JP2004197457A - 貯水設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】水位検知手段としてのマイクロ波センサが槽体の外部に配置されているため、マイクロ波センサに防水対策を施すことが不要となる貯水設備を提供することを目的とする。
【解決手段】インナータンク24の後面の外部には、マイクロ波センサ60が設置されている。フロート弁体54の引き上げによる水位の低下がマイクロ波センサ60によって検出される。水位の低下が検出されてから設定時間経過後、電磁弁制御回路が電磁弁40を開弁させ、電磁弁40からインナータンク24内に水が供給される。水位が規定水位まで上昇すると、マイクロ波センサ60が検出し、電磁弁制御回路が電磁弁40を閉弁させる。
【選択図】 図1
【解決手段】インナータンク24の後面の外部には、マイクロ波センサ60が設置されている。フロート弁体54の引き上げによる水位の低下がマイクロ波センサ60によって検出される。水位の低下が検出されてから設定時間経過後、電磁弁制御回路が電磁弁40を開弁させ、電磁弁40からインナータンク24内に水が供給される。水位が規定水位まで上昇すると、マイクロ波センサ60が検出し、電磁弁制御回路が電磁弁40を閉弁させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は貯水設備に係り、特に便器に洗浄水を供給するためのロータンク設備に適用するのに好適な貯水設備に関する。詳しくは、本発明は、槽体内の水位をセンサで検知して該槽体内が所定水位となるように給水する貯水設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
ロータンク内の水位をセンサで検知し、該ロータンク内の水位が所定水位となるように給水用電磁弁を開弁させるようにしたロータンク設備が特開平10−311073号公報に記載されている。
【0003】
図3は同号公報のタンク装置を示す断面図である。タンク本体1の左側の上部側面に、給水管2が接続された電磁弁3が設置されている。この電磁弁3の流出側にタービン4が設置され、このタービン4の流出口5が下向きに開口している。タービン4によって回転駆動される発電機6が該タービン4に取り付けられている。電磁弁3の下面側に超音波センサよりなる水位センサ7が設置され、該水位センサ7とタンク本体1内の水面WLとの距離を計測している。
【0004】
タンク本体1の右側の上部側面に洗浄ハンドル9が取り付けられ、この洗浄ハンドル9によって回動されるスピンドル10の先端にチェーン11の上端が係止されている。
タンク本体1の底部にはフロート弁装置12が設置され、フロート13に該チェーン11の下端が接続されている。14は該フロート13が着座するシート部、15はオーバーフロー管である。洗浄ハンドル9を例えば小洗浄側に回すと、フロート13が若干だけ引き上げられ、水がタンク本体1から便器へ放出される。ハンドル9から手を離すと、フロート13がシート部14に着座し、水位の低下が停止する。この水位の低下停止が水位センサ7によって検出されると、電磁弁3が開弁し、流出口5から水が流出する。水位が所定の高さにまで上昇した時点で電磁弁3が閉弁される。
【0005】
上記の水位センサ7を採用した貯水設備にあっては、従来のロータンクに設置されているボールタップが電磁弁に置き換えられて省略されるため、ロータンクを小型化あるいはスリム化することができる。
【0006】
【特許文献】
特開平10−311073号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示す貯水設備にあっては、超音波センサよりなる水位センサ7がタンク本体1内に設置されており、該水位センサ7に水がかかることがあるため、該センサ7の防水対策を採用する必要があった。
【0008】
本発明は、ボールタップが不要であり、しかも槽体内の水位検知のためのセンサに格別な防水対策を採用することが不要である貯水設備を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の貯水設備は、水を貯留するための槽体と、該槽体内に水を供給する給水装置と、該槽体内の水位の検知手段と、該検知手段によって検知される水位が所定水位に達するまで該給水装置を給水動作させる制御手段と、を備えてなる貯水設備において、該検知手段は、該槽体の外部に配置されたマイクロ波センサであることを特徴とするものである。
【0010】
かかる貯水設備にあっては、検知手段が槽体の外部に配置されているため槽体内の水が検知手段にかかることがなく、このため水位検知手段に格別の防水対策を施すことが不要である。本発明では、この検知手段はマイクロ波センサであり、マイクロ波が槽体の側壁等を透過して槽体内の水位を検知するので、槽体に水位センシングのための開口や光透過部などを設けることが不要である。
【0011】
この貯水設備は、ロータンク設備であってもよい。この場合、ボールタップが不要なため、タンク形状やフロート弁装置等の配置の自由度が高まり、ロータンクを例えば奥行きの小さいすっきりとしたデザインとすることができる。
【0012】
このロータンク設備は、アウタータンクと、該アウタータンク内に設置された槽体としてのインナータンクを備えており、該インナータンクの側面外部あるいはインナータンクよりも上方にマイクロ波センサが設置されていてもよい。かかるロータンク設備にあっては、アウタータンクの外面がすっきりしているため、美観に優れ、アウタータンク外面の清掃が容易である。
【0013】
マイクロ波センサは、槽体内の水と槽体近傍の人体とのいずれをも検知可能となっていてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態に係るロータンク設備の断面図である。
【0015】
陶器製のアウタータンク22内に合成樹脂製のインナータンク24が配置されている。アウタータンク22の上面には陶器製の手洗鉢30が載設され、この手洗鉢30に手洗吐水管32が立設されている。手洗鉢30の下方には排水孔36が設けられている。ただし、この手洗吐水管32及び手洗鉢30は省略されてもよい。
【0016】
アウタータンク22の上部側面の内側に給水用電磁弁40が取り付けられており、この給水用電磁弁40の流入口には給水ホース(図示略)が接続されている。給水用電磁弁40は第1流出口42および第2流出口44の2個の流出口を備えており、該第2流出口44は蛇腹状チューブ34を介して手洗吐水管32に接続されている。給水用電磁弁40の第1流出口42はインナータンク24内に向って開口している。
【0017】
アウタータンク22及びインナータンク24の底面の開口にはフロート弁装置50の流出筒部52が挿通されている。この流出筒部52のシート部52aにフロート弁体54が着座している。このフロート弁体54はチェーン56を介して洗浄ハンドル(フラッシュハンドル)に接続されている。流出筒部52からはオーバーフロー管58が立設されている。
【0018】
インナータンク24の後部(図1の右側)の外面には、マイクロ波センサ(ドップラーセンサ)60が設置されている。このマイクロ波センサ60は、インナータンク24内の規定貯水水位WLと同高さに配置されている。この規定貯水水位WLは、オーバーフロー管58の上端より若干下位の高さに設定されている。このマイクロ波センサ60は、物体の移動速度を検出するドップラーセンサとして構成されており、例えば10〜24GHzのマイクロ波を主として水平前方に向って放射し、反射波を受信してインナータンク24内の水面の上昇を検知するよう構成されている。
【0019】
このマイクロ波センサ60の出力信号は電磁弁制御回路(図示略)に入力されている。
【0020】
次に、このように構成されたロータンク設備の作動について説明する。
【0021】
図1に示す通りインナータンク24内に水が貯留された状態において、図示しない洗浄ハンドルを回してフロート弁体54を引き上げると、インナータンク24内の水が流出筒部52を通って便器へ向けて放出され、水面が低下する。その後、フロート弁体54が流出筒部52のシート部52aに着座すると、便器への水の放出が停止する。この水の放出に要する時間(放水時間)は予め制御回路に設定されている。
【0022】
フロート弁体54の引き上げによる水面の低下が、マイクロ波センサ60によって検出されてからこの放水時間が経過すると、電磁弁制御回路は電磁弁40を開弁させる。これにより、第1流出口42からインナータンク24内に水が供給されると共に、手洗吐水管32からの吐出水が排水孔36を通ってインナータンク24に流出し、インナータンク24内の水位が次第に上昇する。この水位上昇は、マイクロ波センサ60への物体(水)の接近として検知される。この水位がマイクロ波センサ60の設置高さに達した後は、マイクロ波センサ60の検知信号は変化しなくなるので、電磁弁制御回路が電磁弁40を閉弁させる。
【0023】
かかる貯水設備にあっては、マイクロ波センサ60がインナータンク24の外部に配置されているためインナータンク24内の水がマイクロ波センサ60にかかることがなく、このためマイクロ波センサ60に防水対策を施すことが不要である。このマイクロ波センサ60からのマイクロ波は、インナータンク24の側壁を透過するため、赤外線センサの場合と異なりインナータンク24に赤外線透過部を設けることが不要であり、インナータンク24の構造が簡易化される。なお、インナータンク24内にボールタップが不要なため、タンクを小型化できると共に、タンク形状の自由度が高まり、また電磁弁40やフロート弁装置50等の配置の自由度が高まる。
【0024】
この実施の形態では、マイクロ波センサ60がインナータンク24とアウタータンク22との間に配置されているため、アウタータンク22の外面はすっきりとしており、美観に優れると共にアウタータンク22の外面の清掃が容易である。
【0025】
上記実施の形態ではマイクロ波センサ60は1個であり、このマイクロ波センサ60が水位の低下を検出してから設定時間経過後に電磁弁40を開弁させるようにしているが、インナータンク24の下部に別のマイクロ波センサを配置し、該マイクロ波センサのレベルまで水位が低下したときに電磁弁制御回路が電磁弁40を開弁させるようにしてもよい。
【0026】
上記実施の形態ではマイクロ波センサ60をインナータンク24の側面に配置しているが、図4のように対象物までの距離測定が可能な2周波式マイクロ波センサ68を採用し、このマイクロ波センサをインナータンク24の上方に配置し、マイクロ波センサ68から水面位までの距離を測定し、この測定結果に基づいて電磁弁40の開閉を制御するようにしてもよい。この場合、インナータンク24に蓋24Lを設け、マイクロ波センサを蓋の上方に配置するのが好ましい。電磁弁40は蓋24Lの下側に配置されるのが好ましい。図4のその他の構成は図1と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
【0027】
図2は本発明の別の実施の形態に係るロータンク設備の断面図である。
【0028】
インナータンク24の前面(図2の左側の面)とアウタータンク22の前面との間にマイクロ波センサ64が設置されている。このマイクロ波センサ64は、インナータンク24内の規定貯水水位WLと同高さに設置されている。このマイクロ波センサ64は、物体の移動速度を検出するドップラーセンサよりなる。このマイクロ波センサ64は、後方及び前方からの反射波を受信して後方のインナータンク24内における水位変化と前方の人体の動きとを検出しうるよう構成されている。このロータンク前方の人体の移動を検出することにより、トイレルーム内への人の出入りを検知し、これに基づいて便蓋の自動開閉等の便器電装品の制御が可能となる。
【0029】
なお、マイクロ波センサ64として物体までの距離を測定する方式のものを採用し、これによりインナータンク24内の水位変化やトイレルーム内への人の出入りを検知するよう構成してもよい。
【0030】
なお、図2のその他の構成は図1と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
【0031】
上記実施の形態ではマイクロ波センサ60,64はインナータンク24とアウタータンク22との間に配置されているが、アウタータンク22の外部に配置されていてもよい。
【0032】
上記実施の形態ではインナータンク24とアウタータンク22の二重構造のロータンクが採用されているが、一重構造のロータンクであってもよい。
【0033】
上記実施の形態ではロータンク設備が採用されているが、洗面器や浴槽などに適用してもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上の通り、本発明の貯水設備にあっては、水位検知手段としてのマイクロ波センサが槽体の外部に配置されているため、マイクロ波センサに防水対策を施すことが不要となる。このため、貯水設備の構成の簡易化を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るロータンク設備の断面図である。
【図2】別の実施の形態に係るロータンク設備の断面図である。
【図3】従来例を示す断面図である。
【図4】さらに別の実施の形態に係るロータンク設備の断面図である。
【符号の説明】
22 アウタータンク
24 インナータンク
30 手洗鉢
40 電磁弁
42 第1流出口
44 第2流出口
50 フロート弁装置
52 流出筒部
60,64,68 マイクロ波センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は貯水設備に係り、特に便器に洗浄水を供給するためのロータンク設備に適用するのに好適な貯水設備に関する。詳しくは、本発明は、槽体内の水位をセンサで検知して該槽体内が所定水位となるように給水する貯水設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
ロータンク内の水位をセンサで検知し、該ロータンク内の水位が所定水位となるように給水用電磁弁を開弁させるようにしたロータンク設備が特開平10−311073号公報に記載されている。
【0003】
図3は同号公報のタンク装置を示す断面図である。タンク本体1の左側の上部側面に、給水管2が接続された電磁弁3が設置されている。この電磁弁3の流出側にタービン4が設置され、このタービン4の流出口5が下向きに開口している。タービン4によって回転駆動される発電機6が該タービン4に取り付けられている。電磁弁3の下面側に超音波センサよりなる水位センサ7が設置され、該水位センサ7とタンク本体1内の水面WLとの距離を計測している。
【0004】
タンク本体1の右側の上部側面に洗浄ハンドル9が取り付けられ、この洗浄ハンドル9によって回動されるスピンドル10の先端にチェーン11の上端が係止されている。
タンク本体1の底部にはフロート弁装置12が設置され、フロート13に該チェーン11の下端が接続されている。14は該フロート13が着座するシート部、15はオーバーフロー管である。洗浄ハンドル9を例えば小洗浄側に回すと、フロート13が若干だけ引き上げられ、水がタンク本体1から便器へ放出される。ハンドル9から手を離すと、フロート13がシート部14に着座し、水位の低下が停止する。この水位の低下停止が水位センサ7によって検出されると、電磁弁3が開弁し、流出口5から水が流出する。水位が所定の高さにまで上昇した時点で電磁弁3が閉弁される。
【0005】
上記の水位センサ7を採用した貯水設備にあっては、従来のロータンクに設置されているボールタップが電磁弁に置き換えられて省略されるため、ロータンクを小型化あるいはスリム化することができる。
【0006】
【特許文献】
特開平10−311073号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示す貯水設備にあっては、超音波センサよりなる水位センサ7がタンク本体1内に設置されており、該水位センサ7に水がかかることがあるため、該センサ7の防水対策を採用する必要があった。
【0008】
本発明は、ボールタップが不要であり、しかも槽体内の水位検知のためのセンサに格別な防水対策を採用することが不要である貯水設備を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の貯水設備は、水を貯留するための槽体と、該槽体内に水を供給する給水装置と、該槽体内の水位の検知手段と、該検知手段によって検知される水位が所定水位に達するまで該給水装置を給水動作させる制御手段と、を備えてなる貯水設備において、該検知手段は、該槽体の外部に配置されたマイクロ波センサであることを特徴とするものである。
【0010】
かかる貯水設備にあっては、検知手段が槽体の外部に配置されているため槽体内の水が検知手段にかかることがなく、このため水位検知手段に格別の防水対策を施すことが不要である。本発明では、この検知手段はマイクロ波センサであり、マイクロ波が槽体の側壁等を透過して槽体内の水位を検知するので、槽体に水位センシングのための開口や光透過部などを設けることが不要である。
【0011】
この貯水設備は、ロータンク設備であってもよい。この場合、ボールタップが不要なため、タンク形状やフロート弁装置等の配置の自由度が高まり、ロータンクを例えば奥行きの小さいすっきりとしたデザインとすることができる。
【0012】
このロータンク設備は、アウタータンクと、該アウタータンク内に設置された槽体としてのインナータンクを備えており、該インナータンクの側面外部あるいはインナータンクよりも上方にマイクロ波センサが設置されていてもよい。かかるロータンク設備にあっては、アウタータンクの外面がすっきりしているため、美観に優れ、アウタータンク外面の清掃が容易である。
【0013】
マイクロ波センサは、槽体内の水と槽体近傍の人体とのいずれをも検知可能となっていてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態に係るロータンク設備の断面図である。
【0015】
陶器製のアウタータンク22内に合成樹脂製のインナータンク24が配置されている。アウタータンク22の上面には陶器製の手洗鉢30が載設され、この手洗鉢30に手洗吐水管32が立設されている。手洗鉢30の下方には排水孔36が設けられている。ただし、この手洗吐水管32及び手洗鉢30は省略されてもよい。
【0016】
アウタータンク22の上部側面の内側に給水用電磁弁40が取り付けられており、この給水用電磁弁40の流入口には給水ホース(図示略)が接続されている。給水用電磁弁40は第1流出口42および第2流出口44の2個の流出口を備えており、該第2流出口44は蛇腹状チューブ34を介して手洗吐水管32に接続されている。給水用電磁弁40の第1流出口42はインナータンク24内に向って開口している。
【0017】
アウタータンク22及びインナータンク24の底面の開口にはフロート弁装置50の流出筒部52が挿通されている。この流出筒部52のシート部52aにフロート弁体54が着座している。このフロート弁体54はチェーン56を介して洗浄ハンドル(フラッシュハンドル)に接続されている。流出筒部52からはオーバーフロー管58が立設されている。
【0018】
インナータンク24の後部(図1の右側)の外面には、マイクロ波センサ(ドップラーセンサ)60が設置されている。このマイクロ波センサ60は、インナータンク24内の規定貯水水位WLと同高さに配置されている。この規定貯水水位WLは、オーバーフロー管58の上端より若干下位の高さに設定されている。このマイクロ波センサ60は、物体の移動速度を検出するドップラーセンサとして構成されており、例えば10〜24GHzのマイクロ波を主として水平前方に向って放射し、反射波を受信してインナータンク24内の水面の上昇を検知するよう構成されている。
【0019】
このマイクロ波センサ60の出力信号は電磁弁制御回路(図示略)に入力されている。
【0020】
次に、このように構成されたロータンク設備の作動について説明する。
【0021】
図1に示す通りインナータンク24内に水が貯留された状態において、図示しない洗浄ハンドルを回してフロート弁体54を引き上げると、インナータンク24内の水が流出筒部52を通って便器へ向けて放出され、水面が低下する。その後、フロート弁体54が流出筒部52のシート部52aに着座すると、便器への水の放出が停止する。この水の放出に要する時間(放水時間)は予め制御回路に設定されている。
【0022】
フロート弁体54の引き上げによる水面の低下が、マイクロ波センサ60によって検出されてからこの放水時間が経過すると、電磁弁制御回路は電磁弁40を開弁させる。これにより、第1流出口42からインナータンク24内に水が供給されると共に、手洗吐水管32からの吐出水が排水孔36を通ってインナータンク24に流出し、インナータンク24内の水位が次第に上昇する。この水位上昇は、マイクロ波センサ60への物体(水)の接近として検知される。この水位がマイクロ波センサ60の設置高さに達した後は、マイクロ波センサ60の検知信号は変化しなくなるので、電磁弁制御回路が電磁弁40を閉弁させる。
【0023】
かかる貯水設備にあっては、マイクロ波センサ60がインナータンク24の外部に配置されているためインナータンク24内の水がマイクロ波センサ60にかかることがなく、このためマイクロ波センサ60に防水対策を施すことが不要である。このマイクロ波センサ60からのマイクロ波は、インナータンク24の側壁を透過するため、赤外線センサの場合と異なりインナータンク24に赤外線透過部を設けることが不要であり、インナータンク24の構造が簡易化される。なお、インナータンク24内にボールタップが不要なため、タンクを小型化できると共に、タンク形状の自由度が高まり、また電磁弁40やフロート弁装置50等の配置の自由度が高まる。
【0024】
この実施の形態では、マイクロ波センサ60がインナータンク24とアウタータンク22との間に配置されているため、アウタータンク22の外面はすっきりとしており、美観に優れると共にアウタータンク22の外面の清掃が容易である。
【0025】
上記実施の形態ではマイクロ波センサ60は1個であり、このマイクロ波センサ60が水位の低下を検出してから設定時間経過後に電磁弁40を開弁させるようにしているが、インナータンク24の下部に別のマイクロ波センサを配置し、該マイクロ波センサのレベルまで水位が低下したときに電磁弁制御回路が電磁弁40を開弁させるようにしてもよい。
【0026】
上記実施の形態ではマイクロ波センサ60をインナータンク24の側面に配置しているが、図4のように対象物までの距離測定が可能な2周波式マイクロ波センサ68を採用し、このマイクロ波センサをインナータンク24の上方に配置し、マイクロ波センサ68から水面位までの距離を測定し、この測定結果に基づいて電磁弁40の開閉を制御するようにしてもよい。この場合、インナータンク24に蓋24Lを設け、マイクロ波センサを蓋の上方に配置するのが好ましい。電磁弁40は蓋24Lの下側に配置されるのが好ましい。図4のその他の構成は図1と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
【0027】
図2は本発明の別の実施の形態に係るロータンク設備の断面図である。
【0028】
インナータンク24の前面(図2の左側の面)とアウタータンク22の前面との間にマイクロ波センサ64が設置されている。このマイクロ波センサ64は、インナータンク24内の規定貯水水位WLと同高さに設置されている。このマイクロ波センサ64は、物体の移動速度を検出するドップラーセンサよりなる。このマイクロ波センサ64は、後方及び前方からの反射波を受信して後方のインナータンク24内における水位変化と前方の人体の動きとを検出しうるよう構成されている。このロータンク前方の人体の移動を検出することにより、トイレルーム内への人の出入りを検知し、これに基づいて便蓋の自動開閉等の便器電装品の制御が可能となる。
【0029】
なお、マイクロ波センサ64として物体までの距離を測定する方式のものを採用し、これによりインナータンク24内の水位変化やトイレルーム内への人の出入りを検知するよう構成してもよい。
【0030】
なお、図2のその他の構成は図1と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
【0031】
上記実施の形態ではマイクロ波センサ60,64はインナータンク24とアウタータンク22との間に配置されているが、アウタータンク22の外部に配置されていてもよい。
【0032】
上記実施の形態ではインナータンク24とアウタータンク22の二重構造のロータンクが採用されているが、一重構造のロータンクであってもよい。
【0033】
上記実施の形態ではロータンク設備が採用されているが、洗面器や浴槽などに適用してもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上の通り、本発明の貯水設備にあっては、水位検知手段としてのマイクロ波センサが槽体の外部に配置されているため、マイクロ波センサに防水対策を施すことが不要となる。このため、貯水設備の構成の簡易化を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るロータンク設備の断面図である。
【図2】別の実施の形態に係るロータンク設備の断面図である。
【図3】従来例を示す断面図である。
【図4】さらに別の実施の形態に係るロータンク設備の断面図である。
【符号の説明】
22 アウタータンク
24 インナータンク
30 手洗鉢
40 電磁弁
42 第1流出口
44 第2流出口
50 フロート弁装置
52 流出筒部
60,64,68 マイクロ波センサ
Claims (4)
- 水を貯留するための槽体と、
該槽体内に水を供給する給水装置と、
該槽体内の水位の検知手段と、
該検知手段によって検知される水位が所定水位に達するまで該給水装置を給水動作させる制御手段と、
を備えてなる貯水設備において、
該検知手段は、該槽体の外部に配置されたマイクロ波センサであることを特徴とする貯水設備。 - 請求項1において、該貯水設備はロータンク設備であることを特徴とする貯水設備。
- 請求項2において、該ロータンク設備は、アウタータンクと、該アウタータンク内に設置された前記槽体としてのインナータンクを備えており、
インナータンク側面の外部又はインナータンクよりも上方に該マイクロ波センサが設置されていることを特徴とする貯水設備。 - 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記マイクロ波センサは槽体内の水と槽体近傍の人体とのいずれをも検知可能となっていることを特徴とする貯水設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002368466A JP2004197457A (ja) | 2002-12-19 | 2002-12-19 | 貯水設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002368466A JP2004197457A (ja) | 2002-12-19 | 2002-12-19 | 貯水設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004197457A true JP2004197457A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32765026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002368466A Pending JP2004197457A (ja) | 2002-12-19 | 2002-12-19 | 貯水設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004197457A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104846975A (zh) * | 2014-02-13 | 2015-08-19 | 长沙亚青节能科技有限公司 | 喷泉塑料水箱 |
JP2021075878A (ja) * | 2019-11-07 | 2021-05-20 | Toto株式会社 | 洗浄水タンク装置、及びそれを備えた水洗便器装置 |
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2002
- 2002-12-19 JP JP2002368466A patent/JP2004197457A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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