JP2004197398A - 圧雪硬度感応形グレーダ装置と圧雪硬度感応形グレーダ装置の自動制御方法 - Google Patents

圧雪硬度感応形グレーダ装置と圧雪硬度感応形グレーダ装置の自動制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】除雪トラックのグレーダ除雪作業において、新雪やシャーベット、軟らかい圧雪等、完全除去が可能な雪に対しては路面が露出するようブレード左右位置を制御、完全に除去できない硬い圧雪や氷盤に対しては路面の凹凸を平滑に切削整正するようブレード左右押付力を制御することにより走行安定性を維持しながら圧雪状態に合った適切な作業が安全に行えるようにする。
【解決手段】グレーダ装置の左右押付力を圧力センサで、ブレード左右のシャシフレームに対する高さ相対位置を変位センサで検出し、比較・演算することにより圧雪の切削深さや残雪の有無および圧雪硬度を求め、圧雪が完全除去可能範囲か不可能範囲かを判断し、圧雪硬度に応じたフィードバック制御を行う。操作員が道路状況や除雪トラックのメータ類を確認しながらブレードの制御状態の確認と必要な指令操作が容易に行える一体型の操作・表示部を備える。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は除雪トラックに配設される圧雪硬度感応形グレーダ装置と圧雪硬度感応形グレーダ装置の自動制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のものにあっては、下記のようになっている。
従来のグレーダ装置の押付力自動制御装置は、振動センサなどによりブレードのエッジが舗装路面と摩擦する際に、ブレードに作用する抵抗の状態変化を検出して常に路面が露出するよう、押付力を路面が露出するために必要な任意に変化する目標値に追従制御する方式(特許文献1、特許文献2参照)と、圧力センサ、位置センサにより検出した信号をフィードバックし操作員が圧雪の状況や切削整正状況を確認しながら直接設定した押付力、または操作員が圧雪の状態を圧雪モードとして選択するとモードに応じて自動的に設定される押付力が路面に与えられるようブレード切削角や昇降位置を制御する定値制御方式(特許文献3参照)であった。
また、これらに前輪、後輪それぞれ左右の速度検出器の信号を車両のECUに入力し演算してスリップ信号を出力しブレードの押付力を制御する方式(特許文献4参照)を組み合わせているものや、アンチロックブレーキやリミテッドスリップデフの作動を検出しブレ―ドの押付力を低減させる方式(特許文献5、特許文献6参照)もあった。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−294110号公報
【0004】
【特許文献2】
特開平7−286312号公報
【0005】
【特許文献3】
特開平6−17409号公報
【0006】
【特許文献4】
特開平8−20925号公報
【0007】
【特許文献5】
特開平5−287715号公報
【0008】
【特許文献6】
特開平5−287716号公報
【0009】
前者は、新積雪やシャーベット、軟化した圧雪等、完全除去可能な雪に対しては路面が露出するため有効であるが、振動レベルが変わるまでのエッジと路面の摩擦によるエッジの摩耗量が多いことや、道路の横断勾配に関して均一深さでない圧雪あるいは低温が持続する地域等の完全除去できない硬い圧雪や氷盤に対しては路面が露出しないため、刃先の左右押付力をどんどん大きくしていくことになり、けん引力不足や走行安定性が危倶される場合もあった。
【0010】
後者は、圧雪の状況に応じて押付力を直接または圧雪モード選択により設定できるため、必要以上に押付けることなく走行安定性を維持しながら平滑な切削整正が可能であるが、操作員の熟練度によって設定が適当でない時には除去可能な雪を残したり、必要以上の押付力によりエッジの摩耗量が多くなる場合もあった。
【0011】
また、スリップ時の押付力制御を組み合わせることにより走行安定性は向上するが、完全に除去できない硬い圧雪や氷盤に対してもスリップ限界まで押付けることになり、必要以上のエッジ摩耗が生じたり、路面の切削精度が平滑にならない問題は残っている。
【0012】
両者とも複数の操作レバースイッチを操作する手動作業に比ベて操作員の煩雑さは軽減したが、自動制御装置の操作部と表示部は分離した構造で運転席斜め前方に別々に設置されており、運転席の操作員はグレーダ除雪作業時、表示部に表示されるブレードの制御状態を監視し、積雪条件の変化などによりブレードの一時回避作動や押付制御条件の設定・変更などの操作を操作部で行う場合、視線をそらす必要があり、高速作業時に前方の道路状況や除雪トラックのメータ類の確認がおろそかにならないよう、素早く操作を行っており、より負担の少ない作業となることが望まれている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明においては路面の圧雪の状況をセンサにより判断し、走行安定性を維持しながら完全除去が可能な圧雪の場合は路面を露出させ、完全除去しようとすると走行安定性が損なわれるような圧雪は平滑に切削整正することにより全ての圧雪に対して適切で安全な作業が可能となることを技術的課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
グレーダ装置の押付力自動制御において、センサは従来の定値制御用の圧力センサ、位置センサを使用し、舗装路面との摩擦抵抗による振動を検出する振動センサなどは使用しない。
【0015】
ブレードの押付力の変化に対するブレード左右刃先の車両に対する高さ的な相対位置が、ブレードの押付力とこれに対する路面からの反力により生ずるシャシばねおよびブレード支持部の緩衝機構のばね定数に比例したたわみと、圧雪の硬度に反比例したエッジの切込み量とにより決まることを利用し、圧雪の硬度、圧雪の切込み量から残雪の有無を判断し、圧雪状態に応じた制御方法を選択しフィードバック制御を行う。
【0016】
制御は追従制御により左右の昇降用流体圧シリンダを調節して路面上の圧雪に対して左右独立にブレード押付力を増加して行き、シリンダのストロークと圧力から演算した結果、圧雪硬度と切込み量から残雪が無くなり路面が露出したと判断した場合、その時点でのブレードの左右刃先の相対位置を維持するよう制御し、圧雪硬度が安定走行範囲で完全除去が可能な範囲の基準値を越えると、その時点での左右押付力を目標値とした定値制御に切り換える。
路面が露出可能な場合、露出に適した左右の昇降用流体圧シリンダのストロークを追従制御の目標値とし、露出不可能な場合、走行安定性を維持しながら平滑な切削整正を行うために最も適した押付力を定値制御の目標値とし、その値を維持するよう左右の昇降用流体圧シリンダを調節するため除去可能な圧雪にも除去不可能な圧雪にも対応可能となる。
【0017】
路面が露出可能な場合、路面状態の変化、エッジの摩耗、切削角の変更などにより押付力の変動に対するストロークの変位量が変化するため、適正値となるまで追従制御を行い路面を露出させ、路面が露出したと判断するとその位置を維持するように制御し、反力が変化すると追従制御を繰り返すため、舗装路面の摩擦抵抗による振動を常時検出しながら押付力制御する方式に比べ、押付過ぎの状態が減少するため必要以上にエッジが摩耗しない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。
【0019】
図1は本発明の技術前提となる除雪トラックのグレーダ装置を示す。
図1において、グレーダ装置は除雪トラックのシャシフレーム1の中央部下面に配設したブレード2の押付力を左右一対の昇降用流体圧シリンダ3、3により左右一対の平行リンク4、4の機構により上下方向に昇降可能で自体も上下方向の緩衝機構を備えたブレード支持部5、5を介して調節し、ブレード2の切削角を反転用流体圧シリンダ6、6によりブラケット9、9を介して調節する装置である。
ブラケット9、9とブレード2の接合部には、作業時に刃先にかかる過負荷時に離脱してブレード2が後方に反転する安全機構40、40が装着されている。
【0020】
図2は圧雪路面へのブレードの押付状態を左側方から見た図である。
グレーダ装置の懸架部はシャシフレーム1の両側に左右一対に配設されているが、図においては片側のみを示している。
路面とグレーダ装置の相対的な位置関係は、前記左右一対の昇降用流体圧シリンダ3、3が車両の前後軸荷重割合による前後軸のシャシばね7、8のたわみで地上高が決定されるシャシフレ―ム1の左右に配設され、前記左右一対の昇降用流体圧シリンダの伸縮自在なロッド部と前記シャシフレーム1に揺動自在に配設される左右一対の平行リンク4、4とに装着され上下方向に昇降可能で、自体も二重構造で内部のばねにより上下に緩衝する機構を備えた左右一対のブレード支持部5、5に左右一対のブラケット9、9を介し反転用流体圧シリング6、6で反転自在に取付けられたブレード2のエッジ部が圧雪に食い込んだ状態で路面と接している。
【0021】
図3は自動制御の検出部と制御部の構成を示す。
図3において、ブレード2の前記左右一対の昇降用流体圧シリンダ3、3のヘッド側・ロッド側それぞれの流体圧を検出し電気信号として出力する圧力センサ10、10...、前記左右一対の昇降用流体圧シリンダに内蔵された前記ブレード2の左右昇降位置を検出する昇降用のストロークセンサ11、11、前記反転用流体圧シリンダ6、6に内蔵されたブレード2の反転位置を検出する反転用のストロークセンサ12が装着されている。
ブレード2のブラケット9、9には安全機構40、40が作動したことを検出するポジションセンサ41、41が装着されている。
また、実施例では車両のECUl3から、車両のトランスミッション出力部の回転センサで検出し出力される車両速度信号と各車輪速度センサの信号からスリップを検出して出力されるASR信号も検出部として使用し、より安定走行を高めることも可能としている。
【0022】
制御部は前記各センサからの入力信号を演算し目標値と比較して修正指令信号を出力するプログラマブルコントローラ20で、電源14、CPUl5、検出部からのアナログ入力信号のAD変換器16、信号の入力器17、出力器18、出力信号のDA変換器19で構成され、操作・表示部はハンディプログラマブル表示器21を使用している。
【0023】
図4は自動制御システムの調節部をなす流体圧回路図を示す。
図4において流体圧回路は、車両のフライホイルPTOから動力を取出し流体圧を供給する流体圧ポンプ22、22、ポンプ吐出圧力を調節する電磁リリーフ弁23、23、前記各流体圧シリンダの作動方向を切換える電磁切換弁24、24...、電磁切換弁が中立時に流体圧のリークによるブレードの自然降下などを防止するパイロット操作チェック弁25、25...、前記左右一対の昇降用流体圧シリンダ3、3の押付時の圧力を調節する電磁比例リリーフ弁26、26、前記左右一対の昇降用流体圧シリンダ3、3のヘッド側注油口とロッド側注油口をバイパスしブレードの自重のみの押付力での浮き作業を可能とする電磁チェック弁27、27と、前記圧力センサ10、10...と、作動流体タンク28とで構成される。
【0024】
路面上の圧雪に対してブレードの押付力を増加させるためには前記左右一対の昇降用流体圧シリンダ3、3のストロークを伸ばすことになるが、増加した押付力に応じ車両の前後軸荷重が割合で減少し前記シャシばね7、8のばね定数に比例してたわみが減るため、前記左右一対の昇降用流体圧シリンダを配設する車両のシャシフレーム1の地上高が上昇する。
【0025】
前記左右一対のブレード支持部5、5の緩衝機構も押付力の増加に応じ、緩衝機構部のばね定数に比例して圧縮する。前記ブレード2のエッジ部は増加した押付力に応じ圧雪の硬度に反比例して切込み量が増加することになり、これら三つの変位の総和が前記左右一対の昇降用流体圧シリンダのストロークの変化となり、関係は数式1で示される。
【0026】
【数1】
Figure 2004197398
【0027】
数式1において、Lはストローク、Pは昇降用流体圧シリンダの押付圧MPa、Aは昇降用流体圧シリンダのヘッド側断面積mm2 、k1 は前後軸シャシばねによるブレード支持位置でのばね定数N/mm、k2 はブレード支持部の緩衝機構のばね定数N/mm、Hは圧雪の切込み量mmを示す。
数式1をH=の式に変形し、センサの検出値を代入して演算し、圧雪の切込み量を求める。
路面が露出した状態ではH=0となる。
【0028】
グレーダ作業時の圧雪除去抵抗の垂直方向成分FPZは北海道開発局建機技報Vol.13No56(昭和53−3)に示された実験式が一般に用いられており、それによれば数式2で示されるように作業速度に依存しない値で昇降用流体圧シリンダのヘッド側断面積と圧力を乗じた値に等しい。
【0029】
【数2】
Figure 2004197398
【0030】
数式2において、Kはブレードのエッジの刃先係数、τは雪の平均せん断応力でτ=0.024R+0.092MPa、Rは圧雪硬度MPa、Bは除雪幅mm、θcはブレードの切削角degを示す。
数式2をR=の形に変形し、センサの検出値を代入して演算し、圧雪硬度を求める。
【0031】
図5、図6は自動制御システムの操作・表示部をなすハンディプログラマブル表示器を示す。
図5においてハンディプログラマブル表示器21は中央にTFTカラーLCD表示器、表示器の左右両側にファンクションスイッチ、右上に非常停止スイッチを備え、ロボットのティーチングペンダントとしてFA現場などで使用されているハンディプログラマブル表示器を採用し、操作員が作業走行時に視線をそらさずに操作・目視し易い位置に固定できるよう図6に示す構造のブラケットで取り付けている。
【0032】
図7に示すブロック線図により制御部は前記センサからの入力信号から上記演算式により演算し、調節部へ制御信号を出力する。
図4、図5、図7に基いて制御内容を説明する。
操作員が操作・表示部の追従スイッチ29を押して追従制御を選択し作業スイッチ30を押すと、切削角スイッチ31で設定された切削角または標準作業切削角に相当する前記反転用のストロークセンサ12の信号値を目標値として前記反転用流体圧シリンダ6、6操作用の電磁切換弁24と電磁リリーフ弁23に制御信号を出力する。
目標切削角になったら、前記左右一対の昇降用流体圧シリンダ3、3操作用の電磁切換弁24、24と電磁リリーフ弁23、23に制御信号を、電磁比例リリーフ弁26、26にアナログ制御信号を出力し、前記昇降用のストロークセンサ11、11の信号値からブレードエッジ部が路面に近い基準値まで降下した時点で前記左右一対の昇降用流体圧シリンダ3、3の電磁チェック弁27、27に制御信号を出力し、ロッド側注油口とヘッド側注油口間をバイパスさせフリーにしてブレード2が路面上に自重で接地した状態とする。
【0033】
ブレード2のシャシフレーム1に対する相対位置を記憶し、ヘッド側とロッド側のバイパスを遮断した後、前記昇降用のストロークセンサ11、11の信号値をフィードバック信号とし、前記左右一対の昇降用流体圧シリンダ3、3操作用の電磁切換弁24、24と電磁リリーフ弁23、23に制御信号を、電磁比例リリーフ弁26、26に押付力の単位時間当たりの増加量が一定となるようアナログ制御信号を出力し、単位時間当たりのストロークの変位量から押付力にばね定数の割合で比例するシャシフレーム1の地上高とブレード支持部5、5の緩衝機構の圧縮による変位量を引いた圧雪切込み量が路面が露出したことによりゼロになるか、圧雪の切込み量から演算した圧雪硬度が経験的に完全露出不可能な値と判断されるまで押付ける。
どちらかの状態となったら、前記圧力センサ10、10...をフィードバック信号とし、その時点での左右押付力を目標値として前記左右一対の昇降用流体圧シリンダ3、3操作用の電磁切換弁24、24と電磁リリーフ弁23、23に制御信号を、電磁比例リリーフ弁26、26に修正指令信号を出力する。
【0034】
グレーダ作業時の圧雪除去抵抗の進行方向成分FPX、横方向成分FPYは北海道開発局建機技報Vol.12No55(昭和52−3)及び前記Vol.13No56(昭和53−3)に示された実験式によれば数式3、数式4で示される。
【0035】
【数3】
Figure 2004197398
【0036】
【数4】
Figure 2004197398
【0037】
数式3、数式4において、θはブレードの推進角度deg、ρは雪の密度N/mm3 、vは作業速度m/s、εn は雪の流れ速度の減速率のブレード面直角方向成分、εt は雪の流れ速度の減速率のブレード面平行方向成分を示し、εn とεt の値は速度が高速域か低速域かで異なる値となる。
前記各センサで検出された信号から作業時の圧雪除去抵抗の進行方向成分FPXを演算して車両の総重量に路面とタイヤの横すべり摩擦係数を乗じたけん引力と比較、横方向成分FPYを演算して車両の前輪荷重に路面とタイヤの横すべり摩擦係数を乗じた横方向抵抗力と比較し経験的に設定した限界値を超えないよう制御する。
【0038】
また、ASRスリップ信号の入力時にはスリップ信号がOFFとなるよう前記左右一対の昇降用流体圧シリンダ3、3操作用の電磁切換弁24、24と電磁リリーフ弁23、23に制御信号を、電磁比例リリーフ弁26、26に修正指令信号を出力し押付力を減少する。
【0039】
実施例の操作・表示部にはその他、定値制御の左右押付力の目標値を操作員が増加設定する△スイッチ32、32、減少設定する▽スイッチ33、33、安全機構の作動時の復帰スイッチ34、橋梁ジョイントなど作業装置に過負荷を与える箇所の通過時に予め押付力を減少させ作業装置の一時回避を行う一時回避スイッチ35、押付制御を中断しブレードを上昇させたまま保持する待機スイッチ36などブレード姿勢制御スイッチが装備され、押すとそれぞれの目標値に応じて前記左右一対の昇降用流体圧シリンダ3、3操作用の電磁切換弁24、24と電磁リリーフ弁23、23とに制御信号を、電磁比例リリーフ弁26、26に修正指令信号を出力する。
作業終了時に回送スイッチ37を押すと、前記左右一対の昇降用流体圧シリンダ3、3の電磁チェック弁27、27に制御信号を出力し、ロッド側とヘッド側のバイパスを遮断した後、前記昇降用のストロークセンサ11、11の信号値をフィードバンク信号とし、ブレード2が回送高さになるまで前記左右一対の昇降用流体圧シリンダ3、3の操作用電磁切換弁24、24..と電磁リリーフ弁23、23に制御信号を出力する。
ブレード2の左右高さが目標高さになったら、回送姿勢の切削角に相当する前記反転用のストロークセンサ12の信号値を目標値として前記反転用流体圧シリンダ6、6操作用の電磁切換弁24、24と電磁リリーフ弁23、23に制御信号を出力し、ブレード2を回送姿勢にする。
記憶スイッチ38は作業区間が断続し作業と回送を交互に繰り返す場合など、設定済みの内容を記憶するためのスイッチで、緊急時などに非常停止スイッチ39を押すと、スイッチが解除されるまで一切の制御動作を停止する。
【0040】
図8に操作・表示部の表示画面例を示す。
なお、実施例では車両速度の検出は車両のECUのアナログ出力信号をプログラマブルコントローラに入力しているが、ECUからパルス信号出力される場合はFV変換器でアナログ信号に変換してからプログラマブルコントローラに入力すれば良く、ECUからの出力信号がない場合、車両の速度計用のトランスミッション部の回転センサに分配機を装着したり、プロペラ軸、タイヤ、車軸などに直接回転センサを装着しても良く、別に作業装置か車両に第5輪速度センサや非接触速度センサを装着しても良い。
また、実施例ではスリップ検出は車両のASR信号を使用しているが、各車輪に回転センサを装着しても良く、別に車両に加速度センサを装着して横滑りを検出したり、作業装置にロードセルなどを装着したり、直接ひずみゲージを貼って作業抵抗を検出しても良い。
実施例の押付力検出は昇降用流体圧シリンダの流体圧回路に圧力センサを装着しているが、作業装置にロードセルなどを装着したり直接ひずみゲージを貼っても良い。
実施例のブレード位置検出は昇降用流体圧シリンダや反転用流体圧シリンダに内蔵したストロークセンサで行っているが、作業装置に直線変位センサやリンク部に回転変位センサを装着し検出しても良い。
実施例で制御部はプログラマブルコントローラを使用しているが、パソコンやマイコンを使用しても良い。
実施例で操作・表示部はハンディプログラマブル表示器を使用しているが、プログラマブル表示器とスイッチを組み合わせたり、プログラマブル表示器のタッチスイッチ機能を使用しても良い。また、プログラマブル表示器の替わりに液晶モニタやCRTなどを用い映像信号で表示しても良い。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ブレード左右刃先の車両に対する相対位置とブレード左右押付力の変化から圧雪の硬度を求め、圧雪が完全除去可能範囲か不可能範囲かを判断したうえで圧雪硬度に応じたフィードバック制御をするため適切な作業を安全に行うことができる。
また、一体型の操作・表示部により、操作員が前方の道路状況や除雪トラックのメータ類を確認しながら視線を大きくそらさずにブレードの制御状態の確認と必要な指令操作が行えるため、作業の安全性と確実性を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】除雪トラックのグレーダ装置の側面図である。
【図2】グレーダ装置のブレードの圧雪路面への押付状態を示す側面図である。
【図3】実施例の自動制御システムの構成図である。
【図4】実施例の自動制御システムの流体圧回路図である。
【図5】実施例の自動制御システムにおける操作・表示部の正面図である。
【図6】同上の側面図である。
【図7】実施例の自動制御システムのブロック線図である。
【図8】実施例の自動制御システムにおける操作・表示部の表示画面例である。
【符号の説明】
1 シャシフレーム
2 ブレード
3 昇降用流体圧シリンダ
5 支持部
7、8 シャシばね
10 圧力センサ
11 昇降用のストロークセンサ
21 ハンディプログラマブル表示器

Claims (5)

  1. 除雪トラックの車体下部に配設し路面上の圧雪に対して、ブレードの押付力を左右一対の昇降用流体圧シリンダにより調節し、切削角を反転用流体圧シリンダにより調節するグレーダ装置において、ブレードの押付力の変化を圧力センサにより、ブレードの左右刃先の車両に対する高さ的な相対位置を変位センサにより検出し、ブレードの押付力に影響する圧雪の硬度、圧雪に対する切込み量、更に路面の露出等の状態を判断して新雪やシャーベット、軟らかい圧雪等、完全除去が可能な雪に対しては路面を露出させるべく圧雪の硬度、深さに応じた切込み量となるようブレード左右位置を追従制御、低温が持続する厳冬地域等の完全除去ができない硬い圧雪や氷盤に対しては路面の凹凸を平滑に切削整正するようにブレード押付力を定値制御することを特徴とする圧雪硬度感応形グレーダ装置。
  2. 除雪トラックのシャシばねとブレード支持部の緩衝機構が押付力の変化に直線的に比例してたわむ性質により、路面上の圧雪の状態が急激に変化した場合の修正指令制御信号の電気的・油圧的な応答遅れを機械的に吸収するため、整正後は仕上がり精度の良い均一な路面となることを特徴とする請求項1記載の圧雪硬度感応形グレーダ装置。
  3. 操作部とブレードの諸状態を表示する表示部が一体となった自動制御システムを備えたことを特徴とする請求項1記載の圧雪硬度感応形グレーダ装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の圧雪硬度感応形グレーダ装置において、ブレードのエッジを路面に対して押付けた場合、ブレードの左右刃先の車両に対する高さ的な相対位置がブレードの押付力や、これに対する路面からの反力により生ずるシャシばねおよびブレード支持部の緩衝機構のばね定数に比例したたわみ量と、圧雪の硬度に反比例したエッジの切込み量により決まり、これらばねによる緩衝機構は押付力の変化に直線的に比例してたわむ性質のため、ブレードの相対位置の変化量が正確に変位センサに表れることを利用し、圧雪の切込み量および残雪の有無を判断し制御することを特徴とする圧雪硬度感応形グレーダ装置の自動制御方法。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の圧雪硬度感応形グレーダ装置において、ブレードにより除雪作業をする場合、雪で路面が露出していない状態ではブレードの押付力は作業速度に依存せず、ブレード除雪抵抗の垂直方向成分と圧雪硬度による抵抗との和につり合うことを利用して圧雪硬度を判断し圧雪状態に応じた制御方法を選択することを特徴とする圧雪硬度感応形グレーダ装置の自動制御方法。
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