JP2004195845A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004195845A JP2004195845A JP2002368197A JP2002368197A JP2004195845A JP 2004195845 A JP2004195845 A JP 2004195845A JP 2002368197 A JP2002368197 A JP 2002368197A JP 2002368197 A JP2002368197 A JP 2002368197A JP 2004195845 A JP2004195845 A JP 2004195845A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- identification information
- unit
- image forming
- recording medium
- information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Facsimiles In General (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】出力された用紙の取り忘れを容易に防止することができる。
【解決手段】用紙56に印刷ジョブを特定可能な識別情報を形成して出力し、この識別情報を識別情報検知部42で読み取り、該印刷ジョブを送信したPC16の情報送信先を検索した後に、検索した送信先に対して用紙56の取り忘れを示す情報を送信する。このため、排出トレイ54に放置された用紙56の取り忘れを示す情報を、印刷指示をしたユーザに対して通知することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】用紙56に印刷ジョブを特定可能な識別情報を形成して出力し、この識別情報を識別情報検知部42で読み取り、該印刷ジョブを送信したPC16の情報送信先を検索した後に、検索した送信先に対して用紙56の取り忘れを示す情報を送信する。このため、排出トレイ54に放置された用紙56の取り忘れを示す情報を、印刷指示をしたユーザに対して通知することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に係り、特に、ネットワークに接続された画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置として、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)からネットワークを介して印刷データを受信し、印刷データに基づいてい所定の用紙に画像を形成して出力するプリンタが知られている。このような、プリンタによれば、プリンタから離れた場所に設置されたPCから該プリンタに対して印刷データを送信し、印刷データを出力することができるようになっている。
【0003】
このようなプリンタにおいて、出力された用紙の取り忘れを防ぐために、プリンタを使用する各ユーザ毎に用紙排出用の排出トレイを用意し、各々ユーザが出力した用紙を各ユーザ毎に割り当てられた排出トレイに排出するプリンタが知られている。この技術によれば、排出トレイの用紙の有無を示す情報をプリンタの表示画面に表示することによって、プリンタ設置位置でユーザに対して用紙の取り忘れを提示することができる。
【0004】
また、上記構成のプリンタにおいて、各ユーザ毎に割り当てられた排出トレイ各々に、排出された用紙の有無を所定時間毎に検知するための検知センサを設けたプリンタが知られている(特許文献1参照)。この技術によれば、検知センサが用紙を検知すると、該排出トレイを所有するユーザに対してメール通知し、用紙の取り忘れを通知することができる。
【0005】
さらに、用紙の一部に、用紙を出力したユーザを識別するためのユーザ情報を付加して出力するプリンタが提案されている(特許文献2参照)。この技術によれば、用紙に形成されたユーザ情報が視認されることによって、該用紙を取り忘れたユーザを確認することができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−86709号公報 (第7−8頁、図4)
【特許文献2】
特開2000−10441号公報 (第3−4頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ユーザ毎に、排出トレイを用意する場合、複数の排出トレイをプリンタに設ける必要があり、装置が大がかりになる上に、プリンタを使用するユーザ数は、装備可能な排出トレイの数に制限される。また、用紙にユーザ情報を付加する場合、用紙にはユーザ情報が付加されるものの取り忘れている用紙の印刷を指示したユーザ側ではそれを把握することができないという問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、出力された用紙の取り忘れを容易に防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の画像形成装置は、印刷データ及び印刷データの送信元を示す送信元情報を受信する受信手段と、前記印刷データを識別するための識別情報を生成しかつ該識別情報と前記送信元情報とを関連付けて記憶する識別情報記憶手段と、前記印刷データによる画像を記録媒体に形成すると共に、前記識別情報を前記記録媒体に形成する画像形成手段と、前記記録媒体に形成された前記識別情報を読み取る読取手段と、前記読取手段が読み取った識別情報に対応する送信元情報を前記識別情報記憶手段から抽出し、抽出した送信元情報の送信元に向けて記録媒体の取り忘れを示す忘却情報を送信する送信制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0010】
本発明の画像形成装置は、受信手段を備えており、外部からネットワーク等の通信回線を介して印刷データ及び印刷データの送信元を示す送信元情報を受信する。識別情報記憶手段は、受信した印刷データを識別するための識別情報を生成し、生成した識別情報を印刷データの送信元情報と関連付けて識別情報記憶手段に記憶する。印刷データを識別するための識別情報は、例えば、印刷データ毎に付与される番号等がある。画像形成手段は、印刷データによる画像を記録媒体に形成すると共に、識別情報を記録媒体に形成する。
【0011】
読取手段は、記録媒体に形成された識別情報を読み取ると、送信制御手段は、読み取られた識別情報に対応する送信元情報を識別情報記憶手段から抽出する。送信制御手段は、抽出した送信元情報の送信元に向けて記録媒体の取り忘れを示す忘却情報を送信する。印刷データの送信元は、忘却情報を受け取ることにより、記録媒体の取り忘れを認識することができる。
【0012】
このため、簡易な構成で印刷データの画像が形成された記録媒体の取り忘れを印刷データの送信元に対して報知することができ、送信元に対して記録媒体を持ち帰ることを促すことができる。
【0013】
前記送信手段は、前記識別情報が形成されてから読み取られるまでの経過時間を検出する検出手段を含み、該経過時間が予め定めた所定時間のときに前記忘却情報を送信することができる。
【0014】
画像形成された記録媒体は、画像形成から短時間内に持ち帰られた場合、忘却された可能性が低いので取り忘れ信号を送信する必要がない。このため、検出手段は、画像形成手段によって記録媒体に識別情報が形成されてから、読取手段によって形成された識別情報が読み取られるまでの経過時間を検出することができるようにする。検出手段によって、予め定めた所定時間の経過が検出されると、送信手段は、印刷データの送信元に対して記録媒体の取り忘れを示す忘却情報を送信する。このように、記録媒体が画像形成された後に予め定めた所定時間以上放置されると、記録媒体の取り忘れを示す忘却情報を送信するので、取り忘れられた可能性の高い記録媒体について忘却情報を送信元に送信することができる。
【0015】
前記画像形成手段は、前記識別情報を目視による判読が困難な不可視状態に形成することができる。識別情報は、ユーザが指示した印刷データの文字や図形の画像に追加される形式で形成される。このため、用紙上に識別情報が形成された領域に明示的に表われる。この識別情報は、ユーザにとって必要性は低い。そこで、例えば、目視による判読が困難な黄色等の淡い色やバーコードの目視による判読が困難な状態に識別情報を形成するようにする。これによって、あたかも、識別情報が付加されていないかのように印刷データによる用紙を出力することができる。なお、識別情報から印刷データの送信元が容易に判別されることを防ぐことができるので、印刷データの秘匿性を確保することができる。
【0016】
前記送信制御手段は、前記読取手段により前記識別情報を所定時間ごとに読み取る指示を制御することができる。送信制御手段の指示によって、読取手段による識別情報の読み取りが所定時間毎に行われるので、自動的に識別情報を読み取り、識別情報に対応する送信元に記録媒体の取り忘れを示す忘却情報を所定時間毎に送信することができる。また、一度忘却情報を送信した後であっても、所定時間経過しても記録媒体が持ち帰られない場合、繰り返し記録媒体の忘却情報を送信元に対して送信することができる。
【0017】
前記画像形成手段の下流側に、前記記録媒体を預留する排出トレイ部を設け、前記排出トレイ部に預留された記録媒体を予め定めた所定時間ごとに廃棄する廃棄手段をさらに備えることができる。
【0018】
画像形成された記録媒体は、排出トレイ部に排出されて預留される。この預留された用紙が取り忘れの用紙になる可能性が高い。また、排出トレイ部に預留された記録媒体は、予め定めた所定時間、例えば、数ヶ月または数日以上経過しても排出トレイ部から取り除かれない場合、既に不要となっていると想定され、廃棄対象の記録媒体である可能性が高い。廃棄手段は、排出トレイ部に預留された記録媒体を予め定めた所定時間毎に廃棄することができるので、排出トレイに記録媒体が多量に預留されることを防ぐことができる。
【0019】
前記画像形成手段は、前記記録媒体の厚み方向端面に前記識別情報を形成することができる。このため、印刷データの画像が形成される記録媒体の同一面に識別情報が形成されないため、記録媒体に形成された印刷データの画像提示を阻むことを防ぐことができる。
【0020】
前記画像形成手段の下流側に、前記記録媒体に形成された識別情報が前記読取手段の読取位置へ案内する用紙ガイドをさらに備えることができる。
【0021】
識別情報が形成された記録媒体は、必ずしも記録媒体の端部がそろえられた状態で保持されない。このため、記録媒体の識別情報を読み取る場合に、用紙に形成された識別情報と読取手段の読み取り位置との位置ずれにより、識別情報の誤読み取りが発生するおそれがある。そこで、記録媒体に形成された識別情報が読取手段の識別情報の読み取り位置に案内する用紙ガイドを備えると、識別情報と読取手段の読み取り位置との位置ずれを抑制することができるので、識別情報の誤読み取りを抑制することができる。
【0022】
前記読取手段は、前記画像形成手段の下流側で前記記録媒体が傾斜して預留される下方側に設けることができる。印刷データによる画像及び識別情報が形成された記録媒体は、傾斜して預留される。この傾斜して預留される下方側に識別情報が形成されて預留されると、下方側に設けられた読取手段の読み取り位置に識別情報が案内される。このため、読取手段は、識別情報を読み取りやすくなり、識別情報の誤読み取りを抑制することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の画像形成装置に係る実施の形態の一例を図面に基づき説明する。
[第1の実施の形態]
本実施の形態は、通信回線に接続可能なネットワークシステム(以下、プリンタシステムという)に、本発明を適用したものである。
【0024】
図1には、本実施の形態に係るプリンタシステム10の構成を模式的に示した。プリンタ14は、通信回線としてのネットワーク12に接続されている。ネットワーク12には、パーソナル・コンピュータ(以下PCという)16が接続されている。これらのプリンタ14及びPC16は、互いにネットワーク12を介して相互通信によりデータやコマンドの授受が可能な構成となっている。なお、プリンタ14及びPC16は、本実施の形態では各々1台ずつとして説明するが、本発明は、これに限定されるものではなく複数台で構成してもよい。
【0025】
PC16は、ネットワーク12を介してプリンタ14へ印刷ジョブを送信し、印刷実行を指示するときにユーザが操作するためのものである。プリンタ14は、通常の印刷機能を備えており、受信した印刷ジョブに応じて画像及び印刷ジョブを特定するための識別情報の画像を出力するためのものである。
【0026】
印刷ジョブはPC16からプリンタ14へ向けて送信される印刷関連データの総体である。この印刷ジョブには、印刷対象そのものの印刷データ、その印刷データを表すファイル名などの名称、印刷指示の日時データ、印刷指示をしたPC名やアドレス等のユーザ名、及び印刷形態や解像度等の印刷設定情報を含んで構成される。
【0027】
次に、PC16及びプリンタ14の各の主要構成について概要を説明する。
【0028】
PC16は、制御部18、記憶部20、通信部22、入力部24、及び表示部26から構成されている。上記各構成は制御部18に接続されており、互いにデータやコマンドの授受が可能な構成となっている。制御部18は、主に印刷に関する処理を実施する機能部であり、後述する処理ルーチンにより作動する。記憶部20は、後述する処理ルーチン及び各種データ等を記憶するためのものである。通信部22は、PC16をネットワーク12に接続してプリンタ14との間で印刷ジョブやメールを含む各種データやコマンドの授受を可能とするためのインターフェース機能部である。入力部24は、当該PCで指示入力するためのものであり、一例としてキーボードやマウス等がある。表示部26は、後述するプリンタ14に出力された用紙の取り忘れを示すメッセージ、及び印刷設定情報(印刷条件)を設定する設定画面等を表示するためのものである。
【0029】
プリンタ14は、マイクロコンピュータを含んで構成されており、通信部30、制御部32、記憶部34、画像形成部36、識別情報形成部38、排出部40、識別情報検知部42、表示部44、及び入力部46から構成されている。上記各構成は制御部32に接続されており、互いにデータやコマンドの授受が可能な構成となっている。
【0030】
通信部30は、プリンタ14をネットワーク12に接続し、PC16との間で印刷ジョブやメールを含む各種データやコマンドの授受を可能とするためのインターフェース機能部である。記憶部34は、主に通信部30を介してPC16から受信した印刷ジョブを格納するためのものであり、アドレスDB48及び識別情報DB50を含んで構成される。
【0031】
アドレスDB48は、ネットワーク12に接続されたPC16を使用するユーザ各々を識別するためのユーザアカウント(以下、ユーザ名という)及び該ユーザが使用するPC16のIPアドレス情報を関連付けて記憶するためのものであり、これらをデータベース化したアドレスデータベースとして構成することができる。なお、本実施の形態では、各ユーザは、各々専用のPC16を固定的に使用するものとして説明する。
【0032】
なお、PC16各々に電子メールを送受信するためのメールソフトがインストールされており、かつプリンタ15との間で電子メール送受信可能な公知の環境が整備されている場合、アドレスDB48は、ユーザ名と該ユーザの電子メールアドレスとを関連付けて記憶することができる。本実施の形態では、ユーザ名及び該ユーザが使用するPC16のIPアドレス情報を関連付けて記憶する場合を説明する。
【0033】
識別情報DB50は、該プリンタ14へ印刷ジョブを送信したユーザ名、印刷ジョブに含まれる印刷データの印刷ファイル名、及び印刷指示日時等の印刷ジョブの印刷ログと、この印刷ジョブ各々に付与された番号(以下、ジョブ番号という)とを関連付けて記憶するためのものであり、これらをデータベース化した識別情報データベースとして構成することができる。
【0034】
本実施の形態では、この印刷ジョブの各々に付与されたジョブ番号を、印刷ジョブを識別するための識別情報として採用する場合を説明する。なお、識別情報は、印刷ジョブを識別可能な情報であればよく、例えば、印刷ログの印刷ファイル名、印刷指示日時、及びユーザ名で構成する。また、これらの印刷ログの印刷ファイル名、印刷指示日時、及びユーザ名の一部やこれらの情報に基づいて作成したデータを採用してもよい。
【0035】
画像形成部36は、ネットワーク12を介して外部から受信した印刷ジョブに基づいて用紙56上に印刷データの画像を形成するためのものである。識別情報形成部38は、ジョブ番号を形成するためのものである。
【0036】
制御部32は、記憶部34に格納された印刷ジョブを読み出し、印刷ジョブの印刷データ等を画像形成部36へ出力する。画像形成部36では、入力された印刷データによる画像を用紙に形成する。また、本実施の形態では、制御部32は、印刷データのジョブ番号を識別情報DB50から読み取り、識別情報形成部38へ送信する。識別情報形成部38では、用紙にジョブ番号を形成する。これにより、印刷がなされ、その用紙は排出部40を介して排出トレイ54に排出され、ジョブ番号が識別情報検知部42で検知可能な状態となる。
【0037】
識別情報検知部42は、用紙に形成されたジョブ番号を読み取るためのものである。表示部44は、主に、各種メニュー及びユーザに対する各種選択項目等を表示するためのものである。入力部46は、ユーザが表示部44に表示された各種項目の指示や、PC16を使用するユーザ名や該ユーザのIPアドレスまたは電子メールアドレス等のアドレス情報等の入力を行うときに操作するためのものである。
【0038】
なお、図1のアドレスDB48及び識別情報DB50が本発明の画像形成装置の識別情報記憶手段に相当する。また、画像形成部36及び識別情報形成部38が本発明の画像形成手段に相当し、識別情報検知部42が本発明の読取手段に相当する。
【0039】
図2に示すように、本実地の形態に係るプリンタ14は、メインユニット52の上面に、排出トレイ54、入力部46、及び表示部44が設けられている。表示部44は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)等で構成されている。排出トレイ54は、画像が形成され排出された用紙をメインユニット52上に載置するためのものである。
【0040】
メインユニット52の側面には、識別情報検知部42がケーブルを介して設けられている。識別情報検知部42の一例には、バーコードリーダやハンディスキャナ等がある。なお、本実施の形態では、識別情報検知部42は、メインユニット52の側面にケーブルを介して設けられているものとして説明するが、用紙上に形成されたジョブ番号を読み取り可能に設けられればよい。例えば、メインユニット52の外部または内部に固定して設けることも可能である。
【0041】
メインユニット52の内部には、画像形成部36、識別情報形成部38、及び給紙部58が設けられている。給紙部58は、画像形成部36及び識別情報形成部38に対して給紙トレイに蓄えられた用紙56を供給するためのものである。
【0042】
画像形成部36には、用紙56に画像を形成するための公知の機器が含まれている。例えば、画像形成部36では、感光体ドラム36A、この感光体ドラム36Aに露光したトナー像を現像し、用紙56に転写した後に定着させることで画像が形成される。図2では、定着のための定着装置36Bの下流の用紙搬送路には排出ローラ36Dが設けられている。
【0043】
識別情報形成部38は、用紙56に識別情報を形成するためのものであり、例えば、数字や文字等を用紙56上に刻印するためのスタンプや、上記画像形成部36と同様の構成等を採用することが可能である。本実施の形態では、用紙56上の余白(印刷データの画像が形成されていない部分)にジョブ番号を刻印可能なスタンプを採用するものとして説明する。なお、識別情報形成部38として画像形成部36と同様の構成を採用した場合、識別情報形成部38は、画像形成部36と一体的に構成することも可能である。
【0044】
次に上記実施の形態の作用を図面を参照して説明する。図3には、PC16で実行される処理ルーチンを示した。
【0045】
本実施の形態では、記憶部20には、初期設定として、予めPC16にプリンタ14の環境設定や印刷時の印刷条件などの印刷設定情報が予め記憶されているものとする。
【0046】
PC16では、図示を省略した電源が投入されると、所定時間毎に図3に示す処理ルーチンが実行され、ステップ100へ進む。ステップ100では、印刷データの印刷指示が入力されたか否かを判断し、否定されると後述の印刷ジョブ送信をすることなく、ステップ106へ進み、肯定されるとステップ102へ進む。なお、印刷設定情報を読み取り、印刷条件を設定するための設定画面を表示部26に表示し、印刷条件を変更してもよい。印刷指示により、後述するプリンタ14によって、例えば、図4に示すように、印刷データに基づく画像62が形成されるとともに、識別情報に基づく画像60が形成された用紙56を出力することができる。識別情報として、本実施の形態では、ジョブ番号を採用する場合を説明するので、用紙56には、ジョブ番号が形成される。
【0047】
次にステップ102では、印刷データの基づいて印刷ジョブを生成する。この印刷ジョブは、印刷設定情報、ユーザ名、印刷データのファイル名、及び印刷指示時間を含んで生成される。次にステップ104において、上記ステップ02で生成した印刷ジョブをプリンタ14へ送信し、ステップ106へ進む。
【0048】
すなわち、PC側で印刷指示された印刷対象の印刷データに関連する印刷ジョブが生成され、送信される。この印刷ジョブには、後述の取り忘れ信号のためのプリンタ側からPCを特定できるユーザ名等が含まれている。
【0049】
すなわち、PC側で印刷指示された印刷対象の印刷データに関連する印刷ジョブが生成され、送信される。この印刷ジョブには、後述の取り忘れ信号受信のためのプリンタ側からPCを特定できるユーザ名等が含まれている。
【0050】
ステップ106では、プリンタ14から用紙の取り忘れを示す取り忘れ信号を受信したか否かを判断する。受信した取り忘れ信号は、取り忘れを検知したプリンタ14名、印刷実行日時、及び印刷データのファイル名等を含んで構成される。なお、この取り忘れ信号は電子メール等でもよい。ステップ106で否定されると本ルーチンを終了し、肯定されるとステップ108へ進む。
【0051】
ステップ108では、上記ステップ106で受信した取り忘れ信号に応じて、用紙のプリンタ14への取り忘れを示す情報を表示部26に表示する。例えば、「プリンタ14へ○月○日に出力した××ファイルの用紙の取り忘れがあります。」などのメッセージが表示部26に表示される。これによって、ユーザはプリンタ14への用紙取り忘れを把握することができる。
【0052】
次にステップ110において、上記ステップ108で表示されたメッセージについて、確認指示を示す信号が入力されるまで否定判断を繰り返し、肯定されると上記ステップ108の表示を終了し、本ルーチンを終了する。
【0053】
次に、プリンタ14の処理を説明する。図5には、プリンタ14で実行される処理ルーチンを示した。
【0054】
プリンタ14の図示を省略した電源スイッチによって電源が投入されると、所定時間毎に図5の処理ルーチンが実行されてステップ200へ進む。ステップ200では、通信部30を介してPC16から印刷ジョブを受信したか否かを判断する。ステップ200で肯定されるとステップ202へ進み、受信した印刷ジョブを記憶部34に一時的に格納する。
【0055】
次にステップ204では、上記ステップ200で受信した印刷ジョブを識別するための識別情報を用紙56に形成するか否かを判断する。ステップ204の判断は、記憶部34に格納した印刷ジョブの印刷設定情報に、識別情報の付加指示を示す情報が含まれているか否かを判別することによって判断することができる。ステップ204で肯定されるとステップ206へ進み、識別情報を生成する。ステップ206の処理は、記憶部34に記憶した印刷ジョブに、この印刷ジョブを識別可能なジョブ番号を付与する処理である。
【0056】
次に、ステップ208では識別情報DB50の登録処理を実行する。ステップ208の処理は、識別情報DB50に、記憶部50に格納した印刷ジョブに含まれるユーザ名、印刷ファイル名、及び印刷指示日時、及び上記ステップ206で生成したジョブ番号(識別情報)とを関連づけて記憶するものである。
【0057】
次にステップ210では、画像出力処理を実行する。ステップ210の処理は、印刷ジョブの印刷データに基づく印刷処理であり、用紙56への画像形成処理である。この後、用紙56は、識別情報検知部42が設けられた位置へ搬送される。
【0058】
次にステップ212では、識別情報出力処理を実行する。ステップ212の処理は、識別情報形成部38で上記ステップ206において生成したジョブ番号を用紙に刻印する処理である。ステップ212の処理によって、例えば、ジョブ番号が用紙56の各ページの余白に形成(刻印)される。なお、ジョブ番号は、先頭ページのみに形成されるようにしてもよいし、全ページに形成されるようにしてもよい。また、プリンタ14に用紙56の両面に画像形成可能な両面画像形成機構を設け、用紙56の印刷データの画像が形成された用紙面の反対側の用紙面に、ジョブ番号が形成されるようにしてもよい。
【0059】
この刻印されたジョブ番号は、例えばバーコードや黄色や水色等の目視による判読が困難な状態に刻印することができる。具体的には、ジョブ番号の情報に基づいて、ジョブ番号を示すバーコードが刻印されるように画像出力動作を行ってバーコードを形成する。また、ジョブ番号は黄色や水色など目視しずらい淡い色で画像が形成されるように刻印してもよい。これにより、印刷データを出力したユーザを判別しにくくなるため、印刷指示したユーザにとって必要性の低い識別情報があたかも付加されていないかのように、印刷データによる用紙を出力することができる。
【0060】
用紙にジョブ番号を刻印する識別情報出力処理が行われると、識別情報出力処理を実行した印刷実行時間を、識別情報DB50の対応するジョブ番号の印刷ログと関連付けて記憶する。
【0061】
なお、上記説明では、画像形成部36と識別情報形成部38を別々に設けるものとして説明したが、識別情報形成部38を画像形成部36と一体的に設けるようにしてもよい。この場合、ステップ210の処理とステップ212の処理を同一処理として行うことができる。例えば、用紙56の所定の位置に印刷データとジョブ番号が形成されるように、印刷データとジョブ番号とを合成し、この合成したデータの画像が用紙56に形成されるようにすればよい。
【0062】
また、上記説明では、ステップ210の画像形成処理の後にステップ212の識別情報出力処理を実行する場合を説明したが、ステップ212の識別情報出力処理の後にステップ210の画像出力処理が行われるようにしてもよい。この場合、図2に示す識別情報形成部38を、画像形成部36の感光体ドラム36Aの前に設けるようにすればよい。
【0063】
上記ステップ210で印刷データの画像が形成された後に、上記ステップ212において識別情報としてジョブ番号が形成された用紙56は、排出トレイ54へ排出される。用紙56が排出トレイ54へ排出されると、記憶部34に一時的に格納した印刷ジョブを削除して、本ルーチンを終了する。これによって、例えば、図4に示すように印刷データの画像62とジョブ番号の画像60が形成された用紙56が排出トレイ54へ排出される。
【0064】
一方、上記ステップ204で否定されるとステップ214へ進み、上記ステップ210と同様に画像出力処理が行われた後に、記憶部34に一時的に格納した印刷ジョブを削除して本ルーチンを終了する。このように、印刷ジョブの印刷設定情報に識別情報形成指示が含まれない場合、ジョブ番号が用紙上に形成されず通常の印刷データの画像のみが形成された用紙56が出力される。このため、ユーザの意図によって、ジョブ番号を用紙上に形成しないことも可能である。なお、全ての印刷ジョブについて識別情報を付与する場合には、ステップ204の否定判断及びステップ214の処理は不要である。
【0065】
上記印刷ジョブを受信せず、ステップ200で否定された場合には、ステップ216へ進み、識別情報検知部42により識別情報の入力がなされたか否かを判断する。例えば、識別情報検知部42を用紙56のジョブ番号60(図4参照)部分に載置することによって識別情報が入力される。
【0066】
次にステップ218では、上記ステップ216で入力されたジョブ番号に対応する印刷ジョブの印刷ログを識別情報DB50から検索し、検索した印刷ログのユーザ名と印刷実行時間を把握する。
【0067】
次にステップ219では、印刷後所定時間が経過したか否かを判断する。ステップ219の判断は、まず、上記ステップ216で識別情報が入力された時間と、上記ステップ218で把握した印刷実行時間の差から、印刷実行後の経過時間を把握する。その経過時間が所定時間を超過していない場合、ステップ219で否定され、未だ用紙の取り忘れでないことが予想されるため、本ルーチンを終了する。一方、ステップ219で肯定されると、ステップ220へ進む。
【0068】
ステップ220では、上記ステップ218で把握したユーザ名に応じたアドレス情報をアドレスDB48から検索すなわち、ユーザのIPアドレス情報を検索する。次にステップ222では、上記ステップ220で把握したPC16のIPアドレス情報のPC16に対して用紙56の取り忘れを示す信号を送信し、本ルーチンを終了する。取り忘れ信号は、プリンタ14名、印刷実行日時、及び印刷データのファイル名等を含んで構成される。
【0069】
以上説明したように、本実施の形態では、用紙56に印刷ジョブを特定可能な情報を形成して出力し、この情報を識別情報検知部42で読み取り、該印刷ジョブを送信したPC16の情報送信先を検索した後に、検索した送信先に対して用紙56の取り忘れを示す情報を送信することができる。
【0070】
従って、例えば、プリンタ14を使用するユーザ人数分の複数の排出トレイ54をプリンタ14に設ける必要がなく、簡易な構成で排出トレイ54に放置された用紙56の取り忘れを示す情報を、印刷指示をしたユーザに対して通知することができる。また、この用紙56取り忘れを示す情報の送信により、印刷データの印刷指示をしたユーザに対して、早期に用紙の取り忘れを報知することができ、そのユーザに出力された用紙56を持ち帰ることを容易に促すことができる。
【0071】
また、上記識別情報は、識別情報検知部42によって入力されるため、オペレータが随時ステップ216の識別情報入力処理を行うことによって、繰り返し用紙56の取り忘れを示す信号を該用紙56を出力したユーザに対して送信することができる。
【0072】
また、上記ステップ219で判断する印刷実行後の所定時間を、予め短く設定することにより、印刷データの秘匿性を確保することができる。すなわち、秘匿性が高い印刷データが印刷された用紙は、長時間放置されることが好ましくない。そこで、短時間でユーザへ報知することで、用紙の受け取りを促すことができ、早期に取り忘れを抑制でき、秘匿性を確保できる。なお、印刷データの秘匿状態によって、この所定時間をユーザ側の指示によって変更可能にしてもよい。
【0073】
なお、上記ステップ200の処理が、本発明の画像形成装置の受信手段の機能に相当し、ステップ210及びステップ212の処理が本発明の画像形成手段の機能に相当する。また、ステップ216の処理が本発明の読取手段の機能に相当し、ステップ218乃至ステップ222の処理が本発明の送信制御手段の機能に相当する。また、ステップ219の処理が本発明の検出手段の機能に相当する。
【0074】
なお、本実施の形態では、アドレスDB48にユーザ名とIPアドレス情報とを関連付けて記憶するものとして説明しているので、IPアドレスを宛先情報としてPC16へ取り忘れ情報を送信する場合を説明したが、アドレスDB48にユーザ名と電子メールアドレスとを関連づけて記憶した場合、電子メールアドレスを宛先情報としてPC16へ用紙取り忘れ信号を送信することも可能である。
【0075】
また、本実施の形態では、排出トレイ54に放置された用紙56の印刷指示を行ったユーザが使用するPC16に対して用紙56の取り忘れ信号を送信する場合を説明したが、該印刷指示を行ったユーザが使用するPC16以外のPC16に対して取り忘れ信号を送信することも可能である。この場合、例えば、予め記憶部34に取り忘れ信号を通知するグループ毎にユーザを分類し、各ユーザのユーザ名を各グループ毎に関連付けて格納したテーブルを用意する。そして、上記ステップ216でジョブ番号を示すデータが入力されると、次のステップ218において上記印刷ジョブを示すデータに対応するユーザを識別情報DB50から検索する。次に、用意した上記テーブルから上記ステップ218で検索したユーザの帰属するグループに属するユーザ名の全てを把握する。
【0076】
次にステップ220で上記把握した全てのユーザ名に対応する各々のアドレス情報をアドレスDB48から検索し、次のステップ224において検索した複数のアドレスに対して用紙56の取り忘れ信号を送信するようにすればよい。
【0077】
これにより、印刷指示を行ったユーザに対して取り忘れ信号を送信しても、該ユーザが用紙を受け取りにプリンタ14設置位置まで来ることができない場合であっても、予め同一グループに登録したユーザに用紙取り忘れを報知することができるので、排出トレイ54への用紙56の放置を防ぐことができる。
【0078】
なお、アドレスDB48は、本実施の形態では予め情報が登録されているものとして説明したが、ユーザによる入力部46の操作によって随時更新することができるようにしてもよい。または、アドレスDB48は、アドレスDB48を更新するための更新情報を外部から受信することによって更新されるようにしてもよい。この場合、ネットワーク12を管理する図示を省略したサーバやPC16等からアドレスDB48を更新するためのユーザ名と対応するアドレス情報を含むデータを受信し、受信したデータをアドレスDB48に登録することによって更新するようにすればよい。
【0079】
また、識別情報DB50に記憶された印刷ログは、定期的に、例えば印刷指示日時から1ヶ月経過した後に順次削除するようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
上記第1の実施の形態では、用紙上に形成された識別情報の画像をユーザの識別情報検知部42の操作により読み取る場合を説明したが、本実施の形態では、所定時間毎に自動的にジョブ番号を読み取る場合を説明する。なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態と同様の構成のため、同一部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略する。
【0080】
図6に示すように、本実施の形態のプリンタ15は、排出トレイ70、タイマ72、タイマ74、及び識別情報形成部39を備えている。タイマ72、タイマ74、排出トレイ70及び識別情報形成部39は、制御部32に接続されており、互いにデータやコマンドの授受が可能な構成となっている。タイマ72は、排出トレイ70に排出されたまま放置された用紙を所定時間毎に廃棄するためのものであり、前回廃棄処理を行ってから経過した時間を計測する。タイマ74は、識別情報検知部42が用紙に形成されたジョブ番号を所定時間毎に読み取るために、前回印刷ジョブ番号の読み取りを行ってから経過した時間を計測するためのものである。識別情報形成部39は、ジョブ番号を用紙の端面に刻印するためのものである。
【0081】
なお、本実施の形態では、識別情報検知部42はプリンタ15の上面に設けられている(図7参照)。
【0082】
また、本実施の形態では、記憶部34には、排出トレイ70に排出されたまま放置された用紙を定期的に廃棄するための所定時間が予め記憶されている。また、記憶部34には、識別情報検知部42が用紙に形成されたジョブ番号を定期的に読み取るための所定時間が予め記憶されている。
【0083】
排出トレイ70は、画像が形成された用紙を載置するとともに、タイマ72による所定時間経過の検知により載置された用紙をプリンタ15上から廃棄するためのものである。
【0084】
図11(A)に示すように、排出トレイ70は、排出された用紙56を、略水平に載置する形状を通常モードとして設定される。この排出トレイ70は、図11(B)に示すように、傾斜可能な形状に変更可能に形成されており、傾斜された形状を廃棄モードとして設定される。排出トレイ70は、廃棄モードに移行されると、載置されている用紙56が自重により傾斜方向の下方側へ移動される。このように、通常モードから廃棄モードへの移行によって、用紙56を廃棄することができる。
【0085】
なお、プリンタ15のその他の構成は、第1の実施例に示したプリンタ14の構成と同様のため、詳細な説明を省略する。
【0086】
本実施の形態の画像形成部36及び識別情報形成部39は、本発明の画像形成手段に相当する。
【0087】
次に本実施の形態の作用を説明する。
【0088】
図8には、プリンタ15で実行される処理ルーチンを示した。
【0089】
なお、プリンタ15の処理はプリンタ14の処理と略同様の処理のため、同一の処理及び判断には同一番号を付与し、詳細な説明を省略する。
【0090】
プリンタ15の図示を省略した電源スイッチによって電源が投入されると、所定時間毎に図8の処理ルーチンが実行されてステップ200へ進み、第1の実施例と同様に、受信した印刷ジョブにジョブ番号を付与して識別情報DB50の登録処理を実行した後、用紙に印刷データの画像を形成する(図5のステップ200乃至ステップ210参照)。
【0091】
次にステップ300では、識別情報出力処理を実行した後に、本ルーチンを終了する。ステップ300の処理は、識別情報形成部39で上記ステップ206において生成したジョブ番号を用紙の端面に刻印する処理である。
【0092】
ステップ300の処理によって、例えば、図9に示すようにジョブ番号を示す画像80が順次用紙56の端面に形成される。本実施の形態では、画像80として用紙端面の幅方向の所定位置に形成する所定の大きさの黒領域を採用する。すなわち、ジョブ番号は、画像80の用紙端面の幅方向の相対的な位置によって示される。用紙の一方の端面を基準として、予め定めた距離をジョブ番号の大きさに対応させる。例えば、用紙56Aは、ジョブ番号1、用紙56Bは、ジョブ番号2、を示している。なお、図10(A)に示すように、単一の画像80を一定距離で形成した場合、用紙56の端面の範囲を越える場合がある。この場合、図10(B)に示すように、用紙56の端面の範囲を越えたことを表す画像を追加すればよい。この追加画像は、範囲を越えた回数に応じて増加することができる。
【0093】
また、ステップ300では識別情報出力処理の後に、識別情報出力処理を実行した印刷実行時間を、識別情報DB50の対応するジョブ番号の印刷ログと関連付けて記憶する。
【0094】
このジョブ番号が端面に形成された用紙56は、排出トレイ70へ排出される。用紙56が排出トレイ70へ排出されると、ステップ300における続く処理として、記憶部34に一時的に格納した印刷ジョブを削除して、本ルーチンを終了する。
【0095】
一方ステップ200で否定されると、ステップ302へ進み、タイマ74による計測結果により所定時間T1の経過したか否かを判断する。ステップ302で肯定されるとステップ304へ進み、識別情報検知部42により識別情報の入力がなされるまで否定判断を繰り返す。
【0096】
次にステップ306では、上記ステップ304で入力されたジョブ番号に対応する印刷ジョブの印刷ログを識別情報DB50から検索し、検索した印刷ログのユーザ名及び印刷実行時間を把握する。
【0097】
次にステップ308では、印刷後所定時間T2が経過したか否かを判断する。ステップ308の判断は、まず、上記ステップ304でジョブ番号が入力された時間と、上記ステップ306で把握した印刷実行時間との差から、該印刷ジョブの印刷実行後の経過時間を把握する。その経過時間が所定時間T2を超過していない場合、ステップ308で否定され、未だ用紙の取り忘れでないことが予想されるため、本ルーチンを終了する。一方、ステップ308で肯定されると、ステップ310へ進む。
【0098】
ステップ310では、上記ステップ306で把握したユーザ名に応じたIPアドレス情報を検索する。次にステップ312では、上記ステップ310で把握したPC16のIPアドレス情報のPC16に対して用紙56の取り忘れを示す信号を送信する。次にステップ314において、タイマ74をリセットした後に、本ルーチンを終了する。
【0099】
上記タイマ74による所定時間T1内であるとき、上記ステップ302で否定され、ステップ316へ進み、タイマ72による計測結果により所定時間T3を経過したか否かを判断する。ステップ316で肯定されるとステップ318へ進み、排出トレイ70に載置された用紙56の用紙廃棄処理が行われる。ステップ318の処理は、排出トレイ70を通常モードから廃棄モードへ移行する処理であり、図11(A)に示すような略水平状態から、図11(B)に示すような傾斜した状態に移行する。
【0100】
これによって、排出トレイ70に排出されたまま所定時間が経過して、既に不要となっていると想定される用紙56を、自動的に廃棄することができるので、排出トレイ70に用紙が多量に預留されることを防ぐことができる。
【0101】
次にステップ320においてタイマ72をリセットした後に、本ルーチンを終了する。なお、ステップ316乃至ステップ320の処理は、プリンタ15の図示を省略した電源の投入によって更に実行されるようにしてもよい。
【0102】
上記所定時間T1は、取り忘れ確認のためのサンプリング時間であり、所定時間T2は用紙56の許容放置時間である。従って、所定時間T1、T2は、予め統計的に求めたり、オペレータやユーザの希望時間を設定することが望ましい。また所定時間T3は、用紙56を廃棄するまでの許容時間であるため、所定時間T1、T2より長く設定することが好ましい。
【0103】
なお、上記ステップ210及びステップ300の処理が本発明の画像形成装置の画像形成手段の機能に相当する。また、ステップ304の処理が本発明の読取手段の機能に相当し、ステップ306乃至ステップ314の処理が本発明の送信制御手段の機能に相当する。また、ステップ308の処理が本発明の検出手段の機能に相当する。また、ステップ318の処理が本発明の廃棄手段の機能に相当する。
【0104】
上記に示したように、本実施の形態では、用紙56の端面に印刷ジョブを識別するための識別情報を形成して出力し、識別情報検知部42によって識別情報の読み取りが所定時間毎に自動的に行われる。このため、該印刷ジョブを送信したPC16に対して用紙56の取り忘れを示す情報を所定時間毎に自動的に送信することができ、印刷データの印刷指示をしたユーザに対して、早期に用紙の取り忘れを報知することができる。また、一度忘却情報を送信した後であっても、所定時間経過しても記録媒体が持ち帰られない場合、繰り返し記録媒体の忘却情報を送信元に対して送信することができる。
【0105】
なお、識別情報検知部42は、用紙56端面に形成されたジョブ番号の画像80の、用紙幅方向の相対的な位置を読み取ることによってジョブ番号を把握する。このため、用紙56が排出トレイ70に不揃いな状態で載置されると、ジョブ番号の画像80と識別情報検知部42の読み取り位置との位置ずれにより、ジョブ番号の誤読み取りが発生するおそれがある。
【0106】
このため、排出トレイ70に排出された用紙56の端部を積極的にそろえる機構があると望ましい。例えば、プリンタ15を上面から見た図12に示すように、排出トレイ70上に用紙ガイド74、76を設ける。用紙用紙ガイド74、76は、用紙56の端部をそろえ、かつ識別情報検知部42に用紙56のジョブ番号の画像80が形成された端面を案内するためのものである。
【0107】
すなわち、これらの用紙ガイド74、76は、排出トレイ70に用紙56が排出される度に、ジョブ番号の画像80が形成された用紙56端面が識別情報検知部42に案内されるように動作する。用紙56は排出時にその端面が識別情報検知部42に向かう。このときにガイド74、76を用紙幅を挟持する方向(図12の矢印H方向)に移動させる。これにより、用紙56はその端面と識別情報検知部42とが一定の位置関係を維持しつつ、載置されることになる。また、用紙排出方向(図12の矢印V方向)に用紙56がばらつくことを避けるため、識別情報検知部42を図12の矢印V方向に移動させて、用紙56の端面をそろえるようにしてもよい。
【0108】
上記機構を備えることによって、ジョブ番号の画像80と識別情報検知部42の読み取り位置との位置ずれを抑制することができるので、ジョブ番号の誤認識を抑制することができる。
【0109】
なお、用紙ガイド74、76は、本発明の用紙ガイドに相当する。
【0110】
また、本実施の形態では、排出トレイ70は、通常状態では略水平状態に保たれている場合を説明したが、用紙56の端面をそろえるために、図13に示すように、排出トレイ70を傾斜して形成してもよい。排出トレイ70の傾斜は、上述の廃棄モードと逆方向に構成することが好ましい。図13に示すように、傾斜方向の下方側に識別情報検知部42を設ける。これにより、用紙56の自重により用紙56は識別情報検知部42へと向かい、用紙56の端面が識別情報検知部42でそろうようになる。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、用紙に印刷データを識別するための識別情報を形成し、この識別情報を読取手段により読み取り、該印刷データを送信した送信元に対して用紙の取り忘れを示す忘却情報を送信することができるので、容易に用紙の取り忘れを防ぐことができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るプリンタシステムの主要構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に係るプリンタシステムにおけるプリンタの概略構成図である。
【図3】第1の実施の形態に係るプリンタシステムにおけるPCの処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態に係る印刷データ及び識別情報が形成された用紙の一例である。
【図5】第1の実施の形態に係るプリンタシステムにおけるプリンタの処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態に係るプリンタシステムの主要構成を示すブロック図である。
【図7】第2の実施の形態に係るプリンタシステムにおけるプリンタの概略構成図の1例である。
【図8】第2の実施の形態に係るプリンタシステムにおけるプリンタの処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態に係る識別情報が形成された用紙の一例である。
【図10】第2の実施の形態に係る識別情報が形成された用紙の印刷パターンの一例である。
【図11】第2の実施の形態に係るプリンタの排出トレイの用紙廃棄機構を示した模式図である。
【図12】第2の実施の形態に係るプリンタの上面概略図の一例である。
【図13】第2の実施の形態に係るプリンタシステムにおけるプリンタの概略構成図の1例である。
【符号の説明】
10 プリンタシステム
14 プリンタ
15 プリンタ
36 画像形成部
38 識別情報形成部
39 識別情報形成部
42 識別情報検知部
54 排出トレイ
70 排出トレイ
74、76 用紙ガイド
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に係り、特に、ネットワークに接続された画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置として、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)からネットワークを介して印刷データを受信し、印刷データに基づいてい所定の用紙に画像を形成して出力するプリンタが知られている。このような、プリンタによれば、プリンタから離れた場所に設置されたPCから該プリンタに対して印刷データを送信し、印刷データを出力することができるようになっている。
【0003】
このようなプリンタにおいて、出力された用紙の取り忘れを防ぐために、プリンタを使用する各ユーザ毎に用紙排出用の排出トレイを用意し、各々ユーザが出力した用紙を各ユーザ毎に割り当てられた排出トレイに排出するプリンタが知られている。この技術によれば、排出トレイの用紙の有無を示す情報をプリンタの表示画面に表示することによって、プリンタ設置位置でユーザに対して用紙の取り忘れを提示することができる。
【0004】
また、上記構成のプリンタにおいて、各ユーザ毎に割り当てられた排出トレイ各々に、排出された用紙の有無を所定時間毎に検知するための検知センサを設けたプリンタが知られている(特許文献1参照)。この技術によれば、検知センサが用紙を検知すると、該排出トレイを所有するユーザに対してメール通知し、用紙の取り忘れを通知することができる。
【0005】
さらに、用紙の一部に、用紙を出力したユーザを識別するためのユーザ情報を付加して出力するプリンタが提案されている(特許文献2参照)。この技術によれば、用紙に形成されたユーザ情報が視認されることによって、該用紙を取り忘れたユーザを確認することができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−86709号公報 (第7−8頁、図4)
【特許文献2】
特開2000−10441号公報 (第3−4頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ユーザ毎に、排出トレイを用意する場合、複数の排出トレイをプリンタに設ける必要があり、装置が大がかりになる上に、プリンタを使用するユーザ数は、装備可能な排出トレイの数に制限される。また、用紙にユーザ情報を付加する場合、用紙にはユーザ情報が付加されるものの取り忘れている用紙の印刷を指示したユーザ側ではそれを把握することができないという問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、出力された用紙の取り忘れを容易に防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の画像形成装置は、印刷データ及び印刷データの送信元を示す送信元情報を受信する受信手段と、前記印刷データを識別するための識別情報を生成しかつ該識別情報と前記送信元情報とを関連付けて記憶する識別情報記憶手段と、前記印刷データによる画像を記録媒体に形成すると共に、前記識別情報を前記記録媒体に形成する画像形成手段と、前記記録媒体に形成された前記識別情報を読み取る読取手段と、前記読取手段が読み取った識別情報に対応する送信元情報を前記識別情報記憶手段から抽出し、抽出した送信元情報の送信元に向けて記録媒体の取り忘れを示す忘却情報を送信する送信制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0010】
本発明の画像形成装置は、受信手段を備えており、外部からネットワーク等の通信回線を介して印刷データ及び印刷データの送信元を示す送信元情報を受信する。識別情報記憶手段は、受信した印刷データを識別するための識別情報を生成し、生成した識別情報を印刷データの送信元情報と関連付けて識別情報記憶手段に記憶する。印刷データを識別するための識別情報は、例えば、印刷データ毎に付与される番号等がある。画像形成手段は、印刷データによる画像を記録媒体に形成すると共に、識別情報を記録媒体に形成する。
【0011】
読取手段は、記録媒体に形成された識別情報を読み取ると、送信制御手段は、読み取られた識別情報に対応する送信元情報を識別情報記憶手段から抽出する。送信制御手段は、抽出した送信元情報の送信元に向けて記録媒体の取り忘れを示す忘却情報を送信する。印刷データの送信元は、忘却情報を受け取ることにより、記録媒体の取り忘れを認識することができる。
【0012】
このため、簡易な構成で印刷データの画像が形成された記録媒体の取り忘れを印刷データの送信元に対して報知することができ、送信元に対して記録媒体を持ち帰ることを促すことができる。
【0013】
前記送信手段は、前記識別情報が形成されてから読み取られるまでの経過時間を検出する検出手段を含み、該経過時間が予め定めた所定時間のときに前記忘却情報を送信することができる。
【0014】
画像形成された記録媒体は、画像形成から短時間内に持ち帰られた場合、忘却された可能性が低いので取り忘れ信号を送信する必要がない。このため、検出手段は、画像形成手段によって記録媒体に識別情報が形成されてから、読取手段によって形成された識別情報が読み取られるまでの経過時間を検出することができるようにする。検出手段によって、予め定めた所定時間の経過が検出されると、送信手段は、印刷データの送信元に対して記録媒体の取り忘れを示す忘却情報を送信する。このように、記録媒体が画像形成された後に予め定めた所定時間以上放置されると、記録媒体の取り忘れを示す忘却情報を送信するので、取り忘れられた可能性の高い記録媒体について忘却情報を送信元に送信することができる。
【0015】
前記画像形成手段は、前記識別情報を目視による判読が困難な不可視状態に形成することができる。識別情報は、ユーザが指示した印刷データの文字や図形の画像に追加される形式で形成される。このため、用紙上に識別情報が形成された領域に明示的に表われる。この識別情報は、ユーザにとって必要性は低い。そこで、例えば、目視による判読が困難な黄色等の淡い色やバーコードの目視による判読が困難な状態に識別情報を形成するようにする。これによって、あたかも、識別情報が付加されていないかのように印刷データによる用紙を出力することができる。なお、識別情報から印刷データの送信元が容易に判別されることを防ぐことができるので、印刷データの秘匿性を確保することができる。
【0016】
前記送信制御手段は、前記読取手段により前記識別情報を所定時間ごとに読み取る指示を制御することができる。送信制御手段の指示によって、読取手段による識別情報の読み取りが所定時間毎に行われるので、自動的に識別情報を読み取り、識別情報に対応する送信元に記録媒体の取り忘れを示す忘却情報を所定時間毎に送信することができる。また、一度忘却情報を送信した後であっても、所定時間経過しても記録媒体が持ち帰られない場合、繰り返し記録媒体の忘却情報を送信元に対して送信することができる。
【0017】
前記画像形成手段の下流側に、前記記録媒体を預留する排出トレイ部を設け、前記排出トレイ部に預留された記録媒体を予め定めた所定時間ごとに廃棄する廃棄手段をさらに備えることができる。
【0018】
画像形成された記録媒体は、排出トレイ部に排出されて預留される。この預留された用紙が取り忘れの用紙になる可能性が高い。また、排出トレイ部に預留された記録媒体は、予め定めた所定時間、例えば、数ヶ月または数日以上経過しても排出トレイ部から取り除かれない場合、既に不要となっていると想定され、廃棄対象の記録媒体である可能性が高い。廃棄手段は、排出トレイ部に預留された記録媒体を予め定めた所定時間毎に廃棄することができるので、排出トレイに記録媒体が多量に預留されることを防ぐことができる。
【0019】
前記画像形成手段は、前記記録媒体の厚み方向端面に前記識別情報を形成することができる。このため、印刷データの画像が形成される記録媒体の同一面に識別情報が形成されないため、記録媒体に形成された印刷データの画像提示を阻むことを防ぐことができる。
【0020】
前記画像形成手段の下流側に、前記記録媒体に形成された識別情報が前記読取手段の読取位置へ案内する用紙ガイドをさらに備えることができる。
【0021】
識別情報が形成された記録媒体は、必ずしも記録媒体の端部がそろえられた状態で保持されない。このため、記録媒体の識別情報を読み取る場合に、用紙に形成された識別情報と読取手段の読み取り位置との位置ずれにより、識別情報の誤読み取りが発生するおそれがある。そこで、記録媒体に形成された識別情報が読取手段の識別情報の読み取り位置に案内する用紙ガイドを備えると、識別情報と読取手段の読み取り位置との位置ずれを抑制することができるので、識別情報の誤読み取りを抑制することができる。
【0022】
前記読取手段は、前記画像形成手段の下流側で前記記録媒体が傾斜して預留される下方側に設けることができる。印刷データによる画像及び識別情報が形成された記録媒体は、傾斜して預留される。この傾斜して預留される下方側に識別情報が形成されて預留されると、下方側に設けられた読取手段の読み取り位置に識別情報が案内される。このため、読取手段は、識別情報を読み取りやすくなり、識別情報の誤読み取りを抑制することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の画像形成装置に係る実施の形態の一例を図面に基づき説明する。
[第1の実施の形態]
本実施の形態は、通信回線に接続可能なネットワークシステム(以下、プリンタシステムという)に、本発明を適用したものである。
【0024】
図1には、本実施の形態に係るプリンタシステム10の構成を模式的に示した。プリンタ14は、通信回線としてのネットワーク12に接続されている。ネットワーク12には、パーソナル・コンピュータ(以下PCという)16が接続されている。これらのプリンタ14及びPC16は、互いにネットワーク12を介して相互通信によりデータやコマンドの授受が可能な構成となっている。なお、プリンタ14及びPC16は、本実施の形態では各々1台ずつとして説明するが、本発明は、これに限定されるものではなく複数台で構成してもよい。
【0025】
PC16は、ネットワーク12を介してプリンタ14へ印刷ジョブを送信し、印刷実行を指示するときにユーザが操作するためのものである。プリンタ14は、通常の印刷機能を備えており、受信した印刷ジョブに応じて画像及び印刷ジョブを特定するための識別情報の画像を出力するためのものである。
【0026】
印刷ジョブはPC16からプリンタ14へ向けて送信される印刷関連データの総体である。この印刷ジョブには、印刷対象そのものの印刷データ、その印刷データを表すファイル名などの名称、印刷指示の日時データ、印刷指示をしたPC名やアドレス等のユーザ名、及び印刷形態や解像度等の印刷設定情報を含んで構成される。
【0027】
次に、PC16及びプリンタ14の各の主要構成について概要を説明する。
【0028】
PC16は、制御部18、記憶部20、通信部22、入力部24、及び表示部26から構成されている。上記各構成は制御部18に接続されており、互いにデータやコマンドの授受が可能な構成となっている。制御部18は、主に印刷に関する処理を実施する機能部であり、後述する処理ルーチンにより作動する。記憶部20は、後述する処理ルーチン及び各種データ等を記憶するためのものである。通信部22は、PC16をネットワーク12に接続してプリンタ14との間で印刷ジョブやメールを含む各種データやコマンドの授受を可能とするためのインターフェース機能部である。入力部24は、当該PCで指示入力するためのものであり、一例としてキーボードやマウス等がある。表示部26は、後述するプリンタ14に出力された用紙の取り忘れを示すメッセージ、及び印刷設定情報(印刷条件)を設定する設定画面等を表示するためのものである。
【0029】
プリンタ14は、マイクロコンピュータを含んで構成されており、通信部30、制御部32、記憶部34、画像形成部36、識別情報形成部38、排出部40、識別情報検知部42、表示部44、及び入力部46から構成されている。上記各構成は制御部32に接続されており、互いにデータやコマンドの授受が可能な構成となっている。
【0030】
通信部30は、プリンタ14をネットワーク12に接続し、PC16との間で印刷ジョブやメールを含む各種データやコマンドの授受を可能とするためのインターフェース機能部である。記憶部34は、主に通信部30を介してPC16から受信した印刷ジョブを格納するためのものであり、アドレスDB48及び識別情報DB50を含んで構成される。
【0031】
アドレスDB48は、ネットワーク12に接続されたPC16を使用するユーザ各々を識別するためのユーザアカウント(以下、ユーザ名という)及び該ユーザが使用するPC16のIPアドレス情報を関連付けて記憶するためのものであり、これらをデータベース化したアドレスデータベースとして構成することができる。なお、本実施の形態では、各ユーザは、各々専用のPC16を固定的に使用するものとして説明する。
【0032】
なお、PC16各々に電子メールを送受信するためのメールソフトがインストールされており、かつプリンタ15との間で電子メール送受信可能な公知の環境が整備されている場合、アドレスDB48は、ユーザ名と該ユーザの電子メールアドレスとを関連付けて記憶することができる。本実施の形態では、ユーザ名及び該ユーザが使用するPC16のIPアドレス情報を関連付けて記憶する場合を説明する。
【0033】
識別情報DB50は、該プリンタ14へ印刷ジョブを送信したユーザ名、印刷ジョブに含まれる印刷データの印刷ファイル名、及び印刷指示日時等の印刷ジョブの印刷ログと、この印刷ジョブ各々に付与された番号(以下、ジョブ番号という)とを関連付けて記憶するためのものであり、これらをデータベース化した識別情報データベースとして構成することができる。
【0034】
本実施の形態では、この印刷ジョブの各々に付与されたジョブ番号を、印刷ジョブを識別するための識別情報として採用する場合を説明する。なお、識別情報は、印刷ジョブを識別可能な情報であればよく、例えば、印刷ログの印刷ファイル名、印刷指示日時、及びユーザ名で構成する。また、これらの印刷ログの印刷ファイル名、印刷指示日時、及びユーザ名の一部やこれらの情報に基づいて作成したデータを採用してもよい。
【0035】
画像形成部36は、ネットワーク12を介して外部から受信した印刷ジョブに基づいて用紙56上に印刷データの画像を形成するためのものである。識別情報形成部38は、ジョブ番号を形成するためのものである。
【0036】
制御部32は、記憶部34に格納された印刷ジョブを読み出し、印刷ジョブの印刷データ等を画像形成部36へ出力する。画像形成部36では、入力された印刷データによる画像を用紙に形成する。また、本実施の形態では、制御部32は、印刷データのジョブ番号を識別情報DB50から読み取り、識別情報形成部38へ送信する。識別情報形成部38では、用紙にジョブ番号を形成する。これにより、印刷がなされ、その用紙は排出部40を介して排出トレイ54に排出され、ジョブ番号が識別情報検知部42で検知可能な状態となる。
【0037】
識別情報検知部42は、用紙に形成されたジョブ番号を読み取るためのものである。表示部44は、主に、各種メニュー及びユーザに対する各種選択項目等を表示するためのものである。入力部46は、ユーザが表示部44に表示された各種項目の指示や、PC16を使用するユーザ名や該ユーザのIPアドレスまたは電子メールアドレス等のアドレス情報等の入力を行うときに操作するためのものである。
【0038】
なお、図1のアドレスDB48及び識別情報DB50が本発明の画像形成装置の識別情報記憶手段に相当する。また、画像形成部36及び識別情報形成部38が本発明の画像形成手段に相当し、識別情報検知部42が本発明の読取手段に相当する。
【0039】
図2に示すように、本実地の形態に係るプリンタ14は、メインユニット52の上面に、排出トレイ54、入力部46、及び表示部44が設けられている。表示部44は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)等で構成されている。排出トレイ54は、画像が形成され排出された用紙をメインユニット52上に載置するためのものである。
【0040】
メインユニット52の側面には、識別情報検知部42がケーブルを介して設けられている。識別情報検知部42の一例には、バーコードリーダやハンディスキャナ等がある。なお、本実施の形態では、識別情報検知部42は、メインユニット52の側面にケーブルを介して設けられているものとして説明するが、用紙上に形成されたジョブ番号を読み取り可能に設けられればよい。例えば、メインユニット52の外部または内部に固定して設けることも可能である。
【0041】
メインユニット52の内部には、画像形成部36、識別情報形成部38、及び給紙部58が設けられている。給紙部58は、画像形成部36及び識別情報形成部38に対して給紙トレイに蓄えられた用紙56を供給するためのものである。
【0042】
画像形成部36には、用紙56に画像を形成するための公知の機器が含まれている。例えば、画像形成部36では、感光体ドラム36A、この感光体ドラム36Aに露光したトナー像を現像し、用紙56に転写した後に定着させることで画像が形成される。図2では、定着のための定着装置36Bの下流の用紙搬送路には排出ローラ36Dが設けられている。
【0043】
識別情報形成部38は、用紙56に識別情報を形成するためのものであり、例えば、数字や文字等を用紙56上に刻印するためのスタンプや、上記画像形成部36と同様の構成等を採用することが可能である。本実施の形態では、用紙56上の余白(印刷データの画像が形成されていない部分)にジョブ番号を刻印可能なスタンプを採用するものとして説明する。なお、識別情報形成部38として画像形成部36と同様の構成を採用した場合、識別情報形成部38は、画像形成部36と一体的に構成することも可能である。
【0044】
次に上記実施の形態の作用を図面を参照して説明する。図3には、PC16で実行される処理ルーチンを示した。
【0045】
本実施の形態では、記憶部20には、初期設定として、予めPC16にプリンタ14の環境設定や印刷時の印刷条件などの印刷設定情報が予め記憶されているものとする。
【0046】
PC16では、図示を省略した電源が投入されると、所定時間毎に図3に示す処理ルーチンが実行され、ステップ100へ進む。ステップ100では、印刷データの印刷指示が入力されたか否かを判断し、否定されると後述の印刷ジョブ送信をすることなく、ステップ106へ進み、肯定されるとステップ102へ進む。なお、印刷設定情報を読み取り、印刷条件を設定するための設定画面を表示部26に表示し、印刷条件を変更してもよい。印刷指示により、後述するプリンタ14によって、例えば、図4に示すように、印刷データに基づく画像62が形成されるとともに、識別情報に基づく画像60が形成された用紙56を出力することができる。識別情報として、本実施の形態では、ジョブ番号を採用する場合を説明するので、用紙56には、ジョブ番号が形成される。
【0047】
次にステップ102では、印刷データの基づいて印刷ジョブを生成する。この印刷ジョブは、印刷設定情報、ユーザ名、印刷データのファイル名、及び印刷指示時間を含んで生成される。次にステップ104において、上記ステップ02で生成した印刷ジョブをプリンタ14へ送信し、ステップ106へ進む。
【0048】
すなわち、PC側で印刷指示された印刷対象の印刷データに関連する印刷ジョブが生成され、送信される。この印刷ジョブには、後述の取り忘れ信号のためのプリンタ側からPCを特定できるユーザ名等が含まれている。
【0049】
すなわち、PC側で印刷指示された印刷対象の印刷データに関連する印刷ジョブが生成され、送信される。この印刷ジョブには、後述の取り忘れ信号受信のためのプリンタ側からPCを特定できるユーザ名等が含まれている。
【0050】
ステップ106では、プリンタ14から用紙の取り忘れを示す取り忘れ信号を受信したか否かを判断する。受信した取り忘れ信号は、取り忘れを検知したプリンタ14名、印刷実行日時、及び印刷データのファイル名等を含んで構成される。なお、この取り忘れ信号は電子メール等でもよい。ステップ106で否定されると本ルーチンを終了し、肯定されるとステップ108へ進む。
【0051】
ステップ108では、上記ステップ106で受信した取り忘れ信号に応じて、用紙のプリンタ14への取り忘れを示す情報を表示部26に表示する。例えば、「プリンタ14へ○月○日に出力した××ファイルの用紙の取り忘れがあります。」などのメッセージが表示部26に表示される。これによって、ユーザはプリンタ14への用紙取り忘れを把握することができる。
【0052】
次にステップ110において、上記ステップ108で表示されたメッセージについて、確認指示を示す信号が入力されるまで否定判断を繰り返し、肯定されると上記ステップ108の表示を終了し、本ルーチンを終了する。
【0053】
次に、プリンタ14の処理を説明する。図5には、プリンタ14で実行される処理ルーチンを示した。
【0054】
プリンタ14の図示を省略した電源スイッチによって電源が投入されると、所定時間毎に図5の処理ルーチンが実行されてステップ200へ進む。ステップ200では、通信部30を介してPC16から印刷ジョブを受信したか否かを判断する。ステップ200で肯定されるとステップ202へ進み、受信した印刷ジョブを記憶部34に一時的に格納する。
【0055】
次にステップ204では、上記ステップ200で受信した印刷ジョブを識別するための識別情報を用紙56に形成するか否かを判断する。ステップ204の判断は、記憶部34に格納した印刷ジョブの印刷設定情報に、識別情報の付加指示を示す情報が含まれているか否かを判別することによって判断することができる。ステップ204で肯定されるとステップ206へ進み、識別情報を生成する。ステップ206の処理は、記憶部34に記憶した印刷ジョブに、この印刷ジョブを識別可能なジョブ番号を付与する処理である。
【0056】
次に、ステップ208では識別情報DB50の登録処理を実行する。ステップ208の処理は、識別情報DB50に、記憶部50に格納した印刷ジョブに含まれるユーザ名、印刷ファイル名、及び印刷指示日時、及び上記ステップ206で生成したジョブ番号(識別情報)とを関連づけて記憶するものである。
【0057】
次にステップ210では、画像出力処理を実行する。ステップ210の処理は、印刷ジョブの印刷データに基づく印刷処理であり、用紙56への画像形成処理である。この後、用紙56は、識別情報検知部42が設けられた位置へ搬送される。
【0058】
次にステップ212では、識別情報出力処理を実行する。ステップ212の処理は、識別情報形成部38で上記ステップ206において生成したジョブ番号を用紙に刻印する処理である。ステップ212の処理によって、例えば、ジョブ番号が用紙56の各ページの余白に形成(刻印)される。なお、ジョブ番号は、先頭ページのみに形成されるようにしてもよいし、全ページに形成されるようにしてもよい。また、プリンタ14に用紙56の両面に画像形成可能な両面画像形成機構を設け、用紙56の印刷データの画像が形成された用紙面の反対側の用紙面に、ジョブ番号が形成されるようにしてもよい。
【0059】
この刻印されたジョブ番号は、例えばバーコードや黄色や水色等の目視による判読が困難な状態に刻印することができる。具体的には、ジョブ番号の情報に基づいて、ジョブ番号を示すバーコードが刻印されるように画像出力動作を行ってバーコードを形成する。また、ジョブ番号は黄色や水色など目視しずらい淡い色で画像が形成されるように刻印してもよい。これにより、印刷データを出力したユーザを判別しにくくなるため、印刷指示したユーザにとって必要性の低い識別情報があたかも付加されていないかのように、印刷データによる用紙を出力することができる。
【0060】
用紙にジョブ番号を刻印する識別情報出力処理が行われると、識別情報出力処理を実行した印刷実行時間を、識別情報DB50の対応するジョブ番号の印刷ログと関連付けて記憶する。
【0061】
なお、上記説明では、画像形成部36と識別情報形成部38を別々に設けるものとして説明したが、識別情報形成部38を画像形成部36と一体的に設けるようにしてもよい。この場合、ステップ210の処理とステップ212の処理を同一処理として行うことができる。例えば、用紙56の所定の位置に印刷データとジョブ番号が形成されるように、印刷データとジョブ番号とを合成し、この合成したデータの画像が用紙56に形成されるようにすればよい。
【0062】
また、上記説明では、ステップ210の画像形成処理の後にステップ212の識別情報出力処理を実行する場合を説明したが、ステップ212の識別情報出力処理の後にステップ210の画像出力処理が行われるようにしてもよい。この場合、図2に示す識別情報形成部38を、画像形成部36の感光体ドラム36Aの前に設けるようにすればよい。
【0063】
上記ステップ210で印刷データの画像が形成された後に、上記ステップ212において識別情報としてジョブ番号が形成された用紙56は、排出トレイ54へ排出される。用紙56が排出トレイ54へ排出されると、記憶部34に一時的に格納した印刷ジョブを削除して、本ルーチンを終了する。これによって、例えば、図4に示すように印刷データの画像62とジョブ番号の画像60が形成された用紙56が排出トレイ54へ排出される。
【0064】
一方、上記ステップ204で否定されるとステップ214へ進み、上記ステップ210と同様に画像出力処理が行われた後に、記憶部34に一時的に格納した印刷ジョブを削除して本ルーチンを終了する。このように、印刷ジョブの印刷設定情報に識別情報形成指示が含まれない場合、ジョブ番号が用紙上に形成されず通常の印刷データの画像のみが形成された用紙56が出力される。このため、ユーザの意図によって、ジョブ番号を用紙上に形成しないことも可能である。なお、全ての印刷ジョブについて識別情報を付与する場合には、ステップ204の否定判断及びステップ214の処理は不要である。
【0065】
上記印刷ジョブを受信せず、ステップ200で否定された場合には、ステップ216へ進み、識別情報検知部42により識別情報の入力がなされたか否かを判断する。例えば、識別情報検知部42を用紙56のジョブ番号60(図4参照)部分に載置することによって識別情報が入力される。
【0066】
次にステップ218では、上記ステップ216で入力されたジョブ番号に対応する印刷ジョブの印刷ログを識別情報DB50から検索し、検索した印刷ログのユーザ名と印刷実行時間を把握する。
【0067】
次にステップ219では、印刷後所定時間が経過したか否かを判断する。ステップ219の判断は、まず、上記ステップ216で識別情報が入力された時間と、上記ステップ218で把握した印刷実行時間の差から、印刷実行後の経過時間を把握する。その経過時間が所定時間を超過していない場合、ステップ219で否定され、未だ用紙の取り忘れでないことが予想されるため、本ルーチンを終了する。一方、ステップ219で肯定されると、ステップ220へ進む。
【0068】
ステップ220では、上記ステップ218で把握したユーザ名に応じたアドレス情報をアドレスDB48から検索すなわち、ユーザのIPアドレス情報を検索する。次にステップ222では、上記ステップ220で把握したPC16のIPアドレス情報のPC16に対して用紙56の取り忘れを示す信号を送信し、本ルーチンを終了する。取り忘れ信号は、プリンタ14名、印刷実行日時、及び印刷データのファイル名等を含んで構成される。
【0069】
以上説明したように、本実施の形態では、用紙56に印刷ジョブを特定可能な情報を形成して出力し、この情報を識別情報検知部42で読み取り、該印刷ジョブを送信したPC16の情報送信先を検索した後に、検索した送信先に対して用紙56の取り忘れを示す情報を送信することができる。
【0070】
従って、例えば、プリンタ14を使用するユーザ人数分の複数の排出トレイ54をプリンタ14に設ける必要がなく、簡易な構成で排出トレイ54に放置された用紙56の取り忘れを示す情報を、印刷指示をしたユーザに対して通知することができる。また、この用紙56取り忘れを示す情報の送信により、印刷データの印刷指示をしたユーザに対して、早期に用紙の取り忘れを報知することができ、そのユーザに出力された用紙56を持ち帰ることを容易に促すことができる。
【0071】
また、上記識別情報は、識別情報検知部42によって入力されるため、オペレータが随時ステップ216の識別情報入力処理を行うことによって、繰り返し用紙56の取り忘れを示す信号を該用紙56を出力したユーザに対して送信することができる。
【0072】
また、上記ステップ219で判断する印刷実行後の所定時間を、予め短く設定することにより、印刷データの秘匿性を確保することができる。すなわち、秘匿性が高い印刷データが印刷された用紙は、長時間放置されることが好ましくない。そこで、短時間でユーザへ報知することで、用紙の受け取りを促すことができ、早期に取り忘れを抑制でき、秘匿性を確保できる。なお、印刷データの秘匿状態によって、この所定時間をユーザ側の指示によって変更可能にしてもよい。
【0073】
なお、上記ステップ200の処理が、本発明の画像形成装置の受信手段の機能に相当し、ステップ210及びステップ212の処理が本発明の画像形成手段の機能に相当する。また、ステップ216の処理が本発明の読取手段の機能に相当し、ステップ218乃至ステップ222の処理が本発明の送信制御手段の機能に相当する。また、ステップ219の処理が本発明の検出手段の機能に相当する。
【0074】
なお、本実施の形態では、アドレスDB48にユーザ名とIPアドレス情報とを関連付けて記憶するものとして説明しているので、IPアドレスを宛先情報としてPC16へ取り忘れ情報を送信する場合を説明したが、アドレスDB48にユーザ名と電子メールアドレスとを関連づけて記憶した場合、電子メールアドレスを宛先情報としてPC16へ用紙取り忘れ信号を送信することも可能である。
【0075】
また、本実施の形態では、排出トレイ54に放置された用紙56の印刷指示を行ったユーザが使用するPC16に対して用紙56の取り忘れ信号を送信する場合を説明したが、該印刷指示を行ったユーザが使用するPC16以外のPC16に対して取り忘れ信号を送信することも可能である。この場合、例えば、予め記憶部34に取り忘れ信号を通知するグループ毎にユーザを分類し、各ユーザのユーザ名を各グループ毎に関連付けて格納したテーブルを用意する。そして、上記ステップ216でジョブ番号を示すデータが入力されると、次のステップ218において上記印刷ジョブを示すデータに対応するユーザを識別情報DB50から検索する。次に、用意した上記テーブルから上記ステップ218で検索したユーザの帰属するグループに属するユーザ名の全てを把握する。
【0076】
次にステップ220で上記把握した全てのユーザ名に対応する各々のアドレス情報をアドレスDB48から検索し、次のステップ224において検索した複数のアドレスに対して用紙56の取り忘れ信号を送信するようにすればよい。
【0077】
これにより、印刷指示を行ったユーザに対して取り忘れ信号を送信しても、該ユーザが用紙を受け取りにプリンタ14設置位置まで来ることができない場合であっても、予め同一グループに登録したユーザに用紙取り忘れを報知することができるので、排出トレイ54への用紙56の放置を防ぐことができる。
【0078】
なお、アドレスDB48は、本実施の形態では予め情報が登録されているものとして説明したが、ユーザによる入力部46の操作によって随時更新することができるようにしてもよい。または、アドレスDB48は、アドレスDB48を更新するための更新情報を外部から受信することによって更新されるようにしてもよい。この場合、ネットワーク12を管理する図示を省略したサーバやPC16等からアドレスDB48を更新するためのユーザ名と対応するアドレス情報を含むデータを受信し、受信したデータをアドレスDB48に登録することによって更新するようにすればよい。
【0079】
また、識別情報DB50に記憶された印刷ログは、定期的に、例えば印刷指示日時から1ヶ月経過した後に順次削除するようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
上記第1の実施の形態では、用紙上に形成された識別情報の画像をユーザの識別情報検知部42の操作により読み取る場合を説明したが、本実施の形態では、所定時間毎に自動的にジョブ番号を読み取る場合を説明する。なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態と同様の構成のため、同一部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略する。
【0080】
図6に示すように、本実施の形態のプリンタ15は、排出トレイ70、タイマ72、タイマ74、及び識別情報形成部39を備えている。タイマ72、タイマ74、排出トレイ70及び識別情報形成部39は、制御部32に接続されており、互いにデータやコマンドの授受が可能な構成となっている。タイマ72は、排出トレイ70に排出されたまま放置された用紙を所定時間毎に廃棄するためのものであり、前回廃棄処理を行ってから経過した時間を計測する。タイマ74は、識別情報検知部42が用紙に形成されたジョブ番号を所定時間毎に読み取るために、前回印刷ジョブ番号の読み取りを行ってから経過した時間を計測するためのものである。識別情報形成部39は、ジョブ番号を用紙の端面に刻印するためのものである。
【0081】
なお、本実施の形態では、識別情報検知部42はプリンタ15の上面に設けられている(図7参照)。
【0082】
また、本実施の形態では、記憶部34には、排出トレイ70に排出されたまま放置された用紙を定期的に廃棄するための所定時間が予め記憶されている。また、記憶部34には、識別情報検知部42が用紙に形成されたジョブ番号を定期的に読み取るための所定時間が予め記憶されている。
【0083】
排出トレイ70は、画像が形成された用紙を載置するとともに、タイマ72による所定時間経過の検知により載置された用紙をプリンタ15上から廃棄するためのものである。
【0084】
図11(A)に示すように、排出トレイ70は、排出された用紙56を、略水平に載置する形状を通常モードとして設定される。この排出トレイ70は、図11(B)に示すように、傾斜可能な形状に変更可能に形成されており、傾斜された形状を廃棄モードとして設定される。排出トレイ70は、廃棄モードに移行されると、載置されている用紙56が自重により傾斜方向の下方側へ移動される。このように、通常モードから廃棄モードへの移行によって、用紙56を廃棄することができる。
【0085】
なお、プリンタ15のその他の構成は、第1の実施例に示したプリンタ14の構成と同様のため、詳細な説明を省略する。
【0086】
本実施の形態の画像形成部36及び識別情報形成部39は、本発明の画像形成手段に相当する。
【0087】
次に本実施の形態の作用を説明する。
【0088】
図8には、プリンタ15で実行される処理ルーチンを示した。
【0089】
なお、プリンタ15の処理はプリンタ14の処理と略同様の処理のため、同一の処理及び判断には同一番号を付与し、詳細な説明を省略する。
【0090】
プリンタ15の図示を省略した電源スイッチによって電源が投入されると、所定時間毎に図8の処理ルーチンが実行されてステップ200へ進み、第1の実施例と同様に、受信した印刷ジョブにジョブ番号を付与して識別情報DB50の登録処理を実行した後、用紙に印刷データの画像を形成する(図5のステップ200乃至ステップ210参照)。
【0091】
次にステップ300では、識別情報出力処理を実行した後に、本ルーチンを終了する。ステップ300の処理は、識別情報形成部39で上記ステップ206において生成したジョブ番号を用紙の端面に刻印する処理である。
【0092】
ステップ300の処理によって、例えば、図9に示すようにジョブ番号を示す画像80が順次用紙56の端面に形成される。本実施の形態では、画像80として用紙端面の幅方向の所定位置に形成する所定の大きさの黒領域を採用する。すなわち、ジョブ番号は、画像80の用紙端面の幅方向の相対的な位置によって示される。用紙の一方の端面を基準として、予め定めた距離をジョブ番号の大きさに対応させる。例えば、用紙56Aは、ジョブ番号1、用紙56Bは、ジョブ番号2、を示している。なお、図10(A)に示すように、単一の画像80を一定距離で形成した場合、用紙56の端面の範囲を越える場合がある。この場合、図10(B)に示すように、用紙56の端面の範囲を越えたことを表す画像を追加すればよい。この追加画像は、範囲を越えた回数に応じて増加することができる。
【0093】
また、ステップ300では識別情報出力処理の後に、識別情報出力処理を実行した印刷実行時間を、識別情報DB50の対応するジョブ番号の印刷ログと関連付けて記憶する。
【0094】
このジョブ番号が端面に形成された用紙56は、排出トレイ70へ排出される。用紙56が排出トレイ70へ排出されると、ステップ300における続く処理として、記憶部34に一時的に格納した印刷ジョブを削除して、本ルーチンを終了する。
【0095】
一方ステップ200で否定されると、ステップ302へ進み、タイマ74による計測結果により所定時間T1の経過したか否かを判断する。ステップ302で肯定されるとステップ304へ進み、識別情報検知部42により識別情報の入力がなされるまで否定判断を繰り返す。
【0096】
次にステップ306では、上記ステップ304で入力されたジョブ番号に対応する印刷ジョブの印刷ログを識別情報DB50から検索し、検索した印刷ログのユーザ名及び印刷実行時間を把握する。
【0097】
次にステップ308では、印刷後所定時間T2が経過したか否かを判断する。ステップ308の判断は、まず、上記ステップ304でジョブ番号が入力された時間と、上記ステップ306で把握した印刷実行時間との差から、該印刷ジョブの印刷実行後の経過時間を把握する。その経過時間が所定時間T2を超過していない場合、ステップ308で否定され、未だ用紙の取り忘れでないことが予想されるため、本ルーチンを終了する。一方、ステップ308で肯定されると、ステップ310へ進む。
【0098】
ステップ310では、上記ステップ306で把握したユーザ名に応じたIPアドレス情報を検索する。次にステップ312では、上記ステップ310で把握したPC16のIPアドレス情報のPC16に対して用紙56の取り忘れを示す信号を送信する。次にステップ314において、タイマ74をリセットした後に、本ルーチンを終了する。
【0099】
上記タイマ74による所定時間T1内であるとき、上記ステップ302で否定され、ステップ316へ進み、タイマ72による計測結果により所定時間T3を経過したか否かを判断する。ステップ316で肯定されるとステップ318へ進み、排出トレイ70に載置された用紙56の用紙廃棄処理が行われる。ステップ318の処理は、排出トレイ70を通常モードから廃棄モードへ移行する処理であり、図11(A)に示すような略水平状態から、図11(B)に示すような傾斜した状態に移行する。
【0100】
これによって、排出トレイ70に排出されたまま所定時間が経過して、既に不要となっていると想定される用紙56を、自動的に廃棄することができるので、排出トレイ70に用紙が多量に預留されることを防ぐことができる。
【0101】
次にステップ320においてタイマ72をリセットした後に、本ルーチンを終了する。なお、ステップ316乃至ステップ320の処理は、プリンタ15の図示を省略した電源の投入によって更に実行されるようにしてもよい。
【0102】
上記所定時間T1は、取り忘れ確認のためのサンプリング時間であり、所定時間T2は用紙56の許容放置時間である。従って、所定時間T1、T2は、予め統計的に求めたり、オペレータやユーザの希望時間を設定することが望ましい。また所定時間T3は、用紙56を廃棄するまでの許容時間であるため、所定時間T1、T2より長く設定することが好ましい。
【0103】
なお、上記ステップ210及びステップ300の処理が本発明の画像形成装置の画像形成手段の機能に相当する。また、ステップ304の処理が本発明の読取手段の機能に相当し、ステップ306乃至ステップ314の処理が本発明の送信制御手段の機能に相当する。また、ステップ308の処理が本発明の検出手段の機能に相当する。また、ステップ318の処理が本発明の廃棄手段の機能に相当する。
【0104】
上記に示したように、本実施の形態では、用紙56の端面に印刷ジョブを識別するための識別情報を形成して出力し、識別情報検知部42によって識別情報の読み取りが所定時間毎に自動的に行われる。このため、該印刷ジョブを送信したPC16に対して用紙56の取り忘れを示す情報を所定時間毎に自動的に送信することができ、印刷データの印刷指示をしたユーザに対して、早期に用紙の取り忘れを報知することができる。また、一度忘却情報を送信した後であっても、所定時間経過しても記録媒体が持ち帰られない場合、繰り返し記録媒体の忘却情報を送信元に対して送信することができる。
【0105】
なお、識別情報検知部42は、用紙56端面に形成されたジョブ番号の画像80の、用紙幅方向の相対的な位置を読み取ることによってジョブ番号を把握する。このため、用紙56が排出トレイ70に不揃いな状態で載置されると、ジョブ番号の画像80と識別情報検知部42の読み取り位置との位置ずれにより、ジョブ番号の誤読み取りが発生するおそれがある。
【0106】
このため、排出トレイ70に排出された用紙56の端部を積極的にそろえる機構があると望ましい。例えば、プリンタ15を上面から見た図12に示すように、排出トレイ70上に用紙ガイド74、76を設ける。用紙用紙ガイド74、76は、用紙56の端部をそろえ、かつ識別情報検知部42に用紙56のジョブ番号の画像80が形成された端面を案内するためのものである。
【0107】
すなわち、これらの用紙ガイド74、76は、排出トレイ70に用紙56が排出される度に、ジョブ番号の画像80が形成された用紙56端面が識別情報検知部42に案内されるように動作する。用紙56は排出時にその端面が識別情報検知部42に向かう。このときにガイド74、76を用紙幅を挟持する方向(図12の矢印H方向)に移動させる。これにより、用紙56はその端面と識別情報検知部42とが一定の位置関係を維持しつつ、載置されることになる。また、用紙排出方向(図12の矢印V方向)に用紙56がばらつくことを避けるため、識別情報検知部42を図12の矢印V方向に移動させて、用紙56の端面をそろえるようにしてもよい。
【0108】
上記機構を備えることによって、ジョブ番号の画像80と識別情報検知部42の読み取り位置との位置ずれを抑制することができるので、ジョブ番号の誤認識を抑制することができる。
【0109】
なお、用紙ガイド74、76は、本発明の用紙ガイドに相当する。
【0110】
また、本実施の形態では、排出トレイ70は、通常状態では略水平状態に保たれている場合を説明したが、用紙56の端面をそろえるために、図13に示すように、排出トレイ70を傾斜して形成してもよい。排出トレイ70の傾斜は、上述の廃棄モードと逆方向に構成することが好ましい。図13に示すように、傾斜方向の下方側に識別情報検知部42を設ける。これにより、用紙56の自重により用紙56は識別情報検知部42へと向かい、用紙56の端面が識別情報検知部42でそろうようになる。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、用紙に印刷データを識別するための識別情報を形成し、この識別情報を読取手段により読み取り、該印刷データを送信した送信元に対して用紙の取り忘れを示す忘却情報を送信することができるので、容易に用紙の取り忘れを防ぐことができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るプリンタシステムの主要構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に係るプリンタシステムにおけるプリンタの概略構成図である。
【図3】第1の実施の形態に係るプリンタシステムにおけるPCの処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態に係る印刷データ及び識別情報が形成された用紙の一例である。
【図5】第1の実施の形態に係るプリンタシステムにおけるプリンタの処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態に係るプリンタシステムの主要構成を示すブロック図である。
【図7】第2の実施の形態に係るプリンタシステムにおけるプリンタの概略構成図の1例である。
【図8】第2の実施の形態に係るプリンタシステムにおけるプリンタの処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態に係る識別情報が形成された用紙の一例である。
【図10】第2の実施の形態に係る識別情報が形成された用紙の印刷パターンの一例である。
【図11】第2の実施の形態に係るプリンタの排出トレイの用紙廃棄機構を示した模式図である。
【図12】第2の実施の形態に係るプリンタの上面概略図の一例である。
【図13】第2の実施の形態に係るプリンタシステムにおけるプリンタの概略構成図の1例である。
【符号の説明】
10 プリンタシステム
14 プリンタ
15 プリンタ
36 画像形成部
38 識別情報形成部
39 識別情報形成部
42 識別情報検知部
54 排出トレイ
70 排出トレイ
74、76 用紙ガイド
Claims (8)
- 印刷データ及び印刷データの送信元を示す送信元情報を受信する受信手段と、
前記印刷データを識別するための識別情報を生成しかつ該識別情報と前記送信元情報とを関連付けて記憶する識別情報記憶手段と、
前記印刷データによる画像を記録媒体に形成すると共に、前記識別情報を前記記録媒体に形成する画像形成手段と、
前記記録媒体に形成された前記識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段が読み取った識別情報に対応する送信元情報を前記識別情報記憶手段から抽出し、抽出した送信元情報の送信元に向けて記録媒体の取り忘れを示す忘却情報を送信する送信制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記送信手段は、前記識別情報が形成されてから読み取られるまでの経過時間を検出する検出手段を含み、該経過時間が予め定めた所定時間のときに前記忘却情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成手段は、前記識別情報を目視による判読が困難な不可視状態に形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記送信制御手段は、前記読取手段により前記識別情報を所定時間ごとに読み取る指示を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成手段の下流側に、前記記録媒体を預留する排出トレイ部を設け、前記排出トレイ部に預留された記録媒体を予め定めた所定時間ごとに廃棄する廃棄手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成手段は、前記記録媒体の厚み方向端面に前記識別情報を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成手段の下流側に、前記記録媒体に形成された識別情報が前記読取手段の読取位置へ案内する用紙ガイドをさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記読取手段は、前記画像形成手段の下流側で前記記録媒体が傾斜して預留される下方側に設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002368197A JP2004195845A (ja) | 2002-12-19 | 2002-12-19 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002368197A JP2004195845A (ja) | 2002-12-19 | 2002-12-19 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004195845A true JP2004195845A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32764840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002368197A Pending JP2004195845A (ja) | 2002-12-19 | 2002-12-19 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004195845A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006082514A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-03-30 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2006267424A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2007045151A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-02-22 | Toshiba Corp | 印刷物の印刷者を特定する方法、印刷管理メディア及び画像形成システム |
US7190910B2 (en) * | 2003-11-14 | 2007-03-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus, control method for the same, and program |
JP2007168282A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
JP2008059290A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Fuji Xerox Co Ltd | 印刷システムおよび印刷指示装置および印刷装置 |
JP2010143199A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Canon Inc | 印刷装置、その制御方法及びプログラム |
JP2012071588A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-04-12 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、画像形成済み記録紙の取り出し照合方法、及び制御プログラム |
US8218994B2 (en) | 2006-10-24 | 2012-07-10 | Sharp Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
JP2012168962A (ja) * | 2012-04-02 | 2012-09-06 | Ricoh Co Ltd | 印刷システム |
US8749817B2 (en) | 2008-11-28 | 2014-06-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Information processing apparatus, method, medium, and system for print job transmission |
US9332141B2 (en) | 2012-08-23 | 2016-05-03 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus, method of controlling the same and storage medium thereof |
-
2002
- 2002-12-19 JP JP2002368197A patent/JP2004195845A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7190910B2 (en) * | 2003-11-14 | 2007-03-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus, control method for the same, and program |
JP2006082514A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-03-30 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2006267424A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2007045151A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-02-22 | Toshiba Corp | 印刷物の印刷者を特定する方法、印刷管理メディア及び画像形成システム |
JP2007168282A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
JP2008059290A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Fuji Xerox Co Ltd | 印刷システムおよび印刷指示装置および印刷装置 |
US8218994B2 (en) | 2006-10-24 | 2012-07-10 | Sharp Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
US8749817B2 (en) | 2008-11-28 | 2014-06-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Information processing apparatus, method, medium, and system for print job transmission |
JP2010143199A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Canon Inc | 印刷装置、その制御方法及びプログラム |
JP2012071588A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-04-12 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、画像形成済み記録紙の取り出し照合方法、及び制御プログラム |
JP2012168962A (ja) * | 2012-04-02 | 2012-09-06 | Ricoh Co Ltd | 印刷システム |
US9332141B2 (en) | 2012-08-23 | 2016-05-03 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus, method of controlling the same and storage medium thereof |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4775864B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004195845A (ja) | 画像形成装置 | |
US7587146B2 (en) | System for managing paper supplies in a population of printers and copiers | |
US7830541B2 (en) | Method and system for providing secure facsimile transmission confirmation | |
CN103847254A (zh) | 打印系统、打印设备及其控制方法 | |
JP2012186608A (ja) | 印刷装置、置忘れ又は取り忘れ報知方法、及びそのプログラム | |
US8537381B2 (en) | Image processing apparatus, method of controlling the same and storage medium | |
JP4981863B2 (ja) | 画像形成装置、そのシステム及びその制御方法 | |
JP2020119446A (ja) | 画像処理装置及び画像形成装置 | |
JP2009104464A (ja) | 印刷制御装置,印刷装置およびプログラム | |
JP3994115B1 (ja) | プリントシステム及びその管理サーバと端末 | |
JP2006276057A (ja) | 画像形成装置および画像形成方法 | |
JP2006093921A (ja) | 文書管理システムおよび文書管理方法 | |
JP5027733B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成装置の表示方法 | |
JP4969499B2 (ja) | 印刷システム | |
JP6957703B2 (ja) | サーバ及びその制御プログラム | |
KR0159137B1 (ko) | 팩시밀리에서 기록지 잔량매수 표시방법 | |
JP2009067482A (ja) | 印刷制御プログラム、指示装置及び印刷装置 | |
JP5392370B2 (ja) | 印刷システム | |
JP6758939B2 (ja) | 追跡管理システム及び事務機器並びにその制御プログラム | |
JP4929931B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理システム | |
JP2007168282A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2018047651A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008269576A (ja) | プリントシステム及びその管理サーバと端末 | |
JP2008217073A (ja) | 認証管理装置及び画像形成装置 |