JP2004199997A - 固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム - Google Patents

固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム Download PDF

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Abstract

【課題】燃料利用率が高く、さらには発電効率,熱利用率を含めた総合効率を向上させた、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムを提供する。
【解決手段】燃料を水素と一酸化炭素を含むガスに改質しつつその燃料により発電を行う固体酸化物形燃料電池(SOFC)3と、その固体酸化物形燃料電池からの排燃料に含まれる水素を利用した作用を行う水素利用装置8とを備えた構成とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体酸化物形燃料電池に水素利用装置を併設した、水素利用システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、固体酸化物形燃料電池(SOFC)に、水素を利用した作用を行う水素利用装置を併設したシステムが提案されている。このようなシステムの一般的な特長としては、一つには、SOFCと水素利用装置とをそれぞれ単体で使用するよりも、併設することにより使用効率が高くなることが挙げられる。
【0003】
これは主として、水素利用装置においてSOFCの排燃料を利用することができるためである。また、水素利用装置を、水素を燃料として発電する燃料電池とした場合は、燃料電池同士の組合せとなるため、クリーンで環境性に優れ、騒音が小さい発電システムとなる。
【0004】
水素利用装置としては、例えば水素を燃料として発電する燃料電池としてリン酸形燃料電池(PAFC),固体高分子形燃料電池(PEFC)等があり、その他、水素ガスタービン,水素貯蔵装置等が挙げられる。なお、固体酸化物形燃料電池は、固体電解質型燃料電池と同義である。以下に、SOFCに水素利用装置を併設するに当たっての留意点について述べる。
【0005】
まず、水素利用装置においては、原燃料である天然ガス(メタン主体の炭化水素)を直接使用することはできないため、これを水素利用装置に導入する前に、水素へ変換即ち改質する必要がある。ここで改質とは、例えば天然ガスの主成分であるメタンから、水蒸気によりH2(水素),CO(一酸化炭素)を得る下記反応のことである。
CH4+H2O→CO+3H2
【0006】
このとき、SOFCにおいてはH2,CO共に燃料にできるが、水素利用装置においては主としてH2しか使用することができない。特に、水素を燃料として発電する燃料電池の場合は、これにCOが導入されると、白金触媒がCOによって被毒され、発電が行えなくなる。従って、水素利用装置へ導入されるCO量を低減させる必要がある。
【0007】
一方、SOFCの排燃料を有効利用することにより燃料利用率を高め、発電効率ひいては総合効率を向上させることが必要である。そこで、この排燃料に含まれる未利用のCO、或いは上述した原燃料の改質により得られたCOを、水素に変換つまり変成する必要がある。ここで変成とは、COを水蒸気によりCO2(二酸化炭素),H2に変換する下記反応のことである。
CO+H2O→CO2+H2
【0008】
その他、燃料循環系統を配置することにより燃料利用率を高め、発電効率ひいては総合効率を向上させることが必要である。また、SOFCの動作温度が900℃程度であるのに対し、例えばPEFCの動作温度は80℃程度である。このように、動作温度の差が非常に大きい場合があるので、最適な熱交換器の配置など、熱ロスの少ない熱システムにより、システム構成する必要がある。
【0009】
上述したようなシステムとしては、例えばハイブリッド燃料電池発電装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。これは、主な構成として、炭化水素系またはアルコール系の原燃料を水素と一酸化炭素を含むガスに改質する改質器と、改質器で改質されたガスが供給され水素と一酸化炭素の両方を燃料として発電する第一の燃料電池と、第一の燃料電池の燃料極からの排出ガスが燃料ガスとして供給される固体高分子型燃料電池とを備えたものである。
【0010】
また、ハイブリッド型燃料電池システムが開示されている(例えば、特許文献2参照)。これは、主な構成として、断熱容器内に配置された固体電解質型燃料電池の近傍に炭化水素ガスから水素を主成分とする改質ガスを生成させる水蒸気改質器を配置し、固体電解質型燃料電池で発生する余熱を該水蒸気改質器の加熱に利用し、且つ、該水蒸気改質器の下流側で断熱容器外に固体高分子型燃料電池を配置することにより、固体電解質型燃料電池による発電とともに固体高分子型燃料電池による発電を行うようにしてなることを特徴とするものである。
【0011】
【特許文献1】
特開平8−306369号公報
【特許文献2】
特開2001−266924号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載されている構成では、外部改質器を必要としており、SOFCの直前に外部改質器を配置している(改質器1)。ところが、外部改質器を運転するためには、加熱源が必要であるので、熱ロスが大きくなる。
【0013】
また、SOFC出口の排燃料を(リターン流路13により)SOFC入口に循環させることによって、PEFCへ導入されるCO量を制御している。ところが、COのみを選択的に循環させるのは非常に難しいため、その制御は難しい。即ち、ガス中のCO濃度としては、どのように制御しても同じになる。
【0014】
また、前述のように、PEFCへのCO導入量低減を目的としたSOFC周りの燃料再循環系統はあるが、燃料利用率向上を目的とした燃料再循環系統はないので、発電効率は低くなる。
【0015】
また、上記特許文献2に記載されている構成では、同様にして外部改質器を必要としており、SOFCの直前に外部改質器を配置している(予備改質器A,改質器B)。ところが、上述したように、外部改質器を運転するためには、加熱源が必要であるので、熱ロスが大きくなる。
【0016】
また、SOFC排燃料の一部と原燃料が、改質器及びシフト反応器等(CO変成器)を経てPEFCに供給される構成となっている。そして、PEFCに供給されない、残りのSOFC排燃料は、燃焼させることにより外部改質器の保温に利用されている。このため、発電に対する燃料の有効利用がなされておらず、燃料利用率が低くなるので、発電効率も低くなる。さらに、燃料再循環系統がないので、燃料利用率は向上せず、発電効率は低くなる。
【0017】
本発明は、このような問題点に鑑み、燃料利用率が高く、さらには発電効率,熱利用率を含めた総合効率を向上させた、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、燃料を水素と一酸化炭素を含むガスに改質しつつ該燃料により発電を行う固体酸化物形燃料電池と、
前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料に含まれる一酸化炭素を水素に変換するCO変成器、及び前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料を該固体酸化物形燃料電池へ再循環する第1の再循環系統、及び前記CO変成器後段より前記第1の再循環系統へ再循環する第2の再循環系統を持つシステムと、
前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料に含まれる水素を利用した作用を行う水素利用装置とを備えたことを特徴とする。
【0019】
また、燃料を水素と一酸化炭素を含むガスに改質しつつ該燃料により発電を行う固体酸化物形燃料電池と、該固体酸化物形燃料電池からの排燃料に含まれる水素を利用した作用を行う水素利用装置とを有し、
前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料及び排空気の少なくとも一方は一部を分岐して、他方と混合し燃焼させる燃焼器を備えたことを特徴とする。
【0020】
また、燃料を水素と一酸化炭素を含むガスに改質しつつ該燃料により発電を行う固体酸化物形燃料電池と、前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料に含まれる一酸化炭素を水素に変換するCO変成器、及び前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料に含まれる水素を利用した作用を行う水素利用装置とを有し、
前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料及び排空気の少なくとも一方は一部を分岐して、他方と混合し燃焼させる燃焼器を備えたことを特徴とする。
【0021】
また、前記固体酸化物形燃料電池で生じた排熱を回収する熱回収機器を備えたことを特徴とする。また、前記CO変成器で生じた排熱を回収する熱回収機器を備えたことを特徴とする。また、前記燃焼器で生じた排熱を回収する熱回収機器を備えたことを特徴とする。また、前記水素利用装置は、水素を燃料として発電する燃料電池或いは水素ガスタービン或いは水素貯蔵装置であることを特徴とする。
【0022】
さらに、前記固体酸化物形燃料電池及び前記水素利用装置における所定の各状態量を、フィードフォアード制御に掛かる熱電比率指令により協調させて制御するようにしたことを特徴とする。また、前記所定の各状態量とは、前記固体酸化物形燃料電池における燃料側入口温度、及び空気側入口温度、及び入口燃料側,空気側圧力差、並びに前記水素利用装置における燃料側入口温度、及び空気側入口温度、及び入口燃料側,空気側圧力差であることを特徴とする。
【0023】
また、前記所定の各状態量として、前記水素利用装置の直前に配置したCO変成器の入口温度、及び前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料及び排空気を混合して燃焼させる燃焼器の出口温度を加えたことを特徴とする。また、前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料が前記CO変成器及び前記燃焼器へと分岐する分岐部の分配率を操作し、前記熱電比率指令を変えるようにしたことを特徴とする。
【0024】
また、前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料を再循環するエジェクタの駆動ガス流量を、運転モードにより切り換えるようにしたことを特徴とする。
【0025】
その他、前記水素利用装置はガスタービンであり、前記所定の各状態量とは、前記固体酸化物形燃料電池における燃料側入口温度、及び空気側入口温度、及び入口燃料側,空気側圧力差、並びにタービン入口温度であることを特徴とする。また、前記所定の各状態量として、前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料及び排空気を混合して燃焼させる燃焼器の出口温度を加えたことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。本発明では、SOFCに水素利用装置を併設するに当たっての上述した留意点及び従来技術の問題点を解決するため、以下に示すようなシステム構成とする。
【0027】
1.改質はSOFC内部で行い、外部改質器を必要としないシステム
2.水素利用装置へのCO量低減のため、水素利用装置入口側にCO変成器を配置したシステム
3.水素利用装置への燃料は、SOFC排燃料とするシステム
4.燃料の再循環系統を設けるシステム
5.上記1〜4を組み込み、効率的な熱回収機器で構成した熱システム
【0028】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図である。同図は、SOFC燃料再循環にエジェクタ方式を採用した基本システムを示している。同図において、供給された燃料(例えば天然ガス)は、再生熱交換器1で後述する排燃料と熱交換することにより加熱され、エジェクタ2を経てSOFC3へ導入される。導入直前の燃料温度は、SOFCの動作温度である900℃程度となっている。
【0029】
SOFC3においては、燃料は内部改質されるとともに、後述する空気との間で電池反応が行われる。このときの発熱により、SOFC3からの排燃料は1000℃程度となっている。SOFC3からの排燃料の一部は、負圧によりエジェクタ2に戻り、SOFC3へと再循環される。また、排燃料の残りは燃料冷却器4で空気と熱交換することにより冷却され、更に再生熱交換器1で燃料と熱交換することにより冷却されて、CO変成器5へ導入される。導入直前の排燃料温度は、CO変成器の動作温度である350℃〜450℃程度となっている。
【0030】
CO変成器5で変成された排燃料は、凝縮器6で凝縮されて水分が除去された後、ガス再循環ファン(GRF)7を経て一部が新しい燃料と混合され、SOFC3へと再循環される。これは、燃料利用率を向上させるとともに、エジェクタ2駆動用の圧力を確保するために行われる。また、残りの排燃料は水素利用装置8へ導入される。
【0031】
一方、本システムに供給された空気は、押込ファン(FDF)9を経て燃料冷却器4で排燃料と熱交換することにより加熱され、更に高温空気予熱器10でSOFC3からの排空気と熱交換することにより加熱されて、SOFC3へ導入される。SOFC3においては、上述したように燃料との間で電池反応が行われる。そして、SOFC3からの排空気は高温空気予熱器10で上記供給された空気と熱交換することにより冷却され、煙突11より大気放出される。
【0032】
なお、図中、再生熱交換器1の直後より分岐する*1、及び高温空気予熱器10直後より分岐する*2は、それぞれSOFC排燃料及び排空気を取り出す経路であり、後述する熱供給量増加運転システムに用いられる系統である。これは、以下の各実施形態においても同様に設けられている。その他、水素利用装置8をPEFCとする場合は、内部の飽和含水状態を保つために、別途加湿器が必要となる。
【0033】
図2は、本発明の第2の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図である。本実施形態では、上記図1で示した、第1の実施形態の構成に加えて、排熱回収機器を組み込み、冷暖房,給湯用等として熱利用を可能としたシステムとしている。
【0034】
具体的には、CO変成器5における反応による熱を水或いは空気に取り込み、この熱を排熱回収機器12で回収した後、残った水(水蒸気)或いは空気を煙突13より大気放出する。また、高温空気予熱器10と煙突11との間に排熱回収機器14を設け、高温空気予熱器10からの排空気における熱を排熱回収機器14で回収する。
【0035】
図3は、本発明の第3の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図である。本実施形態では、上記図1で示した、第1の実施形態の構成に対して、燃料供給位置が異なる構成としている。具体的には、SOFC3からの排燃料の一部がエジェクタ2に戻る直前の位置より燃料を供給する。これにより、エジェクタ2へのガスの吸込流量を増加させることができる。さらに、第1及び第3の実施形態の構成を組み合わせることにより、エジェクタ2ひいてはSOFC3へのガスの流量調節が可能となる。
【0036】
図4は、本発明の第4の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図である。本実施形態では、上記図3で示した、第3の実施形態の構成に加えて、排熱回収機器を組み込み、冷暖房,給湯用等として熱利用を可能としたシステムとしている。
【0037】
具体的には、上記図2で示した、第2の実施形態の構成と同様にして、CO変成器5における反応による熱を水或いは空気に取り込み、この熱を排熱回収機器12で回収した後、残った水(水蒸気)或いは空気を煙突13より大気放出する。また、高温空気予熱器10と煙突11との間に排熱回収機器14を設け、高温空気予熱器10からの排空気における熱を排熱回収機器14で回収する。
【0038】
図5は、本発明の第5の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図である。本実施形態では、上記図1で示した、第1の実施形態の構成に対して、燃料側については再生熱交換器1と燃料冷却器4の位置を入れ替え、空気側についてはSOFC3からの排燃料とSOFC3への入口空気との間に熱交換器15を設置している。これにより、システム内での熱利用率(熱交換率)を高め、SOFC3の高温運転を可能として、発電効率を高めている。
【0039】
また、上記と同様にして排熱回収機器12,14を組み込み、冷暖房,給湯用等として熱利用を可能としたシステムとしている。このことは、以下の各実施形態においても同様である。その他、熱交換器15と水素利用装置8との間に凝縮器19を挿入している。
【0040】
図6は、本発明の第6の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図である。本実施形態では、上記図5で示した、第5の実施形態の構成に対して、燃料冷却器及び熱交換器を省略し、システムを簡素化し低コストとしている。
【0041】
図7は、本発明の第7の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図である。同図は、SOFC燃料再循環に高温再循環ファン方式を採用したシステムを示している。本実施形態では、上記図1で示した、第1の実施形態の構成に対して、エジェクタ2の代わりに、高温に対応したガス再循環ファン16を設け、燃料を再循環している。
【0042】
ここでは再生熱交換器や燃料冷却器が不用となり、システムが簡素化され低コストとなっている。また、SOFC3からの排燃料を水素利用装置8へ導入する前に、排熱回収機器17で熱回収を行う構成とし、冷暖房,給湯用等として熱利用を可能としたシステムとしている。
【0043】
但し、再循環される燃料の過熱を抑えるため、ガス再循環ファン16の直後には、空冷或いは水冷等の温度調節器18が設けられている。これは、後述する第8,第11,及び第12の実施形態においても同様である。或いは、図示しないが、温度調節器18の代わりに、SOFC3の燃料側入口と空気側入口との間に、熱交換器を入れても良い。これにより、再循環される燃料の熱利用が行えるとともに、SOFC3の燃料側と空気側の入口温度を揃えることができ、また高温空気予熱器10のサイズを小さくすることができる。
【0044】
図8は、本発明の第8の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図である。本実施形態では、上記図7で示した、第7の実施形態の構成に対して、排熱回収機器17の代わりに燃料冷却器4を設け、SOFC3へ導入される空気を排燃料と熱交換することにより加熱する構成としている。これにより、SOFC3の高温運転が可能となり、発電効率が向上する。
【0045】
図9は、本発明の第9の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図である。本実施形態では、上記図7で示した、第7の実施形態の構成に対して、SOFC燃料再循環に通常の再循環ファン7を採用している。これにより、安価なファンが利用できる。但し、再生熱交換器1及び凝縮器19が必要となる。
【0046】
図10は、本発明の第10の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図である。本実施形態では、上記図9で示した、第9の実施形態の構成に対して、排熱回収機器17の代わりに燃料冷却器4を設け、SOFC3へ導入される空気を排燃料と熱交換することにより加熱する構成としている。これにより、SOFC3の高温運転が可能となり、発電効率が向上する。
【0047】
図11は、本発明の第11の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図である。本実施形態では、上記図7で示した、第7の実施形態の構成に加えて、CO変成器5出口における水素リッチなガスを、一部燃料再循環系統に戻し、SOFC3側へ供給する構成としている。これにより、燃料利用率が向上する。
【0048】
図12は、本発明の第12の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図である。本実施形態では、上記図8で示した、第8の実施形態の構成に加えて、CO変成器5出口における水素リッチなガスを、一部燃料再循環系統にリターンさせ、SOFC3側へ供給する構成としている。これにより、燃料利用率が向上する。
【0049】
なお、上記第11或いは第12の実施形態において、CO変成器5出口からのリターン系統を、凝縮器6出口からのリターン系統とすることにより、リターンさせるガスの余分な水分を取り除くことができ、SOFCの効率が上がる。また、冷却ができるので温度調節器18が不用となる。
【0050】
図13は、本発明の第13の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図である。本実施形態では、上記図9で示した、第9の実施形態の構成に加えて、CO変成器5出口における水素リッチなガスを、一部燃料再循環系統に戻し、SOFC3側へ供給する構成としている。これにより、燃料利用率が向上する。
【0051】
図14は、本発明の第14の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図である。本実施形態では、上記図10で示した、第10の実施形態の構成に加えて、CO変成器5出口における水素リッチなガスを、一部燃料再循環系統に戻し、SOFC3側へ供給する構成としている。これにより、燃料利用率が向上する。
【0052】
なお、上述した各実施形態においては、CO変成器5が用いられているが、水素利用装置8として、特に水素の純度を必要としない機器を使用する場合については、このようなCO変成器はなくても良い。また、燃料供給位置や、SOFC排燃料,排空気の分岐位置は、上記各実施形態で示した位置に限定されない。
【0053】
図15は、本発明の固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムに付加される、熱供給量増加運転システムの系統図である。同図に示すように、本例では上記第1〜第14の実施形態において、*1で示した経路からのSOFC排燃料の一部或いは全部、及び*2で示した経路からのSOFC排空気の一部或いは全部を混合する。そして、これを燃焼器20で燃焼させ、得られた高温ガスの排熱を排熱回収機器21により回収した後、このガスを煙突22から大気放出する。これにより、冷暖房,給湯等への熱供給量を増加させることができる。
【0054】
ところで、図16は、本発明の固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムに適用可能な、制御システムの系統図である。同図は、SOFC燃料再循環にエジェクタ方式を採用したシステムを制御する場合を例示している。そして、水素利用装置としては、SOFC以外の燃料電池を用いている。さらに、上記熱供給量増加運転システムを付加している。同図において、矢印で示したQinは入熱量、を、Qoutは出熱量を示している。また、#1〜#6は、燃料或いは空気の供給或いは再循環の系統、及びそのガス流量を示している。
【0055】
本システムでは、主たる制御量として、以下の8つの状態量がある。
▲1▼SOFC燃料側入口温度
▲2▼SOFC空気側入口温度
▲3▼SOFC入口燃料側,空気側圧力差
▲4▼水素利用装置燃料側入口温度
▲5▼水素利用装置空気側入口温度
▲6▼水素利用装置入口燃料側,空気側圧力差
▲7▼燃焼器出口温度
▲8▼CO変成器入口温度
また、水素利用装置にガスタービンを用いたシステムでは、上記▲4▼,▲5▼,▲6▼,▲8▼に代わり、タービン入口温度が制御量となる。
【0056】
同図において、#1より供給された燃料は、入熱量Qin1で加熱され、エジェクタ2を経てSOFC3へ導入される。SOFC3からの排燃料は、分岐部31で分岐され、一部は負圧によりエジェクタ2に戻り、SOFC3へと再循環される。また、排燃料の残りは更に分岐部32で分岐され、一部が出熱量Qout3で冷却されて、CO変成器5へ導入される。
【0057】
CO変成器5で変成された排燃料は、出熱量Qout4で冷却された後、分岐部34で分岐され、一部は#3からガス再循環ファン7を経て、混合部41で#1からの新しい燃料と混合され、SOFC3へと再循環される。また、残りの排燃料は水素利用装置8へ導入される。
【0058】
一方、#2より供給された空気は、押込ファン9を経て入熱量Qin2で加熱されて、SOFC3へ導入される。SOFC3からの排空気は、出熱量Qout1で冷却され、分岐部33で分岐される。そして、一部は更に出熱量Qout2で冷却され、更に分岐部37で分岐されて、一部は#6からガス再循環ファン7を経て、混合部41で#1からの新しい燃料と混合され、SOFC3へと再循環される。或いは後述するように煙突から大気放出される。また、分岐部37で分岐された残りの排燃料は水素利用装置8へ導入される。
【0059】
加えて、上述した分岐部32で分岐された残りの排燃料は、*1から燃焼器20へ導入される。また、上述した分岐部33で分岐された残りの排空気は、*2から燃焼器20へ導入される。そして、これらを混合して燃焼器20で燃焼させ、得られた高温ガスをQout5で冷却即ち排熱回収する。さらに、このガスは分岐部36で分岐されて、一部は#5からガス再循環ファン7を経て、混合部41で#1からの新しい燃料と混合され、SOFC3へと再循環される。また、残りのガスは上記#6からの排空気と混合部42で混合され、煙突から大気放出される。
【0060】
その他、水素利用装置8からの排燃料は、分岐部35で分岐されて、一部は#4からガス再循環ファン7を経て、混合部41で#1からの新しい燃料と混合され、SOFC3へと再循環される。
【0061】
以下、本制御システムの制御内容について説明する。図17は、本制御システムのブロック図である。同図に示すように、ここではSOFC排燃料の熱電比率指令をFF(フィードフォアード)制御の先行信号として用いる。ここで、熱電比率とは、SOFCと水素利用装置(他の燃料電池)の発電比率と、CO変成器や燃焼器での発熱も併せた発熱と発電の比率との、両方の概念を含んでいる。
【0062】
さて、この熱電比率指令を受けてFF制御51を行うと、上記▲1▼〜▲8▼の制御量における目標値が決まってくる。このとき、▲1▼〜▲8▼の実際の観測量が目標値に一致するようにFB(フィードバック)制御52を行うために、上記Qin,Qout,#で示された操作量を変化させる。以下に、その具体例を各実施例で示す。
【0063】
〔実施例1〕
▲1▼のSOFC燃料側入口温度は、入熱量Qin1により調整する。Qin1は、電気ヒータ等の外部熱源によるものでも、系統内高温部からの熱回収によるものでも良い。ちなみに上記各実施形態では、再生熱交換器或いは高温再循環ファンによっている。本実施例により、SOFC燃料側入口温度制御が可能となる。
【0064】
〔実施例2〕
▲2▼のSOFC空気側入口温度は、入熱量Qin2により調整する。Qin2は、電気ヒータ等の外部熱源によるものでも、系統内高温部からの熱回収によるものでも良い。ちなみに上記各実施形態では、主として高温空気予熱器によっている。本実施例により、SOFC空気側入口温度制御が可能となる。
【0065】
〔実施例3〕
▲3▼のSOFC入口燃料側,空気側圧力差は、空気流量#2或いはエジェクタ駆動ガス流量(#3or#4or#5or#6)により調整する。本実施例により、SOFC入口差圧制御が可能となる。
【0066】
〔実施例4〕
▲4▼の水素利用装置燃料側入口温度は、出熱量Qout4により調整する。Qout4は、外部のクーラーやボイラーによるものでも、系統内低温部への熱放出によるものでも良い。ちなみに上記各実施形態では、主として凝縮器によっている。本実施例により、水素利用装置燃料側入口温度制御が可能となる。
【0067】
〔実施例5〕
▲5▼の水素利用装置空気側入口温度は、出熱量Qout2により調整する。Qout2は、外部のクーラーやボイラーによるものでも、系統内低温部への熱放出によるものでも良い。本実施例により、水素利用装置空気側入口温度制御が可能となる。
【0068】
〔実施例6〕
▲6▼の水素利用装置入口燃料側,空気側圧力差は、空気流量#6により調整する。本実施例により、水素利用装置入口差圧制御が可能となる。
【0069】
〔実施例7〕
▲7▼の燃焼器出口温度は、出熱量Qout5により調整する。Qout5は、外部のクーラーやボイラーによるものでも、系統内低温部への熱放出によるものでも良い。ちなみに上記図15に示した実施形態では、排熱回収機器によっている。本実施例により、燃焼器出口温度制御が可能となる。
【0070】
〔実施例8〕
▲8▼のCO変成器入口温度は、出熱量Qout3により調整する。Qout3は、外部のクーラーやボイラーによるものでも、系統内低温部への熱放出によるものでも良い。ちなみに上記各実施形態では、再生熱交換器或いは燃料冷却器等によっている。本実施例により、CO変成器入口温度制御が可能となる。
【0071】
なお、上記実施例1から実施例8までの制御は、通常は単独で行われるものではなく、適宜組み合わされることにより、SOFCと水素利用装置の協調動作が行われる。
【0072】
〔実施例9〕
分岐部32の分配率を操作し、熱電比率指令を変える。本実施例により、ユーザーからの要求に応じた熱電比率可変運転が可能となる。
【0073】
〔実施例10〕
エジェクタ駆動ガス流量(#3or#4or#5or#6)を、昇温,降温,発電等の運転モードにより切り換える。本実施例により、運転モードに応じた最適(高効率)な駆動ガス組成の選択が可能となる。
【0074】
〔実施例11〕
水素利用装置にガスタービンを用いたシステムにおいて、排燃料と排空気による燃焼ガスにより、タービン入口空気温度を調整する。この場合、排燃料と排空気の供給量は、熱電比率を先行信号として用いて変化させる。本実施例により、タービン入口温度制御が可能となる。
【0075】
なお、特許請求の範囲で言う熱回収機器は、実施形態における各種熱交換器,排熱回収機器等に対応している。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、燃料利用率が高く、さらには発電効率,熱利用率を含めた総合効率を向上させた、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムを提供することができる。また、本システムに適用可能な制御システムにより、制御量に関する制約を遵守した運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図。
【図5】本発明の第5の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図。
【図6】本発明の第6の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図。
【図7】本発明の第7の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図。
【図8】本発明の第8の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図。
【図9】本発明の第9の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図。
【図10】本発明の第10の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図。
【図11】本発明の第11の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図。
【図12】本発明の第12の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図。
【図13】本発明の第13の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図。
【図14】本発明の第14の実施形態に係る、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムの系統図。
【図15】本発明の固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムに付加される、熱供給量増加運転システムの系統図。
【図16】本発明の固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システムに適用可能な、制御システムの系統図。
【図17】本制御システムのブロック図。
【符号の説明】
1 再生熱交換器
2 エジェクタ
3 SOFC
4 燃料冷却器
5 CO変成器
6,19 凝縮器
7 ガス再循環ファン
8 水素利用装置
9 押込ファン
10 高温空気予熱器
11,13 煙突
12,14 排熱回収機器
15 熱交換器
16 ガス再循環ファン
17 排熱回収機器
18 温度調節器
20 燃焼器
21 排熱回収機器
22 煙突
31〜37 分岐部
41,42 混合部

Claims (18)

  1. 燃料を水素と一酸化炭素を含むガスに改質しつつ該燃料により発電を行う固体酸化物形燃料電池と、
    前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料に含まれる一酸化炭素を水素に変換するCO変成器、及び前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料を該固体酸化物形燃料電池へ再循環する第1の再循環系統、及び前記CO変成器後段より前記第1の再循環系統へ再循環する第2の再循環系統を持つシステムと、
    前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料に含まれる水素を利用した作用を行う水素利用装置とを備えたことを特徴とする、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
  2. 前記固体酸化物形燃料電池で生じた排熱を回収する熱回収機器を備えたことを特徴とする請求項1に記載の、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
  3. 前記CO変成器で生じた排熱を回収する熱回収機器を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
  4. 燃料を水素と一酸化炭素を含むガスに改質しつつ該燃料により発電を行う固体酸化物形燃料電池と、該固体酸化物形燃料電池からの排燃料に含まれる水素を利用した作用を行う水素利用装置とを有し、
    前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料及び排空気の少なくとも一方は一部を分岐して、他方と混合し燃焼させる燃焼器を備えたことを特徴とする、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
  5. 前記固体酸化物形燃料電池で生じた排熱を回収する熱回収機器を備えたことを特徴とする請求項4に記載の、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
  6. 前記燃焼器で生じた排熱を回収する熱回収機器を備えたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
  7. 燃料を水素と一酸化炭素を含むガスに改質しつつ該燃料により発電を行う固体酸化物形燃料電池と、前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料に含まれる一酸化炭素を水素に変換するCO変成器、及び前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料に含まれる水素を利用した作用を行う水素利用装置とを有し、
    前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料及び排空気の少なくとも一方は一部を分岐して、他方と混合し燃焼させる燃焼器を備えたことを特徴とする、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
  8. 前記固体酸化物形燃料電池で生じた排熱を回収する熱回収機器を備えたことを特徴とする請求項7に記載の、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
  9. 前記CO変成器で生じた排熱を回収する熱回収機器を備えたことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
  10. 前記燃焼器で生じた排熱を回収する熱回収機器を備えたことを特徴とする請求項7〜請求項9のいずれかに記載の、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
  11. 前記水素利用装置は、水素を燃料として発電する燃料電池或いは水素ガスタービン或いは水素貯蔵装置であることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
  12. 前記固体酸化物形燃料電池及び前記水素利用装置における所定の各状態量を、フィードフォアード制御に掛かる熱電比率指令により協調させて制御するようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項4又は請求項7に記載の、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
  13. 前記所定の各状態量とは、前記固体酸化物形燃料電池における燃料側入口温度、及び空気側入口温度、及び入口燃料側,空気側圧力差、並びに前記水素利用装置における燃料側入口温度、及び空気側入口温度、及び入口燃料側,空気側圧力差であることを特徴とする請求項12に記載の、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
  14. 前記所定の各状態量として、前記水素利用装置の直前に配置したCO変成器の入口温度、及び前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料及び排空気を混合して燃焼させる燃焼器の出口温度を加えたことを特徴とする請求項13に記載の、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
  15. 前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料が前記CO変成器及び前記燃焼器へと分岐する分岐部の分配率を操作し、前記熱電比率指令を変えるようにしたことを特徴とする請求項14に記載の、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
  16. 前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料を再循環するエジェクタの駆動ガス流量を、運転モードにより切り換えるようにしたことを特徴とする請求項12に記載の、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
  17. 前記水素利用装置はガスタービンであり、前記所定の各状態量とは、前記固体酸化物形燃料電池における燃料側入口温度、及び空気側入口温度、及び入口燃料側,空気側圧力差、並びにタービン入口温度であることを特徴とする請求項12に記載の、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
  18. 前記所定の各状態量として、前記固体酸化物形燃料電池からの排燃料及び排空気を混合して燃焼させる燃焼器の出口温度を加えたことを特徴とする請求項17に記載の、固体酸化物形燃料電池を用いた水素利用システム。
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