JP2004198348A - 干渉計及び投影露光装置の製造方法 - Google Patents

干渉計及び投影露光装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、被検物の透過波面を複屈折から受ける影響も含めて正確に測定することのできる干渉計を提供する。
【解決手段】干渉計(1)に、直線偏光の光を射出する光源(11)と、その直線偏光の光を互いの振動方向が直交し互いの進行方向が同じである2つの直線偏光の光の混合光に変換する非偏光生成光学系(12)とを備える。その結果、干渉計(1)から射出される測定光(L)の波面に対する被検物(18)の複屈折の影響は、ランダムな非偏光の光の波面に対するそれとほぼ同じになる。したがって、干渉計(1)は、被検物(18)の透過波面を複屈折から受ける影響も含めて正確に測定することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投影光学系の全体や投影光学系を構成する屈折レンズなどの被検物の透過波面の形状を測定する干渉計、及び該干渉計により計測された投影光学系を搭載した投影露光装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
投影光学系の全体や投影光学系を構成する屈折レンズなどの被検物の透過波面の形状を、干渉計で測定することが知られている(特許文献1など)。
なお、これら被検物の材料である光学ガラスは複屈折性を有しているため、入射光の振動方向によって異なる屈折率を示すが、投影露光装置内での使用時、これら被検物に投光されるのは、各種の方向に振動する様々な光からなる「ランダムな非偏光の光」である。よって、その光の波面に与えられる複屈折の影響は、平均化される傾向にある。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−349712号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した干渉計の光源は一般に直線偏光の光を出射するので、透過波面の測定時、被検物に投光される測定光も直線偏光している(因みに、特許文献1に記載の干渉計は、被検物への入射光路に1/4波長板を配置した都合上、測定光が円偏光になっているが、何れにせよ偏光している。)。
【0005】
このような測定光が被検物に投光されると、その測定光の波面に対する被検物の複屈折の影響は、偏ってしまう。
このため、従来の干渉計では、実際の透過波面から乖離した透過波面を測定している可能性があり、測定があまり正確ではない。
そこで本発明は、被検物の透過波面を複屈折から受ける影響も含めて正確に測定することのできる干渉計を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、その干渉計を利用することにより、高性能な投影露光装置を製造可能な投影露光装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の干渉計は、直線偏光の光を射出する光源と、前記直線偏光の光を互いの振動方向が直交し互いの進行方向が同じである2つの直線偏光の光の混合光に変換する非偏光生成光学系とを備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の干渉計は、請求項1に記載の干渉計において、前記非偏光生成光学系は、前記2つの直線偏光の光の間に前記光源の光可干渉距離よりも長い光学的距離差を設けることを特徴とする。
請求項3に記載の干渉計は、請求項1又は請求項2に記載の干渉計において、前記非偏光生成光学系には、1/2波長板と偏光ビームスプリッタとが使用されることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の干渉計は、請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の干渉計において、前記非偏光生成光学系には、射出光を、前記混合光と、前記直線偏光の光の一方と、前記直線偏光の光の他方との間で切り替える切り替え手段が設けられることを特徴とする。
請求項5に記載の投影露光装置の製造方法は、投影光学系を搭載した投影露光装置の製造方法において、前記投影光学系の全体の透過波面、又は投影光学系の少なくとも一部の屈折レンズの透過波面を請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の干渉計を用いて測定し、前記投影光学系の少なくとも一部の光学面を前記測定の結果に応じて調整することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1、図2を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
【0011】
本実施形態は、本発明の干渉計を利用した透過波面測定装置の実施形態である。
図1は、本実施形態の透過波面測定装置の構成図である。
測定対象物は、投影光学系などの被検物18である。この透過波面測定装置では、干渉計1から射出する測定光束Lを第1対物レンズ17により物体面に集光してから被検物18に入射させ、その被検物18を透過した後に像面に集光する測定光束Lを折り返しミラー19によって折り返し、再び被検物18、第1対物レンズ17を透過させる。被検物18を透過した後の測定光束Lの波面には、被検物18の透過波面の情報が重畳される。この透過波面は、干渉計1によって測定される。
【0012】
図1に示す干渉計1は、点回折干渉計である。干渉計1には、レーザ光源11、光源用ピンホール板14、コリメータレンズ15、ビームスプリッタ16、第2対物レンズ20、回折格子21、マスク22、撮像光学系23などが備えられる。なお、図中の符号13は、レーザ光源11と光源用ピンホール板14との間の光路を偏向するためのミラーである。
【0013】
そして、この干渉計1には、レーザ光源11とビームスプリッタ16との間の何れかの箇所(例えば、レーザ光源11とミラー13との間)に、非偏光生成光学系12が配置される(詳細は後述)。
レーザ光源11から射出した光は、非偏光生成光学系12及びミラー13を介して光源用ピンホール板14に入射する。
【0014】
光源用ピンホール板14からは理想的球面波が射出し、コリメータレンズ15にて平行光束に変換される。
平行光束は、ビームスプリッタ16を介し、測定光束Lとして被検物18の方向へ向かう。
測定光束Lは、第1対物レンズ17を介して被検物18の物体面に集光する。
【0015】
測定光束Lは、被検物18、折り返しミラー19、被検物18を経由することによりその波面に被検物18の透過波面の情報を重畳させてから、第1対物レンズ17、ビームスプリッタ16を介して撮像光学系23の方向へ向かう。その測定光束Lは、第2対物レンズ20を介して集光しつつ回折格子21に入射する。なお、マスク22は、集光点に配置されている。
【0016】
回折格子21では、測定光束Lの入射により回折光が発生し、0次回折光と1次回折光とは、それぞれマスク22に形成されたピンホール22aと開口22bとに入射する。それ以外の回折光はマスク22でカットされる。
ピンホール22aに入射した0次回折光は、何ら透過波面の情報を含まない理想的球面波に変換され(参照光束LR)、開口22bに入射した1次回折光は、その波面に透過波面の情報を重畳させたまま素通りする(測定光束L0)。
【0017】
この参照光束LR、及び測定光束L0は、撮像光学系23の撮像面上に干渉縞を形成する。
この干渉縞を不図示の解析装置で解析することによって、被検物18の透過波面の情報を得ることができる。
図2は、非偏光生成光学系12を説明する図である。
【0018】
非偏光生成光学系12は、レーザ光源11から射出した直線偏光の光を、互いの振動方向が直交し、互いの進行方向が同じである2つの直線偏光の光の混合光に変換し、ミラー13の方向へ導くものである。
非偏光生成光学系12には、1/2波長板12a、偏光ビームスプリッタ12b、12e、ミラー12c、12dが備えられる。
【0019】
レーザ光源11から射出した直線偏光の光は、1/2波長板12aにおいてその振動方向が調整された後、偏光ビームスプリッタ12bに入射する。
入射した光のs偏光成分は偏光ビームスプリッタ12bにて反射し、p偏光成分は偏光ビームスプリッタ12bを透過する。
【0020】
つまり、偏光ビームスプリッタ12bは、所定方向に直線偏光していた光を、互いの振動方向が直交するp偏光の光とs偏光の光とに分岐する。
その後、s偏光の光はミラー12d、12cを介して偏光ビームスプリッタ12eに入射し、p偏光の光は直接、偏光ビームスプリッタ12eに入射する。s偏光の光は、偏光ビームスプリッタ12eにて反射し、p偏光の光は、偏光ビームスプリッタ12eを透過することによって、共にミラー13の方向に進行する。
【0021】
つまり、偏光ビームスプリッタ12eは、p偏光の光とs偏光の光とを統合してp偏光の光とs偏光の光との混合光を干渉計1(図1)に導入する。よって、干渉計1では、この混合光が測定光束Lに用いられる。
なお、測定光束Lにおけるp偏光の光とs偏光の光とをほぼ等量にするためには、1/2波長板12aの結晶軸の配置方向を、偏光ビームスプリッタ12bにて生起するs偏光の光の強度とp偏光の光の強度とがほぼ1:1となるよう調整することによって実現する。
【0022】
因みに、図1,図2に示す偏光ビームスプリッタ12b、12eは、ブリュースタ角を利用したものである。
ここで、非偏光生成光学系12は、s偏光の光とp偏光の光との間に、レーザ光源11の可干渉距離Δλよりも長い光学的距離差を設けている。
例えば、非偏光生成光学系12において、s偏光の光の光路Rs(図2下部参照)とp偏光の光の光路Rp(図2下部参照)との非共通光路の幾何学的距離の差ΔR=Rs−RpがΔλよりも長くなるよう、ミラー12c、12dの配置個所などを設定すればよい。
【0023】
その結果、混合光におけるp偏光の光とs偏光の光とは互いに干渉することなく、互いに直交する方向に振動したまま進行する。
したがって、図1の干渉計1の測定光束Lは、p偏光の光とs偏光の光とが独立して混合した、非偏光の光となる。
【0024】
ここで、上述したように、使用時の被検物18(ここでは投影レンズ)に投光される光は、各種の方向に振動する様々な光からなる「ランダムな非偏光の光」である。
それに対し、本実施形態の測定光束Lは、互いに異なる方向に振動する2種類の光のみからなる非偏光の光である。
【0025】
しかし、この2種類の光は、振動方向が互いに直交し、強度が等しく、かつ独立しているので、「ランダムな非偏光の光」を代表させることができる。
つまり、このような測定光束Lの波面に与えられる複屈折の影響は、ランダムな非偏光の光の波面に与えられるそれとほぼ同様になる(平均化される)。
よって、本実施形態の干渉計1によれば、被検物18の透過波面を複屈折から受ける影響も含めて正確に測定することができる。
【0026】
なお、実際、干渉計1によって検出されるのは、測定光束L0のp偏光成分と参照光束LRのp偏光成分とが成す干渉縞と、測定光束L0のs偏光成分と参照光束LRのs偏光成分とが成す干渉縞との重ね合わせ(干渉縞の強度の和)であるが、測定光束L0のp偏光成分の波面に与えられる複屈折の影響と、測定光束L0のs偏光成分の波面に与えられる複屈折の影響とは、この重ね合わせ縞上で平均化される。このため、正確な測定が可能である。
【0027】
次に、本実施形態の干渉計1を利用すれば、被検物18の複屈折性を簡単に調べることができる。以下、具体的に説明する。
一般に、被検物18の複屈折性は、振動方向の互いに直交する2種類の光をその被検物18に個別に投光したときの、両光の波面の差異となって現れる。
よって、これら2種類の光を個別に投光できるよう、干渉計1の一部を変更すればよい。
【0028】
このため、本実施形態の非偏光生成光学系12に、s偏光の光、p偏光の光を個別に遮断/開放可能なシャッター12g、12fが設けられる。
例えば、図2中に点線で示すように、シャッター12gは、s偏光の光の光路Rsのうち光路Rpとの非共通光路の何れかの箇所に挿脱可能に配置され、シャッター12fは、p偏光の光の光路Rpのうち光路Rsとの非共通光路の何れかの箇所に配置される。
【0029】
この構成によると、シャッター12gを開放すると共にシャッター12fを閉鎖することで、測定光束Lをs偏光の光のみとすることができ、シャッター12gを閉鎖すると共にシャッター12fを開放することで、測定光束Lをp偏光の光のみとすることができる。
したがって、本実施形態の干渉計1によれば、被検物18の透過波面を正確に測定することに加え、被検物18の複屈折性を測定することまでもが可能となる。
【0030】
[第2実施形態]
図3を参照して本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態は、本発明の干渉計を利用した透過波面測定装置に実施形態である。なお、ここでは、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図3は、本実施形態の透過波面測定装置の構成図である。
【0031】
測定対象物は、屈折レンズなどの被検物38である。この透過波面測定装置では、干渉計2から射出する測定光束Lをフィゾー部材35を介して被検物38に入射させ、その被検物38を透過した測定光束Lを折り返しミラー39によって折り返し、再び被検物38、及びフィゾー部材35を透過させる。被検物38を透過した後の測定光束Lの波面には、被検物38の透過波面の情報が重畳される。この透過波面は、干渉計2によって測定される。
【0032】
図3に示す干渉計2は、フィゾー型干渉計である。干渉計2には、レーザ光源31、ビームエキスパンダ33、ビームスプリッタ34、撮像光学系40などが備えられる。
【0033】
そして、この干渉計2には、レーザ光源31とビームスプリッタ34との間の何れかの箇所(例えば、レーザ光源31とビームエキスパンダ33との間)に、非偏光生成光学系32が配置される(詳細な後述)。
レーザ光源31から射出した光は、非偏光生成光学系32及びビームエキスパンダ33介して適当な径の平行光束となりビームスプリッタ34に入射する。
【0034】
ビームスプリッタ34から被検物38の方向へ射出した平行光束は、測定光束Lとしてフィゾー部材35を介して被検物38に入射する。
測定光束Lは、被検物38、折り返しミラー39、被検物38を経由することによりその波面に透過波面の情報を重畳させてから(測定光束L0)、フィゾー部材35を介してビームスプリッタ34に戻る。
【0035】
また、ビームスプリッタ34からフィゾー部材35へ入射した測定光束Lの一部は、フィゾー部材35において反射されることによりその波面が所定の波面に変換され(参照光束LR)、ビームスプリッタ34に戻る。
参照光束LR、及び測定光束L0は、ビームスプリッタ34から撮像光学系40の方向へ射出し、撮像光学系40の撮像面上に干渉縞を形成する。
【0036】
この干渉縞を不図示の解析装置で解析することによって、被検物38の透過波面の情報を得ることができる。
なお、この干渉計2においては、参照光束LRと、透過波面の情報を重畳した測定光束L0との光路差がレーザ光源31の可干渉距離Δλ’よりも短くなるよう、フィゾー部材35と折り返しミラー39との間隔などが設定されている。
【0037】
ここで、非偏光生成光学系32は、第1実施形態の非偏光生成光学系12と同様、レーザ光源31から射出した直線偏光の光を、互いの振動方向が直交し、互いの進行方向が同じである2つの直線偏光の光の混合光に変換し、ビームエキスパンダ33の方向へ導くものである。
【0038】
この非偏光生成光学系32にも、1/2波長板32a、偏光ビームスプリッタ32b、32e、ミラー32c、32dが備えられる。
なお、図3に示す偏光ビームスプリッタ32b、32eは、キューブ型の偏光ビームスプリッタであるが、図1,図2に示す偏光ビームスプリッタ12b,12eと同じ機能を有する。
【0039】
よって、干渉計2でも、干渉計1と同様の混合光(p偏光の光、s偏光の光)が測定光束Lに用いられる。
なお、測定光束Lにおけるp偏光の光とs偏光の光とをほぼ等量にするためには、1/2波長板32aの結晶軸の配置方向を、偏光ビームスプリッタ32bにて生起するs偏光の光の強度とp偏光の光の強度とがほぼ1:1となるよう調整することによって実現する。
【0040】
また、非偏光生成光学系32においても、s偏光の光とp偏光の光との間に、レーザ光源31の可干渉距離Δλ’よりも長い光学的距離差が設けられている。例えば、非偏光生成光学系32において、s偏光の光の光路Rs(図3下部参照)とp偏光の光の光路Rp(図3下部参照)との幾何学的距離の差ΔR=Rs−RpがΔλ’よりも長くなるよう、ミラー32c、32dの配置個所などを設定すればよい。
【0041】
このような非偏光生成光学系32によれば、干渉計2の測定光束Lは、第1実施形態のそれと同様、p偏光の光とs偏光の光とが独立して混合した、非偏光の光となる。
したがって、干渉計2によれば、第1実施形態の干渉計2と同様の理由で、被検物38の透過波面を複屈折から受ける影響も含めて正確に測定することが可能である。
【0042】
次に、本実施形態の干渉計2を利用することによっても、被検物38の複屈折性を簡単に調べることができる。
すなわち、非偏光生成光学系32に、s偏光の光、p偏光の光を個別に遮断/開放可能なシャッター32g、32fが設けられる。
例えば、図3中に点線で示すように、シャッター32gは、s偏光の光の光路Rsのうち光路Rpとの非共通光路の何れかの箇所に挿脱可能に配置され、シャッター32fは、p偏光の光の光路Rpのうち光路Rsとの非共通光路の何れかの箇所に挿脱可能に配置される。
【0043】
この構成によると、シャッター32gを開放すると共にシャッター32fを閉鎖することで、測定光束Lをs偏光の光のみとすることができ、シャッター32gを閉鎖すると共にシャッター32fを開放することで、測定光束Lをp偏光の光のみとすることができる。
したがって、本実施形態の干渉計2によっても、第1実施形態の干渉計1と同様、被検物38の透過波面を正確に測定することに加え、被検物38の複屈折性を測定することまでもが可能となる。
【0044】
[その他]
第1実施形態の非偏光生成光学系12、第2実施形態の非偏光生成光学系32には、それぞれブリュースター角を利用した偏光ビームスプリッタ、キューブ型の偏光ビームスプリッタが用いられているが、どちらの非偏光生成光学系にどちらの偏光ビームスプリッタが使用されてもよい。
【0045】
また、図1、図2、図3において、2種類の直線偏光の光の一方の光路(Rs)の引き回し方向は、図示したものに限らず、例えば、紙面に垂直な方向など他の方向としてもよい。引き回しの光路は、干渉計内の空きスペースに適合させるとよい。その際必要であれば、3枚以上のミラーを組み合わせてもよい。
また、上記第1実施形態、第2実施形態では、点回折干渉計、フィゾー型干渉計について説明したが、上記した非偏光生成光学系をトワイマングリーン型などの他の種類の干渉計に適用することもできる。
【0046】
[第3実施形態]
図4に基づいて本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態では、上記各実施形態を利用して製造された投影露光装置について説明する。
図4は、本実施形態の投影露光装置の概略構成図である。
【0047】
この投影露光装置に搭載された投影光学系PLの全部、又は投影光学系PLの一部の屈折レンズは、その製造時、上記各実施形態の何れかの透過波面測定装置によってその透過波面が測定される。そして、投影光学系PLの少なくとも一部の光学面、及び/又は投影露光装置の何れかの箇所は、その測定の結果に応じて調整される。
【0048】
上記各実施形態によれば、透過波面を複屈折から受ける影響も含めて正確に測定できるので、前記調整の方法がたとえ従来と同じであったとしても、投影光学系PL及び/又は投影露光装置は高性能になる。
なお、投影露光装置は、少なくともウエハステージ108と、光を供給するための光源部101と、投影光学系PLとを含む。ここで、ウエハステージ108は、感光剤を塗布したウエハwを表面108a上に置くことができる。また、ステージ制御系107は、ウエハステージ108の位置を制御する。また投影光学系PLの物体面P1、及び像面P2に、それぞれレチクルr、ウエハwが配置される。さらに投影光学系PLは、スキャンタイプの投影露光装置に応用されるアライメント光学系を有する。さらに照明光学系102は、レチクルrとウエハwとの間の相対位置を調節するためのアライメント光学系103を含む。レチクルrは、該レチクルrのパターンのイメージをウエハw上に投影するためのものであり、ウエハステージ108の表面108aに対して平行移動が可能であるレチクルステージ105上に配置される。そしてレチクル交換系104は、レチクルステージ105上にセットされたレチクルrを交換し運搬する。またレチクル交換系104は、ウエハステージ108の表面108aに対し、レチクルステージ105を平行移動させるためのステージドライバー(不図示)を含む。また、主制御部109は位置合わせから露光までの一連の処理に関する制御を行う。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、被検物の透過波面を複屈折から受ける影響も含めて正確に測定することのできる干渉計が実現する。
また、本発明によれば、その干渉計を利用することにより高性能な投影露光装置を製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の透過波面測定装置の構成図である。
【図2】非偏光生成光学系12を説明する図である。
【図3】第2実施形態の透過波面測定装置の構成図である。
【図4】第3実施形態の投影露光装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1,2 干渉計
11,31 レーザ光源
12,32 非偏光生成光学系
12a,32a 1/2波長板
12b,12e,32b,32e 偏光ビームスプリッタ
13,12c,12d,32d,32c ミラー
12g,12f,32g,32f シャッター
14 光源用ピンホール板
15 コリメータレンズ
16,34 ビームスプリッタ
17 第1対物レンズ
18,38 被検物
19,39 折り返しミラー
20 第2対物レンズ
21 回折格子
22 マスク
23,40 撮像光学系
33 ビームエキスパンダ
35 フィゾー部材
101 光源部
102 照明光学系
103 アライメント光学系
104 レチクル交換系
105 レチクルステージ
107 ステージ制御系
108 ウエハステージ
108a ウエハ表面
109 制御部
w ウエハ
r レチクル
PL 投影光学系

Claims (5)

  1. 直線偏光の光を射出する光源と、
    前記直線偏光の光を、互いの振動方向が直交し互いの進行方向が同じである2つの直線偏光の光の混合光に変換する非偏光生成光学系と
    を備えたことを特徴とする干渉計。
  2. 請求項1に記載の干渉計において、
    前記非偏光生成光学系は、
    前記2つの直線偏光の光の間に前記光源の光可干渉距離よりも長い光学的距離差を設ける
    ことを特徴とする干渉計。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の干渉計において、
    前記非偏光生成光学系には、
    1/2波長板と偏光ビームスプリッタとが使用される
    ことを特徴とする干渉計。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の干渉計において、
    前記非偏光生成光学系には、
    射出光を、前記混合光と、前記直線偏光の光の一方と、前記直線偏光の光の他方との間で切り替える切り替え手段が設けられる
    ことを特徴とする干渉計。
  5. 投影光学系を搭載した投影露光装置の製造方法において、
    前記投影光学系の全体の透過波面、又は投影光学系の少なくとも一部の屈折レンズの透過波面を請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の干渉計を用いて測定し、
    前記投影光学系の少なくとも一部の光学面を前記測定の結果に応じて調整する
    ことを特徴とする投影露光装置の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008034813A (ja) * 2006-06-14 2008-02-14 Asml Netherlands Bv 非偏光を生成するシステム及び方法
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