが適正に形成されているか否かを検査するバンプ検査方法であって、
前記斜め照明手段で前記基板載置部に載置された前記配線基板に照明光を照射した状態で、前記撮像手段によって、該配線基板からの反射光を撮像する撮像ステップと、
該撮像ステップで撮像された、前記配線基板の画像において、該配線基板上の隣接する前記バンプ間で、明るく写った個所では、該バンプ間がショートしていると判断するショート判断ステップとを含むことを特徴とするバンプ検査方法。
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