JP2004196333A - 粉粒体シール包装方法とその装置 - Google Patents

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尚夫 石川
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Abstract

【課題】周縁部分をシールした状態で包装材料に粉粒体を袋詰めした包装物の内部における粉粒体の移動を抑制して、粉粒体の分級、偏在を効果的に回避することのできる粉粒体シール包装方法を提供する。
【解決手段】複数個の窪み16が外周面に設けられ、接触状態で連続回転する一対のシールロール12,12へ、フィルム状の包装材料11を連続供給して熱融着しながら、シールロール12,12の接触部に上下に出入りする可動シュート14を介して粉粒体30,31を供給することにより、周縁部分がシールされた包装材料11に粉粒体30,31を袋詰めしてゆく粉粒体シール包装方法であって、一対のシールロール12,12の直下部分に設けられた二次シールロール20,20によって、包装物17のヘッドスペース部分18と粉粒体充填部分19とを仕切る位置に、二次シール21を施す。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は粉粒体シール包装方法とその装置に関し、特に周縁部分がシールされた包装材料に粉粒体を袋詰めする粉粒体シール包装方法及び粉粒体シール包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
家庭用品や食料品、或いは工業用原料等として、多種、多様の粉粒体が市場に供給されおり、これらの粉粒体は、袋や容器に収容されて製品化され、流通や販売に供されるのが一般的である。また粉粒体を袋に収容する場合、少量ずつを個々に包装するための手段として、4方シール充填包装装置による包装方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
4方シール充填包装装置による包装方法は、例えば図5に示すように、複数個の窪み51が外周面に設けられ、接触状態で連続回転する一対のシールロール50,50へ、くい込み状に挿入されるフィルム状の包装材料52を連続供給して各窪み51を囲む4方の縁部を熱融着しながら、シールロール50,50の接触部53の接線方向に上下に出入りする可動シュート54を介して、固定シュート55から投入された粉粒体を供給してゆくことにより、包装材料52に粉粒体を袋詰めしてゆくものである。また粉粒体を包装材料52により袋詰めして得られた、4方の周縁部分が各々シールされた複数の包装物56は、縦横に連接配置されて形成された状態から、シールロール50,50の下方に配置した各列スリッター57及び横方向カッター58を介して、粉粒体包装品として個々に切断分割されて製品化されることになる。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−53104号公報
【0005】
上記従来のシール包装装置による包装方法によれば、接触状態で連続回転する一対のシールロール50,50の接触部53の接線方向に、可動シュート54を上下に出入りさせつつ可動シュート54から各窪み51に粉粒体を供給してゆくものであり、各窪み51の上方の縁部において包装材料52を熱融着によりシールする際には、可動シュート54は、シールロール50,50によって挟み込まれないように上方に移動して逃がしておく必要がある。このように可動シュート54を上方に移動させる際には、可動シュート54からの粉粒体の供給が行われないことから、包装材料52に袋詰めされた粉粒体の包装物56には、粉粒体が充填されないヘッドスペース部分が生じることになる。
【0006】
そして、粉粒体の包装物56にヘッドスペース部分が生じた場合、当該包装物56の内部で収容された粉粒体が移動することになり、特に粉粒体が粒径、比重、又は形状の異なる2種以上の粉粒体の混合物である場合には、粉粒体の分級、偏在が生じやすくなって、当該2種以上の粉粒体を所定の割合で混合したことによる効果を十分に発揮させることができないことになる。
【0007】
本発明は、周縁部分をシールした状態で包装材料に粉粒体を袋詰めした包装物の内部における粉粒体の移動を抑制して、特に粉粒体が2種以上の粉粒体の混合物である場合に、粉粒体の分級、偏在を効果的に回避することのできる粉粒体シール包装方法及び粉粒体シール包装装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数個の窪みが外周面に設けられ、接触状態で連続回転する一対のシールロールへ、フィルム状の包装材料を連続供給して熱融着しながら、シールロールの接触部の接線方向に上下に出入りする可動シュートを介して粉粒体を供給することにより、周縁部分がシールされた包装材料に粉粒体を袋詰めしてゆく粉粒体シール包装方法であって、前記シールロールの直下部分に設けられた二次シール手段によって、前記粉粒体を前記包装材料により袋詰めして形成された包装物のヘッドスペース部分と粉粒体充填部分とを仕切る位置に、前記粉粒体の移動を抑制する二次シールを施す粉粒体シール包装方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0009】
また、本発明は、上記シール包装方法に用いるシール包装装置であって、複数個の窪みが外周面に設けられ、接触状態で連続回転すると共に、連続供給されるフィルム状の包装材料を熱融着する一対のシールロールと、該シールロールの接触部の上方に配置され、該接触部の接線方向に上下に出入りしつつ粉粒体を供給する可動シュートと、該可動シュートに粉粒体を流入させる固定シュートと、前記シールロールの直下部分に配置され、前記粉粒体を前記包装材料により袋詰めして形成された包装物のヘッドスペース部分と粉粒体充填部分とを仕切る位置に二次シールを施す二次シール手段とからなる粉粒体シール包装装置を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施形態に係るシール包装装置は、複数個の窪みが外周面に設けられ、接触状態で連続回転する一対のシールロールへ、くい込み状に挿入されるフィルム状の包装材料を連続供給して熱融着しながら、シールロールの接触部の接線方向に上下に出入りする可動シュートを介して粉粒体を供給することにより、周縁部分がシールされた包装材料に粉粒体を袋詰めしてゆく粉粒体シール包装方法(図5参照)において用いられるものである。
【0011】
そして、本実施形態のシール包装装置10は、図1に示すように、複数個の窪み16が外周面に設けられ、接触状態で連続回転すると共に、連続供給されるフィルム状の包装材料11を熱融着する一対のシールロール12,12と、これらのシールロール12,12の接触部13の上方に配置され、当該接触部13の接線方向に上下に出入りしつつ粉粒体30,31を供給する可動シュート14と、この可動シュート14に粉粒体30,31を流入させる固定シュート15と、シールロール12,12の直下部分に配置され、粉粒体30,31を包装材料11により袋詰めして形成された包装物17(図2、図3参照)のヘッドスペース部分18と粉粒体充填部分19とを仕切る位置に二次シール21を施す二次シール手段としての一対の二次シールロール20,20とによって構成されている。
【0012】
また、本実施形態によれば、可動シュート14に粉粒体30,31を流入させる固定シュート15は、粒径、比重、又は形状の異なる2種以上の粉粒体30,31を、各粉粒体30,31の偏在が生じないように混合する粉粒体混合装置22の下端部分に設けられており、この粉粒体混合装置22は、天面部23に第1粉粒体投入口24及び第2粉粒体投入口25を有すると共に、下端部に固定シュート15が設けられた堆積部26を有する中空の外郭体27と、この外郭体27の内部において第2粉粒体投入口25の下方に設けられ、第2粉粒体投入口25から投入されて落下する粉粒体31を横方向に送り出すように方向転換させる、回転軸28を中心に回転する回転羽根、回転ドラム等の回転体29による送り出し装置とによって構成されている。
【0013】
そして、粉粒体混合装置22は、第1粉粒体投入口24から投入されて堆積部26に向けて落下する1種以上の粉粒体30の流れに、第2粉粒体投入口25から投入された残りの1種以上の粉粒体31を回転体29を介して横方向に送り出して合流させることにより、2種以上の粉粒体30,31を流下させつつ混合して堆積部26に堆積させるようになっている。
【0014】
ここで、本実施形態によれば、粉粒体混合装置22により混合形成されて袋詰めされる2種以上の粉粒体30,31からなる混合物32は、例えば入浴剤であって、この入浴剤は、酸化カルシウム、フマル酸、炭酸ナトリウム、及び吸水ポリマーを含む例えば表1に示すような配合を有している。この入浴剤は、これらの組成物を通水袋に入れて身体の例えば肩こりや腰痛を感じる部分に粘着して使用する。そして、浴槽に浸かると配合中の酸化カルシウムが水和反応により発熱して、温熱効果を得るものである。
【0015】
【表1】
Figure 2004196333
【0016】
また、本実施形態によれば、この入浴剤に配合される酸化カルシウムは、平均粒径が1000〜1400μm、比重が0.9〜1.0の粉粒体であり、フマル酸は、平均粒径が180〜250μm、比重が0.8〜1.1の粉粒体である。また炭酸ナトリウムは、平均粒径が90〜125μm、比重が0.5〜0.8の粉粒体であり、吸水ポリマーは、平均粒径が250〜355μm、比重が0.63〜0.71の粉粒体である。
【0017】
すなわち、これらの4種の粉粒体のうちの、平均粒径及び比重が略同様のフマル酸、炭酸ナトリウム、吸水ポリマーの3種の粉粒体30に、平均粒径及び比重がこれらの3種の粉粒体30とは顕著に相違している残りの1種の粉粒体31である酸化カルシウムを混合する場合、粉粒体混合装置22を用いないと、配合割合に即して各粉粒体30,31を偏在させることなく略均一に分散した状態に混合することが困難である。また一度略均一に分散した状態に混合しても、これらの混合物32が自由に移動可能な状態となっていると、当該移動中に、混合物32中の粉粒体30,31に分級、偏在が生じて、例えば袋詰めされて製品化された入浴剤が使用時に局所的に高温に加熱されることになる等、当該2種以上の粉粒体30,31を所定の割合で混合したことによる効果を十分に発揮させることができないことになる。
【0018】
本実施形態によれば、平均粒径及び比重が略同様のフマル酸、炭酸ナトリウム、吸水ポリマーの3種の粉粒体30と、平均粒径及び比重がこれらの3種の粉粒体30とは顕著に相違する酸化カルシウムとを、粉粒体混合装置22を用いて混合し、配合割合に即して略均一に分散させた状態で効率良く且つ迅速に混合することを可能にすると共に、包装物17として包装材料11に袋詰めされた混合物32が包装物17の内部で移動するのを抑制して粉粒体30,31に分級、偏在が生じるのを回避できるようにすることを目的として、本発明の粉粒体シール包装方法及び粉粒体シール包装装置を採用するに至ったものである。
【0019】
そして、本実施形態によれば、シール包装装置10を構成するシールロール12,12は、図2に示すように、例えば直径が100〜200mm程度の大きさの円柱部材であって、その外周面には、例えば縦20〜250mm、横10〜150mm程度の大きさの、平面矩形形状の窪み16が、周方向に複数形成されると共に、その軸方向にも複数形成されている(図5参照)。これによって、各窪み16の四方を囲んで設けられる周縁接触壁33は、シールロール12,12の外周面に格子枠状に連続して設けられることになり、一対のシールロール12,12がX方向に同期して回転する際に、シールロール12,12の接触部13において、包装材料11を挟み込みつつ一対のシールロール12,12の周縁接触壁33が互いに密着接触すると共に、挟み込んだ包装材料11を加熱融着することにより、包装材料11に混合物32を袋詰めした包装物17の4方の周縁部分をシールすることができるようになっている。
【0020】
一対のシールロール12,12の接触部13の上方に配置される可動シュート14は、図2及び図3に示すように、略三角形断面形状のシュート本体部34の下端に幅の細い縦長供給口部35を連接配置してなるもので、縦長供給口部35は、シールロール12,12の軸方向に沿った長さが平面矩形形状の窪み16の幅方向の長さよりも2〜10mm程度短い寸法となっていて、一対のシールロール12,12の接触部13において、対向配置される窪み16によって形成されるこれらの間の粉粒体供給空間36に挿入配置できる大きさとなっている。
【0021】
また、可動シュート14は、一対のシールロール12,12の接触部13の接線方向に上下に移動できるようになっており、かかる可動シュート14の昇降移動は、一対のシールロール12,12の回転移動に関連させて、所定のタイミングで昇降するように制御されている。すなわち、図4(a)に示すように、包装材料11に混合物32を袋詰めした一つ前の包装物17の上方周縁部分を、包装材料11を挟み込みつつ周縁接触壁33を互いに密着させてシールしている状態においては、当該密着した周縁接触壁33の近傍に縦長供給口部35の供給開口が位置するまで可動シュート14を下降させて、縦長供給口部35を、密着した周縁接触壁33の上方の対向する窪み16間の粉粒体供給空間36に挿入配置する。混合物を包装材料11の間に充填する直前においては、図4(b)に示すように、可動シュート14の縦長供給口部35は、形成すべき当該包装物17の上方周縁部分をシールするための次の周縁接触壁33よりも下方に位置するまで降下させる。
【0022】
そして、両側の包装材料11を接触部13に巻き込むようにしながら、一対のシールロール12,12をX方向に同期して回転させつつ、シュート本体部34内の混合物32を、縦長供給口部35から、対向する窪み16間の粉粒体供給空間36に供給してゆく。これによって、下方周縁部分が周縁接触壁33によってシールされた両側の包装材料11の間に、形成すべき当該包装物17の側方周縁部分を窪み16の側方に設けられた周縁接触壁33によってシールしつつ、混合物32が袋詰めされてゆくことになる。
【0023】
また、一対のシールロール12,12をX方向にさらに回転させると、図4(c)に示すように、回転方向Xの後方に位置する次の周縁接触壁33が、形成すべき当該包装物17の上方周縁部分をシールするべく、接触部13に向けて下降してくることになるが、このような周縁接触壁33によるシール工程の邪魔にならないように、混合物32を供給し終わった可動シュート14を上昇させ、縦長供給口部35を上方に移動して逃がしておくようにする。こにように、可動シュート14を上方に移動する工程を必要とするため、包装物17には、混合物32が充填された粉粒体充填部分19の上方部に、ヘッドスペース部分18が生じることから、本実施形態によれば、このようなヘッドスペース部分18を少なくして袋詰めされた混合物32の移動を抑制できるように、後述する二次シールロール20,20によって二次シールを施すようになっている。
【0024】
可動シュート14に粉粒体30,31を流入させる固定シュート15は、上述のように、粉粒体混合装置22の下端部分に設けられており、可動シュート14を下降させて、その縦長供給口部35を密着した周縁接触壁33の上方に挿入配置したタイミングにおいて、排出口37を開放させ(図2参照)、粉粒体混合装置22の堆積部26に堆積した混合物32を(図1参照)、可動シュート14に流入させるようになっている。なお、本実施形態によれば、粉粒体混合装置22の第1粉粒体投入口24及び第2粉粒体投入口25には、第1計量マス38及び第2計量マス39が各々設けられており、各包装物17に袋詰めする予め設定された少量の混合物32を得るための粉粒体30,31が各々所定の配合量に計量されて、第1粉粒体投入口24及び第2粉粒体投入口25から各々投入されることにより、堆積部26には少量づつ混合物32が堆積されて、各々可動シュート14に流入されるようになっている。
【0025】
一対のシールロール12,12の直下部分に配置される二次シール手段としての一対の二次シールロール20,20は、図2に示すように、例えば直径が100〜200mm程度の大きさの円柱部材であって、その外周面には、例えば幅20〜150mm、高さ3〜20mm程度の大きさの矩形断面形状を有するシール突条40が、二次シールロール20,20の軸方向と平行に延設して複数設けられている。二次シールロール20,20は、X方向に同期して回転させることにより、所定のタイミングにおいて、各二次シールロール20,20の対向配置された一対のシール突条40を、各包装物17のヘッドスペース部分18と粉粒体充填部分19とを仕切る位置において密着接触させ、密着接触させたシール突条40の間に包装材料11を挟み込みつつ熱融着して、各包装物17に二次シール21を施すことができるようになっている。
【0026】
なお、本実施形態によれば、一対の二次シールロール20,20は、一対のシールロール12,12の直下部分に、予め設定された所定の間隔をおいて配置されると共に、二次シールロール20,20とシールロール12,12とは互いに関連づけて同期回転するように制御されている。すなわち、シールロール12,12から順次下方に送り込まれる連接して形成された包装物17が二次シールロール20,20の間を通過する際に、二次シールロール20,20のシール突条40が、各包装物17のヘッドスペース部分18と粉粒体充填部分19とを仕切る位置で密着するようなタイミングとなるように、二次シールロール20,20及びシールロール12,12の回転が制御されるようになっている。
【0027】
また、本実施形態によれば、二次シールロール20,20の下方には、さらに、シール部分を介して縦横に連接して形成された包装物17を個々の包装物17として切断分割するためのトリミング装置41が設けられている。またトリミング装置41により個々に切断分割された包装物17は、搬送コンベア42に集積されて次工程に搬送されることになる。
【0028】
そして、本実施形態によれば、周縁部分をシールした状態で包装材料11に粉粒体30,31を袋詰めした包装物17の内部における粉粒体30,31の移動を抑制して、2種以上の粉粒体30,31の混合物32における、粉粒体30,31の分級、偏在を効果的に回避することが可能になる。すなわち、本実施形態によれば、一対のシールロール12,12の直下部分に設けられた二次シール手段としての二次シールロール20,20によって、包装物17のヘッドスペース部分18と粉粒体充填部分19とを仕切る位置に、粉粒体30,31の移動を抑制する二次シール21が施されるので、包装物17の内部における混合物32の移動する空間が極めて小さくなり(図3参照)、混合物32は、粉粒体30,31が分級、偏在を生じることなく所定の配合割合に混合された状態を容易に保持して、例えば袋詰めされて製品化された入浴剤が使用時に局所的に高温に加熱されることになるのを効果的に回避することが可能になる。
【0029】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明は、上述の配合の入浴剤に限定されることなく、粒径、比重、又は形状の異なる2種以上の粉粒体を混合してなる種々の混合物をフィルム状の包装材料によって袋詰めする場合の他、1種類の粉粒体を包装物の内部で移動しないように袋詰めする場合にも採用することができる。また、包装される粉粒体は、家庭用品や食料品の他、工業用原料等であっても良い。さらに、二次シール手段は、外周面にシール突条が設けられた一対の二次シールロールからなるものである必要は必ずしもなく、熱融着が可能なその他の各種のシール手段を用いることができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明の粉粒体シール包装方法及び粉粒体シール包装装置によれば、周縁部分をシールした状態で包装材料に粉粒体を袋詰めした包装物の内部における粉粒体の移動を抑制して、特に粉粒体が2種以上の粉粒体の混合物である場合に、粉粒体の分級、偏在を効果的に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る粉粒体シール包装装置の構成を説明する略示断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る粉粒体シール包装装置によって、粉粒体を包装材料により袋詰めして包装物を形成してゆく状況を説明する略示断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る粉粒体シール包装装置によって、粉粒体を包装材料により袋詰めして包装物を形成してゆく状況を説明する略示正面図である。
【図4】(a)は混合物を供給するために可動シュートを下降させてゆく状況を説明する略示断面図、(b)は可動シュートから混合物を供給し始める状況を説明する略示断面図、(c)は可動シュートを上昇させて上方に逃がしておく状況を説明する略示断面図である。
【図5】従来の粉粒体シール包装装置の構成を説明する斜視図である。
【符号の説明】
10 シール包装装置
11 フィルム状の包装材料
12 シールロール
13 シールロールの接触部
14 可動シュート
15 固定シュート
16 窪み
17 包装物
18 ヘッドスペース部分
19 粉粒体充填部分
20 二次シールロール(二次シール手段)
21 二次シール
22 粉粒体混合装置
23 天面部
24 第1粉粒体投入口
25 第2粉粒体投入口
26 堆積部
27 外郭体
29 回転羽根
30 1種以上の粉粒体
31 残りの1種以上の粉粒体
32 混合物
33 周縁接触壁
34 可動シュートのシュート本体部
35 可動シュートの縦長供給口部
36 粉粒体供給空間
40 シール突条

Claims (4)

  1. 複数個の窪みが外周面に設けられ、接触状態で連続回転する一対のシールロールへ、フィルム状の包装材料を連続供給して熱融着しながら、シールロールの接触部の接線方向に上下に出入りする可動シュートを介して粉粒体を供給することにより、周縁部分がシールされた包装材料に粉粒体を袋詰めしてゆく粉粒体シール包装方法であって、
    前記シールロールの直下部分に設けられた二次シール手段によって、前記粉粒体を前記包装材料により袋詰めして形成された包装物のヘッドスペース部分と粉粒体充填部分とを仕切る位置に、前記粉粒体の移動を抑制する二次シールを施す粉粒体シール包装方法。
  2. 請求項1に記載の粉粒体シール包装方法に用いるシール包装装置であって、
    複数個の窪みが外周面に設けられ、接触状態で連続回転すると共に、連続供給されるフィルム状の包装材料を熱融着する一対のシールロールと、該シールロールの接触部の上方に配置され、該接触部の接線方向に上下に出入りしつつ粉粒体を供給する可動シュートと、該可動シュートに粉粒体を流入させる固定シュートと、前記シールロールの直下部分に配置され、前記粉粒体を前記包装材料により袋詰めして形成された包装物のヘッドスペース部分と粉粒体充填部分とを仕切る位置に二次シールを施す二次シール手段とからなる粉粒体シール包装装置。
  3. 前記二次シール手段は、外周面にシール突条が設けられた一対の二次シールロールからなり、前記ヘッドスペース部分と粉粒体充填部分とを仕切る位置において、接触させた前記シール突条の間に前記包装材料を挟み込みつつ熱融着して二次シールを施す請求項2に記載の粉粒体シール包装装置。
  4. 前記固定シュートは、粒径、比重、又は形状の異なる2種以上の粉粒体を、各粉粒体の偏在が生じないように混合する粉粒体混合装置の下端部分に設けられており、
    該粉粒体混合装置は、天面部に第1粉粒体投入口及び第2粉粒体投入口を有すると共に、下端部に前記固定シュートが設けられた堆積部を有する中空の外郭体と、該外郭体の内部において前記第2粉粒体投入口の下方に設けられ、前記第2粉粒体投入口から投入されて落下する粉粒体を横方向に送り出すように方向転換させる送り出し装置とからなり、
    前記第1粉粒体投入口から投入されて前記堆積部に向けて落下する1種以上の粉粒体の流れに、前記第2粉粒体投入口から投入された残りの1種以上の粉粒体を前記送り出し装置を介して横方向に送り出して合流させることにより、前記2種以上の粉粒体を流下させつつ混合して前記堆積部に堆積させる混合装置である請求項2又は3に記載の粉粒体シール包装装置。
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