JP2004198686A - デジタルカメラ - Google Patents

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Kazutoshi Sudo
一敏 須藤
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

【課題】不当な再使用を防止するとともに、組立て及び分解作業を容易に行うことができるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】前カバー5の底部には、形状記憶樹脂からなる結合部材12が設けられている。後カバー6の底部には、開口部13が形成されている。開口部13は、貫通孔13a、段差部13b、シール貼り付け部13cとから構成されている。前カバー5と後カバー6とを結合する場合、結合部材12を、貫通孔13aに挿通させる。次に、加熱コテ14を、結合部材12の外部に突出している部分に押し当てることによって、かしめ頭15を形成する。このように前カバー5と後カバー6とをかしめ結合させる。最後に、シール部材10をシール貼り付け部13cに貼り付け、結合部材12を開口部13内に密封する。結合を解除する場合は、結合部材12を形状回復温度まで加熱すれば良い。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラに関し、さらに詳しくは、不当な再使用を防止するとともに、組立て及び分解作業を容易に行うことができるデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、デジタルカメラを構成する複数の外装部材は、ネジ、かしめ、ビスなどによって強固に結合されており、分離、分解しないように組み立てられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらによる結合を解除することはそれほど難しいことではなく、メーカ以外の者でも容易に結合を解除することができてしまう。例えば、ネジによる結合の解除にはネジ回しによる回転動作、また、かしめ、ビスなどでは工具を利用し結合部をゆるめる動作もしくは部分的な破壊を行うことによって簡単に結合が解除される。このようにして容易に外装部材の結合が解除されると、デジタルカメラの海賊版も容易に作られてしまい、正規のデジタルカメラを製造販売しているメーカが、多大な不利益を被ることになるといった問題が発生する。
【0004】
また、メーカによるデジタルカメラの組立て及び分解作業においては、例えば、外装部材の結合にネジを用いた場合、ネジを締めたり、解放したりする段取りに多大な時間が費やされるため、作業性が悪くなるという問題が発生する。
【0005】
本発明は、上記問題点を考慮してなされたもので、デジタルカメラを構成している複数の外装部材を結合させる結合部材に工夫を施すことによって、デジタルカメラの不当な再使用を防止するとともに、デジタルカメラの組立て及び分解作業を容易に行うことができるようにしたデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1のデジタルカメラは、複数の外装部材を結合させる結合部材を備えたものであり、前記結合部材の少なくとも一部が、形状記憶材料で形成され、前記結合部材は結合力を有する形状で前記複数の外装部材を結合させ、前記結合部材を加熱又は冷却することによって予め記憶した結合力のない形状に変形し、前記結合を解除することを特徴とする。
【0007】
請求項2のデジタルカメラは、前記結合部材と、前記複数の外装部材のうちの少なくとも一つとを一体に形成したものであって、部品点数を増やすことなく前記複数の外装部材を結合させることができるものである。
【0008】
請求項3のデジタルカメラは、前記複数の外装部材のうちのいずれかの外装部材に、前記結合部材の少なくとも一部が外部に露呈する開口部を形成し、前記開口部をシール部材によって密封したものである。デジタルカメラを分解する場合には、シール部材を剥がしてから、開口部から露呈する結合部材を加熱又は冷却する。したがって、分解作業を行うには、必然的にまずシール部材を剥がさなければならないので、シール部材が剥がされているか否かを確認することによって、分解作業が行われたか否かを判別することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明を実施したデジタルカメラ2の外観斜視図である。カメラボディ3は薄型の略直方体形状に構成されており、カメラボディ3をなす外装部材4は前カバー5と後カバー6とから構成されている。
【0010】
前カバー5の前面にはスライド操作自在な半月状のレンズバリア7が組み付けられている。レンズバリア7を開放位置にスライドさせると撮影レンズ8、ストロボ発光部9が露呈するように構成されている。後カバー6の底部には機銘が印刷されたシール部材10が取り付けられている。
【0011】
図2は前カバー5及び後カバー6の概略断面図である。前カバー5の底部には、凸型結合部11が設けられている。この凸型結合部11は、前カバー5と形状記憶樹脂からなる結合部材12とから構成されたものであり、結合部材12が、突起部11aとして前カバー5と一体になるように設けられている。また、前カバー5の左右両側面には、ネジ孔(不図示)が形成されている。
【0012】
結合部材12を構成している形状記憶樹脂には、ウレタンエラストマー「ダイアリィ」(三菱重工(株)、形状復元温度:55℃)を使用している。この形状記憶樹脂は結晶部分とアモルファス部分から構成されており、結晶部分が形状を固定する固定相となり、アモルファス部分がゴム弾性を示し固化と軟化を繰り返す可逆相となる。また、上記形状記憶樹脂は、固定相である結晶の融点温度(200℃)以上にすると、固定相、可逆相ともに溶融状態になる。上記形状記憶樹脂を約200℃に加熱し、流動状態にして、結合部材12(突起部11a)を、図3(a)に示すような形状して、この形状を維持した状態で、常温まで冷却することによって形状記憶樹脂が部分結晶化(固定相の出現)する。このようにして、原形となる形状、つまり図3(a)に示すような結合部材12(突起部11a)の形状が記憶される。
【0013】
後カバー6の底部には、凸型結合部11の突起部11aが挿通され、突起部11aを外部に露呈させる開口部13が形成されている。この開口部13は、貫通孔13a、貫通孔13aの周囲に形成されている段差部13b、さらに段差部13bの周囲に形成されているシール貼り付け部13cとから構成されている。また、後カバー6の左右両側面には、ネジ孔(不図示)が形成されている。
【0014】
次に、本発明のデジタルカメラ2の作用について説明する。図3(a)は、前カバー5及び後カバー6の要部断面図である。前カバー5と後カバー6とを結合させてカメラボディ3を構成する場合、まず、前カバー5と後カバー6とを、左右両側面にてネジ留めする。次に、前カバー5の凸型結合部11に設けられている突起部11aを、後カバー6の開口部13に形成されている貫通孔13aに挿通させる。
【0015】
挿通後、図3(b)に示すように、開口部13から突出している突起部11aを、加熱しながら押圧できる加熱コテ14を用い、突起部11aを構成する形状記憶樹脂のアモルファス部分が軟化する温度である形状復元温度、すなわちガラス転移温度(55℃)以上に加熱して弾性状態にする。
【0016】
この加熱状態において、突起部11aを押し潰し、図3(c)に示すように、段差部13bにてかしめ頭15を形成する。突起部11aをかしめ頭15のような結合力を有する形状に変形させた後、この変形を保持しながら再び55℃未満(例えば常温)に冷却して、後カバ6ーを、前カバー5とかしめ頭15とでかしめ結合させる。形状記憶樹脂は、内部に応力を残したまま再び非弾性状態になり、前カバー5及び後カバー6の結合状態は維持される。
【0017】
前カバー5と後カバー6とを結合させた後、後カバー6の開口部13に形成されているシール貼り付け部13cに、機銘が印刷されたシール部材10を貼り付け、外部に露呈しているかしめ頭15を開口部13内に密封する。
【0018】
一方、この結合された前カバー5と後カバー6とを分解するには、まず、開口部13に形成されたシール貼り付け部13cに貼り付けられているシール部材10を剥がす。次に、かしめ頭15が形成された結合部材12を、形状記憶樹脂のアモルファス部分のみが軟化する温度領域である形状復元領域T(200℃>T≧55℃)まで加熱する。
【0019】
この加熱によって、かしめ頭15が形成された結合部材12は弾性状態になり、予め記憶した結合力のない形状、つまり、図3(a)に示すような形状に復元する。その後、常温に冷却すると、形状記憶樹脂は非弾性状態になり、予め記憶した結合力のない形状を維持する。後は、図3(a)に示すように、開口部13から突起部11aを取り外せば良い。
【0020】
このように、形状記憶樹脂からなる結合部材12を、前カバー5と一体に設けるようにしたので、ネジやビスなどを用いずに、前カバー5と後カバ6ーとを結合させることができ、部品点数を増やすことなく容易に結合させることが可能となる。
【0021】
また、結合部材12の形状回復温度については、デジタルカメラ2を製造したメーカ以外の者は知り得ないため、不当な分解を阻止することができる。
【0022】
上記実施形態では、前カバー5と後カバ6ーとを分解する場合、まず、結合部材12を外部に露呈させるために、結合部材12を、開口部13内にて密封しているシール部材10を剥がす作業が、必然的に行われるような構成になっている。このように、前カバー5と後カバー6とを結合する結合部を、シール部材10下に設けることによって、分解作業が行われたか否か、または行われようとしたか否かを判別することができる。
【0023】
つまり、仮に、デジタルカメラ2を製造販売しているメーカ以外の者が、分解を図ろうとし、シール部材10を剥がした場合、または剥がそうと試みた場合、シール部材10の残骸が、開口部13のシール取り付け部13cや結合部材12のかしめ頭15などに付着してしまう。また、シール部材10を剥がす際には、シール部材10が損傷してしまうので、剥がしたシール部材10を再び貼り付けたとしても、元通りの状態を再現することは難しい。いずれにしても、シール部材10を剥がしたことが見破られてしまうような構成になっている。
【0024】
メーカが、デジタルカメラ2を分解し、再び組み立てた場合には、新規のシール部材10を貼り付けることができる。このように本発明のデジタルカメラ2は、新規のシール部材10を所有していないメーカ以外の者が、デジタルカメラ2を分解した場合、それが分かるような構成になっている。よって、メーカ以外の者が行う分解行為を防止することができる。
【0025】
上記実施形態では、前カバー5と後カバー6とを、左右両側面にてネジ留めし、カメラボディ3の底部にて、形状記憶樹脂からなる結合部材12を用いた結合を施したが、これに限定することなく、左右両側面においても、形状記憶樹脂からなる結合部材12を用いて前カバー5と後カバー6とを結合するようにしても良い。このように、上下左右のいずれの箇所においても、形状記憶樹脂からなる結合部材による前カバー5と後カバー6との結合を行うことが可能である。
【0026】
また、上記実施形態では、形状記憶樹脂を用いたが、これに限らず、形状記憶合金、又は形状記憶合金と形状記憶樹脂とを組み合わせたものなどを用いても良い。
【0027】
図4(a)は、本発明の第2の実施形態を示す要部断面図である。以下、上記実施形態と同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。第2の実施形態は、前カバー5と後カバー6とを、独立した結合部材20を介して結合させるというものである。
【0028】
結合部材20は、形状記憶合金からなり、端部にはフランジ20aが形成されている。この結合部材20は、ある設定温度(例えば90℃)に加熱した状態(加熱手段は図示せず)では図4(a)に示すようなまっすぐな状態になっている。
【0029】
前カバー5の底部には、結合部材20を挿通し固定するための留め孔21が設けられている。留め孔21は、貫通孔21aと、係合部21bとから構成されている。係合部21bは、変形後の結合部材20が係合するように、傾斜面を有した形状に形成されている。また、前カバー5の左右両側面にはネジ孔(不図示)が形成されている。
【0030】
後カバー6の底部には、開口部22が設けられている。開口部22は、結合部材20を挿通させるための貫通孔22a、結合部材20のフランジ20aの形状に対応して形成されている段差部22b、さらに段差部22bの周囲に形成されているシール取り付け部22cとから構成されている。また、後カバー6の左右両側面にはネジ孔(不図示)が形成されている。
【0031】
次に、第2の実施形態の作用について説明する。図2に示すように、前カバー5と後カバー6とを結合させてカメラボディ3を構成する場合、まず、前カバー5と後カバー6とを、左右両側面にてネジ留めする。次に、図4(a)に示すように、ある設定温度(90℃)において、まっすぐな形状を保持している結合部材20を、後カバー6の開口部22に形成された貫通孔22a及び前カバー5の留め孔21に形成された貫通孔21aに挿通させ、結合部材20のフランジ20aを、開口部22に形成された段差部22bに係合させる。
【0032】
その後、結合部材20を常温にまで冷却すると、図4(b)に示したように、結合部材20の先端部20bが開き、開いた先端部20bは、前カバー5の留め孔21に形成されている係合部21bに係合する。このようにして、前カバー5及び後カバー6は、結合部材20のフランジ20aと開いた先端部20bとによって結合される。最後に、第1の実施形態と同様に、機銘が印刷されたシール部材10を、開口部22のシール貼り付け部22cに貼り付ける。
【0033】
また、逆に、前カバー5と後カバー6との結合状態を解き、分解する場合には、まず、シール部材10をシール貼り付け部22cから剥がしとる。次に、開口部22から露呈した結合部材20に対し、再度ある設定温度(90℃)で加熱を施し、開いた先端部20bを、図3(a)に示すような閉じた状態にしてから結合部材20を取り外せば良い。
【0034】
このように、結合部材として、従来のようにネジやビスなどを用いるのではなく、形状記憶合金からなる結合部材20を用いることにより、不当な分解を防止することが可能となる。
【0035】
また、メーカが行う組立て及び分解作業は容易になり、作業時間の短縮、コスト削減を図ることが可能となる。
【0036】
また、第1の実施形態と同様に、第2の実施形態においても、開口部22をシール部材10によって密封したので、これにより、分解作業が行われたか否か、または行われようとしたか否かを判別することができる。
【0037】
第2の実施形態では、前カバー5と後カバー6とを、左右両側面にてネジ留めし、底部にて、形状記憶合金からなる結合部材20を用いた結合を施したが、これに限定することなく、左右両側面においても、結合部材20を用いて前カバー5と後カバー6とを結合するようにしても良い。このように、上下左右のいずれの箇所においても、結合部材20による前カバー5と後カバー6との結合を行うことが可能である。
【0038】
第2の実施形態では、形状記憶合金を用いたが、これに限らず、形状記憶樹脂、又は形状記憶合金と形状記憶樹脂とを組み合わせたものなどを用いても良い。
【0039】
図5(a)は、本発明の第3の実施形態を示す要部断面図である。以下、上記実施形態と同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。第3の実施形態は、前カバー5と後カバー6とを、結合部材30によって結合したものであり、その結合部材30は、形状記憶合金からなるコイルバネ31によって構成されていることを特徴としている。
【0040】
形状記憶合金からなるコイルバネ31は、所定温度(例えば80℃)に設定された形状回復温度において、その全長が収縮する方向に変形するようになっている。
【0041】
前カバー5下部には、コイルバネ31の端部が取り付けられる取り付け部32が設けられている。また、前カバー5の左右両側面にはネジ孔(不図示)が形成されている

【0042】
取り付け部32に対向するように、後カバー6下部にはコイルバネ31の端部を引掛けるための引掛け部33が設けられている。後カバー6底部には開口部34が設けられており、この開口部34は、加熱口34aとシール取り付け部34bとから構成されている。加熱口34aは後カバー6の底面を貫通しており、この加熱口34aから内部に設けられたコイルバネ31に対し、加熱が施される。また、後カバー6の左右両側面にはネジ孔(不図示)が形成されている。
【0043】
次に、第3の実施形態の作用について説明する。前カバー5と後カバー6とを結合させてカメラボディ3を構成する場合、まず、図5(a)に示すように、形状記憶合金からなるコイルバネ31の一端を、前カバー5の取り付け部32に半田付けによって固着し、他端を後カバー6の引掛け部33に引掛ける。
【0044】
次に、後カバー6に設けた加熱口34aを通して、コイルバネ31を加熱すると、形状記憶合金からなるコイルバネ31は、温度上昇を起こし、所定温度(80℃)に至ると、あらかじめ記憶された形状(全長が収縮する方向)に変形を開始する。
【0045】
これにより、図5(b)に示すように、前カバー5と後カバー6とは互いに引き合うようにして結合する。その後、機銘が印刷されたシール部材10を、開口部34のシール貼り付け部34bに貼り付けることによってコイルバネ31をカメラボディ3内に密封する。最後に、前カバー5と後カバー6とを、左右両側面にてネジ留めする。このようにしてカメラボディ3は組み立てられる。
【0046】
以上のように、前カバー5と後カバー6とを形状記憶合金からなるコイルバネ31を用いて結合することによって、コイルバネ31の形状回復温度を知り得ないメーカ以外の者の分解行為を阻止することが可能となる。
【0047】
第3の実施形態では形状記憶合金からなるコイルバネ31を一箇所にしか使用していないが、所望の結合力を得るために、コイルバネ31の収縮力や使用個数を適宜に調整することも可能である。
【0048】
また、第3の実施形態においても、第1及び第2の実施形態と同様に、開口部34にてシール部材10を貼り付け、コイルバネ31を、カメラボディ3内に密封したので、これにより、分解作業が行われたか否か、または行われようとしたか否かを判別することができる。
【0049】
第3の実施形態では、前カバー5と後カバー6とを、左右両側面にてネジ留めしてあるが、これに限定することなく、前カバー5と後カバー6との左右両側面における結合方法については、第1の実施形態や第2の実施形態で説明した結合方法を用いるようにしても良い。
【0050】
また、第3の実施形態では、形状記憶合金を用いたが、これに限らず、形状記憶樹脂、又は形状記憶合金と形状記憶樹脂とを組み合わせたものなどを用いても良い。
【0051】
以上のように上記実施形態では、デジタルカメラ2の組み立てにおいて、形状記憶材料からなる結合部材を用いているので、デジタルカメラ2の組立て及び分解作業が容易になり、これにより時間短縮を図ることができ、コストを削減することができる。
【0052】
また、従来のように、ネジやビスだけによる結合方法では、メーカ以外の者が、容易に結合を解除することが可能だったが、形状記憶材料からなる結合部材を用いることによって、メーカ以外の者による分解行為を防止することができる。
【0053】
上記実施形態では、前カバー5と後カバー6との結合について説明してきたが、これに限ることなく、複数の外装部材を結合する場合において、本発明は有効である。
【0054】
【発明の効果】
以上のように本発明のデジタルカメラによれば、複数の外装部材を結合する場合、形状記憶材料からなる結合部材を用いたので、デジタルカメラの組立て及び分解作業の時間短縮、コスト削減を図ることが可能となる。さらに、結合部材の形状回復温度はメーカ以外の者は知り得ないため、不当な分解行為を防ぐことができる。また、結合部材と外装部材との結合箇所を機銘が印刷されたシール部材によって密封したので、メーカ以外の者による分解行為が行われたか否かを判別することができ、デジタルカメラの不当な分解行為を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用したデジタルカメラの外観を示す概略斜視図である。
【図2】前カバー及び後カバーを示す概略断面図である。
【図3】(a)は、前カバー及び後カバーの要部断面図、(b)は、前カバーと後カバーとを結合する作業を説明するための要部断面図、(c)は、前カバーと後カバーとを結合した状態を示す要部断面図である。
【図4】(a)は、本発明における第2の実施形態を示す要部断面図、(b)は、前カバーと後カバーとを結合した状態を示す要部断面図である。
【図5】(a)は、本発明における第3の実施形態を示す要部断面図である。(b)は、前カバーと後カバーとを結合した状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
2 デジタルカメラ
4 外装部材
5 前カバー
6 後カバー
10 シール部材
12、20、30 結合部材
13、22、34 開口部

Claims (3)

  1. 複数の外装部材を結合させる結合部材を備えたデジタルカメラにおいて、
    前記結合部材の少なくとも一部が、形状記憶材料で形成され、前記結合部材は結合力を有する形状で前記複数の外装部材を結合させ、前記結合部材を加熱又は冷却することによって予め記憶した結合力のない形状に変形し、前記結合を解除することを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 前記結合部材と、前記複数の外装部材のうちの少なくとも一つとを一体に形成したことを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。
  3. 前記複数の外装部材のうちのいずれかの外装部材に、前記結合部材の少なくとも一部が外部に露呈する開口部を形成し、前記開口部をシール部材で密封したことを特徴とする請求項1又は2記載のデジタルカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009127732A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Oki Joho Systems:Kk 係止構造
JP2016143374A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 矢崎エナジーシステム株式会社 ガス警報器

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