JP2004197886A - 締結金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ナット本体の頭頂端の凹部に偏心ネジブロックを落し込んで、凹部の開口縁から突出する係止部を内方に傾倒させてナット本体に偏心ネジブロックを抱き込む弛み止めナットにあっては、ボルトネジ始端部がナット本体のネジ始端部を越えたとき、同じ螺旋状に連結して偏心ネジブロックのネジ始端がなければならないため、製造が大変であり、大量生産的に問題がある。
【解決手段】締結金具のナット1におけるネジ筒2の頭頂部の外周一部を内方に加圧により偏心5させると共に、上記ネジ筒の頭頂部の上記偏心反対側にネジ欠落部を4設ける。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、締結金具としてのナットやボルトに関して、弛み止め効果を発揮する締結金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の弛み止めナットとしては、特開2000−27838号公報に示すようにナット本体内にボルトのネジと係合するが、ナット本体の軸芯に対して偏心した偏心ネジブロックを設けたものである。
【0003】
その構成は、ナット本体の頭頂面から内方に凹部を設けて、この凹部に偏心ネジブロックを落とし込んだのち、凹部の開口縁から突出する係止部を内方に傾倒させながらナット本体に偏心ネジブロックを抱き込んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような弛み止めナットは、ナット本体のネジ終端と偏心ネジブロックのネジ始端、及び偏心凹部の3点がボルト軸の垂直面に対して同一面上に存在していなければならない。なおかつ、ナット本体、偏心ネジブロックの廻り止め機能を有する係合関係のある位置から上記3点が同じ位置関係で無ければ嵌装出来ない。
【0005】
別の言葉で言えば、ボルトネジ始端部がナット本体のネジ終端部を越えたとき同じ螺旋上に連続して偏心ネジブロックのネジ始端がなければならない。また、その反対側に偏心凸部が位置していなければならない。
【0006】
もし、そうでなければボルトネジ先端部が偏心ネジブロックのネジ始端に食い込む以前に偏心ネジブロック凸部底面を押し上げて、1回転で1ピッチ分、回転させることに係止部を起立させて破壊後脱落し弛み止め機能を果たすことが出来ない。
【0007】
しかるに、個々のナット本体と偏心ネジブロックは別々に製作されるため、本体ナットにおいて、タップによるねじ切り加工時に係合関係多角形の特定位置と、ネジ終端の位置が定まらない。又、偏心ネジブロックにおいても同じく、ネジの始端と偏心凹部との位置を決めることが出来ない。
【0008】
よって、無作為に偏心ネジブロックを嵌装することは、上記3点の位置関係が一定性無く、無限大となり、結果、弛み止め効果は全く期待できないだけでなく係止部を破壊させる。
【0009】
たとえ、ナット本体のネジ終端と偏心ねじブロックのネジ始端、及び偏心凹部の3点の位置関係を目視、手作業で成し得ても、その作業には手間が掛かり信頼性に欠け、勢いコストの大幅なアップとなると共に大量生産性に適さない。
別の要因として、嵌合されるボルトが粗悪品でネジ有効径が小さい場合は弛み止めナットの偏心量が固定のためくさび機能が働かず、弛み止めが機能しない。
【0010】
そこで、この発明は上記の問題を解決することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明は、締結金具のナットにおけるネジ筒の頭頂部の外周一部を内方に加圧により偏心させると共に、上記ネジ筒の頭頂部の上記偏心反対側にネジ欠落部を設けた構成を採用し、前記ネジ筒に偏心部分からネジ欠落部に向けてスリットを設けることもある。
【0012】
また、締結金具のナットにおいて、このナットの頭頂端から内方に回転止め形状の凹入部を設けて、この凹入部に適宜の圧縮可能な弾性環状体及び前記凹入部に対し外周が係合関係になるナット板を嵌装し、上記ナットの頭頂端に上記ナット板の脱出阻止手段を設けた構成や、締結金具のナットにおいて、このナットとの頭頂端から内方に回転止め形状の凹入部を設けて、この凹入部に対し外周が係合関係になるナット板を嵌装し、上記ナットの頭頂端に適宜の取付け手段を介し上記ナット板の押え込み板バネを取付けた構成を採用する。
【0013】
さらに、締結金具のボルトにおいて、このボルトのネジ軸の外周面所望間隔位置に前記ネジ軸の軸線に沿う欠損部を設けた構成を採用し、前記欠損部から欠損させる予肉を頭部方向に屈折によりくちばし状の突起部とすることもある。
【0014】
また、締結金具のボルトにおいて、このボルトのネジ軸をボルト頭部から大径軸及び小径軸を順次連成すると共に、この大径軸と小径軸とに設けるネジ部が、一方右ネジに対し他方左ネジになるようにした構成を採用する。
【0015】
さらに、締結金具のボルトにおいて、このボルトのネジ軸をボルト頭部から大径軸及び小径軸を順次連成すると共に、この大径軸と小径軸とに同方向のネジ部で、小径軸のネジ部が大径軸のネジ部に対し1/2以下のピッチに形成した構成を採用する。
【0016】
また、前記ナットとナット板との同一螺旋状ネジである部分の1ピッチを、1ピッチ+αまたは1ピッチ−αの間隔を持つ構成や、前記小径軸のネジ部にねじ込むナットの大径軸側端面に前記大径軸と小径軸との誤差による干渉を避けるための大径軸よりわずかに大きい寸法の座繰り部を設けた構成を採用することもある。
【0017】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施形態では、図1及び図2に示すように、締結金具としてのナット1において、ネジ筒2の頭頂端内周の一部にネジ3の形成されていない欠損部4が設けてある。
【0018】
上記の欠損部4は、切削加工や圧造などによって形成され、ネジ欠損部4の範囲は、図示の場合ネジ3の略半周としたが、その比率は限定されない。
【0019】
また、ネジ筒2の頭頂端部のネジ欠損部4の反対側をネジ欠損部4に向け偏心させて偏心部5を設ける。
【0020】
上記の偏心は、プレスなどによる加圧手段で行なう。
【0021】
上記のように構成すると、ボルトにナット1をねじ込んで締め込みにともないボルトの先がネジ筒2の偏心部5に到達すると、ボルトの先が偏心部5のネジ3に係合し、係合に伴う締め込み回動によってネジ筒2の偏心周壁を外側に押し逃がす(押し戻す)ことになり、この押し逃がすために起生する復元力によって、ネジ筒2の偏心部5のネジ3とボルトのねじ部との強力な係合、すなわち互いの喰い込み関係によって弛み止め効果を発揮する。
【0022】
なお、上記の弛み止め喰い込み力は、ネジ筒2の内方偏心量(突出量)が大きい程強くなるが、ナット、ボルトの材質、用途に応じて適宜決定すればよい。
【0023】
この発明の第2の実施形態では、図3から図5に示すように、第1の実施形態と同様の(欠損部4の加工ずみナット1の)ネジ筒2の頂端部外周面から欠損部4に向う途中迄にスリット6を設けて、このスリット6の上方を加圧により偏心させて偏心部5を設ける。
【0024】
上記スリット6の深さは、図示の場合スリット6の両端がネジ筒2の中心を横切る線上に位置するようにしたが、限定されない。
【0025】
すると、加圧による偏心部5の加工が容易になってネジ筒2の無偏心のネジ3に対する偏心部5のネジ3の内方突出をスムーズに行なうことができる。
【0026】
上記のように構成したナット1の弛み止め効果は、第1の実施形態と同様につき説明を省略する。
【0027】
なお、第1の実施形態と第2の実施形態とでは、スリット6の有無によるが、スリット6のない第1の実施形態では、偏心部5のネジ3と偏心していないネジ筒2のネジ3とが一体化で内方に押し付ける力がより強くなって、ボルトのくの字状の応力を掛けて、くさび効果がより高くなる。
【0028】
この発明の第3の実施形態では、図6及び図7に示すように、ナット21の頭頂端から内方に回転止め形状の凹入部22を設けて、この凹入部22に圧縮可能な弾性環状体23、凹入部22に対し回転しない係合関係になるナット板24を嵌装して、ナット21の頭頂端にナット板24の脱出防止手段25を設ける。
【0029】
上記の凹入部22に対する嵌め込んだナット板24の回転止めとしては、図示の場合、凹入部22の内周面とナット板24の外周面とを多角形(図示六角形)としたが、多角形以外に楕円や重なり面一方に突条を、他方に突条の嵌入溝条などの異形にすることもある。
【0030】
上記の圧縮可能な弾性環状板23としては、弾力性のある合成樹脂や、ゴム、皿バネなどがある。
【0031】
上記の脱出防止手段25としては、図示の場合、ナット21の頭頂端面に環状の突条を設けて、この突条をかしめ機によってかしめながらナット板24を押え込むようにしたが、他の手段を採用してもよい。
【0032】
要するに、凹入部22からナット板24が脱出しないようにすればよい。
【0033】
そして、ナット21のネジ山とナット板24のネジ山との境界線上で1条ネジの関係を崩さない範囲になるように考慮してある。
【0034】
上記の条件を満たすために、ナット21の凹入部22に回転しないナット板24を嵌装したのち、ナット板24からナット21に雌ネジを切る。
【0035】
すると、ナット板24とナット21のネジは、1条ネジになり、ネジ切り後、厚み(1P<X<1.5P)を有する環状体23を介在(凹入部22の底とナット板24との間に)させる。
【0036】
また、ネジを切る以前にナット21とナット板24との間に環状体23を介在させて同時にネジ切りを行なうことで上述の1条ネジの関係を形成することができる。
【0037】
上記のように構成すると、図8に示すようにボルト27にナット21をねじ込んで締め込むと、ナット21のネジ部28を貫通し、次いでナット板24のネジ部29にボルト27の先端側がねじ込まれる。
【0038】
そして締め込みを続行することによって凹入部22の底方向にナット板24を引き込むので、環状体23を除々に圧縮しながら、圧縮にともない環状体23に起生する復元力によってナット板24を脱出防止手段25側に押し戻すことになる。
【0039】
この押し戻し作用力によって図8に示すように、ボルト27のネジ山30の図示上側面がナット21のネジ山28の図示下側面に、ナット板24のネジ山29の図示上側面がボルト27のネジ山30の図示した側面に強力な圧接、すなわち押し付けられる係合関係になって弛み止め効果を発揮する。
【0040】
この発明の第4の実施形態では、図9に示すように、第3の実施形態と同様の凹入部22を有するナット21と、この凹入部22に不回転状態に嵌入するナット板24とからなり、ナット21の頭頂端には、適宜の取付け手段31を介しナット板24の押え込み板バネ32が設けてある。
【0041】
上記の取付け手段31は、図示の場合ナット21の頭頂端面に環状の突条33を設けて、この突条33のかしめによる傾倒によって環状の板バネ32の上面を押え込んで取付けるようにしたが、上述の手段に限定されず、例えばナット21の頭頂端面に板バネ32の外周縁部を点在的なスポット溶接により固着することもできる。
【0042】
上記凹入部22や、凹入部22に不回転状態に嵌め込むナット板24は、第3の実施形態と同様につき説明を省略する。
【0043】
そして、第3の実施形態と同様にナット21のネジ山とナット板24のネジ山との境界線上で1条ネジの関係を崩さない範囲になるように考慮してある。
【0044】
上記の条件を満たすために、ナット21の凹入部22にナット板24を(不可回転状態に)嵌装したのち、ナット板24からナット21に雌ネジを切る。
【0045】
すると、ナット21とナット板24のネジは、1条ネジになる。
【0046】
上記のように構成すると、図9に示すように、ボルト27にナット21をねじ込んで締め込むと、ナット21のネジ部28を貫通し、次いでナット板24のネジ部29にボルト27の先端側がねじ込まれる。
【0047】
そして締め込みを続行することによって凹入部22から脱出方向にナット板24を移動させるので、移動にともない板バネ32を押し戻す(押し逃がす)ことになる。
【0048】
すると、板バネ32に作用する復元力によりナット板24を凹入部22の底側に押し込むことになるので、ボルト27のネジ山30の図示上面にナット板24のネジ山29の図示上側面が強力に圧接、すなわち押し付けられる係合関係になって弛み止め効果を発揮する。
【0049】
そして、第3の実施形態及び第4の実施形態のナット21とナット板24のネジ山が1条のネジの関係を崩さない範囲とする条件を、図10に示す1P+α(図12の関係を1P+αにする)や、図11及び図12に示す1P−αにする。
【0050】
すると、1P+αの場合、図10に示すようにナット板24がナット21を押し下げる作用を増大させて、ナット21全体のネジ山全てに締め付けの応力を発生させることで、弛み止め効果を増大させることになる。
【0051】
また、図11及び図12に示すように、1P−αすることによっても同様の弛み止め効果を発揮する。
【0052】
この発明の第5の実施形態では、図13に示すように、締結金具としての例えば第3及び第4の実施形態のナット21にねじ込むボルト27のネジ軸の所面所要間隔位置には、ネジ軸の軸線に沿う欠損部41が設けてある。
【0053】
上記の欠損部41は、例えば切削加工やネジ転造される前の軸部圧造時に軸に沿って溝を形成しておくとよい。
【0054】
上記のように構成すると、弛み止めナットのねじ込みにともない、弛み止めナットの偏心部分のネジにボルト27のネジ軸をねじ込むと、偏心部分を押し逃がす。
【0055】
このとき、ネジ軸の欠損部41によって偏心部分のネジ部の摩擦抵抗が減少して、スムーズな締め込み時の回転ができると共に、締め込み終了時にあっては、ネジの欠損部41の端と弛み止めナットのネジとの引っかかりによって尚一層弛み止め効果が有効になる。
【0056】
また、図14及び図15に示すように、上記の欠損部41を、ネジ山の欠落加工(ネジ山への打撃加工による)によって設けることもある。
【0057】
そして、上記欠落加工によって欠損部41を設ける際、図16及び図17に示すように、欠損させる予肉をくちばし状の突起部42に形成する。
【0058】
すると、ボルトやナットに溶融亜鉛メッキが施されている場合に、亜鉛は鉄よりも柔らかいため、くちばし状の突起部42がナットのネジ山のフランク面に被膜としてある亜鉛膜を突き破り、ナットのネジ山フランク面にしっかりと喰いつき、弛み止め効果を発揮する。
【0059】
なお、上記の欠損部41は、被締結物の長さとナットの長さを計算して、欠損部41の配置位置を設定しておくことにより、ボルト27のネジ山に欠損部41があっても従来品と全く同じ強度を維持できる。すなわち、材質などの変更を必要としない。
【0060】
この発明の第6の実施形態では、図18に示すように、締結金具としてのボルト51のネジ軸を、ボルト51の頭部52から大径軸53、この大径軸53から小径軸54を順次連成して、大径軸53のネジ部55と小径軸54のネジ部56が、一方左ネジに対し他方右ネジになるようにする。
【0061】
すると、ボルト51の大径軸53のネジ部55に第1ナット57をネジ込んで締め込み終了後に小径軸54のネジ部56に第2ナット58をねじ込んで締め込み、第1ナット57と第2ナット58との重なり面(接触面)を圧接状態にしておく。
【0062】
この状態下で第1ナット57に弛み方向の回転が起生しても第1ナット57と共に第2ナットを弛み方向に回転させようとしても大径軸53のネジ部55と小径軸54のネジ部56とが、一方左ネジに対し他方右ネジにしてあるが故に、第1ナット57の弛み方向の回動に追従して第2ナット58が回動することなく、第2ナット58に第1ナット57を圧接することになる。
【0063】
このため、第1ナット57の弛みを防止する。
【0064】
また、大径軸53と小径軸54との段の誤差による干渉を避けるために、第2ナット58の座面(第1ナット57に対する重なり面)側に適当な深さの座繰り部59が設けてある。
【0065】
この発明の第7の実施形態では、図19及び図20に示すように、第6の実施形態と同様のボルト51の大径軸53と小径軸54とにそれぞれ設けるネジ部61、62とが、同方向で、かつ大径軸54のネジ部62が大径軸53のネジ部61に対し1/2以下のピッチに形成してある。
【0066】
すると、大径軸53のネジ部61に第1ナット63を、小径軸54のネジ部62に第2ナット64をねじ込み、第7の実施形態と同様に第1ナット63の弛み止め効果を発揮させる。
【0067】
上記ピッチの差は、限定されないが、その差が大きい程弛み止め効果が大きい。
【0068】
なお、第2ナット64にも前述の座繰り部59を設けておく。
【0069】
【発明の効果】
以上のように、この発明の締結金具のナットによれば、ナットの頭頂端部の内方への加圧による偏心部によってナットのネジとボルトのネジとの強力な係合、すなわち互いの食い込み関係によって弛み止め効果を発揮する。
【0070】
また、ネジ筒のスリットによって加圧による偏心部の加工が容易になって、ネジ筒の無偏心のネジに対する偏心部のネジの内方突出をスムーズに行なうことができると共に、偏心部分に良好な拡径、縮径の弾力性を付与し、偏心の反対側ネジ欠落部によって締め込みにともなうボルトのネジ部の損傷がない以外に、ボルトにくの字の応力を掛けてくさび効果を発揮させることもできる。
【0071】
さらに、ナットの凹入部に弾性環状体と共に組み込んだナット板や、ナットの凹入部に板バネにより押え込んで組み込んだナット板によってボルトとナットとの強力な係合にともない弛み止め効果を発揮すると共に、ナットとナット板との同一螺旋状ネジである部分の1ピッチを、1ピッチ+αまたは1ピッチ−αの間隔を保つことでネジの強力な係合関係を維持して良好な弛み止め効果を発揮する。
【0072】
また、ボルトのネジ軸の欠損部や、欠損部からの予肉を利用したくちばし状の突起部によっても弛み止め効果を発揮する。
【0073】
さらに、ボルトのネジ軸を大径部と小径部とで形成すると共に、大径部と小径部とのネジ部を一方左に対し他方右にし、大径軸と小径軸とに同方向のネジ部を設けると共に、小径軸のネジ部が大径軸のネジ部に対し1/2以下のピッチに形成してあるので、締め込んだナットの弛み止めになる。
【0074】
そして、座繰り部によって大径軸と小径軸と段差部分の誤差による干渉を避けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す平面図
【図2】同上の縦断正面図
【図3】第2の実施形態を示す平面図
【図4】同上の縦断正面図
【図5】ナットの斜視図
【図6】第3の実施形態を示す分解斜視図
【図7】同上を組み立てた縦断正面図
【図8】使用状態を示す縦断拡大正面図
【図9】第4の実施形態を示す縦断正面図
【図10】ナットとナット板とのネジ山の関係を示す縦断拡大正面図
【図11】同ナットとナット板とのネジ山の関係を示す縦断拡大正面図
【図12】同ナットとナット板とのネジ山の関係を示す縦断拡大正面図
【図13】第5の実施形態を示す斜視図
【図14】他の例を示す平面図
【図15】同上の斜視図
【図16】他の例を示す正面図
【図17】同上の要部を示す拡大側面図
【図18】第6の実施形態を示す一部切欠正面図
【図19】第7の実施形態を示す正面図
【図20】同上の使用状態を示す一部切欠正面図
【符号の説明】
1 ナット
2 ネジ筒
3 ネジ
4 欠損部
5 偏心部
6 スリット
7 ナット
8 ネジ筒
11 ネジ
21 ナット
22 凹入部
23 環状体
24 ナット板
25 脱出防止手段
27 ボルト
31 取付け手段
32 板バネ
33 突条
41 欠損部
42 突起部
51 ボルト
52 頭部
53 大径軸
54 小径軸
55、56 ネジ部
57 第1ナット
58 第2ナット
59 座繰り部
61、62 ネジ部
63 第1ナット
64 第2ナット

Claims (10)

  1. 締結金具のナットにおけるネジ筒の頭頂部の外周一部を内方に加圧により偏心させると共に、上記ネジ筒の頭頂部の上記偏心反対側にネジ欠落部を設けたことを特徴とする締結金具。
  2. 前記ネジ筒に偏心部分からネジ欠落部に向けてスリットを設けたことを特徴とする請求項1に記載の締結金具。
  3. 締結金具のナットにおいて、このナットの頭頂端から内方に回転止め形状の凹入部を設けて、この凹入部に適宜の圧縮可能な弾性環状体及び前記凹入部に対し外周が係合関係になるナット板を嵌装し、上記ナットの頭頂端に上記ナット板の脱出阻止手段を設けたことを特徴とする締結金具。
  4. 締結金具のナットにおいて、このナットとの頭頂端から内方に回転止め形状の凹入部を設けて、この凹入部に対し外周が係合関係になるナット板を嵌装し、上記ナットの頭頂端に適宜の取付け手段を介し上記ナット板の押え込み板バネを取付けたことを特徴とする締結金具。
  5. 締結金具のボルトにおいて、このボルトのネジ軸の外周面所望間隔位置に前記ネジ軸の軸線に沿う欠損部を設けたことを特徴とする締結金具。
  6. 前記欠損部から欠損させる予肉を頭部方向に屈折によりくちばし状の突起部としたことを特徴とする請求項5に記載の締結金具。
  7. 締結金具のボルトにおいて、このボルトのネジ軸をボルト頭部から大径軸及び小径軸を順次連成すると共に、この大径軸と小径軸とに設けるネジ部が、一方右ネジに対し他方左ネジになるようにしたことを特徴とする締結金具。
  8. 締結金具のボルトにおいて、このボルトのネジ軸をボルト頭部から大径軸及び小径軸を順次連成すると共に、この大径軸と小径軸とに同方向のネジ部で、小径軸のネジ部が大径軸のネジ部に対し1/2以下のピッチに形成したことを特徴とする締結金具。
  9. 前記ナットとナット板との同一螺旋状ネジである部分の1ピッチを、1ピッチ+αまたは1ピッチ−αの間隔を持つことを特徴とする請求項3又は4に記載の締結金具。
  10. 前記小径軸のネジ部にねじ込むナットの大径軸側端面に前記大径軸と小径軸との誤差による干渉を避けるための大径軸よりわずかに大きい寸法の座繰り部を設けたことを特徴とする請求項7又は8に記載の締結金具。
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