JP2004199749A - 光学式ディスク記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高倍速書き込みを行う場合においても、ディスク全体に書き込んだ信号の品質を一律、高精度に確保できるようにする。
【解決手段】ROM109内のレーザ出力設定値および記録パルス設定値を初期設定値として読み出し、この初期設定値の値を少しずつ変えながらディスク101の複数箇所(内周部,中間部,外周部)にテスト書き込みを行い、書き込んだ信号を読み出し、読み出した信号(RF信号)の振幅、ジッタ、エラー率等を測定し、RF信号品質検証を行う。各箇所について最良の結果が得られたときのレーザ出力設定値および記録パルス設定値をテスト結果とし、このテスト結果とディスク101の型番とをテスト済みディスクのディスク情報としてテスト結果格納領域107に書き込む。テスト済みディスクと同型番のディスクがセットされた場合、テスト結果格納領域107からテスト結果を読み出して、データの書き込みを行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、セットされたCD−R(追記型光ディスク:Compact Disk-Recordable)やCD−RW(リライタブル型光ディスク:Compact Disk-Rewritable)などのディスクに光学的にデータを記録および再生する光学式ディスク記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の光学式ディスク記録再生装置においては、レーザ出力制御部に設定されるレーザ出力情報や記録パルス生成部に設定される記録パルス情報を利用して、セットされたディスクへのデータの書き込みを行っている。
【0003】
図5はCD−Rで用いられる記録パターン信号の一例である。この記録パターン信号は、ピークレーザ出力値H1、ライトレーザ出力値H2、及びそれぞれのレーザ出力のタイミングを制御するピークパルス時間T1、ライトパルス時間T2によってそのパターンが表される。
【0004】
この図5に示した記録パターン信号でいうと、レーザ出力制御部にはピークレーザ出力値H1およびライトレーザ出力値H2がレーザ出力情報として設定され、記録パルス生成部にはピークパルス時間T1およびライトパルス時間T2が記録パルス情報として設定される。この設定されたレーザ出力情報(レーザ出力設定値)および記録パルス情報(記録パルス設定値)を利用して、セットされたCD−Rへのデータの書き込みが行われる。
【0005】
CD−RやCD−RWには、例えばディスク特定情報として、ATIP(Absolute Time In Pre-groove )が書き込まれている。このATIPの中には、メーカ名や型番などのディスクの種別を示す種別情報と合わせて、そのディスクへの書き込みに使用するための基本的な情報(基本レーザー出力設定値、基本記録パルス設定値、最小記録開始アドレス、最大記録終了アドレス等)が登録されている。なお、DVD−R/RWの場合にはLPP(Land-Pre-Pit)、DVD+R/RWの場合にはADIP(Address-In-Pre-groove )などがディスク特定情報としてディスクに書き込まれる。
【0006】
また、CD−RやCD−RWには、データ書き込み時のレーザ出力設定値や記録パルス設定値の微調整を行うためのテスト領域がディスク最内周部に存在する。図6はCD−RやCD−RWにおける各種の領域を示し、101−1はリードアウト領域、101−2はプログラム領域、101−3はリードイン領域、101−4はPMA領域、101−5はディスク最内周部にテスト領域として設けられたPCA領域である。
【0007】
従来、CD−RやCD−RWなどのディスク101へのデータ書き込み時のレーザ出力設定値や記録パルス設定値の微調整は、PCA領域101−5を利用して、図7にそのフローチャートを示すような方法で行われている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
【0008】
なお、この方法では、ディスクのメーカや型番などの種別情報とそのディスクにデータを書き込む際に必要とされるレーザ出力設定値および記録パルス設定値とをディスク情報とし、このディスク情報を複数種類のディスクについて記したテーブルデータを作成し、装置内のメモリに記憶させておく。このメモリに記憶させるレーザ出力設定値や記録パルス設定値は、メーカや型番が異なる複数種類のディスクを実験用の装置にセットし、そのディスクにデータを良好に書き込むことができる値(初期値)として実験により求めたものである。
【0009】
〔レーザ出力設定値および記録パルス設定値の調整〕
CD−RやCD−RWなどのディスク101がセットされると(ステップ701)、装置内のマイクロコンピュータは、このディスク101に書き込まれているディスク特定情報からディスク101を特定するための種別情報として例えば型番を読み出し(ステップ702)、この型番と一致するディスク情報がテーブルデータ内にあるか否かを確認する(ステップ703)。
【0010】
型番が一致するディスク情報がテーブルデータ内にあった場合(ステップ703のYES)、装置内のマイクロコンピュータは、その型番が一致したディスク情報のレーザ出力設定値および記録パルス設定値を読み出し(ステップ704)、この読み出したレーザ出力設定値および記録パルス設定値を利用してPCA領域101−5へのテスト書き込みを行う(ステップ705)。そして、このテスト書き込みの結果をベースに、レーザ出力設定値や記録パルス設定値の微調整を行い(ステップ706)、ディスク101へのデータの本番書き込みを行う(ステップ707)。
【0011】
この場合、セットされたディスク101は実験用の装置で確かめられているディスクであり、テーブルデータ内のディスク情報から読み出されるレーザ出力設定値および記録パルス設定値は、そのディスクにデータを良好に書き込むことができる値として事前に求められているものである。したがって、レーザ出力設定値や記録パルス設定値を微調整するだけで、支障なくデータの書き込みを行うことが可能である。
【0012】
型番が一致するディスク情報がテーブルデータ内になかった場合(ステップ703のNO)、装置内のマイクロコンピュータは、セットされているディスクに書き込まれているディスク特定情報から基本レーザ出力設定値および基本記録パルス設定値を読み出し(ステップ708)、ステップ705以下の処理を上述と同様にして実行する。
【0013】
この場合、セットされているディスク101は実験用の装置では確かめられていない未知のディスクであり、このディスクから読み出される基本レーザ出力設定値や基本記録パルス設定値は、規格書(CD−R/RWの場合は通称「OrangeBook」)に沿った値である。この基本レーザ出力設定値や基本記録パルス設定値を微調整することにより、未知のディスク101に対してもデータの書き込みを行うことが可能となる。但し、微調整では調整しきれないディスクが生じることもあり、このようなディスクについては書き込み不良を起こし、読み出しエラーが頻発してしまう虞れがある。
【0014】
このような技術を利用し、現在市販されているCD−R/RWドライブでは、最大32倍速等の高速書き込みが行われるようになり、今後DVD系ディスクも含めて更なる高倍速化が行われる傾向にある。
【0015】
【特許文献1】
特開2000−163746号公報(段落〔0018〕〜〔0021〕、第3図)
【特許文献2】
特開2000−195063号公報(第1図)
【特許文献3】
特開平06−176368号公報(第3図)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、32倍速書き込み等の高倍速書き込み時には、スピンドルモータのトルク限界、ディスクの回転による振動等の影響を考慮し、回転速度一定方式(CAV方式)を用いてデータの書き込みを行う。このため、ディスクの内周側と外周側とでは、データの記録・再生時の線速度が2.6倍程度異なってくる。
【0017】
CD−RやCD−RW等のディスクでは、上述したように、ディスクの最内周部にテスト領域としてPCA領域が設けられており、このPCA領域へのテスト書き込みの結果に基づいてレーザ出力設定値や記録パルス設定値の微調整を行う。しかし、この調整方法では、回転速度一定方式とする高倍速書き込みを行う場合においては、最内周部部分でのテスト書き込みの結果は最内周付近の書き込み時には反映させることができるが、外周に行くに従ってテスト書き込みの結果と実際の書き込み品質に相違が生じてしまう。このため、回転速度一定方式とする高倍速書き込みを行う場合、ディスク全体に書き込んだ信号の品質を一律、高精度に確保することが困難であった。
【0018】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、高倍速書き込みを行う場合においても、ディスク全体に書き込んだ信号の品質を一律、高精度に確保することの可能な光学式ディスク記録再生装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、第1発明(請求項1に係る発明)は、ディスクの種別を示す種別情報とそのディスクにデータを書き込む際に必要とされるレーザ出力情報および記録パルス情報とをディスク情報とし、このディスク情報を複数種類のディスクについて記したテーブルデータを記憶するテーブルデータ記憶手段と、セットされたディスクに書き込まれている種別情報と一致するディスク情報がテーブルデータ内にあるか否かを確認するディスク情報確認手段と、このディスク情報確認手段によって種別情報が一致するディスク情報がテーブルデータ内にあることが確認された場合、その種別情報が一致したディスク情報のレーザ出力情報および記録パルス情報を初期設定情報として読み出し、この読み出した初期設定情報の値を少しずつ変えながらセットされたディスクの全領域中の予め定められた複数の任意な箇所にテスト書き込みを行い、各箇所について最良の結果が得られたときのレーザ出力情報および記録パルス情報をテスト結果とし、このテスト結果とそのディスクの種別情報とをテスト済みディスクのディスク情報としてテスト結果格納領域に書き込む手段とを設けたものである。
【0020】
この発明では、メーカや型番などのディスクの種別を示す種別情報とそのディスクにデータを書き込む際に必要とされるレーザ出力情報(レーザ出力設定値)および記録パルス情報(記録パルス設定値)とをディスク情報とし、このディスク情報を複数種類のディスクについて記したテーブルデータをメモリに記憶しておく。
ディスクがセットされると、そのディスクに書き込まれれている種別情報として例えば型番が読み出され、この読み出された型番と一致するディスク情報がテーブルデータ内にあるか否かが確認される。
型番が一致するディスク情報がテーブルデータ内にあれば、その型番が一致したディスク情報のレーザ出力設定値や記録パルス設定値が初期設定値として読み出され、この読み出された初期設定値の値を少しずつ変えながらセットされたディスクの全領域中の予め定められた複数の任意な箇所にテスト書き込みが行われ、各箇所について最良の結果が得られたときのレーザ出力設定値および記録パルス設定値がテスト結果として求められる。
例えば、ディスクの内周部、中間部、外周部の3箇所に記録パターンを少しずつ変えながらテスト書き込みが行われ、書き込まれた信号が読み出され、この読み出された信号(RF信号)に対して、振幅、ジッタ、エラー率等が測定され、各箇所についてこれらが最良となるようなレーザ出力設定値および記録パルス設定値がテスト結果として求められる。
そして、この各箇所について求められた最良の結果が得られたときのレーザ出力設定値および記録パルス設定値(テスト結果)とそのディスクの型番とが、テスト済みディスクのディスク情報としてテスト結果格納領域に書き込まれる。
【0021】
第2発明(請求項2に係る発明)は、第1発明において、種別情報が一致するディスク情報がテーブルデータ内にあることが確認されなかった場合、セットされたディスクに記録されているレーザ出力情報および記録パルス情報を初期設定情報として読み出す手段を設けたものである。
この発明によれば、ディスクに書き込まれれている種別情報として例えば型番が読み出され、この読み出された型番と一致するディスク情報がテーブルデータ内になかった場合、セットされたディスクに記録されている基本レーザ出力設定値および基本記録パルス設定値が初期設定値として読み出される。そして、第1発明と同様にして、この初期設定値の値を少しずつ変えながらセットされたディスクの全領域中の予め定められた複数の任意な箇所にテスト書き込みが行われ、各箇所について最良の結果が得られたときのレーザ出力設定値および記録パルス設定値がテスト結果として求められ、このテスト結果とそのディスクの型番とがテスト済みディスクのディスク情報としてテスト結果格納領域に書き込まれる。
【0022】
第3発明(請求項3に係る発明)は、第1発明又は第2発明において、セットされたディスクに書き込まれている種別情報と一致するテスト済みディスクのディスク情報がテスト結果格納領域に格納されているか否かを確認するテスト結果確認手段と、このテスト結果確認手段によって種別情報が一致するテスト済みディスクのディスク情報がテスト結果格納領域に書き込まれていることが確認された場合、その種別情報が一致したディスク情報のレーザ出力情報および記録パルス情報を利用してセットされたディスクへのデータの書き込みを行うデータ書込手段とを設けたものである。
この発明によれば、ディスクに書き込まれれている種別情報として例えば型番が読み出され、この読み出された型番と一致するテスト済みディスクのディスク情報がテスト結果格納領域に書き込まれているか否かが確認される。型番が一致するテスト済みディスクのディスク情報がテスト結果格納領域に書き込まれていれば、その型番が一致したテスト済みディスクのディスク情報のレーザ出力設定値や記録パルス設定値が読み出され、この読み出されたレーザ出力設定値や記録パルス設定値を利用してディスクへのデータの書き込みが行われる。すなわち、テスト結果格納領域にテスト済みディスクのディスク情報が書き込まれていれば、そのディスクと同型番のディスクに対しては複数の任意な箇所へのテスト書き込みが行われることがなく、直ちにテスト結果格納領域に書き込まれているレーザ出力設定値や記録パルス設定値(テスト結果)を利用してデータの書き込みが行われる。
【0023】
第4発明(請求項4に係る発明)は、第3発明において、種別情報が一致するテスト済みディスクのディスク情報がテスト結果格納領域に書き込まれていることが確認された場合、その種別情報が一致したテスト済みディスクのディスク情報のレーザ出力情報および記録パルス情報を利用してセットされたディスクの最内周部に設けられているテスト用の領域にテスト書き込みを行い、このテスト書き込みの結果に基づいてそのレーザ出力情報および記録パルス情報を微調整し、この微調整したレーザ出力情報および記録パルス情報を利用してセットされたディスクへのデータの書き込みを行うようにしたものである。
この発明によれば、ディスクに書き込まれれている種別情報として例えば型番が読み出され、この読み出された型番と一致するテスト済みディスクのディスク情報がテスト結果格納領域に書き込まれているか否かが確認される。型番が一致するテスト済みディスクのディスク情報がテスト結果格納領域に書き込まれていれば、その型番が一致したテスト済みディスクのディスク情報のレーザ出力設定値や記録パルス設定値が読み出される。そして、この読み出されたレーザ出力設定値や記録パルス設定値を利用してディスクの最内周部に設けられているテスト用の領域にテスト書き込みが行われ、このテスト書き込みの結果に基づいて微調整されたレーザ出力設定値や記録パルス設定値を利用してディスクへのデータの書き込みが行われる。
【0024】
第5発明(請求項5に係る発明)は、第1〜第4発明の何れかにおいて、テスト結果格納領域へのテスト済みディスクのディスク情報の書き込みが終了した後、セットされたディスクがオーバライト可能なディスクか否かをチェックし、オーバライト可能なディスクでなかった場合には、複数の任意な箇所へのテスト書き込みに使用したセクタを不良セクタとして登録するようにしたものである。
この発明によれば、セットされたディスクがCD−Rなどのオーバライト不可能なディスクであった場合、複数の任意な箇所へのテスト書き込みに使用したセクタは不良セクタとされ、使用が禁止される。
【0025】
第6発明(請求項6に係る発明)は、第1〜第5発明の何れかにおいて、テスト結果格納領域を、複数の任意な箇所にテスト書き込みを行ったディスク内に確保するようにしたものである。
この発明によれば、テスト結果格納領域はテスト済みのディスク内に確保されるので、本発明の装置内に設ける必要はない。この場合、データの本番書き込みを行う前に、本番書き込みを行うディスクと同一型番のテスト済みのディスクを本発明の装置にセットし、そのディスクのテスト結果格納領域からレーザ出力設定値や記録パルス設定値(テスト結果)を読み出す。
【0026】
第7発明(請求項7に係る発明)は、第1〜第5発明の何れかにおいて、テスト結果格納領域を、パーソナルコンピュータの記憶装置内に確保するようにしたものである。
この発明によれば、テスト結果格納領域はパーソナルコンピュータのハードディスク等の記憶装置内に確保されるので、本発明の装置内に設ける必要はない。この場合、本発明の装置とパーソナルコンピュータとを接続し、必要に応じてパーソナルコンピュータから、そのテスト結果格納領域に書き込まれている本番書き込みを行うディスクと同一型番のテスト済みのディスクのレーザ出力設定値や記録パルス設定値(テスト結果)の転送を受ける。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明の一実施の形態を示す光学式ディスク記録再生装置のブロック図である。
同図において、符号100で示す装置が本発明に係る光学式ディスク記録再生装置であり、この光学式ディスク記録再生装置100はパーソナルコンピュータ1と接続されている。
【0028】
パーソナルコンピュータ1には、光学式ディスク記録再生装置(以下、単に装置と呼ぶ)100にセットされるディスク101に書き込むデータの作成や装置100に対しての書き込み操作を行うためのアプリケーションソフトウェアとして、ライティングソフトウェア2が搭載されている。ライティングソフトウェア2はパーソナルコンピュータ1上で動作する。
【0029】
装置100において、ディスク101は、チャッキング113によってスピンドルモータ112の回転軸に固定される。図1はディスク101を装置100にセットした状態を示している。光学ピックアップ102は、レーザー出力制御部103からのレーザ出力設定値を受け、レーザ光をディスク101に対して照射する。また、光学ピックアップ102は、ディスク101より反射してきたレーザ光を受け、光量に応じた電気信号に変換する。
【0030】
再生信号処理部105は、光学ピックアップ102からの電気信号を受け、フォーカス、トラッキング等のサーボ制御に必要な各種エラー信号、及びディスク101に記録されているデータの再生に必要なRF信号を読み取る。
データプロセッサ106は、ディスク101からのデータ再生時には再生信号処理部105からのRF信号を元にデータを復調し、ホストインターフェイス(I/F)114を介してパーソナルコンピュータ1に転送する。また、データプロセッサ106は、RF信号の読み出しビットレートを元に、再生時のスピンドル制御用のドライブ信号の生成を行う。
【0031】
また、データプロセッサ106は、ディスク101へのデータ記録時には、パーソナルコンピュータ1からホストインターフェイス114を介して記録するデータを受け取り、ディスク101に記録するRF信号の形式に合わせてデータの変調を行う。また、データプロセッサ106は、ディスク101にあらかじめ記録してある信号(Wobble信号)を、再生信号処理部105より読み出し、記録時のスピンドル制御用のドライブ信号の生成を行う。
【0032】
データプロセッサ106は、その他に、スピンドルサーボ制御部111から出力されるスピンドルモータ112の回転位置インデックス信号を受け、スピンドルのCAV(回転速度一定)制御用のドライブ信号の生成も行う。
【0033】
記録パルス生成部104は、データプロセッサ106からRF信号の元となる変調後のデータを受け取り、ディスク101に対してRF信号を記録するために必要なレーザ照射時間を制御するライトパルス、ピークパルス等の各種記録パルスを生成する。
【0034】
フォーカス/トラッキングサーボ制御部110は、再生信号処理部105にて生成したフォーカス、及びトラッキングエラー信号を元に、フォーカス、及びトラッキングの駆動信号を生成し、光学ピックアップ102内のフォーカス、及びトラッキングアクチュエータの制御を行う。
【0035】
スピンドルサーボ制御部111は、データプロセッサ106からスピンドルドライブ信号を受け、スピンドルモータ112を駆動する。また、スピンドルモータ112の回転軸の位置に応じた回転位置インデックス信号を生成する。
マイクロコンピュータ117は、データプロセッサ106をはじめとする装置100全体の制御を行う。
【0036】
RAM108は、マイクロコンピュータ117に接続され、装置100の制御のためのワーク領域として使用される。
ROM109は、マイクロコンピュータ117に接続され、装置100の制御プログラムが格納されている。
【0037】
また、この装置100では、ディスクのメーカや型番などの種別情報とそのディスクにデータを書き込む際に必要とされるレーザ出力設定値および記録パルス設定値とをディスク情報とし、このディスク情報を複数種類のディスクについて記したテーブルデータを作成し、ROM109に記憶させている。このROM109に記憶させるレーザ出力設定値や記録パルス設定値は、メーカや型番が異なる複数種類のディスクを実験用の装置にセットし、そのディスクにデータを良好に書き込むことができる値(初期値)として実験により求めたものである。
【0038】
テスト結果格納領域107には、セットされたディスク101に対して行う後述する複数箇所への書き込みテストによって得られた各箇所の最良の記録パルス設定値、及びレーザ出力設定値が格納される。テスト結果格納領域107はフラッシュメモリ等の不揮発メモリを用いて構成される。
【0039】
なお、本実施の形態において、ディスク101はCD−RあるいはCD−RWとし、ディスク特定情報としてATIPが書き込まれているものとする。すなわち、ディスク101には、メーカ名や型番などのディスクの種別を示す種別情報と合わせて、規格書に沿った基本レーザ出力設定値や基本記録パルス設定値などが書き込まれているものとする。
【0040】
次に、この装置100における特徴的な動作について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。このフローチャートの処理動作は主としてマイクロコンピュータ117が行う。
【0041】
ディスク101がセットされると(ステップ201)、マイクロコンピュータ117は、このディスク101に書き込まれているディスク特定情報から種別情報として型番を読み出し(ステップ202)、型番が一致するディスク情報がテスト結果格納領域107内にあるか否かを確認する(ステップ203)。
【0042】
〔型番が一致するディスク情報がテスト結果格納領域内になかった場合〕
ここで、ディスク101は、後述する複数箇所への書き込みテストが行われていない初めての型番のディスクであるとする。この場合、テスト結果格納領域107内には、型番が一致するディスク情報はない。したがって、ステップ203のNOに応じて、ステップ204へ進む。
【0043】
〔型番が一致するディスク情報がテーブルデータ内にあった場合〕
ステップ204において、マイクロコンピュータ117は、型番が一致するディスク情報がROM109のテーブルデータ内にあるか否かを確認する。ROM109のテーブルデータ内に型番が一致するディスク情報があれば(ステップ204のYES)、マイクロコンピュータ117は、その型番が一致したディスク情報のレーザ出力設定値および記録パルス設定値を初期設定値として読み出し、レーザ出力設定値をレーザ出力制御部103へ、記録パルス設定値を記録パルス生成部104に設定する(ステップ205)。
【0044】
次に、マイクロコンピュータ117は、パーソナルコンピュータ1から転送されてきたデータをディスク101に対して書き込む際に使用する倍速と同じ速度でスピンドルモータ112を駆動させた状態で、ディスク101の全領域中の任意の複数箇所をテスト書き込み箇所として選択する。本実施の形態では、図3にディスク101の概略を示すように、内周部、中間部、外周部の3箇所(S1、S2、S3)をテスト書き込み箇所として選択する。
【0045】
そして、マイクロコンピュータ117は、初期設定値として設定したレーザ出力設定値および記録パルス設定値の値を少しずつ変えながら、すなわち記録パターン信号のパターンを少しずつ変えながら、テスト書き込み箇所S1,S2,S3のそれぞれについてテスト書き込みを行う(ステップ206)。
【0046】
図4はCD−Rのテスト書き込みに用いられる変化パターンの一例である。このように、ピークレーザ出力値H1やライトレーザ出力値H2、ピークパルス時間T1やライトパルス時間T2を少しずつ変化させたパターンを、すなわちレーザ出力設定値や記録パルス設定値を少しずつ変化させた記録パターン信号を、各EFM長(3T〜11T)毎、及びテスト書き込み箇所S1,S2,S3毎に書き込む。
【0047】
この記録パターン信号のテスト書き込みは、記録パルス生成部104への記録パルスの設定値とレーザー出力制御部103へのレーザ出力設定値を複数段階切り替えながら行うが、記録パターン信号のテスト書き込みを行う毎に、書き込まれた信号を読み出し、この読み出した信号(RF信号)の振幅、ジッタ、及びエラー率の測定等のRF信号品質検証を行う(ステップ207)。
【0048】
このテスト書き込みとRF信号品質検証とを繰り返し、テスト箇所S1,S2,S3のそれぞれについてRF信号の品質が最良となったときのレーザー出力設定値および記録パルス設定値をテスト結果とし、このテスト結果とディスク101の型番とをテスト済みディスクのディスク情報としてテスト結果格納領域107に書き込む(ステップ208)。
【0049】
そして、セットされているディスク101がオーバライト(上書き)可能なディスクであるか否かをチェックする(ステップ209)。ここで、ディスク101がCD−Rであった場合、オーバライトが不可能なディスクであると判断し(ステップ209のNO)、テスト書き込みを行った箇所S1,S2,S3を不良セクタとして登録し、使用を禁止する(ステップ210)。例えば、CD−RWで使用されている「Mount Rainier 」規格により、不良セクタ管理を行い、使用不可にする。したがって、この場合、ステップ211での本番書き込みでは、テスト書き込みでは未使用であった領域のみ、本来のデータ記録領域として使用することが可能となる。
【0050】
ディスク101がCD−RWであった場合には、オーバライトが可能なディスクであると判断し(ステップ209のYES)、テスト書き込みを行った箇所S1,S2,S3の不良セクタとしての登録は行わない。したがって、この場合、ステップ211での本番書き込みでは、テスト書き込みを行った領域についても、通常のデータ記録済み領域と同様に、本来のデータを上書きすることが可能となる。
【0051】
なお、ステップ211での本番書き込みでは、ステップ208で求めたテスト結果、すなわちテスト箇所S1,S2,S3における最良の結果が得られたときのレーザー出力設定値および記録パルス設定値を利用して、ディスク101の内周部,中間部,外周部へのデータ書き込みを行う。
【0052】
〔型番が一致するディスク情報がテーブルデータ内になかった場合〕
ステップ204において、ROM109のテーブルデータ内に型番が一致するディスク情報がなかった場合には(ステップ204のNO)、マイクロコンピュータ117は、セットされているディスク101に書き込まれているディスク特定情報から基本レーザ出力設定値および基本記録パルス設定値を初期設定値として読み出し、レーザ出力設定値をレーザ出力制御部103へ、記録パルス設定値を記録パルス生成部104に設定し(ステップ212)、ステップ206以下の処理を上述と同様にして実行する。
【0053】
この場合、セットされたディスク101は実験用の装置では確かめられていない未知のディスクであり、このディスク101から読み出される基本レーザ出力設定値や基本記録パルス設定値は、規格書に沿った値である。ステップ206以下の処理では、この未知のディスク101から読み出された基本レーザ出力設定値および基本記録パルス設定値の値を少しずつ変えながら、テスト書き込み箇所S1,S2,S3のそれぞれについてテスト書き込みが行われる。そして、書き込んだ信号がRF信号として読み出され、読み出されたRF信号の振幅、ジッタ、及びエラー率の測定等のRF信号品質検証が行われ、テスト箇所S1,S2,S3のそれぞれについて最良の結果が得られたときのレーザー出力設定値および記録パルス設定値がテスト結果として求められる。したがって、セットされたディスク101が未知のディスクであっても、高確率で適切なレーザ出力設定値および記録パルス設定値が得られるものとなり、書き込み不良を起こしたり、読み出しエラーが頻発してしまう虞れが大幅に軽減される。
【0054】
最近では、外国メーカ等から次々と新しいディスクが発売されており、書き込みドライブとして対応しなければならないディスクの範囲が急速に広がっている。従来の方法では、ディスク101の最内周部のPCA領域101−5へテスト書き込みを行い、そのテスト書き込みの結果をベースにディスク101から読み出した基本レーザ出力設定値および記録記録パルス設定値を微調整するだけであったために、微調整では調整しきれないディスクが生じ、書き込み不良を起こしたり、読み出しエラーが頻発してしまう虞れが高かった。このような心配をなくすには、新規にディスクが発売される毎に、そのディスクにデータを良好に書き込むことができるレーザ出力設定値および記録パルス設定値を実験によって求め、テーブルデータを更新しなければならない。しかし、頻繁に新しいディスクが発売されている昨今では、テーブルデータを最新版に更新することは困難である。
【0055】
これに対し、本実施の形態では、セットされたディスク101が未知のディスクであっても、高確率で適切なレーザ出力設定値および記録パルス設定値を得ることができるので、書き込み不良を起こしたり、読み出しエラーが頻発してしまう虞れがなく、またROM109に記憶させるテーブルデータを頻繁に更新する必要もなくなる。
【0056】
〔型番が一致するディスク情報がテスト結果格納領域にあった場合〕
上述においては、セットされたディスク101を、複数箇所への書き込みテストが行われていない初めての型番のディスクであるものとした。以下の説明では、セットされたディスク101の型番は、すでに複数箇所への書き込みテストが行われたテスト済みディスクと同一型番であるとする。
【0057】
マイクロコンピュータ117は、ディスク101がセットされると(ステップ201)、このセットされたディスク101のディスク特定情報よりその型番を読み出し(ステップ202)、その読み出した型番と一致するディスク情報がテスト結果格納領域107にあるか否かをチェックする(ステップ203)。この場合、セットされたディスク101はすでに複数箇所への書き込みテストが行われたテスト済みディスクと同一型番であるので、テスト結果格納領域107内にはその型番と一致するディスク情報が書き込まれている。
【0058】
したがって、ステップ203での判断結果はYESとなり、マイクロコンピュータ117はステップ213への処理へと進む。ステップ213では、テスト結果格納領域107から型番が一致するディスク情報のレーザ出力設定値および記録パルス設定値を読み出し、レーザ出力設定値をレーザ出力制御部103へ、記録パルス設定値を記録パルス生成部104に設定する。
【0059】
そして、マイクロコンピュータ117は、ディスク101の最内周のPCA領域101−5へのテスト書き込みを行う(ステップ214)。そして、このテスト書き込みによりPCA領域101−5へ書き込んだ信号をRF信号として読み出し、読み出したRF信号の振幅、ジッタ、及びエラー率の測定等のRF信号品質検証を行うことにより、テスト結果格納領域107に格納されているテスト結果が妥当であるか否かを検証し、必要であればテスト箇所S1,S2,S3より得た各箇所のレーザ出力設定値および記録パルス設定値(テスト結果)の微調整を行う(ステップ215)。そして、ステップ211へ進んで、ディスク101へのデータの本番書き込みを行う。
【0060】
同一メーカ、同一型番のディスクであれば、ディスク自体の記録特性についてのバラツキは殆どないと考えられるので、テスト済みの同じ型番のディスクがセットされた場合には、テスト結果格納領域107から同一型番のテスト済みのディスクのテスト結果を読み出してデータの書き込みを行うことにより、ステップ206〜208による複数箇所へのテスト書き込みを一々繰り返さなくても、最適なデータ書き込みを行うことが可能となる。なお、本実施の形態では、ディスク自体の記録特性についてのバラツキを考慮し、ステップ213〜215の処理によって微調整を行うようにしている。
【0061】
また、本実施の形態では、ステップ206〜208の処理を行うことによって、装置100毎の個体差を考慮した最適なデータ書き込みを行うことが可能となる。すなわち、ROM109に設けられたテーブルデータ内のディスク情報から読み出されるレーザ出力設定値および記録パルス設定値は、そのディスクにデータを良好に書き込むことができる値として実験により求められているものである。装置100には、レーザダイオードやレーザ出力をモニタするためのモニタダイオードの特性バラツキ等の個体差があり、実験で求められたレーザ出力設定値や記録パルス設定値が最適なものであるとは限らない。本実施の形態では、この実験により得られたレーザ出力設定値および記録パルス設定値を複数箇所について調整することによって、装置100毎の個体差を考慮した最適なデータ書き込みを行うことが可能となる。
【0062】
なお、上述した実施の形態では、装置100内にテスト結果格納領域107を設けたが、複数箇所へのテスト書き込みを行ったテスト済みのディスク101自体にテスト結果格納領域107を確保するようにしてもよい。この場合、本番書き込みを行う前に、本番書き込みを行うディスクと同一型番のテスト済みのディスクを装置100にセットし、そのディスクのテスト結果格納領域からレーザ出力設定値や記録パルス設定値(テスト結果)を読み出す。このようにすることによって、装置100のブロック構成を従来のものと変更することなく、本発明を適用することが可能となる。
【0063】
また、上述した実施の形態では、装置100内にテスト結果格納領域107を設けたが、パーソナルコンピュータ1のハードディスク等の記憶装置内にテスト結果格納領域107を確保するようにしてもよい。この場合、パーソナルコンピュータ1とライティングソフトウェア2とを連動させることにより、テスト結果をパーソナルコンピュータ1のハードディスクなどの記憶装置内に格納し、必要に応じてライティングソフトウェア2を経由してテスト結果を装置100に転送することによって、装置100のブロック構成を従来のものと変更することなく本発明を適用することが可能となる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように本発明によれば、セットされたディスクに書き込まれている種別情報と一致するディスク情報のレーザ出力情報および記録パルス情報を初期情報として読み出し、この読み出した初期設定情報の値を少しずつその初期設定情報の値を変えながらセットされたディスクの全領域中の予め定められた複数の任意な箇所にテスト書き込みを行い、各箇所について最良の結果が得られたときのレーザ出力情報および記録パルス情報をテスト結果とし、このテスト結果とそのディスクの種別情報とをテスト済みディスクのディスク情報としてテスト結果格納領域に書き込むようにようにしたので、テスト済みのディスクとメーカや型番ななどが同じである同一種別のディスクがセットされた場合には、テスト結果格納領域に書き込まれている同一種別のディスクより得られた各箇所のテスト結果を使用することにより、高倍速書き込みとした場合であっても、ディスク全体に書き込んだ信号の品質を一律、高精度に確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す光学式ディスク記録再生装置のブロック図である。
【図2】この光学式ディスク記録再生装置における特徴的な動作を説明するフローチャートである。
【図3】この光学式ディスク記録再生装置にセットされるディスクにおいて選択されるテスト箇所を示す正面図である。
【図4】CD−Rのテスト書き込みに用いられる変化パターンの一例を示す図である。
【図5】CD−Rで用いられる記録パルス信号の一例を示す図である。
【図6】CD−RやCD−RWにおける各種の領域を示す正面図である。
【図7】従来の光学式ディスク記録再生装置におけるレーザ出力設定値および記録パルス設定値の調整方法を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…パーソナルコンピュータ、2…ライティングソフトウェア、100…光学式ディスク再生装置、101…ディスク、101−5…PCA領域、S1,S2,S3…テスト箇所、102…光学ピックアップ、103…レーザ出力部、104…記録パルス生成部、105…再生信号処理部、106…データプロセッサ、107…テスト結果格納領域、108…RAM、109…ROM、110…フォーカス/トラッキングサーボ制御部、111…スピンドルサーボ制御部、112…スピンドルモータ、113…チャキング、114…ホストインターフェイス、117…マイクロコンピュータ。

Claims (7)

  1. ディスクの種別を示す種別情報とそのディスクにデータを書き込む際に必要とされるレーザ出力情報および記録パルス情報とをディスク情報とし、このディスク情報を複数種類のディスクについて記したテーブルデータを記憶するテーブルデータ記憶手段と、
    セットされたディスクに書き込まれている種別情報と一致するディスク情報が前記テーブルデータ内にあるか否かを確認するディスク情報確認手段と、
    このディスク情報確認手段によって種別情報が一致するディスク情報が前記テーブルデータ内にあることが確認された場合、その種別情報が一致したディスク情報のレーザ出力情報および記録パルス情報を初期設定情報として読み出し、この読み出した初期設定情報の値を少しずつ変えながら前記セットされたディスクの全領域中の予め定められた複数の任意な箇所にテスト書き込みを行い、各箇所について最良の結果が得られたときのレーザ出力情報および記録パルス情報をテスト結果とし、このテスト結果とそのディスクの種別情報とをテスト済みディスクのディスク情報としてテスト結果格納領域に書き込む手段と
    を備えたことを特徴とする光学式ディスク記録再生装置。
  2. 請求項1に記載された光学式ディスク記録再生装置において、
    前記ディスク情報確認手段によって種別情報が一致するディスク情報が前記テーブルデータ内にあることが確認されなかった場合、前記セットされたディスクに記録されている基本レーザ出力情報および基本記録パルス情報を前記初期設定情報として読み出す手段
    を備えたことを特徴とする光学式ディスク記録再生装置。
  3. 請求項1又は2に記載された光学式ディスク記録再生装置において、
    セットされたディスクに書き込まれている種別情報と一致するテスト済みディスクのディスク情報が前記テスト結果格納領域に書き込まれているか否かを確認するテスト結果確認手段と、
    このテスト結果確認手段によって種別情報が一致するテスト済みディスクのディスク情報が前記テスト結果格納領域に書き込まれていることが確認された場合、その種別情報が一致したディスク情報のレーザ出力情報および記録パルス情報を利用して前記セットされたディスクへのデータの書き込みを行うデータ書込手段と
    を備えたことを特徴とする光学式ディスク記録再生装置。
  4. 請求項3に記載された光学式ディスク記録再生装置において、
    前記データ書込手段は、
    前記テスト結果確認手段によって種別情報が一致するテスト済みディスクのディスク情報が前記テスト結果格納領域に書き込まれていることが確認された場合、その種別情報が一致したテスト済みディスクのディスク情報のレーザ出力情報および記録パルス情報を利用して前記セットされたディスクの最内周部に設けられているテスト用の領域にテスト書き込みを行い、このテスト書き込みの結果に基づいてそのレーザ出力情報および記録パルス情報を微調整し、この微調整したレーザ出力情報および記録パルス情報を利用して前記セットされたディスクへのデータの書き込みを行う
    ことを特徴とする光学式ディスク記録再生装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載された光学式ディスク記録再生装置において、
    前記テスト結果格納領域へのテスト済みディスクのディスク情報の書き込みが終了した後、前記セットされたディスクがオーバライト可能なディスクか否かをチェックし、オーバライト可能なディスクでなかった場合には、前記複数の任意な箇所へのテスト書き込みに使用したセクタを不良セクタとして登録する手段
    を備えたことを特徴とする光学式ディスク記録再生装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載された光学式ディスク記録再生装置において、
    前記テスト結果格納領域は、前記複数の任意な箇所にテスト書き込みを行ったディスク内に確保される領域であることを特徴とする光学式ディスク記録再生装置。
  7. 請求項1〜5の何れか1項に記載された光学式ディスク記録再生装置において、
    前記テスト結果格納領域は、パーソナルコンピュータの記憶装置内に確保される領域であることを特徴とする光学式ディスク記録再生装置。
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